JP6493461B2 - 動物用磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents
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Description
前記撮像手段を制御する制御手段と、計算機と表示手段と記憶手段と入力デバイスとを備えた信号処理部と、を備え、前記信号処理部が、検査に必要な予め定められた処理に係るユーザ操作が行われたか否かを判別する操作判別手段と、前記ユーザ操作が行われたと判別した場合、計時を開始し、計時した時間に基づいて、麻酔開始時刻からの時間、または、麻酔終了予定時間までの残り時間を表示手段に順次表示させる計時制御手段と、を備え、前記操作判別手段が、前記ユーザ操作として、前記被検体を特定する被検体情報の登録処理における、操作画面上の所定の入力操作が行われたか否かを判別することを特徴とする。
このようにすることで、動物用磁気共鳴イメージング装置は、麻酔開始時刻から現時点までの経過時間とみなせる時間を表示手段に表示することができる。特に、MRI検査の一連の流れが、麻酔処置を終えてから被検体情報の登録処理を行うという手順である場合に有効である。
前記操作判別手段が、前記ユーザ操作として、撮像処理のうちの所定工程に関する、操作画面上の所定の入力操作が行われたか否かを判別することを特徴とする。
このようにすることで、動物用磁気共鳴イメージング装置は、麻酔開始時刻から現時点までの経過時間とみなせる時間を表示手段に表示することができる。特に、MRI検査の一連の流れが、被検体情報の登録処理を行った後に麻酔処置を行うという手順である場合に有効である。
このようにすることで、動物用磁気共鳴イメージング装置は、麻酔開始時刻から現時点までの経過時間とみなせる時間を表示手段に表示することができる。
このようにすることで、動物用磁気共鳴イメージング装置は、麻酔開始時刻から現時点までの経過時間とみなせる時間を表示手段に表示することができる。
また、本発明に係る動物用磁気共鳴イメージング装置は、麻酔終了予定時間までの残り時間を表示する態様において、前記操作判別手段が、前記ユーザ操作として、前記被検体に麻酔を開始したことを示す操作画面上の所定の入力操作が行われたか否かを判別するようにしてもよい。
また、本発明に係る動物用磁気共鳴イメージング装置は、前記信号処理部が、前記入力デバイスによって入力された制限時間を前記記憶手段に設定し、前記計時制御手段が、計時を開始してから現時点までの経過時間が、事前に設定された前記制限時間に達した場合、その旨を、ユーザが感受可能な視覚的な強調表示または音声表示で表示手段に表示させるようにしてもよい。
このようにすることで、ユーザ(操作者)にとって、麻酔開始時刻からの経過時間が、事前に設定された制限時間を過ぎたことを気付き易くすることができる。
[動物用磁気共鳴イメージング装置の構成]
図1および図2を参照して動物用磁気共鳴イメージング装置について説明する。まず、図1を参照して動物用磁気共鳴イメージング1(以下、単にMRI装置1という)の各構成要素の機能について説明する。
MRI装置1は、核磁気共鳴現象(NMR現象)を利用して、動物である被検体Pの断層画像を得るものである。図1に示すように、MRI装置1は、静磁場発生系2と、傾斜磁場発生系3と、送信系4と、受信系5と、制御部(制御手段)6と、信号処理部(信号処理手段)7とを備えている。MRI装置1は、麻酔中の動物を設置して撮像による検査を行う。被検体Pは、例えば犬や猫等の小動物であるが、ここでは、例えば犬であるものとして図示している。
撮像手段9は、所定の撮像条件で被検体Pに核磁気共鳴信号(NMR信号)を発生させると共に、被検体Pから発生する核磁気共鳴信号を検出する。
記憶部21は、断層画像等の画像データや各種データを記憶するものであり、例えば磁気ディスク、光ディスク、一般的な画像メモリ等から構成される。記憶部21は、再構成された画像と入力された撮像条件とを組み合わせて記憶する。この撮像条件は、入力デバイス22で入力される。
本実施形態では、操作判別部23は、ユーザ操作として、被検体Pを特定する被検体情報の登録処理における、操作画面上の所定の入力操作が行われたか否かを判別することとした。
ここで、麻酔開始時刻とは、麻酔の効力が生じた時刻をいう。また、麻酔開始時刻とは、麻酔処置が完了した時刻をいう。つまり、麻酔開始時刻とは、麻酔を行うために麻酔装置を被検体に接続した時点ではない。
現実的には、被検体である動物に麻酔をかける際に、動物が暴れるようであれば、例えば、麻酔装置から麻酔薬(ガス)を吸引させる前に麻酔薬を注射する場合もある。動物として一般的な犬を用いた場合、動物を誘導し保定してから、麻酔の処置を開始し、麻酔が効き始め、動物に人工呼吸をさせて、麻酔の処置が完了したと思われるまでの時間は、5〜30分程度を想定している。そして、麻酔の処置が完了した後も、検査中は麻酔薬(ガス)を吸引させ続ける。
検査に必要な処理に係るユーザ操作は、麻酔開始時刻から数分以内の時刻に行われる操作であることが望ましい。なお、被検体情報の登録処理における操作画面上の入力操作は、麻酔開始時刻から数分以内の時刻に行うことが可能である。
また、シールドルーム内には、麻酔装置が設置される。麻酔装置は、被検体である動物を全身麻酔するための装置であり、検査中に麻酔薬(ガス)を吸引させるためのものである。検査が終了し、麻酔の必要がなくなると麻酔薬の投与を中止する。
次に、動物病院における操作者によるMRI検査のワークフローの一例について図3および図4を参照して説明する。
まず、図3を参照する。例えば、シールドルームの中において、操作者は、撮像を行う動物に対して、麻酔の処置を行う(ステップS101)。
次に、操作者は、MRI装置のガントリーの撮像領域に、麻酔をかけた動物を高周波コイルと共に設置する(ステップS102)。
この動作について、図5A〜図5Dを参照して説明する。ここでは、上下に分割可能に構成された高周波コイル70を用いることとする。
テーブル80において、天板の左右方向の長さは、ガントリー30の左右方向の長さよりも大きく形成されている。天板の前後方向の長さは、開口部31の前後方向の長さよりも小さく形成されている。脚部の高さは、天板の下面の高さが、開口部31の下面の高さよりも上方に配置されるように設定されている。脚部の下端部には、それぞれ車輪81が取り付けられている。
次に、操作者は、シールドルームの外に出て、MRI装置のコンソールにおいて、モニタ画面上で、被検体となる動物の被検体情報を登録する(ステップS103)。ここで、被検体情報は、例えば、ID番号、名前、性別、生年月日などである。本実施形態では、麻酔処置の完了から被検体(動物)情報登録完了までの時間は数分以内である。
撮像は、1回に限定されるものではない。所望のコントラスト(例えば、T1強調画像(アキシャル断面)、T1強調画像(サジタル断面)、T2強調画像(アキシャル断面)、T2強調画像(サジタル断面)、FLAIR画像(アキシャル断面)等)に応じて、複数の撮像条件を選択する。なお、以下、T1強調画像(T1 weighted Image)をT1W、T2強調画像(T2 weighted Image)をT2W、FLAIR画像(Fluid Attenuated Inversion Recovery:水抑制画像)をFLAIRとも表記する。
ここで、操作者は、撮像の度に、麻酔開始時刻からの経過時間を確認しつつ、診断に必要な画像取得ができたかどうか、および、動物の麻酔によるダメージがないかどうかの両方を考慮して、撮像を継続して行うかどうか判断し、撮像を継続しないと判断すると検査を終了する(ステップS106)。
まず、操作者は、MRI装置1のコンソール50において、被検体Pとなる動物のID番号、名前、性別、生年月日などの被検体情報を登録する(ステップS111)。
MRI装置1は、例えば、被検体情報の登録の完了を開始時点として、この開始時点からの経過時間をモニタ画面に表示する(ステップS112)。
この撮像と並行して、MRI装置1は、例えばディスプレイ20のモニタ画面に、開始時点からの経過時間を表示し、時間の経過と共に更新してモニタ画面に表示し続ける(ステップS116)。この経過時間の表示は、検査を終了するまで続ける。
ここで、操作者は、所望の撮像が全て完了したかどうか判断し、撮像を継続しないと判断すると検査を終了する(ステップS117)。
次に、MRI装置1における被検体(動物)情報登録処理のモニタ画面表示の一例について図6を参照して説明する。なお、例えばディスプレイ20には、様々な画面やウィンドウが表示されるが、モニタ画面とは、操作者が入力操作をすることができる画面であって、検査中や検査準備中に主として監視するホーム画面、または、全画面表示のうち主として監視する情報を表示する表示領域を少なくとも表示する画面をいう。図6に示す例では、画面左側の領域には、主に大項目のコマンドを示すアイコン群が表示されており、これらのアイコン群は常に表示させることもできる。また、画面右側の領域には、例えば所定のアイコンで示すコマンドに対応した下位のコマンドや詳細設定を示しており、当該コマンドに対応させて常に表示させることもできる。画面中央領域には、所定のアイコンで示すコマンドに対応して、MRI画像や、ユーザ入力画面等が表示される。
操作者は、必要事項を全て入力し終えたら、この画面の下側に配置された「スキャン設定」のアイコン203をクリックする。
画面領域204に表示された撮像プロトコル(SCOUT、T1W、T2W、FLAIR、TOF等)を通常は複数選択して、スタートボタン206を押して撮像を進める。
なお、TOFは、time of flight(TOF)法で血管内の血流を画像化したMRA画像(磁気共鳴血管画像)をいう。
具体的には、このモニタ画面表示において、画面右側に配置された「検査開始からの経過時間」を表示する画面領域207には、被検体(動物)情報の登録の完了を開始時点として、時間の経過と共に現時点での経過時間を表示し更新し続ける。なお、カウント開始時には、0:00:00と表示する。これは、0時間0分0秒を意味する。また、モニタ画面表示における「検査開始からの経過時間」とは、麻酔開始時刻からの経過時間を意味する。
この場合、どの検査段階にあるのか進行状況がよく分かるように、符号208で示す枠線で囲まれた領域に表示された文字「3. T2W」のカラーを他の文字のカラーと変えるなど強調表示するようにしてもよい。
モニタ画面の画面領域207に表示した経過時間は、実際の麻酔処置の完了時刻(麻酔開始時刻)からの経過時間と比較して、マイナスで数分程度の誤差で表示できる。これは、麻酔時間の限界時間(およそ2時間)と比べて数%の微小値であり、実運用では問題にならない誤差で、この「検査開始からの経過時間」は、麻酔開始時刻からの経過時間の表示として活用することができる。
第1実施形態では、被検体情報の登録処理において、登録完了を通知するアイコン203をクリックする操作を例示し、登録の完了を開始時点として、この開始時点からの経過時間をモニタ画面に表示する説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、図6に示す「被検体(動物)情報登録」のアイコン201をクリックする操作で行う登録処理の開始を、開始時点として、この開始時点からの経過時間をモニタ画面に表示してもよい。
また、被検体情報の登録処理における操作画面上で、例えば、動物IDなどの所定項目の実際の入力がなされた時点を、開始時点として、この開始時点からの経過時間をモニタ画面に表示するようにしてもよい。
なお、被検体情報の登録処理における操作画面上で、例えば図6に示すアイコン201をクリックし、被検体情報を入力し、アイコン203をクリックする、という一連の入力操作の所要時間は、2分程度である。したがって、このような変形例においてモニタ画面の画面領域207に表示する経過時間も、麻酔処置の完了時刻(麻酔開始時刻)からの経過時間として活用することができる。
[動物用磁気共鳴イメージング装置の構成]
第2実施形態では、操作者によるMRI検査のワークフローの手順が第1実施形態と異なっている。また、第2実施形態に係るMRI装置の構成は、操作判別部23および計時制御部24の機能が異なるものの、第1実施形態と同様なので、第1実施形態と同じ構成には同じ符号を付し、図面および説明を省略する。
ここでは、撮像処理のうちの所定工程とは、診断に用いる画像を撮像する前に行う位置決め用の画像を撮影する工程であるものとする。
本実施形態では、計時制御部24は、撮像処理のうちの所定工程に関する、操作画面上の所定の入力操作が行われたと判別された場合、計時を開始する。
ここでは、計時制御部24は、位置決め用の画像を撮影する工程に関する、操作画面上の所定の入力操作が行われたと判別された場合、計時を開始する。
次に、動物病院における操作者によるMRI検査のワークフローの一例について図8および図9を参照して説明する。なお、図3および図4と同様の手順については説明を適宜省略する。
まず、図8を参照する。まず、操作者は、MRI装置のコンソールにおいて、モニタ画面上で、被検体となる動物の被検体情報を登録する(ステップS121)。
次に、例えば、シールドルームの中において、操作者は、撮像を行う動物に対して、麻酔の処置を行う(ステップS122)。
次に、操作者は、MRI装置のガントリーの撮像領域に、麻酔をかけた動物を高周波コイルと共に設置する(ステップS123)。
その後、操作者が、シールドルームの外に出てから行うステップS124〜ステップS126は、図3のステップS104〜ステップS106と同様なので、これ以上の説明を省略する。
まず、操作者は、MRI装置1のコンソール50において、被検体Pとなる動物のID番号、名前、性別、生年月日などの被検体情報を登録する(ステップS131)。その後、例えば、シールドルームの中において、操作者は、撮像を行う動物に対して、麻酔の処置を行う(ステップS122:図8参照)。そして、操作者は、シールドルームの外に出てから、MRI装置1のコンソール50において、最初の撮像条件を選択し(ステップS132)、最初の撮像を実施する(ステップS133)。なお、通常は、最初に、位置決めのためのスカウト画像を撮像する。
MRI装置1は、最初の撮像の開始を開始時点として、この開始時点からの経過時間をモニタ画面に表示する(ステップS134)。
この撮像と並行して、MRI装置1は、例えばディスプレイ20のモニタ画面に、開始時点からの経過時間を表示し、時間の経過と共に更新してモニタ画面に表示し続ける(ステップS138)。この経過時間の表示は、検査を終了するまで続ける。
ここで、操作者は、所望の撮像が全て完了したかどうか判断し、撮像を継続しないと判断すると検査を終了する(ステップS139)。
次に、MRI装置におけるモニタ画面表示の一例について図6を参照して説明する。なお、第1実施形態で説明した機能と同じ機能については説明を省略する。
本実施形態では、操作判別部23は、例えば、初めてスタートボタン206をクリックする操作が行われたか否かを判別する。
まず、操作者は、このモニタ表示において画面領域204に表示された撮像プロトコル(SCOUT、T1W、T2W、FLAIR、TOF等)から「1. SCOUT」を選択する(ステップS132:図9参照)。
次に、操作者が、スタートボタン206をクリックする操作を行うことによって、MRI装置1はSCOUTの撮像を開始する(ステップS133:図9参照)。
そして、操作者が、スタートボタン206をクリックする操作をしたとき、操作判別部23は、例えば、初めてスタートボタン206をクリックする操作が行われたと判定する。そして、この場合、計時制御部24は、計時を開始し、計時を開始してから現時点までの経過時間を、「検査開始からの経過時間」を表示するための画面領域207に表示させる(ステップS134,S138:図9参照)。
そして、例えば15分後に、このT1Wの撮像が終了する。次に、操作者が、例えば、「3. T2W」を選択した場合(ステップS136:図9参照)、文字「3. T2W」のカラーを他の文字のカラーと変えるなど強調表示するようにしてもよい。そして、操作者が、SCOUT画像上で撮像位置を指定し、通算で3回目となるスタートボタン206をクリックする操作を行うことによって、MRI装置1はT2Wの撮像を開始する(ステップS137:図9参照)。
第2実施形態では、SCOUTの撮像工程で初めてスタートボタン206をクリックする操作を例示し、最初の撮像の開始を開始時点として、この開始時点からの経過時間をモニタ画面に表示すると説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、最初に準じた撮像の開始を開始時点としてもよい。最初に準じた撮像の開始とは、2回目の撮像や3回目の撮像等の開始を意味する。
具体的には、初めてスタートボタン206をクリックする操作をしてから、例えば約1分後にSCOUTの撮像が終了し、そのときに通算で2回目となるスタートボタン206をクリックする操作を行った場合を想定する。このときには、モニタ画面に表示した経過時間表示は、麻酔開始時刻からの経過時間と比較して例えばマイナス10分程度の誤差で表示できる。
同様に、通算で3回目となるスタートボタン206をクリックする操作を行った場合を想定する。このときには、モニタ画面に表示した経過時間表示は、麻酔開始時刻からの経過時間と比較して例えばマイナス25分程度の誤差で表示できる。つまり、2回目の撮像や3回目の撮像の所要時間が許容できるほどの時間であれば、最初に準じた撮像の開始を開始時点としても構わない。
また、例えば、位置決め用の画像を撮影する工程(SCOUTの撮影工程)に関する、操作画面上の所定の入力操作を、スタートボタン206をクリックする操作として説明したが、前記ステップS132(図9参照)においてSCOUTの撮影工程を選択したことをトリガとして開始時点とすることもできる。この場合、例えば、図6のモニタ表示において画面領域204に表示された撮像プロトコル(SCOUT、T1W、T2W、FLAIR、TOF等)から「1. SCOUT」を選択したことをトリガとして開始時点としても構わない。
モニタ画面上の「検査開始からの経過時間」の表示は、実際に麻酔処置が完了したと思われる時点を開始時点としてもよい。この場合、MRI装置1のコンソール50において、アイコンをクリックすることで、麻酔開始時刻からの経過時間の計時開始を指示する、という専用アイコンを設けてもよい。そこで、この変形例では、モニタ画面上に、被検体Pに麻酔を開始したことを示す専用のアイコンを設ける。この場合、操作判別部23は、ユーザ操作として、被検体Pに麻酔を開始したことを示す操作画面上の所定の入力操作が行われたか否かを判別する。
モニタ画面上の「検査開始からの経過時間」の表示の開始時点は、被検体PをMRI装置1にセットアップした時点としてもよい。ここでは、図5A〜図5Dを参照して説明する。ここでは、図5Dに示すように、ガントリー30の開口部31の中に、麻酔処置をなされた動物(被検体P)と共に設置された高周波コイル70のケーブル74のコネクタ75を、ガントリー30の表面にある接続コネクタ32に接続した状態をセットアップと呼ぶ。
まず、信号処理部7からの命令により、制御部6は高周波コイル70に対して電流を流し高周波コイル70の抵抗を測定する(ステップS311)。
次に、操作判別部23は、高周波コイル70の抵抗の測定値に基づいて、高周波コイル70が接続された状態であるか否かを判定する(ステップS312)。
高周波コイル70が接続された状態でない場合(ステップS312:No)、操作判別部23は、ステップS311に戻る。
一方、高周波コイル70が接続された状態である場合(ステップS312:Yes)、計時制御部24は、高周波コイル70が接続された状態にあることを確認できた時点を開始時点として、開始時点からの経過時間をモニタ画面に表示する(ステップS313)。
以下のステップS314〜ステップS318は、前記したステップS113〜ステップS117と同様なので、これ以上の説明を省略する。
第3実施形態では、高周波コイル70が接続された状態を確認できた時点を開始時点として経過時間を表示するものとして説明したが、麻酔開始時刻からの実際の経過時間との誤差が小さい範囲であれば、計時の開始時点を前後にずらしても構わない。例えば、高周波コイル70のケーブル74のコネクタ75を、ガントリー30の接続コネクタ32に接続する直前であってもよい。そこで、本実施形態では、高周波コイル70の抵抗を測定することなく、高周波コイル70と麻酔がなされた動物(被検体P)を載置したテーブル80を移動させて、このテーブル80をMRI装置1のガントリー30へ配置した時点を、計時の開始時点とすることとした。ここでは、図5Dに示すように、テーブル80上の動物(被検体P)がガントリー30の磁場中心に位置するように配置した状態をセットアップと呼んでいる。
検知手段は、テーブル80がガントリー30に配置されたことを検出すると、その検出結果を制御部6を通じて信号処理部7に伝達する。
そして、テーブル80がガントリー30に配置された場合、計時制御部24は、計時を開始し、計時を開始してから現時点までの経過時間を、「検査開始からの経過時間」を表示するための画面領域207(図6参照)に表示させる。
ここで、制限時間とは、麻酔時間として許容できる時間をいう。この制限時間としては、操作者が所望の値を設定することができる。視覚的な強調表示としては、例えば、点滅表示を挙げることができる。この場合、操作者は、MRI装置のコンソールにおいて、撮像前に、例えば制限時間設定画面に、キーボードやマウス等の入力デバイス22を用いて、制限時間をMRI装置1に設定する。
そして、計時制御部24は、計時を開始してから現時点までの経過時間が、例えば1時間30分0秒を経過した場合、モニタ画面の画面領域207に表示した経過時間を点滅させる。これにより、操作者に経過時間が、麻酔時間として許容できる時間(制限時間)を過ぎたことを気付かせることができる。
また、検査開始からの経過時間が制限時間を過ぎたことを表示する方法は、視覚的な表示に限らず、聴覚的な表示、すなわち音声表示であってもよい。例えば、ブザーを鳴らしたり、音声アナウンスをしたりすることでもよい。
2 静磁場発生系
3 傾斜磁場発生系
4 送信系
5 受信系
6 制御部(制御手段)
7 信号処理部
8 静磁場発生部
9 撮像手段
10 傾斜磁場コイル
15a 送信側高周波コイル
15b 受信側高周波コイル
19 計算機
20 ディスプレイ(表示手段)
21 記憶部(記憶手段)
22 入力デバイス(入力手段)
23 操作判別部(操作判別手段)
24 計時制御部(計時制御手段)
25 測定用配線
30 ガントリー
31 開口部
32 接続コネクタ
40 制御ユニット
50 コンソール
70 高周波コイル
80 テーブル
Claims (8)
- 被検体である麻酔中の動物を設置して撮像による検査を行う動物用磁気共鳴イメージング装置であって、
傾斜磁場コイルと高周波コイルを含み前記被検体から発生する核磁気共鳴信号を検出する撮像手段と、
前記撮像手段を制御する制御手段と、
計算機と表示手段と記憶手段と入力デバイスとを備えた信号処理部と、を備え、
前記信号処理部は、
検査に必要な予め定められた処理に係るユーザ操作が行われたか否かを判別する操作判別手段と、
前記ユーザ操作が行われたと判別した場合、計時を開始し、計時した時間に基づいて、麻酔終了予定時間までの残り時間を表示手段に順次表示させる計時制御手段と、を備え、
前記信号処理部は、前記入力デバイスによって入力された前記麻酔終了予定時間を前記記憶手段に設定し、
前記計時制御手段は、事前に設定された前記麻酔終了予定時間から、計時を開始してから現時点までの経過時間を減算した時間を、前記麻酔終了予定時間までの残り時間として前記表示手段に順次表示させる動物用磁気共鳴イメージング装置。 - 被検体である麻酔中の動物を設置して撮像による検査を行う動物用磁気共鳴イメージング装置であって、
傾斜磁場コイルと高周波コイルを含み前記被検体から発生する核磁気共鳴信号を検出する撮像手段と、
前記撮像手段を制御する制御手段と、
計算機と表示手段と記憶手段と入力デバイスとを備えた信号処理部と、を備え、
前記信号処理部は、
検査に必要な予め定められた処理に係るユーザ操作が行われたか否かを判別する操作判別手段と、
前記ユーザ操作が行われたと判別した場合、計時を開始し、計時した時間に基づいて、麻酔開始時刻からの時間、または、麻酔終了予定時間までの残り時間を表示手段に順次表示させる計時制御手段と、を備え、
前記操作判別手段は、前記ユーザ操作として、前記被検体を特定する被検体情報の登録処理における、操作画面上の所定の入力操作が行われたか否かを判別する動物用磁気共鳴イメージング装置。 - 被検体である麻酔中の動物を設置して撮像による検査を行う動物用磁気共鳴イメージング装置であって、
傾斜磁場コイルと高周波コイルを含み前記被検体から発生する核磁気共鳴信号を検出する撮像手段と、
前記撮像手段を制御する制御手段と、
計算機と表示手段と記憶手段と入力デバイスとを備えた信号処理部と、を備え、
前記信号処理部は、
検査に必要な予め定められた処理に係るユーザ操作が行われたか否かを判別する操作判別手段と、
前記ユーザ操作が行われたと判別した場合、計時を開始し、計時した時間に基づいて、麻酔開始時刻からの時間、または、麻酔終了予定時間までの残り時間を表示手段に順次表示させる計時制御手段と、を備え、
前記操作判別手段は、前記ユーザ操作として、撮像処理のうちの所定工程に関する、操作画面上の所定の入力操作が行われたか否かを判別する動物用磁気共鳴イメージング装置。 - 被検体である麻酔中の動物を設置して撮像による検査を行う動物用磁気共鳴イメージング装置であって、
傾斜磁場コイルと高周波コイルを含み前記被検体から発生する核磁気共鳴信号を検出する撮像手段と、
前記撮像手段を制御する制御手段と、
計算機と表示手段と記憶手段と入力デバイスとを備えた信号処理部と、を備え、
前記信号処理部は、
検査に必要な予め定められた処理に係るユーザ操作が行われたか否かを判別する操作判別手段と、
前記ユーザ操作が行われたと判別した場合、計時を開始し、計時した時間に基づいて、麻酔開始時刻からの時間、または、麻酔終了予定時間までの残り時間を表示手段に順次表示させる計時制御手段と、を備え、
前記信号処理部は、前記制御手段から測定用配線を介して前記高周波コイルに電流を通電させることで前記高周波コイルの抵抗を測定し、
前記操作判別手段は、前記高周波コイルの抵抗の測定値が所定値よりも低いか高いかに応じて、前記ユーザ操作として、操作者が前記高周波コイルを電気的に接続する操作が行われたか否かを判別する動物用磁気共鳴イメージング装置。 - 被検体である麻酔中の動物を設置して撮像による検査を行う動物用磁気共鳴イメージング装置であって、
傾斜磁場コイルと高周波コイルを含み前記被検体から発生する核磁気共鳴信号を検出する撮像手段と、
前記撮像手段を制御する制御手段と、
計算機と表示手段と記憶手段と入力デバイスとを備えた信号処理部と、
前記被検体および前記高周波コイルを載置したテーブルが前記傾斜磁場コイルを備えたガントリーに配置されたことを検知する検知手段と、を備え、
前記信号処理部は、
検査に必要な予め定められた処理に係るユーザ操作が行われたか否かを判別する操作判別手段と、
前記ユーザ操作が行われたと判別した場合、計時を開始し、計時した時間に基づいて、麻酔開始時刻からの時間、または、麻酔終了予定時間までの残り時間を表示手段に順次表示させる計時制御手段と、を備え、
前記操作判別手段は、前記検知手段の出力に応じて、前記ユーザ操作として、操作者が前記テーブルを前記ガントリーに配置する操作が行われたか否かを判別する動物用磁気共鳴イメージング装置。 - 前記計時制御手段は、計時を開始してから現時点までの経過時間を、前記麻酔開始時刻からの時間として前記表示手段に順次表示させる請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の動物用磁気共鳴イメージング装置。
- 前記操作判別手段は、前記ユーザ操作として、前記被検体に麻酔を開始したことを示す操作画面上の所定の入力操作が行われたか否かを判別する請求項1に記載の動物用磁気共鳴イメージング装置。
- 前記信号処理部は、前記入力デバイスによって入力された制限時間を前記記憶手段に設定し、
前記計時制御手段は、計時を開始してから現時点までの経過時間が、事前に設定された前記制限時間に達した場合、その旨を、ユーザが感受可能な視覚的な強調表示または音声表示で表示手段に表示させる請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の動物用磁気共鳴イメージング装置。
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