JP6507023B2 - 内空変位計測方法 - Google Patents

内空変位計測方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6507023B2
JP6507023B2 JP2015095809A JP2015095809A JP6507023B2 JP 6507023 B2 JP6507023 B2 JP 6507023B2 JP 2015095809 A JP2015095809 A JP 2015095809A JP 2015095809 A JP2015095809 A JP 2015095809A JP 6507023 B2 JP6507023 B2 JP 6507023B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement
displacement
measurement point
water tank
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015095809A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016211960A (ja
Inventor
中間 祥二
祥二 中間
秀雄 木梨
秀雄 木梨
有亮 木野村
有亮 木野村
幸治 辻村
幸治 辻村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP2015095809A priority Critical patent/JP6507023B2/ja
Publication of JP2016211960A publication Critical patent/JP2016211960A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6507023B2 publication Critical patent/JP6507023B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

本発明は、山岳トンネル内の任意に選定した測定断面における鉛直方向の内空変位を計測する内空変位計測方法に関する。
山岳トンネルを施工するにあたり、不良地山に対してはインバート部を施工して断面を閉合し、トンネルを構造的に安定させて変状を抑制している。しかし、膨張性地山等を含む地域では、トンネル供用開始後にインバート部を隆起させるほどの盤ぶくれを生じることがあり、この場合には、本設の路盤部を掘削してインバート部の補修や打替え作業を行うなどしていた。このような作業をトンネルの供用中に実施することは、施工が煩雑となりやすいだけでなく工費も膨大となる。
そこで近年では、新設のトンネルを施工するにあたって本設施工を行う前に、閉合後における支保工の変形のみでなくインバート部の変形を経時観測し、必要に応じて対策工を施工して変形の収束を確認している。トンネルの経時観測としては、日常の施工管理のために実施される計測項目(計測A)である、内空変位・天端沈下の測定に加えて、地山条件等に応じて追加する計測項目(計測B)である、盤ぶくれ測定を実施している。
この場合、内空変位・天端沈下の測定は、トータルステーションによる測定が一般的である。また、盤ぶくれ測定は、例えばインバート部に沈下棒を立て、レベル測量等によりその高さを計測する、もしくは、特許文献1で示すように、インバート部から隆起や変状を生じる地盤を貫通してその下方に位置する変形しない堅牢な地盤に至るまで地盤を掘削し、この掘削孔に地中変位計測装置を設置することで、地中変位を計測するなどしていた。
特開2008−185498号公報
しかし、天端沈下の測定および盤ぶくれ測定より得られる鉛直方向の変位は、いずれも基準点と測定点との差から得られる絶対変位であって、トンネル壁面間の相対変位を表すものではない。また、内空変位の測定は、トンネル断面の水平方向および斜め方向の変形状態をトンネル壁面間の相対変位で表すものの、鉛直方向の変形状態を表すことができない。
本発明は、かかる課題に鑑みなされたものであって、その主な目的は、トンネル断面の鉛直方向の変形状態を、トンネル壁面間の内空変位として計測するための内空変位計測方法を提供することである。
かかる目的を達成するため本発明の内空変位計測方法は、トンネル内の任意に選定した測定断面において、互いに対抗する一対の側壁部のうちの一方と天端にそれぞれ測定点を設定するとともに、該天端に設定された測定点の鉛直下方に位置するインバート部上にも測定点を設定した後、前記側壁部に設定した測定点に対する天端に設定した測定点の鉛直方向変位を光波測距儀にて計測し、前記測定断面の上部鉛直方向変位量を算定するとともに、前記側壁部に設定した測定点に対するインバート部上に設定した測定点の鉛直方向変位を沈下計にて計測し、前記測定断面の下部鉛直方向変位量を算定して、前記上部鉛直方向変位量及び前記下部鉛直方向変位量から、前記測定断面における鉛直方向の内空変位を計測することを特徴とする。
上記の内空変位計測方法によれば、前記上部鉛直方向変位量及び前記下部鉛直方向変位量をともに、前記側壁部に設定した測定点からみた相対変位として計測ことから、前記測定断面における鉛直方向の変形状態を、トンネル壁面間の相対変位、つまり内空変位として表すことができるため、日常の施工管理のために実施される計測項目(計測A)における内空変位の測定と同様の指標として取り扱うことが可能となる。
本発明の内空変位計測方法は、前記沈下計が、密閉した単一水槽よりなる基準水槽と、水圧検知部にて区画された空気室と水が充填される液室とを備える沈下計本体と、一端が前記基準水槽の底部に、他端が前記沈下計本体の液室に連結されて、該液室と前記基準水槽とを連通するとともに、水が充填される連通水管と、一端が前記基準水槽の頂部に、他端が前記沈下計本体の空気室に連結されて、該空気室と前記基準水槽とを連通させる大気圧調整管とを備え、前記大気圧調整管に、開閉バルブが設置されることを特徴とする。
上記の内空変位計測方法によれば、沈下計が、開閉バルブを閉めることで注入されている水を液室側に封じ込めることができることから、姿勢に配慮することなく沈下計を自在に取り扱うことができるため、沈下計の設置作業を容易に行うことが可能となる。
本発明によれば、トンネル内の任意に選定した測定断面を光波測距儀と沈下計の両者を併用して測定することにより、測定断面における鉛直方向の変形状態を、トンネル壁面間の内空変位で表すことが可能となる。
本実施の形態におけるトンネルに光波測距儀と沈下計を設置した状態を示す図である。 本実施の形態における沈下計を示す図である。 本実施の形態における沈下計を一本の棒状体に成形した状態を示す図である。 本実施の形態における測定断面の変形状態を示す図である。 本実施の形態における沈下計の設置方法を示す図である。 本実施の形態における沈下計の設置方法の他の事例を示す図である。
以下に、本発明のトンネル内における任意に選定した測定断面について、鉛直方向の内空変位を計測するための内空変位計測方法を、図1〜図7を用いて説明する。
本発明は、トンネル内の測定断面において、側壁部に設置した測定点に対する天端の鉛直方向変位を光波測距儀にて、また側壁部に設置した測定点に対するインバート部の鉛直方向変位を沈下計にてそれぞれ計測し、これらの鉛直変位量を利用して鉛直方向の内空変位を計測する方法である。
本実施の形態では、膨張性地山に山岳トンネルの施工するにあたり、吹付コンクリートおよび鋼製支保工にて支保構造を構築するとともに吹付コンクリートによるインバート部を構築し、断面を仮閉合した状態において、測定断面における鉛直方向の内空変位を計測する場合を例にとり、以下に説明する。
まず、内空変位の測定対象であるトンネル50の概略と、内空変位計測方法に用いる装置およびその配置について説明する。
図1で示すように、トンネル50は、切羽52の後方に、図示しない吹付コンクリート工と鋼製支保工53とによる支保構造が構築されているとともに、吹付コンクリートによりインバート部54が構築されている。そして、切羽52の近傍に、鉛直方向の内空変位を測定しようとする測定断面55が設定されている。
測定断面55には、天端および対をなす側壁部の一方に測定点G1、G2が設定されており、測定点G1、G2にはそれぞれ光波測距儀4にて視準可能な反射ターゲット1、2が設置されている。また、測定断面55から見て坑口51側に位置する鋼製支保工53には光波測距儀4が設置されているとともに、坑口51には基準点G0が設定されて、反射ターゲット3が設置されている。
光波測距儀4としては、距離と角度を同時に測定し、その結果を記憶及び出力することが可能で、かつパソコン等の端末装置5に出力結果を通信可能な通信機能を備えたトータルステーションを採用している。
また、測定断面55には、インバート部54の上面であって、天端に設けられた測定点G1の鉛直下方に測定点G3が設定されており、測定点G2およびG3の間には沈下計10が設置されている。沈下計10は、側壁部に設定した測定点G2に対するインバート部54に設定した測定点G3の鉛直方向の相対変位を計測できるものであれば、いずれを用いてもよいが、本実施の形態では、水盛りの原理を利用した沈下計を採用している。
以下に、本実施の形態で採用している水圧を利用した沈下計10の詳細を説明する。
図2で示すように、沈下計10は、基準水槽11と、沈下計本体12と、これらを連通する連通水管13とを備えている。基準水槽11は、密閉容器よりなる単一水槽であり、側部には内部の水面位置が目視確認可能に形成されている。一方、沈下計本体12は、筒状の密閉容器よりなり、その内方が水圧検知部123を介して液室121と空気室122に区画されている。
そして、沈下計本体12の液室121は、基準水槽11の底部と連通水管13を介して連通されており、基準水槽11内に水面が形成されるよう、液室121と連通水管13に水が充填されている。この基準水槽11内の水面が、沈下計10の基準水面となる。
また、沈下計本体12の空気室122は、基準水槽11の頂部と大気圧調整管14を介して連通されており、基準水槽11に必要に応じて通気口を設けることで、空気室122内と基準水槽11内の両者の気圧が、常に大気圧に維持されている。
さらに、沈下計本体12の水圧検知部123は、図示しないが、水位計等に広く用いられているベローズ管および差動トランスを備えている。そして、水圧検知部123は、測定ケーブル15及びデータロガー16に外部接続されている。
このような構成の沈下計10は、沈下量を把握したい任意の測定点に沈下計本体12を設置するとともに、測定点より高所に基準水槽11を設置し、基準水槽11の水面を基準水面として、基準水面に対する測定点の沈下量を計測するものである。
つまり、沈下計本体12を設置した測定点が隆起して鉛直変位が生じると、沈下計本体12の高さが基準水槽11内に設定された基準水面高さに対して変位する。これに伴い、液室121内の水圧が変化することから、この水圧の変化を水圧検知部123に備えたベローズ管および差動トランスにて電気信号に変換し、測定ケーブル15を介してデータロガー16に送信する。
すると、データロガー16にて、この電気信号を鉛直変位に換算し、鉛直変位量として記録する。このようにして、沈下計1は、基準水槽11にて設定された基準水面に対する沈下計本体12が設置された測定点の相対的な鉛直変位を計測することができるものである。
なお、データロガー16も、光波測距儀4に通信接続されている端末装置5と通信接続されており、データロガー16に記録されるデータは、端末装置5にも格納・出力される。
また、大気圧調整管14には開閉バルブ141が設けられており、開閉バルブ141を閉めておけば、沈下計10内に注入されている水が、大気圧調整管14から沈下計本体12の空気室122に入り込むことがない。これにより、沈下計10を搬送・もしくは設置などで移動させる際に、沈下計10の姿勢を配慮する必要がなくなるため、自在な荷姿に変形させることができ、取扱いが容易となる
さらに、基準水槽11には、図2で示すように、頂部に給排水口111が設けられており、沈下計10内の水面高さを自在に変更することができる構成となっている。
ところで、本実施の形態では、沈下計10の連通水管13、大気圧調整管14及び測定ケーブル15を束ね、これらを図3で示すような基準水槽11の底部近傍から沈下計本体12の近傍に至る長さの収納管17で覆っている。また、沈下計本体12を沈下計本体収納ケース171に、基準水槽11を、基準水槽収納ケース172にそれぞれ収納し、沈下計本体収納ケース171及び基準水槽収納ケース172を収納管17の両端部各々に連結している。
こうすることで、図2に示すような環状の沈下計10を、図3で示すような1本の棒状材として扱うことができるため、測定断面55への設置作業を容易に行うことができるものである。
上記の沈下計10を用いた、トンネル50内に選定した測定断面55における内空変位計測方法を、以下に説明する。
まず、図1で示すように、トンネル50内の任意に選定した測定断面55において、天端に測定点G1を設定するとともに反射ターゲット1を設置し、また、一方の側壁部に測定点G2を設定するとともに反射ターゲット2を設置し、さらに、測定断面55から見て坑口51側に位置する鋼製支保工53に光波測距儀4を据え付ける。
本実施の形態では、図4(a)で示すように、天端の測定点G1をトンネル50のセンターライン上に設置するとともに、側壁部の測定点G2をトンネル50のスプリングライン上に設置している。このように側壁部の測定点G2をスプリングライン上とすることで、トンネル断面上半の鉛直方向変位を光波測距儀1にて、トンネル断面下半の鉛直方向変位を沈下計10にてそれぞれ計測するように設定している。
また、本実施の形態では、トンネル50内の作業領域と交錯することのないよう、光波測距儀4の設置位置を鋼製支保工53としているが、これに限定されるものではなく、いずれの位置に設置してもよい。
次に、図1で示すように、インバート部54の上面に測定点G3を設定するとともに沈下計本体12を設置し、側壁部に設定された測定点G2に基準水槽11を設置し、沈下計10を据え付ける。
沈下計10の据え付け方法としては、図5(a)で示すように、インバート部54の上面に設定された測定点G3と側壁部の測定点G2近傍を連結するように、沈下計10を保護するための埋設保護管58を配置する。そして、図5(b)で示すように、埋設保護管58を埋戻しトンネル50内に作業床56を確保する。この後、沈下計10を沈下計本体12から埋設保護管58内に挿入して、図5(c)で示すように沈下計本体12をインバート部54の上の測定点G3に設置する。
一方、埋設保護管58より露出させた基準水槽11は、側壁部に設けられた測定点G2に設置するが、本実施の形態では、基準水槽11の高さ範囲内に測定点G2が位置するように基準水槽11を設置する。そして、基準水槽4の頂部に設けた給排水口11を利用して給排水を行い、水面高さが測定点G2と合致するように調整する。こうして、基準水槽4内に基準水面が設定される。
このように沈下計10を配置すると、施工中の現場であっても、トンネル50内に作業エリアを確保しつつ沈下計10を設置し、測定点G2に対する測定点G3の鉛直変位を容易に計測することができるものである。
なお、基準水槽11と反射ターゲット2は別体として測定点G2に設置してもよいが、本実施の形態では、図3で示すように、水面高さが測定点G2と合致するように調整した基準水槽4に反射ターゲット2を取り付け、反射ターゲット2と基準水槽11とを一体にして測定点G2に設置している。
この後、光波測距儀4にて、反射ターゲット1、2各々の初期座標を検出した後、測定断面55における内空変位の計測を開始する。
反射ターゲット1、2各々の初期座標を検出するにあたり、図1で示すように、あらかじめ坑口51近傍の位置座標が既知である不動位置を基準点G0として設定し反射ターゲット3を設置しておく。そして、光波測距儀4にて反射ターゲット3を視準することにより、光波測距儀4の位置座標を割り出し、その後、光波測距儀4にて反射ターゲット1、2各々の初期座標を測定する。
計測を開始してから所定日数の経過後に、光波測距儀4にて反射ターゲット1.2各々の位置座標を検出し、側壁部に設定した測定点G2’に対する天端に設定した測定点G1’の鉛直方向変位を測定する。
具体的には、図4(a)で示すように、反射ターゲット1の初期座標と反射ターゲット2の初期座標から、測定点G2に対する測定点G1の鉛直高さLを測定する。次に、所定日数の経過後に測定した反射ターゲット1の位置座標と反射ターゲット2の位置座標から、図4(b)で示すように、測定点G2’に対する測定点G1’の鉛直高さL’を測定する。
そして、初期状態の測定点G2に対する測定点G1の鉛直高さLから、所定日数の経過後の測定点G2’に対する測定点G1’の鉛直高さL’を差し引くことで、側壁部に設置した測定点G2に対する天端に設置した測定点G1の鉛直方向変位を上部鉛直方向変位量として算出する。
一方で、光波測距儀1にて反射ターゲット1.2各々の位置座標を検出するのと同じタイミングで、沈下計10を用いて、側壁部に設置した測定点G2に対するインバート部54に設けた測定点G3の鉛直方向変位を測定する。
先にも述べたように、沈下計10の基準水槽11内で設定された基準水面は、側壁部に設定された測定点G2と高さ位置が合致している。また、沈下計本体12は、インバート部54に設けた測定点G3に設置されている。
したがって、測定点G3が隆起して鉛直変位が生じた場合には、沈下計本体12の液室121内における水圧の変化を水圧検知部123が検知し、データロガー16にて基準水面に対する沈下計本体11の鉛直方向変位が記録される。この鉛直方向変位が、側壁部に設置した測定点G2に対するインバート部54に設けた測定点G3の下部鉛直方向変位量となる。
このようにして算定された、測定点G2に対する測定点G1の上部鉛直方向変位量と測定点G2に対する測定点G3の下部鉛直方向変位量は、足し合わせることにより測定断面55における測定点G1および測定点G3間の鉛直方向の相対変位、つまりトンネル壁面間の内空変位となる。こうして、測定断面55における鉛直方向の変位形状を、日常の施工管理のために実施される計測項目(計測A)における内空変位の測定と同様の指標で表すことができることとなる。
以降、測定断面55における上部鉛直方向変位量および下部鉛直方向変位量が収束するまで、光波測距儀4および沈下計10による計測を所定日数ごとに繰り返すことにより、トンネル50内の測定断面55における鉛直方向の内空変位を経時的に計測することが可能となる。
先にも述べたように、光波測距儀4および沈下計10は、端末装置5に接続されている。よって、測定点G2に対する測定点G1の上部鉛直方向変位量、測定点G2に対す測定点G3の下部鉛直方向変位量、及び上部鉛直方向変位量と下部鉛直方向変位量から得られる測定断面55における鉛直方向の内空変位は、端末装置5に格納される。
上記のとおり本発明によれば、トンネル50内の任意に選定した測定断面55における鉛直方向の変形状態を、光波測距儀4と沈下計10の両者を併用して測定することにより、トンネル50の壁面間の相対変位、つまり内空変位として表すことが可能となる。
本発明の鉛直変位計測装置1は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、本実施の形態では、鉛直方向の内空変位を単独で算出したが、これに限定されるものではなく、日常の施工管理のために実施される計測項目(計測A)の内空変位測定と同時に測定することが可能である。この場合には、天端に設定した測定点G1および側壁部に設定した測定点G2を、計測Aの内空変位測定を行う際に設定する測定点と共有させればよい。
また、本実施の形態では、トンネル50の断面を仮閉合した状態において測定断面55における鉛直方向の内空変位を測定する方法を説明したが、必ずしもこれに限定するものではない。例えば、インバート部54上に路盤57が構築されたトンネル50について、鉛直方向の内空変位を測定することも可能である。
この場合には、図6(a)で示すように、インバート部54上に敷設されている路盤57を、インバート部54上に設定した測定点G3から側壁部に至る長さだけ溝状に掘削し、沈下計10を保護するための埋設保護管58を配置する。そして、図5(b)で示すように、埋設保護管58の埋戻しを行う。この後、図5(c)で示すように沈下計10を沈下計本体12側から埋設保護管58内に挿入して、沈下計本体12をインバート部54の上の測定点G3に設置するとともに、基準水槽11を側壁部の測定点G2に設置すればよい。
このようにして、既設トンネルの定期点検時に測定断面55における鉛直方向の内空変位計測方法を採用すると、既設トンネルの変状対策工の選定に係る状況把握に算定結果を利用することも可能となる。
1 光波測距儀
2 反射ターゲット
3 反射ターゲット
4 反射ターゲット
5 端末装置
10 沈下計
11 基準水槽
111 給排水口
12 沈下計本体
121 液室
122 空気室
123 水圧検知部
13 連通水管
14 大気圧調整管
141 開閉バルブ
15 測定ケーブル
16 データロガー
17 収納管
171 沈下計本体収納ケース
172 基準水槽収納ケース
50 トンネル
51 坑口
52 切羽
53 鋼製支保工
54 インバート部
55 測定断面
56 作業床
57 路盤
58 埋設保護管

Claims (2)

  1. トンネル内の任意に選定した測定断面において、互いに対抗する一対の側壁部のうちの一方と天端にそれぞれ測定点を設定するとともに、該天端に設定された測定点の鉛直下方に位置するインバート部上にも測定点を設定した後、
    前記側壁部に設定した測定点に対する天端に設定した測定点の鉛直方向変位を光波測距儀にて計測し、前記測定断面の上部鉛直方向変位量を算定するとともに、
    前記側壁部に設定した測定点に対する、前記インバート部上に設定した測定点の鉛直方向変位を沈下計にて計測し、前記測定断面の下部鉛直方向変位量を算定して、
    前記上部鉛直方向変位量及び前記下部鉛直方向変位量から、前記測定断面における鉛直方向の内空変位を計測することを特徴とする内空変位計測方法。
  2. 請求項1に記載の内空変位計測方法において、
    前記沈下計が、密閉した単一水槽よりなる基準水槽と、
    水圧検知部にて区画された空気室と水が充填される液室とを備える沈下計本体と、
    一端が前記基準水槽の底部に、他端が前記沈下計本体の液室に連結されて、該液室と前記基準水槽とを連通するとともに、水が充填される連通水管と、
    一端が前記基準水槽の頂部に、他端が前記沈下計本体の空気室に連結されて、該空気室と前記基準水槽とを連通させる大気圧調整管とを備え、
    前記大気圧調整管に、開閉バルブが設置されることを特徴とする内空変位計測方法。
JP2015095809A 2015-05-08 2015-05-08 内空変位計測方法 Active JP6507023B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015095809A JP6507023B2 (ja) 2015-05-08 2015-05-08 内空変位計測方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015095809A JP6507023B2 (ja) 2015-05-08 2015-05-08 内空変位計測方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016211960A JP2016211960A (ja) 2016-12-15
JP6507023B2 true JP6507023B2 (ja) 2019-04-24

Family

ID=57549761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015095809A Active JP6507023B2 (ja) 2015-05-08 2015-05-08 内空変位計測方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6507023B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106840119B (zh) * 2017-02-17 2019-08-20 中铁四局集团有限公司 一种隧道安全监测系统
CN110345906A (zh) * 2018-04-07 2019-10-18 张亚标 隧道拱顶下沉的实时标高测量方法及测量装置
CN109458984B (zh) * 2018-12-12 2023-09-12 中交第二航务工程局有限公司 隧道变形实时监测装置及方法
CN110566279B (zh) * 2019-08-30 2024-05-10 中国电建集团贵阳勘测设计研究院有限公司 一种高坝放空系统隧洞的开挖稳定性监测系统

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2509491B2 (ja) * 1991-10-04 1996-06-19 鹿島建設株式会社 トンネルの内空変位計測方法
JP3680087B2 (ja) * 1995-08-10 2005-08-10 応用計測工業株式会社 連通管式沈下計
JP2002090187A (ja) * 2000-09-19 2002-03-27 Kajima Corp 沈下測定システムおよび沈下測定方法
JP4336264B2 (ja) * 2004-07-28 2009-09-30 大成建設株式会社 変位計測装置
JP4627533B2 (ja) * 2007-01-31 2011-02-09 飛島建設株式会社 地中変位計測装置
CN103983246A (zh) * 2014-05-29 2014-08-13 中铁二十局集团第二工程有限公司 一种测量隧道全断面变形的方法及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016211960A (ja) 2016-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6507023B2 (ja) 内空変位計測方法
CN106894821B (zh) 一种始发、接收井及顶管施工的监测方法
US8061050B2 (en) Hydrostatic sensor device and method for measuring below-ground elevation changes in grade
KR101209286B1 (ko) 지형변화를 감지해 기준점별 지피에스 좌표의 정밀 적용을 가능하게 한 지표면의 측지측량 관측시스템
CN106092046B (zh) 一种单连通封闭压力式沉降测量系统及其测量方法
CN109238229A (zh) 一种基于静力水准仪监测的地表沉降值的温度补偿方法
CN103884324B (zh) 地下管道顶进穿越施工的导向测量方法
CN111998825A (zh) 隧道浅埋段监控量测方法
CN104674855A (zh) 一种基于差分技术的基坑位移监测方法
KR100931061B1 (ko) 연약 지반 침하 측정장치 및 이에 따른 침하량 측정방법
US20220235532A1 (en) Methods and apparatus for foundation monitoring
WO2013181303A1 (en) Monitoring integrity of a riser pipe network
CN103924574B (zh) 抛石整平装置
CN104316029B (zh) 一种地质沉降监测装置及监测方法
KR100798473B1 (ko) 지피에스 측량결과의 데이터 편차를 이용하는 지형지물의변경확인시스템
CN209589038U (zh) 一种高度可调的地表沉降测点
JP6596230B2 (ja) 鉛直変位計測装置
KR20140128048A (ko) 중력센서를 이용한 지반 침하 측정방법
US20220316873A1 (en) A settlement monitoring system and method
CN104328777B (zh) 一种岩土工程边坡地表变形监测装置与方法
JP7095266B2 (ja) 地中変位測定方法
US4716758A (en) Method of predicting and monitoring the imperviousness of an underground cavern
CN207585593U (zh) 液压传感式沉降观测系统
JP2002090187A (ja) 沈下測定システムおよび沈下測定方法
CN204313816U (zh) 基点植入式水库大坝位移监测装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180420

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6507023

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250