JP6473545B1 - 送信システム、送信装置及び演出システム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の目的は、送信装置から電波を照射して受信装置の外観を変化させる場合に、受信装置が移動しても、移動後の位置に対応する外観に変化させることを可能にすることにある。
請求項2に記載の発明は、前記個々の送信装置は、前記電波特性として、前記一部の領域に応じて、照射する電波の強度が設定されることを特徴とする請求項1に記載の送信システムである。
請求項3に記載の発明は、前記個々の送信装置は、前記電波特性として、前記一部の領域に応じて、特定の方向に対して電波を照射する指向性が設定されることを特徴とする請求項1に記載の送信システムである。
請求項4に記載の発明は、前記個々の送信装置は、前記一部の領域内にある前記受信装置に対して、当該受信装置が発光する発光色を指示することを特徴とする請求項1に記載の送信システムである。
請求項5に記載の発明は、予め定められた領域内にある複数の受信装置に対して電波を照射する複数の送信装置のうちの個々の送信装置であって、前記個々の送信装置は、前記予め定められた領域内の特定の一部の領域に向けて電波を照射するように電波特性を設定可能であり、前記電波特性に基づいて電波を照射して、前記一部の領域内にある前記受信装置の外観を変化させ、制御装置からの指示によって、電波の送信側から受信側に切り替わり、前記複数の送信装置のうちの他の送信装置から受信する電波の強度を検知することを特徴とする送信装置である。
請求項6に記載の発明は、予め定められた領域内での演出に用いられる複数の受信装置と、前記予め定められた領域に対して電波を照射し、当該電波の照射領域に存在する前記受信装置の外観を変化させる複数の送信装置と、前記演出に応じて、前記複数の送信装置のそれぞれに対して、前記電波の照射領域に存在する前記受信装置の外観を変化させるように指示する制御装置とを備え、前記複数の送信装置のうちの個々の送信装置は、前記制御装置からの指示によって、電波の送信側から受信側に切り替わり、当該複数の送信装置のうちの他の送信装置から受信する電波の強度を検知することを特徴とする演出システムである。
請求項2記載の発明によれば、設定された電波の強度に基づいて、予め定められた領域内の一部の領域に電波を照射することができる。
請求項3記載の発明によれば、設定された指向性に基づいて、予め定められた領域内の一部の領域に電波を照射することができる。
請求項4記載の発明によれば、一部の領域内にある受信装置を発光させる演出を行うことができる。
請求項5記載の発明によれば、送信装置から電波を照射して受信装置の外観を変化させる場合に、受信装置が移動しても、移動後の位置に対応する外観に変化させることが可能になるとともに、複数の送信装置にて照射されている電波の強度を把握することができる。
請求項6記載の発明によれば、送信装置から電波を照射して受信装置の外観を変化させる場合に、受信装置が移動しても、移動後の位置に対応する外観に変化させることが可能になるとともに、複数の送信装置にて照射されている電波の強度を把握することができる。
図1は、本実施の形態が適用される演出システム1の概念を説明する図である。本実施の形態に係る演出システム1は、イベント会場などの予め定められたエリア内(即ち、予め定められた領域内)にある複数のペンライト20を用いて演出を行うためのシステムである。演出システム1は、アンテナ10(図示の例では、5台)、複数のペンライト20(図示の例では、15台)、及びホストコンピュータ30を備える。
さらに、アンテナ10には、不図示のAC給電部や電池給電部によって電力が供給される。例えば、AC給電部は、交流電源(AC電源)のコンセントであって、接続されることにより交流電源からアンテナ10に電力が供給される。また、例えば、電池給電部は、電池を内蔵し、接続されることにより電池からアンテナ10に電力が供給される。また、アンテナ10には、バスパワー方式として、ホストコンピュータ30等のコンピュータ装置から通信ケーブルを経由して電力を供給してもよい。例えば、ホストコンピュータ30からUSB(Universal Serial Bus)ケーブルを介して、アンテナ10に電力が供給される。
次に、アンテナ10のハードウェア構成について説明する。図2は、アンテナ10のハードウェア構成例を示す図である。図2(A)は、複数のアンテナ10−1〜10−5の平面図、図2(B)は、個々のアンテナ10の平面図、図2(C)は、図2(B)のIIC−IIC線でのアンテナ10の断面図である。
なお、図2は平面アンテナのハードウェア構成例であるが、上述したように、本実施の形態に係るアンテナ10は平面アンテナに限られない。
配線板40は、例えばフレキシブルプリント配線板(FPC:Flexible printed circuits)である。配線板40内には、電力供給線とデータ線とが設けられており、電力供給線によってアンテナ10−1〜10−5に電力が供給されるとともに、データ線によって隣接するアンテナ10間でデータの送受信が行われる。
また、アンテナ10は、図2(B)に示すように、アンテナ部110と通信制御部120とを備えている。なお、図2(B)は、アンテナ10−2〜10−4のように、両隣に他のアンテナ10がある場合の例を示している。
そして、アンテナ部110は、絶縁基板111の裏面に設けられた接地電極112と絶縁基板111の表面に設けられた放射電極113とで構成される。即ち、アンテナ部110は、接地電極112と、放射電極113−1、113−2、113−3、113−4のそれぞれとで構成される4個の平面アンテナ(平面アンテナI、II、III、IV)で構成されていることになる。
付言すると、通信制御部120は、色指示情報を生成し、Bluetooth LEのブロードキャスト通信によって、色指示情報を含む電波を照射するように制御する。本実施の形態では、通信制御部120は、取得手段、照射手段の一例として用いられる。
なお、アンテナ10には、識別可能なアドレス(ID)が付されており、アンテナ10から照射される電波(又は、データ)は、アドレスによりアンテナ10毎に識別可能である。
次に、ペンライト20のハードウェア構成について説明する。図3は、ペンライト20のハードウェア構成例を示す図である。
発光部22は、透光部26に内蔵されており、発光素子から透光部26を通じて外部に発光できるように設けられる。発光部22としては、例えば、フルカラーLED(light emitting diode)が例示される。フルカラーLEDは、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色(RGB)のLED素子を備え、各色のLED素子の明るさが制御されることにより、複数の発光色で発光する。
透光部26は、例えばポリエチレンテレフタレート等の透光性を有する材料から形成される。
次に、ホストコンピュータ30のハードウェア構成について説明する。図4は、ホストコンピュータ30のハードウェア構成例を示す図である。
次に、ペンライト20の制御部23の機能構成について説明する。図5は、ペンライト20の制御部23の機能構成例を示したブロック図である。本実施の形態に係るペンライト20の制御部23は、電波情報取得部231と、電波強度判定部232と、発光色制御部233とを有する。
ここで、電波強度判定部232は、アンテナ10から受信した電波の強度が、他のアンテナ10から受信した電波の強度と比較して、最も強度が高い電波であるか否かを判定する。また、電波強度判定部232は、最も強度の高い電波の強度が電波強度閾値を超えるか否かを判定する。さらに、電波強度判定部232は、1つのアンテナ10から電波を受信した場合には、受信した電波の強度が電波強度閾値を超えるか否かを判定する。
また、発光色制御部233は、1つのアンテナ10から電波を受信した場合には、受信した電波の強度が電波強度閾値を超えると判定された場合に、その電波によって送信されたアドバタイズパケットに含まれる色指示情報を取得する。そして、発光色制御部233は、取得した色指示情報に基づいて、色指示情報により指示された発光色にて発光するように、発光部22を制御する。
次に、ホストコンピュータ30の機能構成について説明する。図6は、ホストコンピュータ30の機能構成例を示したブロック図である。本実施の形態に係るホストコンピュータ30は、制御信号生成部301と、制御信号送信部302とを有する。
色指示情報の内容を制御する制御信号は、ペンライト20の発光色を指示するものである。この制御信号により、アンテナ10が電波の照射を開始し、指示された発光色でペンライト20が発光するように制御される。また、ペンライト20がすでに発光している場合には、発光を維持したり、発光色を変更したりするように制御される。
また、電波の照射領域を制御する制御信号は、例えば、電波の照射を停止することを指示する制御信号(即ち、ペンライト20を消灯させることを指示する制御信号)や、電波の照射方向を変更する制御信号、電波の強度を変更する制御信号、電波のビーム幅を変更する制御信号である。この制御信号により、アンテナ10による電波の照射領域が制御される。
また、電波の照射方向を変更する制御信号は、例えば、アンテナ10の向きを物理的に変化させることを指示したり、アンテナ10内部の複数のアンテナ(図2の例では、4個の平面アンテナ)の位相を変更することを指示したりする制御信号である。アンテナ10は、この制御信号に基づいて、不図示のモータ等によりアンテナの向きを変化させたり、不図示の移相器等により内部の複数のアンテナのそれぞれの位相を変更したりして、電波の照射方向を変化させる。電波の照射方向を変更すると、アンテナ10による電波の照射領域が変化し、ペンライト20の発光色が制御される領域が移動することになる。
さらに、電波のビーム幅を変更する制御信号は、例えば、アンテナ10における変更後のビーム幅を指示したり、ビーム幅を増加させる度合又は減少させる度合を指示したりする制御信号である。アンテナ10は、この制御信号に基づいて、例えば、アンテナ10内部の複数のアンテナ(図2の例では、4個の平面アンテナ)のうち、外側の2つのアンテナからの電波の照射を停止したり、外側のアンテナの電波強度と内側のアンテナの電波強度との間に差分を設けたりして、電波のビーム幅を変化させる。電波のビーム幅を広くすると、電波の照射領域が大きくなり、電波のビーム幅を狭くすると、電波の照射領域が小さくなる。
例えば、制御信号送信部302は、色指示情報の内容を制御する制御信号をアンテナ10に送信することにより、アンテナ10に対して、電波を照射して電波の照射領域に存在するペンライト20を発光させるように指示する。
また、例えば、制御信号送信部302は、電波の照射領域を制御する制御信号をアンテナ10に送信することにより、アンテナ10に対して、電波の照射領域を変更するように指示する。
なお、本実施の形態では、ホストコンピュータ30が演出用プログラムを実行することによりアンテナ10に対する制御信号を生成するのではなく、例えば、ホストコンピュータ30以外のコンピュータ等により生成された制御信号をホストコンピュータ30に格納してもよい。
次に、ペンライト20における発光処理の手順について説明する。図7は、ペンライト20における発光処理の手順の一例を示したフローチャートである。図7に示す処理は、予め定められた時間間隔で繰り返し実行される。
一方、S101で肯定の判断(YES)がされた場合、電波情報取得部231は、複数のアンテナ10から電波を受信したか否かを判定する(S102)。S102で肯定の判断(YES)がされた場合、電波強度判定部232は、複数のアンテナ10から受信した電波のうち、最も強度の高い電波を特定する(S103)。
一方、S104で肯定の判断(YES)がされた場合、発光色制御部233は、電波強度閾値を超えると判定された電波について、その電波によって送信されたアドバタイズパケットに含まれる色指示情報を取得する(S105)。次に、発光色制御部233は、取得した色指示情報に基づいて、発光部22の発光色を制御する(S106)。発光色制御部233の制御により、発光部22は、色指示情報により指示された発光色にて発光する。そして、本処理フローは終了する。
イベント会場などの予め定められたエリアでは、アンテナ10が照射する電波によってペンライト20の演出が行われる。ここで、アンテナ10は、予め定められたエリア内の特定の一部の領域(又は全部の領域)に向けて電波を照射するように電波特性を設定可能であり、この電波特性に基づいて電波を照射して、一部(又は全部)の領域内にあるペンライト20を発光させる。電波特性としては、電波の照射方向、アンテナ10が照射する電波の強度、指向性(即ち、電波のビーム幅)等が設定される。
なお、アンテナ10は、指向性によって特定の領域(言い換えると、特定の方向)に向けて電波を照射するが、電波自体は強弱はありながらも全空間に広がることになる。即ち、アンテナ10は、予め定められたエリアにおいて、特定の領域に対して最も強い(即ち、電波強度の高い)電波を照射する。言い換えると、アンテナ10は、予め定められたエリアの特定の領域に対して、予め定められたエリアの特定の領域を除く他の領域よりも強い電波を照射する。
次に、演出システム1で行われる処理の流れについて、具体例を挙げて説明する。図8は、演出システム1で行われる処理の流れを説明するための具体例を示す図である。
より具体的には、アンテナ10−5は、ホストコンピュータ30から、色指示情報の内容を制御する制御信号を受信した場合、この制御信号に基づいて色指示情報を生成する。そして、アンテナ10−5は、特定の方向に電波を照射して、ブロードキャスト通信方式により、生成した色指示情報を含むアドバタイズパケットを送信する。ここで、アンテナ10−5は、定期的に(例えば、1秒間に10回)、色指示情報を含むアドバタイズパケットを送信する。アドバタイズパケットには、自身(ここでは、アンテナ10−5)のアドレス(ID)など、アンテナ10の機器情報も含まれる。また、アドバタイズパケットには、演出システム1における信号であることを示す情報(例えば、演出システム1のID)も含まれる。
そして、アンテナ10は、ブロードキャスタとして、アドバタイズチャネルを用いてアドバタイズパケットを送信する。ここで、アンテナ10は、アドバタイズパケットを中心周波数の異なる3つのアドバタイズチャネルに順に送信する。ただし、使用するアドバタイズチャネルによって電波の周波数が変わるため、ホストコンピュータ30からの指示等に基づいて、3つのアドバタイズチャネルのうち1つ又は2つのアドバタイズチャネルを用いるようにしてもよい。
ここで、ペンライト20−13は、アンテナ10−5の他に、アンテナ10−1〜10−4等の他のアンテナ10からも電波を受信している場合には、複数のアンテナ10から受信した電波のうち、最も強度の高い電波を特定する。この例では、アンテナ10−5から受信した電波が最も強度の高い電波として特定される。そして、ペンライト20−13は、アンテナ10−5から受信した電波の強度が電波強度閾値を超えると判定すると、アンテナ10−5から送信されたアドバタイズパケットに含まれる色指示情報に基づいて、発光部22の発光色を制御する。この例では、アンテナ10−5からの色指示情報に、発光色を赤色にする指示が含まれているとする。この場合、発光部22の発光色は赤色に制御され、ペンライト20−13は赤色に発光する。
また、ペンライト20−14、ペンライト20−15も、ペンライト20−13と同様に、アンテナ10−5から受信した電波によって、赤色に発光する。
例えば、アンテナ10−1〜10−4からの色指示情報にはそれぞれ、発光色を紫色、青色、緑色、黄色にする指示が含まれているとする。この場合、領域201に存在するペンライト20−1〜20−3は、アンテナ10−1から送信される色指示情報により、紫色に発光する。また、領域202に存在するペンライト20−4〜20−6は、アンテナ10−2から送信される色指示情報により、青色に発光する。領域203に存在するペンライト20−7〜20−9は、アンテナ10−3から送信される色指示情報により、緑色に発光する。領域204に存在するペンライト20−10〜20−12は、アンテナ10−4から送信される色指示情報により、黄色に発光する。
なお、この例では、ホストコンピュータ30は、アンテナ10−1〜10−5の電波の照射領域毎に、ペンライト20の発光色を異ならせるように制御したが、このような構成に限られない。アンテナ10−1〜10−5の電波の照射領域において、発光色を全て共通の色にしてもよいし、異なる発光色が含まれていてもよい。
さらに、例えば、アンテナ10は、ホストコンピュータ30から、電波の照射を停止することを指示する制御信号を受信した場合、色指示情報を含むアドバタイズパケットの送信を停止する。また、アドバタイズパケットのペイロード部に、消灯を指示する情報を格納して、送信してもよい。
また、本実施の形態では、ペンライト20の発光色を制御するにあたり、ペンライト20が配置される位置の位置情報とペンライト20のアドレス(ID)とを事前に登録しなくてもよい。よって、例えば、観客が別のイベントで使用したペンライト20を持ち込んでもよい。また、例えば、観客の位置が固定されていないようなイベントにおいても、特定の領域毎にペンライト20の発光色を分けるような演出が可能である。
例えば、図8に示す領域201と領域202との境界にペンライト20が存在する場合、アンテナ10−1からの電波の強度が最も高くなる場合もあれば、アンテナ10−2からの電波の強度が最も高くなる場合もある。そのため、ペンライト20の発光色が紫色になったり青色になったりして、発光色が安定しないことが考えられる。そこで、ペンライト20は、受信した電波がある一定程度の電波強度でない限り、発光色を変化させずに、その時点の発光色を保持してもよい。
なお、電波強度閾値や差分強度閾値は、予め設定されているデフォルト値を用いてもよいし、ホストコンピュータ30からの指示等に基づいて、アンテナ10にて設定したり変更したりしてもよい。
例えば、アンテナ10−1〜10−5による電波の照射領域の面積を予め定められた範囲内にするという条件を定めておく。そして、アンテナ10−1〜10−5から電波を照射したところ、領域203〜205の面積は予め定められた範囲内であるが、領域201の面積は予め定められた範囲よりも大きくなり、領域202の面積は予め定められた範囲よりも小さくなったとする。この場合、ホストコンピュータ30は、領域201及び領域202が予め定められた条件を満たしていないと判断し、予め定められた条件を満たすように調整する。
なお、領域201〜205の情報は、例えば、ホストコンピュータ30に設けられたカメラや別に設けられたカメラ等で、ペンライト20による発光色の分布を撮影することによって取得される。ホストコンピュータ30は、取得した情報により、電波の照射領域が予め定められた条件を満たすか否かを判定する。この場合、ホストコンピュータ30は、電波の照射領域の情報を取得する処理を行うものと捉えることができる。
例えば、演出の際には、ペンライト20の数が多いために電波の届く範囲が狭くなったり、アンテナ10の電波を遮断する障害物が現れたりすることが考えられる。そこで、例えば各アンテナ10が設置された段階で、アンテナ10毎に、他のアンテナ10から受信する電波の強度がどれくらいであるかを検知しておく。そして、演出を開始する前や開始した後に、ホストコンピュータ30は、何れかのアンテナ10に対して、電波の送信側から受信側に切り替えるように制御する制御信号を送信する。制御信号を受信したアンテナ10は、電波の送信側から受信側に切り替わり、他のアンテナ10から受信する電波の強度を検知する。アンテナ10(又はホストコンピュータ30)は、ここで検知された電波の強度と、アンテナ10の設置段階で事前に検知した電波の強度とを比較することにより、事前段階との電波の強度の差分を把握する。差分を把握することにより、例えば、ホストコンピュータ30は、差分を小さくするようにアンテナ10に対して指示を行う。より具体的には、例えば、ホストコンピュータ30は、電波強度を変更するようにアンテナ10に対して指示を行う。
次に、本実施の形態に係る演出システム1の他の構成例について説明する。
本実施の形態では、アンテナ10は、ペンライト20に対して電波を照射可能な位置であればどのような位置に配置されてもよく、例えば、天井や床に設置してもよい。
図9(A)、(B)は、アンテナ10を天井に設置した場合の一例を示す図である。この例では、天井に1つのアンテナ10が設置され、アンテナ10から領域206の範囲に電波が照射される。そして、領域206の範囲に存在するペンライト20−13〜20−15が、アンテナ10からの電波を受信する。ここで、アンテナ10からの色指示情報に、発光色を赤色にする指示が含まれている場合、ペンライト20−13〜20−15は赤色に発光する。
このように、アンテナ10を天井に設置した場合、スポットライトを使用したように、限られた領域のペンライト20の発光色が制御される。
このように、人がアンテナ10を携帯する場合、例えば演者がアンテナ10を向けた方向にあるペンライト20の発光色が制御されるため、演者と観客とに一体感を持たせるような演出が可能になる。
同様に、対象物50−2の外観は青色であり、ホストコンピュータ30からの制御信号により、アンテナ10−1,10−2は、発光色を青色にすることを指示する色指示情報を含むアドバタイズパケットを送信する。このアンテナ10−1,10−2のアドバタイズパケットにより、領域209に存在するペンライト20の発光色が青色になるように制御される。
このようにして、対象物が移動するのに合わせて、ペンライト20の発光色が制御される。
また、対象物50−1,50−2の外観の色が変化することとしてもよい。この場合、ホストコンピュータ30は、例えば、定期的に対象物50−1,50−2を撮影して得られた写真により、対象物50−1,50−2の外観の色を把握する。そして、ホストコンピュータ30は、対象物50−1,50−2の周辺にあるアンテナ10に対して、ペンライト20の発光色を対象物50−1,50−2の外観の色にするための制御信号を送信する。
例えば、ホストコンピュータ30は、予め定められたエリアをカメラで撮影して、観客が密集している領域や空いている領域を把握する。そして、ホストコンピュータ30は、観客が密集している領域にあるペンライト20の発光色を特定の色にするための制御信号や、空いている領域にあるペンライト20の発光色を特定の色にするための制御信号を生成する。また、ホストコンピュータ30は、アンテナ10の設置場所を予め把握しており、ペンライト20の発光色を制御したい場所に電波を照射するアンテナ10に対して、制御信号を送信する。
例えば、ホストコンピュータ30は、イベント会場において、複数のセンサで感知した振動や音、温度の情報を基に、会場の盛り上がり具合を判断する。そして、ホストコンピュータ30は、イベント会場の中で、特に振動が大きい場所や音が大きい場所、温度の高い場所を、より盛り上がっている場所と判断し、これらの場所に存在するペンライト20の発光色を特定の色にするための制御信号を生成する。この場合も、ホストコンピュータ30は、アンテナ10の設置場所を予め把握しており、ペンライト20の発光色を制御したい場所に電波を照射するアンテナ10に対して、制御信号を送信する。なお、ペンライト20に各種センサを設けてもよい。
さらに、本実施の形態では、発光色を制御する構成に限られない。例えば、アンテナ10から送信される信号により、ペンライト20に描かれた模様を制御してもよい。また、例えば、スマートフォン等の携帯情報端末の画面の色や模様を制御してもよい。この場合、Bluetooth LEに対応した携帯情報端末が用いられ、携帯端末に専用のアプリケーションがインストールされる。そして、アンテナ10から送信される信号により、携帯情報端末に表示される画面が制御される。
このように、本実施の形態では、アンテナ10が送信する信号には、ペンライト20等の受信装置の外観を変化させることを指示する指示情報が含まれていればよい。ペンライト20等の受信装置は、アンテナ10から送信される信号によって外観を変化させる。
また、本開示は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
Claims (6)
- 複数の送信装置により、予め定められた領域内にある複数の受信装置に対して電波を照射し、
前記複数の送信装置のうちの個々の送信装置は、前記予め定められた領域内の特定の一部の領域に向けて電波を照射するように電波特性を設定可能であり、当該電波特性に基づいて電波を照射して、当該一部の領域内にある前記受信装置の外観を変化させ、制御装置からの指示によって、電波の送信側から受信側に切り替わり、当該複数の送信装置のうちの他の送信装置から受信する電波の強度を検知すること
を特徴とする送信システム。 - 前記個々の送信装置は、前記電波特性として、前記一部の領域に応じて、照射する電波の強度が設定されること
を特徴とする請求項1に記載の送信システム。 - 前記個々の送信装置は、前記電波特性として、前記一部の領域に応じて、特定の方向に対して電波を照射する指向性が設定されること
を特徴とする請求項1に記載の送信システム。 - 前記個々の送信装置は、前記一部の領域内にある前記受信装置に対して、当該受信装置が発光する発光色を指示すること
を特徴とする請求項1に記載の送信システム。 - 予め定められた領域内にある複数の受信装置に対して電波を照射する複数の送信装置のうちの個々の送信装置であって、
前記個々の送信装置は、
前記予め定められた領域内の特定の一部の領域に向けて電波を照射するように電波特性を設定可能であり、
前記電波特性に基づいて電波を照射して、前記一部の領域内にある前記受信装置の外観を変化させ、
制御装置からの指示によって、電波の送信側から受信側に切り替わり、前記複数の送信装置のうちの他の送信装置から受信する電波の強度を検知すること
を特徴とする送信装置。 - 予め定められた領域内での演出に用いられる複数の受信装置と、
前記予め定められた領域に対して電波を照射し、当該電波の照射領域に存在する前記受信装置の外観を変化させる複数の送信装置と、
前記演出に応じて、前記複数の送信装置のそれぞれに対して、前記電波の照射領域に存在する前記受信装置の外観を変化させるように指示する制御装置とを備え、
前記複数の送信装置のうちの個々の送信装置は、前記制御装置からの指示によって、電波の送信側から受信側に切り替わり、当該複数の送信装置のうちの他の送信装置から受信する電波の強度を検知すること
を特徴とする演出システム。
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