JP6491611B2 - 電界強度測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電気光学効果を利用して電界強度の測定を行う測定技術に関する。
電界強度の測定方法には、電気光学効果を利用して電界強度の測定を行う手法がある。特許文献1および非特許文献1に開示された装置は、電界、磁界または/および圧力といった外界の物理量の変化に応じて光学特性が変化する電気光学結晶を備えており、この結晶内に、光を入射させ、その光の偏波状態の変化に基づいて上記外界の物理量の変化として電界強度を計測するように構成されている。
また、特許文献2に開示されたシステムは、プローブ光を伝送する偏波保持ファイバと、1/4波長板と、反射手段を有する電気光学結晶と、サーキュレータと、ビームスプリッタとを備える。このシステムでは、偏波保持ファイバを通過した光は、1/4波長板を介して電気光学結晶に入射した後に反射手段によって反射する。そして、その反射した戻り光は、入射時と同じ電気光学結晶内の経路を通って、サーキュレータおよびビームスプリッタを介して検出される。この特許文献2のシステムにおいても、上記特許文献1と同様に、電気光学結晶を通過した光の変化に応じて電界強度を測定している。
特許第4875835号 特開2010−14579号公報
都甲他2名、「より正確な電界計測を可能にする電気光学プローブ」、NTT技術ジャーナル、2006年6月、第21−24頁
上述した装置およびシステムは、金属材料を用いずに構成することが可能であり、測定したい電界または/および磁界の乱れを防止して電界強度を検出することできる。しかしながら、外気温度の変動に対する対策が不十分であるという問題があった。以下、詳細に説明する。
電気光学結晶では、印加される電界の強度により屈折率が変化する。この電気光学結晶に、特定の偏波状態で光が入射すると、印加された電界強度に応じて、結晶の複屈折率が変化するため、結晶内を通過する光の偏波状態は変化する。この様子は、非特許文献1の図2に模式的に示してある。このような、外部電界による偏波状態の変化は極めて小さいため、偏波状態の観測は極めて高い感度で行う必要がある。そのようにしなければ、ほぼ同じ形状の偏波状態しか観測できず、電界強度を決定できない。
下記表は、電気光学結晶の代表的な材料であるInPおよびZnTeの物理定数より、波長λ=1.55μm、および長さL=4000μmの結晶を通過したときの光の位相変化量の計算結果を示してある。
なお、下記表では、比較のため、電気光学効果を持たない光ファイバの材料である石英(Silica)についての計算結果も示してある。
Figure 0006491611
上記表において、n0=電界がないときの屈折率、Δφ=(2π/λ)・Δn・L、Δn(E)=(1/2)・n0 3・r・E、Δn(T)=(dn/dT)・T、λ=1.55μm、L=4000μmとする。
上記表において、InP結晶の場合、電気光学効果(ポッケルス効果)の係数は、1.3pm/Vである。3V/mの電界強度がある電界の中に、電気光学結晶を設けた場合を考えると、位相は、電界が無い場合に比べて、1×10-6[rad] 変化することになる。同様に、ZnTe結晶を用いても、位相は2倍程度に大きくなるが、それでも、位相の桁数は、InP結晶の場合と同じで、位相は1.9×10-6[rad]となる。2つの位相差は極めて小さく、これらの偏波状態をみた場合も、この位相変化に対応する偏波状態の違いを検出する必要がある。
一方、電気光学結晶が設けられる外気温度が、1℃変化した場合、InPでは位相は1.3[rad]、ZnTeでは2.6[rad]変化する。この量は、上述した電界効果により変化する場合に比べて、6桁も大きい。このような温度による位相変化は、結晶の複屈折率の温度の依存性によるものと考えられる。屈折率には異方性があり、これが偏波の変化量にも影響を及ぼす。
つまり、外部電界の変化により誘起される位相の変化(偏波状態の変化)に比べて、外気温の変化による位相の変化(偏波状態の変化)は、桁違いに大きくなることがわかる。
また、偏波保持ファイバとはいうものの、外部から加わる応力が変化すると、その偏波状態もまた変化する。非特許文献1に示されているとおり、フェルール内で、ファイバは、接着材等を用いて固定されるが、これらの固定時に、仮に接着材が不均一に付いたりすると、温度が変化したときに、その不均一部分での接着材の応力値が変わる。そのため、結晶に入射される光の偏波状態も変化し、結果、電界変動による偏波状態の変化を検出する以前に、入力状態も変化し得ることになる。
このような状態の下で特定の周波数の変化のみを検出する手法として、例えば、ロックイン検波をすることにより、外気温度の変動信号中、特定の電界変化による光の位相または偏波状態の変化を検出することは可能であるが、上記のように、外気温の変化により変化する量の極めて一部から、該当信号を取り出すことになる。
本発明は、このような状況下において鑑みてなされたものであり、測定時の温度が変化しても安定した測定を高精度に行うことができる電界強度測定方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、波長可変光源と、前記波長可変光源からの光を入射し、電気光学効果により屈折率が変わる被測定デバイスと、前記被測定デバイスの出力を測定する測定システムと、前記波長可変光源の波長を設定する波長設定システムとを含む電界計測システムによって、前記被測定デバイスに与えられる電界強度を測定する電界強度測定方法であって、前記波長設定システムにより、前記波長可変光源からの光の波長を変えながら、前記被測定デバイスの出力の光強度の極小点を判定するステップと、
前記光強度が極小点と判定された場合に、当該極小点のときの前記波長から予め所定量シフトされた波長の光により前記被測定デバイスに与えられる電界強度を測定するステップと、を含む。
ここで、前記所定量シフトされた波長は、前記測定される電界強度が極大点のときの波長としてもよい。
前記光強度の極小点を判定するステップでは、第1波長、当該第1波長の長波側の波長、および、当該第1波長の短波側の波長を用いて、判定するようにしてもよい。
前記被測定デバイスは、電気光学結晶であり、前記電気光学結晶は、結晶端面の反射率によりファブリペロー共振を生じるように構成するようにしてもよい。
本発明は、前記電気光学結晶と光結合されたレンズをさらに含むようにしてもよい。
本発明によれば、測定時の温度が変化しても安定した測定を高精度に行うことができる。
従来の電界検出装置の構成を示す図である。 電界検出装置において、波長とスペクトルの光強度との関係を示す図である。 第1実施形態の電界計測システムに用いられる電界検出装置の構成例を示す図である。 電界検出装置において、InP結晶を屈折率が1.46の接着材中に配置した場合のファブリペロー共振スペクトルの計算結果を示す図である。 図4に示した2つの曲線の差分に基づく感度の波長依存性の計算結果を示す図である。 R1(=R2)を変化させて計算したファブリペロー共振スペクトルの波長依存性を示す図である。 R1(=R2)を変化させ、電界強度500kV/mを印加した場合の感度の計算結果を示す図である。 作製したサンプルにおいて、一定の電界(5kV/m)を印加した場合の波長ごとのスペクトルおよび電界強度の測定結果を示す図である。 作製したサンプルにおいて、温度を変化させたときの光出力の測定結果を示す図である。 図9の測定結果に基づく感度曲線の温度依存性の測定結果を示す図である。 電界検出装置を用いた電界計測システムの構成例を示す図である。 図11の電界計測システムにおいて、スペクトルの極小値の場合の電界強度を計測するための方法の一例を示すフローチャートである。 電界検出装置の波長を動的に変化させた場合の信号変化の結果を示す図である。 電界検出装置の波長を動的に変化させた場合の波長を時系列に示した図である。 第2実施形態の電界計測システムに用いられるリング共振器の構成例を示す図である。 第2実施形態の電界計測システムにおいて、電界を印加する前のスペクトルの測定結果を示す図である。 第2実施形態の電界計測システムによって検出された電界強度の感度波長依存性を示す図である。 第2実施形態の電界計測システムによって得られた実測値と理論値とを示す図である。 第2実施形態の電界計測システムにおいて得られた出力を説明するための図である。
<第1実施形態>
以下、第1実施形態の後記電界計測システム1に用いられる電界検出装置10について説明する。先ず、この電界検出装置1に関連して、従来の電界検出装置100を図1〜図2を参照して説明する。
図1は、従来の電界検出装置100の構成を示す図である。この電界検出装置100は、非特許文献1に示してある。
図1に示す電界検出装置100では、光ファイバ101からの光は、コリメータレンズ102を介して、電気光学(EO: Electro-Optic)結晶103に入射される。なお、磁界を検出する場合は、電気光学結晶103に代えて、MO(Magnetic-Optic)結晶が採用される。
電気光学結晶103に入射された光は右端の誘電体反射膜103Aで反射し、反射した光は、元の入射経路を通ってコリメータレンズ102から出力される。図1において、無反射(AR:Anti-Reflection)コート103Bは通常、電気光学結晶103のコリメータレンズ102側の一端面に施される。
電界検出装置100では、電気光学結晶103に電界が印加されると、電気光学結晶103の屈折率が変化し、伝搬する光の位相が変化する。その位相は、偏波の回転量として検出されることが知られている(非特許文献1)。
電界検出装置100では、電気光学結晶103の一端面にARコート103Bが施されるが、これが施されない場合、電界検出感度が不安定になり得る。つまり、図2(a)のように電気光学結晶103内でファブリペロー共振が生じ、例えば図2(b)に一例を示すような波長スペクトルが生成される場合、スペクトルの光強度は、電気光学結晶103の長さおよび屈折率に基づいて決められる間隔で周期的に変動してしまうからである。
図2(c)は図2(b)に示した波長スペクトルの部分cを拡大した様子を示してある。図2(a)は図1に示した電界検出装置100の等価回路図を示してある。なお、図2(a)において、EOは電気光学結晶103に相当する回路、Iは電界検出装置100の光出力を示す。
電界検出装置100において、測定中の温度が変化すると、上述した光出力Iのスペクトル自体が、電気光学結晶103の屈折率の温度依存性によってシフトする。一方、この測定中に、電気光学結晶103に電界を与えて電気光学結晶103の屈折率を変化させると、位相が変化してスペクトルは変化するが、このスペクトルの変化が温度変化によるものか、電界印加によるものかの判別ができない。
そのために通常は、印加する電界の周波数のみを検波(ロックイン検出等)して、電界変化に基づくスペクトルの変化を検出する。しかしながら、上述した周波数のみを検波したとしても、あるプローブ波長(電界検出のための波長)で電界を検出すれば、スペクトルも変化するし、電界検出装置100に入射する光の絶対量が波長リップル(図2(b)〜(c))に応じて変化し、しかも感度も波長依存性を持つことから、スペクトルもシフトすることになる。
電界検出装置100において、図2(b)に示した波長リップルをなくすためには、上述したARコート103Bによって、スペクトルが可能な限りフラットになるようにする必要がある(図2(d)〜(e))。図2(d)はリップルのない理想的な光強度、図2(e)は図2(d)の一部を拡大した様子を示してある。
[電界検出装置の構成]
次に、本実施形態の電界検出装置1の構成について説明する。図3は、電界検出装置1の構成を示す図であって、(a)は電界検出装置1の概略構成、(b)はファイバ52,53をGRINレンズ60の中心oに対して対称となるように配置した様子、を示す。
図3(a)に示すように、電界検出装置1は、入力側のファイバ52と、出力側のファイバ53とを備える。この実施形態では、ファイバ52は、例えば、偏波保持ファイバの一つであるPANDA(Polarization maintaining AND Absorption reducing)ファイバであり、また、ファイバ53は、例えば、シングルモードファイバである。ファイバ52,53は、ガラスフェルール51に挿入されており、コリメータレンズとなるGRINレンズ60と光学的に接続されている。なお、GRINレンズ60は、主に半径方向に屈折率分布をもつ円筒状のレンズである。
樹脂54は、例えばUV(ultraviolet)硬化接着材であり、ファイバ52,53を固定するために用いられる。図3(b)に示すように、ファイバ52,53は、GRINレンズ60の中心oに対して対称となるように配置される。
電気光学結晶70は、例えばInP結晶である。図3において、電気光学結晶70とGRINレンズ60との間の反射率をR1とし、電気光学結晶70の反射端面の反射率をR2とする。この実施形態では、一例として、反射率R1,R2はともに54%となるように誘電体多層膜が形成される。なお、電気光学結晶70は、InP結晶に限らず、他の材料で形成するようにしてもよい。また、反射率R1,R2についても、例示した値に限らず、変更するようにしてもよい。
次に、電界検出装置1における電気光学結晶70の反射端面の反射率R1について説明する。
一般に、電界検出装置は、コリメートレンズと、それと光学的に接続される電気光学結晶とを備えるが、前述のとおり、一般的な電界検出装置100では、コリメートレンズ102と接続される側の電気光学結晶103の端面にはARコート103Bが施される。このARコート103Bが形成されなければ、検出感度が測定環境温度の変動により不安定になり得ることは前述したとおりである。
しかしながら、図3の本実施形態における電界検出装置1では、上述した一般的な電界検出装置100と異なり、電気光学結晶70内のファブリペロー共振を利用し、意図的に多重反射を発生させることにより、検出感度の向上を実現するようにしている。
図4は、電界検出装置1において、InP結晶70の屈折率n1を1.46に設定した場合のファブリペロー共振スペクトルの計算結果を示す図である。図4において、横軸はλ(波長)、縦軸はスペクトル(log表示)を示してある。
図4の例では、後述の式(1)、式(2)および式(9)に示すように、屈折率n0=3.169、および屈折率n1=1.46となるので、屈折率n1=1.46の接着材とInP結晶70(コートなし)との境界の反射率は、R=0.136、すなわち13.6%となる。このとき、InP結晶70の長さは、例えば2mmとする。
図3に示した電界検出装置1では、電気光学結晶70の一方の端面は、上記接着材を介してGRINレンズ60と接続され、他方の端面は、空気と接しているが、以下の説明では、説明の容易のため、電気光学結晶70の両端面が接着材に接しているものとして説明する。
先ず、この図4のスペクトルに関連して、様々な条件について説明する。以下は、上述した屈折率n1等の条件を示す。
n1=1.46 (1)
n0=3.169 (2)
λ=1.547〜1.548 (3)
dL=2000μm (4)
θ=0 (5)
r=1.5×10-12 (6)
n(E)=n0+1/2n03×r×E (7)
δ(λ,E)={4π×n(E)×dL×cos(θ)}/λ (8)
R=(n1−n0)2/(n1+n0)2 R=0.136 (9)
I(λ,E)=
(1−R)2/[(1−R)2+4R×{sin(δ(λ,E)/2}2] (10)
なお、n0は電界がないときの屈折率、dLは電気光学結晶103の長さ、θは電気光学結晶のファブリペロー共振を形成する結晶面に対する光の入射角度、rはこの結晶70の電気光学(EO)係数、δ(λ,E)は波長λで電界Eが印加されたときの位相変動量、I(λ,E)は波長λで電界Eが印加されたときの電気検出装置1の光出力、を示す。
上記式(1)〜(10)の条件下において、電気光学結晶70に例えば500kV/mの電界を印加した場合、図4の実線に示すようなスペクトルが得られる。さらに、より大きい電界を印加することによって、図4の実線に示したスペクトルがシフトして破線に示すようなスペクトルが得られる。これら2つのスペクトルの差分が、電界の印加により位相が変化し、最終的に光強度の変化として検出される。
図5は、図4に上記感度の波長依存性の計算結果を点線として加えて示してある。図5において、横軸は波長λ、縦軸は図4に示した2つのスペクトルの差分の計算結果(log表示)を示す。
図5に示すスペクトルにおいて、急峻に変化する点では感度は最大値となり、スペクトルが極大または極小となる場合には、感度がほとんど得られないことがわかる。
図6は、図4と同様の図であって、電気光学結晶70の反射率R1,R2がR1=R2となる場合の共振スペクトルの波長依存性の計算結果を示してある。図6に示す計算結果において、反射率Rを高くするにつれ(実線:13.6%→破線:27.2%→点線:54.4%)、ファブリペロー共振のスペクトルは、急峻になることがわかる。
図7は、R1(=R2)を変化させ、電気光学結晶70に例えば500kV/mの電界を印加した場合に計算した感度の計算結果を示してある。図7に示す計算結果において、反射率Rが高くなるにつれ(実線:13.6%→破線:27.2%→点線:54.4%)、感度は、高くなることがわかる。例えば図7の例では、反射率Rが54.4%の場合の感度は、反射率Rが13.6%の場合に比べて4倍程度高くなることがわかる。
なお、電気光学結晶70の長さを短くしたとしても、同様に検出感度は高くなる。例えば、電気光学結晶70の長さdL(=2000μm)を1/4に設定した場合、その感度は、長さdL=2000μmの場合に比べて4倍程度高くなる。これにより、分解能が向上し、電気光学結晶の部材コストが抑制できる。
従来の電界検出装置100では、感度は、電気光学結晶103の物理定数および長さのみによって決定されており、光の不安定となり得る反射特性(R1,R2)を形成することは避けられてきたが、本実施形態では必ずしもその必要はない。本実施形態の電界検出装置1では、電気光学結晶70の反射特性を利用することにより、より高い感度を実現するようにする。
なお、上述した反射率R1,R2が低すぎる場合、感度が低くなり、測定環境下において、温度変化に対し動作が不安定となる。そのため、反射率R1、R2は、前述の接着材を電気光学結晶70の両端面に備えると仮定したときの反射率R(=0.136)よりも高くするのが好ましい。
このことは、反射率R1を限りなくゼロに近づける従来の電気光学結晶103と異なる点である。さらに、電界測定環境下で温度変化に対する測定感度を向上させるために、本実施形態では、光強度の極小または極大を検出するようにしている。以下、詳述する。
図8は、実際に作製したサンプル(例えば、電気光学結晶70)に一定電界(例えば、5kV/m)を印加しながら、スペクトルおよび電界検出強度を各波長で測定した実験結果を示してある。
図8に示すように、電界検出強度(実線)が最大となるのは(B´)、ファブリペローの共振スペクトルの強度(点線)が急峻に変化する場合である。一方、電界検出強度が最小となるのは(A)、スペクトルが極大または極小となる場合である。
図9は、上述のサンプルおよび電界印加条件(例えば、5kV/m)において、温度を変化させながら共振スペクトルを測定した結果を示している。図9に示す結果から、温度がわずかに変化しただけでも、スペクトルはシフトすることがわかる。
図10は、図9に対応する感度曲線の温度依存性の測定結果を示している。図10に示した測定結果からでも、わずかに温度が変化する(23.0℃→23.5℃→24.0℃→24.5℃)と、感度がシフトしていることがわかる。このことは、あるプローブ波長で電界強度を観測した場合に測定環境の温度がわずかに変化しただけでも、電気光学結晶内のファブリペロー共振が生じると感度が変動し、結果、測定が不安定になることを意味する。
図10に示す測定結果において、スペクトルが極小となる点(例えば、図8の「A」)と、感度曲線が極大となる点(例えば、図8の「B´」)との間の波長のズレは、温度が変化したとしても一定間隔となる。例えば、図10の例では、点Aの波長と点B‘の波長は、0.003nm(後述する「shift」の値を参照)ずれている。このずれ幅(すなわち両者の相対位置)は、温度が変化したとしても変化しない。
上記ずれ幅は温度変化にかかわらず一定であることから、本実施形態の電界計測システム1では、スペクトルの極小点(上記A点)を常に監視し、その極小点の波長から所定量シフトさせた上記点B´の波長での電界強度を測定するようにしている。
図11は、かかる電界計測システム10の構成例を示す図である。
図11において、電界計測システム10は、波長可変光源(TLS: Tunable laser sources)2として、例えばC帯用のチューナブルレーザを用いる。波長可変光源2からファイバを介して伝搬するTE偏光は、変換器5でTM偏光に変換され、変換されたTM偏光が被試験デバイス(DUT: Device Under Test)3に入射される。この実施形態では、DUT3は、図3に示した電界検出装置1である。なお、波長可変光源2は、設定された波長(後述のλ0,λ0+Δλ,λ0−Δλ)を有する光を生成する。この波長は、コンピュータ(波長設定システム)8によって設定される。
なお、電界検出装置1には、昇圧コンバータ(UPC: UP Converter)8の出力電圧d1に伴って電界が与えられる。
ファンクションジェネレータ(FG: Function Generaor)9は、基準信号(例えば、周波数20.03kHz)d3を生成して、基準信号d3をロックインアンプ7に出力する。さらに、ファンクションジェネレータ9は、電圧信号d2を昇圧コンバータ8に出力する。
電圧信号d2を入力した昇圧コンバータ8は、電圧信号d2を昇圧(例えば100倍)して上述の出力信号d1を生成する。
DUT3としての電界検出装置1の出力は、シングルモードファイバを介して、パワーメータ(PM: Power Meter)4および光電変換装置(OEC: Optical Electrical Converter)6に入力する。光電変換装置6は、例えばフォトダイオード等である。
そして、光電変換装置6からの出力を増幅するロックインアンプ7は、基準信号d3に基づいて同期検出する。そのとき信号強度は、パワーメータ4により検出される。
なお、図11では、電界検出装置1からの出力は直接、光電変換装置6に入力する場合について示しているが、電界検出装置1に与えられる電界変化による位相変化量を偏波の回転として検出できる場合には、光電変換装置6の入力側に偏波分離素子(PBS: Polarizing Beam Splitter)を配置する。そして、偏波分離素子からの出力である横偏波成分および縦偏波成分をそれぞれ測定するようにしてもよい。この場合、2つの上記偏波成分をそれぞれ別のPDに入力し、両成分の差動出力を増幅して検出することで、2つのPDの雑音成分をキャンセルさせることができ、これにより、より高感度に測定することができる。
また、本実施形態の電界計測システム10は、コンピュータ8に接続し、後述する図12のアルゴリズムに従って測定を行っているが、専用の制御回路によって上記アルゴリズムの処理を行うようにしてもよい。
次に、この電界計測システム10によって実現される計測方法について、図11〜図12を参照して説明する。
図12は、電界計測システム10において、スペクトルが極小値のときの電界強度を計測するための方法の一例を示すフローチャートである。
図12において、波長可変光源2の波長λ0の初期値を設定し(ステップS1)、λ0,λ0+Δλ(λ0よりも長波側)およびλ0−Δλ(λ0よりも短波側)の場合の電界検出装置1の各光出力を測定する(ステップS2)。例えば、Δλ=0.001nmとする。なお、Δλの値は、電界検出装置1の透過光のスペクトル間隔であるFSR(Free Spectral Range)に対応して選択すればよく、おおむね、FSRの1/20〜1/50の波長間隔を選択するのが好ましい。
この場合、波長可変光源2にて、各波長(λ0,λ0+Δλ,λ0−Δλ)ごとに、TE偏光を生成し、DUT3としての電界検出装置1に、各波長のTM偏光を入射する。そして、ロックインアンプ7にて電界検出装置1の光出力が検出される。
上述の波長λ0の光出力が極小値か否かを判定し(ステップS3)、極小値の場合は、λ0の波長をシフトした(λ0+shift)の波長を設定する(ステップS4)。例えば、「shift」の値は予め設定されており、この実施形態では、「shift」=−0.03nmとする。この値は、前述のとおり、温度変化にかかわらずスペクトルの極小(A)と感度の極大(B´)との間のずれ幅に相当する。
一方、極小値ではない場合(ステップS3のNO)、ステップS2で測定した各波長での光出力のうち、最小の波長を新たな初期値λ0として設定し(ステップS7)、ステップS2へ移行する。
次に、ステップS4において設定した波長において、電界検出装置1に与えられる電界強度を同期検出により測定し(ステップS5)、ステップS6に進み、ステップS2へ移行する。
このようにして、プローブ波長λ0を変更しながら、上記電界強度を測定する。
上述した電界計測システム10の測定結果について、図13および図14を参照して説明する。
図13は、かかるプローブ波長λ0を動的に変更しながら測定した信号変化の結果(△印)を示してある。図14は、図13のときのプローブ波長λ0を示してある(△印)。
なお、図13に示す結果において、空調により室内がある程度の温度に保たれている状態での結果であるが、電界検出装置1の温度は調整されていない。図13および図14では、比較のため、波長を一定としたときに測定した結果も示してある(◆印)。
本実施形態の電界計測システム10において、スペクトルのボトム(A点)を常に監視し、そのときの波長から一定量シフトした波長(B´)のプローブ光として電界強度を測定すれば、変動が抑えらていることが確認できる。例えば、図13の例では、その変動は、-0.1dB〜+0.1dBに抑えられている。
なお、波長を変化させずに電界強度を測定する従来の方法の場合、所定の電界を電界検出装置100に印加しているにもかかわらず、検出感度が変動し(変動幅は最大1dB)、結果として、安定的に測定することができなかった。
以上説明したように、本実施形態の電界強度測定方法では、コンピュータ8により、波長可変光源2からの光の波長を変えながら、DUT3としての電界検出装置1の出力の光強度の極小点を判定し、光強度が極小点と判定された場合に、当該極小点のときの波長から予め所定量シフトされた波長(例えば、「λ0+shift」)のときの電界強度を測定する。ここで、極小点のときの波長から予め所定量シフトされた波長は、温度変化にかかわらず、測定される電界強度が最大となる波長である。これにより、測定時の温度が変化しても安定した測定を高精度に行うことができる。
また、本実施形態の電気光学結晶1は、スペクトルが急峻になる形状が得られる(例えば、図8参照)ように、結晶両面に形成される反射膜(接着材)の反射率R1,R2を調整している。この点で、ARコート103Bを形成する従来の電界検出装置100の場合よりも、感度を向上させることができるので、高感度な電界検出が実現される。なお、反射率R1,R2が低い場合は、感度を劣化させるだけでなく、環境温度に対しても測定値が不安定になるため、R1、R2の値としては、前述のとおり、反射率(R=0.136)よりも高くするのが好ましい。
<第2実施形態>
以上では、図3および図11を参照して、DUT3として電気光学結晶1を適用した場合について説明した。しかしながら、リング共振器を適用するようにしても、前述の実施形態と同様に電界感度を向上させることができる。
図15は、かかるリング共振器30の構成例を示す図であって、(a)はリング共振器30の平面図、(b)はリング共振器30の断面図を示す。
図15において、リング共振器30は、入力導波路31と、リング導波路32と、出力導波路33とを含む。
入力導波路31は、2x2カップラ34の入力I1に接続され、出力導波路33は、カップラ34の出力O1に接続されている。カップラ34の入力I2と出力O2は、リング導波路32を介して互いに接続されてリング部を構成している。この実施形態では、このリング部によって電界が検出される。
このリング共振器30は、以下の手順で作製することができる。
先ず、半絶縁性InP基板上に、バンドギャップが1.3μmとなるように組成調整されたInPと格子整合するInGaAsPからなる層をMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)にて成長させる。そして、1.5μm厚のInPを成長させる。
次に、標準的なリソグラフィー法および反応性イオンエッチングを用いて、図15(b)に示した断面構造のようになるよう3.8μmのエッチングを施す。その後、基板を劈開し、その端面に必要なARコートを施す。このとき、形成した導波路の幅は1.5μm幅とし、リング部の最少曲げ半径は、200μmとする。また、カップラ34として、例えばMMIカップラを用い、そのカップラの幅12μm、長さ125μmとする。なお、上記例示した設計値は変更してもよい。
なお、上記基板として、InP導波路を用いたが、電気光学効果を有する結晶であれば、これに限らず他の材料の結晶を適用するようにしてもよい(GaAs等)。
このようなリング共振器30についても、前述のファブリペロー共振器と同様に、急峻なスペクトルが得られる。
図16は、リング共振器30に電界を印加する前に測定したスペクトルの測定結果を示してある。このとき得られたFSRは、0.4nm(50GHz)である。
一般に、リング共振器のスペクトルの鋭さは、フィネスと呼ばれるFの表記で表される。このFが大きいほど、急峻なスペクトルとなる。換言すれば、わずかな電界が印加されたとしても、光強度の変化率が大きくなる(例えば、文献−(岡本勝就著、「光導波路の基礎」、コロナ社、1992年10月20日)参照)。
この場合、2×2カップラ34の結合率kを変化させれば、スペクトルの急峻な程度を調整することができる。
図17は、カップラ34の結合率kを変化させた場合に検出される電界強度の感度の波長依存性の計算結果を示している。図17において、横軸はλ(波長)、縦軸は検出感度を示す。
図17の例では、結合率kを0.5,0.4,0.3と調整することで、変調効率が大きくなることがわかる。
図18は、実際に作製したk=0.3付近のリング共振器30を用いて測定したスペクトルおよび電界検出感度を示している。なお、測定方法は、この実施形態においても第1実施形態で示したものと同一である。
図18の例では、スペクトルが、極大または極小となる位置で検出感度は最小となる。また、もっとも急峻にスペクトル変化する点で最大効率が得られていることがわかる。
このように、リング共振器30を用いたとしても、前述の電気光学結晶(ファブリペロー共振器)70と同様に、電界検出感度を向上させることができる。
また、この実施形態においても、温度変化に対する測定を安定させるために、図12に示した方法(ステップS1〜S7)と同様に波長を変えながら、検出感度を一定に保つようにしている。
図19は、所定の電界をリング共振器30に印加しながら、リング共振器30の裏面に対して、波長可変光源を用いて、プローブ波長λ0、ならびに、λ0から微小な波長変化(Δλ)の少なくても3点の透過光強度から、透過光強度の極小値(ないし極大値)を判定し、一定波長ずらした波長に現れる感度最大波長を探索する方法(以下、波長デザリング法)により随時変更した場合の感度の安定性を評価した結果を示している。図19が示すように、波長デザリングしている場合は感度が一定に保たれている(出力=0.00015(a.u.))ことがわかる。なお、比較のため、波長デザリングを実施せずに測定した結果も図19に示しているが、この場合の感度は時間の経過とともに、測定環境温度変化の影響を大きく受け、感度が変化し不安定になっている(出力=0.00002〜0.00016(a.u.))ことがわかる。
上述した波長デザリング法は、電界を検出する場合に、波長に応じて透過強度/反射強度が変化する特性を示す干渉計を用いて、電界印加による屈折率の変化を位相変化として検出する光回路であれば、前述の電気光学結晶としてのファブリペロー共振器のほか、リング共振器30でも有用である。あるいは、マッハチェンダー干渉計やマイケルソン干渉計等の干渉計を用いても同様に制御することで安定に測定ができる。
1 電界検出装置
2 波長可変光源
3 被測定デバイス
4 パワーメータ
7 ロックインアンプ
8 コンピュータ
9 ファンクションジェネレータ
10 電界計測システム
30 カプラ
60 レンズ
70 電気光学結晶
R1,R2 反射率

Claims (5)

  1. 波長可変光源と、前記波長可変光源からの光を入射し、電気光学効果により屈折率が変
    わる被測定デバイスと、前記被測定デバイスの出力を測定する測定システムと、前記波長
    可変光源の波長を設定する波長設定システムとを含む電界計測システムによって、前記被測定デバイスに与えられる電界強度を測定する電界強度測定方法であって、
    前記波長設定システムにより、前記波長可変光源からの光の波長を変えながら、前記被
    測定デバイスの出力の光強度の極小点を判定するステップと、
    前記光強度が極小点と判定された場合に、当該極小点のときの前記波長から予め所定量
    シフトされた波長の光により前記被測定デバイスに与えられる電界強度を測定するステッ
    プと、
    を含むことを特徴とする電界強度測定方法。
  2. 前記所定量シフトされた波長は、前記測定される電界強度が極大点のときの波長である
    ことを特徴とする請求項1に記載の電界強度測定方法。
  3. 前記光強度の極小点を判定するステップでは、第1波長、当該第1波長の長波側の波長
    、および、当該第1波長の短波側の波長を用いて、判定することを特徴とする請求項1に
    記載の電界強度測定方法。
  4. 前記被測定デバイスは、電気光学結晶であり、前記電気光学結晶は、結晶端面の反射率
    によりファブリペロー共振を生じるように構成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の電界強度測定方法。
  5. 前記電気光学結晶と光結合されたレンズをさらに含むことを特徴とする請求項に記載の電界強度測定方法。
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