JP6505520B2 - 衛星通信システム、小型地球局及び消費電力削減方法 - Google Patents

衛星通信システム、小型地球局及び消費電力削減方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、衛星通信システム、小型地球局及び消費電力削減方法に関する。
衛星通信システムでは、地上に設置された複数の衛星可搬VSAT(Very Small Aperture Terminal)局(以下、「小型地球局」という。)間で人工衛星を介して通信が行われる。そのため、衛星通信システムは、遠距離間の通信や、山間部などの間で通信を行う場合に比較的経済的なシステムである。また、衛星通信システムは、中継局が地上にないため地震などの災害に対して強い通信システムとして、地方自治体の防災システムや企業のバックアップ回線等で用いられる。
小型地球局は、災害現場の通信手段として有効な手段であるため、災害現場で利用されることがある。小型地球局が災害現場のように安定した電源供給が見込まれない場所で利用される場合、小型地球局は自装置内部に備えるバッテリーのみで稼働することになる。このような場合、バッテリーからの供給が尽きてしまうと小型地球局間で通信が行なえなくなってしまう。通常、衛星通信システムにおける小型地球局間の回線接続や帯域の割り当てなどは、衛星通信システムを管理している管制局によって行われる。
バッテリーで動作している小型地球局と、安定な電源供給がなされている小型地球局とでは稼働できる時間が異なる。そのため、管制局が、回線の要求をしてきた小型地球局全てに対して一律に帯域を割り当てると、バッテリーで動作している小型地球局はバッテリーの残量によっては通信時間が短くなってしまう。また、このような場合を含め、全ての小型地球局に対して割り当てる帯域を制限すると、電源が確保されていて帯域が必要な小型地球局の運用の制限が大きくなってしまう。このような問題を防ぐために、管制局で各小型地球局の動作状況に応じて割り当てる帯域を動的に変更すればよいが、管制局の制御や処理が煩雑になってしまう可能性があった。
特開平06−13955号公報 特許第5428695号公報 特開2013−201501号公報 特開平10−150396号公報 特開2009−89052号公報 特開2014−72560号公報
本発明が解決しようとする課題は、帯域を確保しつつ、バッテリーの消費電力を抑えることができる衛星通信システム、小型地球局及び消費電力削減方法を提供することである。
実施形態の衛星通信システムは、送信部と、動作モード制御部とを持つ。送信部は、衛星を介して通信を行う複数の小型地球局間の通信に使用する回線が確立された後に、前記回線を使用して前記通信を行う対向する小型地球局に対して、消費電力を削減するための複数の動作モードのうち前記小型地球局に対応する前記動作モードに関する情報を送信する。動作モード制御部は、他の小型地球局から送信された前記動作モードに関する情報に基づいて、自装置の動作モードを前記情報で示される動作モードに設定し、設定した動作モードに応じて自装置が備える機能部の動作を制御する。
第1の実施形態における衛星通信システム100のシステム構成図。 第1の実施形態における小型地球局10の機能構成を表す概略ブロック図。 第1の実施形態における動作モードテーブルの具体例を示す図。 小型地球局別モード情報テーブルの具体例を示す図。 衛星通信システム100における動作モード変更の動作を示すシーケンス図。 第1の実施形態における小型地球局10−1の動作モードの設定処理の流れを示すフローチャート。 第1の実施形態における小型地球局10−2の動作モードの設定処理の流れを示すフローチャート。 、第2の実施形態における小型地球局10aの機能構成を表す概略ブロック図。 電力増幅部104aの内部構成図。 第2の実施形態における動作モードテーブルの具体例を示す図。 第2の実施形態における小型地球局10a−1の動作モードの設定処理の流れを示すフローチャート。 第2の実施形態における小型地球局10a−2の動作モードの設定処理の流れを示すフローチャート。 第3の実施形態における小型地球局10bの機能構成を表す概略ブロック図。 電力増幅部104bの内部構成図。 第3の実施形態における小型地球局10b−1の動作モードの設定処理の流れを示すフローチャート。 第3の実施形態における小型地球局10b−2の動作モードの設定処理の流れを示すフローチャート。 第4の実施形態における小型地球局10cの機能構成を表す概略ブロック図。 第4の実施形態における動作モードテーブルの具体例を示す図。 第4の実施形態における小型地球局10c−1の動作モードの設定処理の流れを示すフローチャート。 第4の実施形態における小型地球局10c−2の動作モードの設定処理の流れを示すフローチャート。 第5の実施形態における衛星通信システム100dのシステム構成図。 第5の実施形態における小型地球局10dの機能構成を表す概略ブロック図。 宛先別帯域要求リストの具体例を示す図。 第5の実施形態における小型地球局10d−1の動作モードの設定処理の流れを示すフローチャート。 第6の実施形態における小型地球局10eの機能構成のうち、インタフェース部108の機能構成を表す概略ブロック図。 第7の実施形態における設定端末40fの機能構成を表す概略ブロック図。 各小型地球局10の動作モードを設定するための設定処理の流れを示すフローチャート。
以下、実施形態の衛星通信システム、小型地球局及び消費電力削減方法を、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における衛星通信システム100のシステム構成図である。
衛星通信システム100は、複数の小型地球局10−1〜10−2、衛星20、管制局30及び設定端末40を備える。小型地球局10−1は、局内ネットワーク50−1に接続している。小型地球局10−2は、局内ネットワーク50−2に接続している。小型地球局10−1、小型地球局10−2及び管制局30のそれぞれは、衛星20を介して互いに通信を行う。また、局内ネットワーク50−1には、設定端末40が接続されている。
衛星通信システム100は、複数の小型地球局10と、複数の小型地球局10それぞれが接続している局内ネットワーク50と設定端末40とを含むサブシステム60を構成する。サブシステム60は、衛星通信システム100に複数存在する。なお、以下の説明では、小型地球局10−1及び10−2について特に区別しない場合には小型地球局10と記載する。また、以下の説明では、局内ネットワーク50−1及び50−2について特に区別しない場合には局内ネットワーク50と記載する。
小型地球局10は、衛星通信で用いられる電波を地上で受ける基地局のうち、口径がきわめて小さなパラボナアンテナを使用する装置である。小型地球局10は、据え置き型の地球局であってもよいし、可搬型の地球局であってもよい。小型地球局10は、衛星20を介して他の小型地球局10及び管制局30との間で通信を行う。また、小型地球局10は、設定端末40との間で通信を行う。小型地球局10は、設定端末40から出力された、小型地球局10の動作モードを変更させるための要求(以下、「動作モード変更要求」という。)に基づいて、動作モードの変更指示(以下、「動作モード変更指示」という。)を対向する小型地球局10に送信する。動作モード変更要求には、小型地球局10に設定させる動作モードを識別するための識別情報(以下、「モードID」という。)と、対向する小型地球局10の宛先情報(例えば、MACアドレスなど)とが含まれる。小型地球局10は、動作モード変更指示に基づいて、自装置の動作モードを動作モード変更指示に含まれる動作モードに設定する。動作モードは、消費電力を削減するためのモードである。
衛星20は、小型地球局10間の通信を中継する。また、衛星20は、小型地球局10と管制局30との間の通信を中継する。
管制局30は、小型地球局10からの要求に応じて帯域の割り当て及びチャネルの割り当てを行うことによって小型地球局10間の回線を確立する。
設定端末40は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置を用いて構成される。設定端末40は、ユーザの操作に応じて動作モード変更要求を小型地球局10−1に送信する。
局内ネットワーク50は、どのように構成されたネットワークであってもよい。局内ネットワーク50は、例えば事業所内IP(Internet Protocol)ネットワークや電話交換網である。
図2は、第1の実施形態における小型地球局10の機能構成を表す概略ブロック図である。なお、小型地球局10−1及び10−2は、同様の構成を備えるため小型地球局10として説明する。
小型地球局10は、アンテナ101、低雑音増幅部102、周波数変換部103、電力増幅部104、合成分配部105、変復調部106(106−1〜106−N:Nは4以上の整数)、回線制御部107、インタフェース部108(108−1〜108−(N−1))、動作モードインタフェース部109、動作モード制御部110及びバッテリー111を備える。
アンテナ101(送信部)は、信号を送受信する。例えば、アンテナ101は、衛星20を介して、動作モード変更指示を対向する小型地球局10に送信する。アンテナ101は、衛星20を介して、他の小型地球局10から送信された動作モード変更指示を受信する。
低雑音増幅部102は、アンテナ101を介して受信された信号を増幅する。
周波数変換部103は、増幅された信号をダウンコンバートする。また、周波数変換部103は、合成分配部105から出力された信号をアップコンバートする。
電力増幅部104は、アップコンバートされた信号を電力増幅する。
合成分配部105は、信号の合成又は分配する。
変復調部106は、合成分配部105から出力された信号を復調する。変復調部106は、インタフェース部108を介して入力された送信対象となるデータを変調する。なお、変復調部106−1は、管制局30から送信された信号を復調する。変復調部106−2は、緊急事態を知らせる一斉指令用の信号を復調する。変復調部106−3〜106−Nは、一般回線用の信号を復調する。ここで、一般回線用の信号とは、他の小型地球局10から送信された信号や、局内ネットワーク50内の装置から送信された信号である。
回線制御部107は、管制局30との制御回線を確立する。
インタフェース部108は、他の装置との間における通信インタフェースである。例えば、インタフェース部108−1は、一斉指令を局内ネットワーク50−1内の装置に送信する。また、例えば、インタフェース部108−2〜108−(N−1)は、局内ネットワーク50−1内の装置との間で信号の送受信を行う。
動作モードインタフェース部109は、アンテナ101によって受信された動作モード変更指示をインタフェース部108を介して取得する。動作モードインタフェース部109は、設定端末40から出力された動作モード変更要求を入力し、動作モード制御部110に出力する。
動作モード制御部110は、自装置の動作モードに従って各機能部の動作を制御する。具体的には、動作モード制御部110は、動作モードに従って変復調部106の動作を制御する。動作モード制御部110は、動作モードテーブル及び小型地球局別モード情報テーブルを記憶する。動作モードテーブルは、動作モードに関する情報を表すレコード(以下、「動作モードレコード」という。)によって構成される。小型地球局別モード情報テーブルは、小型地球局10毎に動作させる動作モードに関する情報を表すレコード(以下、「小型地球局別モード情報レコード」という。)によって構成される。
バッテリー111は、蓄電している電力を小型地球局10が備える各機能部に供給する。
図3は、第1の実施形態における動作モードテーブルの具体例を示す図である。
動作モードテーブルは、動作モードレコード51を複数有する。動作モードレコード51は、モードID、1chあたりの帯域における通信速度、変復調部動作数及び動作させる変復調部の各値を有する。モードIDの値は、小型地球局10に設定させる動作モードを識別するための識別情報を表す。1chあたりの帯域における通信速度の値は、同じ動作モードレコード51のモードIDで識別される動作モードを小型地球局10に設定させる場合に要求する1chあたりの帯域における通信速度を表す。変復調部動作数の値は、同じ動作モードレコード51のモードIDで識別される動作モードを小型地球局10に設定させた場合に動作させる変復調部の数を表す。動作させる変復調部の値は、同じ動作モードレコード51のモードIDで識別される動作モードを小型地球局10に設定させた場合に動作させる変復調部を表す。
図3に示される例では、動作モードテーブルには複数のモードIDが登録されている。これらのモードIDは、“1”、“2”、“3”である。図3において、動作モードテーブルの最上段に登録されている動作モードレコード51は、モードIDの値が“1”、1chあたりの帯域における通信速度の値が“32kbps(bit per second)”、変復調部動作数の値が“2”、動作させる変復調部の値が“第3〜第n変復調部のいずれか1つと、第1変復調部”(nは4以上の整数)である。すなわち、モードID“1”で識別される動作モードを小型地球局10に設定させる場合に要求する1chあたりの帯域における通信速度が“32kbps”であり、動作モードを設定させた場合に動作させる変復調部の数が“2”であり、動作させる変復調部が“第3〜第n変復調部のいずれか1つと、第1変復調部”の2台であることが表されている。
また、図3において、動作モードテーブルの2段目に登録されている動作モードレコード51は、モードIDの値が“2”、1chあたりの帯域における通信速度の値が“32kbps”、変復調部動作数の値が“3”、動作させる変復調部の値が“第3〜第n変復調部のいずれか1つと、第1変復調部と、第2変復調部”である。すなわち、モードID“2”で識別される動作モードを小型地球局10に設定させる場合に要求する1chあたりの帯域における通信速度が“32kbps”であり、動作モードを設定させた場合に動作させる変復調部の数が“3”であり、動作させる変復調部が“第3〜第n変復調部のいずれか1つと、第1変復調部と、第2変復調部”の3台であることが表されている。
また、図3において、動作モードテーブルの3段目に登録されている動作モードレコード51は、モードIDの値が“3”、1chあたりの帯域における通信速度の値が“8Mbps”、変復調部動作数の値が“4〜n”、動作させる変復調部の値が“第3〜第n変復調部のいずれか2つ以上と、第1変復調部と、第2変復調部”である。すなわち、モードID“3” で識別される動作モードを小型地球局10に設定させる場合に要求する1chあたりの帯域における通信速度が“8Mbps”であり、動作モードを設定させた場合に動作させる変復調部の数が“4〜n”であり、動作させる変復調部が“第3〜第n変復調部のいずれか2つ以上と、第1変復調部と、第2変復調部”の4〜n台であることが表されている。
上記のように、モードID“1”で識別される動作モードが設定された小型地球局10は、第3〜第n変復調部のいずれか1つと、第1変復調部の合計2つの変復調部106を動作させる。この際、小型地球局10は、その他の変復調部を停止させる。より具体的には、モードID“1”で識別される動作モードが設定された小型地球局10は、一般回線用の通信に使用される変復調部106−3〜106−Nのいずれか1つと、管制局30との通信に使用される変復調部106−1とを動作させる。
モードID“2”で識別される動作モードが設定された小型地球局10は、第3〜第n変復調部のいずれか1つと、第1変復調部と、第2変復調部の合計3つの変復調部106を動作させる。この際、小型地球局10は、その他の変復調部を停止させる。より具体的には、モードID“2”で識別される動作モードが設定された小型地球局10は、一般回線用の通信に使用される変復調部106−3〜106−Nのいずれか1つと、一斉指令用の通信に使用される変復調部106−2と、管制局30との通信に使用される変復調部106−1とを動作させる。
モードID“3”で識別される動作モードが設定された小型地球局10は、第3〜第n変復調部のいずれか2つ以上と、第1変復調部と、第2変復調部の合計4つ以上の変復調部106を動作させる。より具体的には、モードID“3”で識別される動作モードが設定された小型地球局10は、一般回線用の通信に使用される変復調部106−3〜106−Nのいずれか2つ以上と、一斉指令用の通信に使用される変復調部106−2と、管制局30との通信に使用される変復調部106−1とを動作させる。
以上のように、小型地球局10は、自装置の動作モードに従って変復調部106の動作を制御する。上記の各モードIDの中でモードID“1”が最も電力消費が少なく、モードID“3”が最も電力消費が多い。
図4は、小型地球局別モード情報テーブルの具体例を示す図である。
小型地球局別モード情報テーブルは、小型地球局別モード情報レコード52を複数有する。小型地球局別モード情報レコード52は、モードID及び小型地球局IDの各値を有する。モードIDの値は、小型地球局10に設定させる動作モードを識別するための識別情報を表す。小型地球局IDの値は、同じ小型地球局別モード情報レコード52のモードIDで識別される動作モードを設定させる小型地球局10を識別するための識別情報を表す。例えば、小型地球局IDの値は、小型地球局10のMACアドレスであってもよいし、小型地球局10を識別することができる情報であればどのような情報であってもよい。
図4に示される例では、小型地球局別モード情報テーブルには1つのモードIDが登録されている。このモードIDは、“1”である。図4において、小型地球局別モード情報テーブルの最上段に登録されている小型地球局別モード情報レコード52は、モードIDの値が“1”、小型地球局IDの値が“aaa”である。すなわち、モードID“1”で識別される動作モードを設定させる小型地球局10の識別情報が“aaa”であることが表されている。
図5は、衛星通信システム100における動作モード変更の動作を示すシーケンス図である。図5では、小型地球局10が2台(小型地球局10−1及び小型地球局10−2)の場合を例に説明する。
設定端末40は、ユーザの操作に応じて動作モード変更要求を小型地球局10−1に送信する(ステップS101)。この動作モード変更要求には、モードIDと、小型地球局10−2の宛先情報とが含まれる。小型地球局10−1は、小型地球局10−2に設定させる動作モードに応じた帯域分の回線を管制局30に要求する(ステップS102)。具体的には、小型地球局10−1は、記憶している小型地球局別モード情報テーブルを参照して、動作モード変更要求に含まれる宛先情報に対応する小型地球局別モード情報レコード52からモードIDの値を取得する。次に、小型地球局10−1は、動作モードテーブルを参照して、取得したモードIDに対応する動作モードレコード51から1chあたりの帯域における通信速度及び変復調部動作数の各値を取得する。そして、小型地球局10−1は、1chあたりの帯域における通信速度及び変復調部動作数を含む回線要求を生成する。なお、この回線要求には、小型地球局10−1が通信を行う小型地球局10−2の宛先情報も含まれる。
管制局30は、小型地球局10−1からの要求に応じて、小型地球局10−1及び小型地球局10−2にchを割り当てる(ステップS103及びステップS104)。そして、管制局30は、要求された帯域分の回線を確立する(ステップS105)。
回線が確立されると、小型地球局10−1は確立された回線を用いて、衛星20を介して動作モード変更指示を小型地球局10−2に送信する(ステップS106)。動作モード変更指示には、モードIDが含まれる。
小型地球局10−2は、小型地球局10−1から送信された動作モード変更指示を受信する。小型地球局10−2は、衛星20を介して、受信した動作モード変更指示の可否に対する応答(以下、「モード変更可否応答」という。)を小型地球局10−1に送信する(ステップS107)。具体的には、小型地球局10−2は、動作モード変更指示に含まれるモードIDで識別される動作モードで自装置が動作可能であるか否か判定する。動作モード変更指示に含まれるモードIDで識別される動作モードで自装置が動作可能である場合、小型地球局10−2は動作可能である旨を示すモード変更可否応答(OK)を、衛星20を介して小型地球局10−1に送信する。
一方、動作モード変更指示に含まれるモードIDで識別される動作モードで自装置が動作不可能である場合、小型地球局10−2は動作不可能である旨を示すモード変更可否応答(NG)を衛星20を介して小型地球局10−1に送信する。図5では、小型地球局10−2が動作可能である場合を例に説明する。
小型地球局10−1は、小型地球局10−2から送信されたモード変更可否応答を受信する。小型地球局10−1は、モード変更可否応答が動作可能である旨を示しているため、衛星20を介して動作モード変更実施指示を小型地球局10−2に送信する(ステップS108)。動作モード変更実施指示は、小型地球局10と対向する他の小型地球局10に対して動作モードの設定を実施させるための指示である。
小型地球局10−2は、小型地球局10−1から送信された動作モード変更実施指示を受信する。小型地球局10−2は、ステップS106の処理で受信した動作モード変更指示に含まれるモードIDで識別される動作モードを自装置の動作モードに設定する。動作モードの設定が完了すると、小型地球局10−2は動作モードの設定が終了したことを示す指示(以下、「動作モード変更終了指示」という。)を生成し、生成した動作モード変更終了指示を、衛星20を介して小型地球局10−1に送信する(ステップS109)。
また、小型地球局10−1は、小型地球局10−2に対して動作モード変更実施指示を送信した後、小型地球局10−2が変更した動作モードと同じ動作モードを自装置の動作モードに設定する。その後、小型地球局10−1は、小型地球局10−2から送信された動作モード変更終了指示を受信する。小型地球局10−1は、自装置の動作モードの設定が終了したことと、小型地球局10−2から動作モード変更終了指示が受信されたことを確認した後、小型地球局10間で動作モードの設定が終了したことを示す通知(以下、「動作モード変更終了通知」という。)を生成する。そして、小型地球局10−1は、生成した動作モード変更終了通知を設定端末40に送信する(ステップS110)。なお、動作モードの設定後は、各小型地球局10の通信が、設定された動作モードで行われる。
その後、小型地球局10−1と小型地球局10−2との間で通信が行われる(ステップS111)。小型地球局10−1と小型地球局10−2との間で通信が終了すると、小型地球局10−1は回線開放指示を、衛星20を介して小型地球局10−2に送信する(ステップS112)。小型地球局10−2は、小型地球局10−1から回線開放指示を受信すると、小型地球局10−1との通信に使用している回線を開放する旨を、衛星20を介して管制局30に送信する(ステップS113)。また、小型地球局10−1は、小型地球局10−2との通信に使用している回線を開放する旨を、衛星20を介して管制局30に送信する(ステップS114)。その後、管制局30は、小型地球局10−1と小型地球局10−2との通信に使用している回線を開放する。なお、ステップS111の処理は、必ずしも実行されなくてもよい。
図6は、第1の実施形態における小型地球局10−1の動作モードの設定処理の流れを示すフローチャートである。図6の処理は、設定端末40から動作モード変更要求が受信された後に開始される。また、動作モード変更要求に含まれる宛先情報が小型地球局10−2を示すものとして説明する。また、図6では、小型地球局10−1と小型地球局10−2との間における通信を説明し、小型地球局10−1と管制局30との間における通信についての説明は省略する。
小型地球局10−1の動作モードインタフェース部109は、受信した動作モード変更要求を動作モード制御部110に出力する。なお、受信された動作モード変更指示は、低雑音増幅部102、周波数変換部103、合成分配部105、変復調部106−1、回線制御部107、動作モードインタフェース部109を介して動作モード制御部110に出力される。動作モード制御部110は、動作モード変更要求に基づいて回線が確立されると、動作モード変更指示を生成する(ステップS201)。そして、動作モード制御部110は、生成した動作モード変更指示を小型地球局10−2に送信する(ステップS202)。具体的には、動作モード制御部110は、生成した動作モード変更指示を、動作モードインタフェース部109、インタフェース部108、変復調部106、合成分配部105、電力増幅部104、アンテナ101及び衛星20を介して小型地球局10−2に送信する。
動作モード制御部110は、ステップS202の処理で動作モード変更要求が送信された小型地球局10から動作モードの設定が可能である旨のモード変更可否応答が受信されたか否か判定する(ステップS203)。動作モードの設定が可能である旨のモード変更可否応答が受信された場合(ステップS203−YES)、動作モード制御部110は動作モード変更実施指示を小型地球局10−2に送信する(ステップS204)。その後、動作モード制御部110は、自装置の動作モードを、ステップS202の処理で送信した動作モード変更指示に含まれるモードIDで識別される動作モードに設定する(ステップS205)。
アンテナ101は、小型地球局10−2から動作モード変更終了指示を受信する(ステップS206)。動作モード制御部110は、動作モード変更終了通知を小型地球局10−2に送信する(ステップS207)。
また、ステップS203の処理において、動作モードの設定が不可能である旨のモード変更可否応答が受信された場合(ステップS203−NO)、動作モード制御部110は異なる動作モード変更指示を小型地球局10−2に送信する(ステップS208)。ここで、異なる動作モード変更指示とは、ステップS202の処理で送信された動作モード変更指示に含まれるモードIDとは異なるモードIDが含まれる指示である。例えば、異なる動作モード変更指示には、ステップS202の処理で送信された動作モード変更指示に含まれるモードIDで識別される動作モードより変復調部動作数が少ない動作モードのモードIDが含まれる。なお、この際、ステップS202の処理で送信された動作モード変更指示に含まれるモードIDで識別される動作モードより変復調部動作数が少ない動作モードが無い場合、小型地球局10−1は小型地球局10−2が通信不可能として処理を終了してもよい。
図7は、第1の実施形態における小型地球局10−2の動作モードの設定処理の流れを示すフローチャートである。なお、図7の処理は、小型地球局10−2が、動作モード変更指示を受信した後に開始される。
動作モード制御部110は、記憶している動作モードテーブルを確認する(ステップS301)。具体的には、動作モード制御部110は、動作モードテーブルに登録されている動作モードレコード51のうち動作モード変更指示に含まれるモードIDに対応する動作モードレコード51を確認する。そして、動作モード制御部110は、確認の結果、自装置がモードIDで識別される動作モードで動作可能か否かを判定する。
動作可能である場合、動作モード制御部110は動作モードの設定が可能である旨のモード変更可否応答を生成する。一方、動作不可能である場合、動作モード制御部110は動作モードの設定が不可能である旨のモード変更可否応答を生成する。そして、動作モード制御部110は、生成したモード変更可否応答を小型地球局10−1に送信する(ステップS302)。具体的には、動作モード制御部110は、生成したモード変更可否応答を、動作モードインタフェース部109、インタフェース部108、変復調部106、合成分配部105、電力増幅部104、アンテナ101及び衛星20を介して小型地球局10−1に送信する。図7では、小型地球局10−2が、動作モードの設定が可能である旨のモード変更可否応答を送信した場合を例に説明する。
アンテナ101は、小型地球局10−1から送信された動作モード変更実施指示を受信する(ステップS303)。受信された動作モード変更実施指示は、低雑音増幅部102、周波数変換部103、合成分配部105、変復調部106、インタフェース部108、動作モードインタフェース部109を介して動作モード制御部110に出力される。動作モード制御部110は、記憶している動作モードテーブルを参照して、動作モード変更指示に含まれるモードIDで示される動作モードを自装置の動作モードに設定する(ステップS304)。具体的には、動作モード制御部110は、モードIDで示される動作モードとなるように、自装置の変復調部106の動作を制御する。
例えば、モードIDが“1”の場合、動作モード制御部110は第3〜第n変復調部(変復調部106−3〜106−N)のいずれか1つと、第1変復調部(変復調部106−1)とを動作させ、その他の変復調部106を停止させる。より具体的には、動作モード制御部110は、変復調部106がモジュールとして分離している場合にはモジュール毎に電源を落として停止させる。また、変復調部106が同一基盤、もしくは、FPGA(Field-Programmable Gate Array)のようなIC内で構成されている場合には変復調部106ブロック毎に電源を落として停止させる、又は、動作用のクロックの供給を停止する。このようにして、動作モード制御部110は、自装置の動作モードを設定する。動作モードの設定が完了すると、動作モード制御部110は動作モードの設定が終了したことを示す指示(以下、「動作モード変更終了指示」という。)を生成する。そして、動作モード制御部110は、生成した動作モード変更終了指示を小型地球局10−1に送信する(ステップS305)。
以上のように構成された衛星通信システム100によれば、帯域を確保しつつ、バッテリーの消費電力を抑えることができる。以下、この効果について詳細に説明する。
小型地球局10は、設定端末40からの要求に応じて、対向する他の小型地球局10との通信に使用する帯域を管制局30に要求する。そして、小型地球局10は、帯域が確保できると、対向する他の小型地球局10に対して他の小型地球局10に設定させる動作モードを通知する。動作モードによっては、変復調部106の動作が制限される。したがって、このような動作モードで動作するバッテリーで動作している小型地球局10は、使用しない変復調部106を動作させなくて済む。そのため、帯域を確保しつつ、バッテリーの消費電力を抑えることが可能になる。その結果、小型地球局10の稼働時間を延ばすことができる。
また、他の小型地球局10に動作モードを通知した小型地球局10も、他の小型地球局10と同様の動作モードで動作する。そのため、システム全体でバッテリーの消費電力を抑えることができる。
また、動作モードによっては、変復調部106の動作が制限されない。さらに、使用する帯域における通信速度も、消費電力を抑える動作モードに比べて早い。したがって、電源が確保されていて帯域が必要な小型地球局10の運用が制限されてしまうおそれがない。そのため、状況に応じて柔軟に対応することが可能になる。
第1の実施形態における衛星通信システム100の変形例について説明する。
本実施形態では、動作モード制御部110が、自装置の動作モードに従って変復調部106のみを制御する構成を示したが、動作モード制御部110は変復調部106を停止させる際に停止させる変復調部106に対応するインタフェース部108も一緒に停止させるように構成されてもよい。このように構成されることによって、さらなる消費電力の削減を図ることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、小型地球局が、自装置の動作モードに従って電力増幅部におけるドレイン印加電圧を制御する。なお、第2の実施形態のシステム構成は、第1の実施形態と同様であるため小型地球局についてのみ説明する。
図8は、第2の実施形態における小型地球局10aの機能構成を表す概略ブロック図である。
小型地球局10aは、アンテナ101、低雑音増幅部102、周波数変換部103、電力増幅部104a、合成分配部105、変復調部106(106−1〜106−N)、回線制御部107、インタフェース部108(108−1〜108−(N−1))、動作モードインタフェース部109、動作モード制御部110a及びバッテリー111を備える。
第2の実施形態における小型地球局10aは、電力増幅部104及び動作モード制御部110に代えて電力増幅部104a及び動作モード制御部110aを備える点で小型地球局10と構成が異なる。小型地球局10aは、他の構成については小型地球局10と同様である。そのため、小型地球局10a全体の説明は省略し、電力増幅部104a及び動作モード制御部110aについて説明する。
電力増幅部104aは、アップコンバートされた信号を、電力増幅してアンテナ101を介して衛星20に送信する。図9に電力増幅部104aの内部構成図を示す。
図9は、電力増幅部104aの内部構成図である。なお、通常、電力増幅部104aは、図9に示す構成を複数段縦続接続して、アップコンバートされた信号を所定の電力まで増幅するが、図9では説明の簡単化のため1段分のみ示している。電力増幅部104aは、図9に示すようにトランジスタ61、入力端子62、出力端子63、ドレイン電源64及びゲート電源65を備える。図9に示すように、第2の実施形態における電力増幅部104aは、ドレイン電源64が可変である。
動作モード制御部110aは、自装置の動作モードに従って各機能部の動作を制御する。具体的には、動作モード制御部110aは、動作モードに従って電力増幅部104aにおけるドレイン電源64の動作を制御する。動作モード制御部110aは、動作モードテーブル及び小型地球局別モード情報テーブルを記憶する。動作モードテーブルは、動作モードレコードによって構成される。小型地球局別モード情報テーブルは、小型地球局別モード情報レコードによって構成される。なお、第2の実施形態における小型地球局別モード情報テーブルの構成は、図4に示す小型地球局別モード情報テーブルと同様の構成であるため説明を省略する。
図10は、第2の実施形態における動作モードテーブルの具体例を示す図である。
第2の実施形態における動作モードテーブルは、動作モードレコード53を複数有する。動作モードレコード53は、モードID、1chあたりの帯域における通信速度及びドレイン電圧の各値を有する。モードIDの値は、小型地球局10aに設定させる動作モードを識別するための識別情報を表す。1chあたりの帯域における通信速度の値は、同じ動作モードレコード53のモードIDで識別される動作モードを小型地球局10aに設定させる場合に要求する1chあたりの帯域における通信速度を表す。ドレイン電圧の値は、同じ動作モードレコード53のモードIDで識別される動作モードを小型地球局10aに設定させる場合にドレイン電源64が印加する電圧を表す。
図10に示される例では、動作モードテーブルには複数のモードIDが登録されている。これらのモードIDは、“1”、“2”、“3”である。図10において、動作モードテーブルの最上段に登録されている動作モードレコード53は、モードIDの値が“1”、1chあたりの帯域における通信速度の値が“32kbps”、ドレイン電圧の値が“Va”である。すなわち、モードID“1”で識別される動作モードを小型地球局10aに設定させる場合に要求する1chあたりの帯域における通信速度が“32kbps”であり、ドレイン電源64が印加する電圧が“Va”であることが表されている。
また、図10において、動作モードテーブルの2段目に登録されている動作モードレコード53は、モードIDの値が“2”、1chあたりの帯域における通信速度の値が“64kbps”、ドレイン電圧の値が“Vb”である。すなわち、モードID“2”で識別される動作モードを小型地球局10aに設定させる場合に要求する1chあたりの帯域における通信速度が“64kbps”であり、ドレイン電源64が印加する電圧が“Vb”であることが表されている。
また、図10において、動作モードテーブルの3段目に登録されている動作モードレコード53は、モードIDの値が“3”、1chあたりの帯域における通信速度の値が“8Mbps”、ドレイン電圧の値が“Vc”である。すなわち、モードID“3”で識別される動作モードを小型地球局10aに設定させる場合に要求する1chあたりの帯域における通信速度が“8Mbps”であり、ドレイン電源64が印加する電圧が“Vc”であることが表されている。
なお、上記のドレイン電圧Va、Vb、Vcの電圧値の関係は、Va<Vb<Vcである。小型地球局10aでは、単位帯域当たりの電力は一定値まであげる必要がある。そのため、帯域の増加にしたがって、電力増幅部104aの出力の最大電力を高く設定する必要がある。通常、最大帯域で電力増幅部104aの最大電力を設定しているため、帯域が小さい場合は出力電力が小さくてよい。電力増幅部104aの最大電力を確保するためにはドレイン電圧を大きくする必要があるが、帯域が小さい場合は、ドレイン電圧を相対的に小さくし、消費電力を下げても通信上の特性に影響はない。そこで、第2の実施形態では、動作モード制御部110aが、上記のようにドレイン電源64が印加する電圧を動作モードに応じて制御する事で、電力増幅部104aの消費電力を下げることができ、さらにバッテリー111動作時の稼働時間を延ばすことができる。
図11は、第2の実施形態における小型地球局10a−1の動作モードの設定処理の流れを示すフローチャートである。図11の処理は、設定端末40から動作モード変更要求が受信された後に開始される。また、動作モード変更要求に含まれる宛先情報が小型地球局10a−2を示すものとして説明する。また、図11では、小型地球局10a−1と小型地球局10a−2との間における通信を説明し、小型地球局10a−1と管制局30との間における通信についての説明は省略する。また、図6と同様の処理については、図11において図6と同様の符号を付して説明を省略する。
ステップS204の処理が終了すると、動作モード制御部110aは、自装置の動作モードを、ステップS202の処理で送信した動作モード変更指示に含まれるモードIDで識別される動作モードに設定する(ステップS401)。具体的には、動作モード制御部110aは、モードIDで示される動作モードとなるように、自装置の電力増幅部104aにおけるドレイン電源64がトランジスタ61のドレイン端子に印加するドレイン電圧を制御する。例えば、モードIDが“1”の場合、動作モード制御部110aはドレイン電源64が印加するドレイン電圧がVaとなるように制御する。このようにして、動作モード制御部110aは、自装置の動作モードを設定する。その後、ステップS206以降の処理が実行される。
また、ステップS203の処理において、動作モードの設定が不可能である旨のモード変更可否応答が受信された場合(ステップS203−NO)、動作モード制御部110aは異なる動作モード変更指示を小型地球局10a−2に送信する(ステップS402)。例えば、異なる動作モード変更指示には、ステップS202の処理で送信された動作モード変更指示に含まれるモードIDで識別される動作モードよりドレイン電源64が印加する電圧が小さい動作モードのモードIDが含まれる。なお、この際、ステップS202の処理で送信された動作モード変更指示に含まれるモードIDで識別される動作モードよりドレイン電源64が印加する電圧が小さい動作モードが無い場合、小型地球局10a−1は小型地球局10a−2が通信不可能として処理を終了してもよい。
図12は、第2の実施形態における小型地球局10a−2の動作モードの設定処理の流れを示すフローチャートである。なお、図12の処理は、小型地球局10a−2が、動作モード変更指示を受信した後に開始される。また、図7と同様の処理については、図12において図7と同様の符号を付して説明を省略する。
ステップS303の処理が終了すると、動作モード制御部110aは、記憶している動作モードテーブルを参照して、動作モード変更指示に含まれるモードIDで示される動作モードを自装置の動作モードに設定する(ステップS501)。具体的には、動作モード制御部110aは、モードIDで示される動作モードとなるように、電力増幅部104aにおけるドレイン電源64の動作を制御する。例えば、モードIDが“1”の場合、動作モード制御部110aはドレイン電源64が印加する電圧がVaとなるようにドレイン電源64を制御する。
以上のように構成された衛星通信システム100によれば、帯域を確保しつつ、バッテリーの消費電力を抑えることができる。以下、この効果について詳細に説明する。
小型地球局10aは、設定端末40からの要求に応じて、対向する他の小型地球局10aとの通信に使用する帯域を管制局30に要求する。そして、小型地球局10aは、帯域が確保できると、対向する他の小型地球局10aに対して他の小型地球局10aに設定させる動作モードを通知する。動作モードによっては、電力増幅部104aにおけるドレイン印加電圧が制限される。したがって、このような動作モードで動作するバッテリーで動作している小型地球局10aは、電力増幅部104aの消費電力を抑えることができる。そのため、帯域を確保しつつ、バッテリーの消費電力を抑えることが可能になる。その結果、小型地球局10aの稼働時間を延ばすことができる。
また、他の小型地球局10aに動作モードを通知した小型地球局10aも、他の小型地球局10aと同様の動作モードで動作する。そのため、システム全体でバッテリーの消費電力を抑えることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、小型地球局が、自装置の動作モードに従って電力増幅部におけるゲート印加電圧を制御する。なお、第3の実施形態のシステム構成は、第1の実施形態と同様であるため小型地球局についてのみ説明する。
図13は、第3の実施形態における小型地球局10bの機能構成を表す概略ブロック図である。
小型地球局10bは、アンテナ101、低雑音増幅部102、周波数変換部103、電力増幅部104b、合成分配部105、変復調部106(106−1〜106−N)、回線制御部107、インタフェース部108(108−1〜108−(N−1))、動作モードインタフェース部109、動作モード制御部110b及びバッテリー111を備える。
第3の実施形態における小型地球局10bは、電力増幅部104及び動作モード制御部110に代えて電力増幅部104b及び動作モード制御部110bを備える点で小型地球局10と構成が異なる。小型地球局10bは、他の構成については小型地球局10と同様である。そのため、小型地球局10b全体の説明は省略し、電力増幅部104b及び動作モード制御部110bについて説明する。
電力増幅部104bは、アップコンバートされた信号を、電力増幅してアンテナ101を介して衛星20に送信する。図14に電力増幅部104bの内部構成図を示す。
図14は、電力増幅部104bの内部構成図である。なお、通常、電力増幅部104bは、図14に示す構成を複数段縦続接続して、アップコンバートされた信号を所定の電力まで増幅するが、図14では説明の簡単化のため1段分のみ示している。電力増幅部104bは、図14に示すようにトランジスタ66、入力端子67、出力端子68、ドレイン電源69及びゲート電源70を備える。図14に示すように、第3の実施形態における電力増幅部104bは、ゲート電源70が可変である。
自装置の動作モードに従って各機能部の動作を制御する。具体的には、動作モード制御部110bは、動作モードに従って電力増幅部104bにおけるゲート電源70の動作を制御する。動作モード制御部110bは、動作モードテーブル及び小型地球局別モード情報テーブルを記憶する。動作モードテーブルは、動作モードレコードによって構成される。小型地球局別モード情報テーブルは、小型地球局別モード情報レコードによって構成される。なお、第3の実施形態における動作モードテーブルの構成は、図10に示す動作モードテーブルのドレイン電圧の項目がゲート電圧に変更される点のみが図10に示す動作モードテーブルと異なる。ゲート電圧の値は、同じ動作モードレコード53のモードIDで識別される動作モードを小型地球局10aに設定させる場合にゲート電源70が印加する電圧を表す。また、第3の実施形態における小型地球局別モード情報テーブルの構成は、図4に示す小型地球局別モード情報テーブルと同様の構成であるため説明を省略する。
図15は、第3の実施形態における小型地球局10b−1の動作モードの設定処理の流れを示すフローチャートである。図15の処理は、設定端末40から動作モード変更要求が受信された後に開始される。また、動作モード変更要求に含まれる宛先情報が小型地球局10b−2を示すものとして説明する。また、図15では、小型地球局10b−1と小型地球局10b−2との間における通信を説明し、小型地球局10b−1と管制局30との間における通信についての説明は省略する。また、図6と同様の処理については、図15において図6と同様の符号を付して説明を省略する。
ステップS204の処理が終了すると、動作モード制御部110bは、自装置の動作モードを、ステップS202の処理で送信した動作モード変更指示に含まれるモードIDで識別される動作モードに設定する(ステップS601)。具体的には、動作モード制御部110bは、モードIDで示される動作モードとなるように、自装置の電力増幅部104bにおけるゲート電源70がトランジスタ66のゲート端子に印加するゲート電圧を制御する。例えば、モードIDが“1”の場合、動作モード制御部110bはゲート電源70が印加するゲート電圧がVaとなるように制御する。このようにして、動作モード制御部110bは、自装置の動作モードを設定する。その後、ステップS206以降の処理が実行される。
また、ステップS203の処理において、動作モードの設定が不可能である旨のモード変更可否応答が受信された場合(ステップS203−NO)、動作モード制御部110bは異なる動作モード変更指示を小型地球局10b−2に送信する(ステップS602)。例えば、異なる動作モード変更指示には、ステップS202の処理で送信された動作モード変更指示に含まれるモードIDで識別される動作モードよりゲート電源70が印加する電圧が小さい動作モードのモードIDが含まれる。なお、この際、ステップS202の処理で送信された動作モード変更指示に含まれるモードIDで識別される動作モードよりゲート電源70が印加する電圧が小さい動作モードが無い場合、小型地球局10b−1は小型地球局10b−2が通信不可能として処理を終了してもよい。
図16は、第3の実施形態における小型地球局10b−2の動作モードの設定処理の流れを示すフローチャートである。なお、図16の処理は、小型地球局10b−2が、動作モード変更指示を受信した後に開始される。また、図7と同様の処理については、図16において図7と同様の符号を付して説明を省略する。
ステップS303の処理が終了すると、動作モード制御部110bは、記憶している動作モードテーブルを参照して、動作モード変更指示に含まれるモードIDで示される動作モードを自装置の動作モードに設定する(ステップS701)。具体的には、動作モード制御部110bは、モードIDで示される動作モードとなるように、電力増幅部104bにおけるゲート電源70の動作を制御する。例えば、モードIDが“1”の場合、動作モード制御部110bはゲート電源70が印加する電圧がVaとなるようにゲート電源70を制御する。
以上のように構成された衛星通信システム100によれば、帯域を確保しつつ、バッテリーの消費電力を抑えることができる。以下、この効果について詳細に説明する。
小型地球局10bは、設定端末40からの要求に応じて、対向する他の小型地球局10bとの通信に使用する帯域を管制局30に要求する。そして、小型地球局10bは、帯域が確保できると、対向する他の小型地球局10bに対して他の小型地球局10bに設定させる動作モードを通知する。動作モードによっては、電力増幅部104bにおけるゲート印加電圧が制限される。したがって、このような動作モードで動作するバッテリーで動作している小型地球局10bは、電力増幅部104bの消費電力を抑えることができる。そのため、帯域を確保しつつ、バッテリーの消費電力を抑えることが可能になる。その結果、小型地球局10bの稼働時間を延ばすことができる。
また、他の小型地球局10bに動作モードを通知した小型地球局10bも、他の小型地球局10bと同様の動作モードで動作する。そのため、システム全体でバッテリーの消費電力を抑えることができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態では、小型地球局が、自装置の動作モードに従って変復調部及び電力増幅部の動作を制御する。なお、第4の実施形態のシステム構成は、第1の実施形態と同様であるため小型地球局についてのみ説明する。
図17は、第4の実施形態における小型地球局10cの機能構成を表す概略ブロック図である。
小型地球局10cは、アンテナ101、低雑音増幅部102、周波数変換部103、電力増幅部104c、合成分配部105、変復調部106(106−1〜106−N)、回線制御部107、インタフェース部108(108−1〜108−(N−1))、動作モードインタフェース部109、動作モード制御部110c及びバッテリー111を備える。
第4の実施形態における小型地球局10cは、電力増幅部104及び動作モード制御部110に代えて電力増幅部104c及び動作モード制御部110cを備える点で小型地球局10と構成が異なる。小型地球局10cは、他の構成については小型地球局10と同様である。そのため、小型地球局10c全体の説明は省略し、電力増幅部104c及び動作モード制御部110cについて説明する。
電力増幅部104cは、アップコンバートされた信号を、電力増幅してアンテナ101を介して衛星20に送信する。なお、電力増幅部104cの内部構成は、第2の実施形態と同様である。つまり、電力増幅部104cは、ドレイン電源64が可変である。
動作モード制御部110cは、自装置の動作モードに従って各機能部の動作を制御する。具体的には、動作モード制御部110cは、動作モードに従って変復調部106及び電力増幅部104cにおけるドレイン電源64の動作を制御する。動作モード制御部110cは、動作モードテーブル及び小型地球局別モード情報テーブルを記憶する。なお、第4の実施形態における小型地球局別モード情報テーブルの構成は、図4に示す小型地球局別モード情報テーブルと同様の構成であるため説明を省略する。
図18は、第4の実施形態における動作モードテーブルの具体例を示す図である。
第4の実施形態における動作モードテーブルは、動作モードレコード54を複数有する。動作モードレコード54は、モードID、1chあたりの帯域における通信速度、変復調部動作数、動作させる変復調部及びドレイン電圧の各値を有する。各値についての説明は、上述しているため省略する。
図18に示される例では、動作モードテーブルには複数のモードIDが登録されている。これらのモードIDは、“1”、“2”、“3”である。図18において、動作モードテーブルの最上段に登録されている動作モードレコード54は、モードIDの値が“1”、1chあたりの帯域における通信速度の値が“32kbps”、変復調部動作数の値が“2”、動作させる変復調部の値が“第3〜第n変復調部のいずれか1つと、第1変復調部”、ドレイン電圧の値が“Va”である。すなわち、モードID“1”で識別される動作モードを小型地球局10cに設定させる場合に要求する1chあたりの帯域における通信速度が“32kbps”であり、動作モードを設定させた場合に動作させる変復調部の数が“2”であり、動作させる変復調部が“第3〜第n変復調部のいずれか1つと、第1変復調部”の2台であり、電力増幅部104cにおけるドレイン電源64が印加する電圧が“Va”であることが表されている。
図19は、第4の実施形態における小型地球局10c−1の動作モードの設定処理の流れを示すフローチャートである。図19の処理は、設定端末40から動作モード変更要求が受信された後に開始される。また、動作モード変更要求に含まれる宛先情報が小型地球局10c−2を示すものとして説明する。また、図15では、小型地球局10c−1と小型地球局10c−2との間における通信を説明し、小型地球局10c−1と管制局30との間における通信についての説明は省略する。また、図6と同様の処理については、図19において図6と同様の符号を付して説明を省略する。
ステップS204の処理が終了すると、動作モード制御部110cは、自装置の動作モードを、ステップS202の処理で送信した動作モード変更指示に含まれるモードIDで識別される動作モードに設定する。本実施形態では、動作モード制御部110cが電力増幅部104c及び変復調部106を制御するため、それぞれにおける動作設定を第1動作設定、第2動作設定として説明する。まず、動作モード制御部110cは第1動作設定を行う(ステップS801)。
具体的には、動作モード制御部110cは、モードIDで示される動作モードとなるように、自装置の変復調部106の動作を制御する。例えば、モードIDが“1”の場合、動作モード制御部110cは第3〜第n変復調部(変復調部106−3〜106−N)のいずれか1つと、第1変復調部(変復調部106−1)とを動作させ、その他の変復調部106を停止させる。次に、動作モード制御部110cは第2動作設定を行う(ステップS802)。具体的には、動作モード制御部110cは、モードIDで示される動作モードとなるように、電力増幅部104cにおけるドレイン電源64がトランジスタ61のドレイン端子に印加するドレイン電圧を制御する。例えば、モードIDが“1”の場合、動作モード制御部110cはドレイン電源64が印加するドレイン電圧がVaとなるように制御する。このようにして、動作モード制御部110cは、自装置の動作モードを設定する。なお、ステップS801及び802の処理は、同時に行われてもよいし、ステップS802の処理が実行された後にステップS801の処理が実行されてもよい。
また、ステップS203の処理において、動作モードの設定が不可能である旨のモード変更可否応答が受信された場合(ステップS203−NO)、動作モード制御部110cは異なる動作モード変更指示を小型地球局10c−2に送信する(ステップS803)。例えば、異なる動作モード変更指示には、ステップS202の処理で送信された動作モード変更指示に含まれるモードIDで識別される動作モードより変復調部動作数が少ない、かつ、ドレイン電源64が印加する電圧が小さい動作モードのモードIDが含まれる。なお、この際、ステップS202の処理で送信された動作モード変更指示に含まれるモードIDで識別される動作モードより変復調部動作数が少ない、かつ、ドレイン電源64が印加する電圧が小さい動作モードが無い場合、小型地球局10c−1は小型地球局10c−2が通信不可能として処理を終了してもよい。
図20は、第4の実施形態における小型地球局10c−2の動作モードの設定処理の流れを示すフローチャートである。なお、図20の処理は、小型地球局10c−2が、動作モード変更指示を受信した後に開始される。なお、図7と同様の処理については、図20において図7と同様の符号を付して説明を省略する。
ステップS303の処理が終了すると、動作モード制御部110cは、記憶している動作モードテーブルを参照して、動作モード変更指示に含まれるモードIDで示される動作モードを自装置の動作モードに設定する。本実施形態では、動作モード制御部110cが電力増幅部104c及び変復調部106を制御するため、それぞれにおける動作設定を第1動作設定、第2動作設定として説明する。まず、動作モード制御部110cは第1動作設定を行う(ステップS901)。
具体的には、動作モード制御部110cは、モードIDで示される動作モードとなるように、変復調部106の動作を制御する。次に、動作モード制御部110cは第2動作設定を行う(ステップS902)。具体的には、動作モード制御部110cは、モードIDで示される動作モードとなるように、電力増幅部104cにおけるドレイン電源64の動作を制御する。
以上のように構成された衛星通信システム100によれば、帯域を確保しつつ、バッテリーの消費電力を抑えることができる。以下、この効果について詳細に説明する。
小型地球局10cは、設定端末40からの要求に応じて、対向する他の小型地球局10cとの通信に使用する帯域を管制局30に要求する。そして、小型地球局10cは、帯域が確保できると、対向する他の小型地球局10cに対して他の小型地球局10cに設定させる動作モードを通知する。動作モードによっては、変復調部106の動作の制限及び電力増幅部104cにおけるドレイン印加電圧が制限される。したがって、このような動作モードで動作するバッテリーで動作している小型地球局10cは、使用しない変復調部106において消費される消費電力及び電力増幅部104aの消費電力を抑えることができる。そのため、帯域を確保しつつ、バッテリーの消費電力を抑えることが可能になる。その結果、小型地球局10cの稼働時間を延ばすことができる。
また、他の小型地球局10cに動作モードを通知した小型地球局10cも、他の小型地球局10cと同様の動作モードで動作する。そのため、システム全体でバッテリーの消費電力を抑えることができる。
また、動作モードによっては、変復調部106の動作が制限されない。さらに、使用する帯域における通信速度も、消費電力を抑える動作モードに比べて早い。したがって、電源が確保されていて帯域が必要な小型地球局10cの運用が制限されてしまうおそれがない。そのため、状況に応じて柔軟に対応することが可能になる。
第4の実施形態における衛星通信システム100の変形例について説明する。
第4の実施形態では、小型地球局10cが自装置の動作モードに従って、変復調部106及び電力増幅部104cにおけるドレイン印加電圧を制御する構成を示したが、小型地球局10cは自装置の動作モードに従って、変復調部106及び電力増幅部104cにおけるゲート印加電圧を制御するように構成されてもよい。ゲート印加電圧を制御する処理については、第3の実施形態と同様の処理を行うため説明を省略する。
(第5の実施形態)
図21は、第5の実施形態における衛星通信システム100dのシステム構成図である。
衛星通信システム100dは、複数の小型地球局10d−1〜10d−M(Mは3以上の整数)、衛星20、管制局30及び設定端末40を備える。小型地球局10d−1は、局内ネットワーク50−1に接続している。小型地球局10d−2は、局内ネットワーク50−2に接続している。小型地球局10d−Mは、局内ネットワーク50−Mに接続している。小型地球局10d−1〜10−M及び管制局30のそれぞれは、衛星20を介して互いに通信を行う。また、局内ネットワーク50−1には、設定端末40が接続されている。
衛星通信システム100dは、複数の小型地球局10dと、複数の小型地球局10dそれぞれが接続している局内ネットワーク50と設定端末40とを含むサブシステム60dを構成する。サブシステム60dは、衛星通信システム100dに複数存在する。なお、以下の説明では、小型地球局10d−1〜10d−Mについて特に区別しない場合には小型地球局10dと記載する。また、以下の説明では、局内ネットワーク50−1〜50−Mについて特に区別しない場合には局内ネットワーク50と記載する。
第5の実施形態のような1対Mの場合、対向する小型地球局10dの状況により稼働時間が多少短くなっても伝送帯域を大きく取りたい場合がある。この場合、M個の異なる帯域の対向する小型地球局10dに対して、小型地球局10d−1は回線接続時に管制局30に適切な帯域要求を行う必要がある。第5の実施形態では、このような構成を実現するための構成について説明する。
図22は、第5の実施形態における小型地球局10dの機能構成を表す概略ブロック図である。
小型地球局10dは、アンテナ101、低雑音増幅部102、周波数変換部103、電力増幅部104、合成分配部105、変復調部106(106−1〜106−N)、回線制御部107d、インタフェース部108d(108d−1〜108d−(N−1))、動作モードインタフェース部109、動作モード制御部110及びバッテリー111を備える。
第5の実施形態における小型地球局10dは、回線制御部107及びインタフェース部108に代えて回線制御部107d及びインタフェース部108dを備える点で小型地球局10と構成が異なる。小型地球局10dは、他の構成については小型地球局10と同様である。そのため、小型地球局10d全体の説明は省略し、回線制御部107d及びインタフェース部108dについて説明する。
インタフェース部108dは、他の装置との間における通信インタフェースである。例えば、インタフェース部108d−1は、一斉指令を局内ネットワーク50d−1内の装置に送信する。また、例えば、インタフェース部108d−2〜108d−(N−1)は、局内ネットワーク50−1内の装置との間で信号の送受信を行う。インタフェース部108dは、局内ネットワーク50から電文(例えば、パケット)が入力されると、回線制御部107dに回線要求する。
回線制御部107dは、管制局30との制御回線を確立する。また、回線制御部107dは、インタフェース部108dからの要求に応じて、管制局30に対して帯域割当の要求を行う。回線制御部107dは、宛先別帯域要求リスト部1071dを備える。
宛先別帯域要求リスト部1071dは、動作モード設定時に設定した帯域における通信速度及び対向する小型地球局10dの識別情報(小型地球局ID)を宛先別帯域要求リストに書き込む。回線制御部107dは、回線要求を各インタフェース部108dより受けた場合には宛先別帯域要求リストを確認して、宛先別帯域要求リストに登録されている小型地球局10dに対しては宛先別帯域要求リストの内容を優先して帯域における通信速度を管制局30に要求する。一方、回線制御部107dは、宛先別帯域要求リストに登録されていない小型地球局10dに対しては、インタフェース部108dの要求通りの帯域における通信速度を管制局30に要求する。
図23は、宛先別帯域要求リストの具体例を示す図である。
宛先別帯域要求リストは、レコード55を複数有する。レコード55は、相手局、モードID、1chあたりの帯域における通信速度、変復調部動作数及び動作させる変復調部の各値を有する。相手局の値は、小型地球局10dを識別するための識別情報を表す。モードIDの値は、小型地球局10dに設定させる動作モードを識別するための識別情報を表す。1chあたりの帯域における通信速度の値は、同じレコード55のモードIDで識別される動作モードを小型地球局10dに設定させる場合に要求する1chあたりの帯域における通信速度を表す。変復調部動作数の値は、同じレコード55のモードIDで識別される動作モードを小型地球局10dに設定させた場合に動作させる変復調部の数を表す。動作させる変復調部の値は、同じレコード55のモードIDで識別される動作モードを小型地球局10dに設定させた場合に動作させる変復調部を表す。
図24は、第5の実施形態における小型地球局10d−1の動作モードの設定処理の流れを示すフローチャートである。図24の処理は、設定端末40から動作モード変更要求が受信された後に開始される。また、図24では、小型地球局10d−1と小型地球局10d−Mとの間における通信を説明し、小型地球局10d−1と管制局30との間における通信についての説明は省略する。また、図6と同様の処理については、図24において図6と同様の符号を付して説明を省略する。
ステップS204の処理が終了すると、宛先別帯域要求リスト部1071は宛先別帯域要求リストを変更する(ステップS1001)。
以上のように構成された衛星通信システム100dによれば、帯域を確保しつつ、バッテリーの消費電力を抑えることができる。以下、この効果について詳細に説明する。
小型地球局10dは、設定端末40からの要求に応じて、対向する他の小型地球局10dとの通信に使用する帯域を管制局30に要求する。この際、小型地球局10dは、小型地球局10d毎に、要求する帯域における通信速度の情報を参照して管制局30に帯域を要求する。したがって、小型地球局10d毎に適切な帯域を要求することができる。そして、小型地球局10dは、帯域が確保できると、対向する他の小型地球局10dに対して他の小型地球局10dに設定させる動作モードを通知する。動作モードによっては、変復調部106の動作が制限される。したがって、このような動作モードで動作するバッテリーで動作している小型地球局10dは、使用しない変復調部106を動作させなくて済む。そのため、帯域を確保しつつ、バッテリーの消費電力を抑えることが可能になる。その結果、小型地球局10dの稼働時間を延ばすことができる。
また、他の小型地球局10dに動作モードを通知した小型地球局10dも、他の小型地球局10dと同様の動作モードで動作する。そのため、システム全体でバッテリーの消費電力を抑えることができる。
また、動作モードによっては、変復調部106の動作が制限されない。さらに、使用する帯域における通信速度も、消費電力を抑える動作モードに比べて早い。したがって、電源が確保されていて帯域が必要な小型地球局10dの運用が制限されてしまうおそれがない。そのため、状況に応じて柔軟に対応することが可能になる。
以下、第5の実施形態における衛星通信システム100dの変形例について説明する。
本実施形態では、小型地球局10d−1と、対向する小型地球局10d−2〜10d−Mとの間におけるやり取りについて説明したが、小型地球局10d−2〜10d−M間で通信が行われる場合もある。このような場合、宛先別要求リストは、内容が変更される度に小型地球局10d−1が小型地球局10d−2〜10d−Mに送信することで、小型地球局10d−1〜10d−M間で同じ宛先別要求リストを保有することができる。その結果、小型地球局10d−2〜10d−M間での接続が可能になる。
(第6の実施形態)
第6の実施形態では、小型地球局におけるインタフェース部において処理に優先度を設ける。具体的には、伝送帯域における通信速度を32kbpsと絞るような状態は、重要通信のみに制限する必要がある。特に、音声通話や音声に準じたファクシミリ通信は緊急度が高い。インタフェース部は、音声回線やイーサネット(登録商標)回線、RS−485等のその他の回線と接続が可能である。そこで、インタフェース部は、上記の各回線の中で優先度を設けてその優先度に従って動作する。なお、第6の実施形態のシステム構成は、第5の実施形態と同様であるため小型地球局についてのみ説明する。
図25は、第6の実施形態における小型地球局10eの機能構成のうち、インタフェース部108の機能構成を表す概略ブロック図である。なお、小型地球局10eのインタフェース部108e以外の構成は、第1の実施形態〜第5の実施形態のいずれかと同一である。
図25に示すように、インタフェース部108eは、音声回線アダプタ部1081、イーサネット(登録商標)アダプタ部1082、他アダプタ部1083及び優先選択部1084を備える。
音声回線アダプタ部1081は、電話、又は、ファックスなどで利用される音声回線と接続する。
イーサネット(登録商標)アダプタ部1082は、局内ネットワーク50と接続する。
他アダプタ部1083は、RS−485等の通信回線と接続する。
優先選択部1084は、各アダプタ部の優先度に従って、各アダプタ部から出力される電文を転送する。例えば、伝送容量が十分な場合、優先選択部1084は各アダプタから出力される電文を公平、又は、重み付けに従って順番に転送する。一方、伝送帯域における通信速度が低い場合(例えば、32kbpsの場合)、優先選択部1084は音声回線アダプタ部1081から出力される電文を優先的に転送し、イーサネット(登録商標)アダプタ部1082及び他アダプタ部1083から出力される電文は待機させる。そして、音声回線アダプタ部1081から出力される電文がなくなった場合に、優先選択部1084はイーサネット(登録商標)アダプタ部1082及び他アダプタ部1083から出力される電文を転送する。
以上のように構成された第6の実施形態における衛星通信システム100dによれば、使用可能な帯域における通信速度が制限されている場合であっても重要な通信を優先させることができる。以下、この効果について詳細に説明する。
小型地球局10eは、使用可能な帯域における通信速度が制限されている場合には、重要な通信(例えば、音声通話や音声に準じたファクシミリ通信)を優先させ、他の通信は重要な通信が終了するまで行わない。そのため、いつでも重要な通信を優先的に実行することが可能になる。
(第7の実施形態)
第7の実施形態では、バッテリー111の稼働時間を長く動作させるために各小型地球局の動作モードを設定端末において決定する。なお、第7の実施形態のシステム構成は、第5の実施形態と同様であるため設定端末についてのみ説明する。
図26は、第7の実施形態における設定端末40fの機能構成を表す概略ブロック図である。
設定端末40fは、入力部401、処理部402、出力部403及びモード設定部404を備える。
入力部401は、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、タブレット等)、タッチパネル、ボタン等の既存の入力装置を用いて構成される。入力部401は、ユーザの指示を設定端末40fに入力する際にユーザによって操作される。また、入力部401は、入力装置を設定端末40fに接続するためのインタフェースであってもよい。この場合、入力部401は、入力装置においてユーザの入力に応じて生成された入力信号を設定端末40fに入力する。ここで、ユーザとは、衛星通信システム100dの運用者である。
処理部402は、入力された情報に基づいて各小型地球局10fの動作モードを決定する。
出力部403は、設定端末40fに接続された不図示の出力装置を介し、設定端末40fのユーザに対してデータの出力を行う。例えば、出力部403は、処理部402による処理途中の結果を出力装置に出力する。出力装置は、例えば画像や文字を画面に出力する装置を用いて構成されてもよい。例えば、出力装置は、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescent)ディスプレイ等を用いて構成できる。また、出力装置は、画像や文字をシートに印刷(印字)する装置を用いて構成されても良い。例えば、出力装置は、インクジェットプリンタやレーザープリンタ等を用いて構成できる。また、出力装置は、文字を音声に変換して出力する装置を用いて構成されても良い。この場合、出力装置は、音声合成装置及び音声出力装置(スピーカー)を用いて構成できる。
モード設定部404は、決定された動作モードを小型地球局10d−1に送信することによって、各小型地球局10dの動作モードの設定を行う。
図27は、各小型地球局10の動作モードを設定するための設定処理の流れを示すフローチャートである。
まず、事前処理として、入力部401は、ユーザの操作に応じて、衛星通信システム100dで使用可能な管制局30から割り当てられた周波数チャネル数(帯域)、小型地球局10d−2〜10d−Mの局数、各小型地球局10の各動作モードにおける消費電力を入力する。また、入力部401は、各小型地球局10に配備されているバッテリー容量、又は、発電機の動作時間、必要な周波数チャネル数(帯域)を入力する。
処理部402は、使用可能なチャネル数(帯域)と各小型地球局10で必要なチャネル数(帯域)から、システム全体のチャネル数(帯域)の過不足を見積る、不足する場合は、各小型地球局10dの必要帯域の比で割り当て帯域を按分することによって小型地球局10に帯域を割り当てる(ステップS1101)。次に、出力部403は、帯域の割り当て結果を出力装置に出力する。処理部402は、帯域割り当て結果の受け入れOKが入力されたか否か判定する(ステップS1102)。帯域割り当て結果の受け入れの可否は、運用者が判定する。そして、運用者が判定結果を入力部401を介して設定端末40fに入力する。
帯域割り当て結果の受け入れが否である場合(ステップS1102−NO)、処理部402はシステム全体の帯域割り当てが管制局30から増加可能である旨が入力されたか否か判定する(ステップS1103)。ステップS1103の処理の前提として、運用者による管制局30との交渉によって帯域の増加が可能であるか否かの判断がなされる。そして、交渉の結果、帯域の増加が可能である場合、運用者は帯域の増加が可能である旨を入力部401を利用して設定端末40に入力する。増加可能である旨が入力された場合(ステップS1103−YES)、処理部402はシステム帯域の再設定を行う(ステップS1104)。その後、処理部402はステップS1101以降の処理を繰り返し実行する。
一方、増加可能である旨が入力されなかった場合(ステップS1103−NO)、処理部402は各小型地球局10の帯域設定の見直しを実行する(ステップS1105)。その後、処理部402はステップS1101以降の処理を繰り返し実行する。
また、ステップS1102の処理において、帯域割り当て結果の受け入れが可である場合(ステップS1102−YES)、処理部402は各小型地球局10の稼働時間を算出する(ステップS1106)。処理部402は、稼働時間算出結果としてOKが入力されたか否か判定する(ステップS1107)。稼働時間算出結果の可否(OKかNG)は、運用者が判定する。稼働時間算出結果としてOKが入力された(ステップS1107−YES)、処理部402は各小型地球局10dに割り当てる動作モードを決定する。モード設定部404は、決定された動作モードを小型地球局10d−1に出力することによって各小型地球局10dに動作モードを設定する(ステップS1108)。
ステップS1107の処理において、稼働時間算出結果としてNGが入力された(ステップS1107−NO)、処理部402は帯域設定の見直し指示が入力されたか否か判定する(ステップS1109)。帯域設定の見直しが可能であるか否かは、運用者が判定する。そして、運用者は、判定結果を入力部401を介して入力する。例えば、運用者は、帯域設定の見直しが可能であると判定した場合、入力部401を介して帯域設定の見直し指示を入力する。一方、運用者は、帯域設定の見直しが不可能であると判定した場合、入力部401を介して帯域設定の見直し指示を入力しない。
帯域設定の見直し指示が入力された場合(ステップS1109−YES)、処理部402はステップS1105の処理を実行する。
一方、帯域設定の見直し指示が入力されなかった場合(ステップS1109−NO)、各小型地球局10の発電機燃料、蓄電池配給計画を運用者が検討する(ステップS1110)。運用者が検討の結果の見直しを行い(ステップS1111)、その結果を入力部401に入力する。その後、処理部402は、ステップS1101以降の処理を実行する。
以上のように構成された衛星通信システム100によれば、各小型地球局10dの動作モードを適切に設定させることが可能になる。以下、この効果について詳細に説明する。
運用者が、設定端末40を操作して各小型地球局10dの情報を入力する。設定端末40は、入力された情報から各小型地球局10dに割り当てる帯域などを計算する。そして、設定端末40は、処理に応じて運用者に確認を求め、運用者の指示に応じて各小型地球局10dの動作モードを設定する。このように、設定端末40と運用者との間で、各小型地球局10dの動作モードの設定を対話的に行うことができる。したがって、運用者の意向に沿った動作モードの設定が可能になる。そのため、各小型地球局10dの動作モードを適切に設定することが可能になる。
第1の実施形態から第4の実施形態に共通する変形例について説明する。
第1の実施形態から第4の実施形態における衛星通信システム100では、小型地球局10が1対1(小型地球局10−1と小型地球局10−2)の構成を示したが、第1の実施形態から第4の実施形態における衛星通信システム100は1対Mの構成についても適用可能である。このように構成される場合、小型地球局別モード情報テーブルにはM台分の小型地球局IDとモードIDとの組み合わせが登録される。
各実施形態に共通する変形例について説明する。
各実施形態では、動作モードテーブルに登録されているモードIDが3つの場合を示したが、動作モードテーブルに登録されるモードIDは2つ以下であってもよいし、4つ以上であってもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、衛星を介して通信を行う複数の小型地球局間の通信に使用する回線が確立された後に、回線を使用して通信を行う対向する小型地球局10に対して、消費電力を削減するための複数の動作モードのうち小型地球局10に対応する動作モードに関する情報を送信する送信部(実施形態のアンテナ101に相当)と、他の小型地球局10から動作モード変更指示に基づいて、自装置の動作モードを動作モード変更指示で示される動作モードに設定し、設定した動作モードに応じて自装置が備える機能部の動作を制御する動作モード制御部110とを持つことにより、帯域を確保しつつ、バッテリーの消費電力を抑えることができる。
なお、本発明の小型地球局10(10a、10b、10c、10d、10e)及び設定端末40、40fの各処理を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、小型地球局10(10a、10b、10c、10d、10e)及び設定端末40、40fの各処理に係る上述した種々の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10(10−1〜10−M)、10a、10b、10c、10d(10d−1〜10d−M)、10e…小型地球局,20…衛星,30…管制局,40、40f…設定端末,50(50−1〜50−M)…局内ネットワーク,101…アンテナ,102…低雑音増幅部,103…周波数変換部,104、104a、104b、104c…電力増幅部,105…合成分配部,106(106−1〜106−N)…変復調部,107、107d…回線制御部,1071…宛先別帯域要求リスト部,108(108−1〜108−(N−1))、108d(108d−1〜108d−(N−1))、108e…インタフェース部,1081…音声回線アダプタ部,1082…イーサネット(登録商標)アダプタ部,1083…他アダプタ部,1084…優先選択部,109…動作モードインタフェース部,110、110a、110b、110c…動作モード制御部,111…バッテリー

Claims (15)

  1. 衛星を介して通信を行う複数の小型地球局間の通信に使用する回線が確立された後に、前記回線を使用して前記通信を行う対向する小型地球局に対して、消費電力を削減するための複数の動作モードのうち前記小型地球局に対応する前記動作モードに関する情報を送信する送信部と、
    他の小型地球局から送信された前記動作モードに関する情報に基づいて、自装置の動作モードを前記情報で示される動作モードに設定し、設定した動作モードに応じて自装置が備える機能部の動作を制御する動作モード制御部と、
    を備える衛星通信システム。
  2. 前記小型地球局は、複数の変復調部を備え、
    前記動作モード制御部は、前記動作モードに従って前記変復調部の一部を稼働させ、残りを停止させる、請求項1に記載の衛星通信システム。
  3. 前記小型地球局は、送信するデータの電力を増幅させる電力増幅部を備え、
    前記動作モード制御部は、前記動作モードに従って前記電力増幅部におけるドレイン電圧又はゲート電圧を下げる、請求項1に記載の衛星通信システム。
  4. 前記小型地球局は、複数の変復調部及び送信するデータの電力を増幅させる電力増幅部を備え、
    前記動作モード制御部は、前記動作モードに従って前記変復調部の一部を稼働させて残りの前記変復調部を停止させ、かつ、前記電力増幅部におけるドレイン電圧又はゲート電圧を下げる、請求項1に記載の衛星通信システム。
  5. 前記通信を行う小型地球局は、互いに同一の動作モードを設定する、請求項1に記載の衛星通信システム。
  6. 衛星を介して通信を行う複数の小型地球局間の通信に使用する回線が確立された後に、前記回線を使用して前記通信を行う対向する小型地球局に対して、消費電力を削減するための複数の動作モードのうち前記小型地球局に対応する前記動作モードに関する情報を送信する送信部と、
    他の小型地球局に送信した前記動作モードに関する情報に基づいて、自装置の動作モードを前記情報で示される動作モードに設定し、設定した動作モードに応じて自装置が備える機能部の動作を制御する動作モード制御部と、
    を備える小型地球局。
  7. 複数の変復調部をさらに備え、
    前記動作モード制御部は、前記動作モードに従って前記変復調部の一部を稼働させ、残りを停止させる、請求項6に記載の小型地球局。
  8. 送信するデータの電力を増幅させる電力増幅部をさらに備え、
    前記動作モード制御部は、前記動作モードに従って前記電力増幅部におけるドレイン電圧又はゲート電圧を下げる、請求項6に記載の小型地球局。
  9. 複数の変復調部及び送信するデータの電力を増幅させる電力増幅部をさらに備え、
    前記動作モード制御部は、前記動作モードに従って前記変復調部の一部を稼働させて残りの前記変復調部を停止させ、かつ、前記電力増幅部におけるドレイン電圧又はゲート電圧を下げる、請求項6に記載の小型地球局。
  10. 前記通信を行う小型地球局は、互いに同一の動作モードを設定する、請求項6に記載の小型地球局。
  11. 衛星を介して通信を行う複数の小型地球局間の通信に使用する回線が確立された後に、前記回線を使用して前記通信を行う対向する小型地球局に対して、消費電力を削減するための複数の動作モードのうち前記小型地球局に対応する前記動作モードに関する情報を送信する送信ステップと、
    他の小型地球局から送信された前記動作モードに関する情報に基づいて、自装置の動作モードを前記情報で示される動作モードに設定し、設定した動作モードに応じて自装置が備える機能部の動作を制御する動作モード制御ステップと、
    を有する消費電力削減方法。
  12. 前記小型地球局は、複数の変復調部を備え、
    前記動作モード制御ステップにおいて、前記動作モードに従って前記変復調部の一部を稼働させ、残りを停止させる、請求項11に記載の消費電力削減方法。
  13. 前記小型地球局は、送信するデータの電力を増幅させる電力増幅部を備え、
    前記動作モード制御ステップにおいて、前記動作モードに従って前記電力増幅部におけるドレイン電圧又はゲート電圧を下げる、請求項11に記載の消費電力削減方法。
  14. 前記小型地球局は、複数の変復調部及び送信するデータの電力を増幅させる電力増幅部を備え、
    前記動作モード制御ステップにおいて、前記動作モードに従って前記変復調部の一部を稼働させて残りの前記変復調部を停止させ、かつ、前記電力増幅部におけるドレイン電圧又はゲート電圧を下げる、請求項11に記載の消費電力削減方法。
  15. 前記通信を行う小型地球局間は、互いに同一の動作モードを設定する、請求項11に記載の消費電力削減方法。
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