JP6496068B1 - 放送信号送受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高度BSデジタル放送においてIP再放送サービスを可能とするための番組関連情報を提供することを目的とする。
【解決手段】本実施形態の放送信号送受信装置は、MMT−TLV方式多重されている放送信号送受信装置において、前記放送信号を送信する送信部と、前記放送信号に含まれる制御信号の情報を設定する設定部とを有し、前記設定部は、前記放送信号がIP再放送される場合に、前記放送信号から分離した第1の制御情報を集約して前記放送信号とは別にIPマルチキャストの伝送路に送出する際に前記第1の制御情報の第1の識別情報を、同じビット長の前記放送信号を識別する第2の識別情報に置き換えて設定し、受信側は、前記放送信号から前記第1の制御情報を除いたTLV−MMT方式で多重された第1の放送信号と、前記第1の制御情報とを受信する受信部とを有する放送信号送受信装置である。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、放送信号送受信装置に関する。
地上デジタルテレビジョン放送のIP再放送(IP再配信ともいう)は、地上波中継局の補完措置として、放送信号の受信条件が不利な地域における地上デジタルテレビジョン放送を受信可能にするための有効な手段である。また放送信号の受信条件に関わらず、例えばアンテナの設置が不要などの理由から、地上デジタルテレビジョン放送の視聴方法の選択肢の1つとしても活用されている。BSデジタル放送においても、同様にIP再放送が存在している。
これら地上デジタルテレビジョン放送やBSデジタル放送におけるIP再放送は、IPTVフォーラムで既に標準化され、商用サービスが行われている。
例えば、地上デジタルテレビジョン放送におけるIP再放送サービスにおいては、非特許文献7(後述する)記載のように地上デジタルテレビジョン放送同様に、各放送事業者の放送信号送信装置(例えば放送局)に対して、1つのネットワークが規定されている。ここでネットワークとは、1つの放送分配システムに対して規定されるMPEG2−TS多重の集合体のことである。
ネットワークは、ネットワークID(network_id)で識別される。IP再放送サービスにおけるネットワークIDは、地上デジタルテレビジョン放送やBSデジタル放送のネットワークIDと同一の値が割り当てられている。
IP再放送は、各放送信号送信装置が送出する放送信号(TS:Transport Stream)を、IP再放送サービス事業者が運営する送信設備を介して、IP再放送サービスとしてIPマルチキャストにて受信装置に送信するのが一般的である。
各放送信号送信装置から送信された各放送信号(TS)に含まれるSI(Service Information)等の番組関連情報や制御情報の信号は、IP再放送サービス事業者が運営する送信設備において、非特許文献7記載のようにその種類により2つの伝送経路を経由して受信装置に送信される。
1つ目の伝送経路は、各放送信号送信装置から送信される放送信号(TS)に多重されている番組(映像や音声)情報と一緒に、IPマルチキャストにて送信される各局IPマルチキャストである。
2つ目の伝送経路は、各放送信号送信装置から送信される放送信号(TS)に含まれるSI等の番組関連情報や制御情報の信号を取り出して集約して、別の1つのIPマルチキャストにて送信するSI専用マルチキャストである。地上放送の再放送の場合、SI専用マルチキャストは、放送信号としてネットワークIDが異なる複数のネットワークで送られてきたSI信号を、まとめて1つのストリームとして送信するものである。
SI専用マルチキャストに対応する受信装置は、SI専用マルチキャストで送られてくるSI等の番組関連情報や制御情報の各信号が、どの放送信号送信装置が送出する(どの持つネットワークもしくはどのTSで送信された)放送信号に多重されていたかを判別できる必要がある。そのため、SI専用マルチキャストで送られてくるSI等の番組関連情報や制御情報の各信号は、もともとの放送信号を正しく識別できる情報を含んでいる。もともとの放送信号(TS)を識別できる情報は、非特許文献1(後述する)記載のtransport_stream_idである。このtransport_stream_idの値は、地上デジタルテレビジョン放送や、そのIP再放送の場合は、network_idやoriginal_network_idと同じ値である。
「デジタル放送に使用する番組配列情報 標準規格」 ARIB STD-B10 5.12版 2018年4月12日改定、一般社団法人 電波産業会 「デジタル放送用受信装置 標準規格(望ましい仕様)」 ARIB STD-B21 5.10版 2018年4月12日改定、一般社団法人 電波産業会 「デジタル放送におけるMMTによるメディアトランスポート方式 標準規格」 ARIB STD-B60 1.12版 2018年4月12日改定、一般社団法人 電波産業会 「地上デジタルテレビジョン放送運用規定 技術資料」 ARIB TR-B14 6.3版 2018年1月22日改定、一般社団法人 電波産業会 「BS/広帯域CSデジタル放送運用規定 技術資料」 ARIB TR-B15 7.1版 2016年7月6日改定、一般社団法人 電波産業会 「高度広帯域衛星デジタル放送運用規定 技術資料」 ARIB TR-B39 1.7版 2018年4月12日改定、一般社団法人 電波産業会 「地上デジタルテレビジョン放送IP再送信運用規定」 IPTVFJ STD-0005 1.4版 2017年7月18日策定、一般社団法人 IPTVフォーラム
高度BSによる4K/8Kの高度BSデジタル放送の本放送が2018年12月から開始されるのに伴い、高度BSデジタル放送においてもIP再放送サービスの提供が予想される。
高度BSデジタル放送におけるTLVパケットおよびMMTの制御情報であるSI(Signaling Information)信号は、地上デジタルテレビジョン放送やBSデジタル放送のSI(Service Information)信号やPSI(Program Specific Information)信号等の番組関連情報や制御情報の内容や伝送形式を踏襲したものが多い。
したがって、高度BSデジタル放送のIP再放送サービスにおいても、各放送信号送信装置から送信される放送信号に含まれる番組関連情報や制御情報(SI信号)は、IP再放送サービス事業者が運営する送信設備において、各局IPマルチキャストとSI専用マルチキャストの2つの伝送経路に分けて受信装置に送出されることが想定される。
このSI専用マルチキャストに対応する受信装置は、SI専用マルチキャストで送られてくる、MMT−TLV方式のSI(Signaling Information)の各信号が、どの放送信号送信装置が送出する放送信号(TLVストリーム)に多重されていたかを判別できなければならない。そのためSI専用マルチキャストで送られてくるSIの各信号は、もともと多重されていた放送信号(TLVストリーム)を正しく識別できる情報を含んでいる必要がある。
高度BSデジタル放送の場合、もともとの放送信号(TLVストリーム)を識別できる情報は、地上デジタルテレビジョン放送等のMPEG−2多重化方式の放送信号(TS)のtransport_stream_idに相当するtlv_stream_idである。
しかし非特許文献1、非特許文献3に示されるように、放送システムのIDの体系が、地上デジタルテレビジョン放送の場合と高度BSデジタル放送の場合とで異なっているため、tlv_stream_idの値はnetwork_idやoriginal_network_idと同じではない。このため高度BSデジタル放送においては、ネットワークIDを用いて、SI信号がもともと多重されていた放送信号を識別することはできない。このようなSI信号を受信した受信装置は、SI専用マルチキャストで送られてきたSI信号がもともと多重されていた放送信号(TLVストリーム)を、ネットワークIDを用いて識別することはできない、という課題がある。
また高度BSデジタル放送のIP再放送サービスにおいては、地上デジタルテレビジョン放送やBSデジタル放送の制御情報や番組関連の内容や伝送形式を踏襲しないSI信号が、SI専用マルチキャストで送られる場合も想定される。SI信号の中には、もともと多重されていた放送信号(TLVストリーム)内で伝送することしか想定されておらず、多重されていた放送信号(TLVストリーム)から取り出し集約して別の1つのストリームに多重した場合には、tlv_stream_idのように重複なく一意に識別できる情報を持っていない情報テーブルも存在している。
このため、高度BSデジタル放送において、新たにSI専用マルチキャストで送られるSI信号にも、もともと多重されていた放送信号(TLVストリーム)を識別できる情報が含まれていない場合も考えられる。このようなSI信号を受信した受信装置は、SI専用マルチキャストで送られてきたSI信号がもともと多重されていた放送信号(TLVストリーム)を、識別することができないという課題がある。
そこで本実施形態では、高度BSデジタル放送においてIP再放送サービスを可能とするためのSI信号を提供することを目的とする。
本実施形態の放送信号送受信装置は、
MMT−TLV方式で多重されている信号を送受信する放送信号送受信装置において、
送信側は、
前記信号を放送信号として送信する送信部と、
前記信号に含まれる制御信号の情報を設定する設定部と、
を有し、
前記設定部は、前記制御信号のうち、前記信号がIP再放送される場合に、前記信号から分離した第1の制御情報を集約して前記信号とは別にIPマルチキャストの伝送路に送出する際に前記信号に含まれて放送信号として送信されたことを識別させるために、前記第1の制御情報の第1の識別情報を、前記第1の識別情報と同じビット長であって前記信号を識別する第2の識別情報に置き換えて設定し、
受信側は、
IP再放送された、前記信号から前記第1の制御情報を除いたMMT−TLV方式で多重された第1の信号と前記第1の制御情報とを受信する受信部と、
前記受信部で受信した前記第1の制御情報に含まれている前記第2の識別情報により前記信号を識別する識別部と、
を有する放送信号送受信装置である。
図1は、本発明の実施形態に係る放送局、IP再放送サービス事業者が運営する送信装置、ネットワーク、受信装置のシステム全体の構成例を示す図である。 図2は、放送信号送信装置100の構成を概略的に示した図である。 図3は、IP再放送サービス事業者が運営する送信装置110の構成を概略的に示した図である。 図4は、受信装置130の構成を概略的に示した図である。 図5は、IP再放送において、SI専用マルチキャストで送信する制御情報の一覧を示した図である。 図6は、地上デジタルテレビジョン放送おけるネットワークID(network_id)、トランスポートストリームID(ts_id)、サービスID(service_id)の関係と高度BSデジタル放送におけるネットワークID(network_id)、TLVストリームID(tlv_stream_id)、サービスID(service_id)の関係とを概略的に示した図である。 図7は、MH−CDTのシンタックスを表している図である。 図8Aは、拡張MH−CDTのシンタックスの例を示す図である。 図8Bは、拡張MH−CDTのシンタックスの他の例を示す図である。 図9は、拡張AMTのシンタックスの例を示す図である。 図10は、IP再送信サービスにおける選局時のシーケンス例である。 図11は、IP再送信サービスにおけるSI専用マルチキャストにてTLVパケットおよびMMTの制御情報を受信する場合のシーケンス例である。
以下、実施の形態について図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る放送局100、IP再放送サービス事業者が運営する送信装置110、通信ネットワーク120、受信装置130のシステム全体の構成例を示す図である。
100は、放送番組を放送する放送信号送信装置(放送局とも呼ぶ)であり、放送番組サーバ101および第1の基本機能102を備える。放送信号送信装置100は、各放送事業者の番組を集約して通信衛星150にアップリンクする地上局であってもよい。
放送番組サーバ101は、放送局100として放送する番組のデータ、番組の名称、放送日時、内容の説明等を予め保存しておくエリアである。放送番組サーバ101は、各放送事業者から送られてきた番組等のデータを保存するサーバであってもよい。
第1の基本機能102は、放送局100の基本的な機能であり、放送する番組の映像データや音声データ等を符号化(エンコードとも言う)し、SI信号を含めて多重化して放送信号として送出する機能を持つ。多重化方式は、非特許文献3に記載のMMT−TLV方式を準拠するものとする。
110は、IP再放送サービス事業者が運営する送信装置である。送信装置110は、放送信号送信装置100から送られてくる放送信号を受信する放送信号受信装置111と、放送信号受信装置111で受信した放送信号をIP再放送するためのIP送信装置112を含む。送信装置110は、通信衛星150経由で送られてくる放送信号をアンテナ113で受信する。
120は、送信装置110から送出されるIP再放送の信号を受信装置130に届けるための通信ネットワークである。通信ネットワーク120は、IPマルチキャストを実現するためのIPマルチキャスト網121と、ユーザの受信装置130がPIマルチキャスト網121に接続するためのアクセス回線122とIPマルチキャスト網121とアクセス回線122とのI/Fであるエッジルータ123を含む。
130はユーザの受信装置である。
図2は、放送信号送信装置100の構成を概略的に示した図である。放送信号送信装置100は、放送局サーバ101に蓄えられている放送番組を放送信号で送信するために、番組の映像データや音声データ等を符号化して放送信号して送出する。
211は、放送局サーバ101に蓄えられている番組の映像データを符号化(エンコードとも言う)する映像エンコーダである。映像エンコーダ211は、放送する番組を放送局サーバ101から読み出すと、読み出した番組の映像データをエンコードする。
212は、放送局サーバ101に蓄えられている番組の音声データを符号化する音声エンコーダである。音声エンコーダ212は、放送する番組を放送局サーバ101から読み出すと、読み出した番組の音声データをエンコードする。
213は、放送局サーバ101に蓄えられている番組の字幕データを符号化する字幕エンコーダである。字幕エンコーダ213は、放送する番組を放送局サーバ101から読み出すと、読み出した番組の字幕データをエンコードする。
214は、TLVパケットおよびMMTの制御情報を生成する制御データ生成部である。非特許文献3に記載のように、TLVパケットの制御信号とは、IPパケットの多重に関する制御情報(TLV-SIとも呼ばれる)であり、選局のための情報やIPアドレスとサービスの対応情報を提供する。またMMTの制御情報とは、MMTのパッケージの構成や放送サービスに関連する制御情報(MMT-SIとも呼ばれる)である。制御データ生成部は、映像エンコーダ211、音声エンコーダ212、字幕エンコーダ213がエンコード対象とした番組に関する制御情報を含むTLVパケットおよびMMTの制御情報の信号を生成する。
215は、映像エンコーダ211が映像データをエンコードすることで生成した映像ストリーム、音声エンコーダ212が音声データをエンコードすることで生成した音声ストリーム、字幕エンコーダ213が字幕データをエンコードすることで生成した字幕ストリーム、制御データ生成部214で生成された制御データをMMT−TLV方式で多重化する多重部である。多重化部215は、映像ストリーム、音声ストリーム、字幕ストリーム、TLVパケットおよびMMTの制御情報を多重化したTLVストリームを生成する。
216は、放送信号を放送波として送出する送信機である。送信機216は、多重化部215が生成したTLVストリームを、16APSKなどの変調や誤り訂正符号化などの伝送路符号化処理を行い放送信号として送出する。
図3は、IP再放送サービス事業者が運営する送信装置110の構成を概略的に示した図である。送信装置110は、放送信号送信装置100から送られてくる放送信号のうちIP再放送サービスの対象の各放送信号をすべて受信して、IPマルチキャスト網121に送出するための処理を行う。
具体的には送信装置110が、アンテナ113を経由した放送信号(番組1)を、チューナ(1)301−1で受信したとする。受信した放送信号(番組1)は、復調処理部(1)302−1に送られ16APSKなどの復調や誤り訂正復号され、TLV/MMT多重分離(1)303−1で、映像ストリーム、音声ストリーム、字幕ストリーム、TLVパケットおよびMMTの制御情報に分離される。
ここでTLV/MMT多重分離(1)303−1は、分離したデータのうち、TLVパケットおよびMMTの制御情報に含まれる一部の制御情報を、SI専用TLVストリーム送出処理305に送り、映像ストリーム、音声ストリーム、字幕ストリームと残りのTLVパケットおよびMMTの制御情報をMMT−TLV方式で再多重し、IP送出処理(1)304−1に送る。
同様に送信装置110が、アンテナ113を経由した放送信号(番組2)を、チューナ(2)301−2で受信したとする。受信した放送信号(番組2)は、復調処理部(2)302−2に送られ復調や誤り訂正復号され、TLV/MMT多重分離(2)303−2で、映像ストリーム、音声ストリーム、字幕ストリーム、TLVパケットおよびMMTの制御情報に分離される。
ここでTLV/MMT多重分離(2)303−2は、分離したデータのうち、TLVパケットおよびMMTの制御情報に含まれる一部の制御情報を、SI専用TLVストリーム送出処理305に送り、映像ストリーム、音声ストリーム、字幕ストリームと残りのTLVパケットおよびMMTの制御情報をMMT−TLV方式で再多重し、IP送出処理(2)304−2に送る。
同様に送信装置110が、アンテナ113を経由して放送信号(番組n)を、チューナ(2)301−nで受信したとする。受信した放送信号(番組n)は、復調処理部(n)302−nに送られ復調や誤り訂正復号され、TLV/MMT多重分離(n)303−nで、映像ストリーム、音声ストリーム、字幕ストリーム、TLVパケットおよびMMTの制御情報に分離される。
ここでTLV/MMT多重分離(n)303−nは、分離したデータのうち、TLVパケットおよびMMTの制御情報に含まれる一部の制御情報を、SI専用TLVストリーム送出処理305に送り、映像ストリーム、音声ストリーム、字幕ストリームと残りのTLVパケットおよびMMTの制御情報をMMT−TLV方式で再多重し、IP送出処理(n)304−nに送る。
IP送出処理(1)304−1は、TLV/MMT多重分離(1)303−1から送られてきた多重化された放送信号(番組1)を、映像ストリーム、音声ストリーム、字幕ストリームとTLVパケットおよびMMTの制御情報が含まれる番組(1)ストリームとしてIPマルチキャスト網121に送出する。
同様にIP送出処理(2)304−2は、TLV/MMT多重分離(2)303−2から送られてきた多重化された放送信号(番組2)を、映像ストリーム、音声ストリーム、字幕ストリームとTLVパケットおよびMMTの制御情報が含まれる番組(2)ストリームとしてIPマルチキャスト網121に送出する。
同様にIP送出処理(n)304−3は、TLV/MMT多重分離(n)303−nから送られてきた多重化された放送信号(番組n)を、映像ストリーム、音声ストリーム、字幕ストリームとTLVパケットおよびMMTの制御情報が含まれる番組(n)ストリームとしてIPマルチキャスト網121に送出する。
一方SI専用TLVストリーム送出処理305は、TLV/MMT多重分離(1)303−1、TLV/MMT多重分離(2)303−2、TLV/MMT多重分離(n)303−n各々から送られたてきたTLVパケットおよびMMTの制御情報を、MMT−TLV方式で多重し、1つのSI専用ストリームとしてIPマルチキャスト網121に送出する。
番組(1)ストリームとしてIP送出処理(1)304−1からIPマルチキャスト網121にIPマルチキャストとして送出すること、あるいは番組(2)ストリームとしてIP送出処理(2)304−2からIPマルチキャスト網121にIPマルチキャストとして送出すること、あるいは番組(n)ストリームとしてIP送出処理(n)304−nからIPマルチキャスト網121にIPマルチキャストとして送出することを、SI伝送経路の観点から各局SIマルチキャストと呼んでもよい。
またSI専用ストリームとしてSI専用TLVストリーム送出処理305からIPマルチキャスト網121にIPマルチキャストとして送出することを、同じくSI伝送経路の観点からSI専用マルチキャストと呼んでもよい。
図4は、受信装置130の構成を概略的に示した図である。図4の受信装置130の例は、IP再放送サービス専用の受信装置の例である。
受信装置130は、ネットワークI/F400、通信処理401、ストリーミング受信処理402を含む。これらネットワークI/F400、通信処理401、ストリーミング受信処理402は、IP再放送サービス専用の受信装置としての機能となる。
400は、アクセス回線122とのI/FであるネットワークI/Fである。
401は、アクセス回線122におけるプロトコルスタックの処理を行う通信処理である。
402は、エッジルータ123から送られてくる番組ストリームやSI専用ストリームの受信処理を行うストリーミング受信処理である。
受信装置130は、これらIP再放送サービス専用の受信装置としての機能以外に、デスクランブラ403、TLV/MMT分離処理404、音声デコード処理405、映像デコード処理406、制御データ解析部407、提示処理408、提示処理409、スピーカー410、表示画面411を含む。これらデスクランブラ403、TLV/MMT分離処理404、音声デコード処理405、映像デコード処理406、制御データ解析部407、提示処理408、提示処理409、スピーカー410、表示画面411からなる機能は、テレビジョン受信装置が持つ機能と同じような機能である。
またこれらの受信装置130の機能を動作させるための、CPU425、ROM423、RAM424、NVRAM421の資源を含む。
ここでアクセス回線122から送られてくる番組ストリームやSI専用ストリームは、受信装置130のユーザが選択したチャンネル(A)の番組(A)のストリームであるとする。
受信装置130が、ユーザが選択したチャンネル(A)の番組(A)のストリームをアクセス回線122から取得する手順は次の通りである。
受信装置130のユーザが視聴する番組としてチャンネル(A)の番組(A)を選択すると、ストリーミング受信処理402は、チャンネル(A)の番組(A)のストリームを受信するために、最初にエッジルータ123に対してチャンネル(A)のストリーム(A)の送信要求を送信する。
エッジルータ123は、チャンネル(A)の番組(A)のストリームの送信要求を受信すると、各局IPマルチキャストで送られてきたチャンネル(A)の番組ストリーム(A)を、ストリーミング受信処理402に送信する。
また受信装置130がSI専用ストリームで送らてくる番組(A)のTLVパケットおよびMMTの制御情報が必要な場合、ストリーミング受信処理402は、必要な番組(A)のTLVパケットおよびMMTの制御情報を受信するために、エッジルータ123に対してSI専用ストリームの送信要求を送信する。
エッジルータ123は、SI専用ストリームの送信要求を受信すると、SIサーバ(後述する)からSI専用ストリームで必要な番組(A)のTLVパケットおよびMMTの制御情報を取得して、ストリーミング受信処理402に送信する。
ストリーミング受信処理402は、エッジルータ123から送られてきチャンネル(A)の番組ストリーム(A)のように、一般にスクランブルされた信号はデスクランブラ403に入力する。
デスクランブラ403は、番組ストリーム(A)デスクランブルし、デスクランブルしたデータをTLV/MMT分離処理404に入力する。
またストリーミング受信処理402は、SI専用ストリームのように、ノンスクランブルの信号は、そのままTLV/MMT分離処理404に入力する。
TLV/MMT分離処理404は、デスクランブル後の番組ストリーム(A)を、音声ストリームや映像ストリームやTLVパケットおよびMMTの制御情報に分離する。またTLV/MMT分離処理404は、デスクランブル後のSI専用ストリームをTLVパケットおよびMMTの制御情報に分離する。
TLV/MMT分離処理404は、番組ストリーム(A)から分離した音声ストリームを音声デコーダ405に入力し、映像ストリームを映像デコーダ406に入力し、TLVパケットおよびMMTの制御情報を制御データ解析部407に入力する。またTLV/MMT分離処理404は、SI専用ストリームから分離したTLVパケットおよびMMTの制御情報も制御データ解析部407に入力する。このように制御データ解析部407には、番組ストリーム(A)から分離したTLVパケットおよびMMTの制御情報の信号またはSI専用ストリームから分離したTLVパケットおよびMMTの制御情報が入力される。
音声デコーダ405は、入力された音声ストリームをデコードし、デコードすることにより生成した音声信号を、スピーカー410より出力する。
映像デコーダ406は、入力された映像ストリームをデコードし、デコードすることにより生成した映像信号を、表示装置411に表示する。
制御データ解析部407は、入力されたTLVパケットおよびMMTの制御情報の解析を行い、音声デコード405のデコード処理や映像デコード406のデコード処理や再生に必要な制御を行ったり、TLVパケットおよびMMTの制御情報として送られてきた画像データを、NVRAM421に保存したりする。また、制御データ解析部407は、SI専用ストリームから分離したTLVパケットおよびMMTの制御情報の中からチャンネル(A)の番組(A)のTLVパケットおよびMMTの制御情報を取り出す。ストリーミング受信処理402は、SI専用ストリームから分離したTLVパケットおよびMMTの制御情報の中からチャンネル(A)の番組(A)のTLVパケットおよびMMTの制御情報を取り出す際に、SI専用ストリームに含まれるTLVパケットおよびMMTの制御情報の中に、チャンネル(A)に関する情報が含まれているかどうかを判定して取り出す。チャンネル(A)に関する情報とは、例えばチャンネル(A)のストリームのtlv_stream_idである。
受信装置130とエッジルータ123との間の、選局時のシーケンス、SI専用ストリームの取得時のシーケンスについては、図10、図11を用いて説明する。
外部I/F430は、例えばHDMI(登録商標)であったりUSBであったりしてもよい。
図5は、IP再放送において、SI専用マルチキャストで送信する制御情報の一覧を示した図である。
図5(A)は、非特許文献7記載の地上デジタルテレビジョン放送におけるIP再放送において、SI専用マルチキャストで送られてくるSI等の番組関連情報や制御情報の一覧を示している。
また図5(B)は、現状の地上デジタルテレビジョン放送におけるIP再放送において使用されているSI等の番組関連情報や制御情報の種類から想定される、高度BSデジタル放送においてIP再放送を行う場合に、SI専用マルチキャストで送られてくるTLVパケットおよびMMTの制御情報の例の一覧を示している。MH-SDT、MH−EIT、MH−CDT、TLV−NIT、MH−BIT、AMTは、非特許文献3記載のTLVパケットおよびMMTの制御情報である。
先に説明したように、地上デジタルテレビジョン放送おけるネットワークのネットワークIDと高度BSデジタル放送における放送システムのIDの体系が異なっている。
図6は、地上デジタルテレビジョン放送におけるネットワークID(network_id)、トランスポートストリームID(ts_id)、サービスID(service_id)の関係と高度BSデジタル放送におけるネットワークID(network_id)、TLVストリームID(tlv_stream_id)、サービスID(service_id)の関係とを概略的に示した図である。
図6(A)は、地上デジタルテレビジョン放送おけるネットワークID、トランスポートストリームID(ts_id)、サービスIDの関係を表している。
非特許文献4に記載の通り、ネットワークIDはネットワークの識別子であり、TS_ID(transport_stream_id)はMPEG2−TSのTS(Transport Stream)の識別子であり、service_idはサービスの識別子である。
ネットワークIDは、各送出マスターに対して1つ割り当てられる。送出マスターとは、例えば放送信号送信装置100である。TS_IDは、TSごとに割り当てられるため、地上デジタルテレビジョン放送においては、ネットワークIDとTS_IDは一対一の関係にある。
サービス(service)は、放送事業者が編成する編成チャンネルである。1つのTSの中には複数のサービスを含んでもよい。つまりTS_IDとサービスID(service_id)は、一般に1対n(nは1以上の整数)の関係にある。
601は、ある放送信号送信装置AにおけるネットワークID、トランスポートストリームID、サービスIDの関係を示している。放送信号送信装置Aに対して1つのネットワークID=Aのネットワーク601−1が規定され、そのネットワーク601−1に対してTS_id=AのTS601−2が1つ存在し、そのTS601−2にはサービスID=A1のサービス601−31と、サービスID=A2のサービス601−32の複数のサービスが存在していることを示している。
同様に602は、ある放送信号送信装置BにおけるネットワークID、トランスポートストリームID、サービスIDの関係を示している。放送信号送信装置Bに対して1つのネットワークID=Bのネットワーク602−1が規定され、そのネットワーク602−1に対してTS_id=BのTS602−2が1つ存在し、そのTS602−2にはサービスID=B1のサービス602−31と、サービスID=B2のサービス602−32の複数のサービスが存在していることを示している。
図6(B)は、高度BSデジタル放送おけるネットワークID、TLVストリームID、サービスIDの関係を表している。
非特許文献6に記載の通り、ネットワークIDはネットワークの識別子であり、tlv_stream_idはMMT−TLV方式のTLVストリームの識別子であり、service_idはサービスの識別子である。
ネットワークIDは、高度BSデジタル放送に1つ割り当てられている。tlv_stream_idは、TLVストリームごとに割り当てられるため、高度BSデジタル放送においては、ネットワークIDとはtlv_stream_idは一対n(nは1以上の整数)の関係にある。
サービス(service)は、放送事業者が編成する編成チャンネルである。1つのTLVストリームの中には複数のサービスを含んでもよい。つまりTLVストリームとサービスID(service_id)は、一般に1対n(nは1以上の整数)の関係にある。
ここで高度BSデジタル放送におけるネットワークIDは、地上デジタルテレビジョン放送の場合と異なり、放送信号送信装置が送出する放送波であるTLVストリームの識別子であるtlv_stream_idと一対n(nは1以上の整数)の関係にあるため、ネットワークIDから放送信号送信装置が送出する放送波であるTLVストリームを特定することができない。
このため、ネットワークIDを含むTLVパケットおよびMMTの制御情報がSI専用ストリームで送出された場合、SI専用ストリームを受信した受信装置130は、SI専用ストリームに含まれているTLVパケットおよびMMTの制御情報がもともと多重されていた放送信号のtlv_stream_idを、ネットワークIDから識別することが出来ない。
ネットワークの識別子としてネットワークID(network_id)以外にoriginal_network_idが存在しているが、非特許文献6記載の通りoriginal_network_id は、network_idの値を設定することになっている。
図5(B)に示すTLVパケットおよびMMTの制御情報の例の一覧において、network_idあるいはoriginal_network_idを含むTLVパケットおよびMMTの制御情報に、MH−CDT(MH-Common_Data_Table)がある。
図7は、MH−CDTのシンタックスを表している図である。702に示すフィールドがoriginal_network_idである。
なお高度BSデジタル放送では、MH−CDTは、各放送事業者が提供するTLVストリーム内でのみ伝送される想定である。MH−CDTのシンタックスには、download_data_idが存在しているが、この識別子は各放送事業者の管理のもとにTLVストリーム内でユニークに割り当てられるものであり、ネットワーク内では一意性は保証されない。したがってMH−CDTがSI専用ストリームで送出された場合、download_data_idは、もともと多重されていた放送信号識別する情報として利用することができない。
そこで本実施形態の放送信号送信装置は、MH−CDTに放送信号を識別する情報を付与した、拡張MH−CDTのMMT制御信号を生成する機能を備える。
図8Aは、拡張MH−CDTのシンタックスの例を示す図である。図8Aに示した例は、放送信号を識別する情報の付与として、MH−CDTのoriginal_network_idのフィールドをtlv_stream_idのフィールド801で置き換えた例である。フィールドの置き換えに伴い、CRC_32(Cyclic Redundancy Check32)802の値は、再計算して設定し直す。
さらに従来のMH−CDTとの区別を明確にするために、table_idのフィールド(テーブルの識別値)803に、MH−CDTのtable_idのフィールドに設定されている値とは別の値を設定してもよい。table_idのフィールドの値の変更に伴い、CRC_32(Cyclic Redundancy Check32)802の値は、再計算して設定し直す。
図8Bは、拡張MH−CDTのシンタックスの他の例を示す図である。図8Bに示した例は、放送信号を識別する情報の付与として、MH−CDTのシンタックスにtlv_stream_idのフィールド811を追加した例である。フィールドの追加に伴い、CRC_32(Cyclic Redundancy Check32)812の値は、再計算して設定し直す。
さらに従来のMH−CDTとの区別を明確にするために、table_idのフィールド(テーブルの識別値)813に、MH−CDTのtable_idのフィールドに設定されている値とは別の値を設定してもよい。table_idのフィールド813の値の変更に伴い、CRC_32(Cyclic Redundancy Check32)812の値は、再計算して設定し直す。
MH−CDTにシンタックスのoriginal_network_idフィールドをtlv_stream_idフィールドに置き換えたりtlv_stream_idフィールドを追加したりすることで、拡張MH−CDTを受信した受信装置130は、拡張MH−CDTがどの放送信号のTLVストリームに含まれていたかを識別することができる。
図8Aに示した例は、置き換えられるoriginal_network_idフィールドが、置き換えるtlv_stream_idと同じフィールドサイズのため、拡張MH−CDTのデータサイズが従来のMH−CDTと同じとなり、SI専用ストリーム作成および送出時のレート制御を、従来のMH−CDTを使用した場合と同じすることが可能となり、IP再放送送出装置での処理が容易となる。
図8Bに示した例は、従来のMH−CDTの各フィールドのセマンティスクに変更を加えることなく拡張MH−CDTを構成することができる。またデータサイズがMH−CDTとほぼ同じであるため、SI専用ストリームの作成および送出時のレート制御を、従来のMH−CDTを使用した場合とほぼ同じすることが可能となり、IP再放送送出装置での処理が容易となる。
(第2の実施形態)
また、地上デジタルテレビジョン放送やBSデジタル放送のIP再放送サービスにおいてSI専用マルチキャストで送出されているSI(Service Information)等の番組関連情報や制御情報の内容や伝送形式を踏襲しないTLVパケットおよびMMTの制御情報が、高度BSデジタル放送のIP再放送サービスにおいては、SI専用マルチキャストで送られる場合も想定される。この場合も、該当するTLVパケットおよびMMTの制御情報に、もともと多重されていた放送信号(TLVストリーム)を識別できる情報が含まれている必要がある。
このようなTLVパケットおよびMMTの制御情報の例として、AMT(Address Map Table)がある。
AMTは、放送番組を識別するサービスIDとIPパケット伝送情報とを関連付ける情報を提供するテーブルである。ところがAMTは、多重されていたもともとの放送信号(TLVストリーム)を識別できる情報が含まれていない。
このため、AMTがSI専用ストリームで送出された場合、SI専用ストリームを受信した受信装置130は、もともと多重されていた放送信号のtlv_stream_idを、特定することができない。この結果、AMTを受信した受信装置130は、どのTLVストリームで伝送されるサービスのIP伝送情報であるのかを容易に特定することができない。
そこで本実施形態の放送信号送信装置は、AMTに放送信号を識別する情報を付与した、拡張AMTのTLVパケット制御情報を生成する機能を備える。
図9は、拡張AMTのシンタックスの例を示す図である。図9に示した例は、AMTのtable_id_extentionフィールドをtlv_stream_idフィールド901で置き換えた例である。フィールドの置き換えに伴い、CRC_32(Cyclic Redundancy Check32)902の値は、再計算して設定し直す。
さらに従来のAMTとの区別を明確にするために、table_idのフィールド(テーブルの識別値)903に、従来のAMTのtable_idのフィールドに設定されている値とは別の値を設定してもよい。table_idのフィールド903の値の変更に伴い、CRC_32(Cyclic Redundancy Check32)902の値は、再計算して設定し直す。
なお拡張MH−CDTの場合と同様に、AMTのシンタックスにtlv_stream_idのフィールドを追加してもよい。フィールドの追加に伴い、CRC_32(Cyclic Redundancy Check32)902の値は、再計算して設定し直す。
この場合も従来のAMTとの区別を明確にするために、table_idのフィールド(テーブルの識別値)903に、従来のAMTのtable_idのフィールドに設定されている値とは別の値を設定してもよい。table_idのフィールド903の値の変更に伴い、CRC_32(Cyclic Redundancy Check32)902の値は、再計算して設定し直す。
AMTのtable_id_extentionフィールドをtlv_stream_idフィールドに置き換えることで、拡張AMTを受信した受信装置は、どのTLVストリームので伝送されるサービスのIP伝送情報であるかイベントIDであるかを容易に識別することができる。
以上のように本実施形態の放送信号送信装置は、拡張MH−CDTや拡張AMTを生成することで、IP再放送におけるSI専用ストリームで送られてくるTLVパケットおよびMMTの制御情報を正しく処理することが可能となる。これによりMMT−TLV方式の多重化方式において、IP再放送を実現することが可能となる。
図10は、IP再送信サービスにおける選局時のシーケンス例である。IP再送信サービス送出サーバ1001、選局情報サーバ1002、SIサーバ1003は、図1のIP送信装置112の中にあるとする。選局制御情報サーバ1002は、IP再送信サービスを受信するための選局制御情報ファイルを提供するサーバである。SIサーバ1003は、SI専用マルチキャストを行うサーバである。
図10は、IP再送信サービス送出サーバ1001が、S1010で示す番組(1)ストリーム、S1011で示す番組(2)ストリーム、S1012で示す番組(3)ストリームをIPマルチキャスト網121に送出している状態を示している。また受信装置1005は、S1010で示す番組(1)の視聴要求をエッジルータ1004に出すことで、S1013に示すように、S1010で送られてきている番組(1)ストリームを受信しているとする。
このような状態において、受信装置1005のユーザが、視聴する番組を番組(1)から番組(2)に切り替える(S1014)と、受信装置1005は、エッジルータ1004に対して現在視聴中の番組(1)のチャンネルに対応するマルチキャストアドレスへleave要求を行う(S1015)。次に受信装置1005は、切り替え先の番組(2)のチャンネル対応するマルチキャストアドレスへのjoin要求を行う(S1016)。
これによりエッジルータ1004は、切り替え先の番組(2)ストリームであるS1011のストリームを、受信装置1005に対して送信する(S1017)。これにより受信装置1005は、番組(2)ストリームを受信装置1005の表示画面に表示することができる(S1018)。
このチャンネル切り替えにより、例えば番組(2)ストリームに多重されているTLVパケットおよびMMTの制御情報も同時に受信することができる。
また例えばチャンネル切り替えにより、SI専用マルチキャストにてTLVパケットおよびMMTの制御情報の受信が必要な場合もある。
図11は、IP再送信サービスにおけるSI専用マルチキャストにてTLVパケットおよびMMTの制御情報を受信する場合のシーケンス例である。図10同様にIP再送信サービス送出サーバ1001が、S1010で示す番組(1)ストリーム、S1011で示す番組(2)ストリーム、S1012で示す番組(3)ストリームをIPマルチキャスト網121に送出しているとする。
受信装置1005がSI専用マルチキャストによりTLVパケットおよびMMTの制御情報を受信する場合、受信装置1005は、SI専用マルチキャストのアクセス先情報(マルチキャストアドレス)を選局制御情報サーバ1002より取得する(S1113)。受信装置1005は、取得したアクセス先情報を用いて、SI専用マルチキャストのマルチキャストアドレスへのjoin要求を行う(S1114)。
これによりSIサーバ1003からSI専用マルチキャストS1115が、エッジルータ1004に送られ、エッジルータからさらに受信装置1005に送られる(S1016)。これにより受信装置1005は、SI専用マルチキャストを取得することができる。
受信装置1005は、SI専用マルチキャスト受信後に、SI専用マルチキャストのマルチキャストアドレスのleave要求を行う(S1116)。
SI専用マルチキャストを受信した受信装置1005では、受信したSI専用マルチキャストの中から、必要となるTLVパケットおよびMMTの制御情報を抽出する。受信装置1005は、先に説明したように、多重されていたもともとの放送信号のストリームを識別する情報を用いて、必要となるTLVパケットおよびMMTの制御情報を抽出することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。さらにまた、請求項の各構成要素において、構成要素を分割して表現した場合、或いは複数を合わせて表現した場合、或いはこれらを組み合わせて表現した場合であっても本発明の範疇である。また請求項を制御ロジックとして表現した場合、コンピュータを実行させるインストラクションを含むプログラムとして表現した場合、及び前記インストラクションを記載したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として表現した場合でも本発明の装置を適用したものである。また、使用している名称や用語についても限定されるものではなく、他の表現であっても実質的に同一内容、同趣旨であれば、本発明に含まれるものである。
100・・・放送信号送信装置、110・・・送信装置、121・・・IPマルチキャスト網。123・・・エッジルータ、130・・・受信装置。

Claims (6)

  1. MMT−TLV方式で多重されている信号を送受信する放送信号送受信装置において、
    送信側は、
    前記信号を放送信号として送信する送信部と、
    前記信号に含まれる制御信号の情報を設定する設定部と、
    を有し、
    前記設定部は、前記制御信号のうち、前記信号がIP再放送される場合に、前記信号から分離した第1の制御情報を集約して前記信号とは別にIPマルチキャストの伝送路に送出する際に前記信号に含まれて放送信号として送信されたことを識別させるために、前記第1の制御情報の第1の識別情報を、前記第1の識別情報と同じビット長であって前記信号を識別する第2の識別情報に置き換えて設定し、
    受信側は、
    IP再放送された、前記信号から前記第1の制御情報を除いたMMT−TLV方式で多重された第1の信号と前記第1の制御情報とを受信する受信部と、
    前記受信部で受信した前記第1の制御情報に含まれている前記第2の識別情報により前記信号を識別する識別部と、
    を有する放送信号送受信装置。
  2. MMT−TLV方式で多重されている信号を送受信する放送信号送受信装置において、
    送信側は、
    前記信号を放送信号として送信する送信部と、
    前記信号に含まれる制御信号の情報を設定する設定部と、
    を有し、
    前記設定部は、前記制御信号のうち、前記信号がIP再放送される場合に、前記信号から分離した第1の制御情報を集約して前記信号とは別にIPマルチキャストの伝送路に送出する際に前記信号に含まれて放送信号として放送されたことを識別させるために、前記第1の制御情報に、前記信号を識別する第2の識別情報を追加して設定し、
    受信側は、
    IP再放送された、前記信号から前記第1の制御情報を除いたMMT−TLV方式で多重された第1の信号と前記第1の制御情報とを受信する受信部と、
    前記受信部で受信した前記第1の制御情報に含まれている前記第2の識別情報により前記信号を識別する識別部と、
    を有する放送信号送受信装置。
  3. 前記制御信号は、TLVパケットまたはMMTの制御信号である請求項1または請求項2に記載の放送信号送受信装置。
  4. 前記第1の制御情報は、MH−CDT(MH-Common Data Table)またはAMT(Address Map Table)である請求項1または請求項2に記載の放送信号送受信装置。
  5. 前記第1の識別情報は、network_idまたはoriginal_network_idまたはtable_id_extentionのいずれかである請求項1に記載の放送信号送受信装置。
  6. 前記第2の識別情報は、tlv_stream_idである請求項1または請求項2に記載の放送信号送受信装置。
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