JP6508900B2 - 撮影システム及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、撮影システム及びその制御方法に関するものである。
近年、病巣を何らかの手段により可視化し、撮影することをテーマとした、病理撮影の研究及び実用化がなされている。
例えば、蛍光イメージング等では、動物実験を中心に大がかりな装置なしで、癌細胞の有無をビジュアル的に確認することができるようになりつつある。例えば、下記の特許文献1、特許文献2には、この分野における最近の状況が開示されている。
また、医療の現場でも、いわゆる従来の生検による診断はもとより、近年では外科手術の途中において、病理検査が行われることがある。例えば、癌細胞の切除を行う手術においては、予めX線CT、MRI、PET等の検査を行って、予め切除範囲を特定して手術に臨む。
しかしながら、実際には、手術中に切除部分の状況次第で、手術方針に関して様々な判断や変更がなされる。このようなときに、緊急に切除部分の病理診断が必要になることがあり、実際に術中迅速病理診断(術中迅速細胞診断)が行われている。
現在の術中病理診断においては、観察対象となる部分を一部切除し、これを別の所定の環境下で蛍光イメージング等の手法により可視化し、これをもとに急いで病理診断するというものである。
上述したように、適切な手術を行うには、手術中の病理検査が必要であり、理想的には、手術中にその場で、手術の作業を中断することなく、例えば病理検査に係る病理撮影ができる環境が望ましい。
手術を行っているその場で、実時間で病理撮影と診断ができれば、以下のような利点がある。
・病理検査の標本とするための組織切除をする必要がない、即ち検査に伴う人体組織の損失がない。
・切除した切り口を観察することができるので、癌等の病変の適切な切除が可能である。即ち、癌細胞等の病変組織の取り残しの可能性が低く、かつ、過剰に広く取りすぎて患者のQOLの低下を招くことを回避できる。
・病理に係る情報を取得しつつ手術を行えるので、状況に対して臨機応変に方針を選択しつつ手術を行うことができ、患者に最善の手術を施すことができる。
・病理検査とその結果を待つために手術が中断することがないので、例えば開腹している時間を最小限にすることができ、患者への負担を最小限にできる。
・手術の作業を妨害しないので、手術自体の危険度を最小限に抑えることができる。
以上のような利点により、手術中にその場で、各種作業を中断することなく、病理撮影ができることは重要である。
特許第3482440号公報 特開2006−180926号公報 特開2009−113747号公報 特開2002−244180号公報 特開平8−149377号公報
しかしながら、一般的に、蛍光撮影等に代表される病理検査のための病理撮影は、低照度であるため、外光を除外した環境で行われる。以下、このような環境を必要とする撮影を「低照度撮影」と呼ぶ。
上記の特許文献1においては、蛍光イメージングは、外光を除外した環境を前提としている旨が記載されている。
一方、手術室の照明は、その性格上、明るく設定されており、特に術野の照明は、非常に明るく設定されている。病室の明るさが通常100lx〜200lxであるのに対して、手術室の明るさは1,000lx前後、術野においては20,000lx前後である。
術中の病理撮影の対象は、主として術野が被写体となるが、上述したように強い照明下では、例え光学フィルターを使うにしても、低照度撮影をするのは困難である。また、撮影する波長と外光の波長の関係によっては、光学フィルターでは効果がない場合もある。
一方、病理撮影を優先する場合には、特許文献2に記述されているように手術室の照明を一旦消すという方法も選択肢としてはあるが、各種作業が中断する、或いは暗闇で患者を危険な状態におくこととなり、この方法も適切であるとは考えられない。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、被写体に対して作業を行う作業者の作業を妨害することなく、適切な被写体画像の取得を実現する仕組みを提供することを目的とする。
本発明の撮影システムは、被写体を照明光により照明する照明装置と、前記被写体の撮影を行う撮影装置と、を備えた撮影システムであって、前記撮影装置は、前記撮影を行う指示を入力する入力手段と、前記入力手段に入力された指示に基づく撮影タイミングであって前記照明光が消灯しているタイミングで前記被写体を撮像する撮像手段と、を有し、前記照明装置は、前記入力手段に前記撮影を行う指示が入力されたことを示す情報を受信する受信手段と、前記受信手段が前記入力手段に前記撮影を行う指示が入力されたことを示す情報を受信したタイミングに基づいて前記照明光を所定期間消灯するように前記照明装置を制御するとともに、前記所定期間の直前または直後の少なくとも一方における前記照明光の光強度を前記受信手段が前記入力手段に前記撮影を行う指示が入力されたことを示す情報を受信したタイミングの前記照明光の光強度よりも大きくするように前記照明装置を制御する制御手段と、を有する。
また、本発明は、上述した撮影システムの制御方法を含む。
なお、本発明の目的とは異なるが、本発明に類似した手法を提案する先行技術文献として、上記の特許文献3、上記の特許文献4、上記の特許文献5等がある。
特許文献3は、車載カメラによる乗員の状態を撮影する際に、室内照明を一旦消灯する技術に関する発明であるが、当該消灯による弊害を防止する手法を提案するものではないため、本発明とは異なる。
特許文献4は、水中カメラでストロボ撮影する際に、前方照明を一旦消灯することを促す技術に関する発明であるが、当該消灯による弊害を防止する手法を提案するものではないため、本発明とは異なる。
特許文献5は、周期的なリップルのある照明光源下で撮影する際に、リップル周期における特定の位相に撮影タイミングを合わせることにより、照明光による変動を避ける技術に関する発明である。これに対して、本発明は、照明光が消灯しているタイミングで撮影を行う技術に関する発明であるため、特許文献5に記載の発明と本発明とは異なる。
本発明によれば、被写体に対して作業を行う作業者の作業を妨害することなく、適切な被写体画像を取得することができる。
本発明の第1の実施形態に係る撮影システムの概略構成の一例を示す図である。 図1に示す照明装置及び撮影装置の内部構成の一例を示す図である。 図1に示す撮影システムによる制御方法の処理手順の一例を示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態を示し、瞬時消灯における光強度に係る制御波形と、人間が知覚する明度の時間変化の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、1回露光による瞬時消灯撮影の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、複数回露光による瞬時消灯撮影の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態を示し、1回露光による瞬時消灯撮影の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態を示し、複数回露光による瞬時消灯撮影の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る撮影システムの概略構成の一例を示す図である。 図9に示す照明装置及び撮影装置の内部構成の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態を示し、図9及び図10(b)に示す撮影装置の受光部で受光される第1の照明光の典型的な受光波形の一例を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る撮影システムによる制御方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施形態に係る撮影システムの概略構成の一例を示す図である。 図13に示す照明装置及び撮影装置の内部構成の一例を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る撮影システムによる制御方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図15のステップS205の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下に、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(実施形態)について説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る撮影システム100の概略構成の一例を示す図である。なお、本実施形態では、手術室において、作業者Sである執刀医が、手術台に載置された患者に対して手術の作業を行う際に、当該患者を被写体Hとして撮影装置120−1にて低照度撮影を行う場合を想定している。
撮影システム100は、図1に示すように、照明装置110−1、撮影装置120−1、及び、表示装置130を有して構成されている。
照明装置110−1は、被写体Hの撮影を行う撮影装置120−1と通信可能に構成され、被写体Hに対して照明光(第1の照明光)141を照射する。ここで、照明装置110−1は、通常の場合には、被写体Hに対して第1の光強度の第1の照明光141を照射するものとする。この第1の照明光141は、一般の照明光に比べてかなり照度が高く、特に術野に対しては高い照度の光となっている。また、第1の照明光141は、手術室において必要とされる無影光の条件を満たした光となっている。
また、照明装置110−1には、撮影装置120−1と通信を行って、撮影装置120−1から第1の照明光141の消灯期間のタイミングに係る消灯指示情報(第1の照明光141の消灯期間の情報を含む)、等を受信する通信部111が設けられている。
撮影装置120−1は、照明装置110−1により照明光141が照射されている環境下に置かれた被写体Hの撮影を行う。具体的に、本実施形態に係る撮影装置120−1は、撮影を行う指示が入力された後のタイミングであって被写体Hに対して作業を行う作業者Sが第1の照明光141の消灯を認識できない当該照明光141の消灯期間におけるタイミングを特定し、当該消灯期間のタイミングで被写体Hの撮影を行って被写体画像を撮像する。この撮影装置120−1としては、一般の一眼レフカメラやコンパクトカメラと似た形状が想定されるが、必ずしもそのような形状をしている必要はない。また、例えば、撮影装置120−1は、蛍光撮影を行うことができる。
この撮影装置120−1は、レンズや絞り等の撮像光学系及び撮像素子を含む撮像部121、発光部122、及び、通信部123を有して構成されている。
撮像部121は、被写体Hの撮影を行って、被写体Hからの光143に基づく被写体画像を撮像する。
発光部122は、撮像部121による被写体Hの撮影の際に、露光のために、被写体Hに対して、第1の照明光141とは異なる光であって当該撮影の目的に応じた第2の照明光142を発光する。第2の照明光142は、例えば、撮影の目的が蛍光撮影である場合には所定の蛍光体を励起する光であり、例えば、撮影の目的が通常のフラッシュ撮影である場合にはフラッシュ光である。
通信部123は、照明装置110−1及び表示装置130と通信を行う。通信部123は、例えば、照明装置110−1に対しては、第1の照明光141の消灯期間のタイミングに係る消灯指示情報(第1の照明光141の消灯期間の情報を含む)、等の無線信号(赤外線信号)144を送信する。また、通信部123は、例えば、表示装置130に対しては、撮像部121で撮像された被写体画像等を送信する。
表示装置130は、撮影装置120−1(通信部123)と通信を行って、撮像部121で撮像された被写体画像等を受信し、当該被写体画像等を表示する処理を行う。
次に、図1に示す照明装置110−1及び撮影装置120−1の内部構成について説明する。
図2は、図1に示す照明装置110−1及び撮影装置120−1の内部構成の一例を示す図である。具体的には、図2(a)に、図1に示す照明装置110−1の内部構成の一例を示し、図2(b)に、図1に示す撮影装置120−1の内部構成の一例を示している。
照明装置110−1は、図2(a)に示すように、CPU211、RAM212、ROM213、外部メモリ214、発光部215、入力デバイス216、通信インタフェース(通信I/F)217を有して構成されている。また、図2(a)に示す各構成は、バスを介して相互に通信可能に構成されている。
CPU211は、例えば、ROM213或いは外部メモリ214に記憶されたプログラムやデータを用いて、当該照明装置110−1の動作を統括的に制御する。
RAM212は、ROM213或いは外部メモリ214からロードされたプログラムやデータを一時的に記憶するエリアを備えるとともに、CPU211が各種の処理を行うために必要とするワークエリアを備える。
ROM213は、変更を必要としないプログラムや各種のパラメータ等の情報等を格納している。
外部メモリ214は、例えば、オペレーティングシステム(OS)やCPU211が実行するプログラム、更には、本実施形態の説明において既知としている情報等を記憶している。なお、本実施形態においては、本発明の実施形態に係る処理を実行するためのプログラムは、外部メモリ214に記憶されているものとするが、例えばROM213に記憶されている形態であっても適用可能である。
発光部215は、CPU211の制御に基づいて、第1の照明光141を発光する。
入力デバイス216は、例えば、当該照明装置110−1に備え付けられたスイッチやボタン等(電源スイッチを含む)で構成されている。
通信I/F217は、当該照明装置110−1と外部装置G(本例では、撮影装置120−1)との間で行われる各種の情報等の送受信を司るものである。
ここで、図2(a)に示す通信I/F217から、図1に示す通信部111が構成されている。
また、撮影装置120−1は、図2(b)に示すように、CPU221、RAM222、ROM223、外部メモリ224、撮像部225、発光部226、入力デバイス227、通信インタフェース(通信I/F)228を有して構成されている。また、図2(b)に示す各構成は、バスを介して相互に通信可能に構成されている。
CPU221は、例えば、ROM223或いは外部メモリ224に記憶されたプログラムやデータを用いて、当該撮影装置120−1の動作を統括的に制御する。
RAM222は、ROM223或いは外部メモリ224からロードされたプログラムやデータを一時的に記憶するエリアを備えるとともに、CPU221が各種の処理を行うために必要とするワークエリアを備える。
ROM223は、変更を必要としないプログラムや各種のパラメータ等の情報等を格納している。
外部メモリ224は、例えば、オペレーティングシステム(OS)やCPU221が実行するプログラム、更には、本実施形態の説明において既知としている情報等を記憶している。なお、本実施形態においては、本発明の実施形態に係る処理を実行するためのプログラムは、外部メモリ224に記憶されているものとするが、例えばROM223に記憶されている形態であっても適用可能である。
撮像部225は、被写体Hの撮影を行って、被写体Hからの光143に基づく被写体画像を撮像する。具体的に、撮像部225は、被写体Hからの光143を内部の撮像素子2252に導くためのレンズや絞り等の撮像光学系2251と、撮像光学系2251を介して導光された被写体Hからの光143に基づく被写体画像を撮像する撮像素子2252を備えて構成されている。
発光部226は、CPU221の制御に基づいて、第2の照明光142を発光する。
入力デバイス227は、例えば、当該撮影装置120−1に備え付けられたスイッチやボタン等で構成されている。入力デバイス227は、例えばユーザが当該撮影装置120−1に対して各種の指示を行う際に操作され、当該指示をCPU221等に入力する。
通信I/F228は、当該撮影装置120−1と外部装置G(本例では、照明装置110−1及び表示装置130)との間で行われる各種の情報等の送受信を司るものである。
ここで、図2(b)に示す撮像部225から、図1に示す撮像部121が構成されている。また、図2(b)に示す発光部226から、図1に示す発光部122が構成されている。また、図2(b)に示す通信I/F228から、図1に示す通信部123が構成されている。
以下、第1の照明光141に基づいて行われる露光を第1の露光と称し、第2の照明光142に基づいて行われる露光を第2の露光と称する。
本実施形態では、作業者Sである執刀医による手術の作業をサポートするための第1の照明光141による照明に対する妨害をすることなく、かつ、第1の照明光141による妨害をされることなく第2の照明光142に基づく低照度撮影等を行うものである。
ここで、第1の照明光141による照明に対する妨害とは、当該照明下の作業者Sが消灯を認識できる長さの時間消灯し、そのために一瞬でも作業が中断すること、或いは、作業者Sが気になるレベルのちらつきが発生し集中を乱す状態となることである。
また、第1の照明光141による妨害とは、低照度撮影等の撮影の際に第1の照明光141が外乱ノイズとなり、本来の低照度撮影等の撮影ができないことである。
本実施形態では、第1の照明光141による照明を、人間である作業者Sが消灯を認識できない程度の時間の長さである消灯期間だけ消灯し、その消灯期間に低照度撮影等の撮影を行う。この際、予め所定の周期で点滅(少なくとも上記の消灯期間に係る時間は消灯)している第1の照明光141の場合には、当該第1の照明光141の発光の間隙を縫って消灯期間に低照度撮影等の撮影を行う。
また、本実施形態では、照明装置110−1が高速応答できるデバイスであることを前提としている。従来、この種の照明装置は、多くがハロゲンランプ等であり、必ずしも高速応答が可能なものではなかった。しかしながら、近年、照明用デバイスとしてLEDや有機ELが実用化されており、これらを利用した照明装置は高速応答が可能である。一般に、これらのデバイスが求められる理由は、発光効率が高いこと(即ち発熱が少ないこと)、輝度が高いこと、寿命が長いこと、波長特性の選択肢が広いこと等が主たるものであるが、本実施形態においては高速応答性に着目する。
次に、図1に示す撮影システム100による制御方法の処理手順について説明する。
図3は、図1に示す撮影システム100による制御方法の処理手順の一例を示すタイミングチャートである。
図3において、上から第1段目〜第4段目は、撮影装置120−1のシーケンスであり、上から第5段目〜第6段目は、照明装置110−1のシーケンスである。
図3の上から第1段目のシーケンスは、撮影装置120−1の入力デバイス227を介したユーザからの操作入力を示す。図3に示す例では、時刻T0において入力デバイス227のシャッターボタンの半押しが始まり、時刻T1において入力デバイス227のシャッターボタンの押し込みが行われている。ここで、入力デバイス227は、撮影を行う指示を入力する入力手段を構成する。
図3の上から第2段目のシーケンスは、撮影装置120−1の通信I/F228(通信部123)による照明装置110−1への送信タイミングを示す。
まず、撮影装置120−1のCPU221は、時刻T0において入力デバイス227のシャッターボタンの半押しが発生すると、周囲の状況等から、被写体Hに対して作業を行う作業者Sが第1の照明光141の消灯を認識できない当該第1の照明光141の消灯期間におけるタイミングを特定する。この第1の照明光141の消灯期間におけるタイミングを特定する処理を行うCPU221は、特定手段を構成する。
次いで、撮影装置120−1のCPU221は、特定した消灯期間のタイミングに係る消灯指示情報(消灯期間の情報を含む)を設定する。具体的に、図3に示す例では、シャッターボタンの押し込みがなされたことを示すトリガー情報を照明装置110−1が受信してから、時間t3の経過後から消灯期間Δt3のタイミングに、第1の照明光141を消灯することを示す消灯指示情報を設定する。その後、撮影装置120−1の通信I/F228(通信部123)は、消灯指示情報を照明装置110−1に送信する。
また、撮影装置120−1のCPU221は、入力デバイス227のシャッターボタンの押し込みが行われると、これを検知する。そして、撮影装置120−1の通信I/F228(通信部123)は、シャッターボタンの押し込みがなされたことを示すトリガー情報を照明装置110−1に送信する。
図3の上から第3段目のシーケンスは、トリガー情報が発生してから時間t5の経過後に電子シャッターを開くこと(露光が開始すること)を示す。具体的に、撮影装置120−1のCPU221は、照明装置110−1に対して指示した第1の照明光141の消灯期間に応じて、シャッターを開く時間であるシャッター時間を設定する。このシャッター時間を設定する処理を行うCPU221は、設定手段を構成する。
図3の上から第4段目のシーケンスは、トリガー情報が発生してから時間t6の経過後に、発光部226から第2の照明光142の発光(第2の発光)を行うことを示す。
図3の上から第5段目のシーケンスは、照明装置110−1の通信I/F217(通信部111)による受信タイミングを示す。具体的に、図3に示す例では、撮影装置120−1から送信された消灯指示情報及びトリガー情報の受信タイミングが示されている。
図3の上から第6段目のシーケンスは、照明装置110−1の発光部215による第1の照明光141の点灯/消灯のタイミングとその発光強度を示す。具体的に、照明装置110−1のCPU211は、通信I/F217(通信部111)がトリガー情報を受信したことにより設定されるトリガータイミングT1'を基準に、時間t2の経過後に発光強度補正を行い、時間t3の経過後に消灯期間Δt3の消灯を行う。なお、本実施形態においては、説明を簡単にするためにt1≒t1'とする。図3に示す例では、照明装置110−1のCPU211は、発光強度補正として、所定の規則に基づいて第1の照明光141の消灯期間Δt3における直前の時期及び直後の時期のうちの両方の時期において第1の照明光141の通常の光強度である第1の光強度よりも大きい第2の光強度の照明光を照射する制御を行っている。なお、図3に示す例では、消灯期間Δt3における直前の時期及び直後の時期のうちの両方の時期について光強度を大きくする補正を行っているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、当該直前の時期及び当該直後の時期のうちの少なくとも一方の時期において光強度を大きくする補正を行う態様も本発明に含まれる。
図3に示す例の場合、撮影装置120−1のCPU221は、消灯期間Δt3の期間内に露光期間に相当するシャッター時間Δt5を設定し、また、シャッター時間Δt5と略同一のタイミングとして発光期間Δt6を設定する。そして、撮影装置120−1の撮像部225は、CPU221に制御に基づいて、第1の照明光141の消灯期間のタイミングで、被写体Hの撮影を行って被写体画像を撮像する。
次に、図3の消灯期間Δt3に示すような瞬時消灯における人間の視覚特性について説明を行う。
ここで、本実施形態においては、図3の消灯期間Δt3に示すような瞬時消灯が、人間の視覚応答性の範囲内でちらつき等として認識されない程度に抑えるようにしている。具体的には、瞬時消灯である図3の消灯期間Δt3を、作業者Sが第1の照明光141の消灯を認識できない程度に抑えるようにしている。
このために、消灯期間Δt3の長さに上限を設けるとともに、瞬時消灯の前後の時期のうちの少なくとも一方の時期において光強度を大きくする発光強度補正を行う。
図4は、本発明の第1の実施形態を示し、瞬時消灯における光強度に係る制御波形と、人間が知覚する明度の時間変化の一例を示す図である。
図4の上から第1段目〜第3段目は、上から順に、単純に消灯する単純消灯の場合、消灯直後のみ光強度を大きくする後側強調の場合、消灯の直前と直後の両方の光強度を大きくする前後強調の場合を示している。
一般に、人間の眼は、時間方向に積分特性を持っており、以下の(1)式のように表現することができる。
Figure 0006508900
(1)式において、B(T)は、時刻Tにおいて知覚する明度である。また、L(T)は、時刻Tにおける照明光(第1の照明光141)の光強度である。また、関数gamma( )は、光強度に対する知覚(視覚)の感度特性である。また、τは、積分の定数であり、個人差が比較的大きいが20msec〜50msecである。
図4の上から第4段目〜第6段目は、それぞれ、図4の上から第1段目〜第3段目の瞬時消灯における光強度に係る制御波形に、(1)式に示す時間積分特性(照明光の光強度を視覚の感度特性に基づき補正した時間積分特性)を掛けた値の変化である。
図4に示すように、後側強調または前後強調を行うことにより、単純消灯の場合よりも、知覚される明度のばらつきの大きさを小さくすることができる。また、仮に、同じ明度のばらつきのレベルであれば、相対的に消灯期間を長く設定することができる。
本実施形態では、前後の最大強調量を200%、消灯期間Δt3を10msec〜30msecとする。
図4及び(1)式に示すように、照明装置110−1のCPU211は、照明光の光強度を視覚の感度特性に基づく時間積分特性で補正した値の消灯期間Δt3における変化比率が、第1の光強度のままの照明光(図4の単純消灯)よりも小さくなる所定の規則に基づいて、発光強度補正(前後強調または後側強調等)を行うものである。
次に、複数回の露光を行う場合について説明を行う。
図3及び図4を用いた説明では、照明装置110−1から照射される第1の照明光141が、時間経過に対して所定の光強度を有する光を想定したものであった。
一方で、実際に多くのLED照明や有機EL照明では、インパルス的な駆動をしているものが多く、そのことに鑑み、図5以降では、第1の照明光141として、インパルス駆動により点灯する光を想定した例について説明を行う。
インパルス駆動の場合の第1の照明光141の周波数は、数百ヘルツから1キロヘルツ程度である。なお、図5以降のパルス列は模式的に表現したもので、パルス列のピッチが点灯周波数を正しく表現するものではない。
図5は、本発明の第1の実施形態を示し、1回露光による瞬時消灯撮影の一例を示す図である。また、図6は、本発明の第1の実施形態を示し、複数回露光による瞬時消灯撮影の一例を示す図である。
図5及び図6において、上から第1段目は第1の照明光141による第1の発光のタイミングを示し、上から第2段目は第2の照明光142による第2の発光のタイミングを示し、上から第3段目は撮像部225による露光のタイミングを示している。
例えば、低照度撮影の場合、撮像素子2252の感度向上や、撮像光学系2251の一種である絞りの開放等でカバーするにしても、ある程度の露光時間が必要となる。しかしながら、本実施形態においては、ちらつき等の防止のために消灯期間Δt3に上限があり、1回の露光時間を十分に伸ばすことはできない。
この場合、図6に示すように、複数回の瞬時消灯及び複数回の露光を行い、これにより十分な露光量を得るようにする。
図6に示すように、複数回の瞬時消灯撮影を行う場合にも、各消灯時間の上限を守り、また、各消灯期間の前後等の時期で所定の光強度の補正強調を行う。このようにすることで、図6の第1段目のような第1の照明光141の波形に(1)式を演算する結果、各瞬時消灯が、ちらつき等として認識されない程度に抑えることができる。
本実施形態によれば、被写体Hに対して作業を行う作業者S(執刀医)の作業(手術)を妨害することなく、適切な被写体画像を取得することができる。これにより、例えば、手術中に、被写体画像に基づいてその場で実時間の病理診断等を行え、適切な手術を施すことが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態では、図1に示す撮影装置120−1の発光部122(図2(b)に示す撮影装置120−1の発光部226)を必要としない形態である。
図7は、本発明の第2の実施形態を示し、1回露光による瞬時消灯撮影の一例を示す図である。具体的に、図7は、図5に対して、第2の発光のタイミングを削除したものである。
また、図8は、本発明の第2の実施形態を示し、複数回露光による瞬時消灯撮影の一例を示す図である。具体的に、図8は、図6に対して、第2の発光のタイミングを削除したものである。
図7及び図8において、上から第1段目は第1の照明光141による第1の発光のタイミングを示し、上から第2段目は撮像部225による露光のタイミングを示している。
上述したように、第2の実施形態は、第2の露光において、第2の発光(例えば蛍光撮影における励起光)を必要としない形態である。即ち、何らかのエネルギーによって自発光するような発光原理に基づく撮影を行う場合の形態である。
第2の実施形態は、撮影装置120−1に発光部を設けない以外は、第1の実施形態と同様の構成及び同様の動作である。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態は、第1の照明光141による第1の発光が瞬時消灯しているときに、低照度撮影等を行うための条件を提案するものである。
上述した第1及び第2の実施形態では、撮影装置120−1から、瞬時消灯の消灯期間Δt3のタイミングに係る消灯指示情報を照明装置110−1に送信して瞬時消灯を指示するものであった。
一方、第1の照明光141による第1の発光がインパルス点灯である場合、インパルス点灯の狭間(間隙)の非点灯タイミングを、元から存在する瞬時消灯(消灯期間Δt3のタイミング)として活用できる場合がある。第3の実施形態では、これを利用するものである。
図9は、本発明の第3の実施形態に係る撮影システム300の概略構成の一例を示す図である。ここで、図9において、図1に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その説明は省略する。
撮影システム300は、図9に示すように、照明装置110−3、撮影装置120−3、及び、表示装置130を有して構成されている。
図1に示す第1の実施形態に係る撮影システム100と異なる点は、照明装置110−3から通信部111を除いた点と、撮影装置120−3から通信部123を除き且つ撮影装置120−3に受光部124を新たに設けた点である。
受光部124は、第1の照明光141を受光するものである。
次に、図9に示す照明装置110−3及び撮影装置120−3の内部構成について説明する。
図10は、図9に示す照明装置110−3及び撮影装置120−3の内部構成の一例を示す図である。具体的には、図10(a)に、図9に示す照明装置110−3の内部構成の一例を示し、図10(b)に、図9に示す撮影装置120−3の内部構成の一例を示している。ここで、図10において、図2に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その説明は省略する。
照明装置110−3は、図10(a)に示すように、CPU211、RAM212、ROM213、外部メモリ214、発光部215、及び、入力デバイス216を有して構成されている。具体的に、照明装置110−3は、図2(a)に示す照明装置110−1の構成から、通信インタフェース(通信I/F)217を取り除いたものである。
また、撮影装置120−3は、図10(b)に示すように、CPU221、RAM222、ROM223、外部メモリ224、撮像部225、発光部226、入力デバイス227、通信I/F228、及び、受光部229を有して構成されている。
この際、通信I/F228は、当該撮影装置120−3と外部装置Gである表示装置130との間で行われる各種の情報等の送受信を司るものである。即ち、通信I/F228は、外部装置である照明装置110−3と通信を行わない点で、第1の実施形態等を異なる。
また、受光部229は、第1の照明光141を受光するものである。この図10(b)に示す受光部229から、図9に示す受光部124が構成されている。
本実施形態においては、撮影装置120−3の受光部229(受光部124)によって第1の照明光141を受光し、撮影装置120−3のCPU221は、受光部229によって受光された第1の照明光141の波形を評価する。そして、撮影装置120−3のCPU221は、この評価結果に応じて、第1の照明光141の点灯の間隙に撮影タイミングの設定が可能か否かを判断する。そして、撮影装置120−3のCPU221は、第1の照明光141の点灯の間隙に撮影タイミングの設定が可能である場合には、間隙撮影タイミングの設定を行う(この際、例えば、第1の照明光141の消灯期間Δt3のタイミングを特定する)。そして、撮影装置120−3の撮像部225は、撮影装置120−3のCPU221の制御に基づいて、設定された間隙撮影タイミングに従って露光を行って、被写体Hの被写体画像の撮像を行う。
図11は、本発明の第3の実施形態を示し、図9に示す撮影装置120−3の受光部124(図10(b)に示す撮影装置120−3の受光部229)で受光される第1の照明光141の典型的な受光波形の一例を示す図である。以下、第1の照明光141のそれぞれの受光波形について間隙撮影タイミングの設定が可能か否かについて説明する。
図11(a)に示す点灯パターン1は、第1の照明光141の受光波形の周期性と非点灯時間の存在が明確で、且つ、非点灯時間(点灯の間隙の時間)の長さが撮影装置120−3の動作スピードに対して長い場合である。この場合、撮影装置120−3のCPU221は、その非点灯時間内に1回以上の露光が可能であるため、間隙撮影タイミングの設定が可能であり、間隙撮影が可能であると判断する。さらに、撮影装置120−3のCPU221は、間隙撮影が可能との判断に基づいて露光タイミングを設定する。ここで、1回ごとの露光時間は短いので、複数回の露光が必要となる場合には、図11(a)に示すように複数の露光タイミングを設定する。
図11(b)に示す点灯パターン2は、第1の照明光141がインパルス点灯ではなく連続点灯の場合である。この場合、撮影装置120−3のCPU221は、間隙撮影タイミングの設定が不可能であるため、間隙撮影は不可能と判断する。
図11(c)に示す点灯パターン3は、第1の照明光141がインパルス点灯であっても、残光が大きく非点灯期間が生じない場合である。この場合、撮影装置120−3のCPU221は、間隙撮影タイミングの設定が不可能であるため、間隙撮影は不可能と判断する。
図11(d)に示す点灯パターン4は、第1の照明光141の受光波形が周期の異なる複数の点灯パターンが重なる場合である。この場合、撮影装置120−3のCPU221は、その複数の周期が特定の関係である場合を除き、間隙撮影タイミングの設定が不可能であるため、間隙撮影は不可能と判断する。
図11(e)に示す点灯パターン5は、第1の照明光141の受光波形に周期性があって且つ非点灯期間があっても、その非点灯期間が1回の露光を行うことができない長さである場合である。この場合、撮影装置120−3のCPU221は、間隙撮影タイミングの設定が不可能であり、間隙撮影は不可能と判断する。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
第4の実施形態に係る撮影システムの概略構成は、図2(a)に示す照明装置110−1と、図10(b)に示す撮影装置120−3とを組み合わせたものである。この際、図10(b)に示す撮影装置120−3の通信I/F228は、外部装置Gとして照明装置110−3と通信を行う。
第4の実施形態に係る撮影システムをこのような構成とすると、第3の実施形態で間隙撮影が可能でないと判断された場合にのみ、第1の実施形態を実行するというような処理を実現することができる。
図12は、本発明の第4の実施形態に係る撮影システムによる制御方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS101において、撮影装置120−3のCPU221は、入力デバイス227のシャッターボタンの半押しを検知したか否かを判断する。この判断の結果、入力デバイス227のシャッターボタンの半押しを検知していない場合には(S101/NO)、入力デバイス227のシャッターボタンの半押しを検知するまで、ステップS101で待機する。
一方、ステップS101の判断の結果、入力デバイス227のシャッターボタンの半押しを検知した場合には(S101/YES)、ステップS102に進む。
ステップS102に進むと、撮影装置120−3のCPU221は、撮影装置120−3の受光部229が第1の照明光141を受光すると、これを検知し、当該第1の照明光141を評価する。この評価の内容については、第3の実施形態で説明した通りである。
続いて、ステップS103において、撮影装置120−3のCPU221は、ステップS102の評価の結果に基づいて、第3の実施形態で説明した間隙撮影が可能であるか否かを判断する。
ステップS103の判断の結果、間隙撮影が可能である場合には(S103/YES)、ステップS104に進む。
ステップS104に進むと、撮影装置120−3のCPU221は、第3の実施形態で説明した間隙撮影タイミングの設定を行う。
続いて、ステップS105において、撮影装置120−3のCPU221は、入力デバイス227のシャッターボタンの押し込みを検知したか否かを判断する。この判断の結果、入力デバイス227のシャッターボタンの押し込みを検知していない場合には(S105/NO)、入力デバイス227のシャッターボタンの押し込みを検知するまで、ステップS105で待機する。
一方、ステップS105の判断の結果、入力デバイス227のシャッターボタンの押し込みを検知した場合には(S105/YES)、ステップS106に進む。
ステップS106に進むと、撮影装置120−3の発光部226及び撮像部225は、撮影装置120−3のCPU221の制御に基づいて、ステップS104で設定された間隙撮影タイミングで被写体Hの間隙撮影(第2の発光と露光)を行う。
ステップS106の処理が終了すると、図12のフローチャートの処理を終了する。
また、テップS103の判断の結果、間隙撮影が可能でない場合には(S103/NO)、ステップS107に進む。
ステップS107に進むと、撮影装置120−3のCPU221は、通信I/F228を介して、第1の実施形態で説明した消灯指示情報を、照明装置110−1に送信する制御を行う。
続いて、ステップS108において、撮影装置120−3のCPU221は、入力デバイス227のシャッターボタンの押し込みを検知したか否かを判断する。この判断の結果、入力デバイス227のシャッターボタンの押し込みを検知していない場合には(S108/NO)、入力デバイス227のシャッターボタンの押し込みを検知するまで、ステップS108で待機する。
一方、ステップS108の判断の結果、入力デバイス227のシャッターボタンの押し込みを検知した場合には(S108/YES)、ステップS109に進む。
ステップS109に進むと、撮影装置120−3のCPU221は、通信I/F228を介して、第1の実施形態で説明したトリガー情報を、照明装置110−1に送信する制御を行う。
続いて、ステップS110において、撮影装置120−3の発光部226及び撮像部225は、撮影装置120−3のCPU221の制御に基づいて、被写体Hに対して、第1の実施形態で説明した瞬時消灯撮影(第2の発光と露光)を行う。
ステップS110の処理が終了すると、図12のフローチャートの処理を終了する。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図13は、本発明の第5の実施形態に係る撮影システム500の概略構成の一例を示す図である。ここで、図13において、図1に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その説明は省略する。
撮影システム500は、図13に示すように、照明装置110−1、撮影装置120−5、及び、表示装置130を有して構成されている。
図1に示す第1の実施形態に係る撮影システム100と異なる点は、撮影装置120−5に、第2の照明光を発光する発光手段として、3次元計測用のパターン投影部122−5を設けた点である。
パターン投影部122−5は、被写体Hに対して、第2の照明光142−5を投光する。これにより、被写体Hの表面に3次元計測用のパターン光(3次元計測を可能とする計測パターンをなす光)が投影される。
本実施形態においては、パターン投影部122−5と撮像部121とは、3次元計測に必要な所定の距離だけ離れて設置されている。パターン投影部122−5によって3次元計測用のパターン光が投影される被写体Hを、撮像部121によって撮像することにより、被写体Hの3次元形状の計測を行うことができる。
本実施形態においては、上述した第1の実施形態等と同様に、瞬時消灯撮影を前提としているため、第2の発光としての3次元計測用のパターン光は1ショットで3次元計測が可能なものが望ましい。具体的には、例えば、複数の線からなる計測パターン光であって、計測線ごとに個々にそれを識別できる情報が付帯している計測パターン光、即ち計測線ごとにIDを抽出可能な符号情報をもつ計測パターン光が望ましい。本実施形態における第2の発光は、3次元計測をする限りにおいては特に波長を選ぶものではないが、第1の発光である第1の照明光141下で作業者Sが作業をすることを妨げないという要件を満たすためには人間の目で不可視な赤外線が望ましい。
次に、図13に示す照明装置110−1及び撮影装置120−5の内部構成について説明する。
図14は、図13に示す照明装置110−1及び撮影装置120−5の内部構成の一例を示す図である。具体的には、図14(a)に、図13に示す照明装置110−1の内部構成の一例を示し、図14(b)に、図13に示す撮影装置120−5の内部構成の一例を示している。ここで、図14において、図2に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その説明は省略する。
照明装置110−1は、図14(a)に示すように、第1の実施形態のものと同一の内部構成である。撮影装置120−5は、図14(b)に示すように、パターン投影部226−5以外は、第1の実施形態のものと同一の内部構成である。ここで、図14(b)に示すパターン投影部226−5から、図13に示すパターン投影部122−5が構成されている。
パターン投影部226−5は、3次元計測用のパターン光を被写体Hの表面に投影する。このパターン投影部226−5は、投影光学系2261と、投影素子2262を備えて構成されている。
投影素子2262は、2次元の画素配列からなり、上述した3三次元計測用のパターン光に基づいて、所定の画素が発光する。この投影素子2262としては、液晶透過型表示素子や、LCOS(液晶反射型表示素子)、DMD(ディジタル・マイクロミラー・デバイス)等の電子表示デバイスが考えられるが、固定したマスクパターンを発光源の前に配するようなもので構成することも可能である。
投影光学系2261は、投影素子2262の所定の画素が発光してなる像を、被写体Hの表面に結像させる役割を担う。
図15は、本発明の第5の実施形態に係る撮影システムによる制御方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS201において、撮影装置120−5のCPU221は、入力デバイス227のシャッターボタンの半押しを検知したか否かを判断する。この判断の結果、入力デバイス227のシャッターボタンの半押しを検知していない場合には(S201/NO)、入力デバイス227のシャッターボタンの半押しを検知するまで、ステップS201で待機する。
一方、ステップS201の判断の結果、入力デバイス227のシャッターボタンの半押しを検知した場合には(S201/YES)、ステップS202に進む。
ステップS202に進むと、撮影装置120−5のCPU221は、通信I/F228を介して、第1の実施形態で説明した消灯指示情報を、照明装置110−1に送信する制御を行う。
続いて、ステップS203において、撮影装置120−5のCPU221は、入力デバイス227のシャッターボタンの押し込みを検知したか否かを判断する。この判断の結果、入力デバイス227のシャッターボタンの押し込みを検知していない場合には(S203/NO)、入力デバイス227のシャッターボタンの押し込みを検知するまで、ステップS203で待機する。
一方、ステップS203の判断の結果、入力デバイス227のシャッターボタンの押し込みを検知した場合には(S203/YES)、ステップS204に進む。
ステップS204に進むと、撮影装置120−5のCPU221は、通信I/F228を介して、第1の実施形態で説明したトリガー情報を、照明装置110−1に送信する制御を行う。
続いて、ステップS205において、撮影装置120−5のパターン投影部226−5及び撮像部225は、撮影装置120−1のCPU221の制御に基づいて、被写体Hに対して、第1の実施形態で説明した瞬時消灯撮影(第2の発光と露光)を行う。ここで、本実施形態においては、第2の発光として3次元計測用のパターン光の投影を行い、この投影の対象となった被写体Hを撮影することにより、被写体の3次元計測を行う。
ステップS205の処理が終了すると、図15のフローチャートの処理を終了する。
図16は、図15のステップS205の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS301において、撮影装置120−5のパターン投影部226−5は、撮影装置120−5のCPU221の制御に基づいて、被写体Hに対して、3次元計測用のパターン光を投影する。
続いて、ステップS302において、撮影装置120−5の撮像部225は、撮影装置120−5のCPU221の制御に基づいて、パターン光が投影された被写体Hを撮影する。
続いて、ステップS303において、撮影装置120−5のCPU221は、ステップS302で撮影された被写体のパターン光に設定された符号情報を解析し、各計測線のIDを抽出する。
続いて、ステップS304において、撮影装置120−5のCPU221は、ステップS303で抽出したIDに基づいて、ステップS301で投影されたパターン光におけるパターン(投影パターン)とステップS302で撮影された計測線との対応付けを行う。
続いて、ステップS305において、撮影装置120−5のCPU221は、ステップS304で行った対応付けに基づいて、三角測量の原理を用いて測定対象までの距離を計算により求める。
ステップS305の処理が終了すると、図16のフローチャートの処理が終了し、図15のステップS205の処理が終了する。
このようにして、図15のステップS205に示す瞬時消灯撮影としての3次元計測が実行される。ここで、図16のステップS303〜S305の処理は、必ずしも瞬時消灯撮影と同時に行われる必要はなく、ステップS302の撮影処理が終了した時点で一旦データを保存し、所定の時間後に実行されるような処理手順でもよい。
本実施形態によれば、第1の照明光141下での作業者Sの作業が、被写体Hの3次元計測によって妨げられずに行えることと、被写体Hの3次元計測が、第1の照明光141によって妨げられることなく行えることの両方が可能となる。また、このように同時並行的に3次元計測が可能となれば、例えば、手術中に患部の3次元計測を同時並行的に行うことができ、これにより、病変部の形状情報等をその場で知ることが可能となり、より適切な手術を行うことができる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。
即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
このプログラム及び当該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、本発明に含まれる。
なお、上述した本発明の実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100 撮影システム、110−1 照明装置、111 通信部、120−1 撮影装置、121 撮像部、122 発光部、123 通信部、130 表示装置、141 第1の照明光、142 第2の照明光、143 被写体からの光、144 無線信号(赤外線信号)、H 被写体、S 作業者

Claims (7)

  1. 被写体を照明光により照明する照明装置と、前記被写体の撮影を行う撮影装置と、を備えた撮影システムであって、
    前記撮影装置は、
    前記撮影を行う指示を入力する入力手段と、
    前記入力手段に入力された指示に基づく撮影タイミングであって前記照明光が消灯しているタイミングで前記被写体を撮像する撮像手段と、
    を有し、
    前記照明装置は、
    前記入力手段に前記撮影を行う指示が入力されたことを示す情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段が前記入力手段に前記撮影を行う指示が入力されたことを示す情報を受信したタイミングに基づいて前記照明光を所定期間消灯するように前記照明装置を制御するとともに、前記所定期間の直前または直後の少なくとも一方における前記照明光の光強度を前記受信手段が前記入力手段に前記撮影を行う指示が入力されたことを示す情報を受信したタイミングの前記照明光の光強度よりも大きくするように前記照明装置を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする撮影システム
  2. 前記撮影装置は、前記照明光を受光する受光手段を更に有し、
    前記撮像手段は、前記受光手段で受光した照明光の波形に応じた前記撮影タイミングで前記撮像を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮影システム
  3. 前記撮影装置は、前記撮像手段による前記被写体の撮影の際に、前記被写体に対して、前記照明光とは異なる光であって前記撮影の目的に応じた第2の照明光を発光する発光手段を更に有することを特徴とする請求項1または2に記載の撮影システム
  4. 前記第2の照明光は、所定の蛍光体を励起する光であることを特徴とする請求項に記載の撮影システム
  5. 前記第2の照明光は、3次元計測を可能とする計測パターンをなす光であることを特徴とする請求項に記載の撮影システム
  6. 前記撮影装置は、前記所定期間に応じて、シャッターを開く時間であるシャッター時間を設定する設定手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮影システム
  7. 被写体を照明光により照明する照明装置と、前記被写体の撮影を行う撮影装置と、を備えた撮影システムの制御方法であって、
    前記撮影装置は、
    前記撮影を行う指示を入力手段から入力する入力ステップと、
    前記入力手段に入力された指示に基づく撮影タイミングであって前記照明光が消灯しているタイミングで前記被写体を撮像する撮像ステップと、
    を行い、
    前記照明装置は、
    前記入力手段に前記撮影を行う指示が入力されたことを示す情報を受信手段で受信する受信ステップと、
    前記受信手段が前記入力手段に前記撮影を行う指示が入力されたことを示す情報を受信したタイミングに基づいて前記照明光を所定期間消灯するように前記照明装置を制御するとともに、前記所定期間の直前または直後の少なくとも一方における前記照明光の光強度を前記受信手段が前記入力手段に前記撮影を行う指示が入力されたことを示す情報を受信したタイミングの前記照明光の光強度よりも大きくするように前記照明装置を制御する制御ステップと、
    を行うことを特徴とする撮影システムの制御方法。
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