JP6493461B2 - 動物用磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気共鳴イメージング装置に係り、特に動物用磁気共鳴イメージング装置に関する。
従来、磁気共鳴イメージング装置(MRI装置)には、麻酔時間(麻酔開始からの経過時間)の表示機能はなかった。ヒトを撮像対象とする場合、検査には麻酔が必要ないからである。これに対して、動物用磁気共鳴イメージング装置では、被検体である動物が撮像中に動かないようにするため麻酔ガスを吸入させて全身麻酔の状態でその動物を撮像する。また、MRI装置の検査時間は、低磁場では1時間〜2時間かかる場合がある。一方で、麻酔時間の限界は、動物の大きさなどによるが、およそ2時間程度である。そのため、動物用磁気共鳴イメージング装置では、麻酔時間に関して次の問題が考えられる。すなわち、麻酔時間が長くなるほど麻酔ガスの長時間吸入による動物の生命に危険が生じるという問題である。
なお、従来、手術予定表示システムにおいて、手術予定を管理するために必要な情報として、例えば麻酔時間等を、手術室で用いられる携帯端末に表示する技術が開示されている(特許文献1参照)。
特許4781085号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、麻酔時間とは、手術開始のときにユーザが携帯端末をクリック操作した時刻から、手術終了後にクリック操作した時刻までの所要時間を意味するものであった。そのため、麻酔開始時刻から現時点までの経過時間を時々刻々と表示するものではなかった。
動物病院において、動物用磁気共鳴イメージング装置を操作する操作者は、一般には獣医師である場合が多い。特に、小規模な動物病院では、例えば1人の獣医師が、動物用磁気共鳴イメージング装置のコンソールを操作しつつ、シールドルーム内に出入りして自ら麻酔の管理も行うことがある。このような場合、操作者は、麻酔の効力が生じた時刻を麻酔開始時刻として記憶して、検査の最中に、撮像を追加して実施する度に、麻酔開始時刻からの経過時間を計算しなければならない。そして、操作者は、その経過時間に基づいて、前記した麻酔時間についての問題が生じないかを思慮し、動物の具合を気にしながら麻酔時間を延長させるという判断を行っている。そのため、操作者は、麻酔開始時刻からの経過時間を検査の度に計算しなければならないという手間がかかる問題があった。
そこで本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、操作者が麻酔開始時刻から現時点までの経過時間を計算する手間を省くことができる動物用磁気共鳴イメージング装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る動物用磁気共鳴イメージング装置は、被検体である麻酔中の動物を設置して撮像による検査を行う動物用磁気共鳴イメージング装置であって、傾斜磁場コイルと高周波コイルを含み前記被検体から発生する核磁気共鳴信号を検出する撮像手段と、前記撮像手段を制御する制御手段と、計算機と表示手段と記憶手段と入力デバイスとを備えた信号処理部と、を備え、前記信号処理部が、検査に必要な予め定められた処理に係るユーザ操作が行われたか否かを判別する操作判別手段と、前記ユーザ操作が行われたと判別した場合、計時を開始し、計時した時間に基づいて、麻酔時間として許容できる時間までの残り時間を表示手段に順次表示させる計時制御手段と、を備え、前記信号処理部は、前記入力デバイスによって入力された前記麻酔終了予定時間を前記記憶手段に設定し、前記計時制御手段は、事前に設定された前記麻酔終了予定時間から、計時を開始してから現時点までの経過時間を減算した時間を、前記麻酔終了予定時間までの残り時間として前記表示手段に順次表示させることを特徴とする。
かかる構成によれば、動物用磁気共鳴イメージング装置は、検査に必要な予め定められた処理に係るユーザ操作が行われると計時を開始し、計時を開始してから現時点までの経過時間を減算した時間を表示手段に時々刻々と表示する。ここで、検査に必要なユーザ操作は、実際の麻酔開始時刻から数分以内の時刻に行われる操作であることが望ましい。これにより、操作者は、表示手段に表示される時間を、麻酔終了予定時間までの残り時間として認識することができる。したがって、操作者が麻酔開始時刻から現時点までの経過時間を計算する手間を省くことができる。
また、本発明に係る動物用磁気共鳴イメージング装置は、被検体である麻酔中の動物を設置して撮像による検査を行う動物用磁気共鳴イメージング装置であって、傾斜磁場コイルと高周波コイルを含み前記被検体から発生する核磁気共鳴信号を検出する撮像手段と、
前記撮像手段を制御する制御手段と、計算機と表示手段と記憶手段と入力デバイスとを備えた信号処理部と、を備え、前記信号処理部が、検査に必要な予め定められた処理に係るユーザ操作が行われたか否かを判別する操作判別手段と、前記ユーザ操作が行われたと判別した場合、計時を開始し、計時した時間に基づいて、麻酔開始時刻からの時間、または、麻酔終了予定時間までの残り時間を表示手段に順次表示させる計時制御手段と、を備え、前記操作判別手段が、前記ユーザ操作として、前記被検体を特定する被検体情報の登録処理における、操作画面上の所定の入力操作が行われたか否かを判別することを特徴とする
このようにすることで、動物用磁気共鳴イメージング装置は、麻酔開始時刻から現時点までの経過時間とみなせる時間を表示手段に表示することができる。特に、MRI検査の一連の流れが、麻酔処置を終えてから被検体情報の登録処理を行うという手順である場合に有効である。
また、本発明に係る動物用磁気共鳴イメージング装置は、被検体である麻酔中の動物を設置して撮像による検査を行う動物用磁気共鳴イメージング装置であって、傾斜磁場コイルと高周波コイルを含み前記被検体から発生する核磁気共鳴信号を検出する撮像手段と、前記撮像手段を制御する制御手段と、計算機と表示手段と記憶手段と入力デバイスとを備えた信号処理部と、を備え、前記信号処理部が、検査に必要な予め定められた処理に係るユーザ操作が行われたか否かを判別する操作判別手段と、前記ユーザ操作が行われたと判別した場合、計時を開始し、計時した時間に基づいて、麻酔開始時刻からの時間、または、麻酔終了予定時間までの残り時間を表示手段に順次表示させる計時制御手段と、を備え、
前記操作判別手段が、前記ユーザ操作として、撮像処理のうちの所定工程に関する、操作画面上の所定の入力操作が行われたか否かを判別することを特徴とする
このようにすることで、動物用磁気共鳴イメージング装置は、麻酔開始時刻から現時点までの経過時間とみなせる時間を表示手段に表示することができる。特に、MRI検査の一連の流れが、被検体情報の登録処理を行った後に麻酔処置を行うという手順である場合に有効である。
また、本発明に係る動物用磁気共鳴イメージング装置は、被検体である麻酔中の動物を設置して撮像による検査を行う動物用磁気共鳴イメージング装置であって、傾斜磁場コイルと高周波コイルを含み前記被検体から発生する核磁気共鳴信号を検出する撮像手段と、前記撮像手段を制御する制御手段と、計算機と表示手段と記憶手段と入力デバイスとを備えた信号処理部と、を備え、前記信号処理部が、検査に必要な予め定められた処理に係るユーザ操作が行われたか否かを判別する操作判別手段と、前記ユーザ操作が行われたと判別した場合、計時を開始し、計時した時間に基づいて、麻酔開始時刻からの時間、または、麻酔終了予定時間までの残り時間を表示手段に順次表示させる計時制御手段と、を備え、前記信号処理部が、前記制御手段から測定用配線を介して前記高周波コイルに電流を通電させることで前記高周波コイルの抵抗を測定し、前記操作判別手段が、前記高周波コイルの抵抗の測定値が所定値よりも低いか高いかに応じて、前記ユーザ操作として、操作者が前記高周波コイルを電気的に接続する操作が行われたか否かを判別することを特徴とする
このようにすることで、動物用磁気共鳴イメージング装置は、麻酔開始時刻から現時点までの経過時間とみなせる時間を表示手段に表示することができる。
また、本発明に係る動物用磁気共鳴イメージング装置は、被検体である麻酔中の動物を設置して撮像による検査を行う動物用磁気共鳴イメージング装置であって、傾斜磁場コイルと高周波コイルを含み前記被検体から発生する核磁気共鳴信号を検出する撮像手段と、前記撮像手段を制御する制御手段と、計算機と表示手段と記憶手段と入力デバイスとを備えた信号処理部と、前記被検体および前記高周波コイルを載置したテーブルが前記傾斜磁場コイルを備えたガントリーに配置されたことを検知する検知手段と、を備え、前記信号処理部が、検査に必要な予め定められた処理に係るユーザ操作が行われたか否かを判別する操作判別手段と、前記ユーザ操作が行われたと判別した場合、計時を開始し、計時した時間に基づいて、麻酔開始時刻からの時間、または、麻酔終了予定時間までの残り時間を表示手段に順次表示させる計時制御手段と、を備え、前記操作判別手段が、前記検知手段の出力に応じて、前記ユーザ操作として、操作者が前記テーブルを前記ガントリーに配置する操作が行われたか否かを判別することを特徴とする
このようにすることで、動物用磁気共鳴イメージング装置は、麻酔開始時刻から現時点までの経過時間とみなせる時間を表示手段に表示することができる。
また、本発明に係る動物用磁気共鳴イメージング装置は、例えば、前記計時制御手段が、計時を開始してから現時点までの経過時間を、前記麻酔開始時刻からの時間として前記表示手段に順次表示させるようにしてもよい。
また、本発明に係る動物用磁気共鳴イメージング装置は、麻酔終了予定時間までの残り時間を表示する態様において、前記操作判別手段が、前記ユーザ操作として、前記被検体に麻酔を開始したことを示す操作画面上の所定の入力操作が行われたか否かを判別するようにしてもよい。
また、本発明に係る動物用磁気共鳴イメージング装置は、前記信号処理部が、前記入力デバイスによって入力された制限時間を前記記憶手段に設定し、前記計時制御手段が、計時を開始してから現時点までの経過時間が、事前に設定された前記制限時間に達した場合、その旨を、ユーザが感受可能な視覚的な強調表示または音声表示で表示手段に表示させるようにしてもよい。
このようにすることで、ユーザ(操作者)にとって、麻酔開始時刻からの経過時間が、事前に設定された制限時間を過ぎたことを気付き易くすることができる。
本発明の動物用磁気共鳴イメージング装置によれば、操作者が自ら記憶した麻酔開始時刻から現時点までの経過時間を計算する手間を省くことができる。また、表示手段に表示される経過時間によって、麻酔開始時刻からの経過時間を知ることができる。
本発明の第1実施形態に係る動物用磁気共鳴イメージング装置の構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る動物用磁気共鳴イメージング装置の全体構成を示す模式図である。 動物病院における操作者によるMRI検査のワークフローの一例である。 本発明の第1実施形態に係る動物用磁気共鳴イメージング装置の処理の流れを示すフローチャートである。 上部と下部に分割された高周波コイルの模式図である。 上部と下部が結合された高周波コイルの模式図である。 テーブル上に高周波コイルと共に設置された動物の模式図である。 ガントリーに設置された動物の模式図である。 本発明の実施形態に係る動物用磁気共鳴イメージング装置における被検体(動物)情報登録処理のモニタ画面表示の一例である。 本発明の実施形態に係る動物用磁気共鳴イメージング装置におけるモニタ画面表示の一例である。 動物病院における操作者によるMRI検査のワークフローの他の例である。 本発明の第2実施形態に係る動物用磁気共鳴イメージング装置の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る動物用磁気共鳴イメージング装置の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る動物用磁気共鳴イメージング装置における制限時間設定時のモニタ画面表示の一例である。 本発明の実施形態に係る動物用磁気共鳴イメージング装置における麻酔終了予定時間までのカウントダウン表示の一例である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る動物用磁気共鳴イメージング装置について詳細に説明する。
(第1実施形態)
[動物用磁気共鳴イメージング装置の構成]
図1および図2を参照して動物用磁気共鳴イメージング装置について説明する。まず、図1を参照して動物用磁気共鳴イメージング1(以下、単にMRI装置1という)の各構成要素の機能について説明する。
MRI装置1は、核磁気共鳴現象(NMR現象)を利用して、動物である被検体Pの断層画像を得るものである。図1に示すように、MRI装置1は、静磁場発生系2と、傾斜磁場発生系3と、送信系4と、受信系5と、制御部(制御手段)6と、信号処理部(信号処理手段)7とを備えている。MRI装置1は、麻酔中の動物を設置して撮像による検査を行う。被検体Pは、例えば犬や猫等の小動物であるが、ここでは、例えば犬であるものとして図示している。
静磁場発生系2は、図示しないテーブルに載置された被検体Pに静磁場を与えるものであり、静磁場発生部8を備えている。静磁場発生部8は、被検体Pに強く均一な静磁場を発生させるものであり、被検体Pの周りのある広がりをもった空間に配置された磁石からなる。この磁石は、例えば永久磁石、または常電導方式の磁石あるいは超電導方式の磁石である。ここで、静磁場発生部8が常電導方式あるいは超電導方式の磁石の場合、静磁場発生系2は、静磁場発生部8に電源を供給する静磁場電源を備える。
傾斜磁場発生系3は、被検体Pに傾斜磁場を与えるものであり、傾斜磁場コイル10と、傾斜磁場電源11とを備えている。傾斜磁場コイル10は、X、Y、Zの三軸方向(周波数エンコード方向、位相エンコード方向およびスライス方向)に巻かれており、それぞれのコイルは傾斜磁場電源11に接続されている。
傾斜磁場電源11は、制御部6からの命令に従って傾斜磁場コイル10を駆動するものである。これにより、傾斜磁場コイル10は、X、Y、Zの三軸方向の傾斜磁場Gx、Gy、Gzを被検体Pに印加するようになっている。傾斜磁場コイル10は、傾斜磁場Gx、Gy、Gzを用い、スライス方向傾斜磁場、位相エンコード方向傾斜磁場、周波数エンコード方向傾斜磁場を印加する。スライス方向傾斜磁場の加え方により、被検体Pに対するスライス面を設定することができる。また、周波数エンコード方向の傾斜磁場および位相エンコード方向の傾斜磁場によりNMR信号に空間的位置情報を付与することができる。
送信系4は、被検体Pの生体組織を構成する原子の原子核に核磁気共鳴(NMR)を起こさせる高周波パルスを照射するものであり、高周波発生器12と、変調器13と、高周波アンプ14と、送信側高周波コイル15aとを備えている。
高周波発生器12は、高周波パルスを発生する。変調器13は、高周波発生器12から出力された高周波パルスを制御部6の命令に従って変調する。高周波アンプ14は、変調された高周波パルスを増幅する。送信側高周波コイル15aは、被検体Pに近接して配置されており、増幅された高周波パルス(電磁波)を被検体Pに照射する。
受信系5は、被検体Pの生体組織における原子核の磁気共鳴により放出されるNMR信号を検出するものであり、受信側高周波コイル15bと、増幅器16と、A/D変換器17と、検波器18とを備えている。
受信側高周波コイル15bは、被検体Pに近接して配置されており、送信側高周波コイル15aから照射された電磁波である高周波パルスによる被検体Pからの応答の電磁波であるNMR信号を検出する。受信側高周波コイル15bに、送信側高周波コイル15aを共有するようにしてもよい。ここでは、受信側高周波コイル15bは、持ち運び可能に構成されており、一方、送信側高周波コイル15aは、装置のガントリーに埋め込まれているものする。また、以下、単に高周波コイルと呼称する場合、この受信側高周波コイル15bのことを指す。
高周波コイルは、被検体Pの形状等に応じて被検体Pに装着し易いように種々の形態をなして構成することができる。一例として円筒状の形状のものや、円筒状の形状の円筒を半円に割って半割にしたものを上下に向かい合わせて組立て・分離できるように構成したものがある。
増幅器16は、検出されたNMR信号を増幅する。A/D変換器17は、増幅されたNMR信号をデジタル信号に変換する。検波器18は、送信系4の高周波発生器12と接続されており、デジタル変換されたNMR信号を直交位相検波し、制御部6からの命令によるタイミングでリサンプリングした二系列の収集データとする。この二系列の収集データの信号は、制御部6から信号処理部7に送られるようになっている。
傾斜磁場発生系3の傾斜磁場コイル10と、送信系4の送信側高周波コイル15aと、受信系5の受信側高周波コイル15bとは、静磁場発生系2の静磁場発生部8の発生する静磁場の磁場空間内に設置されており、本発明における撮像手段9を構成している。
撮像手段9は、所定の撮像条件で被検体Pに核磁気共鳴信号(NMR信号)を発生させると共に、被検体Pから発生する核磁気共鳴信号を検出する。
制御部6は、撮像手段9を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)の制御で動作する。制御部6は、高周波パルスと傾斜磁場を所定のパルスシーケンス(pulse sequence)で繰り返し印加してNMR信号を計測データとして収集する。制御部6は、被検体Pの断層画像のデータ収集に必要な種々の命令を送信系4、傾斜磁場発生系3、あるいは受信系5に送り、所定のパルスシーケンスで傾斜磁場および高周波パルスを発生させると共にNMR信号を検出し、所定のNMR信号が収集されるようにする。
信号処理部7は、計算機19と、ディスプレイ(表示手段)20と、記憶部(記憶手段)21と、入力デバイス(入力手段)22と、操作判別部(操作判別手段)23と、計時制御部(計時制御手段)24と、を備えている。計算機19は、例えば、一般的なコンピュータで実現することができ、CPUと、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、HDD(Hard Disk Drive)と、入力/出力インタフェースとを含んで構成されている。計算機19は、受信系5で検出されたNMR信号から画像を再構成してディスプレイ20に表示するようになっている。
ディスプレイ20は、再構成された画像である断層画像を表示するものであり、例えば、液晶ディスプレイ等から構成される。再構成された画像は記憶部21に記憶されている。
記憶部21は、断層画像等の画像データや各種データを記憶するものであり、例えば磁気ディスク、光ディスク、一般的な画像メモリ等から構成される。記憶部21は、再構成された画像と入力された撮像条件とを組み合わせて記憶する。この撮像条件は、入力デバイス22で入力される。
入力デバイス22は、信号処理部7で行う処理や撮像条件や撮像する断面の設定など制御のために必要な情報や被検体情報を登録するものであり、例えばキーボードやマウスあるいはタッチパネルと、条件設定に必要なGUI(Graphical User Interface)を表示する表示部などを備えている。
操作判別部23は、検査に必要な予め定められた処理に係るユーザ操作が行われたか否かを判別するものである。ここで、検査に必要な処理に係るユーザ操作は、MRI検査の一連の流れにおける次に挙げる複数の段階のいずれかに実行される。(1)どの被検体の撮像を行うのかといった被検体情報を登録する段階、(2)診断に用いるMRI画像を撮像する段階、(3)位置決め用の画像を撮影する段階、(4)麻酔処置が完了した段階、(5)被検体を装置にセットアップする段階。
本実施形態では、操作判別部23は、ユーザ操作として、被検体Pを特定する被検体情報の登録処理における、操作画面上の所定の入力操作が行われたか否かを判別することとした。
計時制御部24は、操作判別部23によって検査に必要な予め定められた処理に係るユーザ操作が行われたと判別された場合、計時を開始し、計時した時間に基づいて、例えば麻酔開始時刻からの時間を表示手段に順次表示させる。本実施形態では、計時制御部24は、被検体情報の登録処理における、操作画面上の所定の入力操作が行われたと判別された場合、計時を開始し、計時を開始してから現時点までの経過時間を、麻酔開始時刻からの時間として表示させる。つまり、計時制御部24は、表示手段に、麻酔開始時刻からの時間をカウントアップ表示させる。
ここで、麻酔開始時刻とは、麻酔の効力が生じた時刻をいう。また、麻酔開始時刻とは、麻酔処置が完了した時刻をいう。つまり、麻酔開始時刻とは、麻酔を行うために麻酔装置を被検体に接続した時点ではない。
現実的には、被検体である動物に麻酔をかける際に、動物が暴れるようであれば、例えば、麻酔装置から麻酔薬(ガス)を吸引させる前に麻酔薬を注射する場合もある。動物として一般的な犬を用いた場合、動物を誘導し保定してから、麻酔の処置を開始し、麻酔が効き始め、動物に人工呼吸をさせて、麻酔の処置が完了したと思われるまでの時間は、5〜30分程度を想定している。そして、麻酔の処置が完了した後も、検査中は麻酔薬(ガス)を吸引させ続ける。
検査に必要な処理に係るユーザ操作は、麻酔開始時刻から数分以内の時刻に行われる操作であることが望ましい。なお、被検体情報の登録処理における操作画面上の入力操作は、麻酔開始時刻から数分以内の時刻に行うことが可能である。
次に、上記機能を有したMRI装置1について、シールドルームの内外に設置されるシステム構成例について図2を参照して説明する。MRI装置1は、ガントリー30と、ガントリー30の動作を制御する制御ユニット40と、コンソール50と、を主に備えている。
ガントリー30は、図1の静磁場発生系2、傾斜磁場発生系3、送信系4および受信系5に概ね対応しており、シールドルームの中に設置される。ガントリー30は開口部31を有しており、被検体Pである動物は、麻酔をされた状態で高周波コイルと共に、ガントリー30の開口部31内に設置されて検査を受ける。ここで、高周波コイルとは、図1の受信側高周波コイル15bに対応しており、その説明は後記する。
制御ユニット40は、図1の制御部6に対応しており、シールドルームの外に設置される。制御ユニット40は、シールドルームの中に設置されたフィルタボックス60を介してガントリー30に接続されている。フィルタボックス60は、ノイズフィルタを備えており、制御ユニット40の側から、ノイズフィルタを介してガントリー30内の傾斜磁場コイル10(図1参照)に電源を供給できるように構成されている。
コンソール50は、図1の信号処理部7に対応して、例えば、計算機19と、ディスプレイ20と、マウス等の入力デバイス22と、を備えており、シールドルームの外に設置される。なお、ここでは、計算機19に、操作判別部23および計時制御部24を含んでいる。このコンソール50は、制御ユニット40と通信可能に接続されている。
なお、シールドルームは、外来電波によるMRI装置への影響を防止する電波シールドが施された部屋を意味する。また、シールドルームには、外乱磁気ノイズによるMRI装置への影響を防止する磁気シールドを含む場合もある。
また、シールドルーム内には、麻酔装置が設置される。麻酔装置は、被検体である動物を全身麻酔するための装置であり、検査中に麻酔薬(ガス)を吸引させるためのものである。検査が終了し、麻酔の必要がなくなると麻酔薬の投与を中止する。
[MRI検査のワークフロー]
次に、動物病院における操作者によるMRI検査のワークフローの一例について図3および図4を参照して説明する。
まず、図3を参照する。例えば、シールドルームの中において、操作者は、撮像を行う動物に対して、麻酔の処置を行う(ステップS101)。
次に、操作者は、MRI装置のガントリーの撮像領域に、麻酔をかけた動物を高周波コイルと共に設置する(ステップS102)。
この動作について、図5A〜図5Dを参照して説明する。ここでは、上下に分割可能に構成された高周波コイル70を用いることとする。
図5Aおよび図5Bに示すように、高周波コイル70は、下部71と上部72とが分離しないように留め具73で固定できるように構成されている。高周波コイル70は、ガントリー30(図2参照)内の増幅器16(図1参照)等の回路との接続のためのケーブル74およびコネクタ75を備えている。下部71と上部72とを固定した状態において、高周波コイル70は、図5Bに示すように、筒状に形成されている。すなわち、この場合、高周波コイル70は、図5Dに示すように、円形の孔部が左右方向(図5Dにおける左右方向)に貫通している。なお、孔部の大きさが異なる複数の高周波コイル70が用意されており、被検体Pの大きさに合わせて、高周波コイル70を選択できるように構成されている。
操作者は、図5Cに示すように、テーブル80の上に、高周波コイル70の下部71およびマット90を置き、それらの上に麻酔処置がなされた動物(被検体P)を配置する。そして、操作者は、動物(被検体P)の上に被せるように、高周波コイル70の上部72を配置し、高周波コイル70の留め具73で上部72および下部71を固定する。なお、このとき、コネクタ75はガントリー30と未接続状態にある。
テーブル80は、一例として、天板と前後左右の脚部と、を備えている。なお、ここでは、左右方向とは図5Dにおける左右方向を意味し、前後方向とは図5Dにおける紙面に垂直な方向を意味する。
テーブル80において、天板の左右方向の長さは、ガントリー30の左右方向の長さよりも大きく形成されている。天板の前後方向の長さは、開口部31の前後方向の長さよりも小さく形成されている。脚部の高さは、天板の下面の高さが、開口部31の下面の高さよりも上方に配置されるように設定されている。脚部の下端部には、それぞれ車輪81が取り付けられている。
上記構成により、テーブル80は、前後方向に移動自在となっている。そして、ガントリー30の前方に配置したテーブル80を、後方に向けて移動させることで、図5Dに示すように、天板の左右方向の中央部を、ガントリー30の開口部31内に入れることができる。そして、操作者は、図5Dに示すように、高周波コイル70と麻酔処置がなされた動物(被検体P)を設置したテーブル80を、MRI装置のガントリー30へ配置する。操作者は、テーブル80を動物(被検体P)がガントリー30の磁場中心に位置するように配置し、コネクタ75を、ガントリー30の表面にある接続コネクタ32に接続する。このようにして撮像の準備を行う。
図3に戻って、ワークフローの説明を続ける。
次に、操作者は、シールドルームの外に出て、MRI装置のコンソールにおいて、モニタ画面上で、被検体となる動物の被検体情報を登録する(ステップS103)。ここで、被検体情報は、例えば、ID番号、名前、性別、生年月日などである。本実施形態では、麻酔処置の完了から被検体(動物)情報登録完了までの時間は数分以内である。
次に、操作者は、MRI装置のコンソールにおいて、撮像条件を選択し、被検体である動物の最初の撮像を行う(ステップS104)。なお、通常は、最初に、位置決めのためのスカウト(SCOUT)画像を撮像する。ここで、スカウト画像を撮像するための所要時間は、例えば1分ほどである。
次に、操作者は、MRI装置のコンソールにおいて、撮像条件を選択し、スカウト画像上で撮像位置を指定して、被検体である動物の撮像を実施する(ステップS105)。
撮像は、1回に限定されるものではない。所望のコントラスト(例えば、T1強調画像(アキシャル断面)、T1強調画像(サジタル断面)、T2強調画像(アキシャル断面)、T2強調画像(サジタル断面)、FLAIR画像(アキシャル断面)等)に応じて、複数の撮像条件を選択する。なお、以下、T1強調画像(T1 weighted Image)をT1W、T2強調画像(T2 weighted Image)をT2W、FLAIR画像(Fluid Attenuated Inversion Recovery:水抑制画像)をFLAIRとも表記する。
そして、選択された複数の撮像条件について、複数の異なるコントラストの画像、異なる断面の画像、異なる部位の画像等の撮像を順次、実施する。これらの一連の作業は待ち時間なく連続実施することが可能である。なお、T1強調画像やT2強調画像を撮像するための所要時間は、それぞれ、例えば10〜15分ほどである。
ここで、操作者は、撮像の度に、麻酔開始時刻からの経過時間を確認しつつ、診断に必要な画像取得ができたかどうか、および、動物の麻酔によるダメージがないかどうかの両方を考慮して、撮像を継続して行うかどうか判断し、撮像を継続しないと判断すると検査を終了する(ステップS106)。
次に、MRI装置1の処理の流れについて図4を参照して説明する。
まず、操作者は、MRI装置1のコンソール50において、被検体Pとなる動物のID番号、名前、性別、生年月日などの被検体情報を登録する(ステップS111)。
MRI装置1は、例えば、被検体情報の登録の完了を開始時点として、この開始時点からの経過時間をモニタ画面に表示する(ステップS112)。
次に、操作者は、MRI装置1のコンソール50において、撮像条件を選択し(ステップS113)、スカウト画像上で撮像位置を指定して撮像を実施する(ステップS114)。撮像は、1回に限定されず、複数の異なるコントラストの画像、異なる断面の画像、異なる部位の画像等の撮像を行う。なお、撮像条件を変更するときには、撮像条件をあらためて選択する(ステップS115:No)。
この撮像と並行して、MRI装置1は、例えばディスプレイ20のモニタ画面に、開始時点からの経過時間を表示し、時間の経過と共に更新してモニタ画面に表示し続ける(ステップS116)。この経過時間の表示は、検査を終了するまで続ける。
ここで、操作者は、所望の撮像が全て完了したかどうか判断し、撮像を継続しないと判断すると検査を終了する(ステップS117)。
[画面表示例]
次に、MRI装置1における被検体(動物)情報登録処理のモニタ画面表示の一例について図6を参照して説明する。なお、例えばディスプレイ20には、様々な画面やウィンドウが表示されるが、モニタ画面とは、操作者が入力操作をすることができる画面であって、検査中や検査準備中に主として監視するホーム画面、または、全画面表示のうち主として監視する情報を表示する表示領域を少なくとも表示する画面をいう。図6に示す例では、画面左側の領域には、主に大項目のコマンドを示すアイコン群が表示されており、これらのアイコン群は常に表示させることもできる。また、画面右側の領域には、例えば所定のアイコンで示すコマンドに対応した下位のコマンドや詳細設定を示しており、当該コマンドに対応させて常に表示させることもできる。画面中央領域には、所定のアイコンで示すコマンドに対応して、MRI画像や、ユーザ入力画面等が表示される。
具体的には、このモニタ画面表示において、図6において画面左側に配置された「被検体(動物)情報登録」のアイコン201を操作者がクリックすると、被検体(動物)情報登録画面202が表示される。この画面202において、操作者は、例えば、動物ID、動物名、生年月日、性別、体重、種などを入力する。
操作者は、必要事項を全て入力し終えたら、この画面の下側に配置された「スキャン設定」のアイコン203をクリックする。
アイコン203をクリックするユーザ操作により、操作者が入力した被検体(動物)情報が、MRI装置1に登録され、次のステップとして、スキャン(撮像)の設定に移行する。具体的には、画面中央領域では、被検体(動物)情報登録画面202が閉じて、例えばホーム画面の所定ウィンドウが表示される。また、操作者が、このモニタ画面表示において画面右側に配置された画面領域204で撮像プロトコルを選択すると、画面右側に配置された画面領域205に詳細な撮像条件が表示される。
画面領域204に表示された撮像プロトコル(SCOUT、T1W、T2W、FLAIR、TOF等)を通常は複数選択して、スタートボタン206を押して撮像を進める。
なお、TOFは、time of flight(TOF)法で血管内の血流を画像化したMRA画像(磁気共鳴血管画像)をいう。
本実施形態では、スキャン(撮像)の設定を行う画面に遷移するためのアイコン203が、被検体(動物)情報の登録の完了を通知する機能を兼務することとした。つまり、操作判別部23は、被検体情報の登録処理における登録完了を通知するアイコン203をクリックする操作が行われたか否かを判別する。そして、操作判別部23が、アイコン203をクリックする操作が行われたと判別した場合、計時制御部24は、計時を開始し、計時を開始してから現時点までの経過時間を画面表示させる。
具体的には、このモニタ画面表示において、画面右側に配置された「検査開始からの経過時間」を表示する画面領域207には、被検体(動物)情報の登録の完了を開始時点として、時間の経過と共に現時点での経過時間を表示し更新し続ける。なお、カウント開始時には、0:00:00と表示する。これは、0時間0分0秒を意味する。また、モニタ画面表示における「検査開始からの経過時間」とは、麻酔開始時刻からの経過時間を意味する。
次に、MRI装置1におけるモニタ画面表示について図7を参照して説明する。図7において、画面中央領域では、画像表示画面212にMRI画像の一例が表示されているが、その左右の表示は、図6と同様なので、説明を適宜省略する。ここでは、一例として、画面領域204に表示された撮像プロトコルにおいて、「1. SCOUT」および「2. T1W」の撮像がそれぞれ完了し、「3. T2W」の撮像が実行中である場合について説明する。
この場合、どの検査段階にあるのか進行状況がよく分かるように、符号208で示す枠線で囲まれた領域に表示された文字「3. T2W」のカラーを他の文字のカラーと変えるなど強調表示するようにしてもよい。
また、この例では、「撮像時間」を表示する画面領域209に、「9:16」と表示されている。これは、この「T2W」の撮像プロトコルの撮像時間が9分16秒であることを表している。また、「撮像残時間」を表示する画面領域210に、「3:44」と表示されている。これは、「T2W」のプロトコルは、撮像の実行中であるため、この「T2W」の撮像プロトコルの撮像が終わるまでの時間が3分44秒であることを表している。
さらに、「検査開始からの経過時間」を表示する画面領域207に、「1:23:06」と表示されている。これは、麻酔開始時刻からの経過時間が1時間23分6秒であることを表している。この「検査開始からの経過時間」を、操作者(獣医師である場合が多い)が確認し、撮像を行う度に、撮像をさらに行うか、検査を終了するかの判断に使用する。
モニタ画面の画面領域207に表示した経過時間は、実際の麻酔処置の完了時刻(麻酔開始時刻)からの経過時間と比較して、マイナスで数分程度の誤差で表示できる。これは、麻酔時間の限界時間(およそ2時間)と比べて数%の微小値であり、実運用では問題にならない誤差で、この「検査開始からの経過時間」は、麻酔開始時刻からの経過時間の表示として活用することができる。
(変形例)
第1実施形態では、被検体情報の登録処理において、登録完了を通知するアイコン203をクリックする操作を例示し、登録の完了を開始時点として、この開始時点からの経過時間をモニタ画面に表示する説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、図6に示す「被検体(動物)情報登録」のアイコン201をクリックする操作で行う登録処理の開始を、開始時点として、この開始時点からの経過時間をモニタ画面に表示してもよい。
また、被検体情報の登録処理における操作画面上で、例えば、動物IDなどの所定項目の実際の入力がなされた時点を、開始時点として、この開始時点からの経過時間をモニタ画面に表示するようにしてもよい。
なお、被検体情報の登録処理における操作画面上で、例えば図6に示すアイコン201をクリックし、被検体情報を入力し、アイコン203をクリックする、という一連の入力操作の所要時間は、2分程度である。したがって、このような変形例においてモニタ画面の画面領域207に表示する経過時間も、麻酔処置の完了時刻(麻酔開始時刻)からの経過時間として活用することができる。
(第2実施形態)
[動物用磁気共鳴イメージング装置の構成]
第2実施形態では、操作者によるMRI検査のワークフローの手順が第1実施形態と異なっている。また、第2実施形態に係るMRI装置の構成は、操作判別部23および計時制御部24の機能が異なるものの、第1実施形態と同様なので、第1実施形態と同じ構成には同じ符号を付し、図面および説明を省略する。
本実施形態では、操作判別部23は、ユーザ操作として、撮像処理のうちの所定工程に関する、操作画面上の所定の入力操作が行われたか否かを判別する。
ここでは、撮像処理のうちの所定工程とは、診断に用いる画像を撮像する前に行う位置決め用の画像を撮影する工程であるものとする。
本実施形態では、計時制御部24は、撮像処理のうちの所定工程に関する、操作画面上の所定の入力操作が行われたと判別された場合、計時を開始する。
ここでは、計時制御部24は、位置決め用の画像を撮影する工程に関する、操作画面上の所定の入力操作が行われたと判別された場合、計時を開始する。
[MRI検査のワークフロー]
次に、動物病院における操作者によるMRI検査のワークフローの一例について図8および図9を参照して説明する。なお、図3および図4と同様の手順については説明を適宜省略する。
まず、図8を参照する。まず、操作者は、MRI装置のコンソールにおいて、モニタ画面上で、被検体となる動物の被検体情報を登録する(ステップS121)。
次に、例えば、シールドルームの中において、操作者は、撮像を行う動物に対して、麻酔の処置を行う(ステップS122)。
次に、操作者は、MRI装置のガントリーの撮像領域に、麻酔をかけた動物を高周波コイルと共に設置する(ステップS123)。
その後、操作者が、シールドルームの外に出てから行うステップS124〜ステップS126は、図3のステップS104〜ステップS106と同様なので、これ以上の説明を省略する。
本実施形態でも、被検体(動物)情報登録後、撮像を開始するまでの間に行う麻酔処置には、5〜30分程度の所要時間を想定している。よって、図8に示す手順では、モニタ画面に表示する経過時間の開始時点を、仮に被検体情報の登録完了の時点とした場合、表示する経過時間と、麻酔開始時刻からの実際の経過時間との差が最大で、プラス30分程度になることから、実運用には支障となる虞がある。一方で、図8に示す手順では、麻酔処置完了から最初の撮像(スカウト画像)開始までの所要時間は、動物をコイルと共に設置するのに要する時間(数分以内、5分程度)である。そこで、本実施形態では、モニタ画面に表示する経過時間の開始時点を、最初の撮像(スカウト画像)開始時点とすることにした。
次に、MRI装置の処理の流れについて図9を参照して説明する。
まず、操作者は、MRI装置1のコンソール50において、被検体Pとなる動物のID番号、名前、性別、生年月日などの被検体情報を登録する(ステップS131)。その後、例えば、シールドルームの中において、操作者は、撮像を行う動物に対して、麻酔の処置を行う(ステップS122:図8参照)。そして、操作者は、シールドルームの外に出てから、MRI装置1のコンソール50において、最初の撮像条件を選択し(ステップS132)、最初の撮像を実施する(ステップS133)。なお、通常は、最初に、位置決めのためのスカウト画像を撮像する。
MRI装置1は、最初の撮像の開始を開始時点として、この開始時点からの経過時間をモニタ画面に表示する(ステップS134)。
撮像は、1回に限定されず、複数の異なるコントラストの画像、異なる断面の画像、異なる部位の画像等の撮像を行う。したがって、撮像条件を変更するときには(ステップS135:No)、撮像条件を選択する操作(ステップS136)と、スカウト画像上で撮像位置を指定して撮像を実施する操作(ステップS137)とを繰り返す。
この撮像と並行して、MRI装置1は、例えばディスプレイ20のモニタ画面に、開始時点からの経過時間を表示し、時間の経過と共に更新してモニタ画面に表示し続ける(ステップS138)。この経過時間の表示は、検査を終了するまで続ける。
ここで、操作者は、所望の撮像が全て完了したかどうか判断し、撮像を継続しないと判断すると検査を終了する(ステップS139)。
[画面表示例]
次に、MRI装置におけるモニタ画面表示の一例について図6を参照して説明する。なお、第1実施形態で説明した機能と同じ機能については説明を省略する。
本実施形態では、操作判別部23は、例えば、初めてスタートボタン206をクリックする操作が行われたか否かを判別する。
まず、操作者は、このモニタ表示において画面領域204に表示された撮像プロトコル(SCOUT、T1W、T2W、FLAIR、TOF等)から「1. SCOUT」を選択する(ステップS132:図9参照)。
次に、操作者が、スタートボタン206をクリックする操作を行うことによって、MRI装置1はSCOUTの撮像を開始する(ステップS133:図9参照)。
そして、操作者が、スタートボタン206をクリックする操作をしたとき、操作判別部23は、例えば、初めてスタートボタン206をクリックする操作が行われたと判定する。そして、この場合、計時制御部24は、計時を開始し、計時を開始してから現時点までの経過時間を、「検査開始からの経過時間」を表示するための画面領域207に表示させる(ステップS134,S138:図9参照)。
そして、例えば1分後に、SCOUTの撮像が終了するので、次のステップとして、撮像条件の設定に移行する。具体的には、操作者が、このモニタ画面表示において画面領域204に表示された撮像プロトコルのうち、SCOUT以外(T1W、T2W、FLAIR、TOF等)を選択する(ステップS136:図9参照)。例えば、「2. T1W」を選択した場合、文字「2. T1W」のカラーを他の文字のカラーと変えるなど強調表示するようにしてもよい。そして、操作者が、SCOUT画像上で撮像位置を指定し、通算で2回目となるスタートボタン206をクリックする操作を行うことによって、MRI装置1はT1Wの撮像を開始する(ステップS137:図9参照)。
そして、例えば15分後に、このT1Wの撮像が終了する。次に、操作者が、例えば、「3. T2W」を選択した場合(ステップS136:図9参照)、文字「3. T2W」のカラーを他の文字のカラーと変えるなど強調表示するようにしてもよい。そして、操作者が、SCOUT画像上で撮像位置を指定し、通算で3回目となるスタートボタン206をクリックする操作を行うことによって、MRI装置1はT2Wの撮像を開始する(ステップS137:図9参照)。
第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、モニタ画面に表示した経過時間表示は、麻酔開始時刻からの実際の経過時間と比較して、マイナスで数分程度(例えば7分)の誤差で表示できる。これは、実運用では問題にならない誤差で、この「検査開始からの経過時間」は、麻酔開始時刻からの経過時間の表示として活用することができる。
(変形例)
第2実施形態では、SCOUTの撮像工程で初めてスタートボタン206をクリックする操作を例示し、最初の撮像の開始を開始時点として、この開始時点からの経過時間をモニタ画面に表示すると説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、最初に準じた撮像の開始を開始時点としてもよい。最初に準じた撮像の開始とは、2回目の撮像や3回目の撮像等の開始を意味する。
具体的には、初めてスタートボタン206をクリックする操作をしてから、例えば約1分後にSCOUTの撮像が終了し、そのときに通算で2回目となるスタートボタン206をクリックする操作を行った場合を想定する。このときには、モニタ画面に表示した経過時間表示は、麻酔開始時刻からの経過時間と比較して例えばマイナス10分程度の誤差で表示できる。
同様に、通算で3回目となるスタートボタン206をクリックする操作を行った場合を想定する。このときには、モニタ画面に表示した経過時間表示は、麻酔開始時刻からの経過時間と比較して例えばマイナス25分程度の誤差で表示できる。つまり、2回目の撮像や3回目の撮像の所要時間が許容できるほどの時間であれば、最初に準じた撮像の開始を開始時点としても構わない。
(変形例)
また、例えば、位置決め用の画像を撮影する工程(SCOUTの撮影工程)に関する、操作画面上の所定の入力操作を、スタートボタン206をクリックする操作として説明したが、前記ステップS132(図9参照)においてSCOUTの撮影工程を選択したことをトリガとして開始時点とすることもできる。この場合、例えば、図6のモニタ表示において画面領域204に表示された撮像プロトコル(SCOUT、T1W、T2W、FLAIR、TOF等)から「1. SCOUT」を選択したことをトリガとして開始時点としても構わない。
(変形例)
モニタ画面上の「検査開始からの経過時間」の表示は、実際に麻酔処置が完了したと思われる時点を開始時点としてもよい。この場合、MRI装置1のコンソール50において、アイコンをクリックすることで、麻酔開始時刻からの経過時間の計時開始を指示する、という専用アイコンを設けてもよい。そこで、この変形例では、モニタ画面上に、被検体Pに麻酔を開始したことを示す専用のアイコンを設ける。この場合、操作判別部23は、ユーザ操作として、被検体Pに麻酔を開始したことを示す操作画面上の所定の入力操作が行われたか否かを判別する。
この場合の、ワークフローは以下のようになる。まず、MRI装置1の操作者は、撮像を行う動物に麻酔薬(ガス)を吸入させて麻酔処置が完了したことを確認する。そして、操作者は、シールドルームの外に出て、MRI装置1のコンソール50において、モニタ画面上で、被検体Pに麻酔を開始したことを示す専用のアイコンをクリックする操作を行う。これにより、操作判別部23は、被検体Pに麻酔を開始したことを示す専用のアイコンをクリックする操作が行われたと判定する。そして、計時制御部24は、計時を開始し、計時を開始してから現時点までの経過時間を、モニタ画面上の「検査開始からの経過時間」を表示するための画面領域207(図6参照)に表示させる。したがって、この変形例によれば、MRI装置は、麻酔開始時刻から現時点までの経過時間と略一致した時間をモニタ画面に表示することができる。
(第3実施形態)
モニタ画面上の「検査開始からの経過時間」の表示の開始時点は、被検体PをMRI装置1にセットアップした時点としてもよい。ここでは、図5A〜図5Dを参照して説明する。ここでは、図5Dに示すように、ガントリー30の開口部31の中に、麻酔処置をなされた動物(被検体P)と共に設置された高周波コイル70のケーブル74のコネクタ75を、ガントリー30の表面にある接続コネクタ32に接続した状態をセットアップと呼ぶ。
本実施形態では、MRI装置1の信号処理部7は、制御手段6から測定用配線25(図1参照)を介して高周波コイル70に電流を通電させることで高周波コイル70の抵抗を測定する機能を有する。信号処理部7は、制御部6に対して、制御部6からガントリー30に電流を通電させる命令を出力する。制御部6は、例えば所定電圧をガントリー30内に配置された受信側高周波コイル15b(高周波コイル70)に電圧を印加し、電流計で電流を測定する。そして、例えば、信号処理部7は、測定された電流値を受信し、信号処理部7の計算機19が、前記所定電圧を電流の測定値で除算して抵抗値を算出し、操作判別部23に通知する。
また、操作判別部23は、高周波コイル70の抵抗の測定値が所定値よりも低いか高いかに応じて、ユーザ操作として、操作者が高周波コイルを電気的に接続する操作が行われたか否かを判別する。具体的には、抵抗の測定値が、絶縁状態を示すような大きな値である場合、接続されていない状態であると判定し、一方、抵抗の測定値が、導通状態を示すような小さな値である場合、接続された状態であると判定する。
もしも、上下に分割可能に構成された高周波コイル70が留め具73で固定されて上下接続され、かつ、高周波コイル70のコネクタ75がガントリー30の接続コネクタ32に接続された状態(以下、単に、高周波コイルが接続された状態と呼ぶ)であれば、高周波コイル70に電流が流れるため、高周波コイル70の電気抵抗は小さな値となる。一方、高周波コイルが接続された状態になければ、高周波コイル70に電流がほとんど流れないため、高周波コイル70の電気抵抗は大きな値となる。したがって、高周波コイル70の抵抗を測定することで、被検体PをMRI装置1にセットアップしたかどうかを判定することができる。
次に、MRI装置の処理の流れについて図10を参照して説明する。
まず、信号処理部7からの命令により、制御部6は高周波コイル70に対して電流を流し高周波コイル70の抵抗を測定する(ステップS311)。
次に、操作判別部23は、高周波コイル70の抵抗の測定値に基づいて、高周波コイル70が接続された状態であるか否かを判定する(ステップS312)。
高周波コイル70が接続された状態でない場合(ステップS312:No)、操作判別部23は、ステップS311に戻る。
一方、高周波コイル70が接続された状態である場合(ステップS312:Yes)、計時制御部24は、高周波コイル70が接続された状態にあることを確認できた時点を開始時点として、開始時点からの経過時間をモニタ画面に表示する(ステップS313)。
以下のステップS314〜ステップS318は、前記したステップS113〜ステップS117と同様なので、これ以上の説明を省略する。
(第4実施形態)
第3実施形態では、高周波コイル70が接続された状態を確認できた時点を開始時点として経過時間を表示するものとして説明したが、麻酔開始時刻からの実際の経過時間との誤差が小さい範囲であれば、計時の開始時点を前後にずらしても構わない。例えば、高周波コイル70のケーブル74のコネクタ75を、ガントリー30の接続コネクタ32に接続する直前であってもよい。そこで、本実施形態では、高周波コイル70の抵抗を測定することなく、高周波コイル70と麻酔がなされた動物(被検体P)を載置したテーブル80を移動させて、このテーブル80をMRI装置1のガントリー30へ配置した時点を、計時の開始時点とすることとした。ここでは、図5Dに示すように、テーブル80上の動物(被検体P)がガントリー30の磁場中心に位置するように配置した状態をセットアップと呼んでいる。
本実施形態に係るMRI装置1は、テーブル80がガントリー30に配置されたことを検知する検知手段を備えている。検知手段は、例えば、ガントリーの開口部31の近傍の所定位置に配置される。検知手段は、例えば反射型または透過型の光センサ等の公知の非接触型センサを用いることができる。また、検知手段は、接触型センサで構成してもよい。この場合、テーブル80が接触型センサに接触したときに、テーブル80がガントリーの開口部31の近傍の所定位置に配置されたことが分かる。例えば、2つの接触検知センサの間の抵抗を測定し、測定値の大小によって導かれる非接触状態または接触状態の情報から、テーブル80がガントリー30に配置されたか否かを判断するようにしてもよい。
検知手段は、テーブル80がガントリー30に配置されたことを検出すると、その検出結果を制御部6を通じて信号処理部7に伝達する。
信号処理部7の操作判別部23は、検知手段の出力に応じて、ユーザ操作として、操作者がテーブル80をガントリー30に配置する操作が行われたか否かを判別する。
そして、テーブル80がガントリー30に配置された場合、計時制御部24は、計時を開始し、計時を開始してから現時点までの経過時間を、「検査開始からの経過時間」を表示するための画面領域207(図6参照)に表示させる。
本実施形態によれば、被検体Pと高周波コイル70を載置したテーブル80を、ガントリー30に配置する操作を行えば、経過時間の計時を開始するので、操作画面上において、計時開始のための特別なユーザ操作を不要とすることができる。
本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造および変更が可能であり、本発明はこれら改造および変更された発明にも及ぶことは勿論である。
例えば、信号処理部7は、入力デバイス22によって入力された制限時間を記憶部21に設定するようにしてもよい。このとき、計時制御部24は、計時を開始してから現時点までの経過時間が、事前に設定された制限時間に達した場合、その旨を、ユーザ(操作者)が感受可能な視覚的な強調表示または音声表示で表示手段に表示させるようにしてもよい。
ここで、制限時間とは、麻酔時間として許容できる時間をいう。この制限時間としては、操作者が所望の値を設定することができる。視覚的な強調表示としては、例えば、点滅表示を挙げることができる。この場合、操作者は、MRI装置のコンソールにおいて、撮像前に、例えば制限時間設定画面に、キーボードやマウス等の入力デバイス22を用いて、制限時間をMRI装置1に設定する。
ここで、MRI装置における制限時間設定時のモニタ画面表示について図11を参照して説明する。図11において、図7と同様の表示については説明を適宜省略する。このモニタ画面表示において、画面右側に配置された「制限時間設定」のアイコン221を操作者がクリックすると、制限時間を入力および表示する画面領域222に、制限時間が入力可能な状態となる。操作者が、例えば、麻酔時間として許容できる時間(制限時間)として、1:30:00(1時間30分0秒)を入力し、アイコン221を再びクリックすると、制限時間の設定が完了する。
そして、計時制御部24は、計時を開始してから現時点までの経過時間が、例えば1時間30分0秒を経過した場合、モニタ画面の画面領域207に表示した経過時間を点滅させる。これにより、操作者に経過時間が、麻酔時間として許容できる時間(制限時間)を過ぎたことを気付かせることができる。
なお、制限時間の設定方法は、図11に示す「制限時間設定」のアイコン221を操作者がクリックする方法に限定されず、図7のようにモニタ表示画面には表示されず、別ウィンドウで制限時間を設定することとしてもよい。例えば、図6の被検体(動物)情報登録画面202と同様に、事前設定画面に、制限時間設定画面を設けてもよい。
また、検査開始からの経過時間が制限時間を過ぎたことをユーザ(操作者)に報知する手段は、点滅表示に限定されるものではない。例えば、経過時間の表示色や経過時間の背景色を変化させたり、経過時間を表示する文字の大きさを変えたりしてもよい。
また、検査開始からの経過時間が制限時間を過ぎたことを表示する方法は、視覚的な表示に限らず、聴覚的な表示、すなわち音声表示であってもよい。例えば、ブザーを鳴らしたり、音声アナウンスをしたりすることでもよい。
また、検査開始からの経過時間を表示する表示手段は、モニタ画面を表示するディスプレイ20に限定されるものではなく、信号処理部7と通信可能に接続されていれば、モニタ画面を表示するディスプレイ20とは別の表示装置であってもよい。この表示装置の設置場所は、ガントリー30の正面または側面や、シールドルーム内の壁面等であってもよい。さらに、検査開始からの経過時間を表示する複数の表示手段を併用してもよい。
また、計時制御部24は、前記した検査に必要な所定処理に係るユーザ操作を開始時点として、表示手段に、麻酔開始時刻からの時間をカウントアップ表示させることとして説明したが、事前設定された麻酔終了予定時間からカウントダウン表示させるようにしてもよい。この場合、信号処理部7は、入力デバイス22によって入力された麻酔終了予定時間を記憶手段21に設定する。そして、計時制御部24は、事前に設定された麻酔終了予定時間から、計時を開始してから現時点までの経過時間を減算した時間を、麻酔終了予定時間までの残り時間として表示手段に順次表示させる。この麻酔終了予定時間としては、操作者が所望の値を設定することができる。操作者は、MRI装置のコンソールにおいて、撮像前に、例えば麻酔終了予定時間設定画面に、キーボードやマウス等の入力デバイス22を用いて、麻酔終了予定時間をMRI装置1に設定する。
この減算タイマを用いたカウントダウン表示と、前記した検査開始からの経過時間が制限時間を過ぎたことをユーザ(操作者)に報知する表示と、を併用する場合、カウントダウン表示画面と、前記した制限時間設定画面とは別に設けられる。この場合のカウントダウン表示の一例を図12に示す。図12において、図11と同様の表示については説明を適宜省略する。このモニタ画面表示において、画面右側に配置された「麻酔終了までの残り時間」を表示する画面領域223には、前記した所定のユーザ操作を開始時点として、麻酔終了予定時間までの残り時間をカウントダウン表示し更新し続ける。なお、モニタ画面表示における「麻酔終了までの残り時間」とは、麻酔終了予定時間までの残り時間を意味する。
ここで、制限時間は麻酔終了予定時間と同じ意味である。つまり、「制限時間設定」のアイコン221をクリックして画面領域222に制限時間を入力すると、麻酔終了予定時間も自動的に設定されて、その値が画面領域223に表示される。具体的には、制限時間として、例えば1:30:00を画面領域222に入力してアイコン221をクリックすると、画面領域223にも1:30:00と表示されることになる。なお、図7の画面領域223の表示は、前記した検査に必要な所定処理に係るユーザ操作を開始時点として、47分58秒が経過したときの残り時間(42:02)の画面表示に対応している。
なお、麻酔終了予定時間と制限時間とを独立に設定してもよい。具体的には、麻酔終了予定時間を前記制限時間よりも長く設定した場合、カウントダウン表示が「0:00:00」になる前(例えば1分前)から点滅表示させて、麻酔終了予定時間が近付いていることをユーザに報知するようにしてもよい。さらに、制限時間を過ぎたときの強調表示方法は、点滅表示に限らず、例えば、経過時間の表示色や経過時間の背景色を変化させたり、経過時間を表示する文字の大きさを変えたりしてもよいし、聴覚的な表示、すなわち音声表示であってもよい。
1 MRI装置(動物用磁気共鳴イメージング装置)
2 静磁場発生系
3 傾斜磁場発生系
4 送信系
5 受信系
6 制御部(制御手段)
7 信号処理部
8 静磁場発生部
9 撮像手段
10 傾斜磁場コイル
15a 送信側高周波コイル
15b 受信側高周波コイル
19 計算機
20 ディスプレイ(表示手段)
21 記憶部(記憶手段)
22 入力デバイス(入力手段)
23 操作判別部(操作判別手段)
24 計時制御部(計時制御手段)
25 測定用配線
30 ガントリー
31 開口部
32 接続コネクタ
40 制御ユニット
50 コンソール
70 高周波コイル
80 テーブル

Claims (8)

  1. 被検体である麻酔中の動物を設置して撮像による検査を行う動物用磁気共鳴イメージング装置であって、
    傾斜磁場コイルと高周波コイルを含み前記被検体から発生する核磁気共鳴信号を検出する撮像手段と、
    前記撮像手段を制御する制御手段と、
    計算機と表示手段と記憶手段と入力デバイスとを備えた信号処理部と、を備え、
    前記信号処理部は、
    検査に必要な予め定められた処理に係るユーザ操作が行われたか否かを判別する操作判別手段と、
    前記ユーザ操作が行われたと判別した場合、計時を開始し、計時した時間に基づいて、麻酔終了予定時間までの残り時間を表示手段に順次表示させる計時制御手段と、を備え、
    前記信号処理部は、前記入力デバイスによって入力された前記麻酔終了予定時間を前記記憶手段に設定し、
    前記計時制御手段は、事前に設定された前記麻酔終了予定時間から、計時を開始してから現時点までの経過時間を減算した時間を、前記麻酔終了予定時間までの残り時間として前記表示手段に順次表示させる動物用磁気共鳴イメージング装置。
  2. 被検体である麻酔中の動物を設置して撮像による検査を行う動物用磁気共鳴イメージング装置であって、
    傾斜磁場コイルと高周波コイルを含み前記被検体から発生する核磁気共鳴信号を検出する撮像手段と、
    前記撮像手段を制御する制御手段と、
    計算機と表示手段と記憶手段と入力デバイスとを備えた信号処理部と、を備え、
    前記信号処理部は、
    検査に必要な予め定められた処理に係るユーザ操作が行われたか否かを判別する操作判別手段と、
    前記ユーザ操作が行われたと判別した場合、計時を開始し、計時した時間に基づいて、麻酔開始時刻からの時間、または、麻酔終了予定時間までの残り時間を表示手段に順次表示させる計時制御手段と、を備え、
    前記操作判別手段は、前記ユーザ操作として、前記被検体を特定する被検体情報の登録処理における、操作画面上の所定の入力操作が行われたか否かを判別する動物用磁気共鳴イメージング装置。
  3. 被検体である麻酔中の動物を設置して撮像による検査を行う動物用磁気共鳴イメージング装置であって、
    傾斜磁場コイルと高周波コイルを含み前記被検体から発生する核磁気共鳴信号を検出する撮像手段と、
    前記撮像手段を制御する制御手段と、
    計算機と表示手段と記憶手段と入力デバイスとを備えた信号処理部と、を備え、
    前記信号処理部は、
    検査に必要な予め定められた処理に係るユーザ操作が行われたか否かを判別する操作判別手段と、
    前記ユーザ操作が行われたと判別した場合、計時を開始し、計時した時間に基づいて、麻酔開始時刻からの時間、または、麻酔終了予定時間までの残り時間を表示手段に順次表示させる計時制御手段と、を備え、
    前記操作判別手段は、前記ユーザ操作として、撮像処理のうちの所定工程に関する、操作画面上の所定の入力操作が行われたか否かを判別する動物用磁気共鳴イメージング装置。
  4. 被検体である麻酔中の動物を設置して撮像による検査を行う動物用磁気共鳴イメージング装置であって、
    傾斜磁場コイルと高周波コイルを含み前記被検体から発生する核磁気共鳴信号を検出する撮像手段と、
    前記撮像手段を制御する制御手段と、
    計算機と表示手段と記憶手段と入力デバイスとを備えた信号処理部と、を備え、
    前記信号処理部は、
    検査に必要な予め定められた処理に係るユーザ操作が行われたか否かを判別する操作判別手段と、
    前記ユーザ操作が行われたと判別した場合、計時を開始し、計時した時間に基づいて、麻酔開始時刻からの時間、または、麻酔終了予定時間までの残り時間を表示手段に順次表示させる計時制御手段と、を備え、
    前記信号処理部は、前記制御手段から測定用配線を介して前記高周波コイルに電流を通電させることで前記高周波コイルの抵抗を測定し、
    前記操作判別手段は、前記高周波コイルの抵抗の測定値が所定値よりも低いか高いかに応じて、前記ユーザ操作として、操作者が前記高周波コイルを電気的に接続する操作が行われたか否かを判別する動物用磁気共鳴イメージング装置。
  5. 被検体である麻酔中の動物を設置して撮像による検査を行う動物用磁気共鳴イメージング装置であって、
    傾斜磁場コイルと高周波コイルを含み前記被検体から発生する核磁気共鳴信号を検出する撮像手段と、
    前記撮像手段を制御する制御手段と、
    計算機と表示手段と記憶手段と入力デバイスとを備えた信号処理部と、
    前記被検体および前記高周波コイルを載置したテーブルが前記傾斜磁場コイルを備えたガントリーに配置されたことを検知する検知手段と、を備え、
    前記信号処理部は、
    検査に必要な予め定められた処理に係るユーザ操作が行われたか否かを判別する操作判別手段と、
    前記ユーザ操作が行われたと判別した場合、計時を開始し、計時した時間に基づいて、麻酔開始時刻からの時間、または、麻酔終了予定時間までの残り時間を表示手段に順次表示させる計時制御手段と、を備え、
    前記操作判別手段は、前記検知手段の出力に応じて、前記ユーザ操作として、操作者が前記テーブルを前記ガントリーに配置する操作が行われたか否かを判別する動物用磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記計時制御手段は、計時を開始してから現時点までの経過時間を、前記麻酔開始時刻からの時間として前記表示手段に順次表示させる請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の動物用磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記操作判別手段は、前記ユーザ操作として、前記被検体に麻酔を開始したことを示す操作画面上の所定の入力操作が行われたか否かを判別する請求項1に記載の動物用磁気共鳴イメージング装置。
  8. 前記信号処理部は、前記入力デバイスによって入力された制限時間を前記記憶手段に設定し、
    前記計時制御手段は、計時を開始してから現時点までの経過時間が、事前に設定された前記制限時間に達した場合、その旨を、ユーザが感受可能な視覚的な強調表示または音声表示で表示手段に表示させる請求項1から請求項のいずれか一項に記載の動物用磁気共鳴イメージング装置。
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