JP6464470B2 - インプラント及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、インプラント及びその製造方法に関する。
近年、金属やセラミックなどからなるインプラントが、人工骨や人工歯根など、整形外科や歯科において広く使用されるようになってきている。例えば、変形性関節症や関節リウマチにより関節の機能を失った場合に、人工関節への置換によりその機能を再獲得する治療が一般的となっている。
人工関節を骨へ固定する方法として、人工関節の表面に作られた多孔質部に周辺骨が侵入することにより固定する方法が知られている。そして、当該方法に用いられる種々のインプラントが報告されている。
特許文献1には、インプラント上に多孔質層を形成させる方法であって、金属合金からなる基体と金属製粒子を接触させた後、前記粒子を焼結させる方法が記載されている。しかしながら、このような方法によって多孔質層を形成した場合、開口部の形状や大きさにばらつきが大きく、多孔質層への骨の侵入が不十分であった。また、これらのインプラントにおける多孔質層の強度が不十分な場合があった。
特許文献2には、コバルト・クロム合金よりなる基体の表面に緻密な純チタンまたはチタン合金からなる第1被覆層が形成され、該第1被覆層上にその表面に開口する多数の穴を有する純チタンまたはチタン合金からなる第2被覆層が形成された生体インプラント材が記載されている。前記第2被覆層として、ビーズ球を積層し焼結させたビーズコーティング、編んだメッシュ状ワイヤーを3次元的にプレス成形して焼結させたメッシュコーティング、シート状のメッシュを積層焼結させたものなどのメッシュを利用したものを用いることができると記載されている。しかしながら、特許文献2には、当該被覆層の具体的な構造についての記載はなく、開口部の形状及び大きさを制御することについての記載もなかった。
特許文献3〜5には、支柱を組み合わせてなる3次元のセルから構成された多孔質部を有するインプラントが記載されている。しかしながら、このような多孔質部は強度が不十分な場合があり、改善が望まれていた。
特開2000−288002号公報 特開2003−220128号公報 特表2013−502283号公報 特表2013−502285号公報 特表2013−504354号公報
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、多孔質部に新生骨が均質に侵入するとともに強度にも優れる、最表面における開口部の形状及び大きさが均一なインプラント及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題は、多孔質部を有するインプラントであって、前記多孔質部が、連通孔を有し、多角格子からなる層(以下、「多角格子からなる層」を「多角格子層」と略記することがある)が2層以上積層されてなり、かつ第1層が三角格子からなる層(以下、「三角格子からなる層」を「三角格子層」と略記することがある)であり、前記多孔質部において、第n層における格子点の少なくとも一部が、第(n+1)層における格子点と接しないように、第n層と第(n+1)層とが積層され(nは1以上の整数)、前記三角格子層を構成する三角形の一辺の長さが0.2〜3mmであり、かつ内角が30〜120度であり、前記三角格子層の開口率が10〜80%であり、かつ厚みが0.1〜1mmであるインプラントを提供することによって解決される。
前記インプラントが最外層における格子点の少なくとも一部に、高さ0.1〜1mmの突起が配置されてなるものであることが好適である。前記インプラントがさらに基材を有し、該基材表面に多孔質部が配置されてなるものであることも好適である。
上記課題は、積層造形法により前記インプラントを一体成形する方法を提供することによっても解決される。
本発明のインプラントは、最表面の開口部の形状及び大きさが均一な多孔質部を有する。したがって、新生骨が当該多孔質部へ均質に侵入するため、骨とインプラントとが強固に固定される。また、本発明のインプラントは強度に優れる。本発明の製造方法によれば、このようなインプラントを生産性よく製造できる。
多角格子層の一例を示す拡大正面図である。 多角格子層の他の一例を示す拡大正面図である。 多孔質部の一例を示す図である。 多角格子層の厚みの測定位置を示す図である。 多孔質部の一例を示す斜視図である。 多孔質部の一例を示す拡大正面図である。 多角格子層同士の接合部分を示す図である。 積層造形装置の一例を示す図である。 インプラントの製造プロセスの一部を示す図である。 インプラントの製造プロセスの一部を示す図である。 インプラントの製造プロセスの一部を示す図である。 インプラントの製造プロセスの一部を示す図である。 インプラントの製造プロセスの一部を示す図である。 インプラントの製造プロセスの一部を示す図である。 本発明のインプラントを示す図である。 実施例1で得られたインプラントの外観写真である。 実施例2における、実体顕微鏡を用いて撮影した病理標本写真である。
本発明のインプラント1は、多孔質部2を有するインプラント1であって、前記多孔質部2が、連通孔3を有し、多角格子層4が2層以上積層されてなり、かつ第1層が三角格子層であり、前記多孔質部2において、第n層における格子点5の少なくとも一部が、第(n+1)層における格子点5と接しないように、第n層と第(n+1)層とが積層され(nは1以上の整数)、前記三角格子層を構成する三角形の一辺の長さ15が0.2〜3mmであり、かつ内角6が30〜120度であり、前記三角格子層の開口率が10〜80%であり、かつ厚み7が0.1〜1mmであるものである。
以下、図面を用いて本発明のインプラント1について詳細に説明する。図1は、本発明のインプラント1の多孔質部2における、多角格子層4の一例を示す拡大正面図である。多角格子層4は、同一面内に多角形単位8が連結されてなるものである。図1に示す多角格子層4は、三角形単位が連結されてなる三角格子層である。多角格子層4における多角形単位8の種類は特に限定されず、三角形単位、四角形単位、五角形単位、六角形単位等が挙げられ、三角形単位、五角形単位及び六角形単位からなる群から選択される少なくとも一種が好ましい。多角格子層4が複数種類の多角形単位8が連結されてなるものであっても構わない。本発明において、多角格子層4は平面であってもよいし、曲面であっても構わない。多角格子層4は、柱状部9と連結部10から構成され、連結部10において複数の柱状部9が連結される。柱状部9は隣接する多角形単位8により共有される。多角形単位8は、柱状部9と連結部10とで形成される。例えば、三角形単位は、3つの柱状部9と3つの連結部10とで形成される。そして、多角形単位8の中心部には貫通孔11が形成される。柱状部9の形状は特に限定されないが、三角柱状、四角柱状、五角柱状、六角柱状等の角柱状、円柱状、楕円柱状などが挙げられる。なかでも、角柱状又は円柱状が好ましい。角柱状の中では、四角柱状が好ましい。連結部10の形状は特に限定されず、連結される柱状部9の数や形状によって適宜調整すればよい。
図1において、多角格子層4の骨格12が破線で示されている。また、多角形単位8の骨格13が太い破線で示されている。多角格子層4の骨格12を構成する辺14は柱状部9の中心軸線と重なり、各辺14は格子点5において交わる。図1では、格子点5において6つの辺14の端点が交わっているが、辺14の交わる位置や交わる辺14の数はこれに限定されない。図2は、多角格子層4の他の例を示しており、図3は、多孔質部2の一例を示している。
本発明において、前記多角格子層4を構成する多角形の一辺の長さ15が、0.2〜3mmであることが好ましい。本発明において、多角形の一辺の長さ15は、多角形単位8の骨格13の一辺の長さ15とする。一辺の長さ15が0.2mm未満の場合、多孔質部2の中に骨が侵入しにくい場合があり、骨とインプラント1との固定が不十分になるおそれがある。一辺の長さ15は0.3mm以上であることがより好適である。一方、一辺の長さ15が3mmを超える場合には、骨が多孔質部2中に侵入しにくい場合があり、骨とインプラント1との固定が不十分になるおそれがある。また、多孔質部2の強度が低下するおそれがある。一辺の長さ15は2mm以下であることがより好適である。
本発明において、前記多角格子層4の開口率が10〜80%であることが好ましい。本発明において、下記式により開口率を求める。
開口率(%)=100×A/B
但し、
A:貫通孔11の面積
B:多角形単位8の骨格13の面積
である。
なお、前記開口率の算出に用いる貫通孔11の面積は、多角形単位8の骨格13に対して垂直方向から多角形単位8を平面視した場合の貫通孔11の面積とする。当該開口率が10%未満の場合には、骨が多孔質部2中に侵入しにくい場合があり、骨とインプラント1との固定が不十分になるおそれがある。当該開口率は、15%以上がより好適であり、20%以上がさらに好適である。一方、当該開口率が80%を超える場合には、多孔質部2の強度が低下するおそれがある。前記開口率は75%以下であることがより好適であり、70%以下であることがさらに好適である。
前記多角格子層4の厚み7は、0.1〜1mmであることが好ましい。本発明において、多角格子層4の厚み7は、柱状部9を測定して求める。具体的には、図4に示すとおり、多角形単位8の骨格13に対して垂直方向における柱状部9の厚み7を測定することにより求める。当該厚み7が0.1mm未満の場合には、多孔質部2の強度が不十分になるおそれがある。当該厚み7が0.2mm以上であることがより好適である。
前記多孔質部2は、多角格子層4が2層以上積層されてなる。そして、前記多孔質部2を構成する多角格子層4の第1層目が三角格子層である。すなわち、前記多孔質部2における最外層の少なくとも一方が三角格子層である。三角格子層は同一面内に三角形単位が連結されてなる。本発明において、前記三角格子層を構成する三角形の一辺の長さ15が、0.2〜3mmである必要がある。本発明において、三角形の一辺の長さ15は、三角形単位の骨格13の一辺の長さとする。一辺の長さ15が0.2mm未満の場合、多孔質部2の中に骨が侵入しにくいため、骨とインプラント1との固定が不十分になる。一辺の長さ15は0.3mm以上であることが好適である。一方、一辺の長さ15が3mmを超える場合には、骨が多孔質部2中に侵入しにくいため、骨とインプラント1との固定が不十分になる。また、多孔質部2の強度が低下する。一辺の長さ15は2mm以下であることが好適である。
本発明において、前記三角格子層を構成する三角形の内角6が30〜120度である必要がある。本発明において、前記三角格子層を構成する三角形の内角6は、三角形単位の骨格13の内角6とする。当該内角6が30度未満の場合又は120度を超える場合には、骨が多孔質部2中に侵入しにくいため、骨とインプラント1との固定が不十分になる。また、多孔質部2の強度が低下する。内角6は40度以上が好ましく、50度がより好ましく、55度がさらに好ましい。一方、内角6は90度以下が好ましく、70度以下がより好ましく、65度以下がさらに好ましい。前記三角格子層を構成する三角形が実質的に正三角形であることが特に好ましい。
本発明において、前記三角格子層の開口率が10〜80%である必要がある。前記三角格子層の開口率は、上述した多角格子層4の開口率を求める方法と同様にして求められる。当該開口率が10%未満の場合には、骨が多孔質部2中に侵入しにくいため、骨とインプラント1との固定が不十分になる。当該開口率は、15%以上が好適であり、20%以上がより好適である。一方、当該開口率が80%を超える場合には、多孔質部2の強度が低下する。前記開口率は75%以下であることが好適であり、70%以下であることがより好適である。
前記三角格子層の厚み7は、0.1〜1mmである必要がある。前記三角格子層の厚みは、上述した多角格子層4の厚み7を求める方法と同様にして求められる。当該厚み7が0.1mm未満の場合には、多孔質部2の強度が不十分になる。当該厚み7が0.2mm以上であることが好適である。
本発明において、前記多孔質部2を構成する多角格子層4の第1層としてこのような同一面内に三角形単位が連結されてなる三角格子層を用いることが本発明の特徴の一つである。構成単位の形状を三角形とすることにより、三角格子層が曲面であっても平面であっても三角形単位の形状をほぼ同一にできる。したがって、最表面の開口部の形状及び大きさが均一な多孔質部2が形成できるため、多孔質部2中に新生骨が均質に形成され易い。これにより、骨とインプラント1とが強固に固定される。また、三角格子層の構成単位の形状をほぼ同一にできるため、インプラント1の設計が容易である。さらに、三角格子層は、四角形や六角形で構成される層よりも全ての方向において剛性が高い。剛性が高い三角格子層を用いることにより、多孔質部2の強度が向上するものと考えられる。したがって、同一面内に三角形単位が連結されてなる三角格子層を採用する意義が大きい。前記三角格子層には、上記説明した効果を阻害しない範囲で、三角形単位以外の多角形単位8が含まれていても構わない。骨とインプラント1とがより強固に固定される観点から、第1三角格子層はインプラント1の表面に配置されることが好ましい。
図5は、本発明のインプラント1における多孔質部2の一例を示す斜視図である。当該多孔質部2は、第2層として前記三角格子層を用いた例である。前記多孔質部2の強度がより向上する観点から、前記多孔質部2が、前記三角格子層が2層以上積層されてなるものであることが好ましい。また、本発明において多孔質部2は、平面からなる多角格子層4同士が積層されてなるものであってもよいし、曲面からなる多角格子層4とこれと対応する形状の多角格子層4とが積層されてなるものであってもよい。
図6は、多孔質部2の一例を示す拡大正面図である。図6は、第2層として前記三角格子層(第2三角格子層16)を用いた例である。図6において、太い破線が第1三角格子層17における三角形単位の骨格18である。本発明のインプラント1は、多孔質部2において、第n層における格子点19の少なくとも一部が、第(n+1)層における格子点20と接しないように、第n層と第(n+1)層とが積層されている必要がある(nは1以上の整数)。すなわち、第1三角格子層17と、第2三角格子層16とを積層するに際して、第1三角格子層17における格子点19の少なくとも一部が、第2三角格子層16における格子点20と接しないように積層する必要がある。ここで、第1三角格子層17の格子点19と第2三角格子層16の格子点20とが接しないとは、第1三角格子層17の三角形単位の骨格18に対して垂直方向から多孔質部2を見た際に、当該三角形単位の骨格18中の格子点19と第2三角格子層16の格子点20とが重ならないことをいう。多孔質部2が3層以上の多角格子層4を積層してなるものである場合、上述した積層方法と同様にして、第2三角格子層16に対して3層目の多角格子層4を積層させる。4層目以降を積層させる場合も同様にする。
多孔質部2において、第n層における多角形単位の重心と第(n+1)層における格子点20とが接し、かつ第(n+1)層の多角形単位に、第n層の格子点19が少なくとも1つ含まれるように第n層と第(n+1)層とが積層されていてもよい。このような方法を用いることにより、第n層における格子点19が、第(n+1)層における格子点20と接しないように、第n層と第(n+1)層とを積層させることができる。第n層における多角形単位の重心と第(n+1)層における格子点20とが接するとは、第n層における多角形単位の骨格13に対して垂直方向から多孔質部2を見た際に、当該多角形単位の重心と第(n+1)層における格子点20とが重なることをいう。また、第(n+1)層の多角形単位に、第n層の格子点19が含まれるとは、第(n+1)層の多角形単位の骨格21に対して垂直方向から多孔質部2を見た際に、当該多角形単位の骨格中に第n層の格子点19が含まれることをいう。図2において、三角格子層に対して当該方法により第2層を積層させた場合の第2層における多角形単位8の骨格21を太い点線で示す。
上述したように、本発明のインプラント1における多孔質部2は、多角格子層4が2層以上積層されてなる。多角格子層4を積層することにより多孔質部2を形成したことも本発明の大きな特徴である。層を積層した構造とすることで多孔質部2の強度が向上する。このような構造とすることにより、多孔質部2に加わった荷重が特定の辺14に集中することなく分散するため、強度が向上するものと考えられる。
本発明における多孔質部2は、連通孔3を有する必要がある。図6に当該連通孔3の一例が示されている。当該連通孔3は、第1三角格子層17における貫通孔22と第2三角格子層16における貫通孔23とからなり、これらが連通したものである。このように、本発明のインプラント1の多孔質部2に形成される連通孔3は三次元の網目構造を有する。このような連通孔3中に新生骨が侵入することにより、骨とインプラント1とが機械的に嵌合(アンカー効果)し、骨とインプラント1とが強固に固定される。なお、多孔質部2が3層以上の多角格子層4を積層してなるものである場合、多孔質部2の連通孔3は、各層の貫通孔11から構成され、三角格子層17の貫通孔22と最も外側の多角格子層4の貫通孔11とが連通したものである。骨とインプラント1とがより強固に固定される観点からは、前記多孔質部2が、多角格子層4が3層以上積層されてなることが好ましい。
インプラント1の表面に配置される多角格子層における格子点19の少なくとも一部に、必要に応じて、突起24を配置してもよい。当該突起24は、多角格子層の外側の面に配置される。突起24を配置することにより、インプラント1と骨との間の摩擦力がさらに向上する。当該突起24は、格子点19と重なる連結部10の表面に配置されることが好ましい。当該突起24の高さは特に限定されないが、0.1〜1mmが好ましい。突起24の形状は特に限定されず、円柱状、角柱状、円錐状、角錐状などが挙げられる。
図7は、多角格子層同士の接合部分を示している。図7の左図のように、多角格子層4の表面と多角格子層25の表面とが接するように積層されていてもよいし、右図のように、多角格子層4の一部と多角格子層25の一部が厚み方向に重複26するように積層されていてもよい。
多孔質部2の製造方法は特に限定されない。各多角格子層4を別々に製造した後に積層させる方法、一体成形することにより多孔質部2を得る方法などが挙げられる。多角格子層4を製造する方法としては、積層造形法、型彫放電加工法、精密鋳造法等が挙げられる。多角格子層4を積層させる方法としては、拡散接着方法、接着剤を用いて多角格子層同士を接着させる方法等が挙げられる。一体成形することにより多孔質部2を得る方法としては、積層造形法、型彫放電加工法等が挙げられる。
多孔質部2に用いられる材料は特に限定されない。チタン、チタン合金、コバルト−クロム合金、ジルコニウム合金、タンタル合金、ニオブ合金、ステンレス鋼等の金属;セラミック;サーメット;ガラスとセラミックとの複合材料;ポリマー等が挙げられる。なかでも金属が好ましく、チタン、チタン合金がより好ましい。
前記多孔質部2の材料として用いられるチタン合金としては、チタン(Ti)を含有するものであればよく、特に限定されないが、チタン含有量が50重量%以上であることが好ましい。チタン合金に配合されるチタン以外の金属としては、アルミニウム(Al)、バナジウム(V)、ジルコニウム(Zr)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、パラジウム(Pd)、モリブデン(Mo)、スズ(Sn)などが例示される。また、チタン合金は不可避的不純物が含んでいても構わない。なかでも、アルミニウム5〜7重量%及びバナジウム3〜5重量%を含有し、残部がチタン及び不可避的不純物からなるチタン合金が好ましい。チタン合金として具体的には、Ti−6Al−4V合金、Ti−15Zr−4Nb−4Ta合金等が挙げられる。なかでも、Ti−6Al−4Vが好ましい。
本発明のインプラント1は、多孔質部2のみからなるものであってもよいし、多孔質部2と他の部材からなるものであってもよい。後者としては、多孔質部2と基材を有し、該基材表面に多孔質部2が配置されてなるインプラント1が挙げられる。このときの基材に対する多孔質部2の位置は特に限定されないが、骨と接する部分に多孔質部2を配置することが好ましい。また、多孔質部2と基材の間に他の層を配置しても良い。多孔質部2と基材の間に配置する層は、多孔質層であってもそれ以外の層であっても構わない。前記基材の材料は特に限定されず、多孔質部2の材料として上述したものが挙げられる。前記基材の材料と、多孔質部2の材料は同じであってもよいし、異なっていてもよい。
前記インプラント1の製造方法は特に限定されず、多孔質部2を有するインプラント1を一体成形する方法や、多孔質部2と他の部材とを別々に作製した後、接合させる方法などが挙げられる。多孔質部2と、他の部材を接合する方法としては、拡散接着法、接着剤を用いて多孔質部2と他の部材とを接着させる方法等が挙げられる。一体成形法としては、積層造形法などが挙げられる。なかでも、積層造形法により前記インプラント1を一体成形する方法が好ましい。積層造形法としては、粉末床溶融結合法、液槽光重合法、結合剤噴霧法、シート積層法、材料押し出し法、材料噴霧法、指向性エネルギー堆積法等が挙げられる。なかでも、粉末床溶融結合法が好ましい。
積層造形法を用いた本発明のインプラント1の製造方法について、図8で示される積層造形処理装置27、インプラント1の製造プロセスの一部を示す図9〜14を参照しながら具体的に説明する。
インプラント1の材料として用いるチタン合金粉末28は、420〜680℃の予熱工程によってチタン合金粉末28同士が弱く焼結されるものが好ましい。チタン合金粉末28の平均粒径としては特に限定されず、40〜200μmであることが好ましい。平均粒径が40μm未満の場合、チタン合金粉末28の流動性が低下するおそれがあり、50μm以上であることがより好ましく、60μm以上であることが更に好ましい。一方、平均粒径が200μmを超える場合、チタン合金粉末28の溶融が不十分になるおそれがあり、160μm以下であることがより好ましく、120μm以下であることが更に好ましい。
前記積層造形法は、下記(a)〜(i)で示される工程を含むことが好ましい。
(a)3次元CADにて、インプラント1を設計する工程
(b)造形室29内に設けられた造形テーブル30上にベースプレート31を設置する工程
(c)造形室29内を減圧する工程
(d)ベースプレート31を予熱する工程
(e)ベースプレート31上にチタン合金粉末28からなる粉末層を形成する工程
(f)電子ビーム32の照射により該粉末層の表面温度を420〜680℃に予熱する工程
(g)3次元CADデータに基づいた走査経路に沿って電子ビーム32を照射して該粉末層を溶融固化させる工程
(h)造形テーブル30を下降させて新たにチタン合金粉末28からなる粉末層を形成する工程
(i)前記(f)〜(h)を繰り返す工程
上記(a)で示される工程は、3次元CADにて、インプラント1を設計する工程である。3次元CADデータを変更することによりインプラント1の形状を変更できる。したがって、患者の骨の形状に応じて構成された3次元CADデータに基づいてインプラント1を得ることができる。積層造形法は、オーダーメイド用のインプラント1の製造に適している。
上記(b)で示される工程は、造形室29内に設けられた造形テーブル30上にベースプレート31を設置する工程である。ベースプレート31を設置する方法としては、造形テーブル30上に直接ベースプレート31を設置してもよいし、造形テーブル30上にまずチタン合金粉末28を敷設し、その上にベースプレート31を設置する方法であってもよい。
上記(c)で示される工程は、造形室29内を減圧する工程である。減圧することにより電子ビーム32による照射が可能となる。具体的には、造形室29を閉じた後に真空ポンプを用いて造形室29内を減圧する。減圧は好適には10−2Pa以下に維持される。ここで、後述する(c)で示される工程においてベースプレート31を予熱する際に、電子ビーム32ではなくヒーター等を用いて予熱する場合には、ベースプレート31を予熱してから減圧する工程を行っても構わない。
上記(d)で示される工程は、ベースプレート31を予熱する工程である。予めベースプレート31を予熱することにより、ベースプレート31上にチタン合金粉末28からなる粉末層を形成する工程(e)を行った際に、該粉末層を構成するチタン合金粉末28をベースプレート31の表面に接着させることが可能となる。これは、後述する工程(f)において、電子ビーム32を照射した際に、マイナス電荷が蓄積された該粉末層と照射された電子ビーム32のマイナス電荷とが反発してチタン合金粉末28が飛散する現象(以下、「Smoke現象」と略記することがある)を生じさせないようにするためである。ベースプレート31を予熱する方法としては特に限定されず、電子ビーム32を照射することにより予熱してもよいし、ヒーター等を用いて予熱してもよい。予熱温度としては特に限定されず、450〜750℃であることが好ましい。
上記(e)で示される工程は、ベースプレート31上にチタン合金粉末28からなる粉末層を形成する工程である。具体的には、ホッパー33内にあるチタン合金粉末28を任意の量取り出し、レーキ34をベースプレート31と並行に移動させてベースプレート31上にチタン合金粉末28からなる粉末層が形成される。図9は、このようにして該粉末層が形成された状態を示している。
次いで、電子ビーム32の照射により該粉末層の表面温度を420〜680℃に予熱する工程(f)を行う。工程(f)を行うことにより、当該粉末層を構成するチタン合金粉末28同士が弱く焼結されるため、後述する3次元CADデータに基づいた走査経路に沿って電子ビーム32を照射して該粉末層を溶融固化させる工程(g)を行った際に、Smoke現象によりチタン合金粉末28が飛散するのを防止することができる。更に、得られるインプラント1の硬度が高くなる利点も有する。
上記(f)で示される予熱工程に続いて、図10で示されるように、上記(g)で示される3次元CADデータに基づいた走査経路に沿って電子ビーム32を照射して該粉末層を溶融固化させる工程を行う。この工程(g)により、図11で示されるように電子ビーム32の照射により該粉末層が溶融されてから固化されることにより硬化層が形成される。形成された硬化層の厚さ(積層1ピッチ分の厚さ)としては特に限定されないが、0.05mm以上であることが好ましく、0.08mm以上であることがより好ましい。一方、硬化層の厚さは、通常0.1mm以下である。また、該粉末層を溶融固化させる際の電子ビーム32の照射量については特に限定されず、上記(f)で示される予熱工程における電子ビーム32の照射量の2倍以上であることが好ましく、5倍以上であることがより好ましい。
次いで、造形テーブル30を下降させて新たにチタン合金粉末28からなる粉末層を形成する工程(h)を行う。工程(h)の好適な具体例としては、図12で示されるように、造形テーブル30を上記工程(g)で形成された硬化層の厚さである積層1ピッチ分だけ下降させ、続いて図13で示されるように、ホッパー33内にあるチタン合金粉末28を任意の量取り出し、レーキ34をベースプレート31と並行に移動させて新たにチタン合金粉末28からなる粉末層を形成する。
こうして、新たに形成されたチタン合金粉末28からなる粉末層に対して、再度、該粉末層を一定温度に予熱する工程(f)、図14で示されるように、該粉末層を溶融固化させる工程(g)、及び造形テーブル30を下降させて新たにチタン合金粉末28からなる粉末層を形成する工程(h)を繰り返す(i)で示される工程を行うことにより、インプラント1を得ることができる。また、得られたインプラント1に対して、必要に応じて熱間等方加圧(Hot Isostatic Pressing:HIP)処理を行ってもよい。
こうして得られるインプラント1は、人工股関節大腿骨ステム、人工股関節臼蓋用シェルカップ、人工膝関節脛骨コンポーネント、人工肩関節コンポーネント、人工肘関節コンポーネント、人工足関節コンポーネント、人工指関節コンポーネント、腰椎の人工椎体コンポーネント、人工椎間板コンポーネント、歯科用置換インプラント等に好適に使用される。
以下、実施例を用いて本発明を更に具体的に説明する。
実施例1
3次元CADにて、三角格子層が2層積層されてなる多孔質部2が基材42の表面に配置されてなるインプラント1(人工股関節シェルカップ)を設計した。三角格子層を形成する三角形の一辺は約1.74mmとし、内角6は約60度とし、厚み7は約0.5mmとした。三角格子層における柱状部9の形状は四角柱状とした。三角格子層の開口率は、25%とした。外側の第1三角格子層17の格子点19と内側の第2三角格子層16の格子点20とが接しないようにこれらの三角格子層を積層させた。また、第1三角格子層17の貫通孔22と第2三角格子層16の貫通孔23とが連通するようにこれらの三角格子層を積層させた。さらに、第1三角格子層17の格子点19に六角柱状(高さ約0.25mm、底面の一辺の長さ0.5mm)の突起24を配置した。図15に設計したインプラント1の図を示す。
図8に示されている積層造形装置27(Arcam社製「EBM S12」)を用いて設計したインプラント1を製造した。積層造形装置27の造形室29内に設けられた造形テーブル30上に、チタン合金粉末28(JIS T−7401−2:2002に規定されるTi−6Al−4V(アルミニウム6重量%、バナジウム4重量%を含有し残部がチタンであるチタン合金)、平均粒径65μm)を敷設し、その中央にステンレス鋼板からなるベースプレート31を設置した。造形室29を閉じて真空ポンプにより造形室29内を10−2Pa以下に減圧した。ベースプレート31の上面に対して電子ビーム32を連続的に照射してベースプレート31の温度を600℃まで加熱した。次いで、粉末ホッパー33からチタン合金粉末28を任意の量取り出し、レーキ34にてベースプレート31上にチタン合金粉末28を敷設して厚み約0.1mmのチタン合金粉末28からなる粉末層を形成した。続いて、粉末層の表面温度が500℃となるように粉末層に対して電子ビーム32を照射(10mA、15000mm/sec)して予熱した。次いで、3次元CADデータに基づいた走査経路に沿って、電子ビーム32を照射(5mA、200mm/sec)して粉末層を溶融させてから固化させた。その後、形成された硬化層の厚さである積層1ピッチ(約0.1mm)分だけ造形テーブル30を下降させた。粉末ホッパー33からチタン合金粉末28を任意の量取り出し、レーキ34にてベースプレート31上にチタン合金粉末28を敷設して新たにチタン合金粉末28からなる粉末層を形成した。こうして新たに形成された粉末層に対して、前記と同様に粉末層を予熱した後、溶融固化させた。
このように、上記粉末層を予熱する工程、上記粉末層を溶融固化させる工程、及び新たに粉末層を形成する工程を繰り返す積層造形法を用いて、一体成形により基材42表面に多孔質部2が形成されたチタン合金製インプラント1を得た。得られたチタン合金製インプラント1の外観写真を図16に示す。
実施例2
積層造形法を用いて作製したインプラント1の骨形成能を確認するため、日本白色家兎を用いて骨内埋植試験を実施した。当該試験には、三角格子層が2層積層されてなる多孔質部2を有するインプラント1を用いた。当該インプラント1における、各三角格子層の三角形単位の辺の長さは約1.74mm、内角6は約60度、厚み7は約0.5mmであった。各三角格子層の開口率は25%であった。前記多孔質部2において、外側の第1三角格子層17の格子点19と内側の第2三角格子層16の格子点20とが接しないように、かつ第1三角格子層17の貫通孔22と第2三角格子層16の貫通孔23とが連通するようにこれらの三角格子層が積層されていた。また、第1三角格子層17の格子点19に六角柱状(高さ約0.25mm、底面の一辺の長さ0.5mm)の突起24が配置されていた。試験検体について、硬組織研磨標本(病理標本)を作成し、その観察を実施した。図17に、実体顕微鏡を用いて撮影した病理標本写真を示す。骨組織の破損や試験片43の破損などは認められず、試験片43周囲に新生骨44が確認されたことから、埋植した試験片43に対し骨伝導が起きたと考えられる。
1 インプラント
2 多孔質部
3 連通孔
4、25 多角格子層
5、19、20 格子点
6 内角
7 厚み
8 多角形単位
9 柱状部
10 連結部
11、22、23 貫通孔
12、13、18、21 骨格
14 辺
15 一辺の長さ
16、17 三角格子層
24 突起
26 重複
27 積層造形装置
28 チタン合金粉末
29 造形室
30 造形テーブル
31 ベースプレート
32 電子ビーム
33 ホッパー
34 レーキ
35 フィラメント
36 グリットカップ
37 アノード
38 非点収差コイル
39 集点コイル
40 偏向コイル
41 熱電対
42 基材
43 試験片
44 新生骨
45 骨

Claims (4)

  1. 多角格子からなる層が2層以上積層されてなる多孔質部を有するインプラントであって、
    前記多孔質部が、連通孔を有し、角格子からなる層が2層以上積層されてなり、かつ第1層が三角格子からなる層であり、
    前記多孔質部がチタン又はチタン合金からなり、
    前記多孔質部において、第n層における格子点の少なくとも一部が、第(n+1)層における格子点と接しないように、第n層と第(n+1)層とが積層され(nは1以上の整数)、
    第1層の三角格子からなる層が前記インプラントの表面に配置されており、
    前記三角格子からなる層を構成する三角形の一辺の長さが0.2〜3mmであり、かつ内角が30〜120度であり、
    前記三角格子からなる層の開口率が10〜75%であり、かつ厚みが0.1〜1mmであることを特徴とするインプラント。
  2. 第1層の三角格子からなる層における格子点の少なくとも一部に、高さ0.1〜1mmの突起が配置されてなる請求項1に記載のインプラント。
  3. さらに基材を有し、該基材表面に多孔質部が配置されてなる請求項1又は2に記載のインプラント。
  4. 積層造形法により前記インプラントを一体成形する請求項1〜3のいずれかに記載のインプラントの製造方法。
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