JP6495697B2 - 監視制御装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、商用停電時に給電可能電力量と負荷容量とに基づいて、負荷抑制する監視制御装置に関する。
大規模災害などで電力会社からの電源供給が途絶えた状態である商用停電が、消防法、建築基準法で規定された時間以上継続した場合、従来からバックアップ電源として非常用発電機による給電が行われる。その際、監視制御装置によって、非常用発電機による給電を可能な限り継続させることを目的とし、重要度が低い負荷を系統より遮断する負荷抑制制御が行われている。
特開2001−28848号公報
従来では、大規模災害などで商用停電が生じた場合には、非常用発電機の給電に頼るほかない。大規模災害などで非常用発電機の燃料供給がしばらく見込めない状況においては、負荷を限定してでも給電時間を長くしたいという要求から、非常用負荷以外の負荷を使用することができなかった。
ところで、近年、ピークカットや受電電力量削減など、通常運転時の省エネを目的とした太陽光発電装置や蓄電池などの発電装置が普及しており、商用電源や非常用発電機との系統連系も可能となっている。
従来、商用停電時のバックアップ電源としては非常用発電機のみが一般的であり、太陽光発電装置や蓄電池をバックアップ電源として活用し、これらの発電量を非常用発電機の発電量と合わせて包括的に管理し、負荷抑制を行うことはなされていなかった。
本実施形態に係る監視制御装置は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、非常用発電機だけでなく、太陽光発電装置や蓄電池をバックアップ電源として電気量を包括的に管理し、負荷制御を行うことのできる監視制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本実施形態の監視制御装置は、燃料により発電する発電機、太陽光発電装置及び蓄電池を備える電力設備と、電力供給を商用電源又は前記電力設備から受ける複数の負荷を備える負荷設備との監視制御装置であって、前記負荷設備は、非常用負荷、保安負荷及び一般負荷を含んでなり、前記発電機の残燃料、前記発電機及び前記太陽光発電装置の発電電力、及び前記蓄電池の電池残量に基づいて前記電力設備の総電力量を算出し、前記電力設備の総電力量と前記負荷の総容量とから、前記負荷の継続運転可能時間を算出する給電可能時間演算部と、前記電力設備の給電目標時間の設定を受け付ける給電目標時間設定部と、少なくとも前記保安負荷と前記一般負荷の給電優先順位が記憶された記憶部と、前記継続運転可能時間が前記給電目標時間より短い場合に、前記電力設備の総電力量と、前記非常用負荷の総容量及び前記給電目標時間を乗算した電力量との差分を算出し、この差分を前記給電目標時間で除して前記保安負荷及び前記一般負荷への供給可能電力を算出する給電容量演算部と、前記供給可能電力と前記優先順位に基づいて、前記保安負荷及び前記一般負荷を入切制御する負荷制御指令部と、を備えること、を特徴とする。
第1の実施形態に係る電力系統図である。 第1の実施形態に係る監視制御装置の全体構成と各機能ブロックを示す図である。 第1の実施形態に係る監視制御装置の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る監視制御装置の作用を示す図である。 第1の実施形態に係る監視制御装置の作用を示す図である。 第2の実施形態に係る監視制御装置の構成図である。 第2の実施形態に係る監視制御装置の動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る電力系統図である。 第3の実施形態に係る監視制御装置の全体構成と各機能ブロックを示す図である。 第3の実施形態に係る監視制御装置の動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る監視制御装置の作用を示す図である。 第4の実施形態に係る監視制御装置の全体構成と各機能ブロックを示す図である。 第4の実施形態に係る監視制御装置の動作を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係る監視制御装置の作用を示す図である。
[1.第1の実施形態]
[1−1.全体構成]
以下では、図1および図2を参照しつつ、本実施形態の監視制御装置と当該装置が適用される電力系統の全体構成を説明する。図1は、本実施形態の監視制御装置が適用された電力系統図である。図2は、本実施形態の監視制御装置の全体構成と各機能ブロックを示す図である。
図1に示すように、電力系統は、商用電源1、負荷2及び電力設備3を備える。負荷2には商用電源1が接続されており、2つの変圧器TRを介して商用電源1から電力が供給される。負荷2は、例えば、ビル、病院、大学、又はショッピングセンターなど敷地が広い施設に設けられている負荷設備である。すなわち、負荷2は、非常用負荷、保安負荷及び一般負荷から構成される。非常用負荷は、人命に関わる機器や装置であり、スプリンクラーや非常用エレベータ、排煙設備等が挙げられる。保安負荷は、保安電灯や一般用エレベータ、給水排水ポンプ、サーバー等が挙げられる。一般負荷は、緊急時に必ずしも必要のない負荷であり、空調機など快適さを提供するものなど種々のものが挙げられる。
電力設備3は、負荷2と接続されており、例えば、商用電源1からの電力供給が途絶えた状態である商用停電が生じた場合に、負荷2に対して電力供給を行う。電力設備3は、発電機31、太陽光発電装置32、及び蓄電池33を備える。発電機31、太陽光発電装置32、及び蓄電池33は複数設けられ、ここではそれぞれN個(N≧1)設けられている。なお、これらの設置数はそれぞれ一致していなくても良い。
発電機31は、商用停電が生じた場合の非常用発電機であり、燃料により発電する。発電機31としては、ディーゼルエンジン発電機、ガスタービンエンジン発電機を用いることができる。なお、発電機31は、商用停電が生じていない通常時に使用しても良い。太陽光発電装置32は、太陽光を受光することより発電する装置であり、施設の敷地内に設置される。蓄電池33は、商用電源1から供給される電力や太陽光発電装置32で発電された電力などを蓄電する。蓄電池33は、建屋や敷地内のスペースに設置される。
負荷2と電力設備3には、監視制御装置(Energy Manegement System;EMS)4が設けられている。すなわち、監視制御装置4は、敷地内に設けられた受変電設備、負荷2、及び電力設備3から情報を収集して、商用停電時における現状の電力設備3の供給可能電力量を監視し、その供給可能電力量の中で給電を賄えるように負荷2を制御する。
[1−2.詳細構成]
監視制御装置4は、図2に示すように、負荷2及び電力設備3等から情報を取得する監視制御子局41と、電力設備3の供給可能電力量など負荷2の制御に必要な演算を行う監視制御親局42と、オペレータとのインターフェースを備えた監視制御端末43と、これらの監視制御子局41、監視制御親局42及び監視制御端末43を媒介する監視ネットワークNとから構成される。
監視制御装置4は、単一のコンピュータ又はネットワーク接続された複数のコンピュータを含み構成されている。監視制御装置4は、プログラムをHDDやSSD等に記憶しており、RAMに適宜展開し、CPUで処理することにより、電力設備3の供給可能電力量、負荷2の制御に必要な演算を行う。
監視制御子局41は、監視制御対象として、受変電設備からの停電状態信号入力、電力設備3からの発電電力信号入力、残燃料信号入力及び電池残量信号入力、負荷2からの投入状態信号入力、保安負荷及び一般負荷に対する入切制御信号出力の授受を行う入出力部である。そのための構成として、信号入出力部411と信号変換処理部412と通信処理部413とを備える。
信号入出力部411は、受変電設備、電力設備3、非常負荷、保安負荷、一般負荷、太陽光発電装置32、及び蓄電池33との間で信号の入出力を行う。信号変換処理部412は、監視制御用の信号に変換する。通信処理部413は、監視ネットワークNで監視制御親局42及び監視制御端末43との間で信号を通信するための送受信部である。
監視制御親局42は、通信処理部421と、演算処理部422と、記憶部423とを備える。通信処理部421は、監視ネットワークNで監視制御親局42及び監視制御端末43との間で通信するための送受信部である。記憶部423は、演算処理部422での演算に必要な各種データが格納されており、負荷容量一覧423a、負荷給電優先順位一覧423b、発電機残燃料−給電時間特性423c、及び、蓄電池残量−給電時間特性423dが記憶されている。
負荷容量一覧423aは、負荷2に含まれる各種負荷の容量の一覧である。この一覧の容量は定格容量である。負荷給電優先順位一覧423bは、負荷2に含まれる非常用負荷、保安負荷及び一般負荷への給電優先順位の一覧である。なお、この一覧には、少なくとも保安負荷及び一般負荷の優先順位が含まれていれば良い。
発電機残燃料−給電時間特性423cは、発電機31の残燃料に対応して発電機31の給電可能時間が関係付けられたテーブル又は関数である。蓄電池残量−給電時間特性423dは、蓄電池33の電池残量に対応して蓄電池33の給電可能な時間が関係づけられたテーブル又は関数である。
演算処理部422は、電力設備3を監視し、負荷2を制御するための種々の演算を行うものであり、給電可能時間演算部422a、給電時間制御演算部422b、及び負荷制御指令部422cを備える。
給電可能時間演算部422aは、商用停電中において、電力設備3が供給できる総電力量を算出し、その総電力量を負荷2の総容量で除算して、現状の総電力量で賄える給電時間を算出する。すなわち、給電可能時間演算部422aは、監視制御子局41から発電機31の残燃料、発電機31及び太陽光発電装置32の発電電力、並びに蓄電池33の電池残量を入力とし、電力設備3の総電力量を算出する。また、この総電力量と、負荷容量一覧423aから得られる負荷2の総容量とから、負荷2の継続運転可能時間tDを算出する。
給電時間制御演算部422bは、給電目標時間を達成するために、その達成に必要な電力量と現状の総電力量に基づいて、保安負荷及び一般負荷への供給可能な電力を算定する。給電目標時間とは、商用停電が発生した時から電力設備3により負荷2の運転を継続させる目標時間である。
具体的には、給電時間制御演算部422bは、給電目標時間と、現状の総電力で全ての負荷2を運転可能な時間tD及び現状の総電力量で非常用負荷のみを継続運転できる時間tEとを比較演算する。
比較演算についてより詳細に説明すると、給電時間制御演算部422bは、第1に、負荷容量一覧423aより求められる負荷2の総容量と給電目標時間とから、給電目標時間の間全ての負荷2を運転させるのに必要な電力量を算出する。第2に、現状の総電力量と上記の必要電力量の差分を算出する。第3に、現状の総電力量を非常用負荷の総容量で除算して、非常用負荷のみを継続運転できる時間tEを算出する。第4に、現状の総電力量を負荷2の総容量で除算して、全ての負荷2を継続運転できる時間tDを算出する。そして、第5に、非常用負荷のみを継続運転できる時間tEと全ての負荷2を継続運転できる時間tDとを比較演算する。
また、上記の比較演算の他に、給電時間制御演算部422bは、現状の総電力量と、非常用負荷のみの総容量と給電目標時間の乗算値との差分を算出する。さらに当該差分値を給電目標時間で除算し、保安負荷及び一般負荷への供給可能電力(容量)を算定する給電容量演算を行う。
負荷制御指令部422cは、給電時間制御演算部422bにより算定された保安負荷及び一般負荷への供給可能電力と、負荷給電優先順位一覧423bの優先順位とに基づいて、負荷の入切制御を行う。例えば、保安負荷及び一般負荷への供給可能電力を優先順位の高い負荷から割り当てて投入状態にし、供給可能電力で賄えない負荷を遮断する。また、時間間隔毎の給電可能時間演算部422a及び給電時間制御演算部422bの再演算により、保安負荷及び一般負荷への供給可能電力が変動し得る。そのため、負荷制御指令部422cは、一端遮断した負荷であっても、供給可能電力に余裕があるときは投入状態にして負荷の数を増やし、余裕がないときは優先順位の低い負荷を遮断する。
監視制御端末43は、オペレータからの入力と状態の表示を行う端末であり、通信処理部431、状態表示部432、及び制御設定部433を備える。通信処理部431は、監視制御ネットワークNで通信するための信号の処理を行う。状態表示部432は、電力設備3の現在の発電電力、発電機31の残燃料、蓄電池33の電池残量を含めた電力設備3の状態と、非常用負荷、保安負荷、一般負荷の投入状態と、現在の発電電力での給電可能時間を表示する。
制御設定部433は、電力設備3の負荷2に対する給電目標時間の設定を受け付ける給電目標時間設定部433aを含み構成される。給電目標時間は、電力会社より連絡された、商用電源1の商用停電から復旧までの見込み時間を基に設定することができる。本実施形態では、給電目標時間設定部433aは、全ての負荷に対して共通の設定時間を一括で受け付ける。また、制御設定部433は、給電目標時間の設定の有無を確認する手段としても用いる。
[1−3.動作]
上記のような監視制御装置4が電力系統に適用されるときの動作を以下に説明する。図3は、監視制御装置4の動作を示すフローチャートである。図3のフローチャートの動作の順序は例示であり、本実施形態の動作は必ずしもこの順序に限定されるものではない。
まず、商用停電が発生すると(ステップS01)、監視制御親局42が受変電設備からの停電状態信号の入力を受け、非常用の発電機31を起動させる(ステップS02)。次に、監視制御子局41を介して、監視制御親局42は、電力設備3の発電電力信号、残燃料信号、電池残量信号の入力を受け、給電可能時間演算部422aにより、非常用の発電機31の発電電力だけでなく、太陽光発電装置32の発電電力及び蓄電池33の電池残量を加味した電力設備3が供給できる総電力量を算出する(ステップS03)。なお、ここでの太陽光発電装置32の発電電力は、定格容量又は定格容量より小さい所定の容量を用いる。さらに、この総電力量を負荷2の総定格容量で除算して、現在の総電力量で賄える給電可能時間を算出し、状態表示部432に表示させる(ステップS04)。
ステップS04の後、給電目標時間の設定がなければ(ステップS05のYes)、給電目標時間設定部433aを通じて給電目標時間tを設定する(ステップS06)。給電時間制御演算部422bは、現在の総電力量によって非常用負荷のみを定格容量WEで継続運転できる運転可能時間tEを算出し、この運転可能時間tEと給電目標時間tとを比較演算する(ステップS07)。運転可能時間tEが給電目標時間t未満であれば(ステップS07のNo)、状態表示部432によりエラーメッセージを表示し(ステップS08)、ステップS06に戻る。この場合、ステップS06で給電目標時間tを再設定し、上記の比較演算を行って、運転可能時間tEが給電目標時間t以上でなければ(ステップS07のNo)、ステップS06、S07を繰り返す。
一方、ステップS07で最初の給電目標時間tの設定又は再設定で運転可能時間tEが給電目標時間t以上であれば(ステップS07のYes)、ステップS09に進む。ステップS09では、給電時間制御演算部422bにより、現在の総電力量を負荷2に含まれる全ての負荷の総容量WDで除算することにより、負荷2の全てを定格容量WDで運転継続したときの運転可能時間tDを算出し、給電目標時間tと比較演算する。給電目標時間tが運転可能時間tDより小さければ(ステップS09のNo)、ステップS03に戻って総電力量の算出を行い、運転可能時間tDを状態表示部432に表示させる(ステップS04)。なお、ステップS03に戻る利点は、停電復旧状況が変動しても総電力量を再計算することで状況変化に対応できる点である。
給電目標時間tが運転可能時間tDより大きければ(ステップS09のYes)、給電時間制御演算部422bは、現状の総電力量と、非常用負荷のみの総容量WEと給電目標時間tの乗算値との差分を算出する(ステップS10)。さらに当該差分値を給電目標時間tで除算し、保安負荷及び一般負荷が運転できる容量を算定する(ステップS11)。
負荷制御指令部422cは、算定された容量と負荷給電優先順位一覧423bの優先順位に基づいて、算定された容量で賄えない優先順位の低い保安負荷、一般負荷を系統から遮断する(ステップS12)。このとき遮断される電力量は、(WD−Wt)×tDである。遮断が行われるとステップS03に戻る。なお、Wtは現状の総電力量で給電目標時間t運転可能な電力を示す。
一方、ステップS04の後、給電目標時間の設定があれば(ステップS05のNo)、商用電源1が復電したかを確認する(ステップS13)。この確認としては、例えば監視制御親局42が受変電設備からの停電状態信号の入力の有無により行うことができる。復電していなければ(ステップS13のNo)、ステップS03に戻り、復電していれば(ステップS13のYes)、終了する。
[1−4.作用]
本実施形態の監視制御装置4の作用について、図4及び図5を参照しつつ説明する。図4は、横軸が運転時間、縦軸が発電電力を示す本実施形態の作用を説明する図である。図4は、電力設備3の現状の総電力量では、負荷2の全てを定格容量で給電目標時間運転できない状況であるが、最低限非常用負荷の運転は給電目標時間以上可能である状況を示している。
図4に示すように、斜線部S1が示す(WD−Wt)×tD分の電力量を、運転時間を延長するために斜線部S2に回して使用する。すなわち、(WD−Wt)×tDの電力量分を確保できるように、優先順位の低い保安負荷及び一般負荷を遮断し、その分を給電時間目標を達成するために使用する。
図5(a)に示すように、従来では太陽光発電装置や蓄電池が商用停電時のバックアップ電源として用いられないものであるため、商用停電が発生すると、非常用の発電機のみに頼って非常用負荷を運転させるに過ぎなかったが、本実施形態によれば図5(b)に示すように、商用停電が発生すると、非常用の発電機のみならず、太陽光発電装置32及び蓄電池33もバックアップ電源として考慮した上で、負荷制御を行うので復電まで給電することができる。また、給電目標時間の設定と負荷制御によって、災害などからの商用停電の復旧進行度合いによっては、給電時間を延長することも可能になる。
[1−5.効果]
(1)本実施形態の監視制御装置は、燃料により発電する発電機31、太陽光発電装置32及び蓄電池33を備える電力設備3と、電力供給を商用電源1又は電力設備3から受ける複数の負荷を備える負荷2との監視制御装置4であって、発電機31の残燃料、発電機31及び太陽光発電装置32の発電電力、及び蓄電池33の電池残量に基づいて電力設備3の総電力量を算出し、電力設備3の総電力量と負荷2の総容量とから、負荷2の継続運転可能時間を算出する給電可能時間演算部422aと、を備えるようにした。
これにより、大規模災害などで商用停電が発生し、発電機31の燃料供給がしばらく見込めない状況下であっても、発電機31のみの電力量だけでなく、太陽光発電装置32及び蓄電池33の電力量を含めた給電可能時間を算出することで、太陽光発電装置32と蓄電池33を加味した負荷制御を行うことができる。また給電可能時間が分かれば、オペレータによる負荷制御も可能になる。
(2)負荷2は、非常用負荷、保安負荷及び一般負荷を含んでなり、電力設備3の給電目標時間の設定を受け付ける給電目標時間設定部433aと、少なくとも保安負荷と一般負荷の優先順位を示す負荷給電優先順位一覧423bが記憶された記憶部423と、電力設備3の総電力量と、非常用負荷の総容量及び給電目標時間を乗算した電力量との差分を算出し、この差分を給電目標時間で除して保安負荷及び一般負荷への供給可能電力を算出する給電容量演算部と、供給可能電力と負荷給電優先順位一覧423bの優先順位に基づいて、保安負荷及び一般負荷を入切制御する負荷制御指令部422cと、を備えるようにした。
これにより、非常用の発電機31だけでなく、太陽光発電装置32や蓄電池33により供給される電力量も加味して負荷制御を行うことができ、非常用負荷のみならず、保安負荷及び一般負荷の使用も可能になる。また、優先度の低い負荷を遮断できるので、給電時間を長くすることができる。
(3)継続運転可能時間を表示する状態表示部432を備えるようにした。これにより、太陽光発電装置32の発電電力や蓄電池33の電池残量を含めた給電運転可能時間を表示するので、オペレータによる負荷制御を的確に行うことができる。
(4)状態表示部432は、負荷2の継続運転可能時間が給電目標時間未満である場合にエラーメッセージを表示するようにした。これにより、オペレータによる給電目標時間の見直しを促すことができる。
[2.第2の実施形態]
[2−1.構成]
第2の実施形態について、図6及び図7を用いて説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態と基本構成は同じである。第1の実施形態と異なる点のみを説明し、第1の実施形態と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図4は、第2の実施形態に係る監視制御装置の全体構成と各機能ブロックを示す図である。監視制御親局42には、天気予報I/F部424が設けられている。天気予報I/F部424は、監視制御装置4外部から天気予報を取り込むインターフェースである。気象庁や気象会社など天気予報を提供するものと通信可能に構成されている。
また、記憶部423には、天気予報−日射量特性423eと、日射量−PV発電特性423fとが記憶されている。天気予報−日射量特性423eは、天気予報と日射量が関連づけられたテーブルである。日射量−PV発電特性423fは、日射量と太陽光発電装置32の発電電力とが関連づけられたテーブル又は関数である。
さらに、監視制御親局42の演算処理部422には、負荷抑制スケジュール演算部422dが設けられている。負荷抑制スケジュール演算部422dは、日射量予測部及びその予測に基づいたスケジュール計画部として機能する。
すなわち、まず、負荷抑制スケジュール演算部422dは、日射量予測部として、外部から取り込んだ天気予報、天気予報−日射量特性423e及び日射量−PV発電特性423fから、時間帯毎の日射量及び太陽光発電電力を予測する。なお、このとき時間帯毎の太陽光発電電力の予測表を作成しても良い。この表を参照して、給電可能時間演算部422aや給電時間制御演算部422bでの演算を行っても良い。
次に、時間帯毎によって太陽光発電電力が変わってくるため、その時間帯における太陽発電電力に合わせた負荷制御スケジュールを算定する。例えば、太陽光発電電力が少ない時間帯は、優先順位の低い負荷を多く遮断して投入状態にする負荷の数を少なくし、太陽光発電電力が多い時間帯は、優先順位の低い負荷でも賄える範囲で投入状態にする負荷の数を増やす計画を算定する。
また、負荷抑制スケジュール演算部422dは、天気予報が時々刻々変化するため、それに伴って時間帯毎の日射量及び太陽光発電電力の予測を行い、負荷制御スケジュールを更新する。この再予測及び更新は、1日単位、数時間単位、数十分単位など所定の時間間隔で行う。
給電可能時間演算部422a及び給電時間制御演算部422bは、第1の実施形態では、太陽光発電装置32の定格容量、或いはそれより小さい所定の容量に基づいて電力設備3の総電力量を算出したが、予測した太陽光発電電力を用いて電力設備3の総電力量を算出する。給電可能時間演算部422a及び給電時間制御演算部422bは、時間毎に、給電可能時間、負荷2の全てを運転継続可能な電力WD、給電目標時間運転継続できる電力Wt、及び非常用負荷のみ運転継続できる電力WEを再演算する。
上記では外部から取得した天気予報から太陽光発電電力を予測したが、外部から取得した過去の気象情報データ又は記憶部423に予め記憶された気象情報データベースから日射量を予測し、太陽光発電電力を予測するようにしても良い。
[2−2.動作]
図7は、第2の実施形態に係る監視制御装置の動作を示すフローチャートである。なお、図7のフローチャートの動作の順序は例示であり、本実施形態の動作は必ずしもこの順序に限定されるものではない。第1の実施形態と異なる点のみ説明し、同じステップについては説明を省略する。
図7に示すように、ステップS02の非常用発電機31の起動とステップS04の給電可能時間の算出と表示との間において、天気予報の取得(ステップS21)と、天気予報から予測される太陽光発電電力を用いた電力設備3の総電力量の算出(ステップS22)が介在している。また、ステップS09、S12、S13の各Noの場合、ステップS21に戻る。
[2−3.作用・効果]
本実施形態では、天気予報又は過去の気象情報から日射量を予測する日射量予測部を更に備え、記憶部423には、日射量と太陽光発電装置32の発電電力が関連付けられた日射量−PV発電特性423fが記憶され、日射量予測部は、予測した日射量と、日射量−PV発電特性423fから各時間帯の太陽光発電電力を予測し、給電容量演算部(給電時間制御演算部422b)は、予測した太陽光発電電力を算出し、電力設備3の総電力量を算出するようにした。
これにより、元々不安定な太陽光発電量を精度良く見積もることができ、容量不足による想定外の負荷遮断リスクを低減可能となる。また、時間帯別の発電容量に応じた停電時負荷制御スケジュールに従って保安負荷、一般負荷の入切制御を行うことができる。
[3.第3の実施形態]
[3−1.構成]
第3の実施形態について、図8〜図11を用いて説明する。第3の実施形態は、第2の実施形態と基本構成は同じである。第2の実施形態と異なる点のみを説明し、第2の実施形態と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図8は、第3の実施形態に係る電力系統図である。図9は、第3の実施形態に係る監視制御装置の全体構成と各機能ブロックを示す図である。
図8に示すように、第3の実施形態では、監視対象施設は、負荷2及び電力設備3が設けられた複数の変電所(ここではN(N≧1)箇所)と、各変電所と接続された共通発電機34である。各変電所は遠隔地にそれぞれ設けられ、各変電所に設けられた監視制御子局41によって、受変電設備、負荷2及び電力設備3の各種の情報が監視ネットワークNを介して監視制御親局42に取り込まれる。
共通発電機34は、非常用の発電機であり、商用停電時に使用される。共通発電機34は、各変電所に設けられた発電機31と同様に、残燃料信号及び発電電力信号を出力し、これらの信号が監視ネットワークNを介して監視制御親局42に入力される。
記憶部423には、全ての変電所に含まれる全ての負荷2を通じて付された負荷給電共通優先順位一覧423gが予め記憶されている。例えば、優先順位第1位が、変電所Aの負荷c、第2位が変電所Bの負荷a、第3位が変電所Cの負荷b等である。
演算処理部422は、共通発電機34の残燃料及び発電電力を加味して、第2の実施形態と同様の演算処理を行う。例えば、給電可能時間演算部422aは、共通発電機34の発電電力量と各変電所に設けられた電力設備3の総電力量とを合算して合計総電力量を算出し、継続運転可能時間を算出する。給電時間制御演算部422bは、共通発電機34の発電電力量を加味して、各変電所の保安負荷、一般負荷への供給可能電力を算出する。負荷制御指令部422cは、負荷給電共通優先順位一覧423gに基づいて、各変電所の保安負荷及び一般負荷への入切制御を行う。
[3−2.動作]
図10は、第3の実施形態に係る監視制御装置の動作を示すフローチャートである。なお、図10のフローチャートの動作の順序は例示であり、本実施形態の動作は必ずしもこの順序に限定されるものではない。第2の実施形態と異なる点のみ説明し、同じステップについては説明を省略する。
図10に示すように、ステップS01とステップS21の間で、ステップS31として、各変電所の発電機31と共通発電機34を起動させる。ステップS21で天気予報を取得した後、ステップS32として、天気予報と共通発電機34の発電電力を加味して、共通発電機34の電力量と、全変電所に設けられた電力設備3の総電力量との合計総電力量を算出する。
また、ステップS33として、給電目標時間tが運転可能時間tDより大きければ(ステップS09のYes)、給電時間制御演算部422bは、現状の総電力量と、非常用負荷のみの総容量WEと給電目標時間tの乗算値との差分を算出する。その後、ステップS35として、当該差分値を給電目標時間tで除算し、保安負荷及び一般負荷が運転できる容量を算定する。さらに、ステップS35として、優先順位の低い保安負荷、一般負荷を遮断する。すなわち、図11に示すように、余分な電力量(WDS−WtS)×tD分の保安負荷及び一般負荷を遮断し、その分給電目標時間給電可能なように運転時間を延長する。
WDSは、全変電所で合計した負荷2の総定格容量と共通発電機34の発電電力との合計発電電力である。WESは、全変電所で合計した非常用負荷のみの総定格容量と共通発電機34の発電電力との合計発電電力である。WtSは、給電目標時間での発電電力である。
ステップS09、S35、S13の各Noの場合、ステップS21に戻る。
[3−3.効果]
本実施形態の監視制御装置4は、複数の変電所に設けられた電力設備3及び負荷2と、電力設備3の発電機31とは別に設けられ、各変電所の負荷2にそれぞれ接続された共通発電機34とが監視対象であり、記憶部423には、複数の変電所の全ての負荷を通じて付された負荷給電共通優先順位一覧423gが記憶され、給電運転可能時間演算部422aは、発電機31及び共通発電機34の各残燃料及び各発電電力と、予測した太陽光発電電力と、蓄電池33の電池残量とに基づいて、共通発電機34の電力量を加味した継続運転可能時間を算出し、負荷制御指令部422cは、給電容量演算部として機能する給電時間制御演算部422bが共通発電機34の電力量を加味して算出した供給可能電力と、負荷給電共通優先順位一覧423gに基づいて、保安負荷及び一般負荷を入切制御するようにした。
これにより、共通発電所の電力量を、各変電所の負荷に共通優先順位に従って分配することができ、複数の変電所間に跨がって負荷制御を行うことができる。
[4.第4の実施形態]
[4−1.構成]
第4の実施形態について、図12〜図14を用いて説明する。第4の実施形態は、第3の実施形態と基本構成は同じである。第3の実施形態と異なる点のみを説明し、第3の実施形態と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図12は、第4の実施形態に係る監視制御装置の全体構成と各機能ブロックを示す図である。第4の実施形態では、給電目標時間設定部433aは、少なくとも変電所毎及び負荷毎の何れかについての給電目標時間の設定及び再設定を受け付ける。演算処理部422は、給電目標時間の各設定に基づいた演算を行う。
第4の実施形態の負荷制御指令部422cは、非常用負荷の全てに対して給電が賄えない場合、負荷給電共通優先順位一覧423gに基づいて、給電可能及び給電不可能な非常用負荷を判別し、判別結果及び給電不可能な非常負荷についての遮断確認を状態表示部432に通知する。
状態表示部432は、負荷制御指令部422cの判定結果に基づいて、給電可能及び給電不可能な非常用負荷の一覧である電力不足エラー表432aを表示し、オペレータに遮断確認を促す。また、監視制御端末43には、遮断許可又は不許可の入力を受け付ける入力部434が設けられ、負荷制御指令部422cに対し、オペレータの遮断確認に対する回答を受け付け、給電不可能な非常用負荷の遮断の許可の有無を示す信号を出力する。
[4−2.動作]
図13は、第4の実施形態に係る監視制御装置の動作を示すフローチャートである。なお、図13のフローチャートの動作の順序は例示であり、本実施形態の動作は必ずしもこの順序に限定されるものではない。第3の実施形態と異なる点のみ説明し、同じステップについては説明を省略する。
本実施形態では、各変電所1〜Nで給電目標時間の設定の有無を確認する(ステップS51)。設定があれば(ステップS51のYes)、復電したかを確認し、復電していなければ(ステップS11のNo)ステップS32に戻る。復電していれば(ステップS11のNo)、終了する。
一方、給電目標時間の設定がなければ(ステップS51のNo)、それぞれの変電所1〜Nの各負荷1〜nにつき、給電目標時間設定部433aを通じて給電目標時間を設定し(ステップS52)、給電時間制御演算部422bで、給電目標時間を達成するための各負荷1〜nの必要電力量を算出し、これらの合計電力量を求める。さらに、給電時間制御演算部422bは、各変電所1〜Nの必要合計電力量を合算し、給電目標時間を達成するための必要電力量(WtS)を求める(ステップS55)。
次に、ステップS56において、給電時間制御演算部422bで、全変電所1〜Nの現在の総電力量と必要電力量(WtS)とを比較する。ステップS56のYesであれば、ステップS57に進み、NoであればステップS58に進む。
ステップS57では、第5の実施形態の負荷制御指令部422cは、現在の総電力量では全て非常用負荷への給電は可能であるが、保安負荷、一般負荷の全部には給電が不可能である場合、負荷給電共通優先順位一覧423gに基づいて、優先順位の低い保安負荷、一般負荷を遮断する。その後、ステップS11に進む。
一方、非常用負荷の全てに対して給電が賄えない場合、ステップS58において、負荷制御指令部422cは、負荷給電共通優先順位一覧423gに基づいて、給電可能及び給電不可能な非常用負荷を判別し、判別結果及び給電不可能な非常負荷についての遮断確認を状態表示部432に通知する。状態表示部432は、その判別結果に基づいて、給電可能及び給電不可能な非常用負荷の一覧である電力不足エラー表432aを表示し、オペレータに遮断確認を促す(ステップS59)。遮断許可が出れば(ステップS59のYes)、(WtS−WDS)×tD分の非常用負荷を遮断し(ステップS60)、ステップS11に進む。
遮断許可が出なければ(ステップS59のNo)、(WtS−WDS)×tD分の非常用負荷を手動で遮断するよう状態表示部432に表示することにより通知し(ステップS61)、ステップS11に戻る。
[4−3.効果]
(1)本実施形態では、給電目標時間設定部433aが、少なくとも変電所毎及び負荷毎の何れかについての給電目標時間の設定を受け付けることにより、各変電所や負荷の重要度に応じた負荷制御が可能になる。例えば、重要度の高い施設では給電目標時間を長めに設定し、重要度の低い施設では給電目標時間を短めに設定できる。また、重要度の高い負荷では給電目標時間を長めに設定し、重要度の低い負荷では給電目標時間を短めに設定できる。これにより、重要度の高い変電所又は負荷については、重要度の低い変電所又は負荷に給電しない分、運転時間を長くすることができ、商用電源1の復旧がしばらく見込めない状況であっても堪え忍ぶことができる。
(2)給電目標時間設定部433aが、少なくとも変電所毎及び負荷毎の何れかについての給電目標時間の再設定を受け付けることにより、停電中の状況変化があってもそれに合わせた負荷制御の対応が容易になり、給電時間を長くすることができる。
(3)本実施形態では、負荷制御指令部422cは、負荷給電共通優先順位一覧423gに基づいて、給電可能な非常用負荷と給電不可能な非常用負荷とを判別し、状態表示部432は、給電可能な非常用負荷と給電不可能な非常用負荷の一覧を電力不足エラー表432aとして表示するようにした。これにより、オペレータに確認を促し、給電不可能な非常用負荷についての遮断が可能であれば自動又は手動で遮断することができる。従って、非常時の中でも更に状況が悪化した場合であっても対応することができる。
[5.その他の実施形態]
本明細書においては、本発明に係る複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。具体的には、第1乃至第4の実施形態を全て又はいずれか二以上の実施形態を組み合わせたものも包含される。以上のような実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
(1)第1の実施形態では、図3のフローチャートにおいて、ステップS09において、給電目標時間tが運転可能時間tDより小さければ(ステップS09のNo)、ステップS03に戻って総電力量の算出を行い、運転可能時間tDを状態表示部432に表示させるようにしたが(ステップS04)、ステップS03に戻らずに商用復電されたかを確認するステップS13に進んでも良い。また、第1の実施形態ではステップS12の後においても、ステップS03に戻るようにしたが、ステップS03に戻らずに商用復電されたかを確認するステップS13に進んでも良い。このようにステップS03に戻らずにステップ13に進む動作によれば、停電復旧状況が順調な場合に監視制御を簡略化することができる。
(2)第4の実施形態では、各変電所及び各負荷に対するそれぞれの給電目標時間をオペレータによって手動で設定するようにしたが、各変電所及び各負荷に対するそれぞれの給電目標時間を予め定めた一組のセットとして、複数組用意しておき、自動化パターン化しても良い。商用停電発生時では、オペレータも冷静さを失って誤操作することも虞もあることから、予めパターン化しておくことで、そのような心配がなくなる。
(3)負荷制御指令部422cは、負荷の優先順位に基づいて負荷制御を行ったが、監視制御端末に負荷制御パターン入力部を設けて、負荷制御をパターン化し、実行中の負荷抑制について負荷の遮断、接続の継続、遮断した負荷の再接続についての指令を出力し、負荷制御を行っても良い。
(4)太陽光発電装置32の発電電力は、天候や時間帯等によって変動するため、時間帯によっては多くの電力量が生成できる場合がある。このような場合は、蓄電池33に蓄電するようにしても良い。蓄電池33に太陽光発電装置32により得た電力を蓄電することで、商用停電中で発電機31や共通発電機34の燃料供給がしばらく見込めない状況であっても、給電時間を延長したり、使用する負荷の数を多くしたりすることができる。また、太陽光発電装置32により多くの電力量が生成できる時間帯に蓄電することで、生成の少ない時間帯の電力量の埋め合わせをすることもできる。従って、時間帯によって負荷の投入状態、遮断状態の変動を抑制でき、負荷に対して安定した給電を行うことができる。
1 商用電源
2 負荷
3 電力設備
31 発電機
32 太陽光発電装置(PV設備)
33 蓄電池(BATT設備)
34 共通発電機
4 監視制御装置
41 監視制御子局
411 信号入出力部
412 信号変換処理部
413 通信処理部
42 監視制御親局
421 通信処理部
422 演算処理部
422a 給電可能時間演算部
422b 給電時間制御演算部
422c 負荷制御指令部
422d 負荷抑制スケジュール演算部
423 記憶部
423a 負荷容量一覧
423b 負荷給電優先順位一覧
423c 発電機残燃料−給電時間特性
423d 蓄電池残量−給電時間特性
423e 天気予報−日射量特性
423f 日射量−PV発電特性
423g 負荷給電共通優先順位一覧
424 天気予報I/F部
43 監視制御端末
431 通信処理部
432 状態表示部
432a 電力不足エラー表
433 制御設定部
433a 給電目標時間設定部
434 入力部
N 監視ネットワーク

Claims (8)

  1. 燃料により発電する発電機、太陽光発電装置及び蓄電池を備える電力設備と、電力供給を商用電源又は前記電力設備から受ける複数の負荷を備える負荷設備との監視制御装置であって、
    前記負荷設備は、非常用負荷、保安負荷及び一般負荷を含んでなり、
    前記発電機の残燃料、前記発電機及び前記太陽光発電装置の発電電力、及び前記蓄電池の電池残量に基づいて前記電力設備の総電力量を算出し、前記電力設備の総電力量と前記負荷の総容量とから、前記負荷の継続運転可能時間を算出する給電可能時間演算部と、
    前記電力設備の給電目標時間の設定を受け付ける給電目標時間設定部と、
    少なくとも前記保安負荷と前記一般負荷の給電優先順位が記憶された記憶部と、
    前記継続運転可能時間が前記給電目標時間より短い場合に、前記電力設備の総電力量と、前記非常用負荷の総容量及び前記給電目標時間を乗算した電力量との差分を算出し、この差分を前記給電目標時間で除して前記保安負荷及び前記一般負荷への供給可能電力を算出する給電容量演算部と、
    前記供給可能電力と前記優先順位に基づいて、前記保安負荷及び前記一般負荷を入切制御する負荷制御指令部と、
    を備えること、
    を特徴とする監視制御装置。
  2. 天気予報又は過去の気象情報から日射量を予測する日射量予測部を更に備え、
    前記記憶部には、日射量と前記太陽光発電装置の発電電力が関連付けられた太陽光発電特性が記憶され、
    前記日射量予測部は、前記日射量と前記太陽光発電特性とから各時間帯の太陽光発電電力を予測し、
    前記給電容量演算部は、前記予測した太陽光発電電力を、前記太陽光発電装置の発電電力として前記電力設備の総電力量を算出すること、
    を特徴とする請求項1に記載の監視制御装置。
  3. 前記継続運転可能時間を表示する表示部を備えること、
    を特徴とする請求項1は2に記載の監視制御装置。
  4. 前記表示部は、現状の総電力量で前記非常用負荷のみを継続運転できる時間が前記給電目標時間未満である場合にエラーメッセージを表示すること、
    を特徴とする請求項3に記載の監視制御装置。
  5. 複数の変電所に設けられた前記電力設備及び前記負荷設備と、前記電力設備の発電機とは別に設けられ、各前記変電所の前記負荷設備にそれぞれ接続された共通発電機とが監視対象であり、
    前記記憶部には、前記複数の変電所の全ての負荷を通じて付された給電共通優先順位が記憶され、
    前記給電可能時間演算部は、前記発電機及び前記共通発電機の各残燃料及び各発電電力と、前記予測した太陽光発電電力と、前記蓄電池の電池残量とに基づいて、前記共通発電機の電力量を加味した継続運転可能時間を算出し、
    前記負荷制御指令部は、前記給電容量演算部が前記共通発電機の電力量を加味して算出した供給可能電力と、前記給電共通優先順位に基づいて、前記保安負荷及び前記一般負荷を入切制御すること、
    を特徴する請求項2に記載の監視制御装置。
  6. 前記給電目標時間設定部は、少なくとも前記変電所毎及び前記負荷毎の何れかについての前記給電目標時間の設定を受け付けること、
    を特徴する請求項5に記載の監視制御装置。
  7. 前記給電目標時間設定部は、少なくとも前記変電所毎及び前記負荷毎の何れかについての前記給電目標時間の再設定を受け付けること、
    を特徴する請求項6に記載の監視制御装置。
  8. 前記負荷制御指令部は、前記給電共通優先順位に基づいて、給電可能な非常用負荷と給電不可能な非常用負荷とを判別し、
    給電可能な非常用負荷と給電不可能な非常用負荷の一覧を表示する表示部を備えること、
    を特徴とする請求項6又は7に記載の監視制御装置。
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