JP6503044B1 - 溶湯供給量の制御方法および溶湯供給ユニット - Google Patents
溶湯供給量の制御方法および溶湯供給ユニット Download PDFInfo
- Publication number
- JP6503044B1 JP6503044B1 JP2017219107A JP2017219107A JP6503044B1 JP 6503044 B1 JP6503044 B1 JP 6503044B1 JP 2017219107 A JP2017219107 A JP 2017219107A JP 2017219107 A JP2017219107 A JP 2017219107A JP 6503044 B1 JP6503044 B1 JP 6503044B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten metal
- ladle
- pouring
- data
- metal supply
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
Abstract
【解決手段】溶湯供給量の制御方法は、溶湯(2)が貯留された円弧取鍋(3)を回転させ、溶湯(2)を円弧取鍋(3)に設けられたノズル(10)からシュート(5)に供給する溶湯供給方式であって、円弧取鍋(3)から溶湯(2)を供給する前に、溶湯(2)に係る湯面高さを測定する高さ測定工程と、測定された湯面高さに基づき、円弧取鍋(3)を回転させるべき傾動角を設定する傾動角設定工程と、を含む。
【選択図】図4
Description
本発明の一実施形態について、図1〜8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
図1の(a)は、本実施形態における溶湯供給量の制御方法を実施する鋳造機100の構成を示す断面図であり、(b)は円弧取鍋3の構成を示す斜視図である。具体的に、図1の(a)は鋳造開始前の時点の鋳造機100の様子を示している。
上述のような鋳造機100を用いて鋳造を行う場合における、円弧取鍋3からノズル10を介して出湯する溶湯2の注湯速度を算出する理論について、図2を参照して以下に説明する。図2の(a)は、円弧取鍋3の具体的構成の一例を示す断面図である。図2の(b)は、出湯開始からの時間の経過と、各時刻における取鍋の回転の角速度との関係を示す図である。
従来、注湯速度Qの定量制御を行う方法として、例えば特許文献1に記載の技術のように、取鍋等の重量変化量を測定し、その結果に基づいて溶湯供給量を制御する方法が提案されている。これは、溶湯の注湯を開始した後、重量変化量を測定可能な期間の溶湯供給量の制御においては、このようなフィードバック制御で対応し得るためである。
鋳造機100が備えるレーザ距離計20は、円弧取鍋3の上方から、取鍋本体9に貯留された溶湯2の湯面P2にレーザ(測定光)を照射し、湯面P2の位置を測定する。レーザ距離計20は、湯面の位置を測定することが可能であればよく、具体的な構成は特に限定されるものではない。例えば、青色レーザを出射する青色レーザ距離計であってよい。青色レーザの波長は、例えば450nmであってよい。或いは、レーザ距離計20は、赤外線レーザを用いる方式のものであってもよい。
図3の(b)は、或る程度使用を繰り返した後の、ノズル10の内部の様子を示す断面図である。
本実施形態における溶湯供給量の制御方法を実施する溶湯供給ユニット100Aの具体的構成について、図4を用いて説明する。図4は、本実施形態の溶湯供給ユニット100Aの概略的な構成を示すブロック図である。
円弧取鍋3は、架台40によって支持されている。例えば、限定されないが、円弧取鍋3の左右(紙面の裏表方向)に、回動軸を規定するとともに円弧取鍋3を回転可能に軸支する支持部材(図示せず)が設置されている。この支持部材が、架台40に載置されている。また、架台40は、ロードセル41の上に載置されている。
レーザ距離計20を用いて測定した湯面高さデータ(電流値)は、A/D変換部50にてデジタルデータに変換され、PC60に送信される。
詳しくは後述するが、PC60によって、円弧取鍋3の回転の角速度が設定され、設定された取鍋角速度データがPLC70に送信される。
PC60が備える各部について、詳しくは溶湯供給ユニット100Aが実行する処理の流れの説明と合わせて後述するが、概略的に説明すれば以下のとおりである。
溶湯供給ユニット100Aが実行する溶湯供給量の制御について、図5を用いて以下に説明する。図5は、溶湯供給ユニット100Aが実行する処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートでは、定置取鍋1から円弧取鍋3に溶湯2が供給され、円弧取鍋3に溶湯2が貯留されている状態(鋳造機100による鋳造開始前の状態)から始まる処理について説明する。なお、以下の説明における「注湯開始前」とは、定置取鍋1から円弧取鍋3への溶湯2の供給が完了してから、円弧取鍋3を回転させてノズル10を介して溶湯2の注湯が開始するまでの間を意味している。
本実施形態の溶湯供給量の制御方法による利点について、図6を用いて説明する。図6の(a)は、注湯開始前の円弧取鍋3の具体的構成の一例を示す断面図である。図6の(b)は、注湯開始直後の円弧取鍋3の具体的構成の一例を示す断面図である。
溶湯供給ユニット100Aが実行する、ノズルの劣化を考慮した溶湯供給量の制御について、図7を用いて以下に説明する。図7は、溶湯供給ユニット100Aが実行する、損失係数を設定する処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートでは、円弧取鍋3から所定量の溶湯2が供給された後(図5のS28の後)、次の鋳造が開始される前(図5のS16の前)までに行われる処理について説明する。
本実施形態の溶湯供給ユニット100Aを用いて溶湯供給量を制御した場合の注湯速度Qについて、図8を用いて説明する。図8は、注湯開始からの時間の経過による注湯速度Qの変化の一例を示すグラフである。ここで、注湯速度Qは、取鍋傾動制御部61bが受信した円弧取鍋3の重量変化のデータに基づいて、各時刻について算出された値である。
鋳造機100では、円弧取鍋3に注湯口としてノズル10を設けたが、注湯口の形態は円筒状のノズル10に限定されず、円錐状、角柱状等の形態であってもよい。また、注湯口の形成方法としては例えば、取鍋本体9の底面部9bを切り欠いて注湯口を形成してもよい。
図9は、実施の形態2に係る溶湯供給ユニット100Bの要部構成を示す側断面図である。図9では、構造を表現するために、架台40の上に、円弧取鍋3を回転可能に軸支する支持部材を模式的に追加して図示している。
2 溶湯
3 円弧取鍋(取鍋)
3c 第1円弧の中心(回動軸)
4 モータ
5 シュート
6 トラフ(走行式トラフ)
7 鋳造部
8 トラフ移動部(走行式トラフ)
9 取鍋本体
9b 底面部
10 ノズル(注湯口)
10ax ノズル軸
10c ノズルの中心
11 モールド
12 スリーブ
20 レーザ距離計
33 回動軸
100 鋳造機
100A、100B 溶湯供給ユニット
Claims (7)
- 溶湯が貯留された取鍋を回転させ、前記溶湯を前記取鍋に設けられた注湯口からシュートに供給する溶湯供給方式における溶湯供給量の制御方法であって、
前記取鍋を回転させ前記注湯口から前記溶湯を供給する前に、前記溶湯に係る湯面高さを測定する高さ測定工程と、
前記高さ測定工程において測定された前記湯面高さに基づき、所望の注湯速度となるように、前記溶湯の供給前の状態から前記取鍋を回転させるべき初期傾動角を設定する傾動角設定工程と、を含むことを特徴とする溶湯供給量の制御方法。 - 前記傾動角設定工程の後に、前記設定した初期傾動角にて前記溶湯の供給を開始し、前記取鍋に貯留された前記溶湯の重量変化を測定して、該測定した重量変化の情報に基づいて前記取鍋の回転の角速度を制御する定量注湯工程を含み、
前記傾動角設定工程では、前記湯面高さのデータと、過去の注湯における前記定量注湯工程にて得られる注湯データとに基づいて、前記初期傾動角を設定することを特徴とする請求項1に記載の溶湯供給量の制御方法。 - 前記溶湯の注湯速度を算出する計算式に含まれ、理論値と実測値との差を補正する係数を補正係数とし、
過去の注湯における前記注湯データおよび前記補正係数に基づいて、最新の補正係数を設定する係数設定工程をさらに含み、
前記傾動角設定工程では、前記係数設定工程において設定された最新の補正係数を用いて、前記初期傾動角を設定することを特徴とする請求項2に記載の溶湯供給量の制御方法。 - 前記高さ測定工程では、前記溶湯の湯面の所定領域内の複数箇所において湯面高さを測定し、得られたデータに基づいて前記溶湯に係る湯面高さを決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の溶湯供給量の制御方法。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の制御方法により溶湯供給量を制御して、前記シュートからモールドに前記溶湯を供給して遠心鋳造を行う遠心鋳造方法であって、
前記取鍋を回転可能に載置する架台に、前記モールドの振動が前記取鍋に伝播することを抑制する防振部材が設置されていることを特徴とする遠心鋳造方法。 - 前記溶湯を前記取鍋から、前記シュートを介して走行式トラフに出湯することを特徴とする請求項5に記載の遠心鋳造方法。
- 溶湯を貯留し回転可能であるとともに、自身に貯留された溶湯をシュートに導くための注湯口が設けられた取鍋と、
前記取鍋を回転させる回転機構と、
前記取鍋を回転させるべき傾動角を設定する傾動角設定部と、を備える溶湯供給ユニットであって、
前記取鍋の上部に設けられ、前記取鍋に貯留された溶湯の湯面に対して上方から測定光を照射し、前記溶湯に係る湯面高さを測定する高さ測定部を備え、
前記高さ測定部により測定された湯面高さに基づき、前記傾動角設定部は、所望の注湯速度となるように、前記溶湯の供給前の状態から前記取鍋を回転させるべき初期傾動角を設定することを特徴とする溶湯供給ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017219107A JP6503044B1 (ja) | 2017-11-14 | 2017-11-14 | 溶湯供給量の制御方法および溶湯供給ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017219107A JP6503044B1 (ja) | 2017-11-14 | 2017-11-14 | 溶湯供給量の制御方法および溶湯供給ユニット |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019053933A Division JP2019089133A (ja) | 2019-03-21 | 2019-03-21 | 溶湯供給量の制御方法および溶湯供給ユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP6503044B1 true JP6503044B1 (ja) | 2019-04-17 |
JP2019089095A JP2019089095A (ja) | 2019-06-13 |
Family
ID=66166771
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017219107A Active JP6503044B1 (ja) | 2017-11-14 | 2017-11-14 | 溶湯供給量の制御方法および溶湯供給ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6503044B1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113000827A (zh) * | 2021-02-25 | 2021-06-22 | 安庆工匠智能化设备制造有限公司 | 一种可控流量的铁水倾倒装置 |
-
2017
- 2017-11-14 JP JP2017219107A patent/JP6503044B1/ja active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113000827A (zh) * | 2021-02-25 | 2021-06-22 | 安庆工匠智能化设备制造有限公司 | 一种可控流量的铁水倾倒装置 |
CN113000827B (zh) * | 2021-02-25 | 2022-04-05 | 安庆工匠智能化设备制造有限公司 | 一种可控流量的铁水倾倒装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019089095A (ja) | 2019-06-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5957152B1 (ja) | 注湯装置および注湯方法 | |
US9248498B2 (en) | Method for automatically pouring molten metal by tilting a ladle and a medium for recording programs for controlling a tilt of a ladle | |
US8327912B2 (en) | Automatic pouring method and device | |
KR100984597B1 (ko) | 자동주탕 제어방법 및 레이들용 경사이동 제어프로그램이 기억된 기억매체 | |
JP6507228B2 (ja) | 注湯装置及び注湯方法 | |
US20100059555A1 (en) | Tilting-type automatic pouring method and a medium that stores programs to control the tilting of a ladle | |
JP6503044B1 (ja) | 溶湯供給量の制御方法および溶湯供給ユニット | |
RU2018137572A (ru) | Устройство для непрерывного нанесения покрытия на металлическую полосу способом окунания в ванну с расплавом и соответствующий способ | |
WO2014079180A1 (zh) | 钢液表面附近流速的测量装置和方法 | |
JP2019089133A (ja) | 溶湯供給量の制御方法および溶湯供給ユニット | |
JP2019515130A (ja) | 金属ストリップの連続溶融浸漬コーティングのための装置および関連方法 | |
JP6810409B2 (ja) | 自動注湯装置の制御方法、自動注湯装置、制御プログラム、及び、制御プログラムを記憶するコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
JP2013039588A (ja) | 真空上注ぎ鋳造の監視方法及び真空上注ぎ鋳造の終了方法 | |
CN207255228U (zh) | 自动浇注装置 | |
JP2001001120A (ja) | 連続鋳造方法 | |
WO2018207433A1 (ja) | 注湯システム、注湯システムの制御方法、制御プログラム、及び、制御プログラムを記憶するコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
JP3625990B2 (ja) | 軽金属溶湯計量装置 | |
CN111251164B (zh) | 一种基于cad建模的保温杯抛光方法 | |
JPS6147627B2 (ja) | ||
JPS5831045A (ja) | 金属溶湯の真空脱ガス方法および装置 | |
JP2002307152A (ja) | 遠心力鋳造の成形制御方法 | |
KR20210116577A (ko) | 연속 주조기의 제어 방법, 연속 주조기의 제어 장치 및, 주편의 제조 방법 | |
JP2003269872A (ja) | 溶湯容器の受銑量の制御装置 | |
JP2009178667A (ja) | 塗液供給用容器および塗液供給方法。 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180620 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20180620 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20180628 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181009 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181016 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20181207 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190206 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190219 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190322 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6503044 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |