JP6509703B2 - 調湿気体発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、水蒸気で飽和している定量の気体と、完全に乾燥している定量の気体とを混合することにより、所望する湿度に調湿された気体を発生・供給するよう構成した調湿気体発生装置に関するものである。
例えば、湿度計(湿度センサ)の校正に際しては、湿度が分かっている気体の湿度を測定する方法があり、このように湿度の分かっている気体を得る手段、言い換えれば所望する湿度の気体を発生する装置としては、本出願人に係る特許文献1に記載されたものがある。
この特許文献1に記載された調湿気体発生装置は、シリンダ内におけるピストンの往復動作により乾燥気体を所定の容量だけ吸引して送出するピストンポンプと、導入された乾燥気体と飽和気体とを混合する気体混合部と、ピストンポンプから送出された乾燥気体を直接に気体混合部へ導入するドライ側流路と、ピストンポンプから送出された乾燥気体が飽和気体生成手段を介して生成される飽和気体を気体混合部へ導入するウェット側流路とを具備し、さらに気体混合部において乾燥気体と飽和気体とを所定の比率で混合させることにより所望する湿度の気体を発生させるべく、ピストンポンプの動作を制御して、このピストンポンプからドライ側流路を経て気体混合部へ導入される乾燥気体の容量を調整するとともに、ピストンポンプからウェット側流路を経て気体混合部へ導入される飽和気体の容量を調整する制御手段を備えて成ることを特徴としている。
すなわち、この調湿気体発生装置によれば、ピストンポンプの動作を制御することによって、気体混合部へ導入される乾燥気体の容量と飽和気体の容量を調整し、乾燥気体と飽和気体とを所定の比率で混合させることにより、所望する湿度の気体を発生させることができる。
たとえば、ピストンポンプは、電動アクチュエータあるいはエアシリンダアクチュエータにより駆動され、これらアクチュエータは、タッチパネルなどのインターフェースを介して、シーケンサなどの制御機器により制御される。
特許第3969731号公報
従来の調湿気体発生装置によれば、比較的に安価なピストンポンプの動作によって、互いに混合される乾燥気体と飽和気体との容量を設定しているため、装置1台あたりの製造に関わるコストを低減することが可能となる。
しかしながら、ピストンポンプを動作させるには、アクチュエータ、タッチパネル、制御機器を要するとともに、これらに電力を供給する電源を必要する。
一方で、電気のインフラが整っていない国、地域においては、オペレータによる作業負荷は厭わないが、電力なしでピストンポンプを動作させたいとの要請がある。
本発明はこうした実状に鑑みてなされたものであり、従来の装置に比べて、アクチュエータ、タッチパネル、制御機器、電源を要しない極めて簡易な構成で、しかも従来の装置と同等の極めて高い精度で、調湿気体を発生・供給することができる調湿気体発生装置の提供を課題とするものである。
上記課題を達成するべく、請求項1に係る発明は、
第1の容量の気体と第2の容量の気体を送出する気体送出部と、前記気体送出部から送出された第1および第2の容量の気体を水蒸気飽和気体と完全乾燥気体に生成して、これら水蒸気飽和気体と完全乾燥気体とを混合して、所望する湿度に調湿された気体を発生する気体発生部とを備えて構成された調湿気体発生装置において、 前記気体送出部は、
第1のシリンダ内における第1のピストンの往復動作により気体を第1の容量だけ吸引して送出するドライ側ピストンポンプと、
第2のシリンダ内における第2のピストンの往復動作により気体を第2の容量だけ吸引して送出するウエット側ピストンポンプと、
前記第1のピストンに一端が接続された第1のピストンロッドと、
前記第2のピストンに一端が接続された第2のピストンロッドと、
前記第1および第2のピストンロッドを伸縮させる方向に傾動自在に、一端が支点に支持されたレバー部材と、
前記第1のピストンロッドおよび前記第2のピストンロッドそれぞれの他端を、独立して、前記レバー部材の長手方向に沿ってスライド自在に支持するピストンロッド側支持手段と、
前記第1のシリンダおよび前記第2のシリンダそれぞれを、独立して、前記第1および第2のピストンロッドの伸縮方向に対して垂直な方向に沿ってスライド自在に支持するシリンダ側支持手段と、
前記ドライ側ピストンポンプをスライドさせ、所望する第1のスライド位置に固定する第1のスライド操作手段と、
前記ウエット側ピストンポンプをスライドさせ、所望する第2のスライド位置に固定する第2のスライド操作手段と
を含んで構成されることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、
前記ピストンロッド側支持手段は、
前記レバー部材を構成する部材であって、当該レバー部材の長手方向に沿って平行に配置された第1および第2の板部材と、
前記第1および第2の板部材それぞれに、前記レバー部材の長手方向に伸長するように形成された第1および第2のピストンロッド側長孔と、
前記第1および第2のピストンロッド側長孔それぞれにスライド自在に挿通される第1および第2のスライドピンと、
第1および第2のスライドピンの端部をそれぞれ支持し、前記第1および第2のピストンロッドの端部にそれぞれ接続される第1および第2のスライドピン支持部材と
を含んで構成されることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2において、
前記シリンダ側支持手段は、
前記第1および第2のシリンダの前記第1および第2のピストンロッドとは反対側のボディ下端面に対面するように、その板面が配置されたスライド板と、
前記第1および第2のピストンロッドの伸縮方向に対して垂直な方向に伸長するように前記スライド板に平行に形成された第1および第2のシリンダ側長孔と、
前記第1および第2のシリンダ側長孔それぞれにスライド自在に挿通され、かつ前記第1および第2のシリンダのボディ下端に接続された第1および第2のスライド部材と
を含んで構成されることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3において、
前記スライド板に、前記第1および第2のシリンダ側長孔に沿ってガイド部材が設けられるとともに、
前記第1のスライド操作手段は、
前記ガイド部材と、
第1の操作ハンドルと、
前記第1の操作ハンドルにその一端が接続され、他端が前記ガイド部材に摺動自在に支持され、かつ前記第1のスライド部材を前記スライド板に固定可能に前記スライド板に螺合された第1のネジ部材と
を含んで構成されるとともに、
前記第2のスライド操作手段は、
前記ガイド部材と、
第2の操作ハンドルと、
前記第2の操作ハンドルにその一端が接続され、他端が前記ガイド部材に摺動自在に支持され、かつ前記第2のスライド部材を前記スライド板に固定可能に前記スライド板に螺合された第2のネジ部材と
を含んで構成されることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1から4のいずれか一項において、
前記第1および第2のシリンダの前記第1および第2のピストンロッドとは反対側のボディ下端面に対面するように、その板面が配置されたスライド板と、
前記スライド板に突設された支柱と
が備えられ、
前記支柱のうち、前記第1および第2のシリンダのボディ上端より上方の位置に、前記レバー部材の支点を構成する部材が設けられていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1から5のいずれか一項において、
前記気体発生部は、
導入された完全乾燥気体と水蒸気飽和気体とを混合する気体混合部と、
前記ドライ側ピストンポンプから送出された気体を、除湿フィルタを介して、完全乾燥気体に生成して、前記気体混合部へ導入するドライ側流路と、
前記ウエット側ピストンポンプから送出された気体を、飽和気体生成手段を介して、水蒸気飽和気体に生成して、前記気体混合部へ導入するウェット側流路と
を含んで構成されることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1から6のいずれか一項において、
前記第1および第2のシリンダの前記第1および第2のピストンロッドとは反対側のボディ下端面に対面するように、その板面が配置されたスライド板
が備えられ、
前記スライド板には、前記第1および第2のシリンダのスライド方向に沿って、設定湿度の大きさを指示するスケールが設けられていることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1から7のいずれか一項において、
前記レバー部材は、
前記第1および第2のピストンロッドを連動して伸縮させるように構成されていることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項8において、
前記レバー部材は、
前記第1および第2のピストンロッドそれぞれをスライド自在に支持する一体のフレームで構成されていることを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項1から7のいずれか一項において、
前記レバー部材は、
前記第1および第2のピストンロッドを独立して伸縮させるように、独立した第1および第2のレバー部材で構成されていることを特徴とする。
請求項11に係る発明は、請求項10において、
前記第1および第2のレバーの支点およびグリップは、同じ方向に配置されていることを特徴とする。
請求項12に係る発明は、請求項10において、
前記第1および第2のレバーの支点およびグリップは、互いに逆方向に配置されていることを特徴とする。
請求項13に係る発明は、 第1の容量の気体と第2の容量の気体を送出する気体送出部と、前記気体送出部から送出された第1および第2の容量の気体を水蒸気飽和気体と完全乾燥気体に生成して、これら水蒸気飽和気体と完全乾燥気体とを混合して、所望する湿度に調湿された気体を発生する気体発生部とを備えて構成された調湿気体発生装置において、 前記気体送出部は、
第1のシリンダ内における第1のピストンの往復動作により気体を第1の容量だけ吸引して送出するドライ側ピストンポンプと、
第2のシリンダ内における第2のピストンの往復動作により気体を第2の容量だけ吸引して送出するウエット側ピストンポンプと、前記第1のピストンに一端が接続された第1のピストンロッドと、
前記第2のピストンに一端が接続された第2のピストンロッドと、
前記第1および第2のピストンロッドそれぞれの他端に係合し、当該前記第1および第2のピストンロッドを連結し、前記第1および第2のピストンロッドが伸縮する伸縮方向に沿ってスライド自在に支持された連結部材と、
前記連結部材の第1のピストンロッド側端部と第2のピストンロッド側端部との間に設けられ、前記連結部材を、前記伸縮方向に押し引き操作する操作子と、
記第1のピストンロッド側端部の前記伸縮方向への往復移動を、前記伸縮方向に調整自在な第1のストロークエンド位置間内に規制する第1のストッパ部材と、
記第2のピストンロッド側端部の前記伸縮方向への往復移動を、前記伸縮方向に調整自在な第2のストロークエンド位置間内に規制する第2のストッパ部材と
を含んで構成されることを特徴とする。
請求項1乃至請求項12にかかる本発明によれば、ドライ側ピストンポンプおよびウエット側ピストンポンプそれぞれを、独立して、手動でスライドさせ、それぞれ所望する第1および第2のスライド位置に、手動で固定することで、ドライ側ピストンポンプから送出される第1の容量が設定されるとともに、ウエット側ピストンポンプから送出される第2の容量が設定される。そして、レバー部材を傾動操作することで、ドライ側ピストンポンプの第1のピストンが往復動作するともに、ウエット側ピストンポンプの第2のピストンが往復動作して、気体送出部から第1の容量の気体と第2の容量の気体を送出させることができる。
請求項13にかかる本発明によれば、第1のストッパ部材および第2のストッパ部材それぞれを、手動で調整して、それぞれ所望する第1および第2のストロークエンド位置に、手動で固定することで、ドライ側ピストンポンプから送出される第1の容量が設定されるとともに、ウエット側ピストンポンプから送出される第2の容量が設定される。そして、操作子を押し引き操作することで、ドライ側ピストンポンプの第1のピストンが往復動作するともに、ウエット側ピストンポンプの第2のピストンが往復動作して、気体送出部から第1の容量の気体と第2の容量の気体を送出させることができる。
したがって、本発明によれば、アクチュエータ、タッチパネル、制御機器、電源を要しない極めて簡易な構成で、しかも従来の装置と同等の極めて高い精度で、調湿気体を発生・供給することができる。
図1は、湿度センサを校正するポータブル湿度校正器に、本発明に関わる調湿気体発生装置を適用した第1実施例の全体構成を示した図である。 図2は、気体送出部の構成を示す上面図、正面図、側面図で、図3を矢視V1からみた図である。 図3は、気体送出部の構成を示す正面図である。 図4は、気体送出部の構成を示す側面図で、図3を矢視V2からみた図である。 図5(a)、(b)は、スケールに記された設定湿度の大きさの指示値と、第1および第2のピストンの上死点位置との対応関係を示した図で、図5(a)は、スケールで指示される設定湿度と、第1のピストンの上死点位置との関係を示した図であり、図5(b)は、スケールで指示される設定湿度と、第2のピストンの上死点位置との関係を示した図である。 図6は、図5(a)、(b)に示される対応関係を表にてまとめた図である。 図7は、図2、図3、図4に示される気体送出部のレバー部材の構成を示した図である。 図8は、図2、図3、図4とは異なるレバー部材の構成例を示した図である。 図9は、他の気体送出部の構成例を示した図である。 図10は、図4の要部を示す図である。
以下、実施例を示す図面に基づいて、本発明を詳細に説明する。
図1は、湿度センサを校正するポータブル湿度校正器に、本発明に関わる調湿気体発生装置を適用した第1実施例の全体構成を示しており、この調湿気体発生装置1は、後に詳述する第1の容量の気体と第2の容量の気体を送出する気体送出部100と、気体送出部100から送出された第1および第2の容量の気体を水蒸気飽和気体と完全乾燥気体に生成して、これら水蒸気飽和気体と完全乾燥気体とを混合して、所望する湿度に調湿された湿度校正用気体を発生する気体発生部200とを備えて構成される。
気体発生部200には、チャンバ300が接続され、チャンバ300には、湿度測定器400が接続されることで、ポータブル湿度校正器が構成される。
気体送出部100は、ドライ側ピストンポンプ103D、ウェット側ピストンポンプ103Wを含んで構成される。気体送出部100のうち、ドライ側ピストンポンプ103D、ウェット側ピストンポンプ103Wを動作させるための構成については後述する。
気体発生部200は、除湿フィルタ202と、飽和槽205とを含んで構成される。
除湿フィルタ202は、吸気管Piから導入された外気(大気)を、内部を通過する間に完全に乾燥した完全乾燥気体とする機能を有している。除湿フィルタ202には、生成した完全乾燥気体が送り出される第1供給管P1が接続されており、第1供給管P1は、配管P3に接続されている。第1供給管P1には、チェックバルブ221が設けられている。チェックバルブ221は、第1供給管P1から配管P3に向かう流れのみを許容する。配管P3は、ドライ側ピストンポンプ103Dに接続されている。
また除湿フィルタ202には、生成した完全乾燥気体が送り出される第2供給管Pjが接続されており、第2供給管Pjは、後述するチェックバルブ223の入り口に接続されている。
ドライ側ピストンポンプ103Dは、配管P3に、そのシリンダ室103DCが連通している第1のシリンダ103Dsと、この第1のシリンダ103Dsの内部において往復動する第1のピストン103Dpとを具備している。
またウェット側ピストンポンプ103Wは、配管P4に、そのシリンダ室103WCが連通している第2のシリンダ103Wsと、この第2のシリンダ103Wsの内部において往復動する第2のピストン103Wpとを具備している。
上記ピストンポンプ103D、103Wは、第1および第2のピストン103Dp、103Wpのストロークを調整しつつ往復動させることにより、可変容量型のピストンポンプとして機能する。ドライ側ピストンポンプ103Dは、第1のシリンダ103Ds内における第1のピストン103Dpの往復動作により気体を第1の容量だけ吸引して、配管P3に送出する。ウェット側ピストンポンプ103Wは、第2のシリンダ103Ws内における第2のピストン103Wpの往復動作により気体を第2の容量だけ吸引して、配管P4に送出する。
飽和槽205には、第2供給管Pj、ウェット側ピストンポンプ103Wから延びる配管P4、P5を介して完全乾燥気体が導入される。配管P4には、チェックバルブ223の出口が接続されている。チェックバルブ223は、第2供給管Pjから配管P4に向かう流れのみを許容する。配管P5には、ウエットバルブ231が設けられている。吸気管P5には、チェックバルブ229が設けられている。チェックバルブ229は、飽和槽205に向かう流れのみを許容する。
飽和槽205において生成された水蒸気飽和気体は、配管P6を介して、気体混合部を構成する合流管Pcに導入される。配管P6には、流量調整バルブ232が設けられている。
上記配管P4と配管P5と配管P6とによって、ウェット側ピストンポンプ103Wから送出された完全乾燥気体が飽和槽205を通過することにより生成される水蒸気飽和気体を合流管(気体混合部)Pcへ導入するウェット側流路Lwが構成されている。
また、上記合流管(気体混合部)Pcには、ドライ側ピストンポンプ103Dから延びる配管P3が接続されており、この配管P3を介して上記合流管(気体混合部)Pcに完全乾燥気体が導入される。配管P3には、チェックバルブ222が設けられている。チェックバルブ222は、合流管(気体混合部)Pcに向かう流れのみを許容する。また配管P3には、ドライバルブ233が設けられている。
上記配管P3によって、ドライ側ピストンポンプ103Dから送出された完全乾燥気体を、合流管(気体混合部)Pcへ導入するドライ側流路Ldが構成されている。
ここで、上記ウェット側流路Lwを介して導入された水蒸気飽和気体と、上記ドライ側流路Ldを介して導入された完全乾燥気体とは、上記合流管(気体混合部)Pcの内部において混合されることにより所望する湿度の気体となり、この調湿気体は調湿気体発生装置1の外部に設置されたチャンバ300に集合供給管P7を介して導入されることとなる。
つぎに、気体送出部100の構成について説明する。
気体送出部100は、手動にて、ドライ側ピストンポンプ103Dを動作させて、ドライ側ピストンポンプ103Dからドライ側流路Ldを経てチャンバ300へ導入される完全乾燥気体の第1の容量を調整するとともに、ウェット側ピストンポンプ103Wを動作させて、ウェット側ピストンポンプ103Wからウェット側流路Lwを経てチャンバ300へ導入される水蒸気飽和気体の第2の容量を調整するものとして構成されている。
すなわち、上記ドライ側ピストンポンプ103Dと、ウェット側ピストンポンプ103Wと、第1のピストン103Dpに一端が接続された第1のピストンロッド103DRと、第2のピストン103Wpに一端が接続された第2のピストンロッド103WRと、第1および第2のピストンロッド103DR、103WRを伸縮させる方向A1に傾動自在に、一端が支点111に支持されたレバー部材110と、第1のピストンロッド103DRおよび第2のピストンロッド103WRそれぞれの他端を、独立して、レバー部材110の長手方向A2に沿ってスライド自在に支持するピストンロッド側支持手段120と、第1のシリンダ103Dsおよび第2のシリンダ103Wsそれぞれを、独立して、第1および第2のピストンロッド103DR、103WRの伸縮方向A1に対して垂直な方向A3に沿ってスライド自在に支持するシリンダ側支持手段130と、ドライ側ピストンポンプ103Dをスライドさせ、所望する第1のスライド位置に固定する第1のスライド操作手段140と、ウエット側ピストンポンプ103Wをスライドさせ、所望する第2のスライド位置に固定する第2のスライド操作手段150とを含んで構成される。
図2、図3、図4は、気体送出部100の構成を示す図で、それぞれ上面図、正面図、側面図である。図2は、図3を矢視V1からみた図で、図4は、図3を矢視V2からみた図である。
レバー部材110は、第1および第2のピストンロッド103DR、103WRを連動して伸縮させるように構成されている。レバー部材110は、第1および第2のピストンロッド103DR、103WRそれぞれをスライド自在に支持する一体のフレーム112で構成されている。
フレーム112の支点111とは反対側の端部には、グリップ113が設けられている。
第1および第2のシリンダ103Ds、103Wsの第1および第2のピストンロッド103DR、103WRとは反対側のボディ下端面に対面するように、その板面が配置されたスライド板131が設けられている。スライド板131には、支柱160が突設されている。
支柱160のうち、第1および第2のシリンダ103Ds、103Wsのボディ上端より上方の位置に、レバー部材110の支点111を構成する部材としての支点カラー114、支点ロッド115が設けられている。支点ロッド115は、支柱160に対して、その両端が回動自在に支持されている。支点カラー114には、支点ロッド115が内部に挿通された状態で、フレーム112の端部が取り付けられている。
スライド板131には、第1および第2のシリンダ103Ds、103Wsのスライド方向に沿って、設定湿度の大きさを指示するスケール171、172が設けられている。
ピストンロッド側支持手段120は、第1および第2の板部材121、122と、第1および第2のピストンロッド側長孔123、124と、第1および第2のスライドピン125、126と、第1および第2のスライドピン支持部材127、128とを含んで構成される。
すなわち、レバー部材110を構成する部材としてのフレーム112は、レバー部材110の長手方向A2に沿って平行に配置された第1および第2の板部材121、122を備えている。
第1および第2の板部材121、122それぞれには、レバー部材110の長手方向A2に伸長するように形成された第1および第2のピストンロッド側長孔123、124が形成されている。
第1および第2のピストンロッド側長孔123、124それぞれには、第1および第2のスライドピン125、126がスライド自在に挿通されている。
第1および第2のピストンロッド103DR、103WRの端部にはそれぞれ、第1および第2のスライドピン支持部材127、128が接続されており、第1および第2のスライドピン125、126の端部をそれぞれ支持している。
一方、シリンダ側支持手段130は、スライド板131と、第1および第2のシリンダ側長孔132、133と、第1および第2のスライド部材134、135とを含んで構成されている。
すなわち、スライド板131には、第1および第2のピストンロッド103DR、103WRの伸縮方向A1に対して垂直な方向A3に伸長するように平行に、第1および第2のシリンダ側長孔132、133が形成されている。
第1および第2のシリンダ側長孔132、133それぞれには、第1および第2のスライド部材134、135がスライド自在に挿通されており、かつそれら第1および第2のスライド部材134、135はそれぞれ、第1および第2のシリンダ103Ds、103Wsのボディ下端に接続されている。
第1のスライド操作手段140は、ガイド部材180と、第1の操作ハンドル141と、第1のネジ部材142とを含んで構成されている。

ここで図4の要部を図10に示す。
すなわち、スライド板131に形成された第1および第2のシリンダ側長孔132、133に沿ってガイド部材180が設けられている。
第1のネジ部材142は、第1の操作ハンドル141にその一端が接続されるとともに、他端がガイド部材180に摺動自在に支持され、かつ第1のスライド部材134をスライド板131に固定可能に第1のスライド部材134に螺合されている。
第1のスライド部材134は、それぞれ相対するテーパ接触面を有する構成部材134aと構成部材134bとからなる。
第1の操作ハンドル141のスライド操作することによって、ドライ側ピストンポンプ103Dをスライドさせて所望する第1のスライド位置まで移動させることができるとともに、第1の操作ハンドル141を回転操作することによって、第1のネジ部材142が締めこまれ上記テーパ接触面に荷重が作用して第1のスライド部材134がスライド板131側にせり上がり、第1のスライド部材134を、スライド板131の所望する第1のスライド位置に固定することができる。
第2のスライド操作手段150は、ガイド部材180と、第2の操作ハンドル151と、第2のネジ部材152とを含んで構成されている。
第2のネジ部材152は、第2の操作ハンドル151にその一端が接続されるとともに、他端がガイド部材180に摺動自在に支持され、かつ第2のスライド部材135をスライド板131に固定可能に第2のスライド部材135に螺合されている。
第2のスライド部材135は、それぞれ相対するテーパ接触面を有する構成部材135aと構成部材135bとからなる。
第2の操作ハンドル151のスライド操作することによって、ウエット側ピストンポンプ103Wをスライドさせて所望する第2のスライド位置まで移動させることができるとともに、第2の操作ハンドル151を回転操作することによって、第2のネジ部材152が締めこまれ上記テーパ接触面に荷重が作用して第2のスライド部材135がスライド板131側にせり上がり、第2のスライド部材135を、スライド板131の所望する第2のスライド位置に固定することができる。
以下では、上述した如き構成された調湿気体発生装置1の動作態様を、動作の順を追って詳細に説明する。
作業者が、レバー部材110のグリップ113を握って、レバー部材110を傾動させて、第1および第2のピストン103Dp、103Wpをそれぞれ、図3の図中上下方向に、上死点位置、下死点位置間で往復移動させる。ここで、第1および第2のピストン103Dp、103Wpの上死点位置は、それぞれ、第1のスライド位置、第2のスライド位置によって規定される。第1のピストン103Dpの上死点、下死点間のシリンダ容量が第1の容量と定義され、第2のピストン103Wpの上死点、下死点間のシリンダ容量が第2の容量と定義される。
レバー部材110を一往復上下動させることにより、ドライ側ピストンポンプ103Dから第1の容量の完全乾燥気体が送出されるとともに、ウェット側ピストンポンプ103Wから第2の容量の完全乾燥気体が送出される。
先ず、レバー部材110を上方向に引くように傾動操作させることで、図1において、ドライ側ピストンポンプ103Dの第1のピストン103Dpが上方向に後退して除湿フィルタ202で生成された完全乾燥気体がドライ側ピストンポンプ103D側に吸引されるとともに、ウェット側ピストンポンプ103Wの第2のピストン103Wpが上方向に後退して、乾燥気体がウェット側ピストンポンプ103W側に吸引される。
次いで、レバー部材110を下方向に押すように傾動操作させることで、図1において、ドライ側ピストンポンプ103Dの第1のピストン103Dpが下方向に前進して、ドライ側ピストンポンプ103Dにより押し出される完全乾燥気体がドライ側流路Ldを介して合流管Pcからチャンバ300に導入されるとともに、ウェット側ピストンポンプ103Wの第2のピストン103Wpが下方向に前進して、ウェット側ピストンポンプ103Wにより押し出される乾燥気体がウェット側流路Lwを介して水蒸気飽和気体と成って合流管Pcからチャンバ300に導入される。
このように、レバー部材110を一往復上下に傾動操作することにより、ドライ側ピストンポンプ103Dが1往復動作して、合流管Pcを介してチャンバ300に第1の容量の完全乾燥気体が送り込まれるとともに、ウェット側ピストンポンプ103Wが1往復動作して、合流管Pcを介してチャンバ300に第2の容量の水蒸気飽和気体が送り込まれる。以下、同様の往復動作を繰り返すことにより、第1の容量の完全乾燥気体と第2の容量の水蒸気飽和気体とが混合された所望の湿度の調湿気体が連続して生成されることとなる。
ここで、ドライ側ピストンポンプ103Dおよびウェット側ピストンポンプ103Wの動作を行う前に、所望する湿度の気体(調湿気体)を生成するために、ドライ側ピストンポンプ103Dの第1のスライド位置およびウェット側ピストンポンプ103Wの第2のスライド位置が予め、第1の操作ハンドル141、第2の操作ハンドル151の操作によって、位置決め固定される。上述したごとく、第1のスライド位置は第1の容量を規定し、第2のスライド位置は第2の容量を規定し、第1の容量と第2の容量によって設定湿度が規定される。
図5(a)、(b)は、スケール171、172に記された設定湿度の大きさの指示値と、第1および第2のピストン103Dp、103Wpの上死点位置との対応関係を示している。図5(a)は、スケール171で指示される設定湿度(0〜10〜100)と、第1のピストン103Dpの上死点位置D10〜D9〜0との関係を示しており、図5(b)は、スケール172で指示される設定湿度(0〜10〜100)と、第2のピストン103Wpの上死点位置0〜W1〜W10との関係を示している。また図6は、対応関係を表にてまとめたものである。
スケール171、172はそれぞれ、第1および第2のシリンダ103Ds、103Wsのスライド方向に沿って、配置されている。
第1のシリンダ103Dsの第1のスライド位置が、レバー部材110の支点111から離れ、グリップ113に近づくほど、上死点は下死点から離れて、第1の容量は大きくなり、設定湿度の指示値は小さくなる。
第2のシリンダ103Wsの第2のスライド位置が、レバー部材110の支点111から離れ、グリップ113に近づくほど、上死点は下死点から離れて、第2の容量は大きくなり、設定湿度の指示値は大きくなる。
そして、生成しようとする調湿気体の設定湿度(0〜100)に応じて、第1の操作ハンドル141を操作して、ドライ側ピストンポンプ103Dの第1のスライド位置を、スケール171に記された設定湿度指示値(0〜100)に位置決めして、固定するとともに、第2の操作ハンドル151を操作して、ウェット側ピストンポンプ103Wの第2のスライド位置を、スケール172に記された設定湿度指示値(0〜100)に位置決めして、固定する。
例えば、設定湿度70%の調湿気体を生成する場合には、第1のスライド位置および第2のスライド位置を、スケール171、172の「70」の指示値に位置決め、固定して、ドライ側ピストンポンプ103Dの第1のピストン103Dpを0(原点:下死点)と上死点位置D3との間でストロークさせ、ウェット側ピストンポンプ103Wの第2のピストン103Wpを0(原点:下死点)と上死点位置W7との間でストロークさせることとなる。
なお、設定湿度0%あるいは0%に極めて近い湿度は、スライド位置の設定だけでは達成できないことがある。その場合には、配管P5に設けられたウエットバルブ231を開いて、配管P5内の気体を大気に開放して調整すればよい。同様に、設定湿度100%あるいは100%に極めて近い設定湿度をスライド位置だけでは達成できないことがある。その場合には、配管P3に設けられたドライバルブ233を開いて、配管P3内の気体を大気に開放して調整すればよい。
気体発生部200で発生した所望する設定湿度に調整した調湿気体は、チャンバ300に導入される。チャンバ300内に配置した湿度センサ301の計測信号は、湿度測定器400に送られ、湿度センサ301の校正が行われる。
上述した調湿気体発生装置1によれば、ドライ側ピストンポンプ103Dおよびウエット側ピストンポンプ103Wそれぞれを、独立して、手動でスライドさせ、それぞれ所望する第1および第2のスライド位置に、手動で固定することで、ドライ側ピストンポンプ103から送出される第1の容量が設定されるとともに、ウエット側ピストンポンプ103Wから送出される第2の容量が設定される。そして、レバー部材110を傾動操作することで、ドライ側ピストンポンプ103Dの第1のピストン103Dpが往復動作するともに、ウエット側ピストンポンプ103Wの第2のピストン103Wpが往復動作して、気体送出部110から第1の容量の気体と第2の容量の気体を送出させることができる。
したがって、本実施例によれば、アクチュエータ、タッチパネル、制御機器、電源を要しない極めて簡易な構成で、しかも従来の装置と同等の極めて高い精度で、調湿気体を発生・供給することができる。
上述した実施例では、図7に示すように、レバー部材110が、第1および第2のピストンロッド103DR、103WRを連動して伸縮させるように構成され、レバー部材110が、第1および第2のピストンロッド103DR、103WRそれぞれをスライド自在に支持する一体のフレーム112で構成されているものとして説明した。
しかし、これは一例であり、図8に示すように、レバー部材110が、第1および第2のピストンロッド103DR、103WRを独立して伸縮させるように、独立した第1および第2のレバー部材110A、110Bで構成されたものであってもよい。
この場合に、図8(a)に示すように、第1および第2のレバー110A、110Bの支点111A、111Bおよびグリップ113A、113Bが、同じ方向に配置される構成であってもよく、図8(b)に示すように、第1および第2のレバー110A、110Bの支点111A、111Bおよびグリップ113A、113Bが、互いに逆方向に配置される構成であってもよい。
さらに、図9に示すように、調湿気体発生装置1の気体送出部100を構成する実施も可能である。
図9に示す気体送出部100は、前述の実施例と同様のドライ側ピストンポンプ103Dと、ウエット側ピストンポンプ103Wとを備えている。
ドライ側ピストンポンプ103Dの第1のピストン103Dpには、第1のピストンロッド103DRの一端が接続されている。またウエット側ピストンポンプ103Wの第2のピストン103Wpには、第2のピストンロッド103WRの一端が接続されている。
連結部材500は、第1および第2のピストンロッド103DR、103WRを連結しており、第1および第2のピストンロッド103DR、103WRそれぞれの他端に係合している。
操作子510は、連結部材500に取り付けられており、連結部材500を、第1および第2のピストンロッド103DR、103WRを伸縮する方向に押し引き操作する。
第1のストッパ部材530は、連結部材500のうち第1のピストンロッド103DR側端部501の第1のストロークエンド位置531、532を規制するものである。第1のストッパ部材530は、第1のストロークエンド位置531、532が調整自在となっている。
第2のストッパ部材540は、連結部材500のうち第2のピストンロッド103WR側端部502の第2のストロークエンド位置541、542を規制するものである。第2のストッパ部材540は、第2のストロークエンド位置541、542が調整自在となっている。
よって、この図9に示される実施例の気体送出部100によれば、第1のストッパ部材530および第2のストッパ部材540それぞれを、手動で調整して、それぞれ所望する第1のストロークエンド位置531、532および第2のストロークエンド位置541、542に、手動で固定することで、ドライ側ピストンポンプ103Dから送出される第1の容量が設定されるとともに、ウエット側ピストンポンプ103WRから送出される第2の容量が設定される。すなわち、第1のストロークエンド位置531、532間のストロークによって、第1の容量が定まる。また第2のストロークエンド位置541、542間のストロークによって、第2の容量が定まる。
そして、操作子510を押し引き操作することで、ドライ側ピストンポンプ103Dの第1のピストン103Dsが往復動作するともに、ウエット側ピストンポンプ103Wの第2のピストン103Wsが往復動作して、気体送出部100から第1の容量の気体と第2の容量の気体を送出させることができる。すなわち、操作子510を押し引き操作すると、連結部材500のうち第1のピストンロッド103DR側端部501が、第1のストッパ部材530の第1のストロークエンド位置531、532間を往復移動して、ドライ側ピストンポンプ103Dからは第1の容量の気体が送出されるとともに、連結部材500のうち第2のピストンロッド103WR側端部502が、第2のストッパ部材540の第2のストロークエンド位置541、542間を往復移動して、ウエット側ピストンポンプ103Wからは第2の容量の気体が送出される。
また、上述した各実施例においては、調湿気体発生装置により調湿した空気(大気)を発生・供給する例を示したが、本発明に関わる調湿気体発生装置においては、空気以外の種々のガス雰囲気における任意の湿度設定も可能であることは言うまでもない。
さらに、上述した各実施例においては、湿度計(湿度センサ)を校正するためのポータブル湿度校正器に本発明を適用した例を示したが、本発明の利用範囲は実施例に限定されるものではなく、例えば半導体等の精密部品製造、バイオテクノロジー、製薬製剤、高分子研究、燃料電池の評価試験等、種々多用な産業分野において、調湿された気体を発生・供給する装置として有効に適用し得ることは勿論である。
100 気体送出部
103D ドライ側ピストンポンプ
103W ウエット側ピストンポンプ
103Dp 第1のピストン
103Wp 第2のストン
103Ds 第1のシリンダ
103Ws 第2のシリンダ
103DR 第1のピストンロッド
103WR 第2のピストンロッド
110 レバー部材
120 ピストンロッド側支持手段
130 シリンダ側支持手段
140 第1のスライド操作手段
150 第2のスライド操作手段

Claims (13)

  1. 第1の容量の気体と第2の容量の気体を送出する気体送出部と、前記気体送出部から送出された第1および第2の容量の気体を水蒸気飽和気体と完全乾燥気体に生成して、これら水蒸気飽和気体と完全乾燥気体とを混合して、所望する湿度に調湿された気体を発生する気体発生部とを備えて構成された調湿気体発生装置において、 前記気体送出部は、
    第1のシリンダ内における第1のピストンの往復動作により気体を第1の容量だけ吸引して送出するドライ側ピストンポンプと、
    第2のシリンダ内における第2のピストンの往復動作により気体を第2の容量だけ吸引して送出するウエット側ピストンポンプと、
    前記第1のピストンに一端が接続された第1のピストンロッドと、
    前記第2のピストンに一端が接続された第2のピストンロッドと、
    前記第1および第2のピストンロッドを伸縮させる方向に傾動自在に、一端が支点に支持されたレバー部材と、
    前記第1のピストンロッドおよび前記第2のピストンロッドそれぞれの他端を、独立して、前記レバー部材の長手方向に沿ってスライド自在に支持するピストンロッド側支持手段と、
    前記第1のシリンダおよび前記第2のシリンダそれぞれを、独立して、前記第1および第2のピストンロッドの伸縮方向に対して垂直な方向に沿ってスライド自在に支持するシリンダ側支持手段と、
    前記ドライ側ピストンポンプをスライドさせ、所望する第1のスライド位置に固定する第1のスライド操作手段と、
    前記ウエット側ピストンポンプをスライドさせ、所望する第2のスライド位置に固定する第2のスライド操作手段と
    を含んで構成されることを特徴とする調湿気体発生装置。
  2. 前記ピストンロッド側支持手段は、
    前記レバー部材を構成する部材であって、当該レバー部材の長手方向に沿って平行に配置された第1および第2の板部材と、
    前記第1および第2の板部材それぞれに、前記レバー部材の長手方向に伸長するように形成された第1および第2のピストンロッド側長孔と、
    前記第1および第2のピストンロッド側長孔それぞれにスライド自在に挿通される第1および第2のスライドピンと、
    第1および第2のスライドピンの端部をそれぞれ支持し、前記第1および第2のピストンロッドの端部にそれぞれ接続される第1および第2のスライドピン支持部材と
    を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の調湿気体発生装置。
  3. 前記シリンダ側支持手段は、
    前記第1および第2のシリンダの前記第1および第2のピストンロッドとは反対側のボディ下端面に対面するように、その板面が配置されたスライド板と、
    前記第1および第2のピストンロッドの伸縮方向に対して垂直な方向に伸長するように前記スライド板に平行に形成された第1および第2のシリンダ側長孔と、
    前記第1および第2のシリンダ側長孔それぞれにスライド自在に挿通され、かつ前記第1および第2のシリンダのボディ下端に接続された第1および第2のスライド部材と
    を含んで構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の調湿気体発生装置。
  4. 前記スライド板に、前記第1および第2のシリンダ側長孔に沿ってガイド部材が設けられるとともに、
    前記第1のスライド操作手段は、
    前記ガイド部材と、
    第1の操作ハンドルと、
    前記第1の操作ハンドルにその一端が接続され、他端が前記ガイド部材に摺動自在に支持され、かつ前記第1のスライド部材を前記スライド板に固定可能に前記スライド板に螺合された第1のネジ部材と
    を含んで構成されるとともに、
    前記第2のスライド操作手段は、
    前記ガイド部材と、
    第2の操作ハンドルと、
    前記第2の操作ハンドルにその一端が接続され、他端が前記ガイド部材に摺動自在に支持され、かつ前記第2のスライド部材を前記スライド板に固定可能に前記スライド板に螺合された第2のネジ部材と
    を含んで構成されることを特徴とする請求項3に記載の調湿気体発生装置。
  5. 前記第1および第2のシリンダの前記第1および第2のピストンロッドとは反対側のボディ下端面に対面するように、その板面が配置されたスライド板と、
    前記スライド板に突設された支柱と
    が備えられ、
    前記支柱のうち、前記第1および第2のシリンダのボディ上端より上方の位置に、前記レバー部材の支点を構成する部材が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の調湿気体発生装置。
  6. 前記気体発生部は、
    導入された完全乾燥気体と水蒸気飽和気体とを混合する気体混合部と、
    前記ドライ側ピストンポンプから送出された気体を、除湿フィルタを介して、完全乾燥気体に生成して、前記気体混合部へ導入するドライ側流路と、
    前記ウエット側ピストンポンプから送出された気体を、飽和気体生成手段を介して、水蒸気飽和気体に生成して、前記気体混合部へ導入するウェット側流路と
    を含んで構成されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の調湿気体発生装置。
  7. 前記第1および第2のシリンダの前記第1および第2のピストンロッドとは反対側のボディ下端面に対面するように、その板面が配置されたスライド板
    が備えられ、
    前記スライド板には、前記第1および第2のシリンダのスライド方向に沿って、設定湿度の大きさを指示するスケールが設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の調湿気体発生装置。
  8. 前記レバー部材は、
    前記第1および第2のピストンロッドを連動して伸縮させるように構成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の調湿気体発生装置。
  9. 前記レバー部材は、
    前記第1および第2のピストンロッドそれぞれをスライド自在に支持する一体のフレームで構成されていることを特徴とする請求項8に記載の調湿気体発生装置。
  10. 前記レバー部材は、
    前記第1および第2のピストンロッドを独立して伸縮させるように、独立した第1および第2のレバー部材で構成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の調湿気体発生装置。
  11. 前記第1および第2のレバーの支点およびグリップは、同じ方向に配置されていることを特徴とする請求項10に記載の調湿気体発生装置。
  12. 前記第1および第2のレバーの支点およびグリップは、互いに逆方向に配置されていることを特徴とする請求項10に記載の調湿気体発生装置。
  13. 第1の容量の気体と第2の容量の気体を送出する気体送出部と、前記気体送出部から送出された第1および第2の容量の気体を水蒸気飽和気体と完全乾燥気体に生成して、これら水蒸気飽和気体と完全乾燥気体とを混合して、所望する湿度に調湿された気体を発生する気体発生部とを備えて構成された調湿気体発生装置において、 前記気体送出部は、
    第1のシリンダ内における第1のピストンの往復動作により気体を第1の容量だけ吸引して送出するドライ側ピストンポンプと、
    第2のシリンダ内における第2のピストンの往復動作により気体を第2の容量だけ吸引して送出するウエット側ピストンポンプと、
    前記第1のピストンに一端が接続された第1のピストンロッドと、
    前記第2のピストンに一端が接続された第2のピストンロッドと、
    前記第1および第2のピストンロッドそれぞれの他端に係合し、当該前記第1および第2のピストンロッドを連結し、前記第1および第2のピストンロッドが伸縮する伸縮方向に沿ってスライド自在に支持された連結部材と、
    前記連結部材の第1のピストンロッド側端部と第2のピストンロッド側端部との間に設けられ、前記連結部材を、前記伸縮方向に押し引き操作する操作子と、
    記第1のピストンロッド側端部の前記伸縮方向への往復移動を、前記伸縮方向に調整自在な第1のストロークエンド位置間内に規制する第1のストッパ部材と、
    記第2のピストンロッド側端部の前記伸縮方向への往復移動を、前記伸縮方向に調整自在な第2のストロークエンド位置間内に規制する第2のストッパ部材と
    を含んで構成されることを特徴とする調湿気体発生装置。
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