JP6503749B2 - 測距システム - Google Patents

測距システム Download PDF

Info

Publication number
JP6503749B2
JP6503749B2 JP2015006136A JP2015006136A JP6503749B2 JP 6503749 B2 JP6503749 B2 JP 6503749B2 JP 2015006136 A JP2015006136 A JP 2015006136A JP 2015006136 A JP2015006136 A JP 2015006136A JP 6503749 B2 JP6503749 B2 JP 6503749B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wavelength conversion
conversion material
light
wavelength
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015006136A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016132685A (ja
Inventor
剛大 徳野
剛大 徳野
進 祖父江
進 祖父江
利恵 笠松
利恵 笠松
木村 禎祐
禎祐 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2015006136A priority Critical patent/JP6503749B2/ja
Publication of JP2016132685A publication Critical patent/JP2016132685A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6503749B2 publication Critical patent/JP6503749B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Light Receiving Elements (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)
  • Luminescent Compositions (AREA)

Description

本発明は、波長変換材料、受光システム、及び測距システムに関する。
従来、光源がパルス光を発射してから、そのパルス光が物標で反射して成る反射光を受光するまでの時間に基づき、物標までの距離を算出する測距システムが用いられている(特許文献1参照)。測距システムが備える受光素子の感度波長域と、反射光の波長とがそのままでは一致しない場合がある。この場合、受光素子の前方に波長変換材料を配置し、物標から反射してきた光の波長を、受光素子の感度波長域内の波長に変換する。
特開2008−286767号公報
波長変換材料として、希土類元素を含むものが用いられている。この波長変換材料は、希土類元素のアップコンバージョン現象を利用して波長変換を行う。アップコンバージョン現象とは、長波長の光を入射すると、短波長の光を放出する現象である。アップコンバージョン現象にともなう発光の発光寿命は、数十μ秒〜数m秒である。そのため、波長変換前における反射光のパルス幅が短くても、波長変換材料により波長変換されると、パルス幅が少なくとも数十μ秒〜数m秒となってしまう。波長変換後のパルス幅が長くなると、例えば、波長変換材料を測距システムに用いる場合、測距システムの計測ができなくなる。
本発明は、こうした問題にかんがみてなされたものであり、波長変換後における光のパルス幅を短くすることができる波長変換材料、受光システム、及び測距システムを提供することを目的としている。
本発明の波長変換材料は、(a)希土類元素と、(b)励起した希土類元素との間でエネルギー移動が可能な半導体又は有機色素とを含み、(a)を含む領域と(b)を含む領域との界面を有することを特徴とする。
本発明の波長変換材料に光が入射すると、まず、(a)成分が多段階励起される。そして、多段階励起された(a)成分のエネルギーが、(b)成分に移動する。最後に、(b)成分が、(b)成分に固有の発光波長において発光する。以上のプロセスにより、本発明の波長変換材料に入射した光の波長が変換される。
(b)成分の発光寿命は、(a)成分が発光する場合の発光寿命に比べて、顕著に短い。よって、本発明の波長変換材料によれば、波長変換後における光のパルス幅を短くすることができる。
図1A〜図1Eは、波長変換材料の形態を表す断面図である。 粒子11の構成を表す断面図である。 波長変換材料が発光する原理を表す説明図である。 図4Aは、波長変換材料に入射する反射光のパルス幅を表す説明図であり、図4Bは、(a)成分が発光した場合の発光寿命を表す説明図であり、図4Cは、(a)成分及び(b)成分を備える波長変換材料が発光した場合の発光寿命を表す説明図である。 波長1550nmのレーザ光でEr添加NaYFナノ粒子を励起した時の発光スペクトルである。 測距システム25の構成を表す斜視図である。 測距システム25の構成を表すブロック図である。
本発明の実施形態を説明する。
1.波長変換材料
(1−1)希土類元素
本発明の波長変換材料は、希土類元素((a)成分)を含む。希土類元素は、外部より光が入射すると、アップコンバージョン現象により多段階励起される。希土類元素としては、例えば、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、及びYbから成る群から選択される1以上が挙げられる。波長変換材料に含まれる希土類元素は、単体として含まれていてもよいし、化合物として含まれていてもよい。
希土類元素を含む化合物としては、例えば、希土類元素が添加されたフッ化物や酸化物等が挙げられ、具体的には、Er添加Y、Yb添加加Y、Er添加NaYF、Er添加フッ化物ガラス、Yb添加フッ化物ガラス、Er,Yb添加フッ化物ガラス等が挙げられる。希土類元素又はそれを含む化合物としては、例えば、多光子吸収1光子放出材料(アップコンバージョン材料)に用いられるものが挙げられる。
(1−2)半導体又は有機色素
本発明の波長変換材料は、励起した希土類元素との間でエネルギー移動が可能な半導体又は有機色素((b)成分)を含む。エネルギー移動とは、アップコンバージョン現象により多段階励起された希土類元素のエネルギーが、半導体又は有機色素に移動することをいう。
半導体としては、希土類元素のアップコンバージョン発光の波長に近い吸収波長を有するものが好ましい。半導体としては、例えば、GaAs、GaN、GaSb、AlN、ZnS、ZnTe、CdS、CdSe、CdTe、InP、ZnS、ZnSe、CuInS、ZnCuInS、 及びZnOから成る群から選択される1以上の直接遷移型半導体が挙げられる。直接遷移型半導体を用いることで、発光寿命が一層短くなる。
また、有機色素としては、希土類元素のアップコンバージョン発光の波長に近い吸収波長を有するものが好ましい。有機色素としては、例えば、フルオレセインイソチオシアネート(fluorescein isothiocyanate)、テトラメチルローダミンイソチオシアネート(tetramethylrhodamine isothiocyanate)等が挙げられる。
(1−3)波長変換材料の形態
波長変換材料としては、例えば、図1Aに示すように、(a)成分を含む第1の層1と、(b)成分を含む第2の層3とを交互に積層した構造を有する波長変換材料5が挙げられる。第1の層1と第2の層3との界面が、(a)を含む領域と(b)を含む領域との界面の一例である。この形態の波長変換材料では、励起した(a)成分と(b)成分との間でのエネルギー移動が生じやすい。
第1の層1、及び第2の層3の厚みは、1000nm以下であることが好ましく、10nm以下であることがより好ましく、2nm以下であることが特に好ましい。ここで、第1の層1、第2の層3の厚みは、透過型電子顕微鏡を用いて測定できる。
第1の層1、及び第2の層3の厚みが上記の範囲内であれば、励起した(a)成分のエネルギーが(b)成分に移動する効率が一層高くなる。なお、エネルギー移動の確率Eは、数式(1)により表される。
数式(1)において、rは発光元素間距離であり、Rはフェルスター距離(エネルギー移動効率が50%となる距離)である。
第1の層1、及び第2の層3の層数は特に限定されず、例えば、それぞれ1〜100とすることができる。図1Aに示す積層構造は、例えば、第1の層1用のターゲットを用いたスパッタリングと、第2の層3用のターゲットを用いたスパッタリングとを交互に繰り返すことで製造できる。第1の層1用のターゲットとしては、例えば、希土類添加ガラス等が挙げられる。また、第2の層3用のターゲットとしては、例えば、第2の層3に含まれるものと同じ半導体が挙げられる。
波長変換材料としては、例えば、図1Bに示すように、(a)成分を含むコア7と、そのコアの少なくとも一部を覆う、(b)成分を含むシェル9とを有する粒子11を含む波長変換材料5が挙げられる。また、粒子11は、(b)成分を含むコア7と、そのコアの少なくとも一部を覆う、(a)成分を含むシェル9とを有するものであってもよい。粒子11は、コアシェル型の粒子である。コア7とシェル9との界面が、(a)を含む領域と(b)を含む領域との界面の一例である。この形態の波長変換材料では、励起した(a)成分と(b)成分との間でのエネルギー移動が生じやすい。
図1Bに示す形態の波長変換材料では、例えば、粒子11を、ポリマーやガラス等のバインダー13で固め、板状又はフィルム状にすることができる。
粒子11は、例えば、以下のように製造することができる。まず、溶液合成法により、コア7を合成する。次に、そのコア7を分散させた溶液において、溶液合成法によりシェル9を合成し、粒子11を完成する。
粒子11の大きさは特に限定されないが、例えば、1〜50nmとすることができる。50nm以下であると、レイリー散乱を抑制することができる。その結果、波長変換材料の透明性を向上させることができる。なお、粒子11は、(a)成分を含む領域と、(b)成分を含む領域とを有する粒子の一例である。
粒子11は、例えば、図2に示すように、コア7の上に、第1のシェル9A、第2のシェル9B、第3のシェル9C、第4のシェル9D、第5のシェル9E・・・が順次積層されたものであってもよい。この場合、例えば、コア7、第2のシェル9B、第4のシェル9D・・・は、(a)成分及び(b)成分のうちの一方を含み、第1のシェル9A、第3のシェル9C・・・は、(a)成分及び(b)成分のうちの他方を含む。すなわち、図2に示す形態の粒子11では、(a)成分を含むコア又はシェルと、(b)成分を含むコア又はシェルとが、交互に積層されている。
図2に示す形態の粒子11では、粒子11のうち、(a)成分と(b)成分との距離が近い領域が一層多くなるので、励起した(a)成分のエネルギーが(b)成分に移動する効率を一層高くすることができる。
波長変換材料としては、例えば、図1Cに示すように、(a)成分を含む領域15と、(b)成分を含む領域17とを有する粒子19を含む波長変換材料5が挙げられる。粒子19は複合型粒子である。この形態の波長変換材料では、励起した(a)成分と(b)成分との間でのエネルギー移動が生じやすい。粒子19の大きさは特に限定されないが、例えば、1〜50nmとすることができる。50nm以下であると、レイリー散乱を抑制することができる。その結果、波長変換材料の透明性を向上させることができる。
図1Cに示す形態の波長変換材料では、例えば、粒子19を、ポリマーやガラス等のバインダー13で固め、板状又はフィルム状にすることができる。
粒子19は、例えば、以下のように製造することができる。まず、溶液合成法により、領域15を合成する。次に、その領域15を分散させた溶液において、溶液合成法により領域17を合成し、粒子19を完成する。
波長変換材料としては、例えば、図1Dに示すように、(b)成分の母材21の中に(a)成分23が分散した構造を有する波長変換材料5が挙げられる。この形態の波長変換材料では、励起した(a)成分と(b)成分との間でのエネルギー移動が生じやすい。図1Dに示す形態の波長変換材料5において、母材21は、例えば、半導体とすることができる。
図1Dに示す形態の波長変換材料5は、例えば、以下のように製造することができる。まず、(b)成分の母材21(例えば(b)成分から成る薄膜)を製造する。次に、有機金属気相エピタキシャル法、分子線エピタキシャル法、又はイオン注入法等により、(a)成分を母材21の中にドープする。
波長変換材料としては、例えば、図1Eに示すように、(b)成分の母材21の中に、(a)成分を含む粒子16と、(b)成分を含む粒子18とが分散した波長変換材料5が挙げられる。粒子16の少なくとも一部と、粒子18の少なくとも一部とは接しており、その接している面が、(a)を含む領域と(b)を含む領域との界面となっている。
(1−4)波長変換材料の効果
波長変換材料にパルス光が入射すると、図3に示すように、アップコンバージョン現象により、(a)成分が多段階励起される。そして、多段階励起された(a)成分のエネルギーが、(b)成分に移動する。最後に、(b)成分が、(b)成分に固有の発光波長において発光する。以上のプロセスにより、波長変換材料に入射した光の波長が変換される。
(b)成分の発光寿命は、図3及び図4Cに示すように、顕著に短く、例えば、数十n秒である。よって、本発明の波長変換材料によれば、波長変換後の光におけるパルス幅を短くすることができる。
一方、波長変換材料が(b)成分を含まず((a)成分から(b)成分へのエネルギー移動が起こらず)、(a)成分が発光した場合の発光寿命は、図3及び図4Bに示すように、非常に長く、例えば、数十μ秒〜数m秒である。その結果、波長変換材料に入射したパルス光のパルス幅が、図4Aに示すように短かったとしても、波長変換後における光のパルス幅は、著しく長くなってしまう。
(1−5)波長変換材料の用途
本発明の波長変換材料は、例えば、受光素子に入射する光の光路上に配置することができる。そして、波長変換材料により、受光素子に入射する光の波長を、受光素子の感度波長域にある波長に変換することができる。この場合、例えば、波長変換材料により波長変換された光を受光素子に集光するレンズを備えることができる。
また、本発明の波長変換材料は、例えば、測距システムに使用することができる。測距システムは、例えば、パルス光を発射する光源と、パルス光が物標で反射して成る反射光を受光する受光素子と、光源がパルス光を発射してから反射光を受光素子で受光するまでの時間に基づき、物標までの距離を算出する距離算出ユニットとを備える。この測距システムにおいて、本発明の波長変換材料を、反射光の光路上に配置することができる。
この場合、本発明の波長変換材料により、受光素子に入射する反射光の波長を、受光素子の感度波長域にある波長に変換することができる。
また、上述したとおり、本発明の波長変換材料によれば、波長変換後の反射光におけるパルス幅を短くすることができる。そのため、本発明の波長変換材料を用いれば、測距システムの応答性を向上させることができる。
(1−6)その他
アップコンバージョンの方式として、ESA(Excited State Absorption)とETU(Energy Transfer Upconversion)とが存在する。ESAはパルス光が入射すると一瞬(n秒オーダーの測定系では測定できないほど早い)で励起されて、数十μ秒〜数m秒で緩和する。すなわち、発光の立ち上がり時間はn秒オーダーと早いが、消光までの立ち下がり時間はμ秒以上と遅い。
一方、ETUは、発光の立ち上がり時間は10n秒以上と遅くなり、立下り時間もESA同様に数十μ秒〜数m秒と遅い。より速い応答性(10n秒以下の応答性)を求めるのであれば、ESAを起こすアップコンバージョン材料と半導体または有機色素を組み合わせることが好ましい。
希土類元素と半導体の複合材料においては、希土類から半導体へのエネルギー移動が報告されており、その移動メカニズムはフェルスター機構であると報告されている。一般に、フェルスター機構のエネルギー移動は非常に早く、したがって、希土類元素から半導体へのエネルギー移動は一瞬にして起こる。そして、半導体、特に直接遷移型の半導体の発光寿命は数十n秒以下と非常に短い。従って、ESA機構のアップコンバージョン材料と発光応答性の早い半導体を組み合わせた複合材料は、立ち上がり時間、エネルギー移動時間、および立ち下がり時間が各々ナノ秒オーダーとなるため、ナノ秒オーダの入射パルス光に対して、それと同等のナノ秒オーダのアップコンバージョン発光が起こり、非常に優れた応答性の発光を示す。
希土類と半導体間のエネルギー移動はフェルスター機構によって起こるが、フェルスター機構が効率的に起こるためには、希土類原子と半導体間の距離が10nm以内に近接している必要がある。さらには、希土類原子と半導体間の距離が1nm以内であることが好ましい。よって、具体例をあげると、交互積層膜においては、1層当たりの厚みが上下両方から挟むことを考慮すると、2nm以下であることが好ましい。
(実施例1)
(i)アップコンバージョンナノ粒子の合成
オレイン酸6mLと1−オクタデセン15mLとから成る溶媒に、0.9mmolのYClと、0.1mmolのErClとを混合し、混合液を調製した。この混合液を160℃まで加熱し溶解した後、室温まで冷却した。
次に、2.5mmolのNaOHと4mmolのNHFとを含んだメタノール溶液10mLを、ゆっくり混合液に加えて、30分間攪拌した。
次に、メタノールを除去するためにゆっくりと加熱し、その後、100℃で10分間デガス(脱ガス)した。
次に、窒素雰囲気下で、300℃にて1時間加熱した。その後、自然に冷却すると、ナノ粒子がエタノール溶液中で沈殿した。そのナノ粒子を、ヘキサンで3回洗浄した。
以上の工程により、10%のErが添加されたNaYFナノ粒子が合成できた。 このNaYFナノ粒子を、以下ではアップコンバージョンナノ粒子とする。このアップコンバージョンナノ粒子の発光スペクトルを図5に示す。励起波長1550nmのレーザ光を照射すると波長500〜700nmでアップコンバージョン発光を観察した。
(ii)半導体ナノ粒子の合成
1−オクタデセン10mLに硫黄12.8mg(0.4mmol)を加えた。室温で10分間デガスした後に、アルゴン雰囲気下で130℃まで加熱し、5分保持して硫黄を溶解した。この工程により得られた液を、以下では硫黄溶液とする。
1−オクタデセン10mLに0.4mmolのステアリン酸亜鉛を加えた。室温で10分間デガスした後に、アルゴン雰囲気下で200℃まで加熱し、5分保持してステアリン酸亜鉛を溶解した。この工程により得られた液を、以下では亜鉛溶液とする。
上記のように調製した硫黄溶液と亜鉛溶液とを交互に滴下し、220℃に加熱した。その後、10分間反応させた。その結果、ZnSナノ粒子を得た。このZnSナノ粒子を、以下では半導体ナノ粒子とする。この半導体ナノ粒子として、ZnTe、CdS、CdSe、CdTe、InP、ZnS、ZnSe、CuInS、ZnCuInS、ZnO等の半導体ナノ粒子を用いることも可能である。
(iii)アップコンバージョンナノ粒子と半導体ナノ粒子との混合
前記 (i)で合成したアップコンバージョンナノ粒子と、前記(ii)で合成した半導体ナノ粒子とをそれぞれ遠心分離し、沈殿物をヘキサンに分散させた。次に、アップコンバージョンナノ粒子分散液と半導体ナノ粒子分散液とを混合した。その混合液をホットプレートで70℃に温めることによりヘキサンを揮発させて、アップコンバージョンナノ粒子と半導体ナノ粒子との混合物を得た。この混合物を300℃で加熱した。以上の工程により、アップコンバージョンナノ粒子と半導体ナノ粒子との混合物から成る波長変換材料が得られた。
(実施例2)
(i)コア合成
オレイン酸6mLと1−オクタデセン15mLとから成る溶媒に、0.9mmolのYClと0.1mmolのErClとを混合し、混合液を調製した。この混合液を160℃まで加熱した後、室温まで冷却した。
次に、2.5mmolのNaOHと4mmolのNHFとを含んだメタノール溶液10mLを、ゆっくり混合液に加えて、30分間攪拌した。
次に、メタノールを除去するためにゆっくりと加熱し、その後、100℃で10分間デガス(脱ガス)した。
次に、窒素雰囲気下で、300℃にて1時間加熱した。その後、自然に冷却すると、ナノ粒子がエタノール溶液中で沈殿した。そのナノ粒子を、ヘキサンで3回洗浄した。
以上の工程により、10%のErが添加された、NaYFのナノ粒子から成るコアが合成できた。
(ii)シェル合成
1−オクタデセン10mLに硫黄12.8mg(0.4mmol)を加えた。室温で10分間デガスした後に、アルゴン雰囲気下で130℃まで加熱し、5分保持して硫黄を溶解した。この工程により得られた液を、以下では硫黄溶液とする。
1−オクタデセン10mLに0.4mmolのステアリン酸亜鉛を加えた。室温で10分間デガスした後に、アルゴン雰囲気下で200℃まで加熱し、5分保持してステアリン酸亜鉛を溶解した。この工程により得られた液を、以下では亜鉛溶液とする。
前記(i)で合成したコア(ナノ粒子)の分散液(溶媒はトルエン)1mLと、1−オクタデセン3mLと、オレイルアミン1mLとを混合し、デガスしてトルエンを除去した。この液に、上記のように調製した硫黄溶液と亜鉛溶液とを交互に滴下し、220℃に加熱した。その後、10分間反応させた。その結果、前記(i)で合成したコアの表面を、ZnSから成るシェルで覆ったコアシェルナノ粒子を得た。
(iii) 板状又はフィルム状の波長変換材料の製造
分散媒であるトリメチロールプロパントリアクリレートと、光重合開始剤(イルガキュア184)とを加えたものに、前記(ii)で合成したコアシェルナノ粒子の分散液を添加した。その後、紫外線を照射してトリメチロールプロパントリアクリレートを硬化させた。その結果、板状又はフィルム状の波長変換材料を得た。この波長変換材料中には、前記(ii)で合成したコアシェルナノ粒子が分散して存在する。
(実施例3)
(i)(a)成分を含む粒子の合成
オレイン酸6mLと1−オクタデセン15mLとから成る溶媒に、0.9mmolのYClと0.1mmolのErClとを混合し、混合液を調製した。この混合液を160℃まで加熱した後、室温まで冷却した。
次に、2.5mmolのNaOHと4mmolのNHFとを含んだメタノール溶液10mLを、ゆっくり混合液に加えて、30分間攪拌した。
次に、メタノールを除去するためにゆっくりと加熱し、その後、100℃で10分間デガス(脱ガス)した。
次に、窒素雰囲気下で、300℃にて1時間加熱した。その後、自然に冷却すると、ナノ粒子がエタノール溶液中で沈殿した。そのナノ粒子を、ヘキサンで3回洗浄した。
以上の工程により、10%のYbと1%のErとが添加された、NaYFのナノ粒子((a)成分を含む粒子)が合成できた。
(ii)(b)成分を含む領域の付加
1−オクタデセン10mLに硫黄0.1mmolを加えた。室温で10分間デガスした後に、アルゴン雰囲気下で130℃まで加熱し、5分保持して硫黄を溶解した。この工程により得られた液を、以下では硫黄溶液とする。
1−オクタデセン10mLに0.1mmolのステアリン酸亜鉛を加えた。室温で10分間デガスした後に、アルゴン雰囲気下で200℃まで加熱し、5分保持してステアリン酸亜鉛を溶解した。この工程により得られた液を、以下では亜鉛溶液とする。
前記(i)で合成したナノ粒子の分散液(溶媒はトルエン)1mLと、1−オクタデセン3mLと、オレイルアミン1mLとを混合し、デガスしてトルエンを除去した。この液に、上記のように調製した硫黄溶液と亜鉛溶液とを交互に滴下し、280℃に加熱した。その後、10分間反応させた。その結果、前記(i)で合成したナノ粒子に、ZnSから成る領域が付加した、複合型ナノ粒子を得た。
(iii) 板状又はフィルム状の波長変換材料の製造
分散媒であるトリメチロールプロパントリアクリレートと、光重合開始剤(イルガキュア184)とを加えたものに、前記(ii)で合成した複合型ナノ粒子の分散液を添加した。その後、紫外線を照射してトリメチロールプロパントリアクリレートを硬化させた。その結果、板状又はフィルム状の波長変換材料を得た。この波長変換材料中には、前記(ii)で合成した複合型ナノ粒子が分散して存在する。
なお、複合型ナノ粒子のうち、前記(i)で合成したナノ粒子は、(a)成分を含む領域の一例であり、前記(ii)で付加した、ZnSから成る領域は、(b)成分を含む領域の一例である。
(実施例4)
スパッタリングのターゲットとして、株式会社住田光学ガラス製の「YAGLASS(ヤグラス、商品名)」を用意した。このターゲットの組成は、以下のとおりである(単位はモル%)。
SiO:22
GeO:10
AlO1.5:15
TiO:3
PbF:39
YbF:10
ErF:1
上記のターゲットを用い、高周波スパッタ装置によりスパッタリングを行い、基材上に厚さ約10nmの第1の層を形成した。第1の層は(a)成分(Yb、Er)を含む。第1の層を形成するときのスパッタ条件は以下のとおりである。
導入ガス:Ar(100sccm)
プロセス圧力:5×10−1Pa
RF電力:500W
製膜時間:30秒
また、基材は、厚さ1.1mmのガラス基材(コーニング社製のCorning1737)である。
次に、ターゲットとしてZnSを用い、第1の層の上に、厚さ約10nmの第2の層を形成した。第2の層は(b)成分(ZnS)を含む。第2の層を形成するときのスパッタ条件は第1の層の場合と同様である。
以下同様に、第1の層と第2の層とを交互に積層し、図1Aに示す形態の波長変換材料を製造した。第1の層の層数と、第2の層の層数は、それぞれ、10層とした。
(実施例5)
サファイア基板上に、有機金属気相エピタキシャル法でGaN薄膜を形成した。このGaN薄膜に、イオン注入によりErをドープして、波長変換材料を製造した。イオン注入におけるエネルギーは200keVとした。製造した波長変換材料は、GaNの母材の中にErが分散した構造を有する。
(実施例6)
(i)測距システム25の構成
測距システム25の構成を図6、図7に基づき説明する。測距システム25は車両に搭載される車載装置である。測距システム25は、図7に示すように、光源27、ポリゴンミラー29、受光素子31、波長変換材料5、及び制御部35を備える。さらに、測距システム25は、後述する反射光38を受光素子31の前で集光するレンズ40を備える。
光源27は、波長1.5μmのパルスレーザ36を発射する。パルスレーザ36のパルス幅は数十n秒である。なお、パルスレーザ36はパルス光の一例である。ポリゴンミラー29は、高速回転しつつ光源27が発射したパルスレーザ36を反射することで、パルスレーザ36の発射方向を走査する。
パルスレーザ36が物標(例えば先行車)で反射して成る反射光38は、レンズ40で集光され、受光素子31に入射する。ただし、受光素子31は、波長620nmを中心とする感度波長域を有する。
波長変換材料5は、図6に示すように、受光素子31の正面側(反射光38の光路上)に配置されている。波長変換材料5は、前記実施例1で製造したものであり、板状の形態を有する。また、波長変換材料5は、前記実施例2〜4のいずれかで製造したものであってもよい。
波長変換材料5は、物標で反射した反射光38の波長を、受光素子31の感度波長域内の波長に変換する。受光素子31は、波長変換材料5により波長が変換された反射光38を受光する。なお、受光素子31と波長変換材料5とは、受光システムの一例である。
制御部35は、CPU、RAM、ROM等を備える周知のコンピュータに、測距を実行するためのプログラムをインストールしたものである。制御部35は、測距システム25の各部を制御する。また、制御部35は、機能的に、距離算出ユニット37を備えている。距離算出ユニット37は、周知のTOF法(Time of Flight法)を用いて、光源27がパルスレーザ36を発射してから反射光38を受光素子31で受光するまでの時間Tに基づき、測距システム25から物標までの距離を算出する。
(ii)測距システム25が奏する効果
波長変換材料5によれば、波長変換後の反射光38におけるパルス幅を短くすることができる。そのため、波長変換材料5を用いれば、測距システム25の応答性を向上させることができる。
また、アップコンバージョン発光の強度は、2段階励起では励起強度の2乗に比例し、3段階励起では励起強度の3乗に比例する。レンズ40を有することで、単位面積当たりの励起強度を増大させると、波長変換材料5においてアップコンバージョンを効率的に起こすことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得る。
(1)測距システム25は、車両以外に設置してもよい。
(2)波長変換材料は、測距システム以外の用途に使用してもよい。
(3)前記実施例1〜5において、半導体の代わりに有機色素を用いてもよい。
(4)波長変換材料の形態は、板状またはフィルム状以外の形態であってもよい。例えば、波長変換材料は、粉末状であってもよい。
(5)受光システム又は測距システムは、例えば、波長変換材料に向う光の光路上にバンドパスフィルターを備えることができる。バンドパスフィルターは、例えば、太陽光ノイズを除去する機能を有することができる。バンドパスフィルターとしては、例えば、1.5μm波長に対応するものが挙げられる。また、波長変換材料を前記のバンドパスフィルターやレンズ40に組み込んでもよい。
(6)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
(7)上述した波長変換材料の他、当該波長変換材料を構成要素とするシステム、測距システムにおける制御部としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した媒体、波長変換方法等、種々の形態で本発明を実現することもできる。
1…第1の層、3…第2の層、5…波長変換材料、7…コア、9…シェル、11、19…粒子、13…バインダー、15…(a)成分を含む領域、17…(b)成分を含む領域、21…母材、23…(a)成分、25…測距システム、27…光源、29…ポリゴンミラー、31…受光素子、35…制御部、36…パルスレーザ、37…距離算出ユニット、38…反射光、40…レンズ

Claims (6)

  1. パルス光(36)を発射する光源(27)と、
    前記パルス光が物標で反射した反射光(38)を受光する受光素子(31)と、
    前記光源が前記パルス光を発射してから前記反射光を前記受光素子で受光するまでの時間に基づき、前記物標までの距離を算出する距離算出ユニット(37)と、
    前記反射光の光路上に配置された波長変換材料と、
    を備え、
    前記波長変換材料により波長変換された前記反射光の波長は、前記受光素子の感度波長域にある測距システムであって、
    前記波長変換材料は、
    (a)希土類元素を含む化合物と、
    (b)励起した前記希土類元素との間でエネルギー移動が可能な半導体又は有機色素と、
    を含み、
    前記(a)を含む領域と前記(b)を含む領域との界面を有し、
    前記(a)は、Er添加Y 、Yb添加Y 、Er添加NaYF 、Er添加フッ化物ガラス、Yb添加フッ化物ガラス、又はEr,Yb添加フッ化物ガラスであり、
    前記(b)は、(b1)GaAs、GaN、GaSb、AlN、ZnS、ZnTe、CdS、CdSe、CdTe、InP、ZnS、ZnSe、CuInS、ZnCuInS、 及びZnOから成る群から選択される1以上の直接遷移型半導体、(b2)フルオレセインイソチオシアネート、又は(b3)テトラメチルローダミンイソチオシアネートであることを特徴とする測距システム。
  2. 請求項1に記載の測距システムであって、
    前記波長変換材料は、前記(a)を含む第1の層(1)と、前記(b)を含む第2の層(3)とを交互に積層した構造を有することを特徴とする測距システム。
  3. 請求項1に記載の測距システムであって、
    前記波長変換材料は、前記(a)を含む領域(15)と、前記(b)を含む領域(17)とを有する粒子(11、19)を含むことを特徴とする測距システム。
  4. 請求項3に記載の測距システムであって、
    前記粒子(11)は、前記(a)及び前記(b)のうちの一方を含むコア(7)と、前記コアの少なくとも一部を覆う、前記(a)及び前記(b)のうちの他方を含むシェル(9)と、を有することを特徴とする測距システム。
  5. 請求項1に記載の測距システムであって、
    前記波長変換材料は、前記(b)の母材(21)の中に前記(a)(23)が分散した構造を有することを特徴とする測距システム。
  6. 請求項1に記載の測距システムであって、
    前記波長変換材料は、前記(a)を含む粒子と、前記(b)を含む粒子とを有することを特徴とする測距システム。
JP2015006136A 2015-01-15 2015-01-15 測距システム Expired - Fee Related JP6503749B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015006136A JP6503749B2 (ja) 2015-01-15 2015-01-15 測距システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015006136A JP6503749B2 (ja) 2015-01-15 2015-01-15 測距システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016132685A JP2016132685A (ja) 2016-07-25
JP6503749B2 true JP6503749B2 (ja) 2019-04-24

Family

ID=56437372

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015006136A Expired - Fee Related JP6503749B2 (ja) 2015-01-15 2015-01-15 測距システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6503749B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180104550A (ko) * 2016-01-28 2018-09-21 세키스이가가쿠 고교가부시키가이샤 란타노이드 함유 무기 재료 미립자, 파장 변환 잉크, 도공물 및 판정 장치
JP6664747B2 (ja) * 2017-03-29 2020-03-13 美貴 長谷川 コア/シェル型Ln錯体ナノ粒子
US11137597B2 (en) 2019-03-28 2021-10-05 Samsung Electronics Co., Ltd. Image display apparatus
JP7475732B2 (ja) * 2020-05-28 2024-04-30 国立研究開発法人科学技術振興機構 複合体、光電変換素子用受光部材、および光電変換素子

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6699406B2 (en) * 1999-03-19 2004-03-02 Rutgers, The State University Rare earth doped host materials
US8376013B2 (en) * 2008-03-11 2013-02-19 Duke University Plasmonic assisted systems and methods for interior energy-activation from an exterior source
JP2009024115A (ja) * 2007-07-21 2009-02-05 Tokyo Univ Of Science 蛍光体微粒子−有機色素複合体、及び当該複合体からなる光線力学的治療剤
JP2009256530A (ja) * 2008-04-21 2009-11-05 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 蛍光体ナノ粒子複合体及びそれを用いた多色蛍光検出方法
WO2014016893A1 (ja) * 2012-07-23 2014-01-30 トヨタ自動車株式会社 複合粒子、複合粒子分散体、及び、光起電装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016132685A (ja) 2016-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6393043B2 (ja) 量子ドット層を有する赤色ランプ
JP6503749B2 (ja) 測距システム
KR101937241B1 (ko) 양자점 형광체를 함유하는 led 캡
EP2297762B1 (en) Solid state lighting devices including quantum confined semiconductor nanoparticles
CN111713179B (zh) 具有结构化层和纳米磷光体的led
TWI552369B (zh) 用以改良太陽能電池效能或其它能量轉換之上、下轉換系統
JP5547731B2 (ja) 発光希土類金属ナノクラスターとアンテナ配位子とを含有する有機−無機錯体、発光物品及び発光組成物の製造方法
Dirin et al. Microcarrier-assisted inorganic shelling of lead halide perovskite nanocrystals
US8540173B2 (en) Production of fine particles of functional ceramic by using pulsed laser
US20170218264A1 (en) Luminescent solar concentrators comprising semiconductor nanocrystals
US10651348B2 (en) Light emitting device
Khon et al. Inorganic solids of CdSe nanocrystals exhibiting high emission quantum yield
Kim et al. White lighting device from composite films embedded with hydrophilic Cu (In, Ga) S2/ZnS and hydrophobic InP/ZnS quantum dots
CN103597568A (zh) 白光发光器件
KR20180021937A (ko) 조명 장치, 조명 장치용 광학 요소, 및 방법
Marinins et al. Photostable polymer/Si nanocrystal bulk hybrids with tunable photoluminescence
Nagamine et al. Efficient optical gain in spherical quantum wells enabled by engineering biexciton interactions
Shea-Rohwer et al. Red-emitting quantum dots for solid-state lighting
Zorenko et al. Development of novel UV emitting single crystalline film scintillators
Piatkowski et al. Deciphering the role of quantum dot size in the ultrafast charge carrier dynamics at the perovskite–quantum dot interface
Griffiths et al. Effect of size on the luminescent efficiency of perovskite nanocrystals
Kim et al. Localized surface plasmon-enhanced blue electroluminescent device based on ZnSeTe quantum dots and AuAg nanoparticles
Malak et al. Decay-to-recovery behavior and on–off recovery of photoluminescence intensity from core/shell quantum dots
Dabard et al. Electroluminescence and plasmon-assisted directional photoluminescence from 2D HgTe nanoplatelets
JP6597058B2 (ja) 発光材料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180828

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190311

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6503749

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees