JP6464595B2 - センサ取付角度検出装置、およびセンサ取付角度検出プログラム - Google Patents
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Description
そこで、このような問題点を鑑み、電磁波を送受信することによって物標までの距離を測定するセンサの取付角度を検出するセンサ取付角度検出装置において、自車両を正確な位置に停車させることなく、センサの取付角度を検出できるようにすることを本発明の目的とする。
[本実施形態の構成]
本発明が適用されたセンサ取付角度検出装置1においては、乗用車等の車両(自車両100)に搭載されている。そして、センサ取付角度検出装置1は、電磁波(特にレーザ光)を送受信することによって電磁波を反射する物標までの距離を測定する光学式センサ21の取付角度を検出し、取付角度が許容範囲内であるか否かの判定を行う機能を有している。
制御部10は、CPU11とROM、RAM等のメモリ12とを備えたコンピュータとして構成されている。CPU11は、メモリ12に格納されたプログラム(センサ取付角度検出プログラムを含む)に従って、後述する取付角度判定処理等の各種処理を実行する。
このように構成されたセンサ取付角度検出装置1において、制御部10は、光学式センサ21の水平方向の取付角度を検出する取付角度判定処理を実施する。この取付角度判定処理を実施するに際して、自車両100は、光学式センサ21が物標の位置を検出可能な検出可能領域内に、拡散反射物51の全て、および鏡面反射物52の少なくとも一部が含まれるように配置される。つまり、自車両100が移動することなく光学式センサ21を1度だけ走査すれば、拡散反射物51および鏡面反射物52(鏡像110)についての測距点が得られるよう設定される。
続いて、鏡像110の測距点群から鏡像110についての関数を求める(S220)。ここで、図6に示す鏡像110の測距点群についてハフ変換を実施することによって、図7に示すように、この測距点群についての最も確からしい直線についての関数を得る。本実施形態では、鏡像110についての関数をy=a1x+b1と表記し、拡散反射物51についての関数をy=a2x+b2と表記する。
[本実施形態による効果]
以上のように詳述したセンサ取付角度検出装置1において、制御部10は、センサによって検出された、予め設定された大きさを有し電磁波を拡散反射する拡散反射物までの距離を表す拡散距離を取得し、センサによって検出された、拡散反射物との位置関係が既知であり電磁波を鏡面反射する鏡面反射物に写る自車両の鏡像までの距離を表す鏡像距離を取得する。そして、制御部10は、拡散距離と鏡像距離との位置関係に基づいて、拡散反射物に対する自車両の角度を表す自車両角度を演算する。また、制御部10は、センサの中心座標に対する拡散反射物が検出された座標とその座標の分布とを用いて、自車両角度に対するセンサの角度を表すセンサ取付角度を演算する。
このようなセンサ取付角度検出装置1によれば、センサ取付角度が許容範囲内であるか否かの判定結果を出力することができる。よって、使用者が目視によって判定を行わなくてもよいようにすることができる。
また、上記センサ取付角度検出装置1において制御部10は、拡散距離が求められた複数の点および鏡像距離が求められた複数の部位についてのハフ変換を行うことで、拡散反射物の向きおよび鏡像の向きを演算する。
[その他の実施形態]
本発明は、上記の実施形態によって何ら限定して解釈されない。また、上記の実施形態の説明で用いる符号を特許請求の範囲にも適宜使用しているが、各請求項に係る発明の理解を容易にする目的で使用しており、各請求項に係る発明の技術的範囲を限定する意図ではない。上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を、課題を解決できる限りにおいて省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
また、上記実施形態では、光学式センサ21が自車両100の右前のみに配置された例について説明したが、光学式センサ21は任意の位置に配置されていてもよい。例えば、光学式センサ21a,21bが自車両100の左前および右前に配置されている場合には、図20に示すように、自車両100の左右のそれぞれに拡散反射物51a、51bおよび鏡面反射物52a、52bを配置してもよい。
上記実施形態において制御部10が実施する処理のうちのS110の処理は本発明でいう拡散距離取得手段および鏡像距離取得手段に相当し、上記実施形態におけるS120の処理は本発明でいう自車両角度演算手段に相当する。また、上記実施形態におけるS130の処理は本発明でいう取付角度演算手段に相当し、上記実施形態におけるS140の処理は本発明でいう判定出力手段に相当する。
Claims (5)
- 自車両に搭載され、電磁波を送受信することによって物標までの距離を測定するセンサの取付角度を検出するセンサ取付角度検出装置(1)であって、
前記センサによって検出された、電磁波を拡散反射する拡散反射物までの距離を表す拡散距離を取得する拡散距離取得手段(S110)と、
前記センサによって検出された、前記拡散反射物との位置関係が既知であり電磁波を鏡面反射する鏡面反射物に写る自車両の鏡像までの距離を表す鏡像距離を取得する鏡像距離取得手段(S110)と、
前記拡散反射物と前記鏡面反射物との位置関係に基づいて、前記拡散反射物に対する自車両の角度を表す自車両角度を演算する自車両角度演算手段(S120)と、
センサの中心座標に対する前記拡散反射物が検出された座標及びその座標の分布と前記自車両角度とを用いて、前記自車両角度に対する前記センサの角度を表すセンサ取付角度を演算する取付角度演算手段(S130)と、
を備えたことを特徴とするセンサ取付角度検出装置。 - 請求項1に記載のセンサ取付角度検出装置において、
前記センサ取付角度が予め設定された許容範囲内であるか否かを判定し、該判定結果を出力する判定出力手段(S140)、
を備えたことを特徴とするセンサ取付角度検出装置。 - 請求項1または請求項2に記載のセンサ取付角度検出装置において、
前記拡散距離取得手段は、前記拡散反射物において、点間の距離である点間距離が既知である2点を含む複数の部位についての前記拡散距離を取得し、
前記鏡像距離取得手段は、自車両の鏡像の複数の部位について前記鏡像距離を取得し、
前記自車両角度演算手段は、前記点間距離と拡散距離との対応によって得られる拡散反射物の向きと、前記複数の部位についての鏡像距離によって得られる鏡像の向きとの差分に基づいて、前記自車両角度を演算すること
を特徴とするセンサ取付角度検出装置。 - 請求項3に記載のセンサ取付角度検出装置において、
前記自車両角度演算手段は、前記拡散反射物に反射した複数の反射点の分布及び前記鏡面反射物に映る前記自車両の鏡像に反射した複数の反射点の分布についてハフ変換を行うことで、前記拡散反射物の向きおよび前記鏡像の向きを演算すること
を特徴とするセンサ取付角度検出装置。 - コンピュータを請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のセンサ取付角度検出装置を構成する各手段として機能させるためのセンサ取付角度検出プログラム。
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