JP6488492B2 - 音響処理装置及び音響処理方法 - Google Patents
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Description
本発明の態様(9)によれば、収録した音響信号とともに、飛行する自装置の位置情報が自律的に取得されるので、音源定位を逐次に行うことが可能になる。また、本発明の態様(9)は、必ずしも地面に支持されなくともよいため、配置の自由度が向上する。
本発明の態様(10)によれば、収録した音響信号とともに、ロボットに設置された自装置の位置情報が自律的に取得されるので、ロボットの位置を基準とした音源定位を行うことが可能になる。
図1は、本実施形態に係る音響処理システム1の構成を示す概念図である。
音響処理システム1は、N個(Nは、2以上の整数、例えば4)の音響処理装置10−1〜10−N、情報処理装置20、及びM個(Mは、1以上の整数、例えば2)の基準音源41−1〜41−Mを含んで構成される。以下の説明では、音響処理装置10−1〜10−N、基準音源41−1〜41−Mを区別しない場合には、それぞれ単に音響処理装置10、基準音源41と呼ぶことがある。
音響処理装置10は、基準音源41−1〜41−Mから到来した音波に基づいて自己定位(Self−Localization)を行う。自己定位とは、自装置の位置を同定することを指す。音響処理装置10は、基準音源41−1〜41−Mから到来した音響信号の強度に基づいて自装置で取得した各種のデータを、基準音源41−1〜41−Mとは別個の未知音源(例えば、対象音源51)に対する音源定位に用いるか否かを判定する。自装置で取得したデータには、自装置で収録した音響信号及び自装置の位置を示す位置情報が該当する。
以下の説明では、そのデータが音源定位に使用されることを単に「使用」と呼び、使用に係る音響処理装置10を「使用装置」と呼ぶことがある。また、「使用装置」以外の音響処理装置10を「不使用装置」と呼ぶことがある。
以下の説明では、その1台の使用装置を「主装置」、他の使用装置を「従装置」と呼ぶことがある。主装置は、各使用装置が同定した位置と各使用装置で収録した音響信号とに基づいて音源定位を行うことにより、未知の音源の空間情報(方向又は位置)を定める。主装置は、定めた音源毎の音源空間情報を情報処理装置20に送信する。
次に、本実施形態に係る音響処理装置10の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る音響処理装置10の構成を示す概略ブロック図である。
音響処理装置10は、収音部101、動作検出部102、使用判定部111、自己定位部112、音源定位部113、及び通信部121を含んで構成される。
なお、使用判定部111は、自装置が直前まで主装置(後述)であった場合でも、自装置が不使用装置であると新たに判定した場合には、自装置は主装置ではないと判定する。
使用判定部111は、主装置であると判定した場合、自装置が主装置であることを示す主装置通知情報を他の音響処理装置10に通信部121を介して送信する。
使用判定部111は、他の音響処理装置10から通信部121を介して主装置通知情報を受信した場合には、自装置が従装置であると判定する。
使用判定部111は、自装置が主装置であるか又は従装置であるかを示す主従情報を音源定位部113に出力する。
次に、使用不使用判定について説明する。
図3は、本実施形態に係る使用判定部111による使用不使用判定を説明するための図である。
図3の上段は、基準音源41と音響処理装置10との位置関係を示す。左方から右方に向いている破線の矢印は、音響処理装置10の移動軌跡を示す。これに対し、基準音源41は、静止している。矢印で示される移動軌跡の中間において音響処理装置10は基準音源41に最も接近し、その地点から離れるほど音響処理装置10は基準音源41から遠ざかる。
このような強度の時間変化は、音響処理装置10が、当初において基準音源41に接近し、最接近後において基準音源41から離れることによる。そのため、基準音源41から到来した基準信号の強度が十分な場合に自己定位が行われ、取得した音響信号や位置情報が音源定位に用いられることで、自己定位ひいては音源定位の精度を確保することができる。
次に、自己定位について説明する。EKFに基づく自己定位は、予測と修正の過程を含み、これらの過程が繰り返される。自己定位部112は、動作検出部102から入力された動作情報が示す方向に基づいて動作情報が示す加速度の方向を補正する。自己定位部112は、補正した加速度と、現時刻kの(又は修正(後述)された)位置ならびに速度に基づいて、次時刻k+1の位置ならびに速度を予測する。予測において、自己定位部112は、例えば、式(1)、(2)を用いる。
Xk+1|k=FXk|k+GUk … (1)
Pk+1|k=FPk|kFT+V … (2)
式(2)において、Pは、誤差共分散(error covariance)行列を示す。Vは、処理ノイズ(process noise covariance)共分散行列を示す。
Xk+1|k+1=Xk+1|k+RB … (3)
Pk+1|k+1=Pk+1|k−RHk+1Pk+1|k … (4)
次に、本実施形態に係る音響処理について説明する。
図4は、本実施形態に係る音響処理を示すフローチャートである。
(ステップS101)使用判定部111は、収音部101から入力された音響信号に対してフィルタリングして基準音源41−1〜41−Mの各々の基準信号の周波数成分を抽出し、フィルタリングした基準信号の強度を計測する。その後、ステップS102に進む。
(ステップS102)自己定位部112は、動作検出部102から入力された動作情報と収音部101から入力された音響信号に基づいて自己定位を行って、自装置の位置を推定する。その後、ステップS103に進む。
(ステップS104)使用判定部111は、自装置で取得したデータを音源定位に用いないと判定し(不使用判定)、自装置が不使用装置であることを示す使用情報を他の音響処理装置10に送信する。その後、ステップS101に戻る。
(ステップS105)使用判定部111は、自装置で取得したデータを音源定位に用いると判定し、自装置が使用装置であることを示す使用情報を他の音響処理装置10に送信する。また、使用判定部111は、他の音響処理装置10のそれぞれから使用情報を受信する。その後、ステップS106に進む。
(ステップS107)使用判定部111は、自装置が主装置であるか否かを判定する。使用判定部111は、自装置が使用装置の中で初めて使用装置になった音響処理装置10である場合、自装置が主装置であると判定し、それ以外の場合、自装置が従装置であると判定する。自装置が主装置であると判定された場合(ステップS107 YES)、ステップS108に進む。自装置が従装置であると判定された場合(ステップS107 NO)、ステップS111に進む。
(ステップS109)音源定位部113は、音源定位を行うための初期化を行う。ここで、音源定位部113は、他の使用装置から音響信号と位置情報を受信し、収音部101から音響信号が入力され、自己定位部112から位置情報が入力される。その後、ステップS110に進む。
(ステップS110)音源定位部113は、各使用装置についてフィルタリングした音響信号と、その使用装置で取得された位置情報とに基づいて音源定位を行って、各音源の音源空間情報を取得する。このフィルタリングでは、基準音源41−1〜41−Mの各々から到来した基準信号の周波数成分が除去される。音源定位部113は、取得した音源空間情報を情報処理装置20に送信する。その後、ステップS101に戻る。
(ステップS112)音源定位部113は、主装置での初期化のため、収音部101から入力された音響信号と自己定位部112から入力された位置情報を主装置に送信する。その後、ステップS101に進む。
次に、本実施形態に係る音響処理装置10の評価実験について説明する。実験では、特に断らない限り、複数の音響処理装置10を2.6m四方の領域内で、一定の高度に保ちながら飛行させた。その領域の周辺部に5個の基準音源41を設置し、各基準音源41から音波を全方向に放射させた。その領域において、検出の対象となる未知の対象音源51を設置し、音波を全方向に放射させた。試行毎に対象音源51の位置をランダムに定め、音響処理装置10を動作させた。また、動作検出部102で検出される空間情報を示すセンサ値にガウシアンノイズを信号対雑音比(SNR:Signal−to−noise Ratio)が30dBとなるように付加した。また、音響処理装置10に備えられた移動体から生じた自己雑音(ego noise)の計測された音の強度に対するSNRは、0dBから−10dBの間である。このSNRは、音響信号よりも雑音の方が、レベルが高いことを示す。
図5は、個別の音響処理装置10に対する雑音の重畳の影響を示す図である。図5は、音響処理装置10の数が1、5、10である場合のそれぞれについて平均自己定位誤差を示す。音響処理装置10の1個当たりの自己雑音によるSNRが−3dBである場合には、音響処理装置10の数が増加するほど自己定位誤差が増加する。例えば、音響処理装置10が1個、10個の場合、自己定位誤差は、それぞれ19cm、32cmである。この結果は、SNRが−3dBと自己雑音が著しい場合には、音響処理装置10による雑音の重畳により自己定位の精度が劣化することを示す。しかしながら、SNRが−1dBである場合には、音響処理装置10の数に関わらず自己定位誤差は、18cm〜21cmとほぼ一定である。つまり、自己雑音の強度が音響信号とほぼ同等以下であれば、雑音の重畳による影響は認められない。音響処理装置10の位置が音源定位に用いられることを鑑みると、この結果は、自己雑音に対する音源定位の精度の劣化が生じないことを示唆する。
図6は、検出時間に対する音響処理装置10の数の影響を示す図である。縦軸に検出時間を示し、横軸に音響処理装置10の数を示す。検出時間の単位は、処理の反復回数(iteration)である。図6は、検出時間は音響処理装置10の数に依存することを示す。検出時間は、音響処理装置10の数が2個よりも多い場合、2個の場合よりも有意に短い。例えば、音響処理装置10の数が4個である場合、検出時間は37回と、音響処理装置10の数が2個である場合の81回の半分未満である。他方、音響処理装置10の数が7個である場合、検出時間は40回と、音響処理装置10の数が4個である場合の37回よりも3回増加する。音響処理装置10の数が、3個以上あれば音響処理装置10の数の検出時間に対する影響が限定的であることから、3個あれば十分であることを示す。
この構成によれば、収録した音響信号に含まれる基準信号と検出した動作に基づいて自装置の位置が推定され、基準信号の強度に基づいて音響信号と推定した位置を示す位置情報を音源定位部で使用するか否かが判定される。そのため、収録した音響信号とともに、自装置の位置情報が自律的に取得されるので、収音部101を各1個備えた複数の音響処理装置10によりマイクロホンアレーが形成され、事前にキャリブレーションを行わなくても音源定位が可能になる。
この構成によれば、自装置が音源定位の基準となる主装置であることを一意に判定し、他の音響処理装置に対して通知するとともに、他の音響処理装置からそれぞれの位置を示す位置情報と音響信号を無線で取得することができる。そのため、自装置に音源定位を行うための情報を集約することができる。また、音源定位を行うための情報の集約において物理的な配線のための部材を要しないため配置の自由度が向上する。
また、音響処理装置10は、音源定位部113を備える。
この構成によれば、自装置に集約された情報を用いて自装置内で音源定位を行うことができる。
この構成により、音響処理装置10は、主装置である他の音響処理装置10を認知することができ、主装置に対して音源定位に要する自装置の位置を示す位置情報と収録した音響信号を無線で提供することができる。また、音源定位を行うための情報の提供において物理的な配線のための部材を要しないため配置の自由度が向上する。
この構成により、収録した音響信号とともに、自装置の飛行時の位置情報が自律的に取得されるので、音源定位を行うことが可能になる。また、音響処理装置10は、必ずしも地面に支持されなくてもよいため、配置の自由度が向上する。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態について説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
例えば、上述では、音源定位部113が主に重み付き遅延和ビームフォーミング法を用いて音源の位置を推定する場合を例にしたが、これには限られない。音源定位部113は、その他の手法として、例えば、推定した位置に基づいて音響信号の強度を予測し、予測した強度の予測値と収音部101で取得した音響信号の強度(計測値)との差の大きさを減少させるように推定した位置を更新する手法も用いることもできる。この手法によれば、個々の音響処理装置10の収音部101で取得した音響信号の強度に基づいて音源の位置を推定(分散処理)できるため、必ずしも音響処理装置10間で音響信号を送受信する必要がなくなる。また、複数の音響処理装置10間で音響信号を連立して処理する必要がなくなるので、処理量が格段に減少する。これは、音源定位の際に行われる行列演算の処理量が行列の次数の二乗に比例するためである。さらに、使用判定部111において、自装置が主装置であるか否かの判定を省略することができる。音源定位部113は、かかる手法として、各種のカルマンフィルタ、例えば、上述したEKF、UKF、カルマンコンセンサスフィルタ(KCF:Kalman Consensus Filter)、アンセンテッド・カルマンコンセンサスフィルタ(UKCF:Unscented Kalman Consensus Filter)のいずれを用いてもよい。音源定位部113は、推定した音源の位置を示す音源空間情報を、通信部121を介して音源空間情報を情報処理装置20に送信する。
(ステップS202)音源定位部113は、時刻k−1における状態の修正値[xa k−1]と誤差共分散行列の修正値[Pk−1]に基づいてシグマ点を設定する。音源定位部113は、式(8)に示すように、時刻k−1における修正値[xa k−1]を、第0次のシグマ点[x0 k−1]として定める。
その後、ステップS203に進む。
音源定位部113は、式(16)を用いて、時刻kにおける各シグマ点の計測行列[zj k]から計測行列の予測値[zf k]の差分と、時刻kにおける計測ノイズの共分散行列[Rk]とに基づいて共分散行列Cov([zf k])を算出する。共分散行列Cov([zf k])は、時刻kにおける強度の共分散を示す共分散行列である。
また、音源定位部113は、他装置のそれぞれから時刻kにおける状態の予測値を示す状態データを、通信部121を介して受信する。音源定位部113は、当該状態の予測値を、それぞれ自装置のローカル座標系で表された状態の予測値[xf,m k]に座標変換する。
なお、送受信される状態データは、各音響処理装置10において予測された音源の位置を示す。ローカル座標系からグローバル座標系への座標変換において、音源定位部113は、ローカル座標系で表された状態の予測値[xf,l k]が示す音源の座標に、自己定位部112が算出した自装置の位置の座標を加算する。グローバル座標系からローカル座標系への座標変換において、音源定位部113は、グローバル座標系で表された状態の予測値が示す音源の座標に、自己定位部112が算出した自装置の位置の座標を減算する。その後、ステップS211に進む。
その後、時刻kを時刻k+1に更新し、ステップS201に戻る。
この処理により、個々の音響処理装置10で取得された音響信号に基づいて音源定位を行うことができる。個々の音響処理装置10が音源定位部113をそれぞれ備えることで(自己位置推定)、音響処理装置10間で音響信号を送受信する必要がなくなるので、音響処理装置10間における伝送容量を有効に活用することができる。また、マイクロホンアレー処理のように、複数の音響処理装置10間で音響信号を連立して処理する必要がなくなるので、処理量を減少させることができる。
この処理により、音響処理装置毎の音響環境(例えば、騒音レベル、対象音源からの距離、等)、処理特性(収音部101、通信部121の個体差、等)の差異によって異なる誤差を含んだ音源の位置の予測値が相互に収束し、これらの誤差が相殺される。そのため、音源定位の精度が向上させることができる。なお、音源定位部113が音源定位においてUKF又はUCKFを用いる場合には、予測値の分布がシグマ点によりサンプリングされ、個々のシグマ点毎に強度の予測値の算出、対象音源の予測値の算出を行う。そのため、音源定位部113は、式(14)、(15)に示すように対象音源の位置の予測値に基づいて当該音源による音響信号の強度の予測値を推定するという非線形の事象にも適用することができる。また、音源定位部113は、予測値の更新において、これらの予測値の分布を示す共分散行列を算出するので、高次元の行列演算を要しない。そのため、従来のカルマンフィルタよりも演算量を低減することができる。
この処理により、対象音源の位置に係る予測値の更新量を、個々の音響処理装置で予測された対象音源の位置の予測値の差の総和を、予測値の分布に応じて正規化した値よりも小さくすることができる。そのため、音源定位において対象音源の予測値の発散を防止することができる。
また、移動体は、クアドロコプタ以外の飛行体、例えば、ヘリコプタ、グライダ、気球、飛行船等、いかなる形態の飛行体であってもよい。
また、音響処理装置10が音源定位部113を備える代わりに、情報処理装置20が音源定位部113を備えてもよい。その場合には、各音響処理装置10が、自装置の位置情報と音響信号を情報処理装置20に送信してもよいし、1台の音響処理装置10が主装置として各音響処理装置10の位置情報と音響信号を集約し、集約した位置情報と音響信号を情報処理装置20に送信してもよい。
また、上述した実施形態における使用判定部111、自己定位部112、及び音源定位部113の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。使用判定部111、自己定位部112、及び音源定位部113の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
Claims (11)
- 音響信号を収録する収音部と、
自装置の動作を検出する動作検出部と、
前記音響信号と前記動作に基づいて自装置の位置を推定する自己定位部と、
予め定めた基準音源から到来した基準信号の強度に基づいて前記音響信号を検出対象の対象音源の位置を検出する音源定位部において使用するか否かを判定する使用判定部と、
を備える音響処理装置。 - 前記音源定位部をさらに備え、
前記音源定位部は、前記自己定位部が推定した前記自装置である主装置の位置を示す主装置位置情報、他の音響処理装置である従装置から前記従装置の位置を示す従装置位置情報、前記収音部が収録した音響信号である主装置音響信号および前記従装置から当該従装置において収録された音響信号である従装置音響信号を取得し、
前記主装置音響信号ならびに前記従装置音響信号と、前記主装置位置情報ならびに前記従装置位置情報に基づいて前記対象音源の位置を検出する請求項1に記載の音響処理装置。 - 前記使用判定部は、前記主装置音響信号と前記主装置位置情報を音源定位に使用すると判定した時期に基づいて、自装置が主装置であることを示す主装置通知情報を他の音響処理装置に無線で送信し、前記他の音響処理装置から前記従装置音響信号と前記従装置位置情報を無線で受信する請求項2に記載の音響処理装置。
- 前記使用判定部が他の音響処理装置から自装置が主装置であることを示す主装置通知情報を受信した場合、前記従装置音響信号と前記従装置位置情報を前記他の音響処理装置に無線で送信する請求項2に記載の音響処理装置。
- 前記音源定位部は、前記対象音源の位置の予測値に基づいて推定された前記主装置音響信号の強度の予測値と前記主装置音響信号の強度の計測値との差の大きさを減少させるように前記対象音源の位置を更新する請求項2または請求項3に記載の音響処理装置。
- 前記音源定位部は、前記対象音源の位置の予測値と前記従装置音響信号に基づく前記対象音源の位置の予測値との差の大きさを減少させるように前記対象音源の位置を更新する請求項5に記載の音響処理装置。
- 前記音源定位部は、前記対象音源の位置の更新において、前記差の総和と前記位置の予測値の分布を表す共分散行列を正規化した行列との積に、1以下の正の係数を乗じて更新量を算出し、前記更新量を用いて前記位置の予測値を更新する請求項6に記載の音響処理装置。
- 移動可能な移動体に備えられた請求項1から請求項7のいずれかに記載の音響処理装置。
- 前記移動体は、飛行体である請求項8に記載の音響処理装置。
- 前記移動体は、ロボットである請求項8に記載の音響処理装置。
- 音響処理装置における音響処理方法であって、
収音部が収録した音響信号と動作検出部が検出した前記音響処理装置の動作に基づいて自装置の位置を推定する自己定位過程と、
予め定めた基準音源から到来した基準信号の強度に基づいて前記音響信号を検出対象の対象音源の位置を検出する音源定位部において使用するか否かを判定する使用判定過程と、を有する音響処理方法。
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