JP6499838B2 - 索道の椅子式搬器のセーフティバー警告装置及び警告方法 - Google Patents
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Description
索道の椅子式搬器を撮像するカメラ端末と、
前記カメラ端末により撮像された画像に基づいて、前記索道の椅子式搬器における水平方向に所定の長さの直線状形状を有するセーフティバーの位置が所定の位置か否かを解析する画像解析部と、
前記セーフティバーの位置が所定の位置ではない場合、乗客に注意を促す注意喚起部と、
を備えることを特徴とする。
本実施形態では、図1に示したように、搬器1の画像がカメラ端末4により進行方向後方から撮像される場合を例として説明する。
セーフティバー警告装置100は、図1(a)に図示したように、停留場乗車位置Aの支柱5aに設置されたカメラ端末4と、支柱5aよりも一つ進行方向前方に位置する支柱5bに設置された注意喚起部9と、図1(b)に図示したように、停留場降車位置Bの支柱5dよりも一つ進行方向後方に位置する支柱5cに設置されたカメラ端末4と、停留場降車位置Bの支柱5dに設置された注意喚起部9と、を備えている。
本実施形態では、二人乗り搬器を例として説明する。
搬器本体11は、上げ下げ自在なバー2と、乗客3が座るためのシート14と、を備えている。
バー2は、矩形状に成形された無端パイプにより構成され、バー2の短辺の中央で上下に屈曲した形状を有し、屈曲部2aを回動支点として固定され、上下方向に回動可能となっている。乗客3はシート14に座り、手動によりバー2の上げ下げが可能となっている。
セーフティバー警告装置100は、上記したカメラ端末4と注意喚起部9とに加え、画像解析部15を備えて構成される。
図1に示したように、カメラ端末4は、停留場乗車位置Aの支柱5a、及び停留場降車位置Bの支柱5dの一本前に通過した支柱5cに設置されている。
カメラ端末4は、図3に示すように、画像解析部15と有線接続あるいは無線接続されており、夜間や悪天候時を考慮して、例えば、高解像度カラーの映像を撮像し、撮像した映像を画像解析部15に伝送する。
また、カメラ端末4は、例えば、スキー場等の屋外に設置されるため、防水、防塵及び耐低温の機能を搭載したものを適用する。更に、必要に応じて、レンズをアクリル半球で保護し、レンズ以外はケース内に収納することや、カメラ端末4に屋根を取り付ける等の対策を講じることが好ましい。
上記の小電力無線ユニットの伝送距離はおよそ3kmを想定しているが、使用場所や環境により、中継器の設置の可否を判断する必要がある。
ここで、設定データとして、非乗車搬器の画像データ、及びバー使用時又は未使用時の搬器におけるバーの位置を示す画像データ等が含まれている。前者の画像データは乗客が乗っているか否かを判定するため、後者の画像データは、上記の通り、バーの位置が所定の位置か否かを判断するための比較対象となる画像データである。
画像処理の例として、具体的には、カメラ端末4により撮像された映像の一部、すなわち、ROM20に記憶されている比較対象に基づいて、バー2の位置を解析できる瞬間の画像データを抽出する。画像処理した画像データは一時的にRAM21に記憶される。
検出対象として、乗客の前側のバー2の高さ位置を検出・解析する。
図2(a)及び(b)に示したように、バー2の前側は、非乗車時あるいはバー2の未使用時は上がっており、バー2の使用時は下がっている。これに対し、バー2の後側は、非乗車時あるいはバー2の未使用時は下がっており、バー2の使用時は上がっている。
従って、搬器の進行状況、すなわち、乗車後か降車前か、また、バー2の前側の高さ位置を検出するか、バー2の後側の高さ位置を検出するか等、搬器の状況に応じて判断基準を定め、乗客への注意喚起の必要性を判断しなければならない。
しかしながら、搬器によっては、バー2の固定位置が低く、未使用時のバー2に乗客の身体が重なる搬器や、使用時のバー2の後側の方が高い搬器も存在するため、バーの前側又は後側のどちらを解析の対象とすべきか、あるいは双方を解析の対象とする等、使用環境や搬器毎に判断されるのが好ましい。
具体的には、取得された画像において、乗客が乗車していなければ、バー2の位置を解析する必要はないため、乗客が乗車中の搬器か否かを判定する必要がある。乗客が乗車中の搬器である場合、画像データの解析に進む。
乗客が乗車中の搬器であると判断された場合、RAM21に記憶されている画像処理された画像データと、ROM20に記憶されているバー2の使用時あるいは未使用時の画像データと、を比較することにより、バー2の高さ位置を解析する。
送信される情報として、具体的には、画像解析部15からの情報を受信した旨の情報や、乗客に対して注意喚起を行った場合、注意喚起が行われた旨の情報等である。
第2通信ユニット7は、音声出力装置8と通常有線接続されているが、無線接続も可能とする。また、第2通信ユニット7は、前記した第1通信ユニット17と同じものを適用することができる。
具体的には、音声ROM24には、警報音鳴動後、「危険です」という状態情報と、「バーを下げてください」あるいは「バーを上げてください」のように当該搬器1の乗客3に操作を促す音声データと、が記憶されている。
同様に、図1(b)に図示したように、停留場降車位置Bにおいては、降車前、バー2が下がっている場合、すなわち、搬器1cの状態の場合、乗り越し等の危険性があるため、搬器1dの位置に到達したタイミングで、停留場降車位置Bの支柱5dに備えられている外部スピーカ6から乗客3に対して、状態情報と「バーを上げる」よう促す音声メッセージが出力されて注意喚起が行われる。
しかしながら、この場合、注意喚起の必要性に関わらず、画像解析部15から注意喚起部9へ、搬器毎の解析情報を送らなければならないため、効率が悪い。これに対し、本実施形態の例では、注意喚起が必要である場合のみ、その旨の情報を注意喚起部9へ出力するため、効率が良い。
従って、画像解析部15が注意喚起判断機能を備えている方が好ましいが、使用場所や環境等に応じて、設置場所等を判断することが好ましい。
そして、ステップS4において、音声出力装置8の指示を受け、スピーカ6を介して音声メッセージが再生される。
図5はバーへのマーキングの例を示しており、(a)は縞模様、(b)は斜線によるマーキングの例である。
ただし、悪天候時や周囲の風景を考慮して、どのような使用環境においても検出できるように、極力目立つマーキングでなければならない。また、赤外線センサを利用し、赤外線の反射量でバーを検出する方法であってもよい。
マーキングの例に限りはないが、マーキングに応じた検出装置を用意する必要がある。
また、本実施形態では、搬器1を進行方向後方から撮像しているが、進行方向前方から撮像してもよい。この場合においても検出方法を変える必要はなく、進行方向後方から撮像する場合と比較して、音声メッセージを再生するまでの時間が長くなるため、解析時間をより長く確保することが可能となる。
2 セーフティバー
4 カメラ端末
6 外部スピーカ
8 音声出力装置
9 注意喚起部
15 画像解析部
18 解析処理装置
100 セーフティバー警告装置
Claims (5)
- 索道の椅子式搬器を撮像するカメラ端末と、
前記カメラ端末により撮像された画像に基づいて、前記索道の椅子式搬器における水平方向に所定の長さの直線状形状を有するセーフティバーの位置が所定の位置か否かを解析する画像解析部と、
前記セーフティバーの位置が所定の位置ではない場合、乗客に注意を促す注意喚起部と、
を備えることを特徴とする索道の椅子式搬器のセーフティバー警告装置。 - 前記画像解析部は、前記画像から前記セーフティバーの高さ位置が所定の位置か否かを解析することを特徴とする請求項1に記載の索道の椅子式搬器のセーフティバー警告装置。
- 前記注意喚起部は、
前記セーフティバーの位置が所定の位置ではない場合、乗客に対する注意喚起の音声メッセージを再生する音声再生手段と、
再生された音声メッセージを音声出力する外部スピーカと、
を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の索道の椅子式搬器のセーフティバー警告装置。 - 索道の椅子式搬器を撮像するカメラ端末と、
前記カメラ端末により撮像された画像に基づいて、前記索道の椅子式搬器が、乗客が乗車中の搬器であるか否か判定した後、乗客が乗車中の搬器のセーフティバーの位置が所定の位置か否かを解析する画像解析部と、
前記セーフティバーの位置が所定の位置ではない場合、乗客に注意を促す注意喚起部と、
を備えることを特徴とする索道の椅子式搬器のセーフティバー警告装置。 - 請求項3に記載の索道の椅子式搬器のセーフティバー警告装置による警告方法であって、
支柱に設置された前記カメラ端末を用いて索道の椅子式搬器の画像データを取得し、
前記画像解析部により撮像された索道の椅子式搬器の画像データに基づいて、索道の椅子式搬器に乗客が乗っているか否かを解析し、
乗客が乗っている索道の椅子式搬器である場合、水平方向に所定の長さの直線状形状を有するセーフティバーの位置を解析して、セーフティバーの位置が所定の位置か否かを判断し、
所定の位置ではない場合、支柱に設置された前記注意喚起部の外部スピーカにより、乗客に対して注意喚起を行う音声メッセージを出力することを特徴とする索道の椅子式搬器のセーフティバー警告装置による警告方法。
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