JP6492863B2 - 拡張記憶制御装置、拡張記憶制御システム、拡張記憶制御方法、及び、拡張記憶制御プログラム - Google Patents

拡張記憶制御装置、拡張記憶制御システム、拡張記憶制御方法、及び、拡張記憶制御プログラム Download PDF

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本願発明は、ミラーリング機能を備えた拡張記憶装置に対するデータの書き込み、及びミラーリングにおける同期処理を制御する拡張記憶制御装置等に関する。
情報化が高度に発達した現代社会においては、社会基盤を支えるコンピュータシステムに対して、高度な信頼性及び可用性が要求される。コンピュータシステムの信頼性及び可用性を高める技術の一つとして、拡張記憶装置に関するミラーリングが知られている。このミラーリングは、多重化されたストレージに対して、同一のデータを冗長化して格納する技術である。このミラーリングによる信頼性及び可用性を、より確実かつ効率的に実現する技術への期待が高まってきている。
このような技術に関連する技術の一例として、特許文献1には、OS(Operating System)において動作を継続することが不可能な致命的なエラーが発生した場合、ソフトウェアによって実現するミラーリングであっても、縮退動作することなくミラーリングを継続するシステムが開示されている。
また、特許文献2には、ディスク装置へのデータ書込み処理を複数の群に分割し、書込み処理群毎にディスク装置に関する等価性を保証する方法が開示されている。この方法は、システムダウンが発生したときには処理中であった書込み処理を含む書込み処理群を構成する全書込み処理において処理対象となったデータのみを、特定のディスク装置から他のディスク装置へコピーすることによって、各ディスク装置の内容を一致させる。
また、特許文献3には、記憶装置に関するミラーリング状態を復旧する際に、データをコピーする処理を行っている最中にコピー元である記憶装置においてエラーが発生した場合であっても、コピー先である記憶装置におけるデータを保証し、上位層に対する動作を継続することができる装置が開示されている。
特開2014-081884号公報 特許第3251182号公報 特開2010-186285号公報
例えば、ソフトウェアによるミラーリング機能を実装したシステムは、冗長化されたデータがシステム障害時に不一致となることを回避するために、ストレージにデータを書き込む前に、書き込み先のアドレスに関する履歴(ミラー更新履歴)をストレージに記憶する。そして、このシステムは、障害発生後に再起動する際に、障害発生前にストレージに冗長化して格納されているデータが一致するように、ミラー更新履歴に基づいてミラーリングにおける同期処理を行う。
また、例えば、大規模なコンピュータシステムが多数の仮想マシンを実行する仮想化環境を構築する場合、このシステムは、個々の仮想マシンがファイルシステムとして使用する多数の論理ボリュームを構築する必要がある。このシステムが上述したミラーリング機能を実装する場合、ミラー更新履歴として、書き込み先の物理アドレス、すなわち、書き込み先である論理ボリュームの先頭(オフセット)アドレスと、当該オフセットアドレスを基準とした論理アドレスと、を関連付けた情報をストレージに記憶する。したがってこの場合、ミラー更新履歴を表す情報(ミラー更新履歴情報)の量、及び、ミラー更新履歴情報を更新する頻度は、実行する仮想マシンの数とともに増加する。このため、ミラー更新履歴情報を格納する領域(エントリ数)が十分に確保できないシステムでは、多数の仮想マシンを実行した際に、ミラー更新履歴情報を格納する何れかエントリが空くまでデータを書き込む処理が待たされる状態が頻発することによって、実行性能が低下する問題がある。また、実行性能が低下することを回避するために、ミラー更新履歴情報を格納する大容量のエントリを確保した場合は、システムのコストが増加する問題がある。特許文献1乃至3に記載された技術では、この課題を解決することは困難である。本願発明の主たる目的は、この課題を解決した拡張記憶制御装置等を提供することである。
本願発明の一態様に係る拡張記憶制御装置は、複数の情報処理装置が、ミラーリング機能を有する拡張記憶装置における物理アドレスが各々異なるアクセス領域を使用する場合において、いずれかの前記情報処理装置が前記拡張記憶装置に書き込み処理を行うときに指定する、前記アクセス領域内のアドレスを表す論理アドレスがミラー更新履歴情報に登録されていない場合に、前記論理アドレスを前記ミラー更新履歴情報に登録する登録手段と、前記ミラー更新履歴情報に登録された前記論理アドレスを、複数の前記アクセス領域に関して前記物理アドレスに変換したのち、前記物理アドレスを前記拡張記憶装置に入力することによって、前記物理アドレスについてのミラーリングにおける同期処理を行うよう前記拡張記憶装置を制御する制御手段と、を備える。
上記目的を達成する他の見地において、本願発明の一態様に係る拡張記憶制御方法は、第一の情報処理装置によって、複数の第二の情報処理装置が、ミラーリング機能を有する拡張記憶装置における物理アドレスが各々異なるアクセス領域を使用する場合において、いずれかの前記第二の情報処理装置が前記拡張記憶装置に書き込み処理を行うときに指定する、前記アクセス領域内のアドレスを表す論理アドレスがミラー更新履歴情報に登録されていない場合に、前記論理アドレスを前記ミラー更新履歴情報に登録し、前記ミラー更新履歴情報に登録された前記論理アドレスを、複数の前記アクセス領域に関して前記物理アドレスに変換したのち、前記物理アドレスを前記拡張記憶装置に入力することによって、前記物理アドレスについてのミラーリングにおける同期処理を行うよう前記拡張記憶装置を制御する。
また、上記目的を達成する更なる見地において、本願発明の一態様に係る拡張記憶制御プログラムは、複数の情報処理装置が、ミラーリング機能を有する拡張記憶装置における物理アドレスが各々異なるアクセス領域を使用する場合において、いずれかの前記情報処理装置が前記拡張記憶装置に書き込み処理を行うときに指定する、前記アクセス領域内のアドレスを表す論理アドレスがミラー更新履歴情報に登録されていない場合に、前記論理アドレスを前記ミラー更新履歴情報に登録する登録機能と、前記ミラー更新履歴情報に登録された前記論理アドレスを、複数の前記アクセス領域に関して前記物理アドレスに変換したのち、前記物理アドレスを前記拡張記憶装置に入力することによって、前記物理アドレスについてのミラーリングにおける同期処理を行うよう前記拡張記憶装置を制御する制御機能と、をコンピュータに実現させる。
更に、本発明は、係る拡張記憶制御プログラム(コンピュータプログラム)が格納された、コンピュータ読み取り可能な、不揮発性の記録媒体によっても実現可能である。
本願発明は、複数の情報処理装置が、ミラーリング機能を備える拡張記憶装置における物理アドレスが各々異なるアクセス領域を使用する場合において、ミラー更新履歴情報について、格納に必要な領域の量、及び、更新頻度を削減することを可能とする。
本願発明の第1の実施形態に係る拡張記憶制御システムの構成を示すブロック図である。 本願発明の第1の実施形態に係るホストサーバ装置のハードウェアの構成を例示する図である。 本願発明の第1の実施形態に係る拡張記憶装置の構成を例示する図である。 本願発明の第1の実施形態に係るミラー更新履歴情報の構成を例示する図である。 本願発明の第1の実施形態に係る拡張記憶制御システムが、データを拡張記憶装置に書き込む動作を示すフローチャートである。 本願発明の第1の実施形態に係る拡張記憶制御システムが、拡張記憶装置についてミラーリングにおける同期処理を行う動作を示すフローチャートである。 本願発明の第1の実施形態の変形例に係る拡張記憶制御システムの構成を示すブロック図である。 本願発明の第1の実施形態の変形例に係るミラー更新履歴情報の構成を例示する図である。 本願発明の第1の実施形態の変形例に係る拡張記憶制御システムが、データを拡張記憶装置に書き込む動作を示すフローチャートである。 本願発明の第1の実施形態の変形例に係る拡張記憶制御システムが、拡張記憶装置についてミラーリングにおける同期処理を行う動作を示すフローチャートである。 本願発明の第2の実施形態に係る拡張記憶制御装置の構成を示すブロック図である。
以下、本願発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本願発明の第1の実施形態に係る拡張記憶制御システム1を概念的に示すブロック図である。本実施形態に係る拡張記憶制御システム1は、ホストサーバ装置2、及び、拡張記憶装置3を備えている。
ホストサーバ装置2は、仮想化環境を構築している。ホストサーバ装置2は、拡張記憶制御機能10、及び、n個(nは2以上の任意の整数)のゲストOS20−1乃至20−nを実行(実現)している。
本実施形態に係るホストサーバ装置2のハードウェアの構成を図2に例示する。以下に説明する実行環境は、本実施形態だけでなく、後述する各実施形態においても採用可能である。
図2に例示する通り、本実施形態に係るホストサーバ装置2は、構成要素として下記を備えている。
・CPU(Central_Processing_Unit)901、
・ROM(Read_Only_Memory)902、
・RAM(Random_Access_Memory)903、
・ハードディスク(記憶装置)904、
・外部装置との通信インタフェース905、
・CD−ROM(Compact_Disc_Read_Only_Memory)等の記録媒体907に格納されたデータを読み書き可能なリーダライタ908、
・入出力インタフェース909、
ホストサーバ装置2は、これらの構成がバス906(通信線)を介して接続された一般的なコンピュータである。入出力インタフェース909は、例えば、キーボード等の入力装置、モニタ等の出力装置を含む。尚、図2は、ホストサーバ装置2がこれらの構成要素を1つずつ備えた例を示しているが、ホストサーバ装置2がこれらの構成要素を複数備える場合もある。
そして、ホストサーバ装置2は、拡張記憶制御機能10、及び、ゲストOS20−1乃至20−nをコンピュータプログラムとして提供されたのち、そのコンピュータプログラムを、当該ハードウェアのCPU901に読み出して解釈し実行する。また、係るコンピュータプログラムは、読み書き可能な揮発性の記憶メモリ(RAM903)またはハードディスク904等の不揮発性の記憶デバイスに格納すれば良い。
また、前記の場合において、当該ハードウェア内へのコンピュータプログラムの供給方法は、現在では一般的な手順を採用することができる。その手順としては、例えば、CD−ROM等の各種記録媒体907を介して当該装置内にインストールする方法や、インターネット等の通信回線を介して外部よりダウンロードする方法等がある。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータプログラムを構成するコード或いは、そのコードが格納された記録媒体907によって構成されると捉えることができる。
図1に示すゲストOS20−1乃至20−nは、ホストサーバ装置2が実行する仮想マシンの動作を制御するOSであり、互いに同等の機能を備えている。ゲストOS20−1は、ファイルシステム21−1及びストレージドライバ22−1を介して、拡張記憶装置3に対するアクセス命令を発行する。ゲストOS20−1乃至20−nから発行された拡張記憶装置3に対するアクセス命令は、拡張機能制御機能10によって処理される。
拡張記憶装置3は、ストレージ30及び31を備え、ストレージ30及び31を1つのグループとした、ソフトウェアによるミラーリング機能を実装している。すなわち、拡張記憶装置3は、ストレージ30及び31に冗長化されたデータを格納している。ストレージ30及び31は、例えば磁気ディスク装置のような、データを記憶する電子デバイスである。
本実施形態に係る拡張記憶装置3の構成を図3に例示する。図3に例示する通り、ストレージ30は、拡張記憶装置の固有情報格納領域300−0、及び、論理ボリューム300−1乃至300−nを、データを格納する領域として構成している。ストレージ31も、ストレージ30と同様に、拡張記憶装置の固有情報格納領域310−0、及び、論理ボリューム310−1乃至310−nを、データを格納する領域として構成している。ストレージ30及び31におけるこれらの領域は、ホストサーバ装置2によって構築された、物理アドレスが互いに異なる領域である。ここで、物理アドレスは、拡張記憶装置3におけるアクセス場所を特定可能な絶対アドレスである。
図3に例示する論理ボリューム300−1及び310−1は、図1に例示するゲストOS20−1が拡張記憶として使用する領域である。同様に、図3に例示する論理ボリューム300−n及び310−nは、図1に例示するゲストOS20−nが拡張記憶として使用する領域である。すなわち、ゲストOS20−1乃至20−nは、ストレージ30及び31に構築された、各々に固有である論理ボリュームを使用する。そして、ゲストOS20−i(iは1乃至nの何れかの整数)は、論理ボリューム300−i及び310−iにおける論理アドレスを指定することによって、拡張記憶装置3にアクセスする。ここで、論理アドレスは、論理ボリューム300−i及び310−iの先頭(オフセット)のアドレスを基準とした相対アドレスである。
図3に例示する通り、拡張記憶装置の固有情報格納領域300−0には、アドレス変換テーブル301及びミラー更新履歴情報302が格納されている。アドレス変換テーブル301は、ゲストOS20−iから発行された拡張記憶装置3へのアクセス命令に含まれる論理アドレスを、物理アドレスに変換するためのテーブルである。この場合、物理アドレスは、論理ボリューム300−iのオフセットのアドレスに論理アドレスを加えた値となる。ミラー更新履歴情報302は、ゲストOS20−1乃至20−nが拡張記憶装置3に対して書き込みを行った論理アドレスが登録された情報である。
図3に例示する通り、拡張記憶装置の固有情報格納領域310−0には、アドレス変換テーブル311が格納されている。アドレス変換テーブル311は、アドレス変換テーブル301と同様に、ゲストOS20−iから発行された拡張記憶装置3へのアクセス命令に含まれる論理アドレスを、物理アドレスに変換するためのテーブルである。この場合、物理アドレスは、論理ボリューム310−iのオフセットのアドレスに論理アドレスを加えた値となる。尚、ミラー更新履歴情報は、ストレージ30及び31について共通であるので、拡張記憶装置の固有情報格納領域310−0には格納されていない。
図1に示す拡張記憶制御機能10は、登録機能11、制御機能12、及び、記憶機能13を含んでいる。登録機能11は、ゲストOS20−iから拡張記憶装置3に対する書き込み命令を入力されたときに、当該命令が含む論理アドレスを、ミラー更新履歴情報130に登録する。ミラー更新履歴情報130は、記憶機能13によって、ホストサーバ装置2が備えるメモリに格納されている。
本実施形態に係るミラー更新履歴情報130の構成を、図4に例示する。図4に例示する通り、ミラー更新履歴情報130は、m個(mは1以上の任意の整数)のエントリ131−1乃至131−m、及び、エントリ管理情報132を含んでいる。エントリ管理情報132は、先頭ポインタ132−0、及び、エントリ毎のエントリ管理情報132−1乃至132−mを含んでいる。エントリ毎のエントリ管理情報132−1乃至132−mは、順に、エントリ131−1乃至131−m(以降、本実施形態の説明において、順に、エントリ1乃至mと略記する)の状態を管理する情報である。
図4に例示するエントリj管理情報132−j(jは1乃至mの何れかの整数)は、ゲストOS使用数カウント値1320−j、次のエントリのポインタ1321−j、及び、エントリjのポインタ1322−jを含んでいる。ゲストOS使用数カウント値1320−jは、エントリjに格納された論理アドレスに対して、データを書き込む処理を行っているゲストOSの数を表す。ゲストOS使用数カウント値1320−jは、ゲストOS20−iがエントリjに登録された論理アドレスに対する書き込み処理を開始したときに、記憶機能13によって「1」加算され、ゲストOS20−iが当該書き込み処理を終了したときに、記憶機能13によって「1」減算される。
次のエントリのポインタ1321−jは、登録機能11がエントリ1乃至mを参照する際に、エントリjの次に参照するエントリに関するエントリ管理情報を示すポインタの値である。エントリjのポインタ1322−jは、エントリjを示すポインタの値である。先頭ポインタ132−0には、登録機能11が最初に参照するエントリjに関するエントリ管理情報132−jを示すポインタの値が格納されている。登録機能11は、エントリ1乃至mを参照する際に、先頭ポインタ132−0がポインタの値を示すエントリ管理情報132−jを最初に参照したのち、エントリ管理情報132―jにおける、エントリjのポインタ1322−jがポインタの値を示すエントリjを参照する。登録機能11は、次に、エントリ管理情報132−jにおける次のエントリのポインタ1321−jがポインタの値を示すエントリ管理情報を参照する。すなわち、登録機能11は、先頭ポインタ132−0、及び、次のエントリのポインタ1321−1乃至1321−mが連結リスト形式によって示す順番にしたがって、エントリ1乃至mを順番に参照する。
図4に例示するエントリ1乃至mには、登録機能11によって、ゲストOS20−iから発行された拡張記憶装置3に対する書き込み命令が含む論理アドレスが登録される。登録機能11は、書き込み命令が含む論理アドレスをエントリ1乃至mと照合することによって、当該論理アドレスが既にエントリ1乃至mのいずれかに登録されているか否かを確認する。登録機能11は、当該論理アドレスが既に何れかのエントリに登録済である場合は、当該論理アドレスをエントリに登録する処理を行わない。
登録機能11は、当該論理アドレスがエントリ1乃至mのいずれにも登録されておらず、かつ、エントリ1乃至mの少なくとも何れかが未使用であるエントリである場合、未使用であるエントリk(kは1乃至mの何れかの整数)に当該論理アドレスを登録する。登録機能11は、この際、先頭ポインタ132−0を、エントリk管理情報132−kを示すポインタの値に更新する。登録機能11は、エントリk管理情報132−kにおける次のエントリのポインタ1321−kの値を、先頭ポインタ132−0を更新する前の値に更新する。すなわち、登録機能11は、エントリkが連結リスト形式によって示す順番において先頭となるように、先頭ポインタ132−0及び次のエントリのポインタ1321−1乃至1321−mの値を更新する。
登録機能11は、当該論理アドレスがエントリ1乃至mのいずれにも登録されておらず、かつ、未使用であるエントリが存在しない場合、上述した連結リスト形式によって示す順番が最後であるエントリl(lは1乃至mの何れかの整数)に関するゲストOS使用数カウント値1320−lを参照する。登録機能11は、ゲストOS使用数カウント値1320−lが「0」でない場合、所定の時間が経過するまで待機する。登録機能11は、ゲストOS使用数カウント値1320−lが「0」である場合、エントリlに当該論理アドレスを登録する。登録機能11は、この際、エントリlが連結リスト形式によって示す順番において先頭となるように、先頭ポインタ132−0及び次のエントリのポインタ1321−1乃至1321−mの値を更新する。
登録機能11は、ミラー更新履歴情報130を更新した場合、その更新内容を、ストレージ30に格納されたミラー更新履歴情報302に反映する。
拡張記憶制御機能10は、ゲストOS20−iから発行された拡張記憶装置3へのアクセス命令について、ミラー更新履歴情報130を更新した後、ストレージドライバ100を介して、当該アクセス命令を実行し、ストレージ30及び31に、当該アクセス命令が指定するデータを書き込む。
制御機能12は、ホストサーバ装置2が障害等を原因として正常に停止しなかったのちに再起動する際に、拡張記憶装置3によるミラーリングにおける同期処理を制御する。制御機能12は、ストレージ30及び31から、アドレス変換テーブル301及び311、及び、ミラー更新履歴情報302を読み込む。制御機能12は、読み込んだアドレス変換テーブル301及び311に基づき、アドレス変換テーブル120を生成し、生成したアドレス変換テーブル120をホストサーバ装置2が備えるメモリに格納する。制御機能12は、読み込んだミラー更新履歴情報302に基づき、ミラー更新履歴情報130を生成し、生成したミラー更新履歴情報130をホストサーバ装置2が備えるメモリに格納する。
制御機能12は、ミラー更新履歴情報130におけるエントリj(jは1乃至mの何れかの整数)に登録されている論理アドレスを、論理ボリューム300−i及び310−i(iは1乃至nの何れかの整数)について、アドレス変換テーブル120を使用することによって物理アドレスに変換する。制御機能12は、当該物理アドレスを拡張記憶装置3に入力する。拡張記憶装置3は、ストレージ30及び31の間で、制御機能12によって入力された当該物理アドレスに格納されているデータを一致させる処理を行う。制御機能12及び拡張記憶装置3は、iの値を1乃至nに変化させることによって、全ての論理ボリュームについて、上述した処理を繰り返し行う。制御機能12は全ての論理ボリュームについて上述した処理を完了したのち、エントリjを初期化する。尚、制御機能12は、拡張記憶制御システム1を管理するシステム管理者等が指示した特定のiの値について、上述した処理を行ってもよい。
制御機能12及び拡張記憶装置3は、jの値を1乃至mに変化させることによって、全てのエントリについて、上述した処理を繰り返し行う。これにより、制御機能12及び拡張記憶装置3は、ミラーリングにおける同期処理を完了する。
次に図5のフローチャートを参照して、本実施形態に係る拡張記憶制御システム1がデータを拡張記憶装置3に書き込む動作(処理)について詳細に説明する。
拡張機能制御機能10は、ゲストOS20−iから、拡張記憶装置3に対するデータ書き込み要求を受け付ける(ステップS101)。登録機能11は、ミラー更新履歴情報130を参照し、当該書き込み要求が指定する書き込みアドレスが、エントリ1乃至mの何れかに登録されているか確認する(ステップS102)。
当該書き込みアドレスが何れかのエントリに登録されている場合(ステップS103でYes)、登録機能11は、当該エントリに関するゲストOS使用数カウント値を、「1」加算する(ステップS104)。登録機能11は、当該エントリへのアクセス順番が先頭になるように、エントリ管理情報132を更新する(ステップS105)。拡張機能制御機能10は、指定された書き込みアドレスに基づき、ストレージ30及び31に対してデータを書き込む(ステップS106)。登録機能11は、当該エントリに関するゲストOS使用数カウント値を、「1」減算する(ステップS107)。拡張機能制御機能10は、ゲストOS20−iに、データ書き込み完了を通知し(ステップS108)、全体の処理は終了する。
当該書き込みアドレスが何れかのエントリに登録されていない場合(ステップS103でNo)、処理はステップS109へ進む。未使用のエントリが存在する場合(ステップS109でYes)、登録機能11は、未使用エントリに、書き込みアドレス(論理アドレス)を登録する(ステップS110)。登録機能11は、ミラー更新履歴情報130を更新した内容を、ミラー更新履歴情報302に反映し(ステップS111)、処理はステップS104に進む。
未使用のエントリが存在しない場合(ステップS109でNo)、登録機能11は、アクセス順番が最後であるエントリに関するゲストOS使用数カウント値を確認する(ステップS112)。ゲストOS使用数カウント値が「0」でない場合(ステップS109でNo)、登録機能11は、所定の時間が経過するまで待機する。ゲストOS使用数カウント値が「0」である場合(ステップS109でYes)、登録機能11は、アクセス順番が最後であるエントリに、書き込みアドレス(論理アドレス)を登録し(ステップS114)、処理はステップS111に進む。
次に図6のフローチャートを参照して、本実施形態に係る拡張記憶制御システム1が拡張記憶装置3についてミラーリングにおける同期処理を行う動作(処理)について詳細に説明する。
制御機能12は、ストレージ30及び31から、アドレス変換テーブル301及び311、及び、ミラー更新履歴情報302を読み込む(ステップS201)。制御機能12は、読み込んだアドレス変換テーブル301及び311に基づき、アドレス変換テーブル120を生成して、ホストサーバ装置2が備えるメモリに格納する(ステップS202)。制御機能12は、読み込んだミラー更新履歴情報302に基づき、ミラー更新履歴情報130を生成して、ホストサーバ装置2が備えるメモリに格納する(ステップS203)。
同期処理が行われていないエントリjが存在しない場合(ステップS204でNo)、全体の処理は終了する。同期処理が行われていないエントリjが存在する場合(ステップS204でYes)、処理はステップS205へ進む。同期処理が完了していない論理ボリュームが存在しない場合(ステップS205でNo)、制御機能12はエントリjを初期化して(ステップS208)、処理はステップS204へ戻る。
同期処理が完了していない論理ボリュームが存在する場合(ステップS205でYes)、制御機能12は、ミラー更新履歴情報130におけるエントリjに登録されている論理アドレスを、論理ボリューム300−i及び310−iについて、物理アドレスに変換する(ステップS206)。拡張記憶装置3は、ストレージ30及び31の間で、当該物理アドレスに格納されたデータを一致させ(ステップS207)、処理はステップS205へ戻る。
本実施形態に係る拡張記憶制御システム1は、複数の情報処理装置が、ミラーリング機能を備える拡張記憶装置における物理アドレスが各々異なるアクセス領域を使用する場合において、ミラー更新履歴情報について、格納に必要な領域の量、及び、更新頻度を削減することができる。その理由は、登録機能11が、ゲストOS20−iから拡張記憶装置3への書き込み要求が指定する論理アドレスをミラー更新履歴情報130に登録し、制御機能12が、ミラー更新履歴情報130に登録されている論理アドレスを、全ての論理ボリュームについて物理アドレスに変換したのち、当該物理アドレスについてミラーリングにおける同期処理を行うように拡張記憶装置3を制御するからである。
例えば、大規模なコンピュータシステムが多数の仮想マシンを実行する仮想化環境を構築する場合、このシステムは、個々の仮想マシンがファイルシステムとして使用する多数の論理ボリュームを構築する必要がある。このシステムがミラーリング機能を実装する場合、ミラー更新履歴情報は、通常は、書き込み先の物理アドレス、すなわち、書き込み先である論理ボリュームのオフセットアドレス、及び、当該オフセットアドレスを基準とした論理アドレスを関連付けた情報である。したがってこの場合、ミラー更新履歴情報の量、及び、ミラー更新履歴情報を更新する頻度は実行される仮想マシンの数とともに増加する。このため、ミラー更新履歴情報を格納する領域(エントリ数)が十分に確保できないシステムでは、多数の仮想マシンを実行した際に、ミラー更新履歴情報を格納する何れかエントリが空くまでデータを書き込む処理が待たされる状態が頻発することによって、実行性能が低下する問題がある。また、実行性能が低下することを回避するために、ミラー更新履歴情報を格納する大容量のエントリを確保した場合は、システムのコストが増加する問題がある。
本実施形態に係る拡張記憶制御システム1によれば、登録機能11がミラー更新履歴情報130のエントリに登録するのは、物理アドレスではなく、論理アドレスである。本実施形態のようにn個のゲストOSが稼働しているシステムでは、n個のゲストOSが拡張記憶として使用する領域である物理アドレス空間は互いに異なる。この場合、システムにおいて、1個の論理アドレスに対応する物理アドレスはn個である。すなわち、本実施形態に係る拡張記憶制御システム1では、物理アドレスをミラー更新履歴情報として登録する場合と比較して、必要となるエントリ数がn分の1となる。そして、制御機能12は、論理アドレスをn個の物理アドレスに変換したのち、拡張記憶装置3が当該物理アドレスについてミラーリングにおける同期処理を行うように制御する。これにより、本実施形態に係る拡張記憶制御システム1は、ミラー更新履歴情報を格納する領域の量を削減することができる。
本実施形態に係る拡張記憶制御システム1は、論理アドレスが等しいn個の物理アドレスに対する更新を1つのエントリによりまとめて管理する。すなわち、本実施形態に係るミラー更新履歴情報130は、論理アドレスが等しいn個の物理アドレスのうちの1つでも更新が行われた場合は、n個の物理アドレスについて更新が行われた可能性があることを示している。一般的に、ゲストOS20−1乃至20−nが備える機能は同等であり、ゲストOS20−1乃至20−nは、同一のレイアウト(イメージ)を備えている。この場合、ゲストOS20−1乃至20−nがアクセスする例えばメタデータのようなデータは、データの内容ごとに、それぞれ、同じ論理アドレスに配置されるので、ゲストOS20−1乃至20−nは、同じ論理アドレスにアクセスする傾向がある。本実施形態に係る登録機能11が、論理アドレスが等しいn個の物理アドレスに対してそれぞれ更新が発生した場合に行う処理は、当該論理アドレスをミラー更新履歴情報130に1回登録するのみである。したがって、本実施形態に係る拡張記憶制御システム1は、ミラー更新履歴情報を更新する頻度を削減することができる。
また、本実施形態に係るミラー更新履歴情報130は、登録機能11がエントリ1乃至mに対してアクセスする順番を示すエントリ管理情報132を含んでいる。登録機能11は何れかのエントリに登録された論理アドレスに対する書き込み処理が行われた場合に、当該エントリの順番が先頭になるようにエントリ管理情報132を更新する。登録機能11は、新たに論理アドレスを何れかのエントリに登録する際に、未使用のエントリが存在しない場合は、アクセスする順番が最後であるエントリに論理アドレスを登録する。この場合、アクセスする順番が最後であるエントリは、全てのエントリのうちで、最も長い時間にわたって、情報が更新されていないエントリである。すなわち、本実施形態に係る拡張記憶制御システム1は、未使用のエントリが存在しない場合に、システムに及ぼす影響が最小限になるように、ミラー更新履歴情報130を更新できる。
また、本実施形態に係るミラー更新履歴情報130は、エントリに登録された論理アドレスへの書き込み処理を実行中であるゲストOSの数を示すゲストOS使用数カウント値を含んでいる。登録機能11は、上述したアクセスする順番が最後であるエントリに対する論理アドレスの登録を、当該エントリに関するゲストOS使用数カウント値が「0」であるときに行う。これにより、本実施形態に係る拡張記憶制御システム1は、未使用のエントリが存在しない場合に、システムに及ぼす影響が最小限になるようにミラー更新履歴情報130を更新することを、より確実に行うことができる。
なお、本実施形態に係る拡張記憶制御システム1は、仮想化環境を構築することによって、複数のゲストOS20−1乃至20−nと拡張記憶制御機能10とを実行するホストサーバ装置2を備えた構成に限定されない。本実施形態に係る拡張記憶制御システム1は、例えば、複数の同等の機能を有する実マシンと拡張記憶制御装置とを備えたシステムであってもよい。この場合、複数の実マシン、及び、拡張記憶制御装置は、通信可能に接続され、複数の実マシンは、拡張記憶制御装置を介して拡張記憶装置3へのアクセスを行う
<第1の実施形態の変形例>
図7は、本願発明の第1の実施形態の変形例に係る拡張記憶制御システム4を概念的に示すブロック図である。以下の説明では、第1の実施形態と同様に動作する構成については、第1の実施形態と同じ番号を付与することにより、説明を省略する。
本変形例に係る拡張記憶制御システム4は、ホストサーバ装置5、及び、拡張記憶装置3を備えている。
ホストサーバ装置5は、第1の実施形態に係るホストサーバ装置2と同様に、仮想化環境を構築している。ホストサーバ装置5は、拡張記憶制御機能50、及び、n個(nは2以上の任意の整数)のゲストOS20−1乃至20−nを実行(実現)している。
図7に示す拡張記憶制御機能50は、登録機能51、制御機能52、及び、記憶機能53を含んでいる。登録機能51は、ゲストOS20−iから拡張記憶装置3に対する書き込み命令を入力されたときに、当該命令が含む論理アドレス、及び、ゲストOS20−iが拡張記憶装置3に対してアクセスする領域である論理ボリューム300−iを識別可能な識別子を関連付けて、ミラー更新履歴情報530に登録する。ミラー更新履歴情報530は、記憶機能53によって、ホストサーバ装置5が備えるメモリに格納されている。
本変形例に係るミラー更新履歴情報530の構成を、図8に例示する。図8に例示する通り、ミラー更新履歴情報530は、m個(mは1以上の任意の整数)のエントリ531−1乃至531−m(以降、本変形例の説明において、順に、エントリ1乃至mと略記する)、及び、エントリ管理情報132を含んでいる。
エントリ1乃至mには、登録機能51によって、ゲストOS20−iから発行された拡張記憶装置3に対する書き込み命令が含む論理アドレス、及び、ゲストOS20−iが拡張記憶装置3に対してアクセスする領域である論理ボリューム300−iを識別可能な識別子が関連付けられて登録される。登録機能51は、書き込み命令が含む論理アドレスをエントリ1乃至mと照合することによって、当該論理アドレスが既にエントリ1乃至mのいずれかに登録されているか否かを確認する。登録機能51は、当該論理アドレスが既に何れかのエントリに登録済であり、かつ、当該エントリに登録されている論理ボリュームが、当該書き込み命令がアクセスする論理ボリュームと異なる場合は、当該エントリに登録されている論理ボリュームを識別可能な識別子を削除する。登録機能51は、当該論理アドレスが既に何れかのエントリに登録済であり、かつ、当該エントリに登録されている論理ボリュームが、当該書き込み命令がアクセスする論理ボリュームと等しい場合は、当該エントリを更新しない。
登録機能51は、当該論理アドレスがエントリ1乃至mのいずれにも登録されておらず、かつ、エントリ1乃至mの少なくとも何れかが未使用であるエントリである場合、未使用であるエントリk(kは1乃至mの何れかの整数)に当該論理アドレス、及び、アクセス先である論理ボリュームを識別可能な識別子を登録する。登録機能51は、この際、第1の実施形態に係る登録機能11と同様に、エントリ管理情報132を更新する。
登録機能51は、当該論理アドレスがエントリ1乃至mのいずれにも登録されておらず、かつ、未使用であるエントリが存在しない場合、連結リスト形式によって示す順番が最後であるエントリl(lは1乃至mの何れかの整数)に、当該論理アドレス、及び、アクセス先である論理ボリュームを識別可能な識別子を、第1の実施形態に係る登録機能11と同様に登録する。
制御機能52は、第1の実施形態に係る制御機能12と同様に、ホストサーバ装置5が障害等を原因として正常に停止しなかったのちに再起動する際に、拡張記憶装置3によるミラーリングにおける同期処理を制御する。制御機能52は、第1の実施形態に係る制御機能12と同様に、ミラー更新履歴情報530を生成し、生成したミラー更新履歴情報530をホストサーバ装置5が備えるメモリに格納する。
制御機能52は、ミラー更新履歴情報530におけるエントリj(jは1乃至mの何れかの整数)に登録されている論理アドレスを、アドレス変換テーブル120を使用することによって物理アドレスに変換する。制御機能52は、エントリjに何れかの論理ボリュームを識別可能な識別子が登録されている場合は、その論理ボリュームについてのみ、論理アドレスを物理アドレスに変換する。制御機能52は、当該物理アドレスを拡張記憶装置3に入力する。拡張記憶装置3は、ストレージ30及び31の間で、制御機能52によって入力された当該物理アドレスに格納されているデータを一致させる処理を行う。
論理ボリュームを識別可能な識別子が登録されていないエントリjについて、制御機能52が行う処理は、第1の実施形態に係る制御機能12が行う処理と同様である。
次に図9のフローチャートを参照して、本変形例に係る拡張記憶制御システム4がデータを拡張記憶装置3に書き込む動作(処理)について詳細に説明する。ここでは、本変形例に係る拡張記憶制御システム4と、第1の実施形態に係る拡張記憶制御システム1との間で動作フローが異なる部分について、図5に示すフローチャートからの差分を示すことにより説明する。尚、図5に示すフローチャートを使用する部分については、第1の実施形態における図5に示すフローチャートの説明において、本変形例とは異なる番号が付与された構成を、本変形例における構成に読み替えるものとする。
図5に示すステップS105が終了したのち、登録機能51は、当該エントリに格納された論理ボリュームを識別可能な識別子が、「論理ボリューム300−i」であるか否かを確認する(ステップS301)。当該エントリに格納された論理ボリュームを識別可能な識別子が「論理ボリューム300−i」である場合(ステップS302でYes)、処理は図5に示すステップS105へ進む。当該エントリに格納された論理ボリュームを識別可能な識別子が「論理ボリューム300−i」でない場合(ステップS302でNo)、登録機能51は、当該エントリに格納された論理ボリュームを識別可能な識別子を削除し(ステップS303)、処理は図5に示すステップS105へ進む。
図5に示すステップS110が終了したのち、登録機能51は、当該未使用エントリに、「論理ボリューム300−i」を登録し(ステップS304)、処理は、図5に示すステップS111へ進む。
次に図10のフローチャートを参照して、本実施形態に係る拡張記憶制御システム4が拡張記憶装置3についてミラーリングにおける同期処理を行う動作(処理)について詳細に説明する。ここでは、本変形例に係る拡張記憶制御システム4と、第1の実施形態に係る拡張記憶制御システム1との間で動作フローが異なる部分について、図6に示すフローチャートからの差分を示すことにより説明する。尚、図6に示すフローチャートを使用する部分については、第1の実施形態における図6に示すフローチャートの説明において、本変形例とは異なる番号が付与された構成を、本変形例における構成に読み替えるものとする。
図6に示すステップS204でYesの場合、処理はステップS401へ進む。エントリjに論理ボリューム識別可能な識別子が登録されていない場合(ステップS401でNo)、処理は図6に示すステップS205へ進む。エントリjに論理ボリューム識別可能な識別子が登録されている場合(ステップS401でYes)、制御機能52は、ミラー更新履歴情報530におけるエントリjに登録されている論理アドレスを、登録されている論理ボリュームについて、物理アドレスに変換する(ステップS402)。拡張記憶装置3は、ストレージ30及び31の間で、当該物理アドレスに格納されたデータを一致させ(ステップS403)、処理は図6に示すステップS208へ進む。
本変形例に係る拡張記憶制御システム4は、複数の情報処理装置が、ミラーリング機能を備える拡張記憶装置における物理アドレスが各々異なるアクセス領域を使用する場合において、ミラー更新履歴情報について、格納に必要な領域の量、及び、更新頻度を削減することができる。その理由は、登録機能51が、ゲストOS20−iから拡張記憶装置3への書き込み要求が指定する論理アドレス及び論理ボリュームをミラー更新履歴情報530に登録し、制御機能52が、ミラー更新履歴情報530に登録されている論理アドレスを、登録されている論理アドレスごとに、全てあるいは何れかの論理ボリュームについて物理アドレスに変換したのち、当該物理アドレスについてミラーリングにおける同期処理を行うように拡張記憶装置3を制御するからである。
複数のゲストOSが、それぞれ個別の情報処理を行った結果として拡張記憶装置へ書き込み処理を行う場合、同一の論理アドレスに対して、書き込み処理を行ったゲストOSと書き込み処理を行っていないゲストOSとが混在することがある。したがって、第1の実施形態に係る拡張記憶制御システム1の様に、ミラー更新履歴情報に論理アドレスを登録する場合、当該論理アドレスから変換される複数の物理アドレスの中には、書き込み処理が行われていない物理アドレスが存在することがある。これにより、第1の実施形態に係る拡張記憶制御システム1は、本来ミラーリングにおける同期処理を行う必要が無い、書き込み処理が行われていない物理アドレスについても、この同期処理を行う場合がある。
本変形例に係る登録機能51は、ミラー更新履歴情報530におけるエントリ1乃至mに、ゲストOS20−iから拡張記憶装置3への書き込み要求が指定する論理アドレスに加えて、論理ボリュームを識別可能な識別子を登録する。登録機能51は、エントリに論理ボリュームを識別可能な識別子とともに登録されている論理アドレスに対して、当該論理ボリュームとは異なる論理ボリュームへの書き込み処理が発生した場合は、当該エントリに登録されている、論理ボリュームを識別可能な識別子を削除する。すなわち、本変形例に係る拡張記憶制御システム4は、特定の論理アドレスに対して、1つのゲストOSから書き込み処理が行われる場合は、アクセス先である論理ボリュームを識別可能な識別子を論理アドレスとともにエントリに登録し、2つ以上のゲストOSから書き込み処理が行われる場合は、論理アドレスのみをエントリに登録する。
本実施形態に係る制御機能52は、エントリに論理アドレスとともに論理ボリュームを識別可能な識別子が登録されている場合は、当該論理ボリュームに関して論理アドレスを物理アドレスに変換し、この物理アドレスについてミラーリングにおける同期処理を行うように拡張記憶装置3を制御する。制御機能52は、エントリに論理アドレスのみが登録されている場合は、第1の実施形態に係る制御機能12と同様に拡張記憶装置3を制御する。これにより本実施形態に係る拡張記憶制御システム4は、ミラー更新履歴情報について、格納に必要な領域の量、及び、更新頻度を削減するとともに、ミラーリングにおける同期処理を必要以上に行うことを回避できる。
<第2の実施形態>
図11は、第2の実施形態に係る拡張記憶制御装置60の構成を概念的に示すブロック図である。
本実施形態に係る情報処理装置70−1乃至70−n(nは2以上の任意の整数)は、ミラーリング機能を有する拡張記憶装置8における物理アドレスが各々異なるアクセス領域を使用する。
本実施形態に係る拡張記憶制御装置60は、登録部61、及び、制御部62を備えている。
登録部61は、いずれかの情報処理装置70−i(iは1乃至nの何れかの整数)が拡張記憶装置8に書き込み処理を行うときに指定する論理アドレスがミラー更新履歴情報630に登録されていない場合に、当該論理アドレスを前記ミラー更新履歴情報に登録する。ここで、論理アドレスは、上述したアクセス領域内のアドレスである。
制御部62は、ミラー更新履歴情報630に登録された論理アドレスを、複数のアクセス領域に関して物理アドレスに変換したのち、当該物理アドレスを拡張記憶装置8に入力する。制御部62は、当該物理アドレスについてのミラーリングにおける同期処理を行うよう拡張記憶装置8を制御する。
本実施形態に係る拡張記憶制御装置60は、複数の情報処理装置が、ミラーリング機能を備える拡張記憶装置における物理アドレスが各々異なるアクセス領域を使用する場合において、ミラー更新履歴情報について、格納に必要な領域の量、及び、更新頻度を削減することができる。その理由は、登録部61が、情報処理装置70−iから拡張記憶装置8への書き込み要求が指定する論理アドレスをミラー更新履歴情報630に登録し、制御部62が、ミラー更新履歴情報630に登録されている論理アドレスを、全てのアクセス領域について物理アドレスに変換したのち、当該物理アドレスについてミラーリングにおける同期処理を行うように拡張記憶装置8を制御するからである。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
1 拡張記憶制御システム
2 ホストサーバ装置
10 拡張記憶制御機能
100 ストレージドライバ
11 登録機能
12 制御機能
120 アドレス変換テーブル
13 記憶機能
130 ミラー更新履歴情報
131−1乃至131−m エントリ
132 エントリ管理情報
132−0 先頭ポインタ
132−1乃至132−m エントリ毎のエントリ管理情報
1320−j ゲストOS使用数カウント値
1321−j 次のエントリのポインタ
1322−j エントリjのポインタ
20−1乃至20−n ゲストOS
21−1 ファイルシステム
22−1 ストレージドライバ
3 拡張記憶装置
30及び31 ストレージ
300−0 拡張記憶装置の固有情報格納領域
300−1乃至300−n 論理ボリューム
301 アドレス変換テーブル
302 ミラー更新履歴情報
310−0 拡張記憶装置の固有情報格納領域
310−1乃至310−n 論理ボリューム
311 アドレス変換テーブル
5 ホストサーバ装置
50 拡張記憶制御機能
51 登録機能
52 制御機能
53 記憶機能
530 ミラー更新履歴情報
531−1乃至531−m エントリ
60 拡張記憶制御装置
61 登録部
62 制御部
630 ミラー更新履歴情報
70−1乃至70−n 情報処理装置
8 拡張記憶装置
901 CPU
902 ROM
903 RAM
904 ハードディスク(記憶装置)
905 通信インタフェース
906 バス
907 記録媒体
908 リーダライタ
909 入出力インタフェース

Claims (10)

  1. 複数の情報処理装置が、ミラーリング機能を有する拡張記憶装置における物理アドレスが各々異なるアクセス領域を使用する場合において、いずれかの前記情報処理装置が前記拡張記憶装置に書き込み処理を行うときに指定する、前記アクセス領域内のアドレスを表す論理アドレスがミラー更新履歴情報に登録されていない場合に、前記論理アドレスを前記ミラー更新履歴情報に登録する登録手段と、
    前記ミラー更新履歴情報に登録された前記論理アドレスを、複数の前記アクセス領域に関して前記物理アドレスに変換したのち、前記物理アドレスを前記拡張記憶装置に入力することによって、前記物理アドレスについてのミラーリングにおける同期処理を行うよう前記拡張記憶装置を制御する制御手段と、
    を備える拡張記憶制御装置。
  2. 前記登録手段は、前記アクセス領域を識別可能な識別子を、前記論理アドレスと関連付けて前記ミラー更新履歴情報に登録し、
    前記制御手段は、前記ミラー更新履歴情報に登録された前記論理アドレスを、関連付けられた前記アクセス領域に関して前記物理アドレスに変換したのち、当該物理アドレスを前記拡張記憶装置に入力することによって、当該物理アドレスについてのミラーリングにおける同期処理を行うよう前記拡張記憶装置を制御する、
    請求項1に記載の拡張記憶制御装置。
  3. 前記登録手段は、特定の前記アクセス領域を使用する特定の前記情報処理装置が前記拡張記憶装置に前記書き込み処理を行うときに指定する前記論理アドレスが、前記ミラー更新履歴情報に登録され、かつ、前記ミラー更新履歴情報において前記論理アドレスと関連付けられた前記識別子が、前記特定のアクセス領域を識別可能な識別子と異なる場合は、前記論理アドレスと関連付けられた前記識別子を前記ミラー更新履歴情報から削除し、
    前記制御手段は、前記ミラー更新履歴情報に登録された前記論理アドレスが、何れの前記アクセス領域を識別可能な識別子とも関連付けられていない場合は、全ての前記アクセス領域に関して前記物理アドレスに変換したのち、全ての前記物理アドレスを前記拡張記憶装置に入力する、
    請求項2に記載の拡張記憶制御装置。
  4. 前記ミラー更新履歴情報を前記論理アドレスごとにエントリに記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記登録手段は、前記論理アドレスが何れかの前記エントリに登録されているか否かを確認し、前記論理アドレスが前記エントリのうちのいずれにも登録されていない場合は、未使用の前記エントリに前記論理アドレスを登録する、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の拡張記憶制御装置。
  5. 前記記憶手段は、前記登録手段が前記エントリにアクセスする順番を示すエントリ管理情報を記憶し、
    前記登録手段は、特定の前記エントリにおいて、前記論理アドレスが一致した、あるいは、前記論理アドレスを新たに登録した場合、前記特定のエントリについて前記順番が先頭になるように前記エントリ管理情報を更新する、
    請求項4に記載の拡張記憶制御装置。
  6. 前記記憶手段は、前記エントリごとに、登録された前記論理アドレスに対する、何れかの前記情報処理装置による前記書き込み処理が実行中であることを示す前記エントリ管理情報を記憶し、
    前記登録手段は、前記論理アドレスが前記エントリの何れにも登録されておらず、かつ、未使用の前記エントリが存在しない場合は、前記順番が最後である前記エントリについて、前記エントリ管理情報が、前記書き込み処理を実行中である前記情報処理装置が存在しないことを示しているときに、当該エントリに前記論理アドレスを登録する、
    請求項5に記載の拡張記憶制御装置。
  7. 前記記憶手段は、前記エントリごとに、登録された前記論理アドレスに対する前記書き込み処理を開始した前記情報処理装置によって加算され、前記書き込み処理を終了した前記情報処理装置によって減算されるカウント値を示す前記エントリ管理情報を記憶する、 請求項6に記載の拡張記憶制御装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の拡張記憶制御装置と、
    前記複数の情報処理装置と、
    前記拡張記憶装置と、
    を備える拡張記憶制御システム。
  9. 第一の情報処理装置によって、
    複数の第二の情報処理装置が、ミラーリング機能を有する拡張記憶装置における物理アドレスが各々異なるアクセス領域を使用する場合において、いずれかの前記第二の情報処理装置が前記拡張記憶装置に書き込み処理を行うときに指定する、前記アクセス領域内のアドレスを表す論理アドレスがミラー更新履歴情報に登録されていない場合に、前記論理アドレスを前記ミラー更新履歴情報に登録し、
    前記ミラー更新履歴情報に登録された前記論理アドレスを、複数の前記アクセス領域に関して前記物理アドレスに変換したのち、前記物理アドレスを前記拡張記憶装置に入力することによって、前記物理アドレスについてのミラーリングにおける同期処理を行うよう前記拡張記憶装置を制御する、
    拡張記憶制御方法。
  10. 複数の情報処理装置が、ミラーリング機能を有する拡張記憶装置における物理アドレスが各々異なるアクセス領域を使用する場合において、いずれかの前記情報処理装置が前記拡張記憶装置に書き込み処理を行うときに指定する、前記アクセス領域内のアドレスを表す論理アドレスがミラー更新履歴情報に登録されていない場合に、前記論理アドレスを前記ミラー更新履歴情報に登録する登録機能と、
    前記ミラー更新履歴情報に登録された前記論理アドレスを、複数の前記アクセス領域に関して前記物理アドレスに変換したのち、前記物理アドレスを前記拡張記憶装置に入力することによって、前記物理アドレスについてのミラーリングにおける同期処理を行うよう前記拡張記憶装置を制御する制御機能と、
    をコンピュータに実現させる、拡張記憶制御プログラム。
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