JP6473545B1 - 送信システム、送信装置及び演出システム - Google Patents

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Abstract

【課題】送信装置から電波を照射して受信装置の外観を変化させる場合に、受信装置が移動しても、移動後の位置に対応する外観に変化させることを可能にする。【解決手段】複数の送信装置により、予め定められた領域内にある複数の受信装置に対して電波を照射し、複数の送信装置のうちの個々の送信装置は、予め定められた領域内の特定の一部の領域に向けて電波を照射するように電波特性を設定可能であり、電波特性に基づいて電波を照射して、一部の領域内にある受信装置の外観を変化させる。【選択図】図1

Description

本発明は、送信システム、送信装置及び演出システムに関する。
例えば、引用文献1には、複数の発光装置と制御システムとによって実行される照明演出方法であって、制御システムが、複数の発光装置のそれぞれが配置される位置に関する位置情報を、発光装置の識別情報に関連付けて位置データ記憶手段に登録し、発光データ記憶手段には、発光装置の配置される位置に応じて異なる複数の発光データが記憶されており、発光データを送信する工程において、制御システムは、位置データ記憶手段に登録されている位置情報と識別情報に基づいて、複数の発光装置ごとに、発光データ記憶手段から読み出して送信する発光データを決定する照明演出方法が開示されている。
特開2015−11981号公報
例えばコンサートやライブなどの各種イベントの会場では、様々な演出が行われる。例えば、観客が携帯する受信装置の外観を変化させるような演出では、事前に登録した受信装置の位置情報と識別情報とに基づいて、受信装置に送信するデータを決定する場合がある。この場合、観客が移動して受信装置の位置が変わったとしても、移動前の位置に対応するデータを受信装置に送信して、受信装置の外観を変化させてしまう。
本発明の目的は、送信装置から電波を照射して受信装置の外観を変化させる場合に、受信装置が移動しても、移動後の位置に対応する外観に変化させることを可能にすることにある。
請求項1に記載の発明は、複数の送信装置により、予め定められた領域内にある複数の受信装置に対して電波を照射し、前記複数の送信装置のうちの個々の送信装置は、前記予め定められた領域内の特定の一部の領域に向けて電波を照射するように電波特性を設定可能であり、当該電波特性に基づいて電波を照射して、当該一部の領域内にある前記受信装置の外観を変化させ、制御装置からの指示によって、電波の送信側から受信側に切り替わり、当該複数の送信装置のうちの他の送信装置から受信する電波の強度を検知することを特徴とする送信システムである。
請求項2に記載の発明は、前記個々の送信装置は、前記電波特性として、前記一部の領域に応じて、照射する電波の強度が設定されることを特徴とする請求項1に記載の送信システムである。
請求項3に記載の発明は、前記個々の送信装置は、前記電波特性として、前記一部の領域に応じて、特定の方向に対して電波を照射する指向性が設定されることを特徴とする請求項1に記載の送信システムである。
請求項4に記載の発明は、前記個々の送信装置は、前記一部の領域内にある前記受信装置に対して、当該受信装置が発光する発光色を指示することを特徴とする請求項1に記載の送信システムである。
請求項に記載の発明は、予め定められた領域内にある複数の受信装置に対して電波を照射する複数の送信装置のうちの個々の送信装置であって、前記個々の送信装置は、前記予め定められた領域内の特定の一部の領域に向けて電波を照射するように電波特性を設定可能であり、前記電波特性に基づいて電波を照射して、前記一部の領域内にある前記受信装置の外観を変化させ、制御装置からの指示によって、電波の送信側から受信側に切り替わり、前記複数の送信装置のうちの他の送信装置から受信する電波の強度を検知することを特徴とする送信装置である。
請求項に記載の発明は、予め定められた領域内での演出に用いられる複数の受信装置と、前記予め定められた領域に対して電波を照射し、当該電波の照射領域に存在する前記受信装置の外観を変化させる複数の送信装置と、前記演出に応じて、前記複数の送信装置のそれぞれに対して、前記電波の照射領域に存在する前記受信装置の外観を変化させるように指示する制御装置とを備え、前記複数の送信装置のうちの個々の送信装置は、前記制御装置からの指示によって、電波の送信側から受信側に切り替わり、当該複数の送信装置のうちの他の送信装置から受信する電波の強度を検知することを特徴とする演出システムである。
請求項1記載の発明によれば、送信装置から電波を照射して受信装置の外観を変化させる場合に、受信装置が移動しても、移動後の位置に対応する外観に変化させることが可能になるとともに、複数の送信装置にて照射されている電波の強度を把握することができる。
請求項2記載の発明によれば、設定された電波の強度に基づいて、予め定められた領域内の一部の領域に電波を照射することができる。
請求項3記載の発明によれば、設定された指向性に基づいて、予め定められた領域内の一部の領域に電波を照射することができる。
請求項4記載の発明によれば、一部の領域内にある受信装置を発光させる演出を行うことができる。
請求項記載の発明によれば、送信装置から電波を照射して受信装置の外観を変化させる場合に、受信装置が移動しても、移動後の位置に対応する外観に変化させることが可能になるとともに、複数の送信装置にて照射されている電波の強度を把握することができる。
請求項記載の発明によれば、送信装置から電波を照射して受信装置の外観を変化させる場合に、受信装置が移動しても、移動後の位置に対応する外観に変化させることが可能になるとともに、複数の送信装置にて照射されている電波の強度を把握することができる。
本実施の形態が適用される通信システムの概念を説明する図である。 アンテナのハードウェア構成例を示す図である。(A)は、複数のアンテナの平面図、(B)は、個々のアンテナの平面図、(C)は、(B)のIIC−IIC線でのアンテナの断面図である。 ペンライトのハードウェア構成例を示す図である。 ホストコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。 ペンライトの制御部の機能構成例を示したブロック図である。 ホストコンピュータの機能構成例を示したブロック図である。 ペンライトにおける発光処理の手順の一例を示したフローチャートである。 演出システムで行われる処理の流れを説明するための具体例を示す図である。 (A)、(B)は、アンテナを天井に設置した場合の一例を示す図である。 人がアンテナを携帯した場合の一例を示す図である。 対象物の移動に合わせてペンライトの発光色を制御する場合の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<通信システムの全体構成>
図1は、本実施の形態が適用される演出システム1の概念を説明する図である。本実施の形態に係る演出システム1は、イベント会場などの予め定められたエリア内(即ち、予め定められた領域内)にある複数のペンライト20を用いて演出を行うためのシステムである。演出システム1は、アンテナ10(図示の例では、5台)、複数のペンライト20(図示の例では、15台)、及びホストコンピュータ30を備える。
以下では、5台のアンテナ10をそれぞれ区別する場合には、アンテナ10−1〜10−5と表記する。また、15台のペンライト20をそれぞれ区別する場合には、ペンライト20−1〜20−15と表記する。ただし、本実施の形態において、アンテナ10の台数は図示の5台には限定されない。同様に、ペンライト20の台数は図示の15台には限定されない。また、演出システム1が構成される予め定められたエリアは、屋内に限らず、屋外であってもよい。
アンテナ10は、予め定められたエリア内に電波を照射するアンテナである。図1に示す例では、アンテナ10−1〜10−5のそれぞれは、壁面に貼るようにして、イベント会場内の舞台の幅方向に並べて設置される。アンテナ10は、特定の方向に対して電波の放射を集中させる(即ち、特定の方向に対して電波を照射する)指向性を有しており、例えば、平面アンテナやパラボラアンテナ、八木アンテナ、セクターアンテナなどが例示される。
また、アンテナ10が電波によって送信する信号には、ペンライト20の発光色を指示する情報(以下、色指示情報と称する)が含まれる。この色指示情報は、ペンライト20の発光色を制御して外観を変化させるものであり、電波の照射領域に存在するペンライト20に対して外観を変化させることを指示するものである。本実施の形態では、発光装置の発光色を指示する指示情報の一例として、色指示情報が用いられる。
さらに説明すると、アンテナ10は、Bluetooth(登録商標)LE(Low Energy)の通信方式の1つであるブロードキャスト通信方式を使用する。Bluetooth LEのブロードキャスト通信方式は、接続する機器を探索するための信号であるアドバタイズパケットを利用することで、特定の機器との間で接続を確立することなく、不特定の対象に向けて信号を送信する方式である。アドバタイズパケットはペイロード部を有しており、このペイロード部に、上述した色指示情報のデータが格納される。
また、アンテナ10は、隣接する他のアンテナ10とデータ線で接続されており、データ線を介してアンテナ10間でデータの送受信が行われる。ただし、アンテナ10間のデータの送受信は、データ線を介して行う構成に限られず、例えば、無線通信によってデータの送受信を行ってもよい。
さらに、アンテナ10には、不図示のAC給電部や電池給電部によって電力が供給される。例えば、AC給電部は、交流電源(AC電源)のコンセントであって、接続されることにより交流電源からアンテナ10に電力が供給される。また、例えば、電池給電部は、電池を内蔵し、接続されることにより電池からアンテナ10に電力が供給される。また、アンテナ10には、バスパワー方式として、ホストコンピュータ30等のコンピュータ装置から通信ケーブルを経由して電力を供給してもよい。例えば、ホストコンピュータ30からUSB(Universal Serial Bus)ケーブルを介して、アンテナ10に電力が供給される。
ペンライト20は、携帯可能な発光器具であり、例えばコンサートやライブなどの各種イベントの会場で観客が手で持ち、発光して利用される。このペンライト20は、アンテナ10からの電波を受信し、電波によって送信された色指示情報に基づいて発光する。ここで、ペンライト20は、アンテナ10から受信した電波の強度が予め定められた条件を満たす場合に、電波によって送信された色指示情報に基づいて発光する。
より具体的には、ペンライト20は、複数のアンテナ10から電波を受信した場合に、受信した電波のうち最も強度の高い電波に含まれる色指示情報に基づいて発光する。さらに、複数のアンテナ10から受信した電波のうち最も強度の高い電波の強度が予め定められた閾値(以下、電波強度閾値と称する)を超える場合に、その電波に含まれる色指示情報に基づいて発光することとしてもよい。また、ペンライト20は、1つのアンテナ10から電波を受信した場合には、受信した電波に含まれる色指示情報に基づいて発光する。さらに、1つのアンテナ10から受信した電波の強度が電波強度閾値を超える場合に、その電波に含まれる色指示情報に基づいて発光することとしてもよい。
ホストコンピュータ30は、アンテナ10による電波の照射を制御するコンピュータ装置である。ホストコンピュータ30は、例えば、電波に含まれる色指示情報の内容を制御したり、アンテナ10による電波の照射領域を制御したりする。なお、電波の照射領域の制御は、例えば、照射する電波の停止、電波の照射方向、電波の強度、電波のビーム幅を制御することにより行われる。また、ホストコンピュータ30は、アンテナ10−5に接続される。そして、ホストコンピュータ30は、各アンテナ10に対する制御信号をまとめてアンテナ10−5に送信する。
付言すると、ホストコンピュータ30からの制御信号は、アンテナ10−5、アンテナ10−4、アンテナ10−3、アンテナ10−2、アンテナ10−1の順番で、各アンテナ10に送信される。ただし、ホストコンピュータ30が制御信号を送信する手法は、このような構成に限られない。例えば、ホストコンピュータ30と各アンテナ10とを有線で接続して、ホストコンピュータ30が各アンテナ10のそれぞれに対して、直接、制御信号を送信してもよい。また、ホストコンピュータ30が各アンテナのそれぞれに対して、無線通信により、制御信号を送信してもよい。
本実施の形態において、アンテナ10は、送信装置の一例として用いられる。アンテナ10−1〜10−5は、送信システムの一例として用いられる。また、ペンライト20は、受信装置、発光装置の一例として用いられる。さらに、ホストコンピュータ30は、制御装置の一例として用いられる。また、アンテナ10、ペンライト20、ホストコンピュータ30は、演出システムの一例として用いられる。
<アンテナのハードウェア構成>
次に、アンテナ10のハードウェア構成について説明する。図2は、アンテナ10のハードウェア構成例を示す図である。図2(A)は、複数のアンテナ10−1〜10−5の平面図、図2(B)は、個々のアンテナ10の平面図、図2(C)は、図2(B)のIIC−IIC線でのアンテナ10の断面図である。
なお、図2は平面アンテナのハードウェア構成例であるが、上述したように、本実施の形態に係るアンテナ10は平面アンテナに限られない。
アンテナ10−1〜10−5のそれぞれは、可撓性(フレキシビリティ性)を有する配線板40に列状に配列されて接続されている。
配線板40は、例えばフレキシブルプリント配線板(FPC:Flexible printed circuits)である。配線板40内には、電力供給線とデータ線とが設けられており、電力供給線によってアンテナ10−1〜10−5に電力が供給されるとともに、データ線によって隣接するアンテナ10間でデータの送受信が行われる。
また、アンテナ10は、図2(B)に示すように、アンテナ部110と通信制御部120とを備えている。なお、図2(B)は、アンテナ10−2〜10−4のように、両隣に他のアンテナ10がある場合の例を示している。
アンテナ部110は、図2(C)に示すように、絶縁基板111、絶縁基板111の一方の面(裏面)に設けられた接地(GND)電極112、絶縁基板111の他方の面(表面)に設けられた複数(図示の例では、4個)の放射電極113、放射電極113と通信制御部120とを接続する信号分配配線114を備える。放射電極113は、外形が正方形である。なお、4個の放射電極113をそれぞれ区別する場合には、放射電極113−1、113−2、113−3、113−4と表記する。また、絶縁基板111の表面側は、アンテナ部110の表面側であり、アンテナ10の表面側である。絶縁基板111の裏面側は、アンテナ部110の裏面側であり、アンテナ10の裏面側である。
絶縁基板111は、例えば、基材がポリイミドなどの樹脂フィルムで構成され、接地電極112、放射電極113及び信号分配配線114が基材上に設けられた銅層(銅箔)、銀層(銀箔)などの電導性材料で構成されている。そして、放射電極113及び信号分配配線114は、1つの電導性材料の層から構成され、連続している。
そして、アンテナ部110は、絶縁基板111の裏面に設けられた接地電極112と絶縁基板111の表面に設けられた放射電極113とで構成される。即ち、アンテナ部110は、接地電極112と、放射電極113−1、113−2、113−3、113−4のそれぞれとで構成される4個の平面アンテナ(平面アンテナI、II、III、IV)で構成されていることになる。
通信制御部120は、アンテナ部110との間で信号の送受信を行うとともに、データの処理や、他のアンテナ10又はホストコンピュータ30との間でデータのやり取りを行う。通信制御部120は、例えば、Bluetooth LEの機能を搭載した1チップの半導体部品を含む。即ち、通信制御部120は、データを処理するマイクロプロセッサ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを備えている。そして、Bluetooth LEの機能を実現するためのプログラムに加えて、アプリケーション開発者が開発したプログラムが実装されている。アプリケーション開発者が開発したプログラムは、ホストコンピュータ30から送信された制御信号に基づく処理を行うためのものである。
付言すると、通信制御部120は、色指示情報を生成し、Bluetooth LEのブロードキャスト通信によって、色指示情報を含む電波を照射するように制御する。本実施の形態では、通信制御部120は、取得手段、照射手段の一例として用いられる。
そして、通信制御部120は、CSP(Chip Size Package)などの技術により、アンテナ部110の絶縁基板111上に搭載されている。通信制御部120は、複数の端子を有しており、アンテナ部110との信号の送受信を行う端子は、絶縁基板111の表面に設けられたアンテナ部110の信号分配配線114に接続されている。また、通信制御部120に電力を供給するための電源電圧(+側)と接地電圧(GND)とを供給する端子、他のアンテナ10又はホストコンピュータ30との間でデータのやり取りを行う端子は、絶縁基板111を貫いて設けられた配線(不図示)の一方の端子に接続される。この配線の他方の端子は、絶縁基板111の裏面において、配線板40の電力供給線及びデータ線に接続するための端子となっている。そして、絶縁基板111の裏面に設けられたこれらの端子が、配線板40の電力供給線及びデータ線に設けられた端子と接続される。これにより、アンテナ10が配線板40に固定される。
なお、アンテナ10には、識別可能なアドレス(ID)が付されており、アンテナ10から照射される電波(又は、データ)は、アドレスによりアンテナ10毎に識別可能である。
<ペンライトのハードウェア構成>
次に、ペンライト20のハードウェア構成について説明する。図3は、ペンライト20のハードウェア構成例を示す図である。
本実施の形態に係るペンライト20は、利用に際して把持される把持部21と、複数の発光色を発光することのできる発光部22と、ペンライト20全体を制御する制御部23と、外部からデータを受信するデータ受信部24と、電力を供給する電源25と、把持部21に取り付けられて、発光部22から発光された光を外部に向けて透過させる透光部26とを備える。
把持部21には、制御部23と、データ受信部24と、電源25とが内蔵される。
発光部22は、透光部26に内蔵されており、発光素子から透光部26を通じて外部に発光できるように設けられる。発光部22としては、例えば、フルカラーLED(light emitting diode)が例示される。フルカラーLEDは、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色(RGB)のLED素子を備え、各色のLED素子の明るさが制御されることにより、複数の発光色で発光する。
制御部23は、プログラム(基本ソフトウェアを含む)の実行を通じてペンライト20全体を制御するCPU(Central Processing Unit)、各種プログラムを格納する記憶領域であるROM、プログラムの実行領域であるRAM、LEDの制御回路を有している。制御部23により、発光部22の発光色が制御される。
データ受信部24は、Bluetooth LEの機能を備えており、アンテナ10から照射された電波を受信可能なアンテナを有している。データ受信部24が受信したアドバタイズパケット等のデータは制御部23に出力され、制御部23によって処理される。
電源25は、制御部23等のペンライト20内の各部に電力を供給する。電源25は、例えば、繰り返しの使用に対応できるように、バッテリーや乾電池等の充電又は交換可能な駆動源が用いられる。
透光部26は、例えばポリエチレンテレフタレート等の透光性を有する材料から形成される。
<ホストコンピュータのハードウェア構成>
次に、ホストコンピュータ30のハードウェア構成について説明する。図4は、ホストコンピュータ30のハードウェア構成例を示す図である。
本実施の形態に係るホストコンピュータ30は、演算手段であるCPU31と、BIOS(Basic Input Output System)等のプログラムを格納する記憶領域であるROM32と、プログラムの実行領域であるRAM33とを備える。また、ホストコンピュータ30は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種プログラム、各種プログラムに対する入力データ、各種プログラムからの出力データ等を記憶する記憶領域であるHDD(Hard Disk Drive)34を備える。
さらに、ホストコンピュータ30は、外部との通信を行うための通信インタフェース(通信I/F)35と、ディスプレイ等の表示機構36と、キーボードやマウス、タッチパネル等の入力デバイス37とを備える。
<ペンライトの機能構成>
次に、ペンライト20の制御部23の機能構成について説明する。図5は、ペンライト20の制御部23の機能構成例を示したブロック図である。本実施の形態に係るペンライト20の制御部23は、電波情報取得部231と、電波強度判定部232と、発光色制御部233とを有する。
電波情報取得部231は、アンテナ10から受信した電波について、電波の強度の情報を取得する。
電波強度判定部232は、アンテナ10から受信した電波の強度が予め定められた条件を満たすか否かを判定する。
ここで、電波強度判定部232は、アンテナ10から受信した電波の強度が、他のアンテナ10から受信した電波の強度と比較して、最も強度が高い電波であるか否かを判定する。また、電波強度判定部232は、最も強度の高い電波の強度が電波強度閾値を超えるか否かを判定する。さらに、電波強度判定部232は、1つのアンテナ10から電波を受信した場合には、受信した電波の強度が電波強度閾値を超えるか否かを判定する。
発光色制御部233は、複数のアンテナ10から受信した電波のうち、最も強度が高く、電波強度閾値を超えると判定された電波について、その電波によって送信されたアドバタイズパケットに含まれる色指示情報を取得する。そして、発光色制御部233は、取得した色指示情報に基づいて、色指示情報により指示された発光色にて発光するように、発光部22を制御する。
また、発光色制御部233は、1つのアンテナ10から電波を受信した場合には、受信した電波の強度が電波強度閾値を超えると判定された場合に、その電波によって送信されたアドバタイズパケットに含まれる色指示情報を取得する。そして、発光色制御部233は、取得した色指示情報に基づいて、色指示情報により指示された発光色にて発光するように、発光部22を制御する。
ここで、色指示情報には、発光色の指示として、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)のそれぞれの成分の割合が、0%〜100%の範囲の値で表現されている。より具体的には、例えば、(R10%,G10%,B10%)、(R100%,G100%,B50%)など、それぞれの成分の最大値を100%としたときの割合で表現される。また、例えば、各色を0〜255の256段階(例えば、R180、G200、B80)で表現してもよい。
そして、ペンライト20を、例えば図3に示したハードウェア構成にて実現した場合、制御部23において、ROM等に記憶された各種プログラムがRAMに読み込まれてCPUに実行されることにより、図5に示す電波情報取得部231、電波強度判定部232、発光色制御部233等の機能部が実現される。
<ホストコンピュータの機能構成>
次に、ホストコンピュータ30の機能構成について説明する。図6は、ホストコンピュータ30の機能構成例を示したブロック図である。本実施の形態に係るホストコンピュータ30は、制御信号生成部301と、制御信号送信部302とを有する。
制御信号生成部301は、アンテナ10による電波の照射を制御するための制御信号を生成する。この制御信号には、色指示情報の内容を制御する制御信号や、アンテナ10による電波の照射領域を制御する制御信号が含まれる。
色指示情報の内容を制御する制御信号は、ペンライト20の発光色を指示するものである。この制御信号により、アンテナ10が電波の照射を開始し、指示された発光色でペンライト20が発光するように制御される。また、ペンライト20がすでに発光している場合には、発光を維持したり、発光色を変更したりするように制御される。
また、電波の照射領域を制御する制御信号は、例えば、電波の照射を停止することを指示する制御信号(即ち、ペンライト20を消灯させることを指示する制御信号)や、電波の照射方向を変更する制御信号、電波の強度を変更する制御信号、電波のビーム幅を変更する制御信号である。この制御信号により、アンテナ10による電波の照射領域が制御される。
さらに説明すると、電波の照射を停止することを指示する制御信号は、アンテナ10からの電波の照射を停止し、ペンライト20を消灯させるものである。
また、電波の照射方向を変更する制御信号は、例えば、アンテナ10の向きを物理的に変化させることを指示したり、アンテナ10内部の複数のアンテナ(図2の例では、4個の平面アンテナ)の位相を変更することを指示したりする制御信号である。アンテナ10は、この制御信号に基づいて、不図示のモータ等によりアンテナの向きを変化させたり、不図示の移相器等により内部の複数のアンテナのそれぞれの位相を変更したりして、電波の照射方向を変化させる。電波の照射方向を変更すると、アンテナ10による電波の照射領域が変化し、ペンライト20の発光色が制御される領域が移動することになる。
また、電波の強度を変更する制御信号は、例えば、アンテナ10における変更後の電波強度を指示したり、電波強度を増加させる度合又は減少させる度合を指示したりする制御信号である。電波の強度を高くすると、例えば観客が密集しているような場所であっても電波が届き易くなり、電波の照射領域が大きくなる。また、電波の強度を低くすると、電波の照射領域が小さくなる。
さらに、電波のビーム幅を変更する制御信号は、例えば、アンテナ10における変更後のビーム幅を指示したり、ビーム幅を増加させる度合又は減少させる度合を指示したりする制御信号である。アンテナ10は、この制御信号に基づいて、例えば、アンテナ10内部の複数のアンテナ(図2の例では、4個の平面アンテナ)のうち、外側の2つのアンテナからの電波の照射を停止したり、外側のアンテナの電波強度と内側のアンテナの電波強度との間に差分を設けたりして、電波のビーム幅を変化させる。電波のビーム幅を広くすると、電波の照射領域が大きくなり、電波のビーム幅を狭くすると、電波の照射領域が小さくなる。
また、制御信号生成部301は、アンテナ10が色指示情報を送信する送信間隔を調整するための制御信号を生成してもよい。ここで、色指示情報を送信する送信間隔を、アンテナ10毎に変えてもよい。
制御信号送信部302は、ペンライト20による演出に応じて、制御信号生成部301が生成した制御信号を各アンテナ10に送信する。
例えば、制御信号送信部302は、色指示情報の内容を制御する制御信号をアンテナ10に送信することにより、アンテナ10に対して、電波を照射して電波の照射領域に存在するペンライト20を発光させるように指示する。
また、例えば、制御信号送信部302は、電波の照射領域を制御する制御信号をアンテナ10に送信することにより、アンテナ10に対して、電波の照射領域を変更するように指示する。
そして、ホストコンピュータ30には、イベント会場でペンライト20による演出を行うためのプログラム(以下、演出用プログラムと称する)が格納されている。ホストコンピュータ30を、例えば図4に示したハードウェア構成にて実現した場合、HDD34等に記憶された演出用プログラムが、RAM33に読み込まれてCPU31に実行されることにより、図6に示す制御信号生成部301、制御信号送信部302等の機能部が実現される。
なお、本実施の形態では、ホストコンピュータ30が演出用プログラムを実行することによりアンテナ10に対する制御信号を生成するのではなく、例えば、ホストコンピュータ30以外のコンピュータ等により生成された制御信号をホストコンピュータ30に格納してもよい。
<ペンライトにおける発光処理の手順>
次に、ペンライト20における発光処理の手順について説明する。図7は、ペンライト20における発光処理の手順の一例を示したフローチャートである。図7に示す処理は、予め定められた時間間隔で繰り返し実行される。
電波情報取得部231は、アンテナ10から電波を受信したか否かを判定する(S101)。S101で否定の判断(NO)がされた場合、本処理フローは終了する。この場合、発光色制御部233による発光色の制御は行われない。即ち、発光部22は発光せずに、ペンライト20は消灯した状態である。
一方、S101で肯定の判断(YES)がされた場合、電波情報取得部231は、複数のアンテナ10から電波を受信したか否かを判定する(S102)。S102で肯定の判断(YES)がされた場合、電波強度判定部232は、複数のアンテナ10から受信した電波のうち、最も強度の高い電波を特定する(S103)。
S102で否定の判断(NO)がされた場合、又はS103の後、電波強度判定部232は、アンテナ10から受信した電波の強度が電波強度閾値を超えるか否かを判定する(S104)。ここで、S102で否定の判断(NO)がされた場合、ペンライト20は1つのアンテナ10から電波を受信しているため、その電波を対象にして、S104の判定が行われる。また、S102で肯定の判断(YES)がされた場合、S103で特定した電波を対象にして、S104の判定が行われる。
S104で否定の判断(NO)がされた場合、本処理フローは終了する。この場合、発光色制御部233による発光色の制御は行われない。即ち、発光部22は発光せずに、ペンライト20は消灯した状態である。
一方、S104で肯定の判断(YES)がされた場合、発光色制御部233は、電波強度閾値を超えると判定された電波について、その電波によって送信されたアドバタイズパケットに含まれる色指示情報を取得する(S105)。次に、発光色制御部233は、取得した色指示情報に基づいて、発光部22の発光色を制御する(S106)。発光色制御部233の制御により、発光部22は、色指示情報により指示された発光色にて発光する。そして、本処理フローは終了する。
なお、図7に示す例では、S104の処理を行ったが、S104の処理を行わなくてもよい。この場合、S102で否定の判断(NO)がされた場合には、ペンライト20は1つのアンテナ10から電波を受信しているため、S105において、その電波によって送信されたアドバタイズパケットに含まれる色指示情報を取得する。また、S102で肯定の判断(YES)がされた場合には、S105において、S103で特定した電波によって送信されたアドバタイズパケットに含まれる色指示情報を取得する。
<アンテナの電波特性の設定>
イベント会場などの予め定められたエリアでは、アンテナ10が照射する電波によってペンライト20の演出が行われる。ここで、アンテナ10は、予め定められたエリア内の特定の一部の領域(又は全部の領域)に向けて電波を照射するように電波特性を設定可能であり、この電波特性に基づいて電波を照射して、一部(又は全部)の領域内にあるペンライト20を発光させる。電波特性としては、電波の照射方向、アンテナ10が照射する電波の強度、指向性(即ち、電波のビーム幅)等が設定される。
なお、アンテナ10は、指向性によって特定の領域(言い換えると、特定の方向)に向けて電波を照射するが、電波自体は強弱はありながらも全空間に広がることになる。即ち、アンテナ10は、予め定められたエリアにおいて、特定の領域に対して最も強い(即ち、電波強度の高い)電波を照射する。言い換えると、アンテナ10は、予め定められたエリアの特定の領域に対して、予め定められたエリアの特定の領域を除く他の領域よりも強い電波を照射する。
さらに説明すると、予め定められたエリア内に設置するアンテナ10の電波特性は、使用する通信方式の周波数、エリアの広さ、観客の数、演出内容等によって調整される。例えば、Bluetooth LEのブロードキャスト通信方式を使用する場合、2.4GHzの周波数帯が用いられる。また、エリアの広さや観客の数、演出内容等によって、アンテナ10の設置される場所や、アンテナ10の電波の照射方向、電波の強度、指向性などの電波特性が決定される。
より具体的には、例えば、演出の内容により、予め定められたエリアをどのような照射領域に区切って演出を行うかが決定される。例えば、予め定められたエリアを10箇所に区切り(以下、区切られた領域を単位領域と称する)、10箇所の単位領域毎に色の演出を行う場合には、10個のアンテナ10が用意される。そして、単位領域毎にアンテナ10を割り当てて、各アンテナ10のそれぞれから単位領域に対して電波を照射して、演出が行われる。
ただし、用意するアンテナ10の数は、単位領域の大きさや単位領域内の観客の数も考慮される。例えば、アンテナ10が照射する電波が垂直偏波、電波強度が0dBm、ビーム幅が30〜40度という条件で、観客の持つペンライト20までの距離が1mで、観客の密度が2.5人/mの単位領域に向けて電波を照射する場合、アンテナ10は、単位領域の大きさに対して3m間隔で配置される。また、観客の数が少なくなり密度が小さくなるほど電波は届き易くなるため、例えば単位領域の観客の密度が2.5人/mの1/2になれば、アンテナ10は6m間隔で配置される。
そして、アンテナ10は、単位領域に対して電波を照射可能な範囲であって、アンテナ10を設置可能な場所に設置される。Bluetooth LEの場合、電波の強度に応じて、通信可能距離は1mから数10mに設定可能である。また、アンテナ10を設置した後に、電波特性の詳細な設定が行われる。ここでは、アンテナ10が割り当てられた単位領域に応じて、アンテナ10の電波の照射方向、電波の強度、指向性などの調整が行われる。
<通信システムで行われる処理の具体例>
次に、演出システム1で行われる処理の流れについて、具体例を挙げて説明する。図8は、演出システム1で行われる処理の流れを説明するための具体例を示す図である。
ホストコンピュータ30は、演出用プログラムを実行することにより、アンテナ10毎に、アンテナ10に対する制御信号を生成する。ここで、ホストコンピュータ30は、ペンライト20による演出に応じて、アンテナ10毎に、色指示情報の内容を制御する制御信号や、アンテナ10による電波の照射領域を制御する制御信号を生成する。
ホストコンピュータ30は、アンテナ10毎に制御信号を生成すると、生成した制御信号をアンテナ10−5に送信する。アンテナ10−5は、ホストコンピュータ30から制御信号を受信すると、自身を宛先とする制御信号に基づく処理を行うとともに、アンテナ10−1〜10−4宛の制御信号をアンテナ10−4に送信する。
より具体的には、アンテナ10−5は、ホストコンピュータ30から、色指示情報の内容を制御する制御信号を受信した場合、この制御信号に基づいて色指示情報を生成する。そして、アンテナ10−5は、特定の方向に電波を照射して、ブロードキャスト通信方式により、生成した色指示情報を含むアドバタイズパケットを送信する。ここで、アンテナ10−5は、定期的に(例えば、1秒間に10回)、色指示情報を含むアドバタイズパケットを送信する。アドバタイズパケットには、自身(ここでは、アンテナ10−5)のアドレス(ID)など、アンテナ10の機器情報も含まれる。また、アドバタイズパケットには、演出システム1における信号であることを示す情報(例えば、演出システム1のID)も含まれる。
アンテナ10−2〜10−4についても、アンテナ10−5と同様に、自身を宛先とする制御信号に基づいて、色指示情報を生成する。そして、アンテナ10−2〜10−4は、特定の方向に電波を照射して、ブロードキャスト通信方式により、生成した色指示情報を含むアドバタイズパケットを送信する。また、ホストコンピュータ30からの制御信号を隣接するアンテナ10に送信する。アンテナ10−1も、ホストコンピュータ30からの制御信号を受信すると、自身を宛先とする制御信号に基づいて、色指示情報を生成する。そして、特定の方向に電波を照射して、ブロードキャスト通信方式により、生成した色指示情報を含むアドバタイズパケットを送信する。
付言すると、Bluetooth LEでは、2.400GHzから2.4835GHzまでの周波数帯域を2MHz毎に区切った40チャネルを切り替えることで通信が行われる。この40チャネルのうち、3チャネル(チャネルインデックス37、38、39)が、アドバタイズパケットの送信に用いられるアドバタイズチャネルである。チャネルインデックス37は、中心周波数が2.402GHz、チャネルインデックス38は、中心周波数が2.426GHz、チャネルインデックス39は、中心周波数が2.480GHzに設定されている。つまり、Bluetooth LEが使用する2.400GHzから2.4835GHzまでの周波数帯域の上限、下限及びほぼ中央に設定されている。なお、他のチャネルは、データチャネルである。
そして、アンテナ10は、ブロードキャスタとして、アドバタイズチャネルを用いてアドバタイズパケットを送信する。ここで、アンテナ10は、アドバタイズパケットを中心周波数の異なる3つのアドバタイズチャネルに順に送信する。ただし、使用するアドバタイズチャネルによって電波の周波数が変わるため、ホストコンピュータ30からの指示等に基づいて、3つのアドバタイズチャネルのうち1つ又は2つのアドバタイズチャネルを用いるようにしてもよい。
アンテナ10−5の場合、図8に示すように、領域205の範囲に電波が照射される。即ち、領域205は、アンテナ10−5が割り当てられた単位領域であり、アンテナ10―5による電波の照射領域である。よって、領域205に存在するペンライト20−13〜20−15が、アンテナ10−5からの電波を受信することになる。
ここで、ペンライト20−13は、アンテナ10−5の他に、アンテナ10−1〜10−4等の他のアンテナ10からも電波を受信している場合には、複数のアンテナ10から受信した電波のうち、最も強度の高い電波を特定する。この例では、アンテナ10−5から受信した電波が最も強度の高い電波として特定される。そして、ペンライト20−13は、アンテナ10−5から受信した電波の強度が電波強度閾値を超えると判定すると、アンテナ10−5から送信されたアドバタイズパケットに含まれる色指示情報に基づいて、発光部22の発光色を制御する。この例では、アンテナ10−5からの色指示情報に、発光色を赤色にする指示が含まれているとする。この場合、発光部22の発光色は赤色に制御され、ペンライト20−13は赤色に発光する。
また、ペンライト20−14、ペンライト20−15も、ペンライト20−13と同様に、アンテナ10−5から受信した電波によって、赤色に発光する。
なお、Bluetooth LEにおける2つの機器間では、通常、アドバタイズチャネルにて機器間でデータのやり取りをして接続を確立するが、本実施の形態では、ペンライト20の発光色を制御するにあたり、アンテナ10とペンライト20との間で接続を確立しない。ペンライト20は、アドバタイズパケットに含まれる色指示情報により、発光部22の発光色を制御する。
さらに、アンテナ10−1〜10−4も、アンテナ10−5と同様に、ホストコンピュータ30からの制御信号に基づく処理を行う。この例では、図8に示すように、アンテナ10−1〜10−4の電波はそれぞれ、領域201〜204の範囲に照射される。
例えば、アンテナ10−1〜10−4からの色指示情報にはそれぞれ、発光色を紫色、青色、緑色、黄色にする指示が含まれているとする。この場合、領域201に存在するペンライト20−1〜20−3は、アンテナ10−1から送信される色指示情報により、紫色に発光する。また、領域202に存在するペンライト20−4〜20−6は、アンテナ10−2から送信される色指示情報により、青色に発光する。領域203に存在するペンライト20−7〜20−9は、アンテナ10−3から送信される色指示情報により、緑色に発光する。領域204に存在するペンライト20−10〜20−12は、アンテナ10−4から送信される色指示情報により、黄色に発光する。
このように、アンテナ10−1〜10−5はそれぞれ、領域201〜205に電波を照射する。そして、領域201〜205に存在するペンライト20は、各アンテナ10から送信された色指示情報に基づいて発光する。各アンテナ10の電波は、アンテナ10の指向性によって特定の領域に照射されるため、ペンライト20による演出が、電波の照射領域毎に行われることになる。
なお、この例では、ホストコンピュータ30は、アンテナ10−1〜10−5の電波の照射領域毎に、ペンライト20の発光色を異ならせるように制御したが、このような構成に限られない。アンテナ10−1〜10−5の電波の照射領域において、発光色を全て共通の色にしてもよいし、異なる発光色が含まれていてもよい。
また、例えば、アンテナ10は、ペンライト20の発光色を変更する場合、ホストコンピュータ30からの制御信号を基に、変更後の発光色を指示する色指示情報を生成する。そして、生成した色指示情報を含むアドバタイズパケットを送信する。
さらに、例えば、アンテナ10は、ホストコンピュータ30から、電波の照射を停止することを指示する制御信号を受信した場合、色指示情報を含むアドバタイズパケットの送信を停止する。また、アドバタイズパケットのペイロード部に、消灯を指示する情報を格納して、送信してもよい。
また、例えば、アンテナ10は、ホストコンピュータ30から、アンテナ10による電波の照射領域を制御する制御信号を受信した場合、この制御信号に基づいて電波の照射領域を変更する。例えば、アンテナ10は、電波の照射方向を変更する制御信号や電波の強度を変更する制御信号、電波のビーム幅を変更する制御信号等をホストコンピュータ30から受信すると、受信した制御信号に基づいて、電波の照射方向の変更や電波強度の変更、ビーム幅の変更等を行う。
ここで、従来のように、例えば、ペンライト20が配置される位置の位置情報とペンライト20のアドレス(ID)とを事前に登録して、位置情報とアドレス(ID)とに基づいて発光色を制御する場合には、ペンライト20の位置が変化しても発光色は変わらない。例えば、ペンライト20−1のアドレス(ID)を指定して紫色に発光させる場合、ペンライト20−1を携帯する観客が、領域201から領域202に移動したとしても、ペンライト20−1の発光色は変化しない。ペンライト20−1は、領域201及び領域202の何れに存在する場合でも紫色に発光する。そのため、特定の領域毎にペンライト20の色を分けるような演出をする場合、例えば、ペンライト20−1が領域201から領域202に移動してしまうと、領域202に存在するペンライト20−4〜20−6は青色に発光しているにもかかわらず、ペンライト20−1だけ紫色に発光してしまうという状況が生じる。
一方で、本実施の形態では、例えば、ペンライト20−1が領域201に存在する場合には、アンテナ10−1から送信される色指示情報により紫色に発光する。また、ペンライト20−1を携帯する観客が、領域201から領域202に移動すると、アンテナ10−2から送信される色指示情報により、ペンライト20−1の発光色は紫色から青色に変化する。即ち、特定の領域毎にペンライト20の色を分けるような演出をする場合、例えば、ペンライト20−1が領域201から領域202に移動すると、領域202に存在するペンライト20−4〜20−6と同様に、ペンライト20−1も青色に発光する。
また、本実施の形態では、ペンライト20の発光色を制御するにあたり、ペンライト20が配置される位置の位置情報とペンライト20のアドレス(ID)とを事前に登録しなくてもよい。よって、例えば、観客が別のイベントで使用したペンライト20を持ち込んでもよい。また、例えば、観客の位置が固定されていないようなイベントにおいても、特定の領域毎にペンライト20の発光色を分けるような演出が可能である。
なお、本実施の形態では、アンテナ10が、ホストコンピュータ30から送信された制御信号に基づいて色指示情報を生成するのではなく、例えば、ホストコンピュータ30等が色指示情報を生成してもよい。この場合、ホストコンピュータ30は、色指示情報をアンテナ10に送信し、アンテナ10は、送信された色指示情報をアドバタイズパケットに格納する。
また、本実施の形態では、ペンライト20が発光するタイミングを、ペンライト20の存在する領域毎に異ならせてもよい。例えば、アンテナ10−1〜10−5が順番に色指示情報を送信すると、領域201〜205に存在するペンライト20が順番に発光し、ウェーブのような演出が行われる。また、アンテナ10の数を増やして、アンテナ10による電波の照射領域を細かく区切ることにより、観客のペンライト20によって絵を描くような演出が可能である。
さらに、本実施の形態では、閾値として、電波強度閾値の他に、ペンライト20の発光色を変化させるか否かを決定するための別の閾値を設けてもよい。
例えば、図8に示す領域201と領域202との境界にペンライト20が存在する場合、アンテナ10−1からの電波の強度が最も高くなる場合もあれば、アンテナ10−2からの電波の強度が最も高くなる場合もある。そのため、ペンライト20の発光色が紫色になったり青色になったりして、発光色が安定しないことが考えられる。そこで、ペンライト20は、受信した電波がある一定程度の電波強度でない限り、発光色を変化させずに、その時点の発光色を保持してもよい。
例えば、ペンライト20が、アンテナ10−1から、紫色に発光するように制御する電波を受信し、紫色に発光したとする。次に、ペンライト20が、アンテナ10−2から、青色に発光するように制御する電波を受信したとする。ここで、ペンライト20は、アンテナ10−1からの電波の強度(この例では、電波強度A1とする)と、アンテナ10−2からの電波の強度(この例では、電波強度A2とする)とを比較する。そして、ペンライト20は、電波強度A2から電波強度A1を引いた差分が、予め定められた閾値(以下、差分強度閾値と称する)を超えるか否かを判定する。ペンライト20は、電波強度A2から電波強度A1を引いた差分が、差分強度閾値を超えると判定した場合、電波強度A2の電波(即ち、アンテナ10−2から受信した電波)によって、発光色を紫色から青色に変化させる。一方、電波強度A2から電波強度A1を引いた差分が、差分強度閾値を超えないと判定した場合、ペンライト20は、発光色を紫色のまま保持する。
このようにして差分強度閾値を設けることにより、ペンライト20が複数のアンテナから同程度の強度の電波を受信する場合であっても、発光色が不安定になることが抑制される。
なお、電波強度閾値や差分強度閾値は、予め設定されているデフォルト値を用いてもよいし、ホストコンピュータ30からの指示等に基づいて、アンテナ10にて設定したり変更したりしてもよい。
また、本実施の形態では、ホストコンピュータ30は、アンテナ10による電波の照射領域が予め定められた条件を満たすか否かを判定し、予め定められた条件を満たさない場合には、予め定められた条件を満たすように電波の照射領域を調整してもよい。
例えば、アンテナ10−1〜10−5による電波の照射領域の面積を予め定められた範囲内にするという条件を定めておく。そして、アンテナ10−1〜10−5から電波を照射したところ、領域203〜205の面積は予め定められた範囲内であるが、領域201の面積は予め定められた範囲よりも大きくなり、領域202の面積は予め定められた範囲よりも小さくなったとする。この場合、ホストコンピュータ30は、領域201及び領域202が予め定められた条件を満たしていないと判断し、予め定められた条件を満たすように調整する。
より具体的には、ホストコンピュータ30は、例えば、アンテナ10−1の電波強度を低くして、アンテナ10−2の電波強度を高くするように指示する制御信号を生成する。この制御信号により、アンテナ10−1の電波強度は低くなり、領域201の面積が小さくなる。また、アンテナ10−2の電波強度は高くなり、領域202の面積が大きくなる。また、ホストコンピュータ30は、アンテナ10−1及びアンテナ10−2の両方の電波強度を変更するのではなく、アンテナ10−1の電波強度のみを低くしたり、アンテナ10−2の電波強度のみを高くしたりしてもよい。このようにして、ホストコンピュータ30は、アンテナ10−1やアンテナ10−2が照射する電波の強度を調整して、領域201及び領域202の面積を調整する。
また、ホストコンピュータ30は、例えば、アンテナ10−1やアンテナ10−2が照射する電波のビーム幅を変化させることを指示する制御信号を生成してもよい。即ち、ホストコンピュータ30は、アンテナ10−1やアンテナ10−2が照射する電波のビーム幅を調整して、領域201及び領域202の面積を調整してもよい。
なお、領域201〜205の情報は、例えば、ホストコンピュータ30に設けられたカメラや別に設けられたカメラ等で、ペンライト20による発光色の分布を撮影することによって取得される。ホストコンピュータ30は、取得した情報により、電波の照射領域が予め定められた条件を満たすか否かを判定する。この場合、ホストコンピュータ30は、電波の照射領域の情報を取得する処理を行うものと捉えることができる。
さらに、本実施の形態では、アンテナ10が電波の送信側から受信側に切り替わり、他のアンテナ10から照射された電波の強度を検知してもよい。
例えば、演出の際には、ペンライト20の数が多いために電波の届く範囲が狭くなったり、アンテナ10の電波を遮断する障害物が現れたりすることが考えられる。そこで、例えば各アンテナ10が設置された段階で、アンテナ10毎に、他のアンテナ10から受信する電波の強度がどれくらいであるかを検知しておく。そして、演出を開始する前や開始した後に、ホストコンピュータ30は、何れかのアンテナ10に対して、電波の送信側から受信側に切り替えるように制御する制御信号を送信する。制御信号を受信したアンテナ10は、電波の送信側から受信側に切り替わり、他のアンテナ10から受信する電波の強度を検知する。アンテナ10(又はホストコンピュータ30)は、ここで検知された電波の強度と、アンテナ10の設置段階で事前に検知した電波の強度とを比較することにより、事前段階との電波の強度の差分を把握する。差分を把握することにより、例えば、ホストコンピュータ30は、差分を小さくするようにアンテナ10に対して指示を行う。より具体的には、例えば、ホストコンピュータ30は、電波強度を変更するようにアンテナ10に対して指示を行う。
<通信システムの他の構成例>
次に、本実施の形態に係る演出システム1の他の構成例について説明する。
本実施の形態では、アンテナ10は、ペンライト20に対して電波を照射可能な位置であればどのような位置に配置されてもよく、例えば、天井や床に設置してもよい。
図9(A)、(B)は、アンテナ10を天井に設置した場合の一例を示す図である。この例では、天井に1つのアンテナ10が設置され、アンテナ10から領域206の範囲に電波が照射される。そして、領域206の範囲に存在するペンライト20−13〜20−15が、アンテナ10からの電波を受信する。ここで、アンテナ10からの色指示情報に、発光色を赤色にする指示が含まれている場合、ペンライト20−13〜20−15は赤色に発光する。
さらに、図9(A)の状態から、アンテナ10が電波を照射する方向を変えると、図9(B)に示すように、領域206の位置が移動する。そして、領域206の範囲に存在するペンライト20−1〜20−3がアンテナ10からの電波を受信して、赤色に発光する。一方で、ペンライト20−13〜20−15はアンテナ10からの電波を受信しないため、赤色には発光せず、消灯する。
このように、アンテナ10を天井に設置した場合、スポットライトを使用したように、限られた領域のペンライト20の発光色が制御される。
また、人がアンテナ10を携帯してもよい。図10は、人がアンテナ10を携帯した場合の一例を示す図である。例えば、コンサートの演者がアンテナ10を携帯して任意の方向に向けると、アンテナ10を向けた方向にある領域207の範囲に電波が照射される。そして、領域207の範囲に存在するペンライト20−1,20−2が、アンテナ10からの電波を受信する。ここで、アンテナ10からの色指示情報に、発光色を赤色にする指示が含まれている場合、ペンライト20−1,20−2は赤色に発光する。また、演者がアンテナ10を異なる方向に向けると、領域207の位置が移動し、移動後の領域207に存在するペンライト20が赤色に発光する。
このように、人がアンテナ10を携帯する場合、例えば演者がアンテナ10を向けた方向にあるペンライト20の発光色が制御されるため、演者と観客とに一体感を持たせるような演出が可能になる。
なお、アンテナ10に対しては、無線通信により、ホストコンピュータ30から制御信号が送信される。また、アンテナ10に、電波の照射開始・停止を受け付けるボタンや、電波強度の変更を受け付けるボタン、ペンライト20の発光色の変更を受け付けるボタン等を設けてもよい。演者がこれらのボタンを押下することにより、電波の照射開始・停止や、電波強度の変更、発光色の変更等が行われる。
また、図9及び図10に示す例では、アンテナ10を1つしか設けていないが、アンテナ10を複数設けてもよい。例えば、図8に示すように、アンテナ10−1〜10−5を壁面に設けるとともに、別のアンテナ10を天井に設置したり、演者が別のアンテナ10を携帯したりしてもよい。この場合、例えば、天井に設置されたアンテナ10や演者が携帯するアンテナ10が照射する電波の強度は、アンテナ10−1〜10−5が照射する電波の強度よりも高くなるように設定される。そして、アンテナ10−1〜10−5により領域201〜205毎にペンライト20の発光色が制御されるとともに、天井に設置されたアンテナ10や演者が携帯するアンテナ10によって、ペンライト20の発光色が制御される。
また、本実施の形態では、自動車等の対象物の移動に合わせて、ペンライト20の発光色を制御してもよい。図11(A)、(B)は、対象物の移動に合わせてペンライト20の発光色を制御する場合の一例を示す図である。図示の例では、6台のアンテナ10−1〜10−6が設置され、複数のペンライト20が存在する。また、対象物50−1、50−2が矢印で示す方向に移動する。
図11(A)に示す例では、対象物50−1の外観が赤色であり、ホストコンピュータ30は、対象物50−1の周辺にあるペンライト20の発光色を赤色にするために、アンテナ10−3,10−4に対して、ペンライト20の発光色を赤色にするための制御信号を送信する。アンテナ10−3,10−4は、ホストコンピュータ30から制御信号を受信すると、発光色を赤色にすることを指示する色指示情報を含むアドバタイズパケットを送信する。このアンテナ10−3,10−4からのアドバタイズパケットにより、領域208に存在するペンライト20の発光色が赤色になるように制御される。
同様に、対象物50−2の外観は青色であり、ホストコンピュータ30からの制御信号により、アンテナ10−1,10−2は、発光色を青色にすることを指示する色指示情報を含むアドバタイズパケットを送信する。このアンテナ10−1,10−2のアドバタイズパケットにより、領域209に存在するペンライト20の発光色が青色になるように制御される。
次に、図11(B)に示すように、対象物50−1,50−2が矢印の方向に移動したとする。この場合、ホストコンピュータ30は、対象物50−1の周辺にあるペンライト20の発光色を赤色にするために、アンテナ10−4,10−5に対して、ペンライト20の発光色を赤色にするための制御信号を送信する。アンテナ10−4,10−5は、ホストコンピュータ30から制御信号を受信すると、発光色を赤色にすることを指示する色指示情報を含むアドバタイズパケットを送信する。このアンテナ10−4,10−5からのアドバタイズパケットにより、領域210に存在するペンライト20の発光色が赤色になるように制御される。同様に、ホストコンピュータ30からの制御信号により、アンテナ10−2,10−3は、発光色を青色にすることを指示する色指示情報を含むアドバタイズパケットを送信する。このアンテナ10−2,10−3からのアドバタイズパケットにより、領域211に存在するペンライト20の発光色が青色になるように制御される。
このようにして、対象物が移動するのに合わせて、ペンライト20の発光色が制御される。
なお、対象物50−1,50−2の位置は、例えば、GPS(Global Positioning System)により位置情報を取得したり、対象物50−1,50−2が移動する範囲をカメラで撮影したりすることによって把握される。また、アンテナ10の設置場所は予め把握されている。よって、ホストコンピュータ30は、対象物50−1,50−2の位置と、アンテナ10の設置場所とにより、対象物50−1,50−2の周辺にあるアンテナ10を特定する。
また、対象物50−1,50−2の外観の色が変化することとしてもよい。この場合、ホストコンピュータ30は、例えば、定期的に対象物50−1,50−2を撮影して得られた写真により、対象物50−1,50−2の外観の色を把握する。そして、ホストコンピュータ30は、対象物50−1,50−2の周辺にあるアンテナ10に対して、ペンライト20の発光色を対象物50−1,50−2の外観の色にするための制御信号を送信する。
さらに、本実施の形態では、演出システム1が構成される予め定められたエリア内の状態を把握して、把握した状態に応じてペンライト20の発光色を制御してもよい。
例えば、ホストコンピュータ30は、予め定められたエリアをカメラで撮影して、観客が密集している領域や空いている領域を把握する。そして、ホストコンピュータ30は、観客が密集している領域にあるペンライト20の発光色を特定の色にするための制御信号や、空いている領域にあるペンライト20の発光色を特定の色にするための制御信号を生成する。また、ホストコンピュータ30は、アンテナ10の設置場所を予め把握しており、ペンライト20の発光色を制御したい場所に電波を照射するアンテナ10に対して、制御信号を送信する。
また、例えば、演出システム1が構成される予め定められたエリア内に、振動、音、光、温度、湿度などの環境情報を感知するセンサ(不図示)を複数設けて、ホストコンピュータ30は、各センサで感知した環境情報を取得してもよい。この場合、ホストコンピュータ30は、各センサで感知した環境情報を基に予め定められたエリア内の状態を把握して、ペンライト20の発光色を制御する。
例えば、ホストコンピュータ30は、イベント会場において、複数のセンサで感知した振動や音、温度の情報を基に、会場の盛り上がり具合を判断する。そして、ホストコンピュータ30は、イベント会場の中で、特に振動が大きい場所や音が大きい場所、温度の高い場所を、より盛り上がっている場所と判断し、これらの場所に存在するペンライト20の発光色を特定の色にするための制御信号を生成する。この場合も、ホストコンピュータ30は、アンテナ10の設置場所を予め把握しており、ペンライト20の発光色を制御したい場所に電波を照射するアンテナ10に対して、制御信号を送信する。なお、ペンライト20に各種センサを設けてもよい。
さらに、本実施の形態では、1つのアンテナ10に複数のアンテナ部110を設けて、それぞれのアンテナ部110から特定の領域に向けて同一の色指示情報を送信して、ペンライト20の発光精度を高めることも可能である。これは、いわゆるダイバーシティ効果を利用するものであり、例えば、人の密度が高い環境や、壁が多かったり天井が低かったりするために電波の反射が発生し易い環境において、複数のアンテナ部110のそれぞれから性質の異なる電波を照射する。より具体的には、例えば、複数のアンテナ部110のそれぞれから、偏波面の異なる電波を照射する手法(偏波ダイバーシティ)、周波数の異なる電波を照射する手法(周波数ダイバーシティ)が例示される。
また、本実施の形態では、ペンライト20の発光色を制御することとしたが、制御の対象は、アンテナ10からの電波を受信可能な受信装置であればよく、ペンライト20に限られない。例えば、アンテナ10から送信される色指示情報により、備え付けの照明装置の発光色を制御してもよい。
さらに、本実施の形態では、発光色を制御する構成に限られない。例えば、アンテナ10から送信される信号により、ペンライト20に描かれた模様を制御してもよい。また、例えば、スマートフォン等の携帯情報端末の画面の色や模様を制御してもよい。この場合、Bluetooth LEに対応した携帯情報端末が用いられ、携帯端末に専用のアプリケーションがインストールされる。そして、アンテナ10から送信される信号により、携帯情報端末に表示される画面が制御される。
このように、本実施の形態では、アンテナ10が送信する信号には、ペンライト20等の受信装置の外観を変化させることを指示する指示情報が含まれていればよい。ペンライト20等の受信装置は、アンテナ10から送信される信号によって外観を変化させる。
また、本実施の形態では、複数のアンテナ10から電波を受信している場合、最も強度の高い電波を特定したが、このような構成に限られない。ペンライト20は、例えば、複数のアンテナ10から電波を受信した場合、最も強度の高い電波を特定する処理を行わずに、受信した何れかの電波に含まれる色指示情報で指示された発光色で発光してもよい。
さらに、本実施の形態では、アンテナ10とペンライト20との間の通信をBluetooth LEにより行うこととしたが、このような構成に限られない。アンテナ10は、電波によって信号を送信すればよく、国際標準規格であるIEEE 802.11規格に基づいたWi−Fi(登録商標)など、Bluetooth LE以外の無線の通信方式により信号を送信してもよい。
また、本実施の形態では、アンテナ10が指向性を有することとしたが、アンテナ10は無指向性であってもよい。アンテナ10が無指向性の場合、アンテナ10から周囲360度の全方向に向けて電波が照射される。よって、例えば、図8に示す例では、領域206に存在するペンライト20に限らず、アンテナ10からの電波が届く限り、全てのペンライト20がアンテナ10からの電波を受信して発光する。また、例えば、図9に示す例では、領域207に存在するペンライト20に限らず、アンテナ10からの電波が届く限り、全てのペンライト20がアンテナ10からの電波を受信して発光する。
また、本実施の形態では、ホストコンピュータ30の機能を実現するプログラムを、アンテナ10に実行させて、アンテナ10がホストコンピュータ30として機能してもよい。例えば、アンテナ10が演出用プログラムを実行することにより、色指示情報を生成したり、電波の照射領域を変更したりする。
また、本発明の実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
なお、上記では種々の実施形態および変形例を説明したが、これらの実施形態や変形例どうしを組み合わせて構成してももちろんよい。
また、本開示は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
1…通信システム、10…アンテナ、20…ペンライト、22…発光部、23…制御部、30…ホストコンピュータ、110…アンテナ部、120…通信制御部、231…電波情報取得部、232…電波強度判定部、233…発光色制御部、301…制御信号生成部、302…制御信号送信部

Claims (6)

  1. 複数の送信装置により、予め定められた領域内にある複数の受信装置に対して電波を照射し、
    前記複数の送信装置のうちの個々の送信装置は、前記予め定められた領域内の特定の一部の領域に向けて電波を照射するように電波特性を設定可能であり、当該電波特性に基づいて電波を照射して、当該一部の領域内にある前記受信装置の外観を変化させ、制御装置からの指示によって、電波の送信側から受信側に切り替わり、当該複数の送信装置のうちの他の送信装置から受信する電波の強度を検知すること
    を特徴とする送信システム。
  2. 前記個々の送信装置は、前記電波特性として、前記一部の領域に応じて、照射する電波の強度が設定されること
    を特徴とする請求項1に記載の送信システム。
  3. 前記個々の送信装置は、前記電波特性として、前記一部の領域に応じて、特定の方向に対して電波を照射する指向性が設定されること
    を特徴とする請求項1に記載の送信システム。
  4. 前記個々の送信装置は、前記一部の領域内にある前記受信装置に対して、当該受信装置が発光する発光色を指示すること
    を特徴とする請求項1に記載の送信システム。
  5. 予め定められた領域内にある複数の受信装置に対して電波を照射する複数の送信装置のうちの個々の送信装置であって、
    前記個々の送信装置は、
    前記予め定められた領域内の特定の一部の領域に向けて電波を照射するように電波特性を設定可能であり、
    前記電波特性に基づいて電波を照射して、前記一部の領域内にある前記受信装置の外観を変化させ、
    制御装置からの指示によって、電波の送信側から受信側に切り替わり、前記複数の送信装置のうちの他の送信装置から受信する電波の強度を検知すること
    を特徴とする送信装置。
  6. 予め定められた領域内での演出に用いられる複数の受信装置と、
    前記予め定められた領域に対して電波を照射し、当該電波の照射領域に存在する前記受信装置の外観を変化させる複数の送信装置と、
    前記演出に応じて、前記複数の送信装置のそれぞれに対して、前記電波の照射領域に存在する前記受信装置の外観を変化させるように指示する制御装置とを備え、
    前記複数の送信装置のうちの個々の送信装置は、前記制御装置からの指示によって、電波の送信側から受信側に切り替わり、当該複数の送信装置のうちの他の送信装置から受信する電波の強度を検知すること
    を特徴とする演出システム。
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