JP6502691B2 - セキュリティ性の高い用紙およびこの用紙の製造装置ならびにその製造方法 - Google Patents

セキュリティ性の高い用紙およびこの用紙の製造装置ならびにその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、セキュリティ性の高い印刷技術に係り、特に、連続フォームから単位フォーム毎に異なる数字(記号、文字)配列等の図柄紋様(文様、模様)の印刷を施し、改ざん防止機能および模倣防止機能を備えたセキュリティ性の高い用紙およびこの用紙の製造装置ならびにその製造方法に関する。
帯状の連続フォーム(連続紙)に無端帯状印刷プレートを用いて連続的に印刷を施し、印刷された長尺の帯状連続フォームを製造する基本的な印刷技術を本発明者は開発した。無端帯状印刷プレートを用いて連続フォームに印刷を施す技術は、年金・保険や税金の納付用紙、カレンダ、契約書、取扱説明書、書籍の冊子等に広く応用されている。
また、近年は、印刷技術の進歩により、給紙ロールの連続フォームから、サービス券、入場券、旅行券、商品券、金券、株券、債券等のように、枚葉物の紙葉で高品質かつセキュリティ性の高い印刷にも広く利用されている。
従来の無端帯状印刷プレートを用いて、給紙ロールから繰り出される帯状の連続フォームに印刷を連続的に施すものは、連続フォームに印刷を施す印刷技術である。可撓性の無端帯状印刷プレートを用いた印刷装置により連続フォームに印刷を施す技術には、特許文献1および2に記載された印刷技術がある。
無端帯状印刷プレートを用いた印刷装置では、給紙ロールから繰り出される連続フォームに印刷を施し、印刷された連続フォームを所要の各単位フォーム毎に切断して枚葉物の紙葉が製造される。印刷された枚葉物の紙葉には種々の図形、記号、文字や図案、色の組合せ等の図柄紋様(文様、模様)が印刷される。枚葉物の紙葉に印刷された紋様は、印刷技術の向上に伴って高品質化やセキュリティ性の向上が図られている。
特開2012−96490号公報 特開2011−53424号公報
印刷装置で印刷される枚葉物の各紙葉には同じ図柄紋様が反復繰り返して使用され、印刷装置による一連の印刷で枚葉物の各紙葉にそれぞれ異なる図柄紋様を印刷することはできない。枚葉物の紙葉に異なる図柄紋様を印刷する場合には、その都度異なる印刷装置を用いて印刷しなければならない。枚葉物の紙葉毎に異なる印刷は、印刷の都度印刷装置を変える必要があり、不経済である。
また、無端帯状印刷プレートを用いて連続フォームに印刷する場合には、無端帯状印刷プレートに構成される版面の数だけ、各版面の図柄紋様を異にすることができる。
しかし、無端帯状印刷プレートに構成される版面の数は、制約がある。各版面の図柄紋様を異ならせても、異なる図柄紋様毎に印刷される枚葉物の紙葉は、構成される版面の数に制約され、版面の数以上に多くすることができない。
一方、印刷技術の向上に伴って無端帯状印刷プレートは、版面の緻密化、精細化により印刷精度を向上させ、高品質化やセキュリティ性の向上が図られている。しかし、緻密化、精細化による印刷精度の向上には版面の数と同様に制約があり、多数の枚葉物の紙葉にそれぞれ異なる図柄紋様を施すことはできない。
また、他方、近年は電子写真複写機による印刷技術が発達しており、複写機では再現のできないセキュリティ性の高い印刷が求められている。これに伴い印刷物である紙葉でも文字等内容の再現が難しい印刷物の開発が期待されている。しかし、既存の印刷物では、紙葉物の紙葉に改ざん防止機能や模倣防止機能が備えられておらず、セキュリティ性の高いものとなっていない。しかも、印刷物(印刷装置により印刷された紙葉)は電子写真複写機により簡単に複写することができる。その際、印刷装置で印刷された印刷物であるのか、あるいは複写機による複写物であるかを識別したり、判別することが困難である。
さらに、印刷装置で印刷された枚葉物の各紙葉は、一般には同じ図柄紋様が印刷されているので、図柄紋様から印刷された枚葉物の各紙葉を個別に識別管理することが困難であり、できない。特に印刷された枚葉物の紙葉が、大学や企業等の所要の機関にとって極めて重要な印刷物であったり、機密の印刷物である場合、印刷された枚葉物の紙葉を印刷物毎に個別に識別管理することができないため、所要の機関への配布先管理や紛失防止を図ることが困難となる。
従来、印刷された枚葉物の各紙葉には、同じ図柄紋様が印刷されており、紙葉毎に区別することが困難であり、紙葉毎に区別して識別管理することが難しい。
また、印刷される枚葉物の紙葉の図柄紋様に、特殊な紙葉では、マイクロ文字を印刷し、このマイクロ文字を隠し文字として形成した紙幣等の印刷物が存在する。しかし、印刷される枚葉物の紙葉に、普通文字とマイクロ文字または微小文字を組み合せて配列した文字配列、例えば数字配列が印刷された印刷物は存在しない。ましてや、普通文字とマイクロ文字または微小文字とを組み合せた文字配列、例えば数字配列からなる図柄紋様が、印刷される枚葉物の紙葉毎に全て異なる印刷物は存在しない。
ここにおいて、普通文字とは文字の大きさが10ポイント(pt)〜15ポイント(pt)の文字フォントで作成される大きさの文字をいい、微細文字とは文字の大きさが2pt〜6ptの文字フォントで作成される大きさの微小文字をいう。また、マイクロ文字とは文字の大きさが1pt以下の極微細文字、例えば0.4pt〜1ptの文字フォントで作成される大きさの文字をいう。ここに、1pt≒0.3514mmである。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、連続フォームの各単位フォームに、多数桁数字の数字配列を構成する複数桁数字ずつの数表示が各単位フォーム毎を異にしたランダム識別字紋(番号)の図柄紋様を印刷し、印刷された各単位フォームや枚葉物の紙葉の個別管理が容易で、セキュリティ性の高い用紙、この用紙の製造装置ならびにその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、連続フォームの各単位フォームに、普通文字とマイクロ文字または微小文字とを組み合せた文字配列を有する図柄紋様を印刷し、模倣防止や偽造防止を図ることができるセキュリティ性の高い用紙およびこの用紙の製造装置ならびにその製造方法を提供することにある。
加えて、本発明は、連続フォームの各単位フォームに、普通文字とマイクロ文字または微細文字とを組み合せた文字配列を、縦、横、斜め方向または湾曲した曲線状に配列した図柄紋様の印刷により、より一層模倣防止や偽造防止が図れ、かつ複写機による複写物では、図柄紋様の一部が潰れ再現性が得られないスマートシートでセキュリティ性の高い用紙およびこの用紙の製造装置ならびにその製造方法を提供するものである。
また、本発明の別の目的は、数字の大きさが異なる普通文字とマイクロ文字または微小文字を組み合せた数字配列を有する図柄紋様を連続フォームの各単位フォームに印刷し、連続フォームの各単位フォームや枚葉物の紙葉毎に図柄紋様の数字配列を全て異にし、印刷物である枚葉物の各紙葉は図柄紋様の数字配列を識別して容易に検索することができ、印刷物の個別管理を容易に行なうことができるセキュリティ性の高い用紙およびこの用紙の製造装置ならびにその製造方法を提供する。
さらに、本発明の別の目的は、連続フォームの各単位フォームに印刷される図柄紋様が数字配列または文字配列であるとき、印刷物である枚葉物の各紙葉は同じ数字配列や文字配列の図柄紋様は重複して表われることなく、枚葉物の各紙葉毎の図柄紋様をそれぞれ異にして図柄紋様の再現性が全く無くセキュリティ性の高い用紙およびこの用紙の製造装置ならびにその製造方法を提供する。
その上、本発明のさらに別の目的は、連続フォームの各単位フォームに印刷される図柄紋様の数字配列または文字配列が所要の規則性を持ってランダムに配列されているため、一見ランダム配列の図柄紋様により簡易暗号化が図れ、この簡易暗号化により枚葉物の各紙葉の個別管理を行なうことができるセキュリティ性の高い用紙およびこの用紙の製造装置ならびにその製造方法を提供する。
本発明は、上述した課題を解決するために、連続フォームの各単位フォームに印刷された図柄紋様を有し、
前記図柄紋様は4桁以上多数桁数字の数字配列であるランダム識別数字を備えた管理識別紋様または図形紋様で構成され、
前記4桁以上多数桁数字の数字配列は、2桁数字づつの数表示を複数組組み合わせた規則性を有する数字配列であり、
前記連続フォームの各単位フォームは、ランダム識別数字が前記4桁以上多数桁数字を構成する前記2桁数字づつの数表示を各単位フォーム毎に異にした図柄紋様が構成されることを特徴とするセキュリティ性の高い用紙。
また、本発明は、上述した課題を解決するために、給紙ロールから繰り出される連続フォームに、第1の印刷装置の無端帯状印刷プレートの旋回回転により図形紋様が単位フォーム毎に順次印刷され、
印刷された連続フォームの各単位フォームに、第1の印刷装置と同期駆動される別の複数の印刷装置で図柄紋様が印刷され、
前記複数の印刷装置は各無端帯状印刷プレートにより2桁数字づつ数表示の印刷が加算されて、4桁以上多数桁数字の数字配列であるランダム識別数字の図柄紋様が連続フォームの各単位フォームに印刷され、
前記4桁以上多数桁数字の数字配列は、2桁数字づつの数表示を複数組組み合わせた数字配列で規則性を有し、
前記連続フォームは連続する各単位フォーム毎に、前記4桁以上多数桁数字の数字配列である前記ランダム識別数字が異なる図柄紋様が印刷されて構成されることを特徴するセキュリティ性の高い用紙の製造装置。
さらに、本発明は、上述した課題を解決するために、給紙ロールから繰り出される連続フォームに図形紋様を、第1の印刷装置により単位フォーム毎に順次印刷し、
前記図形紋様が印刷された連続フォームの各単位フォームに、他の複数の印刷装置を順次用いて2桁数字づつ数表示の2次元レイアウト位置をそれぞれ異にして4桁以上多数桁数字のランダム識別数字を印刷し、
前記複数の印刷装置により前記連続フォームの各単位フォームに、前記2桁数字づつ数表示を複数組組み合せた4桁以上多数桁数字の数字配列で規則性を有するランダム識別数字の図柄紋様印刷して構成し、
前記ランダム識別数字は前記4桁以上多数桁数字の数字配列のうち前記2桁数字ずつの数表示を、前記連続フォームの各単位フォーム毎に異にすることを特徴とするセキュリティ性の高い用紙の製造方法である
本発明では、連続フォームの各単位フォームに印刷される図柄紋様は、4桁以上多数桁数字(例えば10桁数字)の数字配列で構成されるランダム識別数字2桁数字ずつの数表示を各単位フォーム毎に規則性を有して異にするので、図柄紋様が印刷された連続フォームの各単位フォームや枚葉物の紙葉は、多数桁数字の図柄紋様が全て異なる単位ユニットの印刷物が製造される。ランダム識別数字が重複する印刷物は製造されない。したがって、図柄紋様のランダム識別数字(多数桁数字)を識別することで、各単位フォームや枚葉物の紙葉を検索することが容易にでき、印刷物の個別管理を行なうことができる。
また、図柄紋様は、4桁以上多数桁数字の数字配列が普通文字とマイクロ文字または微細文字とを組み合せた文字配列で構成されるので、模倣防止や偽造防止を図ることができ、さらに、複写物では図柄紋様の一部が潰れて再現性が得られず、セキュリティ性の高い用紙を提供することができる。
加えて、連続フォームの各単位フォームに印刷される図柄紋様は、4桁以上多数桁数字の数字配列でランダム識別数字が構成され、このランダム識別数字は、普通文字とマイクロ文字または微細文字とを組み合せた文字配列を、縦、横、斜めの直線状または湾曲形状の曲線状に自由に配列して構成されるので、印刷物の模倣防止や偽造防止をより一層図ることができ、セキュリティ性の高い用紙、この用紙の製造装置および製造方法を提供することができる。
セキュリティ性の高い用紙の製造装置の第1実施形態を示す図。 図1の製造装置で製造された枚葉物の紙葉の印刷物の例を示す図。 図1の製造装置に備えられる第1の印刷装置で図形紋様が印刷される連続フォームを示す図。 図1の製造装置で図形紋様が印刷された連続フォームに第2の印刷装置で最初(1組目)の2桁数字が印刷される連続フォームの印刷例を示す図。 図1の製造装置の第3の印刷装置で2番目(2組目)の2桁数字(計4桁数字)が印刷される連続フォームの印刷例を示す図。 図1の製造装置の第4の印刷装置で3番目(3組目)の2桁数字(計6桁数字)が印刷される連続フォームの印刷例を示す図。 図1の製造装置の第5の印刷装置で4番目(4組目)の2桁数字(計8桁数字)が印刷される連続フォームの印刷例を示す図。 図1の製造装置の第6の印刷装置で5番目(5組目)の2桁数字(計10桁数字)が印刷される連続フォームの印刷例を示す図。 (A)は図2のA部を拡大して示す10桁数字配列のランダム識別字紋(番号)の管理識別紋様を示す図、(B)は図2のB部を拡大して示す10桁数字配列が曲線状のランダム識別字紋を示す図。 (A)〜(I)は第2の印刷装置の無端帯状印刷プレートで印刷される2桁数字の縦、横、斜め配置例をそれぞれ示すもので、図2のC部〜K部をそれぞれ拡大して示す拡大図。 図1に示す製造装置の第2の印刷装置の無端帯状印刷プレートで連続フォームの単位フォームに印刷される最初(1組目)の2桁数字の配置例を示す2次元レイアウト図。 図1に示す製造装置の第3の印刷装置の無端帯状印刷プレートで連続フォームの単位フォームに印刷される2番目(2組目)の2桁数字の配置例を示す2次元レイアウト図。 図1に示す製造装置の第4の印刷装置の無端帯状印刷プレートで連続フォームの単位フォームに印刷される3番目(3組目)の2桁数字の配置例を示す2次元レイアウト図。 図1に示す製造装置の第5の印刷装置の無端帯状印刷プレートで連続フォームの単位フォームに印刷される4番目(4組目)の2桁数字の配置例を示す2次元レイアウト図。 図1に示す製造装置の第6の印刷装置の無端帯状印刷プレートで連続フォームの単位フォームに印刷される5番目(5組目)の2桁数字の配置例を示す2次元レイアウト図。 パソコンのエクセル機能を用いて作成されるNo.1〜No.5の2桁数字の数字列の配列例と管理番号である通し番号と10桁数字の管理識別番号とコンテンツとの関係を示す管理表(1)。 図1の製造装置を用いて印刷される連続フォームの各単位フォームの印刷例を示す図。 図柄紋様の記号紋様や文字紋様等に使用されるARCARTERフォントの例を示す図。 図16の管理表(1)と同様、第2の実施形態の製造装置の第2〜第6の印刷装置に用いられる管理表(2)を示す図。 図16の管理表(1)と同様、第3の実施形態の製造装置の第2〜第6の印刷装置に用いられる管理表(3)を示す図。 各実施形態の製造装置を構成する印刷装置に用いられるOCRインキのPCS値を示す図。
以下、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、可撓性で長尺な無端帯状印刷プレートをそれぞれ備えた複数台、例えば6台の印刷装置を用いて、長尺な帯状連続フォーム(連続紙)に一連の印刷を連続して施し、印刷された連続フォームを単位フォーム毎に切断して印刷物である枚葉物の紙葉を製造するセキュリティ性の高い用紙の製造装置を原理的に示す構成図である。
セキュリティ性の高い用紙の製造装置10は、給紙ロール11から繰り出される長尺帯状の連続フォーム(連続紙:ロール紙)12に無端帯状印刷プレート13を用いて連続的に印刷を施すロータリプレス印刷機械である。セキュリティ性の高い用紙の印刷機械による製造装置10では、例えば6台の印刷装置17〜22に使用される印刷インキは全て同色のインキを用いても、全て異なるインキ、例えば、黒色、赤色、青色、紫色、緑色およびオレンジ色のインキを用いてもよく、使用される印刷インキは製造される目的物の単位フォーム、ひいては印刷物である枚葉物の紙葉に応じて適宜選択される。
本実施形態の印刷機械による製造装置10は、給紙ロール11から繰り出される連続フォーム12に第1の印刷装置17および第2〜第6の印刷装置18〜22の無端帯状印刷プレート13を用いて連続的に印刷を施し、印刷された連続フォーム12を各単位フォーム毎に切断機38で切断することにより、図2に示すように印刷されたスマートシートである枚葉物の紙葉30が製造される。製造される印刷物である枚葉物の紙葉30には、例えば動物としての猫の図形紋様31、図形や記号を表示した記号紋様32およびアルファベットの英文字、カタカナ、ひらがなや漢字(中国語やハングル語)等の文字紋様33、およびランダム識別番号の管理識別紋様34からなる図柄紋様35が印刷される。これらの図柄紋様35(31,32,33,34)は、例えば下地紋様として枚葉物の紙葉30に印刷されるもので、使用される印刷インキは、平板インキ、凸版インキあるいはグラビアインキまたはOCRインキ等が用いられる。
この印刷機械を用いた製造装置10は、複数台、例えば6台の印刷装置17〜22を有し、各印刷装置17〜22には、可撓フィルム状の樹脂印刷凸版で構成される無端帯状印刷プレート13(13a,13b,13c,13d,13e,13f)が備えられる。各無端帯状印刷プレート13(13a〜13f)は版胴あるいは本体胴を構成するプレートシリンダ23とガイドシリンダ(ガイドローラ)24との間に掛け渡され、各印刷装置17〜22は同期化して運転される。各印刷装置17〜22の運転により、無端帯状印刷プレート13(13a〜13f)は各版面の送りが同期化して案内される。
各無端帯状印刷プレート13(13a〜13f)は一廻りの長手方向(天地方向)長さが、数m〜数十m、例えば7m〜50mの間で適宜選択される。各無端帯状印刷プレート13(13a〜13f)は本発明者の出願に係る特許文献1および2に記載の発明を適用して製作される。各無端帯状印刷プレート13(13a〜13f)は所要の長手方向(天地方向)長さを有し、各無端帯状印刷プレート13(13a〜13f)に構成される版面の大きさ、形状は互いに等しいが、版面の数は第2の印刷装置18〜第6の印刷装置22に設けられる各無端帯状印刷プレート13(13b〜13f)毎に異なる。各無端帯状印刷プレート13b〜13fは第2の印刷装置18から第6の印刷装置22に向うに従って各版面の数が、例えば1枚ずつ順次増加したり、減少するようになっている。
この印刷機械による製造装置10において、給紙ロール11から繰り出される連続フォーム12には、図3〜図9に示すように、両側のマージナルゾーン15にパーフォレーション装置(図示せず)によりパンチング孔16が等ピッチ、例えば1/2インチ間隔で穿設される。パンチング孔16は連続フォーム12の送りを正確に案内するガイド孔として構成され、このパンチング孔16により連続フォーム12の長手方向(天地方向)の送りが正確に案内される。
給紙ロール11から送り出された連続フォーム12はガイドローラを経て第1の印刷装置17に送られ、この第1の印刷装置17でフォーム表面に印刷が好適に実施される。第1の印刷装置17では、図3に示すように、図形紋様31が各単位フォーム14毎の所要の2次元位置に順次施される。図形紋様31の例は猫のデザイン図形であるが、この図形以外に、種々の動物図形、風景図形、美術品の図形、車や家の図形やキャラクタの図形であってもよく、図形紋様31は種々考えられる。連続フォーム12を構成する単位フォーム14の大きさは、例えばA4サイズまたはA1〜A3サイズ;B1〜B4サイズの大きさが適宜選択される。第1の印刷装置17では、図3に示すように連続フォーム12の各単位フォーム14に必要なページ番号がナンバリング印刷で付与されてもよい。ページ番号を付して連続フォーム12の各単位フォーム14を印刷すると、枚葉物の紙葉30を所要の枚数ずつセット管理が容易となる。第1の印刷装置17で所要枚数、例えば100枚ずつのページ番号でセットが容易となる印刷を施してもよい。
再び図1に示すように、第1の印刷装置17で図形紋様31が各単位フォーム14毎に印刷された連続フォーム12は、続いて第2の印刷装置18、第3の印刷装置19、第4の印刷装置20、第5の印刷装置21および第6の印刷装置22に順次送られる。第2ないし第6の印刷装置18〜22では、各単位フォーム14のフォーム表面に図柄紋様35が印刷される。第2〜第6の印刷装置18〜22は複数桁数字ずつ、例えば2桁の数字ずつ複数組、例えば5組の数字からなる多数桁、例えば10桁のランダム識別番号(ランダムアクセス番号)が印刷される。本実施形態では、第2の印刷装置18〜第6の印刷装置22により、印刷されたランダム識別番号の数字配列は、ランダム識別字紋を構成している。ランダム識別字紋は、記号紋様32や文字紋様33および管理識別紋様34を構成したり、図形紋様31の一部に組み込まれる。単位フォーム14に印刷された図形紋様31、記号紋様32、文字紋様33、ランダム識別番号が付与された管理識別紋様34の数字配列は、図4ないし図8に示すように、例えば2桁ずつの数字を縦、横、斜めの線状に並べたり、または湾曲形状の曲線状に配設したり、あるいはそれらを順次組み合せた配列構成に構成される。図柄紋様35は、図形紋様31、記号紋様32、文字紋様33および管理識別紋様34でランダム識別字紋を構成している。
また、管理識別紋様34は、数桁〜十数桁の多数桁、例えば10桁のランダム識別数字(字紋)の数字配列を直線状あるいは曲線状等に配列して構成される図柄紋様の識別紋様あるいは仕分け紋様である。図2および図8に示した管理識別紋様34は、10桁の数字をランダム配列したランダム識別数字(字紋)の例を示したが、このランダム識別数字(字紋)は、各無端帯状印刷プレート13(13b〜13f)に構成される版面の周期性を利用して構成されるものであるので、複数桁(2桁)数字ずつ複数組(5組)組み合せた数字配列は規則性を有する。このため、管理識別紋様34の例えば10桁のランダム数字(字紋)は識別性があり、各単位フォーム14毎、ひいては印刷された枚葉物の紙葉30毎に区別して、後述するようにランダム識別番号(字紋)を個別管理することができる
さらに、連続フォーム12の各単位フォーム14は、第1の印刷装置17から第6の印刷装置22により、印刷される図柄紋様35(図形紋様31、記号紋様32、文字紋様33および管理識別紋様34)は下地印刷を構成するものである。図3に示される図形紋様31は普通文字や微細文字、マイクロ文字の各デザイン文字(英文字や図記号)が組み合されて用いられる。
第1の印刷装置17では、プレートシリンダ23とガイドシリンダ24との間に無端帯状印刷プレート13aが巻き掛けられており、無端帯状印刷プレート13aにインキローラ25(25a,25a)から所要の色の印刷インキが転写される。一方、給紙ロール11から繰り出される連続フォーム12はプレートシリンダ23aと圧力胴のプレートシリンダ26a間に案内され、ここで連続フォーム12に無端帯状印刷プレート13aが重ね合され、その印刷プレート13aの版面から図4に示す図形紋様31が転写される。図形紋様31を印刷する無端帯状印刷プレート13aでは各単位フォーム14にページ付けの印刷を形成するようにしてもよい。図形紋様31には、例えば猫の目や腹部、尻尾の部分には印刷のないスペース領域が形成される。
第1の印刷装置17で連続フォーム12の各単位フォーム14に図形紋様31が印刷された後、連続フォーム12は第2の印刷装置18〜第6の印刷装置22に順次案内される。各印刷装置18〜22では、連続フォーム12の各単位フォーム14に図形紋様31のスペース部分や、記号紋様32、文字紋様33および管理識別紋様34の各部分に、各無端帯状印刷プレート13b〜13fにより2桁(複数桁)ずつの数字が所要の2次元レイアウト位置に図4ないし図8に示すように順次印刷される。第2の印刷装置18から第6の印刷装置22の全体的な構成は、第1の印刷装置17と同じであり、異ならない。
主に異なる点は、第2の印刷装置18から第6の印刷装置22の各無端帯状印刷プレート13c〜13fを構成する版面の数と、各版面に形成される2桁(複数桁)数字の2次元レイアウト配置位置である。
そして、図4ないし図8に示すように、第2から第6の印刷装置18〜22の各無端帯状印刷プレート13b〜13fにより図柄紋様35が印刷される。具体的には、第2から第6の印刷装置18〜22は、連続フォーム12の各単位フォーム14に、図形紋様31のスペース部分および記号模様32、文字紋様33および管理識別紋様34を構成するランダム識別字紋(数字)の図柄紋様35、例えば10桁の数字配列が、2桁(複数桁)の数字ずつ5組(複数組)分順次重ね印刷して加えて構成される。これにより、図8に示すように、連続フォーム12の各単位フォーム14に所要桁数、例えば10桁の数字配列からなるランダム識別字紋の図柄紋様35(図形紋様31、記号紋様32、文字紋様33および管理識別紋様34)が印刷されていく。
連続フォーム12の各単位フォーム14に印刷される図柄紋様35は、図形紋様31、記号紋様32、文字紋様33および管理識別紋様34を全て印刷したものでなくてもよく、図形紋様31と管理識別紋様34だけを組み合せたものでも、あるいは図形紋様31だけでもよく、また、管理識別紋様34だけでもよく、図柄紋様35の組合せは種々考えられる。
図2や図8に示す図形紋様31の例では、猫の目や腹部および尻尾の部分に所要桁数、例えば10桁数字の数字配列のランダム識別数字(字紋)を印刷した図柄紋様35の例を示した。猫の目の部分には、10桁のランダム識別数字が白抜き数字で形成された例を示した。また、記号紋様32では、変形Vの字やボックス形状、円形等の記号紋様32をランダム識別数字(字紋)で構成した例を、さらに、文字紋様33ではアルファベットの英文字をランダム識別数字(字紋)の数字配列で構成した例を示した。
記号紋様32には、図2および図8に示した紋様以外、記号紋様を種々の記号の紋様で構成することができる。文字紋様33は、アルファベットの英文字以外、中国語を含む漢字やひらがな、カタカナ、ギリシャ文字やハングル文字等の外国語文字の紋様であってもよい。
また、連続フォーム12の各単位フォーム14、ひいては枚葉物の紙葉に印刷される図柄紋様35(図形紋様31、記号紋様32、文字紋様33および管理識別紋様34)には所要桁数、例えば10桁の数字配列したランダム識別字紋(番号)が、普通文字(数字)と微細文字(数字)またはマイクロ文字(数字)とで多段状に表わされる例を示した。
ここに普通文字(数字)とは、文字の大きさが10pt〜15ptの文字フォントで作成される大きさの文字(数字)をいい、微細文字とは文字の大きさが2pt〜6ptの文字フォントで作成される大きさの微小文字(数字)をいう。また、マイクロ文字とは文字の大きさが1pt(≒0.3514mm)以下の極微細文字(数字)をいい、例えば0.4pt〜1ptの文字フォントで作成される極微小文字で、肉眼では文字として認識することが困難な極微細文字をいう。マイクロ文字は、数字や文字が単なるドットや細線として認識される。
本実施形態では、図2および図8に示すように、連続フォーム12の各単位フォーム14や枚葉物の紙葉に印刷される図形紋様31の一部のランダム識別数字(字紋)の数字配列を、12ptの普通文字の数字配列の上下近傍に、2ptの微細文字の数字配列と0.6ptのマイクロ文字の数字配列を多段状に3段併記した例を示した。
また、管理識別紋様34のランダム識別字紋(数字)の数字配列では、12ptの普通文字の数字配列の下側近傍に、2ptの微細文字の数字配列と0.6ptのマイクロ文字の数字配列とを併記して多段状に3段併記した例を示した。普通文字と微細文字とマイクロ文字を多段状に並列状に併記した数字配列例は、一例として図2のA部およびB部を拡大した図9の(A)および(B)に示すように表わされる。さらに、印刷物である枚葉物の紙葉30に記号紋様32および文字紋様33を構成する図2のC部〜K部は、図10に拡大した(A)〜(I)に示すように表わされる。
図9および図10から分かるように、ランダム識別数字(字紋)を付与した図形紋様31、記号紋様32、文字紋様33および管理識別紋様34は、数字配列が縦、横、斜めの直線あるいは曲線、または湾曲した曲線状に配設される。ランダム識別数字(字紋)の数字配列の配列自由度は非常に大きい。普通文字と微細文字とマイクロ文字の多段状の併記は全てのランダム識別数字(字紋)の数字配列に形成する必要はない。普通文字と微小文字またはマイクロ文字との多段併記は管理識別紋様34または図形紋様31の少なくとも一部のランダム識別番号(字紋)の数字配列だけに記載してもよい。
なお、図2の枚葉物の紙葉30や図8に示す連続フォーム12の各単位フォーム14に印刷された図形紋様31の近くに、各無端帯状印刷プレートの版面に形成される2桁の数字の一桁目の数字だけが組み合された大きな数字配列が必要に応じて、例えば20ptから50ptの文字の大きさで印刷されている。
ところで、本実施形態の印刷機械による製造装置10では、第1の印刷装置17により図形紋様31が印刷された後、第2の印刷装置18ないし第6の印刷装置22により、図柄紋様35(31,32,33,34)が印刷される。図柄紋様35は連続フォーム12の各単位フォーム14の図形紋様31欄、記号紋様32欄、文字紋様33欄および管理識別紋様34欄に、複数桁(例えば2桁)の数字ずつ複数組(例えば5組)組み合せた所要桁数(例えば10桁数字)のランダム識別番号(字紋)が印刷される。
本実施形態では、図4に示すように、第2の印刷装置18の無端帯状印刷プレート13bにより1組目複数桁(2桁)の数字が、単位フォーム14毎に種々の2次元レイアウト位置に順次印刷される。第3の印刷装置19の無端帯状印刷プレート13cでは、図5に示すように、2組目の複数桁(2桁)の数字が、また、第4の印刷装置20の無端帯状印刷プレート13dでは、3組目の複数桁(例えば2桁)の数字が図6に示すように、それぞれ単位フォーム14毎に順次重ねて印刷される。さらに、第5の印刷装置21の無端帯状印刷プレート13eでは、4組目の複数桁(例えば2桁)の数字が図7に示すように、また、第6の印刷装置22の無端帯状印刷プレート13fでは、5組目の複数桁(例えば2桁)の数字が図8に示すように、それぞれ単位フォーム14毎に順次重ねて印刷される。第2ないし第6の印刷装置18〜22により連続フォーム12の各単位フォーム14毎に、複数桁(2桁)*複数組(5組)の多数桁、例えば10桁のランダム識別番号が印刷される。
連続フォーム12の各単位フォーム14に2桁の数字ずつからなるランダム識別番号が順次印刷された後、連続フォーム12は、図1に示すように、検査装置37に導かれて、印刷の位置ずれや印刷ムラ等が検査される。検査された連続フォーム12は、続いて、切断機38に案内され、この切断機38で連続フォーム12はマージナルゾーン15が切り落とされ、各単位フォーム毎の印刷物である枚葉物の紙葉30が製造される。枚葉物の紙葉30はスタッカ39に送られて堆積される。
検査後に連続フォーム12をコンピュータ等で後処理する必要がある場合には、連続フォーム12のマージナルゾーン15を切断機38で切断することなく、切断機38を素通りしてジグザグ折り装置(図示せず)に送られる。
このジグザグ折り装置は、例えば、特許第5324950号公報に記載された本発明者の出願に係る筋折り付ジグザグ折り装置が用いられて折り畳まれる。このジグザグ折り装置は、連続フォームのフォーム幅方向に沿って単位フォーム14毎に交互に山状凸部と谷状凹部のフォーム筋折り付け(折目)が行なわれる。ジグザグ折り装置は筋折り付けプレス等のプレス折り装置を備えている。この筋折り付けプレスにより連続フォーム12は単位フォーム14毎にジグザグ折りを容易にする山折りと谷折りが交互に実施される。
ところで、本実施形態の印刷機械による製造装置10では、各印刷装置17〜22に用いられる無端帯状印刷プレート13は、特許第5225237号公報や特許第5389769号公報(引用文献1および2参照)に記載の可撓性を有する長尺の樹脂凸版印刷板を用いて製作される。製作された樹脂凸版印刷板を複数枚長手方向に順次接続していき、最後に長手方向両端を接続して、無端状に形成され、無端帯状印刷プレート13が作製される。樹脂凸版印刷板を順次接続して無端帯状印刷プレート13の製作は、各印刷装置17,18,19,20,21,22の据付現場で行なわれ、各印刷装置17,18,19,20,21,22にそれぞれ巻き付けられる。
各無端帯状印刷プレート13(13a,13b,13c,13d,13e,13f)は、版胴あるいは本体胴を形成する無垢のプレートシリンダ23とガイドシリンダ(ガイドローラ)24との間に掛け渡され、同期化して運転される。各無端帯状印刷プレート13(13a〜13f)は一廻りの長手方向(天地方向)長さが、数m〜数10m、例えば7m〜50mの間で適宜選択される。このように、各無端帯状印刷プレート13(13a〜13f)は、所要の長手方向長さを有し、同期化して運転される。
具体的には、第1の印刷装置17および第2の印刷装置18のプレートシリンダ23とガイドシリンダ24とに掛け渡される無端帯状印刷プレート13(13a,13b)は、好ましくはそれぞれ等しい長手方向長さ、例えば単位フォームn枚(100枚)分の長さを有し、同期化して運転される。
これに対し、第2の印刷装置18、第3の印刷装置19、第4の印刷装置20、第5の印刷装置21および第6の印刷装置22の各プレートシリンダ23とガイドシリンダ24とに掛け渡される無端帯状印刷プレート13b〜13fは、長手方向長さが、版面1枚分ずつ短くなったり、あるいは長くなる。例えば、第2の印刷装置18の無端帯状印刷プレート13bが1回転で連続フォーム12の各単位フォーム14をn枚(100枚)分印刷するとすると、第3の印刷装置19は、無端帯状印刷プレート13cが旋回して1回転すると、連続フォーム12の各単位フォーム14は(n−1)枚(99枚)、または(n+1)枚分印刷される。また、第4の印刷装置20は、無端帯状印刷プレート13dが1回転すると、連続フォーム12の各単位フォーム14を(n−2)枚(98枚)、または(n+2)枚分印刷される。
また、第4の印刷装置20は無端帯状印刷プレート13dが1回転すると、連続フォーム12の各単位フォーム14は(n−3)枚(97枚)または(n+3)枚分印刷され、第5の印刷装置21は無端帯状印刷プレート13eが1回転すると、連続フォーム12の各単位フォーム14を(n−4)枚(96枚)または(n+4)枚分印刷される。第6の印刷装置22は無端帯状印刷プレート13fが1回転すると、連続フォーム12の各単位フォーム14は(n−5)枚(95枚)または(n+5)枚分印刷される。
第2の印刷装置18、第3の印刷装置19、第4の印刷装置20、第5の印刷装置21および第6の印刷装置22は、連続フォーム12の各単位フォーム14に構成されるフォーム表面にランダム識別番号の数字配列を印刷するもので、フォーム表面に複数桁(2桁)ずつの数字を2次元位置を異にして所望の位置にそれぞれ印刷するものである。この実施形態では、ランダム識別番号は複数桁(2桁)ずつ複数組(5組)で例えば10桁の数字配列のランダム識別番号が印刷される。
第2〜第6の印刷装置18〜22は、同期駆動され、無端帯状印刷プレート13b〜13fがそれぞれ旋回回転することにより、連続フォーム12の各単位フォーム14のフォーム面に、ランダム識別番号を構成する各組複数桁(2桁)の数字ずつ順次印刷される。無端帯状印刷プレート13b〜13fは旋回回転が順次継続して行なわれ、1組目(第2の印刷装置18)の無端帯状印刷プレート13bの旋回回転に対し、2組目の無端帯状印刷プレート13cは1回転と1つの版面に相当する1つの単位フォーム分ずつ、3組目の無端帯状印刷プレート13dは1回転と2つの版面に相当する2つの単位フォーム分ずつそれぞれずれて印刷される。4組目の無端帯状印刷プレート13eは1回転と3つの版面に相当する3つの単位フォーム分ずつ、5組目の無端帯状印刷プレート13fは1回転と4つの版面に相当する4つの単位フォーム分ずつ、それぞれずれて印刷される。
具体的には、第2の印刷装置18の無端帯状印刷プレート13bは2桁(複数桁)の数字列が(00,01,02,03,…,n)の順にn(例えば100)個の版面が形成されており、第3の印刷装置19の2組目の無端帯状印刷プレート13cは数字列が(n−1)個の版面、第4の印刷装置20の3組目の無端帯状印刷プレート13dは数字列が(n−2)個の版面、第5の印刷装置21の4組目の無端帯状印刷プレート13eは数字列が(n−3)個の版面、第6の印刷装置22の5組目の無端帯状印刷プレート13fは数字列が(n−4)個の版面が同様にしてそれぞれ形成される。第2の印刷装置18〜第6の印刷装置22の各無端帯状印刷プレート13b〜13fは第2の印刷装置18から第6の印刷装置22に向って、版面の数が1つずつ減少しており、この版面減少に伴い、各無端帯状印刷プレート13b〜13fは、最初(1組目)の印刷プレート13bが旋回して1回転する都度、2組目以降の印刷プレート13c〜13fは2桁の数字が形成された版面が1つずつずれるように組み合される。
今、n=100とし無端帯状印刷プレート13bの各版面に(00,01,02,…,09)に順次形成され、連続フォーム12の単位フォーム14に図11に示すように、2桁の数字が所要のレイアウト位置で印刷される。100個の版面に順次連続する2桁の数字が形成された無端帯状印刷プレート13を第2の印刷装置18の無端帯状印刷プレート13bとすると、第3の印刷装置19の無端帯状印刷プレート13cは99の版面(00,01,02,…,98)で構成され、第4の印刷装置20〜第6の印刷装置22の無端帯状印刷プレート13d〜13fはそれぞれ98の版面(00,01,02,…,97)、97の版面(00,01,02,…,96)、96の版面(00,01,02,…,95)、95の版面(00,01,02,…,94)で構成される。したがって、n=100とすると、第2の印刷装置18〜第6の印刷装置22に備えられる各無端帯状印刷プレート13d〜13fの1回転による版面の数はそれぞれ(n,n−1,n−2,n−3,n−4)となる。
このため、第2の印刷装置18に用いられる無端帯状印刷プレート13bの版面の数を100枚(n=100;00,01,02,…,99)とすると、連続フォーム12の各単位フォーム14の100枚分は、図11に示すように、1組目の無端帯状印刷プレート13bの1回転の旋回により印刷される。同期して旋回される第3の印刷装置19の2組目の無端帯状印刷プレート13cは{1回転(00,01,02,…,98の版面)+2回転目の最初の1つの版面(00)}で図12に示すように、連続フォーム12の単位フォーム14に印刷される。同様にして、第4の印刷装置20の3組目の無端帯状印刷プレート13dは{1回転(00,01,02,…,97の版面)と2回転目の最初の2つの版面(00,01)}で、第5の印刷装置21の4組目の無端帯状印刷プレート13eは{1回転(00,01,02,…,96の版面)と2回転目の最初の3つの版面(00,01,02)}で、さらに、第6の印刷装置22の5組目の無端帯状印刷プレート13fは{1回転(00,01,02,…,95の版面)と2回転目の最初の4つの版面(00,01,02,03)}で図13ないし図15に示すように連続フォーム12の各単位フォーム14に印刷される。
第2〜第6の印刷装置18〜22の各無端帯状印刷プレート13b〜13fは、(n)枚,(n−1)枚,(n−2)枚,(n−3)枚,(n−4)枚の各版面がそれぞれ形成されている。各版面には管理表(1)45のNo.1〜No.5に表示された2桁の数字が所要の2次元レイアウト位置に配設されて順次形成される。管理表(1)45のNo.1〜No.5は、初期値を(00)とした2桁の数字が(n)個(00,01,02,…,98,99)、(n−1)個(00,01,02,…,97,98)、(n−2)個(00,01,02,…,96,97)、(n−3)個(00,01,02,…,95,96)、(n−4)個(00,01,02,…,94,95)分、順次縦配列される。この縦配列の2桁の数字(n)個,(n−1)個,(n−2)個,(n−3)個,(n−4)個は、各無端帯状印刷プレート13b〜13fの旋回回転1回転分に相当する。管理表(1)45の通し番号が大きくなると、各無端帯状印刷プレート13b〜13fは旋回回転数が2廻り目、3廻り目と順次大きくなる。管理表(1)45も通し番号が大きくなるに従って、No.1〜No.5の2桁の数字配列が繰り返される。
ところで、管理表(1)45は、パソコンにエクセル機能の表計算ソフトを用いて作成される。管理表(1)45には、シリアル番号である通し番号の欄46と、No.1〜No.5の2桁の数字配列記載欄47と、No.1〜No.5の2桁数字の組合せ配列で構成される10桁数字のランダム識別番号を表示した管理識別番号欄48と、枚葉物の紙葉30の配布先等の所要事項を記載したCONTENTS欄49とを備える。2桁の数字配列記載欄47に表示されたNo.1〜No.5の数字配列は、第2〜第6の印刷装置18〜22の無端帯状印刷プレート13b〜13fの各版面に形成される2桁数字の数表示例である。管理表(1)45に記載されたリストは、パソコン上で管理される。パソコンに管理表(1)45を表示した管理テーブルを用いれば、パソコン上の管理テーブルに表示された管理表(1)45から、管理識別番号を検索すれば、通し番号とCONTENTSの内容を確認することができる。したがって、連続フォーム12の単位フォーム14や枚葉物の紙葉30の図柄紋様35(管理識別紋様34や図形紋様31)のランダム識別番号の10桁の数字配列を確認することにより、通し番号とCONTENTSの内容を同時に容易に検索することができ、印刷物である枚葉物の紙葉30の個別管理が可能となる。
本実施形態に係る印刷機械の製造装置10では、第1〜第6の印刷装置17〜22が同期して駆動され、各無端帯状印刷プレート13a〜13fに形成される各版面の間に回転による位置ずれが生じることなく運転される。
第1の印刷装置17の無端帯状印刷プレート13aでは、連続フォーム12に図3に示すように図形紋様31を印刷した各単位フォーム14が順次形成される。連続フォーム12の単位フォーム14は図形紋様31とともにページ付けの印刷ができるように構成してもよい。図形紋様31は各単位フォーム14毎に同じ紋様の図形でも、種々異なる紋様の図形を構成してもよい。
図形紋様31が印刷された連続フォーム12は、続いて図柄紋様35を印刷する第2の印刷装置18に送られる。第2の印刷装置18では、1組目の無端帯状印刷プレート13bにより、連続フォーム12の単位フォーム14に最初の2桁(複数桁)の数字(00)が所要の2次元レイアウト位置に印刷される。各無端帯状印刷プレート13b〜13fには各版面に管理表(1)45のNo.1〜No.5で作成された数字配列の2桁の数字が順次形成される。各無端帯状印刷プレート13b〜13fは第2〜第6の印刷装置18〜22毎に組を構成している。各組の無端帯状印刷プレート13b〜13fは、版面の数がそれぞれ異なり、第2の印刷装置18から第6の印刷装置22に向うに従って、1つずつ減少する。
そして、第2の印刷装置18の無端帯状印刷プレート13bの1回転により連続フォーム12の各単位フォーム14に印刷される2桁の数字は、(00)からスタートして(01),(02),…,(98),(99)の100枚相当分が順次印刷される。101枚相当分から無端帯状印刷プレート13bは2回転目に入って印刷が続けられ、印刷は順次繰り返される。
続いて、連続フォーム12は第3の印刷装置19、第4の印刷装置20、第5の印刷装置21および第6の印刷装置22に順次送られ、第3〜第6の印刷装置19〜22の2組目以降の各無端帯状印刷プレート13c〜13fにより、次の2桁ずつの数字が図5〜図8で示すように順次印刷される。第2〜第6の印刷装置18〜22で印刷される各組の2桁の数字は連続フォーム12の単位フォーム14に2次元レイアウト位置を互いに異にして所要の位置に印刷される。
このため、連続フォーム12が第1〜第6の印刷装置17〜22を通り、各無端帯状印刷プレート13a〜13fで印刷されると、図8に示すように、図柄紋様35が下地紋様として順次得られる。図8に構成される図柄紋様35(図形紋様31、記号紋様32、文字紋様33、管理識別紋様34)は、2桁ずつの数字を5組(複数組)組み合せて10桁数字のランダム識別番号(字紋)が構成される。10桁の数字配列からなるランダム識別番号は、文字の大きさの異なる複数段の数字列で構成される。図柄紋様35のうち、管理識別紋様34と図形紋様31の文字配列は、少なくとも一方の数字配列が図9(A)および図9(B)に示すように、文字の大きさが普通文字、例えば12ptの数字列と、微細文字、例えば2ptの数字列またはマイクロ文字、例えば0.6ptの数字列が複数段、例えば3段並列状に併記されて構成される。記号紋様32や文字紋様33の文字配列は、図10(A)〜図10(I)に示すように、図形紋様31や管理識別紋様34と同様に多段並列状併記で全部あるいは一部を構成してもよい。
ところで、第1〜第6の印刷装置17〜22の各無端帯状印刷プレート13a〜13fにより印刷される連続フォーム12の単位フォーム14は、図17に示すように、図柄紋様35(図形紋様31、記号紋様32、文字紋様33、管理識別紋様34)を構成する数字配列の数表示が各単位フォーム14,14毎に異なる。連続フォーム12の各単位フォーム14には、図柄紋様35に、例えば10桁の数字配列のうち、2桁ずつの数字が異なる数字配列のランダム識別番号が印刷され、同じ数字配列(ランダム識別番号)の図柄紋様35の単位フォーム14,14が重複して印刷されることはない。
例えば、第2〜第6の印刷装置18〜22の各無端帯状印刷プレート13b〜13fを使用して連続フォーム12に印刷し、各無端帯状印刷プレート13b〜13fの版面の数をそれぞれ(n),(n−1),(n−2),(n−3)および(n−4)とすると、無端帯状印刷プレート13b〜13fの版面の数の積だけ連続フォーム12の各単位フォーム14,14,…に印刷される図柄紋様35を構成する数字配列(ランダム識別番号)が異なる。
したがって、第2の印刷装置18の無端帯状印刷プレート13bの版面の数nを100とすると、本実施形態に係る印刷機械の製造装置10では、連続フォーム12の各単位フォーム14,14,…に印刷される図柄紋様35は、10桁数字の数字配列で構成されるランダム識別番号では100*99*98*97*96=9,034,502,400通り異なるランダム識別番号が印刷された単位フォーム14が構成される。同じランダム識別番号が付された図柄紋様35は、連続フォーム12の単位フォーム14では9,034,502,400番目の印刷で初めて表われる。したがって、連続フォーム12の各単位フォーム14,14に印刷される図柄紋様35は、10桁の数字配列が全て異なり、連続フォーム12の各単位フォーム14は、印刷された数字配列のランダム識別番号をウォッチすることにより、図柄紋様35を識別して検索することができ、印刷物の個別管理を容易に行なうことができる。
印刷される連続フォーム12の各単位フォーム14を切断機38で切断して枚葉物の紙葉30を製造すると、連続して作成される印刷物は枚葉物の紙葉30毎に図柄紋様35の数字配列を全て異にし、印刷物である枚葉物の紙葉30は図柄紋様35のランダム識別番号から、印刷物の個別管理を行なうことができ、セキュリティ性の高い用紙およびこの用紙の製造装置10が得られる。
また、本実施形態の製造装置10では、連続フォーム12の各単位フォーム14に印刷される図柄紋様35が10桁の数字配列(あるいは文字配列)であるとき、印刷される枚葉物の各紙葉30には同じ数字配列(文字配列)の図柄紋様35が重複して表われることはない。枚葉物の各紙葉30は、図柄紋様35をそれぞれ異にして同じ図柄紋様35は得られないので、印刷物の識別が良好となり、セキュリティ性の高い用紙およびこの用紙の製造装置10を提供することができる。
さらに、連続フォーム12の各単位フォーム14に印刷される図柄紋様35の数字配列(文字配列)は、所要の規則性をもってランダムに配列されているため、一見ランダム配列の図柄紋様35により、ランダム識別番号による簡易暗号化が図れる。簡易暗号化された枚葉物の各紙葉30は個別管理を行なうことができ、また、管理表(1)45を用いてパソコン等で数字配列のランダム識別番号を検索すれば、コンテンツの内容を通し番号とともに知ることができ、枚葉物の各紙葉30を極めて重要なスマートシートとして活用することができる。
しかも、連続フォーム12の各単位フォーム14に普通文字とマイクロ文字または微細文字とを組み合せた数字配列(文字配列)を縦、横、斜め方向や湾曲した曲線状に多段状に併記して配列した図柄紋様35を作成できる。その上、この図柄紋様35のランダム識別番号により、個別管理を行なうことができ、模倣防止や偽造防止を図ることができ、セキュリティ性の高い用紙およびその用紙の製造装置となる。
加えて、本実施形態の(印刷機械を用いた)製造装置10で製造された連続フォーム12の各単位フォーム14や枚葉物の紙葉30は、文字の大きさが普通文字とマイクロ文字または微細文字とが多段状に併記された数字配列(文字配列)の図柄紋様35が印刷されており、連続フォーム12の各単位フォーム14や枚葉物の紙葉30を電子写真複写機で複写しても、複写物は図柄紋様35の一部が潰れ再現性が得られない。したがって、偽造防止が図れる偽造防止シートやスマートシートとして活用でき、セキュリティ性の高い用紙およびこの用紙の製造装置10を提供することができる。
なお、数字や文字の書体は、楷書体、ゴシック体等、種々の書体で構成され、図18で示すARCARTERフォントの数字を用いて作成してもよい。
[第2の実施形態]
本発明の第1の実施形態では、製造装置10に備えられる第2〜第6の印刷装置18〜22の各無端帯状印刷プレート13b〜13fは、各版面に形成される2桁(複数桁)の数字が(00)の初期値からスタートする例を示した。第2の実施形態は、管理表(2)55のNo.1〜No.5の2桁数字の数字配列に示すように、(第2〜第6の印刷装置18〜22の各無端帯状印刷プレート13b〜13fの各版面に形成される)2桁数字の初期値が(00)からではなく、(01)からスタートし、第2の印刷装置18の無端帯状印刷プレート13bは、最後の版面が(50)で終了する例を示す。
そして、第3〜第6の印刷装置19〜22の各無端帯状印刷プレート13c〜13fは、版面の数が図19に示すように、(n+1),(n+2),(n+3),(n+4)と1回転すると、順次1つずつ多くなる例を示す。その他の印刷機械による製造装置10Aの構成は、第1の実施形態に示される製造装置10と異ならないので、同じ構成には同一符号を付して重複説明を省略ないし簡略化する。
第2の実施形態に係る印刷機械の製造装置10Aでは、第1の印刷装置17の無端帯状印刷プレート13aにより、給紙ロール11から繰り出される連続フォーム12に図形紋様31が印刷される。印刷される連続フォーム12の各単位フォーム14には必要に応じてページ付けが行なわれる。無端帯状印刷プレート13aで印刷される図形紋様31は連続フォーム12の各単位フォーム14が同じ紋様の図形であっても、各単位フォーム14毎に異なる紋様の図形であってもよい。
第1の印刷装置17により図柄紋様35が印刷された連続フォーム12は、続いて第2〜第6の印刷装置18〜22に順次案内され、第2〜第6の印刷装置18〜22の各無端帯状印刷プレート13b〜13fにより第1の実施形態と同様に、図柄紋様35が順次印刷される。第2〜第6の印刷装置18〜22の各無端帯状印刷プレート13b〜13fは、1回転による版面の数が(m),(m+1),(m+2),(m+3)および(m+4)と順次1つずつ増加する例を示す。
今、第2の印刷装置18の無端帯状印刷プレート13bは、1回転により連続フォーム12は各単位フォーム14の所要の2次元レイアウト位置に、図19で示されるNo.1の2桁の数字(01,02,…,48,49,50)の数字列が印刷される。1回転による無端帯状印刷プレート13bの版面の数をm=50とすると、第3の印刷装置19の無端帯状印刷プレート13cの1回転は、無端帯状印刷プレート13bの(1回転+版面1枚分)の送りに相当する。この無端帯状印刷プレート13cは、1回転により管理表(2)55のNo.2の2桁の数字(01,02,…,50,51)の数字列が順次2次元レイアウト位置を異にして印刷される。同様に第4の印刷装置20の無端帯状印刷プレート13dの1回転は、第2の印刷装置18の無端帯状印刷プレート13bの(1回転+版面2枚分)の送りに相当する。無端帯状印刷プレート13dは、管理表(2)55のNo.2の2桁の数字(01,02,…,51,52)の数字列が順次2次元レイアウト位置を異にして印刷される。さらに、第5の印刷装置21の無端帯状印刷プレート13eは、1回転でNo.4の2桁の数字(01,02,…,52,53)の数字列が順次2次元レイアウト位置を異にして印刷され、その間に第2の印刷装置18の無端帯状印刷プレート13bは(1回転+版面3枚分)の送りに相当する。さらに、第6の印刷装置22は無端帯状印刷プレート13fの1回転でNo.4の2桁の数字(01,02,…,53,54)の数字列が印刷され、その間に第2の印刷装置18の無端帯状印刷プレート13bは(1回転+版面4枚分)の送りに相当する。
そして、第1の印刷装置17で図形紋様31が印刷された連続フォーム12は、第2〜第6の印刷装置18〜22を通る間に、各無端帯状印刷プレート13b〜13fにより、連続フォーム12の各単位フォーム14に各組(5組)2桁の数字が組み合されて10桁の数字配列のランダム識別番号の図柄紋様35(図形紋様31、記号紋様32、文字紋様33、管理識別紋様34)が所要の2次元レイアウト位置に印刷される。
図柄紋様35が印刷される連続フォーム12の各単位フォーム14は、2桁ずつの数字が5組組み合された10桁のランダム識別数字の図柄紋様35で構成されるので、第2の印刷装置18版面の数をm=50とすると、10桁のランダム識別数字は、数字配列が50*51*52*53*54=379,501,200通り数だけ全てランダム識別数字を異にする。印刷物である連続フォーム12の各単位フォーム14や枚葉物の紙葉30には、印刷される図柄紋様35の10桁の数字配列、すなわちランダム識別数字が異なる印刷物が製造される。
しかも、連続フォーム12の各単位フォーム14や枚葉物の紙葉30に下地印刷として印刷される印刷物は、図柄紋様35を構成する図形紋様31、記号紋様32、文字紋様33、管理識別紋様34の10桁の(数字配列で構成される)ランダム識別番号が全て異なり、重複した図柄紋様35は存在しない。その上、図柄紋様35を構成するランダム識別数字は文字の大きさが異なる普通文字(数字)とマイクロ文字(数字)または微小文字(数字)とが多段状に併記されて所要のレイアウト配置に構成される。したがって、第2の実施形態で作成された連続フォーム12の各単位フォーム14や枚葉物の紙葉30は、第1の実施形態で作成された印刷物と同様の作用効果を奏する。
[第3の実施形態]
第3の実施形態は、製造装置10Bに備えられる各印刷装置17〜22のうち、各無端帯状印刷プレート13b〜13fの各版面に形成される2桁数字の初期値を、管理表(3)56のNo.1〜No.5に示すように、全て異なるように形成したものである。製造装置10Bを構成する各印刷装置17〜22の構成は、第1の実施形態の印刷装置17〜22と異ならないので、同じ構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。
具体的には、第2の印刷装置18の無端帯状印刷プレート13bの版面に形成される2桁数字の初期値を(05)とし、第3〜第6の印刷装置19〜22の各無端帯状印刷プレート13c〜13fの初期値を(04),(03),(02),(01)とそれぞれ異にした例である。そして、各無端帯状印刷プレート13b〜13fの1回転目の最後に形成される2桁数字をそれぞれ50とした例を示す。管理表(3)56のNo.1〜No.5の2桁数字の数字列に示すように、各無端帯状印刷プレート13b〜13fの版面に形成される2桁数字の初期値をそれぞれ(05),(04),(03),(02),(01)とし、1廻り目の最後の2桁数字をそれぞれ(50)とした場合には、印刷される連続フォーム12の各単位フォーム14や枚葉物の紙葉30は、10桁のランダム識別数字が46*47*48*49*50=254,251,200通りの数だけ、ランダム識別数字の数字配列が異なる図柄紋様35が作成される。
第3の実施形態に係る製造装置10Bでは、第2〜第6の印刷装置18〜22の各無端帯状印刷プレート13b〜13fに形成される2桁数字の初期値をそれぞれ異にする例を説明したが、初期値の2桁数字も最後の2桁数字も全てそれぞれ異にしても、10桁の数字配列の図柄紋様35では、同じランダム識別番号の図柄紋様35が表われないので、図柄紋様35が全て異なる連続フォーム12の各単位フォーム14や枚葉物の紙葉30が印刷物として製造される。
この場合にも、第1の実施形態や第2の実施形態で得られる発明と同様の作用効果を奏することができる。
なお、本発明の各実施形態では、製造装置10は第1〜第6の印刷装置17〜22の各無端帯状印刷プレート13a〜13fを同期運転させて連続フォーム12の各単位フォーム14または枚葉物の紙葉30に異なるランダム識別番号の数字配列を施した図柄紋様が得られるものを示した。しかし、製造装置は6台の印刷装置を必ずしも必要としない。印刷機械による製造装置は、図形模様を印刷する1台の印刷装置と、図柄紋様(図形紋様や管理識別紋様)の印刷に少なくとも2つの印刷装置を用意すればよい。図形紋様を必要としない場合には、図柄紋様を印刷する少なくとも2台の印刷装置を用意するだけでもよい。印刷機械は少なくとも2台の印刷装置の各無端帯状印刷プレートを用いて、ランダム識別番号である少なくとも4桁の数字配列(文字配列)のランダム識別番号(字紋)から構成される図柄紋様を印刷して、印刷物の連続フォームの単位フォームや枚葉物の紙葉を作成する製造装置であってもよい。
各実施形態の製造装置10では、パソコンのエクセル機能処理で作製された管理表(1)45、管理表(2)55、管理表(3)56のNo.1〜No.5の2桁の数字列を、第2〜第6の印刷装置18〜22の各無端帯状印刷プレート13b〜13fの各版面に、所要のレイアウト関係で形成する例を示したが、各無端帯状印刷プレート13b〜13fの各版面には、No.1〜No.5の2桁数字の数字列のいずれかで選択的に構成してもよく、No.1〜No.5の数字配列の組合せは自由に選択することができる。
また、印刷機械の製造装置では、各印刷装置に図21に用いられるOCRインキを使用し、ある波長の光に対して、光学的に読み取れないインキを使用してもよい。OCRインキは、人間の目では読み取ることができるが、光学的な読取り装置(OCRスキャナー)では読取り不可能となるために、印刷物上の図柄紋様を機械的に処理することが困難となる。
さらに、各印刷装置で印刷される図柄紋様は、下地紋様として印刷される図柄紋様のランダム識別番号を、ベタの数字(文字)ではなく、所定のスクリーン線例えば120線の網点文字で作成してもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10,10A,10B 製造装置
11 給紙ロール
12 連続フォーム(連続紙、ロール紙)
13 無端帯状印刷プレート
14 単位フォーム
15 マージナルゾーン
16 パンチング孔
17 第1の印刷装置
18 第2の印刷装置
19 第3の印刷装置
20 第4の印刷装置
21 第5の印刷装置
22 第6の印刷装置
23 プレートシリンダ(版胴)
24 ガイドシリンダ(ガイドローラ)
25 インキローラ
26 プレートシリンダ
30 印刷された枚葉物の紙葉(スマートシート)
31 図形紋様
32 記号紋様
33 文字紋様
34 管理識別紋様(仕分け紋様)
35 図柄紋様
37 検査装置
38 切断機
39 スタッカ
45 管理表(1)
46 通し番号の欄
47 数字配列記載欄
48 管理識別番号欄
55 管理表(2)
56 管理表(3)

Claims (18)

  1. 連続フォームの各単位フォームに印刷された図柄紋様を有し、
    前記図柄紋様は4桁以上多数桁数字の数字配列であるランダム識別数字を備えた管理識別紋様または図形紋様で構成され、
    前記4桁以上多数桁数字の数字配列は、2桁数字づつの数表示を複数組組み合わせた規則性を有する数字配列であり、
    前記連続フォームの各単位フォームは、ランダム識別数字が前記4桁以上多数桁数字を構成する前記2桁数字づつの数表示を各単位フォーム毎に異にした図柄紋様が構成されることを特徴とするセキュリティ性の高い用紙。
  2. 前記連続フォームの各単位フォームに印刷される図柄紋様は、前記4桁以上多数桁数字の数字配列が縦、横、斜めの直線状または湾曲形状の曲線状に配置された請求項1に記載のセキュリティ性の高い用紙。
  3. 前記連続フォームは各単位フォーム毎に切断して枚葉物の紙葉が構成された請求項1または2に記載のセキュリティ性の高い用紙。
  4. 前記連続フォームの各単位フォームに印刷される図柄紋様のランダム識別数字は4桁以上多数桁数字の数字配列が文字の大きさ10pt〜15ptの普通文字と2pt〜6ptの微細文字または0.4pt〜1ptのマイクロ文字とを多段状に配設して構成される請求項1または2に記載のセキュリティ性の高い用紙。
  5. 前記図柄紋様は連続フォームの各単位フォームの所要の2次元レイアウト位置に図形紋様、記号紋様、文字紋様および管理識別紋様の少なくとも1つが配置される請求項1に記載のセキュリティ性の高い用紙。
  6. 前記図柄紋様を構成するランダム識別数字の4桁以上多数桁数字の数字配列は、印刷インキの色を同じ色で印刷したり、あるいは、前記4桁以上多数桁数字を構成する2桁数字ずつ使用される印刷インキの色を異にして印刷される請求項1に記載のセキュリティ性の高い用紙。
  7. 給紙ロールから繰り出される連続フォームに、第1の印刷装置の無端帯状印刷プレートの旋回回転により図形紋様が単位フォーム毎に順次印刷され、
    印刷された連続フォームの各単位フォームに、第1の印刷装置と同期駆動される別の複数の印刷装置で図柄紋様が印刷され、
    前記複数の印刷装置は各無端帯状印刷プレートにより2桁数字づつ数表示の印刷が加算されて、4桁以上多数桁数字の数字配列であるランダム識別数字の図柄紋様が連続フォームの各単位フォームに印刷され、
    前記4桁以上多数桁数字の数字配列は、2桁数字づつの数表示を複数組組み合わせた数字配列で規則性を有し、
    前記連続フォームは連続する各単位フォーム毎に、前記4桁以上多数桁数字の数字配列である前記ランダム識別数字が異なる図柄紋様が印刷されて構成されることを特徴するセキュリティ性の高い用紙の製造装置。
  8. 前記複数の印刷装置は、前記ランダム識別数字の図柄紋様を印刷する少なくとも2つの印刷装置を有し、
    前記複数の印刷装置は各無端帯状印刷プレートの版面の数をそれぞれ異にし、かつ各版面は複数桁数字の数表示を版面毎に異にして形成された請求項7に記載のセキュリティ性の高い用紙の製造装置。
  9. 前記複数の印刷装置の各無端帯状印刷プレートは、連続フォームの各単位フォームに4桁以上多数桁数字の数字配列であるランダム識別数字の図柄紋様が印刷され、
    前記ランダム識別数字の図柄紋様は、管理識別紋様または図形紋様で構成される請求項7または8に記載のセキュリティ性の高い用紙の製造装置。
  10. 前記連続フォームの各単位フォームに印刷される前記ランダム識別数字の図柄紋様は、図形紋様、管理識別紋様、記号紋様および文字紋様の少なくとも1つが選択されて構成される請求項9に記載のセキュリティ性の高い用紙の製造装置。
  11. 前記4桁以上多数桁数字のランダム識別数字の図柄紋様が印刷された連続フォームの各単位フォームは切断機で単位フォーム毎に切断されて枚葉物の紙葉が構成される請求項7に記載のセキュリティ性の高い用紙の製造装置。
  12. 前記図柄紋様のランダム識別数字は、文字の大きさが10pt〜15ptの普通文字と2pt〜6ptの微細文字または0.4pt〜1ptのマイクロ文字とからなる4桁以上多数桁数字の数字配列が多段階並列状に配設されて構成される請求項7または8に記載のセキュリティ性の高い用紙の製造装置。
  13. 前記連続フォームに図形紋様を印刷する第1の印刷装置と、前記連続フォームの各単位フォームに図柄紋様を印刷する複数の印刷装置とは、同じ色の印刷インキあるいはそれぞれ異なる色の印刷インキが用いられる請求項7に記載のセキュリティ性の高い用紙の製造装置。
  14. 前記ランダム識別数字は、4桁以上多数桁数字の数字配列が縦、横、斜めの直線状あるいは湾曲形状の曲線状に配列して構成される請求項7または8に記載のセキュリティ性の高い用紙の製造装置。
  15. 前記印刷装置および他の複数の印刷装置は、印刷インキに枚葉物インキおよびOCRインキが選択的に用いられる請求項7に記載のセキュリティ性の高い用紙の製造装置。
  16. 給紙ロールから繰り出される連続フォームに図形紋様を、第1の印刷装置により単位フォーム毎に順次印刷し、
    前記図形紋様が印刷された連続フォームの各単位フォームに、他の複数の印刷装置を順次用いて2桁数字づつ数表示の2次元レイアウト位置をそれぞれ異にして4桁以上多数桁数字のランダム識別数字を印刷し、
    前記複数の印刷装置により前記連続フォームの各単位フォームに、前記2桁数字づつ数表示を複数組組み合せた4桁以上多数桁数字の数字配列で規則性を有するランダム識別数字の図柄紋様印刷して構成し、
    前記ランダム識別数字は前記4桁以上多数桁数字の数字配列のうち前記2桁数字ずつの数表示を、前記連続フォームの各単位フォーム毎に異にすることを特徴とするセキュリティ性の高い用紙の製造方法。
  17. 前記連続フォームの各単位フォームに印刷される図柄紋様は、前記ランダム識別数字を構成する前記4桁以上多数桁数字の数字配列を、縦、横、斜めの直線状または湾曲形状の曲線状に配置する請求項16に記載のセキュリティ性の高い用紙の製造方法。
  18. 前記連続フォームの各単位フォームに印刷される図柄紋様の前記ランダム識別数字は、前記4桁以上多数桁数字の数字配列が、文字の大きさ10pt〜15ptの普通文字と、2pt〜6ptの微細文字または0.4pt〜1ptのマイクロ文字とから多段階並列状に配設されて構成する請求項16または17に記載のセキュリティ性の高い用紙の製造方法。
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