JP6480899B2 - 回収装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、回収装置に関する。
例えば、プールや排水タンクなどにおいては、ゴミなどの固形物や油などの液体が水面に浮いている場合がある。この様な浮遊物を回収する装置は、水面より僅かに下の位置に設けられ、水面近傍の水とともに浮遊物を回収装置の内部に流入させる様にしている。しかしながら、この様な回収装置では、回収装置の近傍にある浮遊物は回収できたとしても、回収装置から離れた位置にある浮遊物は回収できない。
そのため、水と浮遊物を回収装置の内部に流入させるとともに、回収装置に向けて水を噴射する技術が提案されている。しかしながら、回収装置に向けて水を噴射すると、回収装置の内部に流入する水の流れと噴射された水の流れが干渉して、浮遊物の回収が妨げられるおそれがある。また、水を噴射する部分の側方や後方においては、水の流れが形成されず淀みが生じる。そのため、淀みにある浮遊物は回収することができない。また、プールやタンクなどの壁面に付着した浮遊物を移動させることが難しい。そのため、壁面に付着した浮遊物は回収することができない。
そこで、浮遊物の回収効率を向上させることができる回収装置の開発が望まれていた。
実開平6−52990号公報
本発明が解決しようとする課題は、浮遊物の回収効率を向上させることができる回収装置を提供することである。
実施形態に係る回収装置は、一方の端部が塞がれ、他方の端部が開口した筒状の容器と、吐出口を有し、前記容器の内部に流入した液体を排出するように構成されたポンプと、前記ポンプの吐出口に接続された第1の吐出口を有するノズルと、を備えている。前記液体が収容された収容体内に設けられたときに、前記容器の開口は、前記収容体に収容された前記液体の液面よりは下に設けられ、かつ、前記ノズルは、前記第1の吐出口が、前記収容体の内側面の方を向き、前記ノズルは、前記第1の吐出口から前記容器の内部に流入した前記液体を吐出して、前記収容体に収容された前記液体の表層を前記収容体の前記内側面に沿って流し、前記収容体の前記内側面に沿って流れる前記液体の表層が、前記容器の開口に向かって流れる回流を形成するように、構成されている。
本実施の形態に係る回収装置1を例示するための模式断面図である。 本実施の形態に係る回収装置1を例示するための模式断面図である。 比較例に係る回収装置301の作用について例示をするための模式図である。 比較例に係る回収装置301aの作用について例示をするための模式図である。 本実施の形態に係る回収装置1の作用について例示をするための模式図である。 他の形態に係る回収装置11を例示するための模式断面図である。 他の形態に係る回収装置11を例示するための模式断面図である。 他の形態に係る回収装置1aを例示するための模式断面図である。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1および図2は、本実施の形態に係る回収装置1を例示するための模式断面図である。
なお、図1は、図2におけるB−B線断面図である。図2は、図1におけるA−A線断面図である。また、煩雑となるのを避けるために、図2においてはフィルタ4(第1のフィルタの一例に相当する)を省略している。
図1および図2に示すように、回収装置1には、容器2、保持部3、フィルタ4、排出部5、測定部6、および制御部7が設けられている。
容器2は、一方の端部が塞がれ、他方の端部が開口した筒状体とすることができる。この場合、容器2は、円筒状であってもよいし、角筒状であってもよい。すなわち、容器2の断面形状は円であってもよいし、四角形、六角形、八角形などの多角形であってもよい。なお、図1および図2に例示をした容器2は、断面形状が四角形の角筒である。容器2の材料には特に限定がなく、タンク100に収容される液体200に対する耐性があるものであればよい。容器2は、例えば、ステンレスなどの金属や、フッ素樹脂などの樹脂から形成することができる。
容器2は、タンク100の内部に設けられる。容器2の開口側は、タンク100の開口側に設けられる。容器2の開口は、タンク100に収容された液体200の液面200aよりは下に設けられている。そのため、液面200aの近傍の液体200と浮遊物201は、容器2の内部に流入することができる。
ここで、タンク100は、液体200を収容するものであれば特に限定はない。タンク100は、少なくとも液体200の周囲を囲むことで、液体200をその内部に収容することを可能とする収容体の一例である。例えば、タンク100は、プール、生活排水などを収容する排水タンク、使用済みの切削液を収容するクーラントタンクなどとすることができる。タンク100の形状には特に限定がなく任意の形状とすることができる。例えば、タンク100は、一方の端部が塞がれ、他方の端部が開口した筒状体とすることができる。この場合、タンク100は、円筒状であってもよいし、角筒状であってもよい。なお、図1および図2に例示をしたタンク100は、円筒状である。
また、タンク100の開口を覆う蓋101を設けることができる。
液体200には、特に限定はない。例えば、液体200は、水や海水などとすることができる。
浮遊物201は、固形物、または、液体200とは異なる液体とすることができる。固形物は、例えば、ゴミ、スカム(scum)などである。液体200が水や海水の場合には、液体からなる浮遊物201は、例えば、油などである。
なお、本明細書における浮遊物201は、液面200aから露出しているものと、液面200aの近傍に浮遊しているものを含む。液面200aの近傍は、例えば、液面200aと、容器2の開口との間の領域である。液面200aと、容器2の開口との間の距離は、例えば、数センチメートルとすることができる。
保持部3は、容器2を保持する。保持部3は、液面200aに対して垂直な方向および平行な方向における容器2の位置を所定の範囲内に保つために設けられている。保持部3が設けられていれば、液面200aに対する容器2の開口の位置を所定の範囲内に保つことができる。そのため、容器2の内部への液体200と浮遊物201の流入を安定させることができる。
保持部3の一方の端部は容器2と接続され、保持部3の他方の端部は蓋101などのタンク100の外部に設けられた要素と接続されている。また、保持部3の他方の端部は、タンク100の内壁や外壁と接続することもできる。なお、保持部3の他方の端部側に、ネジ機構やラックアンドピニオン機構などを設け、容器2の位置が調整できるようにしてもよい。
フィルタ4は、容器2の内部に設けられている。フィルタ4は、容器2の内部に流入した液体200と浮遊物201とを分離するために設けられている。この場合、フィルタ4は、ポンプ51の流入口51aに設けることができる。ただし、ポンプ51の流入口51aの断面積は、容器2の断面積に比べて小さいので浮遊物201による詰まりが発生しやすくなる。そのため、フィルタ4は、容器2の内部を開口側(前述の他方の端部側に対応する)と底面側(前述の一方の端部側に対応する)とに区画するように設けることが好ましい。また、フィルタ4は、容器2の内部に着脱可能に設けることが好ましい。フィルタ4が着脱可能に設けられていれば、浮遊物201の除去やメンテナンスが容易となる。
フィルタ4は、浮遊物201に応じて適宜選定することができる。例えば、浮遊物201が固形物の場合には、フィルタ4は、網目状のフィルタなどとすることができる。浮遊物201が油などの場合には、フィルタ4は、不織布などとすることができる。
排出部5(ポンプ51)は、フィルタ4により浮遊物201と分離された液体200を、タンク100の内側面100aに向けて吐出する。
排出部5は、ポンプ51およびノズル52を有する。
ポンプ51は、容器2の内部に流入した液体200を排出する。ポンプ51の流入口51aは、容器2の底面とフィルタ4との間の領域に設けられている。ポンプ51は、フィルタ4により区画された領域における液体200を排出する。ポンプ51の吐出口51bは、ノズル52の一方の端部に接続されている。ポンプ51は、容器2の内部に設けられていてもよいし、容器2の外部に設けられていてもよい。例えば、図1に示すように、ポンプ51は、容器2の底面とフィルタ4との間の領域に設けることができる。この場合、ポンプ51は、例えば、水中ポンプなどとすることができる。ポンプ51を容器2の外部に設ける場合には、ポンプ51は、蓋101の上やタンク100の周辺などに設けることができる。ただし、ポンプ51を容器2の外部に設けると、流入口51aと、容器2の底面とフィルタ4との間の領域とを接続する配管や、ノズル52と吐出口51bとを接続する配管が必要となる。そのため、回収装置1の設置が煩雑となったり、回収装置1のユニット化が図れなくなったりするので、ポンプ51は、容器2の内部に設けることが好ましい。
また、ポンプ51は、複数設けることもできる。図1および図2に例示をした回収装置1には、2つのポンプ51が設けられている。
ノズル52は、筒状を呈している。ノズル52の内部には、ポンプ51から吐出した液体200が流通する。ノズル52の一方の端部は、ポンプ51の吐出口51bに接続されている。ノズル52の他方の端部は、容器2の外部に設けられている。ノズル52の他方の端部には、液体200が吐出する吐出口52a(第1の吐出口の一例に相当する)が設けられている。ノズル52の吐出口52aは、タンク100の内側面100aの方を向いている。
そのため、ノズル52から吐出した液体200によりタンク100の内側面100aに沿って流れる旋回流200bが形成される(図5を参照)。なお、旋回流200bや、吐出口52aの配置などに関する詳細は後述する。
また、ノズル52は、ポンプ51ごとに1つ設けることもできるし、ポンプ51ごとに複数設けることもできる。図1および図2に例示をした回収装置1には、ポンプ51ごとに1つのノズル52が設けられている。また、ノズル52は、1つの流入口と複数の吐出口を有していてもよい。すなわち、ノズル52は、分岐していてもよい。分岐したノズル52とすれば、ポンプ51の数を減らすことができる。
ポンプ51およびノズル52の材料は、液体200に対する耐性があるものであれば特に限定はない。
測定部6は、容器2の内部に流入した液体200の量を測定する。測定部6は、例えば、容器2の内部にある液体200の液面の位置を測定するものとすることができる。測定部6は、例えば、水位計とすることができる。
なお、液面200aの位置が安定していれば、容器2の内部に流入する液体200の量がほぼ一定になる。そのため、液面200aの位置が安定している場合には、容器2への液体200の流入と、容器2からの液体200の排出とを均衡させることができるので、測定部6を省くこともできる。しかしながら、振動や風などで、液面200aが波打つ場合には、液面200aの位置が変動する。この場合、容器2の内部にある液体200の量が少なくなりすぎるとポンプ51の空転が発生して、ポンプ51が故障するおそれがある。そのため、測定部6を設け、容器2の内部にある液体200の量がほぼ一定となるようにすることが好ましい。例えば、測定部6からの信号に基づいて、制御部7によりポンプ51をON/OFF制御して、容器2の内部にある液体200の量がほぼ一定となるようにすることができる。
制御部7は、ポンプ51と測定部6とに電気的に接続されている。制御部7は、例えば、シーケンサなどの制御装置とすることができる。制御部7は、例えば、蓋101の上やタンク100の周辺などに設けることができる。
次に、回収装置1の作用について説明する。
まず、比較例に係る回収装置301、301aの作用について説明する。
図3は、比較例に係る回収装置301の作用について例示をするための模式図である。 図3に例示をした回収装置301は、容器2、フィルタ4、および排出部5を備えている。ただし、排出部5(ポンプ51)は、フィルタ4により浮遊物201と分離された液体200をタンク100の外部に排出する。すなわち、回収装置301においては、フィルタ4により浮遊物201と分離された液体200は、タンク100の内側面100aに向けて吐出されない。
また、フィルタ4により浮遊物201と分離された液体200が、タンク100の外部に排出されると、液面200aの位置が変動する。そのため、回収装置301は、保持部3に代えて図示しないフロートを備えている。すなわち、容器2は、液面下の所定の位置に浮遊している。
例えば、回収装置301においては、以下の様にして浮遊物201を回収する。
液面200aの近傍の液体200と浮遊物201は、液面下にある容器2の開口から容器2の内部に流入する。すなわち、液体200と浮遊物201が容器2の内部に引き込まれる。容器2の内部に流入した液体200と浮遊物201は、フィルタ4により分離される。ポンプ51は、容器2の内部にある液体200の量がほぼ一定となるように、フィルタ4により浮遊物201と分離された液体200をタンク100の外部に排出する。フィルタ4により液体200と分離された浮遊物201は、作業者により取り出される。
この場合、容器2の近傍の領域310にある液体200と浮遊物201は、容器2の内部に引き込まれるので浮遊物201を回収することができる。ところが、液体200と浮遊物201が容器2の内部に引き込まれるようにするだけでは、液面200aの全域に液体200に流れを生じさせることができない。そのため、容器2から離れた領域320にある液体200と浮遊物201は、容器2の内部に流入しにくくなる。また、タンク100の内側面100aに沿って流れる液体200の流れが生じないと、タンク100の内側面100aに接触していたり、付着していたりする浮遊物201を移動させることが難しい。そのため、浮遊物201の回収効率は低いものとなる。
図4は、比較例に係る回収装置301aの作用について例示をするための模式図である。
図4に例示をした回収装置301aは、前述した回収装置301と同様の構成を有している。ただし、排出部5(ポンプ51)は、タンク100の内部において、フィルタ4により浮遊物201と分離された液体200を容器2に向けて吐出する。すなわち、回収装置301aにおいても、フィルタ4により浮遊物201と分離された液体200は、タンク100の内側面100aに向けて吐出されない。
なお、回収装置301aは、保持部3を備えていてもよいし、前述したフロートを備えていてもよい。
回収装置301aにおいては、フィルタ4により浮遊物201と分離された液体200が、容器2に向けて吐出される。そのため、容器2に向かう液体200の流れが形成される。
ここで、容器2の近傍の領域310にある液体200と浮遊物201は、容器2の内部に引き込まれる。
また、フィルタ4により浮遊物201と分離された液体200の吐出位置を容器2から離れた領域320とすれば、領域320にある液体200と浮遊物201が、液体200の流れにより容器2に導かれる。ところが、液体200の吐出位置の側方や後方には液体200の流れが形成されず淀みが生じる。淀みにある浮遊物201は、容器2に導かれることがないので回収することができない。また、形成される液体200の流れは、タンク100の内側面100aに沿うものではないので、タンク100の内側面100aに接触していたり、付着していたりする浮遊物201を移動させることができない。そのため、浮遊物201の回収効率を向上させることが難しい。
次に、本実施の形態に係る回収装置1の作用について説明する。
図5は、本実施の形態に係る回収装置1の作用について例示をするための模式図である。
前述したように、排出部5は、フィルタ4により浮遊物201と分離された液体200を、タンク100の内側面100aに向けて吐出する。そのため、図5に示すように、タンク100の内側面100aに沿って流れる旋回流200bを形成することができる。旋回流200bは、吐出口52aから始まり液体200が流れ込む容器2の開口に戻ってくる。なお、図5に示すように、吐出口52aが複数設けられている場合には、複数の旋回流200bが形成される。複数の旋回流200bのそれぞれは、内側面100aに沿って流れた後、合流して内側面100aから離れる離岸流200b1を形成し、離岸流200b1は容器2の開口に向う。そのため、浮遊物201が、旋回流200bにより容器2の内部に導かれる。また、内側面100aに沿って流れる旋回流200bを形成することができれば、内側面100aに接触していたり、内側面100aに付着していたりする浮遊物201を回収することができる。そのため、浮遊物201の回収効率を向上させることができる。
この場合、平面視において、液体200の吐出方向は、吐出口52aの近傍における内側面100aに沿った方向とすることが好ましい。液体200の吐出方向が内側面100aに沿った方向となっていれば、吐出口52aから吐出された液体200の流れに乱れが発生するのを抑制することができる。そのため、タンク100の内側面100aに沿って流れる旋回流200bを形成するのが容易となる。この場合、タンク100の断面形状が円の場合には、液体200の吐出方向は、吐出口52aの近傍における内側面100aの接線方向とすることがより好ましい。タンク100の断面形状が多角形の場合には、液体200の吐出方向は、吐出口52aの近傍における内側面100aが延びる方向とすることがより好ましい。この様にすれば、タンク100の内側面100aに沿って流れる旋回流200bの形成がより容易となる。
また、平面視において、吐出口52aと内側面100aとの間の距離は短くすることが好ましい。すなわち、吐出口52aは、内側面100aの近傍に設けることが好ましい。吐出口52aが内側面100aの近傍に設けられていれば、旋回流200bの、内側面100aに沿って流れる部分の長さを長くすることができる。そのため、内側面100aに接触していたり、内側面100aに付着していたりする浮遊物201をより多く回収することができる。
また、複数の吐出口52aが設けられる場合には、平面視において、複数の吐出口52aが容器2の中心軸2aに対して線対称となる位置に設けられるようにすることが好ましい。吐出口52aから液体200が吐出されると、保持部3に反力が加わることになる。複数の吐出口52aが容器2の中心軸2aに対して線対称となる位置に設けられていれば、反力を相殺することができるので、保持部3が変形したり、破損したりするのを抑制することができる。
複数の吐出口52aが設けられる場合には、複数の吐出口52aから吐出する液体200の流速はそれぞれ同じであってもよいし、異なっていてもよい。液体200の流速が同じであれば、タンク100の中心軸に対して線対称となる旋回流200bを形成することが容易となる。液体200の流速が異なるものとする場合、浮遊物201の数が多い領域を流れる旋回流200bの速度が速くなるようにすることができる。例えば、浮遊物201の数を画像処理などにより求め、浮遊物201の数が多い領域側に吐出する液体200の流速を速くすることができる。液体200の流速は、ポンプ51からの液体200の吐出量を制御部7により制御することで変化させることができる。
図6および図7は、他の形態に係る回収装置11を例示するための模式断面図である。 なお、図6は、図7におけるD−D線断面図である。図7は、図6におけるC−C線断面図である。また、煩雑となるのを避けるために、図7においてはフィルタ4を省略している。
図6および図7に示すように、回収装置11には、容器2、保持部3、フィルタ4、排出部5、測定部6、フィルタ14(第2のフィルタの一例に相当する)、送風部8、および制御部7が設けられている。
前述した回収装置1と同様に、排出部5は、ポンプ51およびノズル52を有する。
回収装置1の場合には、ノズル52の吐出口52aは、容器2の底部近傍に設けられていた(図1を参照)。本実施の形態に係る回収装置11の場合には、ノズル52の吐出口52aは、液面200aの近傍に設けられている。吐出口52aが液面200aの近傍に設けられていれば、液面200aの近傍を流れる旋回流200b(表層流)を形成することができる。浮遊物201は液面200aの近傍にあるので、液面200aの近傍を流れる旋回流200bを形成することができれば、浮遊物201の回収効率をさらに向上させることができる。なお、吐出口52aが液面200aより上にあると、吐出口52aから吐出された液体200により液面200aが波打ち、浮遊物201の回収効率が低下するおそれがある。そのため、吐出口52aの上端は、液面200aの位置にあるようにすることが好ましい。なお、吐出口52aの上端の位置は、液面200aが波打った際に露出しない程度に液面200aの下にある様にしてもよい。
また、ノズル52には、タンク100の底面100bの方を向いている吐出口52b(第2の吐出部の一例に相当する)をさらに設けることができる。吐出口52bを設ければ、タンク100の底面100bおよび内側面100aに沿って流れる旋回流200cを形成することができる。すなわち、タンク100の深さ方向を循環する液体200の流れを形成することができる。そのため、吐出口52bを設ければ、タンク100の底面100b側にあるゴミなどを浮上させて、浮遊物201として回収することが可能となる。なお、1つのノズル52に吐出口52aと吐出口52bを設ける場合を例示したが、吐出口52aを有するノズル52と、吐出口52bを有するノズル52とを別々に設け、1つのポンプ51に接続することもできる。また、吐出口52aを有するノズル52と、吐出口52bを有するノズル52とを異なるポンプ51に接続することもできる。すなわち、ポンプ51の吐出口に接続され、タンク100の底面100bの方を向いている吐出口52bを設けるようにすればよい。
フィルタ14は、容器2の内部に設けられている。フィルタ14は、測定部6の、液体200に浸漬させる部分(検出部分)を覆うように設けられている。浮遊物201が容器2の内部に沢山溜まった場合には、測定部6による測定が、浮遊物201により妨げられるおそれがある。フィルタ14を設ける様にすれば、浮遊物201が測定部6の検出部分に接触するのを抑制することができる。そのため、浮遊物201が容器2の内部に沢山溜まった場合であっても、容器2の内部にある液体200の量を精度良く測定することができる。
送風部8は、例えば、蓋101の下やタンク100の内側面100aなどに設けることができる。送風部8は、液面200aに沿った方向、且つ、旋回流200bが流れる方向に気体を吐出する。この様な方向に気体を吐出すれば、旋回流200bの流れを強めることができる。そのため、浮遊物201の回収効率を向上させることができる。
この場合、送風部8の吐出口8aは、旋回流200bの、内側面100aに沿って流れる部分の上方に設けることが好ましい。この様にすれば、送風部8から吐出された気体が内側面100aに沿って流れるので、内側面100aに沿って流れる表層流を形成することができる。表層流の流れ方向は、旋回流200bの流れ方向と一致するので、旋回流200bの流れが乱れるのを抑制することができる。また、タンク100の内側面100aに接触していたり、付着していたりする浮遊物201を移動させることが容易となる。そのため、浮遊物201の回収効率をさらに向上させることができる。
送風部8は、例えば、空気を送風するファンやブロアなどとすることができる。制御部7は、送風部8に電気的に接続されている。制御部7は、送風部8からの気体(空気)の吐出量(送風量)を制御する。
図8は、他の形態に係る回収装置1aを例示するための模式断面図である。
なお、煩雑となるのを避けるために、図8においてはフィルタ4を省略している。
図8に示すように、回収装置1aには、容器2、保持部3、フィルタ4、排出部5、測定部6、および制御部7が設けられている。
図1および図2に例示をした回収装置1の場合には、ノズル52の吐出口52aは、タンク100の内側面100aの近傍に設けられていた。本実施の形態に係る回収装置1aの場合には、ノズル52の吐出口52aは、タンク100の中央領域に設けられている。回収装置1aの場合にも、吐出口52aは、タンク100の内側面100aの方を向いている。そのため、吐出口52aから吐出した液体200によりタンク100の内側面100aに沿って流れる旋回流200bが形成される。
この場合、吐出口52aと内側面100aとの間の距離が長くなるので、吐出口52aから吐出した液体200が拡がり、複数の旋回流200bが形成されやすくなる。複数の旋回流200bが形成されると、液面200aの全域を流れる表層流が形成されやすくなるので、浮遊物201が液面200aの全域に分散しているような場合には浮遊物201の回収効率を向上させることができる。
一方、図2に例示をしたように、吐出口52aが、タンク100の内側面100aの近傍に設けられている場合には、吐出口52aから吐出した液体200が拡がる前に旋回流200bを形成することができる。そのため、流速の速い旋回流200bを形成することができるので、タンク100の内側面100aに接触していたり、付着していたりする浮遊物201を移動させることが容易となる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 回収装置、1a 回収装置、2 容器、2a 中心軸、3 保持部、4 フィルタ、5 排出部、6 測定部、7 制御部、8 送風部、11 回収装置、14 フィルタ、51 ポンプ、51a 流入口、51b 吐出口、52 ノズル、52a 吐出口、52b 吐出口、100 タンク、100a 内側面、100b 底面、101 蓋、200 液体、200a 液面、200b 旋回流、200b1 離岸流、200c 旋回流、201 浮遊物

Claims (9)

  1. 一方の端部が塞がれ、他方の端部が開口した筒状の容器と、
    吐出口を有し、前記容器の内部に流入した液体を排出するように構成されたポンプと、
    前記ポンプの吐出口に接続された第1の吐出口を有するノズルと、
    を備え、
    前記液体が収容された収容体内に設けられたときに、前記容器の開口は、前記収容体に収容された前記液体の液面よりは下に設けられ、かつ、
    前記ノズルは、前記第1の吐出口が、前記収容体の内側面の方を向き、
    前記ノズルは、前記第1の吐出口から前記容器の内部に流入した前記液体を吐出して、前記収容体に収容された前記液体の表層を前記収容体の前記内側面に沿って流し、前記収容体の前記内側面に沿って流れる前記液体の表層が、前記容器の開口に向かって流れる回流を形成するように、構成された回収装置。
  2. 前記第1の吐出口は、複数設けられ、
    平面視において、前記複数のうち一方の第1の吐出口は、他方の第1の吐出口の向きに対して反対の方向に向くように設けられている請求項1記載の回収装置。
  3. 前記第1の吐出口は、複数設けられ、
    平面視において、前記一方の第1の吐出口と、前記他方の第1の吐出口は、前記容器の中心軸に対して線対称となる位置に設けられている請求項1または2に記載の回収装置。
  4. 前記容器の内部に流入した前記液体の量を測定する測定部をさらに備えた請求項1〜3のいずれか1つに記載の回収装置。
  5. 前記容器の内部を区画する第1のフィルタをさらに備え、
    前記ポンプは、前記第1のフィルタにより区画された領域における前記液体を排出する請求項1〜4のいずれか1つに記載の回収装置。
  6. 前記容器の内部に設けられ、前記測定部の前記液体に浸漬させる部分を覆う第2のフィルタをさらに備えた請求項4または5に記載の回収装置。
  7. 前記回流が流れる方向に気体を吐出する送風部をさらに備えた請求項2〜6のいずれか1つに記載の回収装置。
  8. 前記ポンプの吐出口に接続され、前記収容体の底面の方を向いている第2の吐出口をさらに備えた請求項1〜7のいずれか1つに記載の回収装置。
  9. 前記ノズルは、前記一方の第1の吐出口と、前記他方の第1の吐出口とから吐出た前記液体により、複数の前記回流形成
    前記複数の回流のそれぞれ前記収容体の前記内側面に沿って流れた後、合流して前記内側面から離れる離岸流を形成し、前記離岸流前記容器の開口に向うように、構成された請求項〜8のいずれか1つに記載の回収装置。
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