JP6510438B2 - 光伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は、光伝送システムに関する。
近年、インターネットトラフィックの増大に伴う光ネットワークの大容量化及び長距離化に向け、コヒーレント伝送技術とデジタル信号処理技術とを組み合わせたデジタルコヒーレントWDM(Wavelength Division Multiplexing)伝送システムの研究開発が進められている。
また、WDM伝送システムの更なる性能向上に向け、主な制限要因であるチャネル間の非線形効果を補償する方式が検討されている。チャネル間の非線形効果とは、相互位相変調(Cross-Phase Modulation:XPM)や四光波混合(Four Wave Mixing:FWM)といった、複数チャネル間で相互作用した結果生じる信号劣化要因である。XPMは、所望チャネル以外の他チャネルの光強度に応じて信号光の位相が変調される現象である。FWMは、所望チャネル以外の他の複数チャネル間の相互作用により新たな周波数光が発生し、所望チャネルと干渉する現象である。両者は、波長分散のように光信号の強度波形を変化させ波形歪を引き起こす要素と共存する場合には、複雑な複合的効果をもたらす。これらを効率よく補償するために、様々な補償方式が提案されている。
図16は、従来の光伝送システムの第1の構成を示す図である。例えば、図16に示すように、従来の光伝送システムは、受信端デジタル信号処理において、スプリットステップフーリエ法に基づき、伝搬路を微小区間に分割する。従来の光伝送システムは、波長分散による波形歪を周波数領域で、非線形効果による位相回転等を時間領域で、各区間において逆伝搬方向に補正する、といった線形補償と非線形補償を交互に繰り返すデジタル後方伝搬法(Digital Back Propagation:DBP)が提案されている。
複数チャネル伝送システムにおいて隣接チャネルも同時受信することでXPM等のチャネル間の非線形効果を補償する方式が、報告されている(非特許文献1参照)。このような補償方式では、波長分散を補償する逆伝搬計算において分散パラメータの情報が必要になり、非線形効果を補償する逆伝搬計算において非線形係数や信号光パワの情報が必要になる等、リンクパラメータに関する情報が事前に必要となる。たとえ事前に情報を得ていた場合でも、光信号の動的な経路変更や信号光パワの変動等でリンクパラメータが変化した場合、補償性能の劣化を避けるため、リンクパラメータに関する情報の取得がその都度必要になるといった運用上の課題がある。
図17は、従来の光伝送システムの第2の構成を示す図である。上記の課題に対して、図17に示すように非線形効果によって劣化した信号を等化する機能をもつ適応ボルテラフィルタ(adaptive Volterra filter)を受信デジタル信号処理に適用する方式も、検討されている。適応ボルテラフィルタとは、時間領域でのボルテラ級数展開において、1次、2次、…のインパルス応答(ボルテラ核という)に一致するタップ係数をもつフィルタである。
通常、タップ係数が有限長である有限インパルス応答(Finite Impulse Response:FIR)フィルタで実現する。このとき、1次のFIRフィルタ、2次のFIRフィルタ、…を並列接続した構成をとり、1次、2次、…のタップ係数を適応アルゴリズムにより更新する。高次のFIRフィルタは必要なタップ係数の個数が膨大となり回路規模が増大するため、有限インパルス応答フィルタを光伝送システムに適用する場合、3次のFIRフィルタまでが想定される。さらに、光ファイバの等方性に基づき2次の非線形効果は生じないことから、2次のFIRフィルタは適用しない。このとき、1次のFIRフィルタのタップ長をL(Lは自然数)とすると、1次及び3次のFIRフィルタを含めたボルテラフィルタ全体のタップ長は、L+L・(L+1)・(L+2)/6で表される。
適応ボルテラフィルタを用いて、伝送路の伝達関数に対する逆関数をタップ係数で生成し、受信信号を等化し、非線形効果を補償する。例えば、単一チャネル伝送システムにおいて受信端に適応ボルテラフィルタを適用し、自己位相変調(Self-Phase Modulation:SPM)を補償する方式が報告されている(非特許文献2参照)。
図17に示す光伝送システムは、デジタルコヒーレントWDM伝送システムである。図17に示す光伝送システムの送信部は、第1波長の光信号を送信する光送信機と、第2波長の光信号を送信する光送信機と、第N波長(Nは自然数)の光信号を送信する光送信機とを備える。伝送路は、複数スパンから構成され(図17ではスパン数M)、伝送路の各スパンは、光ファイバと、光増幅器とを備える。
図17に示す光伝送システムの受信部は、チャネル内非線形効果による信号品質劣化を適応ボルテラフィルタによって補償する。受信部は、光信号を波長ごとに分波する分波部と、第1波長の光信号を受信する光受信機と、第2波長の光信号を受信する光受信機と、第N波長の光信号を受信する光受信機とを備える。受信部は、SPMといったチャネル内非線形効果を補償する機能を提供する非線形等化部と、復調部とを、チャネルごとに更に備える。
非線形等化部は、チャネルごとの適応ボルテラフィルタにより伝送路の伝達関数に対する逆関数をタップ係数で生成し、SPMを補償する。しかしながら、XPM、FWM等のチャネル間の非線形効果が補償されずに残留するため、補償効果は限定的である。また、複数スパンで構成される伝送路の場合、各スパンのファイバ入力端において信号のもつ波長分散の累積量が異なる伝搬波形は、維持されない。そのため、非線形効果と波長分散が相互に作用する伝送路の伝達関数は、各スパンでそれぞれ異なる。その際、全スパン分の伝送路に対する逆関数を1次及び3次のFIRフィルタ1段の並列構成では生成できず、十分な等化性能を得ることができない。さらに、等化性能を最大化するために必要なタップ数は、全スパンにわたって累積された波長分散量で決まるタップ長が必要となるが、3次のFIRフィルタに必要となるタップ係数の個数がおよそタップ長の3乗に比例するため、送信部及び受信部の回路規模は大きくなる。
しかしながら、チャネル間の非線形効果の影響を受けた信号を等化して、チャネル間の非線形効果による信号品質劣化を補償するには、複数チャネルを並列に受信部に入力する必要がある。このため、必要タップ数は、サンプリング帯域に応じて増大する。したがって、光伝送システムは、回路規模を大きくしなければ、チャネル内の波長分散による波形歪とチャネル間の非線形効果による信号品質劣化とを補償することができないという問題がある。
上記事情に鑑み、本発明は、回路規模を必要以上に大きくすることなく、チャネル内の波長分散による波形歪とチャネル間の非線形効果による信号品質劣化とを補償することが可能である光伝送システムを提供することを目的としている。
本発明の一態様は、異なる波長の光信号をチャネルごとに送信する複数の光送信機と、複数の前記チャネルの前記光信号を単一の前記チャネルの前記光信号に合成する合波部と、合成された前記光信号の波形に波長分散によって生じた波形歪を補償する光中継ノードと、前記波形歪が補償された前記光信号を前記チャネルごとに分ける分波部と、異なる前記チャネルの間の非線形効果によって前記光信号の波形に生じた非線形劣化を、異なる前記チャネルの前記光信号に基づいて補償する非線形等化部と、を備える光伝送システムである。
本発明の一態様は、上記の光伝送システムであって、前記非線形等化部は、異なる前記チャネルの間の非線形効果によって前記光信号の波形に生じた非線形劣化を適応ボルテラフィルタによって補償する。
本発明の一態様は、上記の光伝送システムであって、前記光中継ノードは、前記光信号の伝送路に定められたスパンごとに前記光信号の波形が一定となるよう前記波形歪を補償する。
本発明の一態様は、上記の光伝送システムであって、前記光送信機は、伝送の途中で前記光信号に生じる前記波形歪と前記光信号の波形に生じる非線形劣化とをキャンセルするように前記光信号を変調するである。
本発明の一態様は、上記の光伝送システムであって、
前記非線形等化部は、前記チャネルごとの前記光信号に応じた電気信号の時間差と前記電気信号に割り当てる周波数とを調整し、調整された前記電気信号を前記光信号の偏波ごとに合成し、合成された前記電気信号ごとに前記光信号の波形に生じた劣化を補償する。
本発明により、回路規模を必要以上に大きくすることなく、チャネル内の波長分散による波形歪とチャネル間の非線形効果による信号品質劣化とを補償することが可能となる。
実施形態における、光伝送システムの構成の第1例を示す図である。 実施形態における、光伝送システムの動作の例を示す図である。 実施形態における、受信部の構成の例を示す図である。 実施形態における、非線形等化部の構成の例を示す図である。 実施形態における、周波数調整部及び電気信号合成部の処理手順の例を示す図である。 実施形態における、適応等化部の構成の例を示す図である。 実施形態における、光伝送システムにおける単一スパンの伝送路のモデルを示す図である。 実施形態における、光伝送システムにおける複数スパンの伝送路のモデルを示す図である。 実施形態における、光学分散補償を適用しない場合の伝送路及び適応ボルテラフィルタのモデルを示す図である。 実施形態における、100%光学分散補償を適用する場合の伝送路及び適応ボルテラフィルタのモデルを示す図である。 実施形態における、シミュレーションにより得られたファイバ入力パワ依存性を示す図である。 実施形態における、シミュレーションにより得られたタップ長依存性を示す図である。 実施形態における、光伝送システムの構成の第2例を示す図である。 実施形態における、光伝送システムの構成の第3例を示す図である。 実施形態における、光伝送システムの構成の第4例を示す図である。 従来の光伝送システムの第1の構成を示す図である。 従来の光伝送システムの第2の構成を示す図である。
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、光伝送システムの構成の第1例(以下、「光伝送システム1a」という。)を示す図である。光伝送システム1aは、デジタルコヒーレントWDM伝送システムである。光伝送システム1aは、送信部10aと、伝送路20と、受信部30とを備える。
送信部10aは、光送信機11−1〜11−N(Nは、2以上の自然数)と、合波部12とを備える。光送信機11−i(iは、1からNまでのいずれかの自然数)は、第i波長の光信号を送信する。合波部12は、光送信機11−1〜11−Nが出力する各光信号を、単一のチャネルの光信号に合成する。
伝送路20は、複数のスパンから構成される。図1では、スパン数は、一例として、M(Mは1以上の自然数)である。伝送路20は、光ファイバ21及び光中継ノード22を、スパンごとに備える。光ファイバ21は、光信号を伝送する。光中継ノード22は、光学分散補償や光増幅などの機能を有する。
光中継ノード22は、光学分散補償機能を有する。光中継ノード22は、スパンごとに分散補償することで、光信号の波形における波形歪を光学的に補償する。各光中継ノード22は、光パワの大きい光ファイバ21の入力端における波形を、各スパンにおいて一定に維持する。すなわち、光中継ノード22は、光信号の伝送路に定められたスパンごとに光信号の波形が一定となるよう波形歪を補償する。
受信部30は、分波部31と、光受信機32−1〜32−Nと、非線形等化部33と、復調部34−1〜34−Nとを備える。光受信機32−i(iは、1からNまでのいずれか自然数)は、第i波長の光信号を受信する。分波部31と、伝送路20から取得した光信号を波長ごとに分ける。
非線形等化部33は、光受信機32−1〜32−Nから複数の波長チャネルの受信信号を取得することによって、チャネル間の非線形効果による信号品質劣化を補償する。すなわち、非線形等化部33は、異なるチャネルの間の非線形効果によって光信号の波形に生じた非線形劣化を、適応ボルテラフィルタによって補償する。非線形等化部33は、チャネル内非線形効果による信号品質劣化を補償してもよい。
図2は、光伝送システム1aの動作の例を示す図である。図2において、光学分散補償の有無の違いにおける、光強度と分散の変化のグラフ、及び伝送距離を得ることによる波形の進展を模式的に表している。
各スパンの光ファイバの入力端において光信号のもつ波長分散の累積量が異なる伝搬波形は、光学分散補償をしない場合には、維持されない。そのため、非線形効果と波長分散が相互に作用する伝送路20の応答は、各スパンでそれぞれ異なる。その際、伝送路20の全スパンの伝達関数の逆関数が1次及び3次のFIRフィルタ1段の構成では生成できないので、光伝送システムは、光学分散補償をしない場合、十分な等化性能を得ることができない。また、等化性能を最大化するために必要なタップ数も、伝送路20の全スパンにわたって累積された波長分散量で決まるタップ長が必要となるので、送信部10a及び受信部30の回路規模は増大する。
図1に示すように、光伝送システム1aは、100%の光学分散補償を行う場合、スパンごとに分散補償する。光伝送システム1aは、光ファイバ21の入力端における伝搬波形を、各スパンにおいて一定に維持できる。そのため、非線形効果と波長分散が相互に作用する伝送路20の伝達関数が各スパンで同一となる。そのため、伝送路20の全スパンの伝達関数の逆関数が1次及び3次のFIRフィルタ1段の構成で容易に生成することができるので、光伝送システム1aは、等化性能を向上させることができる。光伝送システム1aは、単一スパンで累積された波長分散量で決まるタップ長で十分に補償可能である。光伝送システム1aは、送信部10a及び受信部30の回路規模を必要以上に大きくすることを防ぐことができる。
図3は、受信部30の構成の例を示す図である。図3では、測定対象チャネルは、第1波長から第N波長までのチャネルである。受信部30は、O/E変換部320と、A/D変換部321と、トリガ信号生成部322と、非線形等化部33と、復調部34とを備える。
O/E変換部320−iは、第i波長のチャネルの光信号を、アナログの電気信号に変換する。A/D変換部321は、アナログの電気信号をデジタルの電気信号に変換する。トリガ信号生成部322は、A/D変換の標本化時刻を合わせる。非線形等化部33は、各波長チャネルの電気信号を取得する。復調部34は、復調信号を送信する。
受信WDM信号(第1波長、第2波長、…第N波長を含む)は、O/E変換部320及びA/D変換部321を通過し、デジタルの電気信号にそれぞれ変換される。デジタルの電気信号は、非線形等化部33において1次及び3次のFIRフィルタにより非線形効果が補償される。復調部34は、データ識別を実行する。
図4は、非線形等化部33の構成の例を示す図である。非線形等化部33は、チャネルごとの光信号に応じた電気信号の時間差と電気信号に割り当てる周波数とを調整する。非線形等化部33は、調整された電気信号を光信号の偏波ごとに合成する。非線形等化部33は、合成された電気信号ごとに光信号の波形に生じた劣化を補償する。
非線形等化部33は、スキュー調整部330と、周波数調整部331と、X偏波の電気信号合成部332−1と、Y偏波の電気信号合成部332−2と、適応等化部333とを備える。
スキュー調整部330は、図3におけるA/D変換部321の内部の変換遅延を補償する。図3に示すA/D変換部321では、各WDM信号に対しA/D変換を開始する時刻を合わせるため、共通のトリガ信号を基準にしている。一方で、A/D変換部321の内部で変換に要する時間は、使用するA/D変換器の製造個体差のために異なる。A/D変換部321によって変換された各WDMデジタル信号間で、時間差が生じる。例えば、数百ピコ秒程度の時間差が生じることがある。スキュー調整部330は、これらの時間差を解消する。チャネル間の非線形効果のXPMは、光ファイバ21の中の光信号のうち、時刻が揃った各波長の光信号パワが互いに影響を与える。従って、測定対象チャネルの特定時刻の光信号を、他チャネルの異なる時刻の光信号パワを用いて計算されたFIRフィルタのタップ係数で等化することになり、チャネル間の非線形効果に対する等化性能が劣化する可能性がある。スキュー調整部330は、等化性能を高めるために動作時刻を揃える。
図5は、周波数調整部331a及び電気信号合成部332aの処理手順の例を示す図である。周波数調整部331aは、図4に示す周波数調整部331−1から周波数調整部331−(N+1)である。電気信号合成部332aは、図4に示すX偏波の電気信号合成部332−1と、図4に示すY偏波の電気信号合成部332−2とである。
図5に示す処理手順は、個別に受信された各波長チャネルの電気信号をベースバンド上で合成する処理方法である。図5では、測定対象チャネルは、第1波長から第N波長までのチャネルである。電気信号合成部332は、測定対象チャネルの電気信号スペクトルの中心を直流成分とし、測定対象チャネルを中心として他チャネルの電気信号を特定の周波数間隔で配置されるよう、電気信号を合成する。
つまり、周波数調整部331aは、非測定対象チャネルである第k波長(1≦k≦N、k≠i)のチャネルの電気信号に対して、exp(jθik)(ただし、θik=−2π(i−k)Δft/fs)を乗じることで、第k波長のチャネルの電気信号に周波数シフトを与える。ここで、Δfは、各チャネルの周波数間隔である。fsは、サンプリング周波数である。電気信号合成部332aは、全ての波長チャネルの電気信号を偏波ごとに合成する。電気信号合成部332aは、合成後の電気信号を適応等化部333に送信する。
図6は、適応等化部333の構成の例を示す図である。1次適応等化部3330と、3次適応等化部3331と、識別部3332と、等化器係数更新部3333とを備える。1次適応等化部3330及び3次適応等化部3331は、X及びY偏波間での相互作用による線形効果及び非線形効果を考慮して、X及びY偏波成分を入力としたバタフライ型の構成である。ここで、入力信号をx、1次適応等化部のタップ係数をh、3次適応等化部のタップ係数をh、タップ長をNとすると、1次適応等化部3330の出力信号は、式(1)によって表される。
Figure 0006510438
3次適応等化部3331の出力信号は、式(2)によって表される。
Figure 0006510438
識別部3332は、1次適応等化部3330及び3次適応等化部3331の出力を加算した信号と基準信号との差分から、誤差信号を偏波ごとに算出する。基準信号とは、波形歪(信号歪)及び雑音がない条件での信号レベルをもつ信号のことである。等化器係数更新部3333では、誤差信号を基に特定の適応アルゴリズムに従いタップ係数を更新する。例えば、タップ係数を更新する適応アルゴリズムとして、判定指向型最小二乗平均アルゴリズム(DD−LMS:Decision Directed−Least Mean Square)が用いられる。誤差信号の大きさがある基準以下となるまで、適応等化出力の計算とタップ係数の更新を繰り返し反復させることによりタップ係数を収束させ、得られたタップ係数を用いて等化器出力を得ることができる。
図7は、光伝送システム1aにおける単一スパンの伝送路20のモデルを示す図である。すなわち、図7は、光伝送システム1aにおいて、単一スパンの伝送路20をボルテラ級数表現によりモデル化した図である。単一スパンは、光ファイバ21と光中継ノード22とを備える。ここでは、l(=Lの小文字)スパン目の伝送路を想定し、光ファイバ21への入力信号をAl−1(ω)と、ファイバ伝搬後の信号をA(ω)と表記する。また、光ファイバ21の1次ボルテラ核をH (l)(ω)と、3次ボルテラ核をH (l)(ω)と、光中継ノード22の伝達関数をH(ω)と表記する。このとき、光ファイバ損失をαと、分散パラメータをβと、非線形係数をγとすると、1次ボルテラ核は、式(3)によって表される。
Figure 0006510438
3次ボルテラ核は、式(4)によって表される。
Figure 0006510438
このとき、ファイバ伝搬後の信号A(ω)は、式(5)及び式(6)によって表される。
Figure 0006510438
Figure 0006510438
図8は、光伝送システム1aにおける複数スパンの伝送路のモデルを示す図である。すなわち、図8は、図7に示す単一スパン伝送路のブロックを縦続接続することで、複数スパン(スパン数M)から成る伝送路20をボルテラ級数表現によりモデル化した図である。ファイバ入力信号をA(ω)、Mスパン伝搬後の信号をA(ω)とすると、式(7)が成立する。
Figure 0006510438
式(7)において、最大3M次の非線形成分が現れるが、3次を超える次数の非線形成分を無視する近似を行った。このモデルを用いて、受信端での適応ボルテラフィルタ出力の信号を数式で表記する。
図9は、光学分散補償を適用しない場合の伝送路及び適応ボルテラフィルタのモデルを示す図である。すなわち、図9は、光中継ノードでの光学分散補償を適用しない場合の伝送路及び受信端での適応ボルテラフィルタをモデル化した際のブロック図を示す。図9に示す伝送路20のブロック図は、3次を超える次数の非線形成分を無視する近似により、図8に示す伝送路のモデルのブロック図を修正したものである。図9に示す伝送路20のブロック図は、線形項とM個の異なる3次の非線形成分項とが並列接続したブロック構成で記載される。このとき、光学分散補償を適用しないため、H(ω)=1としている。
適応ボルテラフィルタにおける1次のFIRフィルタの伝達関数をH eq(ω)と、3次のFIRフィルタの伝達関数をH eq(ω)と、適応ボルテラフィルタ出力をA’(ω)とすると、適応ボルテラフィルタ出力A’(ω)は、式(8)によって表される。式(8)を展開すると、式(9)が得られる。
Figure 0006510438
Figure 0006510438
ここで、式(8)から式(9)への展開において、式(8)では最大で9次の非線形成分が現れるが、3次を超える次数をもつ非線形成分を無視する近似が行なわれている。このとき、A’(ω)−A(ω)が最小となるようH eq(ω)、H eq(ω)がそれぞれ独立に決まるとすると、H eq(ω)≒H −M(ω)が成立する。
一方、H eq(ω)は、式(9)において非線形成分である第二項と第三項の和を最小とするよう定められる。H eq(ω)の応答に依らず非線形成分が残留するので、光伝送システムは、非線形効果による信号品質劣化を、完全には補償できない。さらに、式(9)における第三項は、全スパンにわたって累積された波長分散をもつ信号成分が含まれるため、膨大なタップ長が必要となり回路規模が増大する。
図10は、100%光学分散補償を適用する場合の伝送路20及び適応ボルテラフィルタのモデルを示す図である。すなわち、図10は、光中継ノード22での100%の光学分散補償を適用した場合の伝送路20及び分波部31(受信端)での適応ボルテラフィルタをモデル化した際のブロック図を示す。
図10に示す伝送路20のブロック図は、3次を超える次数の非線形成分を無視する近似により、図8に示す伝送路のブロック図を修正したものであり、入力信号とM個の同一の3次非線形成分項が並列接続したブロック構成で記載される。このとき、光中継ノードでのスパンごとに光学分散補償を適用するため、H(ω)=H −1(ω)とした。ファイバ入力信号をA(ω)、Mスパン伝搬後の信号をA(ω)とすると、Mスパン伝搬後の信号をA(ω)は、式(10)によって表される。
Figure 0006510438
適応ボルテラフィルタにおける1次のFIRフィルタの伝達関数をH eq(ω)、3次のFIRフィルタの伝達関数をH eq(ω)、適応ボルテラフィルタ出力をA’(ω)とすると、適応ボルテラフィルタ出力A’(ω)は、式(11)によって表される。式(11)を展開すると、式(12)が得られる。
Figure 0006510438
Figure 0006510438
ここで、式(11)から式(12)への展開において、式(11)では最大で9次の非線形成分が現れるが、3次を超える次数をもつ非線形成分の項は無視する近似を行っている。このとき、A’(ω)−A(ω)が最小となるようH eq(ω)、H eq(ω)がそれぞれ独立に決まるとすると、H eq(ω)≒1となる。
一方、H eq(ω)は、式(8)において非線形成分である第二項と第三項の和を最小とするよう定められる。光伝送システム1aは、H eq(ω)≒−M・H(ω)の場合、非線形成分を相殺することができるので、非線形効果による信号品質劣化を補償することができる。
式(12)における第三項は、高々、単一スパンで累積された波長分散をもつ信号成分しか含まれないため、単一スパンで累積される波長分散量で決まるタップ数で十分補償可能であり、回路規模の削減が可能である。
以上、光伝送システム1aは、スパンごとの光学分散補償により、適応ボルテラフィルタにおける等化性能を向上させ、回路規模を削減することができる。
第1実施形態の光伝送システム1aの効果を確認する計算結果(シミュレーション結果)について説明する。
3波の128Gbps偏波多重QPSK信号を50GHz間隔に配置したWDM信号を生成し、50kmノンゼロ分散シフトファイバ及び光中継ノード22を模擬した光学分散補償器を備える伝送路20を11周回させた。受信信号の光SNR(OSNR:Optical signal-to-noise ratio)が14dBになるように、受信端の直前の信号にASEノイズを付加した。受信端で波長ごとにコヒーレント受信し、複数チャネルに対して並列にデジタル信号処理を施したのち、中心波長の測定チャネルを復調した。
図11は、シミュレーションにより得られたファイバ入力パワ依存性を示す図である。すなわち、図11は、ファイバ入力パワを変化させた際の受信信号品質(Q値)を示している。図11には、従来の光伝送システム(凡例:ひし形。CMA。)の場合と、第1実施形態による光伝送システム1a(凡例:正方形。ボルテラフィルタ+100%光学分散補償。)の場合とを記載している。ここで、従来の光伝送システムとは、光中継ノードにおける光学分散補償は適用しておらず、受信端では定包絡線アルゴリズム(CMA:Constant Modulus Algorithm)を用いた1次の適応等化器を適用し線形劣化のみを補償する光伝送システムである。このとき、どちらのシステムにおいても適応等化器のタップ長を29とした。従来の光伝送システムに対して、第1実施形態の光伝送システム1aのQ値は、最適ファイバ入力パワ5dBm/chの時3.8dB改善することを示している。
図12は、シミュレーションにより得られたタップ長依存性を示す図である。すなわち、図12は、1次のFIRフィルタのタップ長(図12では「1次タップ長」と表記)を変化させた際のQ値を示している。光学分散補償による効果を確認するため、光学分散補償を適用しない場合(凡例:ひし形。ボルテラフィルタのみ。)と、100%光学分散補償を適用した場合(凡例:正方形。ボルテラフィルタ+100%光学分散補償。)を記載している。このとき、ファイバ入力パワは6dBm/chとした。
光学分散補償を適用しない場合、1次タップ長が41(ボルテラフィルタ全体のタップ数は12382)である場合に、Q値が飽和している。光学分散補償を適用した場合、1次タップ長が29(ボルテラフィルタ全体のタップ数は4524)である場合に、Q値が飽和している。これは、スパンごとの光学分散補償により、1スパン分の波長分散で決まるタップ長で十分な補償効果が得られることを示している。全体のタップ数は、およそ1/3に削減できる。また、光学分散補償を適用した場合のQ値は、タップ長が29の場合、光学分散補償を適用しない場合に対して2.2dB改善する。以上の結果によって、第1実施形態の光伝送システム1aの有効性が実証されている。
以上のように、第1実施形態の光伝送システム1aは、複数の光送信機11と、合波部12と、光中継ノード22と、分波部31と、非線形等化部33とを備える。光送信機11は、異なる波長の光信号をチャネルごとに送信する。合波部12は、複数のチャネルの光信号を単一のチャネルの光信号に合成する。光中継ノード22は、合成された光信号の波形に波長分散によって生じた波形歪を補償する。分波部31は、波形歪が補償された光信号をチャネルごとに分ける。非線形等化部33は、異なるチャネルの間の非線形効果によって光信号の波形に生じた非線形劣化を、異なるチャネルの光信号に基づいて補償する。
これによって、第1実施形態の光伝送システム1aは、回路規模を必要以上に大きくすることなく、チャネル内の波長分散による波形歪とチャネル間の非線形効果による信号品質劣化とを補償することが可能である。
第1実施形態の光伝送システム1aは、光中継ノード22によるスパンごとの光学分散補償と、受信部30の適応的な非線形等化とを併用する。第1実施形態の光伝送システム1aは、光信号に応じた電気信号をチャネルごとに(並列に)適応ボルテラフィルタに入力し、複数のチャネルの光信号を等化することで、XPM等のチャネル間の非線形効果による信号品質劣化を補償することができる。
第1実施形態の光伝送システム1aは、複数チャネルを並列に入力する非線形劣化等化機能により、チャネル内非線形効果のみならず、チャネル間の非線形効果を補償できる。第1実施形態の光伝送システム1aは、単一チャネルのみを入力する従来の非線形劣化等化機能と比較して、補償性能が高いシステムである。
第1実施形態の光伝送システム1aは、光中継ノードでのスパンごとの光学分散補償を併用することにより、チャネル内及びチャネル間の非線形効果に対する補償性能をさらに向上させ、かつ、回路規模も削減できるという効果が得られる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、送信部10bが光信号を予等化する点が第1実施形態と相違する。第2実施形態では、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
図13は、光伝送システムの構成の第2例(以下、「光伝送システム1b」という。)を示す図である。第1実施形態では、受信部30(受信端)は、チャネル内非線形効果の補償及びチャネル間の非線形効果の補償を行っている。第2実施形態では送信部10bが予等化する点が、第1実施形態と異なる。
送信部10bは、光送信機11−1〜11−Nと、デジタル信号処理部13とを備える。光送信機11は、デジタル信号処理部13を含んでもよい。デジタル信号処理部13は、ベクトル変調器である。デジタル信号処理部13は、光信号の振幅及び位相成分を制御する。デジタル信号処理部13は、伝送の途中で受けるチャネル内非線形効果及びチャネル内非線形効果をキャンセルするように、光信号を変調する。すなわち、デジタル信号処理部13又は光送信機11は、伝送の途中で光信号に生じる波形歪と光信号の波形に生じる非線形劣化とをキャンセルするように、光信号を変調する。
受信端にてデジタル信号処理を行う場合には、取得した光信号にはASEノイズが含まれている。このため、取得した光信号は、チャネル内非線形効果及びチャネル間の非線形効果以外の影響を受けている。一方、送信部10bが光信号を予等化する場合には、受信部30は、チャネル内非線形効果及びチャネル間の非線形効果以外の影響を受けていない無歪かつ無雑音の光信号に処理を施す。
これによって、光伝送システム1bは、光伝送システム1aと比較して、チャネル内非線形効果及びチャネル間の非線形効果に対する補償性能がさらに向上させることができる。
第2実施形態に示す光伝送システム1bは、伝送路20で生じる波長分散や非線形効果の影響が既知である場合に適している光伝送システムである。第2実施形態に示す光伝送システム1bは、波長分散や非線形効果の影響が未知であっても受信端で計測した非線形効果を送信部10bにフィードバックできる場合に適している光伝送システムである。
(第3実施形態)
第3実施形態では、光ノード23が光クロスコネクト(Optical Cross Connect:OXC)やマルチディグリーROADM(reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexing)システムに相当する点が、第1実施形態と相違する。第3実施形態では、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
図14は、光伝送システムの構成の第3例(以下、「光伝送システム1c」という。)を示す図である。第1実施形態に示す光伝送システム1aの光中継ノード22は、ポイントートゥーポイント(point to point)の光伝送システムであった。図14では、光伝送システム1cの伝送路20の光ノード23は、多方路を有する。例えば、光伝送システム1cの光ノード23−1は、複数の入力経路に接続されている。例えば、光伝送システム1cの光ノード23−2は、複数の出力経路に接続されている。光ノード23は、光クロスコネクトやマルチディグリーROADMシステムに相当する。
図14において、光ノード23は、特定の経路の光送信機11から入力される光信号を他経路の光受信機32に出力する。光ノード23は、波長チャネルにより出力経路が異なる場合、伝送経路に応じた光学分散補償を波長チャネルごとに行う。
光ノード23は、スパンごとの光学的分散補償と、複数チャネルを並列に取得した受信部30の適応ボルテラフィルタによるチャネル間の非線形効果の補償とを、第1実施形態と同様に行う。第1波長の光信号及び第2波長の光信号は、光送信機11−1及び光送信機11−Nから光受信機32−1及び光受信機32−Nまで同一の伝送経路を通る。このため、第1波長の光信号と第2波長の光信号の間で相互作用するチャネル間の非線形効果は、補償可能である。
複数の方路から信号が入力される光ノード23においては、経路に応じて、分散補償量を変える必要がある。このため、光ノード23は、スパンごとに分散補償を行うために、波長チャネルによって経路が異なる場合には、伝送経路に応じた分散補償を行う。第3実施形態では、光伝送システム1cの途中の経路で波長チャネル数が増減した場合、チャネル間の非線形効果に対する補償性能が低減することがある。
図15は、光伝送システムの構成の第4例(以下、「光伝送システム1d」という。)を示す図である。光送信機11から光受信機32にかけて同一の伝送経路を通る元々の第1波長の光信号及び第2波長の光信号と、途中で合流する第3波長の光信号とは、通過ノード数すなわちスパン数が異なる。このとき、第1波長の光信号及び第2波長の光信号のスパン数と、第3波長の光信号のスパン数とが異なるため、第3波長の光信号から受けるチャネル間の非線形効果に対する補償性能は低減する。
一方で、異なる波長の複数のチャネルを単一のチャネルとみなして伝送容量の拡大を図るスーパーチャネル伝送方式では、単一のチャネルを構成する異なる波長の複数の光信号は、光送信機11から光受信機32にかけて必ず同一の伝送経路を通過する。このため、光伝送システム1dは、チャネル間の非線形効果に対して高い補償性能を有する。
上述した実施形態における光伝送システムの少なくとも一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1a…光伝送システム、1b…光伝送システム、1c…光伝送システム、1d…光伝送システム、10a…送信部、10b…送信部、11…光送信機、12…合波部、13…デジタル信号処理部、20…伝送路、21…光ファイバ、22…光中継ノード、23…光ノード、30…受信部、31…分波部、32…光受信機、33…非線形等化部、34…復調部、320…O/E変換部、321…A/D変換部、322…トリガ信号生成部、331…周波数調整部、331a…周波数調整部、332…電気信号合成部、332a…電気信号合成部、333…適応等化部、3330…1次適応等化部、3331…3次適応等化部、3332…識別部、3333…等化器係数更新部

Claims (5)

  1. 異なる波長の光信号をチャネルごとに送信する複数の光送信機と、
    複数の前記チャネルの前記光信号を単一の前記チャネルの前記光信号に合成する合波部と、
    合成された前記光信号の波形に波長分散によって生じた波形歪を補償する光中継ノードと、
    前記波形歪が補償された前記光信号を前記チャネルごとに分ける分波部と、
    異なる前記チャネルの間の非線形効果によって前記光信号の波形に生じた非線形劣化を、異なる前記チャネルの前記光信号に基づいて補償する非線形等化部と、
    を備え、
    前記非線形等化部は、前記光信号の波形に対する1次適応等化及び3次適応等化の結果と基準信号との誤差に基づく判定指向型最小二乗平均アルゴリズムで、前記1次適応等化及び前記3次適応等化のフィルタのタップ係数を更新する、
    光伝送システム。
  2. 異なる波長の光信号をチャネルごとに送信する複数の光送信機と、
    複数の前記チャネルの前記光信号を単一の前記チャネルの前記光信号に合成する合波部と、
    合成された前記光信号の波形に波長分散によって生じた波形歪を補償する光中継ノードと、
    前記波形歪が補償された前記光信号を前記チャネルごとに分ける分波部と、
    異なる前記チャネルの間の非線形効果によって前記光信号の波形に生じた非線形劣化を、異なる前記チャネルの前記光信号に基づいて補償する非線形等化部と、
    を備え、
    前記非線形等化部は、前記チャネルごとの前記光信号に応じた電気信号の時間差と前記電気信号に割り当てる周波数とを調整し、調整された前記電気信号を前記光信号の偏波ごとに合成し、合成された前記電気信号ごとに前記光信号の波形に生じた劣化を補償する、
    光伝送システム。
  3. 前記非線形等化部は、異なる前記チャネルの間の非線形効果によって前記光信号の波形に生じた非線形劣化を適応ボルテラフィルタによって補償する、請求項1又は請求項2に記載の光伝送システム。
  4. 前記光中継ノードは、前記光信号の伝送路に定められたスパンごとに前記光信号の波形が一定となるよう前記波形歪を補償する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光伝送システム。
  5. 前記光送信機は、伝送の途中で前記光信号の波形に生じる非線形劣化をキャンセルするように前記光信号を変調する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光伝送システム。
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