JP6484841B2 - 表示装置付学習机 - Google Patents
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Description
この情報機器組込机は、机の筆記台の下部に側部を支点として上方に開く蓋を備えた引出しを設け、その引出しの内部に情報機器を収納する一方、情報機器の表示部を蓋の裏面に取付ける。情報機器を使用する時には引出しを引出し、蓋を開いて操作を行う。使用しない時には蓋を閉じて引出しを机に収納する。
このディスプレイは、視野角が狭いプライベート視野モードと、視野角の広いパブリック視野モードとの切替えが可能である。プライベート視野モードでは、視野範囲からは補償済み画像が見えるが、範囲外からは乱れた画像が見えるため、個人情報を保護できる。パブリックモードを提供するには偏光修正層を無効化する。
さらに本発明によれば、このときに学習机の利用者に対して良好な視角特性を付与するとともに、他人からの覗き込みを防止できるようにした表示装置付き学習机を提供することができる。
図1は、本発明の表示装置付学習机の外観構成例を示す図で、図1(A)は表示装置付学習机の全体斜視図、図1(B)は表示装置付学習机をユーザが利用している状態を概略的に示す図である。
表示装置付学習机1は、机10と、薄型の表示装置20とが組み合わされて構成されている。表示装置20は、FPD(Flat Panel Display)を用いた薄型の表示装置で、例えば液晶表示パネルを使用した液晶表示装置として構成される。
視聴者2は、表示装置付学習机1の前面に座して、表示装置20の表示画面21を見ながら、机10の机上面11を利用して学習等の作業を行うことができる。
ここで日本放送協会によりハイビジョン規格が策定されたときに、1125本の走査線数を決定した経緯がある(「ハイビジョン技術」,日本放送協会 放送技術研究所編)。
ここでは、臨場感を図る心理実験により、画角が20°程度で臨場感が明らかになり始め、画角30°で臨場感は顕著になる。そして静止画を見る場合、最も好まれる視聴距離は、画面高さHに対して2H〜3Hで、画角は20〜30°である。また動画使用時には、最も好ましいとされた視聴距離は4Hであり、画角は19°である。これに基づき、最適視聴距離は3Hとされ、そのときに視力1.0の人が走査線を弁別できない所要走査線が約1000本であるため、先行するNTSC,PAL系の走査線数に対して整数比を持つ1125本の走査線数が定められた。
すなわち、ハイビジョン規格では、画面の高さの3倍(3H)以上離れた距離で画面を見ることで、個々の走査線の画素が視聴者に見えることなく快適に表示画像を見ることができる。
図1(B)に示すように、通常の視聴状態では、表示装置20を視聴する視聴者2の目は、机10の視聴者側の端部位置か、それよりも後方(表示装置20から離れる方向)にある。従って、机10の机上面の奥行き、すなわち、表示装置20が設置された机上面の端部とは反対側の端部から表示装置20の表示画面21までの距離Lを、適正視聴距離である3H/S以上とする。
また、例えば40型の表示装置20を搭載する場合、一例ではその画面高さは50cm、画面幅は90cm程度である。これに現在一般的なフルハイビジョンの解像度を持つ表示装置20を用いた場合、その机の奥行き方向の距離Lは、上記の式に従うと150cm必要となるが、4K解像度の表示装置20を用いることにより、机の奥行き方向の距離Lは75cmとなり、学習机として実用上適切な大きさとすることができる。
図2は、実施形態2の表示装置付学習机における構成を説明するための図である。実施形態1にて説明したように、表示装置20の適正視聴距離は、その表示画面の高さをHとし、フルハイビジョンの走査線数に対する表示装置20の走査線数の比率をSとするとき、3H/Sの長さ以上となる。
ここで本実施形態では、視聴者が位置すると想定される机上面の手前側(表示装置20が設置された端部とは反対側の端部側)の端縁の幅方向中央位置pから、表示装置20の表示画面21までの距離が、3H/S以上である領域を少なくとも含むように構成する。
図2の例では、視聴者2が位置すると推定される机上面の端縁の幅方向中央位置pと、表示画面21のとの距離が3H/Sである範囲を、Tで示している。この場合、表示画面21の位置q2と、机上面の端縁の幅方向中央位置pとの距離m2が、距離3H/Sに一致し、位置q2より幅方向外側では、表示画面21と机上面の幅方向中央位置pとの距離は、3H/S以上の領域となる。表示画面21の左側のおいても同様となる。これにより、表示装置付学習机1は、表示装置20を設置した端部に対して反対側の端部の端縁の中央位置pから、表示装置20の表示画面21までの距離が、3H/S以上である領域を少なくとも含むものとなる。
図3は、表示装置付学習机における表示画面の視野角を説明するための図である。本実施形態では、表示装置付学習机1の表示装置20を視聴する視聴者の位置に応じて、表示画面21の端部まで画像を視認することができるように視野角を設定するとともに、表示装置付学習机1から水平方向(幅方向)に外側の位置では、表示画面21の表示内容を正しく見ることができないように視野角設定を行う。このために本実施形態では、表示装置付学習机1の表示装置20の視野角を、表示装置20の画面の幅方向に異ならせ、表示装置20の中央部よりも、表示装置20の幅方向の端部の視野角を広くする。
このときに幅方向に均一に視野角を設定すると、図3(B)に示すように、視聴者2が表示装置付学習机1の側端部に位置しているときに、その側端部から遠い側の表示画面21の一部領域eが正しく見えなくなる。
この場合、表示画面21の垂直方向に表示画面21から視聴者2までの距離を視聴距離とするとき、図3(A)に示すように、表示装置20の幅方向中央部における視野角は、
Tan-1((表示画面の幅×1/2)/視聴距離)×2=α になる。
また、図3(B)に示すように、表示装置20の幅方向端部における視野角は、
Tan-1(表示画面の幅/視聴距離)×2=β になる。
図4(B)に視野角制御フィルム30の部分的な断面構成を示し、図4(C)に視野角制御フィルム30の部分的な平面構成を示す。
視野角の大きさは、ルーバ遮光部31の間隔を変えることによって任意に設定できる。視野角制御フィルム30は、例えば厚さ0.1mm程度の樹脂フィルムとして形成される。透明性のある樹脂層フィルムの内部に、光を透過しない材料によるルーバ遮光部31が配置される。
図5(A)は、本実施形態に係る視野角制御フィルムのルーバ遮光部の間隔を説明するための図で、図5(B)は画面端部のルーバ遮光部の間隔を示す図、図5(C)は画面幅方向中央部のルーバ遮光部の間隔を示す図である。各図の左右方向が、表示装置20の幅方向に一致するように設けられている。なおこれら各図は、ルーバ遮光部31の間隔を概念的に説明するために簡略化して記載されている。
本実施形態では、実施形態3と同様に、表示装置付学習机1の表示装置20の幅方向中央部よりも、幅方向端部の視野角を広くするものであるが、本実施形態では、表示装置20として液晶表示装置を用い、その液晶表示パネルの液晶配向を制御することにより視野角制御を実行する。
表示装置付学習机1の表示装置20は、液晶表示パネル22が備えられる。液晶表示パネル22は、液晶23の層を間に挟む対向電極を用いて、液晶23の配向状態を制御し、空間光変調によって画像を表示する。ここでの表示方式は、VA(Vertical Alignment)方式である。
液晶表示パネル22は、液晶配向が互いに異なる2つの領域を有し、表示装置20の幅方向における2つの領域の配列に従って表示装置20の視野角を制御する。
ここで1つの画素内には、それぞれ液晶配向が異なる2つの領域を有する。そして液晶表示パネルの幅方向に、これら2つの領域が交互に設定される。領域R1,R2はそれぞれ1つの画素として動作する。この例では、1画素内を構成する上下のサブ画素は、1方が液晶配向Aを有し、他方が晶配向Aとは異なる液晶配向Bを有するように制御される。液晶配向Aと液晶配向Bは、液晶表示パネル22の画面の法線を対象軸として略対称になっている。
図7の視野角抑制モードでは、表示装置20の幅方向に、同じ液晶配向の領域が一定の大きさで連続して配置される。つまり液晶配向が同じ領域が、複数画素まとまった広がりを持っている。ここでは、各領域R3,R4のそれぞれは、略一様な液晶配向を有するが、領域R3の液晶配向と領域R4の液晶配向は、互いに異なっている。2種類の互いに異なった液晶配向は、液晶表示パネル22の法線を対象軸として略対称に配置される。
このように、本発明の実施形態4では、画素間の電極の電圧制御を行うことで、液晶23自体をスイッチングすることにより、広視野角モードと視野角抑制モードとを切り換えることができる。
図8は、実施形態4の表示装置付学習机における表示画面の視野角を説明するための図である。本発明に係る実施形態では、表示装置付学習机1の表示装置20を視聴する視聴者の位置に応じて、表示装置20の端部まで画像を視認することができるように視野角を設定するとともに、表示装置付学習机1から幅方向に外側の位置では、表示装置20の表示内容を正しく見ることができないように視野角設定を行う。このために、表示装置付学習机1の表示装置20の視野角を、表示装置20の幅方向(水平方向)に異ならせるように構成する。ここでは表示装置20の幅方向中央部よりも、表示装置20の幅方向端部の視野角を広くする。
これに対応するために、表示装置付学習机1に対して、視聴者の位置を検出するセンサを設け、そのセンサの検出結果に従って、視聴者の位置に応じて視野角抑制モードと広視野角モードの分割領域の範囲を可変設定するようにしてもよい。例えば、表示装置付学習机1の幅方向中央部から、いずれかの方向に視聴者が移動したとき、移動方向と反対側の広視野角モードの分割領域M1,M3の幅を大きくする。これにより、表示装置付学習机1の幅方向の範囲内で視聴する視聴者に対して、表示画面21を正しく視認させることができ、幅方向の範囲外からの覗き込みを防止することができる。
上記センサとしては、例えば赤外線、超音波、可視光などを用いた人感センサを適用できる。またカメラが撮影した画像内の変化に基づき人の位置を検知する人感センサ等を適用してもよい。
面内電極は、液晶層の略面内に電界を形成するために用いられる。視野角抑制モードを実現するために、広視野角モードにおいて、隣接する面内電極を通じて電圧V2を印加する。電圧V2は、通常電圧V1より低い。面内電極による面内電界が、セグメント電極からの弱電界の効果を上回り、ある程度の大きさの領域で液晶配向が同じになる視野角抑制モードに切り替えられる。なお視野角抑制モードと広視野角モードを切り換える電極構成は、上記の例に限ることなく適宜設計することができる。
上記実施形態4では、表示装置20を分割し、視野角抑制モードと広視野角モードの2つの動作モードで動作させた。本実施形態では、これら2つの動作モードの視野角のさらに中間的な視野角を与えるように液晶表示パネルを制御する。
実施形態4の視野角抑制モードと広視野角モードとの間の中間的な視野角を与える構成として、図7に示す視野角抑制モードにおいて、略一様な液晶配向の領域が連続して配置された領域R3,R4の幅方向の大きさを変化させる。
つまり、実施形態4の視野角抑制モードのときに、略一様な液晶配向の領域が連続して配置されている領域の表示装置の幅方向の大きさよりも、その幅方向の大きさを小さくすることにより、最も視野角が狭い視野角抑制モードよりも、広い視野角の領域を設定することができる。この場合、異なる液晶配向の領域が交互に配置される広視野角モードよりも、略一様な液晶配向の領域を連続して配置する大きさが大きければ、広視野角モードと視野角抑制モードとの中間的な視野角を持った領域を設定することができる。
また、中間的な視野角をさらに複数設定する場合には、略一様な液晶配向の領域を連続した配置する大きさを段階的に変化させればよい。
分割領域M4,M7は、分割領域M5,M6よりも外側に位置し、分割領域M5,M6の視野角よりも大きく、かつ広視野角モードの分割領域M1,M3の視野角よりも小さい視野角を与える。分割領域M4,M7では、図7に示す同じ液晶配向の領域が連続して配置された領域R3,R4の幅方向の大きさが、分割領域M1,M3のそれよりも大きくなる。これにより、分割領域M4,M7の視野角は、広視野角モードの分割領域M1,M3よりも小さくなる。
Claims (7)
- 矩形の机上面の一方の端部に、表示装置の表示画面を前記机上面の反対側の端部に向けて、該机上面に対して垂直に前記表示装置を設置した表示装置付学習机であって、
前記反対側の端部の端縁から、前記表示装置の表示画面までの距離をLとし、前記表示装置の表示画面の高さをHとし、前記表示装置の走査線数のFHDの走査線数に対する比率をSとするとき、
Lは、3×H/S
以上とし、
前記表示装置の幅方向中央部よりも、該表示装置の幅方向端部の方が視野角が広く、該幅方向端部の視野角は、机上面を挟んで前記表示装置の一方の幅方向端部に対向する位置から前記表示装置の他方の幅方向端部を見た際に、該他方の幅方向端部が視認可能な視野角以下であること、を特徴とする表示装置付学習机。 - 矩形の机上面の一方の端部に、表示装置の表示画面を前記机上面の反対側の端部に向け
て、該机上面に対して垂直に前記表示装置を設置した表示装置付学習机であって、
前記反対側の端部の端縁の幅方向中央位置から、前記表示画面までの距離をLとし、前
記表示装置の表示画面の高さをHとし、前記表示装置の走査線数のFHDの走査線数に対する比率をSとするとき、
L=3×H/S以上である領域を少なくとも含み、
前記表示装置の幅方向中央部よりも、該表示装置の幅方向端部の方が視野角が広く、該幅方向端部の視野角は、机上面を挟んで前記表示装置の一方の幅方向端部に対向する位置から前記表示装置の他方の幅方向端部を見た際に、該他方の幅方向端部が視認可能な視野角以下であること、を特徴とする表示装置付学習机。 - 請求項1または2に記載の表示装置付学習机において、
前記表示装置は、該表示装置の表示画面の表面に、視野角を制御するための視野角制御フィルムを有し、
該視野角制御フィルムは、ストライプ状に平行配置される複数の遮光部を、各該遮光部の長手方向が前記表示装置の高さ方向に一致するように配置され、隣接する前記遮光部の間隔は、前記表示装置の幅方向中央部よりも、該表示装置の幅方向に端部の方が広いことを特徴とすることを特徴とする表示装置付学習装置。 - 請求項3に記載の表示装置付学習装置において、
前記隣接する遮光部の間隔は、前記表示装置の幅方向中央部から、該表示装置の幅方向に端部に向けて徐々に広くなっていることを特徴とすることを特徴とする表示装置付学習装置。 - 請求項1または2に記載の表示装置付学習装置において、
前記表示装置は、液晶による空間光変調により表示を行う液晶表示パネルを有し、
該液晶表示パネルは、液晶配向が互いに異なる2つの領域を有し、前記表示装置の幅方向における前記2つの領域の配列に従って前記表示装置の視野角を制御し、
前記表示装置の幅方向の端部では、前記表示装置の幅方向に、前記異なる液晶配向の領域が交互に配置され、前記表示装置の幅方向の中央部では、前記表示装置の幅方向に、同じ液晶配向の領域が一定の大きさで連続して配置されていることを特徴とする液晶表示パネル。 - 請求項5に記載の表示装置付学習装置において、
該表示装置付学習装置の前方の人の位置を検知するセンサを有し、
前記液晶表示パネルは、前記前記異なる液晶配向の領域が交互に配置される配列と、同じ液晶配向の領域が一定の大きさで連続して配置される配列とを、液晶に対する印加電圧により切換え可能な電極構成を有し、
前記センサによる検出結果に従って、前記異なる液晶配向の領域が交互に配置される配列の範囲と、同じ液晶配向の領域が一定の大きさで連続して配置される配列の範囲とを可変にすることを特徴とする表示装置付学習装置。 - 請求項5に記載の表示装置付学習装置において、
前記液晶表示パネルは、前記表示装置の幅方向に複数に分割され、前記幅方向の端部の
所定の分割領域と、前記幅方向の中央部の分割領域との間に、さらに1または複数の分割領域を有し、
前記複数の分割領域は、該表示装置の幅方向の端部の分割領域から中央部の分割領域に向かって、前記連続して配置される同じ液晶配向の領域の大きさが、大きくなることを特徴とする表示装置付学習装置。
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