JP6485367B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、基板に実装されるコネクタに関する。
車両などで使用されるコネクタは、様々な形態の振動を受ける。このため、振動形態が異なる端子同士の接続に使用されるコネクタでは、異なる変位を有する端子間の相対的な位置ずれや端子間の摺動などを原因とする変形や破損を防ぐ必要がある。
例えば、特許文献1や特許文献2には、振動形態が異なる2つのオス端子、すなわち基板に固定されるオス端子と、基板とは別の部材(電気機器など)に固定されるオス端子とを、連結ばねを用いたメス型の接続端子で接続して、オス端子間の変位差を吸収して変形や破損を低減することができるコネクタが、開示されている。
特開2014−010949号公報 特開2015−146289号公報
上記特許文献に記載された従来のコネクタは、部品点数が多く、複雑であるという問題を有している。この問題を解決するための手法の1つとして、メス型の接続端子における基板と接合する端子側をプレスフィット端子に置き換えることが考えられる。
しかしながら、プレスフィット端子は、基板の嵌合孔(導電性スルーホールなど)に基板に対して傾いた姿勢で挿入させると、嵌合孔の周縁めっきを損傷させるおそれがある。このため、プレスフィット端子は、基板の嵌合孔に基板に対して略垂直に挿入して嵌合させる必要がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、プレスフィット端子を用いたコネクタにおいて、プレスフィット端子を基板の嵌合孔に基板に対して略垂直に挿入して嵌合させ易くすることができる、コネクタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本第1の発明は、基板に垂直な軸に対する姿勢の変更が可能な部品実装機構に把持されて基板表面に実装されるコネクタであって、基板裏面からオス端子が挿入されるメス端子、基板に設けられた嵌合孔に圧入されて基板に接続されるプレスフィット端子、およびメス端子とプレスフィット端子とを略並列に連結する連結ばね、を含む接続端子と、接続端子を収容する収容部、基板に設けられた第1貫通孔と嵌合する第1嵌合部、および基板に設けられた第2貫通孔と嵌合する第2嵌合部、を含むハウジングとを備え、第1嵌合部は、プレスフィット端子を挟んで内壁面が対向する位置に、プレスフィット端子と離間して並列方向へ延在し、かつ、プレスフィット端子の先端よりも延びた、一対の壁部と、各壁部の外壁面に外側に突出して形成され、かつ、壁部の先端から第1箇所まで徐々に太くなる第1テーパおよび第1箇所から第2箇所まで徐々に細くなる第2テーパを有する爪部とを含み、爪部は、プレスフィット端子が嵌合孔に接触するよりも先に第1テーパを第1貫通孔に当接させることで、基板に対して略垂直となる挿入角度でプレスフィット端子を嵌合孔に案内し、第1箇所が第1貫通孔を通過した後、第2テーパを第1貫通孔に当接させることで、基板に対して略垂直となる傾斜角度でプレスフィット端子を嵌合孔に嵌合させる、ことを特徴とする。
上記第1の発明によるコネクタは、プレスフィット端子を挟んだ一対の壁部の各外壁面に、壁部の先端から第1箇所まで徐々に太くなる第1テーパおよび第1箇所から第2箇所まで徐々に細くなる第2テーパを有し、かつ、外側に突出して形成され爪部を持った、第1嵌合部を形成している。
この第1嵌合部の先端は、プレスフィット端子の先端よりも延びており、基板へ実装するときには、プレスフィット端子が嵌合孔に接触するよりも先に第1テーパが第1貫通孔に当接する構造としている。この構造により、基板に対して略垂直となる挿入角度でプレスフィット端子を基板の嵌合孔に案内することができる。また、第1箇所が第1貫通孔を通過した後には、第2テーパが第1貫通孔に当接するため、基板に対して略垂直となる傾斜角度でプレスフィット端子を基板の嵌合孔に嵌合させることができる。
従って、本第1の発明によるコネクタによれば、プレスフィット端子を挟む一対の壁部が向かい合う方向と直交し、かつ、各壁部の先端と平行な軸を中心に生じるコネクタの回転ずれを、基板に垂直な軸方向に修正することができる。
また、本第2の発明は、第1の発明に従属するコネクタであって、収容部は、第2嵌合部を第2貫通孔へ嵌合させる際の押圧によってメス端子側に撓んだ状態において、メス端子の収容部側への移動を抑制し、押圧がなくなって撓んでいない状態では、メス端子の収容部側への移動を許容する、抑制部を含み、メス端子は、抑制部によって収容部側への移動を抑制されている状態でオス端子が挿入されて、オス端子と嵌合する、ことを特徴とする。
上記第2の発明によるコネクタは、基板へ実装するときに、メス端子の上部を押さえて撓ませたときにメス端子の収容部側への移動を抑制する抑制部を、ハウジングの収容部に形成している。これにより、オス端子をメス端子に挿入し易くすることができる。さらに、基板への実装が終了すると、収容部の撓みが解消されるので、メス端子がオス端子から受ける振動を吸収できる空間を形成することができる。
以上述べたように、本発明のプレスフィット端子を用いたコネクタによれば、プレスフィット端子を基板の嵌合孔に基板に対して略垂直に挿入して嵌合させ易くすることができる。
本発明の一実施形態に係るコネクタの構造を説明する分解斜視図 本発明の一実施形態に係るコネクタを構成するハウジングを説明する図 本発明の一実施形態に係るコネクタを構成する接続端子を説明する図 (a)ハウジングと接続端子を嵌合させた状態の図1におけるA−A’線断面図(b)ハウジングと接続端子と基板とオス端子を嵌合させた状態の図1におけるA−A’線断面図(c)ハウジングと接続端子を嵌合させた状態の正面図(d)ハウジングと接続端子と基板とオス端子を嵌合させた状態の正面図 本発明の一実施形態に係るコネクタを基板に実装する手順を説明する図 本発明の一実施形態に係るコネクタを基板に実装する手順を説明する図 プレスフィット端子が基板に対して略垂直に嵌合される様子を説明する図 本発明の一実施形態に係るコネクタの変形例を説明する図 本発明の一実施形態に係るコネクタに関する参考例を説明する図
[概要]
本発明は、基板と接続する端子にプレスフィット端子を用いたコネクタである。本コネクタは、プレスフィット端子よりも先に基板に接触することで傾いた姿勢にあるコネクタを垂直方向に修正する爪部を、プレスフィット端子を保持するハウジングに形成する。これにより、基板の所定の孔に爪部を挿入すれば、プレスフィット端子を基板の嵌合孔に基板に対して略垂直に挿入して嵌合させ易くすることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、各図面に示すようにX軸、Y軸、およびZ軸の各方向を予め定義し、この定義に従って実施形態を説明している。
[コネクタの構成]
図1〜図4に示すように、本発明の一実施形態に係るコネクタ1は、接続端子10と、接続端子10を収容するハウジング20とを、少なくとも含んで構成される。本コネクタ1は、基板50に設けられた嵌合孔51と、基板50の第2の貫通孔53を通じて基板50の裏面側から表面側へ延びるオス端子30とを、電気的に接続する部品である。
オス端子30は、基板50の裏面側に配置される図示しない機器(パワーモジュールや電気機器など)に固定される。このため、オス端子30と基板50とは、振動形態が相違する。本実施形態に係るコネクタ1は、このオス端子30と基板50との間における振動形態の相違(変位差)によって生じる変形や破損を低減するために用いられる。
以下に、本コネクタ1を構成する接続端子10およびハウジング20と、コネクタ1と嵌合するオス端子30と、基板50とを、詳細に説明する。
・接続端子10
接続端子10は、導電性を有する金属部材などで形成される電気接続用の端子である。この接続端子10は、図1および図3で示すように、プレスフィット端子11と、メス端子12と、連結ばね13と、を含んで構成される。接続端子10は、例えば金属板に切断および折り曲げなどを施すことにより、プレスフィット端子11と、メス端子12と、連結ばね13とが、一体的に形成されている。
プレスフィット端子11は、平板状の本体部11bの一部に、例えば板状のばねが加工された圧入嵌合部11aを設けた端子である。プレスフィット端子11の先端部11cには、基板50に設けられた嵌合孔51に挿入し易いように、所定のテーパが付けられている。このプレスフィット端子11は、基板50の嵌合孔51に圧入嵌合部11aが圧入されることで、はんだ付けを行うことなく、高い嵌合力を保持したまま基板50と電気的に接合される。プレスフィット端子11と他の構成との関係(サイズ、設置位置など)については、後述する。
メス端子12は、一方端部12aにオス端子30が挿入される開口を有した、中空の略筒形状をしている。図1および図3の例では、後述するオス端子30の形状に合わせて、Z軸方向に長辺をY軸方向に短辺となる略長方形の断面を有した角筒形状のメス端子12を示している。メス端子12は、図4(b)および図4(d)で示すように、基板50の裏面から一方端部12aの開口を介して角筒の中にオス端子30が挿入されることで、オス端子30と電気的に接続される。また、メス端子12の角筒の内部には、挿入されるオス端子30に対して圧力負荷を与えて電気的接続状態を保持するため、例えば板ばねなどの圧接機構(図示せず)が設けられている。メス端子12は、他方端部12bにも開口を有しており、この他方端部12bの開口を覆うことなく、断面が短辺となる側壁に後述する連結ばね13が接続されている。メス端子12と他の構成との関係(サイズ、設置位置など)については、後述する。
連結ばね13は、プレスフィット端子11とメス端子12とを繋ぐ部材であり、板状のばねが加工された圧入嵌合部13aと、弾性変形可能な接続部13bとで構成される。圧入嵌合部13aは、後述するハウジング20の保持部21bに圧入嵌合されて(図4)、接続端子10をハウジング20に堅牢に固定する機能を有する。接続部13bは、プレスフィット端子11とメス端子12とが独立して変位できるように、弱い力で弾性変形できる構成(板ばね)とされている。具体的には、図1および図3に示すように、接続部13bは、S字状に形成することでばね定数を小さくして、主にオス端子30の挿入方向に、容易に撓むことができるように構成される。この連結ばね13は、メス端子12の他方端部12bの開口に重なることなく(開口を覆うことなく)、プレスフィット端子11の平板面とメス端子12の断面が長辺となる側壁面とが対向するように、プレスフィット端子11とメス端子12とを略並列に連結する。
接続端子10がハウジング20に装着されると、プレスフィット端子11はハウジング20に対して固定されるが、メス端子12はハウジング20に固定かつ拘束されずに自由状態となる。よって、連結ばね13は、圧入嵌合部13aを固定端とする片持ち梁として機能する。
・ハウジング20
ハウジング20は、弾性変形が可能な絶縁性を有する樹脂材料などで形成される。このハウジング20は、図1および図2で示すように、接続端子10を内部に収容する収容部21と、基板50に設けられた第1の貫通孔52と嵌合する第1の嵌合部22と、基板50に設けられた第2の貫通孔53と嵌合する第2の嵌合部23と、を含んで構成される。
収容部21は、YZ平面と平行な矩形の本体部21aと、本体部21aの基板50側となる−X軸方向の面に設けられた保持部21bおよび抑制部21cと、を含む。保持部21bは、本体部21aのY軸方向側に設けられ、連結ばね13の圧入嵌合部13aが嵌合される溝を有している。この保持部21の溝に連結ばね13の圧入嵌合部13aが押し込まれることによって、接続端子10をハウジング20に堅牢に固定することができる。抑制部21cは、本体部21aの−Y軸方向側に設けられ、オス端子30が挿入される際のメス端子12の移動を抑制する。抑制部21cの機能については、後述する。
第1の嵌合部22は、図4で示すように、コネクタ1を基板50に実装したときに、基板50の第1の貫通孔52に嵌合する部分であり、一対の壁部22aと、爪部22bと、を含む。一対の壁部22aは、保持部21bを挟んでZ軸方向に内壁面が離間して対向する位置において、本体部21aのY軸方向側の端部から−X軸方向に延在している。すなわち、図4で示した接続端子10を収容した状態では、プレスフィット端子11を挟んで内壁面が離間して対向する位置に、一対の壁部22aが設けられている。爪部22bは、壁部22aの外壁面にそれぞれ形成される。爪部22bの形状および機能については後述するが、壁部22aの先端から第1箇所まで徐々に太くなる第1テーパと、第1箇所から第2箇所まで徐々に細くなる第2テーパとを有している。
第2の嵌合部23は、図4で示すように、コネクタ1を基板50に実装したときに、基板50の第2の貫通孔53に嵌合する部分であり、壁部23aと、爪部23bと、を含む。壁部23aは、本体部21aの−Y軸方向側の端部から、XZ平面と平行かつ−X軸方向に延在している。爪部23bは、壁部23aの外壁面に形成され、壁部22aの先端から所定の箇所まで徐々に太くなるテーパが設けられている。
本コネクタ1は、接続端子10(の連結ばね13が有する圧入嵌合部13a)を、ハウジング20(の収容部21が保持部21b)に固定した状態において、次のような構造関係を有している。
まず、ハウジング20の第1の嵌合部22の先端が、プレスフィット端子11の先端部11cよりも−X軸方向(基板50側)に突出している。これは、第1の嵌合部22の爪部22bを、プレスフィット端子11の先端部11cよりも先に基板の第1の貫通孔52に接触させるためである。この接触順序により、後述するコネクタ1の姿勢を修正する作用が発揮される。
また、プレスフィット端子11の圧入嵌合部11aは、ハウジング20の第1の嵌合部22および第2の嵌合部23をそれぞれ基板50の第1の貫通孔52および第2の貫通孔53に嵌合させた状態において、基板50の表面よりも上方向(X軸方向)に延び、かつ、爪部22bの第1箇所よりも下方向(−X軸方向)に延びる位置に設けることが望ましい。これにより、プレスフィット端子11を基板50に堅牢に嵌合固定させることができる。
また、接続端子10のメス端子12の他方端部12bとハウジング20の本体部21aとの間には、空間Sが設けられている(図4(a))。この空間Sは、オス端子30の振動を受けるメス端子12が動ける場所を確保する、つまりメス端子12の収容部21側への移動を許容するものであり、オス端子30の振動によってメス端子12が移動し得る距離より大きな値で設計される。
さらに、プレスフィット端子11の先端部11cが基板50の嵌合孔51に挿入されるタイミングは、メス端子12にオス端子30が挿入されるタイミングより、早くても遅くてもよい。プレスフィット端子11の挿入が早い場合、後述するコネクタ1の姿勢修正作用によって、メス端子12側の傾きも修正されるため、オス端子30をメス端子12に挿入し易くなる。一方、メス端子12へのオス端子30の挿入が早い場合、オス端子30の挿入によって傾いていたメス端子12の姿勢が修正されてプレスフィット端子11とのねじれ状態が一時的に発生するが、後述するコネクタ1の姿勢修正作用によって、プレスフィット端子11の傾きが修正されるため、ねじれ状態は解消される。
・オス端子30
オス端子30は、導電性を有する金属部材などで形成される電気接続用の端子である。オス端子30の一方端は、図示しない機器の所定の端子(箇所)に、固定されかつ電気的に接続される。この機器は、基板50と機械的な拘束関係を有していない。従って、この機器と基板50とを備える上位のデバイスが振動すれば、機器と基板50とは振動形態が相違するので、基板50に圧入嵌合されたプレスフィット端子11とオス端子30の振動形態も相違することになる。
・基板50
基板50は、コネクタ1が実装されて、接続端子10と電気的な接続が行われる電気回路基板である。基板50には、接続端子10のプレスフィット端子11が圧入嵌合されて電気的接続を行う嵌合孔51と、ハウジング20の第1の嵌合部22が挿入嵌合されてハウジング20の一方端を基板50に固定する第1の貫通孔52と、ハウジング20の第2の嵌合部23が挿入嵌合されてハウジング20の他方端を基板50に固定する第2の貫通孔53とが、形成されている。第2の貫通孔53は、基板50の裏面から表面に向けてオス端子30が通過する。
以上の構成による本実施形態のコネクタ1は、プレスフィット端子11が振動を受けてハウジング20と共に変位したとしても、プレスフィット端子11と連結ばね13を介して連結された宙吊り状態にあるメス端子12は、所定範囲の振動についてはハウジング20に追従して変位しない。このように、プレスフィット端子11とメス端子12とは、相対的に独立して変位することができるので、プレスフィット端子11が固定される基板50と、メス端子12に嵌合されるオス端子30が固定される機器との振動形態が異なっていたとしても、変形や破損を低減することができる。
[コネクタの基板への実装手順]
次に、図5Aおよび図5Bを参照して、本発明の一実施形態に係るコネクタ1を基板50に実装する手順を説明する。以下の手順では、コネクタ1が、基板50に垂直な軸に対する姿勢の変更が可能な部品実装機構に把持されて、基板50の表面に実装される。
図5A(a):コネクタ1を基板50に実装するために、部品実装機構(組み立て装置ハンド)100が使用される。この部品実装機構100は、天板101、チャック102、可動軸103、緩衝材104、凸部105、および位置決め爪106を含む。天板101は、可動軸103と接続されており、可動軸103を支点として回動が可能となっている。チャック102は、天板101に開閉自在に接続されており、緩衝材104を介してハウジング20の第1の嵌合部22を把持する。凸部105は、天板101の−X軸方向側に設けられており、チャック102によってコネクタ1が把持されたときに、ハウジング20の収容部21の上面を押圧する。位置決め爪106は、ハウジング20の第2の嵌合部23が当接することで、コネクタ1を把持する位置を決定する。
図5A(b):部品実装機構100は、部品トレーなどに置かれているコネクタ1を、位置決め爪106にハウジング20の端部を当てながらチャック102を閉じてピックアップし、基板50の所定の位置まで搬送する。このとき、凸部105によってハウジング20の収容部21の上面が押圧されて、本体部21aが基板側(−X軸方向側)に撓む。これにより、本体部21aに設けられた抑制部21cがメス端子12の他方端部12bと接触して、メス端子12の収容部21側への移動が抑制される。なお、チャック102は、本体部21aが基板側(−X軸方向側)に撓む変形を許容しつつ、コネクタ1が部品実装機構100から脱落しない位置および保持力で、コネクタ1を把持する。
図5A(c):部品実装機構100が基板50の実装位置において基板側(−X軸方向側)に下がっていくと、まずオス端子30がメス端子12に挿入される。このとき、抑制部21cによってメス端子12の収容部21側への移動が抑制されているため、この移動を抑制されている状態でメス端子12が動くことなくオス端子30を内部に挿入して嵌合させることができる。なお、本体部21aが基板側(−X軸方向側)に撓んでいるため、第2の嵌合部23の爪部23bは、負荷なく第2の貫通孔53に挿入される。
図5B(d):部品実装機構100が基板50の実装位置において基板側(−X軸方向側)にさらに下がっていくと、次に第1の嵌合部22の爪部22bが基板50の第1の貫通孔52に当たる。ここで、チャック102が把持するコネクタ1の姿勢がY軸回転方向に傾いている場合、次のような作用でコネクタ1の姿勢が修正される。
図6の(a1)、(a2)、(a3)は、チャック102が把持するコネクタ1の姿勢が傾いていない場合において、第1の嵌合部22が第1の貫通孔52に挿入されて、プレスフィット端子11が垂直に基板50に嵌合される様子を説明する図である。一方、図6の(b1)、(b2)、(b3)は、チャック102が把持するコネクタ1の姿勢が傾いている場合において、第1の嵌合部22が姿勢修正されながら第1の貫通孔52に挿入されて、プレスフィット端子11が略垂直に基板50に嵌合される様子を説明する図である。
第1の嵌合部22を基板50に挿入する際、爪部22bが有する第1テーパが第1の貫通孔52と接点Cおよび接点Dにおいて接する。部品実装機構100によってコネクタ1に与えられる荷重をA(B)とすると、接点Cおよび接点Dのそれぞれにおける荷重は、合力をAとしてA1とA2(合力をBそしてB1とB2)に分力される。分力A1(B1)は、摩擦係数をパラメータとして接点CでA1x(B1x)およびA1y(B1y)に分力される。また、分力A2(B2)は、摩擦係数をパラメータとして接点DでA2x(B2x)およびA2y(B2y)に分力される。
結果、分力A1x(B1x)と分力A2x(B2x)との合力が第1の貫通孔52に対して直交する方向に印加されることになる。特に図6の(b1)の場合、第1の嵌合部22を挿入していくほど、深く挿入されている側(紙面右側)の爪部の先端が内向き(プレスフィット端子11側)に折れていくため分力B1yが徐々に大きくなる。その反力を受けて浅く挿入されている側(紙面左側)の爪部が第1の貫通孔52に挿入され、第1の嵌合部22の姿勢、つまりコネクタ1の姿勢が基板50に対して略垂直に修正される。
このように、第1の嵌合部22の爪部22bに形成された第1テーパの作用効果により、基板50に対して略垂直となる挿入角度で、プレスフィット端子11を嵌合孔51に案内することができる。
この第1の嵌合部22の爪部22bが有する第1テーパが第1の貫通孔52を通過した後、爪部22bが有する第2テーパの作用により、さらにコネクタ1の姿勢が修正される。爪部22bが有する第2テーパは、第1の貫通孔52と接点Eおよび接点Fにおいて接する。接点Eおよび接点Fには爪部22bが元に戻ろうとする外向き(プレスフィット端子11と反対側)の力が働くため、第2テーパに沿って第1の嵌合部22と第1の貫通孔52との嵌合がさらに進み、第2テーパが終了する位置で停止することとなる。これにより、第1の嵌合部22の姿勢、つまりコネクタ1の姿勢が基板50に対して略垂直にさらに修正される。
このように、第1の嵌合部22の爪部22bに形成された第2テーパの作用効果により、基板50に対して略垂直となる傾斜角度で、プレスフィット端子11を嵌合孔51に嵌合させることができる。
図5B(e):このように、第1の嵌合部22の爪部22bが有する第1テーパおよび第2テーパの作用によって、チャック102が把持するコネクタ1の姿勢がY軸回転方向にずれていたとしても、コネクタ1の姿勢が基板50に対して略垂直に修正される。よって、プレスフィット端子11を略垂直に基板50の嵌合孔51に挿入嵌合させることができる。
図5B(f):コネクタ1が基板50に実装されると、部品実装機構100は、チャック102を開放してコネクタ1を離し、基板50から遠ざかる方向(X軸方向側)に上昇する。このとき、凸部105の押圧によって本体部21aが基板側(−X軸方向側)に撓んでいた状態が解消される。これにより、メス端子12の収容部21側への移動が許容される。従って、メス端子12がオス端子30から受ける振動を吸収できる空間Sを形成することができる。
[本実施形態による作用・効果]
以上のように、本発明の一実施形態に係るコネクタ1によれば、プレスフィット端子11を固定して収容するハウジング20において、基板50と嵌合させる第1の嵌合部22に、ハウジング20の姿勢を基板50に対して略垂直に修正できるテーパを有する爪部22bを形成する。コネクタ1を基板50に実装する際、プレスフィット端子11の先端部11cよりも第1の嵌合部22の爪部22bが先に基板50の第1の貫通孔52に接触する位置関係となるように、各々の寸法を設定する。ハウジング20にはプレスフィット端子11が固定されているので、爪部22bのテーパ作用によってハウジング20の姿勢を基板50に対して略垂直に修正することで、プレスフィット端子11の姿勢も基板50に対して略垂直に修正される。
従って、プレスフィット端子11を挟む一対の壁部22aが向かい合う方向と直交し、かつ、各壁部22aの先端と平行な軸を中心に生じるコネクタ1の回転ずれを、基板50に垂直な軸方向に修正することができる。これにより、プレスフィット端子11を基板50の嵌合孔51に基板に対して略垂直に挿入して嵌合させ易くすることができる。
また、本発明の一実施形態に係るコネクタ1によれば、基板50に実装する際には、ハウジング20の本体部21aが撓んで、抑制部21cによってメス端子12の移動を抑制する。これにより、オス端子30をメス端子12に挿入し易くすることができる。さらに、基板50への実装が終了すると、ハウジング20の本体部21a撓みが解消される。これにより、メス端子12がオス端子30から受ける振動を吸収できる空間Sを形成することができる。
[変形例]
図7(a)に示すように、ハウジング20の本体部21aに、接続端子10のメス端子12の位置に合わせて貫通孔21dを設けてもよい。このような貫通孔21dを設けることによって、ハウジング20の上部から接続端子10のメス端子12とオス端子30との嵌合状態を視認することができる。
また、図7(b)に示すように、寸法が長いオス端子30をコネクタ1に嵌合させることができる。このような寸法が長いオス端子30は、例えば、複数の基板50をX軸方向に積層して並列接続する場合などに利用される。
[参考例]
上述したハウジング20の本体部21aに設けた貫通孔21dを利用して、嵌合前における接続端子10のメス端子12とオス端子30との位置合わせを、光学的に行うことも可能である。
例えば、図8に示すように、部品実装機構100の天板101に、ハウジング20の貫通孔21dと位置を合わせた貫通孔107を形成する。部品実装機構100には、この貫通孔107を通してオス端子30のテーパ面(鉛直方向)に向けてレーザ光を出射できるレーザ発光器120を設ける。また、正しい配置にあるオス端子30のテーパ面によって屈折されたレーザ光を受光できる位置に、光検出器121を配置する。
そして、コネクタ1を基板に実装する際には、レーザ発光器120が出射したレーザ光を光検出器121が受光できれば、接続端子10のメス端子12とオス端子30との位置が合っていると判断して、部品実装機構100で把持されたコネクタ1を正しい位置に誘導(搬送)することができる。
本発明における基板と接続する端子にプレスフィット端子を用いたコネクタは、プレスフィット端子を基板の嵌合孔に基板に対して略垂直に挿入して嵌合させ易くしたい場合などに有用である。
1 コネクタ
10 接続端子
11 プレスフィット端子
11a、13a 圧入嵌合部
11b、21a 本体部
11c 先端部
12 メス端子
12a、12b 端部
13 連結ばね
13b 接続部
20 ハウジング
21 収容部
21b 保持部
21c 抑制部
21d、52、53、107 貫通孔
22、23 嵌合部
22a、23a 壁部
22b、23b 爪部
30 オス端子
50 基板
51 嵌合孔
100 部品実装機構
101 天板
102 チャック
103 可動軸
104 緩衝材
105 凸部
106 位置決め爪

Claims (2)

  1. 基板に垂直な軸に対する搬送姿勢の変更が可能な部品実装機構に把持されて基板表面に実装されるコネクタであって、
    基板裏面からオス端子が挿入されるメス端子、基板に設けられた嵌合孔に圧入されて基板に接続されるプレスフィット端子、および当該メス端子と当該プレスフィット端子とを並列に連結する連結ばね、を含む接続端子と、
    前記接続端子を収容する収容部、基板に設けられた第1貫通孔と嵌合する第1嵌合部、および基板に設けられた第2貫通孔と嵌合する第2嵌合部、を含むハウジングとを備え、
    前記第1嵌合部は、
    前記プレスフィット端子を挟んで内壁面が対向する位置に、前記プレスフィット端子と離間して前記並列方向へ延在し、かつ、前記プレスフィット端子の先端よりも延びた、一対の壁部と、
    各前記壁部の外壁面に外側に突出して形成され、かつ、前記壁部の先端から第1箇所まで徐々に太くなる第1テーパおよび当該第1箇所から第2箇所まで徐々に細くなる第2テーパを有する爪部とを含み、
    前記爪部は、前記プレスフィット端子が前記嵌合孔に接触するよりも先に前記第1テーパを前記第1貫通孔に当接させることで、前記基板に垂直な軸に対して所定値以下の挿入角度で前記プレスフィット端子を前記嵌合孔に案内し、前記第1箇所が前記第1貫通孔を通過した後、前記第2テーパを前記第1貫通孔に当接させることで、前記基板に垂直な軸に対して所定値以下の傾斜角度で前記プレスフィット端子を前記嵌合孔に嵌合させる、
    コネクタ。
  2. 前記収容部は、前記第2嵌合部を前記第2貫通孔へ嵌合させる際の押圧によって前記メス端子側に撓んだ状態において、前記メス端子の前記収容部側への移動を抑制し、当該押圧がなくなって撓んでいない状態では、前記メス端子の前記収容部側への移動を許容する、抑制部を含み、
    前記メス端子は、前記抑制部によって前記収容部側への移動を抑制されている状態で前記オス端子が挿入されて、前記オス端子と嵌合する、
    請求項1に記載のコネクタ。
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