JP6503984B2 - 発信機検出システム、サーバ、発信機検出方法、及びプログラム - Google Patents

発信機検出システム、サーバ、発信機検出方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、発信機検出システム、サーバ、発信機検出方法、及びプログラムに関し、詳細には、発信機から発信される電波の受信設定に関する。
従来より、無線データ発信機であるビーコンを利用して携帯用端末等へロケーション情報を発信する仕組みが利用されている(特許文献1)。また近年では、ビーコンを利用して位置情報以外にも様々なコンテンツを配信するサービスが開発されている。例えば、利用者がスマートフォンにダウンロードした専用アプリを起動し、ショッピングモールやテーマパーク等に設置されたビーコンに近づくと、ビーコンから送信されるスタンプやクーポン等の情報をスマートフォンで受信できる仕組みが提供されている。また、このようなシステムではビーコンと利用者(情報端末)との距離に応じて配信する情報を変化させることも可能となっている。例えば、店舗の入り口では本日の特売情報を、個別のエリアでは該当する商品カテゴリーの情報を、商品棚の前では対象商品の情報を表示するといった使い分けが可能となっている。利用者は情報端末をビーコンにかざす動作さえも不要であり、居場所に応じた最適な情報を得ることができる。
特開2009−152825号公報
しかしながら、ビーコンからの電波を受信する情報端末は、機種によって電波の受信感度が異なる。そのため、同じ位置、環境でビーコンから電波を測定しても、端末ごとに受信強度に差が生じてしまう。この場合、同じエリアにいても端末によって受信できる情報が異なることとなりかねない。このような端末の違いで生じる誤差はコンテンツの配信者側では意図しないことであり、不都合である。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、端末による電波受信感度の差による測定誤差を補正し、発信機からの電波の受信設定を効率よく行うことが可能な発信機検出システム、サーバ、発信機検出方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
前述した課題を解決するため第1の発明は、電波を発信する発信機と、前記電波の受信状況により処理を実行する端末と、前記端末と通信接続されるサーバと、を備えた発信機検出システムであって、前記サーバは、各端末により測定された前記発信機から発信される電波の測定結果を取得し、データベースに登録する登録手段と、基準端末により測定された前記処理を実行するための電波条件を前記基準端末から受信し基準条件とする基準条件受信手段と、前記基準条件及び前記データベースに登録された各端末の測定結果から求められる前記端末に対応した電波条件を設定情報として前記端末に送信する設定情報送信手段と、を備え、前記端末は、前記サーバへ前記設定情報を問合わせる問合わせ手段と、前記設定情報を前記サーバから受信する設定情報受信手段と、を備えることを特徴とする発信機検出システムである。
第1の発明によれば、電波を発信する発信機と、電波の受信状況により処理を実行する端末と、端末と通信接続されるサーバと、を備えた発信機検出システムにおいて、サーバは、各端末により測定された発信機から発信される電波の測定結果を取得し、データベースに登録する。またサーバは、基準端末により測定された処理を実行するための電波条件を基準端末から受信し基準条件として保持し、端末からの設定情報の問合わせに応答して、基準条件及びデータベースに登録された各端末の測定結果から求められる端末に対応した電波条件を設定情報(ビーコン設定情報)として端末に送信する。端末は設定情報(ビーコン設定情報)をサーバから受信する。
これにより、端末による電波受信感度の差を適正に補正し、発信機からの電波の受信設定を効率よく行うことが可能となる。
また第1の発明において、前記端末は、前記サーバへ前記基準条件を送信する基準条件送信手段を備える。これにより、ある端末における測定結果を基準条件として利用できる。
また第1の発明において、前記端末は、受信した設定情報に基づいて前記処理を実行する電波条件を設定する電波条件設定手段を備えることが望ましい。これにより、各端末においてサーバから取得した設定情報を、処理を実行するための電波条件として効率よく設定できる。
また第1の発明において、前記サーバは、端末毎の前記電波条件を記憶する記憶手段を更に備え、前記設定情報送信手段は、前記問合せを送信した端末の前記電波条件を前記記憶手段から読み出して送信することが望ましい。これにより、事前にサーバが各端末に適した電波条件(ビーコン設定情報)を求めて記憶しておき、利用者の情報端末から問合せがあると、問合せのあった情報端末に対応する電波条件(ビーコン設定情報)を返すことが可能となる。
また第1の発明において、前記設定情報送信手段は、前記問合せを受けると前記問合せを送信した端末に対応した電波条件を求めて送信するようにしてもよい。これにより、事前に各端末に対応した電波条件を算出・保持していなくても、利用者の端末から問合せを受けたときに、問合せのあった端末に対応する電波条件(ビーコン設定情報)を算出して応答することが可能となる。
また第1の発明において、前記端末は、前記基準条件を記憶する記憶手段を備え、前記サーバは前記設定情報として前記基準条件と前記問合せを送信した端末に対応した電波条件との差分情報を送信するようにしてもよい。これにより、サーバは基準条件と、問合せを送信した端末に対応した電波条件との差分情報とを別に送信し、端末側で端末に適した電波条件を設定することができる。
また前記サーバは、前記基準条件を前記問合せを受けた端末の前記電波条件に変換するための関数を算出する変換関数算出手段を備え、前記設定情報送信手段は前記関数を前記差分情報として送信するようにしてもよい。差分情報を関数で求めるため、端末側で基準条件を端末に対応する電波条件に変換できる。
また、第1の発明において、前記端末は、前記発信機からの電波の測定結果を可視化する可視化手段を更に備えることが望ましい。これにより、端末における電波の受信強度等の測定結果を利用者が認識しやすくなり利便性が向上する。また、前記可視化手段は、前記測定結果を前記発信機の識別子とともにダイアグラムで表現することが望ましい。前記ダイアグラムは円形状であることが望ましい。また、前記ダイアグラムは予め決められた閾値ごとに色分けして表示することが望ましい。これにより、ユーザは発信機までの距離(電波強度)を感覚的に把握できるようになる。
第2の発明は、発信機からの電波を受信し、前記電波の受信状況により処理を実行する端末と通信接続されるサーバであって、各端末により測定された前記発信機から発信される電波の測定結果を取得し、データベースに登録する登録手段と、基準端末により測定された前記処理を実行するための電波条件を前記基準端末から受信し基準条件とする基準条件受信手段と、前記基準条件及び前記データベースに登録された各端末の測定結果から求められる前記端末に応じた前記電波条件を設定情報として前記端末に送信する設定情報送信手段と、を備えることを特徴とするサーバである。
第2の発明によれば、サーバは各端末により測定された発信機から発信される電波の測定結果を取得し、データベースに登録する。またサーバは、基準端末により測定された前記処理を実行するための電波条件を前記基準端末から受信し基準条件とし、基準条件及びデータベースに登録された各端末の測定結果から求められる端末に応じた電波条件を設定情報として端末に送信する。
これにより、サーバは端末による電波受信感度の差を補正するための情報を端末に提供でき、様々な端末における電波の受信設定を支援できる。
第3の発明は、電波を発信する発信機と、前記電波の受信状況により処理を実行する端末と、前記端末と通信接続されるサーバと、を備えた発信機検出システムにおける発信機検出方法であって、前記サーバが、各端末により測定された前記発信機から発信される電波の測定結果を取得し、データベースに登録するステップと、前記サーバが、基準端末により測定された前記処理を実行するための電波条件を前記基準端末から受信し基準条件とするステップと、前記端末が、前記サーバへ各端末に対応した電波条件である設定情報を問合わせるステップと、前記サーバが、前記基準条件及び前記データベースに登録された各端末の測定結果から求められる前記端末に対応した前記電波条件を前記設定情報として送信するステップと、前記端末が、前記設定情報を前記サーバから受信するステップと、を含む発信機検出方法である。
第3の発明によれば、電波を発信する発信機と、電波の受信状況により処理を実行する端末と、端末と通信接続されるサーバと、を備えた発信機検出システムにおいて、サーバは、各端末により測定された発信機から発信される電波の測定結果を取得し、データベースに登録する。またサーバは、基準端末により測定された処理を実行するための電波条件を基準端末から受信し基準条件として保持し、端末からの設定情報の問合わせに応答して、基準条件及びデータベースに登録された各端末の測定結果から求められる端末に対応した電波条件を設定情報として端末に送信する。端末は設定情報をサーバから受信する。
これにより、端末による電波受信感度の差を補正し、発信機からの電波の受信設定を効率よく行うことが可能となる。
第4の発明は、コンピュータを、請求項9に記載のサーバとして機能させるプログラムである。第4の発明によれば、コンピュータを第2の発明のサーバとして機能させることが可能となる。
本発明により、端末による電波受信感度の差を補正し、発信機からの電波の受信設定を効率よく行うことが可能な発信機検出システム、サーバ、発信機検出方法、及びプログラムを提供できる。
発信機検出システム1のシステム構成図 ビーコン2の内部構成を示すブロック図 情報端末3の内部構成を示すブロック図 サーバ4の内部構成を示すブロック図 各情報端末3の電波受信強度の測定結果を端末DB51へ登録する登録処理の手順を示すシーケンス図 端末DB51に保存されるデータの例 基準条件の取得及び各端末に対応する電波条件を算出する処理のシーケンス図(第1の実施の形態) 各情報端末3に対応する電波条件(ビーコン設定情報)を格納した設定情報DB53の一例 利用者端末3からサーバ4へのビーコン設定情報(電波条件)の問合せと応答の手順を示すシーケンス図(第1の実施の形態) 各利用者端末3a、3bへのビーコン設定情報(電波条件)の問合せと応答について示す概念図 基準条件を算出し保存する処理のシーケンス図(第2の実施の形態) 第2の実施の形態における設定情報DB53aのデータ例 ビーコン設定情報(電波条件)の問合せと応答の手順を示すシーケンス図(第2の実施の形態) ビーコン設定情報(電波条件)の問合せと応答の手順を示すシーケンス図(第3の実施の形態) 差分情報55の例を示す図 ビーコン設定情報(電波条件)の問合せと応答の手順を示すシーケンス図(第4の実施の形態) 差分情報を表す変換関数56について説明する図 情報端末3のグループ設定について説明する図 ビーコン情報DB58に保持される各ビーコンのID(識別情報)と、フィルタによるビーコンの抽出について説明する図 グループ情報DB61の一例 グループ設定処理及び可視化処理について説明する図 ビーコン一覧画面7の例
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明に係る発信機検出システム1のシステム構成を示す図である。
発信機検出システム1は、ビーコン(発信機)2、情報端末3、及びサーバ4を備えて構成される。ビーコン2と情報端末3とは、ビーコン2の通信エリア20内でBluetooth(登録商標)等による無線通信を行う。また1つのビーコン2で複数の情報端末3との通信を可能とする。通信エリア20の範囲は、数メートル程度の近距離〜数十メートル程度の中距離の範囲とすることが好ましい。また、情報端末3とサーバ4とは移動体通信網、或いはLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等を含むネットワークを介して通信接続される。
ビーコン2は電波を発信する発信機である。図2に示すように、ビーコン2は制御部21、記憶部22、及び通信部23を備える。制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成され、ビーコン2における通信動作を制御する。ビーコン2は、情報端末3からの要求に応じて情報を送信するものとしてもよいし、周期的に情報を送信するプッシュ配信としてもよい。
記憶部22は、ビーコン2を動作させるためのプログラムや、ビーコン2から情報端末3へ送信する制御信号、コンテンツデータ等が記憶される。
通信部23は、データを電波に変調する回路、受信した電波を復調する回路、及びアンテナ等によって構成される。通信部23は、例えばBluetooth(登録商標)等であり、数メートル程度の近距離〜数十メートル程度の中距離の範囲の無線通信を行う。
情報端末3は、ビーコン2から発信される電波を受信する端末であり、例えばスマートフォン、タブレット端末、コンピュータ、その他の各種の情報端末を含む。図3は、情報端末3のハードウエア構成を示す図である。図3に示すように、情報端末3は、制御部31、記憶部32、周辺機器I/F部34、ビーコン通信部35、入力部36、表示部37、通信I/F38等がバス39を介して接続されて構成される。
制御部31は、CPU、ROM、RAM等により構成される。CPUは、記憶部32、ROM、記録媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス39を介して接続された各部を駆動制御する。情報端末3の記憶部32にはビーコン2及びサーバ4との間で通信を行うためのアプリケーションプログラム(以下、アプリと呼ぶ)が記憶される。制御部31のCPUはアプリを読み出して実行し、所定の条件を満たすビーコン2との通信を行ったり、サーバ4にアクセスして情報の登録または取得を行ったりする。アプリには、所定の条件を満たすビーコン2を探索したり、ビーコン2からの電波受信強度を測定して端末DB51に登録する処理(図5参照)を行ったり、端末に応じた電波条件(ビーコン設定情報)を設定する処理(図7参照)等が含まれる。これらの各処理の詳細は後述する。
ROMは、コンピュータのブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持する。RAMは、ロードしたプログラムやデータを一時的に保持するとともに、制御部31が各種処理を行うために使用するワークエリアを備える。
記憶部32は制御部31が実行するプログラムや、プログラム実行に必要なデータ、OS(オペレーティング・システム)等が格納されている。これらのプログラムコードは、制御部31により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて実行される。
周辺機器I/F(インターフェース)部34は、周辺機器を接続させるためのポートであり、周辺機器I/F部34を介して周辺機器とのデータの送受信を行う。周辺機器I/F部34は、USB等で構成されており、通常複数の周辺機器I/Fを有する。周辺機器との接続形態は有線、無線を問わない。
ビーコン通信部35は、情報端末3とビーコン2との通信を媒介するインターフェースであり、ビーコン2の通信部23に対応した方式の無線通信を行う。例えば、数メートル〜数十メートル程度の通信範囲で複数機器との通信接続が可能なBluetooth(登録商標)等を用いる。
表示部37は、例えば液晶パネル及び液晶パネルと連携して表示処理を実行するための論理回路で構成され、制御部31の制御により入力された表示情報を液晶パネル上に表示させる。
入力部36は、例えば表示部37と一体的に構成されるタッチパネル等の入力装置であり、入力されたデータを制御部31へ出力する。
通信I/F38は、ネットワーク5への通信を制御する。情報端末3は、ネットワーク5を介してサーバ4と通信接続される。
バス39は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
サーバ4は、各情報端末3に適切な電波条件(ビーコン設定情報)を送信する処理を行うコンピュータであり、ネットワーク5を介して各情報端末3と通信接続される。図4に示すようにサーバ4は、制御部41、記憶部42、メディア入出力部43、周辺機器I/F部44、入力部45、表示部46、通信I/F47等がバス49を介して接続されて構成される。
制御部41は、CPU、ROM、RAM等により構成される。CPUは、記憶部42、ROM、記録媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス49を介して接続された各部を駆動制御する。
後述するように、サーバ4は複数の情報端末3で測定された電波受信強度を取得して端末DB51に登録する登録処理を行う(図5、図6参照)。また、サーバ4は基準とする情報端末3である基準端末により測定された、処理を実行するための閾値とする電波条件を基準端末から受信する。サーバ4は、この基準端末から受信した閾値を基準条件として、基準条件と各情報端末3の電波受信強度の測定結果とから各情報端末3に対応した閾値(電波条件)を算出し、ビーコン設定情報として設定情報DB53(図8参照)に保存する処理を行う。また、サーバ4は、利用者の各情報端末3(以下、利用者端末3a(3b)という)からビーコン設定情報の要求があった場合に、設定情報DB53を参照して要求元の利用者端末3a(3b)に対応したビーコン設定情報を返す。
これらの処理の詳細については、後述する。
次に、図5〜図10を参照して、発信機検出システム1の動作について説明する。
図5は、登録処理における情報端末3(測定用端末)及びサーバ4の動作を示すシーケンス図である。
登録処理において、まず情報端末3は予め規定した距離だけ離れた位置でビーコン2の電波受信強度を測定する(ステップS101)。測定する距離は任意であるが、例えば1m、5m、10m等、近距離〜中距離範囲のいくつかの距離とする。また、情報端末3は所定時間継続して電波強度の測定を行い、複数の測定値を得るものとする。情報端末3は、測定値をサーバ4に送信する(ステップS102)。ステップS102における送信内容は、端末情報、測定距離、及び測定値である。端末情報は、情報端末3の少なくとも機種を識別する情報を含む。測定値は、例えば{−59,−60,−58,−55,−59,−64,−60,−58,−61,−60}のように、複数の測定値の集合として得られる。
サーバ4は情報端末3(測定用端末)から測定結果の情報を得ると、受信した測定値を集約する(ステップS103)。集約とは、例えば受信した複数の測定値の平均とする。なお、集約値は平均値に限定されない。例えば統計的な演算により決定された代表値等としてもよい。サーバ4は、受信した測定値と集約した値とを端末DB51に保存する(ステップS104)。
ステップS101〜ステップS104の登録処理は測定する距離を変更して複数種類の情報端末3について繰り返し行う。
図6は端末DB51に登録されたデータの一例である。
図6に示すように、端末DB51には、測定ID(Id)、機種名(name)、測定距離(distance)、測定値(values)、集約値(summary)が測定毎に記憶されている。測定IDとは測定毎に割り振られる識別情報である。機種名は、情報端末3の機種を識別する情報である。測定距離は、測定した情報端末3とビーコン2との距離である。測定値は、ステップS101で測定されサーバ4に送信された測定値(受信強度;RSSI(Received Signal Strength Indicator))である。集約値は複数の測定値を集約した値である。
図6に示すように、例えば、測定ID「100001」では機種名「A」の情報端末3について距離「1000」[mm]で測定された測定値が「−69,−68,−69,−72,−70,−69,−68,−70,−65,−68」のように保存される。またこれらの測定値の集約値がサーバ4により算出され「−69」のように保存される。同様に、測定ID「100002」では機種名「B」の情報端末3について距離「1000」[mm]で測定された測定値が「−64,−65,−66,−63,−62,−67,−66,−68,−65,−63」のように保存される。またこれらの測定値の集約値がサーバ4により算出されて「−65」のように保存される。
このように、端末DB51には、複数の種類の異なる情報端末3について、規定の各距離での電波受信強度(測定値)及び集約値が保存される。
次に、図7〜図10を参照してビーコン設定情報の算出処理及び送信処理について説明する。ビーコン設定情報は、情報端末3においてビーコン2から発信される信号を検知して処理を実行する閾値とする電波強度である。例えば情報端末3を持ったユーザがビーコン2との距離が所定距離以内となるエリアに入ったときに利用者の情報端末3のアプリがクーポンを配信するといったサービスを提供する場合、アプリ側ではビーコン2から受信した電波強度に基づいてサービスのエリア内にあるか否かを判断する。この判断の閾値がビーコン設定情報である。しかし距離と受信強度の関係(電波受信感度)は端末(機種)によって差があるため、ビーコン設定情報もこの誤差を吸収するように端末毎に設定する必要がある。
図7に示すように、まず基準とする情報端末3である基準端末を用いて、ビーコン2を検出したとみなす境界位置で電波強度を測定し(ステップS201)、測定した結果をサーバ4に送信する(ステップS202)。送信内容は、端末情報、ビーコン識別情報、測定値である。
サーバ4は、基準端末から受信した測定値から基準とする閾値を算出する(ステップS203)。基準とする閾値は、基準端末3においてビーコン2を検出したとみなす境界位置で一定時間内に測定した測定値の集約値(平均値等)とすればよい。以下、基準とする閾値を基準条件と呼ぶ。
次に、サーバ4は端末DB51を参照し、ステップS203で算出した基準条件と各情報端末3の電波受信特性情報(端末DB51に登録された情報)とから、各情報端末3に適した閾値(電波条件)をそれぞれ算出する(ステップS204)。サーバ4は算出した各閾値(電波条件)を設定情報DB53に保存する(ステップS205)。
ステップS204の処理では、サーバ4は端末DB51を参照して基準端末の集約値と各情報端末3の集約値との差分を求め、求めた差分と、ステップS203で算出した基準条件(基準端末の閾値)とから、各情報端末に適した閾値(電波条件)を算出する。
例えば、図6の端末DB51では機種Aの集約値は「−69」、機種Bの集約値は「−65」であるのでその差分は「4」である。基準端末を機種Aとする場合、別の機種Bの電波条件(閾値)は機種Aの閾値(基準条件)より差分値「4」だけ大きく設定すればよい。同様に、基準端末である機種Aと機種Cとの集約値の差は「10」であるので、機種Cの閾値は機種Aの閾値(基準条件)より差分値「10」だけ大きくする。このように、基準端末の閾値(基準条件)と端末DB51に記憶されたデータ(各情報端末3の電波受信特性)とから、各情報端末3に対応した電波条件を求めることができる。
図8は設定情報DB53の一例である。ビーコンID(beaconId)とはビーコン2の識別情報である。設定情報DB53には、ステップS203〜ステップS204の処理により、各機種A,B,C,…の情報端末3で基準端末3と同じ処理を行うための電波条件であるビーコン設定情報(機種に適した閾値)が格納される。図8の例では、ビーコンID「200001」のビーコン2からの電波受信強度が、基準端末(機種A)では「−69」、機種Bでは「−65」、機種Cでは「−59」のときにいずれの機種でも同じ処理を実行するよう、各端末の電波条件を設定する。
図9及び図10に示すように、アプリ実行中の利用者が操作する情報端末3(以下、利用者端末3a(3b)という)からサーバ4に対してビーコン設定情報のリクエストがあると(ステップS301)、サーバ4は、問合せを送信した利用者端末3aについての電波条件(ビーコン設定情報)を設定情報DB53を検索して取得し(ステップS302)、要求元の利用者端末3aに送信する(ステップS303)。利用者端末3aは、受信した電波条件(ビーコン設定情報)を利用者端末3aのローカルDB(記憶部32)に保存する(ステップS304)。
同様に、利用者端末3bからサーバ4に対してビーコン設定情報のリクエストがあると、サーバ4は、設定情報DB53から問合せを送信した利用者端末3bについての電波条件(ビーコン設定情報)を検索して取得し(ステップS302)、要求元の利用者端末3bに送信する(ステップS303)。利用者端末3bは、受信した電波条件(ビーコン設定情報)を利用者端末3bのローカルDB(記憶部32)に保存する(ステップS304)。
以上説明したように、第1の実施の形態の発信機検出システム1では、事前にサーバ4が各情報端末3に適した電波条件(ビーコン設定情報)を求めて設定情報DB53に記憶しておき、利用者端末3a(3b)からビーコン設定情報の問合せがあると、設定情報DB53を参照して、問合せのあった利用者端末3a(3b)に対応する電波条件(ビーコン設定情報)を返す。
これにより、情報端末3の機種によって生じる電波受信感度の差を適正に補正し、各情報端末3の電波条件の設定を効率よく行うことが可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、図11〜図13を参照して、第2の実施の形態の発信機検出システム1の動作について説明する。図11は、第2の実施の形態におけるビーコン設定情報算出処理の動作を示すシーケンス図であり、図12は設定情報DB53aの例であり、図13はビーコン設定情報送信(問合せと応答)の手順を示すシーケンス図である。なお、第2の実施の形態において、図11のビーコン設定情報算出処理を開始する前に、各情報端末3の電波受信特性が測定され、サーバ4の端末DB51に登録されているものとする(図5、図6参照)。また、第2の実施の形態の発信機検出システム1の構成は、第1の実施の形態と同様であるため重複する説明を省略し、同一の各部には同一の符号を付して以下の説明を行う。
図11に示すように、まず基準とする情報端末3である基準端末を用いて、ビーコン2を検出したとみなす境界位置で電波強度を測定し(ステップS401)、測定した結果をサーバ4に送信する(ステップS402)。送信内容は、端末情報、ビーコン識別情報、測定値である。
サーバ4は、基準端末から受信した測定値から基準とする閾値(基準条件)を算出する(ステップS403)。基準とする閾値は、基準端末3においてビーコン2を検出したとみなす境界位置で一定時間内に測定した電波受信強度(測定値)の平均値等とすればよい。
次に、サーバ4は端末DB51を参照し、ステップS403で算出した基準条件を設定情報DB53aに保存する(ステップS404)。
図12に示すように、第2の実施の形態では、サーバ4の設定情報DB53aには、ステップS403で算出した基準条件(基準端末の閾値)のみが格納される。
サーバ4の端末DB51に各情報端末3の電波受信特性が登録され、また設定情報DB53aに基準端末のビーコン設定情報(基準条件)が格納された状態で、図13に示すように、情報端末3(以下、利用者端末3aという)からサーバ4に対してビーコン設定情報(電波条件)のリクエストがあると(ステップS501)、サーバ4は設定情報DB53aを参照して基準条件を取得する(ステップS502)。そして、端末DB51を参照して、利用者端末3aの端末情報(機種名)とステップS502で取得した基準条件とから利用者端末3aに適した電波条件を算出する(ステップS503)。
利用者端末3aに適した電波条件の算出の仕方は、第1の実施の形態と同様である。例えば、図6の端末DB51では機種Aの集約値は「−69」、機種Bの集約値は「−65」であるので、その差分は「4」である。基準端末が機種Aである場合、別の機種Bの電波条件(閾値)は機種Aの閾値(基準条件)より差分値「4」だけ大きくする。
サーバ4は、利用者端末3aに適した電波条件を算出すると、算出した結果をビーコン設定情報として利用者端末3aに送信する(ステップS504)。利用者端末3aは、受信した電波条件(ビーコン設定情報)を利用者端末3aのローカルDB(記憶部32)に保存する(ステップS505)。
以上説明したように、第2の実施の形態の発信機検出システム1では、利用者端末3aからビーコン設定情報の問合せがあると、サーバ4が要求元の利用者端末3aに適した電波条件を算出して、問合せ元の利用者端末3aに返す。利用者端末3aに適した電波条件の算出は、予め設定情報DB53aに記憶されている基準条件と、端末DB51に格納されている各端末の電波受信特性の差から求めることができる。
これにより、情報端末3の機種によって生じる電波受信感度の誤差を補正し、各種類の端末でビーコン2の閾値(電波条件)の設定を効率よく行うことが可能となる。第1の実施の形態と比較して、サーバ4は利用者端末3aからビーコン設定情報のリクエストを受ける都度、その利用者端末3aに適したビーコン設定情報(電波条件)を算出するため、予め全ての情報端末3のビーコン設定情報を算出して保持しておく必要がない。
[第3の実施形態]
次に、図14〜図15を参照して、第3の実施の形態の発信機検出システム1の動作について説明する。図14は、第3の実施の形態におけるビーコン設定情報送信処理の動作を示すシーケンス図であり、図15は差分情報55について説明する図である。なお、第3の実施の形態において、図14に示すビーコン設定情報送信処理を行う前に、端末DB51には第1の実施の形態と同様に各情報端末3の電波受信特性が登録されており、設定情報DB53aには第2の実施の形態と同様に、基準端末の電波条件(閾値)が基準条件として格納されているものとする(図6、図12参照)。また、第3の実施の形態の発信機検出システム1の構成は、第1の実施の形態と同様であるため重複する説明を省略し、同一の各部には同一の符号を付して以下の説明を行う。
図14に示すように、情報端末3(以下、利用者端末3aという)からサーバ4に対してビーコン設定情報(電波条件)のリクエストがあると(ステップS601)、サーバ4は設定情報DB53aを参照し、基準条件を取得し(ステップS602)、要求元の利用者端末3aに送信する。送信内容は、ビーコン設定情報(基準条件)と基準端末識別情報(機種名等)である。
利用者端末3aは、受信したデータ(基準条件)を利用者端末3aのローカルDB(記憶部32)に保存する(ステップS603)。ここで一旦、利用者端末3aとサーバ4とは通信を切断してもよい。
その後、利用者端末3aは、サーバ4に対し差分情報55をリクエストする(ステップS604)。差分情報55とは、基準端末と利用者端末3aとの電波受信特性の差分を表す情報である。またステップS604において利用者端末3aは差分情報55のリクエストとともに、利用者端末3aの端末情報、ビーコン設定情報、及び基準端末識別情報(機種名)を送信する。ここで送信するビーコン設定情報は、ローカルDB(記憶部32)に記憶されているビーコン設定情報であり、この段階では基準条件が格納されている。
サーバ4は、端末DB51を参照し、利用者端末3aから送信された情報(端末情報、ビーコン設定情報、基準端末識別情報)から、基準条件と利用者端末3aに適した電波条件との差分値を算出する(ステップS605)。そして算出した差分値(差分情報55)を要求元の利用者端末3aに送信する(ステップS606)。利用者端末3aは、受信した差分情報55でローカルDB(記憶部32)に記憶されているビーコン設定情報(基準条件)を補正し、更新する(ステップS607)。
ここで、ステップS605における差分情報55の算出の仕方について、図15を参照して説明する。
図15(a)は各情報端末3(端末Aを基準端末,端末Bを利用者端末とする)の電波受信特性を示すグラフであり、受信距離と受信強度の関係を示している。電波受信特性は予め測定されてサーバ4の端末DB51に格納されている(図5、図6参照)。
サーバ4は、図14のステップS605において、基準端末Aと利用者端末Bの電波受信特性との差分値を算出する。
図15(b)に示すように、基準端末Aと利用者端末Bの電波受信強度の差分が各距離で一定の場合は、差分情報55は、f(x)=a(定数)である(xはビーコン2からの距離)。例えば図6の端末DB51のように、いくつかの規定の距離で電波強度が測定されている場合は、各距離についてそれぞれ基準端末Aと利用者端末Bの電波強度の集約値の差分値を求め、各距離の差分値を差分情報55とすればよい。
以上説明したように、第3の実施の形態の発信機検出システム1では、利用者端末3aはサーバ4から基準端末の端末情報と基準条件とを取得して保存しておき、任意のタイミングで電波条件の差分情報55をサーバ4に要求し、取得する。これにより、予め利用者端末3aに基準条件が設定されている場合でも、任意のタイミングで差分情報55を取得して利用者端末3aに適したビーコン設定情報に更新することができる。
[第4の実施形態]
次に、図16〜図17を参照して、第4の実施の形態の発信機検出システム1の動作について説明する。図16は、第4の実施の形態におけるビーコン設定情報送信処理の動作を示すシーケンス図であり、図17は差分情報について説明する図である。なお、第4の実施の形態は第3の実施の形態と比較して、差分情報として変換関数56を算出する点が異なる。
図16に示すように、利用者端末3aからサーバ4に対してビーコン設定情報のリクエストを送信すると(ステップS701)、サーバ4は設定情報DB53aを参照し、基準条件を取得し、基準端末識別情報(基準端末の機種名等)ととともに利用者端末3aに送信する(ステップS702)。利用者端末3aは、サーバ4から受信したビーコン設定情報(基準条件)及び基準端末識別情報(基準端末の機種名等)を利用者端末3aのローカルDB(記憶部32)に保存する(ステップS703)。ここで一旦、利用者端末3aとサーバ4とは通信を切断してもよい。
その後、任意のタイミングで利用者端末3aは、サーバ4に対し差分情報をリクエストする(ステップS704)。ステップS704において利用者端末3aは差分情報のリクエストとともに、利用者端末3aの端末情報、ビーコン設定情報、及び基準端末識別情報(基準端末の機種名)を送信する。このビーコン設定情報は、利用者端末3aのローカルDB(記憶部32)に記憶されているビーコン設定情報であり、この段階では基準条件が格納されている。
サーバ4は、端末DB51を参照し、利用者端末3aから送信された情報(端末情報、ビーコン設定情報、基準端末識別情報)から、基準条件を利用者端末3aに適した電波条件に変換するための変換関数56を算出する(ステップS705)。そして算出した変換関数56を要求元の利用者端末3aに送信する(ステップS706)。利用者端末3aは、受信した差分情報(変換関数56)を用いてローカルDB(記憶部32)に記憶されているビーコン設定情報(基準条件)を更新する(ステップS707)。
ここで、変換関数56の求め方について図17を参照して説明する。
図17(a)は各情報端末3(端末Aを基準端末A、端末Bを利用者端末とする)の電波受信特性を示すグラフであり、受信距離と受信強度の関係を示している。各情報端末3(基準端末A、利用者端末B)の電波受信特性は予め測定されてサーバ4の端末DB51に格納されている(図5、図6参照)。サーバ4は、ステップS605において、基準端末Aと利用者端末Bの電波受信特性との差分を算出する。図17(b)に示すように、基準端末Aと利用者端末Bの電波受信強度の差分が各距離で一定でなく、例えば線形増加するような場合は、差分情報(変換関数56)は一次式(f(x)=ax+b)で近似することができる(xはビーコン2からの距離)。このように、サーバ4は基準端末Aと利用者端末Bの電波受信強度の差分を表す関数を算出する。なお、変換関数56は1次式に限定されず、その他の関数で表現してもよい。
以上説明したように、第4の実施の形態の発信機検出システム1では、利用者端末3aはサーバ4から基準端末の情報と基準条件とを取得して保存しておき、別の任意のタイミングで電波条件の差分情報(変換関数56)を取得する。
これにより、予め利用者端末3aに基準条件が設定されている場合でも、所望のタイミングで変換関数56を取得して、各利用者端末3aで適切なビーコン設定情報を求め、更新することができる。
[第5の実施形態]
次に、図18〜図22を参照して、第5の実施の形態の発信機検出システム1について説明する。
第5の実施の形態において、サーバ4は複数の情報端末3をフィルタ別にグループ化するグループ化機能を有する。ここでフィルタとは、検知するビーコン2を抽出する条件である。具体的には、どのビーコン2からの電波を検知するかを定めたものである。また、情報端末3は、ビーコン2からの電波の測定結果を可視化する機能を有する。
図18はグループについて説明する図であり、図19はフィルタによるビーコン抽出について説明する図であり、図20はグループ情報DB61に設定される各グループのフィルタ条件の具体例を示す図である。また図21は、第5の実施の形態におけるグループ情報の共有及び電波強度の可視化に関する処理の手順を示すシーケンス図であり、図22はビーコン一覧画面7の一例である。
まず、グループ化機能について説明する。
発信機検出システム1では、複数の情報端末3を図18に示すようにいくつかのグループに分けることができる。例えば、情報端末3c、3dをグループ「01」、情報端末3e、3f、3gをグループ「02」に属するように設定できる。また、グループ「01」は、フィルタF01、フィルタF02、フィルタF03を有し、グループ「02」は、フィルタF02、フィルタF04、フィルタF05を有する、というように、フィルタ条件毎にグループが設定される。
サーバ4が管理する各ビーコン2にはそれぞれ識別情報が付与されている。サーバ4は、管理する全てのビーコン2の識別情報を図19のビーコン情報DB58のように保持する。ビーコン情報DB58に示すように、各ビーコン2は一般に複数階層の識別情報(第1識別情報(ID1)、第2識別情報(ID2)、第3識別情報(ID3))を有している。
フィルタは全てのビーコン2の中から検知するビーコン2を抽出する条件を定めたものである。例えば図19に示すように、フィルタF01では、第1識別情報(ID1)が「abcd」であるビーコン2が抽出される。また、フィルタF02では、第1識別情報(ID1)が「cdef」かつ第2識別情報(ID2)が「100」であるビーコン2が抽出される。
どの情報端末3がどのようなフィルタ条件でビーコン2を抽出するかが定義され、図20に示すグループ情報DB61(サーバ4の記憶部42)に記憶される。図20に示すグループ情報DB61では、グループID「01」には端末ID「A」、「B」、「C」の情報端末3が属する。グループID「01」の各端末にはフィルタ条件として、フィルタF01、F02が設定される。フィルタF01は例えば、ID1=「abcd」のビーコン及びビーコン設定値(閾値)=「−59」が定義される。フィルタF02は、例えば、ID1=「cdef」かつID2=「100」のビーコン及びビーコン設定値(閾値)=「−70」が定義される。
またグループID「02」は端末ID「A」、「D」、「E」の情報端末3が属する。そしてグループID「02」の各端末には、フィルタ条件としてフィルタF02、F04、F05が設定される。フィルタF02は上述したものと同様である。フィルタF04はID1=「efgh」のビーコン及びビーコン設定値(閾値)=「−70」が定義される。フィルタF05はID1=「abcd」かつID2=「200」のビーコン及びビーコン設定値(閾値)=「−60」が定義される。
グループ情報DB61はサーバ4に記憶される。サーバ4は各情報端末3に対しグループ情報DB61に定義されたグループ情報を送信する。各情報端末3には属するグループが設定されフィルタ条件が設定されることとなる。つまり各情報端末3についてそれぞれ個別にフィルタ条件を設定する必要がなく、グループ化された複数の情報端末3に対してまとめて同じフィルタ条件を設定することが可能となる。また、情報端末3側で設定されたフィルタ条件はサーバ4にアップロードすることも可能とする。同じグループに属する複数の情報端末3でそのフィルタ条件を共有(シェア)できる。
次に、図21を参照してグループ設定処理及び可視化処理の手順について説明する。
ある情報端末3においてフィルタ条件が設定されると、情報端末3は、サーバ4にシェア要求を送信する(ステップS801)。送信内容は、端末情報、グループID、シェアするフィルタ条件等である。サーバ4は、情報端末3からシェア要求を受信すると、シェアするフィルタ条件をグループ情報DB61の該当するグループのフィルタとして追加する(ステップS802)。
また情報端末3がサーバ4に対してフィルタ条件取得要求を送信すると(ステップS803)、サーバ4はグループ情報DB61から要求元の情報端末3のグループ情報(グループID、フィルタ)を取得し(ステップS804)、情報端末3に送信する。情報端末3は受信したグループID及びフィルタを設定する(ステップS805)。
フィルタが設定されると、情報端末3ではフィルタにより抽出されたビーコン2からの電波を受信する。ここで、例えば第1の実施の形態で説明した登録処理を行うような場合、情報端末3は受信可能な各ビーコン2から発信される電波の受信強度を測定する(ステップS806)。情報端末3は測定された各ビーコン2からの電波受信強度を取得し、図22に示すようなビーコン一覧画面7を表示する。
図22に示すように、ビーコン一覧画面7には、電波を検知した各ビーコンについて、電波強度を表すダイアグラム7a、7b、7cとビーコン識別子71、72、73とが一覧表示される。ビーコン識別子は、例えば、「1234567890」、「abcdefghij」、「klmnopqrst」のように表示される。
ダイアグラム7a、7b、7cは、図22に示すように、電波強度の大きさを表すダイアグラム及び数値で示されることが好ましい。図22の例ではダイアグラム7a、7b、7cとして円形状のものを用いている。ダイアグラムの黒塗り部分、斜線部分、ドット部分が電波強度の大きさを示し、ダイアグラム中央に電波強度の測定値が数値で表示される。
また、ビーコン一覧画面7は、電波強度順に電波強度を表すダイアグラム7a〜7c及びビーコン識別子71〜73を並べて表示することが望ましい。また、測定した電波強度に基づいてビーコン2までの距離が認識できるため、距離に応じてダイアグラムの色を変えてもよい。例えば、予め決められた第1閾値より近いもの(電波強度が大きいもの)はダイアグラムを赤で示し(ダイアグラム7aの黒塗り部)、第1閾値以上、第2閾値未満の距離のものは濃い青で示し(ダイアグラム7bの斜線部)、第2閾値以上の遠いもの(電波強度が小さいもの)は淡い青で示す(ダイアグラム7cのドット部)ようにしてもよい。このようにビーコン2までの距離(電波強度)に応じてダイアグラムを色分けして表示すればユーザは感覚的にビーコン2までの距離を把握できるようになる。
以上説明したように、第5の実施の形態において、サーバ4は各情報端末3で設定されたフィルタ条件を取得し、同じグループに属する情報端末3間で共有可能とする。これにより、フィルタ条件の設定が簡単に行えるようになる。また、情報端末3で測定されたビーコンの電波強度は、例えばビーコン一覧画面7のような形態で表示され、可視化される。このため、電波強度の測定結果を認識しやすくなる。
以上、添付図面を参照して、本発明に係る発信機検出システム等の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………………………発信機検出システム
2………………………ビーコン
3、3a、3b………情報端末
4………………………サーバ
51……………………端末DB
53、53a…………設定情報DB
55……………………差分情報
56……………………変換関数
58……………………ビーコン情報DB
5………………………ネットワーク
61……………………グループ情報DB
7………………………ビーコン一覧画面
7a、7b、7c……ダイアグラム
71、72、73……ビーコン識別子

Claims (14)

  1. 電波を発信する発信機と、前記電波の受信状況により処理を実行する端末と、前記端末と通信接続されるサーバと、を備えた発信機検出システムであって、
    前記サーバは、
    各端末により測定された前記発信機から発信される電波の測定結果を取得し、データベースに登録する登録手段と、
    基準端末により測定された前記処理を実行するための電波条件を前記基準端末から受信し基準条件とする基準条件受信手段と、
    前記基準条件及び前記データベースに登録された各端末の測定結果から求められる前記端末に対応した電波条件を設定情報として前記端末に送信する設定情報送信手段と、を備え、
    前記端末は、
    前記サーバへ前記設定情報を問合わせる問合わせ手段と、
    前記設定情報を前記サーバから受信する設定情報受信手段と、
    を備えることを特徴とする発信機検出システム。
  2. 前記端末は、前記サーバへ前記基準条件を送信する基準条件送信手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の発信機検出システム。
  3. 前記端末は、受信した設定情報に基づいて前記処理を実行する電波条件を設定する電波条件設定手段を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発信機検出システム。
  4. 前記サーバは、端末毎の前記電波条件を記憶する記憶手段を更に備え、
    前記設定情報送信手段は、前記問合せを送信した端末の前記電波条件を前記記憶手段から読み出して送信することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の発信機検出システム。
  5. 前記設定情報送信手段は、前記問合せを受けると前記問合せを送信した端末に対応した電波条件を求めて送信することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の発信機検出システム。
  6. 前記端末は、前記基準条件を記憶する記憶手段を備え、
    前記サーバは前記設定情報として前記基準条件と前記問合せを送信した端末に対応した電波条件との差分情報を送信することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の発信機検出システム。
  7. 前記サーバは、前記基準条件を前記問合せを受けた端末の前記電波条件に変換するための関数を算出する変換関数算出手段を備え、
    前記設定情報送信手段は前記関数を前記差分情報として送信することを特徴とする請求項5に記載の発信機検出システム。
  8. 前記端末は、前記発信機からの電波の測定結果を可視化する可視化手段を更に備えることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の発信機検出システム。
  9. 前記可視化手段は、前記測定結果を前記発信機の識別子とともにダイアグラムで表現することを特徴とする請求項8に記載の発信機検出システム。
  10. 前記ダイアグラムは円形状であることを特徴とする請求項9に記載の発信機検出システム。
  11. 前記ダイアグラムは予め決められた閾値ごとに色分けして表示することを特徴とする請求項9または請求項10に記載の発信機検出システム。
  12. 発信機からの電波を受信し、前記電波の受信状況により処理を実行する端末と通信接続されるサーバであって、
    各端末により測定された前記発信機から発信される電波の測定結果を取得し、データベースに登録する登録手段と、
    基準端末により測定された前記処理を実行するための電波条件を前記基準端末から受信し基準条件とする基準条件受信手段と、
    前記基準条件及び前記データベースに登録された各端末の測定結果から求められる前記端末に応じた前記電波条件を設定情報として前記端末に送信する設定情報送信手段と、
    を備えることを特徴とするサーバ。
  13. 電波を発信する発信機と、前記電波の受信状況により処理を実行する端末と、前記端末と通信接続されるサーバと、を備えた発信機検出システムにおける発信機検出方法であって、
    前記サーバが、各端末により測定された前記発信機から発信される電波の測定結果を取得し、データベースに登録するステップと、
    前記サーバが、基準端末により測定された前記処理を実行するための電波条件を前記基準端末から受信し基準条件とするステップと、
    前記端末が、前記サーバへ各端末に対応した電波条件である設定情報を問合わせるステップと、
    前記サーバが、前記基準条件及び前記データベースに登録された各端末の測定結果から求められる前記端末に対応した前記電波条件を前記設定情報として送信するステップと、
    前記端末が、前記設定情報を前記サーバから受信するステップと、
    を含む発信機検出方法。
  14. コンピュータを、請求項12に記載のサーバとして機能させるプログラム。
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