JP6466667B2 - 太陽熱利用システム - Google Patents

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Description

本発明は、太陽熱利用システムに関する。
近年、再生可能エネルギーの一つである太陽熱を利用する太陽熱利用システムの開発が盛んに行われている。太陽熱利用システムとしては、例えば、水などの熱媒を、集熱器、貯湯槽(蓄熱槽)等が接続された循環路内を循環させ、集熱器において太陽熱を利用して熱媒を加熱し、貯湯槽に貯留されている貯留水を熱媒で加熱するシステム等が挙げられる。
特開昭57−184853号公報 特開2004−205183号公報 特開2001−153377号公報 特許第3478715号
光起電力効果を利用して光エネルギーを電力に変換する太陽電池は、太陽熱によって発電素子の温度が上昇する。発電素子の温度上昇は内部抵抗の増加に繋がり、発電効率の低下を招く虞がある。そのため、太陽電池の発電効率を高く維持するために、発電素子を冷却する必要がある。
一方、集熱器で加熱された熱媒または当該熱媒との熱交換によって温められた貯湯槽の貯留水は、種々の熱利用設備に供給されて利用されるが、熱需要の種別ごとに要求される温度レベルが異なる場合がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされてものであって、その目的は、太陽電池を効率的に冷却しつつ、温度レベルの異なる太陽熱利用を可能とする太陽熱利用システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る太陽熱利用システムは、太陽電池から得た熱を利用して加熱した熱媒の熱を、温度成層型の貯湯槽に貯留されている貯留水と熱交換させる際、温度範囲が相対的に高温の温度成層部に貯留されている貯留水と熱交換させた後の熱媒を温度範囲が相対的に低温の温度成層部に貯留されている貯留水と熱交換させることとした。
より詳しくは、本発明に係る太陽熱利用システムは、熱媒が循環する循環路と、前記循環路に接続され、太陽電池から得た熱を利用して前記熱媒を加熱する集熱器と、前記熱媒と熱交換するための水を貯留すると共に、貯留水の温度範囲が相互に異なる複数の温度成層部が内部に形成される温度成層型の貯湯槽と、前記循環路に接続され、前記集熱器において加熱された前記熱媒と前記貯留水との間で熱交換させることで該貯留水を温める熱交換装置と、を備え、前記熱交換装置は、温度範囲が相対的に高温の温度成層部に貯留されている貯留水と熱交換させた後の熱媒を、温度範囲が相対的に低温の温度成層部に貯留されている貯留水と熱交換させることを特徴とする。
本発明によれば、貯留水の温度範囲が相互に異なる複数の温度成層を貯湯槽に形成しつつ、循環路を循環する熱媒を十分に冷却することができる。従って、集熱器において太陽電池を効率的に冷却することができ、太陽電池の発電効率を高く維持することができる。また、本発明における貯湯槽には、複数の温度成層部が形成されているため、要求される温度レベルが異なる熱需要に所望の温度の温水を供給することができる。以上より、太陽電池を効率的に冷却しつつ、温度レベルの異なる太陽熱利用を可能とする太陽熱利用システムを提供することができる。
ここで、前記熱交換装置は、前記貯湯槽の外部に設置される熱交換器と、温度範囲が相対的に低温の温度成層部に貯留されている貯留水を前記熱交換器に移送する移送管と、前記熱交換器において前記熱媒と熱交換した後の貯留水を温度範囲が相対的に高温の温度成層部に供給する供給管と、を含んでいてもよい。このように、熱交換器を貯湯槽の外部に設置することで、熱交換器の運用変更、交換熱量の変更に対してフレキシブルに対応でき、また、設計容易性も優れるという利点もある。従って、既存の貯湯槽を改造して本発明に係る温度成層型の貯湯槽を容易に製作できるという利点もある。
また、本発明において、前記貯湯槽は、隣接する前記温度成層部の境界を部分的に仕切る仕切り部材を有していてもよい。このように構成することで、隣接する温度成層部同士における貯留水の混ざり合いを、より一段と起こりにくくすることが可能となる。
また、本発明において、前記集熱器の内部には前記熱媒を流す内部流路が形成されており、前記内部流路は、互いに並列配置されると共に蛇行状の平面パターンで配置された複数の孔を含んでいてもよい。このように構成することで、太陽電池から受熱する受熱面積を広げることができる。これにより、太陽光の受光によって加熱された太陽電池の排熱を集熱器においてより効率的に奪うことができる。その結果、太陽電池を効率的に冷却することができる。
また、本発明に係る太陽熱利用システムは、更に、前記貯湯槽に併設されるボイラと、前記貯湯槽において、温度範囲が最も低い前記温度成層部に貯留されている貯留水を前記ボイラに供給する供給手段と、前記ボイラで加熱した後の貯留水を、温度範囲が最も高い前記温度成層部に給湯する給湯手段と、を備えていてもよい。上記構成によれば、ボイラへの給水を予熱した形で供給できる。ここで、ボイラへの給水温度が高いほどボイラにおける燃料の消費量を少なくすることができる。従って、上記構成によれば、上水を直接ボイラに供給する場合に比べて、ボイラの加熱負荷を低減することができる。
なお、本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせることができる。
本発明によれば、太陽電池の発電素子を効率的に冷却しつつ、温度レベルの異なる太陽熱利用を可能とする太陽熱利用システムを提供することができる。
図1は、実施形態1に係る太陽熱利用システムの概略構成を示す図である。 図2は、実施形態1に係る太陽光発電システムの概略構成を示す図である。 図3は、実施形態1に係る集熱ユニットの概略構成を示す図である。 図4は、実施形態1に係る集熱器の側面図である。 図5は、実施形態1に係る集熱器の平面図である。 図6は、実施形態1に係る集熱器における内部流路の配置パターンを説明する図である。 図7は、図6に示すA−A'矢視断面図である。 図8は、図6に示すB−B'矢視断面図である。 図9は、実施形態1に係る集熱器の内部流路の変形例を示す図である(1)。 図10は、実施形態1に係る集熱器の内部流路の変形例を示す図である(2)。 図11は、実施形態2に係る太陽熱利用システムの概略構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して例示的に詳しく説明する。なお、本実施の形態に記載されている構成要素の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<実施形態1>
図1は、実施形態1に係る太陽熱利用システム100の概略構成を示す図である。太陽熱利用システム100は、太陽光発電システム200の太陽電池210から得た熱を利用して加熱した湯を蓄える貯湯システムである。太陽熱利用システム100は、集熱ユニット300、温度成層型貯湯槽(以下、単に「貯湯槽」という)400等を備えている。また、太陽光発電システム200は、例えば集光型の太陽光発電システムであり、図2に示すように太陽電池210および集光ミラー220等を備える。太陽電池210は、例えば複数の発電素子(Photovoltaic(PV)素子)をモジュール化して構成されている。太陽電池210の発電素子は、光起電力効果を利用して光エネルギーを直接電力に変換する素子である。太陽光が集光ミラー220によって太陽電池210に集光されることで、高効率な太陽光発電を行うことができる。太陽光発電システム200は、例えば上述した太陽電池210、およびその太陽電池210に太陽光を集める集光ミラー220のセットを複数基備えている。また、太陽光発電システム200は、太陽位置に応じて集光ミラー220の姿勢を可変とする駆動集光型の太陽光発電システムであってもよい。また、集光ミラー220の形状は、種々の形状を採用することができる。
ここで、太陽電池210は、発電素子をモジュール化したものであり、太陽熱によって温度が上昇する。太陽電池210(発電素子)の温度上昇は内部抵抗の増加に繋がり、発電効率の低下を招く虞がある。そこで、本実施形態に係る太陽熱利用システム1では、太陽光によって加熱された太陽電池210の熱を集熱ユニット300によって奪い、太陽電池210を冷却するようにしている。これにより、太陽光発電システム200における太陽電池210の発電効率を高く維持することができる。そして、太陽熱利用システム1は、集熱ユニット300によって太陽電池210の冷却排熱として取得した熱を利用して貯湯槽400に貯留(貯蔵)されている貯留水(湯)を加熱し、温水の形態で蓄熱する。
以下、太陽熱利用システム1の詳細について説明する。太陽熱利用システム1は、上述した貯湯槽400、集熱ユニット300の他、熱媒が循環する環状の循環用配管110(循環路)、循環ポンプ120、熱交換装置500等を備えている。貯湯槽400は、温度成層によるシングルタワー蓄熱方式を採用する密閉型の貯湯槽であり、蓄熱および放熱を1基の槽で行う方式を採用している。貯湯槽400の内部には熱媒と熱交換を行うことによって温められた温水が貯留されている。なお、本実施形態において、熱媒に水(冷却水)を用いるようにしているが、これに限られず種々の公知の熱媒を用いることができる。
図3は、実施形態1に係る集熱ユニット300の概略構成を示す図である。集熱ユニット300は、太陽電池210に設置される集熱器310と、各集熱器310を連結すると
共に各集熱器310に熱媒を分配する熱媒分配管320を備えている。集熱器310は、太陽電池210にそれぞれ取り付けられており、熱媒を流す冷却ジャケットを内部に有している。本実施形態では、図2に示す太陽電池210の各々に対して、図3に示す集熱器310がそれぞれ取り付けられている。また、図3に示す熱媒分配管320は、例えば地面に敷設されており、太陽電池210の近傍で当該太陽電池210の高さまで立ち上げられている。熱媒分配管320として、例えば可撓性を有する合成ゴムのチューブを用いる態様が一例と挙げられる。図3に示す例では、10基の集熱器310を熱媒分配管320によって連結している。但し、集熱器310を連結する数は自由に変更することができ、また、単一の集熱器310を循環用配管110に接続してもよい。この場合、熱媒分配管320を配設せず、集熱器310を直接循環用配管110に接続するとよい。
熱媒分配管320は、循環用配管110に接続される流入口321および流出口322を有している。貯湯槽400に貯留されている貯留水との熱交換によって冷やされた熱媒が循環用配管110を通じて流入口321から流入することで低温の熱媒が熱媒分配管320に供給される。熱媒分配管320に供給された低温の熱媒は、熱媒分配管320に接続されている各集熱器310に分配される。そして、各集熱器310に分配された熱媒は、太陽電池210の排熱を奪うことで太陽電池210を冷却する。一方、太陽電池210の排熱を奪うことで加熱された熱媒は、熱媒分配管320の流出口322から循環用配管110に流出する。
図4は、実施形態1に係る集熱器310の側面図である。図5は、実施形態1に係る集熱器310の平面図である。集熱器310は、略直方体形状の外形を有し、内部に熱媒を流通させるための内部流路が形成されている。図5中の破線は、集熱器310の内部流路を表したものである。集熱器310は、図4中、符号310aで示される設置面に太陽電池210が設置される。集熱器310の設置面310aは、集光ミラー220によって集光される太陽光の方向を向いており、当該設置面310aに太陽電池210が配置されることで、太陽電池210の発電素子に太陽光が照射されるようになっている。本実施形態では、集熱器310の内部流路を流れる熱媒と太陽電池210との熱交換が効率的に行われるよう、熱伝導性の両面接着テープや熱伝導性接着剤等を用いて太陽電池210の裏面を集熱器310の設置面310aに接着している。なお、図5には、集熱器310における設置面310aとは逆側の非設置面310bが示されている。
集熱器310には、熱媒分配管320から内部流路に熱媒を供給する熱媒入口311、および、内部流路から熱媒を熱媒分配管320に排出する熱媒出口312が設けられている。熱媒入口311は内部流路の上流端であり、熱媒出口312は内部流路の下流端である。熱媒分配管320を通じて各集熱器310に分配された熱媒は、熱媒入口311から内部流路に供給された後、太陽電池210側から伝導される排熱を奪いながら内部流路を流通する。そして、内部流路の下流端に位置する熱媒出口312から熱媒分配管320に熱媒が排出される。
図6は、実施形態1に係る集熱器310における内部流路313の配置パターンを説明する図である。具体的には、高さ方向中央部付近における集熱器310の平断面図である。また、図7は、図6に示すA−A'矢視断面図である。図8は、図6に示すB−B'矢視断面図である。集熱器310の熱媒入口311から内部流路313に供給された熱媒は、図6に示すA→B→・・・→T→Uの順に通過して、熱媒出口312から熱媒分配管320に排出される。図6に示すAは熱媒入口311に連通し、Uは熱媒出口312に連通している。また、図6に示す白抜き矢印は、内部流路313を熱媒が流れる方向を示したものである。
本実施形態において、集熱器310の内部流路313は、矩形断面を有する多数の矩形
孔を含んで構成されている。内部流路313における多数の矩形孔は互いに並列配置されており、且つ、蛇行状の平面パターンで配置されている。このように集熱器310の内部流路313を多数並列する孔構造とし、且つ、蛇行パターンとすることで太陽電池210からの受熱面積(伝熱面積)を広げることができる。これにより、太陽光の受光によって加熱された太陽電池210の排熱を、集熱ユニット300の各集熱器310においてより多く奪い、取得することができる。その結果、太陽電池210を効率的に冷却することができる。
なお、図6に示す例では、内部流路313は、9本の矩形孔を並列配置し、この並列配置された9本の矩形孔の束を蛇行状に配置させているが、並列に配置する矩形孔の数は勿論変更することができる。また、集熱器310において、太陽電池210を設置しない方の非設置面および側面にはシリコーンゴム、テフロン(登録商標)ゴム等の断熱材が配設されている。なお、これらシリコーンゴム、テフロンゴム等は、熱架橋の形成の他、熱媒(冷却水)の内部漏水を防止すると同時に、筐体(図示せず)に集熱器310を固定している。なお、本実施形態においては、集熱器310における設置面310aの中央側に設置面310aよりも小さな外形を有する太陽電池210を配置してもよい。この場合、集熱器310における設置面310aのうち、太陽電池210の周囲を上述した断熱材によって覆ってもよい。
また、本実施形態の集熱器310は、例えば、アルミニウムを押出成形することで内部流路313となる多数の矩形孔が形成された長尺部材を45°斜めにカットし、そのカット面同士を接合することで製作できる。このように、アルミ押出成形材を無駄なくカットして使用することで、集熱器310をより安価に製造することができる。
なお、上記の例では、集熱器310の内部流路313を、矩形断面形状を有する矩形孔としたが、これには限定されない。図9および図10は、本実施形態に係る集熱器310の内部流路313の変形例を示す図である。図9および図10は、例えば図6に示す符号Dに対応する部分の内部流路313の断面を示している。図9に示す内部流路313は、図7に示した矩形孔をその高さ方向に複数の角孔に分割したものに等価である。また、図10に示す内部流路313は、図9に示す角孔を丸孔に置き換えたものである。図10に示す丸孔は引き抜き成形によって作製することができるため集熱器310の製造が容易なものとなる。また、集熱器310に係る内部流路313を丸孔とした場合、熱交換効率を計算し易いという利点もある。
次に、図1を参照して貯湯槽400の詳細について説明する。貯湯槽400は、その高さ方向に複数の温度成層部が形成されている。本実施形態では、貯湯槽400の槽内における上部から第一温度成層部410、第二温度成層部420、第三温度成層部430、第四温度成層部440が形成されており、各温度成層部においては互いに貯留水の温度範囲(温度域)が異なっている。なお、図1に示すように、第四温度成層部440は、貯湯槽400の底部に形成されている。
本実施形態では、第一温度成層部410の温度範囲が最も高温で、次に、第二温度成層部420の温度範囲が高い。そして、3番目に第三温度成層部430の温度範囲が高く、第四温度成層部440の温度範囲が最も低い温度に設定されている。このような温度成層は、加熱された水の比重および各層への温水循環による加熱条件等を調整することで形成される。
貯湯槽400の槽内には、各温度成層部410〜440間を部分的(一部を除いて)に仕切る仕切り板450が設けられている。仕切り板450は、各温度成層部410〜440の境界位置に設けられており、上下に隣接(積層)する温度成層部同士の貯留水が対流
等によって混ざり合うことを抑制するために設置されている。図1に示す例では、仕切り板450が千鳥状に配置されている。
図1に示すように、貯湯槽400の底部(下部)には上水道の水を給水する給水管401が接続されている。給水管401には給水ポンプ402が設けられており、この給水ポンプ402が作動することで給水管401から貯湯槽400の第四温度成層部440への給水が行われる。また、貯湯槽400の底部(下部)には、第四温度成層部440の温水を外部に出湯するための出湯口(図示せず)が設けられており、この出湯口に第一送り管403が接続されている。ここで、第一送り管403は、貯湯槽400に併設された給湯ボイラ600の給水口(図示せず)に接続されており、この第一送り管403を介して第四温度成層部440の温水が給湯ボイラ600に供給される。給湯ボイラ600は、灯油などの燃料を燃焼させることで水を加熱し、温水(湯)に換える熱源機器である。
更に、給水管401は、図1に示すように途中から給水分岐管404が分岐しており、給水分岐管404が上述した第一送り管403に接続されている。給水管401には、上水道の水を給水する対象を切り替える切替弁405が設けられている。切替弁405を、貯湯槽400側に切り替えると貯湯槽400の第四温度成層部440に上水道の水が供給され、給湯ボイラ600側に切り替えると給水分岐管404を介して給湯ボイラ600に上水道の水が給水される。
また、給湯ボイラ600には、燃料の燃焼によって生成した温水を外部に出湯するための出湯口(図示せず)が設けられており、この出湯口に第一戻り管406が接続されている。第一戻り管406の他端は、貯湯槽400の第一温度成層部410に接続されており、第一戻り管406には圧送ポンプ407が設けられている。圧送ポンプ407を作動させると、第一送り管403を経由して貯湯槽400の第四温度成層部440に貯留されていた温水が給湯ボイラ600に供給され、その温水が給湯ボイラ600において加熱されると共に、第一戻り管406を介して貯湯槽400の第一温度成層部410へと給湯される。本実施形態においては、第一送り管403が本発明における供給手段に相当し、第一戻り管406が給湯手段に相当する。
また、貯湯槽400には、例えば給湯器等の給湯負荷700が併設されている。貯湯槽400の第一温度成層部410と給湯負荷700とは、循環配管408によって接続されており、この循環配管408によって第一温度成層部410に貯留されている温水が給湯負荷700に給湯される。循環配管408は、送り配管408aと戻り配管408bとを含み、戻り配管408bに圧送ポンプ409が設けられている。圧送ポンプ410が作動すると、送り配管408aによって貯湯槽400の第一温度成層部410に貯留されている温水が給湯負荷700に供給される。また、給湯負荷700の不使用時には、給湯負荷700に給湯された温水は、戻り配管408bによって再び貯湯槽400の第一温度成層部410に戻される。
次に、太陽熱利用システム100における熱交換装置500の詳細について説明する。熱交換装置500は、第一熱交換器510〜第四熱交換器540を有している。熱交換装置500は、第一熱交換器510〜第四熱交換器540において順次、循環用配管110を循環する熱媒(冷却水)の熱を段階的に取得する(奪う)。
図1に示すように、第一熱交換器510〜第四熱交換器540は、貯湯槽400の外部に設置されている。第一熱交換器510には、第一移送管511、第一供給管512が接続されており、第一供給管512に圧送ポンプ513が設置されている。第二熱交換器520には、第二移送管521、第二供給管522が接続されており、第二供給管522に圧送ポンプ523が設置されている。第三熱交換器530には、第三移送管531、第三
供給管532が接続されており、第三供給管532に圧送ポンプ533が設置されている。第四熱交換器540は、給水管401に接続されている。
ここで、第一移送管511は貯湯槽400の第二温度成層部420に接続されおり、第一供給管512は貯湯槽400の第一温度成層部410に接続されている。第二移送管521は貯湯槽400の第三温度成層部430に接続されおり、第二供給管522は貯湯槽400の第二温度成層部420に接続されている。第三移送管531は貯湯槽400の第四温度成層部440に接続されおり、第三供給管532は貯湯槽400の第三温度成層部430に接続されている。
圧送ポンプ513が作動すると、貯湯槽400の第二温度成層部420の温水が第一移送管511を通じて第一熱交換器510に移送され、第一熱交換器510において熱媒と熱交換を行った後、第一供給管512を通じて貯湯槽400の第一温度成層部410に供給される。また、圧送ポンプ523が作動すると、貯湯槽400の第三温度成層部430の温水が第二移送管521を通じて第二熱交換器520に移送され、第二熱交換器520において熱媒と熱交換を行った後、第二供給管522を通じて貯湯槽400の第二温度成層部420に供給される。また、圧送ポンプ533が作動すると、貯湯槽400の第四温度成層部440の温水が第三移送管531を通じて第三熱交換器530に移送され、第三熱交換器530において熱媒と熱交換を行った後、第三供給管532を通じて貯湯槽400の第三温度成層部430に供給される。また、給水ポンプ402が作動すると、給水管401を通じて第四熱交換器540に供給された上水が第四熱交換器540において熱媒と熱交換を行った後、貯湯槽400の第四温度成層部440に供給される。
図1に、循環用配管110を循環する熱媒(冷却水)の循環方向を矢印にて図示する。循環用配管110を循環する熱媒は、集熱ユニット300(集熱器310)→第一熱交換器510→第二熱交換器520→第三熱交換器530→第四熱交換器540→集熱ユニット300(集熱器310)→・・・の順に循環する。
ここで、貯湯槽400の各温度成層部における貯留水の温度範囲は、第一温度成層部410が55℃〜65℃、第二温度成層部420が45℃〜55℃、第三温度成層部430が35℃〜45℃、第四温度成層部440が20℃〜35℃に設定されている。なお、ここでは便宜上、熱媒分配管320の流入口321に循環用配管110から供給される熱媒の温度を約40℃とし、熱媒分配管320の流出口322から循環用配管110に排出される熱媒の温度を約80℃とする。
各集熱器310において太陽電池210から回収した太陽熱、即ち太陽電池210から取得した熱を利用して約80℃まで加熱された熱媒は、貯湯槽400の第二温度成層部420から採取された45℃〜55℃の温水と第一熱交換器510において熱交換を行う。その結果、第二温度成層部420から採取された温水の温度が約65℃まで上昇し、一方、熱媒の温度が約70℃まで低下する。約70℃まで冷却された熱媒は続いて循環用配管110によって第二熱交換器520に移送される。一方、第一熱交換器510において約65℃まで加熱された温水は第一温度成層部410に移送され、第一温度成層部410に貯留される。
第二熱交換器520に移送された約70℃の熱媒は、貯湯槽400の第三温度成層部430から移送された35℃〜45℃の温水と第二熱交換器520において熱交換を行う。その結果、第三温度成層部430から移送された温水の温度が約55℃まで上昇し、一方、熱媒の温度が約60℃まで低下する。約60℃まで冷却された熱媒は続いて循環用配管110によって第三熱交換器530に移送される。一方、第二熱交換器520において約55℃まで加熱された温水は第二温度成層部420に移送され、第二温度成層部420に
貯留される。
第三熱交換器530に移送された約60℃の熱媒は、貯湯槽400の第四温度成層部440から移送された25℃〜35℃の温水と第三熱交換器530において熱交換を行う。その結果、第四温度成層部440から移送された温水の温度が約45℃まで上昇し、一方、熱媒の温度が約50℃まで低下する。約50℃まで冷却された熱媒は続いて循環用配管110によって第四熱交換器540に移送される。一方、第三熱交換器530において約45℃まで加熱された温水は第三温度成層部430に移送され、第三温度成層部430に貯留される。
第四熱交換器540に移送された約50℃の熱媒は、給水管401によって第四熱交換器540に供給される上水と熱交換を行う。その結果、給水管401によって第四熱交換器540に供給された上水の温度が約35℃まで上昇する。一方、熱媒は、第四熱交換器540において約40℃まで温度が低下した後、循環用配管110によって集熱ユニット300(集熱器310)に移送される。また、第四熱交換器540において約35℃まで加熱された温水は第四温度成層部430に移送され、第四温度成層部430に貯留される。なお、上水の温度は、冬季10℃以下、夏季に25℃以上と季節によって変化する(通年平均として一般に20℃が設計水温として使用される)。また、晴天時と雨天時とでは、太陽電池210の受熱量が異なるため、各熱交換器510〜540において熱交換を行った後の水温も異なる温度になる。例えば、第四熱交換器540において熱媒との熱交換を行った後に貯湯槽400の第四温度成層部440に供給される水の温度は、晴天時に35℃程度、雨天時に20℃程度となる場合がある。
以上のように、本実施形態に係る太陽熱利用システム100において、熱交換装置500は、循環用配管110を循環する熱媒(冷却水)を、温度範囲が相対的に高温の温度成層部に貯留されている貯留水と熱交換した後の熱媒を、温度範囲が相対的に低温の温度成層部に貯留されている貯留水と順次熱交換させる。これにより、貯留水の温度範囲が相互に異なる複数の温度成層を貯湯槽400の高さ方向に形成しつつ、循環用配管110を循環する熱媒を十分に冷却することができる。従って、集熱ユニット300において、太陽電池210を効率的に冷却することができ、太陽電池210の発電効率を高く維持することができる。また、上記構造の貯湯槽400によれば、複数の温度成層部410〜440が形成されているため、要求される温度レベルが異なる熱需要に所望の温度の温水を供給することができる。
本実施形態の貯湯槽400においては、第一温度成層部410に貯留されている高温(55℃〜65℃)の温水を給湯負荷700に供給することで、太陽熱を利活用することができる。また、貯湯槽400に併設されている給湯ボイラ600には、第四温度成層部430に貯留されている比較的低温(20℃〜35℃)の温水が供給され、この温水が給湯ボイラ600において加熱された後、第一温度成層部410に移送される。第一温度成層部410への給湯ボイラ600による給湯は、例えば、第一温度成層部410から給湯負荷700への給湯が行われることで第一温度成層部410の温度が低下した場合や、曇天や雨天時のように太陽熱の回収量が少ない場合に行われ、給湯ボイラ600からの給湯によって熱需要に対応する。その際、本実施形態では、給湯ボイラ600に、上水の温度よりも高い20℃〜35℃の温水を供給することができる。つまり、給湯ボイラ600への給水を予熱した形で供給できる。ここで、給湯ボイラ600への給水温度が高いほど、給湯ボイラ600における燃料の消費量を少なくすることができる。従って、上水を直接給湯ボイラ600に供給する場合に比べて、給湯ボイラ600の加熱負荷を低減することができる。
また、本実施形態の太陽熱利用システム100によれば、上記のように太陽電池210
からの排熱として太陽電池210からから熱を奪う集熱器310の伝熱面積を十分確保することができる。そのため、太陽電池210から熱を奪う前後における熱媒の温度差が大きく、しかも小型の集熱器310を提供することができる。
また、本実施形態の貯湯槽400においては、各温度成層部410〜440の境界位置に仕切り板450が設置されているため、上下に隣接する温度成層部同士(第一温度成層部410と第二温度成層部420、第二温度成層部420と第三温度成層部430、第三温度成層部430と第四温度成層部440)の貯留水が対流等によって互いに混ざり合うことを抑制できる。従って、貯湯槽400の高さが比較的小さくても、貯留水の温度範囲が相互に異なる温度成層部を好適に形成することができる。つまり、小容量でも温度成層の形成が可能な小型貯湯槽を提供できるという利点もある。
なお、本実施形態に係る貯湯槽400は、第一熱交換器510に接続される第一供給管512が、第二温度成層部420側から第一温度成層部410側に向かって仕切り板450を貫通している。また、第二熱交換器520に接続される第二供給管522が、第三温度成層部430側から第二温度成層部420側に向かって仕切り板450を貫通している。また、第三熱交換器530に接続される第三供給管532が、第四温度成層部440側から第三温度成層部430側に向かって仕切り板450を貫通している。上記構造によれば、隣接する温度成層部同士における貯留水の混ざり合いを、より一段と起こりにくくすることが可能となる。また、本実施形態の熱交換装置500によれば、熱交換器510〜540毎に、熱交換後の水を貯湯槽400内に移送するための駆動源であるポンプを設けるようにしたので小型のポンプを適用することができる。これにより、ポンプの吐出流量を小さく調整することが容易になり、隣接する温度成層部同士における貯留水の混ざり合いを起こりにくくすることができる。
更に、本実施形態に係る熱交換装置500は、貯湯槽400の外部に設置される第一熱交換器510〜第四熱交換器540を含み、これらを用いて貯湯槽400に貯留されている貯留水と循環用配管110を循環する熱媒とを順次熱交換する構成を採用した。このように、貯留水および熱媒に熱交換を行わせる熱交換器をいわゆる「外付け構造」とすることで、熱交換器の運用変更、交換熱量の変更に対してフレキシブルに対応できるという利点があり、また、設計容易性も優れるという利点もある。
また、上記のように循環用配管110を循環する熱媒から熱を取得する熱交換器を外付け構造とすることで、既存の貯湯槽を改造して本実施形態に係る貯湯槽40を容易に製作できるという利点もある。例えば、電力負荷と熱負荷が既知の既存設備に太陽光発電システム200と太陽熱利用システム100とを追加する場合を考える。この場合、太陽光発電・太陽熱利用システムの容量設計において、最大電力(kW)、月平均電力(kW)、消費熱量、熱需要の形態種別(蒸気、温水、冷水等)が明確であり、最適な設備設計が可能となる。なお、月平均電力は、毎月の使用電力量(kWh/月)を運転時間h/月で割った値である。
また、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において上記した実施形態には種々の変更を加えてもよい。例えば、図1に示す構成では、貯湯槽400に給湯ボイラ600を併設しているが、給湯ボイラ600に代えて例えばヒートポンプ等、他の加熱装置を併設してもよい。貯湯槽400における蓄熱を、太陽熱を利活用する側の形態種別(蒸気、温水、冷水等)に適合する熱源(例えば、ボイラ、高温ヒートポンプ、吸収・吸着冷凍機等)で変換することで、種々の熱需要を満たすことができる。なお、本実施形態における貯湯槽400は密閉型の貯湯槽としているが、開放型の貯湯槽であってもよい。
<実施形態2>
次に、実施形態2について説明する。図11は、実施形態2に係る太陽熱利用システム100Aの概略構成を示す図である。本実施形態に係る太陽熱利用システム100Aのうち、実施形態1に係る太陽熱利用システム100と共通する構成については同じ符号を付すことで詳しい説明を省略する。太陽熱利用システム100Aの貯湯槽400Aは、実施形態1と同様に、上部から第一温度成層部410、第二温度成層部420、第三温度成層部430、第四温度成層部440が形成された温度成層型の貯湯槽である。また、貯湯槽400Aの内部には、各温度成層部410〜440間を部分的に遮断することで仕切る仕切り板450が設けられている。
本実施形態における熱交換装置は、貯湯槽400Aの内部に配置されたコイル状のコイル管500Aとして構成されている。コイル管500Aの上端および下端はそれぞれ、貯湯槽400Aの上面および底面を貫通して循環用配管110と接続されている。コイル管500Aは、貯湯槽400の高さ方向に沿って配置されており、具体的には第一温度成層部410、第二温度成層部420、第三温度成層部430、第四温度成層部440を縦断するように配置されている。コイル管500Aのうち、貯湯槽400の第一温度成層部410、第二温度成層部420、第三温度成層部430、第四温度成層部440の各領域に配置される部分をそれぞれ第一コイル部510A、第二コイル部520A、第三コイル部530A、第四コイル部540Aと呼ぶ。
図11に、循環用配管110を循環する熱媒(冷却水)の循環方向を矢印にて図示する。集熱ユニット300(集熱器310)から循環用配管110に流出した熱媒は、循環用配管110を経由してコイル管500Aに供給される。コイル管500Aに供給された熱媒は、貯湯槽400Aの上部から底部に向かって、即ち第一コイル部510A、第二コイル部520A、第三コイル部530A、第四コイル部540Aをこれらの順に通過する。そして、コイル管500Aの内部を熱媒が流れる際、コイル管500Aの外側における貯留水と熱媒の間で熱交換が行われる。つまり、循環用配管110を循環する熱媒の熱が貯湯槽400Aの貯留水に奪われる結果、熱媒が冷却されると共に貯留水が加熱される。
より詳しくは、コイル管500Aに供給された熱媒は、まず、第一コイル部510Aを流れる際に第一温度成層部410に貯留されている貯留水と熱交換を行う。そして、第一コイル部510Aにおいて第一温度成層部410に貯留されている貯留水と熱交換をした後の熱媒が、次に、第二コイル部520Aに移送され、第二温度成層部420に貯留されている貯留水との間で熱交換を行う。そして、第二コイル部520Aにおいて第二温度成層部420に貯留されている貯留水と熱交換をした後の熱媒が第三コイル部530Aに移送され、第三温度成層部430に貯留されている貯留水との間で熱交換を行う。そして、第三コイル部530Aにおいて第三温度成層部430に貯留されている貯留水と熱交換をした後の熱媒が第四コイル部540Aに移送され、第四温度成層部440に貯留されている貯留水と熱交換を行う。
以上のように、本実施形態におけるコイル管500Aにおいても、温度範囲が相対的に高温の温度成層部に貯留されている貯留水と熱交換させた後の熱媒を、温度範囲が相対的に低温の温度成層部に貯留されている貯留水と熱交換させるように構成されている。より具体的には、貯湯槽400Aにおける温度成層部410〜440のうち、貯留される貯留水の温度範囲が高い温度成層部から順に、コイル管500Aを流れる熱媒と貯留水とを熱交換を行うように構成されている。これによれば、実施形態1に係る貯湯槽400と同様、貯留水の温度範囲が相互に異なる複数の温度成層を貯湯槽400Aの高さ方向に形成することで要求される温度レベルが異なる熱需要に幅広く太陽熱を利活用させることができる。しかも、循環用配管110を循環する熱媒を十分に冷却することができるため、集熱ユニット300において太陽電池210を効率的に冷却することができ、太陽電池210の発電効率を高く維持することができる。
以上、実施形態に沿って本件に係る太陽熱利用システムについて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。また、上記実施形態について、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者にとって自明である。
100・・・太陽熱利用システム
110・・・循環用配管
120・・・循環ポンプ
200・・・太陽光発電装置
210・・・太陽電池
220・・・集光ミラー
300・・・集熱ユニット
310・・・集熱器
313・・・内部流路
320・・・熱媒分配管
400・・・貯湯槽
410、420、430、440・・・温度成層部
450・・・仕切り板
500・・・熱交換装置
510、520、530、540・・・熱交換器
600・・・給湯ボイラ
700・・・給湯負荷

Claims (5)

  1. 熱媒が循環する循環路と、
    前記循環路に接続され、太陽電池から得た熱を利用して前記熱媒を加熱する集熱器と、
    前記熱媒と熱交換するための水を貯留すると共に、貯留水の温度範囲が相互に異なる複数の温度成層部が内部に形成される温度成層型の貯湯槽と、
    前記循環路に接続され、前記集熱器において加熱された前記熱媒と前記貯留水との間で熱交換させることで該貯留水を温める熱交換装置と、
    を備え、
    前記熱交換装置は、前記貯湯槽の外部に設置される熱交換器と、温度範囲が相対的に低温の温度成層部に貯留されている貯留水を前記熱交換器に移送する移送管と、前記熱交換器において前記熱媒と熱交換した後の貯留水を温度範囲が相対的に高温の温度成層部に供給する供給管と、を含み、温度範囲が相対的に高温の温度成層部に貯留されている貯留水と熱交換させた後の前記熱媒を、温度範囲が相対的に低温の温度成層部に貯留されている貯留水と熱交換させることを特徴とする太陽熱利用システム。
  2. 前記貯湯槽に上水を供給する給水管を備え、
    前記給水管は、前記熱交換器に接続されており、
    前記給水管を通じて前記熱交換器に供給された前記上水が該熱交換器において前記熱媒と熱交換した後、前記貯湯槽において温度範囲が最も低い前記温度成層部に供給される、
    請求項1に記載の太陽熱利用システム。
  3. 前記貯湯槽は、隣接する前記温度成層部の境界を部分的に仕切る仕切り部材を有することを特徴とする
    請求項1又は2に記載の太陽熱利用システム。
  4. 前記集熱器の内部には前記熱媒を流す内部流路が形成されており、
    前記内部流路は、互いに並列配置されると共に蛇行状の平面パターンで配置された複数の孔を含んでいることを特徴とする
    請求項1から3の何れか一項に記載の太陽熱利用システム。
  5. 前記貯湯槽に併設されるボイラと、
    前記貯湯槽において、温度範囲が最も低い前記温度成層部に貯留されている貯留水を前記ボイラに供給する供給手段と、
    前記ボイラで加熱した後の貯留水を、温度範囲が最も高い前記温度成層部に給湯する給湯手段と、
    を備えることを特徴とする
    請求項1から4の何れか一項に記載の太陽熱利用システム。
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