JP6482853B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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JP6482853B2
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Description

本発明は、監視領域を監視する飛行装置が撮影した監視画像を処理するための画像処理装置に係り、特に被撮影者のプライバシーに配慮した画像記録を行なうことを目的とした画像処理装置に関するものである。
特許文献1には、無人ヘリコプターを利用した防災情報収集・配信システムの発明が開示されている。この発明によれば、無人ヘリコプター2にカメラ装置1を搭載するとともに、LAN制御部および無線LANインタフェースを備えることにより、無線LAN3に対するインタフェース機能を実現し、このインタフェース機能によって地上局4と無線LAN3を構築し、被災地Lにおける映像情報、音声情報などの情報を送受信することができる。このように機動力と利便性を有する自律飛行型無人ヘリにより、気象条件の変化や昼夜を問わずに被災地の情報を収集し、危険で人が踏み込めない被災地に関する観測位置、方位、時系列情報を他の地域に配信することができる。
特開2007−112315号公報
特許文献1に開示された防災情報収集・配信システムの発明によれば、無人ヘリコプター2のカメラ装置1で取得した地上の映像情報等を無線LANインタフェース機能により地上局4に配信することができる利便性は有するものの、カメラ装置で撮影された映像に人物が映っている場合には、当該被撮影者のプライバシーには特に配慮はなく、被撮影者の画像を含む地上の映像情報がそのまま配信されてしまうという問題があった。
本発明は、上述した従来の発明における課題に鑑みてなされたものであり、監視領域を監視する飛行装置で撮影した監視画像を処理することにより、監視画像中の被撮影者のプライバシーを保護することができる画像処理装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載された画像処理装置は、
監視領域を監視する飛行装置にて撮影された監視画像を処理する画像処理装置において、
前記監視領域を記憶する記憶部と、
前記監視画像において撮影された撮影領域が前記監視領域外の非監視領域を含むか否かを判定する領域比較部と、
前記撮影領域が少なくとも一部に前記非監視領域を含むと判定された場合には前記監視画像を記録することを禁止する記録制御部と、
を備え
前記記録制御部は、前記撮影領域が前記非監視領域を含む場合であっても、前記監視画像を表示することは許容することを特徴としている。
請求項に記載された画像処理装置は、監視領域を監視する飛行装置にて撮影された監視画像を処理する画像処理装置において、
前記監視領域を記憶する記憶部と、
前記監視画像において撮影された撮影領域が前記監視領域外の非監視領域を含むか否かを判定する領域比較部と、
前記撮影領域が少なくとも一部に前記非監視領域を含むと判定された場合には前記監視画像を記録することを禁止する記録制御部と、
を備え、
前記記録制御部は、前記撮影領域が前記非監視領域を含む場合であっても、前記飛行装置の高度が所定の高度を越える場合には、前記監視画像を記録することを許容する。
請求項に記載された画像処理装置は、監視領域を監視する飛行装置にて撮影された監視画像を処理する画像処理装置において、
前記監視領域を記憶する記憶部と、
前記監視画像において撮影された撮影領域が前記監視領域外の非監視領域を含むか否かを判定する領域比較部と、
前記撮影領域が少なくとも一部に前記非監視領域を含むと判定された場合には前記監視画像を記録することを禁止する記録制御部と、
を備え、
前記記録制御部は、前記撮影領域が前記非監視領域を含む場合であっても、災害発生地域の少なくとも一部が前記撮影領域に含まれる場合には、前記監視画像を記録することを許容する。
請求項4に記載された画像処理装置は、請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の画像処理装置において、前記記録制御部は、前記撮影領域が前記非監視領域を含む場合であっても、前記監視画像の前記非監視領域に相当する部分を低精細化処理することを条件に前記監視画像を記録することを許容する。
本発明の画像処理装置によれば、監視領域を監視する飛行装置によって撮影された監視画像の撮影領域に非監視領域が含まれている場合には、当該監視画像を記録することが禁止されるので、非監視領域に人物が存在し、当該人物が当該監視画像に映り込んでいる場合でも、当該人物の映像は記録されず、プライバシー上の問題が生じることはない。
請求項に記載された画像処理装置によれば、飛行装置によって撮影された監視画像の撮影領域に非監視領域が含まれる場合であっても、監視画像を表示することは許容されるため、後から監視画像を再生して確認することは禁止しつつも、監視領域と共に非監視領域の現在の様子を目視によって監視することができる。
請求項に記載された画像処理装置によれば、飛行装置によって撮影された監視画像の撮影領域に非監視領域が含まれる場合であっても、撮影時の飛行装置の高度が所定の高度を越えていたのであれば、当該監視画像を記録することは許容される。この場合には、非監視領域内に人物が存在し、撮影されていたとしても、当該人物の画像の解像度は十分に低く、識別困難または不可能であるためプライバシー上の問題が生じることはない。
請求項に記載された画像処理装置によれば、飛行装置によって撮影された監視画像の撮影領域に非監視領域が含まれる場合であっても、受信した災害情報に係る災害領域の少なくとも一部が撮影領域に含まれているのであれば、当該監視画像を記憶することは許容される。この場合には、プライバシーに配慮することに優先して災害領域が含まれる撮影領域の記録が行なわれるので、当該監視画像を基にして被害状況の確認や住民の避難等に有用な情報を取得することができる。
請求項4に記載された画像処理装置によれば、飛行装置によって撮影された監視画像の撮影領域に非監視領域が含まれる場合であっても、非監視領域に相当する部分が低精細化処理されるのであれば、当該監視画像を記録することは許容される。この場合には、非監視領域内に人物が存在し、撮影されていたとしても、当該人物の映像は識別できないのでプライバシー上の問題が生じることはない。
画像処理装置を含むセンタ装置及び飛行船により構成される実施形態の監視システムの全体構成図である。 画像処理装置を含むセンタ装置における制御手順を示す動作フロー図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図1及び図2を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の監視システム1は、空中にある飛行装置としての飛行船2と、地上にあるセンタ装置3とを有している。飛行船2は、監視すべき領域(以下、監視領域と称する)又はその近傍の上空を飛行しながら当該監視領域を撮影し、監視領域の撮影で得た画像(以下、監視画像と称する)を地上のセンタ装置3に送る。センタ装置3では、必要に応じて監視画像を録画し、表示部23に表示した監視画像を監視員が目視することで監視領域の監視を行なっている。
この監視システム1は、監視領域を確実に監視するとともに、監視領域以外の領域(以下、非監視領域と称する)を撮影した場合に、非監視領域に存在したために監視画像に映り込んでしまった人物のプライバシーを保護する機能を備えている。より具体的には、プライバシーの観点から必要と判断される場合には監視画像の記録を禁止し、また監視画像に必要な低精細化処理を加えた上で記録を許可する等の画像処理を行なうことができる。
(飛行船2の構成について)
本実施形態の飛行船2は、センタ装置3からの制御信号の指示によって移動制御が可能な移動型飛行船や、電源供給及び相互通信が可能となるように地上の制御設備とケーブルで接続されるとともに地上の係留装置に繋がれた係留型飛行船である。ただし、本発明の監視システムにおける飛行装置は、前記飛行船2の他、無人飛行機、小型移動飛行ロボット、ドローン、人工衛星、さらにはこれら各種飛行装置の同種又は異種の組合せによって構成してもよい。
図1に示すように、飛行船2は、カメラ部4、制御部5、推進部6、方向舵7、測位部8、姿勢検出部9、無線通信部10を備えている。
カメラ部4は、撮像部11、方向制御部12、画像データ生成部13を有している。
撮像部11は、例えばCCD素子やC−MOS素子等の撮像素子や光学部品などを含んで構成されるものであり、予め定められた監視領域又はセンタ装置3から指示された監視領域を上空から所定時間おき又は連続的に撮影し、取得した監視画像を画像データ生成部13に順次出力している。
尚、カメラ部4がパンチルトズームカメラである場合には、センタ装置3から送られる撮影指示のための制御信号に基づき、後述する制御部5が制御を行なうことにより、撮像部11のズーム位置が制御される。このズーム位置の焦点距離の情報は、画像データ生成部13に出力される。
方向制御部12は、カメラ部4がパンチルトズームカメラである場合に必要な構成であり、センタ装置3から送られる撮影指示のための制御信号に基づき、後述する制御部5が制御を行なうことにより、撮像部11の水平方向及び垂直方向に関する撮影方向が制御される。この水平方向及び垂直方向に関する撮影方向の角度情報は、予め設定されたカメラ部31の撮影方向からの変位角度であり、画像データ生成部13に出力される。
画像データ生成部13は、撮像部11が撮影した監視画像に、撮影時における焦点距離や水平方向及び垂直方向に関する撮影方向の角度情報を必要に応じて付加した画像データを生成している。なお、監視カメラ2がパンチルトズームカメラとして構成される場合には、予め設定された監視カメラ2の撮影方向を上述の変位角度で補正した撮影方向を画像データに付加する。また、後述の測位部8にて取得した撮影時における位置情報、及び後述の姿勢検出部9にて得られた撮影時における姿勢情報から補正した撮影方向を必要に応じて付加した画像データを生成する。
推進部6は、エンジンの動力をプロペラに伝達して回転させることにより飛行船2に推進力を与えるものであり、センタ装置3から送られる飛行指示のための制御信号に従って後述する制御部5により制御される。
方向舵7は、飛行船2の操縦に用いる動翼であり、センタ装置3から送られる飛行指示のための制御信号に従って後述する制御部5により制御される。
測位部8は、GPS(Global Positioning System )からなり、飛行船2に搭載された撮像部11の地球上における3次元的位置(現在位置)を示す位置情報(緯度、経度、高度)を後述する制御部5に出力している。この位置情報は画像データ生成部13へも出力する。
姿勢検出部9は、例えばジャイロコンパスとサーボ加速度計を備え、飛行船2の方位角、ピッチ角、ロール角を計測して飛行船2の姿勢を検出し、この検出により得られる姿勢情報を後述する制御部5に出力している。この姿勢情報は画像データ生成部13へも出力する。
無線通信部10は、後述する制御部5の制御により、センタ装置3との間で相互に無線通信を行い、必要な情報の送受信を行なうことができる。具体的には、画像データ生成部13が生成した画像データを適当なタイミングでセンタ装置3に送信する。また、撮像部11、方向制御部12、推進部6、方向舵7を制御するため、センタ装置3からの制御信号(撮影指示、飛行指示)を受信する。
制御部5は、飛行制御部14とカメラ制御部15を有している。
飛行制御部14は、センタ装置3からの制御信号を無線通信部10を介して受信したときに、この制御信号の飛行指示に従って推進部6や方向舵7を制御する。また、カメラ制御部15は、センタ装置3からの制御信号を無線通信部10を介して受信したときに、この制御信号の撮影指示に従ってカメラ部4の撮像部11や方向制御部12を制御する。さらに制御部5は、カメラ部4の画像データ生成部13が生成した画像データを所定のフレーム周期で所定時間おきにセンタ装置3に送信するように、無線通信部10を制御する。
(センタ装置3の構成について)
図1に示すように、センタ装置3は、無線通信部20、制御部21、記憶部22、表示部23、操作部24を備えており、飛行船2から送られる監視画像に対し必要に応じて画像処理を施す画像処理装置としての機能を備えている。画像処理装置としての機能については後に詳述する。
無線通信部20は、後述する制御部21の制御により、飛行船2との間で相互に無線通信を行い、必要な情報の送受信を行なうことができる。具体的には、飛行船2から画像データを受信し、また飛行船2の撮像部11や方向制御部12を制御して撮影指示するための制御信号と、飛行船2の推進部6や方向舵7を制御して飛行指示するための制御信号を必要に応じて飛行船2に送信する。
制御部21は、領域比較部25と、高度比較部26と、低精細化処理部27と、災害状態判定部28と、記録制御部29と、表示制御部30を有し、各部を制御している。
領域比較部25は、飛行船2の撮像部11が撮影した撮影領域がどこであるかを特定し、またその特定した撮影領域に非監視領域が含まれるか否かを判定する。具体的には、後述するように、センタ装置3は記憶部22を有しており、この記憶部22には、監視空間情報として三次元地図データ及び監視領域の位置に関するデータが記憶されている。領域比較部25は、まず、飛行船2から送られた画像データに含まれる焦点距離、撮影方向及び位置情報から監視空間情報における撮影領域を特定する。そして、領域比較部25は、特定した撮影領域のデータと、センタ装置3の記憶部22が保有している監視領域に関するデータを用いて比較・判断を行なうことにより、特定した撮影領域に非監視領域が含まれるか否かを判定する。
高度比較部26は、飛行船2が所定の高度よりも高い位置にあるか否かを判定する。そのため、高度比較部26は、判断基準となる基準高度値を有しており、また飛行船2の測位部8から出力され、無線通信部20で受信した飛行船2の高度に関する位置情報を取得することができ、必要な場合には、飛行船2の高度に関する位置情報と基準高度値とを比較して何れが大きいかを判定する。
低精細化処理部27は、飛行船2から送られた監視画像を必要に応じて低精細化する機能を有する。飛行船2から送られた監視画像に非監視領域が映っており、そこに人物が存在する場合にはプライバシーに配慮する必要がある。このため、本監視システム1では、後述するように監視画像の非監視領域に相当する部分を低精細化処理部27で低精細化処理することを条件に、監視画像を記録することを許容する場合がある。この低精細化処理の詳細については後述する。
災害状態判定部28は、震度や降水量、風速といった災害の強さを示すパラメータ(災害強度)を災害強度閾値として予め記憶部22に記憶し(図示せず)、無線通信部20にて災害強度閾値を上回る災害情報を受信したときに災害の発生を判定する。災害状態判定部28は、災害発生と判定したときに、受信した災害情報に含まれる災害発生地域の情報から、その地域についての災害フラグ(後述)をONとして記憶する。災害状態判定部28は、災害フラグをONにしてから所定期間が経過すると災害フラグをOFFにする。所定期間は、災害情報の災害強度に応じて予め設定された期間である。例えば、災害情報が緊急地震速報である場合、震度3のときには所定期間が1日に設定され、震度6のときには所定期間が1週間に設定される。
また、災害状態判定部28は、飛行船2から送られた監視データに含まれる位置情報が、受信した災害情報に係る災害発生地域の一部が含まれるか否かを判定する。具体的には、監視画像の位置情報が災害フラグONとなっている地域に含まれているか否かを判定する。飛行船2から送られた監視画像に非監視領域が映っており、そこに人物が存在する場合を想定してプライバシーに配慮する必要があるが、本監視システム1では、そのような場合であっても、後述するように監視画像の撮影領域に災害発生地域の一部が含まれる場合には監視画像を記録することを許容する場合がある。
記録制御部29は、所定の判断手順に従い、以下に説明するような各種条件に応じて、飛行船2から送られた監視画像の記録を禁止し、又は許可する。
すなわち、撮影領域が少なくとも一部に非監視領域を含むと領域比較部25が判定した場合には、プライバシーの観点から監視画像を記録することを禁止する。また、撮影領域が非監視領域を含む場合であっても、監視画像の非監視領域に相当する部分を低精細化処理部27によって低精細化処理することを条件に、監視画像を記録することを許容する。さらに、撮影領域が非監視領域を含む場合であっても、記録に残すことなく監視任務のために監視画像を表示することは許容する。さらにまた、撮影領域が非監視領域を含む場合であっても、飛行船2の高度が所定の高度を越えるものと高度比較部26が判断した場合には、精細度が低いためにプライバシーの問題が発生することがないものとみて、監視画像を記録することを許容する。さらにまた、撮影領域が非監視領域を含む場合であっても、受信した災害情報に係る災害領域の少なくとも一部が撮影領域に含まれる場合には、人命に係わる災害状況の取得を優先して監視画像を記録することを許容する。
表示制御部30は、本実施形態の監視システム1が監視状態にあり、センタ装置3が表示モードにある場合には、飛行船2から所定時間おきに送信される画像データに含まれる最新の監視画像を、後述する表示部23に表示させる。
制御部21には操作部24が接続されている。操作部24は、例えばマウス、キーボード、後述する表示部23の表示画面上のソフトキーなどで構成される。操作部24は、後述する表示モードの設定等を行い、又はセンタ装置3と飛行船2の間で情報の送受信等を行なう際に監視員によって操作される。
制御部21には表示部23が接続されている。表示部23は、例えば液晶表示器などで構成される。表示部23は、記録制御部30の制御により、操作画面の表示、飛行船2から取得した画像データに基づく監視画像の表示などを行なう。
記憶部22には、監視空間情報31と、モード情報32と、災害フラグ33と、低精細化情報34と、画像データ35が記憶されている。
監視空間情報31は、前述したように、地形・建物・道路等の三次元地図データ及び監視対象である監視領域の位置に関するデータである。
モード情報32は、センタ装置3に設定されている動作状態(モード)のフラグである。モードとしては、少なくとも、監視画像に非監視領域が含まれていても当該監視画像を記録する領域外記録モードと、監視画像を表示部23に表示する表示モードがある。表示モードについては、センタ装置3の監視員が操作部24を操作して表示部23に監視画像をライブ表示(ストリーミングなどによるリアルタイム表示)している場合にはモード情報32の表示モードフラグはONとなり、表示部23を消せば表示モードフラグはOFFとなる。領域外記録モードについては、監視員のセンタ装置3に対する初期設定操作でモード情報32の領域外記録モードフラグがON又はOFFとなる。
災害フラグ33は、災害状態判定部28による上述の判定によりON又はOFFに制御される。
低精細化情報34は、低精細化処理部27が監視画像を低精細化処理する際のパラメータである。画像を低精細化処理する様々な手法が知られているが、本実施形態ではその手法については特に限定しないが、例えば次のような手法を用いることもできる。まず、プライバシー保護のために必要な低精細化の度合(低精細化率)をパラメータとして予め定めておく。必要な精細度等を考慮して定められた所定数のピクセルからなる監視画像が得られると、この監視画像から監視領域の画像だけを切り出して元の精細度のままで保存しておき、監視画像の縦横のピクセル数を低精細化率で除して非監視領域の画像の縦横のピクセル数の情報量を少なくする。そして、この監視画像の縦横のピクセル数に低精細化率を乗じて画像のピクセル数を元に戻すとともに、保存しておいた監視領域の画像をこれに組み合わせて合成する。これによって、非監視領域は低精細であるが、監視領域については撮影時そのままの所定の精細度を保持した監視画像が得られる。
画像データ35は、飛行船2から所定のフレーム周期で所定時間おきに送信される監視画像を含むデータであり、後で監視員による操作によって監視画像を再生して確認できるように逐次蓄積される。
(センタ装置3において行なわれる制御手順について)
図2に示すフロー図は、所定のフレーム周期で飛行船2から送信されてくる画像データをセンタ装置3で取得する度に、1フレームの画像データごとにセンタ装置3の制御部21により実行される画像処理を含む制御手順である。
図2に示すように、制御部21は、飛行船2から送信されてくる画像データをセンタ装置3が取得すると(S1)、制御部21の領域比較部25は、飛行船2の撮像部11が撮影した監視画像の撮影領域がどこであるかを特定する(S2)。
次に、領域比較部25は、その特定した撮影領域と、記憶部22に保有されている監視領域に関するデータとを比較し(S3)、撮影領域の全域が監視領域内にあるか否か、すなわち撮影領域に非監視領域が含まれるか否かを判定する(S4)。撮影された領域のすべてが監視領域内である場合、すなわち撮影領域に非監視領域が含まれない場合には(S4、YES)、プライバシーの問題は生じないので、記録制御部29の制御により画像データを記憶部22に記憶する(S5)。次にセンタ装置3が表示モードにあるか否かが記憶部22のモード情報32のフラグを参照して判断され(S6)、表示モードである場合(S6、YES)には、当該監視画像を表示部23に出力して(S7)一連の制御を終了する(S8)。表示モードでない場合(S6、NO)には当該監視画像を表示部23に表示せずに一連の制御を終了する(S8)。
撮影領域の少なくとも一部分が監視領域内に含まれない場合、すなわち撮影領域に非監視領域が含まれる場合には(S4、NO)、プライバシーへの配慮が必要となる。その場合、まず高度比較部26が、飛行船2が所定の高度よりも高い位置にあるか否かを判定する(S9)。より具体的には、高度比較部26は、画像データに含まれる位置情報を取得し、これと基準高度値を比較し、何れが大きいかを判定する。飛行船2の高度が所定高度以上であれば(S9、YES)、画像の精細度は十分に低く、プライバシーの問題が生じる可能性がないため、撮影領域に非監視領域が含まれていても画像データを記憶する(S5)。以後の制御は同様であり、表示モードか否かを判断して必要に応じて監視画像を表示部23(モニタ)に出力して制御を終了する(S6〜S8)。
飛行船2の高度が所定高度以上でなければ(S9、NO)、災害状態判定部28が災害発生状態を判断する(S10)。より具体的には、災害状態判定部28は、画像データに含まれる位置情報が、受信した災害情報に係る災害発生地域に含まれるか否かを判定する。災害発生地域の少なくとも一部分が監視画像に含まれる場合には(S10、YES)、人命に係わる災害情報の取得がプライバシーへの配慮に優先するため、撮影領域に非監視領域が含まれていても画像データを記憶する(S5)。以後の制御は同様であり、表示モードか否かを判断して必要に応じて監視画像を表示部23(モニタ)に出力して制御を終了する(S6〜S8)。
災害発生地域の一部が監視画像の撮影領域に含まれない場合には(S10、NO)、センタ装置3が領域外記録モードにあるか否かが記憶部22のモード情報32のフラグを参照して判断され(S11)、領域外記録モードである場合(S11、YES)には、撮影領域に監視領域があるか否かが判断される(S12)。撮影領域に監視領域がある場合には(S12、YES)、低精細化処理部27によって監視画像中の非監視領域の部分を低精細化処理し(S13)、画像データ35を記憶する(S5)。以後の制御は同様であり、表示モードか否かを判断して必要に応じて監視画像を表示部23(モニタ)に出力して制御を終了する(S6〜S8)。
撮影領域に監視領域がない場合(S12、NO)とは、撮影領域がすべて非監視領域である場合であり、その場合には画像データを記憶することなく、表示モードか否かを判断して必要に応じて監視画像を表示部23(モニタ)に出力して制御を終了する(S6〜S8)。
また、センタ装置3が領域外記録モードでない場合(S11、NO)にも、画像データを記憶することなく、表示モードか否かを判断して必要に応じて監視画像を表示部23(モニタ)に出力して制御を終了する(S6〜S8)。
以上説明した実施形態では、撮影された領域のすべてが監視領域内である場合、すなわち撮影領域に非監視領域が含まれない場合には(S4、YES)、プライバシーの問題が生じないので画像データを記憶部22に記憶する(S5)が、撮影領域の少なくとも一部分が監視領域内に含まれない場合、すなわち撮影領域に非監視領域が含まれる場合には(S4、NO)、飛行船2の高度、災害発生状況、領域外記録モードか否かといった特定の諸条件が満たされた場合には画像データを記憶するが、そうでない場合はプライバシーへの配慮を優先して画像データを記憶部22に記憶しないこととしている。しかしながら、撮影領域に非監視領域が含まれる場合には、これらの諸条件による判断をすることなく、直ちに記憶禁止としてもよい。
また、撮影された領域の全てが監視領域内でない場合、すなわち撮影領域に非監視領域が含まれる場合に(S4、NO)、領域外記録モードである場合には(S11、YES)、S12の判断を省略して、S12の領域外低精細化処理において撮影された領域全てについて低精細化の処理を施した上で、画像データを記憶するようにしてもよい(S5)。
本実施形態の監視システム1は、空中の飛行船2と地上のセンタ装置3を有しており、飛行船2が監視画像を取得し、この監視画像の記憶の許可又は禁止を含めた画像処理をセンタ装置3において行なっていた。しかしながら、この画像処理を実行するための機能部分は飛行船2の側に搭載してもよい。つまり、監視画像を記憶する記憶部22のうち、監視空間情報31、モード情報32、災害フラグ33及び低精細化情報34は飛行船2に搭載し、また制御部21のうち、監視画像の記憶の許容または禁止の判断に必要な領域比較部25、高度比較部26、低精細化処理部27及び災害状態判定部28は飛行船2に搭載してもよく、その場合には、監視画像の記憶の許容または禁止の最終的な判断情報を飛行船2からセンタ装置3に送信するものとすればよい。
1…監視システム
2…飛行装置としての飛行船
3…画像処理装置としてのセンタ装置
4…飛行船のカメラ部
5…飛行船の制御部
10…飛行船の無線通信部
22…記憶部
23…表示部
25…領域比較部
26…高度比較部
27…低精細化処理部
28…災害状態判定部
29…記録制御部
30…表示制御部
31…記憶部の監視空間情報
34…記憶部の低精細化情報
35…記憶部の画像データ

Claims (4)

  1. 監視領域を監視する飛行装置にて撮影された監視画像を処理する画像処理装置において、
    前記監視領域を記憶する記憶部と、
    前記監視画像において撮影された撮影領域が前記監視領域外の非監視領域を含むか否かを判定する領域比較部と、
    前記撮影領域が少なくとも一部に前記非監視領域を含むと判定された場合には前記監視画像を記録することを禁止する記録制御部と、
    を備え
    前記記録制御部は、前記撮影領域が前記非監視領域を含む場合であっても、前記監視画像を表示することは許容することを特徴とする画像処理装置。
  2. 監視領域を監視する飛行装置にて撮影された監視画像を処理する画像処理装置において、
    前記監視領域を記憶する記憶部と、
    前記監視画像において撮影された撮影領域が前記監視領域外の非監視領域を含むか否かを判定する領域比較部と、
    前記撮影領域が少なくとも一部に前記非監視領域を含むと判定された場合には前記監視画像を記録することを禁止する記録制御部と、
    を備え
    前記記録制御部は、前記撮影領域が前記非監視領域を含む場合であっても、前記飛行装置の高度が所定の高度を越える場合には、前記監視画像を記録することを許容することを特徴とする画像処理装置。
  3. 監視領域を監視する飛行装置にて撮影された監視画像を処理する画像処理装置において、
    前記監視領域を記憶する記憶部と、
    前記監視画像において撮影された撮影領域が前記監視領域外の非監視領域を含むか否かを判定する領域比較部と、
    前記撮影領域が少なくとも一部に前記非監視領域を含むと判定された場合には前記監視画像を記録することを禁止する記録制御部と、
    を備え
    前記記録制御部は、前記撮影領域が前記非監視領域を含む場合であっても、災害発生地域の少なくとも一部が前記撮影領域に含まれる場合には、前記監視画像を記録することを許容することを特徴とする画像処理装置。
  4. 前記記録制御部は、前記撮影領域が前記非監視領域を含む場合であっても、前記監視画像の前記非監視領域に相当する部分を低精細化処理することを条件に前記監視画像を記録することを許容する請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の画像処理装置。
JP2014259395A 2014-12-22 2014-12-22 画像処理装置 Active JP6482853B2 (ja)

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