JP6480855B2 - 乗客コンベア - Google Patents

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Description

本発明は乗客コンベアに係り、特に照明装置を備えた乗客コンベア及びこの乗客コンベアの照明ランプ交換方法に関するものである。
エスカレーター装置や電動道路等の乗客コンベアでは、利用者の手元や足下を照らして利用者の安全確保を行うために、踏板の移動方向に沿って照明装置が取り付けられている。この照明装置は、乗客コンベアの移動手摺部分やスカートガード部分などに配設されている。そして、このような照明装置では、光源として蛍光ランプが一般的に使用されているが、蛍光ランプではランプ切れが発生しやすいこと、省エネルギ化が図られないこと等の理由から、近年、光源にLED素子(発光ダイオード)を備えたLEDランプを使用する傾向にある。
ところで、既設の乗客コンベアの照明装置において、光源に使用されている蛍光ランプをLEDランプに変更する場合、蛍光ランプとLEDランプとの外観形状が異なるため、蛍光ランプを保持する既設のランプホルダを乗客コンベアから取り外し、LEDランプを取り付けるための新たなランプホルダを乗客コンベアに固定する必要がある。このため、光源を変更する作業が増えて煩雑となる問題がある。したがって、乗客コンベアの照明装置において、蛍光ランプからLED素子を光源とするLEDランプへ変更する交換作業を、短時間で容易に行うことができる乗客コンベアの照明装置が求められている。
蛍光ランプからLEDランプへ変更するために、例えば特開2013−154998号公報(特許文献1)には次のような技術が開示されている。特許文献1には、LED素子を光源とする棒状のLEDランプの途中に、断面が蛍光ランプと同じような円形状のアダプタを装着、固定し、このアダプタを欄干に固定された既設のランプホルダに係着することで、蛍光ランプをLEDランプに交換することが記載されている。これによれば、乗客コンベアの既設の照明装置において、ランプホルダがそのまま流用できるので、蛍光ランプからLEDランプへ変更する作業を容易に行うことができるようになる。
特開2013−154998号公報
ところで、蛍光ランプは一般的には交流電力で使用されるが、LEDランプは直流電力で使用されるものである。このため、交流電源から蛍光ランプに至るまでの電力供給系統の構成部品と、直流電源からLEDランプに至るまでの電力供給系統の構成部品とが異なる場合がある。したがって、蛍光ランプからLEDランプに交換する場合には、この電力供給系統の構成部品も交換する必要がある。このため、電力供給系統の構成部品を交換する作業が煩雑となり、できるだけ電力供給系統の構成部品も互換性を持たせることが求められている。
尚、特許文献1においては、蛍光ランプをLEDランプに交換する場合における、互換性のあるLEDランプの保持構造について開示しているが、LEDランプに電力を供給する電力供給系統については何ら開示するものではない。
本発明の目的は、蛍光ランプをLEDランプに交換する場合に、できるだけ電力供給系統の構成部品の互換性を高めてLEDランプへの交換作業を短時間に容易に行うことができる新規な乗客コンベア及び乗客コンベアの照明ランプ交換方法を提供することにある。
本発明の特徴は、少なくともLEDランプの両端に既設のソケットで保持できるLEDランプ用保持部を設け、蛍光ランプ用口金が接続されていたソケットにLEDランプ用保持部を接続して、蛍光ランプをLEDランプに交換する、ところにある。
本発明によれば、既設のソケットをそのまま流用することでソケットの交換作業を省略することができる。これによって、電力供給系統の構成部品の互換性を高めて、照明ランプを交換する交換作業を短時間に容易に行うことができるようになる。
乗客コンベアの一例としてのエスカレーター装置の概略構成図である。 図1に示したエスカレーター装置のA−A断面を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態になるLEDランプの構成図である。 図3に示したLEDランプのB−B断面を示す断面図である。 欄干の直線部でLEDランプを交換した後の状態を示す説明図である。 図5の一部を拡大した拡大断面図である。 欄干の曲面形状部でLEDランプを交換した後の状態を示す説明図である。 図7の一部を拡大した拡大断面図である。 蛍光ランプをLEDランプに交換する手順を示すチャート図である。 本発明の第2の実施形態になる欄干の直線部でLEDランプを交換した後の状態を示す説明図である。 図10に示したLEDランプの要部拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
図1は、照明装置を備えた乗客コンベアとしてのエスカレーター装置の概略の構成を示し、図2は照明装置が配置された部分の断面を示している。尚、図1、図2は照明ランプとして蛍光ランプを使用している状態を示している。
エスカレーター装置は、建物の上下階に跨って傾斜して設置され、無端状に連結された複数の踏板(図示せず)と、この踏板の両側に踏板の移動方向に沿って立設された一対の欄干1と、この欄干1の周縁を移動する移動手摺2とを備えている。欄干1の下部には、蛍光ランプを使用する時に蛍光ランプに電力を供給する、100〜220Vの交流電源部3が配置され、交流電源部3における蛍光ランプ側には照明用配線4が接続されている。照明用配線4は、移動手摺2の下部に沿って配置され、この照明用配線4に並行して複数の蛍光ランプ5が配置されている。
尚、エスカレーター装置における特有の構成として、欄干1の上下端部では緩やかな曲面形状部Rとなっており、この曲面形状部Rでは、曲面に沿って形成された蛍光ランプ5Aが使用されている。この曲線状の蛍光ランプ5Aの間は、ほとんど直線的な形状の蛍光ランプ5が使用されている。
各蛍光ランプ5の間では、それぞれ照明用配線4との接続部Bが形成されており、各接続部Bの構成は同一である。図2は、移動手摺5の移動方向における接続部Bの位置をA−A線に沿って断面した断面図である。
移動手摺2の下部には、相互に一体的に結合された上部フレーム6と下部フレーム7が配置されている。上部フレーム6の上方部には移動手摺2が長手方向に移動可能に案内される構成となっており、下部フレーム7は欄干1のパネル8に固定されている。
上部フレーム6内には複数本の照明用配線4が配置されている。一方、下部フレーム7内には、蛍光ランプ5と、その蛍光ランプ5の両端部で電気的な接続を行う一対のソケット9がそれぞれ設けられている。蛍光ランプ5は複数本配置されているので、一対のソケット9もこの本数に対応して複数組だけ設けられている。ソケット9内には、蛍光ランプ5の両端に固定された蛍光ランプ用口金に設けられた棒状の接続端子(2本端子、或いは1本端子)が挿入されて電気的な接続を行う、端子接続孔9Aが形成されている。
尚、詳細な図示を省略しているが、照明用配線4は各ソケット9に対応する位置で下部フレーム7内に引き込まれ、ソケット9とこれに対応する照明用配線4が電気的に接続されている。したがって、蛍光ランプ5は、一対のソケット9の間で交換または取り外し可能となっている。また、下部フレーム7の下方部には、蛍光灯5ランプ5を交換するために、着脱可能な光透過性のカバー10が取り付けられている。
上述した図1及び図2は、蛍光ランプ5を用いた照明装置の交換作業前の状態を示している。この状態から、蛍光ランプ5をLEDランプに交換するわけであるが、本実施形態では、蛍光ランプ5の電力供給系統の構成部品のうち、LEDランプでは使用しないので取り外して良い構成部品と、LEDランプにも流用できるので再利用する構成部品とに区分している。
取り外す主な構成部品としては、図1に示した蛍光ランプ5に電力を供給する交流電源部3と蛍光ランプ5であり、流用する構成部品としては、照明用配線4と、照明用配線4に接続されたソケット9である。また新たに追加するものとしては、流用するソケット9に接続できる形状に構成したLEDランプと、このLEDランプの電源となる12V又は24Vの直流電源部である。
次に、蛍光ランプ5に置き換えられるLEDランプの構成について説明する。図3はLEDランプの全体構成を示し、図4は図3のB−B線の断面を示している。
LEDランプ11では、蛍光ランプ5で使用していたガラス管と同じ形状と長さに製作された管体(以下、模擬管と表記する)12内に、LED素子13を載置した支持基板14を配置している。支持基板14は、蛍光ランプ5の長さとほぼ同じ長さを有した平板状に形成されており、複数のLED素子13はこれに沿って連続した点状に配置されている。各LED素子13は直流電源の正極と負極に接続される構成である。
模擬管12は、ガラス、合成樹脂等から構成され光透過性を有した円管であり、この円管内に、各LED素子13が照明すべき方向に向けて取り付けられた支持基板14が配置されている。したがって、図4にあるように、LED素子13からの照明光BSは模擬管12を透過して外部に照射される。
模擬管12の両端には金属、或いは合成樹脂で作られたLEDランプ用保持部15が形成されており、このLEDランプ用保持部15の先端には軸方向に沿って2本或いは1本の棒状の電力供給用の接続端子16が植立、固定されている。接続端子16は、図示しない配線によって支持基板14に載置された各LED素子13に接続され、後述する直流電源から電力を供給されるものである。
LEDランプ11の接続端子16を含むLEDランプ用保持部15は、蛍光ランプ5の接続端子を含む蛍光ランプ用口金とほぼ同じ形状に形成されており、蛍光ランプ5が接続される既設のソケット9の端子接続孔9Aに差し込まれて、電力の供給を受けることが可能な構成となっている。
したがって、本実施形態になるLEDランプ11は、形状的には蛍光ランプ5の外観意匠と実質同様の形状であり、照明装置に使用されている既設の蛍光ランプ5の代わりに、LEDランプ11を取り付けることが可能である。尚、図3、図4にあるようにLEDランプ用保持部15には突起17が形成されているが、これの機能については後述する。
図5はLEDランプ11を取り付けた後の照明装置の側面を示し、図6はその要部を拡大した部分を示している。
図5、図6において、上部フレーム6の内部には夫々のソケット9に対応した数の照明用配線4が収納されて、図2に示すように配置されている。また、下部フレーム7の内部には、既設の取り付けブラケット18にソケット9が取り付け、固定されている。取り付けブラケット18は、図示しない固定ボルト、或いは溶接によって下部フレーム7の側壁に取り付けられており、この取り付けブラケット18にソケット9が取り付けられている。
一対のソケット9には照明用配線4が誘引されており、この一対のソケット9の間にLEDランプ11が設置されている。尚、この一対のソケット9の間には、既設の蛍光ランプ5が設置されていたものである。LEDランプ11のLEDランプ用保持部15に設けた接続端子16は、ソケット9の接続端子孔9Aに挿入され、LEDランプ11の各LED素子13とソケット9の電気的な接続を行なっている。
また、ソケット9は電気的な接続機能の他に、LEDランプ11を機械的に保持する保持機能も併せて備えている。したがって、ソケット9が充分な保持力を有していれば、新たにLEDランプ11を保持するランプホルダのような保持機構を設ける必要はないものである。
そして、一方のソケット9は照明用配線4によって直流電源部の正極側に接続され、他方のソケット9は照明用配線4によって直流電源部の負極側に接続されている。直流電源部は、図1に示す電源部3で商用交流電源部と置き換えられており、商用交流電源を周知のAC/DC変換器やスイッチングレギュレータ等によって、12V或いは24Vの直流に変換している。
図6に、LEDランプ11とソケット9の具体的な取り付け構造を示している。LEDランプ11の両端部は略同様の構成であり、LEDランプ11の両端部にそれぞれ設けたLEDランプ用保持部15の近傍に、取り付けブラケット18が固定されている。上述した通り、取り付けブラケット18にはソケット9が取り付けられている。そして、取り付けブラケット18の一部にワイヤー19を係止し、更にこのワイヤー19をLEDランプ11のLEDランプ用保持部15の一部に設けた突起17に形成した貫通孔20に挿通することで、LEDランプ11のLEDランプ用保持部15がソケット9から脱落したときに、LEDランプ11が落下するのを防いでいる。
尚、ワイヤー19はLEDランプ11の突起17の貫通孔20に予め挿通して巻き付けておく構成としている。よって、新たにLEDランプ11を製作するときに、前もってワイヤー19を突起17に取り付けておくことができる。したがって、取り付けブラケット18側を新たに加工したり、新たな取り付けブラケット18に交換したりする必要がない。
また、取り付けブラケット18の代わりに、ソケット9とLEDランプ11の突起17をワイヤー19で係止しておくことも可能である。これによっても、ソケット9側を新たに加工したり、新たなソケット9に交換したりする必要がない。
更に、LEDランプ11の模擬管12は、蛍光ランプ5のガラス管とほぼ同じ形状であるため、蛍光ランプ5を保持しているランプホルダが設置されている場合、このランプホルダを流用して使用することができる。
また、LEDランプ11のLEDランプ用保持部15の一部に設けた突起17は発光方向指示部として機能しており、LEDランプ11のLED素子13の発光方向を認識するために利用されている。LED素子13は平面状の支持基板14に設けられ、しかもその発光された光は直進する傾向にあるので、発光方向を照明すべき場所に向ける必要がある。
このため、図4にも示しているように、突起17はLED素子13の発光方向と反対側に向けられている。これによって、突起17の反対側が発光方向となることを容易に認識することができる。尚、突起17は、LEDランプ11のLEDランプ用保持部15のどちらか一方、或いは両方に設けてあっても良いものである。ただ、両方のLEDランプ用保持部15に設ける場合は、互いに方向が合致するように取り付けておくことが必要である。
また、蛍光ランプ5に代えてLEDランプ11を取り付ける場合、蛍光ランプ5とは異なり、LEDランプ11には正極と負極の取り付け極性がある。これを間違えないようにするため、LEDランプ11の両端部に設けたLEDランプ用保持部15には、極性を示す表示指示部21が予め形成されている。
例えば、一方が正極であれば「+」形状の表示を行い、他方が負極であれば「−」形状の表示を行えば良いものである。したがって、LEDランプ11の取り付け時に、極性を容易に識別して取り付けを行うことができるので、取り付け間違いを防止して、短時間に作業を行うことができる。
この表示指示部21も、LEDランプ11側に設けているため、新たにLEDランプ11を製作するときに前もって刻印、或いは塗料の塗布を行うことができる。そして、蛍光ランプ5からLEDランプ11に交換する交換作業に際して、作業者はLEDランプのLEDランプ用保持部15の突起17や表示指示部21の極性を認識して、LEDランプ11の取り付け位置、方向を確認しながらLEDランプ11を交換することができる。したがって、LEDランプ11は、既に交換している直流電源部3に対して正しく接続することができるようになる。
このように、LEDランプ11の接続端子16を含むLEDランプ用保持部15が蛍光ランプ5で使用している蛍光ランプ用口金とほぼ同じ形状であるから、既設のソケット9を流用することができる。このため、蛍光ランプ5を使用していた場合の蛍光ランプ5の交換作業と同じ要領で、LEDランプ11をソケット9に取り付けることができる。
また、このソケット9及びソケット9に接続されている照明用配線4は、既設の構成部品であるため、欄干1や移動手摺2などを取り外すことなく、LEDランプ11の交換だけで交換作業が完了できるので、LEDランプ11への交換作業を短時間に、かつ容易に行うことができる。
尚、図1に示している通り、エスカレーター装置の欄干1の上下端部では緩やかな曲面形状部Rとなっており、この曲面形状部Rでは、この曲面に沿って形成された蛍光ランプ5Aが使用されている。本実施形態のLEDランプ11でもこの曲面に沿った形状のLEDランプ11Aを使用することになる。したがって、図7、図8に示したような形状のLEDランプ11Aが使用されている。
図7は、図1に示した欄干1の曲面形状部Rで使用されている蛍光ランプ5Aに代えて、同じ曲線状に形成されたLEDランプ11Aを取り付けた後の照明装置の側面を示し、図8はその要部を拡大した部分を示している。
図5、図6に示した例と同じように、蛍光ランプ5Aで使用していたガラス管と同じ形状に製作した模擬管12A内に、LED素子13を載置した支持基板14Aを設置し、その軸方向の両端部に蛍光ランプ5Aで使用していた蛍光ランプ用口金と同様の形状を備えたLEDランプ用保持部15Aが設けられている。もちろん、このLEDランプ用保持部15Aには棒状の接続端子16Aが形成されており、既設のソケット9と接続することが可能となっている。このように、曲面形状部Rに取り付けられるLEDランプ11Aも、蛍光ランプ5Aと外観意匠はほぼ同じ形状である。
曲面形状部Rでも、照明用配線4とこれに接続されたソケット9は既設のものが流用されている。したがって、図7に示すように従来の蛍光ランプ5Aを使用していた場合の交換作業と同じく、LEDランプ11Aの交換だけで交換作業が完了し、短時間に、かつ容易に交換作業を行うことができる。
尚、図8に示す構成で、突起17A、取り付けブラケット18A、ワイヤー19A、貫通孔20A、表示指示部21Aは、図6と同じ構成部品、構成要素であるので、その説明及び作用、効果については省略する。
また、上述したLEDランプ11Aは、LEDランプ11Aと直流電源部とを分割し、かつ、蛍光ランプ5Aのガラス管とほぼ同じ形状の模擬管12A内に、LED素子13を載置した支持基板14Aを設置する構成としている。このため、上述したような曲線形状部Rに沿った構造に容易に対応させることができる。
上述した実施形態では、エスカレーター装置に既設された照明用配線4とソケット9をそのまま利用することで、照明用配線4とソケット9の取り付け作業を省略しているが、照明用配線4を取り外して、新規の照明用配線とすることも可能である。既設の照明用配線4は長期間に亘って使用されているため、配線自体が傷んでいる恐れがある。したがって、このような場合は照明用配線4を取り外して新規の照明用配線4を用いることがある。この場合、少なくともソケット9だけは既設のものを使用することになるが、この方法であっても、ソケット9の取り付け作業を省略することができる。
次に、蛍光ランプ5、5AからLEDランプ11、11Aに交換する交換作業の手順について、図9を用いて説明する。
図9において、手順S1では、先ず現地における照明ランプの交換作業に先立って、LEDランプ11、11Aと、LEDランプ用電源となる12又は24Vの直流電源部を製作、準備する。このとき、LEDランプ11、11Aは、図1及び図2に示した蛍光ランプ5、5Aで使用しているガラス管と同じ形状に製作された、透明または半透明な模擬管12、12A内に、支持基板14、14Aを設置し、かつ、その両端部に蛍光ランプ5、5Aで使用している蛍光ランプ用口金とほぼ同じ形状のLEDランプ用保持部15、15Aを取り付けて製作される。
尚、このLEDランプ11、11Aや直流電源部は、照明ランプを交換する事業者が製作しても良いし、他の事業者が製作しても良いものである。このLEDランプ11、11Aや直流電源部が準備されると、手順S2に示す作業を実行する。
手順S2では、図1に示した交流電源部3を取り外し、また、図2に示したカバー10を取り外すと共に、下部フレーム7内の各蛍光ランプ5、5Aを取り外してLEDランプ11、11Aを取り付けられる環境にする。この蛍光ランプ5、5Aの取り外しが終了すると、手順S3に示す作業を実行する。
手順S3では、図1に示した交流電源部3とほぼ同じ場所にLEDランプ用電源となる直流電源部を設置し、交換されたLEDランプ用電源部に既設の照明用配線4の一端を接続する。尚、照明用配線4を交換する場合は、この手順3で上部フレーム6内に新しい照明用配線4を設置する。この後、手順S4に示す作業を実行する。
手順S4では、照明用配線4の他端に接続された既設のソケット9を利用して、各蛍光ランプ5、5Aに代えて、新たなLEDランプ11、11Aを取り付ける。この後、手順S5に示す作業を実行する。
手順5では、全てのLEDランプ11、11Aの交換が完了したかどうかを確認する。全てのLEDランプ11、11Aが交換されていない場合は、この手順4の作業を継続する。全てのLEDランプ11、11Aの交換が完了すると、手順S6に示す作業を実行する。
手順6では、図6、図8にあるように、取り付けブラケット18とLEDランプ11、11Aに設けた突起17、17Aをワイヤー19、19Aで係止するといった、附帯作業を実行する。附帯作業が終了すると、カバー10を下部フレーム7に取り付けてLEDランプ11、11Aの交換作業が終了するものである。
このように、本実施形態では、蛍光ランプ5、5Aの電力供給系統の構成部品のうち、LEDランプ11、11Aでは使用しないので取り外して良い構成部品と、LEDランプ11、11Aにも流用できるので再利用する構成部品とに区分するという観点から、ソケット9と照明用配線4を再利用するようにしている。尚、照明用配線4を交換する場合もあるので、この場合は少なくともソケット9については再利用することができる。
本実施形態では、LEDランプ11、11Aを既設のソケット9に接続できるように、LEDランプ11、11AのLEDランプ用保持部15、15Aの形状を蛍光ランプ5、5Aの蛍光ランプ用口金とほぼ同じ形状に形成し、かつLEDランプ11、11Aの両端に設けたLEDランプ用保持部15、15Aの間の長さを、蛍光ランプ5、5Aの両端に設けた蛍光ランプ用口金の間の長さとほぼ同じ長さとしている。
LEDランプ11、11AのLEDランプ用保持部15、15Aの形状を蛍光ランプ5、5Aの蛍光ランプ用口金の形状とほぼ同じ形状に形成したので、既設のソケット9を流用することでソケット9の交換作業等が省略することができる。もちろん、既設の照明用配線4を再利用する場合は、これの交換作業も省略することができる。これによって、電力供給系統の部品の互換性をできるだけ高めて照明ランプを交換する作業を短時間に、かつ容易に行うことができるようになる。
次に本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態はLEDランプ11のLEDランプ用保持部15に設けた接続端子16を使用しないで、LED素子13に電力供給を行う点で実施例1と異なっている。尚、LEDランプ用保持部15の接続端子16がLEDランプ11をソケット9に保持する点は共通である。
図10、図11において、LEDランプ11の外観形状は実施例1と同様であるので、その具体的な形状の説明は省略する。
そして、本実施形態では、LEDランプ11の両端に設けたLEDランプ用保持部15の一部に正極照明用配線4P、負極照明用配線4Nを引き出す配線取り出し口22が形成されている。ここで、LEDランプ用保持部15の材質は、合成樹脂で作っても良いし、金属で作っても良いものである。正極照明用配線4P、負極照明用配線4Nの一端は、LEDランプ11の支持基板14側に誘引されてLED素子13に接続されている。正極照明用配線4Pは各LED素子13の正極側に接続され、負極照明用配線4Nは各LED素子13の負極側に接続されている。また、正極照明用配線4Pは直流電源の正極に接続され、負極照明用配線4Nは直流電源の負極に接続されるものである。
ここで、LEDランプ11のLEDランプ用保持部15に設けた接続端子16は、実施例1と同様に既設のソケット9に挿入されて接続されるが、上述した通り、正極照明用配線4P、負極照明用配線4Nが配線引き出し口22から引き出されている。このため、LEDランプ用保持部15に設けた接続端子16は、電気的な接続機能はなく、ソケット9との機械的な連結を行ってLEDランプ11をソケット9によって保持しておく機能を備えているものである。これによって、蛍光ランプ5をLEDランプ11に置き換えることができる。このように、既設のソケット9を流用してLEDランプ11の保持を行うことで、電力供給系統の部品の互換性を高めてLEDランプへの交換作業を容易に行うことができるようになる。
一方、正極照明用配線4P、負極照明用配線4Nの他端にはカプラ23が接続されており、このカプラ23は、隣接するLEDランプ11のカプラ23に相互に差し込まれて接続される構成となっている。したがって、本実施形態では既設の照明用配線4は使用されず、カプラ23によって接続された新しい正極照明用配線4P、負極照明用配線4Nが既設の照明用配線4の代わりとなる。カプラ23には、接続される極性を表示するため「+」、「−」が刻印されている。
既設の照明用配線4が傷んで交換したい場合は、新たに照明用配線4を上部フレーム6内に取り付ける必要があるが、本実施形態では、このカプラ23を使用して隣接するLEDランプ11のカプラ23と接続することで、新たな照明用配線とすることができる。このため、LEDランプ11の交換と同時に照明用配線を新しいものとすることができる。この場合も既設の照明用配線4を取り換えないので、照明ランプを交換する交換作業を短時間に容易に行うことができるようになる。
本実施形態においても、作業手順は図9に示す場合とほぼ同じであるが、手順3と手順4で、LEDランプ11の交換作業と同時に、配線引き出し口22から引き出された正極照明用配線4P及び負極照明用配線Nを、隣接する他のLEDランプ11の正極照明用配線4P及び負極照明用配線4Nと接続するように、隣り合うカプラ23を接続する作業を行えば良いものである。この場合、直流電源部に最も近いLEDランプ11の正極照明用配線4P及び負極照明用配線4Nが直流電源部に接続されるものである。そして、直流電源部に正極照明用配線4P及び負極照明用配線4Nの接続が完了すれば交換作業が終了するものである。
本実施形態によっても、LEDランプ11、11AのLEDランプ用保持部15、15Aの形状を蛍光ランプ5、5Aの蛍光ランプ用口金の形状とほぼ同じ形状に形成したので、既設のソケット9を流用することでソケットの交換作業等を省略することができる。また、既設の照明用配線4を取り換えないで、LEDランプ11の交換と同時に照明用配線を新しいものとすることができる
以上説明したように、本発明においては、LEDランプの両端に既設のソケットで保持できるLEDランプ用保持部を設け、蛍光ランプの蛍光ランプ用口金が接続されていたソケットにLEDランプのLEDランプ用保持部を接続してLEDランプに交換することができる。これによって、既設のソケットを流用することでソケットの交換作業等を省略することができる。したがって、照明ランプを交換する作業を短時間に、かつ容易に行うことができるようになる。
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
4…照明用配線、5…蛍光ランプ、6…上部フレーム、7…下部フレーム、9…ソケット、9A…端子接続孔、10…カバー、11…LEDランプ、12…模擬管、13…LED素子、14…支持基板、15…LEDランプ用保持部、16…接続端子、17…突起、18…取り付けブラケット、19…ワイヤー、20…貫通孔、21…表示指示部。

Claims (6)

  1. 無端状に連結された複数の踏板と、前記踏板の両側に立設して配置された欄干と、前記欄干の周縁に沿って前記踏板と同期して移動する無端状の移動手摺と、前記踏板の移動方向に沿って配設された照明装置を備えた乗客コンベアにおいて、
    前記照明装置は、蛍光ランプの両端蛍光ランプ用口金接続可能な複数組一対のソケットと、複数組の一対の前記ソケットと接続された直流電源とを備え、
    一対の前記ソケットの間には、前記蛍光ランプに代えてLED素子を光源とする棒状のLEDランプが配置されていると共に、一対の前記ソケットには、前記LEDランプの両端に設けられ、前記ソケットに保持されるLEDランプ用保持部が接続され、前記LEDランプ用保持部から前記LED素子に電力が供給されると共に、
    前記LEDランプの前記LEDランプ用保持部は、前記LED素子の発光方向を示す発光方向指示部を備えているか、或いは前記LEDランプの前記LEDランプ用保持部は、前記直流電源の極性を示す表示指示部を備えていることを特徴とする乗客コンベア。
  2. 請求項1に記載の乗客コンベアにおいて、
    前記ソケットと前記直流電源とを接続する照明用配線は、前記蛍光ランプに電力を供給する照明用配線であることを特徴とする乗客コンベア。
  3. 請求項1に記載の乗客コンベアにおいて、
    前記ソケットと前記直流電源とを接続する照明用配線は、前記蛍光ランプに電力を供給する照明用配線に代えて、前記LEDランプと前記直流電源を接続するLED照明用配線であることを特徴とする乗客コンベア。
  4. 請求項1に記載の乗客コンベアにおいて、
    前記LEDランプは、光透過性の管体と、前記管体の内部に配置され前記LED素子が載置された支持基板と、前記管体の両端に設けられ、前記LED素子と電気的に接続された接続端子を備える前記LEDランプ用保持部から構成されていることを特徴とする乗客コンベア。
  5. 無端状に連結された複数の踏板と、前記踏板の両側に立設して配置された欄干と、前記欄干の周縁に沿って前記踏板と同期して移動する無端状の移動手摺と、前記踏板の移動方向に沿って配設された照明装置を備えた乗客コンベアにおいて、
    前記照明装置は、蛍光ランプの両端の蛍光ランプ用口金に接続可能な複数組の一対のソケットを備え、
    一対の前記ソケットの間には、前記蛍光ランプに代えてLED素子を光源とする棒状のLEDランプが配置されると共に、一対の前記ソケットには、前記LEDランプの両端に設けられ、前記ソケットに保持されるLEDランプ用保持部が接続され
    前記LEDランプの前記LEDランプ用保持部は、前記LED素子の発光方向を示す発光方向指示部を備えているか、或いは前記LEDランプの前記LEDランプ用保持部は、直流電源の極性を示す表示指示部を備え、
    前記LEDランプ用保持部には、前記LEDランプを構成する前記LED素子と接続された正極照明用配線及び負極照明用配線を引き出す引き出し部が設けられ、
    引き出された前記正極照明用配線及び前記負極照明用配線は、隣接する他の前記LEDランプの前記正極照明用配線及び前記負極照明用配線と接続され、更に前記正極照明用配線及び前記負極照明用配線は直流電源部と接続されていることを特徴とする乗客コンベア。
  6. 請求項5に記載の乗客コンベアにおいて、
    前記LEDランプは、光透過性の管体と、前記管体の内部に配置され前記LED素子が載置された支持基板と、前記管体の両端に設けられ前記ソケットに接続される前記LEDランプ用保持部から構成されていることを特徴とする乗客コンベア。
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