JP6462211B2 - 磁気共鳴イメージング装置及び磁気共鳴イメージング方法 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置及び磁気共鳴イメージング方法 Download PDF

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Description

実施形態は、磁気共鳴イメージング装置及び磁気共鳴イメージング方法に関する。
磁気共鳴イメージングは、静磁場中に置かれた被検体の原子核スピンを、そのラーモア(Larmor)周波数のRF(Radio Frequency)パルスで磁気的に励起し、この励起に伴い発生する磁気共鳴信号のデータから画像を生成する撮像法である。
かかる撮像法の1つに、定常状態自由歳差運動(SSFP:Steady State Free Precession)を利用した撮像法(以下、SSFP法)がある。SSFP法では、一定のフリップ角(例えば、α°)且つ一定の間隔のRFパルスにより原子核スピンを繰り返し励起し、T1回復及びT2減衰が定常状態に到達するまで待機してから磁気共鳴信号を収集する。
また、SSFP法は、高速な撮像を行う目的で、パラレルイメージング(PI:Parallel Imaging)と呼ばれる技術を組み合わせて用いられることが多い。例えば、PIの1つであるSENSE(Sensitivity Encoding)は、複数のコイルエレメントを用いて出力画像解像度よりも低いk空間解像度で撮像を行い、k空間解像度の不足によって生じた画像の折り返し信号をコイルエレメント毎の感度の違いを利用して分離することで、少ないデータ量で出力画像を得る技術である。コイルエレメント毎の感度分布情報は、通常、出力画像のデータを収集するイメージングとは別の撮像を行うことで収集される。しかしながら、感度分布情報を収集するための撮像の時点での被検体や磁場の条件が、イメージングを実行する時点での被検体や磁場の条件と一致していないときには、感度の違いによって出力画像の画質が低下する。
特開2009−279238号公報
Pruessmann K.P. et al., "SENSE:Sensitivity Encoding for Fast MRI," Mag.Reson.in Med. 42:952-962, 1999 Pruessmann K.P. et al., "Advances in Sensitivity Encoding with Arbitrary k-Space Trajectories," Mag.Reson.in Med. 46:638-651, 2001.
本発明が解決しようとする課題は、出力画像の画質を向上することができる磁気共鳴イメージング装置及び磁気共鳴イメージング方法を提供することである。
実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置は、シーケンス制御部と、画像生成部とを備える。シーケンス制御部は、出力画像のデータを収集するイメージングの実行中であって該出力画像のデータを収集する時間帯以外の時間帯に、コイルエレメント毎の感度分布情報を得るためのキャリブレーションデータの少なくとも一部を収集する。画像生成部は、前記キャリブレーションデータからコイルエレメント毎の感度分布情報を得て、該感度分布情報と前記出力画像のデータとを用いて、出力画像を生成する。シーケンス制御部は、キャリブレーションデータを収集する際に、k空間内の同一の位置を複数回サンプリングする。
図1は、第1の実施形態に係るMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置の構成を示す機能ブロック図。 図2は、第1の実施形態における一連の撮像の概要を説明するための図。 図3は、第1の実施形態における第2の撮像を説明するための図。 図4は、第1の実施形態における処理手順を示すフローチャート。 図5は、第1の実施形態における感度分布撮像を説明するための図。 図6は、第1の実施形態におけるイメージングを説明するための図。 図7は、第1の実施形態におけるイメージングの処理手順を示すフローチャート。 図8は、第1の実施形態のイメージングにおいて収集されるデータを説明するための図。 図9は、第1の実施形態における画像生成の処理手順を示すフローチャート。 図10は、第1の実施形態における画像生成を説明するための図。 図11は、変形例1における減衰に伴う強度補正を説明するための図。 図12は、変形例1における減衰に伴う強度補正を説明するための図。 図13は、画像生成の他の処理手順を示すフローチャート。 図14は、実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成を示す図。
以下、図面を参照しながら、実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置(以下、MRI装置)及び磁気共鳴イメージング方法を説明する。なお、実施形態は、以下の実施形態に限られるものではない。また、各実施形態において説明する内容は、原則、他の実施形態においても同様に適用することができる。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るMRI装置100の構成を示す機能ブロック図である。図1に示すように、MRI装置100は、静磁場磁石101と、静磁場電源102と、傾斜磁場コイル103と、傾斜磁場電源104と、寝台105と、寝台制御部106と、送信コイル107と、送信部108と、受信コイル109と、受信部110と、シーケンス制御部120と、計算機130(「画像処理装置」とも呼ばれる)とを備える。なお、MRI装置100に、被検体P(例えば、人体)は含まれない。また、図1に示す構成は一例に過ぎない。例えば、シーケンス制御部120及び計算機130内の各部は、適宜統合若しくは分離して構成されてもよい。
静磁場磁石101は、中空の円筒形状に形成された磁石であり、内部の空間に静磁場を発生する。静磁場磁石101は、例えば、超伝導磁石等であり、静磁場電源102から電流の供給を受けて励磁する。静磁場電源102は、静磁場磁石101に電流を供給する。なお、静磁場磁石101は、永久磁石でもよく、この場合、MRI装置100は、静磁場電源102を備えなくてもよい。また、静磁場電源102は、MRI装置100とは別に備えられてもよい。
傾斜磁場コイル103は、中空の円筒形状に形成されたコイルであり、静磁場磁石101の内側に配置される。傾斜磁場コイル103は、互いに直交するX、Y、及びZの各軸に対応する3つのコイルが組み合わされて形成されており、これら3つのコイルは、傾斜磁場電源104から個別に電流の供給を受けて、X、Y、及びZの各軸に沿って磁場強度が変化する傾斜磁場を発生する。傾斜磁場コイル103によって発生するX、Y、及びZの各軸の傾斜磁場は、例えば、スライス用傾斜磁場Gs、位相エンコード用傾斜磁場Ge、及び読み出し用傾斜磁場Grである。傾斜磁場電源104は、傾斜磁場コイル103に電流を供給する。
寝台105は、被検体Pが載置される天板105aを備え、寝台制御部106による制御の下、天板105aを、被検体Pが載置された状態で、傾斜磁場コイル103の空洞(撮像口)内へ挿入する。通常、寝台105は、長手方向が静磁場磁石101の中心軸と平行になるように設置される。寝台制御部106は、計算機130による制御の下、寝台105を駆動して天板105aを長手方向及び上下方向へ移動する。
送信コイル107は、傾斜磁場コイル103の内側に配置され、送信部108からRFパルスの供給を受けて、高周波磁場を発生する。また、送信コイル107は、高周波磁場の影響によって被検体Pから発せられる磁気共鳴信号(以下、MR信号)を受信する。送信コイル107は、MR信号を受信すると、受信したMR信号を受信部110へ出力する。送信部108は、対象とする原子の種類及び磁場強度で定まるラーモア周波数に対応するRFパルスを送信コイル107に供給する。なお、例えば、送信コイル107は、WB(Whole Body)コイルである。
受信コイル109は、傾斜磁場コイル103の内側に配置され、高周波磁場の影響によって被検体Pから発せられるMR信号を受信する。受信コイル109は、MR信号を受信すると、受信したMR信号を受信部110へ出力する。なお、第1の実施形態において、受信コイル109は、複数のコイルエレメントを有するアレイコイルである。
なお、上述した送信コイル107及び受信コイル109は一例に過ぎない。送信機能のみを備えたコイル、受信機能のみを備えたコイル、若しくは送受信機能を備えたコイルのうち、1つ若しくは複数を組み合わせることによって構成されればよい。
受信部110は、受信コイル109から出力されるMR信号を検出し、検出したMR信号に基づいてMRデータを生成する。具体的には、受信部110は、受信コイル109から出力されるMR信号をデジタル変換することによってMRデータを生成する。また、受信部110は、生成したMRデータをシーケンス制御部120へ送信する。なお、受信部110は、静磁場磁石101や傾斜磁場コイル103等を備える架台装置側に備えられてもよい。
シーケンス制御部120は、計算機130から送信されるシーケンス情報に基づいて、傾斜磁場電源104、送信部108及び受信部110を駆動することによって、被検体Pの撮像を行う。ここで、シーケンス情報は、撮像を行うための手順を定義した情報である。シーケンス情報には、傾斜磁場電源104が傾斜磁場コイル103に供給する電流の強さや電流を供給するタイミング、送信部108が送信コイル107に供給するRFパルスの強さやRFパルスを印加するタイミング、受信部110がMR信号を検出するタイミング等が定義される。例えば、シーケンス制御部120は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等の電子回路である。
なお、シーケンス制御部120は、傾斜磁場電源104、送信部108及び受信部110を駆動して被検体Pを撮像した結果、受信部110からMRデータを受信すると、受信したMRデータを計算機130へ転送する。
計算機130は、MRI装置100の全体制御や、画像の生成等を行う。計算機130は、インタフェース部131、記憶部132、制御部133、入力部134、表示部135、及び画像生成部136を備える。また、制御部133は、撮像条件設定部133aを備える。
インタフェース部131は、シーケンス情報をシーケンス制御部120へ送信し、シーケンス制御部120からMRデータを受信する。また、インタフェース部131は、MRデータを受信すると、受信したMRデータを記憶部132に格納する。記憶部132に格納されたMRデータは、制御部133によってk空間に配置される。この結果、記憶部132は、k空間データを記憶する。
記憶部132は、インタフェース部131によって受信されたMRデータや、制御部133によってk空間に配置されたk空間データ、画像生成部136によって生成された画像データ等を記憶する。例えば、記憶部132は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等である。
入力部134は、操作者からの各種指示や情報入力を受け付ける。入力部134は、例えば、マウスやトラックボール等のポインティングデバイス等の選択デバイス、あるいはキーボード等の入力デバイスである。表示部135は、制御部133による制御の下、撮像パラメータの入力を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)や、画像生成部136によって生成された画像等を表示する。表示部135は、例えば、液晶表示器等の表示デバイスである。
制御部133は、MRI装置100の全体制御を行い、撮像や画像の生成、画像の表示等を制御する。例えば、撮像条件設定部133aは、撮像パラメータの入力をGUI上で受け付け、受け付けた撮像パラメータに従ってシーケンス情報を生成する。また、撮像条件設定部133aは、生成したシーケンス情報をシーケンス制御部120へ送信する。例えば、制御部133は、ASIC、FPGA等の集積回路、CPU、MPU等の電子回路である。
画像生成部136は、k空間データを記憶部132から読み出し、読み出したk空間データにフーリエ変換等の再構成処理を施すことで、画像を生成する。
まず、第1の実施形態の概要を説明する。以下に説明するように、第1の実施形態では、撮像対象部位として「心臓」を想定し、SSFP法及びPIを用いて、心臓の断面像を時系列で収集する例を想定する。そこで、第1の実施形態では、複数のコイルエレメントを有する受信コイル109の利用を想定し、1つの検査で行われる一連の撮像の中で、コイルエレメント毎の感度分布情報を収集する。感度分布情報は、コイルエレメントの感度分布を表す情報であり、画像の感度をコイルエレメント間で均一に補正するための補正処理や、PIにおいて折り返し信号を分離するための分離処理に用いられる。言い換えると、同一の感度分布情報を、補正処理及び分離処理に用いることができる。なお、以下では、感度分布情報を得るための元となるデータをキャリブレーションデータと呼び、診断等の目的で出力される出力画像のデータを主データと呼ぶ。
図2は、第1の実施形態における一連の撮像の概要を説明するための図である。図2に示すように、通常、1つの検査で行われる一連の撮像の中には、複数の撮像が含まれている。各撮像は、主データを収集するために実行される「イメージング」と、位置決め画像やキャリブレーションデータ、あるいは磁場の均一性を補正するためのシミング情報等を収集するために実行される「イメージング以外の撮像(準備撮像等とも呼ばれる)」とに大別される。
図2において、『第1の撮像』は、キャリブレーションデータを収集するための撮像であるので「イメージング以外の撮像」である。一方、『第2の撮像』は、主データを収集するための撮像であるので「イメージング」であるが、第1の実施形態では、この『第2の撮像』においてもキャリブレーションデータを収集する。ここでは、『第1の撮像』で収集されたキャリブレーションデータを「第1のキャリブレーションデータ」と呼び、『第2の撮像』で収集されたキャリブレーションデータを「第2のキャリブレーションデータ」と呼んで区別する。なお、『第1の撮像』で収集及び再構成されるデータは、1枚のキャリブレーションデータであっても複数枚のキャリブレーションデータであってもよい。一方、『第2の撮像』で収集及び再構成されるデータは、複数枚であり、キャリブレーションデータと、主データとを含む。図2の『(その他の撮像)』は、『第1の撮像』及び『第2の撮像』の前後に、その他の撮像を実行しても、あるいはしなくてもよいことを表す。
図3は、第1の実施形態における第2の撮像を説明するための図である。第1の実施形態では、SSFP法のパルスシーケンスにより主データを収集することを想定する。このSSFP法には、撮像開始(一定のフリップ角且つ一定の間隔のRFパルスの印加開始)から定常状態に到達したものとして扱うまでの時間帯(以下、非定常時間)が存在する。この非定常時間(若しくは、定常状態に到達したものとして扱う相対的な時刻)は、撮像パラメータの1つであり、パルスシーケンスのプリセット情報として予め設定されてもよいし、あるいは、操作者からの入力を受け付けて、設定若しくは調整されてもよい。なお、第1の実施形態では、操作者からの設定若しくは調整が可能という意味で、定常状態に到達したものとして扱う時刻を「ユーザ設定時刻」と呼ぶ。
図3に示すように、第1の実施形態では、主データは、ユーザ設定時刻以降に収集され、第2のキャリブレーションデータは、ユーザ設定時刻よりも前に収集される。即ち、主データは、定常状態到達後に収集され、第2のキャリブレーションデータは、定常状態到達前に収集される。なお、図3に示すように、第1の実施形態では、特に信号強度の安定性が低い撮像開始直後の時間帯(以下、低安定時間)に収集されたデータについては、第2のキャリブレーションデータとして利用せずに、破棄する。即ち、画像生成部136は、収集された第2のキャリブレーションデータのうち、低安定時間に収集されたデータ以外のデータを用いて、出力画像を生成する。なお、この低安定時間(若しくは、低安定時間の終了に対応する相対的な時刻)も、撮像パラメータの1つとして、設定若しくは調整が可能である。
図4は、第1の実施形態における処理手順を示すフローチャートである。上述したように、以下では、SSFP法及びPIを用いて、心臓の断面像を時系列で収集する例を説明する。なお、以下では、各種撮像パラメータの設定を行う撮像計画段階や、天板105aの移動等を適宜省略する。
図4に示すように、シーケンス制御部120は、心臓が概ね磁場中心に位置付けられた状態で位置決め撮像を実行し、位置決め画像として、例えば、アキシャル像、サジタル像、及びコロナル像の3断面像を収集する(ステップS101)。すると、撮像条件設定部133aが、例えば、位置決め画像を表示部135に表示し、操作者から、後段のマルチスライス撮像の撮像領域の指定を受け付ける。
続いて、シーケンス制御部120は、マルチスライス撮像を実行し、マルチスライス像を収集する(ステップS102)。例えば、このマルチスライス像は、被検体Pの心臓を含む複数枚のアキシャル像であり、後段のイメージングで収集される心臓の断面像の位置(以下、撮像断面位置)を算出するために用いられる。なお、シーケンス制御部120は、SSFP法に限らず、例えば、FFE(Fast Field Echo)法や、FSE(Fast Spin Echo:高速スピンエコー)法、FSE法にハーフフーリエ法を適用したFASE(Fast Asymmetric Spin Echo)法等、他の撮像法を用いて、このマルチスライス撮像を実行することができる。
撮像条件設定部133aは、ステップS102で収集されたマルチスライス像から心臓の撮像断面位置を算出し、操作者からの調整を適宜受け付けて、撮像断面位置を設定する(ステップS103)。例えば、後段のイメージングでは、心臓の断面像として、垂直長軸像、水平長軸像、二腔断面像、三腔断面像、四腔断面像等が、1種類又は複数種類収集される。このため、撮像条件設定部133aは、マルチスライス像から、これらの断面像を収集するための撮像断面位置を算出する。なお、撮像断面位置の算出は、公知の画像処理技術等を用いて実現することができる。
次に、シーケンス制御部120は、感度分布撮像を実行し、第1のキャリブレーションデータを収集する(ステップS104)。図5は、第1の実施形態における感度分布撮像を説明するための図である。図5に示すように、例えば、シーケンス制御部120は、心臓を含み、且つ被検体Pの体の幅よりも広い範囲を撮像領域R1として、感度分布撮像を実行する。第1のキャリブレーションデータは、例えば、複数枚のアキシャル像である。なお、シーケンス制御部120は、SSFP法に限らず、例えば、FFE法や、FASE法等、他の撮像法を用いて、この感度分布撮像を実行することができる。また、シーケンス制御部120は、例えば、マルチスライス撮像や、イメージングよりも低い解像度で、この感度分布撮像を行うことができる。
このステップS104で収集された第1のキャリブレーションデータは、後段の画像生成の処理において、コイルエレメント毎の感度分布情報を求めるために用いられる。その際には、画像の撮像断面位置に一致するように、複数枚のアキシャル像からのリスライシングが行われる(例えば、図5の撮像断面位置R2を参照)。アキシャル像同士の間にはスライス厚やスライス間隔も存在するため、リスライシングは、データの補間を伴う場合もあり、その分感度分布情報の精度が低下するとも考えられる。もっとも、後述するように、第1の実施形態において、第1のキャリブレーションデータは、第2のキャリブレーションデータから求められた感度分布情報に対する強度比の適用のみに用いられるので、上述したような精度の低下を抑制することができる。
図4に戻り、必要に応じてその他の撮像を実行すると、次に、シーケンス制御部120は、SSFP法のパルスシーケンスによりイメージングを実行し、第2のキャリブレーションデータ及び主データを収集する(ステップS105)。ここで収集される第2のキャリブレーションデータは、主データと同一の撮像断面位置のデータである。このため、後段の画像生成の処理において、第2のキャリブレーションデータからコイルエレメント毎の感度分布情報を求める場合には、上述したようなリスライシングは不要である。
図6は、第1の実施形態におけるイメージングを説明するための図である。第1の実施形態では、心電信号に同期しながらSSFP法によるパルスシーケンスを実行し、心臓の断面像を時系列で収集する。SSFP法は、時系列の画像の収集に適した撮像法である。ここで、図3を用いて説明したように、SSFP法には、撮像開始(一定のフリップ角且つ一定の間隔のRFパルスの印加開始)から定常状態到達までの非定常時間が存在する。図6において、プリパレーション部分P1が、この非定常時間に収集される第2のキャリブレーションデータに対応し、イメージング部分P2が、定常状態到達後に収集される主データに対応する。
図7は、第1の実施形態におけるイメージングの処理手順を示すフローチャートである。シーケンス制御部120は、予め設定された撮像パラメータに従い、例えば、図7に示すような判定を行いながら、第2のキャリブレーションデータ及び主データを収集する。
例えば、シーケンス制御部120は、第2のキャリブレーションデータを収集する時間帯であるかを判定し(ステップS105−1)、その時間帯であると判定すると(ステップS105−1,Yes)、第2のキャリブレーションデータを収集する(ステップS105−2)。なお、第1の実施形態において、シーケンス制御部120は、受信コイル109の各コイルエレメントについて、第2のキャリブレーションデータを収集する。
また、シーケンス制御部120は、第2のキャリブレーションデータを収集する時間帯でないと判定すると(ステップS105−1,No)、主データを収集する時間帯であるか否かを判定する(ステップS105−3)。そして、その時間帯であると判定すると(ステップS105−3,Yes)、シーケンス制御部120は、主データを収集する(ステップS105−4)。
一方、シーケンス制御部120は、主データを収集する時間帯でないと判定すると(ステップS105−3,No)、データ収集を完了したか否かを判定する(ステップS105−5)。完了していないと判定した場合には(ステップS105−5,No)、シーケンス制御部120は、ステップS105−1の処理に戻る。一方、完了したと判定した場合には(ステップS105−5,Yes)、シーケンス制御部120は、データ収集の処理を終了する。
図8は、第1の実施形態のイメージングにおいて収集されるデータを説明するための図である。図8では、第2のキャリブレーションデータとしてサンプリングされるk空間内での位置、及び、主データとしてサンプリングされるk空間内での位置を、時間方向と、位相エンコード方向(Phase Encode方向)との2軸で表す。なお、図8においては、サンプリング対象の位置を黒丸で示し、サンプリング対象でない位置を白丸で示す。
例えば、図8に示すように、第2のキャリブレーションデータのk空間内での位置と、主データのk空間内での位置とは、異なる。即ち、例えば、シーケンス制御部120は、第2のキャリブレーションデータを収集する際は、位相エンコード方向についてk空間の中心に近い位置をフルサンプリングし、主データを収集する際は、k空間全体を間引きサンプリングすることができる。言い換えると、シーケンス制御部120は、第2のキャリブレーションデータを収集する場合は、k空間の中心に近い部分領域をフルサンプリングする。なお、間引きサンプリングは、PIとして、例えばSENSEによる再構成を想定したものである。
また、Cartesianでない再構成、例えば、Non−Cartesian SENSEを利用する場合にも、第2のキャリブレーションデータ及び主データの位置を変化させることができる。例えば、シーケンス制御部120は、第2のキャリブレーションデータを収集する際は、k空間の中心に近い位置をCartesianサンプリングで収集し、主データを収集する際は、Non−Cartesian(例えば、Radialや、Spiral)サンプリングで収集することができる。
なお、図8の例では、シーケンス制御部120は、第2のキャリブレーションデータの撮像において同一の位置を3回収集している。言い換えると、シーケンス制御部120は、第2のキャリブレーションデータを繰り返し収集する場合に、サンプリング対象のデータのk空間内における位置を、時刻間で変化させずに収集する。この場合、後段の画像生成において、画像生成部136は、例えば、S/N比改善のために、複数回収集された同一の位置の第2のキャリブレーションデータの重み付き平均を利用してもよいし、あるいは、複数の同一の位置の第2のキャリブレーションデータの中から1つを選択して利用してもよい。
さて、図4に戻り、シーケンス制御部120によるデータ収集が完了すると、続いて、画像生成部136が、第1のキャリブレーションデータ、第2のキャリブレーションデータ、及び主データを用いて、画像生成の処理を実行する(ステップS106)。
図9は、第1の実施形態における画像生成の処理手順を示すフローチャートであり、図10は、第1の実施形態における画像生成を説明するための図である。図9に示すように、まず、画像生成部136は、第1のキャリブレーションデータをリスライシングして再構成し、ボディコイル画像と、RMS(Root Mean Square)画像とを生成する(ステップS106−1)。
シーケンス制御部120は、第1のキャリブレーションデータを収集する際には、送信コイル107の送受信によるデータ収集と、送信コイル107の送信と受信コイル109の受信との組み合わせによるデータ収集とを行う。即ち、シーケンス制御部120は、送信については、送信コイル107で行うが、受信については、送信コイル107による受信と受信コイル109による受信とを切り替える。送信コイル107で受信された第1のキャリブレーションデータから再構成された画像を「ボディコイル画像」と呼び、受信コイル109の各コイルエレメントで受信された第1のキャリブレーションデータから再構成された画像を「コイル画像」と呼ぶ。また、各コイル画像の二乗和の平方根が「RMS画像」である。なお、ボディコイル画像やRMS画像を生成する前に、ローパスフィルタを適用してもよい。また、送信コイル107の送受信によるデータ収集が行われない場合には、コイルエレメント毎の感度むら(感度の違い)を抑えた仮想的なボディコイル画像を生成してもよい。
例えば、画像生成部136は、図10の(A)に示すように、第1のキャリブレーションデータから、ボディコイル画像である『BC画像』と、コイル画像である『C1画像』、『C2画像』、『C3画像』と、これらのコイル画像のRMS画像である『RMS画像』とを生成する。なお、ここでは、コイルエレメントが3の場合を例示する。
図9に戻り、続いて、画像生成部136は、ボディコイル画像と、RMS画像との強度比を算出する(ステップS106−3)。この強度比は、後段のステップS106−4において、第2のキャリブレーションデータに対応するボディコイル画像を仮想的に生成するために用いられ、即ち、コイルエレメント間の感度むらを補正するために用いられる。なお、再構成された画像の位相成分が不要であれば、例えば、複素数で表現される強度比の位相成分をゼロとしておいてもよい。
次に、画像生成部136は、第2のキャリブレーションデータを再構成し、各コイル画像と、RMS画像とを生成する(ステップS106−2)。例えば、画像生成部136は、図10の(B)に示すように、第2のキャリブレーションデータから、コイル画像である『C1´画像』、『C2´画像』、『C3´画像』と、これらのコイル画像のRMS画像である『RMS´画像』とを生成する。なお、画像生成部136は、第2のキャリブレーションデータからこれらの画像を生成する際に、リスライシングをする必要はない。
ここで、第1の実施形態において、シーケンス制御部120は、第2のキャリブレーションデータを収集する際には、送信コイル107の送信と受信コイル109の受信との組み合わせによるデータ収集のみを行う。即ち、シーケンス制御部120は、送信については、送信コイル107で行い、受信については、受信コイル109で行う。このため、画像生成部136は、第2のキャリブレーションデータに対応するボディコイル画像を生成することができない。図10の(B)において、『BC´画像』が点線で表されているのはこの意味である。
そこで、図9に戻り、画像生成部136は、第2のキャリブレーションデータから生成されたRMS画像(『RMS´画像』)に、第1のキャリブレーションデータから求められた強度比を適用することで、第2のキャリブレーションデータに対応するボディコイル画像を仮想的に生成し、これを用いて、各コイルエレメントの感度分布情報を推定する(ステップS106−4)。
例えば、画像生成部136は、図10の(C)に示すように、第1のキャリブレーションデータから得られた『BC画像』と『RMS画像』との強度比が、第2のキャリブレーションデータに対応する『BC´画像』と『RMS´画像』との強度比と等しいとの仮定に基づき、『BC´画像』を生成する。そして、画像生成部136は、第2のキャリブレーションデータから得られた各コイル画像の画素値をボディコイル画像の画素値で除することで、各コイルエレメントの感度分布情報を得る。例えば、画像生成部136は、『C1´画像』の画素値を『BC´画像』の画素値で除し、『C2´画像』の画素値を『BC´画像』の画素値で除し、『C3´画像』の画素値を『BC´画像』の画素値で除す。
図9に戻り、こうして、各コイルエレメントの感度分布情報が得られたので、画像生成部136は、これを利用して、PIにより画像を再構成する(ステップS106−5)。なお、画像生成部136は、図6に示したイメージング部分P2のデータを、例えば、前から順に再構成に用いるデータの区間を少しずつずらしながら再構成することで、時系列の画像を得る。あるいは、画像生成部136は、例えば、複数の心拍に分散するセグメントデータであって、ある心拍位相に対応するセグメントデータを各心拍から集約し、その心拍位相に対応する画像を再構成する。そして、画像生成部136は、複数の心拍位相について、同様の再構成を行うことで、時系列の画像を得る。なお、例えば、時系列の画像は、動画再生され、医師や技師に提示される。
なお、実施形態は、図4に示す処理手順に限られるものではない。例えば、ステップS104で説明した感度分布撮像は、必ずしも、イメージングの前までに実行されなければならないものではなく、画像生成の前までに実行されればよい。また、例えば、ステップS102で実行したマルチスライス撮像と、ステップS104で実行した感度分布撮像とは、3次元のデータを収集することで、兼ねてもよい。また、例えば、ステップS106の画像生成は、例えば、ある断面像の生成に必要なデータの収集が完了した時点で、データ収集の全体(例えば、複数枚の断面像分のデータ収集)が完了する前であっても開始し、データ収集を継続しながら同時に行ってもよい。なお、複数枚の断面像分のデータ収集が行われる場合、シーケンス制御部120は、第2の撮像を複数回行い、図6や図7に示した処理手順を複数回繰り返せばよい。
上述してきたように、第1の実施形態では、シーケンス制御部120は、主データを収集するイメージングの実行中であって主データを収集する時間帯以外の時間帯に、コイルエレメント毎の感度分布情報を得るためのキャリブレーションデータの少なくとも一部を収集する。また、画像生成部136は、キャリブレーションデータからコイルエレメント毎の感度分布情報を得て、この感度分布情報と主データとを用いて出力画像を生成する。
かかる第1の実施形態によれば、各コイルエレメントの感度分布情報の精度を高めることができ、画質を向上することができる。即ち、第1の撮像で得られた第1のキャリブレーションデータからリスライシングにより直接コイルエレメント毎の感度分布情報を得る場合、その精度は低く、再構成された画像の画質も、低くならざるを得ない。これに対し、第1の実施形態では、第2の撮像で得られた第2のキャリブレーションデータから、リスライシングすることなくコイルエレメント毎の感度分布情報を得ることができるので、感度分布情報の精度を高めることができ、再構成された画像の画質も高い。また、第1の実施形態によれば、イメージングの実行中であって主データを収集する時間帯以外の時間帯である非定常時間を有効活用するものであるので、撮像時間が長くなってしまうおそれや、撮像されたデータ量が大幅に増えるおそれもない。画質を向上させるための時間やデータ量といったコストを、余計に費やす必要がない。
(第1の実施形態の変形例1)
上述した第1の実施形態では、図3を用いて説明したように、SSFP法の非定常時間において収集されたキャリブレーションデータから、コイルエレメント毎の感度分布情報を得た。ところで、図3からも明らかであるように、非定常時間において、平均的な信号の強度は、徐々に減衰していく。そこで、感度分布情報を求める際にも、この減衰を考慮することが望ましく、仮に考慮しない場合には、再構成された画像に乱れが生じるおそれがある。そこで、例えば、変形例1における画像生成部136は、減衰中の信号の強度比を推定し、推定した強度比を用いてキャリブレーションデータの強度を補正する(データ間の強度差を小さくする)。
非定常時間中、第2のキャリブレーションデータが、同じ断面像について繰り返し複数枚分収集される場合には、画像生成部136は、その複数枚分のデータを時系列のデータとして比較することで、強度を補正するための関数(信号の強度と時刻との関係)を算出することができる。また、同じ断面像について1枚分しか収集されない場合であっても、k空間内の同一の位置が複数回サンプリングされれば、画像生成部136は、強度を補正するための関数を算出することができる。勿論、第2のキャリブレーションデータが、同じ断面像について繰り返し複数枚分収集される場合にも、1枚分の第2のキャリブレーションデータを収集する際に、k空間内の同一の位置が複数回サンプリングされれば、画像生成部136は、これを用いて、強度を補正するための関数を算出することができる。
図11及び12は、変形例1における減衰に伴う強度補正を説明するための図である。図11に示す例では、サンプリング対象の位置は、12位相エンコード分であるが、シーケンス制御部120は、例えば、k空間の中心に近い特定の位相エンコードについては、図11に示すように、複数回サンプリングする。
このように特定の位置について複数回のサンプリングが行われることで、図12に示すように、画像生成部136は、k空間の強度の値に対する関数フィッティングを行うことができるようになる。例えば、画像生成部136は、強度を、時刻に対する2次関数や、3次関数、指数関数で表した上で、回帰により、その係数を算出することができる。強度としては、例えば、各エンコードラインにおけるサンプリング対象の点の大きさの総和を用いる。なお、画像生成部136は、関数フィッティングにおいて、例えば、主データから算出できる、定常状態における信号の強度を用いてもよい。
(第1の実施形態の変形例2)
また、上述した第1の実施形態においては、撮像開始直後の低安定時間に収集されたデータについては破棄すると説明した。低安定時間に収集されたデータは、上述した強度の補正が難しいと考えられるからである。第1の実施形態においては、低安定時間を撮像パラメータの1つとして設定若しくは調整する例を説明したが、実施形態はこれに限られるものではない。例えば、画像生成部136は、上述した手法によって時刻と信号強度との関係(図12の関係)を推定した上で、例えば、定常状態における信号の強度に対する強度比が、別途設定された閾値を超える時間帯のデータについては、第2のキャリブレーションデータから外す、といった判断をしてもよい。なお、定常状態における信号の強度は、主データから求めることができる。
(その他の実施形態)
なお、実施形態は、上述した実施形態に限られるものではない。
(他の画像生成の処理手順)
第1の実施形態においては、図9を用いて画像生成の処理手順を説明したが、実施形態はこれに限られるものではない。図13は、画像生成の他の処理手順を示すフローチャートである。図13に示すように、まず、画像生成部136は、第1のキャリブレーションデータをリスライシングして再構成し、ボディコイル画像と、RMS画像とを生成する(ステップS201)。続いて、画像生成部136は、ボディコイル画像と、RMS画像との強度比を算出する(ステップS202)。
次に、画像生成部136は、第2のキャリブレーションデータのみを用いてキャリブレーションを行う(ステップS203)。例えば、SENSEの場合、画像生成部136は、第2のキャリブレーションデータを再構成し、各コイル画像と、RMS画像とを生成し、各コイル画像の画素値をRMS画像の画素値で除することで、各コイルエレメントの感度分布情報を得る。また、GRAPPA(Generaized Autocalibrating Partially Parallel Acquisition)の場合、画像生成部136は、第2のキャリブレーションデータからk空間の補間係数を算出する。
そして、画像生成部136は、PIにより画像を再構成する(ステップS204)。例えば、SENSEの場合、画像生成部136は、RMS画像に相当する画像を得る。また、例えば、GRAPPAの場合、画像生成部136は、全コイルエレメントに対応するk空間データが得られるため、それらを再構成することで、各コイルエレメントのRMS画像を得る。
続いて、画像生成部136は、ステップS204で得られたRMS画像に、ステップS202で得られた強度比を適用することで、出力画像である、ボディコイル画像を得る(ステップS205)。
(第1のキャリブレーションデータが不要なケースについて)
上述した第1の実施形態においては、第1の撮像を行って第1のキャリブレーションデータを収集し、この第1のキャリブレーションデータと第2のキャリブレーションデータとを組み合わせて感度分布情報を推定する手法を説明したが、実施形態はこれに限られるものではない。例えば、第1のキャリブレーションデータは、必ずしも、収集する必要はない。例えば、第1の実施形態において、第1のキャリブレーションデータは、ボディコイル画像とRMS画像との強度比を算出するために用いられていた。そして、この強度比は、第2のキャリブレーションデータに対応するボディコイル画像を仮想的に生成する際に用いられる。
そこで、例えば、第2のキャリブレーションデータからボディコイル画像が得られる場合等には、必ずしも、第1のキャリブレーションデータを収集する必要はない。例えば、シーケンス制御部120は、SSFP法の非定常時間にキャリブレーションデータを収集する際に、送信については、送信コイル107で行うが、受信については、送信コイル107による受信と受信コイル109による受信とを切り替えればよい。例えば、シーケンス制御部120は、送信コイル107による受信と受信コイル109による受信とを、1エンコードライン毎に切り替える。画像生成部136は、送信コイル107で受信されたキャリブレーションデータから画像を再構成することで、非定常時間に得られたキャリブレーションデータからボディコイル画像を得ることができる。なお、非定常時間に得られたキャリブレーションデータからボディコイル画像を得ることができない場合であっても、第1のキャリブレーションデータの収集を省略してもよい。
(主データからのキャリブレーションデータの兼用)
また、上述した第1の実施形態においては、非定常時間にキャリブレーションデータを収集し、その後の時間帯に主データを収集するというように、キャリブレーションデータが、SSFP法の非定常時間中に収集されたデータに限定されていた。しかしながら、実施形態はこれに限られるものではない。例えば、定常状態到達前に収集されたデータと定常状態到達後に収集されたデータとを組み合わせて、キャリブレーションデータとして取り扱ってもよい。
その他、例えば、SSFP法以外のパルスシーケンスを想定する場合等、他の実施形態を想定する場合には、キャリブレーションデータは、例えば、主データの前に限らず、後で収集されてもよいし、主データの前後で収集されたデータを組み合わせてもよい。即ち、シーケンス制御部120は、主データを収集する時間帯の前後の時間帯に、少なくともキャリブレーションデータの一部を収集する。
(撮像対象部位、時系列、PI)
また、上述した第1の実施形態では、撮像対象部位として「心臓」を想定し、SSFP法及びPIを用いて、心臓の断面像を時系列で収集する例を想定したが、実施形態はこれに限られるものではない。例えば、撮像対象部位は、「心臓」に限らず、例えば、「腹部」等の他の部位でもよい。パルスシーケンスもSSFP法に限られるものではなく、また、PIを前提とする必要もない。また、時系列の画像を収集する例に限らず、例えば、1枚の静止画を収集する場合にも、同様に適用することができる。また、上述した第1の実施形態においては、横隔膜の動きを検出する動き検出パルスとの関係については言及しなかったが、仮に、動き検出パルスが更に印加される場合には、例えば、非定常時間帯のうち、一定のフリップ角(例えば、α°)且つ一定の間隔のRFパルスが繰り返し印加される時間帯よりも前のタイミング、あるいは、前及び後のタイミングに、印加される。
(キャリブレーションデータのサンプリング位置)
また、上述した第1の実施形態では、キャリブレーションデータのサンプリング位置として、位相エンコード方向のk空間の中心に近い位置、即ち、低周波領域をサンプリングする例を説明したが、実施形態はこれに限られるものではない。例えば、シーケンス制御部120は、キャリブレーションデータのサンプリング位置として、高周波領域をサンプリングしたり、低周波領域と高周波領域とを組み合わせてサンプリングしてもよい。
(具体的な数値、処理の順序)
また、上述した実施形態において例示した具体的な数値や処理の順序は、原則として、一例に過ぎない。例えば、コイルエレメントの数として3を想定したが、実施形態はこれに限られるものではなく、コイルエレメントの数は任意である。
(画像処理システム)
また、上述した実施形態においては、医用画像診断装置であるMRI装置100が各種処理を実行する場合を説明したが、実施形態はこれに限られるものではない。例えば、MRI装置100と画像処理装置とを含む画像処理システムが、上述した各種処理を実行してもよい。ここで、画像処理装置とは、例えば、ワークステーション、PACS(Picture Archiving and Communication System)の画像保管装置(画像サーバ)やビューワ、電子カルテシステムの各種装置等である。この場合、例えば、MRI装置100は、シーケンス制御部120による収集を行う。一方、画像処理装置は、MRI装置100によって収集されたMRデータやk空間データを、MRI装置100から、若しくは、画像サーバからネットワーク経由で受信することで、あるいは、記録媒体を介して操作者から入力されること等で受け付けて、記憶部に記憶する。そして、画像処理装置は、記憶部に記憶したこのMRデータやk空間データを対象として、上述した各種処理(例えば、画像生成部136による処理)を実行すればよい。
(プログラム)
また、上述した実施形態の中で示した処理手順に示された指示は、ソフトウェアであるプログラムに基づいて実行されることが可能である。汎用コンピュータが、このプログラムを予め記憶しておき、このプログラムを読み込むことにより、上述した実施形態のMRI装置100による効果と同様の効果を得ることも可能である。上述した実施形態で記述された指示は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD±R、DVD±RWなど)、半導体メモリ、又はこれに類する記録媒体に記録される。コンピュータ又は組み込みシステムが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であってもよい。コンピュータは、この記録媒体からプログラムを読み込み、このプログラムに基づいてプログラムに記述されている指示をCPUで実行させれば、上述した実施形態のMRI装置100と同様の動作を実現することができる。また、コンピュータがプログラムを取得する場合又は読み込む場合は、ネットワークを通じて取得又は読み込んでもよい。
また、記憶媒体からコンピュータや組み込みシステムにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(Operating System)や、データベース管理ソフト、ネットワーク等のMW(Middleware)等が、上述した実施形態を実現するための各処理の一部を実行してもよい。更に、記憶媒体は、コンピュータあるいは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LAN(Local Area Network)やインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記憶媒体も含まれる。また、記憶媒体は1つに限られず、複数の媒体から、上述した実施形態における処理が実行される場合も、実施形態における記憶媒体に含まれ、媒体の構成は何れの構成であってもよい。
なお、実施形態におけるコンピュータ又は組み込みシステムは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、上述した実施形態における各処理を実行するためのものであって、パソコン、マイコン等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であってもよい。また、実施形態におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって実施形態における機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
(ハードウェア構成)
図14は、実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成を示す図である。上述した実施形態に係る画像処理装置は、CPU(Central Processing Unit)210等の制御装置と、ROM(Read Only Memory)220やRAM(Random Access Memory)230等の記憶装置と、ネットワークに接続して通信を行う通信I/F240と、各部を接続するバス201とを備えている。
上述した実施形態に係る画像処理装置で実行されるプログラムは、ROM220等に予め組み込まれて提供される。また、上述した実施形態に係る画像処理装置で実行されるプログラムは、コンピュータを上述した画像処理装置の各部(例えば、画像生成部136)として機能させ得る。このコンピュータは、CPU210がコンピュータ読取可能な記憶媒体からプログラムを主記憶装置上に読み出して実行することができる。
以上述べた少なくとも一つの実施形態の磁気共鳴イメージング装置及び磁気共鳴イメージング方法によれば、出力画像の画質を向上することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100 MRI装置
120 シーケンス制御部
130 計算機
133 制御部
133a 撮像条件設定部
136 画像生成部

Claims (11)

  1. 出力画像のデータを収集するイメージングの実行中であって該出力画像のデータを収集する時間帯以外の時間帯に、コイルエレメント毎の感度分布情報を得るためのキャリブレーションデータの少なくとも一部を収集するシーケンス制御部と、
    前記キャリブレーションデータからコイルエレメント毎の感度分布情報を得て、該感度分布情報と前記出力画像のデータとを用いて、出力画像を生成する画像生成部と
    を備え、
    前記シーケンス制御部は、前記キャリブレーションデータを収集する際に、k空間内の同一の位置を複数回サンプリングすることを特徴とする、磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記画像生成部は、同一の位置が複数回サンプリングされたキャリブレーションデータを用いて、キャリブレーションデータの強度を補正することを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記画像生成部は、同一の位置が複数回サンプリングされたキャリブレーションデータを用いて、信号の強度と時刻との関係を推定し、推定結果を用いて、キャリブレーションデータの強度を補正することを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 出力画像のデータを収集するイメージングの実行中であって該出力画像のデータを収集する時間帯以外の時間帯に、コイルエレメント毎の感度分布情報を得るためのキャリブレーションデータの少なくとも一部を収集するシーケンス制御部と、
    前記キャリブレーションデータからコイルエレメント毎の感度分布情報を得て、該感度分布情報と前記出力画像のデータとを用いて、出力画像を生成する画像生成部と
    を備え、
    前記シーケンス制御部は、前記キャリブレーションデータを収集する場合と、前記出力画像のデータを収集する場合とで、サンプリング対象とするデータのk空間内における位相エンコード方向の位置を異ならせ、
    前記出力画像のデータを収集する時間帯以外の時間帯に前記キャリブレーションデータを繰り返し収集する場合に、サンプリング対象のデータのk空間内における位置を、時刻間で変化させないことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  5. 前記シーケンス制御部は、前記キャリブレーションデータを収集する場合は、k空間の中心に近い部分領域をフルサンプリングすることを特徴とする請求項4に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記シーケンス制御部は、前記キャリブレーションデータ及び前記出力画像のデータを、同一の撮像断面位置から収集することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記シーケンス制御部は、前記出力画像のデータを収集する時間帯の前後の時間帯に、前記キャリブレーションデータの少なくとも一部を収集することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 前記シーケンス制御部は、定常状態自由歳差運動を利用したイメージングの実行中であって励起パルスの印加開始から定常状態に到達するまでの時間帯に、前記キャリブレーションデータの少なくとも一部を収集することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  9. 前記画像生成部は、前記出力画像のデータを収集する時間帯以外の時間帯に収集されたキャリブレーションデータのうち、信号強度の安定性が低い撮像開始直後の時間帯に収集されたデータ以外のデータを用いて、前記出力画像を生成することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  10. 磁気共鳴イメージング装置によって実行される磁気共鳴イメージング方法であって、
    出力画像のデータを収集するイメージングの実行中であって該出力画像のデータを収集する時間帯以外の時間帯に、コイルエレメント毎の感度分布情報を得るためのキャリブレーションデータの少なくとも一部を収集し、
    前記キャリブレーションデータからコイルエレメント毎の感度分布情報を得て、
    前記感度分布情報と前記出力画像のデータとを用いて、出力画像を生成する、
    ことを含み、
    前記磁気共鳴イメージング装置は、前記キャリブレーションデータを収集する際に、k空間内の同一の位置を複数回サンプリングすることを特徴とする、磁気共鳴イメージング方法。
  11. 磁気共鳴イメージング装置によって実行される磁気共鳴イメージング方法であって、
    出力画像のデータを収集するイメージングの実行中であって該出力画像のデータを収集する時間帯以外の時間帯に、コイルエレメント毎の感度分布情報を得るためのキャリブレーションデータの少なくとも一部を収集し、
    前記キャリブレーションデータからコイルエレメント毎の感度分布情報を得て、
    前記感度分布情報と前記出力画像のデータとを用いて、出力画像を生成する、
    ことを含み、
    前記磁気共鳴イメージング装置は、前記キャリブレーションデータを収集する場合と、前記出力画像のデータを収集する場合とで、サンプリング対象とするデータのk空間内における位相エンコード方向の位置を異ならせ、前記出力画像のデータを収集する時間帯以外の時間帯に前記キャリブレーションデータを繰り返し収集する場合に、サンプリング対象のデータのk空間内における位置を、時刻間で変化させないことを特徴とする、磁気共鳴イメージング方法。
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