JP6475767B2 - 風車翼、及び風車翼の補強方法 - Google Patents

風車翼、及び風車翼の補強方法 Download PDF

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Description

本発明は、風車翼、及び風車翼の補強方法に関する。
近年、地球環境の保全の観点から、風力を利用した風力発電装置の普及が進んでいる。風力発電装置は、風の運動エネルギーを風車翼とハブを含む風車ロータの回転エネルギーに変換し、さらにこの回転エネルギーを発電機にて電力エネルギーに変換する。
風力発電装置に運転中に風車ロータは、風から空力荷重を受ける。風力発電装置の大型化に伴い風車翼の長翼化が進んでいるが、これにより風車翼に作用する空力荷重も増大し翼根部の負荷が高くなる。
このような空力荷重の影響を抑制する方法として、特許文献1には、円筒状の翼根部の内側面に、補強リブを円周方向に沿って配置することで翼根部の変形量、詳しくは、楕円化量を低減させる技術が開示されている。
米国特許出願公開第2015−093250号
特許文献1に記載の補強技術は、円形状の翼根部の変形を抑制するために、円周方向に補強リブを配置している。ここでは、翼根部が楕円化することの抑制に注目した対応技術となっているが、風車翼が受ける荷重に対する補強方法はこれに限られるものではない。
そこで、本発明の少なくとも一実施形態は、風車翼の長手方向の撓み変動に対する補強を効果的に行うことができる風車翼、及び風車翼の補強方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る風車翼は、
円筒状の翼根部を有し、前記翼根部から翼長方向に沿って延在する中空の翼本体と、
前記翼根部の内側面に接するように設けられ、前記翼長方向に沿った寸法が前記翼根部の周方向に沿った寸法よりも大きい長尺部材により形成される補強板と、
を備える。
上記(1)の構成では、風車翼の翼根部の内側面に接するように設けられた補強板により、風車翼の補強を行うことができる。ここで、補強板を構成する長尺部材の翼長方向に沿った寸法が、長尺部材の翼根部の周方向に沿った寸法より大きいので、風車翼の長手方向の撓み変動に対する補強を効果的に行って、風車翼の疲労強度を向上させることができる。また、風車翼に対してこのような補強を行うことにより、風車翼の長寿命化を図ることができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記補強板は、前記翼根部の腹側、及び、背側の少なくとも一方に設けられる。
風車翼が受ける空力荷重はフラップ方向に受ける荷重が支配的となるため、翼根部においてもフラップ方向の荷重が大きくなる。
上記(2)の構成によれば、翼根部のフラップ方向の荷重を考慮した補強板の配置構成をとることにより、翼根部のフラップ方向の荷重に対する補強を効果的に行うことができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、
前記翼本体は、積層された複数層の繊維強化樹脂を含み、
前記補強板は、少なくとも、前記翼根部のうち前記繊維強化樹脂の積層厚が変化する領域に設けられる。
上記(3)の構成によれば、繊維強化樹脂の積層厚が変化する領域、即ち、強度変化が生じる領域に対する補強を効果的に行うことができる。
(4)幾つかの実施形態では、(1)乃至(3)の何れかの構成において、
前記補強板は、前記翼根部の前記内側面と前記補強板との間の空間に接着剤を注入するための貫通孔が設けられている。
上記(4)の構成によれば、貫通孔から翼根部の内側面と補強板との間の空間に接着剤を適切に注入することができる。よって、補強板と翼本体との接着強度を向上させることができる。
(5)幾つかの実施形態では、(1)乃至(4)の何れかの構成において、
前記補強板は、前記翼根部の前記内側面に沿った形状を有する。
上記(5)の構成によれば、補強板が翼根部の内側面とは無関係な形状を有する場合とは異なり、翼根部の内側面と補強板との間に形成される隙間の大きさを略均一にすることができる。これにより、例えば接着剤を用いて翼根部の内側面に補強板を取り付ける場合、補強板の接着強度を向上させることができる。
(6)幾つかの実施形態では、(1)乃至(5)の何れかの構成において、
前記補強板は、前記翼根部の前記内側面に接着剤にて取り付けられ、
前記補強板の周囲に断面テーパ状に前記接着剤が設けられる。
上記(6)の構成によれば、接着剤を断面テーパ状に設けることにより、応力が集中することを回避できるため、接着強度を向上させることができる。
(7)幾つかの実施形態では、(1)乃至(6)の何れかの構成において、
前記翼本体は、
背側の半割れセクションと、
前記背側の半割れセクションと接合される腹側の半割れセクションと
を含み、
前記補強板は、前記翼根部の断面において、前記背側又は前記腹側の少なくとも一方の前記半割れセクションがなす円弧の中央近傍に設けられる。
上記(7)の構成によれば、背側の半割れセクションと腹側の半割れセクションとの接合部から離れた位置に補強板が設けられるため、背側の半割れセクションと腹側の半割れセクションとが互いに分離された状態であっても、補強板の設置作業を行うことができる。
上記(7)で述べた補強板の配置構成を採用することで、翼根部に作用するフラップ方向の荷重に対する補強を効果的に行うことができる。
(8)幾つかの実施形態では、(7)の構成において、
前記補強板は、前記翼根部の周方向における前記円弧の前記中央の角度位置をθ[°]としたとき、θ−50≦θ≦θ+50の角度範囲内に設けられる。
上記(8)の構成によれば、強度的により適切な位置に補強板を設けることができる。
(9)幾つかの実施形態では、(1)乃至(8)の何れかの構成において、
前記翼根部に設けられ、前記翼本体の内部空間を根元領域と先端領域とに分ける仕切プレートを備え、
前記仕切プレートは、前記補強板を貫通させる開口部を有する。
上記(9)の構成によれば、仕切プレートを備える風車翼であっても、翼長方向において十分に長い補強板を適切に設け、風車翼の長手方向の撓み変動に対する補強をより効果的に行うことができる。
(10)幾つかの実施形態では、(9)の構成において、
前記開口部を塞ぐように、前記翼長方向において前記仕切プレートに対して隣接して設けられた蓋板をさらに備える。
上記(10)の構成によれば、風車翼内における開口部を介しての異物等の移動を抑制することができる。また、開口部に起因して低下した仕切プレートの剛性を蓋板によって補うことができる。
(11)本発明の少なくとも一実施形態に係る風車翼の補強方法は、
翼根から翼長方向に沿って延在する中空の翼本体の翼根部の内側に、前記翼長方向に沿った寸法が前記翼根部の周方向に沿った寸法よりも大きくなるように長尺部材により形成される補強板を配置する配置工程と、
配置された前記補強板を前記翼根部の内側面に接着固定する接着工程と
を備える。
上記(11)の構成によれば、風車翼の翼根部の内側面に接着固定された補強板により、風車翼の補強を行うことができる。ここで、補強板の翼長方向における寸法が、補強板の翼根部の周方向に沿った寸法よりも大きくなるように補強板が配置されるので、風車翼の長手方向の撓み変動に対する補強を効果的に行って、風車翼の疲労強度を向上させることができる。また、翼根部の内側面への補強板の取付けを接着により行うようにしたので、補強板の取付作業を容易に実施できる。
(12)幾つかの実施形態では、(11)の方法において、
前記配置工程では、スペーサを介して前記翼根部の前記内側面上に前記補強板を配置し、
前記接着工程は、前記スペーサによって形成された前記補強板と前記翼根部の前記内側面との間の空間に接着剤を注入する。
上記(12)の方法によれば、スペーサを設けることで、翼根部の内側面と補強板との間の空間に接着剤を適切に注入することができる。よって、補強板と翼本体との接着強度を向上させることができる。
(13)幾つかの実施形態では、(11)又は(12)の方法において、
前記補強板は、接着剤を注入する貫通孔を含み、
前記接着工程は、前記補強板の周囲に接着剤を設ける工程と、前記貫通孔から接着剤を注入する工程とを含む。
上記(13)の方法によれば、貫通孔から翼根部の内側面と補強板との間の空間に接着剤を適切に注入することができ、作業効率を向上させることができる。
(14)幾つかの実施形態では、(11)乃至(13)の何れかの方法において、
補強対象となる前記風車翼が60度以上120度以下の第1アジマス角範囲内、又は、240度以上300度以下の第2アジマス角範囲内に位置するように風車ロータを停止させる停止工程を備え、
前記停止工程の後、前記配置工程を行う。
上記(14)の方法によれば、風車翼を地上へ降ろさずとも、作業員に対し、風車翼内において補強板の取り付け作業が可能な環境を提供することができ、工事規模の縮小によるコストメリットを享受できる。
(15)幾つかの実施形態では、(14)の方法において、
前記停止工程では、補強対象となる前記風車翼のピッチ角をフェザー側に移行させ、
前記配置工程では、前記補強板を前記翼根部の腹側、又は、背側の少なくとも一方に取り付ける。
上記(15)の方法によれば、作業員は、翼根領域の腹側、又は、背側の領域を床面とした状態で補強作業(補強板の接着作業)を行うことができ、補強作業の安全性が向上する。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、風車翼の長手方向の撓み変動に対する補強を効果的に行うことができる風車翼、及び風車翼の補強方法を提供することができる。
一実施形態に係る風車の全体構成を示す概略図である。 風車翼の翼根部において、風車翼の長手方向に直交する側面からみた風車翼が受ける荷重を説明する図である。 風車翼の概略斜視図である。 図4(a)は図3のA−A断面図であり、図4(b)は図4(a)の腹側補強板周辺の構成を概略的に示す拡大図である。 図5(a)は図3のB−B断面図であり、図5(b)は図5(a)の腹側補強板周辺の構成を概略的に示す拡大図である。 腹側補強板を風車翼の内部からみた平面図である。 図6のC−C断面図である。 半割れセクションにおける補強板の取りつけ範囲を説明する図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
まず、一実施形態において翼の補強処理(補強作業)の対象とする風車翼を備える風車の構成について説明する。図1は、一実施形態に係る風車の全体構成を示す概略図である。同図に示すように、風車1は、少なくとも1枚の風車翼3と、風車翼3が取り付けられるハブ2とを含む風車ロータ5を備える。風車ロータ5は、タワー6の上部に設けられ、タワー6に支持されるナセル4に回転自在に支持されており、風車翼3が風を受けると風車翼3を含む風車ロータ5が回転するようになっている。
風車1は、タワー6より風上側に風車ロータ5の回転面のあるアップウィンド式の風力発電装置である。
幾つかの実施形態では、風車1は風力発電装置の一部であってもよい。この場合、ナセル4には、発電機(不図示)と、風車ロータ5の回転を発電機に伝達するための動力伝達機構(不図示)とが収容されていてもよい。風力発電装置は、風車ロータ5から動力伝達機構を介して発電機に伝達された回転エネルギーが、発電機によって電気エネルギーに変換されるように構成される。
ここで、図2を用いて、風車1の運転中に風車翼3が受ける荷重について説明する。
図2は、図1に示す風車翼3の翼根部31において、風車翼3の長手方向に直交する断面図である。なお、図2には、風車翼3の翼根部31を実線で示すとともに、風車翼3のうち翼根部31よりも翼先端側に位置する翼型部を破線で示している。
図2に示すように、風車翼3は、円筒状の翼根部31及び翼形部を含む。風車翼3は、背側(suction side)32の外表面を構成する背側外皮33と、腹側(pressure side)34の外表面を構成する腹側外皮35とを含み、背側外皮33及び腹側外皮35は、風車翼3の前縁36及び後縁37において、接着材を介して貼り合わされている。なお、本明細書において、腹側外皮及び背側外皮をまとめて「外皮」又は「翼外皮」と称することもある。
風車1の運転中、風車翼3は、腹側34が正面(風上側)を向いて風を受けるようになっており、基本的には、風車翼3の腹側34に常時風による正圧が加わるため、風車翼3には背側32及び腹側34を結ぶ方向(フラップ方向)の曲げ荷重が加わりやすい。つまり、風車翼3における荷重の影響は、エッジ方向よりもフラップ方向において受けやすい傾向がある。
なお、風車翼3のエッジ方向とは風車翼3の長手方向に直交する断面において前縁と後縁を結ぶコード方向であり、フラップ方向とは、同断面において前記コード方向に直交する方向である。
図3は、風車翼3の概略斜視図である。
図3に示すように、風車翼3は、翼ピッチベアリングを介してハブ2に取り付けられる円筒状の翼根部31を有する。翼根部31は、例えば、風車翼3の根元側(ハブ2への取付側)から1〜3mの範囲を示す。翼根部31は、翼外皮と共に、例えばFRPなどの繊維強化樹脂を積層して形成されている。翼根部31は、強度を持たせるために十分な厚みを有する形状であり、一方、翼外皮(背側外皮33及び腹側外皮35)は、翼根部31よりも小さい厚みで形成されている。
なお、翼根部31及び翼外皮の厚みは繊維強化樹脂の積層数を増減させることによって調整されている。そのため、風車翼3には繊維強化樹脂の積層厚が変化する領域が存在する。
次に、図4から図7を用いて、幾つかの実施形態に係る風車翼3の翼根部31に設けられる補強板(7,8)について説明する。
図4(a)は図3のA−A断面図であり、図4(b)は図4(a)の腹側補強板周辺の構成を概略的に示す拡大図である。
図5(a)は図3のB−B断面図であり、図5(b)は図5(a)の腹側補強板周辺の構成を概略的に示す拡大図である。
図6は、腹側補強板を風車翼の内部からみた平面図である。
図7は、図6のC−C断面図である。
幾つかの実施形態では、図4、図5に示すように、本実施形態に係る風車翼3の翼根部31には、その内側面のうち、背側32の部分に背側補強板7が設けられ、腹側34の部分に腹側補強板8が設けられる。他の実施形態では、翼根部31の内側面のうち、背側32の部分又は腹側34の部分の何れか一方にのみ補強板(7,8)が設けられる。
また、複数の補強板(7,8)が、翼根部31の内側面のうち背側32の部分又は腹側34の部分の少なくとも一方において、翼根部31の周方向に間隔を置いて配置されていてもよい。図5に示す例示的な実施形態では、翼根部31の内側面のうち背側32の部分および腹側34の部分において、それぞれ、一対の補強板(背側補強板7,腹側補強板8)が周方向に間隔を置いて配置されている。
補強板(7,8)は、予め地上(工場やウィンドファームの作業場)で製作された長尺形状の部材(プレハブ補強部材)であり、風車翼3の翼長方向、即ち、翼根から翼の先端に向かう方向に沿って配置されている。すなわち、風車翼3に取り付けられた状態において、補強板(7,8)を構成する長尺部材の翼長方向に沿った寸法は、翼根部31の周方向に沿った寸法よりも大きい。
また、補強板(7,8)は、翼根部31を形成する繊維強化樹脂の積層厚の変化に起因する翼根部31の内壁面の形状変化部に設けられてもよい。図4に示す例示的な実施形態では、翼根部31の内壁面の形状変化部において、翼根部31および補強板(7,8)の合計厚みが翼先端側に向かって徐々に減少するように、補強板(7,8)は翼長方向に関して厚み分布を有する。
なお、風車翼3の翼根部31には、翼ピッチベアリングを介して翼根部31をハブ2に取り付けるための締結具(例えば、締結ボルト用のナット)が挿入される締結具用穴38が設けられる場合がある。この場合、補強板(7,8)は、風車翼3の着脱作業を阻害しないように、締結具用穴38よりも翼先端側の領域に設置されてもよい。
各々の補強板(7,8)は、図4及び図5に示すように、翼根部31の内側面に沿った形状を有していてもよい。
即ち、図4に示すように、翼長方向に沿った断面内において、翼根部31の内側面が、翼根部31を形成する繊維強化樹脂の積層厚の変化に伴う形状変化部(例えば段差部)を有している場合、翼根部31の内側面に対向する各々の補強板(7,8)の下面も翼根部31の内側面に応じた形状変化部(例えば段差部)を有していてもよい。また、図5(a)及び(b)に示すように、翼根部31の半径方向に沿った断面内において、翼根部31の内側面が湾曲形状を有する場合、翼根部31の内側面に対向する各々の補強板(7,8)の下面も翼根部31の内側面に応じた湾曲形状(例えば円弧形状)を有していてもよい。
上記構成によれば、補強板(7,8)が翼根部31の内側面とは無関係な形状を有する場合とは異なり、翼根部31の内側面と補強板(7,8)との間に形成される隙間の大きさを略均一にすることができる。これにより、接着剤11を用いて翼根部31の内側面に補強板(7,8)を取り付ける場合、補強板(7,8)の接着強度を向上させることができる。
幾つかの実施形態では、風車1における風車翼3には、円筒状の翼根部31の変形(楕円化)を抑制するために、円環状の翼根プレート9(仕切プレート)が翼根部31の内周に沿って固定(例えば嵌め込み固定)される。翼根プレート9は、背側補強板7、腹側補強板8を設ける前に既に設置されている場合がある。そのため、後から、背側補強板7、腹側補強板8を取り付ける場合には、翼根プレート9との干渉のために、翼長方向における撓み変動に対する各補強板(7,8)の高い補強効果を享受するために必要な長さの補強板(7,8)を設置できないという事態が起こり得る。
そこで、幾つかの実施形態では、翼根プレート9に開口部91,92を設け、各補強板(7,8)に対応する開口部(91,92)を通過するように補強板(7,8)を配置する。この場合、開口部91、92は、背側補強板7、腹側補強板8を貫通させることができる程度の大きさを有しておればよい。
なお、翼根プレート9に設けた開口部91、92は、背側補強板7、腹側補強板8を取り付けた後に、蓋板94によって塞いでもよい。開口部91、92は、例えば、開口部91、92より大きい(広い)一対の蓋板94で翼根プレート9の両側から挟み込み、開口部91、92を塞ぐようにしてもよい。図4(b)に示す例示的な実施形態では、翼長方向において翼根プレート9の両側において翼根プレート9に対して隣接して設けられた一対の蓋板94によって、翼根プレート9の開口部92が塞がれている。このように、蓋板94を用いて開口部91、92を塞ぐことにより、翼根プレート9の強度を維持することができる。
なお、蓋板94は、不図示の接着剤により翼根プレート9及び補強板(7,8)に固定されてもよい。
また、図6、図7に示すように、腹側補強板8には、幅方向の中心位置に長手方向に沿って複数の接着剤注入用の貫通孔40が設けられている。なお、背側補強板7にも同様の貫通孔40が設けられている。
この貫通孔40を介して接着剤11を注入することにより、背側補強板7、腹側補強板8の接着面、即ち、翼根部31の内側面との空間(接合領域)に接着剤11を適切に充填することができ、接着強度の信頼性を向上させることができる。
なお、図6に示すように、補強板(7,8)には、補強板(7,8)の長尺方向において複数の貫通孔40が設けられていてもよい(図6に示す例では翼長方向に沿って複数の貫通孔40が配列されている)。これにより、補強板(7,8)の下面と翼根部31の内側面との間の隙間に接着剤11を適切に充填することができる。
図6、図7に示すように、腹側補強板8は、例えば断面楔形状を有するスペーサ50を介して翼根部31の内側面に設けられる。スペーサ50は、各腹側補強板8に対して複数個配置されている。幾つかの実施形態では、各補強板(腹側補強板8)の長尺方向における複数の位置において、それぞれ、翼根部31の周方向における各補強板(腹側補強板8)の両側を下方から支持するように複数対のスペーサ50を配置してもよい。図7に示す例示的な実施形態では、各々の補強板(腹側補強板8)の長尺方向の両端部にそれぞれ一対のスペーサ50(合計4個のスペーサ50)が設けられ、該一対のスペーサ50は翼根部31の周方向における各補強板(腹側補強板8)の両側を下方から支持している。
なお、背側補強板7も同様のスペーサ50を介して翼根部31の内側面に設けられている。
このように、スペーサ50を設けることにより、背側補強板7、腹側補強板8を翼根部31に接着するための接着剤11を注入する空間を適切に設けることができる。また、翼根部31の内側面の凹凸の影響を受けて背側補強板7、腹側補強板8が傾くことを抑制することができる。
図6、図7に示すように、腹側補強板8には、その周囲に接着剤10が断面テーパ状に盛られている。このように、接着剤10を設けることにより、応力が集中することを回避できるため、接着強度をさらに向上させることができる。なお、接着剤10は、上述の接着剤11と同一組成のものを使用してもよい。
また、各腹側補強板8の周囲には、接着剤10が塗布されていない少なくとも一つの接着剤出口20が設けられている。この場合、接着剤出口20が、翼根部31の周方向における各補強板(腹側補強板8)の両側に設けられていてもよい。ここでは、腹側補強板8の長手方向の中央部近傍に2個の接着剤出口20が設けられているが、接着剤出口20の個数や位置についてはこの例に限定されるものではない。なお、背側補強板7についても同様に、接着剤10及び接着剤出口20が設けられている。
このように、背側補強板7、腹側補強板8の周囲に接着剤10を設けることにより、背側補強板7、腹側補強板8と、翼根部31の内側面との間に接着剤11を注入する空間を確実に形成することができるとともに、当該空間への接着剤11の充填を確実に行うことができる。
なお、背側補強板7、腹側補強板8は、例えばGFRPやCFRPなどの繊維強化樹脂を積層して形成されており、風車翼3と同様に、長手方向の曲げ強度を保持するように強化繊維が配置されている。補強板(7,8)は、例えば、強化繊維が長手方向に沿って一方向に並んだUD(Unidirectional)材であってもよい。この場合、補強板(7,8)は、UD材の強化繊維の延在方向が風車翼3の翼長方向に沿うように配向され、翼根部31の内側面に取り付けられる。
また、2枚の背側補強板7及び2枚の腹側補強板8を設けているが、補強板を複数に分割する理由は、例えば、作業員の作業効率を考慮したためである。例えば、1枚の補強板の重量を20kg程度とすることにより、補強板を作業員が手で持って運ぶことが可能となる。
幾つかの実施形態では、図8に示すように、背側外皮33とその延長上の翼根部31の領域からなる背側半割れセクション31aと、腹側外皮35とその延長上の翼根部31の領域からなる腹側半割れセクション31bとを接着剤を介して貼り合わせることによって風車翼3が構成されている。
このように構成される風車翼3において、背側補強板7は、背側半割れセクション31aの断面において、背側半割れセクション31aがなす円弧の中央近傍に設けられることが望ましい。
特に、背側補強板7は、背側半割れセクション31aの周方向における円弧の中央の角度位置をθ[°]としたとき、θ−50≦θ≦θ+50の角度範囲内に設けられることが望ましい。
また、同様に、腹側補強板8も腹側半割れセクション31bの断面において、腹側半割れセクション31bがなす円弧の中央近傍に設けられることが望ましく、特に、腹側補強板8は、腹側半割れセクション31bの周方向における円弧の中央の角度位置をθ[°]としたとき、θ−50≦θ≦θ+50の角度範囲内に設けられることが望ましい。
次に、上記構成の補強板(7,8)の風車翼3への取付け方法について説明する。
まず、腹側補強板8を翼根部31に取り付ける場合について説明する。
風車1の風車ロータ5を回転させ、複数の風車翼3のうち補強対象となる風車翼3(腹側補強板8が取付けられる風車翼3)をアジマス角90°の位置で停止させ、風車ロータ5をロックする。この時、風車翼3のピッチ角をフルフェザーピッチ角へ移動させる。
ここでは、補強対象の風車翼3をアジマス角90°の位置で停止させる場合について説明するが、補強対象の風車翼3を停止させるアジマス角はこれに限定されるものではない。例えば、補強対象となる風車翼3が60°以上120°以下の第1アジマス角範囲内に位置するように風車ロータを停止させるようにしてもよい。
なお、アジマス角とは、風車翼3の回転面において、所定の基準と風車翼3の軸線とのなす角をいい、本明細書においては、風車翼3が最上部に位置したときを基準とする。この場合、風車翼3が風車1の最上部に位置したときのアジマス角は0°、最下部に位置したときのアジマス角は180°である。アジマス角は、アップウィンド型の風車1の風車ロータ5と正対した位置から見て、時計回りで角度を定義する。
また、フルフェザーピッチ角とは、風向に対して平行となるピッチ角度を示す。ここで、ピッチ角をフルフェザーピッチ角とすることは、風車翼3の前縁36と後縁37を結ぶ線が略水平となることを意味する。
このような位置に風車翼3を設定することにより、水平方向に位置する風車翼3の内部において、腹側補強板8の設置位置が天井方向ではなく床方向に設けられるため、作業を効率よく安全に行うことができる。風車翼3内での作業をより安全に行うことができる。
一方、背側補強板7を翼根部31に取り付ける場合には、風車1の風車ロータ5を回転させ、背側補強板7を取り付ける補強対象となる風車翼3をアジマス角270°の位置で停止させ、風車ロータ5をロックする。この時、補強対象の風車翼3のピッチ角をフルフェザーピッチ角へ移動させておく。
ここでは、補強対象の風車翼3をアジマス角270°の位置で停止させる場合について説明するが、補強対象の風車翼3を停止させるアジマス角はこれに限定されるものではない。例えば、補強対象となる風車翼3が240°以上300°以下の第2アジマス角範囲内に位置するように風車ロータを停止させるようにしてもよい。
このような位置に風車翼3を設定することにより、水平方向に位置する風車翼3の内部において、背側補強板7の設置位置が天井方向ではなく床方向に設けられるため、作業を効率よく安全に行うことができる。
風車翼3を腹側補強板8の設置作業に適する位置に設定した後、翼根プレート(仕切りプレート)9に腹側補強板8を貫通させるための開口部92を設ける。
背側補強板7を翼根部31に取り付ける場合には、翼根プレート9に背側補強板7を貫通させるための開口部91を設ける。
その後、腹側補強板8を所定の設置位置に配置する。この時、上述したスペーサ50を介して腹側補強板8を翼根部31の内側面上に配置する。スペーサ50は、腹側補強板8と翼根部31との間に接着剤11を注入する隙間(空間)を形成する。
背側補強板7を翼根部31に取り付ける場合も同様に、スペーサ50を介して所定の設置位置に背側補強板7を配置する。
腹側補強板8を配置した後、図6、図7に示すように、腹側補強板8の周囲に接着剤10を断面テーパ状に盛る。なお、腹側補強板8の周囲には、接着剤10を塗布しない部分、即ち、複数箇所(図6に示す例では各腹側補強板8につき2箇所)の接着剤出口20を設ける。
背側補強板7を翼根部31に取り付ける場合も同様に、背側補強板7の周囲に接着剤10を断面テーパ状に盛り、背側補強板7の周囲にも接着剤10を塗布しない部分、即ち、複数箇所(図6に示す例では各背側補強板7につき2箇所)の接着剤出口20を設ける。
腹側補強板8の周囲に接着剤10を塗布した後、翼根部31の内側面と腹側補強板8との間の空間に貫通孔40から接着剤11、即ち、接着用の樹脂を注入する。ここでは、接着剤出口20から注入した接着剤11が溢れ出る程度まで接着剤11を注入する。接着剤出口20を設けることにより、接着剤11の注入状態を確認することができ、適量の接着剤11を注入することが容易にできる。
背側補強板7を翼根部31に取り付ける場合も同様に、背側補強板7の周囲に接着剤10を塗布した後、翼根部31の内側面と背側補強板7との間の空間に貫通孔40から接着剤(接着用の樹脂)11を注入する。
腹側補強板8を接着固定した後、翼根プレート9の開口部92を塞ぐ。翼根プレート9の開口部92は、例えば、開口部92より大きい(広い)2枚の繊維強化樹脂板や金属板で、翼根プレート9の両側面から開口部92を挟み込むように塞ぐ。
背側補強板7を接着固定した後も同様に、翼根プレート9の開口部91を塞ぐ。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
また、本明細書において、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
また、本発明において、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
1 風車
2 ハブ
3 風車翼
4 ナセル
5 風車ロータ
6 タワー
7 背側補強板
8 腹側補強板
9 翼根プレート
10 接着剤
11 接着剤
20 接着剤出口
31 翼根部
31a 背側半割れセクション
31b 腹側半割れセクション
32 背側
33 背側外皮
34 腹側
35 腹側外皮
36 前縁
37 後縁
38 締結具用穴
40 貫通孔
50 スペーサ
91 開口部
92 開口部
94 蓋板

Claims (15)

  1. 風車ロータのハブとの締結に用いられる締結具用穴が設けられた円筒状の翼根部を有し、前記翼根部から翼長方向に沿って延在する中空の翼本体と、
    前記翼根部の内側面に接するように設けられ、前記翼長方向に沿った寸法が前記翼根部の周方向に沿った寸法より大きい長尺部材により形成される補強板と、
    を備え
    前記補強板は、前記翼根部の前記内側面のうち、前記締結具用穴よりも翼先端側の領域のみに面して設けられた
    ことを特徴とする風車翼。
  2. 前記補強板は、前記翼根部の腹側、及び、背側の少なくとも一方に設けられることを特徴とする請求項1に記載の風車翼。
  3. 前記翼本体は、積層された複数層の繊維強化樹脂を含み、
    前記補強板は、少なくとも、前記翼根部のうち前記繊維強化樹脂の積層厚が変化する領域に設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の風車翼。
  4. 前記補強板は、前記翼根部の前記内側面と前記補強板との間の空間に接着剤を注入するための貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の風車翼。
  5. 前記補強板は、前記翼根部の前記内側面に沿った形状を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の風車翼。
  6. 前記補強板は、前記翼根部の前記内側面に接着剤にて取り付けられ、
    前記補強板の周囲に断面テーパ状に前記接着剤が設けられることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の風車翼。
  7. 前記翼本体は、
    背側の半割れセクションと、
    前記背側の半割れセクションと接合される腹側の半割れセクションと
    を含み、
    前記補強板は、前記翼根部の断面において、前記背側又は前記腹側の少なくとも一方の前記半割れセクションがなす円弧の中央近傍に設けられることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の風車翼。
  8. 前記補強板は、前記翼根部の周方向における前記円弧の前記中央の角度位置をθ[°]としたとき、θ−50≦θ≦θ+50の角度範囲内に設けられることを特徴とする請求項7に記載の風車翼。
  9. 円筒状の翼根部を有し、前記翼根部から翼長方向に沿って延在する中空の翼本体と、
    前記翼根部の内側面に接するように設けられ、前記翼長方向に沿った寸法が前記翼根部の周方向に沿った寸法より大きい長尺部材により形成される補強板と、
    を備え、
    前記翼根部に設けられ、前記翼本体の内部空間を根元領域と先端領域とに分ける仕切プレートを備え、
    前記仕切プレートは、前記補強板を貫通させる開口部を有することを特徴とする風車翼。
  10. 前記開口部を塞ぐように、前記翼長方向において前記仕切プレートに対して隣接して設けられた蓋板をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の風車翼。
  11. 翼根から翼長方向に沿って延在する中空の翼本体の翼根部の内側に、前記翼長方向に沿った寸法が前記翼根部の周方向に沿った寸法よりも大きくなるように長尺部材により形成される補強板を配置する配置工程と、
    配置された前記補強板を前記翼根部の内側面に接着固定する接着工程と
    を備え
    前記補強板は、前記翼根部の前記内側面のうち、風車ロータのハブに締結するために前記翼根部に設けられた締結具用穴よりも翼先端側の領域のみに面するように配置される
    風車翼の補強方法。
  12. 前記配置工程では、スペーサを介して前記翼根部の前記内側面上に前記補強板を配置し、
    前記接着工程は、前記スペーサによって形成された前記補強板と前記翼根部の前記内側面との間の空間に接着剤を注入することを特徴とする請求項11に記載の風車翼の補強方法。
  13. 前記補強板は、接着剤を注入する貫通孔を含み、
    前記接着工程は、前記補強板の周囲に接着剤を設ける工程と、前記貫通孔から接着剤を注入する工程とを含むことを特徴とする請求項11又は12に記載の風車翼の補強方法。
  14. 翼根から翼長方向に沿って延在する中空の翼本体の翼根部の内側に、前記翼長方向に沿った寸法が前記翼根部の周方向に沿った寸法よりも大きくなるように長尺部材により形成される補強板を配置する配置工程と、
    配置された前記補強板を前記翼根部の内側面に接着固定する接着工程と、
    補強対象となる風車翼が60度以上120度以下の第1アジマス角範囲内、又は、240度以上300度以下の第2アジマス角範囲内に位置するように風車ロータを停止させる停止工程と、を備え、
    前記停止工程の後、前記配置工程を行うことを特徴とする風車翼の補強方法。
  15. 前記停止工程では、補強対象となる前記風車翼のピッチ角をフェザー側に移行させ、
    前記配置工程では、前記補強板を前記翼根部の腹側、又は、背側の少なくとも一方に取り付けることを特徴とする請求項14に記載の風車翼の補強方法。
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