JP6510173B2 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、磁気共鳴イメージング装置に関する。
従来、磁気共鳴イメージング装置は、静磁場中に置かれた被検体にRF(Radio Frequency)パルスを印加し、それにより被検体内の水素原子核から放射される磁気共鳴信号を検出して画像を再構成する。かかる磁気共鳴イメージング装置は、RFパルスの強さや波形、RFパルスを印加するタイミング、傾斜磁場を印加するタイミング、磁気共鳴信号を検出するタイミングなど、撮像の手順を定義したシーケンスに基づいて撮像を行う。このシーケンスは、一般的に、磁気共鳴イメージング装置が有する各種ハードウェアを制御するための制御命令と、その制御命令の繰り返しとで定義されることから、C言語などのプログラミング言語を用いたプログラミングによって実現される。
ここで、磁気共鳴イメージング装置による撮像では、撮像条件に応じて、シーケンスに含まれる任意の区間について、傾斜磁場の0次及び1次のモーメントの一方又は両方を所定の値に設定する場合がある。このように、シーケンスに含まれる任意の区間についてモーメントに関する条件が設定される場合には、その条件を満たすように、あらかじめ傾斜磁場の印加条件をチューニングするためのプログラミングが行われる。
特開2007−135693号公報
本発明が解決しようとする課題は、傾斜磁場の印加条件をチューニングするためのプログラミングにかかる負担を軽減することができる磁気共鳴イメージング装置を提供することである。
実施形態に係る磁気共鳴イメージング(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置は、記憶部と、生成部とを備える。記憶部は、撮像に関する制御の手順を示すシーケンスの構造を時系列上の複数の構成要素で定義した第1の情報と、前記複数の構成要素のうち撮像条件に応じて傾斜磁場の印加条件が変動し得るチューニング対象の構成要素について傾斜磁場のモーメント条件に応じて当該モーメント条件を満たすように前記印加条件を変更する方法チューニング方法として定義した第2の情報とを含む定義情報を記憶する。生成部は、入力された撮像条件に基づいて、前記チューニング対象の構成要素に関する傾斜磁場のモーメント条件を設定し、前記記憶部に記憶された定義情報に基づいて、前記モーメント条件に応じて前記傾斜磁場の印加条件をチューニングして、前記シーケンスを実行するための実行データを生成する。
図1は、本実施形態に係るMRI装置の構成例を示す図である。 図2は、本実施形態に係るMRI装置の詳細な構成例を示す図である。 図3は、本実施形態に係る定義情報記憶部によって記憶される情報及びシーケンス生成部によって行われる処理を説明するための図(1)である。 図4は、本実施形態に係る定義情報記憶部によって記憶される情報及びシーケンス生成部によって行われる処理を説明するための図(2)である。 図5は、本実施形態に係る定義情報記憶部によって記憶される情報及びシーケンス生成部によって行われる処理を説明するための図(3)である。 図6は、本実施形態に係る定義情報記憶部によって記憶される情報及びシーケンス生成部によって行われる処理を説明するための図(4)である。 図7は、本実施形態に係る定義情報記憶部によって記憶される情報及びシーケンス生成部によって行われる処理を説明するための図(5)である。 図8は、本実施形態に係る定義情報記憶部によって記憶される情報及びシーケンス生成部によって行われる処理を説明するための図(6)である。 図9は、本実施形態に係る定義情報記憶部によって記憶される情報及びシーケンス生成部によって行われる処理を説明するための図(7)である。 図10は、本実施形態に係る定義情報記憶部によって記憶される情報及びシーケンス生成部によって行われる処理を説明するための図(8)である。 図11は、本実施形態に係る定義情報記憶部によって記憶される情報及びシーケンス生成部によって行われる処理を説明するための図(9)である。 図12は、本実施形態に係る定義情報記憶部によって記憶される情報及びシーケンス生成部によって行われる処理を説明するための図(10)である。 図13は、本実施形態に係る定義情報記憶部によって記憶される情報及びシーケンス生成部によって行われる処理を説明するための図(11)である。 図14は、本実施形態に係る定義情報記憶部によって記憶される情報及びシーケンス生成部によって行われる処理を説明するための図(12)である。 図15は、本実施形態に係るMRI装置による撮像の流れを示すフローチャートである。
以下に、図面に基づいて、MRI装置の実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施形態に係るMRI装置の構成例を示す図である。例えば、図1に示すように、このMRI装置100は、静磁場磁石1、傾斜磁場コイル2、傾斜磁場電源3、寝台4、寝台制御部5、送信RFコイル6、送信部7、受信RFコイル8、受信部9、シーケンス制御部10、及び計算機システム20を備える。
静磁場磁石1は、中空の円筒形状に形成された磁石であり、内部の空間に一様な静磁場を発生する。この静磁場磁石1としては、例えば永久磁石、超伝導磁石等が使用される。
傾斜磁場コイル2は、中空の円筒形状に形成されたコイルであり、静磁場磁石1の内側に配置される。この傾斜磁場コイル2は、互いに直交するx,y,zの各軸に対応する3つのコイルが組み合わされて形成されており、これら3つのコイルは、後述する傾斜磁場電源3から個別に電流供給を受けて、x,y,zの各軸に沿って磁場強度が変化する傾斜磁場を発生させる。なお、z軸方向は、静磁場と同方向とする。傾斜磁場電源3は、傾斜磁場コイル2に電流を供給する。
ここで、傾斜磁場コイル2によって発生するx,y,zの各軸の傾斜磁場は、例えば、スライス選択用傾斜磁場Gss、位相エンコード用傾斜磁場Gpe及びリードアウト用傾斜磁場Groにそれぞれ対応する。スライス選択用傾斜磁場Gssは、任意に断面を決めるために利用される。位相エンコード用傾斜磁場Gpeは、空間的位置に応じて磁気共鳴信号の位相を変化させるために利用される。リードアウト用傾斜磁場Groは、空間的位置に応じて磁気共鳴信号の周波数を変化させるために利用される。
寝台4は、被検体Pが載置される天板4aを備え、後述する寝台制御部5による制御のもと、被検体Pが載置された状態で天板4aを傾斜磁場コイル2の空洞(撮像口)内へ挿入する。通常、この寝台4は、長手方向が静磁場磁石1の中心軸と平行になるように設置される。寝台制御部5は、制御部26による制御のもと、寝台4を制御する装置であり、寝台4を駆動して、天板4aを長手方向及び上下方向へ移動する。
送信RFコイル6は、傾斜磁場コイル2の内側に配置され、送信部7から供給される高周波パルス電流によりRF(Radio Frequency)パルス(高周波磁場パルス)を発生する。送信部7は、ラーモア周波数に対応する高周波パルス電流を送信RFコイル6に供給する。受信RFコイル8は、傾斜磁場コイル2の内側に配置され、上記のRFパルスの影響によって被検体Pから放射される磁気共鳴信号を受信する。この受信RFコイル8は、磁気共鳴信号を受信すると、その磁気共鳴信号を受信部9へ出力する。
受信部9は、受信RFコイル8から出力される磁気共鳴信号に基づいて磁気共鳴(Magnetic Resonance:MR)信号データを生成する。この受信部9は、受信RFコイル8から出力される磁気共鳴信号をデジタル変換することによってMR信号データを生成する。このMR信号データには、前述したスライス選択用傾斜磁場Gss、位相エンコード用傾斜磁場Gpe及びリードアウト用傾斜磁場Groによって、位相エンコード(Phase Encode:PE)方向、リードアウト(Read Out:RO)方向、スライス選択(Slice Selection:SS)方向の空間周波数の情報が対応付けられてk空間に配置される。そして、MR信号データを生成すると、受信部9は、そのMR信号データをシーケンス制御部10へ送信する。
シーケンス制御部10は、計算機システム20から送信されるシーケンス実行データに基づいて、傾斜磁場電源3、送信部7及び受信部9を駆動することによって、被検体Pのスキャンを実行する。ここで、シーケンス実行データとは、傾斜磁場電源3が傾斜磁場コイル2に供給する電源の強さや電源を供給するタイミング、送信部7が送信RFコイル6に送信するRF信号の強さやRF信号を送信するタイミング、受信部9が磁気共鳴信号を検出するタイミングなど、被検体Pのスキャンを実行するための手順を示すシーケンス(パルスシーケンスとも呼ばれる)を定義した情報である。なお、シーケンス制御部10は、シーケンス実行データに基づいて傾斜磁場電源3、送信部7及び受信部9を駆動した後に、受信部9からMR信号データが送信されると、そのMR信号データを計算機システム20へ転送する。
計算機システム20は、MRI装置100の全体制御を行う。例えば、計算機システム20は、MRI装置100が有する各部を駆動することで、被検体Pのスキャンや画像再構成などを行う。この計算機システム20は、インタフェース部21、画像再構成部22、記憶部23、操作部24、表示部25及び制御部26を有する。
インタフェース部21は、シーケンス制御部10との間で授受される各種信号の入出力を制御する。例えば、このインタフェース部21は、シーケンス制御部10に対してシーケンス実行データを送信し、シーケンス制御部10からMR信号データを受信する。MR信号データを受信すると、インタフェース部21は、各MR信号データを被検体Pごとに記憶部23に格納する。
画像再構成部22は、記憶部23によって記憶されたMR信号データに対して、後処理、すなわちフーリエ変換等の再構成処理を施すことによって、被検体P内における所望核スピンのスペクトラムデータ又は画像データを生成する。また、画像再構成部22は、生成したスペクトラムデータ又は画像データを被検体Pごとに記憶部23に格納する。
記憶部23は、後述する制御部26によって実行される処理に必要な各種データや各種プログラムなどを記憶する。例えば、記憶部23は、インタフェース部21によって受信されたMR信号データや、画像再構成部22によって生成されたスペクトラムデータや画像データなどを、被検体Pごとに記憶する。この記憶部23は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)などの半導体メモリ素子や、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置である。
操作部24は、操作者からの各種指示や情報入力を受け付ける。この操作部24としては、マウスやトラックボールなどのポインティングデバイス、モード切替スイッチ等の選択デバイス、あるいはキーボード等の入力デバイスを適宜に利用可能である。
表示部25は、制御部26による制御のもと、スペクトラムデータあるいは画像データ等の各種の情報を表示する。この表示部25としては、液晶表示器などの表示デバイスを利用可能である。
制御部26は、図示していないCPU(Central Processing Unit)やメモリ等を有し、MRI装置100の全体制御を行う。この制御部26は、例えば、操作部24を介して操作者から入力される撮像条件に基づいて各種のシーケンス実行データを生成し、生成したシーケンス実行データをシーケンス制御部10に送信することによってスキャンを制御する。また、制御部26は、スキャンの結果としてシーケンス制御部10からMR信号データが送られた場合に、そのMR信号データに基づいて画像を再構成するよう画像再構成部22を制御する。
以上、本実施形態に係るMRI装置100の構成について説明した。このような構成のもと、本実施形態に係るMRI装置100では、記憶部23が、撮像に関する制御の手順を示すシーケンスの構造を、当該シーケンスを構成する時系列上の複数の構成要素であって、少なくとも一つのチューニング対象の構成要素を含んだ複数の構成要素と、当該複数の構成要素のうちの少なくとも一つの構成要素の繰り返しとで定義した情報を記憶する。また、制御部26が、記憶部23に記憶された情報を読み出し、読み出した情報に含まれるチューニング対象の構成要素における傾斜磁場の印加条件を当該傾斜磁場に関するモーメント条件に応じてチューニングして、シーケンスを実行するためのシーケンス実行データを生成する。
従来、MRI装置による撮像では、撮像条件に応じて、シーケンスに含まれる任意の区間について、傾斜磁場の0次モーメント又は1次モーメントをゼロ又は所定の値に設定する場合がある。このように、シーケンスに含まれる任意の区間についてモーメントに関する条件が設定される場合には、その条件を満たすように、あらかじめ傾斜磁場の印加条件をチューニングするためのプログラミングが行われる。しかし、このプログラミングは、シーケンスに含まれる様々な要件を考慮して行われるため複雑であり、プログラミングの作業者の負担が大きかった。
これに対し、本実施形態に係るMRI装置100では、記憶部23に記憶されている情報に基づいて、チューニング対象の構成要素における傾斜磁場の印加条件が自動的にチューニングされる。したがって、あらかじめモーメントに関する条件を満たすようにプログラミングが行われる際のプログラミング量を減らすことができ、傾斜磁場の印加条件をチューニングするためのプログラミングにかかる負担を軽減することができる。
以下、本実施形態に係るMRI装置100について詳細に説明する。図2は、本実施形態に係るMRI装置100の詳細な構成例を示す図である。図2では、図1に示した計算機システム20が有する各部のうち、インタフェース部21、記憶部23、操作部24、表示部25、及び制御部26を示している。
例えば、図2に示すように、記憶部23は、定義情報記憶部23aと、シーケンス実行データ記憶部23bとを有する。また、例えば、図2に示すように、制御部26は、撮像条件受付部26aと、シーケンス生成部26bと、シーケンス実行部26cと、定義情報編集部26dとを有する。
定義情報記憶部23aは、撮像に関する制御の手順を示すシーケンスの構造を、当該シーケンスを構成する時系列上の複数の構成要素であって、少なくとも一つのチューニング対象の構成要素を含んだ複数の構成要素と、当該複数の構成要素のうちの少なくとも一つの構成要素の繰り返しとで定義した情報を記憶する。
なお、本実施形態では、シーケンスを構成する時系列上の構成要素を「ステート」と呼び、ステートの連なりを「セグメント」と呼ぶ。また、チューニング対象のステートを「チューンステート」と呼ぶ。ここで、ステートは、撮像時に動作するハードウェアを制御する処理の単位であり、ハードウェアを制御するための制御命令と処理の継続期間とで表される。また、セグメントの繰り返しを「ループ」と呼び、セグメントとループとの組み合わせでシーケンスの構造を定義した情報を「リンクコマンド」と呼ぶ。
また、定義情報記憶部23aは、シーケンスの構造を定義した情報をシーケンスの種類ごとに記憶する。本実施形態では、定義情報記憶部23aは、リンクコマンドをシーケンスの種類ごとに記憶する。
また、定義情報記憶部23aは、チューニング対象の構成要素をチューニングする際のチューニング方法を定義した情報をチューニング対象の構成要素ごとにさらに記憶する。なお、本実施形態では、チューニング対象のステートであるチューンステートをチューニングする際のチューニング方法を定義した情報を「チューンセグメント」と呼ぶ。
また、定義情報記憶部23aは、傾斜磁場のモーメントを所定の値に設定する時系列上の区間として、少なくとも一つのチューニング対象の構成要素を含んだ時系列上の区間をチューニング対象の区間として定義した情報をさらに記憶する。なお、本実施形態では、傾斜磁場のモーメントを所定の値に設定する時系列上の区間であって、チューンステートを含んだチューニング対象の区間を「レンジ」と呼ぶ。
また、定義情報記憶部23aは、傾斜磁場のモーメントを同じ値に設定するグループとして、少なくとも一つのチューニング対象の区間を含んだグループを定義した情報をさらに記憶する。なお、本実施形態では、傾斜磁場のモーメントを同じ値に設定するレンジのグループを「ターゲット」と呼ぶ。
また、定義情報記憶部23aは、撮像の目的に応じてチューニング対象の区間の組み合わせを変えた少なくとも一つのグループを含むパターンを定義した情報をさらに記憶する。なお、本実施形態では、撮像の目的に応じてレンジの組み合わせを変えたターゲットを含むパターンを「スコープ」と呼ぶ。
また、定義情報記憶部23aによって記憶される情報は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子や、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置に外部ファイルとして記憶される。また、定義情報記憶部23aによって記憶される情報は、例えば、xml(Extensible Markup Language)などの言語を用いて記述され、xmlファイルとして記憶される。また、定義情報記憶部23aによって記憶される情報は、1つのファイルにまとめられて記憶されともよいし、情報の内容に応じて、適宜、複数のファイルに分割されて記憶されてもよい。
なお、定義情報記憶部23aによって記憶される情報については、後に例を挙げて詳細に説明する。
シーケンス実行データ記憶部23bは、撮像に関する制御の手順を定義したシーケンスを実行するためのシーケンス実行データを記憶する。このシーケンス実行データ記憶部23bによって記憶されるシーケンス実行データは、後述するシーケンス生成部26bによって生成される。
撮像条件受付部26aは、操作部24を介して、操作者から撮像条件の入力を受け付ける。ここで、撮像条件には、撮像の目的、シーケンスの種類、繰り返し時間(TR:repetition time)、エコー時間(TE:echo time)、加算平均回数(NAQ:number of acquisition)、撮像領域(FOV:Field Of View)、スライス厚、スライス間隔、スライス枚数、マトリクス数、RFパルスのフリップアングル(FA:Flip Angle)などが含まれる。
なお、ここでいう撮像の目的は、例えば、撮像部位や撮像方法などである。また、ここでいうシーケンスの種類には、フローコンペンセーションの有無も含まれる。フローコンペンセーションを伴う撮像では、例えば、リードアウト方向やスライス選択方向の傾斜磁場における0次及び1次のモーメントをゼロにするGMN(Gradient Moment Nulling)が行われる。これにより、撮像対象に含まれる流体の運動によって生じる位相ずれを補正することができ、撮像対象に含まれる流れ成分の描出能を高めることができる。
シーケンス生成部26bは、定義情報記憶部23aによって記憶された情報を読み出し、読み出した情報に含まれるチューニング対象の構成要素における傾斜磁場の印加条件を当該傾斜磁場に関するモーメント条件に応じてチューニングして、シーケンスを実行するためのシーケンス実行データを生成する。
具体的には、シーケンス生成部26bは、撮像条件受付部26aによって受け付けられた撮像条件に基づいてモーメント条件を設定し、設定した条件に応じて傾斜磁場の印加条件をチューニングしてシーケンス実行データを生成する。そして、シーケンス生成部26bは、生成したシーケンス実行データをシーケンス実行データ記憶部23bに格納する。
例えば、シーケンス生成部26bは、撮像条件として設定されたFOV及びマトリクス数から位相エンコード方向に段階的に印加される各傾斜磁場のエンコード量を求め、求めたエンコード量に対応する0次のモーメントが設定されるように、各傾斜磁場の印加条件をチューニングする。また、例えば、シーケンス生成部26bは、撮像条件としてフローコンペンセーションを伴うシーケンスの種類が設定された場合には、チューニング対象の区間におけるリードアウト方向やスライス選択方向の傾斜磁場の0次及び1次のモーメントがゼロになるように、各傾斜磁場の印加条件をチューニングする。また、例えば、シーケンス生成部26bは、撮像条件として設定されたTEに基づいて、チューニング対象の区間における傾斜磁場の波高値又は継続時間を変更する。
このとき、シーケンス生成部26bは、撮像条件として設定されたシーケンスの種類に対応する情報を定義情報記憶部23aから読み出して、シーケンス実行データを生成する。本実施形態では、シーケンス生成部26bは、撮像条件として設定されたシーケンスの種類に対応するリンクコマンドを定義情報記憶部23aから読みだして、シーケンス実行データを生成する。
また、シーケンス生成部26bは、チューニング対象の構成要素に対応するチューニング方法を用いて傾斜磁場の印加条件をチューニングして、シーケンス実行データを生成する。本実施形態では、シーケンス生成部26bは、チューニング対象のステートであるチューンステートに対応するチューンセグメントに基づいて、当該チューンセグメントで定義されたチューニング方法を用いて傾斜磁場の印加条件をチューニングして、シーケンス実行データを生成する。
また、シーケンス生成部26bは、チューニング対象の区間で印加される傾斜磁場のモーメントが所定の値となるように当該傾斜磁場の印加条件をチューニングして、シーケンス実行データを生成する。本実施形態では、シーケンス生成部26bは、チューニング対象の区間であるレンジに基づいて、当該レンジで印加される傾斜磁場のモーメントが所定の値となるように当該傾斜磁場の印加条件をチューニングして、シーケンス実行データを生成する。
また、シーケンス生成部26bは、グループに含まれる各区間で印加される傾斜磁場のモーメントが同じ値となるように当該傾斜磁場の印加条件をチューニングして、シーケンス実行データを生成する。本実施形態では、シーケンス生成部26bは、傾斜磁場を同じ値に設定するグループであるターゲットに基づいて、当該ターゲットに含まれる各レンジで印加される傾斜磁場が同じ値となるように、各傾斜磁場の印加条件をチューニングして、シーケンス実行データを生成する。
また、シーケンス生成部26bは、撮像の目的に応じてチューニング対象の区間の組み合わせを変えた少なくとも一つのグループを含むパターンに含まれるグループのうち撮像の目的に応じたパターンを用いて、シーケンス実行データを生成する。本実施形態では、シーケンス生成部26bは、撮像の目的に応じてレンジの組み合わせを変えたターゲットを含むスコープに基づいて、当該スコープに含まれるターゲットのうち撮像の目的に応じたターゲットを用いて、シーケンス実行データを生成する。
なお、シーケンス生成部26bによって行われる処理については、後に例を挙げて詳細に説明する。
シーケンス実行部26cは、シーケンス生成部26bによって生成されたシーケンス実行データに基づいて、撮像を実行する。具体的には、シーケンス実行部26cは、シーケンス生成部26bによってシーケンス実行データが生成されると、生成されたシーケンス実行データをシーケンス実行データ記憶部23bから読み出す。そして、シーケンス実行部26c、インタフェース部21を介して、当該シーケンス実行データをシーケンス制御部10に送信することによって、撮像を実行する。
定義情報編集部26dは、操作者から受け付けた操作に応じて、定義情報記憶部23aによって記憶された情報を編集する。具体的には、定義情報編集部26dは、操作部24を介して、定義情報記憶部23aによって記憶された情報を変更する操作や、定義情報記憶部23aによって記憶された情報を削除する操作、定義情報記憶部23aに新たな情報を登録する操作などを受け付ける。そして、定義情報編集部26dは、操作者から受け付けた操作に基づいて、定義情報記憶部23aに記憶された情報を更新する。
次に、本実施形態に係る定義情報記憶部23aによって記憶される情報及びシーケンス生成部26bによって行われる処理ついて詳細に説明する。図3〜14は、本実施形態に係る定義情報記憶部23aによって記憶される情報及びシーケンス生成部26bによって行われる処理を説明するための図である。
例えば、本実施形態に係るMRI装置100は、図3に示すシーケンスに基づいて撮像を行う。図3において、横軸は時間を示している。また、RF/Echoは、RFパルスとエコー信号とを示しており、SSは、スライス選択方向における傾斜磁場の磁場強度及び継続期間を示しており、PEは、位相エンコード方向における傾斜磁場の磁場強度及び継続期間を示している。また、ROは、リードアウト方向における傾斜磁場の磁場強度及び継続期間を示しており、ADCは、エコー信号の検出期間を示している。
例えば、定義情報記憶部23aは、図3に示すシーケンスについて、「E1」と「E2」とを、それぞれセグメントとして定義した情報を記憶する。ここで、例えば、E1には、ステートとして、「exite」と、「tune0」と、「refocus0」と、「peTime」と、「show0」と、「pe2」とが含まれる。また、例えば、E2は、ステートとして、「refocus1」と、「pe3Time」と、「show1」と、「pe4」とが含まれる。そして、例えば、E1に含まれるステートのうち、tune0と、peTimeと、pe2とが、それぞれチューンステートとして定義される。また、例えば、E2に含まれるステートのうち、pe3Timeと、pe4とが、それぞれチューンステートとして定義される。
また、定義情報記憶部23aは、チューンステートであるtune0、peTime、pe2、pe3Time及びpe4それぞれについて、各チューンステートをチューニングする際のチューニング方法を定義したチューンセグメントを記憶する。なお、このチューンセグメントについては、後に例を挙げて詳細に説明する。
そして、例えば、定義情報記憶部23aは、E1と、E2を複数回繰り返すループとの組み合わせによって定義されるシーケンスの構造を表すリンクコマンドを記憶する。
この場合に、例えば、図4に示すように、定義情報記憶部23aは、exciteとshow0との間の区間であり、チューンステートとしてtune0を含んだ区間を、第1のレンジR1として定義した情報を記憶する。また、例えば、定義情報記憶部23aは、show0と1回目のE2に含まれるshow1との間の区間であり、チューンステートとしてpe2を含んだ区間を、第2のレンジR2として定義した情報を記憶する。
また、例えば、定義情報記憶部23aは、1回目のE2に含まれるshow1と2回目のE2に含まれるshow1との間の区間であり、チューンステートとして1回目のE2におけるpe4を含んだ区間を、第3のレンジR3として定義した情報を記憶する。なお、第3のレンジは、n回目(n:自然数)のE2に含まれるshow1と(n+1)回目のE2に含まれるshow1との間の区間であり、チューンステートとしてn回目のE2におけるpe4を含んだ区間を表すものとして定義される。
さらに、例えば、定義情報記憶部23aは、第1のレンジR1、第2のレンジR2、及び、第3のレンジR3を含むターゲットを定義した情報を記憶する。例えば、定義情報記憶部23aは、第1のレンジR1、第2のレンジR2及び第3のレンジR3それぞれにおける傾斜磁場の0次及び1次の両方のモーメントをゼロとするターゲットを定義した情報を記憶する。
ここで、図5に示すように、第1のレンジR1に含まれるチューンステートであるtune0には、スライス選択方向の傾斜磁場51と、リードアウト方向の傾斜磁場52とが含まれている。
したがって、この場合には、シーケンス生成部26bは、第1のレンジR1に含まれるスライス選択方向の傾斜磁場51及びリードアウト方向の傾斜磁場52のそれぞれについて、0次及び1次の両方のモーメントがゼロとなるように印加条件をチューニングする。
なお、例えば、シーケンス生成部26bは、ここで説明した第1のレンジR1のように、RFパルスの印加を含むセグメントとエコー信号の検出期間との間に設定されたレンジについて傾斜磁場の印加条件をチューニングする際には、励起用のRFパルス53の波形の中心から、エコー信号54が検出される際に印加されるリードアウト方向の傾斜磁場55の波形の中心までの区間で印加される傾斜磁場の磁場強度を積分することで、0次及び1次の両方のモーメントを計算する。
また、図6に示すように、第2のレンジR2に含まれるチューンステートであるpe2には、位相エンコード方向の傾斜磁場61が含まれている。また、第3のレンジR3に含まれるチューンステートであるpe4には、位相エンコード方向の傾斜磁場62が含まれている。
したがって、この場合には、シーケンス生成部26bは、第2のレンジの区間に含まれるスライス選択方向の傾斜磁場61、及び、第3のレンジの区間に含まれるスライス選択方向の傾斜磁場62のそれぞれについて、0次及び1次の両方のモーメントがゼロとなるように、スライス選択方向の傾斜磁場62の印加条件をチューニングする。
また、例えば、定義情報記憶部23aは、E1と、E2を複数回繰り返すループとを組み合わせ、その組み合わせを複数回繰り返すループによって定義されるシーケンスの構造を表すリンクコマンドを記憶する。
この場合に、例えば、図7に示すように、定義情報記憶部23aは、refocus0とshow0との間の区間であり、チューンステートとしてpeTimeを含んだ区間を、第4のレンジR4として定義した情報を記憶する。また、定義情報記憶部23aは、refocus1とshow1との間の区間であり、チューンステートとしてpe3Timeを含んだ区間を、第5のレンジR5として定義した情報を記憶する。
さらに、例えば、定義情報記憶部23aは、第4のレンジR4を含むターゲットと、第5のレンジR5を含むターゲットとを、それぞれ定義した情報を記憶する。例えば、定義情報記憶部23aは、第4のレンジR4における傾斜磁場の0次のモーメントを第1の値とするターゲットと、第5のレンジR5における傾斜磁場の0次のモーメントを第2の値とするターゲットとをそれぞれ定義した情報を記憶する。
ここで、図8に示すように、第4のレンジR4に含まれるチューンステートであるpeTimeには、位相エンコード方向の傾斜磁場81が含まれている。また、第5のレンジR5に含まれるチューンステートであるpe3Timeには、位相エンコード方向の傾斜磁場82が含まれている。
したがって、この場合には、シーケンス生成部26bは、第4のレンジR4に含まれるスライス選択方向の傾斜磁場81について、0次のモーメントが第1の値となるように印加条件をチューニングする。また、シーケンス生成部26bは、第5のレンジR5に含まれるスライス選択方向の傾斜磁場82について、0次のモーメントが第2の値となるように印加条件をチューニングする。
このとき、例えば、シーケンス生成部26bは、撮像条件に基づいて、第1の値及び第2の値をそれぞれ設定する。例えば、シーケンス生成部26bは、撮像条件として設定されたFOV及びマトリクス数から位相エンコード方向に段階的に印加される各傾斜磁場のエンコード量を求め、求めたエンコード量のうちの2つの値をそれぞれ第1の値及び第2の値として設定する。
なお、シーケンス生成部26bは、定義情報記憶部23aによって複数のスコープが定義されている場合には、複数のスコープのうち、撮像条件として設定された撮像の目的に応じたスコープに含まれるターゲットに基づいて、傾斜磁場の印加条件をチューニングする。
また、シーケンス生成部26bは、傾斜磁場の印加条件をチューニングする際には、傾斜磁場の波形に基づいてモーメントを計算し、モーメント条件を満たすように、傾斜磁場の波高値又は継続時間を変更する。
ここで、通常、MRI装置100で印加される傾斜磁場の波形は、ハードウェアの特性により完全な矩形とはならず、台形状となる。例えば、図9に示すように、傾斜磁場の波形は、傾斜磁場が立ち上がる部分91と、磁場強度が一定となる部分92と、磁場強度が立ち下がる部分93とから構成される。このことから、一般的に、磁場強度の積分で求められるモーメントは、磁場強度の波高値とは比例関係にならず、計算が複雑になる。
そこで、例えば、シーケンス生成部26bは、傾斜磁場の印加条件をチューニングする際に、当該傾斜磁場の波形における磁場強度が上がる部分91と磁場強度が一定となる部分92とからなる区間Rで傾斜磁場の波高値Cを積分することで、傾斜磁場のモーメントを計算する。これにより、傾斜磁場のモーメントの計算が容易になる。
また、前述したように、シーケンス生成部26bは、チューニング対象のステートであるチューンステートに対応するチューンセグメントに基づいて、当該チューンセグメントで定義されたチューニング方法を用いて傾斜磁場の印加条件をチューニングする。この場合に、定義情報記憶部23aは、チューニング方法を定義したチューンセグメントをチューンステートごとに記憶する。
例えば、定義情報記憶部23aは、シーケンスがフローコンペンセーションを伴うものであった場合のチューニング方法を定義したチューンセグメントを記憶する。前述したように、フローコンペンセーションを伴う撮像では、例えば、リードアウト方向やスライス選択方向における傾斜磁場の0次及び1次のモーメントをゼロにするGMNが行われる。
例えば、リードアウト方向の傾斜磁場についてGMNが行われる場合には、図10に示すように、RFパルス101の中心からエコー信号102のピークまでのTEの区間において、リードアウト方向の傾斜磁場に対してGMNが行われる。例えば、図10に示すように、エコー信号が検出される際に印加されるリードアウト方向の傾斜磁場のうちのTEの区間に含まれる傾斜磁場103の前に、2つの傾斜磁場104及び105が印加される。
ここで、傾斜磁場104は、傾斜磁場103と同じ極性を有しており、傾斜磁場105は、傾斜磁場103とは逆の極性を有している。さらに、傾斜磁場103の波形、傾斜磁場104の波形、及び、傾斜磁場105の波形は、それぞれの面積比が、1:2:1となるように設定される。このように傾斜磁場103、104及び105が印加されることで、TEの区間におけるリードアウト方向の傾斜磁場の0次及び1次のモーメントがゼロになる。
この場合に、例えば、TEの区間にチューンセグメントとして設定されているtune0に含まれるリードアウト方向の傾斜磁場の印加条件が、0次及び1次のモーメントがゼロになるようにチューニングされる。具体的には、tune0において、互いに逆の極性を有する傾斜磁場104と傾斜磁場105とが印加される。そのため、TEの区間における傾斜磁場についてGMNを行うためには、1つのtune0の中で、2つのステートが必要になる。
このことから、例えば、定義情報記憶部23aは、シーケンスが傾斜磁場のモーメントをゼロにするフローコンペンセーションを伴うものであった場合に、チューニング対象の構成要素の数を増加させる方法をチューニング方法として定義したチューンセグメントを記憶する。
この場合に、シーケンス生成部26bは、例えば、図11の(a)及び(b)に示すように、チューンステートであるtune0をtune0a及びtune0bの2つのチューンステートに置き換えることで、チューンステートを増加させる。このとき、例えば、tune0aは、tune0と同じ継続時間とする。
また、例えば、定義情報記憶部23aは、撮像条件として設定されたTEに基づいて、チューニング対象の区間における傾斜磁場の波高値又は継続時間を変更する方法をチューニング方法として定義したチューンセグメントを記憶する。
例えば、定義情報記憶部23aは、所定の閾値を超える長さのエコー時間が撮像条件として設定された場合に、TEに応じた長さの時間だけチューニング対象の構成要素の継続時間を伸長させる方法をチューニング方法として定義したチューンセグメントを記憶する。
この場合に、シーケンス生成部26bは、例えば、図11の(c)に示すように、TEに応じた長さ(図11の(c)に示す「absorb」)だけtune0aを伸長させる。または、シーケンス生成部26bは、例えば、図12の(c)に示すように、TEに応じた長さ(図12の(c)に示す「absorb」)だけtune0bを伸長させる。このとき、tune0a及びtune0bのどちらを伸長させるかは、このチューニング方法に関するチューンセグメントによって定義される。
さらに、例えば、定義情報記憶部23aは、シーケンスが傾斜磁場のモーメントをゼロにするフローコンペンセーションを伴うものであり、かつ、所定の閾値を超える長さのエコー時間が撮像条件として設定された場合に、チューニング対象の構成要素の数を増加させるとともに、エコー時間に応じた長さの時間を所定の比率で各構成要素に配分して各構成要素の継続時間を伸長させる方法をチューニング方法として定義したチューンセグメントを記憶する。
この場合に、シーケンス生成部26bは、例えば、図13の(c)に示すように、TEに応じた長さを所定の比率で2つに分け、tune0aとtune0bとに配分する。例えば、シーケンス生成部26bは、TEに応じた長さを所定の2:3の比率で2つに分け、2/5とした方の長さだけtune0aを伸長し、5/3とした長さだけtune0bを伸長する。このとき、TEに応じた長さを分けるための所定の比率は、このチューニング方法に関するチューンセグメントによって定義される。
また、例えば、定義情報記憶部23aは、所定の閾値を超える長さのエコー時間が撮像条件として設定された場合に、傾斜磁場の変化が伴わない時間をチューニング対象の構成要素に挿入する方法をチューニング方法として定義したチューンセグメントを記憶する。
この場合に、シーケンス生成部26bは、例えば、図14の(c)に示すように、傾斜磁場の変化を伴わず、かつ、TEに応じた長さの継続時間を有するステートであるtune0teを、tune0bの後に挿入する。このとき、挿入されるステートの継続時間は、このチューニング方法に関するチューンセグメントによって定義される。
次に、本実施形態に係るMRI装置100による撮像の流れについて説明する。図15は、本実施形態に係るMRI装置100による撮像の流れを示すフローチャートである。
例えば、図15に示すように、本実施形態に係るMRI装置100では、撮像条件受付部26aが、操作部24を介して、操作者から撮像条件の入力を受け付ける(ステップS101)。また、撮像条件受付部26aは、撮像条件の入力を受け付けた後に(ステップS101,Yes)、操作者から撮像開始指示を受け付ける(ステップS102)。
続いて、シーケンス生成部26bが、撮像条件受付部26aによって撮像開始時が受け付けられた後に(ステップS102,Yes)、撮像条件として設定されたシーケンスの種類に対応するリンクコマンドを定義情報記憶部23aから読み出す(ステップS103)。
また、シーケンス生成部26bは、読み出したリンクコマンドに基づいて、リンクコマンドに含まれるセグメントのステートのうち、チューンステートとして定義されたステートにおける傾斜磁場の印加条件をチューニングして、シーケンス実行データを生成する(ステップS104)。
そして、シーケンス実行部26cが、シーケンス生成部26bによって生成されたシーケンス実行データに基づいて、撮像を実行する(ステップS105)。
上述したように、本実施形態に係るMRI装置100では、定義情報記憶部23aに記憶されている情報に基づいて、チューニング対象の構成要素における傾斜磁場が自動的にチューニングされる。したがって、あらかじめモーメントに関する条件を満たすようにプログラミングが行われる際のプログラミング量を減らすことができ、傾斜磁場の印加条件をチューニングするためのプログラミングにかかる負担を軽減することができる。
また、本実施形態に係るMRI装置100では、セグメントとループとを組み合わせたリンクコマンドによってシーケンスの構造が表され、さらに、スコープやターゲット、チューンステートなどによって、モーメント条件に応じたチューニングの構造が表されるので、シーケンスの構造やチューニングを簡易な表現で定義することができる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、傾斜磁場の印加条件をチューニングするためのプログラミングにかかる負担を軽減することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100 磁気共鳴イメージング(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置
20 計算機システム
23 記憶部
23a 定義情報記憶部
26 制御部
26b シーケンス生成部

Claims (14)

  1. 撮像に関する制御の手順を示すシーケンスの構造を時系列上の複数の構成要素で定義した第1の情報と、前記複数の構成要素のうち撮像条件に応じて傾斜磁場の印加条件が変動し得るチューニング対象の構成要素について傾斜磁場のモーメント条件に応じて当該モーメント条件を満たすように前記印加条件を変更する方法チューニング方法として定義した第2の情報とを含む定義情報を記憶する記憶部と、
    入力された撮像条件に基づいて、前記チューニング対象の構成要素に関する傾斜磁場のモーメント条件を設定し、前記記憶部に記憶された定義情報に基づいて、前記モーメント条件に応じて前記傾斜磁場の印加条件をチューニングして、前記シーケンスを実行するための実行データを生成する生成部と
    を備えたことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記記憶部は、前記第1の情報をシーケンスの種類ごとに記憶し、
    前記生成部は、撮像条件として設定されたシーケンスの種類に対応する第1の情報を前記記憶部から読み出して、前記実行データを生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記記憶部は、前記チューニング方法を定義した前記第2の情報を前記チューニング対象の構成要素ごとに記憶し、
    前記生成部は、前記チューニング対象の構成要素に対応するチューニング方法を用いて前記傾斜磁場の印加条件をチューニングして、前記実行データを生成する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 前記記憶部は、傾斜磁場のモーメントを所定の値に設定する時系列上の区間として、少なくとも一つのチューニング対象の構成要素を含んだ時系列上の区間をチューニング対象の区間として定義した情報を前記定義情報に含めてさらに記憶し、
    前記生成部は、前記チューニング対象の区間で印加される傾斜磁場のモーメントが前記所定の値となるように当該傾斜磁場の印加条件をチューニングして、前記実行データを生成する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 前記記憶部は、傾斜磁場のモーメントを同じ値に設定するグループとして、少なくとも一つのチューニング対象の区間を含んだグループを定義した情報を前記定義情報に含めてさらに記憶し、
    前記生成部は、前記グループに含まれる各区間で印加される傾斜磁場のモーメントが同じ値となるように当該傾斜磁場の印加条件をチューニングして、前記実行データを生成する
    ことを特徴とする請求項4に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記記憶部は、撮像の目的に応じてチューニング対象の区間の組み合わせを変えた少なくとも一つのグループを含むパターンを定義した情報を前記定義情報に含めてさらに記憶し、
    前記生成部は、前記パターンに含まれるグループのうち撮像の目的に応じたグループを用いて、前記実行データを生成する
    ことを特徴とする請求項5に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記傾斜磁場の印加条件は、傾斜磁場の波高値又は継続時間に関する条件であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 前記記憶部は、前記シーケンスが前記傾斜磁場のモーメントをゼロにするフローコンペンセーションを伴うものであった場合に、前記チューニング対象の構成要素の数を増加させる方法を前記チューニング方法として定義した情報を記憶することを特徴とする請求項3に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  9. 撮像に関する制御の手順を示すシーケンスの構造を、当該シーケンスを構成する時系列上の複数の構成要素であって、少なくとも一つのチューニング対象の構成要素を含んだ複数の構成要素と、当該複数の構成要素のうちの少なくとも一つの構成要素の繰り返しとで定義した情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された情報を読み出し、読み出した情報に含まれるチューニング対象の構成要素における傾斜磁場の印加条件を当該傾斜磁場に関するモーメント条件に応じてチューニングして、前記シーケンスを実行するための実行データを生成する生成部と
    を備え、
    前記記憶部は、前記チューニング対象の構成要素をチューニングする際のチューニング方法を定義した情報をチューニング対象の構成要素ごとにさらに記憶し、
    前記生成部は、前記チューニング対象の構成要素に対応するチューニング方法を用いて前記傾斜磁場の印加条件をチューニングして、前記実行データを生成し、
    前記記憶部は、所定の閾値を超える長さのエコー時間が撮像条件として設定された場合に、前記エコー時間に応じた長さの時間だけ前記チューニング対象の構成要素の継続時間を伸長させる方法を前記チューニング方法として定義した情報を記憶する
    ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  10. 撮像に関する制御の手順を示すシーケンスの構造を、当該シーケンスを構成する時系列上の複数の構成要素であって、少なくとも一つのチューニング対象の構成要素を含んだ複数の構成要素と、当該複数の構成要素のうちの少なくとも一つの構成要素の繰り返しとで定義した情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された情報を読み出し、読み出した情報に含まれるチューニング対象の構成要素における傾斜磁場の印加条件を当該傾斜磁場に関するモーメント条件に応じてチューニングして、前記シーケンスを実行するための実行データを生成する生成部と
    を備え、
    前記記憶部は、前記チューニング対象の構成要素をチューニングする際のチューニング方法を定義した情報をチューニング対象の構成要素ごとにさらに記憶し、
    前記生成部は、前記チューニング対象の構成要素に対応するチューニング方法を用いて前記傾斜磁場の印加条件をチューニングして、前記実行データを生成し、
    前記記憶部は、前記シーケンスが前記傾斜磁場のモーメントをゼロにするフローコンペンセーションを伴うものであり、かつ、所定の閾値を超える長さのエコー時間が撮像条件として設定された場合に、前記チューニング対象の構成要素の数を増加させるとともに、前記エコー時間に応じた長さの時間を所定の比率で各構成要素に配分して各構成要素の継続時間を伸長させる方法を前記チューニング方法として定義した情報を記憶する
    ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  11. 撮像に関する制御の手順を示すシーケンスの構造を、当該シーケンスを構成する時系列上の複数の構成要素であって、少なくとも一つのチューニング対象の構成要素を含んだ複数の構成要素と、当該複数の構成要素のうちの少なくとも一つの構成要素の繰り返しとで定義した情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された情報を読み出し、読み出した情報に含まれるチューニング対象の構成要素における傾斜磁場の印加条件を当該傾斜磁場に関するモーメント条件に応じてチューニングして、前記シーケンスを実行するための実行データを生成する生成部と
    を備え、
    前記記憶部は、前記チューニング対象の構成要素をチューニングする際のチューニング方法を定義した情報をチューニング対象の構成要素ごとにさらに記憶し、
    前記生成部は、前記チューニング対象の構成要素に対応するチューニング方法を用いて前記傾斜磁場の印加条件をチューニングして、前記実行データを生成し、
    前記記憶部は、所定の閾値を超える長さのエコー時間が撮像条件として設定された場合に、傾斜磁場の変化が伴わない時間を前記チューニング対象の構成要素に挿入する方法を前記チューニング方法として定義した情報を記憶する
    ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  12. 撮像に関する制御の手順を示すシーケンスの構造を、当該シーケンスを構成する時系列上の複数の構成要素であって、少なくとも一つのチューニング対象の構成要素を含んだ複数の構成要素と、当該複数の構成要素のうちの少なくとも一つの構成要素の繰り返しとで定義した情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された情報を読み出し、読み出した情報に含まれるチューニング対象の構成要素における傾斜磁場の印加条件を当該傾斜磁場に関するモーメント条件に応じてチューニングして、前記シーケンスを実行するための実行データを生成する生成部と
    を備え、
    前記生成部は、前記傾斜磁場の印加条件をチューニングする際に、励起用のRFパルスの波形における中心からエコー信号が収集される際に印加されるリードアウト方向の傾斜磁場の波形の中心までの区間で印加される傾斜磁場の磁場強度を積分することで、前記傾斜磁場のモーメントを計算する
    ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  13. 前記生成部は、前記傾斜磁場の印加条件をチューニングする際に、当該傾斜磁場の波形における磁場強度が立ち上がる部分と磁場強度が一定となる部分とからなる区間で磁場強度の波高値を積分することで、前記傾斜磁場のモーメントを計算することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  14. 操作者から受け付けた操作に応じて、前記記憶部によって記憶された情報を編集する編集部をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜13のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
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