JP5484224B2 - 鉄道車両のドアの紐状異物の検出装置 - Google Patents

鉄道車両のドアの紐状異物の検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、鉄道車両のドアの紐状異物の検出装置に関し、特に、鉄道車両のドアが閉じたときに挟まれた紐状異物を検出する鉄道車両のドアの紐状異物の検出装置に関する。
従来より、鉄道車両のドアに物が挟まれたことを検出する技術が広く実用化されている。電車ではドアに物が挟まった状態が検出されると運転手等に知らされ、電車の安全運行が図られている。電車の乗降口のドアに物が挟まれると、ドアが完全に閉まらないことはセンサ等により検出される。
また、近年、鉄道駅のホームでは、電車・列車に乗降する旅客の安全性を高めるため、主に左右ドアの両開き構造を備えたホームドア装置の設置も進んでいる。例えば特開2010−7456号公報には、ホームドア装置においても、いわゆる戸挟み状態は、電気的なセンサにより、例えば過電流検出センサにより検出して、戸挟み状態を回避する技術が開示されている。
特開2010−7456号公報(段落番号0003)
しかし、従来の戸挟み状態の検出は、物が挟まれていることを電気的なセンサにより検出しているため、紐のように細い物が、電車のドアに挟まれても電気的なセンサでは検出できなかった。例えば、児童の体操着等を入れる紐付きの袋のような物において、その紐だけが挟まれてドアの外に出ていても、電気的なセンサでは検出できなかった。
そこで、本発明は、鉄道車両用のドアに挟まれた紐状異物を検出することができる鉄道車両のドアの紐状異物の検出装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、駅のホーム上に設置されるステレオカメラに内蔵された2以上の撮像素子により撮像して得られた2次元画像の少なくとも1つ若しくは前記ステレオカメラにおいて生成された距離画像から鉄道車両の左右ドアが閉じたときの前記左右ドアの中心位置を検出するドア中心位置検出部と、前記ステレオカメラにおいて得られた前記2次元画像の少なくとも1つ若しくは前記距離画像に基づいて人物の位置を検出する人物位置検出部と、前記ステレオカメラにおいて得られた前記2次元画像の少なくとも1つ若しくは前記距離画像から、前記左右ドアの中心位置と前記人物の位置の間に、直線状のパターンが存在するか否かを検出する直線パターン検出部と、前記直線状のパターンの検出状態に応じて、第1のアラームレベルのアラーム信号を出力するアラーム出力部と、を有する鉄道車両のドアの紐状異物の検出装置を提供することができる。
本発明によれば、鉄道車両のドアに挟まれた紐状異物を検出することができる。
本発明の実施の形態に係る、ステレオカメラにより駅のホームを撮影している監視システム1を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係るステレオカメラの外観図である。 本発明の実施の形態に係るステレオカメラSCの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るステレオカメラSCにより得られた2次元画像あるいは距離画像の例を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る、各ステレオカメラSCの認識処理部34における紐状異物の検出処理の内容を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る、紐がドアに挟まった状態で電車が動いた場合の画像の例を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る、紐状異物の検出処理及びアラーム出力のための出力処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ここでは、鉄道の駅のホーム端上に設置されたステレオカメラを用いて、鉄道車両である電車のドアの閉まったときの安全を確認する装置を例に挙げて説明する。
図1は、ステレオカメラにより、駅のホームを撮影している監視システム1を説明するための図である。図1は、ホームを電車の進行方向から見た図である。図1では、1つのステレオカメラSCのみが示されているが、複数のステレオカメラが、鉄道の線路が敷かれる地面G上の長いホームHの縁に沿って天井に設置され、電車とホームの全体を鉛直方向から監視している。各ステレオカメラは、電車Tが停止したときに、電車のドアに挟まれた物を撮像可能な位置に設置される。
ホームHの端を監視する監視用カメラであるステレオカメラSCは、2つの撮像素子を有しており、各撮像素子の光学系は、所定の間隔を開けて光軸が互いに平行になるように配置されている。ステレオカメラSCは、図1に示すように、その撮像方向がホームHの線路側の端の床面に対して直交する方向となるように、固定されて設置されている。
監視システム1は、複数のステレオカメラSC(図1では1台のステレオカメラのみ示している)と、ステレオカメラSCと通信ケーブルCBにより接続されたパーソナルコンピュータ(以下、PCと略す)11と、駅あるいは電車の制御装置12とを含んで構成されている。
PC11及び制御装置12は、例えば、駅の監視室に配置され、駅員等の監視者は、PC11あるいは制御装置12に接続されたモニタに、各ステレオカメラSCにおいて取得された動画像を表示させて、駅ホームの様子を見ることができる。
PC11は、各ステレオカメラSCと通信を行い、各ステレオカメラSCへ、安全確認の処理の実行を指示し、各ステレオカメラSCからの検出信号を受信して制御装置12へ出力する。
制御装置12は、駅員等による指示が入力され、その指示をPC11へ伝える装置である。以下の例では、電車のドアが閉じたときに、安全確認の実行を指示する安全確認指示信号がPC11へ出力される。PC11は、その安全確認指示信号を受信すると、各ステレオカメラSCへ安全確認の処理を実行するように指示する所定のコマンドを出力する。なお、PC11は、安全確認指示信号をそのまま各ステレオカメラSCへ転送して安全確認の処理の実行をさせるようにしてもよい。
ステレオカメラSCは、そのコマンドを受信すると安全確認の処理を実行し、画像処理により紐状異物がドアに挟まれているかを判定し、その判定結果を検出信号としてPC11へ出力する。制御装置12は、その検出信号を受信すると、モニタ表示、音声出力等により監視者に紐状異物がドアに挟まれているあるいは挟まれていないことを告知し、さらに必要であれば電車の緊急停止信号を出力する。
(ステレオカメラSCの構成)
図2は、ステレオカメラの外観図である。ステレオカメラSCの筐体21の一側面には、例えば、2つの対物光学系22が所定の距離だけ離れて光軸が互いに平行になるように設けられている。2つの対物光学系22は、対物レンズであり、筐体21内の各対物レンズの後ろ側には、CMOSセンサ等の撮像素子が設けられている。2つの対物光学系22の設けられた面が、ホームHの床面に対向するように、ステレオカメラSCは、駅のホームH上に設置される。
なお、ここでは、各ステレオカメラSCは、ステレオ撮像のために2つの撮像素子を有している例で説明するが、ステレオ撮像のために3つ以上の撮像素子を有していてもよく、少なくとも2つの撮像素子を有していればよい。
また、ステレオカメラSCには、PC11と接続するための通信ケーブルCBが接続されている。
図3は、ステレオカメラSCの構成を示すブロック図である。ステレオカメラSCは、カメラとしての2つのCMOSセンサ31、2つの画像取込部32、ステレオ処理部33、認識処理部34、通信部35を有しており、筐体21内の図示しない基板上に設けられている。本実施の形態では、2つの画像取込部32、ステレオ処理部33及び認識処理部34は、DSPにより構成される。
各CMOSセンサ31は、対物光学系22からの光を受けて撮像信号を、対応する画像取込部32に出力する。
各画像取込部32は、CMOSセンサ31からの撮像信号を取り込み、その撮像素子から画像信号を生成して、ステレオ処理部33に供給する処理部である。
ステレオ処理部33は、入力された2つの動画像の画像信号に基づき、立体形状に関する情報としての距離画像を生成する処理部である。距離画像は、各画素値が距離値である画像情報である。なお、距離画像は、画素値が3次元空間内の位置を示す情報であってもよい。すなわち、ステレオ処理部33は、2つの撮像素子によって撮像して得られた2つの画像信号に基づいて立体形状に関する情報を生成する立体形状情報生成部を構成する。
認識処理部34は、2つの画像取込部32の一方で得られた2次元画像若しくはステレオ処理部33で得られた距離画像の情報に基づいて、紐状異物の存在を推定し、ドアが閉じたときの安全が確認されたことを示す、あるいは安全でないことを示す検出信号を出力する処理部である。
すなわち、認識処理部34は、撮像素子により得られた2次元画像の少なくとも1つ若しくはステレオ処理部33で生成された距離画像の情報に基づいて、画像中の、閉じたドアに挟まれている紐状異物の存在を推定して、安全であるあるいは安全でないことを示す検出信号を出力する処理部である。認識処理部34の処理内容については後述する。
通信部35は、PC11からの所定のコマンドを受信すると認識処理部34に対して安全確認の処理を実行する指示を与え、認識処理部34から検出信号を受信すると、安全確認の判定情報としての検出信号をPC11へ送信する処理部である。通信部35は、図示しないインターフェース回路及びコネクタを介して、通信ケーブルCBに接続されている。
さらに、通信部35は、画像取込部32にも接続されており、CMOSセンサ31の両方若しくは一方から得られた動画像の画像信号を、所定のタイミングでPC11へ送信することができるようになっている。よって、PC11では、各ステレオカメラSCからの画像信号をモニタ上に表示することができる。
図4は、ステレオカメラSCにより得られた2次元画像若しくは距離画像の例を説明するための図である。
電車Tが駅において停車し乗客の乗降が済んで、電車の全ての乗降用のドアが閉じられると、上記のコマンドに基づいて、各ステレオカメラSCは、得られた画像に基づいて、安全確認の処理を実行する。
ステレオカメラSCは固定されており、かつ電車T及びホームHの位置も動かないので、生成された画像IR中、電車T及びホームHの領域は固定である。図4が距離画像である場合、画像IRは、ステレオカメラSCにより撮像され各画素の距離値が生成された領域の画像である。図4の画像IR中、所定の領域、すなわち電車Tの領域TR、地面Gの領域GR、及びホームHの領域HRの各領域は、その距離値及び範囲が予め判っている領域である。電車Tの領域TRには、ドアの領域DRが含まれる。
すなわち、これら3つの領域TR,GR,HR,DRの範囲と距離の値は、予め判っており、一定である。よって、これらの領域において、所定の距離値の画素の領域は、背景画像の部分の画素領域であり、これらの領域において、所定の距離値でない画素の領域は、人物等の画素領域となる。
図4は、人Mと紐状異物SBが、画像IR中に存在することを示している。特に、図4は、人Mが持っていた紐の付いた袋のうち、袋Bだけが電車Tの中に残され、その紐だけが電車Tの外にある状態を示している。
距離画像の場合、画像IR中、立っている人Mは、頭の部分の距離値は、頭頂までの距離が最も短く、頭頂から周囲にかけて徐々に長くなっていく。さらに肩の部分の距離値は、頭頂から所定の距離の範囲の中に、頭頂から所定の範囲内で肩の高さに相当する距離値となる。よって、このような距離値が得られれば、距離画像の画像IR中、立っている人Mを認識することができる。
また、2つのドアに挟まれた紐状異物の像は、電車Tの領域TR中、ドアの領域DRにおいて、閉じて当接している2つのドアの縁として、直線状となっている部分から伸びる直線状のパターンSBである。この紐状異物の直線状のパターンSBは、ステレオカメラSCの2つのCMOSセンサ31の一方の2次元画像だけからも認識することができる。
よって、図4において、ドアの領域DRの一部とその近傍の画像領域が、画像IR内における、紐状異物の検出領域41として予め設定される。
電車T、地面G及びホームHの領域及び距離は予め判っているので、その検出領域41内における電車T、地面G及びホームHの各領域TR,GR,HRの画素の情報が、DSP中の記憶領域に予め記憶されている。よって、後述するように、認識処理部34は、その検出領域41内の画像に対して、所定の画像処理を行うことによって、ドアに挟まれた紐状異物の検出処理が行われる。
認識処理部34は、画像取込部32において得られた画像に基づいて、ドアに挟まれた紐状異物を検出する処理を行い、紐状異物が検出されると、その状態に応じたアラーム信号を出力する。
(処理の内容)
図5は、各ステレオカメラSCの認識処理部34における紐状異物の検出処理の内容を示すフローチャートである。
電車のドアが閉じて、発車する前に、ドアに紐状異物が挟まれていないかが判定されて安全確認が行われる。各ステレオカメラSCは、ドアに紐状異物が挟まれていないかの判定処理を実行し、その判定結果に応じたアラーム信号を生成して、PC11へ送信する。すなわち、各ステレオカメラSCが、鉄道車両のドアの紐状異物の検出装置である。全てのドアについて、安全が確認されなければ電車は発車することができない。その安全確認のための指示は、安全確認指示信号によって行われる。
安全確認指示信号は、例えば、駅に設置されたボタンが押されると制御装置12に入力されるようにしてもよいし、駅の監視室に設置されたボタンが押されると制御装置12に入力されるようにしてもよい。制御装置12は、安全確認指示信号が入力されると、その安全確認指示信号をPC11へ転送する。PC11は、その安全確認指示信号を受信すると、コマンドを各ステレオカメラSCへ転送する。
PC11からの所定のコマンドが受信されると、通信部35は、紐状異物の検出処理を実行するように認識処理部34に所定の信号を出力する。認識処理部34は、その所定の信号を受信すると、所定の時間の間、図5の処理を実行する。すなわち、紐状異物の検出処理は、所定の信号を受信した後に、一定時間の間実行される。
図5の処理は、DSPに含まれる認識処理部34によって実行される。まず、認識処理部34は、電車のドアの中心位置を検出する(S1)。この中心位置の検出は、上述したように、電車Tの領域TR中、ドアの領域DRにおいて、閉じて当接している2つのドアの縁は、直線状となっており、画像IR中では略同じ位置にあるので、そのような直線状の部分を画像処理により探索することによって、電車のドアの中心線Eを検出することができる。
具体的には、電車の左右に開く左右ドアは、閉じたときに、戸先部分の縁同士が当接する。その当接部分は、垂直方向に延びる直線の接触部分であり、2つのCMOSセンサ31のそれぞれにおいて得られる2次元画像の少なくとも1つ上で、直線状のパターンの画像となる。よって、S1において、領域DR中の直線状のパターンの部分が、左右ドアの中心線Eであり、その中心線Eの位置が、電車の左右ドアが閉じたときの左右ドアの中心位置として検出される。すなわち、S1が、電車の左右ドアが閉じたときの左右ドアの中心位置を検出するドア中心位置検出部を構成する。2次元画像は、動画像に含まれる1つのフレーム画像である。
なお、その中心線Eは、ステレオ処理部33で得られた距離画像を用いて検出するようにしてもよい。
次に、認識処理部34は、人Mの領域(以下、人領域という)MRを検出する(S2)。人領域MRの検出処理は、上述したように、人Mの頭の部分の距離値が、頭頂までの距離が最も短く、頭頂から周囲にかけて徐々に長くなっていくという特徴を利用して、ステレオ処理部33において得られた距離画像に基づいて行われる。この距離画像は、2つのCMOSセンサ31により得られた2つの2次元画像から生成された1つのフレーム画像についての距離画像である。
人Mの頭が検出されると、認識処理部34は、その頭の中心を含み、所定の高さ、例えばホームから1mの高さにおいて、ホームに平行な平面に沿って輪切りにした画像の位置を、人領域MRの位置として決定する。
なお、人領域MRの検出あるいは決定は、2次元画像において、背景画像との比較によって、すなわち、背景画像との差分から、行うようにしてもよい。S2が、ステレオカメラSCにおいて得られた2次元画像若しくは距離画像に基づいて人Mの位置を検出する人物位置検出部を構成する。
次に、認識処理部34は、ドアの中心線Eと、人領域MR間の位置関係を判定する(S3)。この判定では、中心線Eと人領域MR間の距離が、所定の距離Lth以下であるか否かが判定される。例えば、中心線Eの中央点と人領域MRの重心位置間の距離が、所定の距離Lth以下であるか否かが判定される。中心線Eと人領域MR間の距離が所定の距離Lth以下である場合は、アラームレベル1の情報が記憶される。この情報は、認識処理部34内の所定のレジスタあるいはメモリ中に格納される。
認識処理部34は、ドアの中心線Eと人領域MR間に、直線状の物体が存在するか否かを推定する(S4)。すなわち、ドアの中心線Eと人領域MR間に、直線状の細い物体があれば、紐状異物である可能性があるので、認識処理部34は、ドアの中心線Eと人領域MR間に、直線状のパターンがあるか否かを判定して、紐状異物の推定を行う。
具体的には、図4に示すように、2つの画像取込部32の一方の画像について、中心線の像Eと人領域MRを含む所定の縦横のサイズの領域である検出領域41内におけるエッジ検出処理が実行される。エッジ検出により、紐状異物は、直線状のエッジ画像として抽出される。検出領域41は、中心線Eと人領域MRを含むように、やや大きなサイズの画像領域である。エッジ検出処理では、ハフ変換処理等を用いて、直線状のパターンSBを抽出することができる。直線状のパターンSBが抽出された場合は、認識処理部34は、アラームレベル1よりも高いアラームレベルであるアラームレベル2の情報を記憶する。この情報は、アラームレベル1が記憶された認識処理部34内の所定のレジスタあるいはメモリ中に上書きされてもよいし、別途格納されてもよい。
なお、ステレオ処理部33により得られた距離画像から直線状のパターンSBの検出を行うようにしてもよい。S4が、ステレオカメラSCにおいて得られた少なくとも1つの2次元画像若しくは距離画像から、左右ドアの中心位置と人Mの位置の間に、直線状のパターンが存在するか否かを検出する直線パターン検出部を構成する。
次に、紐状異物、すなわち抽出された直線状のパターンSB、の時系列的な変化を検出する(S5)。2次元画像は、フレーム単位で得られるので、認識処理部34は、フレーム間において、その直線状の物体のパターンSBの位置が変化しているか否かによって、直線状のパターンSBの変化を検出することができる。この時系列的な変化の検出は、例えば、直線状のパターンSBの重心位置が、フレーム間で変化しているか否かによって行うことができる。
図4の場合のように、紐が電車Tのドアに挟まれると、人Mは、通常、紐を引っ張って引き抜こうとする。そのとき、紐は、左右に動かされる。そこで、S4で推定された紐状異物SBが、図4において、実線の矢印で示すように、一定の長さを保った状態で(すなわち中心線Eと人領域MR間の距離が一定の状態で)、ドアの中心線E上のある点を中心に動かされているか否かが判定される。すなわち、フレーム間で直線状のパターンSBの時系列変化が検出される。直線状のパターンSBの時系列変化が検出された場合は、アラームレベル2よりも高いアラームレベルであるアラームレベル3の情報が記憶される。この情報は、アラームレベル1あるいは2が記憶された認識処理部34内の所定のレジスタあるいはメモリ中に上書きされてもよいし、別途格納されてもよい。
なお、S5の直線状のパターンSBの時系列的な変化は、ステレオ処理部33の距離画像を用いてもよい。距離画像を用いると、直線状のパターンSBの垂直方向の動き(すなわち、人Mが紐を垂直方向に動かしていること)も検出することができる。S5は、直線パターン検出部の一部を構成し、ステレオカメラSBにおいて得られた少なくとも1つの2次元画像若しくは距離画像から直線状のパターンSBの位置が変化しているか否かを検出する処理部である。
また、S5では、紐状異物の時系列変化の検出だけでなく、人Mの時系列変化も併せて検出するようにしてもよい。例えば、人Mは、紐を引き抜こうとして動く場合がある。その場合、図4において、点線の矢印で示すように、人Mの動きは、紐の挟まれた点を中心に、その点からの距離が変わらずに、円弧状になる。そのような状態は、フレーム間において人Mの位置の変化を検出することによって、検出することができる。よって、その場合、S5は、検出された人Mの位置が、左右ドアの中心位置からの距離が一定の状態で変化しているか否かを検出する人物位置変化検出部を構成する。
次に、認識処理部34は、鉄道車両である電車の移動速度を検出し、車両と人との位置関係を判定する(S6)。紐がドアに挟まれた状態で、電車が移動してしまう場合がある。そこで、紐がドアに挟まれているにも拘わらず、電車が発車してしまった場合において、その電車の速度を検出し、人も一緒に動いているか否かを判定する処理のためである。この状態は、かなり危険な状態である。
図6は、紐がドアに挟まった状態で電車が動いた場合の画像の例を説明するための図である。図6に示すように、矢印で示す方向に電車が動いた場合、ドアの中心線Eと人M間の距離が変わらずに、人Mが動く場合がある。これは、人Mが、紐を握ったまま、電車に共に移動している、あるいは電車に引きずられていることが想定される。
S6では、フレーム間で画像を比較することによって、ドアの中心線Eが所定の方向に移動しているか場合にその移動速度を検出し、さらに中心線Eと人M間の距離が一定であるか否かを判定する。よって、S6は、左右ドアの中心位置が所定の方向に移動したときに、人Mの位置が、左右ドアの中心位置からの距離が一定の状態で変化しているか否かを検出する移動状態検出部を構成する。
そして、中心線Eの移動の検出(電車の発車すなわち電車の速度の検出)と、かつ中心線Eと人M間の距離が一定であることの検出(人が引きずられていることの検出)がされた場合は、アラームレベル3よりも高いアラームレベルであるアラームレベル4の情報が記憶される。この情報は、アラームレベル1、2あるいは3が記憶された認識処理部34内の所定のレジスタあるいはメモリ中に上書きされてもよいし、別途格納されてもよい。
以上のように、認識処理部34は、安全確認信号に応じて、図5の紐状異物の検出処理を実行する。
認識処理部34は、PC11からの所定のコマンドが受信すると、図5の紐状異物の検出処理を所定の時間の間、継続して実行する。そして、その検出処理の実行中に、所定の検出結果が得られると、アラームレベルの情報が出力されて格納される。
図7は、図5の紐状異物の検出処理及びアラーム出力のための出力処理の流れを示すフローチャートである。
図7に示すように、認識処理部34は、図5の紐状異物の検出処理を実行し(S11)、その後、アラーム出力のための出力処理を実行する(S12)。出力処理では、図5の各ステップの検出結果に応じた、アラームレベル情報に基づいて、アラーム信号が出力される。
S3で、メモリ等に記憶されたアラームレベル1の情報は、中心線Eと人領域MR間の距離が所定の距離Lth以下であること、すなわち人Mが電車のドアの近くにいること、が検出されたことを示すので、認識処理部34は、その旨を示すアラーム信号を出力する。
また、アラームレベル2の情報があるときは、紐状異物がドアに挟まれている可能性があるので、アラームレベル2のアラーム信号を出力する。
また、アラームレベル3の情報があるときは、紐が動かされて人が紐を引き抜こうとしている可能性があるので、アラームレベル3のアラーム信号を出力する。
さらに、アラームレベル4の情報があるときは、電車が動いていることが検出されたので、アラームレベル4のアラーム信号を出力する。PC11は、アラームレベル4のアラーム信号を受信すると、制御装置12に転送し、制御装置12は、例えば電車を停止させるための緊急停止信号を電車に対して出力する。
なお、出力処理(S12)では、紐状異物の検出処理(図5、S11)において、何もアラームレベルの情報が出力あるいはメモリに格納されていなければ、アラーム信号は出力されない。また、複数のアラームレベルの情報があるときは、ステレオカメラSCは全ての情報に対応するアラーム信号をPC11へ送信するようにしてもよいし、最も高いアラームレベルに対応するアラーム信号だけをPC11へ送信するようにしてもよい。
よって、S12は、直線状のパターンSBの検出状態等に応じて、所定のアラームレベルのアラーム信号を出力するアラーム出力部を構成する。
以上のように、ステレオカメラSCは、人、紐状異物あるいは電車の移動を検出して、その検出状態に応じたアラームを出力する。そして、ステレオカメラSCは、アラームレベルが高くなるにつれて、危険度がより高い状態となるので、その状態に応じたアラーム信号を出力する。
以上のように、上述した本実施の形態に係る鉄道車両のドアの紐状異物の検出装置によれば、画像処理により、鉄道車両のドアに挟まれている紐状異物を検出することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
1 監視システム、11 PC、12 制御装置、21 筐体、22 対物光学系、31 CMOSセンサ、32 画像取込部、33 ステレオ処理部、34 認識処理部、35 通信部

Claims (4)

  1. 駅のホーム上に設置されるステレオカメラに内蔵された2以上の撮像素子により撮像して得られた2次元画像の少なくとも1つ若しくは前記ステレオカメラにおいて生成された距離画像から鉄道車両の左右ドアが閉じたときの前記左右ドアの中心位置を検出するドア中心位置検出部と、
    前記ステレオカメラにおいて得られた前記2次元画像の少なくとも1つ若しくは前記距離画像に基づいて人物の位置を検出する人物位置検出部と、
    前記ステレオカメラにおいて得られた前記2次元画像の少なくとも1つ若しくは前記距離画像から、前記左右ドアの中心位置と前記人物の位置の間に、直線状のパターンが存在するか否かを検出する直線パターン検出部と、
    前記直線状のパターンの検出状態に応じて、第1のアラームレベルのアラーム信号を出力するアラーム出力部と、
    を有することを特徴とする鉄道車両のドアの紐状異物の検出装置。
  2. 前記直線パターン検出部は、前記ステレオカメラにおいて得られた前記2次元画像の少なくとも1つ若しくは前記距離画像から前記直線状のパターンの位置が変化しているか否かを検出し、
    前記アラーム出力部は、前記直線パターン検出部が前記直線状のパターンの位置の変化を検出した場合、前記第1のアラームレベルよりも高い第2のアラームレベルのアラーム信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両のドアの紐状異物の検出装置。
  3. 前記左右ドアの中心位置が所定の方向に移動したときに、前記人物の位置と、前記左右ドアの中心位置からの距離が一定の状態で変化しているか否かを検出する移動状態検出部を有し、
    前記アラーム出力部は、前記人物の位置と前記左右ドアの中心位置からの距離が一定の状態で変化していることを前記移動状態検出部が検出した場合、前記第1のアラームレベルよりも高い第2のアラームレベルのアラーム信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両のドアの紐状異物の検出装置。
  4. 前記人物位置検出部により検出された前記人物の位置と、前記左右ドアの中心位置からの距離が一定の状態で変化しているか否かを検出する人物位置変化検出部を有し、
    前記アラーム出力部は、前記人物の位置が前記左右ドアの中心位置からの距離が一定の状態で変化していることを前記人物位置変化検出部が検出した場合、前記第1のアラームレベルよりも高い第2のアラームレベルのアラーム信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両のドアの紐状異物の検出装置。
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