JP6509350B2 - ステータの製造方法および回転電機の製造方法 - Google Patents

ステータの製造方法および回転電機の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ステータの製造方法および回転電機の製造方法に関する。
従来、コイルのうちのスロットに配置される一対のスロット収容部の一方がスロットの外径側に配置されるとともに、一対のスロット収容部の他方がスロットの内径側に配置される2層重ね巻コイルがスロットに配置されている回転電機が知られている。このような回転電機は、たとえば、特開2009−195004号公報に開示されている。
ここで、複数の2層重ね巻コイルが渡り線で接続されたコイル集合体を、複数の相分(たとえば3相分)、スロットに配置する場合、各相のコイル集合体に含まれる2層重ね巻コイルが、各相の順で交互に1つずつスロットに組み付けられる。
特開2009−195004号公報
しかしながら、特開2009−195004号公報のような2層重ね巻コイルがスロットに配置されている回転電機では、各相のコイル集合体に含まれる2層重ね巻コイルを、各相の順で交互に1つずつスロットに組み付ける際、組み付けの仕方によっては、2層重ね巻コイルを接続する各相の渡り線が編み込まれてしまう(たとえば、3相では、3相の渡り線がねじられて三つ編みされたような状態になる)という問題点があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、コイル部をスロットに組み付ける際に、複数の相の渡り線がねじられて編み込まれてしまうのを防止することが可能なステータの製造方法および回転電機の製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面におけるステータの製造方法は、ステータコアの第1のスロットの内径側に配置される一の第1スロット収容部、および、第1のスロットとは周方向に離れた位置に設けられる第2のスロットの外径側に配置されるとともに、一の第1スロット収容部とは周方向に離れた他の第1スロット収容部を有する第1コイル部を含むコイル部が、各々の相毎に複数個ずつ渡り線により接続された状態で、渡り線を中心として回動されることにより、コイル部をスロットに組み付ける工程を備え、コイル部をスロットに組み付ける工程の後、各々の相毎に複数個ずつ渡り線により接続された状態のコイル部のコイル集合体を1つのコイル部の分移動させるとともに、ステータコアをコイル単位スロット分回転させる工程をさらに備え、コイル部をスロットに組み付ける工程は、1つのコイル部の分移動させた後のコイル集合体のコイル部を、コイル単位スロット分回転させた後のステータコアのスロットに組み付ける工程を含む
この発明の第1の局面によるステータの製造方法では、上記のように、第1コイル部を含むコイル部が、各々の相毎に複数個ずつ渡り線により接続された状態で、渡り線を中心として回動されることにより、コイル部をスロットに組み付ける工程を備える。これにより、コイル部をスロットに組み付ける際に、スロットに組み付けられている複数のコイル部を渡り線を中心として回動されることにより1つずつ取り出された状態に相当する状態から、各相の渡り線の配置位置が変更されることなく各相の渡り線の回動のみによって、コイル部をスロットに組み付けることができる。その結果、コイル部をスロットに組み付ける際に、複数の相の渡り線がねじられて三つ編み状に編み込まれてしまうのを防止することができる。
この発明の第2の局面における回転電機の製造方法は、ステータコアの第1のスロットの内径側に配置される一の第1スロット収容部、および、第1のスロットとは周方向に離れた位置に設けられる第2のスロットの外径側に配置されるとともに、一の第1スロット収容部とは周方向に離れた他の第1スロット収容部を有する第1コイル部を含むコイル部が、各々の相毎に複数個ずつ渡り線により接続された状態で、渡り線を中心として回動されることにより、コイル部をスロットに組み付ける工程と、コイル部が組み付けられたステータコアのスロットに対向するように、ロータを配置する工程とを備え、コイル部をスロットに組み付ける工程の後、各々の相毎に複数個ずつ渡り線により接続された状態のコイル部のコイル集合体を1つのコイル部の分移動させるとともに、ステータコアをコイル単位スロット分回転させる工程をさらに備え、コイル部をスロットに組み付ける工程は、1つのコイル部の分移動させた後のコイル集合体のコイル部を、コイル単位スロット分回転させた後のステータコアのスロットに組み付ける工程を含む
この発明の第2の局面による回転電機の製造方法では、上記のように、第1コイル部を含むコイル部が、各々の相毎に複数個ずつ渡り線により接続された状態で、渡り線を中心として回動されることにより、コイル部をスロットに組み付ける工程を備える。これにより、コイル部をスロットに組み付ける際に、スロットに組み付けられている複数のコイル部を渡り線を中心として回動されることにより1つずつ取り出された状態に相当する状態から、各相の渡り線の配置位置が変更されることなく各相の渡り線の回動のみによって、コイル部をスロットに組み付けることができる。その結果、コイル部をスロットに組み付ける際に、複数の相の渡り線がねじられて三つ編み状に編み込まれてしまうのを防止することが可能な回転電機の製造方法を提供することができる。
本発明によれば、上記のように、コイル部をスロットに組み付ける際に、複数の相の渡り線がねじられて編み込まれてしまうのを防止することができる。
本発明の第1実施形態による回転電機の平面図である。 本発明の第1実施形態による回転電機のコイルを示す図である。 本発明の第1実施形態による回転電機のコイル部を示す図である。 本発明の第1実施形態による回転電機の渡り線を回転軸方向から見た図である。 本発明の第1実施形態による回転電機の渡り線を半径方向から見た図である。 本発明の第1実施形態による回転電機の絶縁紙を示す図である。 本発明の第1実施形態によるコイル集合体の形成工程を説明するための図である。 本発明の第1実施形態によるコイル集合体の形成工程を説明するための図(コイル集合体を回転軸方向から見た図)である。 本発明の第1実施形態によるコイル集合体の配置工程、および、コイル部の組付け工程を説明するための図(展開図)である。 本発明の第1実施形態によるコイル集合体の配置工程、および、コイル部の組付け工程を説明するための図(半径方向から見た図)である。 本発明の第1実施形態によるコイル部がスロットに組み付けられている状態を示す図(1)である。 本発明の第1実施形態によるコイル部がスロットに組み付けられている状態を示す図(2)である。 本発明の第1実施形態によるコイル部がスロットに組み付けられている状態を示す図(3)である。 本発明の第1実施形態によるコイル集合体が移動される状態を説明するための図である。 本発明の第1実施形態によるステータコアがコイル単位スロット分回転された状態を示す図である。 本発明の第2実施形態による回転電機の平面図である。 本発明の第2実施形態による回転電機のコイルを示す図である。 本発明の第2実施形態による回転電機のコイル部を示す図である。 本発明の第2実施形態によるコイル集合体の形成工程を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(回転電機の構造)
図1〜図6を参照して、第1実施形態による回転電機100の構造について説明する。なお、図2では、ステータコア21に組み付けられた1相分のコイル30が示されている。
また本願明細書では、「軸方向」とは、回転電機100として完成した状態のステータ20(ロータ10)の回転軸線に沿った方向(X方向、図1、図9など参照)を意味する。また、「周方向」とは、回転電機100として完成した状態のステータ20の周方向(A1方向またはA2方向、図1参照)を意味する。また、「内径側」とは、回転電機100として完成した状態のステータ20の中心に向かう方向(R1方向、図1参照)を意味する。また、「外径側」とは、回転電機100として完成した状態のステータ20の外に向かう方向(R2方向、図1参照)を意味する。
図1に示すように、回転電機100は、ロータ10を備えている。ロータ10のロータコア11には、複数の永久磁石12が設けられている。複数の永久磁石12は、周方向に沿って、略等角度間隔で配置されている。
また、回転電機100は、ロータコア11と半径方向に対向するように配置されるステータ20(ステータコア21)を備えている。ステータコア21は、複数のティース22と、隣接するティース22間に位置する複数(たとえば、48個)のスロット23とを含む。また、ステータコア21は、複数(たとえば、3個)のステータコア部21aに分割されている。
また、ステータコア21のスロット23には、コイル30が配置されている。コイル30は、たとえば、平角導線により構成されている。また、図2に示すように、コイル30は、一のスロット23(23a、図1参照)の内径側に配置される一のスロット収容部41(スロット収容部41aおよび41b)、および、スロット23aとは周方向に離れた位置に設けられる他のスロット23(23b、図1参照)の外径側に配置されるとともに、スロット収容部41aおよび41bとは周方向に離れた他のスロット収容部41(スロット収容部41cおよび41d)を有する2層重ね巻コイルからなる複数(たとえば、8個)のコイル部40(コイル部40a〜40h)のみにより構成されている。なお、コイル部40(コイル部40a〜40h)は、特許請求の範囲の「第1コイル部」の一例である。また、スロット収容部41(41a〜41d)は、特許請求の範囲の「第1スロット収容部」の一例である。なお、本願明細書において、2層重ね巻コイルとは、スロット収容部41が、スロット23の外径側とスロット23の内径側とに配置されるコイルのことを意味する。また、スロット23aおよび23bは、それぞれ、特許請求の範囲の「第1のスロット」および「第2のスロット」の一例である。また、スロット収容部41aおよび41bは、特許請求の範囲の「一の第1スロット収容部」の一例である。また、スロット収容部41cおよび41dは、特許請求の範囲の「他の第1スロット収容部」の一例である。
また、図3に示すように、コイル部40は、周方向の一方側に配置されるコイル部分141と、周方向の他方側に配置されるコイル部分142とを含む。そして、コイル部分141とコイル部分142とは、それぞれ、複数回巻回された平角導線からなり、互いにコイル間接続線143により直列に接続されている。
また、コイル30は、2層重ね巻コイルからなるコイル部40が、各々の相毎に複数個ずつ渡り線42により接続されることにより構成されている。また、図4および図5に示すように、コイル30は、回転軸方向から見て、複数の相のそれぞれの渡り線42(渡り線42a〜42c)が同心円状に配置されるように、スロット23に組み付けられている。具体的には、内径側から外径側に向かって、渡り線42a〜42cがこの順で同心円状に配置されている。
また、図6に示すように、コイル部40(コイル部分141、コイル部分142)は、絶縁紙43により覆われている。なお、絶縁紙43は、特許請求の範囲の「絶縁部材」の一例である。
(回転電機(ステータ)の製造方法)
次に、図1および図7〜図15を参照して、回転電機100(ステータ20)の製造方法について説明する。また、図1および図7〜図15では、絶縁紙43が省略されている一方、実施には、コイル部40は、予め絶縁紙43に覆われている。
〈コイル集合体の形成工程〉
図7に示すように、第1実施形態では、2層重ね巻コイルからなるコイル部40が、各々の相毎に複数個ずつ渡り線42により接続された状態の複数の相のコイル集合体50を、複数のコイル部40がスロット23に組み付けられている状態(図1参照)から渡り線42を中心として一方側(X1方向側)に回動されることにより1つずつ取り出された状態に相当する状態に形成する。具体的には、図1に示すような複数のコイル部40がスロット23に組み付けられている状態から、各相のコイル部40を、各相の渡り線42(渡り線42a〜42c)を中心として、一方側に180度回動させた(反転させた)状態になるように、コイル集合体50を形成する。
つまり、実際にスロット23に組み付けられた状態の複数のコイル部40を1つずつ取り出すのではなく、あたかも、1つずつ取り出されたかのような状態になるように、予め、コイル集合体50が形成される。なお、図7では、渡り線42a〜42cが、紙面の奥方向に重なっており、1本の線により示されている。
また、図8に示すように、コイル集合体50(コイル集合体50a〜50c)は、各相(U相、V相、W相)毎に設けられている。そして、各相のコイル集合体50a〜50cがY方向に重ね合わされることにより、コイル集合体50が構成されている。また、各相の渡り線42a〜42cは、コイル部40が重ねられる方向(Y方向)に互いに隣接するように配置される。このように、複数の相のそれぞれの渡り線42(渡り線42a〜42c)が、直線状に配置された状態のコイル集合体50が形成される。
〈コイル集合体の配置工程〉
次に、図7に示すように、複数の相のコイル集合体50を、複数のコイル部40がスロット23に組み付けられている状態から渡り線42を中心として一方側(X1方向側)に回動されることにより1つずつ取り出された位置に相当する位置に配置する。すなわち、コイル部40を組み付けた後の渡り線42の位置(図4および図5参照)を基準として、コイル部40を180度反転させてスロット23から取り出したと仮定したときに、コイル部40(コイル集合体50)が配置される位置(ステータコア21に対する相対的な位置)に、上記コイル集合体50の形成工程において形成されたコイル集合体50を配置する。
ここで、図2に示すように、複数のコイル部40は、渡り線42を中心として回動(図2の矢印B)された後では、スロット収容部41aおよび42bは、ステータコア21のスロット23の内径側に配置され、スロット収容部41cおよび42dは、スロット収容部41aおよび42bが配置されるスロット23(23a)とは周方向に離れた位置に設けられるスロット23(23b)の外径側に配置されている。つまり、渡り線42を中心として回動される前(180度反転される前)では、図2の点線で示すコイル部40のように、渡り線42を中心として回動される後と異なり、コイル部40のスロット収容部41aおよび42bが、スロット収容部41cおよび42dよりも、径方向外側に配置されている。
また、図9に示すように、コイル部40のスロット収容部41aおよび42bが、スロット23(23a)とステータコア21の中心とを結ぶ面S1上に配置されているとともに、コイル部40のスロット収容部41cおよび42dが、スロット23bとステータコア21の中心とを結ぶ面S2上に配置されている。なお、図9は、ステータコア21を平面に展開した図であるので、面S1および面S2は、紙面に垂直な面となる。実際には、ステータコア21は円環状であるので、面S1および面S2は、ロータ10の回転中心(C、図1参照)において交差する。
〈コイル部の組付け工程〉
その後、第1実施形態では、図9に示すように、コイル部40を、複数の相のそれぞれの渡り線42(渡り線42a〜42c)を中心として他方側(X2方向側)に回動させることにより、スロット23に組み付ける。具体的には、各相のコイル部40を、各相のそれぞれの渡り線42(渡り線42a〜42c)を中心として他方側に180度反転させることにより、分割されたステータコア部21aのスロット23に組み付ける。
具体的には、図10に示すように、ステータコア部21aの回転軸方向の一方側に、渡り線42が直線状にされたコイル集合体50が配置され、コイル部40を回転軸方向の一方側(X1方向側)から他方側(X2方向側)に180度反転させることにより、コイル部40がステータコア部21aのスロット23に組み付けられる。なお、上記のように、コイル部40は、組み付け前の状態において絶縁紙43により覆われている。そして、第1実施形態では、絶縁紙43により覆われた状態のコイル部40が、複数の相のそれぞれの渡り線42(渡り線42a〜42c)を中心として他方側に回動されることにより、スロット23に組み付けられる。
また、第1実施形態では、コイル集合体50は、複数の相のそれぞれの渡り線42(渡り線42a〜42c)が直線状に配置された状態に形成されている。そして、図9に示すように、渡り線42(渡り線42a〜42c)が直線状に配置された状態のコイル集合体50において、コイル部40を、順次、複数の相のそれぞれの渡り線42(渡り線42a〜42c)を中心として他方側に回動させることにより、スロット23に組み付ける。
また、第1実施形態では、図4および図5に示すように、回転軸方向から見て、複数の相のそれぞれの渡り線42(渡り線42a〜42c)が同心円状に配置されるように、コイル部40を、複数の相のそれぞれの渡り線42(渡り線42a〜42c)を中心として他方側に回動させることにより、スロット23に組み付ける。
詳細には、図11に示すように、渡り線42が繋がった状態のコイル集合体50のうちから、1つのコイル部40(コイル部分141、コイル部分142)を反転させて、治具60に取り付ける。次に、コイル部40を、治具60をガイドとしてスロット23側に押し出す。このとき、第1実施形態では、図12に示すように、コイル部40の他のスロット収容部41(41c、41d)をスロット23の外径側に組み付けた後、図13に示すように、一のスロット収容部41(41a、41b)を、スロット23の内径側に組み付ける。
〈コイル集合体の移動工程、ステータコアの回転工程〉
また、第1実施形態では、コイル部40をスロット23に組み付ける工程の後、図14に示すように、コイル集合体50を1つのコイル部40(コイル部分141、コイル部分142)の分移動させる。すなわち、図14の実線で示されたコイル集合体50を、点線で示されたコイル部40の位置まで移動させる。また、図15に示すように、ステータコア21(ステータコア部21a)をコイル単位スロット分(角度θ分)回転させる。すなわち、コイル部40をスロット23に組み付ける位置(治具60の位置)が、コイル集合体50のいずれのコイル部40を組み付ける際にも同じになるように、コイル集合体50を移動するとともに、ステータコア21(ステータコア部21a)を回転させる。
そして、上記のコイル部40の組付け工程、コイル集合体50の移動工程、および、ステータコア21の回転工程が、コイル部40の数分、行われる。また、分割された全てのステータコア部21aについて、上記のコイル部40の組付け工程、コイル集合体50の移動工程、および、ステータコア部21aの回転工程が行われる。そして、コイル部40が組み付けられた状態の複数のステータコア部21aを合体させることにより、ステータ20が形成される。なお、図15に示すように、分割されたステータコア部21aの端部では、コイル部40の一対のスロット収容部41のうちの一方がスロット23内に配置されていない(飛び出した)状態となっている。そして、複数のステータコア部21aを合体させる際、一のステータコア部21aから飛び出した状態のスロット収容部41が、他のステータコア部21aのスロット23に組み付けられる。
〈ロータの配置工程〉
最後に、図1に示すように、コイル部40が組み付けられたステータコア21のスロット23に対向するように、ロータ10を配置する。これにより、回転電機100が完成する。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、図9に示すように、複数のコイル部40がスロット23に組み付けられている状態から渡り線42を中心として一方側に回動されることにより1つずつ取り出された状態に相当する状態に形成された複数の相のコイル集合体50のコイル部40を、複数の相のそれぞれの渡り線42を中心として他方側に回動させることにより、スロット23に組み付ける工程を備える。これにより、コイル部40をスロット23に組み付ける際に、スロット23に組み付けられている複数のコイル部40を渡り線42を中心として回動されることにより1つずつ取り出された状態に相当する状態から、各相の渡り線42の配置位置が変更されることなく各相の渡り線42の回動のみによって、コイル部40をスロット23に組み付けることができる。その結果、2層重ね巻コイルを含むコイル部40をスロット23に組み付ける際に、3相の渡り線42がねじられて三つ編み状に編み込まれてしまうのを防止することができる。また、コイル部40を、3相のそれぞれの渡り線42を中心として他方側に回動させることにより、スロット23に組み付けることができるので、コイル部40を渡り線42の長さの制約に囚われることなく(コイル部40を渡り線42とともに移動させることなく)、コイル部40をスロット23に組み付けることができる。その結果、治具60の取り回しを容易に行うことができる。
また、第1実施形態では、コイル部40が渡り線42を中心として回動される前では、コイル部40のスロット収容部41aおよび42bが、スロット収容部41cおよび42dよりも、径方向外側に配置されている。これにより、複数のコイル部40が、渡り線42を中心として回動(180度反転)されることによって、容易に、コイル部40のスロット収容部41aおよび42bをスロット23の内径側に配置し、スロット収容部41cおよび42dをスロット23の外径側に配置することができる。
また、第1実施形態では、コイル部40のスロット収容部41aおよび42bが、スロット23(23a)とステータコア21の中心とを結ぶ面S1上に配置されているとともに、コイル部40のスロット収容部41cおよび42dが、スロット23bとステータコア21の中心とを結ぶ面S2上に配置されている状態で、コイル部40が渡り線42を中心として回動される。これにより、コイル部40を、渡り線42を中心として回動させた後も、コイル部40のスロット収容部41aおよび42bが、スロット23(23a)とステータコア21の中心とを結ぶ面S1上に配置されているとともに、コイル部40のスロット収容部41cおよび42dが、スロット23bとステータコア21の中心とを結ぶ面S2上に配置される。これにより、コイル部40を容易にスロット23に取り付けることができる。
また、第1実施形態では、図4に示すように、コイル部40をスロット23に組み付ける工程は、回転軸方向から見て、複数の相のそれぞれの渡り線42が同心円状に配置されるように、コイル部40を、複数の相のそれぞれの渡り線42を中心として他方側に回動させることにより、スロット23に組み付ける工程を含む。これにより、同心円状に配置される複数の相のそれぞれの渡り線42が互いに離間するので、3相の渡り線42がねじられて三つ編み状に編み込まれてしまうのを容易に防止することができる。
また、第1実施形態では、図14および図15に示すように、コイル部40をスロット23に組み付ける工程の後、コイル集合体50を1つのコイル部40の分移動させるとともに、ステータコア21をコイル単位スロット分回転させる工程を設ける。そして、コイル部40をスロット23に組み付ける工程は、1つのコイル部40の分移動させた後のコイル集合体50のコイル部40を、コイル単位スロット分回転させた後のステータコア21のスロット23に組み付ける工程を含む。これにより、コイル部40をスロット23に組み付ける位置(治具60の位置)が一定になるので、コイル部40をスロット23に組み付ける組付け作業の機械化(自動化)を容易に行うことができる。
また、第1実施形態では、図11〜図13に示すように、コイル部40をスロット23に組み付ける工程は、コイル部40を、複数の相のそれぞれの渡り線42を中心として他方側に回動させることにより、2層重ね巻コイルからなるコイル部40の他のスロット収容部41を他のスロット23の外径側に組み付けた後、一のスロット収容部41を、一のスロット23の内径側に組み付ける工程を含む。これにより、コイル部40の一対のスロット収容部41を同時にスロット23に組み付ける場合と比べて、コイル部40をスロット23に組み付ける際のコイル部40の変形を小さくすることができるので、コイル部40の変形に起因する絶縁紙43への悪影響(破損など)を低減することができる。
また、第1実施形態では、図6に示すように、コイル部40は、絶縁紙43により覆われており、コイル部40をスロット23に組み付ける工程は、絶縁紙43により覆われた状態のコイル部40を、複数の相のそれぞれの渡り線42を中心として他方側に回動させることにより、スロット23に組み付ける工程を含む。これにより、コイル部40をスロット23に組み付ける際に、コイル部40(巻線)同士が直接衝突(干渉)して、コイル部40(巻線)が破損するのを防止することができる。
また、第1実施形態では、図1に示すように、ステータコア21は、複数のステータコア部21aに分割されており、コイル集合体50は、2層重ね巻コイルのみにより構成されている。そして、コイル部40をスロット23に組み付ける工程は、分割されたステータコア部21aに2層重ね巻コイルのみにより構成されているコイル部40を、複数の相のそれぞれの渡り線42を中心として他方側に回動させることにより、スロット23に組み付ける工程を含む。ここで、コイル(コイル集合体50)が2層重ね巻コイルのみにより構成されている場合、最初にスロット23に組み付けられたコイル部40のスロット収容部41を一旦スロット23から外した後に、最後にスロット23に組み付けられるコイル部40のスロット収容部41をスロット23に組み付ける必要がある。すなわち、最後にコイル部40をスロット23に組み付ける際に、最初に組み付けられたコイル部40をかわす必要がある。そこで、ステータコア21を複数のステータコア部21aに分割することにより、分割されたステータコア部21aに2層重ね巻コイルからなるコイル部40を組み付けた後、分割されたステータコア部21aを組み合わせることにより、最初に組み付けられたコイル部40をかわすことなく、2層重ね巻コイルのみからなるコイル集合体50をスロット23に組み付けることができる。
また、第1実施形態では、図9に示すように、コイル部40をスロット23に組み付ける工程は、複数の相のそれぞれの渡り線42(渡り線42a〜42c)が直線状に配置された状態で、コイル部40を、順次、複数の相のそれぞれの渡り線42を中心として他方側に回動させることにより、スロット23に組み付ける工程を含む。これにより、コイル集合体50の複数の相のそれぞれの渡り線42が編込状に配置されている場合と異なり、コイル集合体50の移動が直線移動になるので、コイル部40のスロット23への組付け作業の機械化(自動化)を容易に行うことができる。
[第2実施形態]
(回転電機の構造)
図16〜図18を参照して、第2実施形態による回転電機200の構造について説明する。第2実施形態による回転電機200では、2層重ね巻コイルからなるコイル部40のみによりコイル30が構成されていた上記第1実施形態と異なり、コイル230に、2層重ね巻コイルからなる第1コイル部240に加えて、単層重ね巻コイルからな第2コイル部250および第3コイル部260が含まれている。なお、本願明細書において、単層重ね巻コイルとは、第2スロット収容部251(第3スロット収容部261)がスロット223の外径側のみ、または、第2スロット収容部251(第3スロット収容部261)がスロット223の内径側のみに配置されるコイルのことを意味する。
図16に示すように、回転電機200は、ロータ10(ロータコア11)と半径方向に対向するように配置されるステータ220(ステータコア221)を備えている。ステータコア221は、分割されていない単一のステータコア221からなる。
図17に示すように、回転電機200では、コイル230は、2層重ね巻コイルからなる第1コイル部240(第1コイル部240a〜240f)と、単層重ね巻コイルからなる第2コイル部250と、単層重ね巻コイルからなる第3コイル部260とを含む。なお、2層重ね巻コイルからなる第1コイル部240の構成は、上記第1実施形態の2層重ね巻コイルからなるコイル部40(図3参照)の構成と同様である。
単層重ね巻コイルからなる第2コイル部250は、隣接するティース222間のスロット223(図1参照)の外径側に組み付けられる一対の第2スロット収容部251を有する。また、一対の第2スロット収容部251のうちの一方が、2層重ね巻コイルからなる第1コイル部240(第1コイル部240a)の第1スロット収容部241の外径側に組み付けられている。
また、単層重ね巻コイルからなる第3コイル部260は、スロット223の内径側に組み付けられる一対の第3スロット収容部261を有するとともに、一対の第3スロット収容部261のうちの他方が、2層重ね巻コイルからなる第1コイル部240(第1コイル部240f)の第1スロット収容部241の内径側に組み付けられている。
また、図18に示すように、第2コイル部250は、同心円の内側に巻回される第2内側コイル部分250aと、第2内側コイル部分250aの外側(同心円の外側)に巻回される第2外側コイル部分250bとを含む。また、第3コイル部260は、同心円の内側に巻回される第3内側コイル部分260aと、第3内側コイル部分260aの外側(同心円の外側)に巻回される第3外側コイル部分260bとを含む。また、第2内側コイル部分250aと第2外側コイル部分250bとは、コイル間接続線250cにより直列に接続されている。また、第3内側コイル部分260aと第3外側コイル部分260bとは、コイル間接続線260cにより直列に接続されている。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(回転電機(ステータ)の製造方法)
次に、図19を参照して、回転電機200(ステータ220)の製造方法について説明する。
〈コイル集合体の形成工程〉
図19に示すように、一方端に単層重ね巻コイルからなる第2コイル部250が設けられるとともに、他方端に単層重ね巻コイルからなる第3コイル部260が設けられ、第2コイル部250と第3コイル部260との間に第1コイル部240が設けられるように、コイル集合体270を形成する。なお、コイル集合体270は、上記第1実施形態と同様に、各々の相毎に複数個ずつ渡り線242(渡り線242a〜242c)により接続された状態の複数の相のコイル集合体270を、第1コイル部240、第2コイル部250および第3コイル部260がスロット223に組み付けられている状態(図16参照)から渡り線242(渡り線242a〜242c)を中心として一方側(X1方向側)に回動されることにより1つずつ取り出された状態に相当する状態に形成される。また、単層重ね巻コイルからなる第2コイル部250および第3コイル部260は、それぞれ、コイル集合体270の一方端および他方端に、複数の相分、設けられる。
〈コイル集合体の配置工程〉
次に、上記第1実施形態と同様に、コイル集合体270の配置工程が行われる。
〈コイル部の組付け工程〉
次に、第2実施形態では、分割されていないステータコア221(図16参照)に、まず、コイル集合体270の一方端に設けられる単層重ね巻コイルからなる第2コイル部250を、渡り線242(渡り線242a〜242c)を中心として他方側(X2方向側)に回動させることにより、スロット223の外径側に組み付ける。そして、2層重ね巻コイルからなる複数の第1コイル部240をスロット223に順次組み付ける。その後、コイル集合体270の他方端に設けられる単層重ね巻コイルからなる第3コイル部260を、スロット223の内径側(第2コイル部250の第2スロット収容部251の内径側、および、第1コイル部240fの第1スロット収容部241の内径側)に組み付ける。
なお、第2実施形態のその他のコイル部の組付け工程、コイル集合体270の移動工程、ステータコア221の回転工程、および、ロータ10の配置工程は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、図19に示すように、第1コイル部240、第2コイル部250および第3コイル部260をスロット223に組み付ける工程は、分割されていないステータコア221に、コイル集合体270の一方端に設けられる単層重ね巻コイルからなる第2コイル部250をスロット223に組み付け、2層重ね巻コイルからなる第1コイル部240をスロット223に組み付けた後、コイル集合体270の他方端に設けられる単層重ね巻コイルからなる第3コイル部260をスロット223に組み付ける工程を含む。これにより、単層重ね巻コイルからなる第3コイル部260をスロット223に組み付ける際には、最初に組み付けられた第2コイル部250の第2スロット収容部251の内径側、および、直前に組み付けられた第1コイル部240fの第1スロット収容部241の内径側が空いているので、第1コイル部240fおよび第2コイル部250をかわすことなく、単層重ね巻コイルからなる第3コイル部260をスロット223に組み付けることができる。すなわち、ステータコア221を分割することなく、コイル集合体270の第1コイル部240、第2コイル部250および第3コイル部260を、スロット223に組み付けることができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、コイル部を、複数の相のそれぞれの渡り線を中心として他方側に180度反転させることにより、スロットに組み付ける例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、コイル部を、複数の相のそれぞれの渡り線を中心として他方側に180度以外の角度分、回動させることによりスロットに組み付けてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、コイル部を、軸方向(X方向、図9参照)に沿って、複数の相のそれぞれの渡り線を中心として180度反転させることにより、スロットに組み付ける例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、コイル部を、軸方向(X方向、図9参照)に交差する方向に沿って、回動させてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、渡り線が同心円状に配置されるように、コイル部がスロットに組み付けられる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、複数の相の渡り線が編み込まれなければ、渡り線が同心円状に配置されていなくてもよい。
また、上記第1実施形態では、ステータコアが3個のステータコア部に分割されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ステータコアが3個以外の数のステータコア部に分割されていてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、複数の相のそれぞれの渡り線が直線状に配置された状態で、コイル部をスロットに組み付ける例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、複数の相のそれぞれの渡り線が円環状に配置された状態(すなわち、コイル部の組付け後の渡り線の状態と同一の状態、図4参照)で、コイル部をスロットに組み付けてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、コイル部が絶縁紙に覆われている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、コイル部が絶縁紙以外の絶縁部材により覆われていてもよい。
また、上記第2実施形態では、2層重ね巻コイルからなる第1コイル部が複数設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1コイル部が1つだけ設けられていてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、第1コイル部、第2コイル部および第3コイル部がそれぞれ2つのコイル部分が連なった2連のコイルからなる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1コイル部、第2コイル部および第3コイル部がそれぞれ1つのコイル部分から構成されていてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、ステータコアに48個のスロットが設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ステータコアに48個以外の数のスロットが設けられていてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、コイル部が複数回巻回された平角導線から構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、コイル部が複数回巻回された比較的細い丸線から構成されていてもよい。
10 ロータ
20 ステータ
21 ステータコア
21a ステータコア部
23 スロット
23a スロット(第1のスロット)
23b スロット(第2のスロット)
40、40a〜40h コイル部(第1コイル部)
41 スロット収容部(第1スロット収容部)
41a、41b スロット収容部(一の第1スロット収容部)
41c、41d スロット収容部(他の第1スロット収容部)
42、42a、42b、42c 渡り線
43 絶縁紙(絶縁部材)
50、50a、50b、50c コイル集合体
100、200 回転電機
220 ステータ
221 ステータコア
223 スロット
240、240a〜240f 第1コイル部
241 第1スロット収容部
250 第2コイル部
251 第2スロット収容部
260 第3コイル部
261 第3スロット収容部
270 コイル集合体

Claims (10)

  1. ステータコアの第1のスロットの内径側に配置される一の第1スロット収容部、および、前記第1のスロットとは周方向に離れた位置に設けられる第2のスロットの外径側に配置されるとともに、前記一の第1スロット収容部とは周方向に離れた他の第1スロット収容部を有する第1コイル部を含むコイル部が、各々の相毎に複数個ずつ渡り線により接続された状態で、前記渡り線を中心として回動されることにより、前記コイル部をスロットに組み付ける工程を備え
    前記コイル部を前記スロットに組み付ける工程の後、各々の相毎に複数個ずつ前記渡り線により接続された状態の前記コイル部のコイル集合体を1つの前記コイル部の分移動させるとともに、前記ステータコアをコイル単位スロット分回転させる工程をさらに備え、
    前記コイル部を前記スロットに組み付ける工程は、1つの前記コイル部の分移動させた後の前記コイル集合体の前記コイル部を、コイル単位スロット分回転させた後の前記ステータコアの前記スロットに組み付ける工程を含む、ステータの製造方法。
  2. 前記コイル部を前記スロットに組み付ける工程は、前記渡り線を中心として回動される前に、前記第1コイル部の前記一の第1スロット収容部が前記他の第1スロット収容部よりも、径方向外側に配置されている状態で、前記コイル部が前記渡り線を中心として回動されることにより、前記コイル部を前記スロットに組み付ける工程を含む、請求項1に記載のステータの製造方法。
  3. 前記コイル部を前記スロットに組み付ける工程は、前記第1コイル部の前記一の第1スロット収容部が、前記第1のスロットと前記ステータコアの中心とを結ぶ面上に配置されているとともに、前記第1コイル部の前記他の第1スロット収容部が、前記第2のスロットと前記ステータコアの中心とを結ぶ面上に配置されている状態で、前記コイル部が前記渡り線を中心として回動されることにより、前記コイル部を前記スロットに組み付ける工程を含む、請求項1または2に記載のステータの製造方法。
  4. 前記コイル部を前記スロットに組み付ける工程は、回転軸方向から見て、複数の相のそれぞれの前記渡り線が同心円状に配置されるように、前記コイル部を、前記複数の相のそれぞれの前記渡り線を中心として回動させることにより、前記スロットに組み付ける工程を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載のステータの製造方法。
  5. 前記コイル部を前記スロットに組み付ける工程は、前記コイル部を、複数の相のそれぞれの前記渡り線を中心として回動させることにより、前記第1コイル部の前記他の第1スロット収容部を前記第2のスロットの外径側に組み付けた後、前記一の第1スロット収容部を、前記第1のスロットの内径側に組み付ける工程を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載のステータの製造方法。
  6. 前記コイル部は、絶縁部材により覆われており、
    前記コイル部を前記スロットに組み付ける工程は、前記絶縁部材により覆われた状態の前記コイル部を、複数の相のそれぞれの前記渡り線を中心として回動させることにより、前記スロットに組み付ける工程を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載のステータの製造方法。
  7. 前記ステータコアは、複数のステータコア部に分割されており、
    各々の相毎に複数個ずつ前記渡り線により接続された状態の前記コイル部のコイル集合体は、前記第1コイル部のみにより構成されており、
    前記コイル部を前記スロットに組み付ける工程は、分割された前記ステータコア部に前記第1コイル部のみにより構成されている前記コイル部を、前記複数の相のそれぞれの前記渡り線を中心として回動させることにより、前記スロットに組み付ける工程を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載のステータの製造方法。
  8. 各々の相毎に複数個ずつ前記渡り線により接続された状態の前記コイル部のコイル集合体は、
    前記コイル集合体の一方端に設けられ、前記スロットの外径側に組み付けられる一対の第2スロット収容部を有するとともに、前記一対の第2スロット収容部のうちの一方が、前記第1コイル部の前記一の第1スロット収容部の外径側に組み付けられる第2コイル部と、
    前記コイル集合体の他方端に設けられ、前記スロットの内径側に組み付けられる一対の第3スロット収容部を有するとともに、前記一対の第3スロット収容部のうちの一方が、前記第1コイル部の前記他の第1スロット収容部の内径側に組み付けられる第3コイル部とを含み、
    前記コイル部を前記スロットに組み付ける工程は、分割されていない前記ステータコアに、前記コイル集合体の一方端に設けられる前記第2コイル部を前記スロットに組み付け、前記第1コイル部を前記スロットに組み付けた後、前記コイル集合体の他方端に設けられる前記第3コイル部を前記スロットに組み付ける工程を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載のステータの製造方法。
  9. 前記コイル部を前記スロットに組み付ける工程は、前記複数の相のそれぞれの前記渡り線が直線状に配置された状態で、前記コイル部を、順次、前記複数の相のそれぞれの前記渡り線を中心として回動させることにより、前記スロットに組み付ける工程を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載のステータの製造方法。
  10. ステータコアの第1のスロットの内径側に配置される一の第1スロット収容部、および、前記第1のスロットとは周方向に離れた位置に設けられる第2のスロットの外径側に配置されるとともに、前記一の第1スロット収容部とは周方向に離れた他の第1スロット収容部を有する第1コイル部を含むコイル部が、各々の相毎に複数個ずつ渡り線により接続された状態で、前記渡り線を中心として回動されることにより、前記コイル部をスロットに組み付ける工程と、
    前記コイル部が組み付けられた前記ステータコアの前記スロットに対向するように、ロータを配置する工程とを備え
    前記コイル部を前記スロットに組み付ける工程の後、各々の相毎に複数個ずつ前記渡り線により接続された状態の前記コイル部のコイル集合体を1つの前記コイル部の分移動させるとともに、前記ステータコアをコイル単位スロット分回転させる工程をさらに備え、
    前記コイル部を前記スロットに組み付ける工程は、1つの前記コイル部の分移動させた後の前記コイル集合体の前記コイル部を、コイル単位スロット分回転させた後の前記ステータコアの前記スロットに組み付ける工程を含む、回転電機の製造方法。
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