JP6465216B2 - デュアルコネクティビティに関連する装置 - Google Patents

デュアルコネクティビティに関連する装置 Download PDF

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Description

本発明は、デュアルコネクティビティに関連する装置に関する。
スマートフォンのようなUE(User Equipment)がアプリケーションのためのデータをバックグラウンドで送受信することはよくあるが、UEは常にデータを送受信しているわけではない。そのため、eNB(evolved Node B)は、例えば、UEの活動(activity)を監視(observe)し、ある時間間隔(time period)で当該UEによるデータの送受信がなければ、当該UEについてのリリースをMME(Mobility Management Entity)に要求することができる。例えば、非特許文献1には、ユーザ非活動(User Inactivity)を原因としてeNBがUE CONTEXT RELEASE REQUESTをMMEへ送信し得ることが開示されている。
一方、3GPPのリリース12では、デュアルコネクティビティ(Dual Connectivity)が導入されている。デュアルコネクティビティは、MeNB(Master eNB)及びSeNB(Secondary eNB)の両方への接続を可能にするUEの動作モードである。デュアルコネクティビティでは、制御プレーン(Control Plane)について、MeNBとMMEとの間にS1−MMEがあるが、SeNBとMMEとの間にはS1−MMEはない。そのため、MeNBが、デュアルコネクティビティUEについての制御情報をMMEから受信し、MMEへ送信する。また、ユーザプレーン(User Plane)については、2つの異なるアーキテクチャがある。第1のアーキテクチャでは、MeNBとS−GW(Serving Gateway)との間にS1−Uがあるが、SeNBとS−GWとの間にはS1−Uはない。そのため、ユーザプレーンデータは、S−GWとSeNBとの間で直接的に送信されず、MeNBを経由して(即ち、S1−U及びX2−Uを通じて)S−GWとSeNBとの間で送受信される。このような第1のアーキテクチャでは、MeNB及びSeNBの両方に位置してMeNB及びSeNBの両方のリソースを使用する無線プロトコルのベアラがあり、当該ベアラはスプリットベアラ(Split bearer)と呼ばれる。第2のアーキテクチャでは、MeNBとS−GWとの間にS1−Uがあり、且つ、SeNBとS−GWとの間にもS1−Uがある。そのため、ユーザプレーンデータは、MeNBを経由せずに、S−GWとSeNBとの間で直接的に送受信される。このような第2のアーキテクチャにおいて、SeNBに位置してSeNBのリソースを使用する無線プロトコルのベアラがあり、当該ベアラはSCG(Secondary Cell Group)ベアラと呼ばれる。
スプリットベアラのケースでは、SCG(即ち、SeNBに関連付けられるサービングセルのグループ)において送信されるデータがMeNBを通るので、MeNBはUEの活動を監視することができる。一方、SCGベアラのケースでは、SCGにおいて送信されるデータがMeNBを通らないので、MeNBは、UEの活動を直接的に監視することができず、SeNBによる監視に依存(rely)する。これらの点は、非特許文献2に開示されている。
3GPP TS 36.413 V13.0.0 (2015-06) 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network (E-UTRAN); S1 Application Protocol (S1AP) (Release 13) 3GPP TR 36.875 V13.0.0 (2015-06) 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network (E-UTRAN); Extension of dual connectivity in E-UTRAN (Release 13)
しかし、非特許文献2にも開示されているようなSCGベアラのケースでは、UEの活動に関連する制御がMeNBとSeNBとの間で分散し得る。その結果、例えば、無駄な動作が発生する可能性もある。
例えば、SCGにおいてUEのデータが送信されていないが、MCG(Master Cell Group)(即ち、MeNBに関連付けられるサービングセルのグループ)においてUEのデータが送信されていることがある。このような場合に、例えば、SeNBは、SCGにおけるUEの活動を監視し、UEの非活動(inactivity)を原因としてSeNBのリリースを決定し、リリース手続きを通じてSeNBがリリースされ得る。そのため、例えば、その後にSeNBへのデータオフロードを実現するためには、SeNBを追加するための手続きが必要になる。即ち、SeNBのリリースに起因する無駄な動作(SeNBの追加の手続き)が発生する可能性がある。
本発明の目的は、SCGベアラのケースにおいて無駄な動作の発生を抑えることを可能にする装置及び方法を提供することにある。
本発明の第1の装置は、端末装置のデュアルコネクティビティのためのMCG(Master Cell Group)ベアラ上で上記端末装置と通信する第1通信処理部と、上記デュアルコネクティビティのためのSCG(Secondary Cell Group)ベアラ上で上記端末装置と通信するセカンダリ基地局から、当該セカンダリ基地局のリリースを要求する第1のメッセージを受信する第2通信処理部と、を備える。上記第2通信処理部は、上記リリースの拒絶を示す第2のメッセージを上記セカンダリ基地局へ送信する。
本発明の第2の装置は、端末装置のデュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上で上記端末装置と通信する第1通信処理部と、上記SCGベアラ上で上記端末装置と通信するセカンダリ基地局のリリースを要求する第1のメッセージを、上記デュアルコネクティビティのMCGベアラ上で上記端末装置と通信するマスタ基地局へ送信する第2通信処理部と、を備える。上記第2通信処理部は、上記リリースの拒絶を示す第2のメッセージを上記マスタ基地局から受信する。
本発明の第3の装置は、端末装置のデュアルコネクティビティのためのMCGベアラ上でマスタ基地局と通信する第1通信処理部と、上記デュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上でセカンダリ基地局と通信する第2通信処理部と、を備える。上記セカンダリ基地局は、上記セカンダリ基地局のリリースを要求する第1のメッセージを上記マスタ基地局へ送信し、上記マスタ基地局は、上記リリースの拒絶を示す第2のメッセージを上記セカンダリ基地局へ送信する。
本発明の第4の装置は、端末装置のデュアルコネクティビティのためのMCGベアラ上で上記端末装置と通信する通信処理部と、上記デュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上で上記端末装置と通信するセカンダリ基地局により報告される活動関連情報であって、当該セカンダリ基地局のSCGにおける上記端末装置の活動に関連する上記活動関連情報を取得する情報取得部と、を備える。
本発明の第5の装置は、端末装置のデュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上で上記端末装置と通信する通信処理部と、上記デュアルコネクティビティのMCGベアラ上で上記端末装置と通信するマスタ基地局に、SCGにおける上記端末装置の活動に関連する活動関連情報を報告する報告部と、を備える。
本発明の第6の装置は、端末装置のデュアルコネクティビティのためのMCGベアラ上でマスタ基地局と通信する第1通信処理部と、上記デュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上でセカンダリ基地局と通信する第2通信処理部と、を備える。上記セカンダリ基地局は、上記セカンダリ基地局のSCGにおける上記端末装置の活動に関連する活動関連情報を上記マスタ基地局に報告し、上記マスタ基地局は、上記セカンダリ基地局により報告される上記活動関連情報を取得する。
本発明によれば、SCGベアラのケースにおいて無駄な動作の発生を抑えることが可能になる。なお、本発明により、当該効果の代わりに、又は当該効果とともに、他の効果が奏されてもよい。
本発明の実施形態に係るシステムの概略的な構成の一例を示す説明図である。 デュアルコネクティビティにおけるユーザプレーンの第1のアーキテクチャの例を説明するための説明図である。 デュアルコネクティビティにおけるユーザプレーンの第2のアーキテクチャの例を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る第1基地局の概略的な構成の例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る第2基地局の概略的な構成の例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る端末装置の概略的な構成の例を示すブロック図である。 第1の実施形態におけるSeNBのリリースに関する処理の概略的な流れの第1の例を示すシーケンス図である。 SENB RELEASE CONFIRMメッセージの一例を説明するための説明図である。 SENB RELEASE CONFIRMメッセージの別の例を説明するための説明図である。 Cause値の一例を説明するための説明図である。 Release Rejectの一例を説明するための説明図である。 Time to wait IEの一例を説明するための説明図である。 User Inactivity function Indication IEの一例を説明するための説明図である。 第1の実施形態におけるリリースに関する処理の概略的な流れの第2の例を示す第1のシーケンス図である。 第1の実施形態におけるリリースに関する処理の概略的な流れの第2の例を示す第2のシーケンス図である。 SENB RELEASE REJECTメッセージの一例を説明するための説明図である。 第1の実施形態におけるSeNBの追加に関する処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。 SENB ADDITION REQUESTメッセージの一例を説明するための説明図である。 第1の実施形態におけるSeNBの変更に関する処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。 SENB MODIFICATION REQUESTメッセージの一例を説明するための説明図である。 第2の実施形態に係る第1基地局の概略的な構成の例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る第2基地局の概略的な構成の例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る端末装置の概略的な構成の例を示すブロック図である。 第2の実施形態におけるセカンダリ基地局のリリースに関する処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。 第3の実施形態に係る第1基地局の概略的な構成の例を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る第2基地局の概略的な構成の例を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る端末装置の概略的な構成の例を示すブロック図である。 User Inactivity Status IEの一例を説明するための説明図である。 第3の実施形態における第1の処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。 SENB MODIFICATION REQUIREDメッセージの一例を説明するための説明図である。 第3の実施形態における第2の処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。 SENB ADDITION REQUESTメッセージの一例を説明するための説明図である。 第3の実施形態における第3の処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。 SENB MODIFICATION REQUESTメッセージの一例を説明するための説明図である。 第4の実施形態に係る第1基地局の概略的な構成の例を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る第2基地局の概略的な構成の例を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る端末装置の概略的な構成の例を示すブロック図である。 第4の実施形態における活動関連情報の報告に関する処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。 第5の実施形態に係る第1基地局の概略的な構成の例を示すブロック図である。 第5の実施形態に係る第2基地局の概略的な構成の例を示すブロック図である。 User Inactivity Statusの例を説明するための説明図である。 Report Characteristics Typeの例を説明するための説明図である。 Periodic IEの例を説明するための説明図である。 Event Trigger IEの例を説明するための説明図である。 第5の実施形態に係る要求及び報告の処理の概略的な流れの第1の例を示すシーケンス図である。 第5の実施形態に係る要求及び報告の処理の概略的な流れの第2の例を示すシーケンス図である。 第5の実施形態に係る要求及び報告の処理の概略的な流れの第3の例を示すシーケンス図である。 活動関連情報の報告を要求する要求メッセージの一例を説明するための説明図である。 活動関連情報の報告を要求する要求メッセージの別の例を説明するための説明図である。 UE ASSOCIATED INFORMATION REQUESTメッセージの例を説明するための説明図である。 活動関連情報を含む報告メッセージの一例を説明するための説明図である。 UE ASSOCIATED INFORMATION REPORTメッセージの例を説明するための説明図である。 成功時の応答メッセージの一例を説明するための説明図である。 UE ASSOCIATED INFORMATION RESPONSEメッセージの例を説明するための説明図である。 UE ASSOCIATED INFORMATION FAILUREメッセージの例を説明するための説明図である。 第5の実施形態の第2の変形例に係るハンドオーバの例を説明するための説明図である。 第5の実施形態の第2の変形例に係るハンドオーバ処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、同様に説明されることが可能な要素については、同一の符号を付することにより重複説明が省略され得る。
説明は、以下の順序で行われる。
1.本発明の実施形態の概要
2.システムの構成例
3.第1の実施形態
3.1.第1基地局の構成例
3.2.第2基地局の構成例
3.3.端末装置の構成例
3.4.技術的特徴
4.第2の実施形態
4.1.第1基地局の構成例
4.2.第2基地局の構成例
4.3.端末装置の構成例
4.4.技術的特徴
5.第3の実施形態
5.1.第1基地局の構成例
5.2.第2基地局の構成例
5.3.端末装置の構成例
5.4.技術的特徴
6.第4の実施形態
6.1.第1基地局の構成例
6.2.第2基地局の構成例
6.3.端末装置の構成例
6.4.技術的特徴
7.第5の実施形態
7.1.第1基地局の構成例
7.2.第2基地局の構成例
7.3.技術的特徴
7.4.第1の変形例
7.5.第2の変形例
<<1.本発明の実施形態の概要>>
まず、本発明の実施形態の概要を説明する。
(1)技術的課題
3GPPのリリース12では、デュアルコネクティビティが導入されている。デュアルコネクティビティのスプリットベアラのケースでは、SCG(即ち、SeNBに関連付けられるサービングセルのグループ)において送信されるデータがMeNBを通るので、MeNBはUEの活動を監視することができる。一方、デュアルコネクティビティのSCGベアラのケースでは、SCGにおいて送信されるデータがMeNBを通らないので、MeNBは、UEの活動を直接的に監視することができず、SeNBによる監視に依存(rely)する。
しかし、SCGベアラのケースでは、UEの活動に関連する制御がMeNBとSeNBとの間で分散し得る。その結果、例えば、無駄な動作が発生する可能性もある。
例えば、SCGにおいてUEのデータが送信されていないが、MCG(即ち、MeNBに関連付けられるサービングセルのグループ)においてUEのデータが送信されていることがある。このような場合に、例えば、SeNBは、SCGにおけるUEの活動を監視し、UEの非活動(inactivity)を原因としてSeNBのリリースを決定し、リリース手続きを通じてSeNBがリリースされ得る。そのため、例えば、その後にSeNBへのデータオフロードを実現するためには、SeNBを追加するための手続きが必要になる。即ち、SeNBのリリースに起因する無駄な動作(SeNBの追加の手続き)が発生する可能性がある。
(2)技術的特徴
(a)第1の技術的特徴
上記技術的課題を解決するために、例えば、SeNBは、当該SeNBのリリースを要求するメッセージをMeNBへ送信し、当該MeNBは、(上記リリースが受け入れられない場合に)上記リリースの拒絶を示す第2のメッセージを上記SeNBへ送信する。
これにより、例えば、必要以上にSeNBのリリースが行われるのを防ぐことが可能になる。その結果、SeNBを追加するための手続きの発生が抑えられ得る。即ち、SCGベアラのケースにおいて無駄な動作の発生が抑えられ得る。
なお、この技術的特徴は、後述する第1の実施形態及び第2の実施形態の特徴である。
(b)第2の技術的特徴
上記技術的課題を解決するために、例えば、SeNBがSCGベアラ上でUEと通信する場合に、上記SeNBは、上記SENBのSCGにおける上記UEの活動(activity)に関する活動関連情報(例えば、UEが非活動的(inactive)であることを示す情報)をMeNBに報告する。そして、上記MeNBは、上記活動関連情報を取得する。
これにより、例えば、UEの活動に関連する制御がMeNBに集中(concentrate)し、SCGベアラのケースにおいて無駄な動作の発生が抑えられ得る。
なお、この技術的特徴は、後述する第3の実施形態及び第4の実施形態の特徴である。
(c)第3の技術的特徴
上記技術的課題を解決するために、例えば、SeNBがSCGベアラ上でUEと通信する場合に、MeNBが、上記SeNBのSCGにおけるUEの活動(activity)に関する活動関連情報(例えば、UEが非活動的(inactive)であることを示す情報)を報告するように、上記SeNBに要求する。上記SeNBは、上記MeNBからの要求に応じて、上記活動関連情報を上記MeNBに報告する。そして、上記MeNBは、上記活動関連情報を取得する。
これにより、例えば、UEの活動に関連する制御がMeNBに集中(concentrate)し、SCGベアラのケースにおいて無駄な動作の発生が抑えられ得る。
なお、この技術的特徴は、後述する第5の実施形態の特徴である。
<<2.システムの構成例>>
図1〜図3を参照して、本発明の実施形態に係るシステム1の概略的な構成の例を説明する。図1は、本発明の実施形態に係るシステム1の概略的な構成の一例を示す説明図である。図1を参照すると、システム1は、制御エンティティ30、ゲートウェイ40、第1基地局100、第2基地局200及び端末装置300を含む。制御エンティティ30、ゲートウェイ40、第1基地局100及び第2基地局200は、ネットワーク50を介して通信する。例えば、ネットワーク50は、バックホール及びコアネットワークを含む。
例えば、システム1は、3GPP(Third Generation Partnership Project)の規格に準拠したシステムであってもよい。より具体的には、例えば、システム1は、LTE(Long Term Evolution)/LTE−Advanced及び/又はSAE(System Architecture Evolution)に準拠したシステムであってもよい。
(1)制御エンティティ30
制御エンティティ30は、コアネットワークノードであり、端末装置(例えば、端末装置300)のモビリティに関連する制御を行う。例えば、制御エンティティ30は、MME(Mobility Management Entity)である。
(2)ゲートウェイ40
ゲートウェイ40は、コアネットワークノードであり、基地局へのデータ及び基地局からのデータを転送する。例えば、ゲートウェイ40は、S−GW(Serving Gateway)である。
(3)第1基地局100/第2基地局200
第1基地局100は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network:RAN)のノードであり、カバレッジエリア10内に位置する端末装置(例えば、端末装置300)との無線通信を行う。第2基地局200も、RANのノードであり、カバレッジエリア20内に位置する端末装置(例えば、端末装置300)との無線通信を行う。例えば、第1基地局100及び第2基地局200は、eNBである。
例えば、カバレッジエリア10は、マクロセルであり、第1基地局100は、マクロセルの基地局である。例えば、カバレッジエリア20は、マクロセルよりも小さいスモールセルであり、第2基地局200は、スモールセルの基地局である。
(4)端末装置300
端末装置300は、基地局との無線通信を行う。例えば、端末装置300は、第1基地局100のカバレッジエリア10内に位置する場合に、第1基地局100との無線通信を行う。また、例えば、端末装置300は、第2基地局200のカバレッジエリア20内に位置する場合に、第2基地局200との無線通信を行う。例えば、端末装置300は、UE(User Equipment)である。
(5)デュアルコネクティビティ
とりわけ、端末装置300は、デュアルコネクティビティをサポートする。即ち、端末装置300は、同時に2つの基地局(例えば、第1基地局100及び第2基地局200)に接続されることができ、同時に2つの基地局(例えば、第1基地局100及び第2基地局200)との無線通信を行うことができる。
また、第1基地局100及び第2基地局200も、デュアルコネクティビティをサポートする。例えば、第1基地局100は、デュアルコネクティビティにおいてマスタ基地局として動作し、第2基地局200は、デュアルコネクティビティにおいてセカンダリ基地局として動作する。上記マスタ基地局は、デュアルコネクティビティにおいて制御エンティティ30とのインタフェースを有する基地局(制御エンティティ30とのインタフェースを終端(terminate)させる基地局)であり、例えばMeNBである。上記セカンダリ基地局は、デュアルコネクティビティにおいて追加の無線リソースを端末装置に提供する基地局であり、例えばSeNBである。
(a)制御プレーン
デュアルコネクティビティでは、制御プレーン(Control Plane)について、マスタ基地局(例えば、MeNB)と制御エンティティ30(例えば、MME)との間にインタフェース(例えば、S1−MME)がある。しかし、デュアルコネクティビティでは、セカンダリ基地局(例えば、SeNB)と制御エンティティ30との間にはインタフェース(例えば、S1−MME)がない。そのため、デュアルコネクティビティについての制御情報は、マスタ基地局と制御エンティティ30との間(及びマスタ基地局とセカンダリ基地局との間)で送受信される。
(b)ユーザプレーン
一方、ユーザプレーン(User Plane)については、2つの異なるアーキテクチャがある。以下、図2及び図3を参照して当該2つの異なるアーキテクチャを説明する。
図2は、デュアルコネクティビティにおけるユーザプレーンの第1のアーキテクチャの例を説明するための説明図である。図2を参照すると、制御エンティティ30、ゲートウェイ40、端末装置300、第1基地局100及び第2基地局200が示されている。ここでは、端末装置300のデュアルコネクティビティについて、第1基地局100はマスタ基地局として動作し、第2基地局200はセカンダリ基地局として動作する。第1のアーキテクチャでは、マスタ基地局(第1基地局100)とゲートウェイ40との間にインタフェース(例えば、S1−U)があるが、セカンダリ基地局(第2基地局200)とゲートウェイ40との間にはインタフェース(例えば、S1−U)がない。そのため、端末装置300のためのユーザプレーンデータは、ゲートウェイ40からセカンダリ基地局(第2基地局200)へ直接的に送信されず、マスタ基地局(第1基地局100)を経由してセカンダリ基地局(第2基地局200)へ送信される。このような第1のアーキテクチャでは、マスタ基地局(第1基地局100)及びセカンダリ基地局(第2基地局200)の両方に位置してマスタ基地局(第1基地局100)及びセカンダリ基地局(第2基地局200)の両方のリソースを使用する無線プロトコルのベアラがあり、当該ベアラはスプリットベアラ(Split bearer)と呼ばれる。
図3は、デュアルコネクティビティにおけるユーザプレーンの第2のアーキテクチャの例を説明するための説明図である。図3を参照すると、制御エンティティ30、ゲートウェイ40、端末装置300、第1基地局100及び第2基地局200が示されている。ここでは、端末装置300のデュアルコネクティビティについて、第1基地局100はマスタ基地局として動作し、第2基地局200はセカンダリ基地局として動作する。第2のアーキテクチャでは、マスタ基地局(第1基地局100)とゲートウェイ40との間にインタフェース(例えば、S1−U)があり、且つ、セカンダリ基地局(第2基地局200)とゲートウェイ40との間にもインタフェース(例えば、S1−U)がある。そのため、端末装置300のためのユーザプレーンデータは、マスタ基地局(第1基地局100)を経由せずに、ゲートウェイ40とセカンダリ基地局(第2基地局200)との間で直接的に送受信される。このような第2のアーキテクチャにおいて、セカンダリ基地局(第2基地局200)に位置してセカンダリ基地局(第2基地局200)のリソースを使用する無線プロトコルのベアラがあり、当該ベアラはSCG(Secondary Cell Group)ベアラと呼ばれる。
<<3.第1の実施形態>>
続いて、図4〜図20を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。
<3.1.第1基地局の構成例>
まず、図4を参照して、第1の実施形態に係る第1基地局100の構成の例を説明する。図4は、第1の実施形態に係る第1基地局100の概略的な構成の例を示すブロック図である。図4を参照すると、第1基地局100は、無線通信部110、ネットワーク通信部120、記憶部130及び処理部140を備える。
無線通信部110は、信号を無線で送受信する。例えば、無線通信部110は、端末装置からの信号を受信し、端末装置への信号を送信する。
ネットワーク通信部120は、バックホールから信号を受信し、バックホールへ信号を送信する。
記憶部130は、第1基地局100の動作のためのプログラム及びパラメータ、並びに様々なデータを、一時的に又は恒久的に記憶する。
処理部140は、第1基地局100の様々な機能を提供する。処理部140は、第1通信処理部141及び第2通信処理部143を含む。なお、処理部140は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部140は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。第1通信処理部141及び第2通信処理部143の具体的な動作は、後に詳細に説明する。
例えば、処理部140(第1通信処理部141)は、無線通信部110を介して端末装置(例えば、端末装置300)と通信する。例えば、処理部140(第2通信処理部143)は、ネットワーク通信部120を介して他のネットワークノード(例えば、第2基地局200、制御エンティティ30及び/又はゲートウェイ40)と通信する。
無線通信部110は、アンテナ及び高周波(Radio Frequency:RF)回路などを含んでもよい。ネットワーク通信部120は、ネットワークアダプタ又はネットワークインタフェースカードなどを含んでもよい。記憶部130は、メモリ(例えば、不揮発性メモリ及び/若しくは揮発性メモリ)並びに/又はハードディスクなどを含んでもよい。処理部140は、ベースバンド(Baseband:BB)プロセッサ及び/又は他のプロセッサなどを含んでもよい。
<3.2.第2基地局の構成例>
次に、図5を参照して、第1の実施形態に係る第2基地局200の構成の例を説明する。図5は、第1の実施形態に係る第2基地局200の概略的な構成の例を示すブロック図である。図5を参照すると、第2基地局200は、無線通信部210、ネットワーク通信部220、記憶部230及び処理部240を備える。
無線通信部210は、信号を無線で送受信する。例えば、無線通信部210は、端末装置からの信号を受信し、端末装置への信号を送信する。
ネットワーク通信部220は、バックホールから信号を受信し、バックホールへ信号を送信する。
記憶部230は、第2基地局200の動作のためのプログラム及びパラメータ、並びに様々なデータを、一時的に又は恒久的に記憶する。
処理部240は、第2基地局200の様々な機能を提供する。処理部240は、第1通信処理部241及び第2通信処理部243を含む。なお、処理部240は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部240は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。第1通信処理部241及び第2通信処理部243の具体的な動作は、後に詳細に説明する。
例えば、処理部240(第1通信処理部241)は、無線通信部210を介して端末装置(例えば、端末装置300)と通信する。例えば、処理部240(第2通信処理部243)は、ネットワーク通信部220を介して他のネットワークノード(例えば、第1基地局100、制御エンティティ30及び/又はゲートウェイ40)と通信する。
無線通信部210は、アンテナ及び高周波(RF)回路などを含んでもよい。ネットワーク通信部220は、ネットワークアダプタ又はネットワークインタフェースカードなどを含んでもよい。記憶部230は、メモリ(例えば、不揮発性メモリ及び/若しくは揮発性メモリ)並びに/又はハードディスクなどを含んでもよい。処理部240は、ベースバンド(BB)プロセッサ及び/又は他のプロセッサなどを含んでもよい。
<3.3.端末装置の構成例>
次に、図6を参照して、第1の実施形態に係る端末装置300の構成の例を説明する。図6は、第1の実施形態に係る端末装置300の概略的な構成の例を示すブロック図である。図6を参照すると、端末装置300は、無線通信部310、記憶部320及び処理部330を備える。
無線通信部310は、信号を無線で送受信する。例えば、無線通信部310は、基地局からの信号を受信し、基地局への信号を送信する。
記憶部320は、端末装置300の動作のためのプログラム及びパラメータ、並びに様々なデータを、一時的に又は恒久的に記憶する。
処理部330は、端末装置300の様々な機能を提供する。処理部330は、第1通信処理部331及び第2通信処理部333を含む。なお、処理部330は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部330は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。第1通信処理部331及び第2通信処理部333の具体的な動作は、後に詳細に説明する。
例えば、処理部330は、無線通信部310を介して基地局(例えば、第1基地局100及び/又は第2基地局200)と通信する。
無線通信部310は、アンテナ及び高周波(RF)回路などを含んでもよい。記憶部320は、メモリ(例えば、不揮発性メモリ及び/若しくは揮発性メモリ)並びに/又はハードディスクなどを含んでもよい。処理部330は、ベースバンド(BB)プロセッサ及び/又は他のプロセッサなどを含んでもよい。
<3.4.技術的特徴>
次に、図7〜図20を参照して、第1の実施形態に係る技術的特徴を説明する。
(1)デュアルコネクティビティ(SCGベアラオプション)
例えば、第1基地局100は、端末装置300のデュアルコネクティビティにおいてマスタ基地局として動作し、第2基地局200は、端末装置300のデュアルコネクティビティにおいてセカンダリ基地局として動作する。この場合に、第1基地局100(第1通信処理部141)は、端末装置300のデュアルコネクティビティのためのMCGベアラ上で端末装置300と通信し、第2基地局200(第1通信処理部241)は、当該デュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上で端末装置300と通信する。端末装置300(第1通信処理部331)は、上記MCGベアラ上で第1基地局100(マスタ基地局)と通信し、さらに、端末装置300(第2通信処理部333)は、上記SCGベアラ上で第2基地局200(セカンダリ基地局)と通信する。
例えば、第1通信処理部141、第1通信処理部241、並びに、第1通信処理部331及び第2通信処理部333は、PDCPレイヤ、RLCレイヤ、MACレイヤ及び/又は物理レイヤの信号処理を行う。
なお、上記MCGベアラは、マスタ基地局(第1基地局100)に位置してマスタ基地局(第1基地局100)のリソースを使用する無線プロトコルのベアラである。また、上記SCGベアラは、セカンダリ基地局(第2基地局200)に位置してセカンダリ基地局(第2基地局200)のリソースを使用する無線プロトコルのベアラである。
(2)セカンダリ基地局のリリースの要求
第2基地局200(第2通信処理部243)は、セカンダリ基地局(第2基地局200)のリリースを要求する第1のメッセージをマスタ基地局(第1基地局100)へ送信する。そして、第1基地局100(第2通信処理部143)は、セカンダリ基地局(第2基地局200)から、上記第1のメッセージを受信する。基本的には、セカンダリ基地局(第2基地局200)のリリースを要求する第1のメッセージを受信するノードは、この要求を拒絶できない。ただし、後述するように、第1基地局100(第2通信処理部143)は、セカンダリ基地局(第2基地局200)により開始されるセカンダリ基地局(第2基地局200)のリリースの要求を拒絶することができる。
例えば、上記第1のメッセージは、SENB RELEASE REQUIREDメッセージである。
例えば、第2基地局200(第1通信処理部241)は、第2基地局200(セカンダリ基地局)のSCGにおける端末装置300の非活動(inactivity)を検出する。そして、第2基地局200(第1通信処理部241)は、上記SCGにおける端末装置300の非活動を原因として、上記第1のメッセージをマスタ基地局(第1基地局100)へ送信する。
なお、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)のリリースは、例えば、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)が端末装置300のためのリソースをリリースすることを含む。あるいは、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)のリリースは、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)が端末装置300のためのリソースをリリースすることを意味してもよい。
(3)セカンダリ基地局のリリースの拒絶
とりわけ第1の実施形態では、第1基地局100(第2通信処理部143)は、上記リリースの拒絶(rejection)を示す第2のメッセージを上記セカンダリ基地局(第2基地局200)へ送信する。そして、第2基地局200(第2通信処理部243)は、上記第2のメッセージを上記マスタ基地局(第1基地局100)から受信する。即ち、第1基地局100(第2通信処理部143)は、上記リリースを拒絶(reject)し、上記リリースの拒絶を上記セカンダリ基地局(第2基地局200)に通知する。
(a)第2のメッセージ
一例として、上記第2のメッセージは、上記リリースの拒絶を示す情報要素(Information Element:IE)を含むSENB RELEASE CONFIRMメッセージである。例えば、上記情報要素は、Release Reject IEである。これにより、例えば、(情報要素が追加された)既存のメッセージを利用してリリースの拒絶をセカンダリ基地局に通知することが可能になる。
別の例として、上記第2のメッセージは、SENB RELEASE REJECTメッセージであってもよい。これにより、例えば、既存のメッセージを変更することなく(即ち、新たなメッセージを利用して)リリースの拒絶をセカンダリ基地局に通知することが可能になる。
(b)条件
例えば、第1基地局100(第2通信処理部143)は、上記リリースが受け入れ(accept)られない場合に、上記第2のメッセージを上記セカンダリ基地局(第2基地局200)へ送信する。そのため、第2基地局200(第2通信処理部243)は、上記リリースが受け入れられない場合に、上記第2のメッセージを上記マスタ基地局(第1基地局100)から受信する。
一方、例えば、第1基地局100(第2通信処理部143)は、上記リリースが受け入れられる場合に、上記リリースの確認(confirmation)を示す第3のメッセージを上記セカンダリ基地局(第2基地局200)へ送信する。そのため、第2基地局200(第2通信処理部243)は、上記リリースが受け入れられる場合に、上記第3のメッセージを上記マスタ基地局(第1基地局100)から受信する。例えば、上記第3のメッセージは、SENB RELEASE CONFIRMメッセージである。
これにより、例えば、必要に応じてリリースを行い、又はリリースを拒絶することが可能になる。
以上のように、上記リリースの拒絶を示すメッセージが送受信される。これにより、例えば、必要以上にセカンダリ基地局のリリースが行われるのを防ぐことが可能になる。その結果、セカンダリ基地局を追加するための手続きの発生が抑えられ得る。即ち、SCGベアラのケースにおいて無駄な動作の発生が抑えられ得る。
(4)その他
(a)待機時間情報
例えば、上記第2のメッセージは、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)が次のリリース手続きを開始する前に待機すべき時間を示す待機時間情報を含む。即ち、第1基地局100(第2通信処理部143)は、上記第2のメッセージの中で、上記待機時間情報を上記セカンダリ基地局(第2基地局200)へ送信する。例えば、上記待機時間情報は、Time to wait IEである。
例えば、第2基地局200(第2通信処理部243)は、上記待機時間情報に基づいて待機する。より具体的には、例えば、第2基地局200(第2通信処理部243)は、次のリリース手続きを開始する前に(即ち、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)のリリースを要求する次の第1のメッセージを上記マスタ基地局(第1基地局100)へ送信する前に)、上記待機時間情報により示される時間待機する。
これにより、例えば、セカンダリ基地局のリリースが拒絶されたにもかかわらず、その後すぐに当該セカンダリ基地局のリリースがさらに要求されることを、回避することが可能になる。
(b)停止情報
例えば、第1基地局100(第2通信処理部143)は、端末装置300の非活動(inactivity)に関する機能の停止を示す停止情報を上記セカンダリ基地局(第2基地局200)へ送信する。
例えば、第2基地局200(第2通信処理部243)は、上記停止情報を上記マスタ基地局(第1基地局100)から受信する。そして、第2基地局200(第1通信処理部241及び第2通信処理部243の少なくとも一方)は、上記停止情報に基づいて、上記機能を停止する。例えば、上記機能は、端末装置300の活動(activity)及び/若しくは非活動(inactivity)の監視(observation)、端末装置300の非活動(inactivity)の検出、並びに/又は、当該非活動を原因とするリリースの要求(即ち、セカンダリ基地局(第2基地局200)のリリースを要求するメッセージの送信)等の機能を含む。
これにより、例えば、セカンダリ基地局のリリースが要求されることを回避することが可能になる。
−停止情報の例
例えば、上記停止情報は、上記停止を示すUser Inactivity function Indication IEである。より具体的には、例えば、User Inactivity function Indication IEは、“on”及び“off”のいずれかを示し、上記停止情報は、“off”を示すUser Inactivity function Indication IEである。
−メッセージの中での送信
一例として、上記第2のメッセージが、上記停止情報を含む。即ち、第1基地局100(第2通信処理部143)は、上記第2のメッセージの中で、上記停止情報を上記セカンダリ基地局(第2基地局200)へ送信する。これにより、例えば、セカンダリ基地局のリリースが実際に要求された後に、当該リリースが要求されることを回避することが可能になる。
別の例として、第1基地局100(第2通信処理部143)は、上記停止情報を含むSENB ADDITION REQUESTメッセージ、又は、上記停止情報を含むSENB MODIFICATION REQUESTメッセージを、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)へ送信してもよい。これにより、例えば、セカンダリ基地局のリリースが要求されることを予め回避することが可能になる。
(c)挙動関連情報
−挙動関連情報の送信
第1基地局100(第2通信処理部143)は、端末装置300の挙動に関連する挙動関連情報を含む第4のメッセージを上記セカンダリ基地局(第2基地局200)へ送信してもよい。上記第4のメッセージは、SENB ADDITION REQUESTメッセージ、又はSENB MODIFICATION REQUESTメッセージであってもよい。
上記挙動関連情報は、制御エンティティ30により第1基地局100に提供される情報であってもよい。具体的には、上記挙動関連情報は、Expected UE Behaviour IEであってもよい。
これにより、例えば、制御エンティティ30(例えば、MME)とのインタフェースを有しない上記セカンダリ基地局(第2基地局200)も上記挙動関連情報を取得することが可能になる。
−挙動関連情報に基づく動作
第2基地局200は、上記挙動関連情報に基づいて、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)のリリースを要求する上記第1のメッセージを上記マスタ基地局(第1基地局100)へ送信してもよい。
より具体的には、第2基地局200は、上記挙動関連情報に基づいて、端末装置300の非活動タイマ(Inactivity Timer)を適切な値に設定してもよい。そして、第2基地局200は、上記非活動タイマが切れる(expire)までSCGにおける端末装置300のデータ通信がない場合に(あるいはデータ通信量が少ない場合に)、端末装置300の非活動(inactivity)を検出してもよい。その後、端末装置300は、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)のリリースを要求する上記第1のメッセージを上記マスタ基地局(第1基地局100)へ送信してもよい。
これにより、例えば、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)は、より適切にリリースを要求することが可能になる。
(5)処理の流れ及びメッセージ
以下に、第1の実施形態における処理の流れ及びメッセージを説明する。以下に説明される例では、第1基地局100はMeNBであり、第2基地局はSeNBである。
(a)SeNBのリリースに関する処理
(a−1)第1の例
図7は、第1の実施形態におけるSeNBのリリースに関する処理の概略的な流れの第1の例を示すシーケンス図である。
第2基地局200(SeNB)は、SENB RELEASE REQUIREDメッセージを第1基地局(MeNB)へ送信する(S401)。
第1基地局100(MeNB)は、SENB RELEASE CONFIRMメッセージを第2基地局(SeNB)へ送信する(S403)。
−SENB RELEASE CONFIRMメッセージ
例えば、SENB RELEASE CONFIRMメッセージは、図8又は図9示されるように定義される。
とりわけ、第2基地局200(SeNB)のリリースが受け入れられない場合には、SENB RELEASE CONFIRMメッセージは、図8及び図9に示されるように、Release Reject IEを含む。一方、第2基地局200(SeNB)のリリースが受け入れられる場合には、SENB RELEASE CONFIRMメッセージは、Release Reject IEを含まない。
例えば、Release Reject IEは、図8に示されるように、リリースが拒絶されることを直接的に示す。あるいは、Release Reject IEは、図9に示されるように、適切なCause値を示してもよい。当該適切なCause値は、図10に示される様々なCause値のうちのRelease Rejectであってもよく、Release Rejectは図11に示されるように定義されてもよい。
さらに、例えば、SENB RELEASE CONFIRMメッセージは、Time to wait IE、及び/又は、User Inactivity function Indication IEを含み得る。例えば、Time to wait IEは、図12に示されるように定義され、User Inactivity function Indication IEは、図13に示されるように定義される。
(a−2)第2の例
図14及び図15は、第1の実施形態におけるリリースに関する処理の概略的な流れの第2の例を示すシーケンス図である。
−SeNBのリリースが受け入れられるケース
図14に示されるように、第2基地局200(SeNB)は、SENB RELEASE REQUIREDメッセージを第1基地局(MeNB)へ送信する(S411)。
第2基地局200(SeNB)のリリースが受け入れられる場合に、第1基地局100(MeNB)は、SENB RELEASE CONFIRMメッセージを第2基地局(SeNB)へ送信する(S413)。
−SeNBのリリースが受け入れられないケース
図15に示されるように、第2基地局200(SeNB)は、SENB RELEASE REQUIREDメッセージを第1基地局(MeNB)へ送信する(S421)。
第2基地局200(SeNB)により要求された、第2基地局200(SeNB)のリリースが受け入れられない場合に、第1基地局100(MeNB)は、SENB RELEASE REJECTメッセージを第2基地局(SeNB)へ送信する(S423)。
−SENB RELEASE REJECTメッセージ
例えば、SENB RELEASE REJECTメッセージは、図16示されるように定義される。
例えば、SENB RELEASE REJECTメッセージは、Time to wait IE、及び/又は、User Inactivity function Indication IEを含み得る。例えば、Time to wait IEは、図12に示されるように定義され、User Inactivity function Indication IEは、図13に示されるように定義される。
(b)SeNBの追加に関する処理
(b−1)第1の例
図17は、第1の実施形態におけるSeNBの追加に関する処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。
第1基地局100(MeNB)は、SENB ADDITION REQUESTメッセージを、第2基地局200(SeNB)へ送信する(S431)。
すると、第2基地局200(SeNB)は、SENB ADDITION REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージを第1基地局100(MeNB)へ送信する(S433)。
その後、SeNB(即ち、第2基地局200)の追加のためのリコンフィギュレーション(S435−S439)及びランダムアクセス手続き(S441)が行われる。また、必要に応じて、データ転送(S443、S445)及び/又はパス更新手続き(S450)が行われる。
−SENB ADDITION REQUESTメッセージ
例えば、SENB ADDITION REQUESTメッセージは、図18示されるように定義される。
例えば、SENB ADDITION REQUESTメッセージは、User Inactivity function Indication IEを含み得る。例えば、User Inactivity function Indication IEは、図13に示されるように定義される。
なお、SENB ADDITION REQUESTメッセージは、Expected UE Behaviour IEを含んでもよい。
(c)SeNBの変更(modification)に関する処理
図19は、第1の実施形態におけるSeNBの変更に関する処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。
第1基地局100(MeNB)は、SENB MODIFICATION REQUESTメッセージを、第2基地局200(SeNB)へ送信する(S461)。
すると、第2基地局200(SeNB)は、SENB MODIFICATION REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージを第1基地局100(MeNB)へ送信する(S463)。
その後、SeNB(即ち、第2基地局200)に関連するリコンフィギュレーション(S465−S469)及びランダムアクセス手続き(S471)が行われる。また、必要に応じて、データ転送(S473、S475)及び/又はパス更新手続き(S480)が行われる。
−SENB MODIFICATION REQUESTメッセージ
例えば、SENB MODIFICATION REQUESTメッセージは、図20示されるように定義される。
例えば、SENB MODIFICATION REQUESTメッセージは、User Inactivity function Indication IEを含み得る。例えば、User Inactivity function Indication IEは、図13に示されるように定義される。
なお、SENB MODIFICATION REQUESTメッセージは、Expected UE Behaviour IEを含んでもよい。
<<4.第2の実施形態>>
続いて、図21〜図24を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。
<4.1.第1基地局の構成例>
まず、図21を参照して、第2の実施形態に係る第1基地局100の構成の例を説明する。図21は、第2の実施形態に係る第1基地局100の概略的な構成の例を示すブロック図である。図21を参照すると、第1基地局100は、第1通信処理部151及び第2通信処理部153を備える。
第1通信処理部151及び第2通信処理部153の具体的な動作は、後に説明する。
第1通信処理部151は、ベースバンド(BB)プロセッサ及び/又は他のプロセッサなどで実装されてもよい。第2通信処理部153は、プロセッサなどで実装されてもよい。
<4.2.第2基地局の構成例>
次に、図22を参照して、第2の実施形態に係る第2基地局200の構成の例を説明する。図22は、第2の実施形態に係る第2基地局200の概略的な構成の例を示すブロック図である。図22を参照すると、第2基地局200は、第1通信処理部251及び第2通信処理部253を備える。
第1通信処理部251及び第2通信処理部253の具体的な動作は、後に説明する。
第1通信処理部251は、ベースバンド(BB)プロセッサ及び/又は他のプロセッサなどで実装されてもよい。第2通信処理部253は、プロセッサなどで実装されてもよい。
<4.3.端末装置の構成例>
次に、図23を参照して、第2の実施形態に係る端末装置300の構成の例を説明する。図23は、第2の実施形態に係る端末装置300の概略的な構成の例を示すブロック図である。図23を参照すると、端末装置300は、第1通信処理部341及び第2通信処理部343を備える。
第1通信処理部341及び第2通信処理部343の具体的な動作は、後に説明する。
第1通信処理部341及び第2通信処理部343の各々は、ベースバンド(BB)プロセッサ及び/又は他のプロセッサなどで実装されてもよい。
<4.4.技術的特徴>
次に、図24を参照して、第2の実施形態に係る技術的特徴を説明する。
(1)デュアルコネクティビティ(SCGベアラオプション)
例えば、第1基地局100は、端末装置300のデュアルコネクティビティにおいてマスタ基地局として動作し、第2基地局200は、端末装置300のデュアルコネクティビティにおいてセカンダリ基地局として動作する。この場合に、第1基地局100(第1通信処理部151)は、端末装置300のデュアルコネクティビティのためのMCGベアラ上で端末装置300と通信し、第2基地局200(第1通信処理部251)は、当該デュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上で端末装置300と通信する。端末装置300(第1通信処理部341)は、上記MCGベアラ上で第1基地局100(マスタ基地局)と通信し、さらに、端末装置300(第2通信処理部343)は、上記SCGベアラ上で第2基地局200(セカンダリ基地局)と通信する。
これらの点についてのより具体的な説明は、例えば、(符号の相違を除き)第1の実施形態における説明と同じである。よって、ここでは重複する説明を省略する。
(2)セカンダリ基地局のリリースの要求
第2基地局200(第2通信処理部253)は、セカンダリ基地局(第2基地局200)のリリースを要求する第1のメッセージをマスタ基地局(第1基地局100)へ送信する。そして、第1基地局100(第2通信処理部153)は、セカンダリ基地局(第2基地局200)から、上記第1のメッセージを受信する。
例えば、上記第1のメッセージは、SENB RELEASE REQUIREDメッセージである。
これらの点についてのより具体的な説明は、例えば、(符号の相違を除き)第1の実施形態における説明と同じである。よって、ここでは重複する説明を省略する。
(3)セカンダリ基地局のリリースの拒絶
とりわけ第2の実施形態では、第1基地局100(第2通信処理部143)は、上記リリースの拒絶(rejection)を示す第2のメッセージを上記セカンダリ基地局(第2基地局200)へ送信する。そして、第2基地局200(第2通信処理部243)は、上記第2のメッセージを上記マスタ基地局(第1基地局100)から受信する。即ち、第1基地局100(第2通信処理部143)は、上記リリースを拒絶(reject)し、上記リリースの拒絶を上記セカンダリ基地局(第2基地局200)に通知する。
これらの点についてのより具体的な説明は、例えば、(符号の相違を除き)第1の実施形態における説明と同じである。よって、ここでは重複する説明を省略する。
以上のように、上記リリースの拒絶を示すメッセージが送受信される。これにより、例えば、必要以上にセカンダリ基地局のリリースが行われるのを防ぐことが可能になる。その結果、セカンダリ基地局を追加するための手続きの発生が抑えられ得る。即ち、SCGベアラのケースにおいて無駄な動作の発生が抑えられ得る。
(4)処理の流れ
図24は、第2の実施形態におけるセカンダリ基地局のリリースに関する処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。この例では、第1基地局100はマスタ基地局であり、第2基地局はセカンダリ基地局である。
第2基地局200は、セカンダリ基地局(第2基地局200)のリリースを要求する第1のメッセージをマスタ基地局(第1基地局100)へ送信する(S491)。そして、第1基地局100は、セカンダリ基地局(第2基地局200)から、上記第1のメッセージを受信する。
第1基地局100は、上記リリースの拒絶を示す第2のメッセージを上記セカンダリ基地局(第2基地局200)へ送信する(S493)。そして、第2基地局200は、上記第2のメッセージを上記マスタ基地局(第1基地局100)から受信する。
<<5.第3の実施形態>>
続いて、図25〜図34を参照して、本発明の第3の実施形態を説明する。
<5.1.第1基地局の構成例>
まず、図25を参照して、第3の実施形態に係る第1基地局100の構成の例を説明する。図25は、第3の実施形態に係る第1基地局100の概略的な構成の例を示すブロック図である。図25を参照すると、第1基地局100は、無線通信部110、ネットワーク通信部120、記憶部130及び処理部160を備える。
無線通信部110、ネットワーク通信部120及び記憶部130についての説明は、例えば、第1の実施形態における説明と同じである。よって、ここでは重複する説明を省略する。
処理部160は、第1基地局100の様々な機能を提供する。処理部160は、通信処理部161、情報提供部163、情報取得部165及び制御部167を含む。なお、処理部160は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部160は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。通信処理部161、情報提供部163、情報取得部165及び制御部167の具体的な動作は、後に詳細に説明する。
例えば、処理部160は、無線通信部110を介して端末装置と通信し、ネットワーク通信部120を介して他のノード(例えば、第2基地局200、制御エンティティ30及び/又はゲートウェイ40)と通信する。
処理部160は、ベースバンド(BB)プロセッサ及び/又は他のプロセッサなどを含んでもよい。
<5.2.第2基地局の構成例>
まず、図26を参照して、第3の実施形態に係る第2基地局200の構成の例を説明する。図26は、第3の実施形態に係る第2基地局200の概略的な構成の例を示すブロック図である。図26を参照すると、第2基地局200は、無線通信部210、ネットワーク通信部220、記憶部230及び処理部260を備える。
無線通信部210、ネットワーク通信部220及び記憶部230についての説明は、例えば、第1の実施形態における説明と同じである。よって、ここでは重複する説明を省略する。
処理部260は、第2基地局200の様々な機能を提供する。処理部260は、通信処理部261及び報告部263を含む。なお、処理部260は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部260は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。通信処理部261及び報告部263の具体的な動作は、後に詳細に説明する。
例えば、処理部260は、無線通信部210を介して端末装置と通信し、ネットワーク通信部220を介して他のノード(例えば、第1基地局100、制御エンティティ30及び/又はゲートウェイ40)と通信する。
処理部260は、ベースバンド(BB)プロセッサ及び/又は他のプロセッサなどを含んでもよい。
<5.3.端末装置の構成例>
まず、図27を参照して、第3の実施形態に係る端末装置300の構成の例を説明する。図27は、第3の実施形態に係る端末装置300の概略的な構成の例を示すブロック図である。図27を参照すると、端末装置300は、無線通信部310、記憶部320及び処理部350を備える。
無線通信部310及び記憶部320についての説明は、例えば、第1の実施形態における説明と同じである。よって、ここでは重複する説明を省略する。
処理部350は、端末装置300の様々な機能を提供する。処理部350は、第1通信処理部351及び第2通信処理部353を含む。なお、処理部350は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部350は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。第1通信処理部351及び第2通信処理部353の具体的な動作は、後に詳細に説明する。
例えば、処理部350は、無線通信部310を介して基地局(例えば、第1基地局100及び/又は第2基地局200)と通信する。
処理部350は、ベースバンド(BB)プロセッサ及び/又は他のプロセッサなどを含んでもよい。
<5.4.技術的特徴>
次に、図28〜図34を参照して、第3の実施形態に係る技術的特徴を説明する。
(1)デュアルコネクティビティ(SCGベアラオプション)
例えば、第1基地局100は、端末装置300のデュアルコネクティビティにおいてマスタ基地局として動作し、第2基地局200は、端末装置300のデュアルコネクティビティにおいてセカンダリ基地局として動作する。この場合に、第1基地局100(通信処理部161)は、端末装置300のデュアルコネクティビティのためのMCGベアラ上で端末装置300と通信し、第2基地局200(通信処理部261)は、当該デュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上で端末装置300と通信する。端末装置300(第1通信処理部351)は、上記MCGベアラ上で第1基地局100(マスタ基地局)と通信し、さらに、端末装置300(第2通信処理部353)は、上記SCGベアラ上で第2基地局200(セカンダリ基地局)と通信する。
例えば、通信処理部161、通信処理部261、並びに、第1通信処理部351及び第2通信処理部353は、PDCPレイヤ、RLCレイヤ、MACレイヤ及び/又は物理レイヤの信号処理を行う。
なお、上記MCGベアラは、マスタ基地局(第1基地局100)に位置してマスタ基地局(第1基地局100)のリソースを使用する無線プロトコルのベアラである。また、上記SCGベアラは、セカンダリ基地局(第2基地局200)に位置してセカンダリ基地局(第2基地局200)のリソースを使用する無線プロトコルのベアラである。
(2)活動関連情報の報告
とりわけ第3の実施形態では、第2基地局200(報告部263)は、セカンダリ基地局(第2基地局200)のSCGにおける端末装置300の活動に関連する活動関連情報をマスタ基地局(第1基地局100)に報告する。そして、第1基地局100(情報取得部165)は、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)により報告される上記活動関連情報を取得する。
これにより、例えば、上記マスタ基地局(第1基地局100)は、SCGにおける端末装置300の活動を知ることができ、MCG及びSCGの両方における端末装置300の活動を考慮した上で、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)をリリースするかを決めることが可能になる。そのため、例えば、SCGにおいて端末装置300が非活動的(inactive)であっても、MCGにおいて端末装置300が活動的(active)であり、そのため、上記セカンダリ基地局がまだ必要であれば、上記セカンダリ基地局がリリースされず、無駄な動作(例えば、セカンダリ基地局の追加の手続き)の発生が抑えられ得る。
(a)メッセージ
例えば、第2基地局200(報告部263)は、上記活動関連情報を含むメッセージを上記マスタ基地局(第1基地局100)へ送信する。
一例として、第2基地局200(報告部263)は、上記活動関連情報を含むSENB MODIFICATION REQUIREDメッセージを上記マスタ基地局(第1基地局100)へ送信する。このように既存のメッセージを利用することにより、例えば、既存の手続きの中で報告を行うことが可能になる。
なお、当然ながら、上記活動関連情報を含む上記メッセージは、SENB MODIFICATION REQUIREDメッセージに限られず、他のメッセージであってもよい。
(b)報告のタイミング
第1の例として、第2基地局200(上記セカンダリ基地局)は、第1基地局100(上記マスタ基地局)からの報告の要求後に、上記活動関連情報を上記マスタ基地局(第1基地局100)に報告する。このような報告は、オンデマンドの報告と呼ばれ得る。
第2の例として、第2基地局200(上記セカンダリ基地局)は、周期的に、上記活動関連情報を上記マスタ基地局(第1基地局100)に報告する。このような報告は、周期的な報告と呼ばれ得る。
第3の例として、第2基地局200(上記セカンダリ基地局)は、SCGにおける端末装置300の非活動(inactivity)を検出した場合に(例えば、端末装置300の非活動タイマ(Inactivity Timer)が切れる(expire)までSCGにおける端末装置300のデータ通信がない場合に)、上記活動関連情報を上記マスタ基地局(第1基地局100)に報告する。このような報告は、イベントトリガの報告と呼ばれ得る。
(c)活動関連情報
−内容
例えば、上記活動関連情報は、SCGにおいて端末装置300が活動的(active)であるか又は非活動的であるかを示す情報である。あるいは、上記活動関連情報は、単に、SCGにおいて端末装置300が非活動的(inactive)であることを示す情報であってもよい。
例えば、上記活動関連情報は、User Inactivity Status IEである。具体的には、例えば、User Inactivity Status IEは、図28に示されるに定められる。
このような情報により、例えば、上記マスタ基地局(第1基地局100)は、SCGベアラのケースにおいても、端末装置300の活動を知ることが可能になる。
−生成
第2基地局200(上記セカンダリ基地局)は、SCGにおける端末装置300の活動(例えば、SCGにおける端末装置300のデータ通信)を監視(observe)する。そして、第2基地局200(上記セカンダリ基地局)は、監視結果に基づいて、上記活動関連情報を生成する。
(d)挙動関連情報
−挙動関連情報の提供
例えば、第1基地局100(情報提供部163)は、端末装置300の挙動(behaviour)に関連する挙動関連情報を上記セカンダリ基地局(第2基地局200)に提供する。例えば、当該挙動関連情報は、Expected UE Behaviour IEである。上記挙動関連情報は、制御エンティティ30により第1基地局100に提供される情報である。
これにより、例えば、端末装置300について制御エンティティ30(例えば、MME)とのインタフェースを有しない上記セカンダリ基地局(第2基地局200)も上記挙動関連情報を取得することが可能になる。
例えば、第1基地局100は、制御エンティティ30から取得した上記挙動関連情報(例えば、Expected UE Behaviour IE)に基づいて、非活動タイマ(Inactivity Timer)の値を決定し、決定された当該値に当該非活動タイマを設定する。さらに、第1基地局100(情報提供部163)は、上記非活動タイマ(Inactivity Timer)の上記値を示すタイマ情報(例えば、User Inactivity Timer IE)を第2基地局200に提供し得る。これにより、例えば、第1基地局100及び第2基地局200は、同じタイマ値を使用して端末装置300の活動を監視することが可能になる。
−挙動関連情報に基づく報告
例えば、第2基地局200(報告部263)は、上記挙動関連情報に基づいて、上記活動関連情報をマスタ基地局(第1基地局100)に報告する。より具体的には、例えば、第2基地局200(報告部263)は、上記挙動関連情報に基づいて、端末装置300の非活動タイマ(Inactivity Timer)を適切な値に設定する。そして、第2基地局200(報告部263)は、上記非活動タイマが切れる(expire)までSCGにおける端末装置300のデータ通信がない場合に(あるいはデータ通信量が少ない場合に)、上記活動関連情報をマスタ基地局(第1基地局100)に報告する。なお、当然ながら、第2基地局200(報告部263)は、このようなイベントトリガの報告とともに(あるいはこのようなイベントトリガの報告の代わりに)、オンデマンドの報告及び/又は周期的な報告を行ってもよい。
これにより、例えば、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)は、より適切な報告を行うことが可能になる。
なお、第2基地局200(報告部263)は、(第2基地局200により決定された)上記非活動タイマの値を示すタイマ情報(例えば、User Inactivity Timer IE)を第1基地局100に提供し得る。
(e)処理の流れ
以下に、第3の実施形態における処理の流れ及びメッセージを説明する。以下に説明される例では、第1基地局100はMeNBであり、第2基地局はSeNBである。
(e−1)第1の処理
図29は、第3の実施形態における第1の処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。当該第1の処理は、SeNBの変更(modification)に関する処理であり、SeNBによる活動関連情報(例えば、User Inactivity Status IE)の報告を含む。
第2基地局200(SeNB)は、SENB MODIFICATION REQUIREDメッセージを第1基地局(MeNB)へ送信する(S501)。
第1基地局100(MeNB)は、SENB MODIFICATION CONFIRMメッセージを第2基地局(SeNB)へ送信する(S503)。
−SENB MODIFICATION REQUIREDメッセージ
例えば、SENB MODIFICATION REQUIREDメッセージは、図30示されるように定義される。
とりわけ、SENB MODIFICATION REQUIREDメッセージは、User Inactivity Status IEを含む。例えば、User Inactivity Status IEは、図28に示されるように定義される。
(e−2)第2の処理
図31は、第3の実施形態における第2の処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。当該第2の処理は、SeNBの追加に関する処理であり、MeNBによる挙動関連情報(例えば、Expected UE Behaviour IE)の提供を含む。
第1基地局100(MeNB)は、SENB ADDITION REQUESTメッセージを、第2基地局200(SeNB)へ送信する(S511)。
すると、第2基地局200(SeNB)は、SENB ADDITION REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージを第1基地局100(MeNB)へ送信する(S513)。
その後、SeNB(即ち、第2基地局200)の追加のためのリコンフィギュレーション(S515−S519)及びランダムアクセス手続き(S521)が行われる。また、必要に応じて、データ転送(S523、S525)及び/又はパス更新手続き(S530)が行われる。
−SENB ADDITION REQUESTメッセージ
例えば、SENB ADDITION REQUESTメッセージは、図32示されるように定義される。
例えば、SENB ADDITION REQUESTメッセージは、Expected UE Behaviour IEを含む。
(e−3)第3の処理
図33は、第3の実施形態における第3の処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。当該第3の処理は、SeNBの変更(modification)に関する処理であり、MeNBによる挙動関連情報(例えば、Expected UE Behaviour IE)の提供を含む。
第1基地局100(MeNB)は、SENB MODIFICATION REQUESTメッセージを、第2基地局200(SeNB)へ送信する(S541)。
すると、第2基地局200(SeNB)は、SENB MODIFICATION REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージを第1基地局100(MeNB)へ送信する(S543)。
その後、SeNB(即ち、第2基地局200)に関連するリコンフィギュレーション(S545−S549)及びランダムアクセス手続き(S551)が行われる。また、必要に応じて、データ転送(S553、S555)及び/又はパス更新手続き(S560)が行われる。
−SENB MODIFICATION REQUESTメッセージ
例えば、SENB MODIFICATION REQUESTメッセージは、図34示されるように定義される。
例えば、SENB MODIFICATION REQUESTメッセージは、Expected UE Behaviour IEを含む。
(3)活動関連情報を使用した動作の決定
例えば、第1基地局100(制御部167)は、上記活動関連情報を使用して(即ち、上記活動関連情報に基づいて)動作を決定する。これにより、例えば、SCGベアラのケースでも、端末装置300の活動に関連する制御がマスタ基地局に集中する。
(a)セカンダリ基地局のリリース
例えば、上記動作は、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)のリリースを含む。即ち、第1基地局100(制御部167)は、上記活動関連情報を使用して、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)のリリースを決定する。
さらに、例えば、第1基地局100(制御部167)は、上記活動関連情報、及び、上記マスタ基地局(第1基地局100)のMCGにおける端末装置300の活動に関連する他の活動関連情報を使用して、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)のリリースを決定する。これにより、例えば、SCGにおいて端末装置300が非活動的(inactive)であっても、MCGにおいて端末装置300が活動的(active)であり、そのため、上記セカンダリ基地局がまだ必要であれば、上記セカンダリ基地局がリリースされず、無駄な動作(例えば、セカンダリ基地局の追加の手続き)の発生が抑えられ得る。
例えば、第1基地局100(制御部167)は、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)のリリースを決定せず、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)を維持する。あるいは、第1基地局100(制御部167)は、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)のリリースを決定し、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)のリリースのためのSeNBリリース手続き(SeNB Release procedure)を開始(initiate)する。
なお、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)のリリースは、例えば、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)が端末装置300のためのリソースをリリースすることを含む。あるいは、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)のリリースは、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)が端末装置300のためのリソースをリリースすることを意味してもよい。
(b)端末装置のリリース
上記動作は、端末装置300のリリースを含んでもよい。即ち、第1基地局100(制御部167)は、上記活動関連情報(及び上記マスタ基地局(第1基地局100)のMCGにおける端末装置300の活動に関連する他の活動関連情報)を使用して、端末装置300のリリースを決定してもよい。第1基地局100(制御部167)は、端末装置300のリリースを決定する場合に、制御エンティティ30に端末装置300のリリースを要求してもよい。例えば、SCGにおいて端末装置300が非活動(inactive)であり(即ち、上記活動関連情報が、SCGにおいて端末装置300が非活動であることを示し)、且つ、MCGにおいても端末装置300が非活動である(即ち、上記他の活動関連情報が、MCGにおいて端末装置300が非活動であることを示す)場合に、第1基地局100(制御部167)は、制御エンティティ30に端末装置300のリリースを要求してもよい。
(c)ベアラの追加
上記動作は、端末装置300及び上記セカンダリ基地局(第2基地局200)に関連するベアラの追加を含んでもよい。即ち、第1基地局100(制御部167)は、上記活動関連情報に基づいて、端末装置300及び上記セカンダリ基地局(第2基地局200)に関連するベアラの追加を決定してもよい。そして、第1基地局100(制御部167)は、当該ベアラの追加のための手続きを開始(initiate)してもよい。当該手続は、SeNB Modification手続きであってもよい。上記ベアラは、ゲートウェイ40と端末装置300との間のベアラ(例えば、S−GWとUEとの間のE−RAB)であってもよい。
以上、第3の実施形態を説明した。なお、第3の実施形態において説明した様々な技術的特徴は、第1及び第2の実施形態のいずれかにおいて適用されてもよい。
<<6.第4の実施形態>>
続いて、図35〜図38を参照して、本発明の第4の実施形態を説明する。
<6.1.第1基地局の構成例>
まず、図35を参照して、第4の実施形態に係る第1基地局100の構成の例を説明する。図35は、第4の実施形態に係る第1基地局100の概略的な構成の例を示すブロック図である。図35を参照すると、第1基地局100は、通信処理部171及び情報取得部175を備える。
通信処理部171及び情報取得部175の具体的な動作は、後に説明する。
通信処理部171及び情報取得部175は、ベースバンド(BB)プロセッサ及び/又は他のプロセッサなどで実装されてもよい。
<6.2.第2基地局の構成例>
まず、図36を参照して、第4の実施形態に係る第2基地局200の構成の例を説明する。図36は、第4の実施形態に係る第2基地局200の概略的な構成の例を示すブロック図である。図36を参照すると、第2基地局200は、通信処理部271及び報告部273を備える。
通信処理部271及び報告部273の具体的な動作は、後に説明する。
通信処理部271及び報告部273は、ベースバンド(BB)プロセッサ及び/又は他のプロセッサなどで実装されてもよい。
<6.3.端末装置の構成例>
まず、図37を参照して、第4の実施形態に係る端末装置300の構成の例を説明する。図37は、第4の実施形態に係る端末装置300の概略的な構成の例を示すブロック図である。図36を参照すると、端末装置300は、第1通信処理部361及び第2通信処理部363を備える。
第1通信処理部361及び第2通信処理部363の具体的な動作は、後に説明する。
第1通信処理部361及び第2通信処理部363は、ベースバンド(BB)プロセッサ及び/又は他のプロセッサなどで実装されてもよい。
<6.4.技術的特徴>
次に、図38を参照して、第2の実施形態に係る技術的特徴を説明する。
(1)デュアルコネクティビティ(SCGベアラオプション)
例えば、第1基地局100は、端末装置300のデュアルコネクティビティにおいてマスタ基地局として動作し、第2基地局200は、端末装置300のデュアルコネクティビティにおいてセカンダリ基地局として動作する。この場合に、第1基地局100(通信処理部171)は、端末装置300のデュアルコネクティビティのためのMCGベアラ上で端末装置300と通信し、第2基地局200(通信処理部271)は、当該デュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上で端末装置300と通信する。端末装置300(第1通信処理部361)は、上記MCGベアラ上で第1基地局100(マスタ基地局)と通信し、さらに、端末装置300(第2通信処理部363)は、上記SCGベアラ上で第2基地局200(セカンダリ基地局)と通信する。
これらの点についてのより具体的な説明は、例えば、(符号の相違を除き)第3の実施形態における説明と同じである。よって、ここでは重複する説明を省略する。
(2)活動関連情報の報告
とりわけ第4の実施形態では、第2基地局200(報告部273)は、セカンダリ基地局(第2基地局200)のSCGにおける端末装置300の活動に関連する活動関連情報をマスタ基地局(第1基地局100)に報告する。そして、第1基地局100(情報取得部175)は、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)により報告される上記活動関連情報を取得する。
これにより、例えば、上記マスタ基地局(第1基地局100)は、SCGにおける端末装置300の活動を知ることができ、MCG及びSCGの両方における端末装置300の活動を考慮した上で、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)をリリースするかを決めることが可能になる。そのため、例えば、SCGにおいて端末装置300が非活動的(inactive)であっても、MCGにおいて端末装置300が活動的(active)であり、そのため、上記セカンダリ基地局がまだ必要であれば、上記セカンダリ基地局がリリースされず、無駄な動作(例えば、セカンダリ基地局の追加の手続き)の発生が抑えられ得る。
これらの点についてのより具体的な説明は、例えば、(符号の相違を除き)第3の実施形態における説明と同じである。よって、ここでは重複する説明を省略する。
(3)処理の流れ
図38は、第4の実施形態における活動関連情報の報告に関する処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。この例では、第1基地局100はマスタ基地局であり、第2基地局はセカンダリ基地局である。
第2基地局200は、セカンダリ基地局(第2基地局200)のSCGにおける端末装置300の活動に関連する活動関連情報をマスタ基地局(第1基地局100)に報告する(S571)。そして、第1基地局100(情報取得部175)は、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)により報告される上記活動関連情報を取得する。
<<7.第5の実施形態>>
続いて、図39〜図57を参照して、本発明の第5の実施形態を説明する。
<7.1.第1基地局の構成例>
まず、図39を参照して、第5の実施形態に係る第1基地局100の構成の例を説明する。図39は、第5の実施形態に係る第1基地局100の概略的な構成の例を示すブロック図である。図39を参照すると、第1基地局100は、無線通信部110、ネットワーク通信部120、記憶部130及び処理部180を備える。
無線通信部110は、信号を無線で送受信する。例えば、無線通信部110は、端末装置からの信号を受信し、端末装置への信号を送信する。
ネットワーク通信部120は、バックホールから信号を受信し、バックホールへ信号を送信する。
記憶部130は、第1基地局100の動作のためのプログラム及びパラメータ、並びに様々なデータを、一時的に又は恒久的に記憶する。
処理部180は、第1基地局100の様々な機能を提供する。処理部180は、通信処理部181、要求部183、情報取得部185及び制御部187を含む。なお、処理部180は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部180は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
通信処理部181、要求部183、情報取得部185及び制御部187の具体的な動作は、後に詳細に説明する。
無線通信部110は、アンテナ及び高周波(Radio Frequency:RF)回路などを含んでもよい。ネットワーク通信部120は、ネットワークアダプタ又はネットワークインタフェースカードなどを含んでもよい。記憶部130は、メモリ(例えば、不揮発性メモリ及び/若しくは揮発性メモリ)並びに/又はハードディスクなどを含んでもよい。処理部180は、ベースバンド(Baseband:BB)プロセッサ及び/又は他のプロセッサなどを含んでもよい。
<7.2.第2基地局の構成例>
次に、図40を参照して、第5の実施形態に係る第2基地局200の構成の例を説明する。図40は、第5の実施形態に係る第2基地局200の概略的な構成の例を示すブロック図である。図40を参照すると、第2基地局200は、無線通信部210、ネットワーク通信部220、記憶部230及び処理部280を備える。
無線通信部210は、信号を無線で送受信する。例えば、無線通信部210は、端末装置からの信号を受信し、端末装置への信号を送信する。
ネットワーク通信部220は、バックホールから信号を受信し、バックホールへ信号を送信する。
記憶部230は、第2基地局200の動作のためのプログラム及びパラメータ、並びに様々なデータを、一時的に又は恒久的に記憶する。
処理部280は、第2基地局200の様々な機能を提供する。処理部280は、通信処理部281及び報告部283を含む。なお、処理部280は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部280は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
通信処理部281及び報告部283の具体的な動作は、後に詳細に説明する。
無線通信部210は、アンテナ及び高周波(RF)回路などを含んでもよい。ネットワーク通信部220は、ネットワークアダプタ又はネットワークインタフェースカードなどを含んでもよい。記憶部230は、メモリ(例えば、不揮発性メモリ及び/若しくは揮発性メモリ)並びに/又はハードディスクなどを含んでもよい。処理部280は、ベースバンド(BB)プロセッサ及び/又は他のプロセッサなどを含んでもよい。
<7.3.技術的特徴>
次に、図41〜図55を参照して、第5の実施形態に係る技術的特徴を説明する。
(1)デュアルコネクティビティ(SCGベアラのケース)
例えば、第1基地局100は、端末装置60のデュアルコネクティビティにおいてマスタ基地局として動作し、第2基地局200は、端末装置60のデュアルコネクティビティにおいてセカンダリ基地局として動作する。この場合に、第1基地局100(通信処理部181)は、端末装置60のデュアルコネクティビティのためのMCGベアラ上で端末装置60と通信し、第2基地局200(通信処理部281)は、当該デュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上で端末装置60と通信する。
例えば、通信処理部181及び通信処理部281は、PDCPレイヤ、RLCレイヤ、MACレイヤ及び/又は物理レイヤの信号処理を行う。
なお、上記MCGベアラは、マスタ基地局(第1基地局100)に位置してマスタ基地局(第1基地局100)のリソースを使用する無線プロトコルのベアラである。また、上記SCGベアラは、セカンダリ基地局(第2基地局200)に位置してセカンダリ基地局(第2基地局200)のリソースを使用する無線プロトコルのベアラである。
(2)活動関連情報の報告
(a)報告の要求
第1基地局100(要求部183)は、上記デュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上で端末装置60と通信するセカンダリ基地局(第2基地局200)に、当該セカンダリ基地局のSCGにおける端末装置60の活動(activity)に関連する活動関連情報を報告するように要求する。
例えば、第1基地局100(要求部183)は、上記活動関連情報の報告を要求するメッセージを上記セカンダリ基地局(第2基地局200)へ送信する。例えば、当該メッセージは、Report Characteristicsを含み、Report Characteristicsは、第1基地局100がフィードバック(即ち、上記活動関連情報の報告)を要求することを示す(indicate)。例えば、より厳密に、Report Characteristics IEは、後述のタイプ情報(例えば、Report Characteristics Type IE)において示される条件が満たされる場合に第1基地局100が第2基地局200からのフィードバックを要求することを示す。第1基地局100は、このようなReport Characteristics IEをメッセージ内に含め得る。
一例として、第1基地局100(要求部183)は、上記活動関連情報の報告を要求するSENB ADDITION REQUESTメッセージを上記セカンダリ基地局(第2基地局200)へ送信する。あるいは、第1基地局100(要求部183)は、上記活動関連情報の報告を要求するSENB MODIFICATION REQUESTメッセージを上記セカンダリ基地局(第2基地局200)へ送信してもよい。このように既存のメッセージを利用することにより、例えば、既存の手続きの中で報告を要求することが可能になる。
別の例として、第1基地局100(要求部183)は、上記活動関連情報の報告を要求するUE−ASSOCIATED INFORMATION REQUESTメッセージを上記セカンダリ基地局へ送信してもよい。このように新たなメッセージを利用することにより、例えば、より柔軟に(例えば、より自由なタイミングで)報告を要求することが可能になる。
以上のように、第1基地局100(要求部183)は、上記活動関連情報を報告するように上記セカンダリ基地局(第2基地局200)に要求する。これにより、例えば、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)は必要以上にSCGにおける端末装置60の活動の監視及び報告などを行わなくてもよくなる。そのため、SCGベアラのケースにおいて無駄な動作の発生が抑えられ得る。
なお、例えば、上記活動関連情報の報告を要求する上記メッセージは、端末装置60に専用のメッセージ(即ち、端末装置ごとのメッセージ)である。あるいは、上記活動関連情報の報告を要求する上記メッセージは、端末装置60を含む複数の端末装置に共通のメッセージであってもよい。この場合に、当該メッセージは、当該複数の端末装置のIDを含んでもよい。当該IDは、一時的なID(例えば、TMSI(Temporary Mobile Subscriber Identity)又はCRNTI(Cell Radio Network Temporary Identifier)など)であってもよく、恒久的なID(例えば、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)又はIMEI(International Mobile Equipment Identity)など)であってもよい。
(b)報告
第2基地局200(報告部283)は、上記デュアルコネクティビティのMCGベアラ上で端末装置60と通信するマスタ基地局(第1基地局100)からの要求に応じて、上記活動関連情報をマスタ基地局(第1基地局100)に報告する。そして、第1基地局100(要求部183)は、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)により報告される上記活動関連情報を取得する。
例えば、第1基地局100からのメッセージ(例えば、SENB ADDITION REQUEST、SENB MODIFICATION REQUEST、又はUE−ASSOCIATED INFORMATION REQUEST)にReport Characteristics IEが含まれる場合に、第2基地局200は、(例えば、後述のタイプ情報(例えば、Report Characteristics Type IE)において示される条件が満たされる場合に)報告し得る。
−メッセージの送信
例えば、第2基地局200(報告部283)は、上記活動関連情報を含むメッセージを上記マスタ基地局(第1基地局100)へ送信する。
一例として、第2基地局200(報告部283)は、上記活動関連情報を含むSENB MODIFICATION REQUIREDメッセージを上記マスタ基地局(第1基地局100)へ送信する。このように既存のメッセージを利用することにより、例えば、既存の手続きの中で報告を行うことが可能になる。
別の例として、第2基地局200(報告部283)は、上記活動関連情報を含むUE ASSOCIATED INFORMATION REPORTメッセージを上記マスタ基地局(第1基地局100)へ送信してもよい。このように新たなメッセージを利用することにより、例えば、より柔軟に(例えば、より自由なタイミングで)報告を行うことが可能になる。
−報告のタイミング
第1の例として、第2基地局200(上記セカンダリ基地局)は、第1基地局100(上記マスタ基地局)からの報告の要求後に、上記活動関連情報を上記マスタ基地局(第1基地局100)に報告する。このような報告は、オンデマンドの報告と呼ばれ得る。
第2の例として、第2基地局200(上記セカンダリ基地局)は、周期的に、上記活動関連情報を上記マスタ基地局(第1基地局100)に報告する。このような報告は、周期的な報告と呼ばれ得る。
第3の例として、第2基地局200(上記セカンダリ基地局)は、SCGにおける端末装置60の非活動(inactivity)を検出した場合に(例えば、端末装置60の非活動タイマ(Inactivity Timer)が切れる(expire)までSCGにおける端末装置60のデータ通信がない場合に)、上記活動関連情報を上記マスタ基地局(第1基地局100)に報告する。このような報告は、イベントトリガの報告と呼ばれ得る。
以上のように、第2基地局200(報告部283)は、上記活動関連情報を報告し、第1基地局100(情報取得部185)は、上記活動関連情報を取得する。これにより、例えば、上記マスタ基地局(第1基地局100)は、SCGにおける端末装置60の活動を知ることができ、MCG及びSCGの両方における端末装置60の活動を考慮した上で、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)をリリースするかを決めることが可能になる。そのため、例えば、SCGにおいて端末装置60が非活動的(inactive)であっても、MCGにおいて端末装置60が活動的(active)であり、そのため、上記セカンダリ基地局がまだ必要であれば、上記セカンダリ基地局がリリースされず、無駄な動作(例えば、セカンダリ基地局の追加の手続き)の発生が抑えられ得る。
(c)活動関連情報
−内容
例えば、上記活動関連情報は、SCGにおいて端末装置60が活動的(active)であるか又は非活動的であるかを示す情報である。あるいは、上記活動関連情報は、単に、SCGにおいて端末装置60が非活動的(inactive)であることを示す情報であってもよい。
例えば、上記活動関連情報は、User Inactivity Statusである。具体的には、例えば、User Inactivity Statusは、図41に示されるに定められる。
このような情報により、例えば、上記マスタ基地局(第1基地局100)は、SCGベアラのケースにおいても、端末装置60の活動を知ることが可能になる。
−生成
第2基地局200(上記セカンダリ基地局)は、SCGにおける端末装置60の活動(例えば、SCGにおける端末装置60のデータ通信)を監視(observe)する。そして、第2基地局200(上記セカンダリ基地局)は、監視結果に基づいて、上記活動関連情報を生成する。
例えば、第2基地局200(上記セカンダリ基地局)は、第1基地局100(上記マスタ基地局)からの報告の要求に応じて、SCGにおける端末装置60の活動を監視する。具体的には、例えば、第2基地局200は、第1基地局100からのメッセージ内のReport Characteristics IEがUser Inactivity Statusを含む場合に、上記活動を監視し得る。あるいは、第2基地局200(上記セカンダリ基地局)は、自主的に、当該活動を監視してもよい。
(d)タイプ情報
−タイプ情報の提供
例えば、第1基地局100(要求部183)は、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)に上記活動関連情報を報告するように要求する際に、報告のタイプを示すタイプ情報を上記セカンダリ基地局(第2基地局200)に提供する。
例えば、上記タイプ情報は、報告のタイプとして、オンデマンド(on demand)、イベントトリガ(event trigger)、又は周期的(periodic)を示す。
例えば、上記タイプ情報は、Report Characteristics Typeである。具体的には、例えば、Report Characteristics Typeは、図42に示されるに定められ、情報要素(Information Element:IE)として、「On Demand」IE、「Periodic」IE、及び/又は「Event Trigger」IEを含む。Report Characteristics Typeは、このようなIEにより、報告のタイプを示す。さらに、例えば、「Periodic」IEは、図43に示されるに定められ、周期を示す情報として、Report Periodicity Valueを含む。また、「Event Trigger」IEは、図44に示されるに定められ、報告のイベントを示す情報として、「User Inactivity」IE及び「Arriving Data Rate」IEなどを含む。このように、上記タイプ情報は、報告条件も示し得る(換言すると、上記タイプ情報は、報告条件を示す情報も含み得る)。
−タイプ情報に基づく報告
例えば、第2基地局200(報告部283)は、上記マスタ基地局(第1基地局100)により提供される上記タイプ情報に基づいて、上記活動関連情報を上記マスタ基地局(第1基地局100)に報告する。より具体的には、例えば、第2基地局200(報告部283)は、上記タイプ情報により示される報告のタイプに従って、上記活動関連情報を上記マスタ基地局(第1基地局100)に報告する。
上記タイプ情報の提供、及び上記タイプ情報に基づく報告により、例えば、上記マスタ基地局(第1基地局100)は、所望のタイミングで上記活動関連情報を取得することが可能になる。
(e)挙動関連情報
−挙動関連情報の提供
例えば、第1基地局100(要求部183)は、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)に上記活動関連情報を報告するように要求する際に、端末装置60の挙動(behaviour)に関連する挙動関連情報を上記セカンダリ基地局(第2基地局200)に提供する。例えば、当該挙動関連情報は、Expected UE Behaviourである。上記挙動関連情報は、制御エンティティ30により第1基地局100に提供される情報である。
これにより、例えば、制御エンティティ30(例えば、MME)とのインタフェースを有しない上記セカンダリ基地局(第2基地局200)も上記挙動関連情報を取得することが可能になる。
例えば、第1基地局100は、制御エンティティ30から取得した上記挙動関連情報(例えば、Expected UE Behaviour)に基づいて、非活動タイマ(Inactivity Timer)の値を決定し、決定された当該値に当該非活動タイマを設定する。さらに、第1基地局100(要求部183)は、上記非活動タイマ(Inactivity Timer)の上記値を示すタイマ情報(例えば、User Inactivity Timer IE)を第2基地局200に提供し得る。これにより、例えば、第1基地局100及び第2基地局200は、同じタイマ値を使用して端末装置60の活動を監視することが可能になる。
−挙動関連情報に基づく報告
例えば、第2基地局200(報告部283)は、上記挙動関連情報に基づいて、上記活動関連情報をマスタ基地局(第1基地局100)に報告する。より具体的には、例えば、第2基地局200(報告部283)は、上記挙動関連情報に基づいて、端末装置60の非活動タイマ(Inactivity Timer)を適切な値に設定する。そして、第2基地局200(報告部283)は、上記非活動タイマが切れる(expire)までSCGにおける端末装置60のデータ通信がない場合に(あるいはデータ通信量が少ない場合に)、上記活動関連情報をマスタ基地局(第1基地局100)に報告する。なお、当然ながら、第2基地局200(報告部283)は、このようなイベントトリガの報告とともに(あるいはこのようなイベントトリガの報告の代わりに)、オンデマンドの報告及び/又は周期的な報告を行ってもよい。
これにより、例えば、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)は、より適切な報告を行うことが可能になる。
なお、第2基地局200(報告部283)は、(第2基地局200により決定された)上記非活動タイマの値を示すタイマ情報(例えば、User Inactivity Timer IE)を第1基地局100に提供し得る。
(f)処理の流れ
図45〜図47を参照して、第5の実施形態に係る要求及び報告の処理を説明する。
(f−1)第1の例
図45は、第5の実施形態に係る要求及び報告の処理の概略的な流れの第1の例を示すシーケンス図である。
MeNBである第1基地局100は、SENB ADDITION REQUESTメッセージを、SeNBである第2基地局200へ送信する(S601)。当該SENB ADDITION REQUESTメッセージは、Report Characteristics(即ち、活動関連情報の報告することを示す情報)を含む。これにより、第1基地局100は、活動関連情報を報告するように、第2基地局200に要求する。また、上記SENB ADDITION REQUESTメッセージは、Report Characteristics Type(即ち、タイプ情報)、Expected UE Behaviour(即ち、挙動関連情報)をさらに含む。また、上記SENB ADDITION REQUESTメッセージは、User Inactivity Timer(即ち、タイマ情報)を含み得る。
すると、第2基地局200は、SENB ADDITION REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージを第1基地局100へ送信する(S603)。当該SENB ADDITION REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージは、User Inactivity Timer(即ち、第2基地局200により決定された非活動タイマの値を示すタイマ情報)を含み得る。
その後、SeNB(即ち、第2基地局200)の追加のためのリコンフィギュレーション(S605−S609)及びランダムアクセス手続き(S611)が行われる。また、必要に応じて、データ転送(S613、S615)及び/又はパス更新手続き(S620)が行われる。
第2基地局200は、SENB MODIFICATION REQUIREDメッセージを第1基地局100へ送信する(S631)。当該SENB MODIFICATION REQUIREDメッセージは、User Inactivity Status(即ち、活動関連情報)を含む。これにより、第2基地局200は、活動関連情報を第1基地局100に報告する。なお、当然ながら、第2基地局200は、SCGにおける端末装置60の活動を監視し、監視結果に基づいて上記活動関連情報を生成する。上記SENB MODIFICATION REQUIREDメッセージは、User Inactivity Timer(即ち、第2基地局200により決定された非活動タイマの値を示すタイマ情報)をさらに含み得る。
第1基地局100は、SENB MODIFICATION REQUIREDメッセージを受信し、User Inactivity Status(即ち、活動関連情報)を取得する。第1基地局100は、その後、SENB MODIFICATION CONFIRMメッセージを第2基地局200へ送信してもよい。
なお、第1基地局100は、User Inactivity Status IE(即ち、活動関連情報)を含むSENB MODIFICATION REQUIREDメッセージを受信する場合に、それを使用していずれかの動作を決定し、行い得る。例えば、当該SENB MODIFICATION REQUIREDメッセージの受信に応じて、第1基地局100は、端末装置60(UE)に関連するデュアルコネクティビティにおける効率的な動作のためのリコンフィギュレーションを行い得る。
(f−2)第2の例
図46は、第5の実施形態に係る要求及び報告の処理の概略的な流れの第2の例を示すシーケンス図である。
MeNBである第1基地局100は、SENB MODIFICATION REQUESTメッセージを、SeNBである第2基地局200へ送信する(S641)。当該SENB MODIFICATION REQUESTメッセージは、Report Characteristics(即ち、活動関連情報の報告することを示す情報)を含む。これにより、第1基地局100は、活動に関連する活動関連情報を報告するように、第2基地局200に要求する。また、上記SENB MODIFICATION REQUESTメッセージは、Report Characteristics Type(即ち、タイプ情報)及びExpected UE Behaviour(即ち、挙動関連情報)をさらに含む。また、上記SENB MODIFICATION REQUESTメッセージは、User Inactivity Timer(即ち、タイマ情報)を含み得る。
すると、第2基地局200は、SENB MODIFICATION REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージを第1基地局100へ送信する(S643)。当該SENB MODIFICATION REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージは、User Inactivity Timer(即ち、第2基地局200により決定された非活動タイマの値を示すタイマ情報)を含み得る。
その後、SeNB(即ち、第2基地局200)に関連するリコンフィギュレーション(S645−S649)及びランダムアクセス手続き(S651)が行われる。また、必要に応じて、データ転送(S653、S655)及び/又はパス更新手続き(S660)が行われる。
第2基地局200は、SENB MODIFICATION REQUIREDメッセージを第1基地局100へ送信する(S671)。当該SENB MODIFICATION REQUIREDメッセージは、User Inactivity Status(即ち、活動関連情報)を含む。これにより、第2基地局200は、活動関連情報を第1基地局100に報告する。なお、当然ながら、第2基地局200は、SCGにおける端末装置60の活動を監視し、監視結果に基づいて上記活動関連情報を生成する。上記SENB MODIFICATION REQUIREDメッセージは、User Inactivity Timer(即ち、第2基地局200により決定された非活動タイマの値を示すタイマ情報)をさらに含み得る。
第1基地局100は、SENB MODIFICATION REQUIREDメッセージを受信し、User Inactivity Status(即ち、活動関連情報)を取得する。第1基地局100は、その後、SENB MODIFICATION CONFIRMメッセージを第2基地局200へ送信してもよい。
なお、第1基地局100は、User Inactivity Status IE(即ち、活動関連情報)を含むSENB MODIFICATION REQUIREDメッセージを受信する場合に、それを使用していずれかの動作を決定し、行い得る。例えば、当該SENB MODIFICATION REQUIREDメッセージの受信に応じて、第1基地局100は、端末装置60(UE)に関連するデュアルコネクティビティにおける効率的な動作のためのリコンフィギュレーションを行い得る。
(f−3)第3の例
図47は、第5の実施形態に係る要求及び報告の処理の概略的な流れの第3の例を示すシーケンス図である。この手続きは、UE関連シグナリング(UE-associated signallingを使用する。
MeNBである第1基地局100は、UE ASSOCIATED INFORMATION REQUESTメッセージを、SeNBである第2基地局200へ送信する(S681)。当該UE ASSOCIATED INFORMATION REQUESTメッセージは、Report Characteristics(即ち、活動関連情報の報告することを示す情報)を含む。これにより、第1基地局100は、活動に関連する活動関連情報を報告するように、第2基地局200に要求する。また、上記UE ASSOCIATED INFORMATION REQUESTメッセージは、Report Characteristics Type(即ち、タイプ情報)及びExpected UE Behaviour(即ち、挙動関連情報)をさらに含む。また、上記UE ASSOCIATED INFORMATION REQUESTメッセージは、User Inactivity Timer(即ち、タイマ情報)を含み得る。
UE ASSOCIATED INFORMATION REQUESTメッセージの受信に応じて、第2基地局200は、第1基地局100により要求されたように測定を行い得る。また、第2基地局200は、UE ASSOCIATED INFORMATION RESPONSEメッセージを第1基地局100へ送信する(S683)。当該UE ASSOCIATED INFORMATION RESPONSEメッセージは、User Inactivity Timer(即ち、第2基地局200により決定された非活動タイマの値を示すタイマ情報)を含み得る。
その後、第2基地局200は、UE ASSOCIATED INFORMATION REPORTメッセージを第1基地局100へ送信する(S685)。当該UE ASSOCIATED INFORMATION REPORTメッセージは、User Inactivity Status(即ち、活動関連情報)を含む。これにより、第2基地局200は、活動関連情報を第1基地局100に報告する。当然ながら、第2基地局200は、SCGにおける端末装置60の活動を監視し、監視結果に基づいて上記活動関連情報を生成する。上記UE ASSOCIATED INFORMATION REPORTメッセージは、User Inactivity Timer(即ち、第2基地局200により決定された非活動タイマの値を示すタイマ情報)をさらに含み得る。
第1基地局100は、UE ASSOCIATED INFORMATION REPORTメッセージを受信し、User Inactivity Status(即ち、活動関連情報)を取得する。
なお、第1基地局100は、User Inactivity Status IE(即ち、活動関連情報)を含むUE ASSOCIATED INFORMATION REPORTメッセージを受信する場合に、それを使用していずれかの動作を決定し得る。例えば、UE ASSOCIATED INFORMATION REPORTメッセージの受信に応じて、第1基地局100は、端末装置60(UE)に関連するデュアルコネクティビティにおける効率的な動作のためのリコンフィギュレーションを行い得る。
−失敗の動作(Unsuccessful Operation)
Report Characteristics IEに示されるような要求された測定を第2基地局200で開始できない場合には、第2基地局200は、(UE ASSOCIATED INFORMATION RESPONSEメッセージの代わりに)UE ASSOCIATED INFORMATION FAILUREメッセージを送信してもよい。当該メッセージは、適切な値を設定されたCause IEを含んでもよい。
また、Report Characteristics IE及びReport Characteristics Type IEに示されるような要求された測定の組合せを第2基地局200が行えない場合には、第2基地局200は、UE ASSOCIATED INFORMATION FAILUREメッセージを使用して、UE ASSOCIATED INFORMATION REQUESTを拒絶(reject)してもよい。当該メッセージは、適切な値を設定されたCause IEを含んでもよい。
上記Cause IEは、Radio Network Layer Cause IEを含んでもよく、当該Radio Network Layer Cause IEは、Requested Report Characteristic not Supportedに設定されてもよい。Requested Report Characteristic not Supportedは、要求されたReport Characteristicsが送信ノードによりサポートされていないことを意味してもよい。
例えば、UE ASSOCIATED INFORMATION FAILUREメッセージは、要求された測定を第2基地局200が開始できない(fail to)場合に、UE関連情報(UE-associated information)のために第2基地局200により第1基地局100へ送信される。
(g)メッセージに含まれる情報
(g−1)要求メッセージ
図45〜図47を参照して説明したSENB ADDITION REQUEST、SENB MODIFICATION REQUEST、及びUE ASSOCIATED INFORMATION REQUESTは、活動関連情報の報告を要求するメッセージであり、例えば、図48に示されるような情報要素(IE)を含む。即ち、これらのメッセージは、Report Characteristics、Report Characteristics Type及びExpected UE Behaviour(即ち、挙動関連情報)、User Inactivity Timer(即ち、タイマ情報)を含む。
User Inactivity Timerは、0〜255のいずれかの値を持つ。なお、User Inactivity Timerは、その値が特定の値(一例として、0又は255)である場合には、Infiniteであること、又はタイマが起動されないことを意味してもよい。タイマが起動されないことは、端末装置60の活動を監視しないことに等しい。
なお、図48の例は、Report Characteristicsが1つのオブジェクト(例えば、User Inactivity)のみを指定可能なENUMERATEDである例である。あるいは、Report Characteristicsは、ENUMERATEDである代わりに、図49に示されるように、複数のオブジェクト(例えば、User Inactivity及びArriving data rateなど)を指定可能なBITSTRINGであってもよい。この場合に、Report Characteristic Infoには、複数のオブジェクトの各々についてのReport Characteristic type及びExpected UE Behaviourが含まれていてもよい。BITSTRINGの使用により、例えば、複数のオブジェクト(例えば、User Inactivity及びArriving data rateなど)を1つのIEのみにより要求することが可能になる。その結果、IE数が減少し得る。
一例として、UE ASSOCIATED INFORMATION REQUESTメッセージは、図50に示されるような情報要素(IE)を含む。即ち、UE ASSOCIATED INFORMATION REQUESTは、Message Type、MeNB UE X2AP ID、及びSeNB UE X2AP IDをさらに含む。なお、UE ASSOCIATED INFORMATION REQUESTメッセージ内のReport Characteristicsは、ENUMERATEDである代わりに、図49に示されるように、BITSTRINGであってもよい。
なお、上述したように、第1基地局100は、端末装置60についてのUser Inactivityの報告のみではなく、例えば、端末装置60についてのArriving data rateの報告を、第2基地局200に要求することができる。これにより、例えば、第1基地局100は、MCGにおける端末装置60のデータレートのみではなくSCGにおける端末装置60のデータレートについても制御を行うことが可能になる。とりわけ、(契約等によって)端末装置60のデータレートの上限が決まっている場合に有効である。
(g−2)報告メッセージ
図45〜図47を参照して説明したSENB MODIFICATION REQUIRED、及びUE ASSOCIATED INFORMATION REPORTは、活動関連情報を含むメッセージであり、例えば、図51に示されるような情報要素(IE)を含む。即ち、これらのメッセージは、User Inactivity Status(即ち、活動関連情報)及びUser Inactivity Timer(即ち、タイマ情報)を含む。
一例として、UE ASSOCIATED INFORMATION REPORTは、図52に示されるような情報要素(IE)を含む。即ち、UE ASSOCIATED INFORMATION REPORTは、Message Type、MeNB UE X2AP ID、及びSeNB UE X2AP IDをさらに含む。
(g−3)応答メッセージ(成功)
図45〜図47を参照して説明したSENB ADDITION REQUEST ACKNOWLEDGE、SENB MODIFICATION REQUEST ACKNOWLEDGE、UE ASSOCIATED INFORMATION RESPONSEは、タイマ情報を含むメッセージであり、例えば、図53に示されるような情報要素(IE)を含む。即ち、これらのメッセージは、User Inactivity Timer(即ち、タイマ情報)を含む。なお、SENB MODIFICATION REQUIREDメッセージも、同様に、タイマ情報を含むメッセージであってもよく、例えば、図53に示されるような情報要素(IE)を含んでもよい。
一例として、UE ASSOCIATED INFORMATION RESPONSEは、図54に示されるような情報要素(IE)を含む。即ち、UE ASSOCIATED INFORMATION RESPONSEは、Message Type、MeNB UE X2AP ID、及びSeNB UE X2AP IDをさらに含む。
(g−4)応答メッセージ(失敗)
上述したように、図47を参照して説明したUE ASSOCIATED INFORMATION RESPONSEの代わりに、UE ASSOCIATED INFORMATION FAILUREメッセージが、第2基地局200により送信され得る。UE ASSOCIATED INFORMATION FAILUREメッセージは、例えば、図55に示されるような情報要素(IE)を含む。
(3)活動関連情報に基づく動作
例えば、第2基地局200による上記活動関連情報の報告に応じて、端末装置60(UE)に関連するデュアルコネクティビティにおける効率的な動作のためのリコンフィギュレーションを行い得る。
より具体的には、例えば、第2基地局200からの報告メッセージがUser Inactivity Status IE(即ち、上記活動関連情報)を含む場合に、第1基地局100は、端末装置60(UE)に関連するデュアルコネクティビティにおける効率的な動作のためのリコンフィギュレーションを行い得る。
(a)セカンダリ基地局のリリース
例えば、第1基地局100(制御部187)は、上記活動関連情報に基づいて、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)をリリースするかを判定する。これにより、例えば、SCGベアラのケースでも、端末装置60の活動に関連する制御がマスタ基地局に集中する。
さらに、例えば、第1基地局100(制御部187)は、MCGにおける端末装置60の活動に関連する他の活動関連情報にさらに基づいて、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)をリリースするかを判定する。これにより、例えば、SCGにおいて端末装置60が非活動的(inactive)であっても、MCGにおいて端末装置60が活動的(active)であり、そのため、上記セカンダリ基地局がまだ必要であれば、上記セカンダリ基地局がリリースされず、無駄な動作(例えば、セカンダリ基地局の追加の手続き)の発生が抑えられ得る。
例えば、第1基地局100(制御部187)は、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)をリリースしないと判定し、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)をリリースせずに維持する。あるいは、第1基地局100(制御部187)は、上記セカンダリ基地局(第2基地局200)をリリースすると判定し、SeNBリリース手続き(SeNB Release procedure)を通じて上記セカンダリ基地局(第2基地局200)をリリースする。
一例として、UEが非活動的(inactive)である場合に、第1基地局100は、第2基地局200に対してリリース手続き(例えば、SeNB Release Procedure)を開始し得る。
(b)端末装置のリリース
第1基地局100(制御部187)は、上記活動関連情報(及びMCGにおける端末装置60の活動に関連する他の活動関連情報)に基づいて、端末装置60をリリースするかを判定してもよい。そして、第1基地局100(制御部187)は、端末装置60をリリースすると判定する場合に、制御エンティティ30に端末装置60のリリースを要求してもよい。例えば、SCGにおいて端末装置60が非活動(inactive)であり(即ち、上記活動関連情報が、SCGにおいて端末装置60が非活動であることを示し)、且つ、MCGにおいても端末装置60が非活動である(即ち、上記他の活動関連情報が、MCGにおいて端末装置60が非活動であることを示す)場合に、第1基地局100(制御部187)は、制御エンティティ30に端末装置60のリリースを要求する。
(c)ベアラの追加
第1基地局100(制御部187)は、上記活動関連情報に基づいて、端末装置60及び上記セカンダリ基地局(第2基地局200)に関連するベアラをさらに追加するかを判定してもよい。そして、第1基地局100(制御部187)は、当該ベアラをさらに追加すると判定し、当該ベアラをさらに追加してもよい。上記ベアラは、ゲートウェイ40と端末装置60との間のベアラ(例えば、S−GWとUEとの間のE−RAB)であってもよい。また、第1基地局100(制御部187)は、SeNB Modification手続きを通じて、上記ベアラを追加してもよい。
<7.4.第1の変形例>
次に、第5の実施形態の第1の変形例を説明する。
上述した例では、第2基地局200(報告部283)は、User Inactivity Status(即ち、上記活動関連情報)を含むSENB MODIFICATION REQUIREDメッセージ又はUE ASSOCIATED INFORMATION REPORTメッセージを第1基地局100へ送信する。これにより、第2基地局200(報告部283)は、上記活動関連情報を第1基地局100に報告する。
一方、第5の実施形態の第1の変形例では、第2基地局200(報告部283)は、User Inactivityを示すRadio Network Layer Cause(即ち、上記活動関連情報)を含むSENB RELEASE REQUIREDメッセージを第1基地局100へ送信してもよい。これにより、第2基地局200(報告部283)は、上記活動関連情報を第1基地局100に報告してもよい。
<7.5.第2の変形例>
次に、図56及び図57を参照して、第5の実施形態の第2の変形例を説明する。
(1)概要
第5の実施形態の第2の変形例では、マスタ基地局間での端末装置60のハンドオーバが行われるが、セカンダリ基地局は当該ハンドオーバ後も維持される。このような場合に、活動関連情報の報告を要求する際にマスタ基地局がセカンダリ基地局に提供した情報が、ソースマスタ基地局からターゲットマスタ基地局へ送信される。当該情報は、例えば、Report Characteristics、Report Characteristics Type、及びUser Inactivity Timerを含む。これにより、例えば、マスタ基地局のハンドオーバ後も、活動関連情報の報告を継続することが容易になり得る。
(2)ハンドオーバ
図56は、第5の実施形態の第2の変形例に係るハンドオーバの例を説明するための説明図である。図56を参照すると、第1基地局100A、100B、第2基地局200、及び端末装置60が示されている。この例では、端末装置60は、デュアルコネクティビティで第1基地局100A及び第2基地局200を通信していたが、端末装置60は、カバレッジエリア10Aからカバレッジエリア10Bへ移動し、第1基地局100Aから第1基地局100Bへの端末装置60のハンドオーバが行われる。なお、端末装置60は、カバレッジエリア20内にとどまっている。
(3)処理の流れ
図57は、第5の実施形態の第2の変形例に係るハンドオーバ処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。
ハンドオーバのソースeNBでありMeNBである第1基地局100Aは、HANDOVER REQUESTメッセージを、当該ハンドオーバのターゲットeNBである第1基地局100Bへ送信する(S701)。当該HANDOVER REQUESTメッセージは、Report Characteristics(即ち、活動関連情報の報告することを示す情報)、及びReport Characteristics Type(即ち、タイプ情報)を含む。
その後、第1基地局100Aから第1基地局100Bへの端末装置60のハンドオーバのための処理が行われる(S703−S737)。
以上、第5の実施形態を説明した。なお、第5の実施形態において説明した様々な技術的特徴は、第1〜第4の実施形態のいずれかにおいて適用されてもよい。
以上、本発明の実施形態を説明した。本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々に変形して実施をすることが可能である。上述した実施形態は例示であり、実施形態の組合せやそれらの各構成要素や各処理プロセスの組合せに様々な変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。
例えば、本明細書に記載されている処理におけるステップは、必ずしもシーケンス図に記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、処理におけるステップは、シーケンス図として記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。
また、本明細書において説明した基地局の構成要素(例えば、第1通信処理部、第2通信処理部、通信処理部、情報取得部、情報提供部、制御部及び/又は報告部)を備える基地局装置又はモジュールが提供されてもよい。本明細書において説明した基地局の構成要素(例えば、第1通信処理部及び/又は第2通信処理部)を備えるモジュールも提供されてもよい。また、このような構成要素の処理を含む方法が提供されてもよく、このような構成要素の処理をプロセッサに実行させるためのプログラムが提供されてもよい。また、当該プログラムを記録した記録媒体が提供されてもよい。当然ながら、このようなモジュール、方法、プログラム及び記録媒体も本発明に含まれる。
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
端末装置のデュアルコネクティビティのためのMCG(Master Cell Group)ベアラ上で前記端末装置と通信する第1通信処理部と、
前記デュアルコネクティビティのためのSCG(Secondary Cell Group)ベアラ上で前記端末装置と通信するセカンダリ基地局から、当該セカンダリ基地局のリリースを要求する第1のメッセージを受信する第2通信処理部と、
を備え、
前記第2通信処理部は、前記リリースの拒絶を示す第2のメッセージを前記セカンダリ基地局へ送信する、
装置。
(付記2)
前記第1のメッセージは、SENB RELEASE REQUIREDメッセージである、付記1に記載の装置。
(付記3)
前記第2のメッセージは、前記リリースの拒絶を示す情報要素を含むSENB RELEASE CONFIRMメッセージである、付記1又は2に記載の装置。
(付記4)
前記情報要素は、Release Reject IEである、付記3に記載の装置。
(付記5)
前記第2のメッセージは、SENB RELEASE REJECTメッセージである、付記1又は2に記載の装置。
(付記6)
前記第2通信処理部は、前記リリースが受け入れられない場合に、前記第2のメッセージを前記セカンダリ基地局へ送信する、付記1〜5のいずれか1項に記載の装置。
(付記7)
前記第2通信処理部は、前記リリースが受け入れられる場合に、前記リリースの確認を示す第3のメッセージを前記セカンダリ基地局へ送信する、付記6に記載の装置。
(付記8)
前記第3のメッセージは、SENB RELEASE CONFIRMメッセージである、付記7に記載の装置。
(付記9)
前記第2のメッセージは、前記セカンダリ基地局が次のリリース手続きを開始する前に待機すべき時間を示す待機時間情報を含む、付記1〜8のいずれか1項に記載の装置。
(付記10)
前記待機時間情報は、Time to wait IEである、付記9に記載の装置。
(付記11)
前記第2通信処理部は、前記端末装置の非活動に関する機能の停止を示す停止情報を前記セカンダリ基地局へ送信する、付記1〜10のいずれか1項に記載の装置。
(付記12)
前記停止情報は、上記停止を示すUser Inactivity function Indication IEである、付記11に記載の装置。
(付記13)
前記第2のメッセージは、前記停止情報を含む、付記11又は12に記載の装置。
(付記14)
前記第2通信処理部は、前記停止情報を含むSENB ADDITION REQUESTメッセージ、又は、前記停止情報を含むSENB MODIFICATION REQUESTメッセージを前記セカンダリ基地局へ送信する、付記11〜13のいずれか1項に記載の装置。
(付記15)
前記第2通信処理部は、前記端末装置の挙動に関連する挙動関連情報を含む第4のメッセージを前記セカンダリ基地局へ送信する、付記1〜14のいずれか1項に記載の装置。
(付記16)
前記挙動関連情報は、Expected UE Behaviour IEである、付記15に記載の装置。
(付記17)
前記第4のメッセージは、SENB ADDITION REQUESTメッセージ、又はSENB MODIFICATION REQUESTメッセージである、付記15又は16に記載の装置。
(付記18)
前記装置は、基地局、基地局のための基地局装置、又は当該基地局装置のためのモジュールである、付記1〜17のいずれか1項に記載の装置。
(付記19)
端末装置のデュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上で前記端末装置と通信する第1通信処理部と、
前記SCGベアラ上で前記端末装置と通信するセカンダリ基地局のリリースを要求する第1のメッセージを、前記デュアルコネクティビティのMCGベアラ上で前記端末装置と通信するマスタ基地局へ送信する第2通信処理部と、
を備え、
前記第2通信処理部は、前記リリースの拒絶を示す第2のメッセージを前記マスタ基地局から受信する、
装置。
(付記20)
前記第2通信処理部は、前記リリースが受け入れられない場合に、前記第2のメッセージを前記マスタ基地局から受信する、付記19に記載の装置。
(付記21)
前記第2通信処理部は、前記リリースが受け入れられる場合に、前記リリースの確認を示す第3のメッセージを前記マスタ基地局から受信する、付記20に記載の装置。
(付記22)
前記第2のメッセージは、前記セカンダリ基地局が次のリリース手続きを開始する前に待機すべき時間を示す待機時間情報を含み、
前記第2通信処理部は、前記待機時間情報に基づいて待機する、
付記19〜21のいずれか1項に記載の装置。
(付記23)
前記第2通信処理部は、前記端末装置の非活動に関する機能の停止を示す停止情報を前記マスタ基地局から受信し、
前記第1通信処理部及び前記第2通信処理部の少なくとも一方は、前記停止情報に基づいて、前記機能を停止する、
付記19〜22のいずれか1項に記載の装置。
(付記24)
前記装置は、前記セカンダリ基地局として動作する基地局、当該基地局のための基地局装置、又は当該基地局装置のためのモジュールである、付記19〜23のいずれか1項に記載の装置。
(付記25)
端末装置のデュアルコネクティビティのためのMCGベアラ上でマスタ基地局と通信する第1通信処理部と、
前記デュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上でセカンダリ基地局と通信する第2通信処理部と、
を備え、
前記セカンダリ基地局は、前記セカンダリ基地局のリリースを要求する第1のメッセージを前記マスタ基地局へ送信し、
前記マスタ基地局は、前記リリースの拒絶を示す第2のメッセージを前記セカンダリ基地局へ送信する、
装置。
(付記26)
前記装置は、前記端末装置、又は前記端末装置のためのモジュールである、付記25に記載の装置。
(付記27)
端末装置のデュアルコネクティビティのためのMCGベアラ上で前記端末装置と通信する通信処理部と、
前記デュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上で前記端末装置と通信するセカンダリ基地局により報告される活動関連情報であって、当該セカンダリ基地局のSCGにおける前記端末装置の活動に関連する前記活動関連情報を取得する情報取得部と、
を備える装置。
(付記28)
前記端末装置の挙動に関連する挙動関連情報を前記セカンダリ基地局に提供する情報提供部をさらに備える、付記27に記載の装置。
(付記29)
前記挙動関連情報は、Expected UE Behaviour IEである、付記28に記載の装置。
(付記30)
前記活動関連情報を使用して動作を決定する制御部をさらに備える、付記27〜29のいずれか1項に記載の装置。
(付記31)
前記動作は、前記セカンダリ基地局のリリースを含む、付記30に記載の装置。
(付記32)
前記制御部は、前記活動関連情報、及び、MCGにおける前記端末装置の活動に関連する他の活動関連情報を使用して、前記セカンダリ基地局のリリースを決定する、付記31に記載の装置。
(付記33)
端末装置のデュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上で前記端末装置と通信する通信処理部と、
前記デュアルコネクティビティのMCGベアラ上で前記端末装置と通信するマスタ基地局に、SCGにおける前記端末装置の活動に関連する活動関連情報を報告する報告部と、
を備える装置。
(付記34)
前記報告部は、前記活動関連情報を含むSENB MODIFICATION REQUIREDメッセージを前記マスタ基地局へ送信する、付記33に記載の装置。
(付記35)
前記報告部は、前記端末装置の挙動に関連する挙動関連情報に基づいて、前記マスタ基地局に前記活動関連情報を報告する、付記33又は34に記載の装置。
(付記36)
前記活動関連情報は、SCGにおいて前記端末装置が非活動的であることを示す情報、又は、SCGにおいて前記端末装置が活動的であるか又は非活動的であるかを示す情報である、付記27〜35のいずれか1項に記載の装置。
(付記37)
前記活動関連情報は、User Inactivity Status IEである、付記27〜36のいずれか1項に記載の装置。
(付記38)
前記装置は、基地局、基地局のための基地局装置、又は当該基地局装置のためのモジュールである、付記27〜37のいずれか1項に記載の装置。
(付記39)
端末装置のデュアルコネクティビティのためのMCGベアラ上でマスタ基地局と通信する第1通信処理部と、
前記デュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上でセカンダリ基地局と通信する第2通信処理部と、
を備え、
前記セカンダリ基地局は、前記セカンダリ基地局のSCGにおける前記端末装置の活動に関連する活動関連情報を前記マスタ基地局に報告し、
前記マスタ基地局は、前記セカンダリ基地局により報告される前記活動関連情報を取得する、
装置。
(付記40)
前記装置は、前記端末装置、又は前記端末装置のためのモジュールである、付記39に記載の装置。
(付記41)
端末装置のデュアルコネクティビティのためのMCG(Master Cell Group)ベアラ上で前記端末装置と通信することと、
前記デュアルコネクティビティのためのSCG(Secondary Cell Group)ベアラ上で前記端末装置と通信するセカンダリ基地局から、当該セカンダリ基地局のリリースを要求する第1のメッセージを受信することと、
前記リリースの拒絶を示す第2のメッセージを前記セカンダリ基地局へ送信することと、
を含む方法。
(付記42)
端末装置のデュアルコネクティビティのためのMCG(Master Cell Group)ベアラ上で前記端末装置と通信することと、
前記デュアルコネクティビティのためのSCG(Secondary Cell Group)ベアラ上で前記端末装置と通信するセカンダリ基地局から、当該セカンダリ基地局のリリースを要求する第1のメッセージを受信することと、
前記リリースの拒絶を示す第2のメッセージを前記セカンダリ基地局へ送信することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラム。
(付記43)
端末装置のデュアルコネクティビティのためのMCG(Master Cell Group)ベアラ上で前記端末装置と通信することと、
前記デュアルコネクティビティのためのSCG(Secondary Cell Group)ベアラ上で前記端末装置と通信するセカンダリ基地局から、当該セカンダリ基地局のリリースを要求する第1のメッセージを受信することと、
前記リリースの拒絶を示す第2のメッセージを前記セカンダリ基地局へ送信することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラムを記録した読み取り可能な記録媒体。
(付記44)
端末装置のデュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上で前記端末装置と通信することと、
前記SCGベアラ上で前記端末装置と通信するセカンダリ基地局のリリースを要求する第1のメッセージを、前記デュアルコネクティビティのMCGベアラ上で前記端末装置と通信するマスタ基地局へ送信することと、
前記リリースの拒絶を示す第2のメッセージを前記マスタ基地局から受信することと、
を含む方法。
(付記45)
端末装置のデュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上で前記端末装置と通信することと、
前記SCGベアラ上で前記端末装置と通信するセカンダリ基地局のリリースを要求する第1のメッセージを、前記デュアルコネクティビティのMCGベアラ上で前記端末装置と通信するマスタ基地局へ送信することと、
前記リリースの拒絶を示す第2のメッセージを前記マスタ基地局から受信することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラム。
(付記46)
端末装置のデュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上で前記端末装置と通信することと、
前記SCGベアラ上で前記端末装置と通信するセカンダリ基地局のリリースを要求する第1のメッセージを、前記デュアルコネクティビティのMCGベアラ上で前記端末装置と通信するマスタ基地局へ送信することと、
前記リリースの拒絶を示す第2のメッセージを前記マスタ基地局から受信することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラムを記録した読み取り可能な記録媒体。
(付記47)
端末装置のデュアルコネクティビティのためのMCGベアラ上でマスタ基地局と通信することと、
前記デュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上でセカンダリ基地局と通信することと、
を含み、
前記セカンダリ基地局は、前記セカンダリ基地局のリリースを要求する第1のメッセージを前記マスタ基地局へ送信し、
前記マスタ基地局は、前記リリースの拒絶を示す第2のメッセージを前記セカンダリ基地局へ送信する、
方法。
(付記48)
端末装置のデュアルコネクティビティのためのMCGベアラ上でマスタ基地局と通信することと、
前記デュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上でセカンダリ基地局と通信することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラムであり、
前記セカンダリ基地局は、前記セカンダリ基地局のリリースを要求する第1のメッセージを前記マスタ基地局へ送信し、
前記マスタ基地局は、前記リリースの拒絶を示す第2のメッセージを前記セカンダリ基地局へ送信する、
プログラム。
(付記49)
端末装置のデュアルコネクティビティのためのMCGベアラ上でマスタ基地局と通信することと、
前記デュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上でセカンダリ基地局と通信することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラムを記録した読み取り可能な記録媒体であり、
前記セカンダリ基地局は、前記セカンダリ基地局のリリースを要求する第1のメッセージを前記マスタ基地局へ送信し、
前記マスタ基地局は、前記リリースの拒絶を示す第2のメッセージを前記セカンダリ基地局へ送信する、
記録媒体。
(付記50)
端末装置のデュアルコネクティビティのためのMCGベアラ上で前記端末装置と通信することと、
前記デュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上で前記端末装置と通信するセカンダリ基地局により報告される活動関連情報であって、当該セカンダリ基地局のSCGにおける前記端末装置の活動に関連する前記活動関連情報を取得することと、
を含む方法。
(付記51)
端末装置のデュアルコネクティビティのためのMCGベアラ上で前記端末装置と通信することと、
前記デュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上で前記端末装置と通信するセカンダリ基地局により報告される活動関連情報であって、当該セカンダリ基地局のSCGにおける前記端末装置の活動に関連する前記活動関連情報を取得することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラム。
(付記52)
端末装置のデュアルコネクティビティのためのMCGベアラ上で前記端末装置と通信することと、
前記デュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上で前記端末装置と通信するセカンダリ基地局により報告される活動関連情報であって、当該セカンダリ基地局のSCGにおける前記端末装置の活動に関連する前記活動関連情報を取得することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラムを記録した読み取り可能な記録媒体。
(付記53)
端末装置のデュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上で前記端末装置と通信することと、
前記デュアルコネクティビティのMCGベアラ上で前記端末装置と通信するマスタ基地局に、SCGにおける前記端末装置の活動に関連する活動関連情報を報告することと、
を含む方法。
(付記54)
端末装置のデュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上で前記端末装置と通信することと、
前記デュアルコネクティビティのMCGベアラ上で前記端末装置と通信するマスタ基地局に、SCGにおける前記端末装置の活動に関連する活動関連情報を報告することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラム。
(付記55)
端末装置のデュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上で前記端末装置と通信することと、
前記デュアルコネクティビティのMCGベアラ上で前記端末装置と通信するマスタ基地局に、SCGにおける前記端末装置の活動に関連する活動関連情報を報告することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラムを記録した読み取り可能な記録媒体。
(付記56)
端末装置のデュアルコネクティビティのためのMCGベアラ上でマスタ基地局と通信することと、
前記デュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上でセカンダリ基地局と通信することと、
を含み、
前記セカンダリ基地局は、前記セカンダリ基地局のSCGにおける前記端末装置の活動に関連する活動関連情報を前記マスタ基地局に報告し、
前記マスタ基地局は、前記セカンダリ基地局により報告される前記活動関連情報を取得する、
方法。
(付記57)
端末装置のデュアルコネクティビティのためのMCGベアラ上でマスタ基地局と通信することと、
前記デュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上でセカンダリ基地局と通信することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラムであり、
前記セカンダリ基地局は、前記セカンダリ基地局のSCGにおける前記端末装置の活動に関連する活動関連情報を前記マスタ基地局に報告し、
前記マスタ基地局は、前記セカンダリ基地局により報告される前記活動関連情報を取得する、
プログラム。
(付記58)
端末装置のデュアルコネクティビティのためのMCGベアラ上でマスタ基地局と通信することと、
前記デュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上でセカンダリ基地局と通信することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラムを記録した読み取り可能な記録媒体であり、
前記セカンダリ基地局は、前記セカンダリ基地局のSCGにおける前記端末装置の活動に関連する活動関連情報を前記マスタ基地局に報告し、
前記マスタ基地局は、前記セカンダリ基地局により報告される前記活動関連情報を取得する、
記録媒体。
この出願は、2015年10月6日に出願された日本出願特願2015−198287を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
移動体通信システムにおいてSCGベアラのケースで無駄な動作の発生を抑えられる。
1 システム
10、20 カバレッジエリア
30 制御エンティティ
40 ゲートウェイ
50 ネットワーク
100 第1基地局
141、151 第1通信処理部
143、153 第2通信処理部
161、171 通信処理部
163 情報提供部
165、175 情報取得部
167 制御部
200 第2基地局
241、251 第1通信処理部
243、253 第2通信処理部
261、271 通信処理部
263、273 報告部
300 端末装置
331、341、351、361 第1通信処理部
333、343、353、363 第2通信処理部


Claims (10)

  1. 端末装置のデュアルコネクティビティのためのMCG(Master Cell Group)ベアラ上で前記端末装置と通信する第1通信処理部と、
    前記デュアルコネクティビティのためのSCG(Secondary Cell Group)ベアラ上で前記端末装置と通信するセカンダリ基地局から、当該セカンダリ基地局のリリースを要求する第1のメッセージを受信する第2通信処理部と、
    を備え、
    前記第2通信処理部は、前記リリースの拒絶を示す第2のメッセージを前記セカンダリ基地局へ送信する、
    装置。
  2. 前記第1のメッセージは、SENB RELEASE REQUIREDメッセージである、請求項1に記載の装置。
  3. 前記第2のメッセージは、前記リリースの拒絶を示す情報要素を含むSENB RELEASE CONFIRMメッセージである、請求項1又は2に記載の装置。
  4. 前記第2のメッセージは、SENB RELEASE REJECTメッセージである、請求項1又は2に記載の装置。
  5. 前記第2のメッセージは、前記セカンダリ基地局が次のリリース手続きを開始する前に待機すべき時間を示す待機時間情報を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の装置。
  6. 前記第2通信処理部は、前記端末装置の非活動に関する機能の停止を示す停止情報を前記セカンダリ基地局へ送信する、請求項1〜のいずれか1項に記載の装置。
  7. 前記第2通信処理部は、前記端末装置の挙動に関連する挙動関連情報を含む第4のメッセージを前記セカンダリ基地局へ送信する、請求項1〜のいずれか1項に記載の装置。
  8. 端末装置のデュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上で前記端末装置と通信する第1通信処理部と、
    前記SCGベアラ上で前記端末装置と通信するセカンダリ基地局のリリースを要求する第1のメッセージを、前記デュアルコネクティビティのMCGベアラ上で前記端末装置と通信するマスタ基地局へ送信する第2通信処理部と、
    を備え、
    前記第2通信処理部は、前記リリースの拒絶を示す第2のメッセージを前記マスタ基地局から受信する、
    装置。
  9. 端末装置のデュアルコネクティビティのためのMCGベアラ上でマスタ基地局と通信する第1通信処理部と、
    前記デュアルコネクティビティのためのSCGベアラ上でセカンダリ基地局と通信する第2通信処理部と、
    を備え、
    前記セカンダリ基地局は、前記セカンダリ基地局のリリースを要求する第1のメッセージを前記マスタ基地局へ送信し、
    前記マスタ基地局は、前記リリースの拒絶を示す第2のメッセージを前記セカンダリ基地局へ送信する、
    装置。
  10. 端末装置のデュアルコネクティビティのためのMCG(Master Cell Group)ベアラ上で前記端末装置と通信することと、
    前記デュアルコネクティビティのためのSCG(Secondary Cell Group)ベアラ上で前記端末装置と通信するセカンダリ基地局から、当該セカンダリ基地局のリリースを要求する第1のメッセージを受信することと、
    前記リリースの拒絶を示す第2のメッセージを前記セカンダリ基地局へ送信することと、
    を含む方法。
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