[0043]図1は、ワイヤレスディスカバリ範囲を制限するように動作可能であるシステム100の特定の実施形態の図である。システム100は、距離102だけ離された第1のデバイス110と第2のデバイス120とを含むことができる。
[0044]特定の実施形態では、第1のデバイス110は、WLANデバイス、アクセスポイント(AP)、またはそれらの任意の組合せであり得る。第2のデバイス120は、携帯電話、ポータブルコンピューティングデバイス、タブレットコンピューティングデバイス、携帯情報端末(PDA)、ポータブルメディアプレーヤ、またはそれらの任意の組合せなどのモバイルデバイスであり得る。
[0045]第1のデバイス110は、送信機111と受信機116とを含むことができる。図1に単一のブロックとして示されるが、送信機111および受信機116は、それぞれ、ワイヤレスメッセージを送信および受信する際に使用される、様々なハードウェアおよび/またはソフトウェアの構成要素を表すことができる。送信機111は、出て行くメッセージの1つまたは複数の送信属性を変化させるように構成され得る。たとえば、送信機111は、ディスカバリメッセージ130、範囲決定メッセージ(たとえば、例示的なRTSメッセージ142)、および範囲決定応答(たとえば、例示的なCTSメッセージ154)などの特定のメッセージ向けに、送信電力とMCSとを変化させることができる。特定の実施形態では、送信機111および受信機116は、(たとえば、トランシーバに)統合され得る。
[0046]第1のデバイス110はまた、ディスカバリメッセージ130を符号化するように構成されるエンコーダ112と、タイマー113(たとえば、ハードウェアタイマーまたはソフトウェアタイマー)とを含むことができる。特定の実施形態では、第1のデバイス110は、ディスカバリ範囲のしきい値114を記憶することができる。ディスカバリ範囲のしきい値114は、ディスカバリメッセージ130を受信するデバイス(たとえば、第2のデバイス120)が、ディスカバリメッセージ130(または、少なくともその一部分)をその外側で復号しない、または復号できない距離を表すことができる。特定の実施形態では、ディスカバリメッセージ130は、周期的に(たとえば、100ミリ秒ごとに)ブロードキャストされる米国電気電子学会(IEEE)ビーコン(または、その情報要素(IE))または管理アクションフレームであり得る。ディスカバリメッセージ130へ符号化されるデータは、表示可能情報131および/またはURL132を含むことができる。ディスカバリメッセージ130が復号されると、表示可能情報131は復号デバイスによって自動的に表示され得、URL132は、復号デバイスによって自動的にそこへナビゲートされ得る。
[0047]特定の実施形態では、ディスカバリメッセージ130はまた、範囲適合(RA)ビット133を含むことができる。範囲適合ビット133は、範囲適合がディスカバリメッセージ130に対して実行されるべきであるか否かを示すことができる。したがって、範囲適合ビット133は、第1のデバイス110と第2のデバイス120との間のデバイス間距離102がディスカバリ範囲のしきい値114内であるかどうかとは無関係に、第2のデバイス120が第1のデバイス110からのディスカバリメッセージ130を復号するべきであるかどうかを示すことができる。範囲適合ビット133が第1の値(たとえば、0)を備えるとき、ディスカバリメッセージ130は、通常は復号される範囲非依存のディスカバリメッセージであり得る。範囲適合ビット133が第2の値(たとえば、1)を備えるとき、ディスカバリメッセージ130は、距離102がディスカバリ範囲のしきい値114内であるかどうかに基づいて選択的に復号されるか、または廃棄される、範囲適合されたディスカバリメッセージであり得る。特定の実施形態では、第1のデバイス110は、図示のように、ディスカバリメッセージ130の中にディスカバリ範囲のしきい値114を含むことができる。
[0048]特定の実施形態では、ディスカバリメッセージ130はまた、位置表示115を含むことができる。第1のデバイス110は、たとえば、GPSモジュール、可視STA追跡モジュールなどの位置決定モジュール117を含むことができる。第1のデバイス110は、その位置表示115の表示をディスカバリメッセージの中で、または別のメッセージの中で符号化するように構成され得る。同様に、第2のデバイス120は、たとえば、GPSモジュール、可視STA追跡モジュールなどの位置決定モジュール127を含むことができる。第2のデバイス120は、位置表示115を第1のデバイス110から受信することができ、第1のデバイス110までの範囲(または、その表示)を決定するように、それ自体の位置(または、その表示)を位置表示115と比較することができる。位置表示115は、図12〜図15に関してさらに説明される。
[0049]第2のデバイス120は、送信機126および/または受信機121を含むことができる。図1に単一のブロックとして示されるが、送信機126および受信機121は、それぞれ、ワイヤレスメッセージを送信および受信する際に使用される、様々なハードウェアおよび/またはソフトウェアの構成要素を表すことができる。受信機121は、入ってくるメッセージの1つまたは複数の属性を測定するように構成され得る。たとえば、受信機121は、ディスカバリメッセージ130の受信信号強度表示(RSSI)を測定することができる。送信機126は、範囲決定応答(たとえば、例示的なCTSメッセージ144)および範囲決定メッセージ(たとえば、例示的なRTSメッセージ152)などの1つまたは複数のメッセージを第1のデバイス110へ送るように動作可能であり得る。特定の実施形態では、送信機126および受信機121は、(たとえば、トランシーバに)統合され得る。
[0050]第2のデバイス120はまた、ディスカバリメッセージ130を復号するように構成されるデコーダ122と、タイマー124(たとえば、ハードウェアタイマーまたはソフトウェアタイマー)とを含むことができる。第2のデバイス120はまた、ブラウザアプリケーション123などの1つまたは複数のアプリケーションを含むことができる。特定の実施形態では、ブラウザアプリケーション123は、ディスカバリメッセージ130の中に含まれるURL132へナビゲートするように機能することができる。
[0051]動作の一実施形態では、第1のデバイス110は、ディスカバリメッセージ130の送信属性を変化させることによって、ワイヤレスディスカバリ範囲を制限することができる。たとえば、第1のデバイス110は、ディスカバリ範囲をディスカバリ範囲のしきい値114に制限することを選ぶことができる。一例では、ディスカバリ範囲のしきい値114は、3フィートであり得る。他の例では、ディスカバリ範囲のしきい値114は、任意の他の距離であり得る。ディスカバリ範囲のしきい値114は、第1のデバイス110によって設定され得、または外部のデバイスから(たとえば、プログラミングメッセージの中で)受信され得る。送信機111は、ディスカバリメッセージ130の送信電力および/またはMCSを、ディスカバリ範囲のしきい値114に基づいて調整することができる。調整された送信電力および/またはMCSは、ディスカバリ範囲のしきい値114の外側のディスカバリメッセージ130の復号可能性を制限するように動作することができる。したがって、距離102がディスカバリ範囲のしきい値114内(たとえば、一例では3フィート以下)である場合、第2のデバイス120は、ディスカバリメッセージ130を復号することができる。反対に、距離102がディスカバリ範囲のしきい値114の外側である(たとえば、一例では3フィートよりも長い)場合、第2のデバイス120は、ディスカバリメッセージ130を廃棄してよく、または復号に失敗してもよい。
[0052]代替的に、第1のデバイス110は、距離102を測定するためのタイマー113を使用することによって、ワイヤレスディスカバリ範囲を制限することができる。たとえば、第1のデバイス110は、その下にあるワイヤレスプロトコル(たとえば、IEEE802.11プロトコル)に従って、範囲決定メッセージ(たとえば、RTSメッセージ142)を第2のデバイス120へ送ることができ、範囲決定応答(たとえば、CTSメッセージ144)を受信することができる。タイマー113は、RTSメッセージ142を送ると開始されてよく、CTSメッセージ144を受信すると停止されてよい。経過した時間に基づいて、第1のデバイス110は、距離102を推定することができる。距離102がディスカバリ範囲のしきい値114内である場合、第1のデバイス110は、ディスカバリメッセージ130を第2のデバイス120へ送ることができる。距離102がディスカバリ範囲のしきい値114の外側である場合、第1のデバイス110は、ディスカバリメッセージ130を第2のデバイス120へ送ることを控えることができる。範囲決定のためのRTSおよびCTSメッセージの使用は、例示目的として提供される。選択される実施形態は、RTSおよびCTSメッセージ以外のメッセージを使用してよい。たとえば、距離を決定するための固定された時間の区間内で、応答を要請する異なるメッセージが使用され得る。範囲決定メッセージおよび応答のさらなる例が、本明細書でさらに説明される。
[0053]第2のデバイス120がディスカバリメッセージ130を復号できないことをディスカバリメッセージ130の送信電力またはMCSがもたらすとき、第2のデバイス120は、ディスカバリメッセージを廃棄することができる。しかしながら、範囲適合されたディスカバリメッセージと範囲非依存のディスカバリメッセージの両方を含む異種ネットワークでは、個々のデバイスの送信属性を変化させることは複雑であり得る。動作の別の実施形態では、ディスカバリメッセージ130がその他のやり方で復号可能であっても、第2のデバイス120は、受信されたディスカバリメッセージ130の属性に基づいて、ワイヤレスディスカバリ範囲を制限することができる。たとえば、受信機121は、ディスカバリメッセージ130のRSSIを測定することができ、RSSIに基づいて距離102を決定することができる。特定の実施形態では、距離102は、第2のデバイス120において記憶されているテーブル125の中で、決定されたRSSIを探すことによって決定され得、その場合、テーブル125はRSSI値を予想される距離に関連付ける。テーブル125における値は、IEEE規格などの業界規格によって規定され得る。距離102がディスカバリ範囲のしきい値114内であるとき、デコーダ122は、ディスカバリメッセージ130を復号することができる。距離102がディスカバリ範囲のしきい値114の外側であるとき、ディスカバリメッセージ130は廃棄され得る。第2のデバイス120はまた、ディスカバリメッセージ130の中に含まれる送信電力インジケータに基づいて、および/またはディスカバリメッセージ130のMCSに基づいて、ディスカバリメッセージ130を範囲適合させることができる。
[0054]代替的に、第2のデバイス120は、距離102を測定するためのタイマー124を使用することによって、ワイヤレスディスカバリ範囲を制限することができる。たとえば、第2のデバイス120は、RTSメッセージ152を第1のデバイス110へ送ることができ、それに応答するCTSメッセージ154を受信することができる。タイマー124は、RTSメッセージ152を送ると開始されてよく、CTSメッセージ154を受信すると停止されてよい。経過した時間に基づいて、第2のデバイス120は距離102を推定することができる。距離102がディスカバリ範囲のしきい値114内である場合、第2のデバイス120は、ディスカバリメッセージ130を復号することができる。そうでない場合、第2のデバイス120は、ディスカバリメッセージ130を廃棄することができる。ディスカバリメッセージ130は、RTSメッセージ152を送る前に第2のデバイス120によって受信されてよく、またはCTSメッセージ154を受信した後に受信されてよい。
[0055]異種ネットワークの中で動作するとき、第2のデバイス120は、各ディスカバリメッセージ130を独立に扱うことができる。ディスカバリメッセージ130が範囲非依存であることを範囲適合ビット133が示すとき、第2のデバイス120は、第1のデバイス110からのそれの距離がディスカバリ範囲のしきい値114内であるかどうかとは無関係にディスカバリメッセージ130を復号することができる。ディスカバリメッセージ130が範囲適合されていることを範囲適合ビット133が示すとき、第2のデバイス120は、第1のデバイス110からのそれの距離がディスカバリ範囲のしきい値114よりも短いかどうかに基づいて、ディスカバリメッセージ130を選択的に復号するか、または廃棄することができる。
[0056]特定の実施形態では、距離102は、後続の範囲適合動作で使用するために、第1のデバイス110および/または第2のデバイス120において記憶され得る。代替的に、または追加として、距離102は、周期的に、または第1のデバイス110および/または第2のデバイス120の動きを検出することに応答して、再計算され得る。
[0057]特定の実施形態では、図1のシステム100は、RTS/CTSメッセージ交換以外の範囲決定メカニズムをサポートすることができる。例示のために、位置特定要求/位置特定応答の交換が使用される。位置特定要求を第1のデバイスから受信したことに応答して、第2のデバイスは、その位置を決定し、および/またはその位置を第1のデバイスへ送信することができる。たとえば、第2のデバイスは、第2のデバイス内に含まれるか、またはその他のやり方でアクセス可能な全地球測位システム(GPS)モジュールまたはトランシーバを介して、その位置を決定することができる。代替的に、第1のデバイスは、第2のデバイスの位置を第3のデバイス(たとえば、位置データベース)に要求することができる。さらに別の例では、第2のデバイスは、その位置を第3のデバイスに要求することができ、受信された位置を第1のデバイスに転送することができる。
[0058]特定の実施形態では、ディスカバリメッセージ130を受信する前または後、第2のデバイス120は、第1のデバイス110の位置を要求することができ、第1のデバイス110の位置を示す応答を受信することができる。第2のデバイス120は、第1のデバイス110の位置に基づいて距離102を決定することができ、距離102がディスカバリ範囲のしきい値114内であるかどうかに基づいて、ディスカバリメッセージ130を選択的に復号するか、または廃棄することができる。別の特定の実施形態では、第1のデバイス110は、第2のデバイス120の位置を要求することができ、第2のデバイス120の位置がディスカバリ範囲のしきい値114内であるかどうかに基づいて、ディスカバリメッセージ130を第2のデバイス120へ送ることを条件付けることができる。
[0059]したがって、図1のシステム100は、送信デバイス(たとえば、第1のデバイス110)と受信デバイス(たとえば、第2のデバイス120)の両方によって、ワイヤレスディスカバリ範囲を制限することを可能にすることができる。システム100はまた、1つまたは複数のディスカバリメッセージが範囲制限されながら1つまたは複数の他のディスカバリメッセージが範囲非依存である異種ネットワークを、サポートすることができる。加えて、後続のデータメッセージの代わりにディスカバリメッセージ130の中へ利用可能なデータ(たとえば、表示可能情報131またはURL132)をパッケージ化することによって、システム100は、デバイスを引き合わせるためばかりでなくデバイス間でデータを通信するためにも、ディスカバリメッセージ130を活用することができる。このことは、発見の後またデータ交換の前に、複雑なハンドシェイクとセキュリティプロセスを伴う既存のワイヤレス方法におけるデータ転送よりも、簡単で高速なデータ転送を可能にすることができる。選択的範囲適合はまた、図2に関してさらに説明するように、ユーザフレンドリな範囲認識ワイヤレスサービスを可能にし得る。
[0060]図2は、美術館環境200においてワイヤレスディスカバリ範囲を制限することの特定の例を示す図である。美術館環境200は、例示のためのものである。本明細書で説明される技法によるワイヤレスディスカバリ範囲を制限することは、様々な他の環境、たとえば、学校、共同住宅などにおいて実行され得る。
[0061]図2に示すように、美術館環境200は、美術館カフェと、陳列してある様々な絵画P1〜P9を含む陳列室とを含む。美術館カフェは、ワイヤレス送信機900(「MC」と呼ばれる)を含む。ワイヤレス送信機900は、範囲非依存であり(たとえば、範囲適合ビット(たとえば、図1の範囲適合ビット133)が0に設定されている)、美術館カフェに関連した情報(たとえば、カフェメニューの日替わりまたはURL)を含むディスカバリメッセージを送信することができる。絵画P1〜P9の各々も、関連したワイヤレス送信機を有し得る。美術館カフェのワイヤレス送信機900と対照的に、絵画送信機によって送信されるディスカバリメッセージは、範囲適合され得る。たとえば、絵画送信機によって送信されるディスカバリメッセージの各々は、範囲適合ビットが1に設定されてよく、対応するディスカバリ範囲のしきい値(たとえば、図1のディスカバリ範囲のしきい値114に関して説明されるような)を含むことができる。例示のために、絵画「P4」に関するディスカバリ範囲のしきい値が、204において示される。異なる絵画は、異なるディスカバリ範囲のしきい値を有し得る。図示の例では、絵画P2に関するディスカバリ範囲のしきい値は、他の絵画に関するディスカバリ範囲のしきい値よりも大きい。
[0062]美術館利用者が美術館環境200を歩き回るとき、利用者のワイヤレスデバイス(たとえば、モバイルフォン)は、範囲認識情報を表示することができる。たとえば、利用者は、美術館見学アプリケーションをワイヤレスデバイスにダウンロードし、ワイヤレスデバイス上で実行することができる。利用者がどこに位置するのかに応じて、利用者のワイヤレスデバイスは、ディスカバリメッセージを様々な送信機から受信することができる。ワイヤレスデバイス上の美術館見学アプリケーションは、図1を参照しながら説明したように、ディスカバリメッセージを選択的に復号するか、または廃棄することができる。
[0063]たとえば、利用者が第1の場所210にいるとき、利用者のワイヤレスデバイスは、たとえば、ワイヤレス送信機900からのディスカバリメッセージを復号することができ、たとえば、カフェの目玉品を表示することができる。第1の場所210が絵画の対応するディスカバリ範囲のしきい値のいずれかの中にないので、絵画送信機のいずれかから受信されるディスカバリメッセージは廃棄され得る。利用者が第2の場所220にいるとき、利用者のワイヤレスデバイスは、カフェの目玉品と、絵画P1に関する情報とを表示することができる。利用者が第3の場所230の中にいるとき、利用者のワイヤレスデバイスは、カフェの目玉品と、絵画P2に関する情報と、絵画P7に関する情報とを表示することができる。複数の利用者およびワイヤレスデバイスが美術館環境200の中に存在するとき、各利用者のワイヤレスデバイスは、その利用者がどこに位置するのかに基づいて選択された情報を表示することができる。したがって、同じディスカバリメッセージは、あるワイヤレスデバイス(たとえば、対応するディスカバリ範囲のしきい値内にある)によって復号され得るが、別のワイヤレスデバイス(たとえば、対応するディスカバリ範囲のしきい値の外側にある)によって廃棄される。
[0064]したがって、本明細書で説明されるようなワイヤレスディスカバリ範囲を制限することは、図2を参照しながら説明した美術館情報サービスなどの、ユーザフレンドリな範囲認識ワイヤレスサービスを可能にすることができる。とりわけ、そのようなサービスは、デバイス間通信とインターネットアクセスとを容易にする専用のアクセスポイントを使用することなく実施され得る。代わりに、各送信機(たとえば、(美術館カフェの)ワイヤレス送信機900および絵画送信機)が、そのメンバーシップが送信機からの距離によって制約され得るアドホックワイヤレスネットワークのためのアクセスポイントとして機能することができる。
[0065]図3は、送信属性を調整することによって送信デバイスにおいてワイヤレスディスカバリ範囲を制限することの方法300の特定の実施形態のフローチャートである。例示的な実施形態では、方法300は、図1の第1のデバイス110によって実行され得る。
[0066]方法300は、302において、第1のデバイスにおいてディスカバリ範囲のしきい値を決定することを含むことができる。たとえば、図1では、第1のデバイス110は、ディスカバリ範囲のしきい値114を決定することができる。方法300はまた、304において、ディスカバリ範囲のしきい値に基づいて第1のデバイスにおいて送信属性を調整することを含むことができる。送信属性は、調整された送信属性に従って第1のデバイスからディスカバリメッセージを送ることに応答して、ディスカバリ範囲のしきい値内の距離における第2のデバイスがディスカバリメッセージを復号するように調整され得る。ディスカバリ範囲のしきい値の外側の距離における第3のデバイスは、ディスカバリメッセージを廃棄する。たとえば、図1において、第1のデバイス110は、ディスカバリメッセージ130の送信属性(たとえば、送信電力またはMCS)を、ディスカバリ範囲のしきい値114に基づいて調整することができる。第1のデバイス110と第2のデバイス120との間の距離102がディスカバリ範囲のしきい値114内であるとき、第2のデバイス120は、ディスカバリメッセージ130を復号することができる。距離102がディスカバリ範囲のしきい値114の外側であるとき、第2のデバイス120(および/または、図1に示されない異なる第3のデバイス)は、ディスカバリメッセージ130を廃棄することができる。
[0067]図4は、送信属性を調整することによって送信デバイスにおいてワイヤレスディスカバリ範囲を制限することの方法400の別の特定の実施形態のフローチャートである。例示的な実施形態では、方法400は、図1の第1のデバイス110によって実行され得る。
[0068]方法400は、402において、第2のデバイスがディスカバリメッセージを復号するように動作可能である第1のデバイスからの距離を制限するディスカバリ範囲のしきい値を、第1のデバイスにおいて決定することを含むことができる。ディスカバリメッセージは、IEEE802.11ビーコンまたは管理アクションフレームであり得る。たとえば、図1では、第1のデバイス110は、ディスカバリ範囲のしきい値114を決定することができる。
[0069]方法400はまた、404において、ディスカバリ範囲のしきい値に基づいて、第1のデバイスにおいて送信属性(たとえば、送信電力および/またはMCS)を調整することを含むことができる。方法400は、さらに、406において、第2のデバイスによって表示されるべき情報、または第2のデバイスによってナビゲートされるべきURLを、ディスカバリメッセージの中へ符号化することを含むことができる。たとえば、図1では、エンコーダ112は、表示可能情報131またはURL132を、ディスカバリメッセージ130の中へ符号化することができる。
[0070]方法400は、408において、調整された送信属性に従ってディスカバリメッセージを送ることを含むことができる。たとえば、図1では、送信機111は、ディスカバリ範囲のしきい値114の外側のデバイスがブロードキャストされたディスカバリメッセージ130を復号しないように、調整された送信電力レベルを使用してディスカバリメッセージ130を送る(たとえば、ブロードキャストする)ことができる。
[0071]図5は、受信されたメッセージの属性に基づいて、受信デバイスにおいてワイヤレスディスカバリ範囲を制限することの方法500の特定の実施形態のフローチャートである。例示的な実施形態では、方法500は、図1の第2のデバイス120によって実行され得る。
[0072]方法500は、502において、第1のデバイスからのディスカバリメッセージを第2のデバイスにおいて受信することを含むことができる。たとえば、図1では、第2のデバイス120は、ディスカバリメッセージ130を第1のデバイス110から受信することができる。
[0073]方法500は、ディスカバリメッセージの1つまたは複数の属性に基づいて、第2のデバイスと第1のデバイスとの間の距離を決定することを含むことができる。例示のために、第1の実装形態は、504においてディスカバリメッセージのRSSIを決定することと、506においてRSSIに基づいて距離を決定することとを含むことができる。距離は、第2のデバイスにおいて記憶されているテーブルの中で、RSSIを探すことによって決定され得る。たとえば、図1では、第2のデバイス120は、テーブル125を調べることによって距離102を決定することができる。第2の実装形態は、508においてディスカバリメッセージの送信電力をディスカバリメッセージの中の送信電力インジケータから決定することと、510において送信電力に基づいて距離を決定することとを含むことができる。第3の実装形態は、512においてディスカバリメッセージのMCSを決定することと、514においてMCSに基づいて距離を決定することとを含むことができる。たとえば、距離は、MCSが「高データレート」MCS(デバイス間の短い距離を暗示する)であるのか、それとも「低データレート」MCS(デバイス間の長い距離を暗示する)であるのかに基づいて決定され得る。MCSによって規定される変調方式は、2位相シフトキーイング(BPSK)、4位相シフトキーイング(QPSK)、16点直交振幅変調(16−QAM)、または64点直交振幅変調(64−QAM)を含むことができる。MCSによって規定されるコーディングレートは、1/2、3/4、2/3、または5/6を含むことができる。
[0074]方法500は、516において、距離がディスカバリ範囲のしきい値内であるかどうかを決定することを含むことができる。たとえば、図1では、第2のデバイス120は、距離102がディスカバリ範囲のしきい値114内であるかどうかを決定することができる。距離がディスカバリ範囲のしきい値の外側であるとき、方法500は、518において、ディスカバリメッセージを廃棄することを含むことができる。
[0075]距離がディスカバリ範囲のしきい値内であるとき、方法500は、520において、ディスカバリメッセージを復号することを含むことができる。方法500はまた、522においてディスカバリメッセージの少なくとも一部分を表示すること、および/または、524において復号されたディスカバリメッセージの中のURLへナビゲートすることを含むことができる。たとえば、図1では、第2のデバイス120は、表示可能情報131を表示することができ、および/または、ブラウザアプリケーション123を介してURL132へナビゲートすることができる。
[0076]図6は、RTSメッセージ(たとえば、図1のRTSメッセージ142)を送ることとCTSメッセージ(たとえば、図1のCTSメッセージ144)を受信することとの間に経過した時間に基づいて、デバイスにおいてワイヤレスディスカバリ範囲を制限することの方法600の特定の実施形態のフローチャートである。例示的な実施形態では、方法600は、図1の第1のデバイス110によって実行され得る。
[0077]方法600は、602において第1のデバイスから第2のデバイスへRTSメッセージを送ることと、604において第1のデバイスにおいてタイマー(たとえば、図1のタイマー113)を開始することとを含むことができる。たとえば、図1では、第1のデバイス110は、RTSメッセージ142を送ることができ、タイマー113を開始することができる。方法600はまた、606において第2のデバイスからのCTSメッセージを第1のデバイスにおいて受信することと、608においてタイマーを停止することとを含むことができる。たとえば、図1では、第1のデバイス110は、CTSメッセージ144を受信することができ、タイマー113を停止することができる。
[0078]方法600は、さらに、610において、RTSメッセージを送ることとCTSメッセージを受信することとの間に経過した時間に基づいて、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の距離(たとえば、図1の距離102)を決定することを含むことができ、ここで、経過した時間はタイマーに基づいて決定される。たとえば、図1では、第1のデバイス110は、タイマー113に基づいて距離102を決定することができる。
[0079]方法600は、612において、距離がディスカバリ範囲のしきい値内であると決定することに応答して、第1のデバイスから第2のデバイスへディスカバリメッセージ(たとえば、図1のディスカバリメッセージ130)を送ることを含むことができる。たとえば、図1では、第1のデバイス110は、距離102がディスカバリ範囲のしきい値114内であると決定することに応答して、ディスカバリメッセージ130を第2のデバイス120へ送ることができる。距離がディスカバリ範囲のしきい値の外側である場合、第1のデバイスは、ディスカバリメッセージを第2のデバイスへ送ることを控えることができる。
[0080]図7は、RTSメッセージを送ることとCTSメッセージを受信することとの間に経過した時間に基づいて、デバイスにおいてワイヤレスディスカバリ範囲を制限することの方法700の別の特定の実施形態のフローチャートである。例示的な実施形態では、方法700は、図1の第2のデバイス120によって実行され得る。
[0081]方法700は、702において第2のデバイスからのRTSメッセージを第1のデバイスへ送ることと、704において第1のデバイスからのCTSメッセージを第2のデバイスにおいて受信することとを含むことができる。たとえば、図1では、第2のデバイス120は、RTSメッセージ152を第1のデバイス110へ送ることができ、それに応答するCTSメッセージ154を受信することができる。
[0082]方法700はまた、706において、RTSメッセージを送ることとCTSメッセージを受信することとの間に経過した時間に基づいて、第2のデバイスと第1のデバイスとの間の距離を決定することを含むことができる。たとえば、図1では、第2のデバイス120は、距離102を決定することができる。方法700は、さらに、708において、距離102がディスカバリ範囲のしきい値内であるかどうかを決定することを含むことができる。
[0083]距離がディスカバリ範囲のしきい値であるとき、方法700は、710において、ディスカバリメッセージを復号することを含むことができる。特定の実施形態では、ディスカバリメッセージは、RTSメッセージを送る前に701において受信されていてよい。代替的に、ディスカバリメッセージは、CTSメッセージを受信した後に707において受信されていてよい。たとえば、図1では、第2のデバイス120は、距離102がディスカバリ範囲のしきい値114内であるとき、ディスカバリメッセージ130を復号することができる。
[0084]距離がディスカバリ範囲のしきい値の外側であるとき、方法700は、712において、ディスカバリメッセージを廃棄することを含むことができる。たとえば、図1では、第2のデバイス120は、距離102がディスカバリ範囲のしきい値114の外側であるとき、ディスカバリメッセージ130を廃棄することができる。
[0085]図8は、ワイヤレスデバイスを動作させる方法800の特定の実施形態のフローチャートである。例示的な実施形態では、方法800は、図1の第2のデバイス120によって実行され得る。
[0086]方法800は、802において、第1のデバイスからのディスカバリメッセージを第2のデバイスにおいて受信することを含むことができ、ここで、ディスカバリメッセージは範囲適合ビットを含む。たとえば、図1では、第2のデバイス120は、ディスカバリメッセージ130を受信することができ、ここで、ディスカバリメッセージ130は範囲適合ビット133を含む。
[0087]方法800はまた、804において、範囲適合ビットの値を決定することを含むことができる。範囲適合ビットが第1の値を備えるとき、方法800は、806において、ディスカバリメッセージを復号することを含むことができる。たとえば、図1では、範囲適合ビット133が第1の値(たとえば、0)を備えるとき、第2のデバイス120は、ディスカバリメッセージ130を範囲非依存であるものとして扱うことができ、ディスカバリメッセージ130を復号することができる。
[0088]範囲適合ビットが第2の値を備えるとき、方法800は、808において、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の距離を決定することを含むことができる。たとえば、図1では、範囲適合ビット133が第2の値(たとえば、1)を備えるとき、第2のデバイス120は、ディスカバリメッセージ130を範囲適合されたものとして扱うことができ、距離102を決定することができる。方法800は、さらに、810において、距離がディスカバリメッセージのディスカバリ範囲のしきい値内であるかどうかを決定することを含むことができる。たとえば、図1では、第2のデバイス120は、距離102が、ディスカバリメッセージ130の中に含まれる、またはその他のやり方でディスカバリメッセージ130によって示される、ディスカバリ範囲のしきい値114内であるかどうかを決定することができる。
[0089]距離がディスカバリ範囲のしきい値内であるとき、方法800は、812において、ディスカバリメッセージを復号することを含むことができる。距離がディスカバリ範囲のしきい値の外側であるとき、方法800は、814において、ディスカバリメッセージを廃棄することを含むことができる。たとえば、図1では、第2のデバイス120は、距離102がディスカバリ範囲のしきい値114内であるかどうかに基づいて、ディスカバリメッセージ130を復号するか、または廃棄することができる。
[0090]範囲決定の代替実施形態も、本明細書での開示により実行され得る。たとえば、サービス提供デバイスは、クエリメッセージをサービス探索デバイスから受信することができる。クエリメッセージは、デバイス間で通信接続(たとえば、WiFi(登録商標)直接接続)をセットアップするための要求、サービス提供デバイスによって提供されるサービスに関する情報を得るための要求、またはいくつかの他のメッセージを含むことができる。クエリメッセージに応答して、サービス提供デバイスは、範囲を決定することができる。
[0091]特定の実施形態では、サービス提供デバイスは、RSSIに基づいて(たとえば、クエリメッセージのRSSIをしきい値と比較することによって)、範囲を決定することができる。別の特定の実施形態では、サービス提供デバイスは、ラウンドトリップ時間(RTT)測定動作(たとえば、RTS/CTSメッセージ交換)を開始することによって、範囲を決定することができる。RTT測定は、単一のメッセージ交換を測定すること、または複数のメッセージ交換(たとえば、複数のRTS/CTS交換)を測定し平均値を決定することを伴うことができる。別の特定の実施形態では、サービス提供デバイスは、範囲を決定するために、Bluetooth(登録商標)または近距離無線通信(NFC)などの、代替の(たとえば、非802.11ベースの)技術を使用することができる。別の特定の実施形態では、サービス提供デバイスは、図1を参照しながら説明したように、範囲を決定するためにGPSを使用することができる。別の特定の実施形態では、サービス提供デバイスは、固定のワイヤレスアクセスポイントまたはセルラータワーに基づいて(たとえば、以下にさらに記載されるようなデバイス位置の三角測量を介して)、範囲決定を実行することができる。別の特定の実施形態では、サービス提供デバイスは、第3のデバイスに対する測距に基づいて(たとえば、三角測量によって)、範囲を決定することができる(たとえば、サービス提供デバイスは、サービスを受信するためにサービス探索デバイスがAPから特定の距離内にあるべきと示すことができる)。範囲決定メカニズムの選択は、デバイスにおいてメディアアクセス制御(MAC)レイヤよりも上部で実行しているソフトウェアによって実行され得る。
[0092]一例として、第1のデバイス(「デバイスX」)は、最初に、デバイスXと1つまたは複数の他のデバイスとの間の範囲を、上述されたような測距方法を使用して決定することができる。たとえば、デバイスXは、デバイスXと他の3つのデバイス(「デバイスA」、「デバイスB」、および「デバイスC」)との間の範囲を決定することがある。一実施形態では、デバイスXは「新しいノード」であり得、デバイスA、B、およびCは「既存ノード」または「隣接ノード」であり得る。簡単のため、デバイスXとデバイスAとの間の距離(測距によって決定されるような)は、D(A,X)として符号で表され得る。同様に、デバイスXとデバイスBとの間の距離は、D(B,X)として符号で表され得、デバイスXとデバイスCとの間の距離は、D(C,X)として符号で表され得る。
[0093]次いで、この例では、新しいデバイス(「デバイスY」)が導入され得る。デバイスXと新しいデバイス(たとえば、「デバイスY」)との間の範囲を決定するために、デバイスXは、上述されたような測距方法のいずれかを使用し得る。しかしながら、デバイスXが測距するべき(たとえば、クラスタの中の)デバイスの数(N)が増大するにつれて、測距プロトコルオーバーヘッド(O)は増大し得る。たとえば、メッセージ交換要件(たとえば、デバイス当たり少なくとも6個のメッセージ)に起因して、測距プロトコルオーバーヘッドは、O*(N2)のように増大し得る。したがって、オーバーヘッドを低減するために、上述されたように、測距の1つの代替方法では、サービス提供デバイスは、1つまたは複数のデバイスの範囲を、三角測量および/または三辺測量の方法に基づいて決定することができる。一実施形態では、そのような方法は、三角測量を用いた測距、またはスケーラビリティ向けの三角測量を用いた測距と呼ばれることがある。
[0094]三角測量を用いた測距の一例として、上記の例に続いて、デバイスXは、最初に、デバイスA、B、およびCの間の3つの距離を決定し得る。たとえば、デバイスXは、デバイスAとデバイスBとの間の距離(D(A,B))と、デバイスAとデバイスCとの間の距離(D(A,C))と、デバイスBとデバイスCとの間の距離(D(B,C))とを決定し得る。一実施形態では、そのような距離は、デバイスA、B、およびCによって決定され得、次いで、デバイスXと、デバイスA、B、およびCとの間のメッセージを介してデバイスXに提供され得る。デバイスA、B、およびCは、次いで、それら自体のデバイスから新しいデバイス、デバイスYまでの範囲(たとえば、それぞれ、D(A,Y)、D(B,Y)、およびD(C,Y))を、それぞれ決定し得る。一実施形態では、そのような決定は、決定がデバイスXのリソースを使用しないように、それぞれ、デバイスA、B、およびCの上で完全に行われ得る。デバイスA、B、およびCは、次いで、メッセージを介して、それらそれぞれの決定をデバイスXに提供し得る。別の実施形態では、デバイスA、B、およびCは、そのような決定を、前のメッセージの中で、または1つのメッセージの中で一緒に(たとえば、デバイスXとそれぞれのデバイスA、B、またはCとの間の距離を、デバイスXが上述されたように決定すると同時に)提供し得る。
[0095]距離D(A,B)、D(A,C)、D(B,C)、D(A,X)、D(B,X)、D(C,X)、D(A,Y)、D(B,Y)、およびD(C,Y)が与えられると、次いで、デバイスXと新しいデバイス、デバイスYとの間の範囲(たとえば、D(X,Y))を決定するために、三角測量および/または三辺測量の方法をデバイスXが使用し得ることを当業者は諒解されよう。三辺測量方法に関する例示的な情報は、http://inside.mines.edu/〜whereman/papers/Murphy−Hereman−Trilateration−1995.pdfで見つけられ得る。
[0096]上述された三辺測量方法のための1つの例示的なアルゴリズムとして、デバイスXは、最初に、デバイスAとの測距を開始し得る。デバイスAは、次いで、たとえば、ラウンドトリップ時間(RTT)推定を使用する測距プロトコルを実行し得る。デバイスAは、次いで、知られている隣接デバイスに関してそれが記録した距離のうちの1つまたは複数(または、すべて)をデバイスXに提供し得る。デバイスXは、次いで、これらのステップをデバイスBおよびCの各々と反復し得る。別の実施形態では、デバイスXは、これらのステップをさらなるデバイス、たとえば、デバイスD、デバイスEなどと反復し得る。これらの距離が決定されると、デバイスXは、次いで、「ノードセット」を見つけ得、各セットのメンバーは、デバイスA、B、C、D、Eなどの中から、セットのメンバー間の相互距離が利用可能である3つを含む。たとえば、上述されたように、1つのノードセットは、デバイスA、B、およびCを含んでよい。ノードセットのうちの1つまたは複数によって提供される情報を使用して、デバイスXは、次いで、デバイスXと他のデバイス/ノード(たとえば、デバイスY)との間の距離を決定し得る。たとえば、デバイスA、B、およびCを含むノードセットは、デバイスXが、次いで、D(X,Y)を決定するために三辺測量方法を使用し得るように、距離D(A,Y)、D(B,Y)、およびD(C,Y)をデバイスXに提供し得る。
[0097]サービス提供デバイス(たとえば、デバイスX)とサービス探索デバイスとの間の範囲が(上述されたような方法のいずれかを介して)しきい値内であると決定することに応答して、サービス提供デバイスは、接続セットアップ(たとえば、WiFi直接接続をセットアップする)のための動作を開始することができる。
[0098]代替実施形態では、サービス提供デバイスおよびサービス探索デバイスの役割は逆にされ得る。例示のために、サービス探索デバイスは、ディスカバリメッセージをサービス提供デバイスから受信することができる。ディスカバリメッセージに応答して、サービス探索デバイスは、サービス提供デバイスまでの範囲を決定することができる。範囲は、ディスカバリメッセージのRSSI、RTT測定動作、代替の(たとえば、非802.11ベースの)技術、GPS、固定のワイヤレスアクセスポイントもしくはセルラータワー、または第3のデバイスに対する測距を使用して、決定され得る。サービス探索デバイスとサービス提供デバイスとの間の範囲がしきい値内であると決定することに応答して、サービス探索デバイスは、接続セットアップ(たとえば、WiFi直接接続のセットアップ)のための動作を開始することができる。
[0099]したがって、メッセージ(たとえば、クエリメッセージまたはディスカバリメッセージ)は、メッセージに応答してアクションを実行するかどうかを決定するために、範囲決定メカニズムが使用されるべきであるかどうかを示すデータを含むことができる。例示のために、デバイスは、メッセージを受信することができ、受信されたメッセージまたはその一部分(たとえば、プリアンブルまたはヘッダ)を復号することができる。デバイスは、範囲決定が実行されるべきであることを示すデータをメッセージが含んでいるかどうかを決定することができる。いくつかの実施形態では、メッセージは、図10〜図11を参照しながらさらに説明するように、使用されるべき範囲決定メカニズムの特定のタイプ(たとえば、RSSI、RTT、GPS、代替技術など)を識別することができる。範囲決定条件が満たされる場合、デバイスは、1つまたは複数のアクション(たとえば、受信されたメッセージの残りを復号する、接続セットアップを開始するなど)を実行することができる。
[00100]本明細書で説明される様々な範囲決定方法は、組み合わされてよい。たとえば、範囲決定の階層は、RSSIをゲートキーピングインジケータとして使用することを含むことができる。受信されたメッセージのRSSIがRSSIしきい値よりも低い場合(たとえば、第1の基準を満たす距離だけデバイスが離されていることを示す)、範囲決定プロセスは終了することができる。反対に、受信されたメッセージのRSSIがRSSIしきい値を満たす場合(たとえば、第1の範囲のしきい値よりも短い距離だけデバイスが離されていることを示す)、範囲決定プロセスは継続することができ、より正確な範囲決定メカニズムが開始され得る(たとえば、デバイスが第2の範囲のしきい値内にあるかどうかを決定するために)。たとえば、範囲決定の階層の次のレベルは、RTT測定プロセスを開始することを含むことができる。したがって、実行するのにRSSI比較よりも時間がかかることがある(たとえば、数ミリ秒)RTT測定プロセスは、低いRSSI(たとえば、RSSIしきい値よりも低いRSSI)に対応するメッセージに対して開始されない。別の例として、そのような技術の使用はスリープモードにある回路に電源投入することをもたらすので、範囲決定の階層は、代替技術(たとえば、Bluetooth、NFCなど)を最後の手段として使用することを伴うことができる。別の特定の実施形態では、範囲決定の階層は、利用可能な場合、そのような代替技術の優先順位を付けた使用を含むことができる。
[00101]特定の実施形態では、範囲決定メカニズムが実行されるべきであると決定することに応答して、デバイス(たとえば、サービス提供デバイスおよび/またはサービス探索デバイス)は、範囲決定メカニズムを実行するための時間期間を予約することができる。たとえば、時間期間は、ディスカバリメッセージを使用して予約され得る。例示のために、RTT測定動作が実行されるべきであるとき、フレーム交換(たとえば、RTS/CTSフレーム交換)を実行するための時間が予約され得る。
[00102]ディスカバリメッセージまたはクエリメッセージに応答してアクションを実行するか否かを決定するために、範囲決定は単に1回のチェックでないことがあり得る。たとえば、範囲決定が実行されるべきであると第1のデバイス(たとえば、サービス探索デバイスまたはサービス提供デバイス)が決定するとき、第1のデバイスが依然として第2のデバイス(たとえば、サービス提供デバイスまたはサービス探索デバイス)の範囲のしきい値内にあり続けることを確認するために、第1のデバイスは、範囲決定を複数回実行することができる。例示のために、そのような範囲決定は、継続的および/または周期的に(たとえば、RSSIを監視し続けること、周期的なRTT測定を実行することなどによって)実行され得る。特定の実施形態では、ディスカバリメッセージおよび/またはクエリメッセージは、図10〜図11に関してさらに説明するように、範囲決定を実行する際に受信デバイスを支援するための送信電力表示を含むことができる。
[00103]図9は、モバイル通信デバイス900のブロック図である。一実施形態では、モバイル通信デバイス900またはその構成要素は、第1のデバイス110の図1、図1の第2のデバイス120、図2の美術館送信機900、および/または図2の絵画「P1」〜「P9」に関連した送信機を含むか、またはそれらの中に含まれる。さらに、図3〜図14で説明する方法の全部または一部は、モバイル通信デバイス900において、またはモバイル通信デバイス900によって、実行され得る。モバイル通信デバイス900は、メモリ932に結合されたデジタル信号プロセッサ(DSP)などのプロセッサ910を含む。
[00104]メモリ932は、命令960を記憶する非一時的有形コンピュータ可読および/またはプロセッサ可読記憶デバイスであり得る。命令960は、図3〜図14を参照しながら説明する方法などの、本明細書で説明する1つまたは複数の機能または方法を実行するようにプロセッサ910によって実行可能であり得る。メモリ932はまた、ディスカバリ範囲のしきい値114と、予想される距離にRSSI値を関連付けるテーブル125とを記憶することができる。
[00105]プロセッサ910はまた、図1を参照しながら説明したデバイス構成要素を含み、実装し、または実行することができる。たとえば、プロセッサ910は、エンコーダ991(たとえば、図1のエンコーダ112)を含むことができ、デコーダ992(たとえば、図1のデコーダ122)を含むことができ、ブラウザアプリケーション993(たとえば、図1のブラウザアプリケーション123を実行することができ、ならびに/またはタイマー994(たとえば、図1のタイマー113もしくはタイマー124)を開始および停止することができる。
[00106]図9はまた、プロセッサ910およびディスプレイ928に結合されたディスプレイコントローラ926を示す。たとえば、ディスプレイ928は、図1の表示可能情報131を参照しながら説明したような、ディスカバリメッセージ130に含まれる情報を表示することができる。ディスプレイ928はまた、図1のURL132を参照しながら説明したような、ディスカバリメッセージ130に含まれるURLへナビゲートすることの結果を表示することができる。
[00107]コーダ/デコーダ(コーデック)934も、プロセッサ910に結合され得る。スピーカー936およびマイクロフォン938は、コーデック934に結合され得る。図9はまた、ワイヤレスコントローラ940がプロセッサ910に結合され得、その場合、ワイヤレスコントローラ940がトランシーバ950を介してアンテナ942と通信していることを示す。したがって、ワイヤレスコントローラ940、トランシーバ950、およびアンテナ942は、モバイル通信デバイス900によるワイヤレス通信を可能にするワイヤレスインターフェースを表すことができる。たとえば、そのようなワイヤレスインターフェースは、ディスカバリメッセージ130を送り、または受信するように機能することができる。モバイル通信デバイス900は、異なるワイヤレスネットワークが、異なるネットワーキング技術またはネットワーキング技術の組合せをサポートするように構成される場合、多数のワイヤレスインターフェースを含むことができる。
[00108]特定の実施形態では、プロセッサ910、ディスプレイコントローラ926、メモリ932、コーデック934、ワイヤレスコントローラ940、およびトランシーバ950は、システムインパッケージまたはシステムオンチップデバイス922の中に含まれる。特定の実施形態では、入力デバイス930および電源944は、システムオンチップデバイス922に結合される。その上、特定の実施形態では、図9に示されるように、ディスプレイ928、入力デバイス930、スピーカー936、マイクロフォン938、アンテナ942、および電源944は、システムオンチップデバイス922の外部にある。ただし、ディスプレイ928、入力デバイス930、スピーカー936、マイクロフォン938、アンテナ942、および電源944の各々は、インターフェースまたはコントローラなどの、システムオンチップデバイス922の構成要素に結合され得る。
[00109]記載される実施形態に関連して、装置は、第2のデバイスが第1のデバイスからのディスカバリメッセージを復号するように動作可能である距離を制限するディスカバリ範囲のしきい値を、第1のデバイスにおいて決定するための手段を含むことができる。たとえば、決定するための手段は、図1の第1のデバイス110の構成要素(たとえば、プロセッサ)、図9のモバイル通信デバイス900の1つまたは複数の構成要素、ディスカバリ範囲のしきい値を決定するように構成される1つまたは複数の他のデバイス、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。装置はまた、ディスカバリ範囲のしきい値に基づいて、第1のデバイスにおいて送信属性を調整するための手段を含むことができる。たとえば、調整するための手段は、図1の送信機111、図9のモバイル通信デバイス900の1つまたは複数の構成要素、送信属性を調整するように構成される1つまたは複数の他のデバイス、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。装置は、調整された送信属性に従ってディスカバリメッセージを送るための手段をさらに含むことができる。たとえば、送るための手段は、図1の送信機111、図9のモバイル通信デバイス900の1つまたは複数の構成要素、メッセージを送るように構成される1つまたは複数の他のデバイス、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。
[00110]別の態様では、装置は、第1のデバイスからのディスカバリメッセージを第2のデバイスにおいて受信するための手段を含むことができる。たとえば、受信するための手段は、図1の受信機121、図9のモバイル通信デバイス900の1つまたは複数の構成要素、メッセージを受信するように構成される1つまたは複数の他のデバイス、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。装置はまた、ディスカバリメッセージの少なくとも1つの属性に基づいて、第2のデバイスと第1のデバイスとの間の距離を決定するための手段を含むことができる。たとえば、決定するための手段は、図1の第2のデバイス120の構成要素(たとえば、プロセッサ)、図9のモバイル通信デバイス900の1つまたは複数の構成要素、距離を決定するように構成される1つまたは複数の他のデバイス、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。装置は、距離がディスカバリ範囲のしきい値内であるとき、ディスカバリメッセージを復号するための手段をさらに含むことができる。たとえば、復号するための手段は、図1のデコーダ122、図9のモバイル通信デバイス900の1つまたは複数の構成要素、メッセージを復号するように構成される1つまたは複数の他のデバイス、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。装置は、距離がディスカバリ範囲のしきい値の外側であるとき、ディスカバリメッセージを廃棄するための手段を含むことができる。たとえば、廃棄するための手段は、図1の第2のデバイス120の構成要素(たとえば、プロセッサ)、図9のモバイル通信デバイス900の1つまたは複数の構成要素、メッセージを廃棄するように構成される1つまたは複数の他のデバイス、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。
[00111]別の態様では、装置は、第1のデバイスから第2のデバイスへ範囲決定メッセージを送るための手段を含むことができる。たとえば、送るための手段は、図1の送信機111、図9のモバイル通信デバイス900の1つまたは複数の構成要素、メッセージを送るように構成される1つまたは複数の他のデバイス、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。装置はまた、第2のデバイスからの範囲決定応答を第1のデバイスにおいて受信するための手段を含むことができる。たとえば、受信するための手段は、図1の受信機116、図9のモバイル通信デバイス900の1つまたは複数の構成要素、メッセージを受信するように構成される1つまたは複数の他のデバイス、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。装置は、範囲決定メッセージを送ることと範囲決定応答を受信することとの間に経過した時間に基づいて、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の距離を決定するための手段をさらに含むことができる。たとえば、決定するための手段は、タイマー113、図1の第1のデバイス110の別の構成要素(たとえば、プロセッサ)、図9のモバイル通信デバイス900の1つまたは複数の構成要素、経過した時間に基づいて距離を決定するように構成される1つまたは複数の他のデバイス、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。装置は、距離がディスカバリ範囲のしきい値内であると決定することに応答して、第1のデバイスから第2のデバイスへディスカバリメッセージを送るための手段を含むことができる。たとえば、送るための手段は、図1の送信機111、図9のモバイル通信デバイス900の1つまたは複数の構成要素、メッセージを送るように構成される1つまたは複数の他のデバイス、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。
[00112]別の態様では、装置は、第2のデバイスからの範囲決定メッセージを第1のデバイスへ送るための手段を含むことができる。たとえば、送るための手段は、図1の送信機126、図9のモバイル通信デバイス900の1つまたは複数の構成要素、メッセージを送るように構成される1つまたは複数の他のデバイス、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。装置はまた、第1のデバイスからの範囲決定応答を第2のデバイスにおいて受信するための手段を含むことができる。たとえば、受信するための手段は、図1の受信機121、図9のモバイル通信デバイス900の1つまたは複数の構成要素、メッセージを受信するように構成される1つまたは複数の他のデバイス、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。装置は、範囲決定メッセージを送ることと範囲決定応答を受信することとの間に経過した時間に基づいて、第2のデバイスと第1のデバイスとの間の距離を決定するための手段をさらに含むことができる。たとえば、決定するための手段は、図1の第2のデバイス120の構成要素(たとえば、プロセッサ)、図9のモバイル通信デバイス900の1つまたは複数の構成要素、距離を決定するように構成される1つまたは複数の他のデバイス、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。装置は、距離がディスカバリ範囲のしきい値内であるとき、第1のデバイスから受信されたディスカバリメッセージを復号するための手段を含むことができる。たとえば、復号するための手段は、図1のデコーダ122、図9のモバイル通信デバイス900の1つまたは複数の構成要素、メッセージを復号するように構成される1つまたは複数の他のデバイス、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。装置はまた、距離がディスカバリ範囲のしきい値の外側であるとき、第1のデバイスから受信されたディスカバリメッセージを廃棄するための手段を含むことができる。たとえば、廃棄するための手段は、図1の第2のデバイス120の構成要素(たとえば、プロセッサ)、図9のモバイル通信デバイス900の1つまたは複数の構成要素、メッセージを廃棄するように構成される1つまたは複数の他のデバイス、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。
[00113]別の態様では、装置は、ディスカバリ範囲のしきい値を第1のデバイスにおいて決定するための手段を含むことができる。たとえば、決定するための手段は、図1の第1のデバイス110の構成要素(たとえば、プロセッサ)、図9のモバイル通信デバイス900の1つまたは複数の構成要素、ディスカバリ範囲のしきい値を決定するように構成される1つまたは複数の他のデバイス、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。装置はまた、第1のデバイスから第2のデバイスへディスカバリメッセージを送るための手段を含むことができる。ディスカバリメッセージは、ディスカバリメッセージに応答してアクション(たとえば、接続セットアップ)を実行するかどうかを決定するために、範囲決定メカニズムが使用されるべきであるかどうかを示すデータを含むことができる。たとえば、送るための手段は、図1の送信機111、図9のモバイル通信デバイス900の1つまたは複数の構成要素、メッセージを送るように構成される1つまたは複数の他のデバイス、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。
[00114]別の態様では、装置は、第1のデバイスからのディスカバリメッセージを第2のデバイスにおいて受信するための手段を含むことができ、ここで、ディスカバリメッセージは範囲適合インジケータビットを含む。たとえば、受信するための手段は、図1の受信機121、図9のモバイル通信デバイス900の1つまたは複数の構成要素、ディスカバリメッセージを受信するように構成される1つまたは複数の他のデバイス、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。装置はまた、範囲適合ビットが第1の値を有することに応答して、ディスカバリメッセージを復号するための手段を含むことができる。たとえば、復号するための手段は、図1のデコーダ122、図9のモバイル通信デバイス900の1つまたは複数の構成要素、メッセージを復号するように構成される1つまたは複数の他のデバイス、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。装置は、範囲適合ビットが第2の値を有することに応答して、第2のデバイスと第1のデバイスとの間の距離がディスカバリメッセージの中に含まれるディスカバリ範囲のしきい値内であるかどうかに基づいて、ディスカバリメッセージを選択的に復号または廃棄するための手段をさらに含むことができる。たとえば、選択的に復号または廃棄するための手段は、図1のデコーダ122、図1の第2のデバイス120の別の構成要素(たとえば、プロセッサ)、図9のモバイル通信デバイス900の1つまたは複数の構成要素、メッセージを選択的に復号または廃棄するように構成される1つまたは複数の他のデバイス、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。
[00115]他の図に関して説明するように、モバイルデバイス(第2のデバイス120)は、様々な実施形態では、ディスカバリメッセージのRSSI、RTT測定動作、代替の(たとえば、非802.11ベースの)技術、GPS、固定のワイヤレスアクセスポイントまたはセルラータワー、および第3のデバイスに対する測距のうちの1つまたは複数を使用して、モバイルデバイス(第1のデバイス110)までの範囲を決定することができる。サービス探索デバイスとサービス提供デバイスとの間の範囲がしきい値内であると決定することに応答して、サービス探索デバイスは、接続セットアップ(たとえば、WiFi直接接続のセットアップ)のための動作を開始することができる。したがって、いくつかの実施形態では、第1のデバイス110は、その位置を第2のデバイス120に示すことができ、および/または第2のデバイス120は、第1のデバイス110の位置表示115(図1)を決定することができる。
[00116]上述されたように、図10〜図11は、図1および図9のディスカバリメッセージ130などのディスカバリメッセージ(たとえば、フレーム)の特定の実施形態を示す。たとえば、図10は、1つまたは複数のディスカバリタイプ長さ値(TLV)1002を含むディスカバリフレーム1001を示す。
[00117]ディスカバリTLV1002の2つの実施形態が図10に示され、それぞれ、1002aおよび1002bが設計される。ディスカバリTLV1002は、図示のように、6バイトのサービス識別子(ID)を含むことができる。特定の実施形態では、サービスIDは、アプリケーションタイプまたはサービスタイプのハッシュであり得る。たとえば、デバイスが音楽ビデオを記憶しているとき、サービスIDは、ストリング「音楽ビデオ」としての6バイトハッシュであり得る。
[00118]特定の実施形態では、ディスカバリTLV1002は、2バイトの範囲制御フィールド1003を含むことができる。範囲制御フィールド1003は、使用中の測距アルゴリズム(たとえば、範囲決定メカニズム)(たとえば、RSSI、RTT、GPSなど)を示す4ビットを含むことができる。
[00119]図11は、ディスカバリフレーム1101の代替実施形態を示す。図11では、ディスカバリフレーム1101は、P2P属性フィールド1102を含むピアツーピア情報要素(P2P IE)である。P2P属性フィールドは、図示のように、範囲制御フィールド1103を含む。
[00120]図12は、図1のワイヤレス通信システム100内で採用され得るワイヤレス通信の例示的な方法のフローチャート1200を示す。方法は、デバイス110(図1)、120(図1)、および/または900(図9)などの、本明細書で説明されるデバイスによって全体的にまたは部分的に実施され得る。示される方法は、図1に関して上記で説明したワイヤレス通信システム100、および図9に関して上記で説明したワイヤレスデバイス900を参照しながら本明細書で説明されるが、示される方法は、本明細書で説明される別のデバイス、または任意の他の好適なデバイスによって実施され得る。示される方法は特定の順序に関して本明細書で説明されるが、様々な実施形態では、本明細書のブロックは異なる順序で実行されるか、または省略されてよく、さらなるブロックが追加されてもよい。
[00121]最初に、ブロック1210において、デバイス900は、位置表示を含むディスカバリフレームを受信する。たとえば、第2のデバイス120は、第1のデバイス110から位置表示115を含むディスカバリメッセージ130を受信することができる。様々な実施形態では、位置表示115は、第1のデバイス110の位置を示すことができる。たとえば、位置表示115は、以下の位置情報、すなわち、GPSベースまたはセルラーベースの座標表示、サードパーティの位置表示(たとえば、In−NAV)、第1のデバイス110にとって認識できるAPおよび/またはSTAのリスト(関連するRSSIおよび/またはRTTを含むことができる)、および第1のデバイス110にとって認識できるセルラーベースのステーションのリスト(たとえば、フェムトセルおよび/またはピコセルであり、関連するRSSIおよび/またはRTTを含むことができる)のうちの1つまたは複数を含むことができる。様々な実施形態では、位置表示115は、図13に関して以下で説明するようにフォーマッティングされ得る。
[00122]次に、ブロック1220において、デバイス900は、位置表示に基づいて範囲を決定する。たとえば、第2のデバイス120は、ディスカバリメッセージ130に含まれる位置表示115に基づいて、第1のデバイス110までの範囲、またはその表示を決定することができる。一実施形態では、第2のデバイス120は、たとえば、GPSまたはサードパーティの位置モジュールに基づいて、それ自体の位置を決定することができる。第2のデバイス120は、第1のデバイス110までの範囲、またはおおよその範囲を決定するために、それ自体の位置を位置表示115と比較することができる。
[00123]位置表示115が第1のデバイス110に隣接するデバイスに関する情報を含む実施形態では、第2のデバイス120は、第2のデバイス120に隣接するデバイスに関する情報を決定することができる。たとえば、第2のデバイス120は、第2のデバイス120にとって認識できるAPおよび/またはSTAのリスト(関連するRSSIおよび/またはRTTを含むことができる)と、第2のデバイス120にとって認識できるセルラーベースのステーションのリスト(たとえば、フェムトセルおよび/またはピコセルであり、関連するRSSIおよび/またはRTTを含むことができる)とを決定することができる。第2のデバイス120は、隣接デバイスに関する情報を、位置表示115の中の隣接デバイスに関する情報と比較することができる。たとえば、第1のデバイス110と第2のデバイス120の両方にとって認識できる隣接デバイスの数は、第2のデバイス120から第1のデバイス110までの範囲を示すことができる。様々な実施形態では、第2のデバイス120は、第1のデバイス110と第2のデバイス120の両方にとって認識できる隣接デバイスの数、および/または隣接デバイスに関連するRSSIもしくはRTTなどの他の表示に基づいて、重み付けられたおよび/またはスケーリングされた範囲メトリックを決定することができる。本明細書で使用されるとき、隣接デバイスは、AP、STA、ピコセル、またはフェムトセルなどの任意のサブセットを含むことができる。
[00124]次いで、ブロック1270において、デバイス900は、決定された範囲をしきい値と比較する。たとえば、第2のデバイス120は、決定された範囲、範囲メトリック、または範囲インジケータを、ディスカバリ範囲のしきい値114と比較することができる。距離がディスカバリ範囲のしきい値114内にあるとき、デバイス900は、ブロック1280においてディスカバリメッセージを復号することができる。距離がディスカバリ範囲のしきい値114の外側であるとき、デバイス900は、ブロック1290においてディスカバリメッセージを廃棄することができる。たとえば、図1では、第2のデバイス120は、距離102がディスカバリ範囲のしきい値114内であるかどうかに基づいて、ディスカバリメッセージ130を復号するか、または廃棄することができる。
[00125]一実施形態では、図12に示す方法は、受信回路と、決定回路と、廃棄回路と、復号回路とを含むことができるワイヤレスデバイスの中で実施され得る。ワイヤレスデバイスは、本明細書で説明される簡略化されたワイヤレスデバイスよりも多くの構成要素を有し得る。本明細書で説明されるワイヤレスデバイスは、特許請求の範囲内で実装形態のいくつかの顕著な特徴を説明するのに有用な構成要素を含む。
[00126]受信回路は、ディスカバリフレームを受信するように構成され得る。一実施形態では、受信回路は、フローチャート1200(図12)の少なくともブロック1210を実施するように構成され得る。受信回路は、ワイヤレスコントローラ940(図9)、トランシーバ950(図9)、およびアンテナ942(図9)のうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかの実装形態では、受信するための手段は、受信回路を含むことができる。
[00127]決定回路は、範囲を決定するように構成され得る。一実施形態では、決定回路は、フローチャート1200(図12)の少なくともブロック1220および/または1270を実施するように構成され得る。決定回路は、位置決定モジュール917(図9)、プロセッサ910(図9)およびメモリ932(図9)のうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかの実装形態では、決定するための手段は、決定回路を含むことができる。
[00128]復号回路は、ディスカバリフレームを復号するように構成され得る。一実施形態では、復号回路は、フローチャート1200(図12)の少なくともブロック1280を実施するように構成され得る。復号回路は、プロセッサ910(図9)、デコーダ992(図9)、およびメモリ932(図9)のうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかの実装形態では、復号するための手段は、復号回路を含むことができる。
[00129]廃棄回路は、ディスカバリフレームを廃棄するように構成され得る。一実施形態では、廃棄回路は、フローチャート1200(図12)の少なくともブロック1290を実施するように構成され得る。廃棄回路は、プロセッサ910(図9)およびメモリ932(図9)のうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかの実装形態では、廃棄するための手段は、廃棄回路を含むことができる。
[00130]図13は、図1のワイヤレス通信システム100内で採用され得る例示的な位置情報コンテナ1300を示す。様々な実施形態では、たとえば、デバイス110(図1)、120(図1)、および/または900(図9)などの、本明細書で説明する任意のデバイス、または別の互換デバイスは、位置情報コンテナ1300を送信することができる。たとえば、ビーコン、ディスカバリメッセージ130(図1)、ディスカバリフレーム1001(図10)、プローブ応答、および/またはディスカバリクエリフレームなどのワイヤレス通信システム100における1つまたは複数のメッセージは、位置情報コンテナ1300を含むことができる。一実施形態では、位置情報コンテナ1300は、図10〜図12に関して上記で説明したディスカバリTLV1002を含むことができる。
[00131]図示の実施形態では、位置情報コンテナ1300は、属性識別子1310と、長さフィールド1320と、組織固有識別子(OUI)フィールド1330と、OUIタイプフィールド1340と、位置情報タイプフィールド1350と、位置情報フィールド1360とを含む。位置情報コンテナ1300は、追加のフィールドを含むことができ、フィールドは、再配置、除去、および/またはサイズ変更され得る。たとえば、様々な実施形態では、属性識別子1310、OUIフィールド1330、および/またはOUIタイプフィールド1340は、要素ID、サービスIDなどのうちの1つまたは複数と交換され得る。
[00132]属性識別子フィールド1310は、要素を位置情報コンテナ1300として識別する値を含むことができる。示される属性識別子フィールド1310は、1オクテット長(octet long)である。いくつかの実装形態では、属性識別子フィールド1310は、2、5、または12オクテット長であり得る。いくつかの実装形態では、属性識別子フィールド1310は、信号ごとにおよび/またはサービスプロバイダ間で長さが変化するなど、可変長であり得る。
[00133]長さフィールド1320は、位置情報コンテナ1300の長さまたは後続のフィールドの全長を示すように機能することができる。図13に示される長さフィールド1320は、2オクテット長である。いくつかの実装形態では、長さフィールド1320は、1、5、または12オクテット長であり得る。いくつかの実装形態では、長さフィールド1320は、信号ごとにおよび/またはサービスプロバイダ間で変化する長さのような、可変長であり得る。いくつかの実施形態では、0としての長さ(または、別の所定のトークン値)は、1つまたは複数の他のフィールドが存在しないことを示すことができる。
[00134]OUIフィールド1330は、(「指名先」と呼ばれる)ベンダー、メーカー、または他の団体を広域的にまたは世界的に一意に識別するように機能することができ、指名先の排他的使用のために(MACアドレス、グループアドレス、サブネットワークアクセスプロトコル識別子などの)派生識別子の可能な各タイプのブロックを効果的に予約することができる。図13に示すOUIフィールド1330は、3オクテット長である。いくつかの実装形態では、OUIフィールド1330は、2、5、または12オクテット長であり得る。いくつかの実装形態では、OUIフィールド1330は、信号ごとにおよび/またはサービスプロバイダ間で変化する長さのような、可変長であり得る。
[00135]OUIタイプフィールド1340は、たとえば、MAC識別子、コンテキスト依存識別子(CDI)、拡張一意識別子(EUI)などの、OUIフィールド1330のタイプを示すように機能することができる。図13に示すOUIタイプフィールド1340は、1オクテット長である。いくつかの実装形態では、OUIタイプフィールド1340は、2、5、または12オクテット長であり得る。いくつかの実装形態では、OUIタイプフィールド1340は、信号ごとにおよび/またはサービスプロバイダ間で変化する長さのような、可変長であり得る。
[00136]位置情報タイプフィールド1350は、位置情報フィールド1360のタイプまたはフォーマットを示すように機能することができる。たとえば、位置情報タイプフィールド1350は、位置情報フィールド1360が、GPSベースまたはセルラーベースの座標表示、サードパーティの位置表示(たとえば、In−NAV)、認識できるAPおよび/またはSTAのリスト(関連するRSSIおよび/またはRTTを含むことができる)、および認識できるセルラーベースのステーションのリスト(たとえば、フェムトセルおよび/またはピコセルであり、関連するRSSIおよび/またはRTTを含むことができる)のうちの1つまたは複数を含んでいることを示すことができる。図13に示す位置情報タイプフィールド1350は、1オクテット長である。いくつかの実装形態では、位置情報タイプフィールド1350は、2、5、または12オクテット長であり得る。いくつかの実装形態では、位置情報タイプフィールド1350は、信号ごとにおよび/またはサービスプロバイダ間で変化する長さのような、可変長であり得る。
[00137]位置情報1360は、送信デバイスの位置を示すように機能することができる。たとえば、位置情報1360は、GPSベースまたはセルラーベースの座標表示、サードパーティの位置表示(たとえば、In−NAV)、認識できるAPおよび/またはSTAのリスト(関連するRSSIおよび/またはRTTを含むことができる)、および認識できるセルラーベースのステーションのリスト(たとえば、フェムトセルおよび/またはピコセルであり、関連するRSSIおよび/またはRTTを含むことができる)のうちの1つまたは複数を含むことができる。様々な実施形態では、そのようなリストは、デバイス識別子のストリング、圧縮されたリスト、ビットマップ、ブルームフィルタ、および/または認識できるデバイスを示す他の圧縮されたもしくは非圧縮の表現を含むことができる。図13に示す位置情報1360は、信号ごとにおよび/またはサービスプロバイダ間で変化する長さのような、可変長である。
[00138]様々な実施形態では、本明細書で図1〜図12に関して説明される様々な測距方法は、階層的に適用され得る。たとえば、第2のデバイス120(図1)は、第1の測距方法を適用することができる。様々な実施形態では、第1の測距方法は、測定するのに比較的容易であってよく(たとえば、低電力、低レイテンシ、低シグナリング、低処理など)、比較的低い精度などであってもよい。第1の測距方法が続行するために十分な測距精度をもたらさない場合、第2のデバイス120は、追加の測距方法を用いる第2の測距方法などを適用することができる。様々な実施形態では、第2の測距方法は、測定するのに比較的困難であってよく(たとえば、高電力、高レイテンシ、高シグナリング、高処理など)、比較的高い精度などであってもよい。階層的な測距が第1の測距方法としてのRSSIおよび第2の測距方法としてのRTTに関して以下で説明されるが、本明細書で説明される測距方法のうちのいずれも、限定はしないが、RSSI、送信電力、MCS、RTT、GPSベースまたはセルラーベースの位置表示、認識できるデバイスに関する情報などを含む、第1、第2、第3、第4などの階層的な測距方法のいずれかとして使用され得る。
[00139]図14は、図1のワイヤレス通信システム100内で採用され得るワイヤレス通信の例示的な方法のフローチャート1400を示す。方法は、デバイス110(図1)、140(図1)、および/または900(図9)などの、本明細書で説明されるデバイスによって全体的にまたは部分的に実施され得る。示される方法は、図1に関して上記で説明したワイヤレス通信システム100、および図9に関して上記で説明したワイヤレスデバイス900を参照しながら本明細書で説明されるが、示される方法は、本明細書で説明される別のデバイス、または任意の他の好適なデバイスによって実施され得る。示される方法は特定の順序に関して本明細書で説明されるが、様々な実施形態では、本明細書のブロックは異なる順序で実行されるか、または省略されてよく、さらなるブロックが追加されてもよい。
[00140]最初に、ブロック1410において、デバイス900は、ディスカバリフレームを受信する。たとえば、デバイス140は、第1のデバイス110からディスカバリメッセージ150を受信することができる。様々な実施形態では、ディスカバリフレームは、たとえば、TX電力、MCS、位置表示115などの1つまたは複数の測距インジケータを含むことができる。
[00141]次に、ブロック1420において、デバイス900は、受信されたディスカバリフレームのRSSIを測定する。たとえば、デバイス140は、図1〜図8に関して上記で説明したように、ディスカバリメッセージ150のRSSIを決定することができる。様々な実施形態では、RSSIは、別の第1の測距インジケータと交換され得、それは、決定するために後続の測距インジケータよりも正確でなくてよく、および/または高価でなくてもよい。
[00142]次いで、ブロック1430において、デバイス900は、RSSI(または、他の第1の測距インジケータ)をしきい値と比較する。たとえば、デバイス900は、ディスカバリ範囲のしきい値114をメモリ932から取り出すことができ、プロセッサ910を使用してRSSIと比較することができる。RSSI(または、他の第1の測距インジケータ)がディスカバリ範囲のしきい値114を越える場合、デバイス900は、ブロック1440においてディスカバリメッセージを復号することに進むことができる。たとえば、第1の測距インジケータが十分に大きい場合、第2のデバイス120は、第1のデバイス110が範囲内にあると決定することができ、後続の(場合によっては、より高品質の)測距方法を省略することができる。一方、RSSI(または、他の第1の測距インジケータ)がディスカバリ範囲のしきい値114以下である場合、デバイス900は、ブロック1450において1つまたは複数の後続の測距方法を実行することに進むことができる。
[00143]その後、ブロック1450において、デバイス900は、RTTベースの測距のための利用可能区間を決定する。様々な実施形態では、ディスカバリフレームは、RTTベースの測距のための1つまたは複数の時間区間の表示を含むことができる。たとえば、第1のデバイス110は、図15に関して以下で説明するように、RTTベースの測距のための1つまたは複数の利用可能な時間区間を、ディスカバリメッセージ130の中で符号化することができる。
[00144]その後、ブロック1460において、デバイス900は、決定された利用可能区間のうちの1つの間にRTTベースの測距を実行する。たとえば、第2のデバイス120は、利用可能区間を待つことができ、図1〜図8に関して上記で説明したように、RTTベースの測距を実行することができる。様々な実施形態では、ブロック1450および1460は、異なる第2の測距方法と交換され得、それは、決定するために前の測距方法よりも正確であってよく、および/または高価であってもよい。
[00145]次いで、ブロック1470において、デバイス900は、RTT(または、他の第2の測距インジケータ)をしきい値(上記のRSSIしきい値と異なってよい)と比較する。たとえば、デバイス900は、ディスカバリ範囲のしきい値114をメモリ932から取り出すことができ、プロセッサ910を使用してRTTと比較することができる。RTT(または、他の第2の測距インジケータ)がディスカバリ範囲のしきい値114を越える場合、デバイス900は、ブロック1440においてディスカバリメッセージを復号することに進むことができる。たとえば、第2の測距インジケータが十分に大きい場合、第2のデバイス120は、第1のデバイス110が範囲内にあると決定することができ、後続の(場合によっては、より高品質の)測距方法を省略することができる。一方、RTT(または、他の第2の測距インジケータ)がディスカバリ範囲のしきい値114以下である場合、デバイス900は、ブロック1480においてディスカバリメッセージを廃棄することに進むことができる。
[00146]様々な代替実施形態では、RTT(または、他の第2の測距インジケータ)がディスカバリ範囲のしきい値114以下である場合、デバイス900は、限定はしないが、RSSI、送信電力、MCS、RTT、GPSベースまたはセルラーベースの位置表示、認識できるデバイスに関する情報などを含む、第3、第4などの階層的な測距方法などの1つまたは複数の後続の測距方法を実行することができる。
[00147]一実施形態では、図14に示す方法は、受信回路と、測定回路と、決定回路と、実行回路と、廃棄回路と、復号回路とを含むことができるワイヤレスデバイスの中で実施され得る。ワイヤレスデバイスは、本明細書で説明される簡略化されたワイヤレスデバイスよりも多くの構成要素を有し得る。本明細書で説明されるワイヤレスデバイスは、特許請求の範囲内で実装形態のいくつかの顕著な特徴を説明するのに有用な構成要素を含む。
[00148]受信回路は、ディスカバリフレームを受信するように構成され得る。一実施形態では、受信回路は、フローチャート1400(図14)の少なくともブロック1410を実施するように構成され得る。受信回路は、ワイヤレスコントローラ940(図9)、トランシーバ950(図9)、およびアンテナ942(図9)のうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかの実装形態では、受信するための手段は、受信回路を含むことができる。
[00149]測定回路は、RSSIまたは他の第1の範囲表示を測定するように構成され得る。一実施形態では、測定回路は、フローチャート1400(図14)の少なくともブロック1420を実施するように構成され得る。測定回路は、プロセッサ910(図9)、ワイヤレスコントローラ940(図9)、トランシーバ950(図9)、およびアンテナ942(図9)のうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかの実装形態では、測定するための手段は、測定回路を含むことができる。
[00150]決定回路は、範囲を決定し、測距表示をしきい値と比較し、利用可能区間を決定し、以下同様に構成され得る。一実施形態では、決定回路は、フローチャート1400(図14)の少なくともブロック1430〜1450および/または1470を実施するように構成され得る。決定回路は、位置決定モジュール917(図9)、プロセッサ910(図9)およびメモリ932(図9)のうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかの実装形態では、決定するための手段は、決定回路を含むことができる。
[00151]実行回路は、RTTベースの測距または他の第2の測距方法を実行するように構成され得る。一実施形態では、実行回路は、フローチャート1400(図14)の少なくともブロック1460を実施するように構成され得る。実行回路は、プロセッサ910(図9)、メモリ932(図9)、ワイヤレスコントローラ940(図9)、トランシーバ950(図9)、およびアンテナ942(図9)のうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかの実装形態では、実行するための手段は、実行回路を含むことができる。
[00152]復号回路は、ディスカバリフレームを復号するように構成され得る。一実施形態では、復号回路は、フローチャート1400(図14)の少なくともブロック1440を実施するように構成され得る。復号回路は、プロセッサ910(図9)、デコーダ992(図9)、およびメモリ932(図9)のうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかの実装形態では、復号するための手段は、復号回路を含むことができる。
[00153]廃棄回路は、ディスカバリフレームを廃棄するように構成され得る。一実施形態では、廃棄回路は、フローチャート1400(図14)の少なくともブロック1480を実施するように構成され得る。廃棄回路は、プロセッサ910(図9)およびメモリ932(図9)のうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかの実装形態では、廃棄するための手段は、廃棄回路を含むことができる。
[00154]図15は、図1のワイヤレス通信システム100内で採用され得る例示的な測距利用可能コンテナ1500を示す。様々な実施形態では、たとえば、デバイス110(図1)、140(図1)、および/または900(図9)などの、本明細書で説明する任意のデバイス、または別の互換デバイスは、測距利用可能コンテナ1500を送信することができる。たとえば、ビーコン、ディスカバリフレーム150(図1)、ディスカバリフレーム1001(図10)、プローブ応答、および/またはディスカバリクエリフレームなどのワイヤレス通信システム100における1つまたは複数のメッセージは、測距利用可能コンテナ1500を含むことができる。一実施形態では、測距利用可能コンテナ1500は、図10〜図11に関して上記で説明したディスカバリTLV1002を含むことができる。
[00155]図示の実施形態では、測距利用可能コンテナ1500は、属性識別子1510と、長さフィールド1520と、組織固有識別子(OUI)フィールド1530と、OUIタイプフィールド1540と、チャネル識別子1550と、測距利用可能区間表示1560とを含む。測距利用可能コンテナ1500は、追加のフィールドを含むことができ、フィールドは、再配置、除去、および/またはサイズ変更され得る。たとえば、様々な実施形態では、属性識別子1510、OUIフィールド1530、および/またはOUIタイプフィールド1540は、要素ID、サービスIDなどのうちの1つまたは複数と交換され得る。
[00156]属性識別子フィールド1510は、要素を測距利用可能コンテナ1500として識別する値を含むことができる。示される属性識別子フィールド1510は、1オクテット長である。いくつかの実装形態では、属性識別子フィールド1510は、2、5、または12オクテット長であり得る。いくつかの実装形態では、属性識別子フィールド1510は、信号ごとにおよび/またはサービスプロバイダ間で変化する長さのような、可変長であり得る。
[00157]長さフィールド1520は、測距利用可能コンテナ1500の長さまたは後続のフィールドの全長を示すように機能することができる。図15に示される長さフィールド1520は、2オクテット長である。いくつかの実装形態では、長さフィールド1520は、1、5、または12オクテット長であり得る。いくつかの実装形態では、長さフィールド1520は、信号ごとにおよび/またはサービスプロバイダ間で変化する長さのような、可変長であり得る。いくつかの実施形態では、0としての長さ(または、別の所定のトークン値)は、1つまたは複数の他のフィールドが存在しないことを示すことができる。
[00158]OUIフィールド1530は、(「指名先」と呼ばれる)ベンダー、メーカー、または他の団体を広域的にまたは世界的に一意に識別するように機能することができ、指名先の排他的使用のために(MACアドレス、グループアドレス、サブネットワークアクセスプロトコル識別子などの)派生識別子の可能な各タイプのブロックを効果的に予約することができる。図15に示すOUIフィールド1530は、3オクテット長である。いくつかの実装形態では、OUIフィールド1530は、2、5、または12オクテット長であり得る。いくつかの実装形態では、OUIフィールド1530は、信号ごとにおよび/またはサービスプロバイダ間で変化する長さのような、可変長であり得る。
[00159]OUIタイプフィールド1540は、たとえば、MAC識別子、コンテキスト依存識別子(CDI)、拡張一意識別子(EUI)などの、OUIフィールド1530のタイプを示すように機能することができる。図15に示すOUIタイプフィールド1540は、1オクテット長である。いくつかの実装形態では、OUIタイプフィールド1540は、2、5、または12オクテット長であり得る。いくつかの実装形態では、OUIタイプフィールド1540は、信号ごとにおよび/またはサービスプロバイダ間で変化する長さのような、可変長であり得る。
[00160]チャネル識別子1550は、送信STAが測距のために利用可能であるチャネル番号を示すように機能することができる。いくつかの実施形態では、チャネル識別子1550は、複数の利用可能なチャネルを示すことができる。図15に示すチャネル識別子1550は、1オクテット長である。いくつかの実装形態では、チャネル識別子1550は、2、5、または12オクテット長であり得る。いくつかの実装形態では、チャネル識別子1550は、信号ごとにおよび/またはサービスプロバイダ間で変化する長さのような、可変長であり得る。
[00161]測距利用可能区間1560は、送信STAが測距のために利用可能である1つまたは複数の時間区間を示すように機能することができる。たとえば、測距利用可能区間1560は、時間区間のリストを含むことができる。様々な実施形態では、そのようなリストは、デバイス識別子のストリング、圧縮されたリスト、ビットマップ、ブルームフィルタ、および/または他の圧縮されたもしくは非圧縮の表現を含むことができる。
[00162]ある特定の実施形態では、測距利用可能区間1560は、所与の近隣認識ネットワーキング(NAN)クラスタにおける複数の連続したディスカバリウインドの開始の間の時間を、等しい継続時間の32個の連続した時間区間に分割するビットマップを含むことができる。したがって、一実施形態では、第1のデバイス110がビットマップの中の第1のビットをセットするとき、それは、第1のデバイス110が32個の時間区間の1番目の時間区間の間で利用可能であることを示し、以下同様である。一実施形態では、第1のデバイス110がビットマップの中の第1のビットをセットしないとき、第1のデバイス110が32個の時間区間の1番目の時間区間の間で依然として利用可能であってもよく、以下同様であるが、明示的にはそのように示していない。
[00163]図15に示す測距利用可能区間1560は、4オクテット長である。いくつかの実装形態では、測距利用可能区間1560は、2、5、または12オクテット長であり得る。いくつかの実装形態では、測距利用可能区間1560は、信号ごとにおよび/またはサービスプロバイダ間で変化する長さのような、可変長であり得る。
[00164]様々なP2P実施形態では、ワイヤレスデバイスは、発行デバイス(たとえば、サービスを公示するデバイス)および/または購読デバイス(たとえば、サービスにアクセスするデバイス)の役割を果たすことができる。たとえば、図2に関して上記で説明したP2P美術館環境200では、絵画P1〜P9の各々は、情報サービスを発行するワイヤレスデバイスを含むことができる。様々な実施形態では、発行デバイスおよび/または購読デバイスは、P2Pフレーム交換、測距、基本サービスセット(BSS)フレーム、独立BSS(IBSS)フレーム、メッシュネットワーキングフレーム、NANフレームなどのうちの1つまたは複数のためにそれらが利用可能な1つまたは複数の時間期間および/またはチャネルを公示することができる。様々な実施形態では、デバイスがP2Pフレーム交換のために利用可能な時間期間、およびデバイスが測距のために利用可能な時間期間は、同じ時間期間であり得る。
[00165]図16は、一実施形態による図1のワイヤレス通信システム100における様々な通信を示すタイミング図1600である。タイミング図1600に示すように、第1のデバイス110と第2のデバイス120との間の通信は、上から下へ連続的に進行する。通信は、送信機から始まり(点で示される)受信機によって受信される(矢印で示される)線として示される。図示のタイミング図1600は図1に示すデバイス構成に関するが、たとえば、図示の様々なデバイスの省略または他のデバイスの追加を含む他の構成が可能である。たとえば、様々な実施形態では、第1のデバイス110は発行デバイスであってよく、第2のデバイスは購読デバイスであってよく、またはその逆でもよい。その上、タイミング図1600は特定の順序に関して本明細書で説明されるが、様々な実施形態では、本明細書で示す通信は、異なる順序で実行されてよく、または省略されてよく、さらなる通信が追加されてよい。たとえば、様々な実施形態では、肯定応答(ACK)フレームおよび/または終了フレームを含む、1つまたは複数の制御フレームが追加または省略されてよい。
[00166]図16では、第1のデバイス110は、利用可能表示1610を第2のデバイスへ送信する。様々な実施形態では、利用可能表示1610は、第1のデバイス110が第2のデバイスの中での第1のデバイス間の範囲を決定するために利用可能である、1つまたは複数の利用可能ウィンドウ利用可能ウィンドウ(たとえば、時間期間または時間ウィンドウ)1615を示すことができる。いくつかの実施形態では、利用可能表示は、測距および/またはP2Pフレーム交換に関する利用可能性を提供するものとして解釈され得る。利用可能表示1610は、第1のデバイス110が、P2Pフレーム交換、測距、BSSフレーム、IBSSフレーム、メッシュネットワーキングフレーム、NANフレームなどのうちの1つまたは複数のために利用可能なチャネルを示すことができる。いくつかの実施形態では、測距に関する利用可能性は、P2Pフレーム交換に関する利用可能性と同時に起こってよい。
[00167]様々な実施形態では、利用可能表示1610は、図10〜図11に関して説明したように、ディスカバリフレーム1001および1101、またはそれらの任意の部分の中に含まれ得る。利用可能表示1610は、たとえば、図17に関して以下で説明する測距属性1700、図18に関して以下で説明する測距属性1800、および/または図19に関して以下で説明する利用可能性属性1900などの、本明細書で説明されるフレームフォーマットのいずれかを含むことができる(または、その中に含まれ得る)。したがって、たとえば、第1のデバイス110は、本明細書で説明されるようなサービスIDとP2P属性とを含むサービスディスカバリフレームを送信することができる。
[00168]いくつかの実施形態では、発行デバイスは、測距が特定のサービスにとって必須であるという表示を送信することができる。測距が必須であるという表示は、たとえば、サービスIDまたは他の属性の中に含まれ得る。たとえば、絵画P1(図2)は、測距動作を実行した後のみ、情報サービスが提供され得ることを示すことができる。様々な実施形態では、発行デバイスおよび/または購読デバイスは、測距方法を示すことができる(たとえば、サービスIDまたは他の属性の中で)。
[00169]次に、第2のデバイス120は、利用可能ウィンドウ1615内で測距動作(たとえば、測距交換)1620(たとえば、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の範囲を決定すること)を開始し得る。様々な実施形態では、測距動作1620は、たとえば、図3〜図8、図12、および/または図14に関して上記で説明したものなどの、本明細書で説明される測距方法のいずれかを含むことができる。たとえば、第2のデバイス120は、RTT測距動作を開始することができる。
[00170]次いで、いくつかの実施形態では、発行デバイス(第1のデバイス110または第2のデバイス120であり得る)は、発行されるサービスにとって受容可能な範囲内に購読デバイスがあるかどうかを決定することができる。購読デバイスが範囲内にある場合、第1のデバイス110および第2のデバイス120は、P2Pフレームを交換することができる。たとえば、第2のデバイス120は、第1のデバイス110と一緒にP2P関連付けを実行することができる。
[00171]上述されたように、第1のデバイス110および第2のデバイス120は、発行デバイスおよび購読デバイスの役割を様々に果たすことができる。したがって、いくつかの実施形態では、発行デバイスが利用可能表示1610を送信し、購読デバイスが測距動作1620および/またはP2P交換1630を開始する。その上、いくつかの実施形態では、購読デバイスが利用可能表示1610を送信し、発行デバイスが測距動作1620および/またはP2P交換1630を開始する。
[00172]図17は、図1のワイヤレス通信システム100内で採用され得る例示的なP2P属性1700を示す。様々な実施形態では、たとえば、デバイス110(図1)、140(図1)、および/または900(図9)などの、本明細書で説明する任意のデバイス、または別の互換デバイスは、P2P属性1700を送信することができる。たとえば、ビーコン、ディスカバリフレーム170(図1)、ディスカバリフレーム1001(図10)、プローブ応答、および/またはディスカバリクエリフレームなどのワイヤレス通信システム100における1つまたは複数のメッセージは、P2P属性1700を含むことができる。一実施形態では、P2P属性1700は、図10〜図11に関して上記で説明したディスカバリTLV1002を含むことができる。
[00173]図示の実施形態では、P2P属性1700は、属性識別子1710と、長さフィールド1720と、P2Pデバイス役割フィールド1730と、アドレスフィールド1740と、マップ制御フィールド1750と、P2P利用可能区間表示1760とを含む。P2P属性1700は、追加のフィールドを含むことができ、フィールドは、再配置、除去、および/またはサイズ変更され得る。
[00174]属性識別子フィールド1710は、要素をP2P属性1700として識別する値を含むことができる。図示の属性識別子フィールド1710は、1オクテット長である。いくつかの実装形態では、属性識別子フィールド1710は、2、5、または12オクテット長であり得る。いくつかの実装形態では、属性識別子フィールド1710は、信号ごとにおよび/またはサービスプロバイダ間で変化する長さのような、可変長であり得る。
[00175]長さフィールド1720は、P2P属性1700の長さまたは後続のフィールドの全長を示すように機能することができる。図示の長さフィールド1720は、2オクテット長である。いくつかの実装形態では、長さフィールド1720は、1、5、または12オクテット長であり得る。いくつかの実装形態では、長さフィールド1720は、信号ごとにおよび/またはサービスプロバイダ間で変化する長さのような、可変長であり得る。いくつかの実施形態では、0としての長さ(または、別の所定のトークン値)は、1つまたは複数の他のフィールドが存在しないことを示すことができる。
[00176]P2Pデバイス役割フィールド1730は、送信デバイスのP2P役割を示すように機能することができる。図示のP2Pデバイス役割フィールド1730は、1オクテット長である。いくつかの実装形態では、P2Pデバイス役割フィールド1730は、2、5、または12オクテット長であり得る。いくつかの実装形態では、P2Pデバイス役割フィールド1730は、信号ごとにおよび/またはサービスプロバイダ間で変化する長さのような、可変長であり得る。
[00177]アドレスフィールド1740は、P2Pグループオーナー、P2Pクライアント、および/またはNANデバイスP2Pデバイスアドレスのアドレス(MACアドレスのような)を示すように機能することができる。様々な実施形態では、アドレスフィールド1740で示されるアドレスは、P2Pデバイス役割フィールド1730に基づき得る。図示のアドレスフィールド1740は、6オクテット長である。いくつかの実装形態では、アドレスフィールド1740は、2、5、または12オクテット長であり得る。いくつかの実装形態では、アドレスフィールド1740は、信号ごとにおよび/またはサービスプロバイダ間で変化する長さのような、可変長であり得る。
[00178]マップ制御フィールド1750は、P2P利用可能区間表示1760に関する情報を提供するように機能することができる。図示のマップ制御フィールド1750は、1オクテット長である。いくつかの実装形態では、マップ制御フィールド1750は、2、5、または12オクテット長であり得る。いくつかの実装形態では、マップ制御フィールド1750は、信号ごとにおよび/またはサービスプロバイダ間で長さが変化するなど、可変長であり得る。図示したように、マップ制御フィールド1750は、4ビットのマップIDフィールド1752と、2ビットの利用可能区間継続時間フィールド1754と、1ビットの反復フラグ1756と、予約済みビット1758とを含む。マップ制御フィールド1750は、追加のフィールドを含むことができ、フィールドは、再配置、除去、および/またはサイズ変更され得る。
[00179]マップIDフィールド1752は、P2P利用可能区間表示1760を識別するように機能する。利用可能区間継続時間フィールド1754は、P2P利用可能区間表示1760に関連した利用可能区間継続時間を示すように機能する。たとえば、P2P利用可能区間表示1760が利用可能な区間のビットマップを含む場合、0としての利用可能区間継続時間値は、ビットマップの各ビットが16msの区間を表すことを示すことができ、1としての利用可能区間継続時間値は、ビットマップの各ビットが32msの区間を表すことを示すことができ、3としての利用可能区間継続時間値は、ビットマップの各ビットが64msの区間を表すことを示すことができ、以下同様である。反復フラグ1756は、シグナリングされた利用可能性が次のディスカバリウインド区間のみに適用されるかどうか、またはシグナリングされた利用可能性が別のやり方で変更されるまで将来のディスカバリウインド区間に対して反復するかどうかを示すように機能することができる。
[00180]P2P利用可能区間1760は、送信STAがP2Pフレームの交換および/または測距のために利用可能である1つまたは複数の時間区間を示すように機能することができる。いくつかの実施形態では、送信STAは、P2Pフレーム交換のために利用可能であるべきウィンドウの間、測距のために利用可能である。たとえば、測距利用可能区間1760は、時間区間のリストを含むことができる。様々な実施形態では、そのようなリストは、デバイス識別子のストリング、圧縮されたリスト、ビットマップ、ブルームフィルタ、および/または他の圧縮されたもしくは非圧縮の表現を含むことができる。
[00181]ある特定の実施形態では、測距利用可能区間1760は、所与の近隣認識ネットワーキング(NAN)クラスタにおける複数の連続したディスカバリウインドの開始の間の時間を、等しい継続時間の32個の連続した時間区間に分割するビットマップを含むことができる。したがって、一実施形態では、第1のデバイス110がビットマップの中の第1のビットをセットするとき、それは、第1のデバイス110が32個の時間区間の1番目の時間区間の間で利用可能であることを示し、以下同様である。一実施形態では、第1のデバイス110がビットマップの中の第1のビットをセットしないとき、第1のデバイス110が32個の時間区間の1番目の時間区間の間で依然として利用可能であり得、以下同様であるが、明示的にはそのように示していない。
[00182]図18は、図1のワイヤレス通信システム100内で採用され得る例示的な測距属性1800を示す。様々な実施形態では、たとえば、デバイス110(図1)、140(図1)、および/または900(図9)などの、本明細書で説明する任意のデバイス、または別の互換デバイスは、測距属性1800を送信することができる。たとえば、ビーコン、ディスカバリフレーム180(図1)、ディスカバリフレーム1001(図10)、プローブ応答、および/またはディスカバリクエリフレームなどのワイヤレス通信システム100における1つまたは複数のメッセージは、測距属性1800を含むことができる。一実施形態では、測距属性1800は、図10〜図11に関して上記で説明したディスカバリTLV1002を含むことができる。
[00183]図示の実施形態では、測距属性1800は、属性識別子1810と、長さフィールド1820と、測距プロトコルフィールド1830と、アドレスフィールド1840と、国フィールド1850と、動作クラスフィールド1852と、チャネル番号フィールド1854と、測距利用可能区間表示1860とを含む。測距属性1800は、追加のフィールドを含むことができ、フィールドは、再配置、除去、および/またはサイズ変更され得る。
[00184]属性識別子フィールド1810は、要素を測距属性1800として識別する値を含むことができる。図示の属性識別子フィールド1810は、1オクテット長である。いくつかの実装形態では、属性識別子フィールド1810は、2、5、または12オクテット長であり得る。いくつかの実装形態では、属性識別子フィールド1810は、信号ごとにおよび/またはサービスプロバイダ間で変化する長さのような、可変長であり得る。
[00185]長さフィールド1820は、測距属性1800の長さまたは後続のフィールドの全長を示すように機能することができる。図示の長さフィールド1820は、2オクテット長である。いくつかの実装形態では、長さフィールド1820は、1、5、または12オクテット長であり得る。いくつかの実装形態では、長さフィールド1820は、信号ごとにおよび/またはサービスプロバイダ間で変化する長さのような、可変長であり得る。いくつかの実施形態では、0としての長さ(または、別の所定のトークン値)は、1つまたは複数の他のフィールドが存在しないことを示すことができる。
[00186]測距プロトコルフィールド1830は、測距利用可能区間1860の間での使用のための特定の測距プロトコルまたはアルゴリズムを示すように機能することができる。図示の測距プロトコルフィールド1830は、1オクテット長である。いくつかの実装形態では、測距プロトコルフィールド1830は、2、5、または12オクテット長であり得る。いくつかの実装形態では、測距プロトコルフィールド1830は、信号ごとにおよび/またはサービスプロバイダ間で変化する長さのような、可変長であり得る。
[00187]アドレスフィールド1840は、P2Pグループオーナー、P2Pクライアント、および/またはNANデバイスP2Pデバイスアドレスのアドレス(MACアドレスのような)を示すように機能することができる。様々な実施形態では、アドレスフィールド1840で示されるアドレスは、測距プロトコルフィールド1830に基づき得る。図示のアドレスフィールド1840は、6オクテット長である。いくつかの実装形態では、アドレスフィールド1840は、2、5、または12オクテット長であり得る。いくつかの実装形態では、アドレスフィールド1840は、信号ごとにおよび/またはサービスプロバイダ間で変化する長さのような、可変長であり得る。
[00188]国フィールド1850は、dot11CountryString属性に含まれる値を提供するように機能することができ、それは、規定された動作クラス1852およびチャネル番号1854が有効である国コードを規定することができる。図示の国フィールド1850は、3オクテット長である。いくつかの実装形態では、国フィールド1850は、2、5、または12オクテット長であり得る。いくつかの実装形態では、国フィールド1850は、信号ごとにおよび/またはサービスプロバイダ間で変化する長さのような、可変長であり得る。
[00189]動作クラスフィールド1852は、P2Pグループが現在動作している周波数帯域、またはNAN P2Pデバイスのリッスンチャネルを示すように機能することができる。図示の国フィールド1850は、1オクテット長である。いくつかの実装形態では、国フィールド1850は、2、5、または12オクテット長であり得る。いくつかの実装形態では、国フィールド1850は、信号ごとにおよび/またはサービスプロバイダ間で変化する長さのような、可変長であり得る。
[00190]チャネル番号1854は、送信STAが測距のために利用可能であるチャネル番号を示すように機能することができる。いくつかの実施形態では、チャネル番号1854は、複数の利用可能なチャネルを示すことができる。図示のチャネル番号1854は、1オクテット長である。いくつかの実装形態では、チャネル番号1854は、2、5、または12オクテット長であり得る。いくつかの実装形態では、チャネル番号1854は、信号ごとにおよび/またはサービスプロバイダ間で変化する長さのような、可変長であり得る。
[00191]測距利用可能区間1860は、送信STAが測距のために利用可能である1つまたは複数の時間区間を示すように機能することができる。たとえば、測距利用可能区間1860は、時間区間のリストを含むことができる。様々な実施形態では、そのようなリストは、デバイス識別子のストリング、圧縮されたリスト、ビットマップ、ブルームフィルタ、および/または他の圧縮されたもしくは非圧縮の表現を含むことができる。
[00192]ある特定の実施形態では、測距利用可能区間1860は、所与の近隣認識ネットワーキング(NAN)クラスタにおける複数の連続したディスカバリウインドの開始の間の時間を、等しい継続時間の32個の連続した時間区間に分割するビットマップを含むことができる。したがって、一実施形態では、第1のデバイス110がビットマップの中の第1のビットをセットするとき、それは、第1のデバイス110が32個の時間区間の1番目の時間区間の間で利用可能であることを示し、以下同様である。一実施形態では、第1のデバイス110がビットマップの中の第1のビットをセットしないとき、第1のデバイス110が32個の時間区間の1番目の時間区間の間で依然として利用可能であり得、以下同様であるが、明示的にはそのように示していない。
[00193]図19は、図1のワイヤレス通信システム100内で採用され得る例示的な利用可能性属性1900を示す。様々な実施形態では、たとえば、デバイス110(図1)、140(図1)、および/または900(図9)などの、本明細書で説明する任意のデバイス、または別の互換デバイスは、利用可能性属性1900を送信することができる。たとえば、ビーコン、ディスカバリフレーム190(図1)、ディスカバリフレーム1001(図10)、プローブ応答、および/またはディスカバリクエリフレームなどのワイヤレス通信システム100における1つまたは複数のメッセージは、利用可能性属性1900を含むことができる。一実施形態では、利用可能性属性1900は、図10〜図11に関して上記で説明したディスカバリTLV1002を含むことができる。
[00194]図示の実施形態では、利用可能性属性1900は、属性識別子1910と、長さフィールド1920と、マップ制御フィールド1950と、利用可能区間表示1960とを含む。利用可能性属性1900は、追加のフィールドを含むことができ、フィールドは、再配置、除去、および/またはサイズ変更され得る。
[00195]属性識別子フィールド1910は、要素を利用可能性属性1900として識別する値を含むことができる。図示の属性識別子フィールド1910は、1オクテット長である。いくつかの実装形態では、属性識別子フィールド1910は、2、5、または12オクテット長であり得る。いくつかの実装形態では、属性識別子フィールド1910は、信号ごとにおよび/またはサービスプロバイダ間で変化する長さのような、可変長であり得る。
[00196]長さフィールド1920は、利用可能性属性1900の長さまたは後続のフィールドの全長を示すように機能することができる。図示の長さフィールド1920は、2オクテット長である。いくつかの実装形態では、長さフィールド1920は、1、5、または12オクテット長であり得る。いくつかの実装形態では、長さフィールド1920は、信号ごとにおよび/またはサービスプロバイダ間で変化する長さのような、可変長であり得る。いくつかの実施形態では、0としての長さ(または、別の所定のトークン値)は、1つまたは複数の他のフィールドが存在しないことを示すことができる。
[00197]マップ制御フィールド1950は、利用可能区間表示1960に関する情報を提供するように機能することができる。図示のマップ制御フィールド1950は、1オクテット長である。いくつかの実装形態では、マップ制御フィールド1950は、2、5、または12オクテット長であり得る。いくつかの実装形態では、マップ制御フィールド1950は、信号ごとにおよび/またはサービスプロバイダ間で変化する長さのような、可変長であり得る。図示したように、マップ制御フィールド1950は、4ビットのマップIDフィールド1952と、2ビットの利用可能区間継続時間フィールド1954と、1ビットの反復フラグ1956と、予約済みビット1958とを含む。マップ制御フィールド1950は、追加のフィールドを含むことができ、フィールドは、再配置、除去、および/またはサイズ変更され得る。
[00198]マップIDフィールド1952は、利用可能区間表示1960を識別するように機能する。利用可能区間継続時間フィールド1954は、利用可能区間表示1960に関連した利用可能区間継続時間を示すように機能する。たとえば、利用可能区間表示1960が利用可能な区間のビットマップを含む場合、0としての利用可能区間継続時間値は、ビットマップの各ビットが、たとえば、16msの区間を表すことを示すことができ、1としての利用可能区間継続時間値は、ビットマップの各ビットが、たとえば、32msの区間を表すことを示すことができ、3としての利用可能区間継続時間値は、ビットマップの各ビットが、たとえば、64msの区間を表すことを示すことができ、以下同様である。反復フラグ1956は、シグナリングされた利用可能性が次のディスカバリウインド区間のみに適用されるかどうか、またはシグナリングされた利用可能性が別のやり方で変更されるまで将来のディスカバリウインド区間に対して反復するかどうかを示すように機能することができる。
[00199]利用可能区間1960は、送信STAがP2Pフレーム交換、測距、BSSフレーム、IBSSフレーム、メッシュネットワーキングフレーム、NANフレームなどのうちの1つまたは複数のために利用可能である1つまたは複数の時間区間を示すように機能することができる。いくつかの実施形態では、送信STAは、P2Pフレーム交換のために利用可能であるべきウィンドウの間、測距のために利用可能である。たとえば、測距利用可能区間1960は、時間区間のリストを含むことができる。様々な実施形態では、そのようなリストは、デバイス識別子のストリング、圧縮されたリスト、ビットマップ、ブルームフィルタ、および/または他の圧縮されたもしくは非圧縮の表現を含むことができる。
[00200]ある特定の実施形態では、測距利用可能区間1960は、所与の近隣認識ネットワーキング(NAN)クラスタにおける複数の連続したディスカバリウインドの開始の間の時間を、たとえば、等しい継続時間の32個の連続した時間区間に分割するビットマップを含むことができる。したがって、一実施形態では、第1のデバイス110がビットマップの中の第1のビットをセットするとき、それは、第1のデバイス110が、例示的な32個の時間区間の1番目の時間区間の間で利用可能であり得ることを示し得、以下同様である。一実施形態では、第1のデバイス110がビットマップの中の第1のビットをセットしないとき、第1のデバイス110が、例示的な32個の時間区間の1番目の時間区間の間で依然として利用可能であり得、以下同様であるが、明示的には同じことを示していないことがある。
[00201]図20は、図1のワイヤレス通信システム100内で採用され得るワイヤレス通信の例示的な方法のフローチャート2000を示す。方法は、デバイス110(図1)、200(図1)、および/または900(図9)などの、本明細書で説明されるデバイスによって全体的にまたは部分的に実施され得る。示される方法は、図1に関して上記で説明したワイヤレス通信システム100、図9に関して上記で説明したワイヤレスデバイス900、および図16に関して上記で説明したタイムライン1600を参照しながら本明細書で説明されるが、示される方法は、本明細書で説明される別のデバイス、または任意の他の好適なデバイスによって実施され得る。示される方法は特定の順序に関して本明細書で説明されるが、様々な実施形態では、本明細書のブロックは異なる順序で実行されるか、または省略されてよく、さらなるブロックが追加されてもよい。
[00202]最初に、ブロック2002において、第1のデバイス110は、第1のデバイス110と第2のデバイス120との間の範囲を決定するための利用可能時間の表示を、第2のデバイス120へ送信する。いくつかの実施形態では、表示は、上述されたようなピアツーピアフレーム交換および/または測距のための利用可能時間の表示として解釈され得る。たとえば、第1のデバイス110は、利用可能表示1610を第2のデバイス120へ送信することができる。したがって、様々な実施形態では、利用可能性の表示は、図17〜図19に関して上記で説明した属性1700、1800、および/または1900のうちの1つまたは複数を含むことができる。
[00203]様々な実施形態では、表示は、チャネル識別子と1つまたは複数の測距利用可能区間とを含むことができ、および/または識別することができる。たとえば、表示は、図18に関して上記で説明したチャネル番号1854と利用可能区間1860とを含むことができる。様々な実施形態では、第1のデバイス110は、連続したディスカバリウインドの開始を、たとえば、等しい継続時間と32個の連続した時間区間に分割するビットマップを発することができる。一実施形態では、ビットマップの各ビットは、利用可能ウィンドウのうちのそれぞれの1つの利用可能性を識別し得る。様々な実施形態では、表示は、測距が特定のP2Pサービスにとって必須であるという表示を含むことができる。様々な実施形態では、表示は、タイミング測定プロトコルを実行するための利用可能性を含むことができる。一実施形態では、タイミング測定プロトコルは、IEEE802.11精密時間測定(FTM)プロトコルであり得る。
[00204]次に、ブロック2004において、デバイス900は、示された利用可能時間において、(たとえば、第1のデバイス110と第2のデバイス120との間の範囲を決定する)範囲決定メカニズムを実行する。たとえば、第1のデバイス110は、利用可能ウィンドウ(たとえば、時間期間または時間ウィンドウ)1615の間に、第2のデバイス120と一緒に測距動作1620を実行することができる。したがって、様々な実施形態では、範囲決定メカニズムは、図3〜図15に関して本明細書で説明した測距決定メカニズムのうちの1つまたは複数を含むことができる。
[00205]様々な実施形態では、範囲決定メカニズムは、受信されたメッセージの受信信号強度表示(RSSI)、受信されたメッセージの送信電力レベル、ラウンドトリップ時間測定値、位置表示、隣接デバイスリストの比較、またはそれらの任意の組合せに基づき得る。様々な実施形態では、位置表示は、位置情報のタイプを示す位置情報タイプと、全地球測位システム(GPS)ベースまたはセルラーベースの座標表示、サードパーティの位置表示、第1のデバイスにとって認識できるデバイスのリスト、第1のデバイスにとって認識できるデバイスに関する受信信号強度表示(RSSI)のリスト、および第1のデバイスにとって認識できるデバイスに関するラウンドトリップ時間(RTT)のリストのうちの1つまたは複数を備える位置情報とを含むことができる。
[00206]様々な実施形態では、範囲決定メカニズムの結果が第1の基準を満たさないとき、デバイス900はさらに、1つまたは複数の追加の範囲決定メカニズムを実行することができる。たとえば、第1のデバイス110は、図14に関して上記で説明したような階層的な測距を実行することができる。
[00207]様々な実施形態では、デバイス900はさらに、範囲決定の結果に基づいて、利用可能時間の間に1つまたは複数のP2Pフレームを選択的に交換することができる。たとえば、第1のデバイス110は、第2のデバイス120がしきい値範囲内にあるとき、第2のデバイス120がP2P交換(たとえば、P2P関連付け)1630を実行することを可能にしてよい。一方、第1のデバイス110は、第2のデバイス120が範囲外にあるとき、第2のデバイス120に関連付けを禁止してよい。
[00208]様々な実施形態では、第1のデバイスは、発行P2Pデバイスを含むことができる。様々な実施形態では、第1のデバイスは、購読P2Pデバイスを含むことができる。
[00209]一実施形態では、図20に示された方法は、送信回路と実行回路とを含むことができるワイヤレスデバイスの中で実施され得る。ワイヤレスデバイスは、本明細書で説明される簡略化されたワイヤレスデバイスよりも多くの構成要素を有し得る。本明細書で説明されるワイヤレスデバイスは、特許請求の範囲内で実装形態のいくつかの顕著な特徴を説明するのに有用な構成要素を含む。
[00210]送信回路は、利用可能時間の表示を送信するように構成され得る。一実施形態では、送信回路は、フローチャート2000(図20)の少なくともブロック2002を実施するように構成され得る。送信回路は、ワイヤレスコントローラ940(図9)、トランシーバ950(図9)、およびアンテナ942(図9)のうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかの実装形態では、送信するための手段は送信回路を含むことができる。
[00211]実行回路は、範囲決定メカニズムを実行するように構成され得る。一実施形態では、実行回路は、フローチャート2000(図20)の少なくともブロックのブロック2004を実施するように構成され得る。実行回路は、位置決定モジュール917(図9)、プロセッサ910(図9)、メモリ932(図9)、ワイヤレスコントローラ940(図9)、トランシーバ950(図9)、およびアンテナ942(図9)のうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかの実装形態では、実行するための手段は、実行回路を含むことができる。
[00212]図21は、図1のワイヤレス通信システム100内で採用され得るワイヤレス通信の例示的な方法のフローチャート2100を示す。方法は、デバイス110(図1)、210(図1)、および/または900(図9)などの、本明細書で説明されるデバイスによって全体的にまたは部分的に実施され得る。示される方法は、図1に関して上記で説明したワイヤレス通信システム100、図9に関して上記で説明したワイヤレスデバイス900、および図16に関して上記で説明したタイムライン1600を参照しながら本明細書で説明されるが、示される方法は、本明細書で説明される別のデバイス、または任意の他の好適なデバイスによって実施され得る。示される方法は特定の順序に関して本明細書で説明されるが、様々な実施形態では、本明細書のブロックは異なる順序で実行されるか、または省略されてよく、さらなるブロックが追加されてもよい。
[00213]最初に、ブロック2102において、第1のデバイス110は、第1のデバイス110と第2のデバイス120との間の範囲を決定するための利用可能時間の表示を、第2のデバイス120から受信する。いくつかの実施形態では、表示は、上述されたようなピアツーピアフレーム交換および/または測距のための利用可能時間の表示として解釈され得る。P2Pフレーム交換および/または測距。たとえば、第2のデバイス110は、利用可能表示1610を第1のデバイス110から受信することができる。したがって、様々な実施形態では、利用可能性の表示は、図17〜図19に関して上記で説明した属性1700、1800、および/または1900のうちの1つまたは複数を含むことができる。
[00214]様々な実施形態では、表示は、チャネル識別子と1つまたは複数の測距利用可能区間とを含むことができ、および/または識別することができる。たとえば、表示は、図18に関して上記で説明したチャネル番号1854と利用可能区間1860とを含むことができる。様々な実施形態では、第1のデバイス110は、連続したディスカバリウインドの開始を、たとえば、等しい継続時間の32個の連続した時間区間に分割するビットマップを発することができる。一実施形態では、ビットマップの各ビットは、利用可能ウィンドウのうちのそれぞれの1つの利用可能性を識別し得る。様々な実施形態では、表示は、測距が特定のP2Pサービスにとって必須であるという表示を含むことができる。様々な実施形態では、表示は、タイミング測定プロトコルを実行するための利用可能性を含むことができる。一実施形態では、タイミング測定プロトコルは、IEEE802.11精密時間測定(FTM)プロトコルであり得る。
[00215]次に、ブロック2104において、デバイス900は、示された利用可能時間において、(たとえば、第1のデバイス110と第2のデバイス120との間の範囲を決定する)範囲決定メカニズムを実行する。たとえば、第2のデバイス120は、利用可能ウィンドウ(たとえば、時間期間、時間ウィンドウ、利用可能ウィンドウ、または利用可能時間)1615の間に、第2のデバイス110と一緒に測距動作1620を実行することができる。したがって、様々な実施形態では、範囲決定メカニズムは、図3〜図15に関して本明細書で説明した測距決定メカニズムのうちの1つまたは複数を含むことができる。
[00216]様々な実施形態では、範囲決定メカニズムは、受信されたメッセージの受信信号強度表示(RSSI)、受信されたメッセージの送信電力レベル、ラウンドトリップ時間測定値、位置表示、隣接デバイスリストの比較、またはそれらの任意の組合せに基づき得る。様々な実施形態では、位置表示は、位置情報のタイプを示す位置情報タイプと、全地球測位システム(GPS)ベースまたはセルラーベースの座標表示、サードパーティの位置表示、第1のデバイスにとって認識できるデバイスのリスト、第1のデバイスにとって認識できるデバイスに関する受信信号強度表示(RSSI)のリスト、および第1のデバイスにとって認識できるデバイスに関するラウンドトリップ時間(RTT)のリストのうちの1つまたは複数を備える位置情報とを含むことができる。
[00217]様々な実施形態では、範囲決定メカニズムの結果が第1の基準を満たさないとき、デバイス900はさらに、1つまたは複数の追加の範囲決定メカニズムを実行することができる。たとえば、第2のデバイス120は、図14に関して上記で説明したような階層的な測距を実行することができる。
[00218]様々な実施形態では、デバイス900はさらに、範囲決定の結果に基づいて、利用可能時間の間に1つまたは複数のP2Pフレームを選択的に交換することができる。たとえば、第1のデバイス110は、第2のデバイス120がしきい値範囲内にあるとき、第2のデバイス120がP2P交換(たとえば、P2P関連付け)1630を実行することを可能にしてよい。一方、第1のデバイス110は、第2のデバイス120が範囲外にあるとき、第2のデバイス120に関連付けを禁止してよい。
[00219]様々な実施形態では、第1のデバイスは、発行P2Pデバイスを含むことができる。様々な実施形態では、第1のデバイスは、購読P2Pデバイスを含むことができる。
[00220]一実施形態では、図21に示された方法は、受信回路と実行回路とを含むことができるワイヤレスデバイスの中で実施され得る。ワイヤレスデバイスは、本明細書で説明される簡略化されたワイヤレスデバイスよりも多くの構成要素を有し得る。本明細書で説明されるワイヤレスデバイスは、特許請求の範囲内で実装形態のいくつかの顕著な特徴を説明するのに有用な構成要素を含む。
[00221]受信回路は、利用可能時間の表示を受信するように構成され得る。一実施形態では、受信回路は、フローチャート2100(図21)の少なくともブロック2102を実施するように構成され得る。受信回路は、ワイヤレスコントローラ940(図9)、トランシーバ950(図9)、およびアンテナ942(図9)のうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかの実装形態では、受信するための手段は、受信回路を含むことができる。
[00222]実行回路は、範囲決定メカニズムを実行するように構成され得る。一実施形態では、実行回路は、フローチャート2100(図21)の少なくともブロックのブロック2104を実施するように構成され得る。実行回路は、位置決定モジュール917(図9)、プロセッサ910(図9)、メモリ932(図9)、ワイヤレスコントローラ940(図9)、トランシーバ950(図9)、およびアンテナ942(図9)のうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかの実装形態では、実行するための手段は、実行回路を含むことができる。
[00223]本明細書で開示する実施形態に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、構成、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはその両方の組合せとして実装され得る。様々な例示的な構成要素、ブロック、構成、モジュール、回路、およびステップが、概してそれらの機能に関して上述された。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、またはソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課された設計制約に依存する。当業者なら、説明される機能を特定の適用例ごとに様々な方式で実装することができるが、そのような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすと解釈されるべきではない。
[00224]本明細書で開示された実施形態に関して説明された方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアで、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、またはそれら2つの組合せで具体化され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM(登録商標))、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD−ROM)、または当技術分野で知られている他の形態の非一時的記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが、記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体であり得る。プロセッサおよび記憶媒体は、特定用途向け集積回路(ASIC)の中に存在することができる。ASICは、コンピューティングデバイスまたはユーザ端末(たとえば、モバイルフォンまたはPDA)の中に存在することができる。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、コンピューティングデバイスまたはユーザ端末の中に個別構成要素として存在することができる。
[00225]開示される実施形態の前の説明は、当業者が開示される実施形態を作りまたは使用することを可能にするために提供されるものである。これらの実施形態に対する様々な修正は、当業者には容易に明らかになり、本明細書で定義される原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で開示された実施形態に限定されるものではなく、以下の特許請求の範囲によって規定される原理および新規の特徴と合致することが可能な最も広い範囲が与えられるべきものである。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ワイヤレス通信の方法であって、
第1のデバイスと第2のデバイスとの間のワイヤレス通信に関する範囲を決定するための時間ウィンドウの表示を送信することと、
前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の前記範囲を、前記示された時間ウィンドウにおいて決定することと
を備える方法。
[C2]
前記範囲決定の結果に基づいて、前記示された時間ウィンドウの間に1つまたは複数のピアツーピアデータフレームを交換することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記第1のデバイスは発行ピアツーピアデバイスを備え、前記第2のデバイスは購読ピアツーピアデバイスを備える、C2に記載の方法。
[C4]
前記第1のデバイスは購読ピアツーピアデバイスを備え、前記第2のデバイスは発行ピアツーピアデバイスを備える、C2に記載の方法。
[C5]
前記表示は、ピアツーピアサービスに関する前記範囲を前記決定することを命令することをさらに含む、C2に記載の方法。
[C6]
前記範囲決定は、受信されたメッセージの受信信号強度表示、前記受信されたメッセージの送信電力レベル、前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間のラウンドトリップ時間測定値、前記第1のデバイスの位置表示、前記第1および第2のデバイスと関連した隣接デバイスリストの比較、またはそれらの任意の組合せに、少なくとも基づく、C1に記載の方法。
[C7]
前記第1のデバイスの前記位置表示は、位置情報タイプと、全地球測位システム、セルラー通信システム、またはサードパーティの位置表示に基づいて導出される位置座標表示と、前記第1のデバイスによって検出可能なデバイスのリストと、前記第1のデバイスによって検出可能なデバイスに関する受信信号強度表示のリストと、前記第1のデバイスによって検出可能なデバイスに関するラウンドトリップ時間のリストとのうちの1つまたは複数を備える位置情報を備える、C6に記載の方法。
[C8]
前記表示は、前記第1のデバイスのチャネル識別子をさらに含み、前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間のワイヤレス通信に関する前記範囲を決定するための複数の時間ウィンドウ区間をさらに含む、C1に記載の方法。
[C9]
前記複数の時間ウィンドウ区間の各々の開始を、等しい継続時間の複数の連続した時間ウィンドウ区間に分割するビットマップを発することをさらに備え、前記ビットマップの各ビットは、前記時間ウィンドウのそれぞれの表示の利用可能性を識別する、C8に記載の方法。
[C10]
前記表示は、タイミング測定プロトコルを実行するための、前記第1のデバイスおよび前記第2のデバイスのうちの1つまたは複数に関する利用可能性を備える、C1に記載の方法。
[C11]
前記範囲決定の結果が基準を満たすかどうかを決定することと、
前記範囲決定の前記結果が前記基準を満たさないとき、少なくとも1つの追加の範囲を決定すること、ここにおいて、前記少なくとも1つの追加の範囲は、前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間、および前記第1のデバイスと1つまたは複数の他のデバイスとの間のうちの少なくとも1つである、と、
をさらに備えるC1に記載の方法。
[C12]
三角測量および三辺測量のプロセスをさらに備え、前記三角測量および三辺測量プロセスは、
(1)前記第1のデバイスと第3のデバイスとの間の範囲、および(2)前記第1のデバイスと第4のデバイスとの間の範囲を決定することと、
(3)前記第2のデバイスと前記第3のデバイスとの間の範囲、(4)前記第2のデバイスと前記第4のデバイスとの範囲、および(5)前記第3のデバイスと前記第4のデバイスとの範囲を決定することと、
(6)前記第2のデバイスと第5のデバイスとの間の範囲、(7)前記第3のデバイスと前記第5のデバイスとの間の範囲、および(8)前記第4のデバイスと前記第5のデバイスとの間の範囲を、それぞれ、前記第2、第3、および第4のデバイスの各々から受信することと、
前記第1のデバイスと前記第5のデバイスとの間の範囲を、前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の前記範囲および前記範囲(1)〜(8)の各々に基づいて決定することとを備える、
C1に記載の方法。
[C13]
ワイヤレスネットワークにおいて通信するように構成された装置であって、
送信機と受信機との間のワイヤレス通信に関する範囲を決定するための時間ウィンドウの表示を送信するように構成された前記送信機と、
前記送信機と前記受信機との間の前記範囲を、前記示された時間ウィンドウにおいて決定するように構成されたプロセッサと、
を備える装置。
[C14]
前記プロセッサは、前記範囲決定の結果に基づいて、前記示された時間ウィンドウの間に1つまたは複数のピアツーピアデータフレームを交換するようにさらに構成される、C13に記載の装置。
[C15]
前記送信機は発行ピアツーピアデバイスを備え、前記受信機は購読ピアツーピアデバイスを備える、C14に記載の装置。
[C16]
前記送信機は購読ピアツーピアデバイスを備え、前記受信機は発行ピアツーピアデバイスを備える、C14に記載の装置。
[C17]
第1のデバイスと第2のデバイスとの間のワイヤレス通信に関する範囲を決定するための時間ウィンドウの表示を受信することと、
前記示された時間ウィンドウにおいて範囲決定の動作を開始することと、
を備えるワイヤレス通信の方法。
[C18]
前記範囲決定の動作の結果に基づいて、前記示された時間ウィンドウの間に1つまたは複数のピアツーピアデータフレームを交換することをさらに備える、C17に記載の方法。
[C19]
前記第1のデバイスは発行ピアツーピアデバイスを備え、前記第2のデバイスは購読ピアツーピアデバイスを備える、C18に記載の方法。
[C20]
前記第1のデバイスは購読ピアツーピアデバイスを備え、前記第2のデバイスは発行ピアツーピアデバイスを備える、C18に記載の方法。
[C21]
前記表示は、ピアツーピアサービスに関する前記範囲決定の動作を命令することをさらに含む、C18に記載の方法。
[C22]
前記範囲決定の動作は、受信されたメッセージの受信信号強度表示、前記受信されたメッセージの送信電力レベル、前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間のラウンドトリップ時間測定値、前記第1のデバイスの位置表示、前記第1および第2のデバイスと関連した隣接デバイスリストの比較、またはそれらの任意の組合せに、少なくとも基づく、C17に記載の方法。
[C23]
前記第1のデバイスの前記位置表示は、位置情報タイプと、全地球測位システム、セルラー通信システム、またはサードパーティの位置表示に基づいて導出される位置座標表示と、前記第1のデバイスによって検出可能なデバイスのリストと、前記第1のデバイスによって検出可能なデバイスに関する受信信号強度表示のリストと、前記第1のデバイスによって検出可能なデバイスに関するラウンドトリップ時間のリストとのうちの1つまたは複数を備える位置情報を備える、C22に記載の方法。
[C24]
前記表示は、前記第1のデバイスのチャネル識別子をさらに含み、前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の前記範囲決定の動作を実行するための複数の時間ウィンドウ区間をさらに含む、C17に記載の方法。
[C25]
前記複数の時間ウィンドウ区間の各々の開始を、等しい継続時間の複数の連続した時間ウィンドウ区間に分割するビットマップを発すること、ここで、前記ビットマップの各ビットは、前記時間ウィンドウのそれぞれの表示の利用可能性を識別する、を備えるC24に記載の方法。
[C26]
前記表示は、タイミング測定プロトコルを実行するための、前記第1のデバイスおよび前記第2のデバイスのうちの1つまたは複数に関する利用可能性を備える、C17に記載の方法。
[C27]
前記範囲決定の動作の結果が基準を満たすかどうかを決定することと、
前記範囲決定の前記結果が前記基準を満たさないとき、少なくとも1つの追加の範囲決定の動作を開始すること、ここにおいて、前記少なくとも1つの追加の範囲決定の動作は、前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間、および前記第1のデバイスと1つまたは複数の他のデバイスとの間のうちの少なくとも1つである、と、
をさらに備えるC18に記載の方法。
[C28]
ワイヤレスネットワークにおいて通信するように構成された装置であって、
受信機と送信機との間のワイヤレス通信に関する範囲を決定するための時間ウィンドウの表示を受信するように構成された前記受信機と、
前記示された時間ウィンドウにおいて範囲決定の動作を開始するように構成されたプロセッサと、
を備える装置。
[C29]
前記プロセッサは、前記範囲決定の動作の結果に基づいて、前記示された時間ウィンドウの間に1つまたは複数のピアツーピアデータフレームを交換するようにさらに構成される、C28に記載の装置。
[C30]
前記送信機が発行ピアツーピアデバイスを備えるとともに前記受信機が購読ピアツーピアデバイスを備えるか、または、
前記送信機が購読ピアツーピアデバイスを備えるとともに前記受信機が発行ピアツーピアデバイスを備える、
C29に記載の装置。