JP6501469B2 - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents

基板処理装置及び基板処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6501469B2
JP6501469B2 JP2014181471A JP2014181471A JP6501469B2 JP 6501469 B2 JP6501469 B2 JP 6501469B2 JP 2014181471 A JP2014181471 A JP 2014181471A JP 2014181471 A JP2014181471 A JP 2014181471A JP 6501469 B2 JP6501469 B2 JP 6501469B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
processing
air
target surface
flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014181471A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016058446A5 (ja
JP2016058446A (ja
Inventor
裕次 長嶋
裕次 長嶋
松下 淳
淳 松下
林 航之介
航之介 林
邦浩 宮崎
邦浩 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Mechatronics Corp
Original Assignee
Shibaura Mechatronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shibaura Mechatronics Corp filed Critical Shibaura Mechatronics Corp
Priority to JP2014181471A priority Critical patent/JP6501469B2/ja
Publication of JP2016058446A publication Critical patent/JP2016058446A/ja
Publication of JP2016058446A5 publication Critical patent/JP2016058446A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6501469B2 publication Critical patent/JP6501469B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)
  • Weting (AREA)

Description

本発明の実施形態は、基板処理装置及び基板処理方法に関する。
半導体や液晶パネルなどの製造工程では、ウェーハや液晶基板などの基板の処理対象面に処理液(例えばレジスト剥離液や洗浄液など)を供給し、処理対象面を処理する基板処理装置が用いられている。この基板処理装置の中には、基板を水平状態で回転させて基板の処理対象面の略中央に処理液を供給し、その処理液を遠心力によって処理対象面に広げるスピン処理装置が開発されている。
例えば、基板の処理対象面上のレジストを除去する場合には、レジスト剥離液としてSPM(硫酸及び過酸化水素水の混合液)を用いることがあり、100℃以上にSPMを温めて基板の処理対象面上のレジストを除去する。このとき、SPMを温める方法としては、基板の処理対象面の上方に位置する加熱部によって処理対象面を加熱し、その処理対象面にSPMを供給する方法が提案されている。加熱部は基板の処理対象面全体を均一に加熱するため、その全体を覆うように形成されている。
このような基板処理装置では、通常、ULPA(Ultra Low Penetration Air)フィルタを通過した清浄な空気がダウンフローとして基板処理装置内をクリーンな雰囲気にしている。これにより、基板処理装置内、特に、基板の処理対象面上に塵や埃などの不純物が付着することが抑えられるため、基板を清潔な状態で処理することが可能になっている。
特開2008−34779号公報
しかしながら、前述の基板処理装置では、加熱部が基板処理中に基板の処理対象面の上方に位置するため、基板の処理対象面に向かう清浄な空気の流れが加熱部によって妨げられ、清浄な空気が基板の処理対象面に直接供給されなくなる。このため、基板の処理対象面やその周囲から塵や埃などの不純物を除去することが困難となり、基板を清潔な状態で処理することができなくなってしまう。
本発明が解決しようとする課題は、基板を清潔な状態で処理することができる基板処理装置及び基板処理方法を提供することである。
実施形態に係る基板処理装置は、基板を収容し、収容した前記基板の処理対象面に向けて清浄な空気が流れる処理室と、
前記処理室内の前記基板の処理対象面に処理液を供給するノズルと、
前記空気の流れを妨げる位置から前記処理室内の前記基板の処理対象面を加熱する加熱部と、前記空気の流れを妨げる位置から前記空気の流れを妨げない位置に前記加熱部を移動させる移動機構と、を備え、
前記移動機構は、前記ノズルにより前記処理液が前記処理室内の前記基板の処理対象面に供給されている状態で、前記空気の流れを妨げる位置から前記空気の流れを妨げない位置に前記加熱部を移動させる。
実施形態に係る基板処理方法は、基板を収容する処理室内の前記基板の処理対象面に向けて清浄な空気を流す工程と、
前記空気が前記処理室内の前記基板の処理対象面に向かって流れている状態で、前記処理室内の前記基板の処理対象面に処理液を供給する工程と、
前記処理液を供給する工程前又は途中から、前記空気の流れを妨げる位置に存在する加熱部により前記処理室内の前記基板の処理対象面を加熱する工程と、
前記空気の流れを妨げる位置から前記空気の流れを妨げない位置に前記加熱部を移動させる工程と、を有し、
前記加熱部を移動させる工程では、前記処理液が前記処理室内の前記基板の処理対象面に供給されている状態で、前記空気の流れを妨げる位置から前記空気の流れを妨げない位置に前記加熱部を移動させる。
本発明の実施形態によれば、基板を清潔な状態で処理することができる。
第1の実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示す図である。 第1の実施形態に係る加熱部を示す平面図である。 第1の実施形態に係る基板処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示す図である。 第3の実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示す図である。 第4の実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示す図である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について図1乃至図3を参照して説明する。
図1に示すように、第1の実施形態に係る基板処理装置1は、処理室となる処理ボックス2と、その処理ボックス2内に設けられたカップ3と、そのカップ3内で塗布対象物となる基板Wを水平状態で支持するテーブル4と、そのテーブル4を水平面内で回転させる回転機構5と、テーブル4上の基板Wの処理対象面に処理液を供給するノズル6と、そのノズル6を移動させるノズル移動機構7と、テーブル4上の基板Wの処理対象面を加熱する加熱部8と、その加熱部8を移動させる加熱移動機構9と、各部を制御する制御部10とを備えている。
処理ボックス2は、カップ3やテーブル4などを収容する処理室である。この処理ボックスの側面には、加熱部8を格納する格納室2aが形成されている。この格納室2aの内部は開口部2bを介して処理ボックス2の内部につながっている。また、処理ボックス2の上部には、外部の空気を清浄化して取り込む空気清浄部2cが設けられている。この空気清浄部2cは、例えばフィルタやファンなどにより構成されている。空気清浄部2cは制御部10に電気的に接続されており、その駆動が制御部10により制御される。フィルタとしては、例えば、ULPAフィルタやHEPA(High Efficienty Particulate Air)フィルタなどを用いることが可能である。
処理ボックス2外の空気は、空気清浄部2cにより清浄化され、処理ボックス2内に流入してダウンフローとなり、処理ボックス2内は上から下に空気が流れる雰囲気になっている。これにより、処理ボックス2内の塵や埃などが舞うことが抑えられ、特に、基板Wの処理対象面上に塵や埃などの不純物が付着することが抑えられる。なお、空気清浄部2cのファンは気流を生じさせる気流発生部として機能するが、必須ではなく、例えば、処理ボックス2の上部に空気清浄部2cとしてフィルタのみを設け、工場設備などによるダウンフローによって外部の空気がフィルタを介して処理ボックス2内に流入するようにしても良い。
カップ3は、円筒形状に形成されており、テーブル4を周囲から囲んで内部に収容する。カップ3の周壁の上部は径方向の内側に向かって傾斜しており、テーブル4上の基板Wの処理対象面が露出するように開口している。このカップ3は、回転する基板W上から流れ落ちた処理液や飛散した処理液を受け取る。なお、カップ3の底部には、受け取った処理液を排出するための排出管(図示せず)が接続されている。この排気管は、ダウンフローの気流を排気する役割も有しており、排気及び排液が可能となるように分岐している。
テーブル4は、カップ3内の中央付近に位置付けられ、水平状態で回転可能に設けられている。このテーブル4は、ピンなどの支持部材4aを複数有しており、それらの支持部材4aにより、ウェーハや液晶基板などの基板Wを着脱可能に支持する。この基板Wの処理対象面には、例えばマスク用などのレジスト膜(レジスト層)が形成されている。この場合には、処理液としてレジスト剥離液を用いる。このレジスト剥離液としては、例えばSPM(硫酸及び過酸化水素水の混合液)などを用いることが可能である。
回転機構5は、テーブル4の中心を回転軸としてテーブル4を回転させる機構であり、例えば、テーブル4に連結された回転軸やその回転軸を回転させるモータなどを有している。この回転機構5は制御部10に電気的に接続されており、その駆動が制御部10により制御される。
ノズル6は、ノズル移動機構7によりテーブル4の上方に支持されており、テーブル4上の基板Wの処理対象面に沿う一方向(図1中の左右方向)に移動可能になっている。このノズル6は、配管を介して処理液を貯留するタンクや駆動源となるポンプ、供給量を調整するバルブなど(いずれも図示せず)に接続されており、液貯留部から配管を介して供給された処理液をテーブル4上の基板Wの処理対象面に吐出する。
ノズル移動機構7は、ノズル6を保持してテーブル4上の基板Wの処理対象面に沿う一方向(図1中の左右方向)に移動させる機構である。このノズル移動機構7は制御部10に電気的に接続されており、その駆動が制御部10により制御される。ノズル移動機構7としては、例えば、サーボモータを駆動源とする送りねじ式の移動機構やリニアモータを駆動源とするリニアモータ式の移動機構などを用いることが可能である。
加熱部8は、複数のランプ8a及びそれらのランプ8aを収容する筐体となるボックス8bを有し、各ランプ8aの点灯によりテーブル4上の基板Wの処理対象面に光を照射する。この加熱部8は加熱移動機構9によりテーブル4の上方に支持されており、テーブル4上の基板Wの処理対象面に沿う一方向(図1中の左右方向)に移動可能になっている。加熱部8は、テーブル4上の基板Wの処理対象面に近接して対向する加熱位置(図1中の実線の位置)と格納室2a内の格納位置(図1中の二点鎖線の位置)とに移動する。この加熱部8は制御部10に電気的に接続されており、その駆動が制御部10により制御される。
図2に示すように、各ランプ8aは、例えば直管タイプのランプであり、ノズル6の移動方向に平行にされてその移動方向に直交する方向に並べられ、ボックス8b内に設けられている。ボックス8bは各ランプ8aから照射された光を透過する透過性を有しており、自身及びノズル6の互いの移動を妨げないように切欠き部8b1を有している。この切欠き部8b1は、加熱部8の移動方向及びノズル6の移動方向に沿って延びており、例えば平面視で矩形状に形成されている。
このような加熱部8は、テーブル4上の基板Wの処理対象面を加熱することで、そのテーブル4上の基板Wの処理対象面に供給された処理液を温めることが可能である。この処理液がレジスト剥離液のSPMである場合には、基板Wの処理対象面を加熱する加熱温度は例えば180℃である。これは、レジストの溶解を促進させるために基板Wの処理対象面上のSPMの液体温度を例えば150℃以上320℃以下の範囲内とするためである。
ここで、加熱部8としては、直管タイプのランプ8aを複数本並列に設けたもの以外にも、例えば、電球タイプのランプを複数個アレイ状に設けたものなどを用いることが可能である。また、ランプ8aとしては、例えば、ハロゲンランプやキセノンフラッシュランプ(一例として、400〜1000nmの波長光を有するフラッシュランプ)などを用いることが可能である。
さらに、加熱部8としては、テーブル4上の基板Wの処理対象面に対して電磁波を照射する各種の照射部を用いることが可能であり、光を照射するもの以外にも、例えば、テーブル4上の基板Wの処理対象面に対して遠赤外線を照射する遠赤ヒータやマイクロ波を照射するマイクロ波ヒータなどを用いることが可能であり、それ以外にも各種ヒータを用いることができる。
なお、前述のノズル6はノズル移動機構7によりテーブル4上の基板Wの半径方向に延びる直線上を移動するが、これに限るものではなく、例えば、半径方向に沿って延びる円弧上を移動しても良い。この場合には、円弧上を移動するノズル6の移動軌跡に沿って切欠き部8b1の形状を湾曲させるようにしても良く、このときには、切欠き部8b1の湾曲形状に合わせてランプ8aを配置する必要があるため、直管タイプのランプに比べ、配置の自由度が高い電球タイプのランプを用いることが望ましい。
図1に戻り、加熱移動機構9は、加熱部8を保持してテーブル4上の基板Wの処理対象面に沿う一方向(図1中の左右方向)に移動させる機構である。この加熱移動機構9は制御部10に電気的に接続されており、その駆動が制御部10により制御される。加熱移動機構9としては、例えば、サーボモータを駆動源とする送りねじ式の移動機構やリニアモータを駆動源とするリニアモータ式の移動機構などを用いることが可能である。
制御部10は、各部を集中的に制御するマイクロコンピュータと、基板処理に関する基板処理情報や各種プログラムなどを記憶する記憶部とを備えている。この制御部10は、基板処理情報や各種プログラムに基づいて空気清浄部2cや回転機構5、ノズル移動機構7、加熱部8、加熱移動機構9などを制御し、空気清浄部2cによる空気の取り込み、また、回転中のテーブル4上の基板Wの処理対象面に対するノズル6による処理液の供給や加熱部8による加熱、さらに、ノズル6や加熱部8の移動などの各種処理を行う。
次に、前述の基板処理装置1が行う基板処理について図3を参照して説明する。この基板処理の説明では、一例として、基板Wは処理対象面上にレジスト膜を有する基板であり、処理液はレジスト剥離液である。また、基板処理の前準備として、テーブル4上には基板Wがセットされており、加熱部8は加熱位置に存在している。加えて、清浄な空気がダウンフローとしてテーブル4上の基板Wの処理対象面に向かって流れている。
図3に示すように、加熱部8の各ランプ8aが点灯されてテーブル4上の基板Wの処理対象面に対する加熱が開始され(ステップS1)、所定の温度上昇時間が経過すると(ステップS2のYES)、ノズル6からレジスト剥離液をテーブル4上の基板Wの処理対象面に供給する基板処理が開始される(ステップS3)。
所定の温度上昇時間とは、基板Wの処理対象面の温度が所望の基板温度に上昇するまでの時間である。この温度上昇時間は例えば数秒から数十秒程度であり、実験的に予め求められて設定されている。
ステップS3の基板処理開始から所定の温度維持時間が経過すると(ステップS4のYES)、加熱部8の各ランプ8aが消灯されてテーブル4上の基板Wの処理対象面に対する加熱が停止され(ステップS5)、次いで、加熱部8が加熱移動機構9により加熱位置から格納位置に移動する(ステップS6)。その後、基板処理開始から所定の基板処理時間が経過すると(ステップS7のYES)、ノズル6からのレジスト剥離液供給、すなわち基板処理が停止される(ステップS8)。
所定の温度維持時間とは、レジスト剥離液の供給開始時、供給されたレジスト剥離液(常温)によって基板Wの処理対象面が急激に冷やされるため、その処理対象面の温度を加熱により所望の基板温度に維持するための時間である。この温度維持時間は例えば数秒から数十秒程度であり、実験的に予め求められて設定されている。
ここで、レジスト剥離液がSPMである場合には、前述の所望の基板温度は例えば180℃である。これは、基板Wの処理対象面上のSPMの液体温度を例えば150℃以上320℃以下の範囲内とするためであり、加熱部8が格納位置に移動しても、基板処理の間、SPMの温度を150℃以上に維持することが可能である温度に設定されている。なお、SPMを基板Wの処理対象面に供給する前に予め温めていると、酸化力が低下してしまうため、できるだけ処理の直前、すなわち、前述のように基板Wの処理対象面上で所望の液体温度に温めることが望ましい。
また、前述の基板処理の流れでは、ステップS2やステップS4のように経過時間に基づいて次の処理を開始しているが、これに限るものではなく、例えば、テーブル4上の基板Wの処理対象面の温度を温度測定部により測定し、測定した温度が所望の基板温度以上であるか否かの結果に基づいて次の処理を開始するようにしても良い。また、ステップS5において、加熱部8の移動開始前に各ランプ8aを消灯しているが、これに限るものではなく、例えば、加熱部8の移動途中や移動後に消灯するようにしても良い。
このような基板処理の流れでは、テーブル4上の基板Wの処理対象面が所望の基板温度となると、レジスト剥離液がノズル6から吐出され、回転するテーブル4上の基板Wの処理対象面の略中央に供給される。このレジスト剥離液が基板Wの回転による遠心力によって基板Wの処理対象面全体に広がり、レジスト剥離液の液膜が基板Wの処理対象面上に生成される。この過程でレジスト剥離液は、加熱部8によって加熱された基板Wの処理対処面により温められ、所望の液体温度となり、基板Wの処理対象面上のレジストが除去される。このとき、基板Wの処理対象面上のレジストはレジスト剥離液(例えばSPM)の酸化力によって二酸化炭素と水に分解される。つまり、基板Wとレジスト膜との境界面にレジスト剥離液が入り込み、レジスト剥離液の酸化力によって基板Wとの境界面側のレジストが分解され、基板Wからレジスト膜が剥離される。基板Wの処理対象面上のレジスト剥離液は、回転する基板Wの処理対象面の周縁から流れ落ち、あるいは、飛散してカップ3に受け取られる。
なお、レジスト剥離液の供給中、ノズル6はノズル移動機構7によりテーブル4上の基板Wの処理対象面に沿って半径方向に徐々に移動するが、この基板処理中のノズル6の移動は必須ではなく、ノズル6は移動せずに基板Wの処理対象面の略中央に対向したままでも良い。
次いで、前述の基板処理の流れにおける加熱部8の動作について詳述する。
加熱部8は、基板処理前(レジスト剥離液の供給前)からテーブル4上の基板Wの処理対象面に光を照射し、基板Wの処理対象面を加熱している。この加熱状態の基板Wの処理対象面上にレジスト剥離液が供給されると、その処理対象面上でレジスト剥離液が温められ、その温度は所望の液体温度となる。このとき、レジスト剥離液が光を吸収する場合には、レジスト剥離液自体も光によって加熱されることになる。なお、加熱部8による加熱は基板処理前からではなく、基板処理の途中から実行されても良い。
さらに、加熱部8は、前述のレジスト剥離液の供給開始から所定の温度維持時間だけ基板Wの処理対象面を加熱する。レジスト剥離液の供給開始時には、供給されたレジスト剥離液(常温)によって基板Wの処理対象面の温度が急激に下がるが、その処理対象面は加熱部8により所定の温度維持時間だけ加熱されるため、基板Wの処理対象面の温度が急激に低下することが抑えられ、基板Wの処理対象面の温度は所望の基板温度に維持される。
なお、レジスト剥離液がテーブル4上の基板Wの処理対象面全体に広がり、そのレジスト剥離液の液膜の温度が所望の液体温度になるが、その液膜の温度が一度所望の液体温度になれば、その後のレジスト剥離液(常温)の供給によって基板Wの処理対象面の温度が急激に下がることは無くなる。これは、所望の液体温度となった液膜により基板Wの処理対象面が覆われており、また、供給されたレジスト剥離液は、所望の液体温度となった液膜のレジスト剥離液と混ざって温まるためである。
前述のような加熱動作後、加熱部8は加熱移動機構9により処理ボックス2内の加熱位置から格納室2a内の格納位置に移動する。これにより、加熱部8は、基板処理中(レジスト剥離液の供給中)に、ダウンフローとなる空気の流れを妨げる位置から空気の流れを妨げない位置に移動するため、清浄な空気が基板処理中にテーブル4上の基板Wの処理対象面に十分に供給されることになる。したがって、基板Wの処理対象面やその周囲から塵や埃などの不純物が除去されるため、基板Wを清潔な状態で処理することができる。
ただし、基板処理中に基板Wの処理対象面に清浄な空気を供給するためには、前述の基板処理中ではなく、基板処理開始前に加熱部8を格納位置に移動させることが望ましい。ところが、基板Wの処理対象面の温度は前述のように基板処理開始時にレジスト剥離液(常温)の供給によって急激に下がるため、レジスト剥離液の供給に先立って基板Wの処理対象面を非常に高い温度まで加熱しておく必要が生じる。これは基板Wやその周囲の部品などにダメージを与えることになってしまう。そこで、基板Wやその周囲の部品などにダメージを与えるほど基板Wの温度を高温とするのではなく、前述のように、基板処理開始前の加熱に加え、基板処理開始時の基板Wの急激な温度低下を抑えるために基板処理開始から所定の温度維持時間、基板Wの処理対象面を加熱することが望ましい。この場合には、基板処理開始前ではなく、基板処理中に加熱部8を格納位置に移動させることになる。
なお、レジスト剥離液の供給停止後も基板Wの処理対象面上にレジスト剥離液を留まらせて基板処理を進行させる場合など、必要に応じてレジスト剥離液の供給停止と同時又は供給停止後に加熱部8を格納位置に移動させることが可能である。さらに、次工程で洗浄液による洗浄処理を続けて行う場合(一連の処理を行う場合)など、加熱部8が不要となるタイミングで、加熱部8を格納位置に移動させることも可能である。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、ノズル6により処理液が処理ボックス2内の基板Wの処理対象面に供給されている状態で、空気の流れを妨げる位置から空気の流れを妨げない位置に加熱部8を移動させることによって、基板Wを処理する基板処理中(処理液の供給中)に清浄な空気が基板Wの処理対象面に十分に供給されることになる。これにより、基板Wの処理対象面やその周囲から塵や埃などの不純物が除去されるため、基板Wを清潔な状態で処理することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について図4を参照して説明する。なお、第2の実施形態では、第1の実施形態との相違点(処理ボックス2及び加熱移動機構9)について説明し、その他の説明は省略する。
図4に示すように、第2の実施形態に係る基板処理装置1において、加熱移動機構9は、加熱部8の端部を回転軸として加熱部8を回転させて移動させる移動機構である。この加熱移動機構9によって加熱部8はテーブル4上の基板Wの処理対象面に近接して対向する加熱位置(図4中の実線の位置)と、その加熱位置に直交する退避位置(図4中の二点鎖線の位置)とに移動する。
処理ボックス2は、第1の実施形態に係る格納室2aを有しておらず、加熱部8が加熱移動機構9により回動することが可能となる大きさに形成されている。なお、加熱部8は自身の移動によりノズル6やノズル移動機構7に接触しないように形成されている。例えば、加熱部8が加熱移動機構9によって加熱位置から退避位置に移動する場合には、ノズル移動機構7は加熱部8の切欠き部8b1を通過する。ただし、ノズル移動機構7が加熱部8の移動を邪魔する場合には、そのノズル移動機構7自体を加熱部8の移動を邪魔しない位置まで移動させるようにしても良い。
このような基板処理装置1によれば、加熱部8は基板処理中(処理液の供給中)に加熱移動機構9により加熱位置から退避位置に移動する。これにより、加熱部8は、ダウンフローとなる空気の流れを妨げる位置から空気の流れを妨げない位置に移動するため、清浄な空気が基板処理中にテーブル4上の基板Wの処理対象面に十分に供給されることになる。したがって、基板Wの処理対象面やその周囲から塵や埃などの不純物が除去されるため、基板Wを清潔な状態で処理することができる。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることが可能となり、すなわち、基板Wを清潔な状態で処理することができる。さらに、第1の実施形態に比べ、格納室2aを無くすことが可能となるので、基板処理装置1の横方向の大きさを小さくすることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について図5を参照して説明する。なお、第3の実施形態では、第2の実施形態との相違点(加熱部8及び加熱移動機構9)について説明し、その他の説明は省略する。
図5に示すように、第3の実施形態に係る基板処理装置1において、加熱部8は、その略中央から二つに分割可能に形成されており、第1の加熱部8A及び第2の加熱部8Bとして分割される。また、加熱移動機構9は、第1の加熱部8Aを移動させる第1の加熱移動機構9A及び第2の加熱部8Bを移動させる第2の加熱移動機構9Bにより構成されている。
第1の加熱移動機構9A及び第2の加熱移動機構9Bは、互いに反対方向に第1の加熱部8A及び第2の加熱部8Bを回転させて移動させる。これらの第1の加熱移動機構9A及び第2の加熱移動機構9Bによって第1の加熱部8A及び第2の加熱部8Bはテーブル4上の基板Wの処理対象面に近接して対向する加熱位置(図5中の実線の位置)と、その加熱位置に直交する退避位置(図5中の二点鎖線の位置)とに移動する。
このような基板処理装置1によれば、第1の加熱部8A及び第2の加熱部8Bは基板処理中(処理液の供給中)に第1の加熱移動機構9A及び第2の加熱移動機構9Bにより加熱位置から退避位置に移動する。これにより、加熱部8は、ダウンフローとなる空気の流れを妨げる位置から空気の流れを妨げない位置に移動するため、清浄な空気が基板処理中にテーブル4上の基板Wの処理対象面に十分に供給されることになる。したがって、基板Wの処理対象面やその周囲から塵や埃などの不純物が除去されるため、基板Wを清潔な状態で処理することができる。
以上説明したように、第3の実施形態によれば、第2の実施形態と同様の効果を得ることが可能となり、すなわち、基板Wを清潔な状態で処理することができる。さらに、第2の実施形態に比べ、加熱部8を第1の加熱部8A及び第2の加熱部8Bとして分割することが可能となるので、基板処理装置1の縦方向(高さ方向)の大きさを小さくすることができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態について図6を参照して説明する。なお、第4の実施形態では、第1の実施形態との相違点(処理ボックス2)について説明し、その他の説明は省略する。
図6に示すように、第4の実施形態に係る基板処理装置1においては、第1の実施形態に係る処理ボックス2が二つ並べて設けられている。各処理ボックス2は、第1の実施形態に係る格納室2aを有しておらず、互いに対向する位置に開口部2bを有している。それらの開口部2bを通過するように加熱移動機構9が設けられている。
加熱移動機構9は、一方の処理ボックス(第1の処理室)2内のテーブル4上の基板Wの処理対象面に近接して対向する加熱位置(図6中の実線の位置)と、他方の処理ボックス(第2の処理室)2内のテーブル4上の基板Wの処理対象面に近接して対向する加熱位置(図6中の二点鎖線の位置)とに加熱部8を移動させる。
このような基板処理装置1によれば、基板処理中の処理ボックス2において、加熱部8は加熱移動機構9により基板処理中の処理ボックス2の加熱位置から未処理中の処理ボックス2の加熱位置に移動する。これにより、基板処理中の処理ボックス2において、加熱部8は、ダウンフローとなる空気の流れを妨げる位置から空気の流れを妨げない位置に移動するため、清浄な空気が基板処理中にテーブル4上の基板Wの処理対象面に十分に供給されることになる。したがって、基板Wの処理対象面やその周囲から塵や埃などの不純物が除去されるため、基板Wを清潔な状態で処理することができる。
その後、未処理中の処理ボックス2において、基板処理が開始されると、加熱部8は加熱移動機構9により基板処理中の処理ボックス2の加熱位置から未処理中の処理ボックス2の加熱位置に移動する。これにより、前述と同様にして基板Wを清潔な状態で処理することができる。さらに、二つの処理ボックス2で一つの加熱部8を共通で用いることが可能となるので、処理ボックス2ごとに加熱部8を設ける場合に比べ、装置の簡略化及び低価格化を実現することができる。
以上説明したように、第4の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることが可能となり、すなわち、基板Wを清潔な状態で処理することができる。さらに、複数台の処理ボックス2において加熱部8を共通で用いることが可能となるので、装置の簡略化及び低価格化を実現することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 基板処理装置
2 処理ボックス
2c 空気清浄部
6 ノズル
8 加熱部
8A 加熱部
8B 加熱部
9 加熱移動機構
9A 加熱移動機構
9B 加熱移動機構
W 基板

Claims (6)

  1. 基板を収容し、収容した前記基板の処理対象面に向けて清浄な空気が流れる処理室と、
    前記処理室内の前記基板の処理対象面に処理液を供給するノズルと、
    前記空気の流れを妨げる位置から前記処理室内の前記基板の処理対象面を加熱する加熱部と、
    前記空気の流れを妨げる位置から前記空気の流れを妨げない位置に前記加熱部を移動させる移動機構と、を備え、
    前記移動機構は、前記ノズルにより前記処理液が前記処理室内の前記基板の処理対象面に供給されている状態で、前記空気の流れを妨げる位置から前記空気の流れを妨げない位置に前記加熱部を移動させることを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記加熱部は、前記処理室内の前記基板の処理対象面に前記処理液を供給している状態の前記ノズルを避けて移動するための切欠き部を有していることを特徴とする請求項に記載の基板処理装置。
  3. 前記加熱部は、前記加熱部の端部を回転中心として回転可能に形成されており、
    前記移動機構は、前記加熱部を回転させて前記空気の流れを妨げる位置から前記空気の流れを妨げない位置に前記加熱部を移動させることを特徴とする請求項1又は請求項に記載の基板処理装置。
  4. 基板を収容し、収容した前記基板の処理対象面に向けて清浄な空気が流れる処理室と、
    前記処理室内の前記基板の処理対象面に処理液を供給するノズルと、
    前記空気の流れを妨げる位置から前記処理室内の前記基板の処理対象面を加熱する加熱部と、
    前記空気の流れを妨げる位置から前記空気の流れを妨げない位置に前記加熱部を移動させる移動機構と、を備え、
    前記加熱部は、複数に分割可能に形成されており、
    前記移動機構は、前記加熱部を複数に分割して前記空気の流れを妨げる位置から前記空気の流れを妨げない位置に移動させることを特徴とする板処理装置。
  5. 基板を収容し、収容した前記基板の処理対象面に向けて清浄な空気が流れる処理室と、
    前記処理室内の前記基板の処理対象面に処理液を供給するノズルと、
    前記空気の流れを妨げる位置から前記処理室内の前記基板の処理対象面を加熱する加熱部と、
    前記空気の流れを妨げる位置から前記空気の流れを妨げない位置に前記加熱部を移動させる移動機構と、を備え、
    前記処理室は、複数設けられており、
    前記ノズルは、前記処理室ごとに設けられており、
    前記移動機構は、前記複数の処理室のうち第1の処理室の前記空気の流れを妨げる位置から、前記第1の処理室の前記空気の流れを妨げない位置として前記第1の処理室以外の第2の処理室の前記空気の流れを妨げる位置に前記加熱部を移動させることを特徴とする板処理装置。
  6. 基板を収容する処理室内の前記基板の処理対象面に向けて清浄な空気を流す工程と、
    前記空気が前記処理室内の前記基板の処理対象面に向かって流れている状態で、前記処理室内の前記基板の処理対象面に処理液を供給する工程と、
    前記処理液を供給する工程前又は途中から、前記空気の流れを妨げる位置に存在する加熱部により前記処理室内の前記基板の処理対象面を加熱する工程と、
    前記空気の流れを妨げる位置から前記空気の流れを妨げない位置に前記加熱部を移動させる工程と、を有し、
    前記加熱部を移動させる工程では、前記処理液が前記処理室内の前記基板の処理対象面に供給されている状態で、前記空気の流れを妨げる位置から前記空気の流れを妨げない位置に前記加熱部を移動させることを特徴とする基板処理方法。
JP2014181471A 2014-09-05 2014-09-05 基板処理装置及び基板処理方法 Active JP6501469B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014181471A JP6501469B2 (ja) 2014-09-05 2014-09-05 基板処理装置及び基板処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014181471A JP6501469B2 (ja) 2014-09-05 2014-09-05 基板処理装置及び基板処理方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016058446A JP2016058446A (ja) 2016-04-21
JP2016058446A5 JP2016058446A5 (ja) 2017-10-19
JP6501469B2 true JP6501469B2 (ja) 2019-04-17

Family

ID=55758820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014181471A Active JP6501469B2 (ja) 2014-09-05 2014-09-05 基板処理装置及び基板処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6501469B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004221155A (ja) * 2003-01-10 2004-08-05 Tokyo Electron Ltd 酸化膜の除去方法、加熱方法、及び処理装置
JP5420596B2 (ja) * 2011-07-12 2014-02-19 東京エレクトロン株式会社 液処理装置および液処理方法
JP6242057B2 (ja) * 2013-02-15 2017-12-06 株式会社Screenホールディングス 基板処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016058446A (ja) 2016-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI483333B (zh) 液體處理裝置、液體處理方法及記憶媒體
KR101783079B1 (ko) 액처리 장치 및 액처리 방법
TWI490938B (zh) A substrate processing apparatus and a heater cleaning method
TWI649822B (zh) 基板處理裝置及基板處理方法
JP5139844B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
KR101688689B1 (ko) 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
KR102088539B1 (ko) 기판 처리 방법 및 기판 처리 장치
KR101864001B1 (ko) 기판 처리 방법 및 기판 처리 장치
TW201523725A (zh) 基板處理裝置及基板處理方法
JP2012222329A (ja) 液処理方法及び液処理装置
KR101602554B1 (ko) 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
US20140060573A1 (en) Substrate treatment method and substrate treatment apparatus
WO2014157179A1 (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
JP6111282B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
TWI677018B (zh) 基板處理裝置
JP2015211201A (ja) 基板処理装置
JP6028892B2 (ja) 基板処理装置
JP2010245575A (ja) スピン処理装置及びスピン処理方法
JP5523502B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP6501469B2 (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
JP5999625B2 (ja) 基板処理方法
JP2013243413A (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP6402216B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP6402215B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP2004056070A (ja) スピン処理装置及びスピン処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170904

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170906

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180605

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180806

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190319

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6501469

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150