JP2024056020A - 照明評価システム、照明評価方法及びプログラム - Google Patents

照明評価システム、照明評価方法及びプログラム Download PDF

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圭佑 中村
Keisuke Nakamura
朗通 前川
Akimichi Maekawa
司 法上
Tsukasa Hojo
麻千子 辻井
Machiko Tsujii
秀樹 山下
Hideki Yamashita
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Abstract

【課題】対象空間を照明する照明設備の評価の簡略化を図ることができる、照明評価システム、照明評価方法及びプログラムを提供する。【解決手段】照明評価システム10は、移動体2と、計測部11と、評価部と、指向性変更部と、を備える。移動体2は、照明設備4によって照明される対象空間A1内を自律移動可能である。計測部11は、移動体2に搭載されている。計測部11は、照明設備4からの光を計測する。評価部は、計測部11が対象空間A1の特定位置にあるときの、位置情報及び計測部11の計測結果に基づいて、照明設備4の設置状況の評価を行う。位置情報は、特定位置と照明設備4との相対的な位置関係に関する情報である。指向性変更部は、計測部11の最大受光角を変更する。【選択図】図1

Description

本開示は、一般に照明評価システム、照明評価方法及びプログラムに関し、より詳細には、対象空間を照明する照明設備の評価を行うための照明評価システム、照明評価方法及びプログラムに関する。
特許文献1には、アリーナの照明設備(照明器具)の姿勢制御を行うシステム(アリーナ照明姿勢制御システム)が記載されている。特許文献1に記載のシステムでは、アリーナの天井面及びその下部に配設され、照射方向を変更可能な駆動部を備えた照射方向可変照明設備に関して、主操作制御装置の制御に基づいて照射方向を制御する。主操作制御装置は、照射方向データにより照明設備の照射方向を制御する。
照射方向データは、照明照度設計支援システムがシミュレーションを行って照明設計演算データを作成し、この照明設計演算データを希望する明りを得るための照射方向データに変換して得られる。これにより、照明設備は、照明照度設計支援システムによる照明照度設計で照明を行うことができる。
特開平11-135270
ただし、上述したようなシミュレーションに基づく照射方向データにより照明設備の照射方向を制御した場合、実際に対象空間(アリーナ内)の照度を測定すると、シミュレーション結果からのずれが生じていることがある。そこで、上述のようなシステムで照明設備の姿勢制御がなされる場合でも、実際に対象空間の各位置での照度を人が計測し、かつシミュレーション結果からのずれが生じていれば、照明設備の向きを修正する、といった作業が必要になる。
本開示は上記事由に鑑みてなされており、対象空間を照明する照明設備の評価の簡略化を図ることができる、照明評価システム、照明評価方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る照明評価システムは、移動体と、計測部と、評価部と、指向性変更部と、を備える。前記移動体は、照明設備によって照明される対象空間内を自律移動可能である。前記計測部は、前記移動体に搭載されている。前記計測部は、前記照明設備からの光を計測する。前記評価部は、前記計測部が前記対象空間の特定位置にあるときの、位置情報及び前記計測部の計測結果に基づいて、前記照明設備の設置状況の評価を行う。前記位置情報は、前記特定位置と前記照明設備との相対的な位置関係に関する情報である。前記指向性変更部は、前記計測部の最大受光角を変更する。
本開示の一態様に係る照明評価方法は、計測処理と、評価処理と、指向性変更処理と、を有する。前記計測処理は、照明設備によって照明される対象空間内を自律移動可能な移動体に搭載された計測部にて前記照明設備からの光を計測する処理である。前記評価処理は、前記計測部が前記対象空間の特定位置にあるときの、位置情報及び前記計測処理の計測結果に基づいて、前記照明設備の設置状況の評価を行う処理である。前記位置情報は、前記特定位置と前記照明設備との相対的な位置関係に関する情報である。前記指向性変更処理は、前記計測部の最大受光角を変更する。
本開示の一態様に係るプログラムは、前記照明評価方法を、1以上のプロセッサに実行させるためのプログラムである。
本開示によれば、対象空間を照明する照明設備の評価の簡略化を図ることができる、という利点がある。
図1は、実施形態1に係る照明評価システムの使用例を示す概略図である。 図2は、同上の照明評価システムの構成を示すブロック図である。 図3Aは、同上の照明評価システムの移動体の側面図である。図3Bは、同上の移動体の計測部周辺を拡大した側面図である。図3Cは、同上の移動体の計測部周辺を拡大した平面図である。 図4Aは、同上の計測部の指向性を示し、最大受光角が比較的大きな状態の概略説明図である。図4Bは、同上の計測部の指向性を示し、最大受光角が比較的小さな状態の概略説明図である。 図5は、同上の照明評価システムの動作例を示すフローチャートである。 図6Aは、同上の照明評価システムが用いられる施設の見取り図である。図6Bは、図6AのエリアZ1の拡大図である。図6Cは、図6Bの一部の拡大図である。 図7は、同上の照明評価システムでの照度分布の推定の様子を表す概念図である。 図8は、同上の照明評価システムでの自己位置の補正の様子を表す概念図である。 図9Aは、実施形態2に係る照明評価システムの使用例を示し、第1発光部が点灯した状態の概略図である。図9Bは、同上の照明評価システムの使用例を示し、第2発光部が点灯した状態の概略図である。
(実施形態1)
(1)概要
本実施形態に係る照明評価システム10の概要について、図1及び図2を参照して説明する。
照明評価システム10は、対象空間A1を照明する照明設備4の評価を行うためのシステムである。本実施形態では一例として、複数の発光部41を有する照明設備4が設置されたスタジアム(stadium)等の施設F1に、照明評価システム10が用いられる場合を想定する。この種の施設F1においては、例えば、図1に示すように、その外周に沿って複数の照明設備4が設置される。これら複数の照明設備4は、施設F1内に設定される対象空間A1に向けて斜め上方から光を照射することによって、対象空間A1を照明する。
すなわち、対象空間A1は、(複数の)照明設備4の複数の発光部41から斜めに照射される光によって照らされるのであって、発光部41の向き一つで対象空間A1の照明環境が変化する。そして、設計通りの照明環境が実現されていなければ、例えば、照明設備4の少なくとも1つの発光部41の向きを修正する等の作業が必要になる。そこで、対象空間A1を照明する照明設備4の評価を行うためには、対象空間A1の略全域にわたって、(複数の)照明設備4からの光による実際の照度を把握する必要がある。
しかしながら、スタジアム等の比較的大きな施設F1において、広範囲にわたる対象空間A1の各位置での照度の計測を作業者(人)が行うとすれば、作業者の多大な工数が必要になる。つまり、このような計測作業においては、作業者は、例えば、照度計を持って、照明設備4からの光によって照らされた対象空間A1内に設定される複数の計測点の各々で、照度を実際に計測することになる。この場合、作業者は、対象空間A1内において、各計測点での照度を順次計測しつつ、複数の計測点を巡回する必要があるため、対象空間A1が広くなればなるほど、計測にかかる累計時間と、複数の計測点間の移動にかかる時間と、がかさむことになる。さらに、例えば、計測点からずれた位置で照度が計測される等、作業者の技量によって計測ミスが生じることもあり、信頼性の高い計測結果を得ることは難しい。
そこで、本実施形態に係る照明評価システム10は、移動体2に搭載された計測部11にて、対象空間A1における照明設備4からの光による実際の照度を計測することで、対象空間A1を照明する照明設備4の評価を可能とする。
すなわち、照明評価システム10は、図2に示すように、移動体2と、計測部11と、評価部31と、を備える。移動体2は、照明設備4によって照明される対象空間A1内を自律移動可能である。計測部11は、移動体2に搭載されている。計測部11は、照明設備4からの光を計測する。評価部31は、計測部11が対象空間A1の特定位置にあるときの、位置情報及び計測部11の計測結果に基づいて、照明設備4の設置状況の評価を行う。ここで、位置情報は、特定位置と照明設備4との相対的な位置関係に関する情報である。
上記構成によれば、特定位置における照明設備4からの光の計測の作業を、対象空間A1内を自律移動可能な移動体2にて実行することができる。つまり、移動体2には、照明設備4からの光の計測を行う計測部11が搭載されており、計測部11が対象空間A1の特定位置にあるときに、計測部11にて、特定位置での照明設備4からの光の計測を行う。このように、照明評価システム10では、作業者に代えて又は作業者と共に、移動体2が対象空間A1内を移動して特定位置での照明設備4からの光を計測できるので、作業者の作業負担を減らすことができる。しかも、計測部11は、対象空間A1内を自律移動する移動体2に搭載されているので、計測部11が計測を行う位置のずれが生じにくく、計測結果の信頼性も低下しにくい。また、評価部31は、計測部11が対象空間A1の特定位置にあるときの、位置情報及び計測部11の計測結果に基づいて、照明設備4の設置状況の評価を行う。つまり、計測部11での計測結果から、照明設備4の設置状況が評価されるので、例えば、照明設備4の向き等の修正の要否の判断が容易になる。結果的に、対象空間A1を照明する照明設備4の評価の簡略化を図ることができる、という利点がある。
(2)詳細
以下、本実施形態に係る照明評価システム10について、詳しく説明する。
(2.1)定義
本開示でいう「計測部」は、照明設備4からの光を計測する機能を有していればよく、例えば、照度計、輝度計又は光度計等である。計測部11が照度計である場合、計測部11は、照明設備4から単位面積当たりに入射する光束である照度を計測することで、照明設備4からの光を計測する。計測部11が輝度計である場合、計測部11は、照明設備4を計測部11から見たときの照明設備4の単位面積当たりの明るさである輝度を計測することで、照明設備4からの光を計測する。本実施形態では一例として、計測部11は、照度計であって、照明設備4からの光を「照度」として計測する。
本開示でいう「搭載」は、内蔵(分離できないように一体化されている態様を含む)及び外付け(カプラー等を用いて取外し可能に固定されている態様を含む)の両方の態様を含む。すなわち、移動体2に搭載される計測部11は、移動体2に内蔵されていてもよいし、移動体2に外付けされていてもよい。
本開示でいう「照明設備4の設置状況」は、対象空間A1を照明するための照明設備4の設置の状況を意味し、例えば、照明設備4の向き(配光)、及び照明設備4の位置等を含む。ここで、照明設備4の向きには、鉛直方向に沿った軸回りの照明設備4の光軸の回転角(方位角)、水平方向に沿った軸回りの照明設備4の光軸の回転角(仰角)、及び照明設備4の光軸回りの照明設備4の回転角が含まれる。さらに、照明設備4が複数の発光部41(図1参照)を含む場合には、照明設備4の設置状況には、照明設備4における複数の発光部41の各々についての向き及び位置が含まれる。本実施形態では一例として、照明設備4の設置状況は、少なくとも照明設備4における複数の発光部41の各々の向きを含むこととする。
本開示でいう「特定位置」は、対象空間A1におけるいずれかの位置である。計測部11は、少なくとも特定位置にあるときに、照明設備4からの光を計測する。すなわち、特定位置は、対象空間A1において、照明設備4からの光(本実施形態では照度)を計測部11にて計測するための「計測点」である。本実施形態では一例として、対象空間A1内での移動体2の位置は、移動体2に搭載された計測部11の対象空間A1内での位置にて表されることとする。つまり、計測部11が特定位置にあるときに、移動体2は特定位置にあるという。
本開示でいう「施設」は、スタジアム、屋外ステージ、庭、駐車場、グランド及び公園等の屋外施設、並びに、ドーム、アリーナ、スタジオ、体育館、舞台及び劇場等の屋内施設を含む。ここでいう「スタジアム」は、野球場、陸上競技場又はサッカー場等の競技場である。さらに、施設F1には、映画館、公会堂、複合施設、飲食店、百貨店、ホテル、旅館、幼稚園、図書館、博物館、美術館、地下街、駅、空港、オフィス、工場、ビル、店舗、学校及び福祉施設等も含まれる。また、施設F1は、戸建住宅、集合住宅、又は集合住宅の各住戸等の住宅施設を含んでいてもよい。本実施形態では一例として、施設F1がスタジアムであることとする。
(2.2)照明設備の構成
まず、本実施形態に係る照明評価システム10での評価対象となる照明設備4の構成について、図1及び図2を参照して説明する。
照明設備4は、施設F1内に設定される対象空間A1を照明する設備である。つまり、照明設備4は、施設F1内の対象空間A1に向けて光を照射(放射)し、対象空間A1内の物体を照らすことによって、対象空間A1において必要な明るさを確保する。本実施形態では、施設F1は上述したようにスタジアムであって、観客席で囲まれた施設F1の内部空間、つまりスタジアムのうちの競技が行われる空間が、対象空間A1となる。
照明設備4は、図1に示すように、施設F1の外周に沿って複数設置されている。これら複数の照明設備4は、いずれも施設F1内の対象空間A1に向けて、斜め上方から光を照射する。複数の照明設備4が対象空間A1に向けて光を照射することによって、対象空間A1の略全域が万遍なく照明される。
各照明設備4は、複数の発光部41を有する多灯式の投光器である。すなわち、照明設備4における複数の発光部41は、各々が投光器として機能し、これら複数の発光部41から対象空間A1に向けて斜め上方から光を照射することで、対象空間A1を照明する。複数の発光部41の各々は、その向き及び位置が個別に調節可能に構成されている。そのため、例えば、ある照明設備4のいずれか1つの発光部41についてのみ、向きを調節することで、この発光部41から対象空間A1に照射される光の向き(配光)を調節することが可能である。本実施形態では一例として、複数の発光部41の各々は、光源としてLED(Light Emitting Diode)を用いたLED投光器である。
ただし、本実施形態では、各照明設備4は、複数の発光部41を一斉に点灯又は消灯させることと仮定する。つまり、各照明設備4は、複数の発光部41の一部のみを点灯させることは行わない。
本実施形態では、照明設備4は、発光部41と一対一に対応するアクチュエータ42を更に有している。つまり、照明設備4は、複数の発光部41と、複数のアクチュエータ42と、を有している。複数のアクチュエータ42の各々は、対応する発光部41の向き及び位置を変化させるように発光部41を駆動する。各アクチュエータ42は、電動機(モータ)を備え、電動機の発生する駆動力によって発光部41の向き及び位置を変化させる。そのため、照明設備4においては、複数の発光部41の各々の向き及び位置を、遠隔で制御可能である。ここでいう「遠隔」とは離れた場所を意味し、例えば、施設F1の外部は、照明設備4の遠隔に当たる。
上述したような構成の複数の照明設備4により、各照明設備4の複数の発光部41から斜めに照射される光によって対象空間A1が照明される。そのため、発光部41の向き一つで対象空間A1の照明環境が変化する。そして、設計通りの照明環境が実現されていなければ、例えば、照明設備4の少なくとも1つの発光部41の向きを修正する等の作業が必要になる。さらに、対象空間A1を照明する照明設備4の評価を行うためには、対象空間A1の略全域にわたって、(複数の)照明設備4からの光による実際の照度を把握する必要がある。そこで、本実施形態に係る照明評価システム10は、移動体2に搭載された計測部11にて、対象空間A1における照明設備4からの光による実際の照度を計測することで、対象空間A1を照明する照明設備4の評価を可能とする。
(2.3)照明評価システムの構成
以下、本実施形態に係る照明評価システム10の構成について、図1~図4Bを参照して説明する。
照明評価システム10は、上述したように、移動体2と、計測部11と、評価部31と、を備えている。ここで、本実施形態では一例として、図2に示すように、照明評価システム10は、移動体2と、上位システム3と、を備えている。計測部11は上述したように移動体2に搭載されており、評価部31は上位システム3に含まれている。すなわち、照明評価システム10の構成要素である計測部11と評価部31とは、本実施形態では、一体ではなく別体に設けられている。移動体2は、駆動部21、制御部22及びバッテリ23を有している。これにより、移動体2は、対象空間A1内を自律移動可能に構成されている。
さらに、本実施形態では、移動体2には、計測部11に加えて、図2に示すように、位置推定部12、向き変更部13、位置変更部14、指向性変更部15、出力部16、通信部17、記憶部18が搭載されている。上位システム3には、評価部31に加えて、分布推定部32、調整部33、上位通信部34及び蓄積部35が設けられている。すなわち、本実施形態に係る照明評価システム10は、移動体2と、計測部11と、位置推定部12と、向き変更部13と、位置変更部14と、指向性変更部15と、出力部16と、通信部17と、記憶部18と、を備えている。ここで、移動体2は、駆動部21、制御部22及びバッテリ23を含んでいる。また、照明評価システム10は、駆動部21と、制御部22と、バッテリ23と、評価部31と、分布推定部32と、調整部33と、上位通信部34と、蓄積部35と、を更に備えている。
また、本実施形態では、照明評価システム10での評価結果は、照明設備4の向きと位置との少なくとも一方の調整に使用される。さらに、本実施形態では、上述したように、照明評価システム10は、照明設備4の設置状況として、少なくとも照明設備4における複数の発光部41の各々の向きを評価対象とする。そのため、照明評価システム10での評価結果は、少なくとも照明設備4における複数の発光部41の各々の向きの調整に使用される。
より詳細には、照明評価システム10は、照明設備4の評価結果に基づいて、照明設備4の設置状況が許容範囲内にない場合に、照明設備4における複数の発光部41の各々の向きの調整を行うように照明設備4を制御する。具体的には、照明評価システム10は、照明設備4における複数の発光部41の各々についての向きの調整方向及び調整量を指示する制御信号を生成し、制御信号を照明設備4に対して送信する。これにより、制御信号を受けた照明設備4では、制御信号に従ってアクチュエータ42が作動し、複数の発光部41の各々についての向きの調整が行われる。そのため、本実施形態では、照明評価システム10(上位システム3)と照明設備4とは、通信可能に構成されている。本開示でいう「通信可能」とは、有線通信又は無線通信の適宜の通信方式により、直接的、又はネットワーク5若しくは中継器等を介して間接的に、信号を授受できることを意味する。すなわち、照明評価システム10(上位システム3)は、照明設備4との間で、互いに信号を授受することができる。
移動体2は、対象空間A1内を自律移動可能に構成されている。本実施形態では、図1に示すように、筐体20と、駆動輪からなる複数の車輪24と、自在輪からなる複数の補助輪25と、を有している。このように構成される移動体2は、地面等からなる略平坦な走行面F11上を自律走行する。本実施形態では一例として、筐体20は、平面視において略長方形状に形成されており、筐体20の下面に、複数の車輪24及び複数の補助輪25が配置されている。移動体2は、移動体2は、複数の車輪24を個別に駆動することにより、走行面F11上を自律的に移動(走行)する。
また、移動体2は、駆動部21と、制御部22と、バッテリ23と、を筐体20内に有している。
駆動部21は、電動機及び減速機等を含み、バッテリ23に蓄積された電気エネルギを用いて複数の車輪24を駆動する。制御部22は、後述する位置推定部12で推定される自己位置等に基づいて、駆動部21を制御し、移動体2の自律走行を実現する。つまり、制御部22は、移動体2の現在の位置である自己位置等に基づいて、少なくとも目的地までの移動体2の移動経路を決定し(経路計画)、この移動経路に沿って移動体2が移動するように駆動部21を動作させる。これにより、移動体2の自律走行が実現される。バッテリ23は、移動体2(駆動部21及び制御部22)の動作用の電力だけでなく、計測部11等、移動体2に搭載される照明評価システム10の各構成要素の動作用の電力についても供給する。バッテリ23は、充電及び放電が可能な、リチウムイオン電池(LIB:Lithium Ion Battery)等の二次電池である。
また、移動体2は、図1に示すように、検知部26及びアンテナ27を更に有している。
検知部26は、移動体2に搭載されている。検知部26は、移動体2の周囲の状況を検知する。本開示でいう「移動体2の周囲の状況」は、移動体2の周囲における壁、床、柱若しくは天井等の構造体の有無及び配置、又は移動体2の周囲にある他の移動体又は生物等の物体の有無及び位置の状況を含む。検知部26は、例えば、イメージセンサ(カメラ)、ソナーセンサ、レーダ及びLiDAR(Light Detection and Ranging)等のセンサを含み、これらのセンサにて移動体2の周囲の状況(構造体又は物体の有無等)を検知する。本実施形態では一例として、検知部26は、移動体2の筐体20の上面上に配置されている。
アンテナ27は、通信部17用のアンテナである。後述するように、通信部17は、伝送媒体としての電波を、アンテナ27にて送受信する。本実施形態では一例として、アンテナ27は、少なくとも平面視における移動体2の筐体20の上面から上方に突出して設けられている。
計測部11は、移動体2に搭載されている。計測部11は、照明設備4からの光を計測する機能を有しており、上述したように、本実施形態では一例として照度計である。具体的には、計測部11は、受光部を有し、受光部における照度、つまり照明設備4から受光部に対して単位面積当たりに入射する光束を計測する。特に、本実施形態では、計測部11は、受光部の照度に応じた電気信号を出力するディジタル照度計である。
ここで、図1及び図3A~図3Cに示すように、移動体2は、計測部11を支持するための構成として、アーム61、支持台62、ポール63、及び一対の回転支持部64を有している。また、移動体2は、計測部11に付随する構成として、遮蔽体65を有している。
アーム61は、筐体20における前面(移動体2の進行方向の前方を向いた面)から、移動体2の進行方向の前方に突出している。アーム61は、筐体20からの突出量が可変となるように、一例として、テレスコピック構造にて伸縮可能に構成されている。支持台62は、計測部11を支持するための台であって、アーム61の先端部の上面上にポール63にて支持されている。支持台62は、円盤状に形成されており、ポール63の中心軸を中心に回転可能に構成されている。ポール63は、円柱状に形成されており、アーム61の上面からの支持台62の高さが可変となるように、一例として、テレスコピック構造にて伸縮可能に構成されている。一対の回転支持部64は、支持台62の上面上に配置されており、計測部11を支持するように構成されている。一対の回転支持部64は、支持台62の上面に沿った回転軸を中心に計測部11が回転可能となるように、計測部11を支持している。
遮蔽体65は、計測部11の受光部を囲むように、計測部11の前面に取り付けられている。遮蔽体65は、図3Bに示すように、第1筒体651と、第2筒体652と、を有している。第2筒体652は、第1筒体651よりも一回り小さな筒状に形成されており、第1筒体651と組み合わされている。つまり、遮蔽体65は、筒状に形成されており、計測部11の前面からの突出量が可変となるように、一例として、テレスコピック構造にて伸縮可能に構成されている。本実施形態では一例として、第1筒体651及び第2筒体652は、いずれも円筒状に形成されており、図3Bに矢印A15で示す方向に伸縮する。
ここで、アーム61の伸縮、支持台62の回転、ポール63の伸縮、及び一対の回転支持部64に対する計測部11の回転は、いずれも電動機を動力源して、個別に制御可能である。さらに、遮蔽体65の伸縮についても同様に、電動機を動力源して、個別に制御可能である。
位置推定部12は、対象空間A1内における移動体2の現在の位置である自己位置を推定する。本実施形態では、対象空間A1内での移動体2の位置は、移動体2に搭載された計測部11の対象空間A1内での位置にて表されるので、位置推定部12は、計測部11の現在の位置を自己位置として推定する。本実施形態では一例として、移動体2の自己位置は、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸の直交座標系からなる三次元座標にて表される。言い換えれば、位置推定部12は、三次元座標にて表される計測部11の現在の位置を、移動体2の自己位置として推定する。
本開示でいう「推定」は、おしはかって定める(決める)ことを意味し、特に、人があれこれ考えて決めることに限らず、ある事実に基づいて何らかの決定を行うこと全般を含む。そのため、例えば、コンピュータシステムに対して入力情報が入力された場合に、コンピュータシステムが、入力情報に基づいて演算を行って何らかの情報を出力情報として出力していれば、コンピュータシステムで出力情報が「推定」されたことになる。すなわち、位置推定部12であれば、検知部26の検知結果が入力され、この検知結果に基づいて移動体2の現在位置(自己位置)を特定することにより、自己位置を推定することになる。
ここで、位置推定部12は、基本的には、検知部26の検知結果に基づいて、自己位置を推定する。また、本実施形態では、位置推定部12は、検知部26の検知結果に加えて、位置情報及び計測部11の計測結果も用いて、移動体2の自己位置の推定を行う。つまり、計測部11が対象空間A1の特定位置にあるときの、特定位置と照明設備4との相対的な位置関係に関する位置情報、及び計測部11の計測結果は、照明設備4の設置状況の評価だけでなく、移動体2の自己位置の推定にも用いられる。言い換えれば、位置推定部12は、位置情報及び計測部11の計測結果を移動体2の位置の推定に用いる。位置推定部12の動作について詳しくは「(3.2)自己位置の補正」の欄で説明する。
向き変更部13は、移動体2の基準方向B1(図3A参照)に対する計測部11の向きを変更する。ここでいう移動体2の基準方向B1は、移動体2について適宜定められた方向であって、本実施形態では一例として、移動体2の進行方向の前方である。つまり、図3Aに矢印「B1」で示す移動体2の進行方向の前方が「基準方向」であって、向き変更部13は、移動体2の進行方向の前方に対する計測部11の相対的な向きを変更する。そのため、本実施形態では、計測部11の向きは固定的(不変)ではなく、向き変更部13により変更可能である。具体的には、向き変更部13は、上述した支持台62の回転と、一対の回転支持部64に対する計測部11の回転と、の少なくとも一方を制御することで、計測部11の向きを変更する。すなわち、支持台62の回転に応じて、図3Cに矢印A14で示す方向における計測部11の向きが変化し、一対の回転支持部64に対する計測部11の回転に応じて、図3Bに矢印A13で示す方向における計測部11の向きが変化する。
位置変更部14は、移動体2の基準点B2(図3A参照)に対する計測部11の相対的な位置を変更する。ここでいう移動体2の基準点B2は、移動体2について適宜定められた点であって、本実施形態では一例として、移動体2の筐体20の重心位置に設定された仮想点である。つまり、図3Aに点「B2」で示す筐体20の重心が「基準点」であって、位置変更部14は、筐体20の重心に対する計測部11の相対的な位置を変更する。そのため、本実施形態では、計測部11の位置は固定的(不変)ではなく、位置変更部14により変更可能である。具体的には、位置変更部14は、上述したアーム61の伸縮と、ポール63の伸縮と、の少なくとも一方を制御することで、計測部11の位置を変更する。すなわち、アーム61の伸縮に応じて、図3Aに矢印A11で示す方向(前後方向)における計測部11の位置が変化し、ポール63の伸縮に応じて、図3Aに矢印A12で示す方向(上下方向)における計測部11の位置が変化する。
指向性変更部15は、計測部11の指向性を変更する。ここでいう「指向性」とは、計測部11において照明設備4からの光(本実施形態では照度)を計測する機能に関して、その感度又は利得が、計測部11に光が入射する方向によって異なる性質を意味する。つまり、指向性変更部15は、計測部11での照明設備4からの光(本実施形態では照度)の計測について、方向ごとの感度又は利得を変更する。そのため、本実施形態では、計測部11の指向性(指向特性)は固定的(不変)ではなく、指向性変更部15により変更可能である。具体的には、指向性変更部15は、上述した遮蔽体65の伸縮を制御することで、計測部11の指向性、特に、計測部11の受光部に対して光が入射可能な角度(範囲)の広さを変更する。
すなわち、遮蔽体65の伸縮に応じて、図4A及び図4Bに示すように、計測部11で受光可能な光の入射角度の上限が変化する。つまり、図4Aに示すように、第2筒体652が第1筒体651内に収容されて遮蔽体65が縮んだ状態にあれば、遮蔽体65で囲まれた位置にある計測部11の受光部には、比較的、広い範囲の光が入射する。そのため、図4Aに示す状態では、例えば、2つの発光部41として第1発光部411及び第2発光部412を想定した場合に、これら第1発光部411及び第2発光部412のいずれの光についても、計測部11にて計測可能である。一方、図4Bに示すように、第2筒体652が第1筒体651内から突出して遮蔽体65が伸びた状態にあれば、遮蔽体65で囲まれた位置にある計測部11の受光部には、比較的、狭い範囲の光が入射する。そのため、図4Bに示す状態では、例えば、第2発光部412からの光は遮蔽体65で遮蔽され、第1発光部411及び第2発光部412のうち第1発光部411からの光のみについて、計測部11にて計測可能である。
言い換えれば、図4Bに示すような遮蔽体65が伸びた状態での最大受光角θ2は、図4Aに示すような遮蔽体65が縮んだ状態での最大受光角θ1よりも小さくなる(θ2<θ1)。このように、本実施形態では、計測部11が光を受光する方向を遮蔽体65にて絞り込む(制限する)ことができ、かつ、計測部11が光を受光する角度(範囲)の広さを指向性変更部15にて変更することができる。
出力部16は、計測部11が対象空間A1の特定位置にあるときの、位置情報と計測部11の計測結果とを対応付けたデータセットを出力する。つまり、データセットは、計測部11が対象空間A1の特定位置にあるときの、特定位置と照明設備4との相対的な位置関係に関する位置情報と、計測部11の計測結果と、の組み合わせを含んでいる。本実施形態では一例として、出力部16は、データセットを通信部17及び記憶部18に出力する。つまり、本開示でいう「出力」は、機器(移動体2)の外部への出力だけでなく、機器内部での出力も含んでいる。
通信部17は、直接的、又はネットワーク5若しくは中継器等を介して間接的に、上位システム3と通信するように構成されている。これにより、移動体2は、上位システム3との間で、データセット等のデータを授受することが可能である。本実施形態では一例として、通信部17は、通信事業者が提供する携帯電話網(キャリア網)又は公衆無線LAN(Local Area Network)等を介してインターネット等のネットワーク5に接続される。携帯電話網には、例えば、3G(第3世代)回線、LTE(Long Term Evolution)回線、4G(第4世代)回線又は5G(第5世代)回線等がある。通信部17は、上述したアンテナ27にて、伝送媒体としての電波を送受信する。
記憶部18は、特定位置と照明設備4との相対的な位置関係に関する位置情報、及び計測部11の測定結果を含むデータセット等を記憶する。また、記憶部18は、位置推定部12等での演算に必要な情報等を更に記憶する。記憶部18は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)のような書き換え可能な不揮発性メモリを含む。
評価部31は、計測部11が対象空間A1の特定位置にあるときの、位置情報及び計測部11の計測結果に基づいて、照明設備4の設置状況の評価を行う。ここで、位置情報は、特定位置と照明設備4との相対的な位置関係に関する情報である。詳しくは「(3.1)照明評価方法」の欄で説明するが、評価部31は、基本的には、移動体2から上位システム3に送信されたデータセット(位置情報と計測部11の計測結果との組み合わせを含む)に基づいて、照明設備4の設置状況の評価を行う。
分布推定部32は、特定位置P0(図6C参照)を複数含む特定範囲R1(図6B参照)についての計測部11の計測結果の分布を推定する。つまり、本実施形態に係る照明評価システム10は、1つの特定位置P0についての照度だけでなく、複数の特定位置P0が含まれる特定範囲R1内についての照度の分布についても、分布推定部32にて推定可能である。本実施形態では、分布推定部32の推定結果(特定範囲R1についての計測部11の計測結果の分布)は、評価部31での照明設備4の設置状況の評価に用いられる。分布推定部32は、基本的には、移動体2から上位システム3に送信されたデータセット(位置情報と計測部11の計測結果との組み合わせを含む)に基づいて、分布の推定を行う。分布推定部32の動作について詳しくは、「(3.1)照明評価方法」の欄で説明する。
調整部33は、評価部31の評価結果に基づいて照明設備4の向きと位置との少なくとも一方の調整を行う。上述したように、本実施形態では、照明評価システム10は、照明設備4の設置状況として、少なくとも照明設備4における複数の発光部41の各々の向きを評価対象とする。そのため、調整部33は、評価部31の評価結果に基づいて、少なくとも照明設備4における複数の発光部41の各々の向きの調整を行う。具体的には、調整部33は、照明設備4における複数の発光部41の各々についての向きの調整方向及び調整量を指示する制御信号を生成し、制御信号を、照明設備4に対して上位通信部34から送信する。これにより、制御信号を受けた照明設備4では、制御信号に従ってアクチュエータ42が作動し、複数の発光部41の各々についての向きの調整が行われる。
上位通信部34は、直接的、又はネットワーク5若しくは中継器等を介して間接的に、移動体2と通信するように構成されている。これにより、上位システム3は、移動体2との間で、データセット等のデータを授受することが可能である。本実施形態では一例として、上位通信部34は、インターネット等のネットワーク5に接続されており、ネットワーク5を介して、移動体2(通信部17)と通信を行う。さらに、本実施形態では、上述したように、照明評価システム10(上位システム3)と照明設備4とは、通信可能に構成されているので、上位通信部34は、移動体2だけでなく照明設備4との間でも通信可能に構成されている。本実施形態では一例として、照明設備4は、移動体2と同様に、通信モジュールを有しており、通信事業者が提供する携帯電話網(キャリア網)又は公衆無線LAN等を介してネットワーク5に接続される。これにより、上位通信部34は、ネットワーク5を介して、移動体2及び照明設備4の両方と通信を行う。
蓄積部35は、位置情報及び計測部11の測定結果を含むデータセット、並びに地図情報、照明位置情報及び目標照度分布情報等を記憶する。地図情報は、対象空間A1を含む施設F1の間取り等を表す情報である。照明位置情報は、照明設備4における複数の発光部41の各々の位置を、例えば、三次元座標にて表す情報である。目標照度分布情報は、対象空間A1において目標とする照度分布に関する情報である。つまり、照明設備4の向き及び位置にずれがなく、理想通りであれば、対象空間A1における照度分布は、目標照度分布情報で表される通りになる。本実施形態では一例として、目標照度分布情報は、照明設備4の複数の発光部41の各々について区別可能な状態で、照度分布を表す情報であることと仮定する。また、蓄積部35は、評価部31、分布推定部32及び調整部33等での演算に必要な情報等を更に記憶する。蓄積部35は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)のような書き換え可能な不揮発性メモリを含む。
本実施形態では、照明評価システム10は、1以上のメモリ及び1以上のプロセッサを含むコンピュータシステムを主構成とする。言い換えれば、コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムを、プロセッサが実行することにより、照明評価システム10の機能が実現される。特に、照明評価システム10のうちでも、位置推定部12、出力部16、制御部22、評価部31、分布推定部32及び調整部33の機能については、コンピュータシステムが主構成となる。プログラムはメモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
また、照明評価システム10は、上記構成に加えて、ユーザインタフェース等を更に備えていてもよい。ただし、ユーザインタフェース等は、照明評価システム10に必須の構成ではない。ユーザインタフェースは、例えば、タッチパネルディスプレイを含み、人(作業者等)の操作の受け付けと、人への情報の提示(表示)を行う。ユーザインタフェースは、タッチパネルディスプレイに限らず、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、メカニカルなスイッチ、又はジェスチャセンサ等の入力装置を有していてもよい。また、ユーザインタフェースは、タッチパネルディスプレイに代えて、又はタッチパネルディスプレイと共に、音声入出力部を有していてもよい。
(3)動作
以下、本実施形態に係る照明評価システム10の動作、つまり本実施形態に係る照明評価方法について、図5~図8を参照して説明する。ここで、図6Aは、施設F1の概略平面図(見取り図)である。図6Bは、図6Aのうち、1つの照明設備4からの光が照射するエリアZ1の拡大図である。図6Cは、図6Bのうち、第1特定範囲R11と第2特定範囲R12との重複する部分の拡大図である。
(3.1)照明評価方法
ここでは一例として、照明評価システム10が、施設F1に設置されている複数の照明設備4のうちの1つの照明設備4(図6Aにおける右上隅に位置する照明設備4)についての評価を行う場面を想定する。そのため、照明評価システム10は、図6A~図6Cに示すように、対象空間A1のうち、少なくとも評価対象である照明設備4からの光が照射する範囲内に特定位置P0を設定し、特定位置P0での計測部11の計測結果を用いて、照明設備4の評価を行う。
より詳細には、本実施形態に係る照明評価システム10では、上述したように、評価部31での照明設備4の設置状況の評価には、分布推定部32の推定結果である、複数の特定位置P0を含む特定範囲R1についての計測部11の計測結果の分布が用いられる。そこで、照明評価システム10は、対象空間A1内に、1つの特定位置P0だけではなく、複数の特定位置P0を設定した上で、これら複数の特定位置P0にて計測部11での計測を行い、分布推定部32にて計測部11の計測結果(照度)の分布を推定する。
本実施形態では一例として、対象空間A1の地面(走行面F11)のうち、評価対象である照明設備4における各発光部41からの光が照射する領域を、照度の分布を推定する単位である特定範囲R1とする。つまり、照明設備4は複数の発光部41を有するため、対象空間A1の地面(走行面F11)には、図6Bに示すように、第1特定範囲R11、第2特定範囲R12及び第3特定範囲R13を含む、複数の特定範囲R1が設定されることになる。
図5は、本実施形態に係る照明評価システム10の動作(つまり照明評価方法)の一例を示すフローチャートである。
すなわち、照明評価システム10は、まず、移動体2の制御部22にて、蓄積部35に記憶されている地図情報、照明位置情報及び目標照度分布情報を、上位システム3から取得する(S1)。それから、照明評価システム10は、制御部22にて、少なくとも地図情報が示す施設F1の間取り等の情報に基づいて、対象空間A1において、照度を計測するための「計測点」である特定位置P0を設定する(S2)。ここでは一例として、制御部22は、複数の特定位置P0の標準的な配置(標準配置)として、図6Cに示すように、適当な間隔を空けた略格子点状の配置を採用する。つまり、処理S2においては、標準配置を採用することにより、平面視において、対象空間A1内に満遍なく計測点としての特定位置P0が設定される。
次に、照明評価システム10は、複数の特定位置P0を移動体2が巡回するように、移動体2の自律移動を開始する。ここで、複数の特定位置P0を移動体2が巡回する巡回期間においては、移動体2は、制御部22によって求められた経路に沿って、対象空間A1内を自律移動する。特に、本実施形態では、計測部11は、巡回期間において複数の特定位置P0の各々で少なくとも1回は、照明設備4からの光について照度を計測する。つまり、巡回期間においては、複数の特定位置P0の全てを通るように、移動体2は、対象空間A1内を移動する。
すなわち、対象空間A1内に設定されたn個(nは自然数)の特定位置P0を、特定位置P1,P2,P3,…Pnとして区別するとすれば、移動体2は、これら複数の特定位置P1,P2,P3,…Pnを、決められた順に巡回する。ここでは一例として、複数の特定位置P1,P2,P3,…Pnの全てを移動体2が1回ずつ通るように、移動体2の移動経路が設定される。
具体的には、巡回期間が開始すると、照明評価システム10では、まずは変数mを「1」に設定し(S3)、対象空間A1内の特定位置Pmに相当する位置に移動体2を自律移動させる(S4)。特定位置Pmに移動体2が到達すると、移動体2は停止(停車)し、計測部11の向き及び位置を調整する(S5)。
このとき、照明評価システム10は、計測部11の位置については、計測部11が特定位置Pmに位置するように、位置変更部14にて、移動体2の基準点B2(図3A参照)に対する計測部11の相対的な位置を調整する。特に、位置変更部14は、アーム61の伸縮と、ポール63の伸縮と、の少なくとも一方を制御することで、計測部11が特定位置Pmに位置しつつ、かつ、照明設備4から見て計測部11が筐体20等の影にならないように、計測部11の相対的な位置を調整する。さらに、処理S5では、照明評価システム10は、位置推定部12で推定される移動体2の自己位置(特定位置Pm)、地図情報及び照明位置情報等に基づいて、例えば制御部22にて、特定位置Pmと照明設備4との相対的な位置関係に関する位置情報を求める。そして、照明評価システム10は、位置情報に基づいて、少なくとも評価対象である照明設備4からの光が計測部11に入射するように、向き変更部13にて、移動体2の基準方向B1(図3A参照)に対する計測部11の向きを調整する。つまり、向き変更部13は、支持台62の回転と、一対の回転支持部64に対する計測部11の回転と、の少なくとも一方を制御することで、評価対象である照明設備4側を計測部11が向くように、計測部11の向きを調整する。
計測部11の向き及び位置が調整された状態で、照明評価システム10は、照明設備4からの光(本実施形態では照度)を計測部11にて計測する(S6)。そして、照明評価システム10は、このときの位置情報(特定位置Pmと照明設備4との相対的な位置関係)と計測部11の計測結果(照度)とを対応付けたデータセットを、出力部16にて通信部17及び記憶部18に出力する(S7)。これにより、データセット(位置情報及び計測部11の計測結果)は、通信部17にて上位システム3に送信され、かつ記憶部18に記憶されることになる。
その後、照明評価システム10では、変数mが「n」(nは複数の特定位置P0の個数)に達したか否かを判定することで、複数の特定位置P0の全てについての計測が完了したか否かを判定する(S8)。変数mが「n」未満であれば、計測が完了していない(S8:No)と判定し、照明評価システム10は、変数mをインクリメントし(S9)、処理S4に戻る。
一方、変数mが「n」に達すると、計測が完了した(S8:Yes)と判定する。この時点では、複数の特定位置P0の全てについての位置情報と計測部11の計測結果(照度)との組み合わせ(データセット)が、通信部17から上位システム3に送信され蓄積部35に記憶されている。そこで、照明評価システム10は、上位システム3の分布推定部32にて、これら複数の特定位置P0についての位置情報及び計測部11の計測結果に基づいて、特定範囲R1の照度分布を推定する(S10)。
照度分布の推定について図6A~図7を参照して詳しく説明する。図7は、図6B及び図6Cに示すような、第1特定範囲R11及び第2特定範囲R12を含む複数の特定範囲R1にわたる照度分布を概念的に表している。ここで、第1特定範囲R11は、照明設備4における複数の発光部41のうち、主として第1発光部411からの光が照射する範囲である。第2特定範囲R12は、照明設備4における複数の発光部41のうち、主として第2発光部412からの光が照射する範囲である。
このように、第1特定範囲R11及び第2特定範囲R12を含む複数の特定範囲R1において、図6Cに示すように、複数の特定位置P0が離散的に設定されている。図6Cでは、第1特定範囲R11と第2特定範囲R12との重複部分についてのみ特定位置P0を図示しているが、重複部分以外にも、複数の特定位置P0が設定されている。そして、このような複数の特定位置P0における計測部11の計測結果(照度)が分かれば、図7に示すように、これら複数の特定位置P0を含む特定範囲R1の照度分布は推定可能である。図7の下段において、グラフG1は第1発光部411からの光による照度分布を示し、グラフG2は第2発光部412からの光による照度分布を示し、グラフG10は第1発光部411及び第2発光部412の両方からの光による照度分布を示す。図7からも明らかなように、グラフG1のピークは、第1発光部411の光軸Ax1上に位置し、グラフG2のピークは、第2発光部412の光軸Ax1上に位置する。
ここにおいて、グラフG1,G2のように、単一の発光部41からの光による照度分布を求めるか、グラフG10のように、複数の発光部41からの光による照度分布を求めるかは、例えば、指向性変更部15にて変更可能である。つまり、指向性変更部15にて、最大受光角θ2(図4B参照)を小さくして、計測部11が光を受光する方向を絞り込んだ状態で、計測部11での計測を行うことで、グラフG1,G2のように単一の発光部41からの光による照度分布を求めることができる。一方、指向性変更部15にて、最大受光角θ1(図4A参照)を大きくして、計測部11が光を受光する方向を絞り込まない状態で、計測部11での計測を行うことで、グラフG10のように複数の発光部41からの光による照度分布を求めることができる。ここでは、グラフG1,G2のように、単一の発光部41からの光による照度分布を求めることと仮定する。
照度分布が推定されると、次に、照明評価システム10は、上位システム3の評価部31にて、照明設備4の設置状況の評価を行う(S11)。このとき、評価部31は、基本的には、計測部11が対象空間A1の特定位置にあるときの、位置情報及び計測部11の計測結果(つまりデータセット)に基づいて、照明設備4の設置状況の評価を行う。本実施形態では一例として、評価部31は、分布推定部32の推定結果(照度分布)を用いて、照明設備4の設置状況の評価を行う。つまり、評価部31は、計測部11が対象空間A1の特定位置にあるときの、位置情報及び計測部11の計測結果から推定された照度分布を用いて、照明設備4の設置状況の評価を行う。言い換えれば、評価部31は、計測部11が対象空間A1の特定位置にあるときの、位置情報及び計測部11の計測結果を直接的に用いるのではなく、間接的に用いて、照明設備4の設置状況を評価する。
具体的には、評価部31は、分布推定部32で推定された照度分布と、目標照度分布情報で表される照度分布(目標分布)と、を対比することによって、照明設備4の設置状況を評価する。目標分布は、対象空間A1において目標とする照度分布であるので、分布推定部32で推定された照度分布が、目標分布と一致していれば、少なくとも照明設備4における複数の発光部41の各々の向きを含む照明設備4の設置状況は正常である。そこで、評価部31は、例えば、分布推定部32で推定された照度分布と目標分布とのずれ量、具体的には、グラフG1,G2と目標分布との差分の累積値(面積)を、評価値として算出する。
本実施形態では、上述したように、照明設備4の設置状況は、照明設備4の向きを含んでいる。より詳細には、照明設備4の設置状況は、照明設備4における複数の発光部41の各々の向きを含んでいる。一例として、第1発光部411の光軸Ax1が、目標とする設計値よりも上向きであれば、図7に示す照度分布では、グラフG1のピークが左方にシフトすることで、分布推定部32で推定された照度分布(グラフG1)についても目標分布からのずれが生じる。そして、各発光部41の向きの設計値からのずれが大きくなるほど、分布推定部32で推定された照度分布(グラフG1)についても目標分布らのずれ量が大きくなって、結果的に、評価値は大きくなる。ここでは、水平方向に沿った軸回りの発光部41の光軸Ax1の回転角(仰角)の設計値からのずれについて言及しているが、鉛直方向に沿った軸回りの発光部41の光軸Ax1の回転角(方位角)の設計値からのずれについても同様である。
ここでは、単一の発光部41からの光による照度分布を求めるケースを想定しているので、評価部31は、発光部41ごとに、分布推定部32で推定された照度分布と、目標照度分布情報で表される照度分布(目標分布)と、を対比する。そのため、評価部31での照明設備4の設置状況の評価は、照明設備4における複数の発光部41の各々について、個別になされることになる。言い換えれば、照明設備4は複数の発光部41を有している。評価部31は、複数の発光部41の各々について設置状況の評価を行う。
そして、照明評価システム10は、このような評価値(ずれ量)と閾値とを評価部31にて比較し、照明設備4の設置状況が許容範囲にあるか否かを判定する(S12)。すなわち、評価値が閾値未満であれば、照明評価システム10は、評価部31にて照明設備4の設置状況が許容範囲にあると判定し(S12:Yes)、これをもって一連の処理を終了する。
一方、評価値が閾値以上であれば、照明評価システム10は、評価部31にて照明設備4の設置状況が許容範囲にないと判定し(S12:No)、調整部33にて、照明設備4の向きを調整する(S13)。このとき、調整部33は、評価部31の評価値(ずれ量)の大きさに応じて、少なくとも照明設備4における複数の発光部41の各々の向きの調整を行う。一例として、第1発光部411の光軸Ax1が、目標とする設計値よりも上向きであれば、評価値に応じた回転角だけ第1発光部411を下向きにするように、調整部33は、第1発光部411についての向きの調整方向及び調整量を指示する制御信号を生成する。調整部33で生成された制御信号が、上位通信部34から照明設備4に送信されることで、照明設備4では、制御信号に従ってアクチュエータ42が作動し、複数の発光部41の各々についての向きの調整が行われる。
図5のフローチャートは、照明評価システム10の動作の一例に過ぎず、処理を適宜省略又は追加してもよいし、処理の順番が適宜変更されていてもよい。例えば、分布推定部32で推定された照度分布を出力部16にて出力する処理が、追加されていてもよい。
(3.2)自己位置の補正
次に、移動体2の自己位置の補正処理について、図8を参照して詳しく説明する。図8は、平面視における移動体2と照明設備4(発光部41)との位置関係を模式的に表す平面図である。図8では、発光部41として第1発光部411及び第2発光部412を示しているが、これら第1発光部411及び第2発光部412は別々の照明設備4に含まれていることとする。
すなわち、上述したように、位置推定部12は、位置情報及び計測部11の計測結果を移動体2の位置の推定に用いている。具体的には、位置推定部12は、照明設備4における複数の発光部41のうちの特定の発光部41(第1発光部411又は第2発光部412)を目印とし、これら特定の発光部41と計測部11との相対的な位置関係を利用して、移動体2の自己位置を推定する。特に、本実施形態では、位置推定部12は、基本的には、検知部26の検知結果に基づいて、自己位置を推定するので、位置情報及び計測部11の計測結果については、推定した自己位置の補正に用いる。
そこで、目印となる特定の発光部41と、他の発光部41との区別がつきやすくなるように、指向性変更部15にて、最大受光角θ2(図4B参照)を小さくして、計測部11が光を受光する方向を絞り込んだ状態で、計測部11での計測を行うことを前提とする。これにより、計測部11には、基本的には、照明設備4に含まれる複数の発光部41のうち、目印となる特定の発光部41からの光のみが入射する。さらに、目印とする特定の発光部41と、これに隣接する発光部41との区別がつきやすいように、例えば、照明設備4における複数の発光部41のうち、角部等の特徴的な位置にある発光部41を目印とすることが好ましい。
要するに、図8の例においては、位置推定部12は、検知部26の検知結果に基づいて、まずは座標位置「X1,Y1」で表される特定位置P0を、自己位置として推定する。この場合において、座標位置「X1,Y1」であれば、本来的には、目印となる特定の発光部41(第1発光部411又は第2発光部412)は、図8に想像線(2点鎖線)で示す位置に存在する。にもかかわらず、図8の例では、位置情報及び計測部11の計測結果から、目印となる特定の発光部41(第1発光部411又は第2発光部412)は、図8に実線で示す位置に存在している。そうすると、移動体2(計測部11)の自己位置としては、座標位置「X2,Y2」で表される特定位置P0が正しいはずである。そこで、位置推定部12は、位置情報及び計測部11の計測結果に基づいて、自己位置を座標位置「X1,Y1」から座標位置「X2,Y2」へと補正する。
このように、位置推定部12が、位置情報及び計測部11の計測結果を移動体2の位置の推定に用いることで、移動体2の自己位置の推定精度が向上する。さらに、本実施形態では、分布推定部32にて照度分布の推定を行っているので、計測部11が1つの特定位置P0にあるときの位置情報及び計測部11の計測結果だけでなく、照度分布の推定結果を、位置推定部12での自己位置の推定に用いてもよい。つまり、分布推定部32の推定結果を、上位システム3から移動体2に送信することで、移動体2に搭載された位置推定部12にて、分布推定部32の推定結果を用いた自己位置の推定が可能となる。この場合、より精度よく、移動体2の自己位置の推定が可能になる。
(4)変形例
実施形態1は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態1は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。本開示において説明する各図は、模式的な図であり、各図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。また、実施形態1に係る照明評価システム10と同様の機能は、測定方法、コンピュータプログラム、又はコンピュータプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係る照明評価方法は、計測処理(図5の「S3~S8」に相当)と、評価処理(図5の「S11」に相当)と、を有する。計測処理は、照明設備4によって照明される対象空間A1内を自律移動可能な移動体2に搭載された計測部11にて照明設備4からの光を計測する処理である。評価処理は、計測部11が対象空間A1の特定位置にあるときの、位置情報及び計測処理の計測結果に基づいて、照明設備4の設置状況の評価を行う処理である。ここで、位置情報は、特定位置と照明設備4との相対的な位置関係に関する情報である。一態様に係る(コンピュータ)プログラムは、上記の測定方法を、1以上のプロセッサに実行させるためのプログラムである。
以下、実施形態1の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
本開示における照明評価システム10は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における照明評価システム10としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
また、照明評価システム10の少なくとも一部の機能が、1つの筐体内に集約されていることは照明評価システム10に必須の構成ではなく、照明評価システム10の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。例えば、照明評価システム10のうちの分布推定部32及び調整部33等は、評価部31とは別の筐体に設けられていてもよい。さらに、照明評価システム10の少なくとも一部の機能、例えば、評価部31、分布推定部32及び調整部33等の少なくとも一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
反対に、実施形態1において、複数の装置に分散されている少なくとも一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。例えば、移動体2と上位システム3とに分散されている機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。
実施形態1では、照明評価システム10は、評価対象である照明設備4を構成要素に含まない。ただし、評価対象である照明設備4は、照明評価システム10の構成要素に含まれていてもよい。
また、照明評価システム10は、移動体2と、計測部11と、位置推定部12と、向き変更部13と、位置変更部14と、指向性変更部15と、出力部16と、通信部17と、記憶部18と、の全てを備えることは必須ではない。さらに、照明評価システム10は、照明評価システム10は、駆動部21と、制御部22と、バッテリ23と、評価部31と、分布推定部32と、調整部33と、上位通信部34と、蓄積部35と、の全てを備えることは必須ではない。
一例として、位置推定部12が省略される場合、移動体2は、例えば、予め定められた経路に沿って移動することで、自己位置を推定しなくても、複数の特定位置P0を巡回することが可能である。例えば、対象空間A1の地面等からなる走行面F11上に、経路及び測定点を示す、光学的又は磁気的なマーカ等が設置(又は表記)されていれば、自己位置の推定を行わずとも、移動体2は、自律移動可能である。つまり、この場合、移動体2は、自己位置を推定しなくても、マーカを頼りに経路に沿って移動しつつ、複数の特定位置P0を巡回することが可能である。
また、照明評価システム10の用途は、照明設備4の向きと位置との少なくとも一方の調整に限らない。すなわち、照明評価システム10によれば、対象空間A1を照明する照明設備4の設置状況を評価できるので、その評価結果は様々な用途に利用できる。一例として、照明評価システム10で生成される評価結果を用いて、対象空間A1の整備等が可能である。
また、移動体2の動力源は電動機に限らず、例えば、原動機等、電気エネルギ以外のエネルギで動力を発生する装置であってもよい。
また、移動体2の動作用の電力は、バッテリ23から供給される構成に限らず、例えば、移動体2がケーブル等でコンセントに接続されることにより、移動体2の動作用の電力が系統電源(商用電源)から供給される構成であってもよい。
また、位置推定部12は、検知部26の検知結果に基づいて、自己位置(移動体2の現在位置)を推定する構成に限らない。例えば、位置推定部12は、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを用いて、自己位置(移動体2の現在位置)を推定してもよい。あるいは、位置推定部12は、例えば、対象空間A1内での移動体2の位置を俯瞰的に監視する監視システムからの通知等に基づいて、自己位置(移動体2の現在位置)を推定してもよい。
また、計測部11は、複数の特定位置P0を移動体2が巡回する巡回期間において、各特定位置P0に計測部11が位置するときの照度を特定位置P0ごとに対応付けて計測すればよく、1つの特定位置P0について、複数回、照度を計測してもよい。この場合、1つの特定位置P0についての複数回の計測に係る計測値の代表値、例えば、平均値、中央値又は最頻値等が、この特定位置P0についての計測結果として採用されることが好ましい。
また、出力部16によるデータセットの出力の態様は、通信部17及び記憶部18への出力に限らない。例えば、出力部16は、データセットを、照明評価システム10以外のシステムに対して通信により出力(送信)してもよいし、その他、非一時的記録媒体への書き出し及びプリントアウト等の態様で出力してもよい。さらに、出力部16は、例えば、表示、(作業者が所有する)情報端末への送信、音(音声及びアラーム音等を含む)出力、光出力(点滅等を含む)及びプリントアウト等の手段で、データセットを人(作業者等)に対して出力(提示)してもよい。
また、特定位置P0の標準配置は、格子点状の配置に限らず、例えば、千鳥状(zigzag pattern)の配置であってもよい。さらに、標準配置において、縦方向及び横方向に隣接する一対の特定位置P0間の距離(間隔)は、一定でなく、ばらつきがあってもよい。また、標準配置において、縦方向及び横方向に隣接する一対の特定位置P0間の距離(間隔)、特定位置P0の数等は、人(作業者)が調節可能であってもよい。
また、移動体2は、対象空間A1内を自律移動する構成であればよく、走行面F11上を走行する構成に限らず、例えば、ドローンのように飛行により自律移動する構成であってもよい。
また、評価部31の評価結果に基づいて照明設備4の向きと位置との少なくとも一方の調整を行う調整部33の機能は、照明評価システム10に必須の構成ではなく、適宜省略されてもよい。すなわち、照明評価システム10は、照明設備4の向きと位置との少なくとも一方の調整までは行わなくてもよい。この場合、例えば、照明評価システム10は、評価部31の評価結果を出力し、この評価結果に基づいて人(作業者)が、照明設備4の向きと位置との少なくとも一方の調整を行ってもよい。
また、照明評価システム10は、作業者に代えて、照度の計測から照明設備4の設置状況の評価までを行うことで、照明設備4の設置状況の評価に係る作業を完全に自動化してもよいが、この例に限らない。すなわち、照明評価システム10は、例えば、作業者と分担することで、作業者と協働して、照度の計測及び照明設備4の設置状況の評価を行ってもよい。この場合でも、照明評価システム10によって作業者の負担を軽減することが可能である。
また、照明設備4は、複数の発光部41を有する構成に限らず、1つの発光部41のみを有していてもよい。照明設備4が複数の発光部41を有する場合でも、複数の発光部41の各々の向き及び位置を変化させることは必須ではなく、複数の発光部41について、一斉に向き及び位置を変化させる構成であってもよい。
また、施設F1に複数の照明設備4が設置されていることは必須ではなく、施設F1に照明設備4が1つだけ設置されていてもよい。
また、施設F1が、例えば、ドーム、アリーナ、スタジオ、体育館、舞台及び劇場等の屋内施設であれば、照明設備4は、高天井用照明のように、天井に設置される照明設備であってもよい。
(実施形態2)
本実施形態に係る照明評価システム10Aは、図9A及び図9Bに示すように、照明設備4における複数の発光部41の各々を個別に点灯させた状態で設置状況の評価を行う点で、実施形態1に係る照明評価システム10と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については共通の符号を付して適宜説明を省略する。
すなわち、本実施形態では、照明設備4が、第1発光部411及び第2発光部412を含む複数の発光部41を有する場合において、これら複数の発光部41の全てを同時に点灯させるのではなく、1つずつ点灯させた状態で設置状態の評価が行われる。
例えば、図9Aに示す状態では、照明設備4における複数の発光部41のうち、第1発光部411のみが点灯しており、照明評価システム10Aは、この状態において、移動体2に搭載された計測部11にて照度の計測を行う。このとき得られる計測部11の計測結果からは、第1発光部411の設置状況についての評価が可能である。図9Bに示す状態では、照明設備4における複数の発光部41のうち、第2発光部412のみが点灯しており、照明評価システム10Aは、この状態において、移動体2に搭載された計測部11にて照度の計測を行う。このとき得られる計測部11の計測結果からは、第2発光部412の設置状況についての評価が可能である。
このように、複数の発光部41を順次点灯させることで、照明評価システム10Aでは、複数の発光部41の各々について、設置状況の評価を行うことが可能である。これにより、例えば、指向性変更部15にて、最大受光角θ2(図4B参照)を小さくして、計測部11が光を受光する方向を絞り込んだりしなくても、単一の発光部41からの光について、計測部11での計測を行うことが可能となる。
また、実施形態2の変形例として、例えば、複数の発光部41の発光色が互いに異なるか、複数の発光部41の点滅パターンが互いに異なるか、又は複数の発光部41が可視光通信等により識別情報を出力してもよい。これらの場合でも、複数の発光部41の各々を区別可能となるので、単一の発光部41からの光について、計測部11での計測を行うことが可能となる。
実施形態2で説明した種々の構成(変形例を含む)は、実施形態1で説明した種々の構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて採用可能である。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る照明評価システム(10,10A)は、移動体(2)と、計測部(11)と、評価部(31)と、を備える。移動体(2)は、照明設備(4)によって照明される対象空間(A1)内を自律移動可能である。計測部(11)は、移動体(2)に搭載されている。計測部(11)は、照明設備(4)からの光を計測する。評価部(31)は、計測部(11)が対象空間(A1)の特定位置(P0)にあるときの、位置情報及び計測部(11)の計測結果に基づいて、照明設備(4)の設置状況の評価を行う。位置情報は、特定位置(P0)と照明設備(4)との相対的な位置関係に関する情報である。
この態様によれば、特定位置(P0)における照明設備(4)からの光の計測の作業を、対象空間(A1)内を自律移動可能な移動体(2)にて実行することができる。このように、照明評価システム(10,10A)では、作業者に代えて又は作業者と共に、移動体(2)が対象空間(A1)内を移動して特定位置(P0)での照明設備(4)からの光を計測できるので、作業者の作業負担を減らすことができる。しかも、計測部(11)は、対象空間(A1)内を自律移動する移動体(2)に搭載されているので、計測部(11)が計測を行う位置のずれが生じにくく、計測結果の信頼性も低下しにくい。また、計測部(11)での計測結果から、照明設備(4)の設置状況が評価されるので、例えば、照明設備(4)の向き等の修正の要否の判断が容易になる。結果的に、対象空間(A1)を照明する照明設備(4)の評価の簡略化を図ることができる、という利点がある。
第2の態様に係る照明評価システム(10,10A)は、第1の態様において、向き変更部(13)を更に備える。向き変更部(13)は、移動体(2)の基準方向(B1)に対する計測部(11)の向きを変更する。
この態様によれば、移動体(2)の基準方向(B1)に対する計測部(11)の向きを変更することで、計測部(11)を照明設備(4)に向けて、照明設備(4)からの光を効率的に計測することができる。
第3の態様に係る照明評価システム(10,10A)は、第1又は2の態様において、位置変更部(14)を更に備える。位置変更部(14)は、移動体(2)の基準点(B2)に対する計測部(11)の相対的な位置を変更する。
この態様によれば、移動体(2)の基準点(B2)に対する計測部(11)の相対的な位置を変更することで、計測部(11)が移動体(2)等の影にならないようにして、照明設備(4)からの光を効率的に計測することができる。
第4の態様に係る照明評価システム(10,10A)では、第1~3のいずれかの態様において、設置状況は、照明設備(4)の向きを含む。
この態様によれば、少なくとも照明設備(4)の向きを、設置状況として評価できる。
第5の態様に係る照明評価システム(10,10A)は、第1~4のいずれかの態様において、分布推定部(32)を更に備える。分布推定部(32)は、特定位置(P0)を複数含む特定範囲(R1)についての計測部(11)の計測結果の分布を推定する。
この態様によれば、特定範囲(R1)についての計測部(11)の計測結果の分布の推定が可能となる。
第6の態様に係る照明評価システム(10,10A)は、第1~5のいずれかの態様において、指向性変更部(15)を更に備える。指向性変更部(15)は、計測部(11)の指向性を変更する。
この態様によれば、計測部(11)の指向性を変更することで、照明設備(4)からの光を効率的に計測することができる。
第7の態様に係る照明評価システム(10,10A)は、第1~6のいずれかの態様において、位置推定部(12)を更に備える。位置推定部(12)は、位置情報及び計測部(11)の計測結果を移動体(2)の位置の推定に用いる。
この態様によれば、位置情報及び計測部(11)の計測結果により、移動体(2)の位置の推定精度の向上を図ることができる。
第8の態様に係る照明評価システム(10,10A)では、第1~7のいずれかの態様において、照明設備(4)は複数の発光部(41)を有している。評価部(31)は、複数の発光部(41)の各々について設置状況の評価を行う。
この態様によれば、複数の発光部(41)の各々についての設置状況まで評価可能となる。
第9の態様に係る照明評価システム(10,10A)は、第1~8のいずれかの態様において、出力部(16)を更に備える。出力部(16)は、計測部(11)が対象空間(A1)の特定位置(P0)にあるときの、位置情報と計測部(11)の計測結果とを対応付けたデータセットを出力する。
この態様によれば、置情報と計測部(11)の計測結果とを対応付けたデータセットに基づいて演算等が可能となる。
第10の態様に係る照明評価システム(10,10A)は、第1~9のいずれかの態様において、調整部(33)を更に備える。調整部(33)は、評価部(31)の評価結果に基づいて照明設備(4)の向きと位置との少なくとも一方の調整を行う。
この態様によれば、評価部(31)の評価結果に基づいて、照明設備(4)の向きと位置との少なくとも一方を自動的に適正化することができる。
第11の態様に係る照明評価方法は、計測処理と、評価処理と、を有する。計測処理は、照明設備(4)によって照明される対象空間(A1)内を自律移動可能な移動体(2)に搭載された計測部(11)にて照明設備(4)からの光を計測する処理である。評価処理は、計測部(11)が対象空間(A1)の特定位置(P0)にあるときの、位置情報及び計測処理の計測結果に基づいて、照明設備(4)の設置状況の評価を行う処理である。位置情報は、特定位置(P0)と照明設備(4)との相対的な位置関係に関する情報である。
この態様によれば、対象空間(A1)を照明する照明設備(4)の評価の簡略化を図ることができる、という利点がある。
第12の態様に係るプログラムは、第11の態様に記載の照明評価方法を、1以上のプロセッサに実行させるためのプログラムである。
この態様によれば、対象空間(A1)を照明する照明設備(4)の評価の簡略化を図ることができる、という利点がある。
上記態様に限らず、実施形態1及び実施形態2に係る照明評価システム(10,10A)の種々の構成(変形例を含む)は、照明評価方法又はプログラムにて具現化可能である。
第2~10の態様に係る構成については、照明評価システム(10,10A)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
2 移動体
4 照明設備
10,10A 照明評価システム
11 計測部
12 位置推定部
13 向き変更部
14 位置変更部
15 指向性変更部
16 出力部
31 評価部
32 分布推定部
33 調整部
41 発光部
A1 対象空間
B1 基準方向
B2 基準点
P0 特定位置
R1 特定範囲

Claims (11)

  1. 照明設備によって照明される対象空間内を自律移動可能な移動体と、
    前記移動体に搭載されており前記照明設備からの光を計測する計測部と、
    前記計測部が前記対象空間の特定位置にあるときの、前記特定位置と前記照明設備との相対的な位置関係に関する位置情報及び前記計測部の計測結果に基づいて、前記照明設備の設置状況の評価を行う評価部と、
    前記計測部の最大受光角を変更する指向性変更部と、を備える、
    照明評価システム。
  2. 前記移動体の基準方向に対する前記計測部の向きを変更する向き変更部を更に備える、
    請求項1に記載の照明評価システム。
  3. 前記移動体の基準点に対する前記計測部の相対的な位置を変更する位置変更部を更に備える、
    請求項1又は2に記載の照明評価システム。
  4. 前記設置状況は、前記照明設備の向きを含む、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の照明評価システム。
  5. 前記特定位置を複数含む特定範囲についての前記計測部の計測結果の分布を推定する分布推定部を更に備える、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の照明評価システム。
  6. 前記位置情報及び前記計測部の計測結果を前記移動体の位置の推定に用いる位置推定部を更に備える、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の照明評価システム。
  7. 前記照明設備は複数の発光部を有しており、
    前記評価部は、前記複数の発光部の各々について前記設置状況の評価を行う、
    請求項1~6のいずれか1項に記載の照明評価システム。
  8. 前記計測部が前記対象空間の特定位置にあるときの、前記位置情報と前記計測部の計測結果とを対応付けたデータセットを出力する出力部を更に備える、
    請求項1~7のいずれか1項に記載の照明評価システム。
  9. 前記評価部の評価結果に基づいて前記照明設備の向きと位置との少なくとも一方の調整を行う調整部を更に備える、
    請求項1~8のいずれか1項に記載の照明評価システム。
  10. 照明設備によって照明される対象空間内を自律移動可能な移動体に搭載された計測部にて前記照明設備からの光を計測する計測処理と、
    前記計測部が前記対象空間の特定位置にあるときの、前記特定位置と前記照明設備との相対的な位置関係に関する位置情報及び前記計測処理の計測結果に基づいて、前記照明設備の設置状況の評価を行う評価処理と、
    前記計測部の最大受光角を変更する指向性変更処理と、を有する、
    照明評価方法。
  11. 請求項10に記載の照明評価方法を、1以上のプロセッサに実行させるためのプログラム。
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