JP6502410B2 - 光マイクロフォンシステム - Google Patents

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Description

本発明は、概してセンサシステムに関し、特に光マイクロフォンシステムに関する。
音響入力信号に関連する音響圧力振動に対応するマイクロフォン信号を生成するために様々な異なるマイクロフォンが実現されている。マイクロフォンは、音響入力信号をデジタル信号に変更して、例えば、増幅、データとして送信、および/または映像データ(例えば、テキストなど)への変換などを行う様々な任意のアプリケーションで実装することができる。マイクロフォンのタイプの例としては、圧電マイクロフォンや、電磁マイクロフォンや、干渉マイクロフォンなどが挙げられ、これらは音響入力信号を検出するために典型的には振幅変調(AM)信号を利用する。先行技術として、例えば特許文献1〜4等が知られている。
米国特許第7,355,720号明細書 米国特許第7,711,130号明細書 米国特許第7,826,629号明細書 米国特許第7,880,894号明細書
しかしながら、AM信号は、振幅ノイズおよび位相ノイズの影響を受け得る。関連する電子機器は、振幅ノイズおよび/または位相ノイズを低減するように実装することができるが、そのようなノイズ源、特に振幅ノイズは管理することが困難な場合がある。
一実施形態は、光マイクロフォンシステムを含む。光マイクロフォンシステムは、直線偏光の光ビームを放射するように構成されたレーザと、前記光ビームを反射するとともに音響入力信号に応答して振動するように構成された膜状ミラーを備える光キャビティシステムとを含む。前記光キャビティシステムは、前記光ビームの少なくとも一部を受信し、前記音響入力信号により生じる前記膜状ミラーの振動を示すマイクロフォン信号を前記光ビームの反射に基づいて生成するように構成された少なくとも1つの光検出器を含む。光マイクロフォンシステムはさらに、前記マイクロフォン信号を処理して前記音響入力信号の周波数を計算するように構成された音響プロセッサを含む。
別の実施形態は、音響入力信号を測定するための方法を含む。方法は、レーザにより直線偏光の光ビームを生成すること、および、前記レーザと前記光ビームを反射するように構成された膜状ミラーとを含む光キャビティシステムに前記光ビームを供給することを含む。また、方法は、前記光ビームの少なくとも一部を受信するように構成された少なくとも1つの光検出器により、マイクロフォン信号を生成することを含む。前記マイクロフォン信号は、前記音響入力信号により生じる前記膜状ミラーの動きを、前記光ビームの反射に基づいて示し得る。方法はさらに、基準周波数信号によって前記マイクロフォン信号を復調して前記音響入力信号の特性を決定することを含む。
別の実施形態は、光マイクロフォンシステムを含む。光マイクロフォンシステムは、光音響検出システムを含む。光音響検出システムは、基準周波数信号を生成するように構成された局部発振器と、光ビームの反射部分に応答して第1直線偏光と第2直線偏光との間を周期的に遷移する直線偏光の光ビームを放射するように構成されたレーザと、光キャビティシステムとを含む。前記光キャビティシステムは、1/4波長板と、膜状ミラーと、少なくとも1つの光検出器とを含む。前記1/4波長板は、前記レーザと前記膜状ミラーとの間に配置され、前記光ビームを前記第1および第2直線偏光のうちの一方から円偏光に変換し、前記反射された光ビームを前記円偏光から前記第1および第2直線偏光のうちの他方へ変換するように構成されている。前記膜状ミラーは、前記光ビームを反射して、前記反射された光ビームを提供するように構成されている。前記少なくとも1つの光検出器は、前記光ビームの少なくとも一部を受信し、前記音響入力信号により生じる前記膜状ミラーの振動を示すマイクロフォン信号を前記反射された光ビームに基づいて生成するように構成されている。光マイクロフォンシステムはさらに、前記基準周波数信号に対する前記マイクロフォン信号に基づいて、前記音響入力信号の周波数および振幅のうちの少なくとも一方を決定するように構成された音響プロセッサを含む。
光マイクロフォンシステムの一例を示す図。 光音響検出システムの一例を示す図。 タイミングチャートの一例を示す図。 光音響検出システムの別の例を示す図。 タイミングチャートの別の例を示す図。 光音響検出システムの上面視の一例を示す図。 光音響検出システムのさらに別の例を示す図。 タイミングチャートのさらに別の例を示す図。 音響入力信号の特性を判定する方法の一例を示す図。
本発明は、概してセンサシステムに関し、特に光マイクロフォンシステムに関する。光マイクロフォンシステムは、基準周波数信号を生成するように構成された局部発振器と、レーザとを含む。レーザは、第1直線偏光(つまり、平行または垂直)の光ビームを生成するように構成された垂直キャビティ面発光レーザ(VCSEL)として構成することができる。また、光マイクロフォンシステムは、膜状ミラーと少なくとも1つの光検出器とを含む光キャビティシステムを含む。膜状ミラーは、光ビームをレーザに向けて反射するように構成することができ、また、音響入力信号に応答して振動するように構成することができる。光検出器は、レーザに関連する利得媒質を実質的に囲むものとすることができる。また、光検出器は、利得媒質とともに実質的に平面上に配置することができる。反射された光ビームは、第1直線偏光とは反対の第2直線偏光(つまり、垂直または平行)で受信され得る。例えば、光キャビティシステムは、レーザと膜状ミラーとの間に配置された1/4波長板を含むことができる。これにより、1/4波長板は、光ビームを第1直線偏光から円偏光に変換し、反射された光ビームを円偏光から第2直線偏光へ変換することができ、その逆も同様に可能となる。
反射された光ビームは、このようにレーザの利得媒質を誘導することで、第1直線偏光の光ビームの照射と、第2直線偏光の光ビームの放射とを行うべく周期的に発振させることができる。このため、光検出器は、光ビームの第1および第2直線偏光間の遷移に基づいて周期的な発振を検出するように構成され得る。光検出器は、この周期的な発振および音響入力信号により生じる膜状ミラーの振動に関連する周波数を有するマイクロフォン信号を生成するように構成することができる。光マイクロフォンシステムはさらに、マイクロフォン信号に基づいて音響入力信号の特性を決定するように構成された音響プロセッサを含むことができる。基準周波数信号は、例えば光ビームの直線偏光の周期的遷移に関連する周波数を有するものとすることができ、周期的遷移に関連する周波数に位相ロックされ得る(例えば、より低い周波数振幅に予めスケーリングされる)。このため、音響プロセッサは、マイクロフォン信号を復調することにより、音響入力信号の周波数および振幅のうちの少なくとも一方を決定することができる。
図1は、光マイクロフォンシステム10の一例を示す。光マイクロフォンシステム10は、無線通信デバイスなどのような様々な用途で実施することができる。光マイクロフォンシステム10は、この光マイクロフォンシステム10に供給される音響入力信号の特性を決定するように構成することができる。これにより、音響入力信号の特性を様々な方法で処理することができる(例えば、増幅したり、デジタル化したりするなど)。図1の例では、音響入力信号は信号AISとして示されている。
光マイクロフォンシステム10は、光音響検出システム12と、局部発振器14と、音響プロセッサ16とを含む。光音響検出システム12は、音響入力信号AISを検出するように構成されている。光音響検出システム12は、レーザ18および光キャビティシステム20を含む。レーザ18は、例えば複数の直交誘導軸を含む利得媒質などを含む垂直キャビティ面発光レーザ(VCSEL)として構成することができる。レーザ18は、以下で詳しく説明するように複数の直線偏光間で切り替わる光ビームを生成するように構成されている。例えば、レーザ18は、レーザ18の利得媒質の第1誘導軸に対して平行な偏光(すなわち、p偏光)であり得る第1直線偏光と、レーザ18の利得媒質の第1誘導軸に対して垂直な偏光(すなわち、s偏光)であり得る第2直線偏光との間で切り替わるものとすることができる。
図1の例では、光キャビティシステム20は、膜状ミラー22と、1つ以上の光検出器24とを含む。膜状ミラー22は、光キャビティシステム20のハウジングに取り付けられ、音響入力信号AISに応答して振動するように構成することができる。一例として、膜状ミラー22は、音響入力信号AISが光マイクロフォンシステム10のいずれの構成要素によっても実質的に妨げられることがないように、光マイクロフォンシステム10の入力部分に配置することができる。この膜状ミラー22は、レーザ18から放射された光ビームを光検出器24に向かって反射して、レーザ18から放射された光ビームの偏光とは反対の偏光(例えば、平行偏光または垂直偏光)で光ビームが光検出器24にて受光されるように構成されている。あるいは、以下で詳しく説明するように、膜状ミラー22は部分反射型のものであってもよく、光検出器24が光ビームの透過部分を受光するように構成されていてもよい。一例として、膜状ミラー22は、光ビームを反射してレーザ18に戻すことで、レーザ18の利得媒質の直交誘導軸を誘導し、平行偏光および垂直偏光のうちの一方の放射と、平行偏光および垂直偏光のうちの他方の放射との間でレーザ18を周期的に発振させることができる。このため、光キャビティシステム20の光キャビティのキャビティ長が膜状ミラー22の振動によって変調されるように、レーザ18と膜状ミラー22とは光キャビティシステム20の光キャビティの両端部に配置され得る。
光検出器24は、光ビームの少なくとも一部(例えば、光ビームの反射部分および/または部分反射型の膜状ミラー22を透過する光ビームの一部分)の強度を測定して少なくとも1つのマイクロフォン信号ACSTCを生成するように構成することができる。一例として、マイクロフォン信号ACSTCは、レーザ18による平行偏光の放射と垂直偏光の放射との周期的な発振に対応する周波数を有することができる。したがって、マイクロフォン信号ACSTCの周波数は、音響入力信号AISに応答した膜状ミラー22の振動に応じて変化し得るものとなり、マイクロフォン信号ACSTCは、光ビームの直線偏光の周期的発振に対応するキャリア周波数と、音響入力信号AISに対応するベースバンド周波数とを有する周波数変調(FM)信号とすることができる。このため、マイクロフォン信号ACSTCは、音響入力信号AISの存在を示すことができる。マイクロフォン信号ACSTCは音響プロセッサ16に供給される。音響プロセッサ16は、マイクロフォン信号ACSTCと局部発振器14によって生成された基準周波数信号F_REFとに基づいて音響入力信号AISの特性を決定するように構成されている。例えば、基準周波数信号F_REFは、光ビームの複数の直線偏光間の周期的遷移に対応する周波数を有することができる。このため、音響プロセッサ16は、マイクロフォン信号ACSTCを復調することにより、このマイクロフォン信号ACSTCからキャリア信号を除去することに基づいて、音響入力信号AISの周波数および振幅のうちの少なくとも一方を決定することができる。
このように、光マイクロフォンシステム10は、マイクロフォン信号ACSTCを音響入力信号AISによって変調されたFM信号として供給するように構成されている。このため、光マイクロフォンシステム10は、典型的なマイクロフォンシステムよりも、より正確かつ単純な方法で動作することができる。一例として、振幅変調を実行する典型的なマイクロフォンシステムは、振幅ノイズによる影響を大きく受けやすく、したがって誤差が生じやすく、および/または振幅ノイズを実質的に低減するためには追加の電子機器が必要となり得る。しかしながら、マイクロフォン信号ACSTCをFM信号として与えることにより、光マイクロフォンシステム10は振幅ノイズによる影響を実質的になくし、その結果、振幅変調を行う典型的なマイクロフォンシステムに比べて、光マイクロフォンシステム10のノイズ限界が実質的に改善される。さらに、光マイクロフォンシステム10は、より特定の音響検出目的のために個々に製造された光ファイバ音響センサのような他のタイプの音響検出センサとは対照的に、簡単な方法で一括製造することができる。
また、図1の例では、音響プロセッサ16は、基準周波数信号F_REFを位相ロックするように構成された位相ロックループ(PLL)26を含む。一例として、局部発振器14は、電圧制御発振器(VCO)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他の任意の様々な調整可能基準周波数源として構成することができる。例えば、PLL26は、光ビームの直線偏光間の周期的遷移の周波数を低周波数に予めスケーリングすることなどに基づいて、基準周波数信号F_REFを、光ビームの直線偏光間の周期的遷移に関連する周波数に位相ロックするように構成することができる。例えば、PLL26が基準周波数信号F_REFを位相ロックする周波数は、光マイクロフォンシステム10の較正期間中やリアルタイム動作中などにおけるマイクロフォン信号ACSTCに基づくものとすることができる。PLL26の更新周波数は、音響入力信号AISの最小可聴検出周波数よりも低い周波数(例えば、10Hz未満の周波数)などの極めて低い周波数とすることができる。
基準周波数信号F_REFを周期的遷移に関連する周波数に位相ロックすることに基づいて、光マイクロフォンシステム10は、多数の潜在的な悪影響を実質的に低減することができる。一例として、光キャビティシステム20のキャビティ長を変化させ得る何らかの外部要因、すなわちマイクロフォン信号ACSTCの周波数を変化させ得る外部要因によって、光キャビティシステム20の固有周波数がシフトし、基準信号F_REFの必要な周波数や位相が変化することがある。レーザ18の固有周波数を変化させ得るこのような外部要因としては、例えば、温度変化、加速、静圧などが挙げられる。レーザ18を流れる電流ドリフトなどの影響、レーザ18および/またはキャビティの経年劣化の影響、その他の要因などもまた、光キャビティシステム20のキャビティの固有周波数を変更し得る。しかし、こうした影響は低周波数の影響であり、PLL26がマイクロフォン信号ACSTCに対するハイパスフィルタとして動作することで、PLL26により実質的に低減することができる。一方で、音響入力信号AISは光キャビティシステム20のキャビティ長の急激な変化を引き起こすが、基準周波数信号F_REFに対する周波数変調を行うことで、信頼性が高く低ノイズで音響入力信号AISの正確な検出が可能となる。
図2は、光音響検出システム50の一例を示す。光音響検出システム50は、図1の例における光音響検出システム12に対応し得る。このため、以下の図2の例の説明では、図1の例における符号を参照する。
光音響検出システム50は、複数の光検出器54と実質的に同一平面上に配置されたVCSEL52を含む。一例として、光検出器54は、デカルト座標系55で示される略XZ平面内においてVCSEL52を実質的に囲むフォトダイオードとして構成することができる。VCSEL52は、直線偏光(すなわち、平行または垂直)を有する光ビーム56を略Y軸の方向において開口から放射するように構成されている。図2の例では、光音響検出システム50はまた、VCSEL52から放射された光ビーム56の光路内に1/4波長板58を含む。1/4波長板58は、光ビーム56に1/4波長の遅延特性を与えて、光ビーム56を直線偏光から円偏光に変換するように構成されている。
また、光音響検出システム50は膜状ミラー60を含む。例えば、膜状ミラー60は、光マイクロフォンシステム10のハウジングに対して入力部分に取り付けられる。このため、膜状ミラー60は、音響入力信号AISに応答して振動することができる。VCSEL52と膜状ミラー60との間のY軸に沿った距離は、光キャビティ62を規定する。したがって、1/4波長板58によって円偏光に変換された光ビーム56は、膜状ミラー60により反射されて反射ビーム64として1/4波長板58に戻される。そして、1/4波長板58は、反射ビーム64を直線偏光に再度変換する。この際、1/4波長板58によって与えられる追加の1/4波長の遅延特性に基づいて、反射ビーム64の直線偏光はVCSEL52から放射された光ビーム56の偏光と直交する。このため、光ビーム56が垂直偏光を有する場合には反射ビーム58は平行偏光を有し、光ビーム56が平行偏光を有する場合には反射ビーム58は垂直偏光を有するものとなる。
反射ビーム64は、VCSEL52および光検出器54に戻される。そして、光検出器54は、反射ビーム64の強度を監視するように構成されている。上記したように、VCSEL52は、互いに略直交する複数の誘導軸を含んだ利得媒質を有し得る。このため、反射ビーム64がVCSEL52に供給されると、反射ビーム64は、その反射ビーム64の偏光に対応する誘導軸、すなわちVCSEL52から放射された光ビーム56に対して直交する誘導軸を誘導する。この直交する誘導軸が誘導されることで、VCSEL52は、光ビーム56の直線偏光を反射ビーム64によって誘導された誘導軸に対応するものに切り替える。したがって、反射ビーム64の直線偏光は、光ビーム56と反射ビーム64の双方が1/4波長板を通過することに基づいて、光ビーム56に対して直交する偏光に変化する。このように、VCSEL52は、光ビーム56を供給する際に直線偏光(例えば、垂直および平行)間で発振する。
各光検出器54は、図2の例ではマイクロフォン信号ACSTC,ACSTCとして示される、反射ビーム64の強度に対応したマイクロフォン信号ACSTCを生成するように構成されている。垂直直線偏光と平行直線偏光との間の光ビーム56の各遷移において、光ビーム56や反射ビーム64の強度はほぼゼロに低下する。このため、マイクロフォン信号ACSTCは、各遷移時の強度低下に基づく直線偏光間の遷移に対応する周波数を有することができる。
図3は、タイミングチャート100の一例を示す。このタイミングチャート100は、各光検出器54によって測定された、時間に対する反射ビーム64の強度プロファイル、すなわち信号ACSTCに対応する強度プロファイルを示す。時刻Tにおいて、反射ビーム64は強度Iを有する平行直線偏光で光検出器54に供給され、光ビーム56は垂直偏光で供給される。したがって、時刻Tから時間が進行する間、反射ビーム64は、VCSEL52の利得媒質の平行誘導軸を誘導する。その結果、ほぼ時刻Tにおいて、VCSEL52は、光ビーム56の放射を垂直直線偏光から平行直線偏光に切り替える。このため、反射ビーム64は垂直直線偏光に変化する。ほぼ時刻Tにおいて、VCSEL52が光ビーム56の放射を垂直直線偏光から平行直線偏光に切り替えると、反射ビーム64の強度はほぼゼロに低下する。そして、光ビーム56が平行直線偏光で放射されると、反射ビーム64の強度はほぼ強度Iまで再度増加する。
時刻Tから時間が進むと、反射ビーム64は、VCSEL52の利得媒質の垂直誘導軸を誘導する。その結果、ほぼ時刻Tにおいて、VCSEL52は、光ビーム56の放射を平行直線偏光から垂直直線偏光に切り替える。このため、反射ビーム64は平行直線偏光に変化する。ほぼ時刻Tにおいて、VCSEL52が光ビーム56の放射を平行直線偏光から垂直直線偏光に切り替えると、反射ビーム64の強度はほぼゼロに低下する。そして、光ビーム56が垂直直線偏光で放射されると、反射ビーム64の強度はほぼ強度Iまで再度増加する。
その後も、反射ビームの発振は直線偏光間で継続される。図3の例では、光ビーム56の放射は、ほぼ時刻Tにおいて垂直直線偏光から平行直線偏光に切り替わる。その結果、反射ビーム64は、ほぼ時刻Tにおいて平行直線偏光から垂直直線偏光に切り替わる。このため、ほぼ時刻Tで反射ビーム64の強度はほぼゼロに低下する。したがって、各マイクロフォン信号ACSTCは、直線偏光間の反射ビーム64の発振に基づく周波数を有する。このため、光マイクロフォンシステム10を、既知の安定した周波数が定常状態(すなわち、音響入力信号AISが存在しない状態)に対応するように較正することができる。
図2の例に戻ると、上記したように、膜状ミラー60は、図2の例では、概略的に66で示される音響入力信号に応答して振動することができる。図2の例では、音響入力信号66は、Y軸に沿った膜状ミラー60の振動をもたらす。その結果、光キャビティ62の長さは音響入力信号66の周波数で変調され、これにより光ビーム56および反射ビーム64が光キャビティ62を横切る時間が同様に音響入力信号66の周波数で変調される。したがって、反射ビーム64の直線偏光間の振動の周波数、すなわちマイクロフォン信号ACSTCの周波数が音響入力信号66の周波数で変調される。これにより、マイクロフォン信号ACSTCの周波数が音響入力信号66の特性(例えば、周波数および振幅)に直接対応するものとなる。
また、マイクロフォン信号ACSTC,ACSTCは各光検出器54によって個別に生成されるため、X軸およびZ軸の少なくとも一方における膜状ミラー60の不均一振動が存在する場合でも、マイクロフォン信号ACSTC,ACSTCは音響入力信号66の特性を示すことができる。その結果、マイクロフォン信号ACSTCを生成する光検出器54よりもマイクロフォン信号ACSTCを生成する光検出器54に対してより大きな表面積に反射ビーム64を提供したり、またはその逆にマイクロフォン信号ACSTCを生成する光検出器54よりもマイクロフォン信号ACSTCを生成する光検出器54に対してより大きな表面積に反射ビーム64を提供したりすることが可能となる。したがって、複数の光検出器54を使用することで、より信頼性の高い光マイクロフォンシステム10を提供することが可能となり、音響入力信号66のベクトル成分が光マイクロフォンシステム10の動作に悪影響を及ぼすことが抑制される。なお、図2の例は2つの光検出器54を示しているが、光音響検出システム50は単一の光検出器54または3つ以上の光検出器54を含むこともできる。すなわち、光音響検出システム50は、任意の種々の方法で構成することができる。
図4は、光音響検出システム150の別の例を示す。光音響検出システム150は、図1の例における光音響検出システム12に対応し得る。このため、以下の図4の例の説明では、図1の例における符号を参照する。
光音響検出システム150は、図2の例における光音響検出システム50と実質的に同様に構成されている。図4の例では、光音響検出システム150は、複数の光検出器154と実質的に同一平面上に配置されたVCSEL152を含む。VCSEL152は、デカルト座標系155に従った略Y軸方向に、図2の例にて説明した方法と同様、直線偏光間で振動する光ビーム156を開口から放射するように構成されている。具体的には、光音響検出システム150は、光ビーム156の直線偏光を反射ビーム160において直交する直線偏光に変換する1/4波長板158を含む。さらに、光音響検出システム150は、光マイクロフォンシステム10のハウジングに取り付けられた膜状ミラー162を含む。VCSEL152と膜状ミラー162との間のY軸に沿った距離は光キャビティ164を規定する。したがって、膜状ミラー162は、図4の例では166で概略的に示された音響入力信号に応じて振動することができる。
また、光音響検出システム150は、複数の光検出器154を覆う複数の偏光フィルタ170を含む。一例として、偏光フィルタ170は、特定の直線偏光をフィルタリングすることで、反射ビーム160がその特定の直線偏光で供給されているときに光検出器154がその反射ビーム160を受信することを防止するように構成することができる。このため、反射ビーム160がその特定の直線偏光で供給されている間、マイクロフォン信号ACSTCの大きさはほぼゼロとなり得る。
図5は、別のタイミングチャート200の例を示す。タイミングチャート200は、各光検出器154によって測定された、時間に対する反射ビーム160の強度プロファイル、すなわち信号ACSTCに対応する強度プロファイルを示す。一例として、偏光フィルタ168は、垂直直線偏光をフィルタリングするように構成することができる。時刻Tにおいて、反射ビーム160は強度Iを有する平行直線偏光で光検出器154に供給され、光ビーム156は垂直偏光で提供される。したがって、時刻Tから時間が進行する間、反射ビーム160は、VCSEL152の利得媒質の平行誘導軸を誘導する。その結果、ほぼ時刻Tにおいて、VCSEL152は、光ビーム156の放射を垂直直線偏光から平行直線偏光に切り替える。このため、反射ビーム160は垂直直線偏光に変化する。ほぼ時刻Tにおいて、VCSEL152が光ビーム156の放射を垂直直線偏光から平行直線偏光に切り替えると、反射ビーム160の強度はほぼゼロに低下する。そして、偏光フィルタ168が反射ビーム160の垂直直線偏光をフィルタリングするため、光検出器154によって測定される反射ビーム160の強度はほぼゼロのままとなる。
時刻Tから時間が進むと、反射ビーム160は、VCSEL152の利得媒質の垂直誘導軸を誘導する。その結果、ほぼ時刻Tにおいて、VCSEL152は、光ビーム156の放射を平行直線偏光から垂直直線偏光に切り替える。このため、反射ビーム160は平行直線偏光に変化する。光ビーム156の放射が垂直直線偏光となり、反射ビーム160が平行直線偏光で供給されると、光検出器154によって測定される反射ビーム160の強度はほぼ強度Iまで再度増加する。
その後も、反射ビームの発振は直線偏光間で継続される。図5の例では、光ビーム156の放射は、ほぼ時刻Tにおいて垂直直線偏光から平行直線偏光に切り替わる。その結果、反射ビーム160は、ほぼ時刻Tにおいて平行直線偏光から垂直直線偏光に切り替わる。このため、光検出器154によって測定される反射ビーム160の強度は、ほぼ時刻Tにおいてほぼゼロに低下し、光ビーム156が垂直直線偏光で再度供給されるまでほぼゼロのままとなる。したがって、上記と同様、各マイクロフォン信号ACSTCは、直線偏光間の反射ビーム160の発振に基づく周波数を有する。図4および図5の例においては、直線偏光の各変化時におけるゼロと強度Iとの間の強度変化に基づいてマイクロフォン信号ACSTCの周波数をより容易に測定することができる。
図6は、光音響検出システム250の上面視の一例を示す。光音響検出システム250は、図2の例における光音響検出システム50または図4の例における光音響検出システム150に対応し得る。光音響検出システム250はVCSEL252を含み、このVCSEL252は、基板254と開口256を有する利得媒質とを含む。また、光音響検出システム250は、デカルト座標系260に基づいて示されるXZ平面内でVCSEL252を実質的に囲む複数の光検出器258を含む。
図6の例では、VCSEL252は、開口256から+Y方向に光ビームを放射するように構成されている。その後、その光ビームは、膜状ミラーで反射して戻され、利得媒質256および光検出器258によって、直交する偏光を有する反射ビームとして受信される。このため、利得媒質256で受信される反射ビームの直交する偏光に基づいて、上記したように、光ビームは直交する直線偏光間で振動することができる。各光検出器258は、音響入力信号AISに対応する周波数を有するマイクロフォン信号を個別に生成するように構成することができる。
各光検出器258はマイクロフォン信号を個別に生成するため、X軸およびZ軸の少なくとも一方において、膜状ミラーの不均一性などによる、反射光ビームのベクトル成分が存在する場合でも、マイクロフォン信号は音響入力信号AISの大きさを示すことができる。一例として、図6の例では、複数の光検出器258のうちの1つ以上に対して、他の光検出器258よりも大きな表面積に反射ビームを供給することができる。このため、光音響検出システム250が含まれる光マイクロフォンシステムは、音響入力信号AISのベクトル成分が、関連する光マイクロフォンシステムの動作に悪影響を与えないように、より高い信頼性で動作することができる。
図7は、さらに別の光音響検出システム300の例を示す。光音響検出システム300は、図1の例における光音響検出システム12に対応し得る。このため、以下の図7の例の説明では、図1の例における符号を参照する。
光音響検出システム300は、デカルト座標系306によって示される略Y軸方向に、直線偏光(すなわち、平行または垂直)を有する光ビーム304を開口から放射するように構成されたVCSEL302を含む。また、図7の例では、光音響検出システム300は、光ビーム304の光路中に、光ビーム304を直線偏光から円偏光に変換する第1の1/4波長板308を含む。
また、光音響検出システム300は膜状ミラー310および音響反射器312を含み、これらは例えば光マイクロフォンシステム10のハウジングにおける入力部分に取り付けられている。音響反射器312は、図7の例において断面で示されるように、光音響検出システム300の一部を実質的に取り囲む実質的に凹状の構造で配置することができる。したがって、音響反射器312は、音響入力信号314を膜状ミラー310に向けて反射することができる。このため、膜状ミラー310は、音響入力信号314に応答して振動することができる。VCSEL302と膜状ミラー310との間のY軸に沿った距離は光キャビティ316を規定する。図7の例では、膜状ミラー310は、光ビーム304の第1部分を反射し、光ビーム304の第2部分を透過させる部分反射型(例えば、70%〜90%反射型)ミラーとして構成されている。したがって、第1の1/4波長板308によって円偏光に変換された透過光ビーム304の第1部分は、膜状ミラー310で反射され、反射ビーム318として第1の1/4波長板308に戻される。そして、第1の1/4波長板308は、その反射ビーム318を光ビーム308の直線偏光に対して直交する直線偏光に戻し、これにより、VCSEL302は、図2の例において上記したように、光ビーム304を供給する際に直線偏光(例えば、垂直および平行)間で発振する。
また、光音響検出システム300は、第2の1/4波長板320および偏光ビームスプリッタ322を含む。第2の1/4波長板320は、膜状ミラー310に対してVCSEL302とは反対側に配置される。上記したように、膜状ミラー310は部分的に銀色とされており、これにより、第1の1/4波長板308によって円偏光に変換された透過光ビーム304の第2部分は、膜状ミラー310を介して第2の1/4波長板320に透過ビーム324として伝搬される。第2の1/4波長板320は、透過ビーム324が第1直線偏光と第2直線偏光との間で発振するように、光ビーム304を円偏光から光ビーム308の直線偏光に直交する直線偏光に変換することができる。偏光ビームスプリッタ322は、透過ビーム324の第1直線偏光に対して透過性を有し、透過ビーム324の第2直線偏光に対して反射性を有するように構成されている。したがって、透過ビーム324の第1直線偏光は第1光検出器326に供給され、透過ビーム324の第2直線偏光は第2光検出器328に供給される。
各光検出器326,328は、図7の例ではマイクロフォン信号ACSTC,ACSTCとして示されるマイクロフォン信号ACSTCを生成するように構成されている。マイクロフォン信号ACSTC,ACSTCは、透過ビーム324の第1直線偏光および透過ビーム324の第2直線偏光の強度にそれぞれ対応する。垂直直線偏光と平行直線偏光との間の光ビーム304の各遷移において、透過ビーム324の第1直線偏光および透過ビーム324の第2直線偏光のうちの一方がほぼゼロ強度に低下する。このため、マイクロフォン信号ACSTC,ACSTCは、各遷移時の強度変化に基づく直線偏光間の遷移に対応する周波数を有することができる。一例として、音響プロセッサ16は、マイクロフォン信号ACSTC,ACSTCのうちの一方を他方から減じることで、マイクロフォン信号ACSTC,ACSTCの間の数学的差分を計算するように構成することができる。
図8は、タイミングチャート350の一例を示す。このタイミングチャート350は、各光検出器326,328によって測定された、時間に対する透過ビーム324の強度プロファイル、すなわちマイクロフォン信号ACSTC,ACSTCに対応する強度プロファイルを示す。時刻Tにおいて、透過ビーム324は、強度Iを有する平行直線偏光で偏光ビームスプリッタ322に供給される。垂直偏光の強度はゼロとなる。偏光ビームスプリッタ322は、透過ビーム324を透過させて、その透過ビーム324を第1光検出器326に供給する。したがって、時刻Tから時間が進行する間、反射ビーム318はVCSEL302の利得媒質の平行誘導軸を誘導する。音響プロセッサ16は、第1マイクロフォン信号ACSTCから第2マイクロフォン信号ACSTCを減算することによって、透過ビーム324の平行直線偏光の強度(強度I−0=I)を監視することができる。
ほぼ時刻Tにおいて、VCSEL302は、光信号306の放射を、垂直直線偏光から平行直線偏光に切り替える。このため、透過ビーム324は、強度Iを有する垂直直線偏光で偏光ビームスプリッタ322に供給される。平行偏光の強度はゼロとなる。偏光ビームスプリッタ322は、透過ビーム324を反射して、その透過ビーム324を第2光検出器328に供給する。したがって、時刻Tから時間が進行する間、反射ビーム318はVCSEL302の利得媒質の垂直誘導軸を誘導する。音響プロセッサ16は、第1マイクロフォン信号ACSTCから第2マイクロフォン信号ACSTCを減算することによって、透過ビーム324の垂直直線偏光の強度(強度0−I=−I)を監視することができる。
その後も、反射ビームの発振は直線偏光間で継続される。図8の例では、光ビーム304の放射は、ほぼ時刻Tにおいて平行直線偏光から垂直直線偏光に切り替わる。その結果、透過ビーム324は、ほぼ時刻Tにおいて垂直直線偏光から平行直線偏光に切り替わる。このため、ほぼ時刻Tにおいて、透過ビーム324における第1直線偏光成分と第2直線偏光成分との数学的差分は、−IからIに増加する。したがって、マイクロフォン信号ACSTC,ACSTCの数学的差分は、透過ビーム324の直線偏光間の発振に基づく周波数を有する。このため、光マイクロフォンシステム10を、既知の安定した周波数が定常状態(すなわち、音響入力信号AISが存在しない状態)に対応するように較正することができる。
このように、音響入力信号AISの特性を決定するためにマイクロフォン信号ACSTC,ACSTCの数学的差分を計算することにより、すなわち一対の光検出器326,328に基づく差分検出法を実装することにより、マイクロフォン信号ACSTC,ACSTCにおける周波数/位相ノイズをもたらし得る背景光/迷光などのコモンモードノイズ源を実質的に抑制することができる。また、図4の例における光音響検出システム150によって示される偏光感受性検出方式による光検出の利点を維持しつつ、透過ビーム324の差分検出によって、透過ビーム324の利用可能な検出光の実質全てを収集して使用することが可能となる。また、図4の例における光音響検出システム150の約2倍の光エネルギーを収集することにより、光子ショットノイズによる基本的なノイズ限界をほぼ2の平方根倍だけ実質的に低減することができる。
上記と同様、光音響検出システム300は、図7の例に限定されることを意図しない。一例として、音響反射器312は、利用可能な音響パワー、すなわち膜状ミラー310に入射する音響信号314の量を増加させて、光音響検出システム300の潜在的な感応性を上げる(例えば、検出に要求される最小の音響信号314を低くする)ように構成することができる。しかしながら、音響反射器312は、光音響検出システム300の動作に必須ではない。逆に、音響反射器312は、図2および図4の例の光音響検出システム50,150の一部として示されていないが、図2および図4の例の光音響検出システム50,150に実装して音響入力信号AISを膜状ミラー60,162に向けて反射するようにしてもよい。また、本明細書に記載した所与の光音響検出システムは、図7に例示されるような、偏光ビームスプリッタに結合される光検出器を含むことができるとともに、図2および図4に例示されるような、VCSELと実質的に同一平面上に配置されて対応するマイクロフォン信号を供給するために協働して動作することが可能な光検出器を含むことができる。したがって、本明細書に記載の光音響検出システムは種々の方法で構成することができる。
上述した構造的および機能的な特徴を考慮した本発明の種々の態様による方法は、図9を参照することによりさらに理解することができる。説明の簡略化のために、図9の方法は順番に実行されるものとして図示され説明されているが、本発明は図示された順序に限定されず、本発明に従って幾つかの処理は異なる順序でおよび/または図示され説明されたものとは異なる処理と同時に行うこともできる。また、図示された特徴の全てが本発明の一態様による方法を実施するために必要とされるわけではない。
図9は、音響入力信号(例えば、音響入力信号AIS)の特性を決定するための方法400の一例を示す。ステップ402において、レーザ(例えば、レーザ18)により直線偏光の光ビーム(例えば、光ビーム56)を生成する。ステップ404において、レーザと光ビームを反射するように構成された膜状ミラー(例えば、膜状ミラー22)とを含む光キャビティシステム(例えば、光キャビティシステム20)に光ビームを供給する。ステップ406において、反射された光ビーム(例えば、反射ビーム64)の少なくとも一部を受信するように構成された少なくとも1つの光検出器(例えば、光検出器24)によりマイクロフォン信号(例えば、マイクロフォン信号ACSTC)を生成する。このマイクロフォン信号は、音響入力信号により生じる膜状ミラーの振動を示すことができる。ステップ408において、基準周波数信号(例えば、基準信号F_REF)によりマイクロフォン信号を復調して音響入力信号の特性(例えば、周波数および振幅)を決定する。
本開示は以下に付記する実施形態を包含する。
[付記1]
光マイクロフォンシステムであって、
直線偏光で光ビームを放射するように構成されたレーザと、
前記光ビームを反射するとともに、音響入力信号に応答して振動するように構成された膜状ミラーを備える光キャビティシステムと、
前記光ビームの少なくとも一部を受信し、前記音響入力信号により生じる前記膜状ミラーの振動を示すマイクロフォン信号を前記光ビームの反射に基づいて生成するように構成された少なくとも1つの光検出器と、
前記マイクロフォン信号を処理して前記音響入力信号の特性を決定するように構成された音響プロセッサと、
を備える光マイクロフォンシステム。
[付記2]
前記マイクロフォン信号は、前記光ビームの直線偏光に関連するキャリア信号と、前記音響入力信号に対応するベースバンド信号とを含む周波数変調(FM)信号であり、前記音響プロセッサは、前記キャリア信号に関連する基準周波数信号によってマイクロフォン信号を復調して、前記音響入力信号の振幅および周波数のうちの少なくとも一方を決定するように構成されている、付記1に記載の光マイクロフォンシステム。
[付記3]
前記光キャビティシステムは、前記レーザと前記膜状ミラーとの間に配置されて、前記光ビームを第1直線偏光から円偏光に変換するとともに、前記反射された光ビームを前記円偏光から第2直線偏光に変換するように構成された1/4波長板をさらに備える、付記1に記載の光マイクロフォンシステム。
[付記4]
前記レーザは、垂直キャビティ面発光レーザ(VCSEL)として構成されており、前記VCSELは、前記反射された光ビームを受信することに応答して、前記第1直線偏光の光ビームの放射と前記第2直線偏光の光ビームの放射とを行うべく発振するように構成されている、付記3に記載の光マイクロフォンシステム。
[付記5]
前記光キャビティシステムは、前記少なくとも1つの光検出器をそれぞれ覆い、それぞれの前記光検出器に対して前記第1および第2直線偏光のうちの一方を実質的にフィルタリングするように構成された少なくとも1つの偏光フィルタをさらに備える、付記4に記載の光マイクロフォンシステム。
[付記6]
前記マイクロフォン信号は、前記反射された光ビームの前記第1および第2直線偏光間の発振に対応する周期的遷移を含み、前記音響プロセッサは、前記マイクロフォン信号の周期的遷移の周波数に基づいて前記音響入力信号の特性を決定するように構成されている、付記4に記載の光マイクロフォンシステム。
[付記7]
前記反射された光ビームの前記第1および第2直線偏光間の前記周期的遷移に対応する固有周波数に関連する周波数に位相ロックされた基準周波数信号を生成するように構成された局部発振器をさらに備え、前記音響プロセッサは、前記基準周波数信号によって前記マイクロフォン信号を復調することにより前記音響入力信号の特性を決定するように構成されている、付記6に記載の光マイクロフォンシステム。
[付記8]
前記光ビームの周期的な直線偏光の遷移に関連する周波数に位相ロックされた基準周波数信号を生成するように構成された局部発振器をさらに備え、前記音響プロセッサは、前記基準周波数信号によって前記マイクロフォン信号を復調することにより前記音響入力信号の特性を決定するように構成されている、付記1に記載の光マイクロフォンシステム。
[付記9]
前記音響プロセッサは、前記音響入力信号の最小可聴検出周波数よりも低い更新周波数で前記基準周波数信号を前記光ビームの周期的な直線偏光の遷移に関連する周波数に位相ロックするように構成された位相ロックループを備える、付記8に記載の光マイクロフォンシステム。
[付記10]
前記少なくとも1つの光検出器は、前記レーザに関連する利得媒質を実質的に囲み前記利得媒質とともに実質的に平面上に位置して複数のマイクロフォン信号をそれぞれ生成するように構成された複数の光検出器を備え、前記音響プロセッサは、前記複数のマイクロフォン信号に基づいて前記音響入力信号の特性を決定するように構成されている、付記1に記載の光マイクロフォンシステム。
[付記11]
前記音響入力信号を前記膜状ミラーに向けて反射するように構成された音響反射器をさらに備える付記1に記載の光マイクロフォンシステム。
[付記12]
前記膜状ミラーは部分的に銀色であって、前記光ビームの第1部分を反射するとともに前記光ビームの第2部分を透過させるように構成されており、
前記光マイクロフォンシステムはさらに、前記光ビームの第2部分を、第1直線偏光と該第1直線偏光に対して直交する第2直線偏光とに分離するように構成された偏光ビームスプリッタを備え、前記少なくとも1つの光検出器は、前記第1および第2直線偏光のうちの少なくとも一方に関して前記光ビームの第2部分の強度を監視することにより、前記第1および第2直線偏光間の前記光ビームの第2部分の発振に対応する周波数を有するマイクロフォン信号を生成するように構成されており、前記音響プロセッサは、前記マイクロフォン信号の周波数に基づいて前記音響入力信号の特性を決定するように構成されている、付記1に記載の光マイクロフォンシステム。
[付記13]
前記少なくとも1つの光検出器は、
前記第1直線偏光に関して前記光ビームの前記第2部分の強度を監視して第1マイクロフォン信号を生成するように構成された第1光検出器と、
前記第2直線偏光に関して前記光ビームの前記第2部分の強度を監視して第2マイクロフォン信号を生成するように構成された第2光検出器と、を備え、
前記音響プロセッサは、前記第1マイクロフォン信号と前記第2マイクロフォン信号との間の数学的差分の周波数に基づいて前記音響入力信号の特性を決定するように構成されている、付記12に記載の光マイクロフォンシステム。
[付記14]
音響入力信号の特性を決定するための方法であって、
レーザにより直線偏光の光ビームを生成すること、
前記レーザと前記光ビームを反射するように構成された膜状ミラーとを含む光キャビティシステムに前記光ビームを供給すること、
前記光ビームの少なくとも一部を受信するように構成された少なくとも1つの光検出器により、前記音響入力信号により生じる前記膜状ミラーの振動を示すマイクロフォン信号を前記光ビームの反射に基づいて生成すること、
基準周波数信号によって前記マイクロフォン信号を復調して前記音響入力信号の特性を決定すること、
を備える方法。
[付記15]
前記光ビームを生成することは、前記光ビームの直線偏光を、第1直線偏光と第2直線偏光との間で周期的に切り替えることを含み、
前記マイクロフォン信号を生成することは、前記マイクロフォン信号の周波数が、前記光ビームの直線偏光における前記第1直線偏光と前記第2直線偏光との間の周期的な切り替えの周波数に基づき、且つ前記音響入力信号により生じる前記膜状ミラーの振動に基づくものとなるように、前記マイクロフォン信号を生成することを含む、付記14に記載の方法。
[付記16]
前記基準周波数信号を局部発振器によって生成することをさらに備え、前記基準周波数信号は、前記光ビームの前記第1直線偏光と前記第2直線偏光との間の周期的な切り替えに対応する固有周波数に関連する周波数を有しており、
前記マイクロフォン信号を復調することは、前記基準周波数信号によって前記マイクロフォン信号を復調することにより、前記光ビームの前記第1直線偏光と前記第2直線偏光との間の周期的な切り替えに関連するキャリア信号を前記マイクロフォン信号から除去することを含む、付記15に記載の方法。
[付記17]
前記音響入力信号の最小可聴検出周波数よりも低い更新周波数で前記基準周波数信号を前記光ビームの周期的な直線偏光の遷移に関連する周波数に位相ロックすることをさらに備える付記14に記載の方法。
[付記18]
光マイクロフォンシステムであって、
基準周波数信号を生成するように構成された局部発振器と、
光音響検出システムと、
音響プロセッサと、を備え、
前記光音響検出システムが、
光ビームの反射部分に応答して第1直線偏光と第2直線偏光との間を周期的に遷移する直線偏光の光ビームを放射するように構成されたレーザと、
1/4波長板と膜状ミラーと少なくとも1つの光検出器とを備える光キャビティシステムと、を備え、
前記1/4波長板は、前記レーザと前記膜状ミラーとの間に配置され、前記光ビームを前記第1および第2直線偏光のうちの一方から円偏光に変換し、前記反射された光ビームを前記円偏光から前記第1および第2直線偏光のうちの他方へ変換するように構成されており、
前記膜状ミラーは、前記光ビームを反射して、前記反射された光ビームを提供するように構成されており、
前記少なくとも1つの光検出器は、前記光ビームの少なくとも一部を受信し、音響入力信号により生じる前記膜状ミラーの振動を示すマイクロフォン信号を前記反射された光ビームに基づいて生成するように構成されており、
前記音響プロセッサは、前記基準周波数信号に対する前記マイクロフォン信号に基づいて、前記音響入力信号の周波数および振幅のうちの少なくとも一方を決定するように構成されている、光マイクロフォンシステム。
[付記19]
前記マイクロフォン信号は、前記第1直線偏光と前記第2直線偏光との間の周期的遷移に関連するキャリア信号と、前記音響入力信号に対応するベースバンド信号とを含む周波数変調(FM)信号であり、前記音響プロセッサは、前記基準周波数信号によって前記マイクロフォン信号を復調することにより、前記音響入力信号の振幅および周波数のうちの少なくとも一方を決定するように構成されている、付記18に記載の光マイクロフォンシステム。
[付記20]
前記音響プロセッサは、前記音響入力信号の最小可聴検出周波数よりも低い更新周波数で、前記基準周波数信号を、前記反射された光ビームの前記第1および第2直線偏光間の周期的遷移に対応する固有周波数に関連する周波数に位相ロックし、前記基準周波数信号によって前記マイクロフォン信号を復調することにより、前記音響入力信号の周波数および振幅のうちの少なくとも一方を決定するように構成されている、付記18に記載の光マイクロフォンシステム。
以上の説明は、本発明の一例である。本発明を説明する上で、構成または方法のあらゆる組み合わせを説明することは可能ではないが、当業者であれば、本発明の多くのさらなる組み合わせや置換が可能であることを認識し得る。したがって、本発明は、特許請求の範囲の思想および範囲内に含まれるそのような変更、修正、および変形をすべて包含することが意図される。

Claims (14)

  1. 光マイクロフォンシステムであって、
    第1直線偏光光ビームの放射と第2直線偏光の光ビームの放射との間で発振するように垂直キャビティ面発光レーザ(VCSEL)として構成されたレーザと、
    前記光ビームを反射するとともに、音響入力信号に応答して振動するように構成された膜状ミラーを備える光キャビティシステムと、ここで、反射された光ビームの少なくとも一部が前記VCSELに反射され、前記VCSELは、前記反射された光ビームを受信することに応答して、前記第1直線偏光の光ビームの放射と前記第2直線偏光の光ビームの放射との間で発振し、
    前記光ビームの少なくとも一部を受信し、前記光ビームの反射に基づいて前記音響入力信号により生じる前記膜状ミラーの振動を示すベースバンド信号と、前記光ビームの直線偏光に関連するキャリア信号とを含む周波数変調(FM)マイクロフォン信号を生成するように構成された少なくとも1つの光検出器と、
    前記マイクロフォン信号を処理して前記音響入力信号の特性を決定するように構成された音響プロセッサと、を備える光マイクロフォンシステム。
  2. 前記音響プロセッサは、前記キャリア信号に関連する基準周波数信号によってマイクロフォン信号を復調して、前記音響入力信号の振幅および周波数のうちの少なくとも一方を決定するように構成されている、請求項1に記載の光マイクロフォンシステム。
  3. 前記光キャビティシステムは、前記レーザと前記膜状ミラーとの間に配置されて、前記光ビームを第1直線偏光から円偏光に変換するとともに、前記反射された光ビームを前記円偏光から第2直線偏光に変換するように構成された1/4波長板をさらに備える、請求項1に記載の光マイクロフォンシステム。
  4. 前記光キャビティシステムは、前記少なくとも1つの光検出器をそれぞれ覆い、それぞれの前記光検出器に対して前記第1および第2直線偏光のうちの一方を実質的にフィルタリングするように構成された少なくとも1つの偏光フィルタをさらに備える、請求項に記載の光マイクロフォンシステム。
  5. 前記マイクロフォン信号は、前記反射された光ビームの前記第1および第2直線偏光間の発振に対応する周期的遷移を含み、
    前記光マイクロフォンシステムはさらに、前記反射された光ビームの前記第1および第2直線偏光間の前記周期的遷移に対応する固有周波数に関連する周波数に位相ロックされた基準周波数信号を生成するように構成された局部発振器をさらに備え、前記音響プロセッサは、前記基準周波数信号によって前記マイクロフォン信号を復調することにより前記音響入力信号の特性の少なくとも一部に対応する前記マイクロフォン信号の前記周期的遷移の周波数を決定するように構成されている、請求項に記載の光マイクロフォンシステム。
  6. 前記音響入力信号の最小可聴検出周波数よりも低い更新周波数で前記光ビームの周期的な直線偏光の遷移に関連する周波数に位相ロックループによって位相ロックされた基準周波数信号を生成するように構成された局部発振器をさらに備え、前記音響プロセッサは、前記基準周波数信号によって前記マイクロフォン信号を復調することにより前記音響入力信号の特性を決定するように構成されている、請求項1に記載の光マイクロフォンシステム。
  7. 前記少なくとも1つの光検出器は、前記レーザに関連する利得媒質を実質的に囲み前記利得媒質とともに実質的に平面上に位置して複数のマイクロフォン信号をそれぞれ生成するように構成された複数の光検出器を備え、前記音響プロセッサは、前記複数のマイクロフォン信号に基づいて前記音響入力信号の特性を決定するように構成されている、請求項1に記載の光マイクロフォンシステム。
  8. 前記音響入力信号を前記膜状ミラーに向けて反射するように構成された音響反射器をさらに備える請求項1に記載の光マイクロフォンシステム。
  9. 前記膜状ミラーは部分的に銀色であって、前記光ビームの第1部分を反射するとともに前記光ビームの第2部分を透過させるように構成されており、
    前記光マイクロフォンシステムはさらに、前記光ビームの第2部分を、第1直線偏光と該第1直線偏光に対して直交する第2直線偏光とに分離するように構成された偏光ビームスプリッタを備え、前記少なくとも1つの光検出器は、前記第1および第2直線偏光のうちの少なくとも一方に関して前記光ビームの第2部分の強度を監視することにより、前記第1および第2直線偏光間の前記光ビームの第2部分の発振に対応する周波数を有するマイクロフォン信号を生成するように構成されており、前記音響プロセッサは、前記マイクロフォン信号の周波数に基づいて前記音響入力信号の特性を決定するように構成されている、請求項1に記載の光マイクロフォンシステム。
  10. 前記少なくとも1つの光検出器は、
    前記第1直線偏光に関して前記光ビームの前記第2部分の強度を監視して第1マイクロフォン信号を生成するように構成された第1光検出器と、
    前記第2直線偏光に関して前記光ビームの前記第2部分の強度を監視して第2マイクロフォン信号を生成するように構成された第2光検出器と、を備え、
    前記音響プロセッサは、前記第1マイクロフォン信号と前記第2マイクロフォン信号との間の数学的差分の周波数に基づいて前記音響入力信号の特性を決定するように構成されている、請求項に記載の光マイクロフォンシステム。
  11. 音響入力信号の特性を決定するための方法であって、
    レーザにより直線偏光の光ビームを生成すること、ここで、光ビームの直線偏光は、第1直線偏光と第2直線偏光との間で周期的に切り替えられ、
    前記レーザと前記光ビームを反射するように構成された膜状ミラーとを含む光キャビティシステムに前記光ビームを供給すること、ここで、反射された光ビームの少なくとも一部が前記レーザに反射され、前記レーザは、前記反射された光ビームを受信することに応答して、前記第1直線偏光の光ビームの放射と前記第2直線偏光の光ビームの放射との間で発振するように構成され、
    前記光ビームの少なくとも一部を受信するように構成された少なくとも1つの光検出器により、前記光ビームの反射に基づいて前記音響入力信号により生じる前記膜状ミラーの振動を示すベースバンド信号と、前記光ビームの直線偏光に関連するキャリア信号とを含む周波数変調(FM)マイクロフォン信号を生成すること、
    基準周波数信号によって前記マイクロフォン信号を復調して前記音響入力信号の特性を決定すること、を備える方法。
  12. 音響入力信号の特性を決定するための方法であって、
    レーザにより直線偏光の光ビームを生成すること、
    前記レーザと前記光ビームを反射するように構成された膜状ミラーとを含む光キャビティシステムに前記光ビームを供給すること、
    前記光ビームの少なくとも一部を受信するように構成された少なくとも1つの光検出器により、前記光ビームの反射に基づいて前記音響入力信号により生じる前記膜状ミラーの振動を示すベースバンド信号と、前記光ビームの直線偏光に関連するキャリア信号とを含む周波数変調(FM)マイクロフォン信号を生成すること、
    基準周波数信号によって前記マイクロフォン信号を復調して前記音響入力信号の特性を決定すること、を備え、
    前記光ビームを生成することは、前記光ビームの直線偏光を、第1直線偏光と第2直線偏光との間で周期的に切り替えることを含み、
    前記マイクロフォン信号を生成することは、前記マイクロフォン信号の周波数が、前記光ビームの直線偏光における前記第1直線偏光と前記第2直線偏光との間の周期的な切り替えの周波数に基づき、且つ前記音響入力信号により生じる前記膜状ミラーの振動に基づくものとなるように、前記マイクロフォン信号を生成することを含む、方法。
  13. 前記基準周波数信号を局部発振器によって生成することをさらに備え、前記基準周波数信号は、前記光ビームの前記第1直線偏光と前記第2直線偏光との間の周期的な切り替えに対応する固有周波数に関連する周波数を有しており、
    前記マイクロフォン信号を復調することは、前記基準周波数信号によって前記マイクロフォン信号を復調することにより、前記光ビームの前記第1直線偏光と前記第2直線偏光との間の周期的な切り替えに関連するキャリア信号を前記マイクロフォン信号から除去することを含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記音響入力信号の最小可聴検出周波数よりも低い更新周波数で前記基準周波数信号を前記光ビームの周期的な直線偏光の遷移に関連する周波数に位相ロックすることをさらに備える請求項11に記載の方法。
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