JP6486730B2 - 骨髄異形成症候群の治療薬 - Google Patents

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Description

本発明は、副腎皮質ホルモン剤とクラリスロマイシンを併用することを特徴とする骨髄異形成症候群等の新規な治療手段に関する。
骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndromes [MDS])は腫瘍化した造血細胞が骨髄中で増殖する、造血器悪性腫瘍の一つである。高齢者に好発し、発症年齢の中央値は70歳前後である。MDSの骨髄では、造血細胞が形態異常(異形成)を示すことに加え、骨髄芽球が様々な比率(5-19%)で存在する。MDSは芽球比率や異形成の程度でいくつかの病型に分類されている。MDSは血球減少による症状(貧血、好中球減少による感染、血小板減少による出血)を呈することに加え、経過中しばしば骨髄や末梢血で骨髄芽球が20%を超え、急性骨髄性白血病の状態へ移行する。そして、これらによって重篤な病態を引き起こす予後不良の疾患である。
貧血や血小板減少の高度なMDSでは、しばしば輸血(赤血球輸血、血小板輸血)が必要となる。血色素量6-7g/dL程度、血小板0.5-1万/uL程度で、強い貧血症状や出血症状を呈する場合に輸血を要することが多い。また好中球数が500/uL未満になると細菌や真菌による感染症が起こりやすくなる。
MDSの根治治療として造血幹細胞移植があるが、これはしばしば致命的な合併症を起こす危険な治療であり、またMDSが再発することも多い。MDSの治療薬として、赤血球造血刺激因子製剤(erythropoiesis stimulating agent [ESA])、レナリドマイド、アザシチジンなどがある。ESAは一部のMDS例で貧血を改善することがあるが、貧血の高度な例で効果を奏することは稀である。レナリドマイドは骨髄芽球が少ない例で、5q-という特別な染色体異常を有する患者の血球減少を改善することがあるが、そもそも骨髄芽球が少なく5q-を有するMDS例は日本では稀である。アザシチジンは骨髄芽球が多い例の約半数に一定の効果を示すが(非特許文献1)、効果を示した場合もその持続は一年前後のことが多く、また芽球の少ない例での効果は少ない。
肝臓癌、胃癌、子宮頸癌など多くの腫瘍で持続的な炎症が重要な病因であることが知られている。MDSにおいても骨髄における炎症が病態に関与している可能性がある(非特許文献2)。
過去に超大量の副腎皮質ホルモン剤(1000 mg程度)をMDSに投与し、血球改善を認めたという報告や(非特許文献3)、体重当たり0.8-1mgのプレドニゾロンを短期投与することで、一過性に貧血の改善を認めたとの報告があるものの(非特許文献4)、その後これら治療の有効性は再現されておらず、また副作用の懸念もあり、臨床の場では用いられていない。
一方、サイドマイド誘導体等の免疫調節化合物によるMSDの治療や(特許文献1)、レナリドミドとアザシチジンの併用によるMSDの治療(特許文献2)に関する特許出願もあり、サイトカイン、造血成長因子、抗生物質、プロテアソーム阻害剤、免疫抑制剤等の他の成分と併用してもよいことが記載されている。しかしながら、現実に他の成分と併用した実施例はなく、その効果は全く不明である。
特表2006−507271号 特表2013−526525号
Ishikawa T. Int J Clin Oncol. 2014 19(1):10-15. Novel therapeutic strategies using hypomethylating agents in the treatment of myelodysplastic syndrome. Ishibashi M, Tamura H, Ogata K. Leuk Res. 2011 35(11):1449-1452. Disease progression mechanism in myelodysplastic syndromes: insight into the role of the microenvironment. Motoji Tら。Successful treatment of refractory anemia with high-dose methylprednisolone. Am J Hematol. 1990 33(1):8-12 吉田弥太郎、山岸司久、「ステロイド、ビタミンD3, アンドロジェンによる不応性貧血の治療」、癌と化学療法 1988 15(4), 1178-1182
本発明の課題は、安全で効果の高いMDSの新たな治療方法を提供することにある。
発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討し、炎症抑制効果のある薬剤(クラリスロマイシン)に、少量の副腎皮質ホルモン剤(プレドニゾロン)を組み合わせることで、安全かつ効果的にMDSを治療しうることを見出した。
すなわち、本発明は以下の(1)〜(11)を提供する。
(1)副腎皮質ホルモン剤と併用されることを特徴とする、クラリスロマイシンを有効成分とする骨髄異形成症候群、再生不良性貧血、又は急性白血病の治療用医薬組成物。
(2)副腎皮質ホルモン剤が、ヒドロコルチゾン、コルチゾン、プレドニゾン、メチルプレドニゾロン、デキサメサゾン、ベタメサゾン、トリアムシノロン、ベクロメタゾン、フルチカゾン、ブデソニド、モメタゾン、及びシクレソニドを含む糖質コルチコイドから選ばれるいずれか1又は2以上である、上記(1)記載の医薬組成物。
(3)副腎皮質ホルモン剤がプレドニゾロンである、上記(1)記載の医薬組成物。
(4)プレドニゾロンが1日あたり1.0〜40mgで隔日又は連日投与されるように用いられることを特徴とする、上記(3)記載の医薬組成物。
(5)プレドニゾロンが1日あたり2.0〜30mgで隔日又は連日投与されるように用いられることを特徴とする、上記(3)記載の医薬組成物。
(6)クラリスロマイシンが1日あたり100〜300mgで連日経口投与されるように用いられることを特徴とする、上記(1)〜(5)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7)クラリスロマイシンが1日あたり100〜200mgで連日経口投与されるように用いられることを特徴とする、上記(1)〜(5)のいずれかに記載の医薬組成物。
(8)薬学的に許容される担体をさらに含む、上記(1)〜(7)のいずれかに記載の医薬組成物。
(9)副腎皮質ホルモン剤とクラリスロマイシンを有効成分とする医薬組成物とは別個の製剤である、上記(1)〜(8)のいずれかに記載の医薬組成物。
(10)副腎皮質ホルモン剤とクラリスロマイシンを有効成分とする医薬組成物とが1つの包装内にセットになっている、上記(9)に記載の医薬組成物。
(11)クラリスロマイシン及び副腎皮質ホルモン剤を有効成分として含む配合剤(fixed dose combination drug)である、上記(1)〜(8)のいずれかに記載の医薬組成物。
本発明によれば、これまで有効な治療手段のなかったMDSを効果的に治療することができる。本発明の医薬組成物は、従来臨床で使用され安全性の確立した医薬成分を併用することに特徴を有し、しかも単独使用に比較して少量で効果を得ることができるため、長期にわたり安全に投与することが可能である。また、経口投与であるため、治療が簡便で患者の負担が少ないと言う利点もある。
1.骨髄異形成症候群
本発明に係る「骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndromes [MDS])」とは、腫瘍化した造血細胞が骨髄中で増殖する、造血器悪性腫瘍の一つであり、血球形成の異常(異形成)と血球減少を認めることからこの名称が用いられる。MDSはしばしば急性骨髄性白血病に移行する(骨髄芽球が20%を超えると急性骨髄性白血病と診断されることが提案されている)ため、前白血病状態と呼ばれることもある。
MDSは、骨髄と芽球の割合等により、不応性貧血、鉄芽球性不応性貧血、多血球系異形成を伴う不応性血球減少症、多血球異形成を伴う鉄芽球性不応性貧血、芽球増加型不応性貧血、5q-症候群、分類不能型骨髄異形成症候群に分類することができる。特記しない限り、本発明においてMDSと言う場合にはこれらのすべてが含まれる。
2.クラリスロマイシン
クラリスロマイシン(Clarithromycin)はマクロライド系抗生物質で、広い抗菌スペクトルを有し、一般感染症;マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症を含む非結核性抗酸菌症;ヘリコバクター・ピロリ感染症の治療に使用されている。
クラリスロマイシンは、一般感染症では1日400mg(力価)を2回に分けて、非結核性抗酸菌症では1日800mgを2回に分けて、ヘリコバクター・ピロリ感染症では通常1回200mgをアモキシリン水和物及びプロトンポンプインヒビターと同時に1日2回経口投与される(適宜増減可能で1回400mg1日2回が上限)。
クラリスロマイシンは、抗炎症作用を有することが知られている (砂塚敏明、「マクロライド系薬の新作用と創薬」、日本化学療法学会雑誌 2004 52(7), 367-370)。発明者らは、MDSにおいて骨髄における炎症が病態に関与している可能性を提唱しており (前掲)、これを踏まえて、炎症抑制効果のあるクラリスロマイシンを用いた新たなMDSの治療法を開発した。
本発明に係る医薬組成物において、クラロスロマイシンは、好ましくは1日100〜300mg、より好ましくは1日100〜200mg、最も好ましくは1日200mg投与される。投与回数は、特に限定されないが、1日1回〜3回、好ましくは1日1回又は2回、より好ましくは1日2回(例えば朝、夕)連日投与する。もっとも、隔日投与でもよく、徐放型製剤とすることで、それ以上の期間を置いた投与も可能である。
3.副腎皮質ホルモン剤
本発明では、クラリスロマイシンと組み合わせて副腎皮質ホルモン剤を使用する。用いられる副腎皮質ホルモン剤は、抗炎症効果を有し、医薬として安全に投与可能なものであれば特に限定されない。例えば、ヒドロコルチゾン、コルチゾン、プレドニゾン、メチルプレドニゾロン、デキサメサゾン、ベタメサゾン、トリアムシノロン、ベクロメタゾン、フルチカゾン、ブデソニド、モメタゾン、及びシクレソニド等の糖質コルチコイドを挙げることができる。これらのなかでもプレドニゾロンがとくに好ましい。
プレドニゾロンは、抗炎症作用や免疫抑制作用などの薬理作用を有し、さまざまな疾患の治療を目的として、内科から外科、皮膚科、眼下領域まで幅広く用いられている。プレドニゾロンは、成人の場合、通常1日5〜60mgを1〜4回に分けて経口投与する。プレドニゾロンは大量長期投与では副作用の懸念があるが、少量の投与では長期にわたって安全に投与することが可能である。
本発明においては、クラリスロマイシンと併用することにより、プレドニゾロンは少量でMDSに対する治療効果を得ることができ、長期間に渡って安全に投与することが可能である。具体的には、本発明に係るMDSの治療用医薬組成物において、プレドニゾロンは、好ましくは1日あたり1.0〜40mg、より好ましくは1日1.0〜30mg投与される。
典型的には、1日あたり0.5mg/kg (60 kgの体重の場合30 mg)で開始し、一ヶ月後に10mg(30 mg で開始の場合は20 mgへ)減量し、さらに一ヶ月ごとに5mg減量する。1日あたり10〜15mgになり一ヶ月使用したら、今度は同量で隔日投与にしてさらに一ヶ月使用し、その後隔日投与の形式を保ったまま5mgずつ、一回量5mgまで減量する。
例:30 mg 連日1ヶ月⇒20 mg連日1ヶ月⇒15 mg連日1ヶ月⇒15 mg 隔日1ヶ月⇒10mg 隔日1ヶ月⇒5 mg 隔日とし継続(後に中止を考慮しするが、この量なら年単位の使用も可能である)。なお、80歳以上の高齢者の場合は0.3-0.4 mg/kgで開始してもよい。
投与回数は、特に限定されないが、1日1回〜3回、好ましくは1日1回又は2回、より好ましくは1日2回(例えば朝、夕)である。もっとも、徐放型製剤とすることで、隔日投与やそれ以上の期間を置いた投与も可能である。
4.本発明の医薬組成物
本発明のクラリスロマイシンを有効成分とするMDSの治療用医薬組成物は、副腎皮質ホルモン剤と併用されることを特徴とする。「併用」には、同時投与、あるいは別個に連続して、若しくは一定の時間間隔をおいて投与することが含まれる。
クラリスロマイシンと副腎皮質ホルモン剤は別個の製剤(医薬組成物)であっても、一つの製剤(医薬組成物)であっても、別個の製剤を1つの包装内に含むキット製剤であってもよい。
クラリスロマイシンと副腎皮質ホルモン剤が同時投与される場合、本発明の医薬組成物は、単一の製剤中にそれぞれ一定量のクラリスロマイシンと副腎皮質ホルモン剤を混合して含む配合薬(fixed dose combination drug)であってよいし、それぞれの有効成分を含む別個の製剤(医薬組成物)を同時に服用してもよい。
クラリスロマイシンと副腎皮質ホルモン剤が別個の製剤である場合、本発明のクラリスロマイシンを有効成分とする医薬組成物には、副腎皮質ホルモン剤と併用されることがその包装や添付文書等に明記されていることが好ましい。
本発明の医薬組成物は、前述した有効成分:クラリスロマイシンや、副腎皮質ホルモン剤の所望の用法用量を達成すべく調整される。
本発明の医薬組成物の剤型は特に限定されず、経口投与、静脈投与等、従来使用されている態様で使用できる。限定するものではないが、簡便性の点から経口投与可能な剤型が好ましく、特に固形剤型が好ましい。例えば、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、丸剤、ドライシロップ等が挙げられる。副腎皮質ホルモン剤は静注製剤であってもよい。
本発明の医薬組成物は、有効成分のほかに、薬学的に許容可能な担体(添加物)を含んでいてもよく、そのような担体としては例えば賦形剤、崩壊剤、結合剤、潤滑剤、界面活性剤、着色料、着香料、保存料、安定剤、緩衝剤、懸濁剤、等張化剤、流動性促進剤、矯味剤等が挙げられるが、これらに制限されず、その他常用の担体が適宜使用できる。
賦形剤としては、糖、デンプン、デキストリン、白糖、トラガント等を使用することができる。
崩壊剤としては、デンプン、ナトリウムデンプングリコレート、Amberlite、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ウルトラミロペクチン、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン、オレンジピール、酸性カルボキシメチルセルロース、天然海綿及びベントナイト等を使用しうる。
結合剤としては、アカシア、トラガカント、デンプン、ゼラチン、メチルセルロース(MC)、エチルセルロース(EC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ポリビニルピロリドン(PVP)及びヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)等を使用しうる。
潤滑剤としては、ペプチド又はその誘導体、ステアリン酸、ポリテトラフルオロエチエレン(PTFE)、流動パラフィン、植物油及びワックス、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウム、様々な分子量のポリエチレングリコール、Carbowax 4000及びCarbowax 6000も使用しうる。
界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム及びジオクチルスルホン酸ナトリウム等のアニオン界面活性剤、塩化ベンザルコニウム又は塩化ベンゼトニウム等のカチオン界面活性剤、ラウロマクロゴール400、ステアリン酸ポリオキシル40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油10、50及び60、モノステアリン酸グリセロール、ポリソルベート20、40、60、65及び80、スクロース脂肪酸エステル、メチルセルロース並びにカルボキシメチルセルロースを使用しうる。
クラリスロマイシンには苦みがあるため、錠剤等の場合には、必要に応じて、糖衣又は胃溶性若しくは腸溶性物質のフィルムで被膜することが好ましい。そのような被膜剤としては、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、プロビドン及びポリエチレングリコール等の非腸溶性物質、フタル酸エステル等の腸溶性物質を使用することができる。
5.医薬組成物の製造における使用
本発明はMDSの治療用医薬組成物の製造における、クラリスロマイシン及び/又は副腎皮質ホルモン剤(例えば、プレドニゾロン)の使用も提供する。
具体的には、2つの有効成分が別個の製剤である場合には、副腎皮質ホルモン剤(例えば、プレドニゾロン)と併用されることを特徴とするMDSの治療用医薬組成物の製造におけるクラリスロマイシンの使用、クラリスロマイシンと併用されることを特徴とするMDSの治療用医薬組成物の製造における副腎皮質ホルモン剤(例えば、プレドニゾロン)の使用に関する発明を提供する。配合剤である場合には、MDSの治療用医薬組成物の製造における、クラリスロマイシン及び副腎皮質ホルモン剤(例えば、プレドニゾロン)の使用に関する発明を提供する。
本発明の医薬組成物は放出制御型製剤として製剤化してもよい。そのような放出制御製剤の製造は、当該分野で周知の技術を用いて実施できる。
本発明の医薬組成物は、主として骨髄異形成症候群(MDS)を適用対象とし、ESAやレナリドマイド等の既存のMDS治療薬が効果を奏しない患者にも好適に使用される。
6.既知の治療法との併用
本発明の医薬組成物はMDSに対して十分な効果を発揮するが、患者の症状によっては、既存の治療法、例えば、ESA、ビダーザ、アンドロジェン、レナリドマイド等と併用することでより好適な結果を得ることが期待できる。例えば、芽球の多いMDSではアザシチジン等で芽球を減少させた後に使用すると効果的な結果を得ることができる。
また、MDSと同じく骨髄不全を示す再生不良性貧血や骨髄増殖性腫瘍、MDSから移行しうる急性白血病等にも本発明の医薬組成物の効果が期待できる。例えば、急性白血病では他の化学療法剤で芽球を減少させ、骨髄をMDS類似の状態にした後に本発明の医薬組成物で治療を行うことにより効果が期待できる。骨髄増殖性腫瘍にみられる骨髄不全に対しても、単独あるいは他の治療との併用で効果が期待できる。
以下、実施例を用いて本発明についてより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
75歳男性。診断は分類不能型MDS (MDS-U)。汎血球減少(貧血、好中球減少、血小板減少)の進行がありESAを投与したが無効であった。クラリスロマイシン1日量200mg (朝夕に100 mgずつ服用)、プレドニゾロン1日量30 mg (朝昼に15 mgずつ服用)の連日服用を開始し、10日後には汎血球減少の改善が始まり、その後も血球の改善は継続した。クラリスロマイシンの投与は200mgで継続し、プレドニゾロンは徐々に減量したが、血球増加効果は十分に維持された。
[実施例2]
66歳男性。診断はMDSの多血球系異形成を伴う不応性血球減少症(RCMD)。貧血、好中球減少の進行がありESAを投与したが無効であった。クラリスロマイシン1日量200mg (朝夕に100 mgずつ服用)、プレドニゾロン1日量30 mg (朝昼に15 mgずつ服用)の連日服用を開始し、10日後には好中球の増加が、40日程度で貧血の改善が始まり、その後も血球の改善は継続した。クラリスロマイシンの投与は200mgで継続し、プレドニゾロンは徐々に減量したが、血球増加効果は十分に維持された。
[実施例3]
74歳女性。診断は分類不能型MDS (MDS-U)。汎血球減少(貧血、好中球減少、血小板減少)の進行があり月2回の赤血球輸血を必要としていた。ESAを投与したが無効であった。クラリスロマイシン1日量200mg (朝夕に100 mgずつ服用)、プレドニゾロン1日量30 mg (朝昼に15 mgずつ服用)の連日服用を開始し、赤血球輸血の頻度はしだいに減少した。クラリスロマイシンの投与は200mgで継続し、プレドニゾロンは徐々に減量したが、治療開始後約4ヶ月頃から全ての血球の増加を認めた。
[実施例4]
89歳女性。診断は分類不能型MDS (MDS-U) 、染色体検査で5q-を認めた。貧血の進行があり赤血球輸血を必要としていた。ESA、レナリドマイドを投与したが無効であった。クラリスロマイシン1日量200mg (朝夕に100 mgずつ服用)を連日、プレドニゾロン1日量15 mg (朝に15 mg服用)を、高齢のため1日おきの服用とし本治療を開始した。投与2週後から貧血の改善を認めた。
[実施例5]
80歳男性。診断はMDSの単一血球系統の異形成を伴う不応性血球減少症(RCUD)。貧血に対しESAなど投与したが無効であった。クラリスロマイシン1日量200mg (朝夕に100 mgずつ服用)を連日投与し貧血は25日後から次第に改善した。
結果及び考察
発明者らは、現在までに投与例の約4割に効果を認めている。いずれも、ESA、レナリドマイドなど既存の治療が無効な例に本治療を行っており、その有用性は高い。副腎皮質ホルモン剤であるプレドニゾロン投与量は体重当たり0.4-0.5mg (30mg) 連日投与で開始したものが多いが、15mgの隔日投与でも効果を認めている。
プレドニゾロンは大量長期投与では副作用の懸念があるが、今回の方法ではクラリスロマイシンと併用することにより、少量で効果があり、長期間に渡って安全に投与が可能であることが確認された。クラリスロマイシン単独投与で効果を認めている例もあるが(症例5に例示)、少量のプレドニゾロンを併用し長期投与を行うことでいっそうの効果をあげることができる。
本治療は、芽球の少ない病型のMDSや、芽球の多いMDSではアザシチジンなどで芽球を減少させた後に使用すると効果的である。また、MDSと同じく骨髄不全を示す再生不良性貧血にも効果が期待できる。急性白血病では他の化学療法剤で芽球を減少させ、骨髄をMDS類似の状況にした後に本治療を行うことで、効果が期待できる。骨髄増殖性腫瘍にみられる骨髄不全に対しても、単独あるいは他の治療との併用で効果が期待できる。
本発明によれば、経口投与により、骨髄異形成症候群を簡便かつ効果的に治療することができる。本発明の医薬組成物は、従来臨床で使用され安全性の確立したクラリスロマイシンと副腎皮質ホルモン剤(プレドニゾロン等)を組み合わせたものであり、投与量も比較的少量であるため、長期使用が可能なMDS治療薬として有用である。

Claims (7)

  1. プレドニゾロンと併用されることを特徴とする、クラリスロマイシンを有効成分とする骨髄異形成症候群の治療用医薬組成物であって、
    プレドニゾロンが1日あたり1.0〜40mgで隔日又は連日投与されるように用いられ、
    クラリスロマイシンが1日あたり100〜300mgで連日経口投与されるように用いられることを特徴とする医薬組成物
  2. プレドニゾロンが1日あたり2.0〜30mgで隔日又は連日投与されるように用いられることを特徴とする、請求項記載の医薬組成物。
  3. クラリスロマイシンが1日あたり100〜200mgで連日経口投与されるように用いられることを特徴とする、請求項1または2に記載の医薬組成物。
  4. 薬学的に許容される担体をさらに含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  5. プレドニゾロンを有効成分とする医薬組成物とクラリスロマイシンを有効成分とする医薬組成物とは別個の製剤である、請求項1〜のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  6. プレドニゾロンを有効成分とする医薬組成物とクラリスロマイシンを有効成分とする医薬組成物とが1つの包装内にセットになっている、請求項に記載の医薬組成物。
  7. クラリスロマイシン及びプレドニゾロンを有効成分として含む配合剤(fixed dose combination drug)である、請求項1〜のいずれか1項に記載の医薬組成物。
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