JP6507295B1 - 編機用編針、編機、及び編地 - Google Patents

編機用編針、編機、及び編地 Download PDF

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Abstract

【課題】 薄くて目が詰まったフライス編組織を含む編地をきれいに編成することが可能な編機用編針、該編針を備えた編機、及び、該編機により編成した編地を提供する。【解決手段】 基端部側が編機に固定される棒状の柄部3と、長手方向において基端部側とは反対側の柄部3の端部に一体に形成されたフック部2とを有し、編機に複数配列して用いられる編機用編針100において、柄部3はフック部2側の端部に段部3fを有し、フック部2の配列方向における厚さ寸法が柄部3の配列方向の厚さ寸法よりも小さいものとする。【選択図】 図1

Description

本願は、例えば衣類用など、様々な資材に使用できる編地の製造に好適な編機に取り付けられ編地を編成する編針、該編針を複数備えた編機、及び、該編機により編成される編地に関するものである。
従来、18ゲージのフライス編機で編成された編地がある。
特開2013−96031号公報
従来の18ゲージのフライス編機により編成された編地は、適合番手の糸で編まれたものは、重い、厚い、硬いという欠点があり、細番手の糸で編まれたものは編み目が詰められない、テンションが弱いという問題が生じる。つまり、薄くて目の詰まったフライス編の編地が存在しない。特に、26ゲージから32ゲージのフライス編機によりフライス編の編地がきれいに編成できていない。
従来技術において26ゲージから32ゲージのダブルの丸編機でフライス編を行おうとすると、ダイヤル針とシリンダー針の交差時の針の間隔が狭くなり、給糸時の糸進入角度が小さくなるため、糸に対する負荷が増し、フィラメント切れが生じる。
そこで、ダイヤル針とシリンダー針の交差時における針間隔を広くするために、単に針の全体の厚みを薄くすると、様々な問題が生じる。例えば、シンカーループとニードルループのバランスが悪くなり、ニードルループの間隔が広くなって生地表面にニードルラインが目立つようになる。
また、ループを形成する上でループ面積と針面積のバランスが崩れ針筋の発生につながる。また、針全体の厚みが薄くなると通常のフックの形を形成することが困難となる。また、従来の針にて針間隔を拡げようとすると、釜替えが必要となる。
以上に鑑みて、本願は、薄くて目が詰まったフライス編組織を含む編地をきれいに編成することが可能な編機用編針、該編針を備えた編機、及び、該編機により編成した編地を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願は、
基端側部分が編機に固定される棒状の柄部と、
長手方向において前記基端側とは反対側の前記柄部の端部に一体に形成されたフック部とを有し、
編機に複数配列して用いられる編機用編針であって、
前記柄部は前記フック部側の端部に形成された第1の段部と、前記第1の段部よりも基端側に形成された第2の段部とを有し、
前記柄部の長手方向において、前記第2の段部よりも前記フック部側の前記柄部の部分の前記配列方向における厚さ寸法が、前記第2の段部よりも基端側の前記柄部の前記配列方向における厚さ寸法よりも小さく、
前記フック部の前記配列方向における厚さ寸法が、前記第2の段部よりも前記フック部側の前記柄部の部分の前記配列方向の厚さ寸法よりも小さく、26ゲージから32ゲージのダブルの丸編機に使用可能な寸法である編機用編針を提供する。
また、本願は、上記編機用編針を複数配列した編機を提供する。
また、本願は、
全部又は一部においてフライス編組織を編成し、
ウェール密度が35ウェール/インチ以上かつ48ウェール/インチ以下の範囲内にあり、
コース密度が46コース/インチ以上かつ56コース/インチ以下の範囲内にあり、
英式番手30から60の糸で編成された編地を提供する。
また、本願は、
全部又は一部においてフライス編組織を編成し、
ウェール密度が35ウェール/インチ以上かつ48ウェール/インチ以下の範囲内にあり、
コース密度が46コース/インチ以上かつ56コース/インチ以下の範囲内にあり、
目付が140g/m以上かつ215g/m以下の範囲内にある編地を提供する。
また、本願は、
全部又は一部においてフライス編組織を編成し、
ウェール密度が35ウェール/インチ以上かつ48ウェール/インチ以下の範囲内にあり、
コース密度が46コース/インチ以上かつ56コース/インチ以下の範囲内にあり、
厚みが0.42mm以上かつ0.65mm以下の範囲内にある編地を提供する。
また、本願は、
全部又は一部においてフライス編組織を編成し、
ウェール密度が35ウェール/インチ以上かつ48ウェール/インチ以下の範囲内にあり、
厚みが0.42mm以上かつ0.65mm以下の範囲内にあり、
目付が140g/m以上かつ215g/m以下の範囲内にある編地を提供する。
また、本願は、
全部又は一部においてフライス編組織を編成し、
ウェール密度が35ウェール/インチ以上かつ48ウェール/インチ以下の範囲内にあり、
目付が140g/m以上かつ215g/m以下の範囲内にあり、
英式番手30から60の糸で編成された編地を提供する。
本願発明によれば、薄くて目が詰まったフライス編組織を含む編地をきれいに編成することが可能な編機用編針、当該編針を備えた編機、及び、当該編機により編成した編地を提供することができる。
図1は本願の実施形態に係る編機用編針を示している。(a)は編針の背面を示し、(b)は編針の側面を示している。 図2は給糸時のダイヤル針とシリンダー針を示す拡大図である。(a)は本願の実施形態であり、(b)は従来例である。 図3はフライス編の編地を等倍で拡大して撮影した2つの画像である。(a)は本願の実施形態に係る編地の画像である。(b)は比較例に係る編地の画像である。 図4は本願発明を適用可能な編組織を示す図である。
本願の実施形態に係る編機用編針100を図1及び図2を参照しながら説明する。図1においては、編機用編針100の長手方向(図1の上下方向)におけるフック部2側の編機用編針100の部分を拡大して示し、他の部分の図示を省略している。説明のため、本願においては、図1(a)の左右方向を「厚さ方向」と呼び、厚さ方向の編機用編針100の寸法を「厚さ寸法」と呼び、図1(b)の左右方向を「幅方向」と呼び、幅方向の編機用編針100の寸法を「幅寸法」と呼ぶものとする。また、本願においては、図1(b)に向かって編機用編針100の左側を「背面側」、編機用編針100の右側を「正面側」と呼ぶものとする。また、編機用編針100の長手方向において、フック部2側(図1の上側)を「フック側」、フック部2とは反対側(図1の下側)を「基端側」と呼ぶものとする。
図1に示すように、編機用編針100は、フック部2と、柄部3と、ラッチ4とを有している。フック部2は柄部3の端部と一体に形成されている。フック部2は、柄部3の端部から柄部3の長手方向において柄部3とは反対側に延び、柄部3の長手方向で柄部3とは反対側に向かって凸に湾曲し、編機用編針100の正面側に延びた後、基端側へ延びている。フック部2の先端は鋭く尖っている。
柄部3は、図1(a)に示す厚さ寸法が、図1(b)に示す幅寸法よりも小さい棒状をしている。柄部3には幅方向に貫通して長手方向に延びるラッチスリット3aが形成されている。柄部3は、ラッチスリット3a内に形成された軸受5を中心として回転可能にラッチ4を保持している。
ラッチ4は柄部3よりも短い舌状をしている。軸受5側のラッチ4の部分は、ラッチスリット3a内に配置されている。ラッチ4は、軸受5を中心としてフック部2側に回転したときに、長手方向で軸受5とは反対側の先端部が、正面側からフック部2の先端部に当接し、それ以上回転しないように構成されている。
ラッチスリット3aは、背面側から正面側に向かうにつれて柄部3の長手方向に広くなる形状を有している。ラッチスリット3aは、編機用編針100のフック側よりも基端側に大きく広がっている。これにより、ラッチ4は、フック部2に当接した位置から軸受5を中心としてフック部2とは反対側に180度近く回転した位置で、ラッチスリット3aの基端側端部近傍の柄部3の部分に当接し、それ以上の回転が阻止される。
フック部2は、柄部3よりも幅寸法が狭く、柄部3の第1の部分3bと一体に形成されている。
柄部3の第1の部分3bは、編機用編針100の基端側のフック部2の部分から長手方向で軸受5側に向かうにつれて幅寸法が大きくなり、軸受5から更に編機用編針100の基端側に向かうにつれて幅寸法が小さくなる。第1の部分3bの背面側部分は長手方向に直線状に形成されており、幅の変化は正面側の形状によってもたらされる。第1の部分3bの正面側部分は、側面から見たときになだらかな曲線を形成している。
柄部3は、編機用編針100の基端側の第1の部分3bの端部から、編機用編針100の基端側に所定の長さ範囲にわたって一定の幅寸法を持つ第2の部分3cを有している。第2の部分3cは、第1の部分3bと一体に形成された基端側のフック部2の部分よりも幅寸法が大きい。
柄部3は、編機用編針100の基端側の第2の部分3cの端部から、編機用編針100の基端側に延びる第3の部分3dを有している。第3の部分3dは、編機用編針100の基端側に向かうにつれて幅が広くなっている。第3の部分3dの背面側部分は長手方向に直線状に形成されており、幅の変化は正面側の形状によってもたらされる。第3の部分3dの正面側の部分は、側面から見たときに編機用編針100の背面側に向かって凸の曲線を形成している。
柄部3は、編機用編針100の基端側の第3の部分3dの端部から、編機用編針100の基端側に延びる第4の部分3eを有している。第4の部分3eは、所定の長さ範囲にわたって一定の幅寸法を有している。
第1の部分3b、第2の部分3c、第3の部分3d、及び、第4の部分3e、は一体に形成されている。柄部3の背面側は、第1の部分3b、第2の部分3c、第3の部分3d、及び、第4の部分3eにおいて、長手方向に直線状に形成されている。
柄部3の厚さ寸法は、図1(a)に示すように、第1の部分3bに形成された第1の段部3fと第4の部分3eに形成された第2の段部3gとの間の部分が、第2の段部3gより編機用編針100の基端側の部分よりも小さい。第1の段部3fと第2の段部3gの間の部分と、第2の段部3gよりも基端側の部分は、それぞれ、全長さ範囲において一定の厚さ寸法を有する。第1の段部3f、第2の段部3gはプレス加工により形成することができる。
第1の段部3fは、両方の側面がテーパー状に形成され、編機用編針100のフック側に向かうにつれて厚さ寸法が小さくなっている。なお、第1の段部3fは、編機用編針100の長手方向において、フック部2とラッチ4の軸受5との間であれば、図1に示す以外の位置に形成しても良い。
第2の段部3gは、その両方の側面がテーパー状に形成され、編機用編針100のフック側に向かうにつれて厚さ寸法が小さくなる。第2の段部3gは、第4の部分3eに形成することが好ましいが、第3の部分3dと第4の部分3eの境界部分、第3の部分3d、又は、第2の部分3cに設けることもできる。
編機用編針100は、第1の段部3fを設けることにより、柄部3に必要な強度を確保しながら、フック部2の厚さ寸法を柄部3の厚さ寸法よりも小さくすることを可能にしている。なお、フック部2の厚さ寸法を小さくすることに伴い、ラッチ4の厚さ寸法も小さくすることが好ましい。
上記編機用編針100は、例えば、ダイヤルとシリンダーを有するダブルの丸編機において、ダイヤル針及びシリンダー針として用いることができる。図2(a)は、この場合の給糸時のダイヤル針100a、100bとシリンダー針100cのフック部2を示す拡大図である。図2(b)は従来例を示している。図2(a)、(b)においては、ダイヤル針100a、100b、200a、200bをフック側から、シリンダー針100c、200cを正面側から見た状態を示している。
上記のように、フック部2の厚さ寸法を小さくすることで、図2(a)に示す糸進入角度Aを、図2(b)に示す従来例よりも大きくすることができる。糸進入角度Aが大きくなると、糸に対しての負荷が小さくなり、フィラメント切れが生じ難くなる。特に、比較的太い糸から編地を編成する場合に、この効果が顕著に表れる。
また、第1の段部3fを設けることで、第1の段部3fよりも基端側の柄部3の部分の厚さ寸法が小さくならず、望ましい厚さ寸法を確保することができる。これにより、編地のシンカーループとニードルループのバランスを保つことができる。
以上に説明した編機用編針100は、26ゲージから32ゲージのダブルの丸編機において好適に使用可能であるが、その他、横編機、シングルの丸編機等でも使用可能である。
ダブルの丸編機は、シリンダーと呼ばれる円筒状の針床と、シリンダーの上に中心軸線を共通にして配置されたダイヤルと呼ばれる円盤状の針床を有する。編機用編針100は、柄部3がシリンダーの中心軸線方向に平行な方向で、シリンダーの外周に同ピッチで円周方向に複数配置される。各編機用編針100は、フック部2が上側、フック部2の先端が径方向外側となる向きに配置される。
また、編機用編針100は、ダイヤル上に同ピッチで放射状に複数配置される。各編機用編針100は、フック部2がダイヤルの径方向外側、フック部2の先端が上側となる向きに配置される。
シリンダーに配置された編機用編針100とダイヤルに配置された編機用編針100は、互いに半ピッチずれて配置される。シリンダーに配置される編機用編針100とダイヤルに配置される編機用編針100は、上記第4の部分3eよりも基端側の形状において、互いに異なっていても良い。
ダブルの丸編機のシリンダー及びダイヤルは、中心軸線を中心として回転する。シリンダー及びダイヤルが回転すると、不図示のカムによって編機用編針100が柄部3の長手方向に往復運動し、給糸口から供給された糸から編地を編成する。
このように本願の実施形態に係る編機用編針100を備えた編機によれば、薄くて目が詰まったフライス編の編地をきれいに編成することが可能である。なお、上記実施形態においてはラッチニードルの例を挙げたが、例えば、コンパウンドニードル等のラッチニードル以外の編機用編針においても、柄部のフック部側の端部に段部を形成し、フック部の厚さ寸法を柄部の厚さ寸法よりも小さくすることにより、同様の効果を得ることができる。
次に、上記編機用編針100を用いることで編成が可能となった編地の実施形態について説明する。
本願の第1実施形態の編地は、
全部又は一部においてフライス編組織を編成し、
ウェール密度が35ウェール/インチ以上かつ48ウェール/インチ以下の範囲内にあり、
コース密度が46コース/インチ以上かつ56コース/インチ以下の範囲内にあり、
英式番手30から60の糸で編成されている。
これにより、コシがあり、形状が安定した編地とすることができる。また、透け感が低く、薄い編地とすることができる。ウェール密度が35ウェール/インチを下回ると、編地の度目がゆるく、形状が安定しない。ウェール密度が48ウェール/インチを上回ると、編地の度目がきつく、生地が硬くなる。コース密度が46コース/インチを下回ると、編地の度目がゆるく、形状が安定しない。コース密度が56コース/インチを上回ると、編地の度目がきつく、生地が硬くなる。英式番手30よりも太い糸になると、度目がきつく、生地が硬くなる。英式番手60よりも細い糸になると、度目がゆるく、透け感が高くなり、形状が安定しない。
本願の第2実施形態の編地は、
全部又は一部においてフライス編組織を編成し、
ウェール密度が35ウェール/インチ以上かつ48ウェール/インチ以下の範囲内にあり、
コース密度が46コース/インチ以上かつ56コース/インチ以下の範囲内にあり、
目付が140g/m以上かつ215g/m以下の範囲内にある。
これにより、コシがあり、形状が安定した編地とすることができる。また、透け感が低く、薄い編地とすることができる。ウェール密度が35ウェール/インチを下回ると、編地の度目がゆるく、形状が安定しない。ウェール密度が48ウェール/インチを上回ると、編地の度目がきつく、生地が硬くなる。コース密度が46コース/インチを下回ると、編地の度目がゆるく、形状が安定しない。コース密度が56コース/インチを上回ると、編地の度目がきつく、生地が硬くなる。目付が140g/mを下回ると、編地が薄くなり、透け感が高くなる。目付が215g/mを上回ると、編地が厚くなり、着用感が悪くなる。
本願の第3実施形態の編地は、
全部又は一部においてフライス編組織を編成し、
ウェール密度が35ウェール/インチ以上かつ48ウェール/インチ以下の範囲内にあり、
コース密度が46コース/インチ以上かつ56コース/インチ以下の範囲内にあり、
厚みが0.42mm以上かつ0.65mm以下の範囲内にある。
これにより、コシがあり、形状が安定した編地とすることができる。また、透け感が低く、薄い編地とすることができる。ウェール密度が35ウェール/インチを下回ると、編地の度目がゆるく、形状が安定しない。ウェール密度が48ウェール/インチを上回ると、編地の度目がきつく、生地が硬くなる。コース密度が46コース/インチを下回ると、編地の度目がゆるく、形状が安定しない。コース密度が56コース/インチを上回ると、編地の度目がきつく、生地が硬くなる。厚みが0.42mmを下回ると、透け感が高くなる。厚みが0.65mmを上回ると、編地が重くなり、着用感が悪くなる。
本願の第4実施形態の編地は、
全部又は一部においてフライス編組織を編成し、
ウェール密度が35ウェール/インチ以上かつ48ウェール/インチ以下の範囲内にあり、
厚みが0.42mm以上かつ0.65mm以下の範囲内にあり、
目付が140g/m以上かつ215g/m以下の範囲内にある。
これにより、コシがあり、形状が安定した編地とすることができる。また、透け感が低く、薄い編地とすることができる。ウェール密度が35ウェール/インチを下回ると、編地の度目がゆるく、形状が安定しない。ウェール密度が48ウェール/インチを上回ると、編地の度目がきつく、生地が硬くなる。厚みが0.42mmを下回ると、透け感が高くなる。厚みが0.65mmを上回ると、編地が重くなり、着用感が悪くなる。目付が140g/mを下回ると、編地が薄くなり、透け感が高くなる。目付が215g/mを上回ると、編地が厚くなり、着用感が悪くなる。
本願の第5実施形態の編地は、
全部又は一部においてフライス編組織を編成し、
ウェール密度が35ウェール/インチ以上かつ48ウェール/インチ以下の範囲内にあり、
目付が140g/m以上かつ215g/m以下の範囲内にあり、
英式番手30から60の糸で編成されている。
これにより、コシがあり、形状が安定した編地とすることができる。また、透け感が低く、薄い編地とすることができる。ウェール密度が35ウェール/インチを下回ると、編地の度目がゆるく、形状が安定しない。ウェール密度が48ウェール/インチを上回ると、編地の度目がきつく、生地が硬くなる。目付が140g/mを下回ると、編地が薄くなり、透け感が高くなる。目付が215g/mを上回ると、編地が厚くなり、着用感が悪くなる。英式番手30よりも太い糸になると、度目がきつく、生地が硬くなる。英式番手60よりも細い糸になると、度目がゆるく、透け感が高くなり、形状が安定しない。
上記第4、第5実施形態の編地において、コース密度が46コース/インチ以上かつ56コース/インチ以下の範囲内にあることが好ましい。これにより、編地の安定感がより確かなものとなる。コース密度が46コース/インチを下回ると、編地の度目が甘めになり、形状の安定感が減ずる。コース密度が56コース/インチを上回ると、編地の度目がきつめになり、生地に硬さが出てくる。
上記第2から第4実施形態の編地において、英式番手30から60の糸で編成されていることが好ましい。これにより、編地の安定感がより確かなものとなる。英式番手30よりも太い糸になると、度目がきつく、生地が硬くなる。英式番手60よりも細い糸になると、度目が甘めになり、形状の安定感が低下する。
上記第1、第3実施形態の編地において、目付が140g/m以上かつ215g/m以下の範囲内にあることが好ましい。これにより、編地の安定感がより確かなものとなる。目付けが140g/mを下回ると、編地が薄くなり、透け感が高くなる。目付けが215g/mを上回ると編地が厚くなり、着用感が悪くなる。
上記第1、第2及び第5実施形態の編地において、厚みが0.42mm以上かつ0.65mm以下の範囲内にあることが好ましい。これにより、編地の安定感がより確かなものとなる。厚みが0.42mmを下回ると、透け感が高くなる。厚みが0.65mmを上回ると、編地が重くなり、着用感が悪くなる。
なお、上記実施形態において、英式番手60/2から120/2の双糸で編成してもよい。これにより、英式番手30/1から60/1の単糸を用いた場合より目面が整いきれいな編地になる。
上記実施形態の編地において、紡績糸、フィラメント糸、又はこれらの複合糸から編成することができる。これにより、異なる風合いの編地が作製できる。
上記実施形態の編地において、前記紡績糸、前記フィラメント糸、又は前記これらの複合糸にストレッチ糸を添えて編成してもよい。これにより、フィット感の高い編地が作製できる。
上記実施形態の編地において、形態安定処理を施してもよい。これにより、製品の寸法変化率が向上する。
上記実施形態の編地において、吸水加工を施してもよい。これにより、製品の吸水性が向上する。
次に、上記第1から第5実施形態の編地に共通する実施例1から8と、比較例を示す。
(実施例1)
上記編機用編針100を28ゲージのフライス編機に用いて、英式糸番手40、綿100%の糸からフライス編組織の編地を編成した。この編地は、シルケットなどの加工は行わず、目付200g/m、ウェール密度37/インチ、コース密度50/インチ、厚み0.63〜0.65mmである。本実施例1の編地は、密度が高いことから、コシがあり、形状が安定した編地となった。また、透け感が低く、薄い編地となった。
(実施例2)
上記編機用編針100を28ゲージのフライス編機に用いて、英式糸番手50、綿100%の糸からフライス編組織の編地を編成した。この編地は、シルケットなどの加工は行わず、目付150g/m、ウェール密度35/インチ、コース密度48/インチ、厚み0.61〜0.63mmである。本実施例2の編地は、密度が高いことから、コシがあり、形状が安定した編地となった。また、透け感が低く、薄い編地となった。
(実施例3)
上記編機用編針100を28ゲージのフライス編機に用いて、英式糸番手60、綿100%の糸からフライス編組織の編地を編成した。この編地は、シルケットなどの加工は行わず、目付140g/m、ウェール密度40/インチ、コース密度47/インチ、厚み0.50〜0.52mmである。本実施例3の編地は、密度が高いことから、コシがあり、形状が安定した編地となった。また、透け感が低く、薄い編地となった。
(実施例4)
上記編機用編針100を28ゲージのフライス編機に用いて、英式糸番手40、綿100%の糸からフライス編組織の編地を編成した。この編地は、シルケット加工を行い、目付215g/m、ウェール密度40/インチ、コース密度53/インチ、厚み0.53mmである。本実施例4の編地は、密度が高いことから、コシがあり、形状が安定した編地となった。また、透け感が低く、薄い編地となった。
(実施例5)
上記編機用編針100を28ゲージのフライス編機に用いて、英式糸番手50、綿100%の糸からフライス編組織の編地を編成した。この編地は、シルケット加工を行い、目付155g/m、ウェール密度38/インチ、コース密度52/インチ、厚み0.48〜0.49mmである。本実施例5の編地は、密度が高いことから、コシがあり、形状が安定した編地となった。また、透け感が低く、薄い編地となった。
(実施例6)
上記編機用編針100を28ゲージのフライス編機に用いて、英式糸番手60、綿100%の糸からフライス編組織の編地を編成した。この編地は、シルケット加工を行い、目付145g/m、ウェール密度40/インチ、コース密度46/インチ、厚み0.42〜0.43mmである。本実施例6の編地は、密度が高いことから、コシがあり、形状が安定した編地となった。また、透け感が低く、薄い編地となった。
(実施例7)
上記編機用編針100を28ゲージのフライス編機に用いて、英式糸番手50、綿100%の糸からミラノリブ編組織の編地を編成した。この編地は、シルケット加工を行い、目付200g/m、ウェール密度42/インチ、コース密度56/インチ、厚み0.53〜0.54mmである。本実施例7の編地は、密度が高いことから、コシがあり、形状が安定した編地となった。また、透け感が低く、薄い編地となった。
(実施例8)
上記編機用編針100を28ゲージのフライス編機に用いて、英式糸番手60、綿100%の糸からミラノリブ編組織の編地を編成した。この編地は、シルケット加工を行い、目付165g/m、ウェール密度48/インチ、コース密度52/インチ、厚み0.48〜0.50mmである。本実施例8の編地は、密度が高いことから、コシがあり、形状が安定した編地となった。また、透け感が低く、薄い編地となった。
(比較例1)
従来の編機用編針を18ゲージのフライス編機に用いて、英式糸番手40、ポリエステル65%、綿35%の糸からフライス編組織の編地を編成した。この編地は、目付180g/m、ウェール密度34/インチ、コース密度47/インチ、厚み0.67mmである。本比較例1の編地は、上記実施例と比較して、密度が低く、コシが弱い編地となった。また、上記実施例と比較して、透け感があり、厚い編地となった。
(比較例2)
従来の編機用編針を18ゲージのフライス編機に用いて、英式糸番手40、綿100%の糸からフライス編組織の編地を編成した。この編地は、目付180g/m、ウェール密度34/インチ、コース密度51/インチ、厚み0.72mmである。本比較例2の編地は、上記実施例と比較して、密度が低く、コシが弱い編地となった。また、上記実施例と比較して、透け感があり、厚い編地となった。
(比較例3)
従来の編機用編針を18ゲージのフライス編機に用いて、英式糸番手50、綿100%の糸からフライス編組織の編地を編成した。この編地は、目付110g/m、ウェール密度31/インチ、コース密度37/インチ、厚み0.52mmである。本比較例3の編地は、上記実施例と比較して、密度が低く、コシが弱い編地となった。また、上記実施例と比較して、透け感がある編地となった。
下記表1に上記実施例と比較例を示す。
Figure 0006507295
図3はフライス編の編地を等倍で拡大して撮影した2つの画像である。(a)は上記実施例1に係る編地の画像であり、(b)は比較例2に係る編地の画像である。
図3(b)に示すように、18ゲージのフライス編機において度詰め限度の密度で形成されるループ形状は横に広く縦に短く形成される。これに対し、編針を改良した28ゲージのフライス編機で同一ウェール間に対して同一の糸長で形成されたループは、図3(a)に示すように縦に長く横に狭い形状になる。これにより従来よりきれいな目面の薄くて目の詰まった編地となる。
図4は本願発明を適用可能な編組織を示す図である。本願の編針、編機及び編地の発明は、図4(a)に示すフライス編の他、フライス編組織を含むその他の編地にも適用可能である。具体的には、図4(b)に示すミラノリブ編、図4(c)に示すハーフミラノリブ(片袋)編、図4(d)に示す片畦編、図4(e)に示す両畦編に適用可能である。この他、これらの変型及び組合せ、リブゲーティングで全針編む編組織を含む編地に適用可能である。リブゲーティングであれば全針編まなくても本願を適用可能である。例としては、図4(f)に示す2×1テレコ、図4(g)に示す針抜きフライスがある。
なお、本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更・改良等が可能である。例えば、編機用編針100の段部の数は2つに限られず、1つ又は3つ以上とすることができる。
100 編機用編針
100a、100b、200a、200b ダイヤル針
100c、200c シリンダー針
2、202 フック部
3 柄部
3a ラッチスリット
3b 第1の部分
3c 第2の部分
3d 第3の部分
3e 第4の部分
3f 第1の段部
3g 第2の段部
4 ラッチ
5 軸受

Claims (4)

  1. 基端側部分が編機に固定される棒状の柄部と、
    長手方向において前記基端側とは反対側の前記柄部の端部に一体に形成されたフック部とを有し、
    編機に複数配列して用いられる編機用編針であって、
    前記柄部は前記フック部側の端部に形成された第1の段部と、前記第1の段部よりも基端側に形成された第2の段部とを有し、
    前記柄部の長手方向において、前記第2の段部よりも前記フック部側の前記柄部の部分の前記配列方向における厚さ寸法が、前記第2の段部よりも基端側の前記柄部の前記配列方向における厚さ寸法よりも小さく、
    前記フック部の前記配列方向における厚さ寸法が、前記第2の段部よりも前記フック部側の前記柄部の部分の前記配列方向の厚さ寸法よりも小さく、26ゲージから32ゲージのダブルの丸編機に使用可能な寸法である編機用編針。
  2. さらに、舌状に形成され、第1の端部が前記柄部に回動可能に取り付けられ、第2の端部が前記フック部の先端部と、前記柄部の長手方向において前記回動の中心よりも前記基端側の前記柄部の部分との間で往復円弧運動が可能なラッチを有する請求項1に記載の編機用編針。
  3. 前記第1の段部及び前記第2の段部が、前記柄部の長手方向において、前記柄部の基端側から前記フック部側に向かうにつれて前記配列方向の幅が小さくなるテーパー状をしている請求項1又は2に記載の編機用編針。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の編機用編針を複数配列した編機。
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