JP6466207B2 - 着脱式パネル装置 - Google Patents
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Description
パネル部(2)と、
少なくとも一方の前記被取付面(A2)に付勢力を与えるように前記パネル部(2)に支持された付勢手段(3)と、
を備え、
該付勢手段(3)は、気体を充填することにより膨張可能に構成された袋体(30)を有し、
該袋体(30)の内部には、該袋体(30)の、付勢方向以外の方向への膨張を抑制する、紐状部材が配置されている、
ことを特徴とする。
・ パネル部2と、
・ 少なくとも一方の前記被取付面A1及び/又はA2に付勢力を与えるように前記パネル部2に支持された付勢手段3と、
を備えており、該付勢手段3は、気体を充填することにより膨張可能に構成された袋体(ゴム膨張管)30を有している。
なお、前記一対の被取付面は互いに対向するように配置されたものであるが、その“互いに対向する”状態とは、
・ 図2(a)に符号A1,A2で例示するように略平行に配置されている状態だけでなく、
・ 図2(b)に符号A1’,A2’で例示するように、所定の角度(水平面内の水平角度や、鉛直面内の鉛直角度)を為すように配置されている状態
も含むものである。また、これらの被取付面A1,A2,…は、平坦(平滑)なものに限らず、多少の凹凸(不陸)や段差やうねり(湾曲面)があっても良い。さらに、該被取付面A1,A2としては、建物の構造部材の何らかの面(例えば、天井面や床面や壁面や柱面や梁面など)を想定しているが、もちろんこれに限られるものではなく、建物以外のものの何らかの面(例えば、車両の天井面や床面など)を除外するものではない。
一方、前記パネル部2としては、紙材や材木や樹脂材や金属等の公知の材料で板状に形成されたものを挙げることができるが、それらの材料で枠状に形成されたもの(例えば、網戸)やその他の形状のもの(例えば、面格子や、複数の部材を組み付けて構成されるような構造体)を本発明の範囲から除外するものではない。本発明に係る着脱式パネル装置は、建物において部屋を仕切るように配置された場合には内壁として利用することができ、略水平に配置された場合には棚板としても利用することができる。その他、本棚や食器棚等の家具と天井との間に配置して、家具の倒れ防止のためにも使用できる。このパネル部2は、エレベータ等で運搬できる程度の寸法にすれば良く、該パネル2どうしの接続においても前記袋体30を使用すれば良い(図3参照)。
ここで、前記付勢手段3は、前記パネル部2の縁部2a,2b,…に当接するように配置されていても、或いは、何らかのブラケット(不図示)を介して該パネル部2に支持されていても良い。また、該付勢手段3は、前記パネル部2の全周縁に配置されている必要はなく、少なくとも一部に配置されていれば良い。例えば、前記パネル部2が略矩形状をしている場合には、図1(a)に例示するように、前記付勢手段3は1つの縁部2bに沿うように配置されていても、図4(a)に例示するように、2つの縁部2a,2bに沿うように配置されていても良い。なお、前記パネル部2が略矩形状をしている場合には、図4(b)に例示するように前記付勢手段3を上側の縁部2aに配置するよりも、図1(a)等に例示するように前記付勢手段3を下側の縁部2bに配置した方が良い。そのようにした方が、該付勢手段3の袋体30に気体を充填し易いからである。また、図5(c)に例示するようなストローク情報出力手段4を設ける場合には下側の縁部2bに配置されている方が該手段4の表示を見やすいからである。その場合(つまり、前記付勢手段3を前記パネル部2の下側の縁部2bに設ける場合)には、図1(b)に示すように、前記袋体30を隠すための部材(断面が略L字形などの部材)32を配置しておけば良い。なお、このような部材32は、前記パネル部2にはビス等で固定しても良いが、傷つき防止のために前記被取付面A2には固定しない方が好ましい。また、前記パネル部2の縁部2a,2bに溝(凹部)を形成しておいて、前記袋体30の一部を該溝(凹部)に収納するようにしても良い。さらに、該袋体30と前記パネル部2の縁部2a,2bとは接着等の公知の方法により接続するようにしても良い。またさらに、前記付勢手段3(つまり、前記袋体30)を配置しない方の縁部2aには柔らかい材料のものを配置しておいて、前記被取付面A1に傷が付かないようにしておくと良い。
前記袋体30は、図1(c)に例示するように、前記パネル部2の縁部2a,2b,…に沿って連続的に配置されていることが好ましいが、断続的に分割された状態で配置されている態様を本発明の範囲から除外するものではない。また、前記袋体30に封入(充填)する気体としては、空気が好ましいが、空気以外の気体を排除するものではない。さらに、該袋体30は、伸縮可能なゴム膜や樹脂膜で形成されていると良い。またさらに、該袋体30の内部には図1(b)に符号30aで示すような紐状(芯状)のものを配置しておいて、該袋体30が付勢方向(z方向と逆の方向)には膨らむが横方向yには膨らみ過ぎないようにすると良い。また、そのような紐状(芯状)のものを該袋体30の内部であって長手方向(x方向)にも配置しておいて、該袋体30が該長手方向に膨らみ過ぎないようにしても良い。さらに、該袋体30の膜自体に芯材やメッシュ部材を埋め込んでおいて、ほぼ同様の効果が得られるようにしても良い。またさらに、そのような芯材等の埋め込みやノーパンクタイヤの構造などを利用することによってパンク防止を図るようにすると良い。また、特許第5396026号公報に記載されているような可撓筒体(膨張リミッター)をこの袋体30に被せて、該袋体30が所定以上に膨張しないようにしておくと良い。さらに、摩擦係数が高い材質もの(例えば、ゴム膜)をこの袋体30に被せて、前記被取付面A1,A2との間に生じる摩擦力を大きくするようにすると良い。またさらに、前記袋体30への気体(空気)の充填は、手動式又は動力式のポンプやボンベを使って行うようにすると良い。それらのポンプやボンベは前記着脱式パネル装置とは別体で設けておいても良いが、該着脱式パネル装置自体に設けておいても良い。
前記付勢手段3は、図5(a)〜(c)に符号31で例示するように、前記パネル部2の前記縁部(図では縁部2b)から離間する方向(つまり、z方向とは逆の方向)に前記袋体30を付勢するスプリング部材を有するようにすると良い。このようなスプリング部材31を設けた場合には、仮に前記袋体30から気体(空気)が抜けたとしても、図5(b)に例示するように前記スプリング部材31の付勢力(バネ力)が該袋体30を介して前記被取付面A2に作用することとなり、前記パネル部2の脱落を防止することができる。ここで、該スプリング部材31としては、前記パネル部2と前記袋体30との間に圧縮された状態で配置されるコイルスプリングを挙げることができるが、前記パネル部2の前記縁部から離間する方向に前記袋体30を付勢するものであれば、コイルスプリング以外のスプリング(例えば、板バネ)であっても良い。
一方、本発明に係る着脱式パネル装置B5は、図5(c)に符号4で例示するように、前記スプリング部材31のストロークについての情報を出力するストローク情報出力手段を備えていると良い。そのようにした場合には、前記袋体30の気体の漏れを容易に知ることができる。ここで、“ストロークについての情報”には、
・ ストローク量についての情報だけでなく、
・ ストロークの方向についての情報(つまり、前記被取付面A2に近づく方向か、或いは該被取付面A2から遠ざかる方向かについての情報)
も含むようにすると良い。すなわち、前記ストローク情報出力手段4は、
・ 前記スプリング部材31が前記袋体30の方向(z方向とは逆の方向)へ所定量以上のストロークをした場合(つまり、該スプリング部材31の該袋体30の方向へのストロークが所定量以上になった場合)には前記袋体30の膨張不足であるという情報を出力し、
・ 前記スプリング部材31が前記パネル部2の方向(z方向)へ所定量以上のストロークをした場合(つまり、該スプリング部材31の該パネル部2の方向へのストロークが所定量以上になった場合)には前記袋体30が膨張過多(過剰膨張の状態)であるという情報を出力する、
ように構成すると良い。そのようにした場合には、前記袋体30が膨張不足であるという情報だけでなく、該袋体30が膨張過多(過剰膨張の状態)であるという情報をも得ることが可能となる。例えば、該ストローク情報出力手段を、図5(c)に符号4で例示するように、前記スプリング部材31のストロークを視覚的に表示するストローク表示器とするために、
・ 前記スプリング部材31と一緒にストロークする指針40と、
・ 該指針40の移動を許容するためのスリット部(前記スプリング部材31を囲繞するように配置された円筒状部材に形成されたスリット部)41と、
・ 該円筒状部材にて前記スリット部41に沿うように形成された目盛り部42と、
を設けるようにすると良く、さらに、該目盛り部42では、
・ 前記袋体30が膨張不足であることを示す目盛りゾーン(例えば、イエローゾーンとかレッドゾーン)と、
・ 該袋体30の気体圧力が適正であることを示す目盛りゾーン(例えば、グリーンゾーン)と、
・ 該袋体30が膨張過多であることを示す目盛りゾーン(例えば、イエローゾーンとかレッドゾーン)と、
を設けておくと良い。なお、このような構造以外に、
・ 電気的なセンサーを使って検知した値をデジタル表示するようにした形式のものや、
・ 視覚的に表示するだけでなく、ブザー等により音で出力するようにしたもの、
を前記ストローク情報出力手段として用いても良い。
2a,2b パネル部の縁部
3 付勢手段
4 ストローク情報出力手段
30 袋体
31 スプリング部材
A1,A2 被取付面
B1,… 着脱式パネル装置
Claims (6)
- 対向するように配置される略平坦な一対の被取付面の間に着脱自在に取り付けられるように構成された着脱式パネル装置において、
パネル部と、
少なくとも一方の前記被取付面に付勢力を与えるように前記パネル部に支持された付勢手段と、
を備え、
該付勢手段は、気体を充填することにより膨張可能に構成された袋体を有し、
該袋体の内部には、該袋体の、付勢方向以外の方向への膨張を抑制する、紐状部材が配置されている、
ことを特徴とする着脱式パネル装置。 - 前記付勢手段は、前記パネル部の縁部から離間する方向に前記袋体を付勢するスプリング部材を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の着脱式パネル装置。 - 前記スプリング部材は、前記パネル部と前記袋体との間に圧縮された状態で配置されたコイルスプリングである、
ことを特徴とする請求項2に記載の着脱式パネル装置。 - 前記スプリング部材のストロークについての情報を出力するストローク情報出力手段、
を備えたことを特徴とする請求項2又は3に記載の着脱式パネル装置。 - 前記ストローク情報出力手段は、前記スプリング部材が前記袋体の方向へ所定量以上のストロークをした場合には前記袋体の膨張不足であるという情報を出力し、前記スプリング部材が前記パネル部の方向へ所定量以上のストロークをした場合には前記袋体が膨張過多であるという情報を出力するように構成された、
ことを特徴とする請求項4に記載の着脱式パネル装置。 - 前記ストローク情報出力手段は、前記スプリング部材のストロークを表示するストローク表示器である、
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の着脱式パネル装置。
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JP2015044553A JP6466207B2 (ja) | 2015-03-06 | 2015-03-06 | 着脱式パネル装置 |
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JP2016164340A JP2016164340A (ja) | 2016-09-08 |
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JP2015044553A Active JP6466207B2 (ja) | 2015-03-06 | 2015-03-06 | 着脱式パネル装置 |
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Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60120111U (ja) * | 1984-01-24 | 1985-08-14 | エスイ−工業株式会社 | パネル固定装置 |
JPS62160015U (ja) * | 1985-12-16 | 1987-10-12 |
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2015
- 2015-03-06 JP JP2015044553A patent/JP6466207B2/ja active Active
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JP2016164340A (ja) | 2016-09-08 |
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