JP6510685B2 - 遊技機の誘導手段配置確認方法 - Google Patents

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Description

本発明は遊技機の誘導手段配置確認方法に関し、特に、遊技盤に取り付けられた複数の誘導手段(釘等)の配置が所定の配置であるか否かを確認可能にしたものである。
従来、パチンコ遊技機に代表される遊技機においては、遊技盤に複数の釘(障害釘)と各種入賞口(始動口、大入賞口等)が取り付けられ、遊技者は、発射ハンドルを操作して、これらの釘及び入賞口を有する遊技領域に複数の遊技球を順次発射させ、その遊技領域を流下する多くの遊技球が入賞口に入賞することを期待して遊技を行うことができる。
遊技領域を流下する複数の遊技球は、夫々その流下途中で幾つかの釘に繰り返し接触(衝突)し、減速されたり方向変換されたりして、こうした釘による誘導によって入賞口に入賞しない、或いは入賞することが可能になる。このように、複数の釘は遊技領域における遊技球の流下を制御するものとなり、その中でも遊技球が入賞口に入賞し易いか否かが決められる命釘等の主要な釘は、遊技機の性能において重要な役割を果たす。
ここで、遊技ホールに設置された遊技機の複数の釘の配置が、同遊技機の出荷時(製造時)の複数の釘の配置と異なっていると、釘が当初の状態から故意に曲げられている(不正な改造が行われている)虞があり、特にその曲げられた釘が命釘等の主要な釘であると、当該遊技機の所期の性能(出玉率等)が得られない虞がある。尚、遊技盤に対して、その遊技盤に転写された絵柄のズレを確認するために、遊技盤にズレ確認用の印(穴)を形成した技術(特許文献1参照)が公知である。
特開2014−28220号公報
従来の遊技機では、遊技盤に取り付けられた複数の釘の配置が所定の配置であるかを確認することが難しいという課題がある。
本発明の目的は、複数の誘導手段(釘等)の配置が所定の配置であるか否かを確認可能にした遊技機の誘導手段配置確認方法を提供することである。
本発明は、遊技機(1)の遊技盤(4)に取り付けられた複数の誘導手段(10a〜10f,10)の前側に配置可能で且つ透過性を有するとともに、前記遊技機(1)の製造・出荷時に設定された第1誘導手段(10a〜10f)の第1の配置に対応する第1表示(132C)と、前記遊技機(1)の製造・出荷時に設定された第2誘導手段(10)の第2の配置に対応する前記第1表示(132C)と異なる表示態様の第2表示(132Ca,136)と、前記誘導手段(10a〜10f,10)を示すものとは異なる第3表示(134Ca)とを有する配置確認手段(130D)を用いて、前記第1,第2誘導手段(10a〜10f,10)の配置が前記第1,第2の配置であるか否かを確認可能にした遊技機(1)の誘導手段配置確認方法であって、前記遊技機(1)に対応する前記配置確認手段(130D)が使用されているか否かと、前記配置確認手段(130D)が所定の確認位置に配置されているか否かと、を判別可能な判別手段(150)を前記遊技盤(4)に設け、前記配置確認手段(130D)を前記遊技盤(4)の前側に配置したときに、前記第3表示(134Ca)と前記判別手段(150)の位置を照らし合わせることにより(図31)前記遊技機(1)に対応した適正な配置確認手段(130D)であるか否かと前記配置確認手段(130D)が所定の確認位置に配置されているか否かを確認可能であるとともに、前記第1,第2表示(132C,132Ca,136)によ前記第1,第2の配置に前記第1,第2誘導手段(10a〜10f,10)が配置されているか否かを確認可能であることを特徴とする。
本発明によれば、遊技盤に取り付けられた複数の誘導手段の配置が所定の配置であるか否かを確認することができる。
本発明の実施例1の遊技機の斜視図である。 開閉扉が開けられた遊技機と封印部材の斜視図である。 開閉扉が開けられた遊技機の正面図である。 遊技機の遊技盤の正面図である。 遊技盤を有する遊技盤構造体の後側からの斜視図である。 図4のVI−VI線断面図である。 遊技盤構造体と封印部材の側面図である。 遊技盤と封印部材の要部の断面図である。 (1)が遊技盤と一部の破断を介して取外された封印部材の要部の断面図であり、(2)が封印部材の脆弱部を含む要部の断面図である。 図9相当図である。 実施例2の封印部材の正面図である。 実施例3の遊技盤構造体と封印部材の側面図である。 封印部材の後側からの斜視図である。 遊技盤と封印部材の要部の断面図である。 図14のXV矢視図である。 (1)が遊技盤と一部の破断を介して取外された封印部材の要部の断面図であり、(2)が封印部材の脆弱部を含む要部の断面図である。 実施例4の遊技盤と封印部材の要部の断面図である。 図17のXVIII −XVIII 線断面図である。 遊技盤と一部の破断を介して取外された封印部材の要部の断面図である。 実施例5の開閉扉が開けられたパチンコ遊技機とゲージボードの斜視図である。 開閉扉が開けられたパチンコ遊技機の正面図である。 パチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。 図22のXXIV−XXIV線断面図である。 ゲージボードの正面図である。 図24のXXV −XXV 線断面図である。 図24のXXVI−XXVI線断面図である。 図24のゲージボードを用いた釘の配置確認に関する図である。 図27相当図である。 複数のパチンコ遊技機が設置された遊技ホールの平面図である。 複数のゲージボードの正面図である。 変形例に係る図30相当図である。 パチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。 別の変形例に係る図30相当図である。 実施例6のゲージボードの正面図である。 図34のXXXV−XXXV線断面図である。 パチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。 実施例7のゲージボードの正面図である。 図37にAで示す部分の拡大図である。 変形例に係る図38相当図である。 実施例8のゲージボードの正面図である。 図40のゲージボードを用いた釘の配置確認に関する図である。 図41相当図である。 実施例9のゲージボードの正面図である。 図43にBで示す部分の拡大図である。 実施例10の開閉扉が開けられたパチンコ遊技機とゲージボードの斜視図である。 パチンコ遊技機の開閉扉とゲージボードの背面図である。 パチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。 ゲージボードの正面図である。 図48のXXXXVIIII −XXXXVIIII 線断面図である。 パチンコ遊技機の開閉扉とゲージボードの断面図である。 実施例11のゲージボードの正面図である。 パチンコ遊技機の開閉扉とゲージボードの背面図である。
以下、発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。本実施例は、遊技盤に複数の釘が取り付けられたパチンコ遊技機、及びその遊技盤を有する遊技盤構造体に本発明を適用したものである。
図1〜図3に示すように、遊技機1(パチンコ遊技機1)には、遊技ホールの島構造に取り付けられる外枠(図示略)に開閉枠2(内枠2)が開閉可能に装着され、この開閉枠2に開閉扉3が開閉可能に装着されている。開閉扉3に窓3aが形成され、この窓3aに透明なガラス3bが取り付けられている。開閉枠2の左端部に、開閉扉3の左端部がヒンジ機構3cを介して鉛直軸心回りに回動自在に支持され、開閉扉3の右端部に、開閉扉3を閉じた状態で開閉枠2に施錠するキーシリンダ3dが取り付けられている。
開閉枠2に合板製(又は合成樹脂製)の遊技盤4が装着され、開閉扉3が閉じられた状態で、開閉扉3のガスラ3bが遊技盤4と平行になり、遊技盤4を視認可能にその前側がガスラ3bにより覆われて、遊技盤4とガラス3bとの間に遊技球が流下可能な遊技領域4aが形成され、開閉扉3が開けられると、遊技盤4(遊技領域4a)の前側が開放される。開閉枠2には、遊技盤4の下側に枠下部ベース2aが設けられ、この枠下部ベース2aに発射装置5が装着されている。
開閉扉3には、窓3aの下側に遊技球を貯留する貯留皿6aを有する皿ユニット6が設けられ、この皿ユニット6に演出ボタン7aと十字キー7bとエンターボタン7cが装着され、皿ユニット6の右下側に発射ハンドル8が装着されている。
発射ハンドル8が回動操作されると、発射装置5の電動モータ(図示略)が駆動されて打撃槌(図示略)が作動し、貯留皿6aから発射位置に導入された遊技球が打撃槌により打撃されて発射され、貯留皿6aに複数の遊技球が貯留されている場合、複数の遊技球が約0.6 秒間隔で連続的に発射される。発射された遊技球は、遊技盤4に取り付けられたガイドレール9で案内され遊技領域4aの上部に導入され、遊技領域4aを流下する。
図2〜図4に示すように、遊技領域4aには、複数の誘導手段である釘10(障害釘10)、各種入賞口である第1始動口11、開閉式の第2始動口12、ゲート13、開閉式の大入賞口14、及び複数の一般入賞口15が、図示の配置で設けられ、これら複数の釘10と、入賞口11〜15を形成する各種部材や装置が遊技盤4に取り付けられ、また、遊技盤4には、遊技領域4aの下端に位置する排出口16が形成されている。
遊技領域4aを流下する遊技球が入賞口11,12,14,15の何れかに入賞すると、遊技球1個の入賞につき入賞口11,12,14,15毎に設定された数(数個〜10数個)の遊技球が賞球として貯留皿6aに払出される。入賞口11,12,14,15の何れかに入賞した遊技球は、そこから遊技領域4aの外部へ排出され、遊技領域4aを流下する遊技球が入賞口11,12,14,15の何れにも入賞しないと、最終的に排出口16から遊技領域4aの外部へ排出される。
遊技球が第1,第2始動口11,12の何れかに入賞すると特別遊技抽選が行われ、その抽選で当選すると、大入賞口14が開放する特別遊技が行われ、遊技球がゲート13を通過すると補助遊技抽選が行われ、その抽選で当選すると、第2始動口12が開放する補助遊技が行われる。遊技者は、遊技状態に応じて、特別遊技とその抽選、補助遊技とその抽選についてより有利になるように、発射ハンドル8を操作し発射装置5による遊技球の発射強度を変化させて遊技を行うことができる。
遊技盤4には、センタケース20(センタ役物20)、液晶表示器21aを有する液晶ユニット21、及び可動役物装置22が装着されている。センタケース20は、そのセンタ枠体20aが遊技盤4に形成されたセンタ開口(図示略)に嵌合状に取り付けられ、そのセンタ枠体20aの下部には遊技球が転動するステージ20bが形成されている。
センタケース20には、遊技領域4aのうちセンタ枠体20aの左側に位置する左遊技領域を流下する遊技球を導入してステージ20bへ誘導することが可能なワープ通路20c(特殊通路20c)が設けられ、遊技球がステージ20bを転動して、ステージ20bの中央の落下誘導部20dから落下すると、ステージ20bの落下誘導部20d以外から落下する遊技球、及びステージ20bを転動しない遊技球よりも第1始動口11に入賞する可能性が高くなる。
液晶表示器21aは、その画面を遊技機1の前側からセンタ枠体20aの内側を通して視認可能に配置され、この液晶表示器21aには、主に特別遊技抽選の結果に基づいた遊技演出が表示され、可動役物装置22は、特定の遊技演出の一環として作動し、これらの演出用装置21,22は、共に遊技の進行に伴う演出を実行する。
図5、図7に示すように、液晶ユニット21は、液晶表示器21a、制御装置21b、及び液晶ベース21cを有し、液晶表示器21aの後面部に制御装置21bが取り付けられ、液晶表示器21aが液晶ベース21cに取り付けられ、液晶ベース21cが遊技盤4にその後面側から取り付けられて、遊技盤4及び液晶ユニット21(液晶表示器21a、制御装置21b、液晶ベース21c)が一体化して遊技盤構造体25を構成している。
図2、図3に示すように、遊技盤4を有する遊技盤構造体25は、遊技機1の開閉枠2に着脱可能に装着され、そのために、開閉枠2には、遊技盤4の下部を載置状に支持する支持部26、遊技盤4の左部を挟持状に保持する上下1対の保持部27、及び遊技盤4の右部を挟持状に固定する上下1対のクランプ28が設けられている。開閉扉3が開けられた状態で、各クランプ28は操作により固定位置と解除位置とに切り換えられ、1対のクランプ28が解除位置に切り換えられた状態で、開閉枠2にその前側から遊技盤構造体25を着脱可能になる。
ここで、遊技盤構造体25を開閉枠2に取り付ける場合には、1対のクランプ28が解除位置に切り換えられた状態で、遊技盤構造体25が開閉枠2にその前側から嵌め込まれ、そこで遊技盤4が支持部26に支持され1対の保持部27に保持されてから、最終的に1対のクランプ28が固定位置に切り換えられ、これら1対のクランプ28により遊技盤4が固定されて、遊技盤構造体25の開閉枠2への取り付けが完了する。
遊技機1を遊技ホールに導入する場合、製造工場では、遊技機1の全体を製造して、つまり開閉枠2に遊技盤構造体25を取り付けた状態で、遊技ホールに出荷し設置することができ、或いは、遊技ホールに遊技盤構造体25を取り付け可能な開閉枠2が設置済みである場合(設置前に撤去する遊技機が、遊技機1と共用できる開閉枠2を有し、撤去する遊技機はその開閉枠2を残して、遊技盤構造体だけを取外して撤去する場合等)、製造工場では、遊技機1の遊技盤構造体25だけを製造して遊技ホールに出荷し、遊技ホールにおいて設置済みの開閉枠2に遊技盤構造体25を取り付けて設置することができる。
さて、図6に示すように、複数の釘10は、夫々、先端が尖った後側部分が遊技盤4にその前側から圧入状に取り付けられ、遊技盤4の前側へ突出する部分が遊技球と接触(衝突)する部分となり、前端部にそれ以外の部分よりも大径の頭部10aを有し、開閉扉3が閉じられた状態で、複数の釘10の頭部10aがガラス3bの後面(内面)に僅かな隙間を空けて近接する。
そして、遊技領域4aを流下する複数の遊技球は、夫々その流下途中で幾つかの釘10に繰り返し接触(衝突)し、減速されたり方向変換されたりして、こうした釘10による誘導によって入賞口11,12,14,15の何れにも入賞しない、或いは入賞口11,12,14,15の何れかに入賞することが可能になる。
このように、複数の釘10は遊技領域4aにおける遊技球の流下を制御するものとなり、図4に示すように、その中でも遊技球が各入賞口11〜15に入賞し易いか否かが決められる命釘10a〜10eや、ワープ通路20cに導入され易いか否かが決められる命釘10f等の主要な釘10は、遊技機1の性能において重要な役割を果たす。
尚、複数の釘10の中には、命釘10a〜10f以外に、ガイドレール9から遊技領域4aに導入された遊技球が最初に接触する天釘、遊技球を目的の位置へ誘導するために連なって配置された誘導釘等の連釘、1本1本の釘10の間を遊技球が通り抜け得る間隔を空けて独立に配置されたバラ釘等がある。
ところで、製造工場では、複数の釘10の配置が当該遊技機1の所期の遊技性能(出球率等)を発揮し得る所定の配置になるように、複数の釘10が遊技盤4に、設計通りの位置に設計通りの角度(遊技盤4の盤面(前面)に対して略垂直になる角度)で取り付けられ、その状態の遊技機1又は遊技盤構造体25が製造・出荷される。
しかし、遊技ホールに設置された遊技機1又は遊技盤構造体25の複数の釘10の配置が同遊技機1又は同遊技盤構造体25の出荷・製造時の複数の釘10の配置と異なっていると、つまり所定の配置でなくなっていると、釘10が当初の状態から故意に曲げられ、不正な改造が行われている虞があり、特にその曲げられた釘10が命釘10a〜10f等の主要な釘10であると、当該遊技機1の所期の性能が得られない虞がある。
こうした問題に着眼し、本実施例の遊技機1及び遊技盤構造体25では、製造工場において、図7に示すように、遊技盤構造体25の遊技盤4に封印部材30が取り付けられ、その封印部材30によって全ての複数の釘10が封印され、つまり全ての複数の釘10が外部から直接触れられないようになり、この遊技機1又は遊技盤構造体25が出荷され、遊技ホールにおいて遊技盤4から封印部材30が取外され、遊技機1又は遊技盤構造体25の少なくとも出荷から設置までの間、釘10が当初の状態から故意に曲げられ、不正な改造が行われるのを防止できるようにしている。
そのために、図2〜図4、図7〜図10に示すように、遊技機1及び遊技盤構造体25は、遊技盤4(遊技盤構造体25)が遊技機1(開閉枠2)に装着された状態で全ての複数の釘10を覆って封印可能であって、遊技盤4(遊技盤構造体25)が遊技機1(開閉枠2)から取外された状態でも全ての複数の釘10を覆って封印可能な封印手段である封印部材30を、遊技盤4に取外し可能に取り付ける取付手段35を有する。
また、封印部材30を遊技盤4から一度取外すと、その封印部材30を再び遊技盤4に取り付け不可能に、或いは取り付け難いようにするために、取付手段35は、封印部材30をその一部の破断(破損)を介して遊技盤4から取外し得るように、封印部材30を遊技盤4に取り付け可能である。
先ず、封印部材30について詳しく説明する。
図2、図7〜図10に示すように、この封印部材30は、遊技盤4に取り付けられた状態で全ての複数の釘10の前側を覆う封印シート31と、この封印シート31に設けられて遊技盤4に取り付けられる複数(4つ)の封印側取付部32とを有する。
封印シート31は、透明(又は半透明、又は不透明)な合成樹脂製のシートからなり、遊技盤4よりも少し小さな略矩形の外形と、0.1mm 〜1mm 程度の厚みを有し、遊技盤4に取り付けられた状態で、遊技機1又は遊技盤構造体25の出荷、搬送、設置の際には容易に破断しないが、その封印シート31の一部が、封印シート31を遊技盤4から取外す際に加わる外力で破断し得る強度を有する。尚、封印シート31は、撓み難いものでも撓み易いものでもよい。
4つの封印側取付部32は、遊技盤4に取り付けられる位置において、封印シート31のうち遊技領域4aの前側に位置しない(全ての複数の釘10の前側に位置しない)部位であって、封印シート31を安定的に支持し得る部位に、具体的には封印シート31の4隅近傍部に後方突出状にブロック状に設けられ、これら4つの封印側取付部32の平滑な後端面が、遊技盤4の前面に当接状に取り付けられる。
4つの封印側取付部32は、封印シート31と同様に、遊技盤4に取り付けられた状態で、遊技機1又は遊技盤構造体25の出荷、搬送、設置の際には容易に破断しないが、その各封印側取付部32の一部が、封印側取付部32を遊技盤4から取外す際に加わる外力で破断し得る強度を有する。尚、4つの封印側取付部32は、封印シート31に一体形成されてもよいし、封印シート31とは個別に成形された部材を、封印シート31に接着剤やビス等で固定して設けられてもよい。
尚、封印側取付部32の数を、4つ以外の複数(3つ或いは5つ等)としてもよいし、これら封印側取付部32を設ける封印シート31における部位を、図2等に示す部位以外の部位としてもよい。また、封印側取付部32のサイズ・形状も種々変更可能である。
次に、遊技盤4の取付手段35について詳しく説明する。
図3、図4、図7〜図10に示すように、この取付手段35は、封印部材30の複数の封印側取付部32に夫々対応する複数(4つ)の盤側取付部36を有し、これら4つの盤側取付部36は、遊技領域4aにおける遊技球の流下の障害にならないように、遊技盤4の前面のうち遊技領域4aが形成されない(全ての複数の釘10が存在しない)部位に設けられている。
ここで、開閉扉3が閉じられているとき、4つの盤側取付部36(或いはそのうちの少なくとも1つの盤側取付部36)を、開閉扉3のガラス3bを通して視認できない部位、つまりは盤面のデザイン(盤面に印された絵柄等)を悪化させない部位に設けることが更に望ましく、本実施例でもそうなっている。
この取付手段35によって、封印部材30の4つの封印側取付部32の後端面を、遊技盤4の前面の4つの盤側取付部36に夫々比較的強力に固定(例えば、接着剤や粘着テープで接着、或いは、遊技盤4に螺合されるビス等で締結)して、封印部材30を遊技盤4に取り付け、この状態で、封印部材30の封印シート31が全ての複数の釘10の前側を覆うように、封印シート31を配置することが可能になり、また、封印部材30をその一部の破断を介して遊技盤4から取外すことが可能になる。
ところで、封印部材30、及び遊技盤4の取付手段35は、封印部材30が遊技盤構造体25の遊技盤4に取り付けられた状態で、その遊技盤構造体25と共に、開閉扉3が開けられた開閉枠2に取り付けられるように、しかも、開閉枠2に取り付けられた後、開閉扉3が閉じられるように構成されている。
具体的に、封印部材30を遊技盤構造体25と共に開閉枠2に取り付ける際、封印部材30が開閉枠2(1対の保持部27、1対のクランプ28等)に相互干渉しないようにしており、特に、遊技盤4の右上部を固定する上側のクランプ28の作動スペースを確保するために、封印シート31のうち上側のクランプ28に対応する部位に切換部31aが形成されている。
更に、封印部材30が遊技盤構造体25と共に開閉枠2に取り付けられた後、開閉扉3が閉じられても、封印部材30が開閉扉3と相互干渉しないようにしており、特に、封印シート31は、前記のように、比較的薄い厚さに形成されているため、複数の釘10と開閉扉3との間(封印シート31の大部分は複数の釘10とガラス3bとの間)に配置されることになる(図8参照)。
従って、製造工場において、遊技機1の全体を製造し、その遊技盤構造体25に封印部材30を取り付けて出荷する場合でも、封印部材30を取り付けていない場合と同様に、開閉扉3を閉じて安定した状態で、出荷、搬送、設置することができる。また、製造工場において、遊技盤構造体25だけを製造し、その遊技盤構造体25に封印部材30を取り付けて出荷する場合、遊技ホールにおいて、遊技盤構造体25に封印部材30を取り付けた状態のまま、遊技盤構造体25を開閉枠2に取り付けることができる。
以上のように、製造工場において遊技盤構造体25の遊技盤4に取り付けられた封印部材30(図8参照)は、遊技ホールにおいて、次のように遊技盤4から取外される。
封印部材30の封印シート31をその端を持って前側へ引っ張ることで、図9(1)に示すように、封印部材30の各封印側取付部32は遊技盤4に取り付けられたまま、封印シート31は、その4隅部分が4つの封印側取付部32に取残されるように、その4隅部分の近傍部から破断されて、遊技領域4aの前側(全ての複数の釘10の前側)に位置する部分を含む大部分が遊技盤4から取外される。この封印シート31の破断が円滑に確実に行われるために、図9(2)に示すように、封印シート31の4隅部分の各々の近傍部に、その厚さを他の部分よりも薄くした脆弱部31bを設けてもよい。
次に、4つの封印側取付部32を夫々持って前側へ引っ張ることで、図10(1)に示すように、各封印側取付部32は、その後端部が遊技盤4に取残されるように、その後端部の近傍部から破断されて、その後端部以外の大部分が前記の取残された封印シート31の4隅部分の各々と共に遊技盤4から取外される。この封印側取付部32の破断が円滑に確実に行われるために、図10(2)に示すように、各封印側取付部32の後端部の近傍部に、その外周部に切り込みの溝を形成した脆弱部32aを設けてもよい。
尚、図9(1)のように、封印シート31の大部分が遊技盤4から取外されると、その後、4つの封印側取付部32及び封印シート31の4隅部分は遊技盤4に取り付けられた状態にしておいてもよい。つまり、図10(1)のような取外しは行わずに、4つの封印側取付部32及び封印シート31の4隅部分は、遊技盤4から取外されなくても、開閉扉3を閉じることができるし、その開閉扉3によって覆い隠されるものとすることができ、勿論遊技領域4aにおける遊技球の流下に悪影響を与えるものでもないので問題はない。この場合、図10(2)に示す脆弱部32aは不要になる。
或いは、図9(1)のような取外しは行わずに、つまり、封印シート31の全部が遊技盤4に取り付けられた状態で、図10(1)のように、4つの封印側取付部32の大部分が夫々遊技盤4から取外されることで、これら封印側取付部32の大部分と共に封印シート31の全部が遊技盤4から取外されるようにしてもよい。この場合、図9(2)に示す脆弱部31bは不要になる。
尚、図9(1)、図10(1)のような取外しは行わずに、封印シート31の全部が遊技盤4に取り付けられた状態で、4つの封印側取付部32の全部が夫々遊技盤4から破断されずに取外される、つまり封印部材30をその一部の破断を介さずに遊技盤4から取外し得るようにしてもよい。この場合、図9(2)に示す脆弱部31bも図10(2)に示す脆弱部32aも不要になる。
製造工場において、遊技機1の全体を製造し、その遊技盤構造体25に封印部材30を取り付けて出荷する場合でも、遊技機1を遊技ホールに設置した後、開閉扉3を開けて封印部材30を遊技盤4から取外すことができ、また、製造工場において、遊技盤構造体25だけを製造し、その遊技盤構造体25に封印部材30を取り付けて出荷する場合、遊技ホールにおいて、封印部材30を遊技盤4から取外してから、遊技盤構造体25を開閉枠2に取り付けることができ、或いは、封印部材30を遊技盤4に取り付けた状態のまま、遊技盤構造体25を開閉枠2に取り付け、その後、開閉扉3を開けて封印部材30を遊技盤4から取外すことができる。
以上説明した遊技機1及び遊技盤構造体25によれば、遊技盤4に取付手段35を設け、この取付手段35により、封印部材30を遊技盤4に取外し可能に取り付けることができ、遊技機1又は遊技盤構造体25を工場で製造して出荷してから遊技ホールに設置するまでの間、遊技盤4に取り付けられた封印部材30により、全ての複数の釘10を覆って封印することができるので、釘10が当初の状態から故意に曲げられ、不正な改造が行われるのを防止することができる。
つまり、遊技機1又は遊技盤構造体25の釘10が当初の状態から故意に曲げられ、不正な改造が行われて、特にその曲げられた釘10が命釘10a〜10f等の主要な釘であると、当該遊技機1又は当該遊技盤構造体25の所期の性能が得られない虞があるが、こうした課題を改善可能に対策を講じ得るものになる。
しかも、取付手段35は、封印部材30をその一部の破断を介して遊技盤4から取外し得るように、封印部材30を遊技盤4に取り付け可能であるので、封印部材30を遊技盤4から一度取外すと、その封印部材30を再び遊技盤4に取り付け不可能に、或いは取り付け難いようにすることができ、依って、釘10に対して不正な改造が行われ難いように、或いは不正な改造が行われても、封印部材30の破断による痕跡から、不正な改造が行われたことを発見し易いようになる。
つまり、遊技ホールにおいて封印部材30を遊技盤4から取外そうとする人、或いはその取外しに立ち会う人は、先ず、封印部材30が遊技盤4に取り付けられているかを確認し、取り付けられていると、次に、封印部材30の破断による痕跡がないかを確認し、痕跡がないと、それで以て釘10に対して不正な改造が行われていないと証明し、封印部材30を取外して、遊技機1又は遊技盤構造体25を稼働可能な状態とすることができる。
一方、封印部材30が遊技盤4に取り付けられていない、或いは取り付けられていても、封印部材30の破断による痕跡があると、釘10に対して不正な改造が行われていることを疑うことができ、この場合、改めて複数の釘10の配置が所定の配置であるか否かを確認し、所定の配置でないと、複数の釘10の配置が所定の配置になるように復元して、遊技機1又は遊技盤構造体25を稼働可能な状態としたり、遊技機1又は遊技盤構造体25を稼働させないように撤去したりすることができる。
尚、実施例1の封印部材30を次のように部分的に変更可能である。
(1)封印部材30は、全ての複数の釘10を有する遊技領域4aの略全体の前側を覆うものであるが、封印部材30の外周と遊技盤4との間の隙間は覆われず外部へ露出した状態になる。従って、封印部材30で遊技領域4aの略全体の前側を覆っても、発射装置5側から遊技領域4aの内部に至るガイドレール9により形成された球発射通路が、不正器具を遊技領域4a外から遊技領域4a内の釘10へアクセス可能な空間となり得る。
そこで、封印部材30が複数の釘10を覆って封印可能に遊技盤4に取り付けられた状態で、ガイドレール9により形成された球発射通路を塞いで不正器具の前記アクセスを不可能にする塞ぎ部を、封印部材30に一体的に設けておいてもよい。尚、この塞ぎ部は遊技盤4に着脱可能に取付けられるようにしてもよい。但し、封印部材30を取外す際は、封印側取付部32のように、破断によりその一部が遊技盤4に取残されるようにするのではなく、その塞ぎ部は全て遊技盤4から綺麗に取外されるものとする。そして、この場合、その塞ぎ部を複数(4つ)の封印側取付部32の一部として兼用してもよい。
(2)封印部材30の全周(又は略全周)を遊技盤4に着脱可能に取付け得るように、取付手段35(封印側取付部32、盤側取付部36)を構成してもよい。これにより、ガイドレール9により形成された球発射通路が、不正器具を遊技領域4a外から遊技領域4a内の釘10へアクセス可能な空間となる虞がなくなり、依って、前記の塞ぎ部を設ける必要性も無くなる。
実施例2は、実施例1の封印部材30の一部を変更したものであり、その他の構成は基本的に実施例1と同じである。尚、実施例1と基本的に同じものには同一の符号を付して説明する。
図11に示すように、実施例2の封印部材30Aは、実施例1の封印部材30と同様に、遊技盤4に取付手段35により取外し可能に取り付けられ、全ての複数の釘10を覆って封印可能なものであり、遊技盤4に取り付けられた状態で全ての複数の釘10の前側を覆う封印シート31Aと、この封印シート31Aを支持して遊技盤4に取り付ける為の複数(4つ)の封印側取付部32とを有する。
封印シート31Aは、合成樹脂製の透明シートからなり、実施例1の封印シート31と同形同サイズに形成され、この封印シート31Aには、全ての複数の釘10の所定の配置を示す表示33が印され、この表示33は、全ての複数の釘10を視認可能に且つ全ての複数の釘10の所定の配置に対応するように設けられた複数の指標部33aからなる。尚、封印シート31Aは、撓み難いものでも撓み易いものでもよい。
つまり、封印部材30Aは、その4つの封印側取付部32が取付手段35の4つの盤側取付部36に夫々位置合わせされ、ここを所定位置として遊技盤4に取り付けられると、全ての複数の釘10が所定の配置である場合、これら複数の釘10の頭部10aと、封印シート31Aの複数の指標部33aとが夫々一致するように視認されるので、全ての複数の釘10が所定の配置であると確認できる。
一方、少なくとも1つの釘10が所定の配置でない場合、その釘10の頭部10aと、封印シート31Aの対応する指標部33aとが一致しないように視認されるので、その釘10が所定の配置でないと確認できる。依って、釘10が当初の状態から故意に曲げられ、不正な改造が行われるのを抑止することができ、また、不正な改造が行われても、そのことに容易に気付くことができる。
尚、表示部33として、全ての複数の釘10に対応する複数の指標部33aを設ける必要はなく、一部の複数の釘10(例えば、主要な命釘10a〜10f)に夫々対応する複数の指標部33aのみを設けてもよい。尚、遊技盤4に対して封印部材30Aを所定位置に位置合わせするのを容易にするために、遊技盤4に4つの盤側取付部36以外の位置決め部(例えば、封印部材30Aの一部が係合する係合部)を設けてもよい。
実施例3は、実施例1の封印部材30、及び遊技盤4の取付手段35を変更したものであり、その他の構成は基本的に実施例1と同じである。
図12、図14〜図16に示すように、本実施例の遊技盤構造体25は、遊技盤4(遊技盤構造体25)が遊技機1(開閉枠2)から取外された状態で全ての複数の釘10を覆って封印可能な封印手段である合成樹脂製の封印部材40を、遊技盤4に取外し可能に取り付ける取付手段45を有し、その取付手段45は、封印部材40をその一部の破断(破損)を介して遊技盤4から取外し得るように、封印部材40を遊技盤4に取り付け可能である。
図12〜図16に示すように、封印部材40は、遊技盤4に取り付けられた状態で全ての複数の釘10を略完全に密閉する透明(又は半透明、又は不透明)な封印ケース41と、この封印ケース41に設けられて遊技盤4に取り付けられる複数(8つ)の封印側取付部である係合爪42、及び位置決め部43を有する。
封印ケース41は、遊技盤4よりも少しだけ大きな矩形の外形を有し、全ての複数の釘10の前側を覆う厚さ数mm(1mm 〜3mm 程度)の前壁41aと、全ての複数の釘10の上下両側及び左右両側を遊技盤4の外周に沿う位置において覆う厚さ数mm(1mm 〜3mm 程度)の断面矩形枠状の(4つの帯板部からなる)外周壁41bとを有し、外周壁41bに8つの係合爪42と位置決め部43が設けられている。
外周壁41bには、その各帯板部に対して2つの係合爪42が適当な間隔を空けて形成されて、合計8つの係合爪42が形成されている。各係合爪42は、遊技盤4に係合可能に、外周壁41bから後方突出状に設けられ、更に、遊技盤4の対応する外周端面と直交する方向に弾性変形可能に、その前端が外周壁41bに繋がるように設けられるとともに、外周壁41bには、その長さ方向における各係合爪42の両端側に1対の切込み41cが形成されている。
各係合爪42は、遊技盤4の外周端面に当接可能な内側面部42aと、この内側面部42aの後端側に形成されて、遊技盤4の外周側後面に係合可能な係合部42bと、この係合部42bの後端側に形成されて、その後側ほど係合爪42の外側面側に位置するように傾斜するテーパ部42cとを有する。
尚、係合爪42の数を、8つ以外の複数(4つ或いは6つ等)としてもよいし、これら係合爪42を設ける封印ケース41における部位を、図13等に示す部位以外の部位としてもよい。また、係合爪42のサイズ・形状も種々変更可能である。
位置決め部43は、遊技盤4の外周側前面に係合可能に、外周壁41bの内側面部に8つの係合爪42を除いて略環状に形成され、この位置決め部43が遊技盤4の外周側前面に係合した状態で、8つの係合爪42の内側面部42aが遊技盤4の外周端面に当接し、8つの係合爪42の係合部42bが遊技盤4の外周側後面に係合することが可能になる。
尚、位置決め部43については、外周壁41bの内側面部に略環状に形成する必要はなく、適当な複数部位に複数設けてもよい。また、8つの係合爪42(或いはそのうちの複数の係合爪42)の内側面部42aに、夫々位置決め部43に対応する複数の位置決め部を設けてもよい。
図12、図14〜図16に示すように、遊技盤4の取付手段45は、封印部材40の複数の係合爪42に夫々対応する複数(8つ)の盤側取付部46を有し、即ち、8つの盤側取付部46は、遊技盤4の外周部とその近傍部により形成され、これら8つの盤側取付部46に、8つの係合爪42が夫々着脱可能に取り付けられ、この取付手段45によって、封印部材40をその一部の破断を介して遊技盤4から取外すことが可能になる。
この封印部材40、及び遊技盤4の取付手段45は、封印部材40が遊技盤構造体25の遊技盤4に取り付けられた状態で、その遊技盤構造体25と共に開閉枠2に取り付けられないため、製造工場において、遊技盤構造体25だけを製造し、その遊技盤構造体25に封印部材40を取り付けて出荷し、遊技ホールにおいて、遊技盤構造体25から封印部材40を取り外し、その遊技盤構造体25を開閉枠2に取り付ける場合に適用される。
ここで、製造工場において、封印部材40は次のように遊技盤構造体25の遊技盤4に取り付けられる。
封印部材40を遊技盤4の前側に配置し、これら封印部材40と遊技盤4の両外周部を略一致させ、封印部材40の8つの係合爪42のテーパ部42cを遊技盤4の外周前端部に当接させて、封印部材40を遊技盤4(後側)に押し込んでいく。すると、各係合爪42は、先ず、テーパ部42cが遊技盤4の外周前端部に押されて、遊技盤4の外周端面から離れる側へ弾性変形し、その後も、封印部材40を遊技盤4(後側)に押し込んでいくと、外周壁41bの後部が遊技盤4の外周部に外嵌され、最終的に、封印部材40の位置決め部43が遊技盤4の外周側前面に係合する。
封印部材40の位置決め部43が遊技盤4の外周側前面に略係合すると、各係合爪42は、係合部42bが遊技盤4の外周端面をその後側から前側へと乗り越えた状態となって、弾性変形が解除されて元の形状に復帰し、これにより、内側面部42aが遊技盤4の外周端面に当接し、係合部42bが遊技盤4の外周側後面に係合して、封印部材40が遊技盤4に取り付けられる(図14参照)。
以上のように、製造工場において遊技盤構造体25の遊技盤4に取り付けられた封印部材40は、遊技ホールにおいて、次のように遊技盤4から取外される。
封印部材40の複数の係合爪42(8つ全て或いはその幾つかの係合爪42)を、夫々持って又は何らかの工具(ドライバー等)を用いて、遊技盤4の外周端面から離れる側へ折り返すようにすることで、或いは、封印部材40の封印ケース41を持って強引に前側へ引っ張ることで、図16(1)に示すように、各係合爪42が破断され封印ケース41から分離されて、封印部材40が遊技盤4に取外される。尚、この係合爪41の破断が円滑に確実に行われるために、図16(2)に示すように、各係合爪42に、その厚さを他の部分よりも薄くした脆弱部42dを設けてもよい。
尚、図16(1)のような取外しは行わずに、8つの係合爪42が夫々遊技盤4から破断されずに取外される、つまり封印部材40をその一部の破断を介さずに遊技盤4から取外し得るようにしてもよい。この場合、図16(2)に示す脆弱部42dは不要になる。
この遊技盤構造体25によれば、実施例1と同様に、遊技盤4に取付手段45を設け、この取付手段45により、封印部材40を遊技盤4に取外し可能に取り付けることができ、遊技盤構造体25を工場で製造して出荷してから遊技ホールに設置するまでの間、遊技盤4に取り付けられた封印部材40により、全ての複数の釘10を覆って封印することができるので、釘10が当初の状態から故意に曲げられ、不正な改造が行われるのを防止することができる。
しかも、取付手段45は、封印部材40をその一部の破断を介して遊技盤4から取外し得るように、封印部材40を遊技盤4に取り付け可能であるので、封印部材40を遊技盤4から一度取外すと、その封印部材40を再び遊技盤4に取り付け不可能に、或いは取り付け難いようにすることができ、依って、釘10に対して不正な改造が行われ難いように、或いは不正な改造が行われても、封印部材40の破断による痕跡から、不正な改造が行われたことを発見し易いようになる。
実施例4は、実施例3の封印部材40、及び遊技盤4の取付手段45を変更したものであり、その他の構成は基本的に実施例3と同じである。
図17〜図19に示すように、本実施例の遊技盤構造体25は、遊技盤4(遊技盤構造体25)が遊技機1(開閉枠2)から取外された状態で全ての複数の釘10を覆って封印可能な封印手段である合成樹脂製の封印部材40Aを、遊技盤4に取外し可能に取り付ける取付手段45Aを有し、その取付手段45Aは、封印部材40Aをその一部の破断(破損)を介して遊技盤4から取外し得るように、封印部材40Aを遊技盤4に取り付け可能である。
封印部材40Aは、遊技盤4に取り付けられた状態で全ての複数の釘10を完全に密閉する透明(又は半透明、又は不透明)な封印ケース41Aと、この封印ケース41Aに設けられて遊技盤4に取り付けられる複数の封印側取付部42Aを有する。
封印ケース41Aは、実施例3の前壁41aと同様の前壁41Aaと、実施例3の外周壁41bを部分的に変更した(実施例3のような切込み41c、係合爪42、位置決め部43は形成されていない)断面矩形枠状の(4つの帯板部からなる)外周壁41Abとを有し、外周壁41Abに8つの封印側取付部42Aが設けられている。
外周壁41bには、例えば、外周壁41Abの各帯板部に対して2つの封印側取付部42Aが適当な間隔を空けて形成されて、合計8つの封印側取付部42Aが形成されている。各封印側取付部42Aは、遊技盤4の外周側前面に当接可能に、外周壁41bの後端近傍における内周面部から内方へ突出状に設けられている。
尚、封印側取付部42Aの数を、8つ以外の複数(4つ或いは6つ等)としてもよいし、これら封印側取付部42Aを設ける封印ケース41Aにおける部位を、種々の部位とすることが可能であり、また、封印側取付部42Aのサイズ・形状も種々変更可能である。
遊技盤4の取付手段45Aは、封印部材40Aの複数の封印側取付部42Aに夫々対応する複数の盤側取付部46Aを有し、即ち、複数の盤側取付部46Aは、遊技盤4の外周近傍における前面により形成され、この取付手段45Aによって、封印部材40Aの複数の封印側取付部42Aを、遊技盤4の前面の複数の盤側取付部46Aに夫々比較的強力に固定(例えば、接着剤や粘着テープで接着、或いは、遊技盤4に螺合されるビス等で締結)して、封印部材40Aを遊技盤4に取り付け、また、封印部材40Aをその一部の破断を介して遊技盤4から取外すことが可能になる。
具体的に封印部材40Aを遊技盤4から取外す場合、封印部材40Aの封印ケース41Aを持って強引に前側へ引っ張ることで、図19に示すように、各封印側取付部42Aが、その基端側からが破断され封印ケース41から分離されて、遊技盤4に取り残される。尚、この封印側取付部42Aの破断が円滑に確実に行われるために、図示省略するが、封印側取付部42Aに、その厚さを他の部分よりも薄くした脆弱部を設けてもよい。
尚、実施例1〜4において、場合によっては封印部材30,30A,40,40Aの形状を多少変更し、その封印部材30,30A,40,40Aを、遊技盤構造体25の遊技盤4以外の部材(例えば、センタケース20等、遊技盤4に固定された種々の部材)に取外し可能に取り付ける取付手段を設けてもよい。
また、封印部材30,30A,40,40Aが、全ての複数の釘10を封印するのではなく、一部の複数の釘10(例えば、1又は複数の命釘等の主要な釘10を含む)だけを封印するものに構成してもよい。
次に、実施例5〜11について説明する。尚、遊技機1においては、基本的に、実施例1〜4と同じ構成であり、その同じ構成のものについては同一の符号を付し、異なる構成のものについては異なる符号を付して説明する。
パチンコ遊技機1の製造工場では、複数の釘10の配置が当該遊技機1の所期の遊技性能(出球率等)を発揮し得る所定の配置になるように、複数の釘10が遊技盤4に、設計通りの位置に設計通りの角度(遊技盤4の盤面(前面)に対して略垂直になる角度)で取り付けられ、その状態のパチンコ遊技機1が製造・出荷される。
しかし、その後、遊技ホールに設置されたパチンコ遊技機1の複数の釘10の配置が同遊技機1の出荷・製造時の複数の釘10の配置と異なっていると、つまり所定の配置でなくなっていると、釘10が当初の状態から故意に曲げられている(不正な改造が行われている)虞があり、特にその曲げられた釘10が命釘10a〜10f等の主要な釘10であると、当該遊技機1の所期の性能が得られない虞がある。
こうした問題に着眼し、本発明のパチンコ遊技機1は、遊技盤4に取り付けられた複数の釘10の配置が所定の配置である(例えば、パチンコ遊技機1の製造時(出荷時)の複数の釘10の配置と同じである)か否かを、配置確認手段であるゲージボード130を用いて確認可能にしたものである。
そのために、パチンコ遊技機1は、開閉扉3を開けた状態でゲージボード130を前記確認を可能にする確認位置(図21、図22に仮想線で示し図26〜図28に実線で示すゲージボード130の遊技盤4に対する所定位置)に配置可能なように、パチンコ遊技機1の遊技機構造体である開閉枠2、開閉扉3、遊技盤4、及び開閉扉3や遊技盤4に取り付けられた各種部材や装置(センタ役物20等)のうちの遊技盤4にゲージボード130を着脱可能に取り付ける取付手段140が設けられ、更に、ゲージボード130が確認位置に配置されているか否かを判別可能な判別手段150が、パチンコ遊技機1の遊技盤構造体である遊技盤4、及び遊技盤4に取り付けられた各種部材や装置(センタ役物20等)のうちの遊技盤4に設けられている。
先ず、パチンコ遊技機1の遊技盤4に取り付けられた複数の釘10の配置が所定の配置であるか否かを確認可能な遊技機用ゲージであるゲージボード130について説明する。このゲージボード130は、遊技盤4に取り付けられた全ての複数の釘10の配置が所定の配置であるか否かを確認可能なものである。
図24〜図28に示すように、ゲージボード130は、全ての複数の釘10の前側に配置可能な不透明な合成樹脂製(又は木製、又はガラス製)の本体部材であるボードからなるゲージ本体131と、ゲージ本体131に全ての複数の釘10を視認可能に且つ全ての複数の釘10の所定の配置に対応するように形成された(つまり所定の配置を示す)複数の指標部である釘視認孔132(釘の視認孔132)と、開閉扉3を開けた状態で当該ゲージボード130を確認位置に配置可能なように、遊技盤4にゲージ本体131を着脱可能に取り付ける為のゲージ側取付手段133と、当該ゲージボード130が確認位置に配置されているか否かを判別する為のゲージ側判別手段134とを備えている。
ゲージ本体131は、正面視にて遊技盤4と略同じサイズに形成され(図21、図22に仮想線で示すゲージボード130を参照)、当該ゲージボード130が確認位置に配置されているときに、その後側に全ての複数の釘10を位置させ得る外形を有し、また、平滑な前面及び後面と、数mm(例えば、4 〜6mm )程度の厚みを有し、ゲージ側取付手段133により遊技盤4に取り付けられた状態で撓み難いように形成されている。
複数の釘視認孔132は、確認位置に配置された当該ゲージボード130のゲージ本体131の前側から、全ての複数の釘10を個別に視認して、その釘10の配置が所定の配置であるか否かを確認可能にゲージ本体131に形成されている。各釘視認孔132は、釘10の頭部10aとほぼ同じサイズの断面円形の孔からなり、対応する釘10が所定の配置であるとき、その頭部10の中心が孔の中心を通して視認可能に形成されている。尚、釘10の頭部10aと略同じサイズ以外の(頭部10aよりも多少大きな或いは小さな)サイズの釘視認孔132としてもよし、断面円形以外の断面形状の釘視認孔132としてもよい。
ゲージ側取付手段133は、パチンコ遊技機1の取付手段140と対応しており、ゲージ本体131に後方突出状に設けられた4つのボード支持部133aを有し、これら4つのボード支持部133aは、ゲージ本体131に一体形成されている。尚、ボード支持部133aは、ゲージ本体131とは個別に成形された部材を、ゲージ本体131に接着剤やビス等の固定手段により固定して設けられてもよい。
4つのボード支持部133aは、当該ゲージボード130が確認位置に配置されているときに、ゲージ本体131のうち遊技領域4aの前側に位置しない(つまり複数の釘視認孔132が形成されていない)部位であって、ゲージ本体131を遊技盤4に安定的に取り付け得る部位に設けられている。尚、ボード支持部133aの数を、4つ以外の複数(例えば、3つ或いは5つ)としてもよいし、これらボード支持部133aを設けるゲージ本体131における部位を、図24に示す部位以外の部位としてもよい。尚、ボード支持部133aのサイズ・形状についても種々変更可能である。
4つのボード支持部133aは、夫々、断面円形の大径ボス部133bと、大径ボス部133bから後方へ突出し且つ大径ボス部133bよりも小径の断面円形の小径ボス部133cとを有し、大径ボス部133bの後端部(小径ボス部133cの前端の周囲)に環状の段部133dが形成されている。4つのボード支持部133aの小径ボス部133cがパチンコ遊技機1の取付手段140の4つの取付孔141に挿入され、4つのボード支持部133aの段部133dが遊技盤4の前面に当接して、ゲージ本体131が遊技盤4に取り付けられる。
4つのボード支持部133aの大径ボス部133bの前後長が、遊技領域4aの前後幅と略等しく、つまり、ゲージ本体131が遊技盤4に取り付けられると遊技盤4と平行に配置され、ゲージ本体131の後面が、開閉扉3が閉じられた状態におけるガラス3bの後面の位置と一致し、複数の釘10の頭部10aがゲージ本体131の後面に僅かな隙間を空けて近接する。
尚、ゲージ側取付手段133(4つのボード支持部133a(大径ボス部133bの前後長))は、図示省略するが、複数の釘10の頭部10からゲージ本体131がある程度離れるように、或いは、複数の釘10の頭部10aの前端側一部が複数の釘視認孔132に遊嵌状に入り込むように、ゲージ本体131を遊技盤4に取り付け可能に構成されてもよい。
ゲージ側判別手段134は、パチンコ遊技機1の判別手段150と対応しており、当該ゲージボード130が確認位置に配置されているときに、パチンコ遊技機1の判別手段150の第2の基準部である盤側基準部151と合致する第1の基準部であるゲージ側基準部134aであって、つまり当該ゲージボード130が確認位置からズレて配置されているときには盤側基準部151と合致しないゲージ側基準部134aを有し、このゲージ側基準部134aは、ゲージ本体131のうち遊技領域4aの前側に位置しない(つまり複数の釘視認孔132が形成されていない)部位であって、4つのボード支持部133aが形成されていない部位(本実施例ではゲージ本体131の右下部)に設けられている。
ゲージ側基準部134aは、ゲージ本体131に形成された適当な(比較的大きな)サイズの円形の基準開口134bと、ゲージ本体131の前面に印された(描かれた)鉛直基準線134c、及び水平基準線134dとを有する。鉛直基準線134cは、基準開口134bの中心線と交差する鉛直線上においてゲージ本体131の前面のうち基準開口134bの上下両端側部分に形成され、水平基準線134dは、基準開口134bの中心線と交差する水平線上においてゲージ本体131の前面のうち基準開口134bの左右両端側部分に形成されている。
次に、パチンコ遊技機1の取付手段140と判別手段150について説明する。
図20〜図22、図26に示すように、取付手段140は、ゲージボード130の4つのボード支持部133aの小径ボス部133cを挿入可能に遊技盤4に形成された4つの取付孔141を有し、これら4つの取付孔141は、遊技領域4aにおける遊技球の流下の障害にならないように、遊技盤4のうち遊技領域4aが形成されない部位に設けられている。
ここで、開閉扉3が閉じられているとき、4つの取付孔141(或いはそのうちの少なくとも1つの取付孔141)を、開閉扉3のガラス3bを通して視認できない部位、つまりは盤面のデザイン(盤面に印された絵柄等)を悪化させない部位に設けることが更に望ましく、本実施例でもそうなっている。
この取付手段140によって、ゲージボード130の4つのボード支持部133aの小径ボス部133cを4つの取付孔141に挿入し、ゲージボード130の4つのボード支持部133aの段部133dを遊技盤4の前面に当接させ、ゲージボード130(ゲージ本体131)を遊技盤4と平行にして且つ比較的接近させて、遊技盤4に取り付け可能になる。
尚、小径ボス部133cが取付孔141に挿入され易いように、小径ボス部133cの後端外周部と、遊技盤4の取付孔141の前端外周部の少なくとも一方に、前記挿入を容易にするガイド機能が得られるテーパが形成されてもよい。尚、ゲージボード130のボード支持部133aに応じて、取付孔141の数を、4つ以外の複数(例えば、3つ或いは5つ)としてもよいし、これら取付孔141を設ける遊技盤4における部位を、図20〜図22に示す部位以外の部位としてもよい。尚、取付孔141のサイズ・形状についても種々変更可能である。
図20〜図22に示すように、判別手段150は、ゲージボード130が確認位置に配置されているときに、ゲージボード130のゲージ側基準部134aと合致する盤側基準部151であって、つまり当該ゲージボード130が確認位置からズレて配置されているときにはゲージ側基準部134aと合致しない盤側基準部151を有し、このボード側基準部151は、遊技盤4のうち遊技領域4aが形成されない部位に設けられている。
盤側基準部151は、遊技盤4の前面に印された(描かれた)円形基準線151a、鉛直基準線151b、及び水平基準線151cを有する。円形基準線151aは、ゲージ側基準部134aの基準開口134bと略同じ、或いはゲージ側基準部134aの基準開口134bよりも多少小さめのサイズに形成され、鉛直基準線151bは、円形基準線151aの中心線と交差する鉛直線上において、また、水平基準線151cは、円形基準線151aの中心線と交差する鉛直線上において、互いに円形基準線151aの中心で交差する十字状に、且つ円形基準線151aよりも外側へ多少はみ出すように形成されている。
この判別手段150によって、確認作業者が目視により盤側基準部151とゲージ側基準部134aとが合致するか否かを確認して、ゲージボード130が確認位置に配置されているか否かを判別可能になる。具体的には次のようにして判別を行う。
取付手段140によりゲージボード130が遊技盤4に取り付けられた状態で、盤側基準部151の円形基準線151aがゲージ側基準部134aの基準開口134bと一致するように基準開口134bから見えているか、盤側基準部151の鉛直基準線151b及び水平基準線151cが夫々ゲージ側基準部134aの鉛直基準線134c及び水平基準線134dと同一直線上に一致するように見えているかを確認し、全て一致するように見えていると、ゲージボード130が確認位置に配置されていると判別でき、そう見えていないと、ゲージボード130が確認位置に配置されていない、つまり確認位置からズレて配置されていると判別できる。
ここで、通常は、取付手段140によりゲージボード130が遊技盤4に取り付けられた状態で、ゲージボード130が確認位置に配置されるように遊技盤4に対して位置決めされていることになる故、盤側基準部151とゲージ側基準部134aとが合致するようになっているが、合致しないということは、遊技盤4、取付手段140、判別手段150、ゲージボード130、ゲージ側取付手段133、ゲージ側判別手段134の何れかに問題がある(例えば、製造誤差や取り付け誤差が生じている)可能性があり、つまり、判別手段150では、こうした問題の可能性があるか否かの判別を行い得るものにもなる。
以上のように、ゲージボード130を遊技盤4に取り付けて、そのゲージボード130が確認位置に配置されていると判別することができると、この確認位置に配置されたゲージボード130を用いて、遊技盤4に取り付けられた複数の釘10の配置が所定の配置であるか否かを間違いなく確認することが可能になる。
この釘10の配置確認では、確認作業者が、確認位置に配置されたゲージボード130の複数の釘視認孔132から、遊技盤4に取り付けられた複数の釘10を視認し、複数の釘10の配置が所定の配置であるか否かを確認する。その際、釘10(釘視認孔132)毎に個別に1つ1つ視認して確認し、そこで、釘10を視認する目線が、ゲージボード130に対して垂直(或いは略垂直)になるように(図27(1)、図28(1)参照)、視認対象の釘10を変える毎に目の位置を変えて正確な確認を行うことが可能になる。
そして、図27(1)に示すように、視認対象の釘10が所定の配置であると、確認作業者は、図27(2)に示すように、ゲージボード130の対応する釘視認孔132から、その視認可能領域の大部分に視認対象の釘10の頭部10aが位置するように、視認対象の釘10を視認可能(例えば、視認対象の釘10の頭部10aの中心頂部10b(比較的平らになっている微小円形部分)の多くを視認可能)になり、これにより、視認対象の釘10が所定の配置であることを確認することができる。
一方、図28(1)に示すように、視認対象の釘10が所定の配置でないと、確認作業者は、図28(2)に示すように、ゲージボード130の対応する釘視認孔132から、その視認可能領域の大部分に遊技盤4の前面や視認対象の釘10の頭部10a以外の部分が位置するように、視認対象の釘10を視認可能(例えば、視認対象の釘10の頭部10aの中心頂部10bの多くを視認不可能)になり、これにより、視認対象の釘10が所定の配置でないことを確認することができる。
尚、ゲージボード130のゲージ本体131はある程度の厚み(例えば、4 〜6mm )を有するので、釘10を視認しようとする目線が、ゲージボード130に対する垂直方向から比較的大きく傾いていると、視認対象の釘10が、その釘10に対応するゲージ本体131の釘視認孔132の内壁面によって遮蔽され見えない。つまり、ゲージ本体131のある程度の厚みは、釘10を視認する目線が、ゲージボード130に対して垂直(或いは略垂直)になっているか否かを確認できる役割を果たす。
こうして、複数の釘10を1つ1つ視認し、その配置が所定の配置であるか否かを確認することができ、所定の配置でない釘10が存在する場合には、その釘10が何れかの釘か(何れの位置にあるものか、何れの役割を果たすものか(例えは、命釘であるか等))を特定することができる。
このように、本発明のパチンコ遊技機1によれば、開閉扉3を開けて、ゲージボード130を遊技盤4に取り付け安定させて、ゲージボード130が確認位置に配置されていることを確認して、このゲージボード130を用いて複数の釘10の配置が所定の配置であるか否かを確認し証明することができる。
こうした釘10の配置確認を終えると、ゲージボード130を遊技盤4から取り外すだけで、元の稼働させ得る状態のパチンコ遊技機1とすることができる。ここで、釘10の配置が所定の配置でないことが確認されたパチンコ遊技機1については、釘10の配置が所定の配置になるように復元して稼働させ得る状態にしたり、稼働させないように撤去したりすることができる。
依って、遊技ホールに設置されたパチンコ遊技機1の複数の釘10の配置が、同遊技機1の出荷時(製造時)の複数の釘10の配置と異なっていると、釘10が当初の状態から故意に曲げられている(不正な改造が行われている)虞があり、特にその曲げられた釘10が命釘10a〜10f等の主要な釘であると、当該パチンコ遊技機1の所期の性能が得られない虞があるが、こうした課題を改善可能に対策を講じ得るものになる。
尚、ゲージボード130のゲージ本体131を、透明(又は半透明)の合成樹脂製(又はガラス製)のボードに構成し、この透明(又は半透明)のゲージ本体131に複数の釘視認孔132を形成してもよい。この場合、ゲージ側判別手段134において、ゲージ本体131に、基準開口134bが形成されずに、判別手段150と同様に、基準開口134bに代わる円形基準線が形成され(印され)、また、鉛直基準線134c及び水平基準線134dが、この円形基準線の中心で交差する十字状に形成されてもよい。
ところで、図29に示すように、遊技ホールHには複数の島構造Haが設備され、これら島構造Haに複数台のパチンコ遊技機Pが並設状に設置されている。そして、これらパチンコ遊技機Pの中に、複数台(例えば、10台)の本発明のパチンコ遊技機1(本遊技機1)と、本遊技機1とは別機種となる複数台(例えば、3台)のパチンコ遊技機1-M(別遊技機1-M)と、本遊技機1及び別遊技機1-Mとは別機種となる複数台(例えば、3台)のパチンコ遊技機1-N(別遊技機1-N)とが含まれ、図示のように設置されている。
複数の遊技機1,1-M,1-Nは、複数の釘の所定の配置が互いに異なり、本遊技機1において、その複数の釘10の配置が所定の配置であるか否かを図30(a)に示す本遊技機1用のゲージボード130(本ゲージボード130)を用いて確認可能であるのと同様に、別遊技機1-Mでも、その複数の釘の配置が所定の配置であるか否かを図30(b)に示す別遊技機1-M用のゲージボード130-M(別ゲージボード130-M)を用いて確認可能に、また、別遊技機1-Nでも、その複数の釘の配置が所定の配置であるか否かを図30(c)に示す別遊技機1-N用のゲージボード130-N(別ゲージボード130-N)を用いて確認可能になっている。
そのために、別遊技機1-M,1-Nの各々にも、本遊技機1の取付手段140及び判別手段150と同機能を有する取付手段(図示略)及び判別手段(図示略)が設けられ、別ゲージボード130-M,130-Nの各々にも、本ゲージボード130のゲージ側取付手段133及びゲージ側判別手段134と同機能を有し、且つ別遊技機1-M,1-Nの各々の取付手段及び判別手段に対応するゲージ側取付手段(図示略)及びゲージ側判別手段134-M,134-Nが設けられている。
尚、図30(a)では、本ゲージボード130の複数の指標部(釘視認孔132)を図示省略している。尚、別ゲージボード130-M,130-Nの各々にも、複数の釘の所定の配置に対応する複数の指標部(釘視認孔)が設けられているが、図30(b)(c)では、その複数の指標部を図示省略している。
さて、本遊技機1において、本ゲージボード130と同様に、別ゲージボード130-M又は130-Nを着脱可能に取り付け得るものであると、複数の釘10の配置が所定の配置であるか否かを確認する際に、本来なら本ゲージボード130を取り付けるところを、誤って別ゲージボード130-M又は130-Nを取り付けて、誤った確認を行ってしまう虞がある。
例えば、本遊技機1の複数の釘10の所定の配置と、別遊技機1-M又は1-Nの複数の釘の所定の配置とが殆ど変わらない(但し、少しは変わる)場合、その誤りに気付き難くなり、そして、その誤りに最後まで気付かなければ、釘10が当初の状態から故意に曲げられていないのに曲げられている、或いはその反対で故意に曲げられているのに曲げられていないと誤認してしまう虞がある。
そこで、本遊技機1では、判別手段150が、本ゲージボード130(当該遊技機用のゲージボード130)が用いられているか否かを判別可能なものでもあり、本ゲージボード130では、ゲージ側判別手段134が、本ゲージボード130が用いられているか否かを判別する為のものでもある。そして、判別手段150が、本ゲージボード130が用いられているか否かを判別可能にするために、図30に示すように、本ゲージボード130のゲージ側判別手段134の形状(特に円形状)を、別ゲージボード130-M,130-Nのゲージ側判別手段134-M,134-Nの形状(特に四角形状,三角形状)と異ならせている。
つまり、本遊技機1に、本ゲージボード130が取り付けられ、その本ゲージボード130のゲージ側判別手段134の基準部134aと判別手段150の基準部151とが合致することで、本ゲージボード130が用いられていると判別することができる一方、別ゲージボード130-M又は130-Nが取り付けられ、その別ゲージボード130-M又は130-Nのゲージ側判別手段134-M又は134-Nの基準部134a-M又は134a-Nと判別手段150の基準部151とが合致しないことで、本ゲージボード130が用いられていないと判別することができる。
ゲージボード130,130-M,130-Nのゲージ側判別手段134,134-M,134-Nの形状を互いに異ならせる、つまり本ゲージボード130のゲージ側判別手段134の形状を本遊技機1に固有の形状とすることで、本遊技機1の判別手段150によって、本ゲージボード130が用いられているか否かの判別を簡単に確実に行うことが可能になり、従って、本遊技機1の複数の釘10の配置が所定の配置であるか否かを確認する際に、誤って別ゲージボード130-M又は130-Nを取り付けて、誤った確認を行ってしまうことを防止し、釘10が当初の状態から故意に曲げられていないのに曲げられている、或いはその反対で故意に曲げられているのに曲げられていないと誤認してしまうことを防止することができる。
ここで、本遊技機1において、判別手段150が、本ゲージボード130が用いられているか否かを判別可能にするために、図31に示すように、本ゲージボード130のゲージ側判別手段134の配置を、別ゲージボード130-M,130-Nのゲージ側判別手段134-M,134-Nの配置と異ならせてもよい。ここで、ゲージ側判別手段134,134-M,134-Nの配置とは、本遊技機1にゲージボード130,130-M,130-Nが取り付けられた状態で、本遊技機1の判別手段150(基準部151)に対する配置に相当する。
図31に示す具体例では、ゲージ側判別手段134,134-M,134-Nの形状は同じにして、左右方向の配置を互いに異ならせている。ゲージボード130,130-M,130-Nのゲージ側判別手段134,134-M,134-Nの配置を互いに異ならせる、つまり本ゲージボード130のゲージ側判別手段134の配置を本遊技機1に固有の配置とすることで、前記同様に、本遊技機1の判別手段150によって、本ゲージボード130が用いられているか否かの判別を簡単に確実に行うことが可能になる。尚、ゲージボード130,130-M,130-Nのゲージ側判別手段134,134-M,134-Nの形状及び配置の両方を互いに異ならせてもよい。
或いは、図32に示すように、本遊技機1において、判別手段150とは別に、本ゲージボード130が用いられているか否かを判別可能な使用判別手段160を、所定の配置及びサイズ・形状(例えば、判別手段150の基準部151の右側に基準部151よも小さな円形状)の目印として別途設け、判別手段150については、ゲージボード130が確認位置に配置されているか否かを判別可能な機能のみを有するものにすることができる。
一方、図33(1)に示すように、本ゲージボード130においても、ゲージ側判別手段134とは別に、本ゲージボード130が用いられているか否かを判別する為のゲージ側使用判別手段161を、本遊技機1の使用判別手段160に対応する配置及びサイズ・形状の目印として別途設け、ゲージ側判別手段134については、ゲージボード130が確認位置に配置されているか否かを判別する為の機能のみを有するものにすることができる。
依って、本遊技機1に本ゲージボード130が取り付けられると、本遊技機1の使用判別手段160(目印)と本ゲージボード130のゲージ側使用判別手段161(目印)とが合致し、それを視認できて本ゲージボード130が用いられていると判別することができる。同様に、別遊技機1-M,1-Nの各々にも、本遊技機1の使用判別手段160と同機能を有する使用判別手段(図示略)が設けられ、図33(2)(3)に示すように、別ゲージボード130-M,130-Nの各々にも、本ゲージボード130のゲージ側使用判別手段161と同機能を有し、且つ別遊技機1-M,1-Nの各々の使用判別手段に対応するゲージ側使用判別手段161-M,161-Nが設けられている。
そして、本遊技機1において、使用判別手段160が、本ゲージボード130が用いられているか否かを判別可能にするために、図33に示すように、本ゲージボード130のゲージ側使用判別手段161の配置を、別ゲージボード130-M,130-Nのゲージ側使用判別手段161-M,161-Nの配置と異ならせている。図33に示す具体例では、ゲージ側使用判別手段161,161-M,161-Nの形状は同じにして、左右方向の配置を互いに異ならせている。ここで、ゲージ側使用判別手段161,161-M,161-Nの配置とは、本遊技機1にゲージボード130,130-M,130-Nが取り付けられた状態で、本遊技機1の使用判別手段160に対する配置に相当する。
つまり、本遊技機1に、本ゲージボード130が取り付けられ、その本ゲージボード130のゲージ側使用判別手段161と使用判別手段160とが合致することで、本ゲージボード130が用いられていると判別することができる一方、別ゲージボード130-M又は130-Nが取り付けられ、その別ゲージボード130-M又は130-Nのゲージ側使用判別手段161-M又は161-Nと使用判別手段160とが合致しないことで、本ゲージボード130が用いられていないと判別することができる。
このように、ゲージボード130,130-M,130-Nのゲージ側使用判別手段161,161-M,161-Nの配置を互いに異ならせる、つまり本ゲージボード130のゲージ側使用判別手段161の配置を本遊技機1に固有の配置とすることで、本遊技機1の使用判別手段160によって、本ゲージボード130が用いられているか否かの判別を簡単に確実に行うことが可能になる。
尚、ゲージボード130,130-M,130-Nのゲージ側使用判別手段161,161-M,161-Nの形状を互いに異ならせ、その場合には、ゲージボード130,130-M,130-Nのゲージ側使用判別手段161,161-M,161-Nの配置を同じにしても、本ゲージボード130のゲージ側使用判別手段161の形状を本遊技機1に固有の形状とすることで、前記同様に、本遊技機1の使用判別手段160によって、本ゲージボード130が用いられているか否かの判別を簡単に確実に行うことが可能になる。
次に、実施例5を部分的に変更した実施例6〜11について説明する。尚、実施例6〜11において、前記実施例と基本的に同一の又は類似する(機能が同じ)構成については、同一の又は類似する符号を付して、適宜説明を省略する。
図34、図35に示すように、実施例6のゲージボード130Aは、全ての複数の釘10の配置ではなく、そのうちの一部の複数の釘10の配置が所定の配置であるか否かを確認可能に構成したものである。本実施例における一部の複数の釘10とは、センタ役物20の下側にある複数の釘10である。
ゲージボード130Aは、ゲージ本体131A、複数の釘視認孔132、ゲージ側取付手段133A、ゲージ側判別手段134を備えている。ゲージ本体131Aは、実施例5のゲージ本体131の下側部分に相当するもの(サイズ)に形成され、このゲージ本体131Aに、複数の釘視認孔132が一部の複数の釘10の所定の配置に対応するように形成され、また、ゲージ側取付手段133Aとゲージ側判別手段134が設けられている。
ゲージ側取付手段133Aは、パチンコ遊技機1Aの遊技機構造体である開閉枠2、開閉扉3、遊技盤4、及び開閉扉3や遊技盤4に取り付けられた各種部材や装置(センタ役物20A等)のうちの遊技盤4とセンタ役物20A(センタ枠体20Aaの下部)にゲージ本体131Aを着脱可能に取り付ける為のものである。ゲージ側判別手段134は、当該ゲージボード130Aが確認位置に配置されているか否かを判別する為のものであり、また、本ゲージボード130Aが用いられているか否かを判別する為のものでもある。尚、実施例5の変形例のように、本ゲージボード130Aが用いられているか否かを判別する為のゲージ側使用判別手段を別途設けてもよい。
ゲージ側取付手段133Aにおいて、ゲージ本体131Aを遊技盤4に取り付ける為のものとして2つのボード支持部133aが設けられ、センタ役物20Aのセンタ枠体20Aaの下部に取り付ける為のものとして2つのボード支持部133Aaが設けられ、これら2つのボード支持部133Aaは、夫々、ボード支持部133aと同様に、大径ボス部133b、小径ボス部133c、段部133dを有する。
2つのボード支持部133aの小径ボス部133cがパチンコ遊技機1Aの取付手段140Aの2つの取付孔141に挿入され、2つのボード支持部133aの段部133dが遊技盤4の前面に当接して、また、2つのボード支持部133Aaの小径ボス部133cがパチンコ遊技機1Aの取付手段140Aの2つの取付孔141Aに挿入され、2つのボード支持部133Aaの段部133dがセンタ枠体20Aaの下部の前面に当接して、ゲージ本体131Aが遊技盤4とセンタ役物20Aに取り付けられる。
図35、図36に示すように、実施例6のパチンコ遊技機1Aにおいて、取付手段140Aは、開閉扉3を開けた状態で遊技盤4とセンタ役物20A(センタ枠体20Aaの下部)にゲージボード130Aを着脱可能に取り付けるものである。判別手段150は、ゲージボード130Aが確認位置に配置されているか否かを判別可能なものであり、また、本ゲージボード130Aが用いられているか否かを判別可能なものでもある。尚、実施例5の変形例のように、本ゲージボード130Aが用いられているか否かを判別可能な使用判別手段を別途設けてもよい。
取付手段140Aは、ゲージボード130Aの2つのボード支持部133aの小径ボス部133cを挿入可能に遊技盤4に形成された2つの取付孔141と、ゲージボード130Aの2つのボード支持部133Aaの小径ボス部133cを挿入可能にセンタ枠体20Aaの下部に形成された2つの取付孔141Aと有する。
つまり、この取付手段140Aによって、ゲージボード130Aの2つのボード支持部133aの小径ボス部133cを2つの取付孔141に挿入し、ゲージボード130Aの2つのボード支持部133aの段部133dを遊技盤4の前面に当接させ、また、ゲージボード130Aの2つのボード支持部133Aaの小径ボス部133cを2つの取付孔141Aに挿入し、ゲージボード130Aの2つのボード支持部133Aaの段部133dをセンタ枠体20Aaの下部の前面に当接させ、ゲージボード130A(ゲージ本体131A)を遊技盤4と平行にして且つ比較的接近させて、遊技盤4とセンタ役物20Aに取り付け可能になる。
尚、パチンコ遊技機1Aの遊技盤4に対して、ゲージボード130Aだけでなく、ゲージボード130Aの代わりに実施例5のゲージボード130も取り付け可能にして、つまり、4つの取付孔141を形成しておく(図36では、その上側2つの取付孔の符号141を付していないがそうなっている)ことで、ゲージボード130を用いて全ての複数の釘10の配置が所定の配置であるか否かを確認することも、ゲージボード130Aを用いて一部の複数の釘10の配置が所定の配置であるか否かを確認することもでき、要するに必要に応じてゲージボード130,130Aを使い分け可能になる。
尚、ゲージボード130Aにおいて、ゲージ本体131Aが、実施例5のゲージ本体131と略同じサイズになるように大型に形成され、そのゲージ本体131Aに、全ての複数の釘10に対応する複数の釘視認孔132ではなく、一部の複数の釘10に対応する複数の釘視認孔132だけが形成されてもよい。そうすると、ゲージ側取付手段133A、取付手段140Aを別途設ける必要がなくなり、実施例5のゲージ側取付手段133、取付手段140を利用して、ゲージ本体131Aを遊技盤4に取り付け可能になる。
尚、ゲージボード130A(ゲージ本体131A、複数の釘視認孔132、ゲージ側取付手段133A、ゲージ側確認手段134)、及びパチンコ遊技機1Aの取付手段140A、確認手段150については、センタ役物20の下側にある一部の複数の釘10とは異なる一部の複数の釘10が所定の配置であるか否かを確認可能に構成可能である。
図37、図38に示すように、実施例7のゲージボード130Bは、複数の釘10の配置が所定の配置であるか否かを、これら複数の釘10のうちの主要な1又は複数の釘10(本実施例では、複数の命釘10a〜10f)が判るようにして確認可能に構成したものであり、実施例5のゲージボード130を一部変更したものである。尚、実施例6のゲージボード130Aを一部変更したものとしてもよい。
このゲージボード130Bにおいては、ゲージ本体131Bの前面に、複数の釘視認孔132のうち主要な複数の釘10(命釘10a〜10f)に対応する(主要な複数の釘10を視認可能な)複数の主要な釘視認孔132aが、他の釘視認孔132と識別可能な目印135が印され(描かれ)ている。本実施例では、この目印135の具体例として、ゲージ本体131Bの前面には、主要な釘視認孔132aの周囲に環状の識別マークが印されている。
尚、目印135としては、上記の具体例に限定されるものではなく、種々の構成を採用可能である。例えば、図39に示すように、目印135として、ゲージ本体131Bの前面には、主要な釘視認孔132aの周囲に環状の識別マークと共に、この釘視認孔132が主要な釘視認孔132aであることが判る文字「命釘」等の識別表記と、その識別表記の対象となる主要な釘視認孔132aを指す矢印が印されてもよい。
尚、この目印135については、全ての命釘10a〜10fに対応する複数の主要な釘視認孔132aに付設する必要はなく、一部の1又は複数の命釘に対応する1又は複数の主要な釘視認孔132aにのみ付設してもよいし、命釘以外の種類の主要な釘10(例えば、前記の天釘又は連釘等)に対応する釘視認孔132に付設してもよい。目印135を2種類以上の主要な釘10(例えば、命釘と連釘)に対応する複数の釘視認孔132に付設する場合、その種類を識別可能に異なる態様(例えば、1の種類に対しては青色のマーク、他の1の種類に対しては赤色のマーク)の目印135を設けてもよい。
図40〜図42に示すように、実施例8のゲージボード130Cは、全ての複数の釘10の前側に配置可能な透明(又は半透明)な合成樹脂製(又はガラス製)の本体部材であるボードからなるゲージ本体131Cと、ゲージ本体131Cに全ての複数の釘10を視認可能に且つ全ての複数の釘10の所定の配置に対応するように印された(描かれた)た(所定の配置を示す)複数の指標部である釘配置表示132Cと、ゲージ側取付手段133、ゲージ側判別手段134Cを備えている。
ゲージ本体131Cは、実施例5のゲージ本体131と同様に、正面視にて遊技盤4と略同じサイズに形成され、当該ゲージボード130Cが確認位置に配置されているときに、その後側に全ての複数の釘10を位置させ得る外形を有し、また、平滑な前面及び後面と、数mm(例えば、4 〜6mm )程度の厚みを有し、ゲージ側取付手段133により遊技盤4に取り付けられた状態で撓み難いように形成されている。
複数の釘配置表示132Cは、確認位置に配置された当該ゲージボード130Cのゲージ本体131Cの前側から、全ての複数の釘10を個別に視認して、その釘10の配置が所定の配置であるか否かを確認可能にゲージ本体131Cの前面又は後面に印されている。各釘配置表示132Cは、縦線と横線を交差させた十字線かなり、対応する釘10が所定の配置であるとき、その頭部10の中心が十字線の交点を通して視認可能に印されている。尚、十字線とする以外に、前記交点に位置する単なる点や、前記交点を中心とする円(例えば、釘10の頭部10aと略同じサイズの円)からなる釘配置表示132Cとしてもよい。
ゲージ側判別手段134Cは、パチンコ遊技機1の判別手段150と対応しており、当該ゲージボード130Cが確認位置に配置されているときに、パチンコ遊技機1の判別手段150の第2の基準部である盤側基準部151と合致する第1の基準部であるゲージ側基準部134Caであって、つまり当該ゲージボード130Cが確認位置からズレて配置されているときには盤側基準部151と合致しないゲージ側基準部134Caを有する。
このゲージ側基準部134Caは、ゲージ本体131Cの前面又は後面に印された(描かれた)円形基準線134Cb、鉛直基準線134Cc、及び水平基準線134Cdを有し、これら基準線134Cb,134Cc,134Cdは、パチンコ遊技機1の盤側基準部151(円形基準線151a、鉛直基準線151b、及び水平基準線151c(図21、図22参照))と同様に、それらと略同サイズに形成されている。
つまり、ゲージボード130Cが遊技盤4に取り付けられた状態で、盤側基準部151の円形基準線151aとゲージ側基準部134Caの円形基準線134Cbが同一円上に一致するように見えているか、また、盤側基準部151の鉛直基準線151b及び水平基準線151cとゲージ側基準部134Caの鉛直基準線134Cc及び水平基準線134Cdが夫々同一直線上に一致するように見えているかを確認し、全て一致するように見えていると、ゲージボード130Cが確認位置に配置されていると判別でき、そう見えていないと、ゲージボード130Cが確認位置に配置されていない(確認位置からズレて配置されている)と判別できる。
また、実施例5と同様に、本遊技機1では、判別手段150が、本ゲージボード130Cが用いられているか否かを判別可能なものでもあり、本ゲージボード130Cでは、ゲージ側判別手段134Cが、本ゲージボード130Cが用いられているか否かを判別する為のものでもある。尚、実施例5の変形例のように、本ゲージボード130Cが用いられているか否かを判別可能な使用判別手段を別途設け、本ゲージボード130Cが用いられているか否かを判別する為のゲージ側使用判別手段を別途設けてもよい。
ゲージボード130Cが確認位置に配置された状態で行う釘10の配置確認では、図41(1)に示すように、視認対象の釘10が所定の配置であると、確認作業者は、図41(2)に示すように、ゲージボード130Cの対応する釘配置表示132Cから、その十字線の交点を通して視認対象の釘10の頭部10aを視認可能(例えば、視認対象の釘10の頭部10aの中心頂部10bを視認可能)になり、これにより、視認対象の釘10が所定の配置であることを確認することができる。
一方、図42(1)に示すように、視認対象の釘10が所定の配置でないと、確認作業者は、図42(2)に示すように、ゲージボード130Cの対応する釘配置表示132Cから、その十字線の交点を通して視認対象の釘10の頭部10aを視認不可能(例えば、視認対象の釘10の頭部10aの中心頂部10bを視認不可能)になり、これにより、視認対象の釘10が所定の配置でないことを確認することができる。
尚、図示省略するが、実施例6のゲージボード130Aが一部の複数の釘10の配置が所定の配置であるか否かを確認可能なものであるのと同じように、ゲージボード130Cにおいて、全ての複数の釘10の配置ではなく、そのうちの一部の複数の釘10の配置が所定の配置であるか否かを確認可能なものに構成してもよい。
図43、図44に示すように、実施例9のゲージボード130Dは、実施例8のゲージボード130Cを一部変更し、実施例7のゲージボード130Bと同様の機能が得られるように、複数の釘10の配置が所定の配置であるか否かを、これら複数の釘10のうちの主要な1又は複数の釘10(本実施例では、複数の命釘10a〜10f)が判るようにして確認可能に構成したものである。
このゲージボード130Dにおいては、ゲージ本体131Dの前面又は後面に、複数の釘配置表示132Cのうち主要な複数の釘10(命釘10a〜10f)に対応する複数の主要な釘配置表示132Caが、他の釘配置表示132Cと識別可能な目印136が印され(描かれ)ている。本実施例では、この目印136の具体例として、ゲージ本体131Dの前面又は後面には、主要な釘配置表示132Caの十字線の交点を中心とする2重円が印されている。
尚、目印136としては、上記の具体例に限定されるものではなく、種々の構成を採用可能である。例えば、図示省略するが、目印136として、ゲージ本体131Dの前面又は後面には、主要な釘配置表示132Caの十字線の交点を中心とする2重円と共に、この釘配置表示132Cが主要な釘配置表示132Caであることが判る文字「命釘」等の識別表記と、その識別表記の対象となる主要な釘視認孔132Caを指す矢印が印されてもよい。
尚、この目印136については、全ての命釘10a〜10fに対応する複数の主要な釘配置表示132Caに付設する必要はなく、一部の1又は複数の命釘に対応する1又は複数の主要な釘配置表示132Caにのみ付設してもよいし、命釘以外の種類の主要な釘10(例えば、前記の天釘又は連釘等)に対応する釘視認孔に付設してもよい。目印136を2種類以上の主要な釘10(例えば、命釘と連釘)に対応する複数の釘配置表示132Cに付設する場合、その種類を識別可能に異なる態様(例えば、1の種類に対しては1重円、他の1の種類に対しては2重円)の目印136を設けてもよい。
図45〜図47、図50に示すように、実施例10のパチンコ遊技機1Eは、開閉扉3Eを閉じた状態でゲージボード130Eを確認位置(図47に仮想線で示すゲージボード130Eの遊技盤4に対する所定位置)に配置可能なように、開閉扉3Eにゲージボード130Eを着脱可能に取り付ける取付手段140Eが設けられ、ゲージボード130Eが確認位置に配置されているか否かを判別可能な判別手段150が遊技盤4に設けられている。
ここで、図45、図46に示すように、開閉扉3Eは、ガラス3bを着脱可能に取り付けるガラス取付手段3eを有する。ガラス3bは、その外形が窓3aよりも少し大きく且つ窓3aに応じた形状に形成され、ガラス取付手段3eは、このガラス3bを開閉扉3Eにその裏面側から着脱可能なものであり、開閉扉3Eの所定のガラス取付位置に嵌め合わせて(位置決めして)取り付け可能なものであり、ガラス3bの上部の左右両側部分、及び下部の左右両側部分を夫々固定解除可能に固定する4つの固定部3fを有する。
各固定部3fは、開閉扉3Eの裏面部のうち窓3aに比較的近い部分に設けられ、ガスラ3bの面と直交する軸心回りに回動可能な可動部3gを有する。開閉扉3Eが開けられた状態で、この可動部3gを操作して、固定位置(図46(2))と解除位置(図46(3))とに切り換え可能であり、4つの固定部3fの可動部3gを解除位置に切り換えた状態で、ガラス3bを開閉扉3Eに着脱可能になり、開閉扉3Eのガラス取付位置に嵌め合わせて、4つの固定部3fの可動部3gを固定位置に切り換えて、ガラス3bが開閉扉3Eに取り付けられた状態になる。
図45、図48〜図50に示すように、ゲージボード130Eは、遊技盤4に取り付けられた全ての複数の釘10の配置が所定の配置であるか否かを確認可能なものであり、全ての複数の釘10の前側に配置可能な不透明な本体部材であるボードからなるゲージ本体131Eと、ゲージ本体131Eに全ての複数の釘10を視認可能に且つ全ての複数の釘10の所定の配置に対応するように形成された(所定の配置を示す)複数の指標部である釘視認孔132Eとを備え、開閉扉3Eを閉じた状態で当該ゲージボード130Eを確認位置に配置可能なように、パチンコ遊技機1Eの取付手段140Eによって開閉扉3Eにゲージ本体131Eを着脱可能に取り付け可能に構成され、更に、当該ゲージボード130Eが確認位置に配置されているか否かを判別する為のゲージ側判別手段134Eを備えている。
ゲージ本体131Eは、正面視にてガラス3bと同じサイズに形成され(図45〜図47に示すゲージボード130Eを参照)、当該ゲージボード130Eが確認位置に配置されているときに、その後側に全ての複数の釘10を位置させ得る外形を有し、また、平滑な前面及び後面と、ガラス3bと同じ数mm(例えば、2 〜3mm )程度の厚みを有し、開閉扉3Eに取り付けられた状態で撓み難いように形成されている。
複数の釘視認孔132Eは、実施例5のゲージボード130の複数の釘視認孔132と同じ配置になるように、ゲージ本体131Eに形成されている。ゲージ側判別手段134Eは、パチンコ遊技機1Eの判別手段150と対応しており、正面視にて実施例5のゲージボード130のゲージ側判別手段134と同じ配置になるように、ゲージ本体131Eに形成され、基準開口134Eb、鉛直基準線134Ec、及び水平基準線134Edを含むゲージ側基準部134Eaを有する。
つまり、ゲージボード130Eが確認位置に配置されているときに、ゲージ側基準部134Ea(基準開口134Eb、鉛直基準線134Ec、水平基準線134Ed)がパチンコ遊技機1Eの判別手段150の盤側基準部151(円形基準線151a、鉛直基準線151b、水平基準線151c)と合致し、当該ゲージボード130が確認位置からズレて配置されているときには、ゲージ側基準部134Eaが盤側基準部151と合致しない。
図45、図46、図50に示すように、パチンコ遊技機1Eにおいて、取付手段140Eは、ガラス取付手段3eを利用して、開閉扉3Eからガラス3bが取り外された状態で、開閉扉3Eにガラス3bの代わりにゲージボード130Eを着脱可能に取り付けるものであり、即ち、ガラス取付手段3eは、ガラス3bが取り外された状態で、取付手段140Eとして兼用可能である。
つまり、取付手段140Eは4つの固定部3fを有し、開閉扉3Eが開けられ、4つの固定部3fの可動部3gを解除位置(図46(3))に切り換えて、ガラス3bが取り外された状態で、この取付手段140Eによって、ゲージボード130Eを開閉扉3Eにその裏面側から着脱可能になり、開閉扉3Eの所定のガラス取付位置に対応するボード取付位置に嵌め合わせ、4つの固定部3fの可動部3gを固定位置(図46(1)(2)、図50)に切り換えて、ゲージボード130Eのゲージ本体131Eの上部の左右両側部分、及び下部の左右両側部分を夫々4つの固定部3fに固定して、ゲージボード130Eを開閉扉3Eに取り付け可能になる。
そして、開閉扉3Eに取り付けられたゲージボード130Eを確認位置に配置可能なように、開閉扉3Eが閉じられた状態で、ゲージボード130E(ゲージ本体131E)が遊技盤4と平行に配置され、ゲージ本体131Eの後面が、開閉扉3Eが閉じられ且つガラス3bが開閉扉3Eに取り付けられた状態におけるガラス3bの後面の位置と一致し、複数の釘10の頭部10aがゲージ本体131Eの後面に僅かな隙間を空けて近接する。
尚、図示省略するが、ゲージ本体131Eのうち固定部3fにより固定される部分以外の複数の釘視認孔132Eが形成される部分の厚みを多少厚くして、ゲージボード130Eが取り付けられた開閉扉3Eが閉じられた状態で、複数の釘10の頭部10aの前端側一部が複数の釘視認孔132Eに遊嵌状に入り込むようにしてもよい。
このパチンコ遊技機1Eでは、開閉扉3Eを開けて、ガラス3bを開閉扉3Eから取り外して、ゲージボード130Eを開閉扉3Eに取り付け安定させて、開閉扉3Eを閉めて、ゲージボード130Eが確認位置に配置されていることを確認して、このゲージボード130Eを用いて複数の釘10の配置が所定の配置であるか否かを確認し証明することができ、また、釘10の配置確認を終えると、ゲージボード130Eを開閉扉3Eから取り外し、ガスラ3bを開閉扉3Eに取り付けて、元の稼働させ得る状態のパチンコ遊技機1Eとすることができる。
尚、ゲージボード130Eのゲージ本体131Eを、透明(又は半透明)の合成樹脂製(又はガラス製)のボードに構成し、この透明(又は半透明)のゲージ本体131Eに複数の釘視認孔132Eを形成してもよい。この場合、ゲージ側判別手段134Eにおいて、ゲージ本体131Eに、基準開口134Ebが形成されずに、判別手段150と同様に、基準開口134Ebに代わる円形基準線が形成され、また、鉛直基準線134Ec及び水平基準線134Edが、この円形基準線の中心で交差する十字状に形成されてもよい。
また、図示省略するが、実施例7のような目印135がゲージ本体131Eの前面に形成されてもよい。また、ゲージ本体131Eを透明(又は半透明)にして複数の釘視認孔132Eを省略し、その代わりに、このゲージ本体131Eの前面又は後面に実施例8のような複数の釘配置表示132Cが形成されてもよい。この場合、ゲージ本体131Eの前面又は後面に実施例9のような目印136が形成されてもよい。
ここで、実施例5と同様に、本遊技機1では、判別手段150が、本ゲージボード130Eが用いられているか否かを判別可能なものでもあり、本ゲージボード130Eでは、ゲージ側判別手段134Eが、本ゲージボード130Eが用いられているか否かを判別する為のものでもあり、依って、本ゲージボード130Eが用いられているか否かの判別を簡単に確実に行うことが可能になる。実施例5の変形例のように、本ゲージボード130Eが用いられているか否かを判別可能な使用判別手段を別途設け、本ゲージボード130Eが用いられているか否かを判別する為のゲージ側使用判別手段を別途設けてもよい。
図51、図52に示すように、実施例11のゲージボード130Fは、全ての複数の釘10の配置ではなく、そのうちの一部の複数の釘10の配置が所定の配置であるか否かを確認可能に構成したものである。本実施例における一部の複数の釘10とは、センタ役物20の下側にある複数の釘10である。
ゲージボード130Fは、ゲージ本体131F、複数の釘視認孔132E、ゲージ側判別手段134Eを備え、開閉扉3Fを閉じた状態で当該ゲージボード130Fを確認位置に配置可能なように、パチンコ遊技機1Fの取付手段140Fによって開閉扉3Fにゲージ本体131Fを着脱可能に取り付け可能に構成され、ゲージ本体131Fは、実施例10のゲージ本体131Eの下側部分に相当するもの(サイズ)に形成され、このゲージ本体131Fに、複数の釘視認孔132Eが一部の複数の釘10の所定の配置に対応するように形成されている。
図52に示すように、実施例11のパチンコ遊技機1Fにおいて、取付手段140Fは、ガラス取付手段3e(その一部)を利用して、開閉扉3Fからガラス3bが取り外された状態で、開閉扉3Fにガラス3bの代わりにゲージボード130Fを着脱可能に取り付けるものであり、即ち、ガラス取付手段3eは、ガラス3bが取り外された状態で、取付手段140Fとして兼用可能である。
この取付手段140Fは、ガラス取付手段3eの4つの固定部3fのうちの下側2つの固定部3fと、ガラス取付手段3eに含まれない固定部3Ffとを有する。その2つの固定部3Ffは、夫々、他の固定部3fと同様に、開閉扉3Fの裏面部のうち窓3aに比較的近い部分に設けられ、ガスラ3bの面と直交する軸心回りに回動可能な可動部3Fgを有し、開閉扉3Fが開けられた状態で、この可動部3Fgを操作して、固定位置と解除位置とに切り換え可能である。
開閉扉3Fにガラス3bを着脱する際、2つの固定部3Ffの可動部3Fgが、ガラス取付手段3eの4つの固定部3fの可動部3gと同様に、解除位置に切り換えられて、ガラス3bと干渉しないようになる。ガラス3bを開閉扉3Fのガラス取付位置に嵌め合わせて、4つの固定部3fの可動部3gを固定位置に切り換えて、ガラス3bが開閉扉3Fに取り付けられるが、このとき、2つの固定部3Ffの可動部3Fgを固定位置に切り換えることは必須ではないが、切り換えることで、2つの固定部3Fgは、ガラス3bの取り付けにも寄与するものになる。
ゲージボード130Fの着脱、及び取り付けについては、開閉扉3Fが開けられ、4つの固定部3fの可動部3gと2つの固定部3Ffの可動部3Fgとを解除位置に切り換えて、ガラス3bが取り外された状態で、この取付手段140Fによって、ゲージボード130Fを開閉扉3Fにその裏面側から着脱可能になり、開閉扉3Fの所定のボード取付位置に嵌め合わせ、下側2つの固定部3fの可動部3gと2つの固定部3Ffの可動部3Fgとを固定位置に切り換えて、ゲージボード130Fのゲージ本体131Fの下部の左右両側部分、及び上部の左右両側部分を夫々下側2つの固定部3f、及び2つの固定部3Ffに固定して、ゲージボード130Fを開閉扉3Fに取り付け可能になる。
そして、開閉扉3Fに取り付けられたゲージボード130Fを確認位置に配置可能なように、開閉扉3Fが閉じられた状態で、ゲージボード130F(ゲージ本体131F)が遊技盤4と平行に配置され、ゲージ本体131Fの後面が、開閉扉3Fが閉じられ且つガラス3bが開閉扉3Fに取り付けられた状態におけるガラス3bの後面の位置と一致し、一部の複数の釘10の頭部10aがゲージ本体131Fの後面に僅かな隙間を空けて近接する。
尚、パチンコ遊技機1Fの開閉扉3Fに対して、ゲージボード130Fだけでなく、ゲージボード130Fの代わりに実施例10のゲージボード130Eも取り付け可能であるので、ゲージボード130Eを用いて全ての複数の釘10の配置が所定の配置であるか否かを確認することも、ゲージボード130Fを用いて一部の複数の釘10の配置が所定の配置であるか否かを確認することもでき、要するに必要に応じてゲージボード130E,130Fを使い分け可能になる。
尚、ゲージボード130Fにおいて、ゲージ本体131Fが、実施例10のゲージ本体131Eと略同じサイズになるように大型に形成され、そのゲージ本体131Fに、全ての複数の釘10に対応する複数の釘視認孔132Eではなく、一部の複数の釘10に対応する複数の釘視認孔132Eだけが形成されてもよい。そうすると、取付手段140F(2つの固定部3Ff)を別途設ける必要がなくなり、実施例10の取付手段140E(ガラス取付手段3eだけ)を利用して、ゲージ本体131Fを開閉扉3Eに取り付け可能になる。
尚、ゲージボード130F(ゲージ本体131F、複数の釘視認孔132E、ゲージ側確認手段134E)、及びパチンコ遊技機1Fの取付手段140F、確認手段150については、センタ役物20の下側にある一部の複数の釘10とは異なる一部の複数の釘10が所定の配置であるか否かを確認可能に構成可能である。
尚、その他の変形例として、実施例5〜9において、ゲージ側取付手段133,133A、取付手段140,140Aは、ゲージボード130,130A〜130D側に設けられた複数のボード支持部133a,133Aaと、これら複数のボード支持部133a,133Aaが挿入可能に遊技盤4側に設けられた複数の取付孔141,141Aを有するが、逆に、遊技盤4側に設けられた複数のボード支持部と、これら複数のボード支持部が挿入可能にゲージボード130,130A〜130D側に設けられた複数の取付孔を有するものにしてもよい。
それ以外に、ゲージボード130,130A〜130Dを、確認配置に配置可能なように、遊技盤4に対して着脱可能に取り付け得る種々の構成を採用可能であるし、遊技機構造体の遊技盤4やセンタ役物20以外のも(開閉枠2や開閉扉3等)に着脱可能に取り付けるようにしてもよい。
実施例5〜11において、ゲージ側判別手段134,134C,134E、判別手段150において、前記のゲージ側基準部134,134Ca,134Ea、盤側基準部151以外に種々ゲージ側基準部、盤側基準部を設けてもよい。例えば、ゲージボード130,130A〜130Fのゲージ本体131,131A〜131Fの2つ端縁(例えば、左端縁、下端縁)を利用して、これらをゲージ側基準部とし、遊技盤4側に、ゲージボード130,130A〜130Fが確認位置のときに、前記のゲージ側基準部(左端縁、下端縁)と合致する盤側基準部(例えば、水平線、鉛直線)を設けてもよい。尚、盤側基準部151を、遊技盤ではなくて遊技盤4に取り付けられた各種部材や装置(センタ役物20等)に設けてもよい。
実施例5〜9において、ゲージ側取付手段133,133A、取付手段140,140Aにより、ゲージボード130,130A〜130Dが遊技盤4に取り付けられた状態で、ゲージボード130,130A〜130Dが確認位置に配置されるように遊技盤4に対して位置決めされていることになる故、また、実施例10,11において、取付手段140E,140Fにより、ゲージボード130E,130Fが開閉扉3E,3Fに取り付けられ、その開閉扉3E,3Fが閉じられたた状態で、ゲージボード130E,130Fが確認位置に配置されるように遊技盤4に対して位置決めされていることになる故、ゲージ側判別手段134,134C,134Eを省略して、ゲージ側取付手段133,133Aをゲージ側判別手段として兼用し、判別手段150を省略して、取付手段140,140A,140E,140Fを判別手段として兼用してもよい。
実施例10,11において、取付手段140E,140Fを利用せずに、開閉扉3E,3Fを閉じた状態でゲージボード130E,130Fを確認位置に配置可能なように、開閉扉3E,3Fにゲージボード130E,130Fを着脱可能に取り付ける取付手段(例えば、既存のクランプ機構等を利用したもの)を設けてもよい。
この場合、ゲージボードのゲージ本体を、その外形と厚みがガラス3bに必ずしも対応するものとしないで構成することができ、また、開閉扉3E,3Fからガラス3bを取り外すことなく、つまり開閉扉3E,3Fにガラス3bを取り付けたままゲージボードを取り付け(この場合、ゲージ本体の厚みを薄くして、或いはシート状にしてガラス3bに近接又は接触状に取り付け可能にしてもよい)、その開閉扉3E,3Fを閉じて、ゲージボードを確認位置に配置可能に構成することができる。
例えば、実施例5〜9において、本遊技機1(1A)が、図30又は図31又は図33に示す複数のゲージボード130(130A〜130D),130-M,130-Nのうち本ゲージボード130(130A〜130D)を用いて、複数の釘10の配置が所定の配置であるか否かを確認可能にしたことを前提に、その取付手段140(140A)により、本ゲージボード130を取り付け可能であるが、別ゲージボード130-M,130-Nを取り付け不可能にしてもよい。
そうすると、本遊技機1に取り付けられたゲージボードが、本ゲージボード130(130A〜130D)であると判別でき、一方、本遊技機1に取り付けられないゲージボードが、本ゲージボード130(130A〜130D)でない、つまり別ゲージボード130-M又は130-Nであると判別できる。つまり、取付手段140(140A)が、本ゲージボード130(130A〜130D)が用いられているか否かを判別可能な判別手段に相当するものになり、この場合、判別手段150については、ゲージボード130(130A〜130D)が確認位置に配置されているか否かを判別可能な機能のみを有するものにすることができ、また、実施例5の変形例のような使用判別手段やゲージ側使用判別手段を不要にすることができる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前記開示事項以外の種々の構成を付加して実施可能である。例えば、実施例1〜4のうち少なくとも2つの実施例を部分的に組み合わせて、本発明とすることも可能である。例えば、ゲージボードを用いて、釘以外の誘導手段(例えば、所謂風車やブロック状の誘導部等)の配置が所定の配置か否かを確認可能なものにしてもよい。また、実施例5〜11や、その変形例の構成を部分的に組み合わせたパチンコ遊技機、或いはゲージボードとすることができる。
1,1-M,1-N,1A,1E 遊技機
4 遊技盤
10 釘(誘導手段)
25 遊技盤構造体
30,30A,40,40A 封印部材(封印手段)
31A 封印シート(透明シート)
33 表示
35,45,45A 取付手段
130,130-M,130-N,130A〜130F ゲージボード(配置確認手段)
132,132E 釘視認孔(指標部)
132C 釘配置表示(指標部)
134a,134Ca,134Ea ゲージ側基準部(第1の基準部)
140,140A,140E,140F 取付手段
150 判別手段
151 盤側基準部(第2の基準部)

Claims (1)

  1. 遊技機の遊技盤に取り付けられた複数の誘導手段の前側に配置可能で且つ透過性を有するとともに、前記遊技機の製造・出荷時に設定された第1誘導手段の第1の配置に対応する第1表示と、前記遊技機の製造・出荷時に設定された第2誘導手段の第2の配置に対応する前記第1表示と異なる表示態様の第2表示と、前記誘導手段を示すものとは異なる第3表示とを有する配置確認手段を用いて、前記第1,第2誘導手段の配置が前記第1,第2の配置であるか否かを確認可能にした遊技機の誘導手段配置確認方法であって、
    前記遊技機に対応する前記配置確認手段が使用されているか否かと、前記配置確認手段が所定の確認位置に配置されているか否かと、を判別可能な判別手段を前記遊技盤に設け、
    前記配置確認手段を前記遊技盤の前側に配置したときに、
    前記第3表示と前記判別手段の位置を照らし合わせることにより前記遊技機に対応した適正な配置確認手段であるか否かと前記配置確認手段が所定の確認位置に配置されているか否かを確認可能であるとともに、
    前記第1,第2表示によ前記第1,第2の配置に前記第1,第2誘導手段が配置されているか否かを確認可能であることを特徴とする遊技機の誘導手段配置確認方法
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