JP6470028B2 - 双方向光増幅器 - Google Patents

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Description

本発明は、双方向光増幅器に関する。
アクセスネットワークでは、IEEEやITU−Tで標準化されたPON(Passive Optical Network)システムが広く採用されている。PONシステムは、収容局と複数の加入者が、収容局外に配置された光スプリッタを介して、一本の光ファイバで結合される構成であり、上り信号と下り信号が異なる波長帯により、同一光ファイバ上を双方向に伝送される。
下り信号は、加入者ごとの信号が、時分割多重(TDM:Time Division Multiplexing)技術を用いて多重された連続信号であり、加入者宅に配置される加入者装置(ONU:Optical Network Unit)は、光スプリッタにおいて分岐された連続信号から、自身に割り当てられた時間位置にあるデータを受信する。
また上り信号は、ONUから間欠的に送信されるバースト信号であり、光スプリッタで合流してTDM信号となり、収容局に送られる。本システムでは、収容局から光スプリッタまでの光ファイバ、および収容局に配置される局側装置(OLT:Optical Line Terminal)を、複数の加入者で共用化できることから、ギガを超える高速の光アクセスサービスを、経済的に提供することができる。
今後の更なるトラヒックの増大に応えるため、TDM技術を用いてラインレートの高速化を押し進めるとすると、より高速な電気回路が必要となり、その実現は困難を極めるものと予想される。また仮に実現できたとしても、装置コストや消費電力の増加を招くことは必至である。それに対して、波長多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)技術をTDM技術と併用したWDM/TDM−PONシステムが提案されている。
これによれば、ラインレート10Gb/sのTDM信号を4波長(上下信号を考慮すると8波長)束ねることにより、10Gb/sを超える速度の電気回路を用いることなく、総容量40Gb/sのアクセスシステムを構築することができる。図1に、WDM/TDM−PONシステムの構成例を示す。
収容局10外には光スプリッタ12が配置され、複数(M台)のONU11を1本の光ファイバで収容局10と接続するために用いられる。一方、収容局10のOLT13には、複数(N台)の送信器18、複数(N台)の受信器19、波長合波器16、波長分波器17、および波長帯合分波器15が配置される。ただし図では、OLT13の範囲を点線で示している。通常Nは、システムが使用する上り信号、および下り信号の波長数と同数である。
OLT13の送信器#1〜送信器#Nは、それぞれ、同一波長帯にあるλd1〜λdNの光信号を送信し、それらは、波長合波器16で合波されて、波長帯合分波器15を経て、光ファイバ伝送路に入射される。一方、各ONU11は、光スプリッタ12で分岐された下り波長から一波長(λdi)を選択し、自身に割り当てられた時間位置の信号を受信する。また、それに対応した別波長帯に属する一波長(λui)を用いて上りバースト信号を送信する。
ここで、iはN以下の自然数である。各ONU11から送信された上り信号は、光スプリッタ12で合流した波長ごとにTDM信号となり光ファイバ伝送路を経て収容局10に送られる。収容局10では、波長帯合分波器15を経て、波長分波器17で分波されて各受信器19で受信される。図では、受信器#1〜#Nが、それぞれ、λu1〜λuNの光信号を受信している。以上により、システムに接続された各ONU11は、(λdi,λui)の波長に対応した、いずれかの送受信器のペアと通信することができる。
図2に、異なるシステム構成を示す。図1と異なるのは、OLT13の構成である。本OLT13は、N台の送受信器22、および波長合分波器として機能する周回性AWG21(Arrayed Waveguide Grating)から構成される。送受信器#1〜送受信器#Nは、それぞれ、(λd1,λu1)〜(λdN,λuN)の波長ペアを送受信する。一方、周回性AWG21は、図示の通り1×Nのポートを有し、N個のポートにおいて(λdi,λui)の異なる波長ペアを合分波する。
これらにより、図1のシステム構成と同等の機能を達成することができる。これら波長を活用したシステム構成により、波長ごとに異なるサービスを収容したり、同一サービスのトラヒックの増加や、新たなサービスの追加に応じて、波長ペアから成る送受信器22を追加する等、柔軟なシステム運用が可能となる。
しかしながら、上り下り各一波長で運用される関連技術のTDM−PONシステムに対して、OLT13内に、波長合波器16、波長分波器17、波長帯合分波器15、周回性AWG21等のパッシブ光部品が追加されるため、それらの損失を補償する十分なパワーバジェットを有する送受信器22を実現し、関連技術のTDM−PONと同等のシステムロスバジェットを確保することが大きな課題の一つである。
OLT13に双方向光増幅器14を配置することが、有力な解の一つとして検討されている(例えば、非特許文献1参照。)。双方向光増幅器14は、前置増幅器と後置増幅器から構成され、ぞれぞれ、上りバースト光信号、および下り連続信号を個別に増幅する。用いる光増幅器として、半導体光増幅器(SOA:Semiconductor Optical Amplifier)、および希土類添加光ファイバ増幅器を有力な候補として挙げることができる。
SOAは、半導体をベースとした増幅媒体を電流駆動することにより、反転分布状態を生成して光増幅を行うものであり、半導体チップは極めて小さく、また構成部材が少ないことから、小型化/経済化の点で期待の高い光デバイスであった。しかしながら、WDM信号を増幅する際、相互利得変調(XGM:Cross Gain Modulation)により増幅後の波形が著しく劣化することがネックとなり、これまで目立った使用実績はない。
一方、希土類添加光ファイバ増幅器のうち、1.55μm帯(C帯)、または、1.58μm帯(L帯)に増幅帯域を有するエルビウム添加光ファイバ増幅器(EDFA:Erbium Doped Fiber Amplifier)は、WDM信号の増幅特性が良く、また長距離伝送システムにおいて長年使用されてきた実績が示す通り、信頼性が非常に高い。
さらに、増幅媒体を励起して反転分布状態を生成するために、増幅媒体の他に別途、励起光源が必要であることから、小型化/経済化に不向きであると考えられてきたが、使用実績とともに技術が進展し、近年では小型化/経済化の点においてSOAに比肩し得るレベルにまで至っている。
EDFA等の希土類添加光ファイバ増幅器を用いて双方向光増幅器14を構成し、WDM/TDM−PONシステムに適用する際にまず考慮しなければならないのが、上りバースト信号への対応である。図3に、希土類添加光ファイバ増幅器を、上りバースト信号伝送に適用した際の問題点を示す。
図3に示すように、本システムの上りバースト信号は、ONU11と光スプリッタ12間の伝送距離の遠近による光ファイバ損失の相違、およびONU11に搭載されるONU側送信器(不図示)の送信パワーばらつきにより、時間的に間欠的であるだけでなく、各ONU11のONU側送信器が送信するバースト光信号フレームごとにパワーが大きく異なる。
このようなバースト光信号が、図3に示す利得特性を有する通常の光増幅器に入射される場合を考える。図示のように、少なくとも強バースト光信号が、光増幅器の利得の飽和領域(弱バースト光信号は、利得の未飽和領域であってもよい)に入射されると、図4に示す通り、強信号フレームと弱信号フレームの立ち上がり、および立ち下りに過渡応答が生じ、光信号が受信できなくなる。これを防ぐためには、光増幅器の利得の未飽和領域を拡大すればよい。
図5に、利得の未飽和領域を拡大する手法を示す。図5は、励起光源として機能するポンプ光源23とは別に光源(利得クランプ光源24)を用意し、希土類添加光ファイバ増幅器(図ではEDFA)の利得をクランプする手法であり、実際に、PONシステムへの上り伝送への適用が検討されている(例えば、非特許文献2参照。)。
利得クランプ光のパワーが、入力されるバースト光信号のパワーより十分に大きければ、入力バースト光信号のパワーが多少増加したところで光増幅器に入力される光パワーはほぼ利得クランプ光のパワーに等しく、それにより光信号のパワーの増加に対する利得の変化が抑えられ、利得の飽和が起きにくくなるというものである。
一方、図6は、短尺の短尺EDF26を用いる手法である(例えば非特許文献3参照)。ただし、これまでPONシステムへの適用は検討されていない。標準尺EDF25を短尺にすることにより、EDFの後端まで効率的に反転分布を生成すると同時に、光信号が大きな利得を得て過剰増幅される前に後端から出力させることにより利得の飽和を防ぐものである。いずれによっても、利得の未飽和領域を拡大することができるが、図3に示すように、同時に利得の低下を伴う。
ただし、中継器として用いる場合と異なり、OLT13に配置し前置増幅器と用いる場合、光信号を増幅した後の損失はさほど大きくないことから問題とならない。ここで対象としているのは、図1、および図2におけるOLT13に配置されるパッシブ光部品の損失を補償することであるので、5〜10dB程度の利得があれば十分である。しかしながら、図4では、励起光源以外に別途利得クランプ光源24が必要となり部品点数が増加する。
また図5では、利得を5〜10dB程度得るためには、励起光のパワーを図4の場合と比べて下げることはできず、そのためエネルギー利用効率が悪いばかりか、EDFで吸収しきれない励起光を増幅されたバースト光信号と分離するために光終端器29が必要となり部品点数が増加する。
R. Bonk, H. Schmuck, W. Poehlmann, and T. Pfeiffer, "Beneficial OLT transmitter and receiver concepts for NG−PON2 using semiconductor optical amplifiers", in OFC’2014, W1D.5, 2014. K−I. Suzuki, Y. Fukada, D. Nesset, and R. Davey, "Amplified gigabit PON systems", OSA J. Opt. Netw., Vol. 6, No. 5, pp. 422−433, 2007. K. Inoue, "Gain−clamped fiber amplifier with a short length of preamplification fiber", IEEE Photon. Technol. Lett., Vol 11, No. 9, pp. 1108−1110, 1999.
前記課題を解決するために、本発明は、WDM/TDM−PONにおいて関連技術のTDM−PONと同等のシステムロスバジェットを確保するために用いる、高エネルギー利用効率、かつ部品点数の削減による小型化が可能な双方向光増幅器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、短尺EDF内で励起に使用されなかった励起光を、波長帯合分波器により取り出し、下り連続光信号の増幅を担う励起に使用する。
本発明に係る双方向光増幅器では、
前記第2のドープファイバの利得を、増幅する波長多重信号の波長数に依らず予め定められた値に制御する制御回路を、
さらに備えてもよい。
また、本発明に係る双方向光増幅器
複数の加入者装置から伝送されたバースト光信号を励起光源で生成された励起光により前置増幅する第1のドープファイバと、
前記バースト光信号とは異なる波長帯を有し局側装置から伝送される連続光信号に対し、前置増幅で消費した前記励起光のうち残余分の励起光により後置増幅する第2のドープファイバと、
前記励起光源が出力した励起光を分岐し、分岐した前記励起光で前記第1のドープファイバ及び前記第2のドープファイバを励起することで励起光源を共通化することを可能とする強度分岐器と、
備える。
なお、上記各発明は、可能な限り組み合わせることができる。
本発明によれば、短尺EDF内で励起に使用されなかった励起光を、波長帯合分波器により取り出し、下り連続光信号の増幅を担う励起に使用することができる。
関連技術に係るWDM/TDM−PONシステムの構成図の一例を示す。 関連技術に係る送受信器及び周回性AWGを用いたWDM/TDM−PONシステムの構成図の一例を示す。 関連技術に係る光増幅器の利得特性の一例を示す。 関連技術に係る光増幅器の利得の飽和領域の一例を示す。 関連技術に係る光増幅器の利得の未飽和領域を拡大するための構成の一例を示す。 関連技術に係る光増幅器の利得の未飽和領域を拡大するための構成の一例を示す。 本実施形態に係る双方向光増幅器の構成図の一例を示す。 本実施形態に係るEDFを前方励起した場合に得られる利得の計算結果の一例を示す。 本実施形態に係る利得クランプ法を用いた双方向光増幅器の構成図の一例を示す。 本実施形態に係る短尺EDFを用いた双方向光増幅器の構成図の一例を示す。 本実施形態に係る小型化及び経済化した双方向光増幅器の構成図の一例を示す。 本実施形態に係る利得一定制御を行う双方向光増幅器の構成図の一例を示す。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。これらの実施の例は例示に過ぎず、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
図7に、本発明による光増幅器として機能する双方向光増幅器14の実施形態1を示す。
図7において、双方向光増幅器14は、励起光源として機能するポンプ光源23と、波長帯合分波器15と、短尺EDF26と、長尺EDF27とを備える。本実施形態では、第1のドープファイバは短尺EDF26として機能し、第2のドープファイバは長尺EDF27として機能する。上下光信号は、ここでは、ONU13が送信する上りバースト光信号、およびOLT13が送信する下り連続光信号が、それぞれ、1.55μm(C帯)、1.58μm(L帯)を伝送する場合を想定し、上り信号、および下り信号を増幅する媒体として、いずれもEDFを用いる場合を示している。
その他、本実施形態では、双方向光増幅器14は、2台の励起光源、および5台の波長帯合分波器15から構成される。通常、多重反射光と信号光との干渉による信号性能劣化を防ぐために光増幅器内に配置される光アイソレータは省略している。図左に配置される波長帯合分波器15により異なる波長帯を伝送する上下光信号を合分波し、各々、個別のEDFにより増幅する。
図右の実線は、双方向光増幅器14が図1、および図2に示される個所に配置される場合を示している。一方、図7の構成では、図の点線に示すように、波長分波器17、および波長合波器16に直結することもできる。この場合、図左の波長帯合分波器15は図1に記載のものと重複し、いずれか一方を用いればよい。
EDFは、上りバースト光信号の増幅を担う短尺EDF26であり、励起光源から出力された強い励起光によって励起され反転分布を生成する。これによって、より大きな入力光パワーに対して利得の飽和を防ぎ、未飽和領域を拡大することができる。
近距離に位置するONU11から送信され、システムが想定する最大パワーが光増幅器に入力される場合を考える。標準的な長さの標準尺EDF25では過渡応答の発生が免れなくとも、短尺EDF26を用いて当該入力パワーを利得の未飽和領域に相当させることにより、過渡応答の発生を防ぐことができる。なお、本実施形態では、双方向光増幅器14は、短尺EDF26及び長尺EDF27を用いて構成されている。
ただし、上りバースト光信号が波長多重信号である場合は、システムが想定する最大入力パワーは、波長数分だけ増加させて考える必要がある。図8に、波長1.48μm、光パワー200mWの励起光を用いて、EDFを前方励起した場合に得られる利得の計算結果を示す。光信号の波長は、1.54μmである。
通常、5〜10m程度のEDFを用いて20dB以上の利得が得られるのに対し、1m以下の長さの0.5m、0.6m、0.7mのEDFを用いた場合、それぞれ、6.0dB、7.1dB、8.4dB程度の小信号利得(未飽和領域の利得)しか得られていない。しかしながら、0.7mの結果に着目すると、小信号利得から0.5dB利得が低下するまで入力光パワーを許容できるとすると、当該パワーは約3dBmとなる。
一例として、10G−EPONシステムが想定する受信器19への最大入力パワー(−6dBm)を取り上げると、このパワーはそれを十分に上回る値であり、過渡応答の発生を防ぐ効果が期待できる。また、4波長の波長多重信号を用いた場合であっても、全波長の合計の最大入力パワーは0dBmであり、同様に過渡応答の発生を防ぐ効果が期待できる。
得られる利得は5〜10dB程度と大きくないが、図1、および図2に示される波長合波器16、波長分波器17、周回性AWG21などのパッシブ光部品の損失を補償するのに十分である。さらに、短尺EDF26内で励起に使用されなかった励起光を、波長帯合分波器15により取り出し、下り連続光信号の増幅を担うEDFの励起に使用する。これにより、下りEDFを励起する励起光のパワーを低減させることが可能になる。
特に、L帯を増幅するEDFは、C帯を増幅するEDFと比べて反転分布の生成が困難であるため、通常、長尺EDF27を、より強いパワーの励起光により励起する。したがって、当該取り出した励起光は、単一の励起光源によっては長尺EDF27を励起するのに不十分であった分を補うのに役立つ。
図9に、上りバースト光信号の増幅に利得クランプ法を用いた場合の双方向光増幅器14の構成を示す。本発明は、これと比較して、利得クランプ光源24、および長尺EDF27を十分に励起させるための追加の励起光源が不要であり、部品点数の削減により、装置の小型化/経済化が期待できる。さらに利得クランプ光、および追加の励起光源のパワーが不要であり、エネルギー効率の向上も期待できる。
図10に、上りバースト光信号の増幅に関連技術の短尺EDF26を用いた場合の双方向光増幅器14の構成を示す。本発明は、これと比較して、光終端器29、および追加の励起光源が不要であり、部品点数の削減により、装置の小型化/経済化が期待できる。さらに、追加の励起光源のパワーが不要であり、エネルギー利用効率の向上も期待できる。
図11に、励起光源の台数をさらに削減する構成を示す。図示の通り、1台の励起光源の出力を強度分岐器28により分岐し、各々を短尺EDF26、長尺EDF27の励起に共用することにより、図8の場合よりもさらに部品点数を削減し、より装置を小型化/経済化することができる。
本実施形態では、短尺EDF26の出力端から取り出した励起光を長尺EDF27に入射する以外はすべて前方励起の場合を図示したが、前方励起、後方励起の選択はいずれでもよい。また、使用する増幅媒体としては、EDFに限らず、1.3μm(O帯)を増幅するプラセオジウム添加光ファイバ(PDF:Praseodymium Doped Fiber)も用いることができる。
励起光の波長は、EDFAでは、980nm帯、1480nm帯、PDFA(PDF Amplifier)では、980nm帯が使用される。上り下りともにEDFAで構成する双方向光増幅器14では、励起光の波長はいずれを用いてもよいが、EDFAとPDFAの組み合わせにより実現するためには、励起光の波長を980nmに統一する必要がある。
なお、本実施形態では、主に上下波長多重信号を各々一括して増幅することを想定し、双方向光増幅器14を、図1、および図2の位置に配置する場合を示した。なお、双方向光増幅器14を上下波長ペア数だけ用意し、図1の構成では、下り光増幅器(後置増幅器)を送信器18と波長合波器16の間、上り光増幅器(前置増幅器)を波長合波器16と受信器19の間に、標準尺EDF25、短尺EDF26、長尺EDF27のいずれかを用いて配置してもよい。
(実施形態2)
図12に、本発明による双方向光増幅器14の本実施形態を示す。基本構成は、図11と同様である。ここでは、波長多重信号を増幅する場合を想定し、下り連続光信号の増幅に際して、利得一定制御を行う。図では、入出力パワーをモニタしている。入力パワーの結果は、システムが要求する一定利得が達成されるよう、制御回路32を介して励起光源の駆動電流を変化させ、フィードフォワード制御を行うのに用いる。なお、制御回路32は、それぞれの光電位変換器31を介して各強度分岐器28と接続されている。
一方、出力パワーの結果は、システムが要求する一定利得が長期的に安定して達成されるよう、制御回路32を介して励起光源の駆動電流を変化させてフィードバック制御を行い、フィードフォワード制御のずれを補正する。下り後置光増幅器に入力される連続光信号のパワーは、上り前置光増幅器に入力される光増幅器に比べて遥かに大きい。
このため、上り前置光増幅器は、実施形態1で説明したように、利得が一定の未飽和領域で使用することができるのに対し、下り後置光増幅器は、利得の飽和領域で使用することを余儀なくされる。したがって、一定の駆動電流で励起光源を駆動したままであると、システムが使用する波長数が変動に対して、常に一定利得を保つことができない。
本発明により、下り波長多重信号の利得を一定に保つ効果が得られる。また、図11のように、上下信号の励起光源を共通化すると、上り信号を増幅する励起光のパワーも同時に変化するが、図の短尺EDF26は強く励起されているため、その励起状態は、励起光パワーの変化に対して鈍感であり一定利得が保つことが期待できる。
本発明は情報通信産業に適用することができる。
10:収容局
11:ONU
12:光スプリッタ
13:OLT
14:双方向光増幅器
15:波長帯合分波器
16:波長合波器
17:波長分波器
18:送信器
19:受信器
21:周回性AWG(波長合分波器)
22:送受信器
23:ポンプ光源
24:利得クランプ光源
25:標準尺EDF
26:短尺EDF
27:長尺EDF
28:強度分岐器
29:光終端器
31:光電気変換器
32:制御回路

Claims (2)

  1. 複数の加入者装置から伝送されたバースト光信号を励起光源で生成された励起光により前置増幅する第1のドープファイバと、
    前記バースト光信号とは異なる波長帯を有し局側装置から伝送される連続光信号に対し、前置増幅で消費した前記励起光のうち残余分の励起光により後置増幅する第2のドープファイバと、
    前記励起光源が出力した励起光を分岐し、分岐した前記励起光で前記第1のドープファイバ及び前記第2のドープファイバを励起することで励起光源を共通化することを可能とする強度分岐器と、
    を備えることを特徴とする双方向光増幅器。
  2. 前記第2のドープファイバの利得を、増幅する波長多重信号の波長数に依らず予め定められた値に制御する制御回路を、
    さらに備えることを特徴とする請求項1に記載の双方向光増幅器。
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