JP6488868B2 - 表示処理方法、表示処理プログラム及び表示処理装置 - Google Patents

表示処理方法、表示処理プログラム及び表示処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、表示処理方法、表示処理プログラム及び表示処理装置に関する。
物理的に接続されたネットワーク上で、仮想的にネットワークを構築するSoftware Defined Network(SDN)技術がある。SDN技術は、ネットワーク装置を制御するための技術であるOpenFlow等によりソフトウェアで実現される。SDN技術は、仮想的にネットワークを構築するため、目的に応じネットワークを柔軟に構築することができる。このようなSDN技術を用いたソフトウェアには、例えば、ユーザが管理画面より任意の2地点を選択し、その地点間の経路を表示する機能がある。
この機能を、Virtual Local Area Network(VLAN)やVirtual Routing and Forwarding(VRF)等により複雑に構成されたネットワークに対して適用するとする。すると、通信の際に使用する経路を把握すると共に、障害発生時の問題点を可視化し、障害解析を容易にすることができる。
また、SDN技術により、例えば、仮想的なネットワーク上においてネットワーク装置が有するポート等の通信インターフェース毎に、その通信インターフェースを通過するパケットの通信量、すなわち通信トラフィックの状況を監視することができる。なお、以下では、ポート等の通信インターフェースを単に、「インターフェース」と称する。
特開2014−155204号公報 特開2004−185327号公報 特開平09−113308号公報
SDN技術により実現される仮想ネットワークの管理・制御は、SDNコントローラにより行われる。SDNコントローラは、物理的に接続されたネットワークを仮想的に表したネットワークの構成図を画面に表示させることができる。
SDNコントローラは、仮想ネットワークに対応する物理ネットワーク上のネットワーク装置の通信インターフェース毎に、その通信インターフェースを通過するパケットの所定時間単位の通信量を収集し、履歴情報としてテーブルに保持する。SDNコントローラは、その履歴情報に基づいて、ネットワーク機器の通信インターフェース毎に、トラフィック状況を可視化、すなわちグラフ化して表示部に表示させることができる。
SDNコントローラは、ネットワーク製品から分単位で取得しているトラフィック状況の履歴情報テーブルとは別に、例えば、トラフィック状況の履歴情報を日単位で平均した情報を格納するテーブルを作成する。SDNコントローラは、作成したテーブルに基づいて、トラフィック状況情報を日単位でグラフ化して出力することができる。これにより、予め出力するトラフィック状況の履歴情報に応じて、その履歴情報の出力に特化したテーブルを作成しておくことで、そのトラフィック状況の履歴情報の出力に要する時間から生じるタイムラグを解消することができる。
ところが、時間(hour)単位など、未対応の時間の単位にて出力が指定された場合、その単位に対応するテーブルが存在しないので、リアルタイムでトラフィック状況の履歴情報をその単位で平均した作業テーブルを生成してグラフを表示させることになる。そのため、指定された時間軸の表示単位に応じて処理される履歴情報をグラフ表示する場合、処理時間がかかるため、グラフの表示に時間を要する。
本発明の一側面として、指定された時間軸の表示単位に応じて処理される履歴情報をグラフ表示する場合の表示の遅延を低減することを目的とする。
1つの態様では、表示処理方法において、コンピュータが、次の処理を行う。すなわち、コンピュータは、ネットワークを構築するネットワーク装置に関する監視対象と、監視対象における対象データの種類と、時間軸の表示単位との組み合わせを含む表示条件情報を取得する。コンピュータは、ネットワーク装置の状態についての時系列の第1履歴情報のうちの監視対象における対象データの種類についての履歴情報から、表示単位に基づいて生成された第2履歴情報をグラフ化して表示する。コンピュータは、組み合わせにより特定される表示条件情報の取得回数が、組み合わせにおける対象データの種類と時間軸の表示単位との組み合わせ毎に予め設定されている閾値を超えた場合に、表示条件情報毎に第2履歴情報を条件履歴格納部に格納する。コンピュータは、さらに、表示条件情報を取得した場合において、表示条件情報に対応する第2履歴情報が条件履歴格納部に格納されている場合には、表示条件情報に対応する条件履歴格納部に格納された第2履歴情報をグラフ化して表示する。
1つの側面として、指定された時間軸の表示単位に応じて処理される履歴情報をグラフ表示する場合の表示の遅延を低減することができる。
監視データグラフの表示手順について説明するための図である。 本実施形態における表示処理装置のブロック図である。 本実施形態における全体構成を示す図である。 本実施形態におけるSDNコントローラのブロック図である。 本実施形態におけるデバイス情報テーブルとポート情報テーブルの一例を示す。 本実施形態における詳細テーブルの一例を示す。 本実施形態における表示単位処理済テーブルの一例を示す。 本実施形態における閾値テーブルの一例を示す。 本実施形態における表示条件設定画面の一例を示す。 本実施形態における表示条件設定画面の他の例を示す。 本実施形態における監視データグラフ表示処理のフローを示す。 本実施形態におけるプログラムを実行するコンピュータのハードウェア環境の構成ブロック図の一例である。
上述したように、指定された時間軸の表示単位に応じて処理される履歴情報をグラフ表示する場合、処理時間がかかるため、グラフの表示に時間を要する。
また、その機能の実現のために、グラフ表示出力に特化したテーブルを余分に作成するため、ネットワーク製品やインターフェース数の増大に伴い、データの肥大化が懸念される。
これらの課題について、以下に詳述する。
図1は、監視データグラフの表示手順について説明するための図である。図1(A)は、SDNコントローラの画面上に表示されたネットワークの構成図において、表示されるネットワーク装置のシンボルの一例を示す。図1(A)では、監視データグラフの表示対象となるネットワーク装置のシンボル1において、インターフェース2a,2b,2cのうち、2つのインターフェース2a,2b(Lan0.0、Lan0.1)が選択された様子を示す。
図1(B)は、監視データグラフの表示条件を設定する表示条件設定画面の一例を示す。図1(B)の表示条件設定画面3では、監視データグラフを表示する際の表示単位の一例として、「詳細」、「日単位の平均」の2つの項目が表示されている。
項目「詳細」が選択されると、データについて表示単位に基づく処理が行われていない、トラフィック状況の監視の際の収集間隔のままの詳細な時間間隔(例えば、分単位)で、履歴情報が可視化され、監視データグラフとして表示される。
項目「日単位の平均」が選択されると、収集されたトラフィック状況の履歴情報が、その選択された項目の時間の単位で平均化され、図1(C)に示す監視データグラフとして表示される。
ここで、表示単位として項目「日単位の平均」を選択して監視データグラフを表示する度に、履歴情報について表示単位毎に平均化処理が行われると、処理の負荷も処理時間もかかり、処理が非効率である。
そのため、SDNコントローラは、表示単位毎の平均化処理がされていない履歴情報を保持する詳細テーブルと共に、表示単位毎の平均化処理がされた履歴情報を保持するテーブルも保持している。
このように、SDNコントローラは、その表示条件に応じた出力に特化したテーブルであって、表示単位毎に平均化されたトラフィック状況の履歴情報を保持するテーブルを有している。
しかしながら、表示する際に選択する単位時間が増える度に、出力条件に応じた出力に特化したテーブルを作成すると、SDNコントローラが保持する情報が肥大化するおそれがある。また、ネットワークのデバイス数及びそのインターフェース数が膨大になると、より深刻な状況になる。
そこで、本実施形態の一例では、監視対象の監視データのグラフ化表示の際に選択する時間軸の単位(表示単位)の選択回数が閾値を超えた場合に、その表示単位で処理された監視データの履歴情報を保持するテーブルを生成する。なお、ある表示単位の選択回数または選択頻度が他の表示単位の選択回数または選択頻度よりも相対的に多い場合にも、その表示単位の選択回数または選択頻度が相対的に多い、その表示単位で処理された監視データの履歴情報を保持するテーブルを生成してもよい。また、例えば、少なくとも表示単位の選択回数が1回の、その表示単位で処理された監視データの履歴情報を保持するテーブルを生成してもよい。
図2は、本実施形態における表示処理装置のブロック図である。表示処理装置11は、履歴格納部12、取得部13、第1表示制御部14、第2表示制御部15、条件履歴格納部16を含む。
履歴格納部12は、ネットワークを構築するネットワーク装置の状態についての時系列の第1履歴情報を格納する。履歴格納部12の一例として、後述する詳細テーブル44が挙げられる。
取得部13は、ネットワーク装置に関する監視対象と、監視対象における対象データの種類と、時間軸の表示単位との組み合わせを含む表示条件情報を取得する。例えば、監視対象は、ネットワーク装置またはネットワーク装置のインターフェースである。例えば、データの種類は、インターフェース毎の通信状況、ネットワーク装置の温度状態、またはネットワーク装置の消費電力である。取得部13の一例として、後述する指示受付部33が挙げられる。
第1表示制御部14は、第1履歴情報のうちの監視対象における対象データの種類についての履歴情報から表示単位に基づいて生成された第2履歴情報を、グラフ化して表示する。第1表示制御部14の一例として、表示制御部35、算出部36が挙げられる。
条件履歴格納部16は、組み合わせにより特定される表示条件情報の取得回数に応じて、表示条件情報毎に第2履歴情報を格納する。例えば、条件履歴格納部16は、取得回数が閾値以上の該表示条件情報、組み合わせにより特定される前記表示条件情報のうち取得回数もしくは取得頻度が相対的に高い表示条件情報、または少なくとも1回取得された表示条件情報を格納する。条件履歴格納部15の一例として、後述する表示単位処理済テーブル45が挙げられる。
第2表示制御部15は、さらに、表示条件情報を取得した場合、前記表示条件情報に対応する条件履歴格納部15に格納された第2履歴情報をグラフ化して表示する。第2表示制御部15の一例として、表示制御部35が挙げられる。
このように構成することにより、指定された時間軸の表示単位に応じて処理される履歴情報をグラフ表示する場合の表示の遅延を低減することができる。すなわち、既に、取得した表示条件情報に対応する条件履歴格納部15がある場合、第2履歴情報を生成せずに、グラフの表示ができるので、表示の遅延を低減することができる。
以下では、本実施形態の実施例について説明する。
図3は、本実施形態における全体構成を示す図である。SDNコントローラ25は、業務ネットワーク21と接続しており、業務ネットワーク21を管理対象として管理する。業務ネットワーク21は、PC22、L2装置23、L3装置24を含む。
PC22は、サーバ、ユーザ端末等のコンピュータである。L2装置23は、データリンク層で用いられるプロトコルに基づいて通信を中継する中継装置である。L3装置24は、ネットワーク層で用いられるプロトコルに基づいて通信を中継する中継装置である。
SDNコントローラ25は、SDN技術に基いて、業務ネットワーク21を仮想化したネットワーク構成図上で経路制御を行う。また、SDNコントローラ25は、ネットワーク構成図上にあるネットワーク装置(例えば、PC22,L2装置23、L3装置24等)から通信履歴、動作履歴、ネットワーク機器の状態(温度、消費電力等)についての履歴情報(以下では、監視データまたは詳細データと称する場合もある)を収集する。
SDNコントローラ25は、その収集した監視データに基づいて、インターフェース毎のトラフィック状況、ネットワーク装置の温度変化、ネットワーク装置の消費電力変化等の監視を行う。
図4は、本実施形態におけるSDNコントローラのブロック図である。SDNコントローラ25は、入力装置51及び表示装置52と接続されている。SDNコントローラ25は、制御部31、記憶部41を含む。
表示装置52には、例えば、SDNコントローラ25にて生成されたネットワーク構成図、表示条件設定画面、及び監視データグラフが表示される。
入力装置51は、ユーザの操作に基づいて、表示装置52に表示されたネットワーク構成図に対して、対象となるネットワーク装置、またはネットワーク装置のインターフェースを指定するために用いられる。
制御部31は、中央演算装置(CPU)等のプロセッサであり、SDNコントローラ25全体の動作を制御する。制御部31は、本実施形態に係るプログラムを記憶装置31から読み出して実行することにより、収集部32、指示受付部33、判定部34、表示制御部35、算出部36、テーブル生成部37として機能する。
収集部32は、ネットワーク構成図に対応する業務ネットワーク21を形成するネットワーク装置から、通信履歴、動作履歴、ネットワーク機器の状態(温度、消費電力等)についての履歴情報(監視データまたは詳細データ)を収集する。ここで、通信履歴は、ネットワーク装置のインターフェース毎の送信時のトラフィック状況および受信時のトラフィック状況、リンクダウンの回数等を含む。送信収集部32は、収集した詳細データを詳細テーブル44に格納する。
指示受付部33は、ユーザが入力装置41を用いて指定した監視対象、監視データの種別(以下では、表示種類とも称する)、表示単位、期間等の表示条件を取得する。監視対象とは、ネットワーク装置またはネットワーク装置のインターフェース等を示す。表示種類とは、インターフェース毎のトラフィック状況、ネットワーク装置の温度、ネットワーク装置の消費電力等を示す。表示単位とは、監視データグラフを表示する際の時間軸の出力単位を示す。
判定部34は、指定された監視対象と表示種類との組み合わせにおいて、表示単位の選択回数が閾値を超えたか否かについて判定する。
表示制御部35は、判定部34の判定結果に応じて、監視対象における表示種類を表示単位で処理した表示単位処理済テーブル45から、指定された表示条件に基づいて特定される監視データグラフの表示形態を制御する。ここで、表示単位処理済テーブル45は、新たに生成される表示単位処理済テーブルと、既に生成されている表示単位処理済テーブルとを含む。
算出部36は、判定部34により表示単位の選択回数が閾値を超えたと判定された場合、詳細テーブル44から、監視対象及び表示種類で特定される詳細データを抽出する。算出部36は、抽出した詳細データから、指定された表示単位毎に、平均値、最大値、最小値、中央値等の各表示単位内での代表値を算出する。
テーブル生成部37は、指定された表示単位毎に代表値が算出されたデータ(処理データ)を、監視対象、表示種類、及び表示単位の組み合わせ毎に、表示単位処理済テーブル45に格納する。
記憶部41は、デバイス情報テーブル42、ポート情報テーブル43、詳細テーブル44、表示単位処理済テーブル45、閾値テーブル46を含む。
デバイス情報テーブル42は、ネットワーク装置単位で、ネットワーク装置に関する情報を格納する。ポート情報テーブル43は、ネットワーク装置のポート単位で、ポートに関する情報を格納する。
詳細テーブル44は、業務ネットワーク11を形成するネットワーク装置から収集された通信履歴、動作履歴、ネットワーク機器の状態についての履歴情報(監視データまたは詳細データ)を格納する。
表示単位処理済テーブル45は、算出部36により生成されたテーブル群の総称であり、前記詳細データから生成された処理データを格納する。表示単位処理済テーブル45の一例として、時間単位処理済テーブル45a、日単位処理済テーブル45b、月単位処理済テーブル45c等がある。
閾値テーブル46は、閾値を格納する。
図5は、本実施形態におけるデバイス情報テーブルとポート情報テーブルの一例を示す。
デバイス情報テーブル42は、ネットワーク装置単位で、ネットワーク装置を管理するテーブルである。デバイス情報テーブル42は、「デバイスID」、「デバイス名」、「IPアドレス」、「消費電力用カウンタ(時間単位/日単位/月単位)」、「装置内温度用カウンタ(時間単位/日単位/月単位)」等のデータ項目を含む。
「デバイスID」には、ネットワーク装置を識別する識別情報が格納される。「デバイス名」には、ネットワーク装置の名称が格納される。「IPアドレス」には、ネットワーク装置のIP(Internet Protocol)アドレスが格納される。
消費電力用カウンタ(時間単位)には、「デバイスID」で特定されるネットワーク装置の消費電力の監視データをグラフ化表示する際に、表示単位として「時間単位」が選択された回数が格納される。
消費電力用カウンタ(日単位)には、「デバイスID」で特定されるネットワーク装置の消費電力の監視データをグラフ化表示する際に、表示単位として「日単位」が選択された回数が格納される。
消費電力用カウンタ(月単位)には、「デバイスID」で特定されるネットワーク装置の消費電力の監視データをグラフ化表示する際に、表示単位として「月単位」が選択された回数が格納される。
装置内温度用カウンタ(時間単位)には、「デバイスID」で特定されるネットワーク装置の装置内温度の監視データをグラフ化表示する際に、表示単位として「時間単位」が選択された回数が格納される。
装置内温度用カウンタ(日単位)には、「デバイスID」で特定されるネットワーク装置の装置内温度の監視データをグラフ化表示する際に、表示単位として「日単位」が選択された回数が格納される。
装置内温度用カウンタ(月単位)には、「デバイスID」で特定されるネットワーク装置の装置内温度の監視データをグラフ化表示する際に、表示単位として「月単位」が選択された回数が格納される。
ポート情報テーブル43は、デバイス情報テーブル42で管理されるネットワーク装置の有するポート単位で、ポートに関する情報を管理するテーブルである。あるネットワーク装置についての1つのデバイス情報テーブル42に対して、1以上のポート情報テーブルが存在する。
ポート情報テーブル43は、「ポートID」、「ポート名」、「ポート状態」、「トラフィック状況用カウンタ(時間単位/日単位/月単位)」等のデータ項目を含む。「ポートID」には、ポートを識別するための識別情報が格納される。「ポート名」には、ポートの名称が格納される。
トラフィック状況用カウンタ(時間単位)には、「ポートID」で特定されるポートについてのトラフィック状況をグラフ化表示する際に、表示単位として「時間単位」が選択された回数が格納される。
トラフィック状況用カウンタ(日単位)には、「ポートID」で特定されるポートについてのトラフィック状況をグラフ化表示する際に、表示単位として「日単位」が選択された回数が格納される。
トラフィック状況用カウンタ(月単位)には、「ポートID」で特定されるポートについてのトラフィック状況をグラフ化表示する際に、表示単位として「月単位」が選択された回数が格納される。
図6は、本実施形態における詳細テーブルの一例を示す。詳細テーブル44は、ネットワーク装置から収集された通信履歴、動作履歴、ネットワーク機器の状態(温度、消費電力等)についての履歴情報(監視データまたは詳細データ)を格納する。図6では、一例として、インターフェース毎のトラフィック状況についての詳細テーブル44を示す。なお、インターフェースのトラフィック状況とは、そのインターフェースでの送信時または受信時の通信トラフィック、または送受信時の通信トラフィックの状況を示すが、説明の便宜上、本実施形態では送受信時の通信トラフィックの状況をいう。
図7は、本実施形態における表示単位処理済テーブルの一例を示す。表示単位処理済テーブル45は、算出部36により生成されたテーブル群の総称であり、詳細データを、指定された表示単位で処理された処理データを格納する。
図7(A)は、表示単位処理済テーブル45の一例として、図6のインターフェース毎のトラフィック状況についての詳細データについて時間(hour)単位で処理したデータを格納する時間単位処理済テーブル45aを示す。
図7(B)は、表示単位処理済テーブル45の一例として、図6のインターフェース毎のトラフィック状況についての詳細データについて日単位で処理したデータを格納する日単位処理済テーブル45bを示す。
図7(C)は、表示単位処理済テーブル45の一例として、図6のインターフェース毎のトラフィック状況についての詳細データについて月単位で処理したデータを格納する月単位処理済テーブル45cを示す。
図8は、本実施形態における閾値テーブルの一例を示す。閾値テーブル46には、図5で説明したカウンタの種別毎に、閾値が格納されている。
図9は、本実施形態における表示条件設定画面の一例を示す。表示条件設定画面61は、監視データグラフを表示する際の条件を設定する画面である。ここでは、説明の便宜上、あるネットワーク装置のあるインターフェースについての送受信時のトラフィック状況の監視データを表示させる場合について説明する。なお、ネットワーク装置の温度、ネットワーク装置の消費電力の監視データを表示させる場合については、図10で説明する表示条件設定画面が用いられる。
表示条件設定画面61は、項目「表示種類」62、項目「表示単位」63、項目「期間指定」64を含む。
項目「表示種類」62は、監視データグラフにて表示させる監視データの種類を選択させるための項目である。図9の例では、表示させる監視データの種類として、項目「受信」と、項目「送信」とが表示されている。項目「受信」は、あるネットワーク装置のあるインターフェースにおける受信時の通信トラフィックを指定する場合にチェックされる。項目「送信」は、あるネットワーク装置のあるインターフェースにおける送信時の通信トラフィックを指定する場合にチェックされる。項目「受信」と項目「送信」との両方が選択されると、あるネットワーク装置のあるインターフェースにおける送受信時の通信トラフィックを指定することを示す。
項目「表示単位」63は、監視データを表示させる際の表示単位を選択させるための項目である。図9の例では、表示単位として、項目「詳細」、項目「時間単位の平均」、項目「日単位の平均」、項目「月単位の平均」が表示されている。
項目「詳細」は、処理単位に基づく処理がされていない詳細データのサンプリング間隔に基づいて監視データグラフを表示させる場合に選択させるための項目である。
項目「時間単位の平均」は、詳細データを時間単位で平均化して、監視データグラフを表示させる場合に選択させるための項目である。項目「日単位の平均」は、詳細データを日単位で平均化して、監視データグラフを表示させる場合に選択させるための項目である。項目「月単位の平均」は、詳細データを月単位で平均化して、監視データグラフを表示させる場合に選択させるための項目である。
項目「期間指定」64は、監視データのグラフを表示させる場合の期間(期間開始、期間終了)を指定するための項目である。
図10は、本実施形態における表示条件設定画面の他の例を示す。図10の表示条件設定画面61’は、ネットワーク装置の温度または消費電力の監視データの監視データグラフを表示する際の条件を設定する画面であり、図9における表示種類62を表示種類62’に置き換えたものである。
項目「表示種類」62’は、表示させる監視データの種類を選択させるための項目である。図10の例では、表示させる監視データの種類として、「ネットワーク装置の温度」と、「ネットワーク装置の消費電力」とが表示されている。
図11は、本実施形態における監視データグラフ表示処理のフローを示す。ユーザは、入力装置51を用いて、表示部52に表示されたネットワーク構成図から、監視対象とするネットワーク装置またはネットワーク装置のインターフェースを指定する。以下、ネットワーク装置またはネットワーク装置のインターフェースを「監視対象」と称する。
ユーザは、入力装置51を用いて、表示部52に、指定した監視対象についての表示条件設定画面を表示させる。監視対象としてネットワーク装置が指定された場合、指定されたネットワーク装置に対応する表示条件設定画面61’(図10)が表示される。監視対象としてインターフェースが指定された場合、指定されたインターフェースに対応する表示条件設定画面61(図9)が表示される。
ユーザは、表示条件設定画面61(図9)における表示種類62または表示条件設定画面61’(図10)における表示種類62’から、表示させる監視データを選択する。ここで選択した監視データの種類を、以下では「表示種類」と称する。
ユーザは、表示条件設定画面61(図9)における表示単位63または表示条件設定画面61’(図10)における表示単位63から、表示させる際の時間軸の単位を選択する。ここで選択した時間軸の単位を、以下では「表示単位」と称する。
さらに、ユーザは、表示条件設定画面61(図9)における指定期間64または表示条件設定画面61’(図10)における指定期間64に、表示させる際の時間軸の範囲(開始または/及び終了)。
SDNコントローラ25の指示受付部33は、ユーザにより表示条件設定画面61,61’に入力された表示条件(監視対象、表示種類、表示単位)を取得する(S1)。なお、表示条件には、さらに指定期間を含めても良い。
判定部34は、監視対象、表示種類、表示単位に基づいて、デバイス情報テーブル42またはポート情報テーブル43から、カウンタiを取得する(S2)。例えば、監視対象=ネットワーク装置(L2switch_A)、データ種別(消費電力)、表示単位=日単位の場合、判定部34は、図5のデバイス情報テーブル42から、消費電力用カウンタ(日単位)iを取得する。また、例えば、監視対象=インターフェース(lan0.1)、データ種別(トラフィック状況)、表示単位=時間単位の場合、判定部34は、図5のポート情報テーブル43から、トラフィック状況用カウンタ(時間単位)iを取得する。
判定部34は、カウンタiをインクリメントする(S3)。判定部34は、閾値テーブル46から、取得したカウンタの種別に対応する閾値Tを取得する。判定部34は、カウンタiが閾値Tより大きいか否かを判定する(S4)。
カウンタiが閾値T以下の場合(S4で「YES」)、算出部36は、詳細テーブル44から監視対象の表示種類についての詳細データを取得する。算出部36は、表示単位に基づいて詳細データについて処理を行う。すなわち、算出部36は、表示単位毎に詳細データの代表値(平均、最大値、最小値、中央値等)を算出する。算出部36は、算出した表示単位毎の代表値をメモリ上のワーク領域に保持する(S5)。
表示制御部35は、ワーク領域に保持した表示単位毎の代表値に基づいてグラフを生成し、表示部52に出力する(S6)。
算出部36は、カウンタiを、S2で参照したテーブルに保存する(S7)。例えば、カウンタiがトラフィック状況用カウンタ(時間単位)である場合、ポート情報テーブル43のトラフィック状況用カウンタ(時間単位)を更新する。
カウンタiが閾値Tより大きい場合(S4で「NO」)、算出部36は、監視対象、表示種類、表示単位の組み合わせに対応するテーブル(詳細テーブルまたは表示単位処理済テーブル)が既に生成されているか否かを判定する(S8)。監視対象、表示種類、表示単位の組み合わせに対応するテーブルが未生成、すなわち対応する表示単位処理済テーブルがない場合(S8で「NO」)、算出部36は、S10の処理を行う。
算出部36は、詳細テーブル44から監視対象の表示種類についての詳細データを取得する。算出部36は、表示単位に基づいて詳細データについて処理を行う。すなわち、算出部36は、表示単位毎に詳細データの代表値(平均、最大値、最小値、中央値等)を算出する。算出部36は、算出した表示単位毎の代表値をメモリ上のワーク領域に保持する(S10)。
表示制御部35は、ワーク領域に保持した表示単位毎の代表値に基づいてグラフを生成し、表示部52に出力する(S11)。テーブル生成部37は、監視対象、表示種類、表示単位の組み合わせに対応する表示単位処理済テーブルを生成し、生成した表示単位処理済テーブルに、ワーク領域に保持した表示単位毎の代表値を格納する(S12)。算出部36は、カウンタiを、S2で参照したテーブルに保存する(S7)。
監視対象、表示種類、表示単位の組み合わせに対応するテーブルが既に生成されている場合(S8で「YES」)、表示制御部35は、次の処理を行う。すなわち、表示制御部35は、その既に生成されているテーブル(詳細テーブルまたは表示単位処理済テーブル)に基づいてグラフを生成し、表示部52に出力する(S9)。算出部36は、カウンタiを、S2で参照したテーブルに保存する(S7)。
なお、図11では、取得回数が閾値より多いか否かに基づいて、監視対象、表示種類、及び表示単位の組み合わせに対応するテーブルの生成を行うが、これに限定されない。例えば、監視対象、表示種類、表示単位の組み合わせにより特定される表示条件のうち、取得回数もしくは取得頻度が相対的に高い表示条件について、監視対象、表示種類、及び表示単位の組み合わせに対応するテーブルを生成してもよい。また、例えば、少なくとも1回取得された表示条件について、監視対象、表示種類、及び表示単位の組み合わせに対応するテーブルを生成してもよい。
本実施形態によれば、指定された時間軸の表示単位に応じて処理される履歴情報をグラフ表示する場合の表示の遅延を低減することができる。また、使用頻度が高い表示条件に対応する表示単位処理済テーブルが生成され、使用頻度が低い表示単位処理済テーブルの生成を抑制できるので、データの肥大化を抑制することができる。
また、ユーザが頻繁に利用するグラフ表示に特化したスループットを提供することができる。また、該当部分に対するシステム個別開発の必要性が低下し、ユーザの費用負担を軽減することができる。また、表示単位ごとに全ての対応テーブルを作成する必要が無くなり、システムの要求リソース(メモリ、ハードディスクデバイス等)を効率化することができる。
図12は、本実施形態におけるプログラムを実行するコンピュータのハードウェア環境の構成ブロック図の一例である。コンピュータ70は、表示処理装置11またはSDNコントローラ25として機能する。コンピュータ70は、CPU72、ROM73、RAM76、通信I/F74、記憶装置77、出力I/F71、入力I/F75、読み取り装置78、バス79、出力装置81、入力装置82によって構成されている。
ここで、CPUは、中央演算装置を示す。ROMは、リードオンリメモリを示す。RAMは、ランダムアクセスメモリを示す。I/Fは、インターフェースを示す。バス79には、CPU72、ROM73、RAM76、通信I/F74、記憶装置77、出力I/F71、入力I/F75、及び読み取り装置78が接続されている。読み取り装置78は、可搬型記録媒体を読み出す装置である。出力装置81は、出力I/F71に接続されている。入力装置82は、入力I/F75に接続にされている。
記憶装置77としては、ハードディスク、フラッシュメモリ、磁気ディスクなど様々な形式の記憶装置を使用することができる。記憶装置77またはROM73には、CPU72を取得部13、第1表示制御部14、第2表示制御部15として機能させる本実施形態に係るプログラムが格納されている。より具体的には、記憶装置77またはROM73には、収集部32、指示受付部33、判定部34、表示制御部35、算出部36、テーブル生成部37として機能させる本実施形態に係るプログラムが格納されている。また、記憶装置77は、デバイス情報テーブル42、ポート情報テーブル43、詳細テーブル44、表示単位処理済テーブル45、閾値テーブル46等を格納する。RAM76には、情報が一時的に記憶される。
CPU72は、制御部31として、記憶装置77またはROM73から本実施形態に係るプログラムを読み出し、当該プログラムを実行する。
通信I/F74は、ネットワークと接続して他の装置と通信するためのポート等のインターフェースである。
上記実施形態で説明した処理を実現するプログラムは、プログラム提供者側から通信ネットワーク80、および通信I/F74を介して、例えば記憶装置77に格納されてもよい。また、上記実施形態で説明した処理を実現するプログラムは、市販され、流通している可搬型記憶媒体に格納されていてもよい。この場合、この可搬型記憶媒体は読み取り装置78にセットされて、CPU72によってそのプログラムが読み出されて、実行されてもよい。可搬型記憶媒体としてはCD−ROM、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、ICカード、USBメモリ装置、半導体メモリカードなど様々な形式の記憶媒体を使用することができる。このような記憶媒体に格納されたプログラムが読み取り装置78によって読み取られる。
入力装置82には、キーボード、マウス、電子カメラ、ウェブカメラ、マイク、スキャナ、センサ、タブレット、タッチパネルなどを用いることが可能である。また、出力装置81には、ディスプレイ、プリンタ、スピーカなどを用いることが可能である。
ネットワーク80は、業務ネットワーク21と接続されている。ネットワーク80は、インターネット、LAN、WAN、専用線、有線、無線等の通信網であってよい。
なお、本発明は、以上に述べた実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または実施形態を取ることができる。
11 表示処理装置
12 履歴格納部
13 取得部
14 第1表示制御部
15 第2表示制御部
16 条件履歴格納部
21 業務ネットワーク
22 PC
23 L2装置
24 L3装置
25 SDNコントローラ
31 制御部
32 収集部
33 指示受付部
34 判定部
35 表示制御部
36 算出部
37 テーブル生成部
41 記憶部
42 デバイス情報テーブル
43 ポート情報テーブル
44 詳細テーブル
45 表示単位処理済テーブル
45a 閾値テーブル
45b 時間単位処理済テーブル
45c 日単位処理済テーブル
46 表示単位処理済テーブル
51 入力装置
52 表示装置

Claims (4)

  1. コンピュータが、
    ネットワークを構築するネットワーク装置に関する監視対象と、該監視対象における対象データの種類と、時間軸の表示単位との組み合わせを含む表示条件情報を取得し、
    前記ネットワーク装置の状態についての時系列の第1履歴情報のうちの前記監視対象における前記対象データの種類についての履歴情報から前記表示単位に基づいて生成された第2履歴情報を、グラフ化して表示し、
    前記組み合わせにより特定される前記表示条件情報の取得回数が、前記組み合わせにおける前記対象データの種類と前記時間軸の表示単位との組み合わせ毎に予め設定されている閾値を超えた場合に、前記表示条件情報毎に前記第2履歴情報を条件履歴格納部に格納し、
    さらに、前記表示条件情報を取得した場合において、該表示条件情報に対応する前記第2履歴情報が前記条件履歴格納部に格納されている場合には、該表示条件情報に対応する前記条件履歴格納部に格納された前記第2履歴情報を、グラフ化して表示する
    ことを特徴とする表示処理方法。
  2. 前記監視対象は、前記ネットワーク装置または該ネットワーク装置のインターフェースであり、
    前記データの種類は、前記インターフェース毎の通信状況、ネットワーク装置の温度状態、またはネットワーク装置の消費電力である
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示処理方法。
  3. コンピュータに、
    ネットワークを構築するネットワーク装置に関する監視対象と、該監視対象における対象データの種類と、時間軸の表示単位との組み合わせを含む表示条件情報を取得し、
    前記ネットワーク装置の状態についての時系列の第1履歴情報のうちの前記監視対象における前記対象データの種類についての履歴情報から前記表示単位に基づいて生成された第2履歴情報を、グラフ化して表示し、
    前記組み合わせにより特定される前記表示条件情報の取得回数が、前記組み合わせにおける前記対象データの種類と前記時間軸の表示単位との組み合わせ毎に予め設定されている閾値を超えた場合に、前記表示条件情報毎に前記第2履歴情報を条件履歴格納部に格納し、
    さらに、前記表示条件情報を取得した場合において、該表示条件情報に対応する前記第2履歴情報が前記条件履歴格納部に格納されている場合には、該表示条件情報に対応する前記条件履歴格納部に格納された前記第2履歴情報を、グラフ化して表示する
    処理を実行させることを特徴とする表示処理プログラム。
  4. ネットワークを構築するネットワーク装置の状態についての時系列の第1履歴情報を格納する履歴格納部と、
    前記ネットワーク装置に関する監視対象と、該監視対象における対象データの種類と、時間軸の表示単位との組み合わせを含む表示条件情報を取得する取得部と、
    前記組み合わせにより特定される前記表示条件情報の取得回数が閾値以下の場合、前記第1履歴情報のうちの前記監視対象における前記対象データの種類についての履歴情報から前記表示単位に基づいて第2履歴情報を、グラフ化して表示する第1表示制御部と、
    前記組み合わせにより特定される前記表示条件情報の取得回数が、前記組み合わせにおける前記対象データの種類と前記時間軸の表示単位との組み合わせ毎に予め設定されている閾値を超えた場合に、前記表示条件情報毎に前記第2履歴情報を格納する条件履歴格納部と、
    さらに、前記表示条件情報を取得した場合において、該表示条件情報に対応する前記第2履歴情報が前記条件履歴格納部に格納されている場合には、該表示条件情報に対応する前記条件履歴格納部に格納された前記第2履歴情報を、グラフ化して表示する第2表示制御部と、
    を備えることを特徴とする表示処理装置。
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