JP6479250B1 - 飲料抽出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】飲用材料の収容体と飲料容器の間隔を簡単に変化させ得る飲料抽出装置を提供する。【解決手段】飲料抽出装置1は、飲料容器を載置する載置台2と、載置台2に立設される支持部3と、収容体を保持する保持部4と、保持部4に昇降運動をさせるための昇降構造5と、保持部4に昇降運動を伝達する伝達部9を備え、昇降構造5は、ラック6と、回動運動を行いラック6に沿って昇降運動を行うピニオン7と、ピニオン7の昇降運動を案内する第1のガイドレール8a〜8cを備え、伝達部9は、ピニオン7に設けられる第1の磁性体と、ピニオン7の昇降運動のみを保持部4へ伝達させる選択的伝達部材11からなり、選択的伝達部材11は、第1の磁性体に吸着し、かつ保持部4を支持する第2の磁性体12と、第2の磁性体12へピニオン7の回動運動が伝達することを抑制する抑制部材13を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、コーヒー、茶等の飲料を抽出する際に使用される飲料抽出装置に係り、特に、飲用材料の収容体を保持する保持部を手動で昇降させ、かつ所望の高さ位置に停止させることができる簡易な構成の飲料抽出装置に関する。
従来、家庭や職場でコーヒーや茶を淹れるために、漉し器であるドリッパーや急須をそれぞれポットの給湯口の下方に配置して湯を注ぐという手法が行われていた。しかし、コーヒー粉末や茶葉をドリッパーや急須の内部に投入する際に、これらを周囲にこぼして清掃の手間が発生したり、飲用の都度ガラの廃棄やドリッパー等の洗浄をするのに手間がかかったりするという課題があった。
また、コーヒーを淹れる場合には、ドリッパーをコーヒーカップの上縁に置くため、カップに溜まったコーヒー液の量が分かり難いという課題もあった。さらに、茶を淹れる場合では、急須を手で保持している場合が多く、飛び散った湯が手にかかることがあるという課題もあった。
そこで、近年、飲用材料を収容する袋体を、人の手によらずに保持できるとともに、カップに注ぐ湯の量を容易に把握できる飲料抽出装置の技術が開発されており、それに関して既にいくつかの考案が開示されている。
特許文献1には「コーヒードリップ用スタンド」という名称で、コーヒーのフィルタを保持可能なスタンドに関する考案が開示されている。
以下、特許文献1に開示された考案について説明する。特許文献1に開示された考案は、支軸と、この支軸の上部に固定片と接続具を介して固定される円形輪と、支軸の下部に固定される半円形状の台座を備えることを特徴とする。
このような特徴を有する考案においては、円形輪にコーヒーの布製フィルタを載せ、台座の中心付近にカップを配置して布製フィルタに湯を注ぐと、カップに抽出液を受けることができる。すなわち、布製フィルタを使用するため従来のドリッパーを使用するよりも洗浄の手間が省け、かつカップに溜まったコーヒー液の量が分かり難く、湯が手にかかるおそれもない。
また、簡易な構成であるため、容易に持ち運んで所望の場所で使用することができる。
次に、特許文献2には「ドリップ兼用コーヒーバック抽出装置」という名称で、コーヒーのフィルタ製の袋を保持し、手動で昇降させることが可能な抽出装置に関する考案が開示されている。
特許文献2に開示された考案は、C字状の台座が下端に設置されるスタンドと、このスタンドに取り付けられるC字状のアームを備え、このアームは締め付けネジを介してスタンドに取り付けられるとともにフィルタ製の袋の吊り輪を掛ける突起が形成されることを特徴とする。
このような特徴を有する考案においては、アームの突起にフィルタ製の袋の吊り輪を掛けた後、袋に湯を注ぐと、カップに抽出液を受けることができる。また、アームは締め付けネジを介してスタンドに取り付けられるから、この締め付けネジを操作することでアームを自在に昇降させたり、所望の高さ位置でスタンドに固定させたりすることが可能である。
また、簡易な構成であるため、特許文献1に開示された考案と同様に、容易に持ち運んで所望の場所で使用することができる。
さらに、特許文献3には「自動給茶装置」という名称で、茶葉に対する給湯面積を自動で変化させて、茶の濃度を調節可能な給茶装置に関する考案が開示されている。
特許文献3に開示された考案は、湯を収容するタンクに設けられる給湯弁と、この給湯弁の下方に設けられるシャワーと、このシャワーの下方に設けられ茶葉を収容する茶こし器と、この茶こし器とシャワーとの相対位置を変える駆動手段を備え、この駆動手段は、茶こし器に固定されこの茶こし器を昇降自在に支持するラックと、このラックに噛み合うピニオンと、このピニオンを一定の回転角度だけ回転させるモータで構成したことを特徴とする。
このような特徴を有する考案においては、モータにより駆動されたピニオンが回転してラックが昇降するので、このラックが固定された茶こし器も昇降する。一方、シャワーの高さは変化しないため、茶こし器の昇降に伴い、茶こし器とシャワーとの間隔が拡大または縮小する。茶こし器とシャワーとの間隔が拡大すれば茶こし器に収容された茶葉の面積のうち、湯にかかる面積が広くなる。逆に、茶こし器とシャワーとの間隔が縮小すれば、湯にかかる茶葉の面積が狭くなる。よって、モータを駆動させるという簡単な操作のみによって、茶の濃度を自動的に調節可能である。
実開昭60−147322号公報 実開平4−64319号公報 実開昭55−86630号公報
しかしながら、特許文献1に開示された考案においては、支軸が一定の長さであり伸縮しないことから、台座から円形輪までの高さを自在に変化させることができない。そのため、フィルタをカップに溜まったコーヒー液にしばらく浸漬してその濃度を濃くしたいといったきめ細かな調整ができず、個人毎の好みのとおりに抽出することが困難である。
また、特許文献1に開示された考案は、容易な持ち運びが可能であるものの、支軸と、円形輪と、台座はいずれも一体的に形成されており、分解や組み立てが不可能である。よって、持ち運び時や収納時に嵩張るという不都合が起きる可能性がある。
次に、特許文献2に開示された考案においては、アームを自在に昇降させたり、スタンドに固定させたりすることが可能であるから、前述したようなコーヒー液の濃度調整を行うことができる。しかしながら、アームを昇降させる際には、一方の手で締め付けネジを操作し、他方の手でアームを保持する必要がある。すなわち、片手で簡単にアームの高さ位置を変更できない点が煩雑であり、特にアームに掛けられたフィルタの袋に既に湯を注いだ後では、熱くなった袋に手が接触するおそれがある。
また、スタンドにおいては、C字状の台座を取り外すことができないので、特許文献1に開示された考案と同様に、持ち運び時等に嵩張るという不都合が起きる可能性がある。
さらに、特許文献3に開示された考案においては、簡単な操作のみによって、茶の濃度を自動的に調節可能である。しかし、茶こし器とラックは、互いに固定されているため、茶こし器を洗浄したい場合にラックを取り外す必要性があるものと考えられる。よって、この考案は、使用後の洗浄の手間を省くという課題を十分に解決できていない可能性がある。また、この考案は、電動式であり、給湯タンクも備えられているため、専ら据え付け型として使用するのに適しているものと考えられる。したがって、手軽に持ち運んで屋外等の所望の場所で使用したいという要望に対応することは困難である。
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、コーヒー等の飲用材料を収容したドリップ袋等の収容体を人の手によらずに保持でき、しかも収容体に接触することなくこの収容体と飲料容器の間隔を片手で簡単に変化させて抽出液を好みの濃度に調整可能であり、さらに容易に分解及び組み立てができることで手軽な持ち運びとコンパクトな収納を可能とする簡易な構成の飲料抽出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明は、飲料を抽出する際に使用される飲料抽出装置であって、抽出された飲料を受ける容器を載置する載置台と、この載置台に立設される長尺状の支持部と、この支持部の一の面側に配設され、飲用材料を収容する収容体を保持する保持部と、支持部の他の面側に配設され、保持部に対し支持部に沿った昇降運動をさせるための昇降構造と、この昇降構造と保持部の間に介設され、保持部に対して昇降構造が駆動する昇降運動を伝達する伝達部を備え、昇降構造は、支持部の中心軸寄りに噛合面が形成されるように支持部の長手方向に沿って設けられるラックと、長手方向に直交する回動軸を中心とした回動運動を行うことでラックに沿って昇降運動を行うピニオンと、このピニオンの昇降運動を案内するため、ピニオンの周縁部をその左右両側において嵌合し、支持部の長手方向に沿って形成される第1のガイドレールを備え、伝達部は、ピニオンに設けられる第1の磁性体と、ピニオンが行う昇降運動及び回動運動のうち、昇降運動のみを選択的に保持部へ伝達させる選択的伝達部材からなり、この選択的伝達部材は、第1の磁性体に吸着し、かつ保持部を支持する第2の磁性体と、この第2の磁性体へ回動運動が伝達されることを抑制する抑制部材を有することを特徴とする。
このような構成の発明において、ラックは、支持部の長手方向に沿って設けられ、支持部に対して昇降しない構造である。また、支持部は、ピニオンに設けられる第1の磁性体と、第2の磁性体が吸着しない材質からなり、例えば、アクリル等の合成樹脂製の平板や、木製の平板が使用される。そのため、ピニオンは、第1の磁性体が設けられるが、その回動軸を中心とした回動運動を行うことができる。なお、ピニオンは、直接手で把持されて回動操作されるほか、例えば、回動軸を中心として取り付けられた蝶ネジやハンドルを操作することにより回動操作されても良い。
また、第1のガイドレールは、ピニオンの周縁部をその左右両側において嵌合するため、ピニオンが回動運動を行うとき、その周面に形成されているギヤがラックの噛合面から外れることなくこの噛合面に噛合し続ける。よって、ピニオンは、第1のガイドレールに保持されて回動運動を行い、これにより第1のガイドレールに案内されて支持部の長手方向に沿った昇降運動を行う。
一方、伝達部を構成する選択的伝達部材は、ピニオンに設けられる第1の磁性体に吸着し、かつ保持部を支持する第2の磁性体を備える。ただし、伝達部は昇降構造と保持部の間に介設されることから、第2の磁性体は、第1の磁性体に直接ではなく、支持部を介して吸着している。さらに、前述したように、第1の磁性体に加えて、第2の磁性体も支持部には吸着しない構造である。
よって、保持部は、第1の磁性体と第2の磁性体の吸着によって支持部の一の面から落下することなく、支持部の一の面に沿って摺動可能となるから、ピニオンの回動運動と昇降運動に伴って回動運動と昇降運動をしようとする。
しかし、選択的伝達部材は、第2の磁性体へ回動運動が伝達することを抑制する抑制部材を備えるので、ピニオンの昇降運動のみが保持部に伝達される。
したがって、上記構成の発明においては、ピニオンをその回動軸を中心として双方向に手動で回動させることにより、収容体を載置台の上面から遠ざけたり、この上面に近づけたりすることができる。このとき、保持部は第1及び第2の磁性体を介してピニオンに吸着し、ピニオンはその周面のギヤがラックの噛合面に噛合していることから、ピニオンが回動しない限り保持部は昇降運動を行わない。
次に、第2の発明は、第1の発明において、第2の磁性体は、少なくとも支持部の一の面寄りの一部が平面視で四角形状をなし、抑制部材は、第2の磁性体の端面のうち、長手方向に沿った一対の端面にそれぞれ当接するように、支持部の一の面に形成される第2のガイドレールを有することを特徴とする。
このような構成の発明においては、第1の発明の作用に加えて、第1の磁性体が回動運動と昇降運動をするのに伴って、第2の磁性体も同様の運動をしようとする。しかし、第2の磁性体の端面のうち、長手方向に沿った一対の端面に第2のガイドレールが当接するため、第2の磁性体がピニオンの回動軸を中心とする双方向の回動運動を行うことが抑制される。
また、第2のガイドレールは長手方向に開放された構造である。そのため、第2の磁性体が支持部の長手方向に沿ってスライド移動可能であり、その昇降運動は許容される。
続いて、第3の発明は、第1又は第2の発明において、連結部材を介し、載置台に対して着脱可能に構成されることを特徴とする。
このような構成の発明においては、第1又は第2の発明の作用に加えて、支持部と載置台を自在に分解し、組み立てることができる。なお、連結部材として、例えば、支持部と載置台に架け渡されるL字状金具が考えられる。
さらに、第4の発明は、第1乃至第3のいずれかの発明において、第2の磁性体は、支持部の一の面に接触する接触面と、この接触面と反対側の非接触面を有する平板状をなし、接触面及び非接触面が支持部の一の面に対していずれも平行となるように第1の磁性体に吸着し、載置台と、支持部を連結する第1のジョイントと、第2の磁性体の非接触面と、保持部を連結する第2のジョイントを備え、支持部は、第1のジョイントを介し、載置台に対して側面視で平行又は直交するように回動可能であり、保持部は、第2のジョイントを介し、第2の磁性体の非接触面に対して側面視で平行又は直交するように回動可能であることを特徴とする。
このような構成の発明においては、第1乃至第3のいずれかの発明の作用に加えて、載置台と、支持部は、第1のジョイントを介して連結されるため、これらは一体的に構成されて分離することができない。また、第2の磁性体の非接触面と、保持部は、第2のジョイントを介して連結されるため、第2の磁性体が第1の磁性体に吸着している場合には、支持部と保持部は一体的に構成される。
上記構成の発明においては、飲料抽出装置を使用しない場合には、側面視で、支持部を載置台に対して平行とすることができる。また、第2の磁性体は、平板状をなし、接触面及び非接触面が支持部の一の面に対していずれも平行となるように第1の磁性体に吸着することから、保持部を支持部に対して平行とすることもできる。すなわち、飲料抽出装置を全体的に略平板状の折り畳み状態にすることができる。
この折り畳み状態から、側面視で、支持部が載置台に対して直交し、かつ保持部が支持部に対して直交するように変化させた後に載置台を水平に設置すると、保持部も水平となるため、飲料抽出装置は収容体を保持可能な状態になる。
ただし、第3の発明に係る連結部材を備えない場合には、支持部が載置台に対して直交した状態を維持するために、第1のジョイントが回動運動をしないようにロックされることが必要である。また、第2のジョイントにおいても、保持部が支持部に対して直交した状態を維持するために、第2のジョイントが回動運動をしないようにロックされることが必要である。ただし、第2のジョイントに、第3の発明に係る連結部材と同様な連結部材を取り付ける場合は、ロック機構は不要である。
このような条件を満たす第1及び第2のジョイントとして、例えば、ロック機構を有する平蝶番やステー、又は両腕が開く方向に付勢され、最大で90度の開度を有するねじりばねが考えられる。
続いて、第5の発明は、第1乃至第4のいずれかの発明において、載置台に載置された容器の内部を照明する照明具を備えることを特徴とする。
このような構成の発明においては、第1乃至第4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、照明具によって容器の内部が照明されるので、容器に溜まった飲料の状態が視認され易い。
第1の発明によれば、保持部を備えることから、収容体を人の手によらずに保持できる。そして、この保持部は、昇降構造のピニオンを手動で回動させるという簡単な操作により、収容体に接触することなく収容体と飲料容器の間隔を片手で簡単に変化させることが可能である。よって、第1の発明によれば、飲料を好みの濃度に調整することができる。
さらに、第1の発明によれば、ピニオンは第1のガイドレールに案内されて支持部の長手方向に沿った昇降運動が可能となることから、簡易な構成でありながら、精度良く保持部を昇降運動させることができる。
加えて、抑制部材を備えることにより、ピニオンの回動運動は保持部へ伝達されずに昇降運動のみが伝達されるため、保持部はその姿勢を回動によって変化させることなく昇降運動を行うことができる。
第2の発明によれば、第1の発明の効果に加えて、第2の磁性体を平面視で四角形状とし、かつ第2の磁性体の端面のうち、長手方向に沿った一対の端面に第2のガイドレールが当接するという簡易な構成により、ピニオンの回動運動が保持部に伝達されるのを抑制し、保持部を回動不能とすることができる。
第3の発明によれば、第1又は第2の発明の効果に加えて、支持部と載置台を自在に分解し、組み立てることができる。また、保持部を支持する第2の磁性体は支持部には吸着しない構造であるから、支持部と保持部をも自在に分解し、組み立てることができる。
したがって、第3の発明によれば、載置台と、支持部と、保持部を容易に分解できるから、飲料抽出装置全体を手軽に持ち運んだり、コンパクトに収納したりすることが可能である。さらに、簡単に組み立てることができるため、すぐに飲料を飲みたいときにもストレスなく抽出を開始することができる。
第4の発明によれば、第1乃至第3のいずれかの発明の効果に加えて、第1及び第2のジョイントを備えることで、支持部と、載置台と、保持部をそれぞれ連結させることができるから、不使用時にこれらの一部が紛失することを防止できる。また、折り畳み状態にした場合、飲料抽出装置は全体的に略平板状になるので、持ち運び時や収納時に嵩張ることがなく便利である。
第5の発明によれば、第1乃至第4のいずれかの発明の効果に加えて、照明具によって容器に溜まった飲料の状態が視認され易いため、収容体に注ぐ湯の量を大きく間違えることがない。
実施例に係る飲料抽出装置の外観を示す斜視図である。 実施例に係る飲料抽出装置を構成する支持部を、この支持部の他の面側から視た場合の平面図である。 (a)は図2におけるA線矢視図であり、(b)は図2におけるB−B線矢視断面の一部を拡大した部分拡大図である。 実施例に係る飲料抽出装置が分解された状態を示す側面図である。 実施例に係る飲料抽出装置の使用状態を示す側面図である。 (a)及び(b)は、それぞれ実施例の変形例に係る飲料抽出装置の使用状態及び折り畳み状態を示す側面図である。
本発明の第1の実施の形態に係る飲料抽出装置について、図1乃至図6を用いて詳細に説明する。図1は、実施例に係る飲料抽出装置の外観を示す斜視図である。図2は、実施例に係る飲料抽出装置を構成する支持部を、この支持部の他の面側から視た場合の平面図である。
図1に示すように、実施例1に係る飲料抽出装置1は、飲料を抽出する際に使用される飲料抽出装置である。
飲料抽出装置1は、抽出された飲料を受ける容器を載置する載置台2と、この載置台2に立設される長尺状の支持部3を備える。載置台2として、例えば木製の平板が使用される。また、支持部3としては、後述するピニオン7に設けられる第1の磁性体10(図3(b)を参照)と、第2の磁性体12が吸着しないような材質が選択される。具体的には、支持部3は、例えばアクリル等の合成樹脂製の薄板や、木製の薄板が使用される。つまり、支持部3は、強磁性を有しない材質、すなわち常磁性や反磁性を有する材質であることが望ましい。
さらに、飲料抽出装置1は、支持部3の一の面3a側に配設され、飲用材料を収容する収容体50(図5を参照)を保持する保持部4と、支持部3の他の面3b側に配設され、保持部4に支持部3の長手方向Hに沿った昇降運動をさせるための昇降構造5と、この昇降構造5と保持部4の間に介設され、保持部4に対して昇降構造5が駆動する昇降運動を伝達する伝達部9を備える。
このうち、保持部4は、金属製のリング4aと、このリング4aの一箇所が接着剤で固着される円板状の磁性体4bからなる。なお、この磁性体4bは、第2の磁性体12へ吸着可能である。よって、収容体50が不織布製の袋体50a(図5を参照)と、この袋体50aの両側面に取り付けられる一対の持ち手50b,50b(図5を参照)を備える場合に、リング4aに一対の持ち手50b,50bをそれぞれ掛止することができる。
また、昇降構造5は、保持部4と直接連結されてこれを昇降運動させるのではなく、伝達部9を介して保持部4を昇降運動させるための構成要素であり、ラック6と、ピニオン7と、第1のガイドレール8a〜8cを備える。
このうち、図2に示すように、ラック6は、支持部3の中心軸Y寄りに噛合面6aが形成されるように支持部3の長手方向Hに沿って設けられる。また、ピニオン7は、長手方向Hに直交する回動軸Xを中心とした回動運動を行うことでラック6に沿って昇降運動を行う。次いで、第1のガイドレール8a〜8cは、ピニオン7の昇降運動を案内するため、ピニオン7の周縁部7aをその左右両側において嵌合(図2中斜線部)し、支持部3の長手方向Hに沿って形成される。
なお、ラック6と、ピニオン7の材質は、例えば、第1の磁性体10と、第2の磁性体12が強く吸着されることを避けるために、アルミニウムが選択される。また、第1のガイドレール8a〜8cは、支持部3と同様の、合成樹脂製の薄板からなる。
そして、図1に示すように、伝達部9は、ピニオン7に設けられる第1の磁性体10(図3(b)を参照)と、ピニオン7が行う昇降運動及び回動運動のうち、昇降運動のみを選択的に保持部4へ伝達させる選択的伝達部材11からなる。
このうち、第1の磁性体10は、略リング状をなし、ピニオン7の回動軸Xの周辺に埋設されている(図3(b)を参照)。また、選択的伝達部材11は、第1の磁性体10に吸着し、かつ保持部4を支持する第2の磁性体12と、この第2の磁性体12へピニオン7が行う回動運動が伝達することを抑制する抑制部材13を有する。
詳細には、第2の磁性体12は、全体的に平面視で四角形状をなし、かつ支持部3の一の面3aに接触する接触面12a(図3を参照)と、この接触面12aと反対側の非接触面12bを有する平板状である。そして、第2の磁性体12は、接触面12a及び非接触面12bが支持部3の一の面3aに対していずれも平行となるように、接触面12aにおいて第1の磁性体10に吸着する。また、非接触面12bには、磁性体4bが吸着している。さらに、保持部4のリング4aが、その一箇所において接着剤によって磁性体4bに固着されることにより、第2の磁性体12が保持部4を支持している。なお、第1の磁性体10と、第2の磁性体12と、保持部4の磁性体4bは、保持部4に保持した収容体50へ湯を注ぐ場合に、少なくともこれらが互いに分離しない程度の吸着力を有している。しかし、これらの磁性体10,12,4bは、手で分離困難な程の強力な吸着力を有してはいない。さらに、第2の磁性体12は、全体的に平面視で四角形状をなす以外にも、少なくとも支持部3の一の面3a寄りの一部が平面視で四角形状をなしていれば良く、残りの部分について平面視した場合の形状は特に限定されない。
また、抑制部材13は、第2の磁性体12に形成される複数の端面のうち、長手方向Hに沿った一対の端面にそれぞれ当接するように、支持部3の一の面3aに形成される第2のガイドレール13a,13bであって、支持部3と同様の、合成樹脂製の薄板からなる。すなわち、第2のガイドレール13a,13bは、長手方向Hに沿って上下方向へ開放された構造である。
そして、支持部3の一方の端面3c寄りにおいて、第2のガイドレール13aと、支持部3と、ラック6と、第1のガイドレール8aは重ね合わされた上、支持部3の上端及び下端と、その中間にそれぞれ設けられた留め部材14によって締め付けられ、互いに分離不能に接合されている。
他方の端面3d寄りにおいても、第2のガイドレール13bと、支持部3と、第1のガイドレール8cと、第1のガイドレール8bは、同様に3か所の留め部材13によって接合されている。なお、留め部材14は、ビスと、ナットと、ワッシャーからなる。
次に、実施例に係る飲料抽出装置を構成する昇降構造と伝達部について、図3を用いて説明する。図3(a)は図2におけるA線矢視図であり、図3(b)は図2におけるB−B線矢視断面の一部を拡大した部分拡大図である。なお、図1及び図2で示した構成要素については、図3においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図3(a)に示すように、昇降構造5は、支持部3の中心軸Y(図1を参照)寄りに噛合面6aが形成されるラック6と、ラック6に沿って昇降運動を行うピニオン7と、ピニオン7の周縁部7aをその左右両側において嵌合する第1のガイドレール8a〜8cを備える。
第1のガイドレール8a〜8cのうち、第1のガイドレール8aは、支持部3の一方の端面3c寄りにラック6と重ねられて設けられる。また、第1のガイドレール8b,8cは支持部3の他方の端面3d寄りに互いに重ねられて設けられる。さらに、回動軸Xに沿った方向において、第1のガイドレール8cの厚みは、ラック6の厚みと同一である。
すなわち、第1のガイドレール8aは、ラック6の噛合面6aと、支持部3の他の面3bとともにレール溝Rを形成し、ピニオン7の周縁部7aのうちの一部(図中、回動軸Xの右側)を嵌合する。また、第1のガイドレール8bは、第1のガイドレール8cと、支持部3の他の面3bとともにレール溝Rを形成し、周縁部7aのうち、レール溝Rに嵌め込まれた一部と回動軸Xを挟んで対称的な位置にある一部(図中、回動軸Xの左側)を嵌合する。
また、図3(b)に示すように、伝達部9は、ピニオン7に設けられる第1の磁性体10と、選択的伝達部材11からなる。この選択的伝達部材11は、第2の磁性体12と、抑制部材13を有する。
ピニオン7は、周縁部7aと、回動軸Xを含む中心部7bを備える。回動軸X方向において、中心部7bの厚みは、周縁部7aの厚みよりも分厚くなっている。また、ピニオン7は、支持部3の他の面3bに接触する接触面7cと、その反対にある表面7dが形成されている。
さらに、接触面7cには回動軸Xを中心として円形に凹部7eが形成されており、この凹部7eに略リング状の第1の磁性体10が埋設される。
ピニオン7の中心部7bには、回動軸Xに沿って留め部材15が設けられる。この留め部材15は、先端部に外歯車15dが形成されるビス15aと、このビス15aのネジ部に螺合するナット15bと、ワッシャー15cからなり、接触面7cから表面7dへ貫通するようにねじ込まれている。
そのため、凹部7eに埋設された第1の磁性体10は、ビス15aの頭部によって表面7d側へ押圧されることで、第1の磁性体10から第2の磁性体12が取り外される際に凹部7eから脱落しないように固定されている。そして、ビス15aの頭部と第1の磁性体10は、接触面7cから突出せずにこの接触面7cとともにほぼ一様な平坦面を形成している。
さらに、中心部7bの表面7d側においては、ビス15aの外歯車15dに螺合する内歯車16aが形成される蝶ネジ16が、着脱可能に取り付けられる。
続いて、実施例に係る飲料抽出装置の分解可能な構成について、図4を用いて説明する。図4は、実施例に係る飲料抽出装置が分解された状態を示す側面図である。なお、図1乃至図3で示した構成要素については、図4においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図4に示すように、支持部3は、連結部材17を介し、載置台2に対して着脱可能に構成される。連結部材17として、例えば側面視で支持部3と載置台2に架け渡されるL字状金具が使用される。この連結部材17は、磁性体に吸着可能な金属板であって、垂直姿勢となるように用いられる垂直部17aと、水平姿勢となるように用いられる水平部17bからなる。
また、載置台2の底面の一箇所には、穴部2aが形成される。この穴部2aの天井部には薄板状の磁性体2bが接着剤で貼着されている。
したがって、垂直部17aをレール溝R,R(図3(a)を参照)に挿入し、かつ水平部17bを穴部2aに挿入すると、連結部材17が図中破線で示すように取り付けられる。したがって、水平部17bが磁性体2bに吸着して支持部3を載置台2に対して垂直に立設した状態になり、飲料抽出装置1が組み立てられる。
さらに、実施例に係る飲料抽出装置の使用状態について、図5を用いて説明する。図5は、実施例に係る飲料抽出装置の使用状態を示す側面図である。なお、図1乃至図4で示した構成要素については、図5においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図5に示すように、飲料抽出装置1を使用する手順の一例として、まず載置台2と支持部3を前述したとおりに組み立て、ピニオン7に埋設された第1の磁性体10に、第2の磁性体12を吸着させる。さらに、第2の磁性体12に、保持部4の磁性体4bを吸着させる。
続いて、載置台2上にカップ51を置き、保持部4のリング4aに収容体50の一対の持ち手50b,50bを掛止する。そして、蝶ネジ16を回動軸Xを中心として回動操作することで、ピニオン7を回動運動させ、カップ51と袋体50aの間隔が適切となるような位置に昇降運動させる。その後、上端を開封した袋体50aへ湯を注ぐ。
また、飲料抽出装置1には、載置台2に載置されたカップ51の内部を照明する照明具18を備えることもできる。照明具18は、図示しない電池によって電力供給されるLED18aと、第2の磁性体12に吸着する略平板状の磁性体18bと、LED18aと磁性体18bを連結し自在に屈曲可能な屈曲部材18cからなる。屈曲部材18cの具体例としては、例えばビニル被覆された針金が使用される。なお、LED18aが照射する光は、カップ51の内部を最も視認し易い色として、桃色光が選択されている。ただし、照明具18は省略されても良いし、LED18aとして桃色光以外の光を照射するものが用いられても良い。
上記構成の飲料抽出装置1においては、第1のガイドレール8a〜8cは、ピニオン7の周縁部7aをその左右両側において嵌合する(図2,3(a)を参照)ため、ピニオン7が回動運動を行うとき、その周面に形成されているギヤがラック6の噛合面6aから外れることなくこの噛合面6aに噛合し続ける。よって、ピニオン7が回動運動を行うとき、第1のガイドレール8a〜8c等によって形成されたレール溝R,R(図3(a)を参照)に案内されて支持部3の長手方向Hに沿った昇降運動が可能となる。
なお、ピニオン7を回動操作しない場合において、保持部4のリング4aに掛止されている収容体50へ湯を注ぐ程度の荷重によって、ピニオン7が意図せず回動して下方へずり下がることがないように、ピニオン7のギヤ及び噛合面6aの形状と、ピニオン7の自重が適切に設計されている。すなわち、ピニオン7が回動しない限り保持部4は昇降運動を行うことはない。
一方、伝達部9の第1の磁性体10と第2の磁性体12は、昇降構造5と保持部4の間に介設される。詳細には、支持部3を挟んでピニオン7と第2の磁性体12が対向するから、第2の磁性体12は、ピニオン7に埋設された第1の磁性体10に、直接ではなく支持部3を介して吸着している。ただし、支持部3はアクリル製であって強磁性を有しないため、第1の磁性体10と第2の磁性体12は、いずれも支持部3には吸着しない構造となっている。
よって、ピニオン7が行う回動運動と昇降運動に伴い、第1の磁性体10に吸着した第2の磁性体12も同様の2種類の運動をしようとする。そのため、保持部4も、支持部3の一の面3aから落下することなく、この一の面3aに沿って摺動可能となるから、ピニオンの回動運動と昇降運動に伴って回動運動と昇降運動をしようとする。
しかし、伝達部9においては、第2の磁性体12が平面視で四角形状をなし、かつ抑制部材13として第2のガイドレール13a,13bが第2の磁性体12の長手方向Hに沿った一対の端面にそれぞれ当接するように形成されるため、第2の磁性体12が回動運動を行うことが双方向ともに抑制されてしまう。これに対し、第2のガイドレール13a,13bは長手方向Hに開放された構造であるため、第2の磁性体12の昇降運動は許容される。
これにより、第2の磁性体12に固着された保持部4も昇降運動のみが可能となるので、ピニオン7が回動運動しても収容体50をひっくり返すことなく保持することができる。
以上説明したように、実施例に係る飲料抽出装置1によれば、保持部4のリング4aに一対の持ち手50b,50bを掛止できることから、収容体50を人の手によらずに保持できる。そのため、袋体50aへ注ぐことで飛び散った湯が手にかかることがないので、使用者の年齢に関わらず安全に飲料を抽出することが可能である。
また、収容体50として、粉末の飲用材料が既に封入されている市販のドリップ袋を使用すれば、飲用材料を周囲にこぼして清掃が必要になることがなく、さらにガラの廃棄に手間がかかることもないため、一層手軽に飲料を抽出することができる。
そして、この保持部4は、蝶ネジ16を摘まんでピニオン7を手動で回動させるという簡単な操作により、収容体50に接触することなく収容体50とカップ51の間隔を片手で簡単に変化させることが可能である。よって、飲料抽出装置1によれば、抽出の都度、飲料を好みの濃度に調整することができる。
さらに、飲料抽出装置1によれば、ビス15aの頭部と第1の磁性体10は、ピニオン7の接触面7cとともにほぼ一様な平坦面を形成しているため、ピニオン7が回動運動を行う際に、接触面7cは常に支持部3の他の面3bに対して平行な姿勢を保って摺動することが可能となる。そのため、ピニオン7のギヤがラック6の噛合面6aに対して斜めに噛み合うことを回避できる。さらに、ピニオン7は第1のガイドレール8a〜8c等によって形成されたレール溝R,Rに案内されるため、支持部3の長手方向Hに沿った昇降運動を行うことが可能となる。よって、飲料抽出装置1によれば、ラック6とピニオン7という簡易な構成の昇降構造5を備えていながら、ピニオン7の回動運動を安定的に行わせることができ、ひいては保持部4を精度良く昇降運動させることができる。
加えて、飲料抽出装置1によれば、選択的伝達部材11が第2の磁性体12へピニオン7の回動運動が伝達することを抑制する抑制部材13を備えることにより、ピニオン7の昇降運動のみが保持部4へ伝達されるため、保持部4はその姿勢を回動によって変化させることなく昇降運動を行うことができる。よって、収容体50の袋体50aに収容された飲用材料がこぼれることがない。
具体的には、選択的伝達部材11は、第2の磁性体を平面視で四角形状をなす第2の磁性体12と、第2の磁性体12の長手方向に沿った一対の端面に当接する第2のガイドレール13a,13bであるが、このような簡易な構成により、保持部4を双方向に回動不能とすることができるという点が特に優れている。
一方で、ピニオン7が回動しない限り保持部4は昇降運動を行うことがないため、保持部4を昇降させる際と、昇降させずに一箇所に留める際のいずれにおいても、保持部4が下方へずれ下がることがないので、安心して袋体50aに湯を注ぐことができる。よって、湯を注ぐときに保持部4を手で持っておく必要がなく、安全性と操作性が良好である。
さらに、飲料抽出装置1によれば、支持部3と載置台2を自在に分解し、組み立てることができる。また、第1の磁性体10と、第2の磁性体12と、保持部4の磁性体4bは、リング4aに保持した収容体50へ湯を注ぐ場合に、少なくともこれらが互いに分離しない程度であり、かつこれらを手で分離困難な程の強力な吸着力を有していないから、支持部3と、第2の磁性体12と、保持部4を、それぞれ自在に分解し、組み立てることができる。
したがって、飲料抽出装置1によれば、載置台2と、支持部3と、保持部4を容易に分解できるから、飲料抽出装置1全体を手軽に持ち運んだり、コンパクトに収納したりすることが可能である。さらに、簡単に飲料抽出装置1を組み立てることができるため、すぐに飲料を飲みたいときにもストレスなく抽出を開始することができる。
また、飲料抽出装置1は、載置台2と、支持部3と、保持部4と、昇降構造5等からなる簡易な構成であるため、容易に製造可能であり、その際のコストも低く抑えることができる。また、照明具18を必要に応じて取り付け可能であるから、コーヒーや紅茶等を抽出する場合に、その色の濃淡を確認しながら湯を注ぐことが可能となるので、飲料を好みの味に失敗なく仕上げることができる。
次に、実施例に係る飲料抽出装置の変形例について、図6を用いて説明する。図6(a)及び図6(b)は、それぞれ実施例の変形例に係る飲料抽出装置の使用状態及び折り畳み状態を示す側面図である。なお、図1乃至図5で示した構成要素については、図6においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図6(a)及び図6(b)に示すように、飲料抽出装置1の変形例に係る飲料抽出装置1aは、載置台2と、支持部3を連結する第1のジョイント19と、第2の磁性体12の非接触面12bと、保持部4の磁性体4bを連結する第2のジョイント20を備える。
これにより、支持部3は、第1のジョイント19を介し、載置台2に対して側面視で平行又は直交するように回動可能であり、保持部4のリング4aは、第2のジョイント20を介し、第2の磁性体12の非接触面12bに対して側面視で平行又は直交するように回動可能である。
具体的には、第1のジョイント19として、例えば、ピン19aと、このピン19aに取り付けられる一対の羽根19b,19cを有する平蝶番が使用される。なお、これらの羽根19b,19cは、それぞれ支持部3の一の面3aの下方と、載置台2の上面に接着剤で貼着されている。
また、第2のジョイント20としても、例えば、ピン20aと、このピン20aに取り付けられる一対の羽根20b,20cを有する平蝶番が使用され、これらの羽根20b,20cは、それぞれ第2の磁性体12の非接触面12bと、保持部4の磁性体4bに接着剤で貼着される。
飲料抽出装置1aにおける上記以外の構成は、実施例に係る飲料抽出装置1の構成と同様である。
上記構成の飲料抽出装置1aにおいては、第2の磁性体12の接触面12a及び非接触面12bが支持部3の一の面3aに対していずれも平行となるように第1の磁性体10に吸着するため、保持部4のリング4aが、非接触面12bに対して側面視で平行又は直交するとき、リング4aは支持部3の一の面3aに対してそれぞれ平行又は直交することになる。
なお、図6(a)に示すように、側面視で、載置台2と支持部3が互いに平行する場合を、第1のジョイント19の回動角度、すなわち羽根19bに対する羽根19cの回動角度が0度であるとする。また、支持部3と保持部4のリング4aが互いに平行する場合を、第2のジョイント20の回動角度、すなわち羽根20bに対する羽根20cの回動角度が0度であるとする。さらに、回動角度の符号については、第1のジョイント19及び第2のジョイント20ともに時計回り方向を「+」、反時計回り方向を「−」とする。
これらの定義によれば、図6(b)に示すように、第1のジョイント19において、羽根19cは、羽根19bに対し0度から+90度の範囲内でピン19aを中心として回動する。第2のジョイント20においても、羽根20cは、羽根20bに対し0度から−90度の範囲内でピン20aを中心として回動する。
また、第1のジョイント19は、ロック機構付きであって、羽根19bに対する羽根19cの回動角度が0度と、+90度になる場合に、それぞれ羽根19cの回動がロックされる。第2のジョイント20も同様のロック機構付きであって、羽根20bに対する羽根20cの回動角度が0度と、−90度になる場合に、それぞれ羽根20cの回動がロックされる。なお、これらのロックは、ピン19a又はピン20aをそれぞれの長手方向に押すことで、解除可能である。
よって、飲料抽出装置1を側面視した場合では、第1のジョイント19において、支持部3が載置台2に対して側面視で平行する場合には、回動角度が0度でロックされる。また、支持部3が載置台2に対して側面視で直交する場合には、回動角度が+90度でロックされる。
さらに、第2のジョイント20においても、保持部4のリング4aが支持部3の一の面3aに対して平行する場合には、回動角度が0度でロックされる。また、リング4aが一の面3aに対して側面視で直交する場合には、回動角度が−90度でロックされる。
飲料抽出装置1aにおける上記以外の作用は、実施例に係る飲料抽出装置1の作用と同様である。
したがって、飲料抽出装置1aによれば、第1のジョイント19と、第2のジョイント20を備えることで、載置台2と、支持部3と、保持部4をそれぞれ連結させることができるから、不使用時にこれらの一部が紛失することを防止できる。また、折り畳み状態にした場合、飲料抽出装置1aは全体的に略平板状になるので、持ち運び時や収納時に嵩張ることがなく便利である。
さらに、支持部3が載置台2に対して側面視で直交する場合には第1のジョイント19の回動角度が+90度でロックされ、リング4aが一の面3aに対して側面視で直交する場合には第2のジョイント20の回動角度が−90度でロックされるため、袋体50aに湯を注ぐ場合に支持部3が倒れたり、リング4aが斜め下方に傾斜したりすることを防止できる。
飲料抽出装置1aにおける上記以外の効果は、実施例に係る飲料抽出装置1の効果と同様である。
なお、本発明に係る飲料抽出装置1,1aは、実施例に示すものに限定されない。例えば、第1のガイドレール8a〜8cのうち、第1のガイドレール8b,8cは、一体的に形成されても良い。また、選択的伝達部材11として、第2のガイドレール13a,13b、及び四角形状をなす第2の磁性体12の代わりに、支持部3の一の面3aに長手方向Hに沿って形成される、横断面が凸状をなすレール、及びこのレールが嵌め込まれる凹部が形成された第2の磁性体が考えられる。このとき、第2の磁性体はレールによって回動運動を行うことが抑制されるため、必ずしも四角形状をなしていなくても良い。
また、蝶ネジ16の代わりに、留め部材15の外歯車15dに螺合する内歯車を有するハンドルが使用されても良く、載置台2の上面に水分の透過を防止する不透性層や、カップ51の横滑りを防止する滑り止め層が設けられても良い。このほか、載置台2の底面に磁性体が設けられて、冷蔵庫の壁面といった所望の箇所に載置台2が吸着可能に構成されても良い。
本発明は、飲料を抽出する際に使用される飲料抽出装置として利用可能である。
1,1a…飲料抽出装置 2…載置台 2a…穴部 2b…磁性体 3…支持部 3a…一の面 3b…他の面 3c…一方の端面 3d…他方の端面 4…保持部 4a…リング 4b…磁性体 5…昇降構造 6…ラック 6a…噛合面 7…ピニオン 7a…周縁部 7b…中心部 7c…接触面 7d…表面 7e…凹部 8a〜8c…第1のガイドレール 9…伝達部 10…第1の磁性体 11…選択的伝達部材 12…第2の磁性体 12a…接触面 12b…非接触面 13…抑制部材 13a,13b…第2のガイドレール 14…留め部材 15…留め部材 15a…ビス 15b…ナット 15c…ワッシャー 15d…外歯車 16…蝶ネジ 16a…内歯車 17…連結部材 17a…垂直部 17b…水平部 18…照明具 18a…LED 18b…磁性体 18c…屈曲部材 19…第1のジョイント 19a…ピン 19b,19c…羽根 20…第2のジョイント 20a…ピン 20b,20c…羽根 50…収容体 50a…袋体 50b…持ち手 51…カップ

Claims (5)

  1. 飲料を抽出する際に使用される飲料抽出装置であって、
    抽出された前記飲料を受ける容器を載置する載置台と、
    この載置台に立設される長尺状の支持部と、
    この支持部の一の面側に配設され、飲用材料を収容する収容体を保持する保持部と、
    前記支持部の他の面側に配設され、前記保持部に対し前記支持部に沿った昇降運動をさせるための昇降構造と、
    この昇降構造と前記保持部の間に介設され、前記保持部に対して前記昇降構造が駆動する前記昇降運動を伝達する伝達部を備え、
    前記昇降構造は、前記支持部の中心軸寄りに噛合面が形成されるように前記支持部の長手方向に沿って設けられるラックと、前記長手方向に直交する回動軸を中心とした回動運動を行うことで前記ラックに沿って前記昇降運動を行うピニオンと、このピニオンの前記昇降運動を案内するため、前記ピニオンの周縁部をその左右両側において嵌合し、前記支持部の前記長手方向に沿って形成される第1のガイドレールを備え、
    前記伝達部は、前記ピニオンに設けられる第1の磁性体と、前記ピニオンが行う前記昇降運動及び前記回動運動のうち、前記昇降運動のみを選択的に前記保持部へ伝達させる選択的伝達部材からなり、
    この選択的伝達部材は、前記第1の磁性体に吸着し、かつ前記保持部を支持する第2の磁性体と、この第2の磁性体へ前記回動運動が伝達されることを抑制する抑制部材を有することを特徴とする飲料抽出装置。
  2. 前記第2の磁性体は、少なくとも前記支持部の前記一の面寄りの一部が平面視で四角形状をなし、
    前記抑制部材は、前記第2の磁性体に形成される複数の端面のうち、前記長手方向に沿った一対の端面にそれぞれ当接するように、前記支持部の前記一の面に形成される第2のガイドレールを有することを特徴とする請求項1に記載の飲料抽出装置。
  3. 前記支持部は、連結部材を介し、前記載置台に対して着脱可能に構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の飲料抽出装置。
  4. 前記第2の磁性体は、前記支持部の前記一の面に接触する接触面と、この接触面と反対側の非接触面を有する平板状をなし、前記接触面及び前記非接触面が前記支持部の前記一の面に対していずれも平行となるように前記第1の磁性体に吸着し、
    前記載置台と、前記支持部を連結する第1のジョイントと、
    前記第2の磁性体の前記非接触面と、前記保持部を連結する第2のジョイントを備え、
    前記支持部は、前記第1のジョイントを介し、前記載置台に対して側面視で平行又は直交するように回動可能であり、
    前記保持部は、前記第2のジョイントを介し、前記第2の磁性体の前記非接触面に対して側面視で平行又は直交するように回動可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の飲料抽出装置。
  5. 前記載置台に載置された前記容器の内部を照明する照明具を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の飲料抽出装置。
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