JP6507381B2 - 杖 - Google Patents

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Description

本開示は、杖に関する。
高齢者の移動手段は、徒歩または自転車が多い。そのため、高齢者の外出は、身体能力の低下にともなって減少する。また、高齢者は、外出する目的を失っていることも多く、これも外出の減少を招いている。このような外出の減少により、高齢者の身体能力の低下が進み、さらに外出が減少するという負の連鎖が形成されている。
特許文献1は、ユーザ(視覚障害者)が外出先でも安心して移動するための歩行補助杖を開示している。この歩行補助杖は、ユーザの現在地等の情報を取得し、ユーザに対して、進むべき方向(道)を、例えばイヤホンを利用して音声で通知する。
特開2008−272373号公報
(A−1)本開示の第1の態様は、歩行補助用の杖と、前記杖と通信するように構成されたサーバと、を備えた情報収集システムである。前記杖は、第1の通信部と、第1の制御部と、を有する。前記第1の通信部は、前記サーバと通信する。前記第1の制御部は、前記杖のユーザの、前記杖を携えた外出に関する外出情報を取得する。前記第1の制御部は、前記外出情報及び前記外出情報に基づいて生成された情報の少なくとも一方であるユーザ情報を前記サーバへ送信するように前記第1の通信部を制御する。
本開示の情報収集システムは、杖を用いることにより、ユーザの外出情報を的確に収集できる。
(A−2)(A−1)の情報収集システムにおいて、前記杖は、さらに前記ユーザの識別情報を保持する保持部を有してもよい。前記第1の制御部は、前記外出情報と前記識別情報とに基づいて前記ユーザ情報を生成してもよい。
この場合、情報収集システムは、個人と外出情報とを対応づけることができる。
(A−3)(A−1)の情報収集システムにおいて、前記第1の制御部は、前記外出情報として、前記ユーザが外出する予定を有するか否かを示す情報、前記ユーザが外出しているか否かを示す情報及び前記前記ユーザが外出したか否かを示す情報の少なくともいずれか一つを取得してもよい。
この場合、情報収集システムは、杖のユーザの外出情報を的確に収集できる。
(A−4)(A−1)の情報収集システムにおいて、前記制御部には、前記外出情報として、前記杖の位置と、前記ユーザが参加するイベントに関する情報と、前記ユーザの歩行量と、の少なくとも何れか一つが入力されてもよい。
この場合、情報収集システムは、杖のユーザの外出情報を的確に収集できる。
(A−5)(A−4)の情報収集システムにおいて、前記杖は、さらに前記杖の前記位置を検出する位置検出部を有してもよい。前記第1の制御部は、前記位置検出部で検出された前記杖の前記位置を前記外出情報として取得してもよい。前記サーバは、前記ユーザ情報が示す前記杖の前記位置により、前記ユーザが参加しているイベントを特定する第2の制御部を有してもよい。
この場合、情報収集システムは、杖のユーザの外出情報を的確に収集できる。
(A−6)(A−1)の情報収集システムにおいて、前記第1の通信部は、前記サーバからイベントに関するイベント情報を受信してもよい。前記杖は、さらに前記イベントへの参加の可否に対する前記ユーザからの入力を受け付ける入力部を有してもよい。前記入力部が、前記ユーザの前記イベントへの参加を示す参加情報を受け付けた場合に、前記第1の制御部は、前記外出情報として前記参加情報を取得してもよい。
この場合、情報収集システムは、杖のユーザの外出情報を的確に収集できる。
(A−7)(A−1)の情報収集システムにおいて、前記杖は、第1の方向に平行な軸状の杖本体部と、前記杖本体部の一端部分に配置され、前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って配置された把持部と、前記把持部の前記第2の方向の一端部分に配置された第1の撮影部と、前記把持部の前記第2の方向の他端部分に配置された第2の撮影部と、前記把持部の中心と前記把持部の前記第2の方向における前記一端部分との間に配置された表示部と、を有してもよい。
この場合、情報収集システムにおいて、杖は、歩行補助用の杖として持ち易さを維持しつつ、撮影部と表示部の機能が向上される。
(A−8)(A−1)の情報収集システムにおいて、前記杖は、さらに撮影部と、前記ユーザの異常を検出する異常検出部とを有してもよい。前記異常検出部で前記異常が検出された場合に、前記第1の制御部は、前記サーバへ前記異常を報知するように、前記第1の通信部を制御してもよい。前記異常検出部で前記異常が検出された場合に、前記第1の制御部は、撮影を開始するように、前記撮影部を制御してもよい。
この場合、情報収集システムにおいて、杖のユーザは、安心して外出できる。
(A−9)(A−1)の情報収集システムにおいて、前記杖は、さらに被写体を撮像して画像データを生成する撮影部を有してもよい。前記第1の通信部は、前記画像データを前記サーバへ送信し、前記サーバから前記被写体に関する被写体情報を受信してもよい。前記サーバは、前記第1の通信部から前記画像データを受信した場合に、前記被写体を特定して前記被写体情報を出力する第2の制御部を有してもよい。
この場合、情報収集システムにおいて、杖のユーザは、外出しながら種々の情報を得ることができる。
(A−10)(A−1)の情報収集システムにおいて、前記杖は、さらに安否確認に対する前記杖のユーザの入力を受け付ける入力部を有してもよい。前記第1の制御部は、前記安否確認に対する前記ユーザの入力結果を前記サーバへ送信するように、前記第1の通信部を制御してもよい。
本開示の情報収集システムは、ユーザの安否確認ができる。
(A−11)(A−1)の情報収集システムにおいて、前記サーバは、前記第1の通信部に緊急災害情報を送信する第2の通信部を有してもよい。前記杖は、さらに、前記第1の通信部が前記緊急災害情報を受信した場合に、前記緊急災害情報を報知する報知部を有してもよい。
この場合、情報収集システムは、杖のユーザに緊急災害情報を報知できる。
(A−12)(A−1)の情報収集システムにおいて、前記杖は、前記杖は、さらに、前記杖の位置を検出する位置検出部と、前記杖の置き忘れを検出する置忘れ検出部と、を有してもよい。前記第1制御部は、前記置き忘れ検出部により前記杖の置き忘れが検出された場合に、前記位置検出部により検出された前記杖の前記位置を前記サーバへ送信するように前記第1の通信部を制御してもよい。
この場合、情報収集システムは、杖の紛失を抑制できる。
(A−13)本開示の外出支援システムは、歩行補助用の杖と、前記杖と通信するように構成されたサーバと、を備えた外出支援システムである。前記杖は、前記杖のユーザの識別情報を前記サーバへ送信し、前記サーバから外出を支援する外出支援情報を受信する、第1の通信部を有する。前記サーバは、第2の通信部と、第2の制御部と、を有する。前記第2の通信部は、前記識別情報を前記第1の通信部から受信する。前記第2の制御部は、前記識別情報に基づく前記外出支援情報を取得する。前記第2の制御部は、前記外出支援情報を前記第1の通信部へ送信するように前記第2の通信部を制御する。
本開示の外出支援システムは、ユーザの外出を支援するような情報を発信できる。
(A−14)(A−13)の外出支援システムにおいて、前記第2の制御部は、前記識別情報に基づき、前記ユーザへ参加を提案可能なイベントを選択してもよい。前記第2の制御部は、前記外出支援情報として、選択した前記イベントに関するイベント情報を前記第1の通信部へ送信するように、前記第2の通信部を制御してもよい。
この場合、外出支援システムは、ユーザにイベントへの参加を促すことが出来る。
(A−15)本開示の外出支援システムは、歩行補助用の複数の杖と、前記複数の杖と通信するように構成されたサーバと、を備えた外出支援システムである。前記複数の杖のそれぞれは、第1の通信部を有する。前記第1の通信部は、前記複数の杖のそれぞれを携えたユーザに関する識別情報を前記サーバへ送信する。前記第1の通信部は、前記サーバから外出を支援する外出支援情報を受信する。前記サーバは、第2の通信部と、第2の制御部と、を有する。前記第2の通信部は、前記識別情報を前記複数の杖のそれぞれの前記第1の通信部から受信する。前記第2の制御部は、前記識別情報に基づいて、それぞれの前記ユーザに対応する前記外出支援情報を取得する。前記第2の制御部は、前記外出支援情報を、対応する前記複数の杖のそれぞれの前記第1の通信部へ送信するように、前記第2の通信部を制御する。
本開示の外出支援システムは、複数のユーザのそれぞれに外出を支援するような情報を発信できる。
(A−16)(A−15)の外出支援システムにおいて、前記第2の制御部は、前記識別情報に基づき、前記複数の杖のそれぞれの前記ユーザへ参加を提案可能なイベントを選択してもよい。前記第2の制御部は、前記外出支援情報として、選択した前記イベントに関するイベント情報を、対応する前記複数の杖のそれぞれの前記第1の通信部へ送信するように、前記第2の通信部を制御してもよい。
この場合、外出支援システムは、複数のユーザのそれぞれにイベントへの参加を促すことが出来る。
(A−17)本開示の情報収集システムに用いられる歩行補助用の杖は、第1の制御部と、第1の通信部と、を備える。前記第1の制御部は、前記杖のユーザの、前記杖を携えた外出に関する外出情報を取得する。前記第1の制御部は、前記外出情報及び前記外出情報に基づいて生成された情報の少なくとも一方であるユーザ情報を生成する。前記第1の通信部は、前記ユーザ情報を送信する。
本開示の情報収集システムに用いられる杖は、杖のユーザの外出情報を的確に出力できる。
(A−18)本開示の外出支援システムに用いられる歩行補助用の杖は、第1の通信部を備える。前記第1の通信部は、前記杖のユーザに関する識別情報を送信する。前記第1の通信部は、前記識別情報に対応する、外出を支援する外出支援情報を受信する。
本開示の外出支援システムに用いられる杖は、杖のユーザに適した外出情報を的確に受信できる。
(B−1)本開示の第2の態様は、第1の方向に平行な軸状の杖本体部と、前記杖本体部の一端に配置され、前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って配置された把持部と、前記把持部の前記第2の方向の一端に配置された第1の撮影部と、前記把持部の前記第2の方向の他端に配置された第2の撮影部と、前記把持部の中心よりも前記第2の方向の前記一端側に配置された表示部と、を備えた歩行補助用の杖である。
これにより杖は、歩行補助用の杖として持ち易さを維持しつつ、撮影部と表示部の機能が向上される。
(B−2)(B−1)の杖において、前記第1の方向および前記第2の方向に交差する方向を第3の方向とし、前記把持部において、前記第3の方向の長さを幅とする場合に、前記把持部の、前記中心と前記第2の方向の前記一端との間の第1の領域における幅は、前記中心と前記第2の方向の前記他端との間の第2の領域における幅よりも大きくてもよい。
これにより杖の持ち易さが向上する。
(B−3)(B−1)の杖において、前記把持部の、前記中心と前記第2の方向の前記一端との間の第1の領域の曲率は、前記中心と前記第2の方向の前記他端との間の第2の領域の曲率と異なってもよい。
これにより歩行補助用の杖として持ち易さが維持され、撮影部と表示部の機能が向上する。
(B−4)(B−1)の杖において、前記把持部の、前記中心と前記第2の方向の前記一端との間の第1の領域には、さらにスピーカを備えてもよい。
これにより歩行補助用の杖として持ち易さが維持され、スピーカの機能が維持される。
(B−5)(B−1)の杖において、前記把持部の、前記中心と前記第2の方向の前記一端との間の第1の領域には、さらにマイクロフォンを備えてもよい。
これにより歩行補助用の杖として持ち易さが維持され、マイクロフォンの機能が維持される。
(C−1)本開示の第3の態様は、歩行補助用の杖であって、前記杖のユーザの異常を検出する異常検出部と、前記異常検出部で前記異常が検出された場合に、外部の通信装置へ前記異常を報知する通信部と、前記異常検出部で前記異常が検出された場合に、撮影を開始する撮影部と、を備える杖である。
これにより歩行補助用の杖のユーザは、安心して外出できる。
(C−2)(C−1)の前記杖は、前記カメラで撮影された映像を記録する記憶部をさらに備えてもよい。
これにより異常事態の分析が容易となる。
(C−3)(C−1)の杖において、前記カメラは、前記異常検出部で前記異常が検出された場合に、自動で撮影を開始してもよい。
これにより異常発生時の状況が容易に把握される。
(C−4)(C−1)の杖において、前記通信部は、前記外部の通信装置へ前記異常を報知した後に、前記外部の通信装置から前記カメラの撮影を開始させるための信号を受信してもよい。
これにより異常発生時の状況が容易に把握される。
(C−5)(C−1)の杖において、前記異常検出部より、前記杖が受けた衝撃の大きさと、前記杖の姿勢と、前記姿勢が維持された時間とが特定されてもよい。
これにより異常が高精度に検出される。
(C−6)(C−1)の杖は、第1の方向に平行な軸状の杖本体部と、前記杖本体部の一端に配置され、前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って配置された把持部と、を備えてもよい。また前記異常検知部は、バイタルセンサを有してもよい。また前記バイタルセンサは、前記把持部に配置されてもよい。
これにより異常が高精度に検出される。
(C−7)(C−1)の杖は、第1の方向に平行な軸状の杖本体部と、前記杖本体部の一端に配置され、前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って配置された把持部と、を備えてもよい。また前記撮影部は、前記把持部の前記第2の方向の一端に配置された第1の撮影部と、前記把持部の前記第2の方向の他端に配置された第2の撮影部と、を有してもよい。
これにより異常発生時の状況が容易に把握される。
(C−8)(C−1)の杖において、前記撮影部は、前記ユーザの指示により撮影を開始可能であってもよい。
これにより歩行補助用の杖のユーザは、安心して外出できる。
図1は、本実施形態に係る杖の斜視図である。 図2は、本実施形態に係る杖の把持部の斜視図である。 図3は、本実施形態に係る杖の把持部の斜視図である。 図4Aは、本実施形態に係る杖の把持部の正面図である。 図4Bは、本実施形態に係る杖の把持部の背面図である。 図5は、本実施形態に係る杖の把持部の側面図である。 図6は、本実施形態に係る情報収集システムを含む外出支援システムの概要を説明するためのブロック図である。 図7Aは、本実施形態における個人情報の一例を示す図である。 図7Bは、本実施形態におけるイベント情報群の一例を示す図である。 図8は、本実施形態に係る情報収集システムおよび外出支援システムにおけるデータの流れを示すシーケンス図である。 図9は、本実施形態に係る外出支援システムにおけるデータの流れを示すシーケンス図である。 図10は、本実施形態に係る杖を用いた異常判定システムのデータの流れを示すシーケンス図である。 図11は、本実施形態にかかる異常発生時の状況を示すイメージ図である。 図12は、本実施形態に係る杖を用いた置き忘れ防止システムのデータの流れを示すシーケンス図である。 図13は、本実施形態に係る杖を用いた緊急災害情報配信システムのデータの流れを示すシーケンス図である。 図14は、本実施形態に係る杖を用いた安否確認システムのデータの流れを示すシーケンス図である。 図15は、本実施形態における安否確認画面の一例を示す図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明および実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施形態1)
以下、図6を参照しながら、歩行補助用の杖を用いた情報収集システムおよび外出支援システムの概要について説明する。
[1.情報収集システムおよび外出支援システムの概要]
図6は、本実施形態に係る情報収集システム500を含む外出支援システム600の概要を説明するためのブロック図である。情報収集システム500は、歩行補助用の杖10と、サーバ200と、を含む。外出支援システム600は、歩行補助用の杖10と、サーバ200と、第1の通信装置300と、を含む。情報収集システム500における情報のやりとりは、杖10からサーバ200への一方向である。外出支援システム600における情報のやりとりは、杖10とサーバ200との双方向である。なお、情報収集システム500は、第1の通信装置300および第2の通信装置400を含んでいてもよい。外出支援システムは、第2の通信装置400を含んでいてもよい。
歩行補助用の杖10には通信システム100が組み込まれている。通信システム100は、表示部101と、第1の撮像部としてのカメラ102aと、第2の撮像部としてのカメラ102bと、入力部103と、スピーカ104と、マイクロフォン105と、通信部106と、電池107と、検出部108と、制御部109と、バッファ109aと、保持部としての記憶部110と、を備える。検出部108は、位置検出部108aと、歩行量検出部108bと、異常検出部108cと、置き忘れ検出部108dと、を有する。
サーバ200は、通信部201と、制御部202と、記憶部203と、を備える。
第1の通信装置300は、通信モジュールを備えるコンピュータまたは携帯端末である。第1の通信装置300は、例えばインターネット通信などを介してネットワーク通信が可能である。第1の通信装置300は、例えば店舗およびイベント会社で使用される。第1の通信装置300は、杖10の通信部106と直接通信を行わず、サーバ200を介して通信を行う。本実施形態の外出支援システム600では、第1の通信装置300がサーバ200へ送信した情報に基づいて、サーバ200が杖10に外出支援情報を送信する。なお、本実施形態の情報収集システム500において、第1の通信装置300を含む場合は、サーバ200が収集した情報を第1の通信装置300へ送信してもよい。
第2の通信装置400は、例えば通信モジュールを備えるコンピュータまたは携帯端末である。第2の通信装置400は、例えばインターネット通信などを介してネットワーク通信が可能である。第2の通信装置400は、例えば杖10のユーザの家族または掛かりつけ医等、所定のユーザによって使用される。第2の通信装置400は、杖10の通信部106と直接通信可能である。また第2の通信装置400は、サーバ200の通信部201とも直接通信可能である。なお、本実施形態の情報収集システム500において、第1の通信装置300を含む場合は、サーバ200が収集した情報を第1の通信装置300へ送信してもよい。また本実施形態の外出支援システム600において、第2の通信装置400を含む場合は、第2の通信装置400から送信された情報を杖10に送信してもよい。
本実施形態の情報収集システム500および外出支援システム600では、杖10はユーザの外出情報を検出する。外出情報とは、例えば歩行量、杖の位置およびユーザが参加するイベントの少なくとも何れか一つに関する情報である。杖10の通信システム100は、ユーザの識別情報とともに外出情報をサーバ200へ送信する。これによりサーバ200は、ユーザの外出情報を収集することが出来る。なお、ユーザの識別情報および外出情報は、本開示のユーザ情報に相当する。なお、ユーザ情報は、外出情報及び外出情報に基づいて生成された情報の少なくとも一方である。ユーザ情報は、さらにユーザの識別情報を含んでいてもよい。
また本実施形態の外出支援システム600では、杖10の通信システム100は少なくともユーザの識別情報をサーバ200へ送信する。サーバ200はユーザに適した外出支援情報を通信システム100に送信する。外出支援情報とは、例えばユーザに適したイベントに関する情報である。これによりユーザは、適時に自分に適したイベント情報を得ることができ、ユーザの外出を促進できる。
上記の情報収集システム500と外出支援システム600とは、それぞれ単体のシステムとして実現されてもよく、組み合わされて一体のシステムとして実現されてもよい。
なお、杖10と同様の機能を備えた複数の杖が、複数のユーザにそれぞれ所有されてもよい。この場合、情報収集システム500および外出支援システム600は、通信システム100と同様の複数の通信システムを含む。これらの通信システムは、サーバ200と通信する。
また情報収集システム500および外出支援システム600は、第1の通信装置300と同様の複数の第1の通信装置を含んでもよい。複数の第1の通信装置は、それぞれサーバ200と通信する。
また情報収集システム500および外出支援システム600は、第2の通信装置400と同様の複数の第2の通信システムを含んでもよい。複数の通信システムと複数の第2の通信システムとは、それぞれ対応する。
以下、通信システム100、サーバ200、第1の通信装置300、および第2の通信装置400の電気的な構成について説明する。
[1−1.杖の通信システムの電気的構成]
表示部101は、例えば液晶ディスプレイまたは有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイである。表示部101には画像、および文字等が表示される。
カメラ102aおよびカメラ102bは、それぞれ撮像素子と、光学系とを有する。光学系には、例えば超広角レンズまたは魚眼レンズを含む。カメラ102aおよびカメラ102bの画角は、いずれも上下および左右のそれぞれの方向において180度以上である。カメラ102aおよびカメラ102bは、杖10の周囲を撮影する。
入力部103は、ユーザからの入力を受け付けるインタフェースである。たとえば入力部103の一例として、入力ボタン103aおよび入力ボタン103bと、タッチパネル103cとが挙げられる。入力ボタン103aおよび入力ボタン103bは、機械式のプッシュボタンである。入力ボタン103aおよび入力ボタン103bの各々は、押下されたときに、対応する入力信号を出力する。またタッチパネル103cは、表示部101と一体に配置される。タッチパネル103cとしては、膜抵抗方式、または静電容量方式等、種々の方式のタッチパネルが用いられる。
スピーカ104は、杖10の通信システム100から入力される電気信号を物理振動に変換することにより音を出力する。
マイクロフォン105は、杖10の通信システム100に入力される物理振動を電気信号に変換することにより、音声信号を出力する。
通信部106は、無線で他の通信装置(例えばサーバおよび外部の通信装置)と通信可能な通信モジュール、または通信回路である。例えば通信部106は、3GもしくはLTE(Long Term Evolution)などの通信規格に準拠したネットワーク、または、WiFiなどの無線LAN(Local Area Network)、WWAN(Wireless Wide Area Network)、もしくは、WiMAX(登録商標)(Worldwide Interoperability for Microwave Access)などのネットワークを介して他の通信装置とインターネット通信が可能である。通信部106は、送信部および受信部を有する。通信システム100が情報収集システム500として用いられる場合、通信部106は送信部のみから構成されてもよい。
電池107は、通信システム100全体に電力を供給する蓄電池である。
検出部108は、位置検出部108a、歩行量検出部108b、異常検出部108c、および置き忘れ検出部108d等の総称である。位置検出部108a、歩行量検出部108b、異常検出部108c、および置き忘れ検出部108dは、それぞれ独立した構成であってもよいが、一部のセンサを互いに共有する構成でもよい。たとえば、歩行量検出部108bおよび異常検出部108cがいずれも加速度センサを有する場合、ひとつの加速度センサを歩行量検出部108bおよび異常検出部108cで共用してもよい。位置検出部108a、歩行量検出部108b、異常検出部108c、および置き忘れ検出部108dは、それぞれモジュールであってもよく、回路であってもよい。
位置検出部108aは、杖10の位置を検出する。例えば位置検出部108aは、GPS(Global Positioning System)受信機を有する。
歩行量検出部108bは、杖10のユーザの歩行量を検出する。例えば歩行量検出部108bは、加速度センサまたはプッシュスイッチを有する。
異常検出部108cは、杖10のユーザの身体の物理的な異常を検出する。例えばユーザの異常は、ユーザの転倒およびユーザの急病の少なくとも一方を含む。異常検出部108cがユーザの転倒を検出する場合、異常検出部108cは、例えば杖10に内蔵された衝撃センサ(例えば加速度センサ)、動きセンサおよび姿勢センサの少なくとも一つ(例えば加速度センサ、角速度センサ、および方位センサの少なくとも一つ)の出力信号に基づいて、ユーザの異常を検出する。この場合、判別ルールは予め記憶部に記憶されればよい。異常検出部108cがユーザの急病を検出する場合、例えば異常検出部108cは、脈拍センサなどのバイタルセンサを有する。例えば、異常検出部108cは、ユーザの異常または正常を検出するための機械学習によって得られる判別ルールを用いて、ユーザの異常を検出する。また、判別ルールは、ユーザが杖10を使用しているときに得られる異常検出部108cの出力信号に基づいて更新されてもよい。また異常検出部108cは、杖10のユーザの入力に基づいて、ユーザの異常を検出してもよい。例えば、杖10に設けられた緊急ボタン(例えば入力ボタン103aまたは入力ボタン103b)が押下された場合に、異常検出部108cは、ユーザの異常を検出してもよい。この場合、制御部109が異常検出部108cとして機能してもよい。
置き忘れ検出部108dは、杖10の置き忘れを検出する。例えば置き忘れ検出部108dは、位置センサおよび動きセンサを有する。位置センサは、杖の位置を検出できればよく、たとえばGPSセンサでもよい。動きセンサは、例えば角速度センサおよび加速度センサを組み合わせたセンサである。なお、置き忘れ検出部108dは、位置センサを有していなくてもよい。その場合、たとえば杖10の通信部106が自宅のアクセスポイント(例えば自宅のWiFiルータ)と接続されているか否かを判断することで、杖10が自宅にあるか否かを検出してもよい。
制御部109は、記憶部110に格納された所定の制御プログラムを実行することで所定の機能を実現する。制御部109は、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)で構成される。
バッファ109aは、ソフトウェアプログラムおよびデータを一時的に格納する。バッファ109aは、制御部109の作業領域として機能する。バッファ109aは例えばRAM(Random Access Memory)である。制御部109およびバッファ109aは、汎用プロセッサおよびメモリの代わりに、所定の処理を実行する1以上の専用の電子回路で実現されてもよい。
記憶部110は、機能を実現するために必要なパラメータ、データおよびプログラムを記憶する記録媒体である。記憶部110は、制御部109で実行される制御プログラムおよび各種のデータを格納している。記憶部110は例えばハードディスク(HDD:Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)で構成される。または記憶部110は、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)またはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)で構成される。
[1−2.サーバの電気的構成]
通信部201は、インターネット通信などのネットワークを介して他の通信装置(例えば杖10、第1の通信装置300、および第2の通信装置400)と通信可能な通信モジュール、または通信回路である。例えば通信部201は、3GもしくはLTE(Long Term Evolution)などの通信規格に準拠したネットワーク、または、有線LAN、WiFiなどの無線LAN、WWAN、またはWiMAX(登録商標)などのネットワークを介して他の通信装置とインターネット通信が可能である。通信部201は、送信部、もしくは受信部、または送受信部と呼ばれることもある。通信部201は、災害情報配信部201aとしても機能する。
制御部202は、ソフトウェアプログラムまたはインストラクションを実行することでサーバ200全体を制御する。たとえば制御部202は、通信部201を制御して杖10、第1の通信装置300および第2の通信装置400への接続を実施する。また制御部202は、各種の演算処理を実行する。つまり制御部202は、統計部202a、イベント抽出部202b、およびルート探索部202c等としても機能する。制御部202は、CPUまたはMPUなどの汎用のプロセッサで構成される。また制御部202は、ソフトウェアプログラムおよびインストラクションを一時的に格納するバッファを有する。制御部202およびバッファは、汎用プロセッサおよびメモリの代わりに、所定の処理を実行する1以上の専用の電子回路で実現されてもよい。
記憶部203は、制御部202での処理に必要なデータを一時的、または恒久的に保存する。たとえば、記憶部203にはOS(Operating System)、ソフトウェアプログラム、および杖10のユーザの外出情報に関するユーザ情報を保存する。記憶部320には揮発性メモリ、不揮発性メモリ、HDDまたはSSDなどが用いられる。
なお、サーバ200は、単一の装置で実現されてもよく、または複数の装置によって実現されてもよい。また例えばサーバ200は、クラウドサーバであってもよい。クラウドサーバは、通信ネットワークを介して様々な機器と連携する仮想化サーバである。
[1−3.第1の通信装置の電気的構成]
第1の通信装置300は、他の通信装置(例えばサーバ200)と通信可能な通信モジュール、または通信回路を有する。例えば第1の通信装置は、3GもしくはLTE(Long Term Evolution)などの通信規格に準拠したネットワーク、または、WiFiなどの無線LAN、WWAN、WiMAX(登録商標)または有線LANなどのネットワークを介して他の通信装置とインターネット通信が可能である。
[1−4.第2の通信装置の電気的構成]
第2の通信装置400は、他の通信装置(例えば杖10およびサーバ200)と通信可能な通信モジュール、または通信回路を有する。例えば第1の通信装置は、3GもしくはLTE(Long Term Evolution)などの通信規格に準拠したネットワーク、または、WiFiなどの無線LAN、WWAN、WiMAX(登録商標)、または有線LANなどのネットワークを介して他の通信装置とインターネット通信が可能である。
[2.杖の構造]
[2−1.杖の全体の機械的構造]
次に、本実施形態に係る杖10の全体の機械的な構造について図1を参照しながら具体的に説明する。図1は、本実施形態に係る杖10の斜視図である。図1では、杖10に加えて、杖10がユーザの歩行の補助のために使用されていないときに杖10を保持する保持器99と、保持器99が取り付けられる机98も図示されている。
杖10は、歩行補助のための杖であり、杖本体部12と、把持部14と、を備える。ユーザは、把持部14を手で握って、杖本体部12の一端部分である端部12bを地面に突くことで体のバランスを取りながら歩行する。
なお、図1および以降の図において、正のZ軸方向は、図1の紙面上における上方向である。負のZ軸方向は、図1の紙面上における下方向である。正負のZ軸方向は、杖本体部12の長手方向を表す。また正負のZ軸方向は、本開示の第1の方向に相当する。以下、単にZ軸方向と記す場合は、正負のZ軸方向を意味する。
負のX軸方向は、通常の使用状態では、ユーザの進行方向(前方向)となる。正のX軸方向は、通常の使用状態では、後方向となる。正負のX軸方向は、把持部14の本体である把持本体部14aの長手方向を表す。また正負のX軸方向は、本開示の第2の方向に相当する。以下、単にX軸方向と記す場合は、正負のX軸方向を意味する。
正のY軸方向は、通常の使用状態では、ユーザの進行方向に向かって右方向である。負のY軸方向は、通常の使用状態では、ユーザの進行方向に向かって左方向である。正負のY軸方向は、把持本体部14aの短手方向である。正負のY軸方向を、第3の方向としてもよい。以下、単にY軸方向と記す場合は、正負のY軸方向を意味する。以上のX軸、Y軸、およびZ軸は、互いに直交する。
杖本体部12は、Z軸方向に平行な棒状の部材であり、2つの端部(端部12a、端部12b)を有する。杖本体部12の素材は、例えばカーボン、樹脂、金属または木材である。杖本体部12の断面形状は、例えば円であるが、特に限定される必要はない。
把持部14は、杖本体部12の端部12aに物理的に接続されている。把持部14は、例えば、カーボン素材、樹脂、金属または木材である。把持部14は、把持本体部14aと接続部14bとを備える。
把持本体部14aは、X軸方向に沿って延びる部材である。把持本体部14aは、歩行時にユーザが握る部分である。把持本体部14aの詳細については、図2〜図5を用いて後述する。
接続部14bは、Z軸方向に平行な部材である。接続部14bは、杖本体部12の端部12aに物理的に接続される。接続部14bは、杖本体部12の端部12aに対して取り付けおよび取り外しが可能である。つまり、把持部14は、杖本体部12に脱着可能に構成されている。脱着可能な構成の具体例としては、可動爪またはねじなどの機構が用いられる。なお、脱着可能な構成は、特に限定される必要はなく、従来技術が用いられればよい。
保持器99は、机98等に取り付けられる。保持器99は、ユーザが杖10を使用していないときに、杖10を立位状態で保持するための器具である。ここでは、保持器99は、把持部14の接続部14bを挟んで保持している。保持器99は、充電器としても機能する。例えば、保持器99および接続部14bはそれぞれ金属端子等を有していてもよい。保持器99は、これらの金属端子などを介して、把持部14に内蔵された電池(二次電池)に電力を供給する。なお、充電は、非接触で行われてもよい。
[2−2.杖の把持部の機械的構造]
次に、把持部14の機械的な構造の詳細について図2〜図5を参照しながら具体的に説明する。図2および図3は、本実施形態に係る杖10の把持部14の斜視図である。図4Aは、本実施形態に係る杖10の把持部14の前方領域の正面図である。図4Bは、本実施形態に係る杖10の把持部14の後方領域の背面図である。図5は、本実施形態に係る杖10の把持部14の側面図である。図5では、把持部14は杖本体部12から取り外されている。
以下、把持本体部14aにおいて、正のX軸方向における端部を後端とし、負のX軸方向における端部を前端と称して説明する。なお、前端は本開示の一端部分に相当し、後端は本開示の他端部分に相当する。また、以下、把持本体部14aにおいて、Y軸方向の長さを把持本体部14aの幅という。図4Aおよび図4Bに示すように、把持本体部14aの、X軸方向における中心と前端との間の領域(以下、前方領域という)における幅d1は、X軸方向における中心と後端との間の領域(以下、後方領域という)における幅d2よりも大きい。前方領域の幅d1を大きくすることにより、前方領域に配置される表示部21(表示部101に対応)の表示面積を大きくすることが出来る。
また把持本体部14aの前方領域と後方領域それぞれの、Y軸方向を曲率中心とする曲率は互いに異なる。本実施形態では、後方領域の曲率の方が前方領域の曲率よりも大きい。
[2−3.通信システムのレイアウト]
以下、主に図2および図3を参照し、通信システム100の各構成要素(図6参照)のレイアウトについて説明する。
表示部21は図6の表示部101に対応する。表示部21は、把持本体部14aの上面に設けられている。表示部21は、把持本体部14aの前方領域に配置される。
カメラ22aは図6のカメラ102aに対応する。カメラ22aは、把持本体部14aの前端に配置される。これによりカメラ22aは、杖10の前方の上下および左右それぞれの画角180度以上の画像を撮影できる。カメラ22bは図6のカメラ102bに対応する。カメラ22bは、把持本体部14aの後端に配置される。これによりカメラ22bは、杖10の後方の上下および左右それぞれの画角180度以上の画像を撮影できる。従って、カメラ22aおよびカメラ22bにより把持本体部14aの周囲全体を撮影できる。
入力ボタン23aは図6の入力ボタン103aに対応する。入力ボタン23bは図6の入力ボタン103bに対応する。入力ボタン23aおよび入力ボタン23bは、把持本体部14aの前方領域において、表示部21とカメラ22aとの間に左右に分けて配置される。
スピーカ24は図6のスピーカ104に対応する。スピーカ24は、把持本体部14aの前方領域において、把持本体部14aの上面と垂直な側面に配置されている。杖10が右利き用であれば、スピーカ24は、把持本体部14aの左側の側面に設けられる(図5参照)。スピーカ24を前方領域に配置することにより、ユーザが把持本体部14aの後方領域を握る際に、スピーカ24が指で隠れにくい。なお、杖10が左利き用であれば、スピーカ24は、把持本体部14aの右側の側面に設けられる。またスピーカ24の数を2つとし、スピーカ24を把持本体部14aの左側の側面と、右側の側面とに、ひとつずつ配置してもよい。
マイクロフォン25は図6のマイクロフォン105に対応する。マイクロフォン25は、把持本体部14aの前方領域に配置される。またマイクロフォン25は、X軸方向において、表示部21とカメラ22aとの間に配置される。またマイクロフォン25は、Y軸方向において、入力ボタン23aと入力ボタン23bとの間に配置される。マイクロフォン25を前方領域に配置することにより、ユーザが把持本体部14aの後方領域を握る際に、マイクロフォン25が指で隠れにくい。またスピーカ24とマイクロフォン25とを、側面と上面とに分けて配置することにより、ある程度離間して配置することができ、スピーカ24とマイクロフォン25との干渉が生じにくい。
図6に示す表示部101、カメラ102a、カメラ102b、入力部103、スピーカ104、マイクロフォン105、通信部106、検出部108、制御部109、バッファ109a、および記憶部110等の通信システム100に関する電気系統は、本実施形態では把持本体部14aの前方領域における内部に配置される。前方領域の幅d1は後方領域の幅d2よりも大きいため、多くの構成要素を収容できる。また把持本体部14aにこれらの構成要素を収容することにより、接続部14bまたは杖本体部12の内部に収容する場合とくらべて、杖10の全体の重量バランスを取り易い。
電池27は図6に示す電池107に対応する。電池27は、接続部14bの内部に配置される。電池27は、ユーザによって杖10に取り付けおよび杖10から取り外しが可能であってもよい。この場合、電池27は、一次電池であってもよい。また、電池27は、杖10から取り外されて、杖10の外部の充電器で充電されてもよい。電池27は重いため、把持本体部14aの前方領域および後方領域の一方に偏って配置する場合とくらべて、接続部14bに配置される方が、杖10の全体の重量バランスを取り易い。
[3.動作]
[3−1.外出支援システムの動作例1]
図6および図8を用いて外出支援システム600の動作例1について説明する。この動作例1の外出支援システム600は、情報収集システム500を包む。
例えば本実施形態では、杖10は公共機関からユーザへ配給されるとする。公共機関は、杖10をユーザへ配給する際に、入力部103を介してユーザの識別情報を入力する。記憶部110は、識別情報を記憶する。ここでユーザの識別情報とは、杖10のユーザの個人IDを示す。識別情報は、ユーザの氏名、性別、年齢、住所、趣向等の個人を特定するための情報である。
杖10の歩行量検出部108bは、随時ユーザの歩行量を検出する(S51)。検出した歩行量は、外出情報として記憶部110に記憶される。
杖10の通信部106は、所定のタイミングで、ユーザの個人IDと外出情報とをサーバ200の通信部201へ送信する(S51A)。所定のタイミングは、例えば1日1回、所定の時刻など、定期的なタイミングでもよく、ユーザが任意に送信するタイミングでもよい。またはサーバ200から杖10に対し、コマンドが送信されるタイミングでもよい。なお、歩行量は、本開示の外出情報の一例であり、個人IDと歩行量とが対応付けられた情報は、本開示のユーザ情報の一例である。
サーバ200の制御部202(統計部202a)は、杖10のユーザから送信された外出情報(歩行量)の統計をとる(S52)。また杖10と同様の杖が複数のユーザに所有されている場合、全ユーザの外出情報の統計をとる。以上のステップS51およびステップS52は、本開示の情報収集システム500の動作に相当する。ステップS51、ステップS51AおよびステップS52の動作が実行されることで、サーバ200は、ユーザの外出情報を得ることが出来る。サーバ200のユーザは、杖10のユーザの外出情報(歩行量)を得ることで、杖10のユーザに対し、外出を促すなど、的確なアプローチができる。
さらにサーバ200は、ユーザの外出情報の統計結果等を杖10へ送信してもよい(S52A)。ステップS51、ステップS51AおよびステップS52により情報を収集する情報収集システムに、ステップS52Aの情報をユーザへフィードバックする動作を組み合わせることで、外出支援システム600が実現される。なおユーザの外出情報の統計結果とは、特定の杖10のユーザ(以下、特定ユーザという)の外出情報の統計結果、または同様の杖10を保有する複数のユーザの外出情報の統計結果である。より具体的には、特定ユーザの外出情報の統計結果とは、特定ユーザの1週間の歩行量の統計結果、または特定ユーザおよびユーザ全体の1週間の歩行量の比較等である。統計期間および対象は、いずれも任意である。
サーバ200から杖10に統計結果が送信された場合、杖10は、その統計結果を杖10の表示部101に表示してもよい。例えば表示部101は、特定ユーザの1週間の歩行量の変化をグラフ化して表示する。これによりユーザは自身の外出状況を客観的に把握でき、外出の意欲が増す。
さらに動作例1の外出支援システム600では、別の情報収集および外出支援も実行する。例えばサーバ200のイベント抽出部202bは、ユーザに適したイベントを抽出する(S53)。イベントは、外出を伴うイベントである。例えばイベントは、高齢者に社会参画を促すためのイベント(例えば、地域の祭り、高齢者のための座談会)、高齢者に商品またはサービスの購入を促すためのイベント(例えば、コーヒーの無料イベント、ぶどう狩りバスツアーの半額イベント)、または、高齢者向けのサービスを提供するイベント(例えば、将棋大会、ガーデニング講習会)などである。
図7Aは、本実施形態におけるイベント抽出部202bで参照される個人情報の一例を示す図である。図7Aでは、個人情報は、テーブル形式で格納されている。例えばユーザの識別情報である個人ID「P0001」には、イベント種別「ET0001」および地域「R0001」が対応付けられている。個人情報は、記憶部203に記憶されている。イベント種別とは、イベントのグループまたはクラスを示す情報である。イベント種別は、例えば、イベントの種類(例えば展示会、祭りなど)、イベントの対象年齢(高齢者、子供など)などに基づいて設定されたグループまたはクラスを示す。地域とは、イベントが行われる場所を含む領域を示す情報であり、例えば行政区画(市、町および村など)に対応する。
また図7Bは、本実施形態におけるイベント抽出部202bで参照されるイベント情報群の一例を示す図である。図7Bでは、イベント情報群は、テーブル形式で格納されている。
イベント情報群は、イベントの識別情報と、イベント種別、メッセージ、地域、場所および日時とを関連付けるデータ集合である。メッセージとは、イベントを説明するテキスト情報であり、通信システム100の表示部101に表示される情報である。場所は、イベントが行われる場所を特定する情報であり、ここでは、緯度および経度で表されている。日時は、イベントが行われる日時を特定する情報であり、ここでは、年、月、日、時および分で表されている。
例えばイベントの識別情報であるイベントID「E0001」には、イベント種別「ET0001」、メッセージ、地域「R0001」、場所「(35.000,135.000)」および日時「2017/3/10 10:00」が対応付けられている。
イベント抽出部202bは、図7Aの個人情報を参照し、ユーザの識別情報に対応する地域およびイベント種別を特定する。そして図7Bのイベント情報群を参照し、特定した地域およびイベント種別のイベントを抽出する。つまり、イベント抽出部202bは、図7Bに示すイベント情報群に含まれる複数のイベントの中から、ユーザの識別情報に対応する1以上のイベントを抽出する。
例えばサーバ200は、通信システム100から、ユーザの識別情報として「P0001」を受信した場合、イベント抽出部202bは、図7Aの個人情報を参照して、個人ID「P0001」に対応するイベント種別「ET0001」および地域「R0001」を特定する。
そして、イベント抽出部202bは、図7Bのイベント情報群を参照して、特定されたイベント種別「ET0001」および地域「R0001」を有するイベントID「E0001」を抽出する。
以上のようにイベントが抽出されると、サーバ200は、杖10にイベント情報を送信する(S53A)。イベント情報は、図7Bに示すような、イベントIDに対応するメッセージ、場所および日時などである。またサーバ200は、杖10にユーザの参加の可否を問い合わせる。
杖10は、サーバ200からイベント情報を受信し、参加の可否の問い合わせを受け付けると、表示部101にイベント情報と、参加の可否を問い合わせる画面とを表示する。
例えば表示部101は、イベント情報として、「今日の夕方から、A公園で地域のお祭りがあります」というメッセージを表示する。また例えば表示部101は、イベント情報として、「明日、市役所の喫茶でコーヒーが無料です」というメッセージを表示する。さらに表示部101は、参加の可否を問い合わせる画面として、例えば「参加する」および「参加しない」の選択ボタンを表示する。つまりタッチパネル103cは、ユーザのイベントへの参加の可否を示す情報を受け付ける。なお、入力ボタン103aおよび入力ボタン103bを、それぞれ「参加する」、「参加しない」の選択ボタンとして用いてもよい。
例えばユーザが表示部101上で「参加する」を選択すると、タッチパネル103cは参加を示す参加情報を受け付ける(S54)。そして杖10は、個人IDと参加情報とをサーバ200へ送信する(S54A)。なお、参加情報は本開示の外出情報の一例であり、個人IDと参加情報とが対応付けられた情報は、本開示のユーザ情報の一例である。
サーバ200の統計部202aは、ユーザのイベントへの参加に関する統計を取る(S55)。たとえば統計部202aは、特定ユーザが参加する傾向のイベント種別の統計を取ってもよい。または統計部202aは、特定ユーザの1週間のイベント参加数の統計を取ってもよい。または統計部202aは、特定ユーザと全ユーザのイベント参加数を比較してもよい。以上のステップS54、ステップS54AおよびステップS55によりユーザの外出情報を収集する動作は、本開示の情報収集システム500の動作に相当する。ステップS54、ステップS54AおよびステップS55の動作が実行されることで、サーバ200は、ユーザの外出情報を得ることが出来る。サーバ200のユーザは、杖10のユーザの外出情報(イベントへの参加情報)を得ることで、杖10のユーザに対し、杖10のユーザに適したイベントを告知するなど、効率的なアプローチができる。
さらにサーバ200は、ユーザのイベントへの参加に関する統計結果を杖10へ送信してもよい(S55A)。このように情報をユーザへフィードバックする動作が組み合わさることで、ユーザの外出が促進されるため、外出支援システム600が実現される。なお、ユーザのイベントの参加に関する統計結果とは、例えば参加者数の多いイベントを示す情報でもよい。
サーバ200から杖10に統計結果が送信された場合、杖10は、その統計結果を杖10の表示部101に表示してもよい。これによりユーザは、イベントに関する客観的な情報を得ることができ、外出の意欲が増す。
なお、ステップS52およびステップS55で得られた統計結果は、第1の通信装置300へ送信されてもよい。たとえば第1の通信装置300のユーザが商業施設である場合、統計結果を利用して、杖10のユーザに対してより適切なイベントまたはサービスを考案することが出来る。
[3−2.外出支援システムの動作例2]
図6および図9を用いて外出支援システム600の動作例2について説明する。動作例1と同様の動作については説明を省略する。
はじめに、杖10の通信部106は、杖10のユーザの個人IDをサーバ200の通信部201へ送信する(S60A)。通信部201がユーザの個人IDを受信すると、サーバ200のイベント抽出部202bは、動作例1のステップS53と同様の手順でユーザに適した地域のイベント情報を抽出する(S61)。そして抽出されたイベント情報は、サーバ200の通信部201から杖10の通信部106へ送信される(S61A)。
杖10がイベント情報を受信すると、杖10の表示部101は、受信したイベント情報を表示する。そしてユーザは、表示されたイベント情報から、参加するイベントを決定する。つまりユーザは、入力部103を介して参加するイベントを入力する(S62)。
杖10の制御部109は、参加するイベントの情報を受け付けると、位置検出部108aに杖10の現在位置を検出させる(S63)。そして杖10は、位置検出部108aで検出した現在位置と、参加するイベントの情報とをサーバ200へ送信する(S63A)。参加するイベントの情報とは、サーバ200が少なくともイベントの場所を認識できる情報であればよい。
サーバ200が現在位置と参加するイベントの情報とを受信すると、サーバ200のルート探索部202cは、杖10の現在位置からイベントが行われる場所までのルートを探索する(S64)。探索結果としてのルート情報は、杖10に送信される(S64A)。
なお、ルート探索部202cは、高齢者にとって危険な道として予め定義された道をルートから除外してルート探索を行ってもよい。また、ルート探索部202cは、高齢者にとって安全な道として予め定義された道を優先してルート探索を行ってもよい。これにより、杖10のユーザ(高齢者)を安全にイベントの場所まで導くことができる。
杖10がルート情報を受信すると、表示部101はルート情報を表示する。つまり、杖10は、ユーザに対し、表示部101を介してイベントの場所までのナビゲーションを開始する(S65)。ナビゲーションは、音声によるナビゲーションであってもよい。
以上のように杖10のユーザは、サーバ200から適切なイベント情報を提供されることにより、外出の意欲が増す。また杖10のユーザは、サーバ200から適切なルート情報を提供されることにより、安心して外出ができ、外出の意欲が増す。
[4.効果]
本実施形態の情報収集システム500は、歩行補助用の杖10およびサーバ200を備えた情報収集システム500である。杖10は、制御部109と通信部106とを有する。制御部109は、杖10を携えた外出に関する外出情報を取得する。制御部109は、外出情報及び外出情報に基づいて生成された情報の少なくとも一方であるユーザ情報を生成する。制御部109は、通信部106に、ユーザ情報をサーバへ送信させる。
これによりサーバ200で杖10のユーザの外出情報を収集することができ、サーバ200のユーザは、杖10のユーザに対して外出を促すような適切なアプローチができる。その結果、ユーザの身体能力の低下を抑制することができる。また本実施形態では、ユーザが外出に日常的に持ち歩く杖10を用いるため、外出情報を的確に収集することが出来る。さらに、スマートフォンまたはモバイル端末を用いて情報を収集することもできるが、主なユーザである高齢者の中には、スマートフォンまたはモバイル端末を使いこなすことが難しく、携帯しない者も多い。本実施形態では、歩行に必要な杖10を用いるため、情報収集が容易である。また、スマートフォンまたはモバイル端末を、紐などを用いて杖10に結びつけて情報収集システム500を実現することもできるが、杖10としての重量バランスを崩しやすい。本実施形態では、杖10と通信システム100とを一体化することにより、杖10としての重量バランスを図りやすい。
本実施形態の情報収集システム500において、杖10は、杖10のユーザの識別情報を保持する保持部(記憶部110)をさらに有する。制御部109は、識別情報と外出情報とを用いてユーザ情報を生成する。
これによりサーバ200は、外出情報と、その外出情報の対象となるユーザとを対応付けることができる。つまりサーバ200は、杖10のユーザ固有の外出情報を収集でき、サーバ200のユーザは、杖10のユーザに外出を促すために、ユーザ一人ひとりに合うアプローチができる。またサーバ200のユーザは、杖10のユーザの特性に合ったアプローチを提案できる。その結果、杖10のユーザの身体能力の低下を効率よく抑制することができる。
本実施形態の情報収集システム500において、制御部(109)は、外出情報として、ユーザが外出する予定を有するか否かを示す情報、ユーザが外出しているか否かを示す情報及び前記ユーザが外出したか否かを示す情報の少なくともいずれか一つを取得する。
これによりサーバ200は、より的確なユーザの外出情報を得ることができる。
本実施形態の情報収集システム500において、制御部109には、外出情報として、杖10の位置と、ユーザが参加するイベントに関する情報と、ユーザの歩行量と、の少なくとも何れか一つが入力される。
サーバ200がこれらの外出情報を得ることにより、サーバ200のユーザは、杖10のユーザへ外出を促すような適切なアプローチを提案できる。
本実施形態の情報収集システム500において、杖10は、さらに杖10の位置を検出する位置検出部108aを有する。制御部109には、位置検出部108aで検出された杖10の位置が外出情報として入力される。
これによりサーバ200は、ユーザ情報が示す杖10の位置によりユーザが参加しているイベントを特定する。ここで、杖10のユーザがイベントに参加しているか否かの判断は、杖10の位置により判断できる。たとえば杖10にサーバ200からイベント情報を送信した場合、そのイベントの開催場所と、杖10の位置とが合致していれば、杖10のユーザがそのイベントに参加していると推測できる。これにより、杖10のユーザからサーバ200へ、イベントへ参加する旨の情報が発信されない場合も、サーバ200はイベントへの参加情報を得ることができる。したがって、サーバ200は的確に外出情報を収集できる。したがってサーバ200のユーザは、杖10のユーザへ外出を促すような適切なアプローチを提案できる。
本実施形態の情報収集システム500において、杖10の通信部106は、サーバ200からイベントに関するイベント情報を受信可能である。杖10は、イベントへの参加の可否に対する杖10のユーザからの入力を受け付ける入力部103をさらに有する。入力部103が、ユーザのイベントへの参加を示す参加情報を受け付けた場合に、制御部には、外出情報としてイベントに関する情報が入力される。
これによりサーバ200は、ユーザの参加情報を含む外出情報を正確に収集できる。したがってサーバ200のユーザは、杖10のユーザへ外出を促すような適切なアプローチを提案できる。
また本実施形態の外出支援システム600は、歩行補助用の杖10およびサーバ200を用いた外出支援システム600である。杖10は、杖10のユーザに関するユーザ情報をサーバ200へ送信して、サーバ200から外出を支援する外出支援情報を受信する通信部106を有する。サーバ200は、ユーザ情報に基づく外出支援情報を、杖10の通信部106へ送信する。
すなわち外出支援システム600は、杖10から得た情報を収集するだけでなく、杖10のユーザに対し、外出を支援するような情報を送信できる。外出を支援するような情報とは、外出を促すような情報および外出時の安全性を高めるような情報などである。
これにより杖10は、ユーザの歩行を補助することに加えて、ユーザの外出を促進させることができる。すなわち杖10は、身体能力の低下による外出の減少を抑制することに加えて、外出の目的の喪失または外出への不安による外出の減少も抑制することができる。
または杖10は、ユーザの歩行を補助することに加えて、ユーザに安心して外出できるよう、支援することができる。具体的には、杖10は、イベント会場への安全なルート案内等を行うことにより、外出を支援できる。つまり杖10は、物理的および心理的にユーザの外出を促進することができる。そのため、ユーザの外出を増加させることができ、ユーザの身体能力の低下を抑制することができる。
また本実施形態では、ユーザが外出に日常的に持ち歩く杖10を用いるため、的確に外出を支援することが出来る。さらに、スマートフォンまたはモバイル端末を用いて外出を支援することもできるが、主なユーザである高齢者の中には、スマートフォンまたはモバイル端末を使いこなすことが難しく、携帯しない者も多い。本実施形態では、歩行に必要な杖10を用いるため、外出支援が容易である。
本実施形態の外出支援システム600において、サーバ200は、ユーザ情報に基づき、杖10のユーザへ参加を提案可能なイベントを選択する。またサーバ200は、外出支援情報として、選択したイベントに関するイベント情報を杖10の通信部106へ送信する。これによりサーバ200は、杖10のユーザに適したイベントを提案できる。したがってサーバ200のユーザは、杖10のユーザへ外出を促すような適切なアプローチを提案できる。
本実施形態の外出支援システム600において、杖10の数は複数であり、それぞれが異なるユーザに使用される。複数の杖10のそれぞれは、通信部106を有する。それぞれの通信部106は、複数の杖10のそれぞれを携えたユーザに関するユーザ情報をサーバ200へ送信する。また複数の杖10のそれぞれは、サーバ200から外出を支援する外出支援情報を受信する。サーバ200は、複数の杖10のそれぞれのユーザ情報に基づきユーザごとに外出支援情報を算出する。またサーバ200は、算出した外出支援情報を、対応する複数の杖10のそれぞれの通信部106へ送信する。
これによりサーバ200のユーザは、複数のユーザへ、外出を促すような適切なアプローチを提案できる。
また本実施形態の外出支援システム600において、サーバ200は、ユーザ情報に基づき、複数の杖10のそれぞれのユーザへ参加を提案可能なイベントを選択する。そしてサーバ200は、外出支援情報として、選択したイベントに関するイベント情報を、対応する複数の杖10のそれぞれの通信部106へ送信する。
これによりサーバ200のユーザは、それぞれのユーザに適したイベントを提案できる。したがって、複数のユーザに外出を促すような適切なアプローチを提案できる。
また本実施形態の情報収集システム500に用いられる歩行補助用の杖10は、杖10を携えた外出に関する外出情報が入力され、外出情報に基づくユーザ情報を生成する制御部109と、ユーザ情報を送信する通信部106と、を備える。
本実施形態の情報収集システム500に用いられる杖10は、杖10のユーザの外出情報を的確に出力できる。
本実施形態の外出支援システム600に用いられる歩行補助用の杖10は、杖10のユーザに関するユーザ情報を送信し、ユーザ情報に対応する、外出を支援する外出支援情報を受信する通信部106を備える。
本実施形態の外出支援システム600に用いられる杖10は、杖10のユーザに適した外出情報を的確に受信できる。
また本実施形態の歩行補助用の杖10は、図1〜図5に示すように、第1の方向に平行な軸状の杖本体部12と、杖本体部12の一端に配置され、第1の方向と交差する第2の方向に沿って配置された把持部14と、把持部14の第2の方向の一端に配置された第1の撮影部(カメラ22a)と、把持部の第2の方向の他端に配置された第2の撮影部(カメラ22b)と、把持部の中心よりも第2の方向の一端側に配置された表示部21と、を備える。これにより歩行補助用の杖10として持ち易さを維持しつつ、第1の撮影部および第2の撮影部は杖の周囲を広範囲に撮影できる。また歩行補助用の杖として持ち易さを維持しつつ、表示部21の画面が杖を持つ手で見えにくくなるのを抑制できる。
また本実施形態の杖10において、第1の方向および第2の方向に交差する方向を第3の方向とし、把持部14(把持本体部14a)において、第3の方向の長さを幅とする場合に、把持部14の、中心と第2の方向の一端との間の第1の領域(前方領域)における幅は、中心と第2の方向の他端との間の第2の領域(後方領域)における幅よりも大きくてもよい。
これにより第1の領域に配置される表示部21の画面を大きくすることができ、ユーザが見やすくなる。またユーザは、通常の使用状態において、把持部(把持本体部14a)の後方領域を掴んで使用する。したがって、通常の使用状態において、把持部(把持本体部14a)は後方から前方に向かってユーザの体重を受ける事が多い。このように把持部(把持本体部14a)がユーザの体重を受けても、前方領域の幅が後方領域の幅よりも大きいことにより、ユーザの手が前方領域へと滑るのを抑制できる。したがって、歩行補助用の杖としての持ちやすさを向上できる。
また本実施形態の杖10において、把持部14(把持本体部14a)の、中心と第2の方向の一端との間の第1の領域の曲率は、中心と第2の方向の他端との間の第2の領域の曲率と異なってもよい。
これにより第1の領域の曲率を、表示部21の配置の観点で設定できる。また第2の領域の曲率を、歩行補助用の杖10としての持ち易さの観点で設定できる。
また本実施形態の杖10において、把持部14(把持本体部14a)の、中心と第2の方向の一端との間の第1の領域には、さらにスピーカ24を備えてもよい。
これにより歩行補助用の杖10として持ち易さを維持しつつ、杖10を持つ手がスピーカ24と重なるのを抑制でき、スピーカ24の機能を維持できる。
また本実施形態の杖10において、把持部14(把持本体部14a)の、中心と第2の方向の一端との間の第1の領域には、さらにマイクロフォン25を備えてもよい。
これにより歩行補助用の杖10として持ち易さを維持しつつ、杖10を持つ手がマイクロフォン25と重なるのを抑制でき、マイクロフォン25の機能を維持できる。
また本実施形態の杖10において、把持部14は、杖本体部12と着脱可能に構成される。また杖10の通信システム100は、把持部14に内蔵される。
これにより、杖10のユーザは、杖10を使用しないときに、把持部14を杖本体部12から取り外すことができる。そのため、通信システム100の携帯性を向上させることができる。さらに把持部14が故障した際に新しい把持部14と交換ができる。さらに把持部14を機能的にバージョンアップした新しい製品と交換ができる。さらに個人の趣味嗜好により把持部の形状・色を変更することができる。さらに歩行補助により杖本体部12が破損した際に新しい杖本体部を装着できる。
[5.他のシステム]
図6に示すような情報収集システム500および外出支援システム600は、他のシステムにも利用できる構成である。他のシステムとは、例えば異常検出システム、置き忘れ検出システム、災害情報配信システム、および安否確認システム等である。これらの他のシステムは、単体でも機能する。またこれらの他のシステムは、組み合わせられる。以下、それぞれのシステムを説明する。
[5−1.異常検出システム]
[5−1−1.異常検出システムの動作]
以下、本実施形態の異常検出システムについて説明する。図11は、異常検出システムを用いた場合の、異常発生時の状況を示すイメージ図である。
図11の(A)に示すように、杖10のユーザの転倒を、「異常」とする。ユーザが転倒すると、異常検出システムは異常を検出し、図11の(B)に示すように、第2の通信装置400に異常を報知する。第2の通信装置400は、杖10のユーザの家族またはかかりつけ医などの救急連絡先によって使用される。図11の(C)に示すように、ユーザの家族またはかかりつけ医などは、第2の通信装置400を用いて映像でユーザの安否を確認できる。また図11の(D)に示すように、杖10のユーザは、家族またはかかりつけ医と通信できる。
以下、図6および図10を用いて異常検出システムの動作を説明する。
杖10のユーザが転倒した場合、杖10の異常検出部108cは異常を検出する(S71)。具体的には、杖10の異常検出部108cは、衝撃センサで転倒による衝撃を検出する。また異常検出部108cは、姿勢センサで杖10の姿勢を検出する。例えば通常の使用状態において、杖10の杖本体部12の長手方向が鉛直方向であるのに対し、異常発生時において、異常検出部108cは、杖本体部12の長手方向が水平方向である。異常検出部108cは、所定の閾値より大きい衝撃を検出し、かつ通常と異なる姿勢を所定の期間より長く検出した場合、異常を検出する。
なお、異常検出部108cは、脈拍センサにより所定の脈拍より多い脈拍を検出した場合、異常を検出してもよい。また異常検出部108cは、杖10のユーザが緊急ボタン(例えば入力ボタン103aまたは入力ボタン103b)を押下した場合に、ユーザの異常を検出してもよい。
なお、ユーザの異常が検出されない場合(ステップS71でNo)は、ステップS71が繰り返される。一方、上述のようにユーザの異常が検出された場合(ステップS71でYes)は、スピーカ104を介して報知音を出力する(S72)。報知音は、例えばブザー音である。報知音は、杖10の周囲の人によく聞こえる音であればよい。
さらに杖10の通信部106は、異常を知らせる報知信号を第2の通信装置400へ直接、またはサーバ200を介して送信する(S72A)。報知信号とは、杖10のユーザの異常を遠隔地にいる人に報知するための信号である。なお、報知信号の送信先は、あらかじめ定められ、記憶部110に記憶されている。
報知信号が第2の通信装置400に送信された場合に、杖10および第2の通信装置400は、双方向の音声通信を行う(S73、S73A)。この双方向の通信は、音声信号による通信ではなく、文字情報による通信でもよい。または音声信号と文字情報の両方による通信でもよい。文字情報は、入力部103を介して入力される。また第2の通信装置400から送信される文字情報は、杖10の表示部101に表示される。
次に第2の通信装置400のユーザが撮影指示を入力すると、第2の通信装置400は、撮影指示を杖10に送信する(S74)。
杖10の制御部109は、撮影指示を受けるとカメラ102aおよびカメラ102bに撮影を開始させる(S75)。カメラ102aおよびカメラ102bを用いることで、杖10の周囲を360度撮影することができ、的確に杖10のユーザを撮影することが出来る。
撮影された画像(画像データ)は、通信部106により第2の通信装置400に送信される(S75A)。これにより第2の通信装置400のユーザは、杖10の周囲の画像を見ながら杖10のユーザと通話することができる。したがって、第2の通信装置400のユーザは、的確に状況を把握できる。
また画像データは、杖10の記憶部110に記憶される(S76)。または画像データは第2の通信装置400で記憶される(S76)。または画像データはサーバ200へ送信され、記憶部203で記憶される。画像データを記憶することにより、追って状況の検証が出来る。
[5−1−2.異常検出システムの効果]
異常検出システムに用いられる杖10は、歩行補助用の杖10である、杖10は、杖10のユーザの異常を検出する異常検出部108cと、異常検出部108cで異常が検出された場合に、外部の通信装置(たとえばサーバ200または第2の通信装置400)へ異常を報知する通信部106と、異常検出部108cで異常が検知された場合に、撮影を開始する撮影部(カメラ)102a,102bと、を備える。
これにより杖10は、ユーザの歩行を補助することに加えて、外出中の急病および負傷などによる行き倒れに対するユーザの不安を軽減することができる。つまり、杖10は、身体能力が低下しているユーザに対して、外出に対する安心感を与えることができる。そのため、杖10は、物理的および心理的にユーザの外出を促進することができる。その結果、杖10は、ユーザの外出を増加させることができ、ユーザの身体能力の低下を抑制することができる。
異常検出システムに用いられる杖10は、カメラ102a,102bで撮影された映像を記録する記憶部110をさらに備えてもよい。
これにより異常事態の分析が容易となる。
異常検出システムに用いられる杖10において、カメラ102a,102bは、異常検出部108cで異常が検出された場合に、自動で撮影を開始してもよい。
これにより異常発生時に状況が容易に把握される。
異常検出システムに用いられる杖10において、通信部106は、外部の通信装置(たとえばサーバ200および第2の通信装置400の少なくとも一方)へ異常を報知した後に、外部の通信装置からカメラ102a,102bの撮影を開始させるための信号を受信してもよい。
これにより異常発生時に状況が容易に把握される。
異常検出システムに用いられる杖10において、異常検出部108cにより、杖10が受けた衝撃の大きさと、杖10の姿勢と、姿勢が維持された時間とが特定されてもよい。
これにより異常が高精度に検出される。つまり、例えばユーザ自身に異常はなく、ユーザが単に杖10を落とした後、すぐに杖10を拾い上げた場合を例に説明する。ユーザが杖10を落とすと、異常検出部108cは、所定値以上の衝撃を検出し、かつ異常な姿勢を検出するが、異常な姿勢が維持された時間は所定値を満たない。この場合、異常検出部108cは、異常を検出しない。
異常検出システムに用いられる杖10は、図1〜図5に示すように、第1の方向に平行な軸状の杖本体部12と、杖本体部12の一端に配置され、第1の方向と交差する第2の方向に沿って配置された把持部14と、を備えてもよい。また異常検出部108cは、バイタルセンサを有してもよい。またバイタルセンサは、把持部14に配置されてもよい。
これにより把持部14を握るユーザの手を介して脈拍等を測定できる。したがって、ユーザの異常が高精度に検出される。
異常検出システムに用いられる杖10は、第1の方向に平行な軸状の杖本体部12と、杖本体部12の一端に配置され、第1の方向と交差する第2の方向に沿って配置された把持部14と、を備えてもよい。また杖10は、把持部14の第2の方向の一端に配置された第1の撮影部(カメラ22a)と、把持部14の第2の方向の他端に配置された第2の撮影部(カメラ22b)と、を有してもよい。
これにより杖10は、広範囲に把持部14の周囲を撮影でき、異常発生時に状況が容易に把握される。
異常検出システムに用いられる杖10において、撮影部(カメラ102a,102b)は、ユーザの指示により撮影を開始可能であってもよい。
これにより歩行補助用の杖10のユーザは、自身の状況を、撮影したいタイミングで撮影でき、安心して外出できる。
また、異常検出システムにおいて、ユーザの異常は、報知音の出力によって報知される。
これにより、杖10は、杖10の近傍にいる人にユーザの異常を報知することができる。そのため、杖10は、杖10の近傍にいる人に助けを求めることができ、外出に対するユーザの安心感を向上させることができる。
また、異常検出システムにおいて、ユーザの異常は、通信部106を介して外部の通信装置(サーバ200および第2の通信装置400の少なくとも一方)へ報知信号として送信される。
これにより、杖10は、杖10から離れた場所にいる人にユーザの異常を報知することができる。そのため、杖10は、遠隔地にいる人に助けを求めることができ、外出に対するユーザの安心感を向上させることができる。
また、本実施形態において、通信部106は、外部の通信装置(たとえば第2の通信装置400)に報知信号が送信された場合に、さらに、外部の通信装置と双方向の通信を行う。
これにより、ユーザは、杖10を用いて、遠隔地にいる人に双方向の通信により助けを求めることができる。そのため、杖10は、外出に対するユーザの安心感を向上させることができる。
また、本実施形態において、通信部106は、外部の通信装置(たとえば第2の通信装置400)と双方向の通信を行う場合に、さらに、カメラ102a,102bによって撮影された画像を送信する。
これにより、遠隔地にいる人に通話により助けを求めるときに、ユーザの現在の状況を遠隔地にいる人に伝えることが容易となる。そのため、ユーザの現在の状況に適した助けを得ることが期待でき、外出に対するユーザの安心感をさらに向上させることができる。
[5−2.置き忘れ検出システム]
[5−2−1.置き忘れ検出システムの動作]
以下、本実施形態の置き忘れ検出システムについて説明する。置き忘れ検出システムは、杖10の置き忘れを検出できる。また置き忘れ検出システムは、杖10を置き忘れた場所を特定できる。以下、図6および図12を用いて置き忘れ検出システムの動作を説明する。
杖10の置き忘れ検出部108dは、杖10の置き忘れを検出する(S81)。例えば、置き忘れ検出部108dは、杖10の位置センサおよび動きセンサの出力信号に基づいて、杖10の置き忘れを検出する。具体的には、置き忘れ検出部108dは、例えば、杖10の位置がユーザの住居内ではなく、所定期間を超えて動きが検出されない場合に、杖10の置き忘れを検出する。
置き忘れ検出部108dが杖の置き忘れを検出すると(ステップS81でYes)、位置検出部108aは杖10の位置を検出する(S82)。置き忘れ検出部108dが杖の置き忘れを検出しない場合(ステップS81でNo)、ステップS81が繰り返される。
通信部106は、杖10の置き忘れと、杖10の現在位置とをサーバ200および第2の通信装置400の少なくとも一方へ送信する(S82A)。
サーバ200のユーザおよび第2の通信装置400のユーザの少なくとも一方は、杖10の置き忘れと現在位置とを把握できる。
[5−2−2.置き忘れ検出システムの効果]
以上のように、本実施形態の置き忘れ検出システムは、杖10の置き忘れによる杖10の紛失を減少させることができる。
[5−3.災害情報配信システム]
[5−3−1.災害情報配信システムの動作]
本実施形態の災害情報配信システムについて説明する。以下、図6および図13を用いて災害情報配信システムの動作を説明する。
サーバ200の災害情報配信部201aは、緊急災害情報を発信する(S90A)。緊急災害情報とは、人の避難が要求される災害に関する情報である。本実施形態では、緊急災害情報は、避難所の位置を示す情報を含む。人の避難が要求される災害は、自然災害(例えば地震、津波、洪水および台風など)および人為災害(例えば火災およびテロリストによる破壊活動など)を含む。
杖10の通信部106が緊急災害情報を受信すると、杖10は、報知部を用いて、緊急災害情報をユーザへ報知する(S91)。報知部の一例は、表示部101である。報知の例として、表示部101は緊急災害情報を表示する。さらに具体的には、表示部101は、災害の内容、避難の重要度および避難所の情報などを表示する。なお、報知部は、ユーザに緊急災害情報を報知できれば表示部101以外でもよい。つまり報知の手段は、文字または図による視覚的な表示に限られず、たとえば音声信号の出力であってもよい。この場合は、スピーカ104が報知部に相当する。
また杖10の通信部106が緊急災害情報を受信すると、位置検出部108aは、杖10の位置を検出する(S92)。
緊急災害情報に示される避難所の選択肢が複数ある場合は、位置検出部108aにより検出された位置に基づいて、制御部109が避難所を決定する(S93)。または杖10のユーザが避難所を決定する。杖10の位置および決定された避難所の位置は、通信部106によりサーバ200に送信される(S93A)。
サーバ200が杖10の位置と決定された避難所の情報を受信すると、ルート探索部202cは、杖10の位置から避難所までのルートを探索する(S94)。探索結果としてのルート情報は、通信部201を介して、杖10に送信される(S94A)。
なお、ルート探索部202cは、高齢者にとって危険な道として予め定義された道をルートから除外してルート探索を行ってもよい。また、ルート探索部202cは、高齢者にとって安全な道として予め定義された道を優先してルート探索を行ってもよい。
表示部101は、サーバ200から受信したルート情報に基づいて、杖10の現在位置から避難所までユーザをナビゲーションする(S95)。具体的には、表示部101に地図と杖10の位置を示すマークおよびルート情報を重ねて表示部21に表示する。またスピーカを介して、地図、杖10の位置を示すマークおよびルート情報を重ねてディスプレイ20に表示することによりユーザをナビゲーションする。また、杖10は、スピーカ24から音声を出力することによりユーザをナビゲーションしてもよい。
[5−3−2.災害情報配信システムの効果]
これにより、本実施形態の災害情報配信システムは、杖10のユーザに緊急災害情報を提示できる。
また災害情報配信システムは、緊急災害時にユーザの避難所への避難を補助することができる。
[5−4.安否確認システム]
[5−4−1.安否確認システムの動作]
本実施形態の安否確認システムについて説明する。以下、図6および図14、図15を用いて安否確認システムの動作を説明する。
サーバ200は、任意のタイミングで、安否の問い合わせ(以下安否確認という)を杖10に送信する(S001A)。任意のタイミングとは、例えば予め定められた時間間隔の周期的なタイミングでもよい。また任意のタイミングとは、例えば、杖10の検出部108に含まれる動きセンサおよび姿勢センサの少なくとも一方の出力信号が所定の条件を満たしたときでもよい。所定の条件は、例えば杖10が所定期間を超えて不使用であることを示す条件である。所定期間は、実験的または経験的に予め定義されればよい。また例えば、任意のタイミングとは、サーバ200からの要求が発信されたタイミングでもよい。
サーバ200から安否確認が送信されると、表示部101は安否確認に関する画面を表示する(S002)。具体的には、例えば図15に示すように、表示部21(図6の表示部101)に、ユーザの安否を確認するためのグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を用いた操作面を表示する。以下において、このGUIの操作面を安否確認画面30という。杖10の入力部103は、安否確認に対する杖10のユーザの入力を受ける。入力部103は、たとえばタッチパネル103cである。
ここで安否確認画面30は、ドロップダウンリスト32と、ドロップダウンリスト34と、送信ボタン36と、を含む。ドロップダウンリスト32は、ユーザの状態を入力するための要素である。ドロップダウンリスト34は、補助者の必要性を入力するための要素である。送信ボタン36は、安否確認の入力結果の送信を指示するため要素である。
杖10のユーザが入力ボタン103a(入力ボタン23a)または入力ボタン103b(入力ボタン23b)を操作することにより、またはタッチパネル103cを操作することにより、ドロップダウンリスト32およびドロップダウンリスト34から適切な回答が選択される。図15では、ユーザの状態として「無事」が選択され、補助者の必要性として「不必要」が選択されている。さらにユーザが入力ボタン103a(入力ボタン23a)および入力ボタン103b(入力ボタン23b)を操作して、またはタッチパネル103cを操作して、送信ボタン36をクリックすると、通信部106は、安否確認に対するユーザの入力結果をサーバ200に送信する(S002A)。
[5−4−2.安否確認システムの効果]
本実施形態の安否確認システムでは、杖10のユーザの安否確認ができる。
(他の実施形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、上記の実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用可能である。また、上記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施形態をまとめて説明する。
上記実施形態にかかる情報収集システム500および外出支援システム600を組み合わせて、ひとつのシステムとしてもよい。たとえば図8に示す動作例1のステップS51〜ステップS54までの動作と、図9に示す動作例2のステップS63〜ステップS65までの動作とを合わせた動作を実行する外出支援システムであってもよい。
上記実施形態に係る情報収集システム500および外出支援システム600は、異常検出部108c、置き忘れ検出部108d、災害情報配信部201aを備えていなくてもよい。
上記実施形態に係る情報収集システム500は、イベント抽出部202bおよびルート探索部202cを備えていなくてもよい。
上記実施形態において、図6に示す通信システム100の各構成要素の配置は一例である。通信システム100の構成要素の一部は、サーバ200に含まれてもよいし、サーバ200の構成要素の一部は、杖10の通信システム100に含まれてもよい。例えば、上記実施形態において通信システム100がルート探索部202cを備えてもよい。この場合、サーバ200に代わって通信システム100が、杖10の位置からイベントが行われる場所までのルートを探索すればよい。
上記実施形態において、図2に示すように、杖10は、ユーザインタフェースの一例として入力ボタン23a,23bを備えているが、ユーザインタフェースはこれに限られない。杖10は、入力ボタン23a,23bに加えてスクロールホイールおよびトラックボールの少なくとも一方を備えてもよい。また杖は、入力ボタン23a,23bに加えてまたは入力ボタン23a,23bの代わりに、音声ユーザインタフェースとしてマイクロフォン25およびスピーカ24を用いてもよい。また杖10は、入力ボタン23a,23bに加えてまたは入力ボタン23a,23bの代わりに、タッチパネルまたはタッチディスプレイを用いてもよい。
さらに、上記実施形態では、杖10は、カメラ22aおよびカメラ22b、入力ボタン23aおよび23b、ならびにスピーカ24を備えているが、必ずしもそれらを備えなくてもよい。
上記実施形態では、杖10の通信システム(図6の通信システム100)に用いられる電池(図2の電池27)は、把持部14の接続部14b内に収納されているが、収納場所はこれに限られない。電池27は、通信システム100に電力を供給できればよい。例えば、電池27は、把持本体部14a内に収納されてもよい。
上記実施形態では、図6に示す表示部101、カメラ102a、カメラ102b、入力部103、スピーカ104、マイクロフォン105、通信部106、検出部108、制御部109、バッファ109a、および記憶部110等の通信システム100に関する電気系統は、把持本体部14aの前方領域における内部に配置されるが、全体のバランスおよび収容容量によっては、異なる領域に配置することも出来る。つまり図6に示す表示部101、カメラ102a、カメラ102b、入力部103、スピーカ104、マイクロフォン105、通信部106、検出部108、制御部109、バッファ109a、および記憶部110等の通信システム100に関する電気系統の一部又は全部は、把持本体部14aの後方領域における内部に配置されてもよい。
上記実施形態の外出支援システム600では、杖10の位置からイベントが行われる場所までユーザを道案内するが、必ずしも道案内は行われなくてもよい。その場合、図6の通信システム100は、位置検出部108aを備えなくてもよい。道案内が行われなくてもイベントの情報を表示することができるので、杖10は、ユーザの外出を促進することができる。
また、上記実施形態の通信システム100が備える構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されてもよい。例えば、通信システム100は、通信部106と、表示部101と、入力部103と、検出部108と、を有するシステムLSIから構成されてもよい。
システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを含んで構成されるコンピュータシステムである。前記ROMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
なお、ここでは、システムLSIとしたが、集積度の違いにより、IC、LSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはLSI内部の回路セルの接続および設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
なお、上記実施形態において、通信システムに含まれる各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また上記実施形態において、杖10の撮像部(カメラ102a,102b)は、周囲の建造物などの被写体を撮像するために用いられてもよい。被写体を撮像して生成された画像データは、杖10からサーバ200へ送信される。サーバ200は、画像データを分析し、被写体を特定する。そして被写体の建造物などに関する被写体情報を杖10に送信する。これによりユーザは、種々の情報を得ながら散歩をすることができ、特に観光地等で有用である。
上記実施形態の異常検出システムでは、ユーザの異常が検出された場合に、報知音の出力および報知信号の送信の両方を行っていたが、報知音の出力および報知信号の送信の一方のみを行ってもよい。
上記実施形態の異常検出システムでは、外部の通信装置は、通信システムに予め登録された装置(サーバ200および第2の通信装置400の少なくとも一方)として説明されているが、これに限られない。例えば、通信システム100は、杖10の位置に基づいて外部の通信装置を決定してもよい。具体的には、通信システム100は、例えば、予め定められた複数の通信装置の中から、杖10の最も近くに位置する通信装置を選択してもよい。
上記実施形態の異常検出システムでは、杖10のユーザの異常を検出するために、衝撃センサおよび姿勢センサ(例えば加速度センサ、角速度センサ若しくは方位センサ、またはこれらの任意の組み合わせ)が利用されているが、衝撃センサおよび姿勢センサのいずれか一方が利用されてもよい。またこれらのセンサに代えて、またはこれらのセンサとともに、動きセンサが利用されてもよい。またこれらのセンサの利用方法は異常の検出に限定されない。例えば、センサからの出力信号を処理することにより運動量および歩行速度などが検出されてもよい。そして、検出された運動量および歩行速度などは、サーバ等に収集され、各種サービスに利用されてもよい。
上記実施形態の安否確認システムでは、安否確認のためにGUIが用いられていたが、これに限られない。例えば、音声ユーザインタフェースが用いられてもよい。また例えば、GUIおよび音声ユーザインタフェースの両方が用いられてもよい。
本開示は、歩行補助用の杖を用いた情報収集システムおよび外出支援システム、ならびに、情報収集システムに用いられる杖および外出支援システムに用いられる杖に適用されることができる。
10 杖
12 杖本体部
12a,12b 端部
14 把持部
14a 把持本体部
14b 接続部
21 表示部
22a,22b カメラ
23a,23b 入力ボタン
24 スピーカ
25 マイクロフォン
27 電池
30 安否確認画面
32,34 ドロップダウンリスト
36 送信ボタン
100 通信システム
101 表示部
102a カメラ(第1の撮像部)
102b カメラ(第2の撮像部)
103a 入力ボタン(入力部)
103b 入力ボタン(入力部)
103c タッチパネル(入力部)
104 スピーカ
105 マイクロフォン
106 通信部(第1の通信部)
107 電池
108 検出部
108a 位置検出部
108b 歩行量検出部
108c 異常検出部
108d 置き忘れ検出部
109 制御部(第1の制御部)
109a バッファ
110 記憶部(保持部)
200 サーバ
201a 災害情報配信部
201 通信部(第2の通信部)
202 制御部(第2の制御部)
202a 統計部
202b イベント抽出部
202c ルート探索部
203 記憶部
300 第1の通信装置
400 第2の通信装置
500 情報収集システム
600 外出支援システム

Claims (8)

  1. 第1の方向に平行な軸状の杖本体部と、
    前記杖本体部の一端部分に配置され、前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って配置された把持部と、
    前記把持部の前記第2の方向の一端部分に配置された第1の撮影部と、
    前記把持部の前記第2の方向の他端部分に配置された第2の撮影部と、
    前記ユーザの異常を検出する異常検出部と、
    通信装置と通信する通信部と、
    制御部と、を備えた杖であって、
    前記異常検出部は、前記杖のユーザが転倒した場合、前記ユーザの異常を検出し、
    前記制御部は、
    前記ユーザの前記異常が検出された場合は、前記通信部に、前記ユーザの前記異常を知らせる報知信号を前記通信装置へ送信させ、
    前記通信装置からの撮影指示に従って前記第1の撮影部及び前記第2の撮影部に前記杖の周囲360度の撮影を開始させるか、又は、前記ユーザの前記異常が検出された場合、前記第1の撮影部及び前記第2の撮影部に自動で前記杖の周囲360度の撮影を開始させ、
    前記通信部に、前記通信装置へ、撮影された前記杖の周囲360度の画像を送信させる、杖。
  2. 前記第1の撮影部の画角及び前記第2の撮影部の画角は、水平方向及び垂直方向において180度以上である、請求項1に記載の杖。
  3. 前記第1の撮影部及び前記第2の撮影部は、前記第2の方向の同一軸上に配置される、請求項1に記載の杖。
  4. スピーカと、マイクロフォンとを有し、
    前記通信装置のユーザは、前記杖の前記ユーザと、前記スピーカ及び前記マイクロフォンを用いて、前記画像を見ながら通話する、請求項1に記載の杖。
  5. 前記スピーカは、前記把持部の両側面に一つずつ配置される、請求項4に記載の杖。
  6. 前記マイクロフォンは、前記杖本体部と前記把持部が交差する箇所から前記第2の方向の一方側に配置される、請求項4に記載の杖。
  7. 表示部を有し、
    前記表示部は、前記杖本体部と前記把持部が交差する箇所から前記第2の方向の一方側に配置される、請求項1に記載の杖。
  8. 前記ユーザからの入力を受け付ける入力部を有し、
    前記入力部は、前記杖本体部と前記把持部が交差する箇所から前記第2の方向の一方側に配置される、請求項1に記載の杖。
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