以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
<1−1.構成概要>
図1は、画像形成装置10の外観を示す図であり、図2は、画像形成装置10の機能ブロックを示す図である。ここでは、画像形成装置10として、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))を例示する。
MFP10は、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能およびボックス格納機能などを備える装置(複合機とも称する)である。具体的には、MFP10は、図2の機能ブロック図に示すように、画像読取部2、印刷出力部3、通信部4、格納部5、操作部6およびコントローラ9等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
このMFP10は、後述のように、画像に関する複数(ここでは3つ)の入力手段と、画像に関する複数(ここでは3つ)の出力手段とを有している。また、MFP10にて実行されるジョブにおいては、当該複数の入力手段のいずれかを用いて画像データが入力され、当該複数の出力手段のいずれかを用いて画像データが出力される。
画像読取部(スキャン部とも称される)2は、MFP10の所定の位置に載置された原稿を光学的に読み取って(すなわちスキャンして)、当該原稿の画像データ(入力画像データ)(原稿画像データないしスキャン画像データとも称する)を生成する処理部である。この画像読取部2は、スキャン処理(読取処理)によって生成された画像データ(スキャン画像データ)を利用するジョブ(コピージョブ、スキャンジョブ、FAX送信ジョブ等)における入力手段(画像データ入力部)として動作する。
印刷出力部3は、印刷対象に関するデータに基づいて紙などの各種の媒体に画像(画像データ)を印刷出力する出力部である。この印刷出力部3は、印刷対象の画像データ(出力画像データ)を印刷出力するジョブ(プリントジョブ、FAX受信ジョブ等)における出力手段(画像データ出力部)として動作する。
通信部4は、各種通信を行うことが可能な処理部である。
具体的には、通信部4は、ネットワーク通信を行うネットワーク通信部4xを備える。ネットワーク通信部4xは、各種データを送信するネットワーク送信部4aと各種データを受信するネットワーク受信部4bとを有する。このネットワーク通信では、たとえば、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)等の各種のプロトコルが利用される。ネットワーク受信部4bは、ネットワーク通信にて受信された各種データ(詳細には入力画像データ)を利用するジョブ(たとえばプリントジョブ)における入力手段として動作する。ネットワーク送信部4aは、当該ネットワーク通信にて他の装置に対して各種データ(詳細には出力画像データ)を送信するジョブ(たとえばスキャンジョブ)における出力手段として動作する。
また、通信部4は、公衆回線等を介したファクシミリ通信を行うファクシミリ通信部4y(単に、FAX通信部4yとも称する)をも備える。ファクシミリ通信部4yは、ファクシミリ送信部4c(単に、FAX送信部4cとも称する)とファクシミリ受信部4d(単に、FAX受信部4dとも称する)とを有する。ファクシミリ受信部4dは、公衆回線等を介して受信されたファクシミリ受信データ(入力画像データ)を利用するジョブ(たとえばFAX受信ジョブ)における入力手段として動作する。ファクシミリ送信部4cは、ファクシミリ送信データ(出力画像データ)を公衆回線等を介して送信するジョブ(たとえばFAX送信ジョブ)における出力手段として動作する。
格納部5は、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置で構成される。格納部5は、各種の画像データ等を記憶する。また、格納部5は、複数の入力手段のいずれかを介して入力された画像データを格納するとともに、複数の出力手段のいずれかによって出力される前の画像データ(出力を待機している画像データ)を格納する。すなわち、当該格納部5は、画像データの中間バッファとして機能している。また、格納部5には、画像生成部16によって生成されたサムネイル画像Tもが格納される。さらに、格納部5は、MFP10にて実行中(処理中)のジョブの進捗状況を含むジョブ管理情報をジョブ管理テーブル800(図9等参照)に格納する。たとえば、当該ジョブ管理テーブル800には、ジョブ番号、ジョブ種類、ユーザID、入力動作状態、入力済ページ数、出力動作状態および出力済ページ数がジョブ管理情報として登録される。
操作部6は、MFP10に対する操作入力を受け付ける操作入力部6aと、各種情報の表示出力を行う表示部6bとを備えている。
このMFP10においては、略板状の操作パネル部6c(図1参照)が設けられている。また、操作パネル部6cは、その正面側にタッチパネル25(図1参照)を有している。タッチパネル25は、操作入力部6aの一部としても機能するとともに、表示部6bの一部としても機能する。タッチパネル25は、液晶表示パネルに圧電センサ等が埋め込まれて構成され、各種情報を表示するとともに操作者(ユーザ)による操作入力(ボタンの押下操作等)を受け付けることが可能である。
コントローラ9は、MFP10に内蔵され、MFP10を統括的に制御する制御装置である。コントローラ9は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ9は、CPUにおいて、ROM(例えば、EEPROM(登録商標))内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体を介してMFP10にインストールされてもよく、あるいはネットワーク等を介してMFP10にインストールされてもよい。
具体的には、図2に示すように、コントローラ9は、当該プログラムの実行により、通信制御部11と入力制御部12と表示制御部13とジョブ制御部14と画像処理部15と画像生成部16とを含む各種の処理部を実現する。
通信制御部11は、他の装置(たとえば外部端末)との間の通信動作を通信部4等と協働して制御する処理部である。通信制御部11は、各種データの送信動作を制御する送信制御部と各種データの受信動作を制御する受信制御部とを有する。たとえば、通信制御部11は、ネットワーク通信部4xと協働して、他の装置(外部端末等)との間で各種のデータ(画像データ等)の送受信を行う。また、通信制御部11は、ファクシミリ通信部4yと協働して、各種のデータ(画像データ等)の送受信を行う。
入力制御部12は、操作入力部6a(タッチパネル25等)に対する操作入力動作を制御する制御部である。たとえば、入力制御部12は、タッチパネル25に表示された操作画面に対する操作入力(押下操作等)を受け付ける動作を制御する。
表示制御部13は、表示部6b(タッチパネル25等)における表示動作を制御する処理部である。たとえば、表示制御部13は、進捗状況確認画面300(図4等参照)の表示動作を制御する。具体的には、表示制御部13は、ジョブ管理テーブル800におけるジョブの進捗状況を取得し、当該進捗状況に基づき進捗状況確認画面300をタッチパネル25に表示する。後述のように、この進捗状況確認画面300において、表示制御部13は、ジョブの処理経路R10を描画するとともに、当該処理経路R10上の複数の位置のうち当該ジョブの進捗状況に応じた位置に当該ジョブに関する小画像を描画(配置)する。なお、ここでは、当該小画像として、当該ジョブの処理対象画像の縮小画像(サムネイル画像T)が用いられる。ただし、これに限定されず、たとえば、当該小画像としてアイコン等が用いられてもよい。
ジョブ制御部14は、ジョブ(ジョブ全体)の実行動作等を制御する処理部である。
画像処理部15は、画像データ(圧縮済画像データ)に対して各種の画像処理(画像加工処理)(たとえば解像度変換処理)を実行する動作等を制御する処理部である。
画像生成部16は、サムネイル画像T(サムネイル画像データ)を生成する動作等を制御する。たとえば、画像生成部16は、入力画像データ(たとえば原稿のスキャン画像データ)に基づくサムネイル画像Tを生成する。また、画像生成部16は、出力画像データに基づくサムネイル画像Tをも生成する。
<1−2.動作>
この実施形態では、複数のジョブ(複数種類のジョブ)がMFP10にて実行されている場合に、進捗状況確認画面300(306)(図17参照)において、各ジョブの処理経路R10がそれぞれ描画されるとともに、当該各ジョブに関するサムネイル画像Tが当該各ジョブの処理経路R10上に描画される。また、当該進捗状況確認画面300においては、各ジョブに関する表示要素が、ジョブごとに互いに異なる表示態様で表示される。
このような態様について説明する前に、進捗状況確認画面300および処理経路R10の描画処理等について説明する。
<1−2−1.進捗状況確認画面>
まず、ジョブの進捗状況を確認するための進捗状況確認画面300について詳述する。
図4は、進捗状況確認画面300(301)を示す図である。この進捗状況確認画面300は、操作パネル部6c内のタッチパネル25周辺に設けられたジョブ表示キー251(図3参照)の押下操作等によってタッチパネル25に表示される。なお、図4の進捗状況確認画面300(301)では、いずれのジョブもMFP10にて実行していない状況が示されている。
図4に示すように、この進捗状況確認画面300においては、入力部群領域A20と出力部群領域A40と格納部領域A30と接続線410,450とが表示されている。以下では、各要素についてそれぞれ説明する。
<入力部群領域>
まず、入力部群領域A20について説明する。図4に示すように、進捗状況確認画面300内の左右方向(水平方向)における一方側(ここでは左側)には、入力部群領域A20が配置されている。
この入力部群領域A20内には、複数の入力部領域A10(ここでは3つの入力部領域A11〜A13)がそれぞれ配置されている。当該複数の入力部領域A10(A11〜A13)は、MFP10の複数の入力手段(画像に関する複数の入力手段)にそれぞれ対応する(1:1の対応関係を有する)領域である。具体的には、入力部領域A11は画像読取部2に対応する領域であり、入力部領域A12はネットワーク受信部4bに対応する領域であり、入力部領域A13はFAX受信部4dに対応する領域である。換言すれば、進捗状況確認画面300には、MFP10の複数の入力手段の個数(ここでは画像読取部2とネットワーク受信部4bとFAX受信部4dとの3個)と同数の入力部領域A10(A11〜A13)がそれぞれ配置される。
また、各入力部領域A10(A11〜A13)は、入力部群領域A20内の所定の位置にそれぞれ配置される。具体的には、MFP10の入力手段の個数(3個)に応じて、入力部群領域A20が複数段(ここでは3段)に分けられる。そして、図4に示すように、入力部領域A11が3段の位置のうち最上段の位置に配置され、入力部領域A13が3段の位置のうち最下段の位置に配置され、入力部領域A12が、3段の位置のうち中段(入力部領域A11と入力部領域A13との間)の位置に配置される。
MFP10にて或るジョブが実行されている場合、当該或るジョブに応じて複数の入力部領域A10(A11〜A13)うちの一の入力部領域A10であって当該或るジョブにて利用される入力手段に対応する一の入力部領域A10が、当該或るジョブの処理経路R10の起点側の領域として選択される。
たとえば、上述のように、コピージョブでは、画像データ(入力画像データ)の入力手段として画像読取部2が利用される。そして、MFP10にてコピージョブが実行されている場合には、複数の入力部領域A10(A11〜A13)の中から、当該画像読取部2に対応する入力部領域A11がコピージョブの処理経路R10の起点側の領域として選択される。
同様に、MFP10にてプリントジョブが実行されている場合は、複数の入力部領域A10(A11〜A13)の中から、当該プリントジョブにて入力手段として利用されるネットワーク受信部4bに対応する入力部領域A12が、プリントジョブの処理経路R10の起点側の領域として選択される。また、MFP10にてFAX受信ジョブが実行されている場合は、複数の入力部領域A10(A11〜A13)の中から、当該FAX受信ジョブにて入力手段として利用されるFAX受信部4dに対応する入力部領域A13が、FAX受信ジョブの処理経路R10の起点側の領域として選択される。
このように、MFP10にて実行中のジョブに応じて、複数の入力部領域A10(A11〜A13)の中から一の入力部領域A10が、当該ジョブの処理経路R10の起点側の領域として選択される。
また、たとえばスキャンジョブがMFP10にて実行されている場合は、コピージョブと同様に、複数の入力部領域A10(A11〜A13)の中から画像読取部2に対応する入力部領域A11がスキャンジョブの処理経路R10の起点側の領域として選択される。
このように、コピージョブとスキャンジョブとの複数種類のジョブにおいて一の入力部領域A10(A11)が、当該複数種類のジョブの処理経路R10の起点側の領域としてそれぞれ選択される。換言すれば、互いに異なる複数種類のジョブのうち2種類以上のジョブにて一の入力手段(たとえば画像読取部2)が共用される場合、複数の入力部領域A10のうち当該共用される入力手段(画像読取部2)に対応する一の入力部領域A10(A11)が、当該2種類以上のジョブにおける処理経路R10の起点側の領域として共用される。
<出力部群領域>
つぎに、出力部群領域A40について説明する。図4に示すように、進捗状況確認画面300内の左右方向(水平方向)における他方側(ここでは右側)には、出力部群領域A40が配置されている。
この出力部群領域A40内には、複数の出力部領域A50(ここでは3つの出力部領域A51〜A53)がそれぞれ配置されている。当該複数の出力部領域A50(A51〜A53)は、MFP10の複数の出力手段(画像に関する複数の出力手段)にそれぞれ対応する(1:1の対応関係を有する)領域である。具体的には、出力部領域A51は印刷出力部3に対応する領域であり、出力部領域A52はネットワーク送信部4aに対応する領域であり、出力部領域A53はFAX送信部4cに対応する領域である。換言すれば、進捗状況確認画面300においては、MFP10の出力手段の個数(ここでは印刷出力部3とネットワーク送信部4aとFAX送信部4cとの3個)と同数の出力部領域A50(A51〜A53)がそれぞれ配置される。
また、各出力部領域A50(A51〜A53)は、出力部群領域A40内の所定の位置にそれぞれ配置される。具体的には、MFP10の出力手段の個数(3個)に応じて、入力部群領域A20が複数段(ここでは3段)に分けられる。そして、図4に示すように、出力部領域A51が3段の位置のうち最上段の位置に配置され、出力部領域A53が3段の位置のうち最下段の位置に配置され、出力部領域A52が、3段の位置のうち中段(出力部領域A51と出力部領域A53との間)の位置に配置される。
なお、MFP10が、比較的多数の入力手段あるいは比較的多数の出力手段を有する場合は、図33に示すように、進捗状況確認画面300(318)の表示に際してスクロールバー380が用いられるようにしてもよい。
MFP10にて或るジョブが実行されている場合、当該或るジョブに応じて複数の出力部領域A50(A51〜A53)のうちの一の出力部領域A50であって当該或るジョブにて利用される出力手段に対応する一の出力部領域A50が、当該或るジョブの処理経路R10の終点側の領域として選択される。
たとえば、上述のように、コピージョブでは、画像データ(出力画像データ)の出力手段として印刷出力部3が利用される。そして、MFP10にてコピージョブが実行されている場合には、複数の出力部領域A50(A51〜A53)の中から、当該印刷出力部3に対応する出力部領域A51が、当該コピージョブの処理経路R10の終点側の領域として選択される。
同様に、MFP10にてスキャンジョブが実行されている場合は、複数の出力部領域A50(A51〜A53)の中から、当該スキャンジョブにて出力手段として利用されるネットワーク送信部4aに対応する出力部領域A52が、当該スキャンジョブの処理経路R10の終点側の領域として選択される。また、MFP10にてFAX送信ジョブが実行されている場合は、複数の出力部領域A50(A51〜A53)の中から、当該FAX送信ジョブにて出力手段として利用されるFAX送信部4cに対応する出力部領域A53が、当該FAX送信ジョブの処理経路R10の終点側の領域として選択される。
このように、MFP10にて実行中のジョブに応じて、複数の出力部領域A50(A51〜A53)の中から一の出力部領域A50が、当該ジョブの処理経路R10の終点側の領域として選択される。
また、たとえばプリントジョブがMFP10にて実行されている場合は、コピージョブと同様に、複数の出力部領域A50(A51〜A53)の中から印刷出力部3に対応する出力部領域A51が当該プリントジョブの処理経路R10の終点側の領域として選択される。
このように、コピージョブとプリントジョブとの複数種類のジョブにおいて一の出力部領域A50(A51)が、当該複数種類のジョブの処理経路R10の終点側の領域としてそれぞれ選択される。換言すれば、互いに異なる複数種類のジョブのうち2種類以上のジョブにて一の出力手段(たとえば印刷出力部3)が共用される場合、複数の出力部領域A50のうち当該共用される出力手段(印刷出力部3)に対応する一の出力部領域A50(A51)が、当該2種類以上のジョブにおける処理経路R10の終点側の領域として共用される。
さらに、図4に示すように、この出力部群領域A40内には、複数の出力手段(複数の出力部領域A50)にそれぞれ対応する複数の出力済領域A70(ここでは3つの出力済領域A71〜A73)もが配置されている。各出力済領域A71〜A73は各出力部領域(各出力手段に対応する各出力部領域)A51〜A53の近傍にそれぞれ配置される。後述のように、この出力済領域A70内には、対応する出力手段による出力処理の完了に応じて、当該出力手段から出力された出力画像データに関するサムネイル画像Tがその領域内に描画(配置)される。
具体的には、出力済領域A71は、印刷出力部3(印刷出力部3に対応する出力部領域A51)に対応する領域であり、当該出力済領域A71内には、印刷出力部3によって印刷出力された画像データ(出力画像データ)に関するサムネイル画像Tが描画(配置)される(図8等参照)。また、出力済領域A72は、ネットワーク送信部4a(ネットワーク送信部4aに対応する出力部領域A52)に対応する領域であり、当該出力済領域A72内には、ネットワーク送信部4aによって送信された出力画像データに関するサムネイル画像Tが描画される(図13等参照)。また、出力済領域A73は、FAX送信部4c(FAX送信部4cに対応する出力部領域A53)に対応する領域であり、当該出力済領域A73内には、FAX送信部4cによって送信された出力画像データに関するサムネイル画像Tが描画される(不図示)。
<格納部領域>
さらに、格納部領域A30について説明する。図4に示すように、進捗状況確認画面300においては、入力部群領域A20と出力部群領域A40との間(ここでは中間)に、格納部領域A30が配置されている。この格納部領域A30は、格納部5に対応する領域である。後述のように、当該格納部領域A30内には、複数の入力手段のいずれかを介して入力された画像データであって複数の出力手段のいずれかによって出力される前の画像データに関するサムネイル画像Tが描画(配置)される(図6等参照)。
<接続線>
最後に、接続線(入力側接続線410、出力側接続線450および出力側補助接続線470)について説明する。図4に示すように、進捗状況確認画面300には、複数の入力側接続線410と複数の出力側接続線450と複数の出力側補助接続線470とがそれぞれ表示されている。
まず、複数の入力側接続線410(411〜413)は、複数の入力部領域A10(A11〜A13)のいずれかと格納部領域A30とを接続する線(水平の直線)でそれぞれ構成されている。
具体的には、入力側接続線411(最上段の接続線)は、複数の入力部領域A10(A11〜A13)のうち画像読取部2に対応する入力部領域A11と格納部領域A30とを接続する線(線分)で構成されている。この入力側接続線411は、画像読取部2を入力手段として利用するジョブ(コピージョブ、スキャンジョブ、FAX送信ジョブ等)がMFP10にて実行される場合に、当該ジョブの処理経路R10のうちの入力側処理経路B1(図5参照)として使用される。
入力側接続線412(中段の接続線)は、複数の入力部領域A10(A11〜A13)のうちネットワーク受信部4bに対応する入力部領域A12と格納部領域A30とを接続する線で構成されている。この入力側接続線412は、ネットワーク受信部4bを入力手段として利用するジョブ(プリントジョブ等)がMFP10にて実行される場合に、当該ジョブの処理経路R10のうちの入力側処理経路B1(図14参照)として使用される。
入力側接続線413(最下段の接続線)は、複数の入力部領域A10(A11〜A13)のうちファクシミリ受信部(FAX受信部)4dに対応する入力部領域A13と格納部領域A30とを接続する線で構成されている。この入力側接続線413は、ファクシミリ受信部4dを入力手段として利用するジョブ(FAX受信ジョブ等)がMFP10にて実行される場合に、当該ジョブの処理経路R10のうちの入力側処理経路B1(図15参照)として使用される。
つぎに、複数の出力側接続線450(451〜453)は、格納部領域A30と複数の出力部領域A50(A51〜A53)のいずれかとを接続する線(水平の直線)でそれぞれ構成されている。
具体的には、出力側接続線451(最上段の接続線)は、格納部領域A30と複数の出力部領域A50(A51〜A53)のうち印刷出力部3に対応する出力部領域A51とを接続する線(線分)で構成されている。この出力側接続線451は、印刷出力部3を出力手段として利用するジョブ(コピージョブ、プリントジョブ、FAX受信ジョブ等)がMFP10にて実行される場合に、当該ジョブの処理経路R10のうちの出力側処理経路B2(図5参照)として使用される。
出力側接続線452(中段の接続線)は、格納部領域A30と複数の出力部領域A50(A51〜A53)のうちネットワーク送信部4aに対応する出力部領域A52とを接続する線で構成されている。この出力側接続線452は、ネットワーク送信部4aを出力手段として利用するジョブ(スキャンジョブ等)がMFP10にて実行される場合に、当該ジョブの処理経路R10のうちの出力側処理経路B2(図13参照)として使用される。
出力側接続線453(最下段の接続線)は、格納部領域A30と複数の出力部領域A50(A51〜A53)のうちFAX送信部4cに対応する出力部領域A53とを接続する線で構成されている。この出力側接続線453は、FAX送信部4cを出力手段として利用するジョブ(FAX送信ジョブ等)がMFP10にて実行される場合に、当該ジョブの処理経路R10のうちの出力側処理経路B2として使用される。
最後に、複数の出力側補助接続線470(471〜473)は、複数の出力部領域A50(A51〜A53)と、当該複数の出力部領域A50(A51〜A53)にそれぞれ対応する複数の出力済領域A70(A71〜A73)とを接続する線(水平の直線)でそれぞれ構成されている。
具体的には、出力側補助接続線471は、出力部領域A51と当該出力部領域A51に対応する出力済領域A71とを接続する線で構成されている。また、出力側補助接続線472は、出力部領域A52と当該出力部領域A52に対応する出力済領域A72とを接続する線で構成されている。さらに、出力側補助接続線473は、出力部領域A53と当該出力部領域A53に対応する出力済領域A73とを接続する線で構成されている。
このように、進捗状況確認画面300には、複数の入力側接続線410と複数の出力側接続線450と複数の出力側補助接続線470とがそれぞれ表示されている。そして、MFP10にて実行中のジョブの処理経路R10が、接続線410,450,470を利用して描画される。
<1−2−2.処理経路およびサムネイル画像の描画等>
MFP10にて実行中のジョブの処理経路R10が描画され、当該処理経路R10上の複数の位置のうち当該ジョブの進捗状況に応じた位置にサムネイル画像Tが描画(配置)される様子について、コピージョブを例に、図5〜図8を参照しつつ説明する。
<コピージョブの処理経路およびサムネイル画像の描画等>
図5〜図8は、MFP10にてコピージョブ(のみ)が実行されている際の進捗状況確認画面300(302〜305)を示す図である。また、図9〜12は、図5〜8の進捗状況確認画面300(302〜305)にそれぞれ対応するジョブ管理テーブル800(801〜804)を示す図である。
<処理経路の描画等>
まず、ジョブの処理経路R10の描画処理について説明する。処理経路R10は、MFP10にて実行中のジョブにおいて、いずれの入力手段が利用されるか、および/またはいずれの出力手段が利用されるかを示す。
具体的には、MFP10にてジョブが実行されている場合、複数の入力部領域A10のうち当該ジョブにて利用される入力手段に対応する入力部領域A10と、複数の出力部領域A50のうち当該ジョブにて利用される出力手段に対応する出力部領域A50とが、それぞれ選択される。
たとえば、コピージョブでは、画像読取部2によって読み取られて入力画像データが生成され、各種の処理が行われた後、印刷出力部3によって出力画像データが出力(印刷出力)される。換言すれば、コピージョブにおいては、画像読取部2が画像データの入力手段として利用され、印刷出力部3が画像データの出力手段として利用される。そして、MFP10にてコピージョブ(のみ)が実行される場合、3つの入力部領域A11〜A13の中から入力部領域A11(画像読取部2に対応する入力部領域)が選択され、3つの出力部領域A51〜A53の中から出力部領域A51(印刷出力部3に対応する入力部領域)が選択される。
そして、MFP10(表示制御部13)は、当該選択された入力部領域A10(ここではA11)と、当該選択された出力部領域A50(ここではA51)とを線で接続して、MFP10にて実行中のジョブ(ここではコピージョブ)の処理経路R10(R11)を描画する(図5参照)。
具体的には、当該処理経路R10は、入力側処理経路B1と出力側処理経路B2と出力側補助処理経路B3との3つの経路に分けられる。このように、処理経路R10は、その全部が接続されていることを要さず、複数の経路に分けられていてもよい。
当該入力側処理経路B1は、当該選択された入力部領域A10(ここではA11)と格納部領域A30とを接続するように描画された経路である。また、出力側処理経路B2は、格納部領域A30と当該選択された出力部領域A50(ここではA51)とを接続するように描画された経路である。さらに、出力側補助処理経路B3は、当該選択された出力部領域A50(ここではA51)と、当該出力部領域A50(A51)に対応する出力済領域A70(ここではA71)とを接続するように描画された経路である。
まず、当該コピージョブの処理経路R10(R11)のうちの入力側処理経路B1が、3つの入力側接続線411〜413(図4参照)のうち当該入力部領域A11と接続している入力側接続線411に重なるように描画される(図5参照)。換言すれば、当該入力部領域A11と格納部領域A30とを結ぶ経路が、コピージョブの処理経路R10(R11)のうちの入力側の処理経路B1として描画される。当該入力側処理経路B1は、入力側接続線410(411)よりも太い線で描画される。
なお、格納部領域A30内にサムネイル画像Tが描画されている場合、入力側処理経路B1が当該格納部領域A30内のサムネイル画像Tとも接続されるようにしてもよい(当該格納部領域A30内のサムネイル画像Tまで延長されるようにしてもよい)。
つぎに、当該コピージョブの処理経路R10(R11)のうちの出力側の処理経路B2が、3つの出力側接続線451〜453(図4参照)のうち当該出力部領域A51と接続している出力側接続線451に重なるように描画される(図5参照)。換言すれば、格納部領域A30と出力部領域A51とを結ぶ経路が、コピージョブの処理経路R10(R11)のうちの出力側処理経路B2として描画される。当該出力側処理経路B2は、出力側接続線450(451)よりも太い線で描画される。
なお、格納部領域A30内にサムネイル画像Tが描画されている場合、図6等に示すように、出力側処理経路B2が当該格納部領域A30内のサムネイル画像Tとも接続されるようにしてもよい(当該格納部領域A30内のサムネイル画像Tまで延長されるようにしてもよい)。
最後に、当該コピージョブの処理経路R10(R11)のうちの出力側の補助処理経路B3が、3つの出力側補助接続線471〜473(図4参照)のうち当該出力部領域A51と接続している出力側補助接続線471に重なるように描画される(図5参照)。当該出力側補助処理経路B3は、出力側接続線450(451)よりも太い線で描画される。
このように、MFP10にて実行中のジョブの処理経路R10が描画されることによって、当該ジョブが、いずれの入力手段を利用するか、および/またはいずれの出力手段を利用するか等を、ユーザは確認することが可能である。
<サムネイル画像の描画等>
つぎに、MFP10にて実行中のジョブに関するサムネイル画像Tが、当該ジョブの処理経路R10上に描画(配置)される様子等について説明する。
当該サムネイル画像Tは、当該ジョブの進捗状況に応じて、当該ジョブの処理経路R10上の複数の位置(ここでは4つの位置)のいずれかの位置に描画される。具体的には、当該サムネイル画像Tは、入力側処理経路B1上の位置と格納部領域A30内の位置と出力側処理経路B2上の位置と出力済領域A70内の位置との4つの位置のいずれかに描画される。なお、当該サムネイル画像Tの描画位置(表示位置)は、リアルタイムに更新される。
それぞれの描画位置に描画されるサムネイル画像Tについて順に説明する。
<入力側処理経路B1上の位置に描画されるサムネイル画像>
まず、入力側処理経路B1上の位置に描画されるサムネイル画像Tについて説明する。
コピージョブにおいては、原稿のスキャン処理とスキャン画像データ(入力画像データ)の生成処理と当該スキャン画像データに対する圧縮処理とが入力処理として実行される。
当該3つの処理のうちのスキャン画像データの生成処理が完了すると、当該スキャン画像データに基づくサムネイル画像Tが入力側処理経路B1上の位置に描画される。
具体的には、ユーザ(たとえばユーザU1)からのジョブ実行開始指示に応じて、MFP10の所定の位置(たとえば自動給紙装置(ADF:Auto Document Feeder))に載置された複数ページの原稿の1ページ目に対してスキャン処理の実行が開始される。そして、当該1ページ目の原稿について、スキャン画像データ(未圧縮の画像データ)が入力画像データとして生成される。なお、1ページ目の原稿に関する入力画像データ(1ページ目の入力画像データとも称する)が生成されると、次の原稿(2ページ目の原稿)に対するスキャン処理の実行が開始される。
1ページ目の入力画像データが生成されると、MFP10(画像生成部16)は、当該入力画像データに基づくサムネイル画像T(T11)(図5)を生成する。
また、(1ページ目の)入力画像データが生成されると、ジョブ管理テーブル800が更新される。具体的には、1ページ目の入力画像データが生成されると、ユーザU1からのコピージョブが、新たなジョブとしてジョブ管理テーブル800(801)(図9参照)に登録される。
そして、ジョブ管理テーブル800が更新されると、MFP10(表示制御部13)は、進捗状況確認画面300(302)において、当該サムネイル画像T11を、コピージョブの処理経路R11上の4つの位置のうち入力側処理経路B1上の位置に描画する(図5参照)。
このように、MFP10にて実行中のジョブ(コピージョブ)にて入力処理が実行されている際には、当該ジョブの処理経路R10(R11)上の複数の位置のうち入力側処理経路B1上に、入力画像データ(入力処理中の画像データ)に基づくサムネイル画像T(T11)が描画される。換言すれば、処理経路R10上の複数の位置のうちの入力側処理経路B1上の位置に描画されるサムネイル画像Tは、当該ジョブ(コピージョブ)において、当該サムネイル画像Tに対応する入力画像データの入力処理中である旨、を示している。
なお、図5等に示すように、進捗状況確認画面300においては、ジョブ管理テーブル800に基づいて、MFP10にて実行中のジョブ(ここではコピージョブ)に関する詳細内容情報を示すジョブ情報テーブル700(701)もが表示される。たとえば、当該詳細内容情報には、当該ジョブのジョブ番号(「Job No.1」)、ジョブの種類(「Copy」)、ジョブに関するユーザ(たとえばユーザID(「User U1」))、および入力画像データのページ数(「1page」)が含まれる。
<格納部領域A30内の位置に描画されるサムネイル画像>
つぎに、格納部領域A30内の位置に描画されるサムネイル画像Tについて説明する。
(1ページ目の)入力画像データが生成されると、当該入力画像データに対して圧縮処理が行われ、圧縮処理後の画像データ(圧縮済画像データとも称する)が生成される。当該圧縮済画像データが生成されると、1ページ目の原稿(1ページ目の原稿に関する入力画像データ)に対する入力処理は完了する。そして、当該圧縮済画像データが格納部5に格納される。
圧縮済画像データが格納部5に格納されると、ジョブ管理テーブル800が再び更新される。具体的には、図10のジョブ管理テーブル802に示すように、ユーザU1からのコピージョブについて、入力済ページ数の値が(値「0」から値「1」に)インクリメントされる。なお、この時点では、2ページ目の原稿に対する入力処理の実行が既に開始されており、ジョブ管理テーブル802における入力動作状態の欄は「入力中」のままである。
ジョブ管理テーブル800の更新に応じて、MFP10(表示制御部13)は、進捗状況確認画面300を更新する。具体的には、表示制御部13は、図5の進捗状況確認画面302に代えて図6の進捗状況確認画面303をタッチパネル25に表示する。
当該進捗状況確認画面303においては、表示制御部13は、サムネイル画像T11(1ページ目の入力画像データに基づくサムネイル画像)を、コピージョブの処理経路R11上の4つの位置のうち格納部領域A30内の位置に描画(配置)する。当該サムネイル画像T11は、格納部領域A30内において、入力側処理経路B1の延長線上(同一段(ここでは最上段)上)に描画される。
このように、画像データ(入力画像データ)の入力処理が完了すると、コピージョブの処理経路R11上の4つの位置のうち格納部領域A30内の位置に、当該入力画像データに対応するサムネイル画像T(T11)が描画される。換言すれば、処理経路R10上の複数の位置のうちの格納部領域A30内の位置に描画されるサムネイル画像T(T11)は、当該コピージョブにおいて当該サムネイル画像T(T11)に対応する画像データ(1ページ目の原稿に関する入力画像データ)の入力処理が完了した旨、を示している。
なお、この時点では、2ページ目の原稿(2ページ目の入力画像データ)に対する入力処理が実行中であり(図10も参照)、当該進捗状況確認画面303においては、当該2ページ目の入力画像データに基づくサムネイル画像T12が、コピージョブの処理経路R11上の4つの位置のうち入力側処理経路B1上の位置に描画される(図6参照)。
<出力側処理経路B2上の位置に描画されるサムネイル画像>
つぎに、出力側処理経路B2上の位置に描画されるサムネイル画像Tについて説明する。
格納部5内の(1ページ目の)圧縮済画像データ(入力処理が完了済の画像データ)に対して各種の画像処理(たとえば解像度変換処理)が実行され、当該画像処理後の画像データが出力画像データとして生成される。
そして、MFP10(画像生成部16)は、当該出力画像データに基づくサムネイル画像T(T51)を生成する。
また、当該出力画像データが生成されると、MFP10(印刷出力部3)は、当該(1ページ目の)出力画像データの出力処理(ここでは印刷出力処理)の実行を開始する。
出力画像データの出力処理(印刷出力処理)の実行が開始されると、ジョブ管理テーブル800が更新される。具体的には、図11のジョブ管理テーブル803に示すように、ユーザU1からのコピージョブについて、出力動作状態の欄が「−(出力動作前)」から「出力中」に更新される。
そして、ジョブ管理テーブル800の更新に応じて、MFP10(表示制御部13)は、進捗状況確認画面300を更新する。具体的には、表示制御部13は、図6の進捗状況確認画面303に代えて図7の進捗状況確認画面304をタッチパネル25に表示する。
当該進捗状況確認画面304においては、表示制御部13は、サムネイル画像(1ページ目の出力画像データに基づくサムネイル画像)T51を、コピージョブの処理経路R11上の4つの位置のうち出力側処理経路B2上の位置に描画(配置)する(図7参照)。
このように、出力手段(ここでは印刷出力部3)によって出力画像データが出力される際には、MFP10にて実行中のジョブ(コピージョブ)の処理経路R10(R11)上の複数の位置のうち出力側処理経路B2上の位置に、出力画像データ(出力処理中の画像データ)に関するサムネイル画像T(T51)が描画される。換言すれば、処理経路R10上の複数の位置のうちの出力側処理経路B2上の位置に描画されるサムネイル画像Tは、当該ジョブにおいて、当該サムネイル画像Tに対応する出力画像データの出力処理中である旨、を示している。
なお、この時点では、2ページ目および3ページ目の原稿に対する入力処理が完了され、且つ4ページ目の原稿に対する入力処理が実行されている(図11も参照)。この場合、当該進捗状況確認画面303においては、2ページ目および3ページ目の入力画像データに関するサムネイル画像T12,T13が格納部領域A30内の位置に描画され、4ページ目の入力画像データに関するサムネイル画像T14が入力側処理経路B1上の位置に描画される(図7参照)。
また、コピージョブにおける処理対象の複数の画像データ(ここでは2枚の画像データ)が格納部5に格納されている場合、当該格納部領域A30内においては、当該複数の画像データの枚数(2枚)と同数のサムネイル画像T(T12,T13)が(ここでは重畳して)描画される。
<出力済領域A70内の位置に描画されるサムネイル画像>
最後に、出力済領域A70内の位置に描画されるサムネイル画像Tについて説明する。
出力画像データの出力処理(印刷出力処理)が完了すると、ジョブ管理テーブル800が更新される。具体的には、図12に示すように、ユーザU1からのコピージョブについて、出力済ページ数の値が(値「0」から値「1」に)インクリメントされる。
ジョブ管理テーブル800の更新に応じて、MFP10(表示制御部13)は、進捗状況確認画面300を更新する。具体的には、表示制御部13は、図7の進捗状況確認画面304に代えて図8の進捗状況確認画面305をタッチパネル25に表示する。
当該進捗状況確認画面305においては、表示制御部13は、サムネイル画像T51(1ページ目の出力画像データに基づくサムネイル画像)を、コピージョブの処理経路R11上の4つの位置のうち出力済領域A71内の位置に描画する。なお、コピージョブにおける処理対象の複数の画像データに対する出力処理(ここでは印刷出力処理)が完了している場合、当該出力済領域A70(A71)内においては、当該複数の画像データの枚数と同数のサムネイル画像Tが(ここでは重畳して)描画される(図16等参照)。
このように、出力画像データの出力処理(印刷出力処理)が完了すると、MFP10にて実行中のジョブ(コピージョブ)の処理経路R10(R11)上の4つの位置のうち出力済領域A70(A71)内の位置に、出力画像データに対応するサムネイル画像T(T51)が描画される。換言すれば、処理経路R10上の複数の位置のうちの出力済領域A70内の位置に描画されるサムネイル画像T(T51)(図8参照)は、当該ジョブにおいて当該サムネイル画像Tに対応する画像データ(1ページ目の原稿に関する出力画像データ)の出力処理が完了した旨、を示している。
なお、この時点では、2ページ目の圧縮済画像データに対する画像処理が完了済であり、3〜5ページ目の入力画像データの入力処理が完了され、且つ6ページ目の入力画像データの入力処理が実行されている(図12も参照)。この場合、図8に示すように、当該進捗状況確認画面305においては、2ページ目の出力画像データに基づくサムネイル画像T52が出力側処理経路B2上の位置に描画され、3〜5ページ目の入力画像データに基づくサムネイル画像T13〜T15が格納部領域A30内の位置に描画される。さらに、6ページ目の入力画像データに基づくサムネイル画像T16が入力側処理経路B1上の位置に描画される(図8参照)。
以上のようにして、MFP10の実行中のジョブ(ここではコピージョブ)の処理経路R10(R11)上の複数の位置(ここでは4つの位置)のうち当該ジョブの進捗状況に応じた位置に、当該ジョブ(コピージョブ)に関するサムネイル画像Tが描画される。
なお、ここでは、MFP10にてコピージョブが実行されている場合に描画される処理経路R10(R11)およびサムネイル画像T等について説明した。他の種類のジョブが実行されている場合には、次のような処理経路R10が描画される。以下では、スキャンジョブとプリントジョブとFAX受信ジョブとのうちの1つが実行されている場合に描画される処理経路R10およびサムネイル画像T等について説明する。
<スキャンジョブの処理経路およびサムネイル画像の描画等>
まず、スキャンジョブの処理経路R10(R12)およびサムネイル画像Tの描画処理等について説明する。MFP10にてスキャンジョブ(のみ)が実行されている場合、図13に示すような進捗状況確認画面300(306)がMFP10のタッチパネル25に表示される。
スキャンジョブ(Scan to FTPジョブ)においては、画像読取部2で原稿が読み取られ、各種の処理を経た後、ネットワーク送信部4aによって出力画像データがユーザの所望の通信先装置(たとえばユーザの外部端末)に送信される。換言すれば、スキャンジョブにおいては、画像読取部2が画像データの入力手段として利用され、ネットワーク送信部4aが画像データの出力手段として利用される。
進捗状況確認画面300(306)(図13参照)においては、複数の入力部領域A10(A11〜A13)のうちスキャンジョブにて利用される入力手段(画像読取部2)に対応する入力部領域A11が、スキャンジョブの処理経路R10(R12)の起点側の領域として選択される。また、複数の出力部領域A50(A51〜A53)のうちスキャンジョブにて利用される出力手段(ネットワーク送信部4a)に対応する出力部領域A52が、スキャンジョブの処理経路R12の終点側の領域として選択される。
そして、コピージョブにおける処理経路R11と同様にして、当該入力部領域A11と当該出力部領域A52とが接続されて、スキャンジョブの処理経路R12が描画される(図13参照)。
具体的には、3つの入力側接続線411〜413(図4参照)のうち当該入力部領域A11と接続している入力側接続線411が、当該スキャンジョブの処理経路R10(R12)のうちの入力側処理経路B1として描画される(図13参照)。また、3つの出力側接続線451〜453(図4参照)のうち当該出力部領域A52と接続している出力側接続線452が、当該スキャンジョブの処理経路R12のうちの出力側処理経路B2として描画される(図13参照)。さらに、3つの出力側補助接続線471〜473(図4参照)のうち当該出力部領域A52と接続している出力側補助接続線472が、当該スキャンジョブの処理経路R12のうちの出力側補助処理経路B3として描画される(図13参照)。
ここにおいて、当該入力部領域A11は、3段(3つの入力部領域A10の位置)の位置のうちの最上段の位置に配置され、当該出力部領域A52は、3段(3つの出力部領域A50の位置)の位置のうちの中段の位置に配置されている。この場合、当該スキャンジョブの出力側処理経路B2は、格納部領域A30内のサムネイル画像Tの描画位置から出力側接続線452(図4参照)の位置へと(すなわち最上段から中段へと斜め右下方向に)斜行する(図13参照)。
また、図13に示すように、当該スキャンジョブの処理経路R12上の4つの位置のうち当該スキャンジョブの進捗状況に応じた位置に、当該スキャンジョブに関するサムネイル画像Tが描画される。
スキャンジョブにおいては、画像読取部2によって原稿が読み取られてから出力画像データが生成されるまでの処理および各処理に応じて実行されるサムネイル画像Tの描画処理等は、コピージョブにおける当該処理と同様にして行われる。その後の処理は、以下のようにして行われる。
具体的には、出力画像データ(画像処理済の画像データ)が生成されると、MFP10(通信制御部11)は、ネットワーク送信部4aと協働して当該出力画像データを、ユーザによって指定された通信先装置(たとえばユーザの外部端末)に送信する。当該出力画像データの送信が完了すると、当該出力画像データに基づき生成されたサムネイル画像T(T61,T62)が、スキャンジョブの処理経路R12上の4つの位置のうち出力済領域A72内の位置に描画される(図13参照)。
<プリントジョブの処理経路およびサムネイル画像の描画等>
つぎに、プリントジョブの処理経路R10(R13)およびサムネイル画像Tの描画処理等について説明する。MFP10にてプリントジョブ(のみ)が実行されている場合、図14に示すような進捗状況確認画面300(307)がMFP10のタッチパネル25に表示される。
プリントジョブにおいては、ネットワーク受信部4bによって画像データ(入力画像データ)が取得され、各種の処理を経た後、印刷出力部3によって出力画像データが印刷出力される。換言すれば、プリントジョブにおいては、ネットワーク受信部4bが画像データの入力手段として利用され、印刷出力部3が画像データの出力手段として利用される。
進捗状況確認画面300(307)(図14参照)においては、複数の入力部領域A10(A11〜A13)のうちプリントジョブにて利用される入力手段(ネットワーク受信部4b)に対応する入力部領域A12が、プリントジョブの処理経路R10(R13)の起点側の領域として選択される。また、複数の出力部領域A50(A51〜A53)のうちプリントジョブにて利用される出力手段(印刷出力部3)に対応する出力部領域A51が、プリントジョブの処理経路R13の終点側の領域として選択される。
そして、当該入力部領域A12と当該出力部領域A51とが接続されて、プリントジョブの処理経路R13が描画される(図14参照)。
ここにおいて、当該入力部領域A12は、3段(3つの入力部領域A10の位置)の位置のうちの中段の位置に配置され、当該出力部領域A51は、3段(3つの出力部領域A50の位置)の位置のうちの最上段の位置に配置されている。この場合、当該プリントジョブの出力側処理経路B2は、格納部領域A30内のサムネイル画像Tの描画位置から出力側接続線451(図4参照)の位置へと(すなわち中段から最上段へと斜め右上方向に)斜行する(図14参照)。
また、図14に示すように、当該プリントジョブの処理経路R13上の4つの位置のうち当該プリントジョブの進捗状況に応じた位置に、当該プリントジョブに関するサムネイル画像Tが描画される。
具体的には、ネットワーク受信部4bによって印刷対象の画像データが入力画像データとして受信されると、当該入力画像データに基づくサムネイル画像Tが生成される。そして、当該サムネイル画像Tが、処理経路R13上の4つの位置のうち入力側処理経路B1上の位置に描画される(図14参照)。また、当該入力画像データに対する圧縮処理によって圧縮済画像データが生成されて格納部5に格納されると、当該入力側処理経路B1上の位置に描画されていたサムネイル画像Tが、当該処理経路R13上の4つの位置のうち格納部領域A30内の位置に描画される(図14参照)。
なお、圧縮済画像データが格納部5に格納された後の処理および各処理に応じて実行されるサムネイル画像Tの描画処理等は、コピージョブにおける当該処理と同様にして行われる。
<FAX受信ジョブの処理経路およびサムネイル画像の描画等>
最後に、FAX受信ジョブの処理経路R10(R14)およびサムネイル画像Tの描画処理等について説明する。MFP10にてFAX受信ジョブ(のみ)が実行されている場合、図15に示すような進捗状況確認画面300(308)がMFP10のタッチパネル25に表示される。
具体的には、FAX受信ジョブにおいては、ファクシミリ受信部4dによって入力画像データが公衆回線等を介して取得され、各種の処理を経た後、出力画像データが印刷出力部3によって印刷出力される。換言すれば、FAX受信ジョブにおいては、ファクシミリ受信部4dが画像データの入力手段として利用され、印刷出力部3が画像データの出力手段として利用される。
進捗状況確認画面300(308)(図15参照)においては、複数の入力部領域A10(A11〜A13)のうちFAX受信ジョブにて利用される入力手段(ファクシミリ受信部4d)に対応する入力部領域A13が、FAX受信ジョブの処理経路R10(R14)の起点側の領域として選択される。また、複数の出力部領域A50(A51〜A53)のうちFAX受信ジョブにて利用される出力手段(印刷出力部3)に対応する出力部領域A51が、FAX受信ジョブの処理経路R14の終点側の領域として選択される。
そして、当該入力部領域A13と当該出力部領域A51とが接続されて、FAX受信ジョブの処理経路R14が描画される(図15参照)。
ここにおいて、当該入力部領域A13は、3段(3つの入力部領域A10の配置位置)の位置のうちの最下段の位置に配置され、当該出力部領域A51は、3段(3つの出力部領域A50)の位置のうちの最上段の位置に配置されている。この場合、当該FAX受信ジョブの出力側処理経路B2は、格納部領域A30内のサムネイル画像Tの描画位置から出力側接続線451(図4参照)の位置へと(すなわち最下段から最上段へと斜め右上方向に)斜行する(図15参照)。
また、図15に示すように、当該FAX受信ジョブの処理経路R14上の4つの位置のうち当該FAX受信ジョブの進捗状況に応じた位置に、FAX受信ジョブに関するサムネイル画像Tが描画される。
具体的には、ファクシミリ受信部4dによって処理対象の画像データが入力画像データとして受信されると、当該入力画像データに基づくサムネイル画像Tが生成される。そして、当該サムネイル画像Tが、処理経路R14上の4つの位置のうち入力側処理経路B1上の位置に描画される(図15参照)。また、当該入力画像データに対する圧縮処理によって圧縮済画像データが生成されて格納部5に格納されると、当該入力側処理経路B1上の位置に描画されていたサムネイル画像Tが、当該処理経路R14上の4つの位置のうち格納部領域A30内の位置に描画される(図15参照)。
なお、圧縮済画像データが格納部5に格納された後の処理および各処理に応じて実行されるサムネイル画像Tの描画処理等は、コピージョブにおける当該処理と同様にして行われる。
このようにして、MFP10にて実行中のジョブの処理経路R10が描画されるとともに、当該処理経路R10上の複数の位置のうち当該ジョブ(コピージョブ)の進捗状況に応じた位置に当該ジョブに関するサムネイル画像Tが描画される。
<1−2−3.複数のジョブがMFPにて実行中である場合について>
複数のジョブ(複数種類のジョブ)がMFP10にて実行されている場合における進捗状況確認画面300について、図16の進捗状況確認画面300(309)を参照しつつ説明する。ここでは、スキャンジョブとプリントジョブとFAX受信ジョブとの3つ(3種類)のジョブがMFP10にて実行中である状況を例示する。
具体的には、上述の処理と同様の処理によって、MFP10(表示制御部13)は、各ジョブの処理経路R10(R12〜R14)をそれぞれ描画するとともに、当該各ジョブの進捗状況に応じた位置に当該各ジョブのサムネイル画像Tを描画する(図16参照)。
より詳細には、表示制御部13は、スキャンジョブの処理経路R12を描画するとともに、プリントジョブの処理経路R13をも描画し、さらに、FAX受信ジョブの処理経路R14をも描画する。
ただし、ここでは、印刷出力部3はプリントジョブにて現在利用されており、FAX受信ジョブは、印刷出力部3の利用を待機している状態である。この場合、図16に示すように、FAX受信ジョブの処理経路R14のうちの入力側処理経路B1(図15参照)が描画され、当該処理経路R14のうちの出力側処理経路B2(図15参照)は描画されない。
このように、各ジョブの処理経路R10(R12〜R14)がそれぞれ描画される。そして、上述のようにして、当該各ジョブの進捗状況に応じた位置に当該各ジョブに関するサムネイル画像Tが描画される。
また、複数のジョブがMFP10にて実行中である場合、MFP10(表示制御部13)は、進捗状況確認画面300(309)において、各ジョブに関する表示要素を、ジョブごとに互いに異なる表示態様で表示する。換言すれば、進捗状況確認画面300(309)において、MFP10にて実行中の複数のジョブが互いに区別されて表示される。
具体的には、表示制御部13は、各ジョブの線要素をジョブごとに互いに異なる表示態様で表示する。より具体的には、表示制御部13は、処理経路R10(R12〜R14)を表現(構成)する線と、各ジョブの処理経路R10上のサムネイル画像Tの枠線とを、ジョブごとに互いに異なる表示態様で表示する。
ここでは、表示制御部13は、各ジョブの処理経路R10(R12〜R14)を表現する線と各ジョブの処理経路R10上のサムネイル画像Tの枠線とを、ジョブごとに互いに異なる色を用いて表示(描画)する。
たとえば、MFP10は、スキャンジョブの処理経路R12を表現する線を赤色で表示するとともに、当該処理経路R12上のサムネイル画像T(スキャンジョブに関するサムネイル画像)T24〜T26,T61〜T63の枠線を、当該処理経路R12を表現する線と同一色(赤色)を用いて表示する。
また、MFP10は、プリントジョブの処理経路R13を表現する線を黄色(処理経路R12を表現する線の色とは異なる色)で表示するとともに、当該処理経路R13上のサムネイル画像T(プリントジョブに関するサムネイル画像)T33,T34,T71,T72の枠線を、当該処理経路R13を表現する線の色(黄色)と同一色を用いて表示する。
さらに、MFP10は、FAX受信ジョブの処理経路R14を表現する線を青色(処理経路R12,R13を表現する線の色とは異なる色)で表現するとともに、当該処理経路R14上のサムネイル画像T(FAX受信ジョブに関するサムネイル画像)T41〜T43,T45の枠線を、当該処理経路R14を表現する線の色(青色)と同一色を用いて表示する。
このように、複数のジョブがMFP10にて実行中である場合、表示制御部13は、進捗状況確認画面300(309)において、各ジョブに関する表示要素(ここでは処理経路R10とその処理経路R10上のサムネイル画像との双方を含む線要素)を、ジョブごとに互いに異なる表示態様で表示する。
ここにおいて、処理経路R10上の4つの位置のうちの格納部領域A30内に描画されるサムネイル画像Tの枚数に上限が設けられるようにしてもよい。
具体的には、上述のように、FAX受信ジョブは、出力画像データの印刷出力処理の待機状態を有している。FAX受信ジョブにおいては、出力処理の待機中であっても、新たな入力画像データに対する入力処理は継続して実行され、当該入力画像データに対する圧縮処理の完了に応じて、圧縮済画像データが格納部5に順次格納されていく。そして、FAX受信ジョブの処理経路R14上の4つの位置のうちの格納部領域A30内の位置には、格納部5に格納されている複数の画像データ(圧縮済画像データ)の枚数と同数のサムネイル画像Tが(重畳して)描画される。ただし、当該格納部領域A30内の位置においては、当該複数の画像データの枚数が所定数(たとえば3枚)以下である場合に、当該複数の画像データの枚数と同数のサムネイル画像Tが描画され、当該複数の画像データの枚数が所定数(3枚)よりも多数である場合には、当該所定数(3枚)よりも多数のサムネイル画像Tは描画されない。
より具体的には、たとえば4ページ目の圧縮済画像データが格納部5に格納されている(4枚の画像データが出力処理の実行開始を待機している)場合、当該格納部領域A30内の位置には、4枚の圧縮済画像データのうちの所定数(3枚)の圧縮済画像データに関するサムネイル画像T(T41〜T43)のみが(重畳して)描画される。詳細には、当該所定数(3枚)よりも多数の画像データ(4枚の圧縮画像データ)のうち当該所定数(3枚)の画像データに関するサムネイル画像Tが描画され、当該多数の画像データのうち当該所定数(3枚)以外の画像データに関するサムネイル画像Tは描画されない。換言すれば、当該所定数(3枚)よりも多数の画像データの枚数と同数のサムネイル画像Tのうち当該所定数(3枚)のサムネイル画像Tのみが、当該格納部領域A30内の位置に描画され、当該所定数以降のサムネイル画像T(4枚目以降のサムネイル画像T)は、当該格納部領域A30内の位置には描画されない。端的に言えば、複数の画像データに対して入力処理が完了されたことを視覚的に確認可能な程度の枚数(ここでは3枚)のサムネイル画像Tが当該格納部領域A30内に描画される。
このように、MFP10にて実行中のジョブの処理経路R10上の複数の位置のうちの格納部領域A30内の位置に描画されるサムネイル画像Tの枚数に上限が設けられるようにしてもよい。同様に、当該複数の位置のうちの出力済領域A70内の位置に描画されるサムネイル画像Tの枚数についても、上限が設けられるようにしてもよい。
なお、これに限定されず、当該格納部領域A30内の位置において、格納部5に格納されている全ての画像データ(圧縮済画像データ)の枚数と同数のサムネイル画像T(たとえば4枚のサムネイル画像)が表示されるようにしてもよい。
以上のような動作によれば、進捗状況確認画面300(309)において、各ジョブの処理経路R10(R12〜R14)がそれぞれ描画され、さらに、当該処理経路R10上に当該各ジョブに関するサムネイル画像Tが描画される。したがって、複数のジョブがMFP10にて実行されている場合であっても、各ジョブの進捗状況(少なくともジョブが実行中であるか否か)を容易に確認することが可能である。
また、MFP10にて実行中のジョブに関するサムネイル画像Tが、当該ジョブの処理経路R10上の複数(ここでは4つ)の位置のうち当該ジョブの進捗状況に応じた位置に描画される。したがって、ユーザは、当該ジョブの進捗状況(進捗度合い)を容易に確認することが可能である。
ここにおいて、図34に示すように、MFP10にて互いに異なるK種類(Kは自然数)(たとえばK=7)のジョブが実行可能である場合に、当該7種類全てのジョブの経路をそれぞれ独立して(別個に)並列的に表示すること(比較例とも称する)、も考えられる。
しかしながら、当該比較例においては、進捗状況確認画面の表示領域内に全種類のジョブの経路がそれぞれ表示されることによって各ジョブに関する表示領域(縦方向の大きさ(高さ)等)が小さくなり、各ジョブに関する表示内容が見難くなることがある。
これに対して、上記実施形態では、MFP10の複数の入力手段にそれぞれ対応する複数の入力部領域A10とMFP10の複数の出力手段にそれぞれ対応する複数の出力部領域A50とがそれぞれ配置される。換言すれば、MFP10の実際の入力手段の個数N(Nは自然数)(ここではN=3)と同数の入力部領域A11〜A13がそれぞれ配置され、且つMFP10の実際の出力手段の個数M(Mは自然数)(ここではM=3)と同数の出力部領域A51〜A53がそれぞれ配置される。
そして、MFP10の実際の入力手段の個数Nよりも多数の互いに異なるK種類のジョブがMFP10にて実行される場合(たとえばN=3且つK=7の場合)、当該K種類のジョブにおいて、3つの入力部領域A11〜A13のうちの少なくとも1つが、ジョブの処理経路R10の起点側の領域として共用される。たとえば、コピージョブ、スキャンジョブおよびFAX送信ジョブのいずれも、画像読取部2を入力手段として利用する。進捗状況確認画面300においては、当該画像読取部2に対応する入力部領域A11が、コピージョブ、スキャンジョブおよびFAX送信ジョブの処理経路R10の起点側の領域として共用される。同様に、MFP10の実際の出力手段の個数Mよりも多数の互いに異なるK種類のジョブがMFP10にて実行される場合(たとえばM=3且つK=7の場合)、当該K種類のジョブにおいて、3つの出力部領域A51〜A53のうちの少なくとも1つが、ジョブの処理経路R10の終点側の領域として共用される。
このように、進捗状況確認画面300において、実際の入力手段の個数Nと同数の入力部領域A10が配置され、且つ実際の出力手段の個数Mと同数の出力部領域A50が配置される。そして、進捗状況確認画面300において、複数の入力部領域A10のうちの少なくとも1つ(複数の出力部領域A50のうちの少なくとも1つ)が共用されてジョブの処理経路R10が描画され、共用される一の入力部領域A10(一の出力部領域A50)が重複して配置されることがない。したがって、値Kがmin(N,M)よりも大きい場合(不等式「K>min(N,M)」が成立する場合)であっても、各ジョブに関する表示内容が見難くなることを回避することが可能である。なお、min(N,M)は、値Nと値Mとのうちの小さい方を示す。
また、上記実施形態では、進捗状況確認画面300(309)において、各ジョブに関する表示要素が、ジョブごとに互いに異なる表示態様で表示される。したがって、当該進捗状況確認画面300(309)において、ユーザは、各ジョブを視覚的に区別して確認することが可能である。
このような態様(各ジョブに関する表示要素がジョブごとに互いに異なる表示態様で表示される態様)は、複数の処理経路R10が交差する場合に特に有用である。たとえば、入力部領域A10が処理経路R10の起点側の領域として共用される場合、あるいは出力部領域A50が処理経路R10の終点側の領域として共用される場合、MFP10にて実行中の複数のジョブの処理経路R10が交差することがある(図16における処理経路R12,R13参照)。このように複数の処理経路R10が交差する場合であっても、各ジョブに関する表示要素がジョブごとに互いに異なる表示態様で表示されるので、ユーザは、当該進捗状況確認画面300(309)において、各ジョブを視覚的により明確に区別して確認することが可能である。
なお、上記実施形態では、各ジョブの処理経路R10とその処理経路R10上のサムネイル画像Tとの双方の表示要素が、互いに異なる表示態様で描画される態様を例示したが、これに限定されない。たとえば、各ジョブの処理経路R10(のみ)をジョブごとに互いに異なる表示態様で描画するようにしてもよく、あるいは、各ジョブの処理経路R10上のサムネイル画像T(のみ)をジョブごとに互いに異なる表示態様で描画するようにしてもよい。
また、ジョブの処理経路R10およびその処理経路R10上のサムネイル画像Tのみならず、ジョブ情報テーブル700をも含む表示要素が、ジョブごとに互いに異なる表示態様で表示されるようにしてもよい。たとえば、各ジョブのジョブ情報テーブル700の枠線が、各ジョブの処理経路R10を表現する線の色と同一色を用いて表示するなどによって、ジョブごとに互いに異なる表示態様で表示されるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、各ジョブに関する線要素(処理経路R10を表現する線および処理経路R10上のサムネイル画像Tの枠線)が、互いに異なる色を用いて表示される態様を例示したが、これに限定されない。たとえば、各ジョブに関する線要素が、互いに異なる種類の線(線種)を用いて表示されるようにしてもよい。具体的には、スキャンジョブに関する線要素が「実線」を用いて表示され、プリントジョブに関する線要素が「破線」を用いて表示され、FAX受信ジョブに関する線要素が「二点鎖線」を用いて表示されるようにしてもよい。
<2.第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
第1実施形態では、進捗状況確認画面300において、MFP10にて実行中の複数のジョブに関する表示要素が、ジョブごとに互いに異なる表示態様で表示される態様を例示した。
第2実施形態では、進捗状況確認画面300において、当該複数のジョブに関する表示要素が、ユーザごとに互いに異なる表示態様で表示される態様を例示する。
ここでは、第1実施形態と同様に、スキャンジョブとプリントジョブとFAX受信ジョブとの3つのジョブがMFP10にて実行されている。当該3つのジョブのうちスキャンジョブとプリントジョブとは、ユーザU1のジョブ(詳細にはユーザU1によって付与されたジョブ)である。なお、FAX受信ジョブについては、実際にはその依頼元(送信元)あるいは送信先のユーザは特定されない。ただし、ここでは、FAX受信ジョブが受信されると、当該FAX受信ジョブは、ダミーのユーザ(たとえばユーザU100)のジョブ(ユーザU100によって付与されたジョブあるいはユーザU100宛に送信されたジョブ)であるとみなされるものとする。
そして、進捗状況確認画面300(310)において、MFP10(表示制御部13)は、MFP10にて実行中の3つのジョブに関する表示要素を、ユーザごとに互いに異なる表示態様で表示する(図17参照)。図17は、第2実施形態に係る進捗状況確認画面300(310)を示す図である。
具体的には、進捗状況確認画面300(310)において、表示制御部13は、ユーザU1のジョブ(スキャンジョブおよびプリントジョブ)に関する表示要素とユーザU100(ユーザU1以外のユーザ)のジョブ(FAX受信ジョブ)に関する表示要素とを、互いに異なる表示態様で表示する。より詳細には、ユーザU1のジョブに関する線要素(処理経路R10を表現する線および処理経路R10上のサムネイル画像Tの枠線)とユーザU100のジョブに関する線要素とを、互いに異なる色を用いて表示する。
たとえば、表示制御部13は、ユーザU1のジョブ(スキャンジョブおよびプリントジョブ)の処理経路R12,R13を表現する線を赤色で描画する(図17参照)。さらに、表示制御部13は、当該処理経路R12,R13上のサムネイル画像T(スキャンジョブおよびプリントジョブに関するサムネイル画像)の枠線を、当該処理経路R12,R13を表現する線の色(赤色)と同一色を用いて表示する。
また、表示制御部13は、ユーザU100(ユーザU1とは異なるユーザ)のジョブ(FAX受信ジョブ)の処理経路R14を表現する線を青色(ユーザU1のジョブの処理経路R12,R13を表現する線の色とは異なる色)で描画する(図17参照)。さらに、表示制御部13は、当該処理経路R14上のサムネイル画像T(FAX受信ジョブに関するサムネイル画像)の枠線を、当該処理経路R14を表現する線の色(青色)と同一色を用いて表示する。
このように、進捗状況確認画面300(310)においては、各ジョブに関する線要素(ここでは処理経路R10を表現する線とその処理経路R10上のサムネイル画像Tの枠線との双方)が、ユーザごとに互いに異なる表示態様で(ここでは互いに異なる色が用いられて)表示される。
以上のように、第2実施形態では、複数のジョブがMFP10にて実行されている場合、進捗状況確認画面300(310)において、各ジョブに関する表示要素が、ユーザごとに互いに異なる表示態様で表示される。そのため、MFP10の操作者(たとえばユーザU1)は、自身のジョブ(スキャンジョブおよびプリントジョブ)と他ユーザのジョブ(FAX受信ジョブ)とを視覚的に区別して確認することが可能である。
<3.第3実施形態>
第3実施形態は、第2実施形態の変形例である。以下では、第2実施形態との相違点を中心に説明する。
上記第2実施形態では、MFP10にて実行中の各ジョブの線要素が、ユーザごとに互いに異なる色を用いて表示される態様を例示した。
第3実施形態では、当該各ジョブの線要素が、ユーザごとに互いに異なる色を用いて表示され、且つ、同一ユーザの複数のジョブに関する線要素が、同一色且つ互いに異なる種類の線を用いて表示される態様を例示する。
図18は、第3実施形態に係る進捗状況確認画面300(311)を示す図である。
ここでは、ユーザU1の複数(2つ)のジョブ(スキャンジョブおよびプリントジョブ)と、ユーザU100の1つのジョブ(FAX受信ジョブ)とがMFP10にて実行中である。
MFP10(表示制御部13)は、上記第2実施形態と同様に、ユーザU1のジョブ(スキャンジョブおよびプリントジョブ)に関する線要素(ここでは処理経路R10を表現する線)と、ユーザU100のジョブ(FAX受信ジョブ)に関する線要素とを、互いに異なる色を用いて表示する。
また、表示制御部13は、ユーザU1の2つのジョブ(スキャンジョブおよびプリントジョブ)に関する線要素を、同一色且つ互いに異なる種類の線を用いて表示する。具体的には、進捗状況確認画面300(311)において、スキャンジョブの処理経路R12を表現する線とプリントジョブの処理経路R13を表現する線とが、同一色且つ互いに異なる種類の線(線種)を用いて表示(描画)される。たとえば、図18に示すように、スキャンジョブの処理経路R12を表現する線が赤色の実線で描画され、プリントジョブの処理経路R13を表現する線が赤色の点線で表示される。
以上のように、第3実施形態では、MFP10にて実行中の各ジョブに関する線要素が、ユーザごとに互いに異なる色を用いて表示され、且つ、同一ユーザ(ユーザU1)の複数のジョブに関する線要素が、同一色且つ互いに異なる種類の線を用いて表示される。そのため、MFP10の操作者(ユーザU1)は、自身のジョブと他ユーザのジョブとを視覚的に区別して確認するとともに、自身の複数のジョブについても、視覚的に互いに区別して確認することが可能である。
<4.第4実施形態>
第4実施形態では、進捗状況確認画面300において、MFP10にログインしているユーザ(ログインユーザ)のジョブに関する表示要素が、MFP10にログインしていないユーザ(非ログインユーザ)のジョブに関する表示要素よりも強調して表示される。
ここでは、上記各実施形態と同様に、スキャンジョブとプリントジョブとFAX受信ジョブとがMFP10にて実行されている。ただし、スキャンジョブはユーザU1のジョブであり、プリントジョブはユーザU2のジョブであり、FAX受信ジョブはユーザU100のジョブである。また、ここでは、ユーザU1が、MFP10にログインしている(MFP10を操作している)。
図19は、第4実施形態に係る進捗状況確認画面300(312)を示す図である。
具体的には、ユーザU1のログイン中において、MFP10(表示制御部13)は、進捗状況確認画面312におけるログインユーザU1のジョブに関する表示要素と、非ログインユーザ(ユーザU2およびユーザU100)のジョブに関する表示要素とを互いに異なる表示態様で表示する。詳細には、当該ログインユーザU1のジョブに関する表示要素が、非ログインユーザU2,U100のジョブに関する表示要素よりも強調して表示される。
より具体的には、表示制御部13は、当該ログインユーザU1のジョブ(スキャンジョブ)の処理経路R12を表現する線を、非ログインユーザのジョブの処理経路R13,R14を表現する線よりも太い線(極太線)を用いて表示(描画)する(図19参照)。たとえば、非ログインユーザのジョブの処理経路R13,R14を表現する線が1mm(ミリメートル)の太さで描画され、ログインユーザU1のジョブの処理経路R12を表現する線が2.5mmの太さで描画される。
これによれば、進捗状況確認画面312において、ログインユーザ(MFP10の操作ユーザ)(たとえばユーザU1)は、自身のジョブと他ユーザ(非ログインユーザ)のジョブとを視覚的に区別して確認することが可能である。換言すれば、当該ログインユーザU1は、進捗状況確認画面312にて表示されている複数のジョブの中から自身のジョブを容易に見つけ出すことが可能である。
なお、上記第4実施形態では、当該ログインユーザU1のジョブに関する線要素を非ログインユーザU2,U100のジョブに関する線要素よりも太く描画することによって、ログインユーザU1のジョブに関する表示要素を強調して表示する態様を例示したが、これに限定されない。たとえば、ログインユーザU1のジョブに関する表示要素(のみ)を点滅させることによって、ログインユーザU1のジョブに関する表示要素を強調して表示するようにしてもよい。
<5.第5実施形態>
第5実施形態では、非ログインユーザのジョブの処理経路R10上に、サムネイル画像Tではなくダミー画像Dが描画される。
ここでは、上記各実施形態と同様に、スキャンジョブとプリントジョブとFAX受信ジョブとがMFP10にて実行されている。また、第4実施形態と同様に、スキャンジョブはユーザU1のジョブであり、プリントジョブはユーザU2のジョブであり、FAX受信ジョブはユーザU100のジョブである。また、ここでは、ユーザU1が、MFP10にログインしている。
図20は、第5実施形態に係る進捗状況確認画面300(313)を示す図である。
具体的には、ユーザU1のログイン中に表示される進捗状況確認画面313において、MFP10(表示制御部13)は、ログインユーザU1のジョブに関してのみ、その処理経路R10上にサムネイル画像Tを描画する(図20参照)。一方、表示制御部13は、当該進捗状況確認画面313において、非ログインユーザ(ユーザU2,U100)のジョブに関しては、その処理経路R10上にサムネイル画像Tではなくダミー画像Dを描画する。
より詳細には、ログインユーザU1のジョブ(スキャンジョブ)の処理経路R12上には、上記各実施形態と同様に、当該スキャンジョブに関するサムネイル画像T24〜T26,T61〜T63がそれぞれ描画される(図20参照)。
一方、非ログインユーザU2,U100のジョブ(プリントジョブ、FAX受信ジョブ)の処理経路R13,R14上には、サムネイル画像Tに代えてダミー画像D(たとえば無地の用紙を模した画像)が描画される(図20参照)。具体的には、ユーザU2のジョブ(プリントジョブ)の処理経路R13上には、当該プリントジョブに関するサムネイル画像T71,T72,T33,T34(図16参照)ではなく、ダミー画像D11〜D14が描画される。また、ユーザU100のジョブ(FAX受信ジョブ)の処理経路R14上には、当該FAX受信ジョブに関するサムネイル画像T41〜T43,T45ではなく、ダミー画像D21〜D23,D25が描画される。
なお、ダミー画像Dは、サムネイル画像Tの生成と同じタイミングで生成されてもよく、あるいはMFP10において予め準備されていてもよい。
このように、第5実施形態においては、MFP10にログインしていないユーザ(非ログインユーザ)(ユーザU2,U100)のジョブの処理経路R10上には、サムネイル画像Tではなくダミー画像Dが描画される。換言すれば、非ログインユーザのジョブに関するサムネイル画像Tは、進捗状況確認画面313に表示されない。すなわち、MFP10を操作しているログインユーザ(ユーザU1)によって、他ユーザ(非ログインユーザ)のジョブに関するサムネイル画像Tが閲覧されることがない。したがって、MFP10にて実行中の全てのジョブに関するサムネイル画像Tが表示されることに起因して非ログインユーザのジョブに関する情報が漏洩してしまうこと、を回避することが可能である。換言すれば、非ログインユーザのジョブに関する情報を、ログインユーザに対して秘匿化することが可能である。
<6.第6実施形態>
第6実施形態では、進捗状況確認画面300において処理経路R10における複数の区間の中から指定区間が指定(押下)されると、当該指定区間を含む着目区間内のサムネイル画像Tに対するユーザ操作を受け付ける着目区間画面が表示される。そして、当該着目区間画面における当該ユーザ操作に応じた処理が実行される。
具体的には、まず、進捗状況確認画面309(図16)を用いて複数のジョブの中から所望のジョブを表示対象として指定するジョブ指定操作が受け付けられると、表示制御部13は、当該複数のジョブのうち非指定ジョブに関する表示要素を非表示にする(図21参照)。
図21は、第6実施形態に係る進捗状況確認画面300(314)を示す図である。
たとえば、進捗状況確認画面309(図16)においてユーザU1が3つのジョブの中からスキャンジョブを表示対象として指定(押下)すると、指定されたジョブ(スキャンジョブ)に関する表示要素(処理経路R10および当該処理経路R10上のサムネイル画像T)のみが表示される(図21参照)。具体的には、進捗状況確認画面309(図16)においてスキャンジョブの処理経路R12とその処理経路R12上のサムネイル画像T(T24〜T26,T61〜T63)とのうちのいずれかが押下されると、進捗状況確認画面314においては、当該スキャンジョブに関する表示要素のみが表示される(図21参照)。
一方、表示制御部13は、当該3つのジョブのうちユーザU1によって指定されなかったジョブ(非指定ジョブ)(ここではプリントジョブおよびFAX受信ジョブ)に関する表示要素を非表示にする。具体的には、プリントジョブの処理経路R13と当該処理経路R13上のサムネイル画像T33,T34,T71,T72(図16参照)とが非表示にされる。また、FAX受信ジョブの処理経路R14と当該処理経路R14上のサムネイル画像T41〜T43,T45(図16参照)とが非表示にされる。
これによれば、ユーザ(ここではユーザU1)は、MFP10にて実行中の複数のジョブに関する表示要素のうち特に注目して確認したいジョブに関する表示要素のみを進捗状況確認画面300(314)に表示させることが可能である。
その後、進捗状況確認画面300においてスキャンジョブの処理経路R12における複数の区間の中から指定区間がユーザによる区間指定操作に基づき指定されると、当該指定区間を含む着目区間内のサムネイル画像Tに対するユーザ操作を受け付ける着目区間画面が表示される。そして、当該着目区間画面における当該ユーザ操作に応じた処理が実行される。
具体的には、処理経路R10が複数の区間に分割される。ここでは、処理経路R10が、入力側区間と中間区間(中間バッファ区間)と出力側区間と出力済区間との4つの区間に分割される。入力側区間は、処理経路R10における当該4つの区間のうち入力部領域A10から入力側処理経路B1の終端までを含む区間であり、中間区間は、当該4つの区間のうち格納部領域A30を含む区間である。出力側区間は、当該4つの区間のうち出力側処理経路B2の始端から出力部領域A50までを含む区間であり、出力済区間は、当該4つの区間のうち出力済領域A70を含む区間である。
進捗状況確認画面300において当該複数の区間の中から指定区間を指定する区間指定操作がユーザU1から受け付けられると、ユーザU1によって指定された指定区間を含む着目区間に関する着目区間画面がタッチパネル25に表示される。詳細には、当該区間指定操作に応じて、入力側区間画面510(図22)と出力側区間画面520(図26)と中間区間画面530(図28)と出力済区間画面540とのうちのいずれかが着目区間画面として表示される。そして、各着目区間画面におけるユーザ操作に応じた処理が実行される。以下では、各着目区間画面について順に説明する。
<入力側区間画面>
まず、入力側区間画面510(511)について説明する。
当該入力側区間画面510は、入力側区間(処理経路R10(R12)における4つの区間のうち入力部領域A10(A11)から入力側処理経路B1の終端までを含む区間)内のサムネイル画像Tに対するユーザ操作を受け付ける操作画面である。進捗状況確認画面314(図21)においてスキャンジョブの処理経路R12における入力側処理経路B1(図13参照)に対応する表示要素が押下(指定)されると、表示制御部13は、入力側区間画面510(511)を表示する(図22参照)。たとえば、当該処理経路R12のうちの入力側処理経路B1(図13)と当該入力側処理経路B1上のサムネイル画像T(T26)とのうちのいずれか一方が押下(指定)されると、入力側区間画面510(511)が表示される。
図22に示すように、当該入力側区間画面511には、スキャンジョブの処理経路R12における入力側区間が表示されるとともに、中間区間(入力側区間よりも出力側に設けられ且つ当該4つの区間のうち格納部領域A30を含む区間)もが表示される。換言すれば、当該入力側区間画面511においては、当該入力側区間(指定区間)と中間区間とが着目区間として表示される。さらに、当該入力側区間画面511には、当該処理経路R12上の複数の位置のうち入力側処理経路B1上の位置と格納部領域A30内の位置とに描画されていたサムネイル画像T24,T25,T26が拡大して表示される。当該入力側区間画面510(511)における当該格納部領域A30内の複数のサムネイル画像T24,T25は、(重畳されずに)並列して表示される。
また、MFP10(ジョブ制御部14)は、当該入力側区間を指定区間として指定する押下操作に応じて、入力手段(ここでは画像読取部2)による画像データの入力処理を一時的に中断する。
そして、当該入力側区間画面510(511)において、MFP10(ジョブ制御部14)は、入力側区間内のサムネイル画像Tに対するユーザ操作を受け付ける。当該入力側区間画面510(511)において当該ユーザ操作が受け付けられると、ジョブ制御部14は、当該ユーザ操作に応じた処理を実行する。
たとえば、ジョブ制御部14は、当該入力側区間画面510において入力側処理経路B1上のサムネイル画像T26を格納部領域A30に向かう向き(ここでは右向き)へと移動させる移動操作(右向きのフリック操作、格納部領域A30へのドラッグアンドドロップ操作等)をユーザ操作として受け付ける。ジョブ制御部14は、入力側区間画面510における当該移動操作に応じて、一時的に中断していた入力処理(ここでは6ページ目の入力画像データの入力処理)を再開するとともに、次の入力画像データ(7ページ目の入力画像データ)に対する入力処理の実行を開始する。換言すれば、ジョブ制御部14は、入力処理が未だ完了していない画像データ(入力画像データ)に対する入力処理を、当該移動操作に伴って引き続き実行する。端的に言えば、ジョブ制御部14は、実際の画像に関する入力処理を、当該入力側区間画面510(511)内のサムネイル画像Tの移動操作に応じて順次進める。そして、表示制御部13は、6ページ目の入力画像データに基づくサムネイル画像T26を格納部領域A30内の位置に描画するとともに、7ページ目の入力画像データに基づくサムネイル画像T27を入力側処理経路B1上の位置に描画する(図23参照)。
また、ジョブ制御部14は、当該入力側区間画面510において、格納部領域A30内の特定のサムネイル画像Tに関する削除指示操作をもユーザ操作として受け付ける。具体的には、図24に示すように、入力側区間画面510(513)には、ゴミ箱を模したアイコン551が配置されている。そして、ユーザU1が、当該格納部領域A30内の特定のサムネイル画像T(たとえばT26)に対応する画像データを格納部5から削除させるために、当該サムネイル画像T26を当該アイコン551へとドラッグアンドドロップ操作にて移動させると、当該格納部領域A30内から当該サムネイル画像T26が削除される。ジョブ制御部14は、当該入力側区間画面510におけるサムネイル画像T26の削除指示操作に応じて、スキャンジョブの処理対象の画像データであって当該サムネイル画像T26に対応する画像データ(6ページ目の圧縮済画像データ)を格納部5から削除する。このように、入力側区間画面510においては、格納部領域A30内の特定のサムネイル画像Tに関する削除指示操作もが受け付けられる。換言すれば、入力側区間画面510は、入力側区間内のサムネイル画像Tに対するユーザ操作を受け付ける画面であるとともに、中間区間内のサムネイル画像Tに対するユーザ操作を受け付ける画面でもある。
さらに、ジョブ制御部14は、当該入力側区間画面510において格納部領域A30(中間区間)内の複数のサムネイル画像Tの配列順序を変更する順序変更操作をもユーザ操作として受け付ける。具体的には、ユーザU1が、当該入力側区間画面510において、格納部領域A30内のサムネイル画像T(たとえばT26)をサムネイル画像T24とT25との間の位置へとドラッグアンドドロップ操作にて移動させると、当該格納部領域A30内のサムネイル画像Tの配列順序が変更される。詳細には、サムネイル画像Tの配列順序(T24,T25,T26の配列順序)が、当該順序変更操作に応じて、変更後の配列順序(T24,T26,T25の配列順序)に変更される(図25参照)。当該順序変更操作に応じて、ジョブ制御部14は、スキャンジョブの処理対象の複数の画像データであって当該複数のサムネイル画像T24〜T26にそれぞれ対応する複数の画像データ(4〜6ページ目の圧縮済画像データ)の出力処理の順序を、当該複数のサムネイル画像T24〜T26の変更後の配列順序に応じた順序に変更する。
このように、入力側区間画面510においては、入力側区間内あるいは中間区間内のサムネイル画像Tに対してユーザ操作(移動操作、削除指示操作、順序変更操作)が受け付けられる。そして、当該ユーザ操作に応じた処理が実行される。換言すれば、当該ユーザ操作の結果が、実際の処理対象画像に対する処理に反映される。
<出力側区間画面>
つぎに、出力側区間画面520(521)について説明する。
当該出力側区間画面520は、出力側区間(処理経路R10(R12)における4つの区間のうち出力側処理経路B2の始端から出力部領域A52までを含む区間)内のサムネイル画像Tに対するユーザ操作を受け付ける操作画面である。進捗状況確認画面314(図21)においてスキャンジョブの処理経路R12における出力側処理経路B2(図13参照)に対応する表示要素押下(指定)されると、表示制御部13は、出力側区間画面520(521)を表示する(図26参照)。たとえば、当該処理経路R12のうちの出力側処理経路B2(図13参照)と当該出力側処理経路B2上のサムネイル画像T(T63)とのうちのいずれか一方が押下(指定)されると、出力側区間画面520(521)が表示される(図26参照)。
図26に示すように、当該出力側区間画面521には、スキャンジョブの処理経路R12における出力側区間が表示されるとともに、中間区間(出力側区間よりも入力側に設けられ且つ4つの区間のうち格納部領域A30を含む区間)および出力済区間(4つの区間のうち出力済領域A72を含む区間)もが表示される。換言すれば、当該出力側区間画面521においては、当該出力側区間(指定区間)と中間区間と出力済区間とが着目区間として表示される。さらに、当該出力側区間画面521には、当該処理経路R12上の複数の位置のうち格納部領域A30内の位置と出力側処理経路B2上の位置と出力済領域A70内の位置とに描画されていたサムネイル画像T24,T25,T61〜T63が拡大して表示されている。当該出力側区間画面520(521)における格納部領域A30内の複数のサムネイル画像T24,T25と当該出力済領域A70内の複数のサムネイル画像T61,T62とは、(重畳されずに)並列して表示される。
また、MFP10(ジョブ制御部14)は、当該出力側区間を指定区間として指定する押下操作に応じて、出力手段(ここではネットワーク送信部4a)による画像データの出力処理を一時的に中断する。
そして、当該出力側区間画面520(521)において、MFP10(ジョブ制御部14)は、出力側区間内のサムネイル画像Tに対するユーザ操作を受け付ける。当該出力側区間画面520(521)において当該ユーザ操作が受け付けられると、ジョブ制御部14は、当該ユーザ操作に応じた処理を実行する。
たとえば、ジョブ制御部14は、当該出力側区間画面520において出力側処理経路B2上のサムネイル画像T63を出力部領域A52に向かう向き(ここでは右向き)へと移動させる移動操作(右向きのフリック操作、出力済領域A72へのドラッグアンドドロップ操作等)をユーザ操作として受け付ける。ジョブ制御部14は、当該出力側区間画面520における当該移動操作に応じて、一時的に中断していた出力処理(3ページ目の出力画像データの出力処理)を再開するとともに、次の出力画像データ(4ページ目の出力画像データ)に対する出力処理の実行を開始する。換言すれば、ジョブ制御部14は、出力処理の実行を待機している画像データ(出力画像データ)に対する出力処理を、当該移動操作に伴って引き続き実行する。端的に言えば、ジョブ制御部14は、実際の画像に関する出力処理を、当該出力側区間画面520(521)内のサムネイル画像Tの移動操作に応じて順次進める。そして、表示制御部13は、3ページ目の出力画像データに基づくサムネイル画像T63を出力済領域A70内の位置に描画するとともに、4ページ目の出力画像データに基づくサムネイル画像T64を出力側処理経路B2上の位置に描画する(図27参照)。
また、ジョブ制御部14は、当該出力側区間画面520(521)における格納部領域A30(中間区間)内のサムネイル画像T(T24,T25)に対する削除指示操作および順序変更操作をもユーザ操作として受け付ける。このように、出力側区間画面520は、出力側区間内のサムネイル画像Tに対するユーザ操作を受け付ける画面であるとともに、中間区間内のサムネイル画像Tに対するユーザ操作を受け付ける画面でもある。なお、当該出力側区間画面520における削除指示操作および順序変更操作は、入力側区間画面510における削除指示操作および順序変更操作と同様である。
このように、出力側区間画面520において、出力側区間内あるいは中間区間内のサムネイル画像Tに対してユーザ操作(移動操作、削除指示操作、順序変更操作)が受け付けられる。そして、当該ユーザ操作に応じた処理が実行される。換言すれば、当該ユーザ操作の結果が、実際の処理対象画像に対する処理に反映される。
<中間区間画面>
さらに、中間区間画面530について説明する。
当該中間区間画面(中間バッファ区間画面)530は、中間区間(入力部領域A10(A11)と出力部領域A50(A52)との間に設けられ且つ処理経路R10(R12)における4つの区間のうち格納部領域A30を含む区間)内のサムネイル画像Tに対するユーザ操作を受け付ける操作画面である。進捗状況確認画面314(図21)において当該中間区間に対応する表示要素が押下(指定)されると、表示制御部13は、中間区間画面530を表示する(図28参照)。たとえば、格納部領域A30内のサムネイル画像Tであってスキャンジョブに関するサムネイル画像T(T24あるいはT25)が押下(指定)されると、中間区間画面530が表示される(図28参照)。
図28に示すように、当該中間区間画面530には、中間区間(指定区間)が着目区間として表示されるとともに、スキャンジョブの処理経路R12上の複数の位置のうち当該格納部領域A30内の位置に描画されていたサムネイル画像T24,T25が拡大して表示される。当該中間区間画面530における当該格納部領域A30内の複数のサムネイル画像T24,T25は、(重畳されずに)並列して表示される。
そして、当該中間区間画面530において、MFP10(ジョブ制御部14)は、当該格納部領域A30(中間区間)内のサムネイル画像T(T24,T25)に対するユーザ操作(ここでは削除指示操作、順序変更操作)を受け付ける。当該中間区間画面530において当該ユーザ操作が受け付けられると、ジョブ制御部14は、当該ユーザ操作に応じた処理を実行する。なお、当該中間区間画面530における削除指示操作および順序変更操作の操作内容等は、入力側区間画面510等における削除指示操作および順序変更操作の操作内容等と同様である。
<出力済区間画面>
最後に、出力済区間画面540について説明する。
当該出力済区間画面540は、一の出力済領域A70に対応する出力手段によって出力された出力済画像の一覧を示す画面(出力済領域確認画面とも称される)である。進捗状況確認画面314(図21)において出力済領域A70(A72)に対応する表示要素がユーザによって押下(選択)されると、当該出力済区間画面540がMFP10のタッチパネル25に表示される(図29参照)。たとえば、出力済領域A70(A72)内のサムネイル画像T(T61あるいはT62)が押下されると、当該出力済区間画面540が表示される。
図29に示すように、当該出力済区間画面540には、出力済区間(出力済領域A70(A72))が着目区間として表示されるとともに、スキャンジョブの処理経路R12上の複数の位置のうち出力済領域A72内の位置に描画されていたサムネイル画像T61,T62が拡大して表示される。当該出力済区間画面540における当該出力済領域A70内の複数のサムネイル画像T61,T62は、(重畳されずに)並列して表示される。
以上のように、第6実施形態では、MFP10にて実行中のジョブの処理経路R10(R12)における複数の区間の中から指定区間が指定されると、当該指定区間を含む着目区間内のサムネイル画像Tに対するユーザ操作を受け付ける着目区間画面が表示される。そのため、ユーザ(ユーザU1)は、当該ジョブの処理経路R10のうち特に注目して確認したい区間をより重点的に確認することが可能である。
なお、上記第6実施形態では、MFP10にて実行中の複数のジョブのうちユーザの所望のジョブに関する表示要素のみが進捗状況確認画面314(図21)表示された後、当該所望のジョブの処理経路R10(R12)における区間指定操作が受け付けられる態様を例示したが、これに限定されない。たとえば、進捗状況確認画面300(たとえば309(図16))において(当該複数のジョブの処理経路R10(R12〜R14)が表示されている状態で)、当該区間指定操作が受け付けられてもよい。
<7.第7実施形態>
第7実施形態では、MFP10にて現在実行中のジョブに関する処理が、ユーザからの指示に応じて、現在の処理速度よりも遅い処理速度で実行される。
図30は、第7実施形態に係る進捗状況確認画面300(315)である。図30に示すように、当該進捗状況確認画面315には、ジョブに関する処理の処理速度を低減するためのスローボタン360が設けられている。
当該スローボタン360がユーザ(ユーザU1)によって押下されると、MFP10にて実行中のジョブに関する処理が、現在の処理速度よりも遅い処理速度で順次実行される。具体的には、MFP10(ジョブ制御部14)は、当該ジョブに関する処理(入力処理および出力処理)を、現在の処理時間間隔よりも長い処理時間間隔で実行する。
ここにおいて、MFP10では、当該ジョブにおける処理対象の複数の画像データのうち一の画像データ(入力画像データ)に関する入力処理が完了すると、直ぐさま次の入力画像データに関する入力処理が開始される。換言すれば、一の画像データに対する入力処理の完了と、当該一の画像データの次の画像データに対する入力処理の開始との時間間隔(処理時間間隔)が0秒で(待ち時間無しで)実行される。同様に、当該ジョブにおける処理対象の複数の画像データのうち一の画像データ(出力画像データ)に関する出力処理が完了すると、直ぐさま次の出力画像データの出力処理が開始される。換言すれば、一の画像データに対する出力処理の完了と、当該一の画像データの次の画像データに対する出力処理の開始との時間間隔(処理時間間隔)が0秒で(待ち時間無しで)実行される。
そして、スローボタン360が押下されると、ジョブ制御部14は、各ジョブの入力処理および出力処理に関する処理時間間隔を、現在の処理時間間隔(0秒)から、より長い処理時間間隔(たとえば3秒)に変更する。
たとえば、スキャンジョブにおける画像データ(入力画像データ)の入力処理(スキャン処理)の処理時間間隔が、現在の処理時間間隔(たとえば0秒)から、より長い処理時間間隔(3秒)へと変更される。そして、変更後の処理時間間隔(3秒)で画像データの入力処理が順次実行される。具体的には、1枚の或る入力画像データの入力処理が完了すると、3秒の待機時間が経過した後、次の入力画像データの入力処理が開始される。同様に、スキャンジョブにおける画像データ(出力画像データ)の出力処理の処理時間間隔が、現在の処理時間間隔(0秒)から、より長い処理時間間隔(3秒)へと変更される。そして、変更後の処理時間間隔(3秒)で出力画像データの出力処理が順次実行される。具体的には、1枚の或る出力画像データの出力処理が完了すると、3秒の待機時間が経過した後、次の出力画像データの出力処理が開始される。
同様に、他のジョブ(プリントジョブおよびFAX受信ジョブ)に関する処理も、スローボタン360の押下操作に応じて、現在の処理時間間隔よりも長い処理時間間隔でそれぞれ実行される。
このように、第7実施形態においては、MFP10にて実行中のジョブに関する処理が、ユーザからの指示(スローボタン360の押下操作)に応じて、現在の処理速度よりも遅い処理速度で実行される。換言すれば、MFP10にて実行中のジョブが、比較的ゆっくり進められる。そのため、各ジョブに関するサムネイル画像Tが、処理経路R10上の描画位置に停留する時間が長くなり、ユーザは、当該サムネイル画像Tをしっかりと確認しながらジョブの進捗状況を確認することが可能である。
なお、上記第7実施形態では、MFP10にて実行中のジョブに関する処理の処理速度の低減方法として、各画像データの入力処理(出力処理)の完了と次の画像データの入力処理(出力処理)の開始との時間間隔を、現在よりも長い処理時間間隔に変更する態様を例示したが、これに限定されない。たとえば、当該処理速度の低減方法として、一の画像データに対する入力処理(出力処理)に要する処理時間が、現在の処理時間よりも長い処理時間に変更されるようにしてもよい。
具体的には、この画像読取部2は、(スローボタン360が押下される前においては、)1ページの原稿を所定の動作速度で読み取り、1枚の入力画像データに対する読取開始から読取完了までに1秒の処理時間を要する。ジョブ制御部14は、スローボタン360が押下されると、当該画像読取部2による原稿の読取速度を、現在の動作速度よりも遅い動作速度に変更する。換言すれば、1枚の入力画像データに対する入力処理に要する処理時間が、現在の処理時間(1秒)よりも長い処理時間(たとえば3秒)に変更される。
また、上記第7実施形態では、MFP10にて実行中の全てのジョブに関する処理が、現在の処理速度よりも遅い処理速度に変更される態様を例示したが、これに限定されない。たとえば、MFP10にて実行中の複数のジョブのうちログインユーザ(たとえばユーザU1)のジョブ(たとえばスキャンジョブ)のみに関する処理が、現在の処理速度よりも遅い処理速度に変更されるようにしてもよい。
<8.変形例>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記内容のものに限定されるものではない。
たとえば、進捗状況確認画面300において、出力処理の実行を待機しているジョブの一覧を示す待機リスト370が表示されるようにしてもよい。
図31は、当該変形例に係る進捗状況確認画面300(316)を示す図である。ここでは、MFP10においてプリントジョブ(Job No.1)とコピージョブ(Job No.5)とが現在実行中である。また、MFP10においては、プリントジョブによって印刷出力部3が現在利用されており、印刷出力部3を出力手段として用いる3つのジョブ(Job No.2〜4)が、印刷出力部3による印刷出力を待機している。
MFP10にて出力処理の実行を待機している少なくとも1つのジョブ(Job No.2〜4)が存在する場合、MFP10(表示制御部13)は、当該ジョブの一覧を示す待機リスト370を進捗状況確認画面300(316)に表示する(図31参照)。具体的には、当該待機リスト370には、出力処理の実行を待機しているジョブのジョブ番号(Job No.2〜4)が表示される。その後、MFP10にて現在実行中のコピージョブ(Job No.5)において全ての入力画像データの入力処理が完了すると、当該待機リスト370が更新される。具体的には、当該コピージョブのジョブ番号(Job No.5)が待機リスト370に示される。また、進捗状況確認画面316においては、当該コピージョブ(Job No.5)に関する表示要素(処理経路R11およびサムネイル画像T11〜T13等)が非表示にされる。
また、上記各実施形態等では、進捗状況確認画面300において、複数の入力手段に対応する複数の入力部領域A10(A11〜A13)の全てが表示され、且つ複数の出力手段に対応する複数の出力部領域A50(A51〜A53)の全てが表示される(図4参照)態様を例示した。
しかしながら、本発明はこれに限定されない。たとえば、複数の入力部領域A10のうち、MFP10で現在実行中のジョブにて利用される入力手段に対応する入力部領域A10のみが表示されるとともに、複数の出力部領域A50(A51〜A53)のうち、当該ジョブにて利用される出力手段に対応する出力部領域A50のみが表示されるようにしてもよい。
図32は、この変形例に係る進捗状況確認画面300(317)を示す図である。
ここでは、MFP10においてスキャンジョブとプリントジョブとが現在実行中である。MFP10にて現在実行中のジョブ(スキャンジョブおよびプリントジョブ)においては、複数の入力手段のうちのFAX受信部4dと、複数の出力手段のうちのFAX送信部4cとはいずれも利用されない。
この場合、MFP10(表示制御部13)は、図32に示すように、進捗状況確認画面300(317)において、複数の入力部領域A11〜A13(図4)のうち、MFP10で現在実行中のジョブにて利用される入力手段(画像読取部2およびネットワーク受信部4b)に対応する入力部領域A11,A12のみを表示する。一方、表示制御部13は、複数の入力部領域A11〜A13のうち、当該ジョブにて利用されない入力手段(FAX受信部4d)に対応する入力部領域A13(図4)を非表示にする。また、表示制御部13は、進捗状況確認画面300(317)において、複数の出力部領域A51〜A53(図4)のうち、MFP10で現在実行中のジョブにて利用される出力手段(印刷出力部3およびネットワーク送信部4a)に対応する出力部領域A51,A52のみを表示する。一方、表示制御部13は、複数の出力部領域A51〜A53のうち、当該ジョブにて利用されない出力手段(FAX送信部4c)に対応する出力部領域A53(図4)を非表示にする。
このように、複数の入力部領域A10のうち、MFP10で現在実行中のジョブにて利用される入力手段に対応する入力部領域A10のみが表示されるとともに、複数の出力部領域A50のうち、当該ジョブにて利用される出力手段に対応する出力部領域A50のみが表示されるようにしてもよい。
また、上記各実施形態等では、進捗状況確認画面300において格納部領域A30が配置される態様を例示したが、これに限定されず、進捗状況確認画面300において格納部領域A30が配置されなくてもよい。
また、上記各実施形態等では、MFP10の操作パネル部6c(タッチパネル25)において進捗状況確認画面300が表示される態様を例示したが、これに限定されない。たとえば、MFP10とは別の装置(たとえばタブレット端末などの外部端末)においても、上記各実施形態等と同様にして進捗状況確認画面300が表示されるようにしてもよい。具体的には、MFP10と通信可能な外部端末(リモート端末)において、MFP10のタッチパネル25に表示される進捗状況確認画面300の画像データ(画面データ)が当該MFP10から取得され、当該進捗状況確認画面300が当該外部端末の表示画面にされるようにしてもよい。