JP6489207B2 - 通信システム - Google Patents

通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP6489207B2
JP6489207B2 JP2017510799A JP2017510799A JP6489207B2 JP 6489207 B2 JP6489207 B2 JP 6489207B2 JP 2017510799 A JP2017510799 A JP 2017510799A JP 2017510799 A JP2017510799 A JP 2017510799A JP 6489207 B2 JP6489207 B2 JP 6489207B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
communication
bearer
data packet
time information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017510799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017519464A (ja
Inventor
シャーマ,ヴィヴェック
アーノット,ロバート
尚 二木
尚 二木
チェン,ユーホワ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Publication of JP2017519464A publication Critical patent/JP2017519464A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6489207B2 publication Critical patent/JP6489207B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W84/00Network topologies
    • H04W84/02Hierarchically pre-organised networks, e.g. paging networks, cellular networks, WLAN [Wireless Local Area Network] or WLL [Wireless Local Loop]
    • H04W84/04Large scale networks; Deep hierarchical networks
    • H04W84/042Public Land Mobile systems, e.g. cellular systems
    • H04W84/045Public Land Mobile systems, e.g. cellular systems using private Base Stations, e.g. femto Base Stations, home Node B
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L43/00Arrangements for monitoring or testing data switching networks
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L43/00Arrangements for monitoring or testing data switching networks
    • H04L43/08Monitoring or testing based on specific metrics, e.g. QoS, energy consumption or environmental parameters
    • H04L43/0852Delays
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W28/00Network traffic management; Network resource management
    • H04W28/02Traffic management, e.g. flow control or congestion control
    • H04W28/08Load balancing or load distribution
    • H04W28/086Load balancing or load distribution among access entities
    • H04W28/0861Load balancing or load distribution among access entities between base stations
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/50Allocation or scheduling criteria for wireless resources
    • H04W72/54Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on quality criteria
    • H04W72/542Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on quality criteria using measured or perceived quality
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W76/00Connection management
    • H04W76/10Connection setup
    • H04W76/11Allocation or use of connection identifiers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W76/00Connection management
    • H04W76/10Connection setup
    • H04W76/15Setup of multiple wireless link connections
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/08Access point devices
    • H04W88/10Access point devices adapted for operation in multiple networks, e.g. multi-mode access points

Description

本発明は、移動通信デバイス又は固定通信デバイスに通信サービスを提供する通信システム及びその構成要素に関する。本発明は、限定ではないが特に、関連する第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)規格文書において現在規定されているようなロングタームエボリューション(LTE)アドバンストシステムにおける、複数の基地局を介した接続に関する。
セルラ通信ネットワークにおいて、ユーザ機器(UE)(移動電話機、移動デバイス、移動端末等)は、基地局を介して他のユーザ機器及び/又は遠隔サーバと通信することができる。LTEシステムは、発展型ユニバーサル陸上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)と、発展型パケットコア(EPC)ネットワーク(又は単に「コアネットワーク」)とを含む。E−UTRANは、ユーザプレーン(例えば、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)、無線リンク制御(RLC)、メディアアクセス制御(MAC)及び物理(PHY)層)及び制御プレーン(例えば、無線リソース制御(RRC))の双方のプロトコル終端をUEに向けて提供する幾つかの基地局(「eNB」)を含む。
通信ネットワークにおける近年の発展によって、ピコeNB、フェムトeNB、ホームeNB(HeNB)等の低電力ノード(LPN)によって運用される、いわゆる「スモール」セルの展開の増加が見られる。これらのセルは、より高い電力の(通常の)マクロ基地局によって運用される、既存のマクロセルよりも小さなカバレッジエリアを有する。幾つかの異なるセルタイプを備えるネットワーク、例えば、マクロセル及びフェムトセルを備えるネットワークは、異種ネットワーク、すなわちHetNetと呼ばれる。以下の説明において、基地局という用語は、任意のそのようなマクロ基地局又はLPNを指すのに用いられる。
関連技術では、移動電話機は、(関連付けられた無線リンクを用いて)1つの基地局を介して通信するように構成されている。しかしながら、E−UTRA及びE−UTRANのためのスモールセル高度化に関する研究(3GPP技術報告書(TR)第36.842号、この内容は、引用することにより本明細書の一部をなす)において、いわゆる「二重接続」機能が、例えば、ユーザ機器の高データレートのカバレッジ、一時的なネットワーク展開、セルエッジスループットを改善し、及び/又はシステムスループットを高めるために導入された。この二重接続の特徴は、適合した移動電話機(及び他のユーザ機器)が複数のネットワークポイントと実質的に同時に通信する技法を確立している。具体的には、この「二重接続」機能は、所与の移動電話機(RRC_CONNECTEDモードで動作する)が少なくとも2つの異なるネットワークポイント(例えば、2つ以上の基地局)によって提供される無線リソースを消費する動作モードを指す。通常、二重接続機能に関与するネットワークポイントのうちの一方はマクロ基地局であり、他方のネットワークポイント(又は複数のネットワークポイント)は低電力ノード(又は複数の低電力ノード)から成る。
移動電話機用の二重接続の提供に関与する各ネットワークポイントは、それぞれ異なる役割を仮定することができる。ネットワークポイントのうちの1つは、マスタ基地局(MeNB)と呼ばれてよく、他のネットワークポイントのそれぞれ1つは、セカンダリ基地局(SeNB)と呼ばれてよい。通常、二重接続の提供に関与する様々なセカンダリ基地局が、いわゆる非理想的バックホールを介して(MeNB、したがって、コアネットワークに)結合されている。さらに、二重接続のシナリオでは、基地局のうちの一方(MeNB)は、他方の基地局もユーザプレーン通信のためにコアネットワーク(例えば、サービングゲートウェイ)に接続されているか否かを問わず、関連したインターフェース(例えば、S1インターフェース)を介して制御プレーンシグナリングをコアネットワークにルーティングする。
MeNB/SeNBの役割は、必ずしも各基地局の能力/タイプ(例えば、電力クラス)に依存せず、(同じ基地局を用いているときであっても)移動電話機が異なれば異なってよい。
二重接続機能によれば、移動電話機の無線(通信)ベアラ(ら)と基地局との間のマッピングは、以下のように実現されてよい。
−MeNBのみによってサービングされる無線ベアラ(MeNB固有ベアラ);
−SeNBのみによってサービングされる無線ベアラ(SeNB固有ベアラ);及び、
−MeNB及びSeNBによってサービングされる無線ベアラ(スプリットベアラ)。
3GPP技術仕様書(TS)36.314は、基地局によって実行されてよい、幾つかのレイヤ2(L2)測定を定義している。そのような測定は、例えば、以下のうちの1つ又は複数を含む。
−物理リソースブロック(PRB)使用量の測定(すなわち、時間リソース及び周波数リソースの使用量を測定する);
−受信されたランダムアクセスプリアンブルの測定;
−アクティブなUEの数の測定;
−パケット遅延の測定;
−データ損失の測定(すなわち、輻輳、トラフィック管理等に起因して廃棄されるデータパケットを測定する);及び、
−スケジューリングされたインターネットプロトコル(IP)スループットの測定。
基地局は、当該基地局のPDCPエンティティによって提供される適切な「到達」時点測定値(又は「タイムスタンプ」)(例えば、特定のデータパケットが上位レイヤからPDCPレイヤにおいて受信された時点を指定する)と、当該基地局のMACエンティティによって提供される「受信」時点測定値(又は「タイムスタンプ」)(例えば、特定のデータパケットがUEによる受信に成功したことを確認された時点を指定する)とに基づいて、ダウンリンクパケット遅延を計算することができる。このパケット遅延は、単一のパケットについて(例えば、その単一のパケットに関連付けられた2つのタイムスタンプの間の時間差として)計算されてよく、平均値(例えば、幾つかのデータパケットにわたる到達タイムスタンプ及び受信タイムスタンプのそれぞれのペア間の時間差の和)として計算され得る。
本発明者らは、スプリットベアラのシナリオにおいて、(同じベアラ又は異なるベアラの)PDCP機能及びMAC機能が異なる基地局に存在するとき、基地局(MeNB及びSeNBの双方)によってパケット遅延測定を実行することに困難が生じることに気付いた。
具体的に言えば、(所与のベアラの)PDCP機能及びMAC機能は、異なる基地局に存在してもよい(例えば、PDCP機能はMeNBに存在してもよく、MAC機能(の少なくとも一部分)はSeNBに存在してもよいが、MAC機能の一部分はMeNBに存在してもよい)ので、パケット遅延測定値を計算して報告することが不可能な場合がある。より詳細に言えば、ダウンリンクパケット遅延の計算は、PDCPレイヤ及びMACレイヤの双方によって提供される入力(例えば、それぞれのタイムスタンプ)に基づいているので、これらのレイヤが(スプリットベアラの)異なる基地局によって提供されるとき、パケット遅延測定値を計算して報告することが不可能な場合がある。
さらに、パケット遅延の計算が、異なる通信ベアラに属する複数のデータパケットのそれぞれのパケット遅延を平均することに基づいているとき、この計算は、非スプリットベアラのタイムスタンプペアしか用いることができず、このため、スプリットベアラの実際のパケット遅延の正確な状況を与えない場合がある(パケット遅延は、非スプリットベアラの場合、単一の基地局ではなく少なくとも2つの基地局の関与に起因してほぼ確実に大きくなる)。
したがって、本発明の好ましい実施の形態は、上記問題のうちの少なくとも1つを克服するか又は少なくとも部分的に軽減する方法及び装置を提供することを目的とする。
一つの態様において、本発明は、第1の基地局及び前記第2の基地局を備え、コアネットワークとユーザ通信デバイスとの間の通信ベアラが前記第1の基地局及び前記第2の基地局を介して提供される、二重接続構成の一部分として動作するように構成された、基地局装置であって、前記第1の基地局と前記第2の基地局との間の基地局対基地局インターフェースを通じて通信リンクを介して前記ユーザ通信デバイスとの前記通信ベアラを確立する手段を備え、前記通信ベアラは、第1の処理が実行される、前記第1の基地局及び前記第2の基地局のうちの一方における第1の部分と、第2の処理が実行される、前記第1の基地局及び前記第2の基地局のうちの他方における第2の部分と、を備え、i)前記第1の処理が、前記通信ベアラを用いて通信されたデータパケットについて、前記第1の基地局及び前記第2の基地局のうちの前記一方において開始した時刻を表す第1の時刻情報と、ii)前記通信ベアラを用いて通信された前記データパケットの少なくとも一部分が、前記ユーザ通信デバイスによって、前記第1の基地局及び前記第2の基地局のうちの前記他方において肯定応答された時刻を表す第2の時刻情報と、を取得する手段と;前記取得された第1の時刻情報及び第2の時刻情報に基づいて、パケット遅延を決定する手段と、を備える、基地局装置を提供する。
一つの態様において、本発明は、基地局であって、コアネットワークとユーザ通信デバイスとの間の通信ベアラが前記基地局及び更なる基地局を介して提供される二重接続構成の一部分として動作するように構成された、基地局において、該基地局と前記更なる基地局との間の基地局対基地局インターフェースを通じて通信リンクを介して前記ユーザ通信デバイスとの前記通信ベアラを確立する手段を備え、前記通信ベアラは、第1の処理が実行される、該基地局及び前記更なる基地局のうちの一方における第1の部分と、第2の処理が実行される、該基地局及び前記更なる基地局のうちの他方における第2の部分と、を備え、i)前記第1の処理が、前記通信ベアラを用いて通信されたデータパケットについて、該基地局及び前記更なる基地局のうちの前記一方において開始した時刻を表す第1の時刻情報と、ii)前記通信ベアラを用いて通信された前記データパケットの少なくとも一部分が、前記ユーザ通信デバイスによって、該基地局及び前記更なる基地局のうちの前記他方において肯定応答された時刻を表す第2の時刻情報と、を取得する手段と;前記取得された第1の時刻情報及び第2の時刻情報に基づいて、パケット遅延を決定する手段と、を備える、基地局を提供する。
一つの態様において、本発明は、マスタ基地局であって、コアネットワークとユーザ通信デバイスとの間の通信ベアラが前記マスタ基地局及びセカンダリ基地局を介して提供される二重接続構成の一部分として動作するように構成された、マスタ基地局において、該マスタ基地局と前記セカンダリ基地局との間の基地局対基地局インターフェースを通じて通信リンクを介して前記ユーザ通信デバイスとの前記通信ベアラを確立する手段を備え、前記通信ベアラは、第1の(たとえば、PDCP)処理が実行される、該マスタ基地局における第1の(たとえば、PDCP)部分と、第2の(たとえば、MAC)処理が実行される、該マスタ基地局における第2の(たとえば、MAC)部分と、更なる(たとえば、MAC)処理が実行される、前記セカンダリ基地局における更なる(たとえば、MAC)部分と、を備える、マスタ基地局を提供する。マスタ基地局、i)前記第1の処理が、前記通信ベアラを用いて通信されたデータパケットについて、該マスタ基地局において開始した時刻を表す第1の時刻情報と、ii)前記通信ベアラを用いて通信された前記データパケットの少なくとも一部分が、前記ユーザ通信デバイスによって、該マスタ基地局において肯定応答された時刻を表す第2の時刻情報と、を取得する手段と;前記取得された第1の時刻情報及び第2の時刻情報に基づいて、前記第2の部分及び前記更なる部分の双方を介した通信のパケット遅延を決定する手段と、を備える。
一つの態様において、本発明は、複数の通信ベアラがコアネットワークとユーザ通信デバイスとの間に提供される二重接続構成の一部分として動作するように構成されたマスタ基地局であって、該マスタ基地局とセカンダリ基地局との間の基地局対基地局インターフェースを通じた通信リンクを介した前記ユーザ通信デバイスとの第1の通信ベアラと、 該マスタ基地局と前記セカンダリ基地局との間の基地局対基地局インターフェースを通じた通信リンクを介さない前記ユーザ通信デバイスとの第2の通信ベアラと、を確立する手段と;データパケットが前記第1の通信ベアラを介して通信されるのか又は前記第2の通信ベアラ介して通信されるのかを識別する手段と;データパケットが前記第2の通信ベアラを介して通信されると前記識別する手段によって識別されたとき、i)前記第2の通信ベアラを介して通信された前記データパケットについて処理が開始した時刻を表す第1の時刻情報と、ii)前記第2の通信ベアラを介して通信された前記データパケットの少なくとも一部分が前記ユーザ通信デバイスによって該マスタ基地局において肯定応答された時刻を表す第2の時刻情報と、を取得する手段と;データパケットが前記第2の通信ベアラを介して通信されると前記識別する手段によって識別されたとき、前記データパケットのパケット遅延を、前記取得された第1の時刻情報及び第2の時刻情報に基づいて決定する手段と;を備え、前記決定する手段は、データパケットが前記第1の通信ベアラを介して通信されると前記識別する手段によって識別されたとき、前記第1の通信ベアラを介して通信された前記データパケットのパケット遅延を決定することなく、前記第1の通信ベアラを介して通信された前記データパケットを無視するように動作可能である、マスタ基地局を提供する。
一つの態様において、本発明は、上述した基地局装置と、ユーザ通信デバイスとを備えるシステムを提供する。
本発明は、開示される全ての方法の場合に、対応する機器において実行するための対応するコンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品、機器自体(ユーザ機器、ノード又はその構成要素)及び機器を更新する方法を提供する。
本明細書(特許請求の範囲を含む)において開示され、及び/又は図面において示される各特徴は、開示され、及び/又は図示される任意の他の特徴から独立して(又はそれらと組み合わせて)本発明に組み込まれる場合がある。詳細には、限定はしないが、特定の独立請求項に従属する請求項のうちのいずれかの特徴は、任意の組み合わせにおいて又は個々に、その独立請求項に取り込まれる場合がある。
次に、本発明の実施形態を、単に例として、添付の図面を参照しながら説明する。
本発明が適用可能なタイプの移動遠距離通信システムを概略的に示す図である。 図1に示されたシステムの一部分を形成する移動電話機の主な構成要素を示すブロック図である。 図1に示されたシステムの一部分を形成するマスタ基地局の主な構成要素を示すブロック図である。 図1に示されたシステムの一部分を形成するセカンダリ基地局の主な構成要素を示すブロック図である。 ベアラスプリット構成が実施されているときに図1に示すシステムにおいてパケット遅延を導出することができる例示的な方法を示す図である。 ベアラスプリット構成が実施されているときに図1に示すシステムにおいてパケット遅延を導出することができる例示的な方法を示す図である。 ベアラスプリット構成が実施されているときに図1に示すシステムにおいてパケット遅延を導出することができる例示的な方法を示す図である。 ベアラスプリット構成が実施されているときに図1に示すシステムにおいてパケット遅延を導出することができる例示的な方法を示す図である。
概観
図1は、基地局5−1及び5−2を介してサービングされる移動電話機3(又は他の準拠しているユーザ機器)を備える移動(セルラ)遠距離通信システム1を概略的に示している。当業者であれば、図1には説明の目的で1つの移動電話機3及び2つの基地局5が示されているが、システムは実装時に通常、他の基地局及び移動電話機を含むことを理解するであろう。
移動電話機3のユーザは、基地局5及びコアネットワーク7を介して他のユーザ及び/又はリモートサーバと通信することができる。コアネットワーク7は、とりわけ、モビリティ管理エンティティ(MME)11と、サービングゲートウェイ(S−GW)13と、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P−GW)15とを備える。
MME11は、移動電話機3の全体的な移動態様を管理し、移動電話機が通信システムによってカバーされる地理的エリア内を移動しているとき(及び/又は移動電話機3が通信システムの基地局間でハンドオーバされるとき)、移動電話機3との接続が維持されることを確保する。MME11は、移動電話機3用の制御プレーンシグナリングもハンドリングし、移動電話機3と関連した様々なベアラ(例えば、発展型パケットシステム(EPS)ベアラ及び/又は無線ベアラ等)も、例えば、そのようなベアラが提供される際に介するS−GW13及びP−GW15(及び/又は場合によっては他のネットワークノード)を制御することによって管理する。
S−GW13は、関連した通信ベアラ(例えば、EPSベアラ)上でユーザプレーンデータを送受信する、移動電話機3とコアネットワーク7との間の(基地局5−1を介した)接続を提供する。この通信ベアラは、通常、P−GW15において終端するが、この通信ベアラは、多くの場合、P−GW15とコアネットワーク7の外部の通信エンドポイントとの間の外部のベアラ(例えば、別のEPSベアラ等)によっても補完される。S−GW13の機能及びP−GW15の機能は、別々のエンティティとして示されているが、単一のゲートウェイ要素において実施することができることが理解されるであろう。
当業者によって理解されるように、各基地局5は、移動電話3とそれぞれのサービング基地局5との間に提供された1つ又は複数の適した通信リンク(例えば、無線リンク)を用いて、基地局5と移動電話3との間で通信を行うことができる、1つ又は複数の基地局セル(図示せず)を運用する。上記通信リンクのそれぞれは、1つ又は複数の関連した搬送波(F1、F2)上で搬送されてよい。
このシステムでは、(例えば、3GPP TR36.842に仕様化されているように)適切に構成された単数又は複数の通信ベアラを用いて、二重接続サービスを適合したユーザ機器(移動電話機3等)に提供することができる。したがって、基地局のうちの一方は、マスタ基地局(MeNB)5−1として構成され、他方の基地局は、セカンダリ基地局(SeNB)5−2として構成される。これらの基地局5は、適切な通信インターフェース(例えば、「X2」インターフェース)を介して互いに接続されている。
MeNB5−1は、S−GW13を介したユーザプレーン(「S1−U」)通信と、MME11との制御プレーン(「S1−MME」)通信との双方を提供するために、S1インターフェースを介してコアネットワーク7に接続されている。SeNB5−2のバックホール通信は、基地局5間のインターフェースを備える非理想的バックホールを介してルーティングされる。図1には示されていないが、SeNB5−2は、直接又は外部のネットワーク20を介したその通信ベアラのうちの少なくとも幾つか(例えば、任意のSeNB固有ベアラ及び/又は通常のベアラ)について、(MeNB5−1以外を介した)コアネットワーク7とのユーザプレーン(「S1−U」)接続も有してもよい。
移動電話機3は、例えば、異なるサービスには異なる送信優先度を提供するために、複数の通信ベアラ(例えば、音声用の第1の通信ベアラ、ビデオ用の第2の通信ベアラ、インターネットデータ用の第3の通信ベアラ等)を用いて構成されてよい。各通信ベアラ(及びそれらの通信ベアラ上で送信される各データパケット)は、そのような通信ベアラがMeNB5−1を介して提供されるのか、SeNB5−2を介して提供されるのか、又は双方を介して提供されるのかを問わず、適切な送信優先度を満たすことができることを確保するために、QCI値等の適切なQoS識別子に関連付けられている。移動電話機3の通信ベアラのうちの1つに関連付けられたデータは、同じ無線リンク/搬送波上で送信されてよい(ただし、異なるベアラのデータは、異なる無線リンク/搬送波上で送信されてよい)。
このシステムでは、基地局5−1、5−2(及び移動電話機3)は、スプリットベアラ、すなわち、移動電話機3用のユーザプレーンデータを通信するためのMeNB5−1及びSeNB5−2の双方を介してサービングされる通信ベアラ、を用いて二重接続を提供するように構成されている。そのようなスプリットベアラのセットアップは、適切な場合には、MeNB5−1によって開始されてよい。この二重接続サービスの一部分として、この例では、スプリットベアラ用のPDCP機能はMeNB5−1によって提供され、スプリットベアラ用のMAC機能はSeNB5−2(又はMeNB5−1及びSeNB5−2の双方)によって提供される。このため、ダウンリンクデータパケットが(コアネットワーク7から)MeNB5−1によって受信されると、MeNB5−1は、このデータパケットの適切なPDCP処理を実行し、MeNB5−1は、このデータパケットをMeNB5−1の下位レイヤ及びSeNB5−2の双方に(それらの間に設けられたX2インターフェースを通じて)渡す。SeNB5−2は、当該SeNB5−2のPDCPレイヤ(もしあれば)を関与させることなく、MeNB5−1からデータパケットを受信し、このデータパケットをRLCレイヤに渡し、このデータパケットは、その後、このRLCレイヤからSeNB5−2のMACレイヤに渡される。最後に、このデータパケットは、PHYレイヤを用いて移動電話機3に送信される。したがって、各データパケットは、適切な基地局レイヤ(PDCPレイヤ、RLCレイヤ、MACレイヤ、及びPHYレイヤ)によって処理されるが、このスプリットベアラシナリオでは、異なるレイヤが異なる基地局5−1、5−2によって提供される。
有利には、基地局5−1、5−2は、スプリットベアラ(ら)用のパケット遅延測定を実行するようにも構成されている。これを特に効率的かつ効果的な方法でどのように達成することができるのかについては、幾つかの例を本明細書で開示する。
1つの例では、SeNB5−2は、移動電話機3による特定のデータパケットの受信に関連付けられた時刻(例えば、MACタイムスタンプ)を識別する情報を(X2インターフェースを介して)MeNB5−1に提供するように構成されている。SeNB5−2のMAC「受信」タイムスタンプ情報と、(MeNB5−1のPDCPレイヤによって提供される)そのパケットに対応する「到達」タイムスタンプ情報とを用いて、又は複数のデータパケットに関連付けられたそれぞれの遅延をそれらのそれぞれのタイムスタンプペアに基づいて平均することによって、MeNB5−1は、スプリットベアラを用いてデータパケットを通信することに起因する遅延を算定することができる。
上記例の軽微な変更形態では、SeNB5−2が移動電話機3によって受信されたデータパケットのMACタイムスタンプを提供するのではなく、MeNB5−1は、SeNB5−2に転送する各データパケットに関連付けられたそれ自身のPDCP到達タイムスタンプを含むように構成されている。したがって、この場合、SeNB5−2が、スプリットベアラを用いてデータパケットを通信することに起因した遅延を、その特定のデータパケットに関連付けられたMeNB5−1のPDCPタイムスタンプ情報及びSeNB5−2自身のMACタイムスタンプ情報に基づいて(又は複数のデータパケットに関連付けられたそれぞれの遅延を平均することによって)算定することができる。
別の例では、SeNB5−2は、関連付けられたPDCPタイムスタンプをMeNB5−1から受信しなくても、スプリットベアラ用のパケット遅延を算定するように構成されてもよい。具体的に言えば、SeNB5−2は、PDCPレイヤのタイムスタンプの代わりに、それ自身のRLCレイヤによって生成されたタイムスタンプ(例えば、データパケットがRLC上位サービスアクセスポイント(SAP)において受信された時刻を示す)を用いるように構成されてよい。有利には、この変更された計算は、SeNB5−2によるデータパケットの処理に起因した遅延のより正確な表現を与えるだろう。なぜならば、この計算は、X2インターフェースによって導入されるあらゆる付加的な遅延及び/又はマスタ基地局5−1によって導入されるあらゆる遅延を除外するからである。SeNB5−2は、適切な場合には、この変更された計算の結果を(X2インターフェースを通じて)MeNB5−1に報告するように構成されてよいことが理解されるであろう。
更に別の例では、基地局5−1、5−2はそれぞれ、「合成」パケット遅延値の異なるそれぞれの部分を提供するように構成されている。この異なるそれぞれの部分は、以下のものから成る。
i)MeNB5−1によって導出される1つの部分であって、コアネットワーク7からのMeNB5−1のPDCPレイヤによる(例えば、PDCP上位SAPにおける)データパケットの受信と、(例えば、MeNB5−1のX2 SAPにおいてそのデータパケットについてSeNB5−2から受信された肯定応答に基づく)X2インターフェースを通じたそのデータパケットの送信成功との間で測定された、MeNB5−1固有の「内部」パケット遅延から成る1つの部分、及び、
ii)SeNB5−2によって導出される1つの部分であって、X2インターフェースを通じた(例えば、SeNB5−2のRLC上位SAPにおける)データパケットの受信と、移動電話機3によるそのデータパケットの受信成功の移動電話機3からの対応する肯定応答の、SeNB5−2のMACレイヤによって提供されるタイムスタンプとの間で測定された、SeNB5−2固有の「内部」パケット遅延から成る1つの部分。
この合成遅延値は、このように、2つの基地局5のうちの一方によって、上記2つの部分から導出されてよい(この導出を行う基地局には、他方の基地局によって導出された遅延値の上記部分が、例えば、X2インターフェースを通じて提供される)。この合成遅延値は、当該合成遅延値の各部分がその部分を導出したそれぞれの基地局5によって提供される(又は双方の部分は、例えば、X2インターフェースを通じて他方の基地局から2つの部分のうちの一方を受信した単一の基地局によって提供される)別の通信エンティティ(例えば、OAMエンティティ)によって導出されてよい。
換言すれば、MeNB5−1は、データパケットをダウンリンク上で移動電話機3に向けて送信しているときの時間を(PDCP上位SAPにおいて)測定するとともに、X2 SAPにおいて受信された関連付けられた肯定応答のタイミングを取得するように構成されている。このため、この測定のMeNB5−1の部分は、いずれのX2固有の遅延も考慮に入れることができることが理解されるであろう。SeNB5−2は、(上述したように)パケット遅延測定のそれ自身の部分を実行するとともに、その測定の結果を、X2インターフェースを通じてMeNB5−1に提供するように構成されてよい。この場合、MeNB5−1は、この測定のこれらの2つの部分を組み合わせることができる。MeNB5−1は、組み合わされた測定値(又は2つの部分)を更なるエンティティ、例えばOAMエンティティに提供するように構成されてもよい。
合成値は、MeNB5−1によるX2インターフェースを通じたデータパケットの送信と、SeNB5−2によるそのデータパケットの受信との間で(例えば、MeNBのX2 SAPがそのデータパケットを送信した時刻及び対応するX2肯定応答をSeNB5−2から受信した時刻に基づいて)測定されたX2固有の遅延等の別の部分から成ってよいことが理解されるであろう。この場合、MeNB5−1固有の部分は、PDCP上位SAPにおける(コアネットワーク7からの)データパケットの受信の時刻と、MeNBのX2 SAPがそのデータパケットをSeNB5−2に向けて送信した時刻との間で計算されてよい。
このため、PDCPレイヤ及びMACレイヤから取得された適切なタイムスタンプペア(ら)に基づいて、基地局5は、スプリットベアラを用いる二重接続が移動電話機3に対して実施されているときであっても、(例えば、TS36.314において仕様化された計算を実行することによって)適切なパケット遅延値を導出することができる。
これは、ひいては、全体的なシステム効率の改善にも有益であり得る。なぜならば、より広範囲にわたる、より正確なL2測定が基地局よって実行され得、それらの測定に基づいて、基地局は、それらの動作を更新することが可能となり得るからである。最後に、適切な場合には、そのようなパケット遅延測定は、ネットワークオペレータがネットワーク構成を更新することを援助するために、他のエンティティ、例えばOAMエンティティに利用可能であってよい。
移動電話
図2は、図1に示す移動電話機3の主な構成要素を示すブロック図である。示すように、移動電話機3は、1つ又は複数のアンテナ33を介して基地局5との間で信号を送受信するように動作可能なトランシーバ回路31を有する。移動電話機3は、移動電話機3の動作を制御するコントローラ37を有する。コントローラ37は、メモリ39と関連付けられ、トランシーバ回路31に結合される。図2に必ずしも示されていないが、移動電話機3は当然ながら、従来の移動電話機3の全ての通常の機能(ユーザインターフェース35等)を有してよく、これを適宜、ハードウェア、ソフトウェア及びファームウェアのうちの任意の1つ又はそれらの任意の組み合わせによって提供せれてよい。ソフトウェアは、メモリ39内に予めインストールされてよく、及び/又は、例えば遠距離通信ネットワークを介して若しくは取り外し可能なデータ記憶デバイス(RMD)からダウンロードされてよい。
コントローラ37は、この例では、メモリ39内に記憶されたプログラム命令又はソフトウェア命令によって移動電話機3の全体動作を制御するように構成される。示すように、これらのソフトウェア命令は、とりわけ、オペレーティングシステム41と、通信制御モジュール43と、二重接続モジュール45と、HARQモジュール47とを備える。
通信制御モジュール43は、移動電話機3と基地局(ら)5との間の通信を制御する。通信制御モジュール43は、アップリンクデータ及びダウンリンクデータ並びに基地局5(及び他のノード、例えば、基地局5を介してMME11)に送信される制御データの個別のフローも制御する。
二重接続モジュール45は、二重接続サービスの一部分を形成するそれぞれの通信ベアラ(ら)上の通信を(通信制御モジュール43による援助を受けて)調整する。二重接続モジュール45は、関連した搬送波F1上でのMeNB5−1との通信及び関連した搬送波F2上でのSeNB5−2との通信も制御する。
HARQモジュール47(MACレイヤ上で動作する)は、移動電話機3をサービングする基地局(ら)からの受信に成功した各データパケットの肯定応答を生成して送信すること(又はデータパケットの受信に失敗した場合には否定応答を送信すること)を担当する。HARQモジュール47によって送信された肯定応答(Ack)は、特定のデータパケットが受信された時点を(例えば、無線フレームの特定のリソースブロック又は一組のリソースブロックを識別することによって)識別する情報を含む。
マスタ基地局
図3は、図1に示されたマスタ基地局5−1の主な構成要素を示すブロック図である。マスタ基地局5−1は、そのカバレッジエリア内のユーザ機器3にサービスを提供する通信ノードである。本発明による実施形態では、様々な基地局5と移動電話機3との間の通信が調整される。図示するように、マスタ基地局5−1は、少なくとも1つのアンテナ53を介して移動電話機3に対して信号を送受信するトランシーバ回路51を備える。マスタ基地局5−1は、ネットワークインターフェース55(隣接基地局と通信するX2/非理想的バックホールインターフェース及びコアネットワーク7と通信するS1インターフェース)を介してコアネットワーク7及び他の隣接基地局(例えば、SeNB5−2)に対しても信号を送受信する。トランシーバ回路51の動作は、メモリ59に記憶されたソフトウェアに従ってコントローラ57によって制御される。このソフトウェアは、とりわけ、オペレーティングシステム61、通信制御モジュール63、二重接続モジュール65、S1モジュール67、X2モジュール68、及びレイヤ2(L2)測定モジュール69を含む。
通信制御モジュール63は、マスタ基地局5−1と、SeNB5−2、移動電話機3、及びコアネットワークデバイスとの間の通信を制御する。
二重接続モジュール65は、この基地局によってサービングされる移動電話機3の二重接続サービスの一部分を形成する単数(又は複数)の通信ベアラ上の通信を調整する。
二重接続モジュール65は、基地局5−1がMeNBとして構成されているとき、この基地局を介してデータパケットを通信することを担当するPDCPエンティティ(レイヤ)、RLCエンティティ(レイヤ)、MACエンティティ(レイヤ)、及びPHYエンティティ(レイヤ)を備える。
PDCPエンティティは、上位レイヤから(ダウンリンク)データパケットを受信することと、受信された各データパケットについて、(移動電話機3の)特定のデータパケットがPDCPエンティティの上位SAPに到達する時刻の時点、すなわち、PDCPエンティティがそのデータパケットのハンドリングを開始する時刻の時点をログ記録することとを担当する。PDCPエンティティは、適宜、ログ記録済みの時点(ら)を識別する情報をMeNB5−1のL2測定モジュール69及び/又はSeNB5−2のL2測定モジュール69に(X2モジュール68を介して)提供する。
MACエンティティは、マスタ基地局5−1を介して送信された、移動電話機3によって受信に成功した各データパケットの肯定応答を取得すること(及びログ記録すること)(又はデータパケットの受信に失敗した場合には否定応答を取得すること)を担当する。移動電話機3の肯定応答(Ack)は、特定のデータパケットがこの移動電話機3によって受信された時刻の時点を(例えば、無線フレームの特定のリソースブロック又は一組のリソースブロックを識別することによって)識別する情報を含む。MACエンティティは、ログ記録済みの時点(ら)を識別する情報をMeNB5−1のL2測定モジュール69に提供する。
S1モジュール67は、基地局5とコアネットワーク7のエンティティ(MME11及びS−GW13等)との間でS1シグナリングを処理する(例えば、S1プロトコルに従ってフォーマットされたメッセージ/PDUを生成、送信、及び受信する)。例えば、S1モジュール67は、基地局5−1がMeNBとして動作するように構成されているとき、コアネットワーク7からダウンリンクデータパケットを受信することと、受信されたデータパケットを二重接続モジュール65に(そのPDCP上位SAPを介して)渡すこととを担当する。
X2モジュール68は、マスタ基地局5とセカンダリ基地局5−2等の他の基地局との間でX2シグナリングを処理する(例えば、X2アプリケーションプロトコルに従ってフォーマットされたメッセージ/PDUを生成、送信、及び受信する)。例えば、X2モジュール68は、スプリットベアラに関係したシグナリング(例えば、制御シグナリング及び/又はデータパケット)をセカンダリ基地局5−2の対応するX2モジュールと交換することを担当する。
L2測定モジュール69は、この基地局に(直接、又は二重接続サービスの一部分としての別の基地局を介して間接的に)接続されたユーザ機器(移動電話機3等)に送信されたデータパケットのパケット遅延値(例えば、QoSクラスごとの平均パケット遅延値)を導出することを担当する。それを行うために、L2測定モジュール69は、特定の(ダウンリンク)データパケットが上位レイヤからPDCPエンティティによって(その上位SAPにおいて)受信された時刻の、ログ記録済みの時点を識別する情報を取得する。L2測定モジュール69は、その特定のデータパケットが移動電話3によって受信された時刻の、ログ記録済みの時点を(対応する肯定応答が、移動電話機3と通信するMACエンティティの下位)SAPによって受信された時刻の適切な時点を識別する情報に基づいて)識別する情報も(例えば、X2モジュール68を介して)取得する。
セカンダリ基地局
図4は、図1に示されたセカンダリ基地局5−2の主な構成要素を示すブロック図である。セカンダリ基地局5−2は、そのカバレッジエリア内のユーザ機器3にサービスを提供する通信ノードである。図示するように、セカンダリ基地局5−2は、少なくとも1つのアンテナ53を介して移動電話機3に対して信号を送受信するトランシーバ回路51を含む。セカンダリ基地局5−2は、ネットワークインターフェース55(隣接基地局と通信するX2/非理想的バックホールインターフェース及びコアネットワーク7と通信する任意選択のS1インターフェース)を介してコアネットワーク7及び他の隣接基地局(例えば、MeNB5−1)に対しても信号を送受信する。トランシーバ回路51の動作は、メモリ59に記憶されたソフトウェアに従ってコントローラ57によって制御される。このソフトウェアは、とりわけ、オペレーティングシステム61、通信制御モジュール63、二重接続モジュール65、(任意の)S1モジュール67、X2モジュール68、及びレイヤ2(L1)測定モジュール69を含む。
通信制御モジュール63は、セカンダリ基地局5−2と、MeNB5−1、移動電話機3、及びコアネットワークデバイスとの間の通信を制御する。
二重接続モジュール65は、この基地局によってサービングされる移動電話機3用の二重接続サービスの一部分を形成する単数(又は複数)の通信ベアラ上での通信を調整する。
二重接続モジュール65は、基地局5−2がSeNBとして構成されているとき、この基地局を介してデータパケットを通信することを担当するPDCPエンティティ(レイヤ)、RLCエンティティ(レイヤ)、MACエンティティ(レイヤ)、及びPHYエンティティ(レイヤ)を含む。しかしながら、図4に見て取ることができるように、スプリットベアラの場合、RLCエンティティ、MACエンティティ、及びPHYエンティティしかセカンダリ基地局5−2によって用いられていない(ただし、その場合でも、PDCPエンティティをセカンダリ基地局5−2の他の非スプリットベアラに用いられてもよい)。
MACエンティティは、セカンダリ基地局5−2を介して送信された各データパケットの受信に移動電話機3が成功したことの肯定応答を取得すること(及びログ記録すること)(又はデータパケットの受信に失敗した場合には否定応答を取得すること)を担当する。この移動電話機3の肯定応答(Ack)は、特定のデータパケットが移動電話機3によって受信された時点を(例えば、無線フレームの特定のリソースブロック又は一組のリソースブロックを識別することによって)識別する情報を含む。MACエンティティは、適宜、ログ記録済みの時点(ら)を識別する情報をSeNB5−2のL2測定モジュール69及び/又はMeNB5−1のL2測定モジュール69に(X2モジュール68を介して)提供する。
S1モジュール67は、存在する場合、基地局5とコアネットワーク7のエンティティ(MME11及びS−GW13等)との間でS1シグナリングを処理する(例えば、S1プロトコルに従ってフォーマットされたメッセージ/PDUを生成、送信、及び受信する)。
X2モジュール68は、セカンダリ基地局5−2とマスタ基地局5−1等の他の基地局との間でX2シグナリングを処理する(例えば、X2アプリケーションプロトコルに従ってフォーマットされたメッセージ/PDUを生成、送信、及び受信する)。例えば、X2モジュール68は、スプリットベアラに関係したシグナリング(例えば、制御シグナリング及び/又はデータパケット)をマスタ基地局5−1の対応するX2モジュールと交換することを担当する。
L2測定モジュール69は、この基地局に(直接、又は二重接続サービスの一部分としての別の基地局を介して間接的に)接続されたユーザ機器(移動電話機3等)に送信されたデータパケットのパケット遅延値(例えば、QoSクラスごとの平均パケット遅延値)を導出することを担当する。それを行うために、L2測定モジュール69は、特定の(ダウンリンク)データパケットが上位レイヤからMeNB5−1のPDCPエンティティによって(PDCP上位SAPにおいて)受信された、ログ記録済みの時点を識別する情報、及び/又は特定のデータパケットがMeNB5−1のPDCPエンティティからSeNB5−2によって受信された時点(例えば、特定のデータパケットがX2モジュール68によって受信された時点又は特定のデータパケットがRLCエンティティの上位SAPにおいて受信された時点)を識別する情報を(例えば、X2モジュール68を介して)取得する。L2測定モジュール69は、その特定のデータパケットが移動電話機3によって受信された、ログ記録済みの時点を(対応する肯定応答がMACエンティティの下位SAPによって受信された適切な時点を識別する情報に基づいて)識別する情報も取得する。
上記説明では、移動電話機3及び基地局5を、理解を容易にするために複数の別々のモジュール(通信制御モジュール及び二重接続モジュール等)を有するものとして説明した。これらのモジュールは、例えば、既存のシステムが本発明を実施するように変更された幾つかの用途については、このように提供されてよいが、他の用途、例えば、本発明の特徴を最初から考慮して設計されたシステムでは、これらのモジュールは、全体的なオペレーティングシステム又はコードに組み込まれてよく、そのため、これらのモジュールは、別々のエンティティとして区別することができない場合がある。これらのモジュールは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はこれらの混合体で実施されてよい。
パケット遅延
詳細な実施形態を論述する前に、TS36.314のセクション4.1.4.1に従ってパケット遅延測定の定義を与える。このTS36.314の内容は以下で要約されている。TS36.314は、この測定の目的が運用保守(OAM)性能可観測性を得るためのL2パケット遅延を測定することであることを開示している。セル内でサービングされる少なくとも1つの中継ノードがある場合、そのセルについて、基地局は、当該基地局とUEとの間で送信されるパケット及び当該基地局と各中継ノードとの間で送信されるパケットの各測定を別々に実行する。
LTEシステムでは、その複雑な機能に起因して、レイヤ2は、MACレイヤ、PDCPレイヤ、及びRLCレイヤ等の更なるレイヤに分割されている。パケット遅延測定は、MACレイヤ、RLCレイヤ、及びPDCPレイヤの動作に関係している。
PDCPレイヤは、インターネットプロトコル(IP)ヘッダの圧縮及び暗号化を主に担当し、ハンドオーバの場合には無損失の移動もサポートし、完全性保護を高位レイヤ制御プロトコルに提供する。RLCレイヤは、自動再送要求(ARQ)機能を主に備え、データのセグメンテーション及び連結をサポートする。MACレイヤは、PHYレイヤ(レイヤ1)に近接した最低位の部分であり、物理媒体(すなわち、エアインターフェース)へのアクセスを制御することを担当する。このため、高位レイヤからPDCPレイヤによって受信されたいずれのデータパケットも、PHYレイヤ上での送信に備えてRLCレイヤ及びMACレイヤによって適合(セグメント化、再配置、再順序付け、優先順位付け等)される。したがって、PDCPエンティティによって受信されたデータパケットを含むPDCPサービスデータユニット(SDU)は、移動電話機3がそのデータパケットを再度組み立てて検証する前に、この移動電話機によって完全に受信されなければならない。このため、データパケットは、そのデータパケットの最後の送信部分の受信が移動電話機3によって確認されるまで、移動電話機3によって受信されたものとみなされない。これらの部分は、順不同で送信される場合があり、及び/又は他のデータパケットと組み合わされている場合があるので、データパケットの最後の部分は、そのデータパケットの実際の最終部分を必ずしも含んでいない場合があることが理解されるであろう。
TS36.314において用いられる「QCIごとのDLにおけるパケット遅延」という用語は、データ無線ベアラ(DRB)を用いて特定の基地局5を介してデータパケットを通信する際の遅延の平均値を指し、この値は、通常、サービス品質(QoS)クラスごとに取得される。特定のデータパケットの適切なQoSクラスは、各データパケットに関連付けられたQoSクラス識別子(QCI)によって識別され得る。
(DRBに関連付けられた)特定のデータパケットの到達について、基準ポイントは、いわゆるPDCP上位サービスアクセスポイント(SAP)、すなわち、基地局5の上位レイヤがPDCPレイヤのサービスにアクセスすることができるポイントである。換言すれば、PDCP SAPは、ダウンリンクデータパケットを配信する担当をPDCPレイヤが負っているポイントを表すものとみなすことができる。UE3が特定のデータパケットの受信に成功した場合、基準ポイントは、そのUE3をサービングする基地局5のいわゆるMAC下位SAPである。換言すれば、データパケットの最後の送信部分の受信は、通常、その部分に対応する「Ack」がPHYレイヤからMAC下位SAPによって受信される時点とみなされる。
より詳細に言えば、パケット遅延測定値M(T,qci)は、以下の式を用いて導出することができる。
Figure 0006489207
ここで、
Figure 0006489207
は床関数であり、パラメータの定義は表1に与えられている。
Figure 0006489207
パケット遅延測定は、遅延の中でもとりわけ、基地局5においてバッファリングすることによって導入される任意の遅延を測定することを意図している。したがって、高いパケット遅延は、送信問題(例えば、エアインターフェースに影響を与える問題)、基地局5の過負荷等を示す場合がある。したがって、二重接続モードでは、二重接続ベアラ用のパケット遅延を測定することが重要である。
動作−第1の実施形態
次に、図1の(例示的な二重接続ネットワークポイントとしての)移動電話機3及び基地局5を用いて本発明をどのように実施することができるのかを示す幾つかの異なる例について説明することにする。上記で論述したように、二重接続サービスは、それぞれの通信ベアラを用いて、MeNB5−1及び少なくとも1つのSeNB5−2の双方と通信するように移動電話機3を構成することによって提供され得る。
図5は、本発明の一実施形態による一例示的なベアラスプリット構成を示している。図5において、基地局5によって実施されるプロトコルレイヤのうちの幾つかは、単純にするために省略されている。図5は、(矢印によって示すように)ダウンリンク方向のみを示しているが、適切な場合には、例えば、データ送信の方向を逆にすることによって、アップリンク方向についても同様のベアラスプリット構成を実現することができる。
見て取ることができるように、移動電話機3用のS1制御プレーン(例えば、「S1−MME」)は、MeNB5−1において終端する。移動電話機3の制御プレーンシグナリングは、必要なときに、基地局対基地局インターフェース(図5では「X2」で示されている)を介してSeNB5−2と交換され得、MeNB5−1と移動電話機3との間で直接通信され得る。
単一接続シナリオ及び二重接続シナリオの双方において用いることができる、従来の又は「通常」の通信ベアラ構成では、MeNB5−1は、移動電話機3に関連付けられた通信ベアラ(例えば、図1の搬送波F1に関連付けられた通信ベアラ)のS1ユーザプレーンを処理する。移動電話機3のダウンリンクデータパケットは、MeNB5−1によってPDCP上位SAPにおいて受信され、その時、関連付けられた時刻値(例えば、「tArriv(i)」)がパケットごとに(PDCPエンティティによって)ログ記録される。この場合、MeNB5−1のPDCPレイヤ、RLCレイヤ、MACレイヤ、及びPHYレイヤの間の破線矢印によって示すように、コアネットワーク7からの(ダウンリンク)ユーザデータは、基地局5−1内で処理され、PHYレイヤのサービスを用いて基地局5−1と移動電話機3(図5に図示せず)との間を(搬送波F1を用いて)エアインターフェースを通じて送信される。そのようなユーザデータパケットの受信の成功は、移動電話機3によって適切な肯定応答をMeNB5−1のMACエンティティに送信することによって確認される。この肯定応答は、MeNB5−1のPHYレイヤとMACレイヤとの間に示すように、MAC下位SAPにおいて受信される。移動電話機3の肯定応答に関連付けられた時刻値(例えば、「tAck(i)」)は、データパケットの送信の成功ごとに(MACエンティティによって)ログ記録される。
二重接続シナリオにおいて用いることができる、スプリットタイプの通信ベアラ構成によれば、通信ベアラ(例えば、図1の搬送波F2に関連付けられた通信ベアラ)は、移動電話機3については、SeNB5−2を介するがMeNB5−1も含めて提供されてよい。そのような間接的な場合では、ベアラスプリットは、MeNB5−1のPDCPレイヤを、X2インターフェースを介してSeNB5−2のRLCレイヤに接続することによって実現され得る。
この例示的なアーキテクチャでは、ダウンリンクデータパケットは、MeNB5−1のPDCPレイヤによる処理のために、リモートエンドポイントから、関連付けられた通信ベアラ上を、コアネットワーク7を通じて(例えば、S−GW13を介して)送信され得、PDCP上位SAPにおいて受信され得る。PDCPエンティティは、データパケットごとに、そのデータパケットの処理を開始するとき、関連付けられた時刻値(例えば、「tArriv(i)」)をログ記録する。PDCPの処理の後、これらのデータパケットは、PHYレイヤ上で移動電話機3(図5に図示せず)に送信される前に、他方の基地局5−2のRLCレイヤに(X2インターフェースを通じて)渡され、次いで、MACレイヤに渡される。そのようなデータパケットの受信の成功は、移動電話機3によって適切な肯定応答をSeNB5−2のMACエンティティに送信することによって確認される。この肯定応答は、SeNB5−2のPHYレイヤとMACレイヤとの間に示すように、MAC下位SAPにおいて受信される。移動電話機3の肯定応答に関連付けられた時刻値(例えば、「tAck(i)」)は、データパケットの送信の成功ごとに、(SeNB5−2のMACエンティティによって)ログ記録される。
MeNB5−1のRLCレイヤ、MACレイヤ、及びPHYレイヤは、SeNB5−2のそれぞれのレイヤと実質的に同一に動作することが理解されるであろう。このため、簡略にするために、それらの説明は本明細書では省略される。
この例では、SeNB5−2は、MeNB5−1のL2測定モジュール69によるパケット遅延の計算に用いられるデータパケットの最後の部分についてのHARQ肯定応答が受信された時刻tAck(i)を識別する情報を(その二重接続モジュール65及びX2モジュール68を用いて)MeNB5−1に転送するように構成されている。SeNB5−2は、データパケットごとに、又は選択されたデータパケット、例えば、MeNB5−1によって識別される連続したデータパケットのうちの或る数(1つ又は複数)のみについてHARQ肯定応答時刻tAck(i)を転送するように構成されてよい。
例えば、SeNB5−2は、当該SeNB5−2を介して送信された全てのパケットについてHARQ肯定応答の時刻を識別する情報を(その二重接続モジュール65を用いて)ログ記録するとともに、ログ記録された情報を要求に応じて及び/又は周期的に(X2インターフェースを通じて)MeNB5−1に提供するように構成されてよい。
有利には、MeNB5−1は、SeNB5−2のPDCPエンティティから取得された情報及びSeNB5−2のMACエンティティから取得された情報(及び、場合によってはMeNB5−1のMACエンティティから取得された情報)に基づいて(例えば、上記式を用いて)適切なパケット遅延を(そのL2測定モジュール69を用いて)導出することができる。
動作−第2の実施形態
図6は、本発明の一実施形態による例示的なベアラスプリット構成を示している。図6において、プロトコルレイヤは、図5を参照して説明したプロトコルレイヤに対応し、このため、簡略にするために、それらの説明は省略される。
この例では、有利には、SeNB5−2は、(そのMACエンティティによって提供される関連付けられたtAck(i)によって示されるような)特定のデータパケットが移動電話機3によって受信された時刻を識別するいずれの時刻情報も転送する必要がない。その代わりに、SeNB5−2は、従前の実施形態と同様に、移動電話機3用のダウンリンクデータパケットを(例えば、X2インターフェースを介して)MeNB5−1から受信するように構成されている。しかしながら、この場合、SeNB5−2は、(そのRLCエンティティを用いて)各データパケットがSeNB5−2のRLC上位SAPにおいて受信される時刻をログ記録するようにも構成されている。この時刻は、SeNB5−2によるL2処理が開始される時点に事実上対応する。
例えば、SeNB5−2は、各データパケットがRLC上位SAPにおいて受信される時刻を時刻値tArriv(i)としてログ記録してよい。SeNB5−2は、そのRLCエンティティによってログ記録されているtArriv(i)と、そのMACエンティティによってログ記録されている対応するtAck(i)とを用いて、スプリットベアラのパケット遅延値を(そのL2測定モジュール69を用いて)導出するように構成されてよい。換言すれば、特定のデータパケットの到達を示す時刻値tArriv(i)(PDCP SDUの一部分を形成する)は、PDCPエンティティではなくRLCエンティティ(スプリットベアラの場合、MeNBに備えられている)によってログ記録される。
この場合、スプリットベアラのパケット遅延値は、SeNB固有のパケット遅延値と呼ばれてよい。有利には、そのようなSeNB固有のパケット遅延値は、SeNB5−2によるデータパケットの処理に起因した遅延のより正確な表現を与える。なぜならば、この値は、X2インターフェースによって導入されるあらゆる付加的な遅延及び/又はマスタ基地局5−1によって導入されるあらゆる遅延を除外するからである。
SeNB5−2は、例えば、以下で図8を参照して説明する実施形態の一部分として、このRLCタイムスタンプに基づくパケット遅延計算の結果を(例えば、そのX2モジュール68を用いて)MeNB5−1に報告するように構成してもよいことが理解されるであろう。
動作−第3の実施形態
図7は、本発明の一実施形態による例示的なベアラスプリット構成を示している。図7において、プロトコルレイヤは、図5を参照して説明したプロトコルレイヤに対応し、このため、簡略にするために、それらの説明は省略される。
この例でも、図6を参照して説明した例と同様に、SeNB5−2は、(そのMACエンティティによって提供される関連付けられたtAck(i)によって示されるような)特定のデータパケットが移動電話機3によって受信された時刻を識別するいずれの時刻情報も転送する必要がない。
その代わりに、MeNB5−1は、特定のデータパケットがそのPDCPエンティティによって受信された時刻(例えば、関連付けられたtArriv(i)値)を識別する情報を、X2インターフェースを通じてSeNB5−2に転送するように構成されている。例えば、MeNB5−1は、コアネットワーク7から受信する各データパケット(又は少なくともSeNB5−2によってパケット遅延を計算するのに用いられるべきデータパケット)にタイミング情報を(その二重接続モジュール65を用いて)アタッチするように構成されてよい。
関連付けられたタイミング情報tArrive(i)を含むデータパケットを受信すると、SeNB5−2は、このtArrive(i)をそのメモリ59に記憶する。データパケットを移動電話機3に送信することに成功し、MACエンティティが関連付けられた時刻値tAck(i)を取得すると、SeNB5−2は、(例えば、その二重接続モジュール65を用いて)このtAck(i)を(場合によっては、そのデータパケットのQoSクラスを識別する情報とともに)メモリ59に記憶されたtArrive(i)に関連付ける。
このため、SeNB5−2は、(例えば、特定のQoSクラスに属するデータパケット用の)パケット遅延を導出する必要があるとき、SeNB5−2は、計算に含める必要があるデータパケット用のtAck(i)及びtArriv(i)のそれぞれのペアを取得し、例えば、上記で説明した式を用いて、パケット遅延を導出する。
有利には、この実施形態では、SeNB5−2は、従前の実施形態におけるようなSeNB固有のL2パケット遅延の代わりに、全L2パケット遅延(すなわち、データパケットの送信に関与するPDCPレイヤからMACレイヤの全体からのパケット遅延)を算出することができる。SeNB5−2は、適宜、計算されたパケット遅延を他の通信ノード、例えば、MeNB5−1及び/又はOAMエンティティに提供してよいことが理解されるであろう。
動作−第4の実施形態
図8は、本発明の一実施形態による例示的なベアラスプリット構成を示している。図8において、プロトコルレイヤは、図5を参照して説明したプロトコルレイヤに対応し、このため、簡略にするために、それらの説明は省略される。
この例では、基地局5−1、5−2はそれぞれ、「合成」パケット遅延値の異なるそれぞれの部分を(それぞれのL2測定モジュール69を用いて)求めるように構成されている。この異なるそれぞれの部分は、以下のものを含む。
i)MeNB5−1によって導出される1つの部分であって、コアネットワーク7からのMeNB5−1のPDCPエンティティによる(例えば、PDCP上位SAPにおける)データパケットの受信と、(例えば、そのデータパケット用のSeNB5−2からの肯定応答の、MeNB5−1のX2モジュール68による受信の時刻に基づく)X2インターフェースを通じたそのデータパケットの送信成功との間で測定された、MeNB5−1固有の「内部」パケット遅延を含む1つの部分、及び、
ii)SeNB5−2によって導出される1つの部分であって、X2インターフェースを通じた(例えば、SeNB5−2のRLC上位SAPにおける)データパケットの受信と、移動電話機3によるそのデータパケットの受信成功の移動電話機3からの対応する肯定応答の、SeNB5−2のMACエンティティによって提供されるタイムスタンプとの間で測定された、SeNB5−2固有の「内部」パケット遅延を含む1つの部分。
この合成遅延値は、このように、2つの基地局5−1、5−2のうちの一方(又は双方)のL2測定モジュール69が、(それらのそれぞれのX2モジュール68を用いてX2インターフェースを通じて他方の基地局の部分を受信した後に)上記2つの部分から導出され得る。
変更形態及び代替形態
上記で、詳細な実施形態を説明してきた。当業者であれば理解するように、上記の実施形態において具現される発明から依然として利益を享受しながら、上記の実施形態に対して幾つかの変更形態及び代替形態を実施できる。
上記例では、MeNBは、マクロ基地局から成るものと説明されている。しかしながら、MeNBは、任意のタイプの基地局、例えば、ピコ基地局、フェムト基地局、ホーム基地局から成ってよいことが理解されるであろう。さらに、搬送波F1及び/又はF2は、基地局の代わりに中継器、リモート無線ヘッド等を介して提供されてよいことが理解されるであろう。
上記例では、各基地局は、単一の搬送波(F1又はF2)を提供するものと説明した。しかしながら、各基地局は、複数の搬送波(例えば、同じ及び/又は異なる搬送波のセット)を提供してよいことが理解されるであろう。
上記例では、パケット遅延計算は、スプリットベアラについてしか実行されない。しかしながら、「通常の」パケット遅延計算も(各基地局が)基地局自身のベアラについて実行してよいことが理解されるであろう。その場合、2つの別々のパケット遅延値(基地局固有のベアラの用パケット遅延値及びスプリットベアラ用のパケット遅延値)を導出してよい。
スプリットベアラのパケット遅延計算は、適宜、MeNB固有のパケット遅延計算又はSeNB固有のパケット遅延計算のいずれかと組み合わされてよいことも理解されるであろう。この場合、L2測定モジュールは、PDCPタイムスタンプをMeNBから取得し、MACタイムスタンプをMeNB(MeNB固有のベアラ用及びスプリットベアラ用)及びSeNB(SeNB固有のベアラ用及びスプリットベアラ用)の双方から取得し、取得されたそのようなタイムスタンプを用いて組み合わされたパケット遅延値を導出するように構成されてよい。
上記例は、「スプリット」タイプの通信ベアラに関して説明したが、この説明は、(例えば、3GPP TR36.842に仕様化されているように)MeNB固有の通信ベアラ及び/又はSeNB固有の通信ベアラを含む、他の任意のタイプの通信ベアラに等しく適用可能であることが理解されるであろう。
上記実施形態では、X2インターフェースを、データパケットの(PDCPエンティティ、RLCエンティティ、及び/又は移動電話機による)受信の時刻に関係した情報を搬送するように説明した。この情報の受信時刻は、MeNB及びSeNBの双方に共通の基準時刻値、例えば、GPS時刻又はIEEE1588標準規格による時刻値に基づいて導出される時刻値からなってよいことが理解されるであろう。
MeNBは、スプリットベアラを用いてデータパケットを通信することに起因した遅延を、その特定のデータパケットに関連付けられたPDCPタイムスタンプ情報及びMeNB自身のMACタイムスタンプ情報に基づいて(又は複数のデータパケットに関連付けられたそれぞれの遅延を平均することによって)算出するように構成されてよいことが理解されるであろう。この場合、パケット遅延計算は、SeNBを介してデータパケットを送信することに起因した実際の遅延を効果的に除外するが、平均すると、MeNBのPDCPタイムスタンプ情報及びMACタイムスタンプ情報のみに基づいて計算されたパケット遅延は、SeNBを介したパケット遅延(すなわち、SeNBのMACタイムスタンプ情報に基づいて計算されたパケット遅延)の十分に正確な推定値を(少なくとも暗黙的に)提供することが理解されるであろう。これは、SeNBによる付加的なバッファリング/処理、及びX2インターフェースによって導入されるあらゆる遅延の結果、PDCPレイヤにおいてデータパケットを処理する前のデータパケットのバッファリングも必然的に増加させることになるからである。換言すれば、スプリットベアラ上で通信されるデータパケットは、MeNB及び/又はSeNBを介して配信されるか否かを問わず、同じ(又は類似の)遅延を経験する。さらに、(同じ)移動電話機から到来する肯定応答は、(無線状態が同等であると仮定すると)MeNB及びSeNBの双方が受信するのにほぼ同じ時間を要することが理解されるであろう。MeNBの無線リンク(F1)及びSeNBの無線リンク(F2)のうちの一方が質の悪い無線状態を有し、その結果、その無線リンクを動作させる基地局を介した無線パケットの通信が遅延する可能性がある場合であっても、そのような遅延の可能性も、最終的には、PDCPレイヤにおけるバッファリング時間(すなわち、コアネットワークからのデータパケットの受信からPDCP処理を開始するのに要する時間)を増加させる。
MeNBは、スプリットベアラ用のパケット遅延値及び同じQCIに対応する他の(すなわち、非スプリット)ベアラ用のパケット遅延値を別々に決定するように構成されてよいことも理解されるであろう。この場合、MeNB(又はSeNB)は、非スプリットベアラ用のパケット遅延を計算するときは、スプリットベアラに関係した任意のPDCPタイムスタンプ及びMACタイムスタンプを無視し、スプリットベアラ用のパケット遅延を計算するときは、非スプリットベアラに関係した任意のPDCPタイムスタンプ及びMACタイムスタンプを無視するように構成されてよい。
上記実施形態では、MeNB及びSeNBは、パケット遅延測定を例示的なL2測定として実行するように説明した。しかしながら、MeNB及びSeNBは、TS36.314に仕様化された他の任意のタイプのL2測定、例えば、以下の表2に示す測定を実行するように構成されてよいことが理解されるであろう。
特に、上記実施形態は、PDCPレイヤ、RLCレイヤ又はMACレイヤにおいて所与の時間期間の間にハンドオーバ以外の理由に起因して廃棄されるデータパケットの数を示す「QCIごとのDLにおけるパケット廃棄率」測定に適用可能であってよい。このため、MeNBは、PDCPレイヤにおいて所与の時間期間の間に廃棄されるデータパケットの数を識別する情報を、X2インターフェースを通じてSeNBに提供するように構成されてよいことが理解されるであろう。この情報に基づいて、SeNBは、適切な場合に「QCIごとのDLにおけるパケット廃棄率」測定を決定することが可能であってよい。
SeNBは、RLCレイヤ及び/又はMACレイヤにおいて所与の時間期間の間に廃棄されるデータパケットの数を識別する情報を、X2インターフェースを通じてMeNBに提供するように構成されてよいことも理解されるであろう。この情報に基づいて、MeNBは、適切な場合に「QCIごとのDLにおけるパケット廃棄率」測定を決定ことも可能であってよい。
代替的に、例えば、SeNBのフロー制御バッファ及び/又はRLCエンティティにおいて廃棄されるデータパケットの数を考慮するとともに、関連付けられた(SeNB固有の)廃棄タイマを考慮することによって、SeNBにおけるパケット廃棄率を決定するために、新たな測定がSeNBによって実行されてよい。
他のL2測定の場合、「通常の」L2測定も(各基地局が)基地局自身のベアラについて実行されてよいことが理解されるであろう。この場合、2つの別々の測定(基地局固有のベアラ用の測定及びスプリットベアラ用の測定)が行われてよい。
基地局(MeNB及びSeNB)は、それらのL2測定の結果を互いに提供するように構成されてよいことが理解されるであろう。原理上、L2測定結果のそのような提供は、3GPP TS36.423に定義されたいわゆるリソースステータス表示手順に基づいてよい。この3GPP TS36.423の内容は、引用することによって本明細書の一部をなす。例えば、PRB使用量測定(すなわち、表2における第1の測定)の結果は、2つの基地局間で要求/応答手順を用いてX2インターフェースを通じて交換されてよい。同様に、任意のパケット遅延測定(用いられる方法を問わない)の結果を同様の形式で報告してよい。
上記の実施形態では、移動電話機ベースの遠距離通信システムを説明した。当業者であれば理解するように、本出願において説明されるシグナリング技法は、他の通信システムにおいて用いられ得る。他の通信ノード又はデバイスには、例えば、携帯情報端末、ラップトップ/タブレットコンピュータ、ウェブブラウザ等のようなユーザデバイスを含んでよい。
上記の実施形態では、移動電話機及び基地局は、それぞれトランシーバ回路部を備える。通常、この回路部は専用ハードウェア回路によって形成される。しかしながら、幾つかの実施形態では、トランシーバ回路部の一部を、対応するコントローラによって実行されるソフトウェアとして実装されてよい。
上記の実施形態では、幾つかのソフトウェアモジュールを説明した。当業者であれば理解するように、それらのソフトウェアモジュールは、コンパイル済みの形式又は未コンパイルの形式において与えられてよく、コンピュータネットワークを介して信号として、又は記録媒体において基地局に供給されてよい。さらに、このソフトウェアの一部又は全部によって実行される機能は、1つ又は複数の専用のハードウェア回路を用いて実行されてよい。
上記第1の時刻情報及び上記第2の時刻情報のうちの一方は、上記通信リンクを介して取得されてよいことが理解されるであろう。
基地局は、上記二重接続構成のマスタ基地局として動作するように構成されてよく、上記基地局がマスタ基地局として動作しているとき、上記取得する手段は、上記第1の時刻情報及び上記第2の時刻情報を取得するように動作可能であってよい。この場合、第2の時刻情報は、上記通信リンクを介して取得されてよい。
上記取得する手段は、上記通信ベアラを用いて通信された上記データパケットの少なくとも一部分が上記更なる基地局において肯定応答された上記時刻を、上記通信ベアラを用いて通信された上記データパケットの少なくとも一部分がマスタ基地局として動作するように構成された上記基地局(例えば、そのMAC部分)において肯定応答された時刻に等しいと推定することによって、上記第2の時刻情報を取得するように動作可能であってよい。
上記基地局は、上記二重接続構成のセカンダリ基地局として動作するように構成されてよく、上記基地局がセカンダリ基地局として動作しているとき、上記取得する手段は、上記第1の時刻情報及び上記第2の時刻情報を取得するように動作可能であってよい。この場合、第1の時刻情報は、上記通信リンクを介して取得されてよい。
上記取得する手段は、無線リンク制御(RLC)処理が上記セカンダリ基地局において上記データパケットについて開始した時刻に基づいて、PDCP処理が開始した上記時刻を推定することによって、上記第1の時刻情報を取得するように動作可能であってよい。上記取得する手段は、上記第1の時刻情報を、RLC処理が開始した時刻に等しい時刻、及びRLC処理が開始した時刻から所定のオフセットを引いたものに等しい時刻のうちの少なくとも一方であると推定するように動作可能であってよい。
第1の時刻情報は、PDCP処理が上記通信ベアラを用いて通信されるデータパケットについて開始した時刻から、上記データパケットが上記通信リンク上で通信された時刻までの遅延時間を識別してよい。第2の時刻情報は、RLC処理が上記データパケットについて開始した時刻(又は上記データパケットが上記通信リンク上で通信された時刻)から、上記通信ベアラを用いて通信された上記データパケットの少なくとも一部分が上記移動通信デバイスによって肯定応答された上記時刻までの遅延時間を識別してよい。
通信ベアラは、サービス品質クラス識別子(QCI)に関連付けることができる。この場合、上記決定する手段は、i)上記取得された第1の時刻情報及び第2の時刻情報を考慮に入れることによって、上記通信ベアラに関連付けられたQCIに固有のパケット遅延を、ii)上記取得された第1の時刻情報及び第2の時刻情報を廃棄することによって、上記通信ベアラに関連付けられたQCIと異なるQCIに固有のパケット遅延を、計算するように動作可能であってよい。
上記決定する手段は、上記通信ベアラに関連付けられたQCIに固有の上記パケット遅延を、以下の式に基づいて計算するように動作可能であってよく、
Figure 0006489207
ここで、M(T,qci)は上記パケット遅延を示し、iは上記通信ベアラを用いて送信された特定のデータパケットの識別子を示し、tArriv(i)はデータパケットiの上記第1の時刻情報を示し、tAck(i)はデータパケットiの上記第2の時刻情報を示し、Tは上記計算が実行される時間期間を示し、I(T)は上記時間期間Tの間に通信されたデータパケットの総数を示し、
Figure 0006489207
は床関数である。
第1の部分は、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)処理が実行されるPDCP部分から成ってよい。第2の部分は、媒体アクセス制御(MAC)処理が実行されるMAC部分から成ってよい。
種々の他の変更は当業者には明らかであり、ここでは、これ以上詳しくは説明しない。
3GPP用語の用語集
DC 二重接続
DL ダウンリンク
DRB データ無線ベアラ
eNB 発展型ノードB、E−UTRAN基地局
EPC 発展型パケットコア
EPS 発展型パケットシステム
E−UTRA 発展型UMTS陸上無線アクセス
E−UTRAN 発展型UMTS陸上無線アクセスネットワーク
HARQ ハイブリッド肯定応答要求
LTE ロングタームエボリューション(UTRANの)
MAC 媒体アクセス制御
MeNB マスタeNB
MME 移動管理エンティティ
NAS 非アクセス層
OAM 運用保守
PDCP パケットデータ収束プロトコル
PHY 物理レイヤ(L1)
P−GW PDNゲートウェイ
QCI サービス品質(QoS)クラス識別子
RLC 無線リンク制御
RRC 無線リソース制御
S1−MME 制御プレーン用のS1
S1−U ユーザプレーン用のS1
SAP サービスアクセスポイント
SDU サービスデータユニット
SeNB セカンダリeNB
S−GW サービングゲートウェイ
UE ユーザ機器
UL アップリンク
以下は、現在提案されている3GPP標準規格において本発明を実施することができる方法の詳細な説明である。様々な特徴が必須又は必要であるとして説明されているが、これは、例えば、提案された3GPP標準規格によって課せられる他の要件に起因して、この標準規格にのみ当てはまるものとしてよい。したがって、これらの記述は、本発明を多少なりとも限定するものと解釈されるべきではない。
1.序論
eNB L2測定は、36.314に仕様化されている。これらの測定は、MeNB又はSeNBとしてのその役割とは無関係にeNBによって実行されるだろう。しかしながら、二重接続においてスプリットベアラを用いて構成されたUEを有するeNBにおける僅かな測定は更なる議論を要するように見える。
1 2.議論
本発明者らの理解では、L2 eNB測定は、MeNB又はSeNBとしてのeNBの役割とは無関係にeNBによって実行されるだろう。これらの役割は、UEごとであり、理想的には、同じeNBが、異なるUEについてMeNB及びSeNBの双方として動作してよい。
提案1:eNBは、MeNB又はSeNBとしてのその役割に関係なく、36.314に仕様化されているようにL2測定を実行する。
提案1が合意された場合、eNB測定は、これらの測定を実行している間、二重接続を用いて構成されたUEを含むものとする。例えば、セルごとのPRB使用量は、DC UEによって利用されるリソースを含むものとする。なぜならば、この測定は、単に、セル内のPRB使用量を測定することであり、UEの構成に基づいて更に分類しないからである。
提案2:L2測定は、これらの測定についてDC UEに関係したリソースを含む。
提案2が合意された場合、SCGベアラについての問題は予見されていない。なぜならば、PDCPレイヤ、RLCレイヤ、MACレイヤは、これらのベアラについてはSeNBに存在し、測定は非DC UEについて実行される測定と同等であるからである。
しかしながら、スプリットベアラは、関与しているeNBにおいてMeNB又はSeNBとしてのそれらの役割に応じて異なるリソースを用いるだろう。測定のうちの幾つかについては、付加的なバッファリングに起因して精度が影響を受ける場合もある。以下の表は、スプリットベアラが構成されているときのeNB測定、測定定義及び備考を列挙している。
Figure 0006489207
Figure 0006489207
Figure 0006489207
Figure 0006489207
2つの測定を僅かに詳細に検討することにする。
QCIごとのDLにおけるパケット遅延
この測定は、上位PDCP SAPにおけるパケット到達時刻及びHARQフィードバックに関するUEからの受信成功表示を測定することに関してQCIごとに実行される。(例えば、図5に示すような)スプリットベアラの場合、PDCPはMeNBに存在し、MACはMeNB及びSeNBに存在する。そのため、パケット到達時刻が、X2インターフェースを通じてSeNBに送信されない限り、SeNBは、この到達時刻に気付かない場合がある。MeNBがこの測定を実行する場合、肯定応答時刻は、X2を通じて交換されるものとする。X2インターフェースを通じたこのタイミングは、例えば、GPS時刻又はIEEE1588等に基づくグローバルタイムユニットに関するものでなければならない。代替的に、SeNBが、RLC上位SAPにおける到達時刻を考慮して測定を実行することもできるし、異なるレッグにおける遅延測定を考慮して新たな測定を定義してもよい。すなわち、MeNB及びSeNBが、パケット遅延を別々に測定する。
スプリットベアラに関係したパケットは、フロー制御及び非理想的バックホール遅延を考慮するために、バッファリングすることに起因してより大きな遅延に遭遇するかもしれない。そのため、スプリットベアラ測定の存在に起因して、同じQCIが双方のタイプのベアラの組み合わせを有する場合、スプリットベアラ及び非スプリットベアラを含む全体的な測定は、あまり魅力的でない結果をもたらすかもしれない。
QCIごとのDLにおけるパケット廃棄率
この測定も、異なるレイヤにおいて廃棄されるパケットを含むので、パケット遅延と同じ問題を有する。測定はQCIごとに実行され、SeNBは、いずれかのパケットがMeNB内のPDCPにおいて廃棄されたか否かについての情報を有しない。1つのeNB、すなわちMeNBにおけるPDCP廃棄をカウントするだけで十分である。既存の定義に何らかの変更が必要であるか否か、又はSeNBが、スプリットベアラに属するQCIによって占有されたバッファ内のパケットに対してこの測定を実行しないことに合意することを議論してもよい。
提案3:スプリットベアラの場合について、以下の測定を議論する。
−QCIごとのDLにおけるパケット遅延
−QCIごとのDLにおけるパケット廃棄率
結論
本発明者らは、RAN2について以下の提案を議論してこれに合意するように提案する。
提案1:eNBは、MeNB又はSeNBとしてのその役割に関係なく、36.314に仕様化されているようなL2測定を実行するだろう。
提案2:L2測定は、これらの測定についてDC UEに関係したリソースを含む。
提案3:スプリットベアラの場合について、以下の測定を議論する。
−QCIごとのDLにおけるパケット遅延
−QCIごとのDLにおけるパケット廃棄率
2 参考文献
1.3GPP TS36.314
2.3GPP TR36.842
この出願は、2014年5月9日に出願された英国特許出願第1408276.2号を基礎とする優先権の利益を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (10)

  1. 第1の基地局及び前記第2の基地局を備え、コアネットワークとユーザ通信デバイスとの間の通信ベアラが前記第1の基地局及び前記第2の基地局を介して提供される、二重接続構成の一部分として動作するように構成された、基地局装置であって、
    前記第1の基地局と前記第2の基地局との間の基地局対基地局インターフェースを通じて通信リンクを介して前記ユーザ通信デバイスとの前記通信ベアラを確立する手段を備え、前記通信ベアラは、
    第1の処理が実行される、前記第1の基地局及び前記第2の基地局のうちの一方における第1の部分と、
    第2の処理が実行される、前記第1の基地局及び前記第2の基地局のうちの他方における第2の部分と、
    を備え、
    i)前記第1の処理が、前記通信ベアラを用いて通信されたデータパケットについて、前記第1の基地局及び前記第2の基地局のうちの前記一方において開始した時刻を表す第1の時刻情報と、
    ii)前記第1の基地局及び前記第2の基地局のうちの前記他方において前記ユーザ通信デバイスから受信され、前記基地局対基地局インターフェースを介して前記第1の基地局及び前記第2の基地局のうちの前記一方へ送信される肯定応答に含まれ、前記通信ベアラを用いて通信された前記データパケットの少なくとも一部分が、前記ユーザ通信デバイスによって肯定応答された時刻を表す第2の時刻情報と、
    を取得する手段と、
    前記取得された第1の時刻情報及び第2の時刻情報に基づいて、パケット遅延を決定する手段と、
    を備える、基地局装置。
  2. 基地局であって、コアネットワークとユーザ通信デバイスとの間の通信ベアラが前記基地局及び更なる基地局を介して提供される二重接続構成の一部分として動作するように構成された、基地局において、
    該基地局と前記更なる基地局との間の基地局対基地局インターフェースを通じて通信リンクを介して前記ユーザ通信デバイスとの前記通信ベアラを確立する手段を備え、前記通信ベアラは、
    第1の処理が実行される、該基地局及び前記更なる基地局のうちの一方における第1の部分と、
    第2の処理が実行される、該基地局及び前記更なる基地局のうちの他方における第2の部分と、
    を備え、
    i)前記第1の処理が、前記通信ベアラを用いて通信されたデータパケットについて、該基地局及び前記更なる基地局のうちの前記一方において開始した時刻を表す第1の時刻情報と、
    ii)該基地局及び前記更なる基地局のうちの前記他方において前記ユーザ通信デバイスから受信され、前記基地局対基地局インターフェースを介して前記基地局及び前記更なる基地局のうちの前記一方へ送信される肯定応答に含まれ、前記通信ベアラを用いて通信された前記データパケットの少なくとも一部分が、前記ユーザ通信デバイスによって肯定応答された時刻を表す第2の時刻情報と、
    を取得する手段と、
    前記取得された第1の時刻情報及び第2の時刻情報に基づいて、パケット遅延を決定する手段と、
    を備える、基地局。
  3. マスタ基地局であって、コアネットワークとユーザ通信デバイスとの間の通信ベアラが前記マスタ基地局及びセカンダリ基地局を介して提供される二重接続構成の一部分として動作するように構成された、マスタ基地局において、
    該マスタ基地局と前記セカンダリ基地局との間の基地局対基地局インターフェースを通じて通信リンクを介して前記ユーザ通信デバイスとの前記通信ベアラを確立する手段を備え、前記通信ベアラは、
    第1の処理が実行される、該マスタ基地局における第1の部分と、
    第2の処理が実行される、該マスタ基地局における第2の部分と、
    更なる処理が実行される、前記セカンダリ基地局における更なる部分と、
    を備え、
    i)前記第1の処理が、前記通信ベアラを用いて通信されたデータパケットについて、該マスタ基地局において開始した時刻を表す第1の時刻情報と、
    ii)前記セカンダリ基地局において前記ユーザ通信デバイスから受信され、前記基地局対基地局インターフェースを介して該マスタ基地局へ送信される肯定応答に含まれ、前記通信ベアラを用いて通信された前記データパケットの少なくとも一部分が、前記ユーザ通信デバイスによって肯定応答された時刻を表す第2の時刻情報と、
    を取得する手段と、
    前記取得された第1の時刻情報及び第2の時刻情報に基づいて、前記第2の部分及び前記更なる部分の双方を介した通信のパケット遅延を決定する手段と、
    を備える、マスタ基地局。
  4. 複数の通信ベアラがコアネットワークとユーザ通信デバイスとの間に提供される二重接続構成の一部分として動作するように構成されたマスタ基地局であって、
    該マスタ基地局とセカンダリ基地局との間の基地局対基地局インターフェースを通じた通信リンクを介した前記ユーザ通信デバイスとの第1の通信ベアラと、
    該マスタ基地局と前記セカンダリ基地局との間の基地局対基地局インターフェースを通じた通信リンクを介さない前記ユーザ通信デバイスとの第2の通信ベアラと、
    を確立する手段と、
    データパケットが前記第1の通信ベアラを介して通信されるのか又は前記第2の通信ベアラ介して通信されるのかを識別する手段と、
    データパケットが前記第2の通信ベアラを介して通信されると前記識別する手段によって識別されたとき、
    i)前記第2の通信ベアラを介して通信された前記データパケットについて処理が開始した時刻を表す第1の時刻情報と、
    ii)前記セカンダリ基地局において前記ユーザ通信デバイスから受信され、前記基地局対基地局インターフェースを介して該マスタ基地局へ送信される肯定応答に含まれ、前記第2の通信ベアラを介して通信された前記データパケットの少なくとも一部分が前記ユーザ通信デバイスによって肯定応答された時刻を表す第2の時刻情報と、
    を取得する手段と、
    データパケットが前記第2の通信ベアラを介して通信されると前記識別する手段によって識別されたとき、前記データパケットのパケット遅延を、前記取得された第1の時刻情報及び第2の時刻情報に基づいて決定する手段と、
    を備え、
    前記決定する手段は、データパケットが前記第1の通信ベアラを介して通信されると前記識別する手段によって識別されたとき、前記第1の通信ベアラを介して通信された前記データパケットのパケット遅延を決定することなく、前記第1の通信ベアラを介して通信された前記データパケットを無視するように動作可能である、マスタ基地局。
  5. 請求項1に記載の基地局装置と、ユーザ通信デバイスとを備える、システム。
  6. 第1の基地局及び第2の基地局を備える基地局装置によって実行される方法であって、コアネットワークとユーザ通信デバイスとの間の通信ベアラが前記第1の基地局及び前記第2の基地局を介して提供される二重接続構成の一部分として動作するように構成された前記基地局装置によって実行される方法において、
    前記第1の基地局と前記第2の基地局との間の基地局対基地局インターフェースを通じて通信リンクを介して前記ユーザ通信デバイスとの前記通信ベアラを確立することを含み、前記通信ベアラは、
    第1の処理が実行される、前記第1の基地局及び前記第2の基地局のうちの一方における第1の部分と、
    第2の処理が実行される、前記第1の基地局及び前記第2の基地局のうちの他方における第2の部分と、
    を備え、
    i)前記第1の処理が、前記通信ベアラを用いて通信されたデータパケットについて、前記第1の基地局及び前記第2の基地局のうちの前記一方において開始した時刻を表す第1の時刻情報と、
    ii)前記第1の基地局及び前記第2の基地局のうちの前記他方において前記ユーザ通信デバイスから受信され、前記基地局対基地局インターフェースを介して前記第1の基地局及び前記第2の基地局のうちの前記一方へ送信される肯定応答に含まれ、前記通信ベアラを用いて通信された前記データパケットの少なくとも一部分が、前記ユーザ通信デバイスによって肯定応答された時刻を表す第2の時刻情報と、
    を取得することと、
    前記取得された第1の時刻情報及び第2の時刻情報に基づいて、パケット遅延を決定することと、
    を含む、方法。
  7. 基地局によって実行される方法であって、コアネットワークとユーザ通信デバイスとの間の通信ベアラが前記基地局及び更なる基地局を介して提供される二重接続構成の一部分として動作するように構成された、前記基地局によって実行される方法において、
    前記基地局と前記更なる基地局との間の基地局対基地局インターフェースを通じて通信リンクを介して前記ユーザ通信デバイスとの前記通信ベアラを確立することを含み、前記通信ベアラは、
    第1の処理が実行される、前記基地局及び前記更なる基地局のうちの一方における第1の部分と、
    第2の処理が実行される、前記基地局及び前記更なる基地局のうちの他方における第2の部分と、
    を備え、
    i)前記第1の処理が、前記通信ベアラを用いて通信されたデータパケットについて、前記基地局及び前記更なる基地局のうちの前記一方において開始した時刻を表す第1の時刻情報と、
    ii)前記基地局及び前記更なる基地局のうちの前記他方において前記ユーザ通信デバイスから受信され、前記基地局対基地局インターフェースを介して前記基地局及び前記更なる基地局のうちの前記一方へ送信される肯定応答に含まれ、前記通信ベアラを用いて通信された前記データパケットの少なくとも一部分が、前記ユーザ通信デバイスによって肯定応答された時刻を表す第2の時刻情報と、
    を取得することと、
    前記取得された第1の時刻情報及び第2の時刻情報に基づいて、パケット遅延を決定することと、
    を含む、方法。
  8. マスタ基地局によって実行される方法であって、コアネットワークとユーザ通信デバイスとの間の通信ベアラが前記マスタ基地局及びセカンダリ基地局を介して提供される二重接続構成の一部分として動作する、前記マスタ基地局によって実行される方法において、
    前記マスタ基地局と前記セカンダリ基地局との間の基地局対基地局インターフェースを通じて通信リンクを介して前記ユーザ通信デバイスとの前記通信ベアラを確立することを含み、前記通信ベアラは、
    第1の処理が実行される、前記マスタ基地局における第1の部分と、
    第2の処理が実行される、前記マスタ基地局における第2の部分と、
    更なる処理が実行される、前記セカンダリ基地局における更なる部分と、
    を備え、
    i)前記第1の処理が、前記通信ベアラを用いて通信されたデータパケットについて、前記マスタ基地局において開始した時刻を表す第1の時刻情報と、
    ii)前記セカンダリ基地局において前記ユーザ通信デバイスから受信され、前記基地局対基地局インターフェースを介して前記マスタ基地局へ送信される肯定応答に含まれ、前記通信ベアラを用いて通信された前記データパケットの少なくとも一部分が、前記ユーザ通信デバイスによって肯定応答された時刻を表す第2の時刻情報と、
    を取得することと、
    前記取得された第1の時刻情報及び第2の時刻情報に基づいて、前記第2の部分及び前記更なる部分の双方を介した通信のパケット遅延を決定することと、
    を含む、方法。
  9. 複数の通信ベアラがコアネットワークとユーザ通信デバイスとの間に提供される二重接続構成の一部分として動作するマスタ基地局によって実行される方法であって、
    前記マスタ基地局とセカンダリ基地局との間の基地局対基地局インターフェースを通じた通信リンクを介した前記ユーザ通信デバイスとの第1の通信ベアラと、
    前記マスタ基地局と前記セカンダリ基地局との間の基地局対基地局インターフェースを通じた通信リンクを介さない前記ユーザ通信デバイスとの第2の通信ベアラと、
    を確立することと、
    データパケットが前記第1の通信ベアラを介して通信されるのか又は前記第2の通信ベアラを介して通信されるのかを識別することと、
    データパケットが前記第2の通信ベアラを介して通信されると識別されたとき、
    i)前記第2の通信ベアラを介して通信された前記データパケットについて処理が開始した時刻を表す第1の時刻情報と、
    ii)前記セカンダリ基地局において前記ユーザ通信デバイスから受信され、前記基地局対基地局インターフェースを介して前記マスタ基地局へ送信される肯定応答に含まれ、前記第2の通信ベアラを介して通信された前記データパケットの少なくとも一部分が前記ユーザ通信デバイスによって肯定応答された時刻を表す第2の時刻情報と、
    を取得することと、
    データパケットが前記第2の通信ベアラを介して通信されると識別されたとき、前記データパケットのパケット遅延を、前記取得された第1の時刻情報及び第2の時刻情報に基づいて決定することと、
    データパケットが前記第1の通信ベアラを介して通信されると識別されたとき、前記第1の通信ベアラを介して通信された前記データパケットのパケット遅延を決定することなく、前記第1の通信ベアラを介して通信された前記データパケットを無視することと、
    を含む、方法。
  10. プログラマブル通信デバイスに請求項6〜9に記載の方法を実行させるコンピュータ実施可能命令を含む、プログラム。
JP2017510799A 2014-05-09 2015-03-25 通信システム Active JP6489207B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB1408276.2 2014-05-09
GB1408276.2A GB2525935A (en) 2014-05-09 2014-05-09 Communication system
PCT/JP2015/060304 WO2015170530A1 (en) 2014-05-09 2015-03-25 Communication system

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017519464A JP2017519464A (ja) 2017-07-13
JP6489207B2 true JP6489207B2 (ja) 2019-03-27

Family

ID=51032531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017510799A Active JP6489207B2 (ja) 2014-05-09 2015-03-25 通信システム

Country Status (7)

Country Link
US (1) US10477603B2 (ja)
EP (1) EP3140958B1 (ja)
JP (1) JP6489207B2 (ja)
KR (1) KR101913488B1 (ja)
CN (1) CN106537846B (ja)
GB (1) GB2525935A (ja)
WO (1) WO2015170530A1 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2957141B1 (en) 2013-02-12 2019-01-02 Altiostar Networks, Inc. Long term evolution radio access network
US10326569B2 (en) 2013-02-12 2019-06-18 Altiostar Networks, Inc. Inter-site carrier aggregation with physical uplink control channel monitoring
CN113873596B (zh) * 2015-01-23 2024-04-12 北京三星通信技术研究有限公司 双连接架构下支持业务本地分流的方法及设备
US11178558B2 (en) * 2015-05-22 2021-11-16 Parallel Wireless, Inc. Wireless backhaul resiliency
US10305767B2 (en) * 2015-07-28 2019-05-28 Nokia Solutions And Networks Oy Methods and apparatuses for measurement of packet delay in uplink in E-UTRAN
US10791481B2 (en) 2016-04-08 2020-09-29 Altiostar Networks, Inc. Dual connectivity
WO2017177224A1 (en) 2016-04-08 2017-10-12 Altiostar Networks, Inc. Wireless data priority services
KR20190005828A (ko) 2016-05-10 2019-01-16 광동 오포 모바일 텔레커뮤니케이션즈 코포레이션 리미티드 통신 방법 및 통신 장치
US10624034B2 (en) 2016-12-13 2020-04-14 Altiostar Networks, Inc. Power control in wireless communications
WO2018202956A1 (en) * 2017-05-05 2018-11-08 Nokia Solutions And Networks Oy Enabling exchange of information on radio frame configuration in neighbor cells
CN109729583B (zh) * 2017-10-27 2021-06-25 维沃移动通信有限公司 一种无线资源配置方法、基站和用户终端
WO2019191913A1 (en) * 2018-04-04 2019-10-10 Zte Corporation Measuring transmission delay
US11329926B2 (en) 2018-04-04 2022-05-10 Zte Corporation Measuring transmission delay
CN110519786B (zh) 2018-05-21 2021-01-15 华为技术有限公司 业务服务质量监测方法、设备及系统
EP3925263A4 (en) * 2019-02-14 2022-09-07 ZTE Corporation METHOD AND DEVICE FOR MINIMIZING DRIVE TESTS
JP7204614B2 (ja) * 2019-08-30 2023-01-16 株式会社東芝 無線通信装置
CN114303428A (zh) * 2019-11-20 2022-04-08 Oppo广东移动通信有限公司 确定时间戳的方法、终端设备、接入网节点、核心网设备
CN113099492B (zh) * 2019-12-23 2022-10-25 成都鼎桥通信技术有限公司 一种承载自适应多速率语音编码的方法和系统
US20230071803A1 (en) * 2020-02-15 2023-03-09 Qualcomm Incorporated Radio access network (ran)-centric data collection for dual connectivity (dc)/carrier aggregation (ca)
US20240031868A1 (en) * 2020-10-26 2024-01-25 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) User Equipment, Radio Network Node and Methods for Handling Delay in Dual Connected Mode
JP2023128317A (ja) * 2022-03-03 2023-09-14 株式会社Jvcケンウッド 無線通信システム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2922335B1 (en) * 2010-11-05 2018-03-07 Interdigital Patent Holdings, Inc. Methods for handing over a relay node from a source enb to a target enb and corresponding relay node
GB2485232B (en) 2010-11-08 2015-02-04 Sca Ipla Holdings Inc Mobile communications network and method
GB2485234B (en) * 2010-11-08 2015-03-25 Sca Ipla Holdings Inc Mobile communications device and method
KR102040883B1 (ko) * 2012-08-23 2019-11-05 인터디지탈 패튼 홀딩스, 인크 무선 시스템에서의 다중 스케줄러들을 이용한 동작

Also Published As

Publication number Publication date
GB201408276D0 (en) 2014-06-25
GB2525935A (en) 2015-11-11
CN106537846B (zh) 2019-11-15
KR20170005468A (ko) 2017-01-13
CN106537846A (zh) 2017-03-22
US20170048912A1 (en) 2017-02-16
JP2017519464A (ja) 2017-07-13
WO2015170530A1 (en) 2015-11-12
EP3140958A1 (en) 2017-03-15
EP3140958B1 (en) 2021-09-01
US10477603B2 (en) 2019-11-12
KR101913488B1 (ko) 2019-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6489207B2 (ja) 通信システム
JP6645530B2 (ja) セルラーユーザ機器、wlan通信装置、セルラーユーザ機器の方法、及びwlan通信装置の方法
US10064111B2 (en) Configuring a discard timer
EP3340680B1 (en) A node and a method for providing an interface between base stations
US20210274404A1 (en) Communication connection control using conditional handover
EP2995163B1 (en) Bearer configuration signaling
JP6384700B2 (ja) 通信システム
US9832689B2 (en) Cell handover method, base station and system
US9161281B2 (en) Method and apparatus for multi-rat transmission
US10327276B2 (en) Methods and network nodes for evaluating a connection
KR101794739B1 (ko) 무선 통신 시스템, 기지국, 이동국, 통신 제어 방법, 및 컴퓨터 판독가능한 매체
US20150223095A1 (en) Method for Configuring a Dual Connectivity User Equipment
CN112020897A (zh) 无线通信网络中的用户设备、网络节点以及方法
WO2016021306A1 (ja) 基地局、無線通信システムおよび通信方法
WO2013000235A1 (zh) 一种终端切换的方法及装置
CN117121556A (zh) 用于时间敏感联网的切换技术

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180620

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180809

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20180831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6489207

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150