JP6459425B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関する。
ディーゼルエンジンから排出される排気ガスには、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)及び粒子状物質(PM)等の汚染物質が含まれている。これ等汚染物質による大気汚染を防止するため、排気ガス環流装置(EGR)、コモンレール式高圧燃料噴射装置、ディーゼル酸化触媒(DOC)、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)等を用いる技術が従来開発されている。
上述のDPFは、エンジンの排気管の途中に設けられ排気ガス中の粒子状物質を直接捕集するものでありフィルタ状に形成されている。しかし、DPFは粒子状物質の捕集に伴って目詰まりが進行してこれにより排気ガス圧力が上昇するため、捕集し堆積した粒子状物質を定期的に除去する、いわゆる再生処理動作が必要である。従来の再生処理動作は、燃料噴射時期を遅らせることによるエンジン排気温度の昇温、あるいは燃料をポスト噴射することによりDOCへの炭化水素供給に基づく発熱等により、DPF温度を概ね600℃以上に昇温させて粒子状物質を燃焼除去させている。このような従来技術の一例として、DPFの再生処理動作時において、PDFよりも上流側の排気通路上に配設されたDOCの閉塞、及び硫黄被毒によりDOCの性能が低下することを早期に精度よく推定し、適切な処理を行う排気浄化装置が知られている(例えば「特許文献1」参照)。
特開2010−101200号公報
「特許文献1」に記載された排気浄化装置は、下流側触媒としてDPFを、上流側触媒としてDOCを有したものであるが、下流側触媒としてDPFを、上流側触媒としてNOxトラップ触媒(NTC)を有する排気浄化装置も知られている。排気浄化装置では、上流側触媒入口での温度が300〜350℃程度の低温かつ低負荷領域でのDPF再生処理動作時において、再生処理動作の繰り返しにより上流側触媒の担体表面の一部が閉塞してしまうという問題点があり、上流側触媒としてNTCを用いた場合に顕著に発生する。
これは、担体に担持されているウォッシュコート量がNTCはDOCに比して多く触媒の圧力損失が高い傾向にあり、これにより排気ガス流れが悪化し、DPF再生処理動作時等の多くの未燃HCと煤とが流入した場合に担体表面に付着してしまうためと考えられる。また、担体表面が閉塞していくことで排気ガス流路が狭くなり、貴金属と排気ガスとの接触確率が減少して排気ガス性能も低下してしまう。
本発明は上述の問題点を解決し、上流側触媒への未燃HCの流入量を減少させると共に未燃HCの燃焼を促進することができ、上流側触媒担体表面の閉塞を防止することが可能な内燃機関の排気浄化装置の提供を目的とする。
請求項1記載の発明は、内燃機関の排気通路に配設され排気ガスを浄化する第1の触媒と、前記第1の触媒よりも排気方向下流側に配設され排気ガスを浄化する第2の触媒と、前記第2の触媒の再生処理動作が必要と判断された際に燃焼ガスに対して燃料を噴射して前記第2の触媒を昇温させる昇温手段と、前記第1の触媒の入口と出口との差圧を検出する差圧検出手段と、前記昇温手段の作動を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記差圧検出手段の検出結果が前記再生処理動作の開始時に第1所定値を超えている場合には、前記再生処理動作中の前記昇温手段による燃料の噴射時期を所定の噴射時期から進角側に移動させることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の内燃機関の排気浄化装置において、さらに前記制御手段は、前記差圧検出手段の検出結果が前記第1所定値を超えた以降は、前記差圧検出手段の検出結果が前記第1所定値より小さな第2所定値以下となるまで、前記再生処理動作中の前記昇温手段による燃料の噴射時期を、前記再生処理動作の開始時の差圧の減少に応じて前回の再生処理動作時の噴射時期より遅角側に移動させることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の内燃機関の排気浄化装置において、さらに前記制御手段は、前記昇温手段による燃料の噴射時期が進角側に移動した際の移動量が大きいほど、前記昇温手段による燃料の噴射量を増加させることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか一つに記載の内燃機関の排気浄化装置において、さらに前記第1の触媒がNOxトラップ触媒であり前記第2の触媒が粒子状物質を除去するディーゼルパティキュレートフィルタであることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の内燃機関の排気浄化装置において、さらに前記ディーゼルパティキュレートフィルタへの前記粒子状物質の堆積量が多くなるに連れて前記昇温手段による燃料の噴射量を増加させることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項4または5記載の内燃機関の排気浄化装置において、さらに前記ディーゼルパティキュレートフィルタの前記再生処理動作の後に、前記NOxトラップ触媒に吸蔵された硫黄のSパージを行うことを特徴とする。
本発明によれば、第1の触媒における入口と出口との前後差圧が所定値を超えたときに昇温手段による燃料の噴射時期を進角側に移動させるので、燃料が燃焼室に早く噴射されることから燃焼する炭化水素量が増加して排気ガス中の未燃炭化水素量が減少し、第1の触媒に付着する未燃炭化水素量が減少することから第1の触媒に付着した不純物が焼却され、第1の触媒における担体表面が不純物により閉塞することを防止することができる。
本発明の一実施形態を適用可能なディーゼルエンジンの排気浄化装置の概略図である。 本発明の一実施形態における燃料噴射を説明する図である。 本発明の一実施形態におけるポスト噴射処理を説明するフローチャートである。 本発明の第1の実施形態における第2の触媒の再生処理動作時におけるポスト噴射の態様を説明する概略図である。 本発明の第2の実施形態における第2の触媒の再生処理動作時において進角側に移動させたポスト噴射時の燃料噴射量を説明する概略図である。
図1は、本発明の第1の実施形態を示すディーゼルエンジンの排気浄化装置の概略構成図である。同図において内燃機関であるディーゼルエンジン(以下エンジンという)1には吸気通路2及び排気通路3が接続されており、吸気通路2と排気通路3とは排気再循環通路4によって接続されている。吸気通路2及び排気通路3上には、過給機5のコンプレッサ6とタービン7とがそれぞれ配設されている。また、排気通路3上には排気ガス後処理装置8が配設されており、エンジン1にはコンピュータからなる制御手段としてのエンジンコントロールユニット(ECU)9が電気的に接続されている。
エンジン1は、往復移動自在なピストン10及びこれを収容するシリンダ11と、吸気バルブ12及び排気バルブ13とを備えている。そして、ピストン10をシリンダ11内で往復移動させると共に各バルブ12,13を開閉動作させ、シリンダ11内に形成された燃焼室14において吸気、圧縮、燃焼及び膨張、排気の各工程を行い、コンロッドを介してピストン10の往復移動をクランク軸の回転運動として出力する周知の構成である。エンジン1の上部には、昇温手段としての燃料噴射ノズル15が配設されている。燃料噴射ノズル15には、燃料ポンプ16から送られる高圧燃料がコモンレール17によって蓄圧され、蓄圧された高圧燃料が燃料噴射ノズル15を介して燃焼室14に所定のタイミング(噴射時期)で噴射される。
吸気通路2は燃焼室14に空気を供給する通路であり、吸気通路2上には排気ガスの流れ方向上流側から順に、エンジン1に吸入される空気量を検出するエアフロメータ18、コンプレッサ6、圧縮空気を冷却するインタークーラ19、吸入空気量を調整するスロットルバルブ20が配設されている。排気通路3はエンジン1から排出された排気ガスが流れる通路であり、排気通路3上には排気ガスの流れ方向上流側から順に、タービン7、排気ガス後処理装置8が配設されている。排気再循環通路4はエンジン1から排出された排気ガスを吸気側に戻すための通路であり、排気再循環通路4には排気ガスの流れ方向上流側から順に、EGRクーラ21、EGRバルブ22が配設されている。
ECU9は、スロットルバルブ20の制御、EGRバルブ22の制御、燃料噴射ノズル15の制御等、エンジン1の各種制御を統合的に行うためのプログラムを内蔵しており、必要に応じて該当するプログラムを実行することによりエンジン1の制御を行う。また本実施形態においては、ECU9は排気ガス後処理装置8の制御を行うためのプログラムを備えている。なお、エンジン1の各種制御を行う制御手段と排気ガス後処理装置8の制御を行う制御手段とを別々に設けてもよい。
排気ガス後処理装置8は、排気方向上流側に第1の触媒であるNOxトラップ触媒(NTC)23を、その下流側に第2の触媒であるディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)24を有している。排気ガス後処理装置8に流入した排気ガスは、NTC23によってNOxを吸着されて浄化された後、DPF24に設けられた酸化触媒によって炭化水素等の不純物を除去される。
また排気ガス後処理装置8において、排気ガス中の粒子状物質はNTC23により一部除去された後にDPF24に捕集されて堆積され、DPF24の堆積量が所定量となった際に燃焼除去される。このDPF24の再生処理を行う際には、燃焼室14内へのポスト噴射が行われてNTC23にて排気ガスが昇温され、この昇温によりDPF24に送り込まれる排気ガス温度を粒子状物質が燃焼するに十分なおよそ600℃まで上昇させて処理を行う。
排気ガス後処理装置8には各種センサが設けられている。NTC23の入口には温度
センサ25が、NTC23の出口であってDPF24の入口には温度センサ26,27が、DPF24の出口には温度センサ28がそれぞれ設けられている。また、NTC23の入口と出口とにはNTC23の前後差圧を検出する差圧検出手段としての差圧センサ29が、DPF24の入口と出口とにはDPF24の前後差圧を検出する差圧センサ30がそれぞれ設けられている。DPF24の再生処理動作はECU9によって制御され、差圧センサ30の検出値に基づいて粒子状物質が所定量まで堆積したか否かをECU9が判定し、その結果に応じて再生処理動作が行われる。
上述した構成において、排気ガス後処理装置8、ECU9、燃料噴射ノズル15によってエンジン1の排気浄化装置が構成されている。
図2は、通常時における燃料噴射ノズル15による燃料の噴射状態を示す図であり、ピストン10のほぼ圧縮上死点でメイン噴射が行われ、そしてメイン噴射に引き続き膨張行程または排気行程(本実施形態ではクランク角度約−180度)においてポスト噴射が行われる。ポスト噴射による燃料噴射量(図2における長方形の面積)は、メイン噴射による燃料噴射量以下となるように設定されている。本発明の特徴は、DPF24を再生させるために行うポスト噴射の噴射タイミング制御である。
次に、図3を用いてECU9による通常時におけるDPF24の再生処理動作時におけるポスト燃料噴射制御を説明する。先ず、イグニッションオンに伴いイニシャライズが行われる(ST01)。ここでECU9の制御パラメータが初期状態に戻され、以下の制御に備えられる。次にエンジン制御用のパラメータであるアクセル開度及びエンジン回転数が取得され(ST02)、取得されたアクセル開度及びエンジン回転数に基づいてメイン噴射量及びメイン噴射時期が演算される(ST03)。
次に、差圧センサ30の検出値に基づいてDPF24の前後差圧が所定値Aよりも大きいか否かを判定する(ST04)。所定値Aは許容される前後差圧の上限値を考慮して設定され、前後差圧すなわち内燃機関の背圧があまり大きくならないように設定されている。前後差圧が所定値Aよりも大きいと判断されると、DPF24に堆積した粒子状物質の量がDPF24の再生必要レベルに達したものと判断され、以下に再生処理動作が行われる。
ステップST04において前後差圧が所定値Aよりも大きいと判断されると、再生処理動作待ちフラグがfw=1とセットされる(ST05)。フラグがセットされると、DPF24が再生必要であることを示し、他の制御ルーチンで参照されたり車両内のECUに報知されたりすることとなる。次に、温度センサ27により検出された検出温度と閾値である所定温度を比較し、検出温度が所定温度よりも高いか否かを判定する(ST06)。ここで所定温度は、DPF24に捕集された粒子状物質の浄化が可能な温度の下限値を考慮して設定されている。
次に、再生処理動作を実行するフラグをセットし(ST07)、続いてエンジン回転数に基づいてポスト噴射量及びポスト噴射時期を演算し(ST08)、さらに検出温度に基づいてポスト噴射量初期値を演算し(ST09)、そして検出温度に基づいてポスト噴射量の単位時間当たりの増量値を演算する(ST10)。ポスト噴射量初期値及びポスト噴射量の単位時間当たりの増量値は、共に検出温度が低いほど小さな値に設定される。これ等は、検出温度に対してポスト噴射量初期値及びポスト噴射量の単位時間当たりの増量値がそれぞれ対応するマップをECU9に記憶させ、このマップに基づいて設定する。次に、再生処理中のポスト噴射量をリセットし(ST11)、これ等の再生処理動作の内容を規定するパラメータを設定した後に再生処理動作が実行される(ST12)。
ステップST04において前後差圧が所定値Aよりも小さいと判断されると、この状態は再生処理動作中または再生処理動作の非実行状態で粒子状物質の堆積量が未だ再生必要レベルには達していないということである。この場合、先ず再生処理動作実行フラグがセットされているか否かが判定され(ST13)、セットされている場合にはDPF24の前後差圧が所定値B以下か否かを判定する(ST14)。所定値BはDPF24における粒子状物質の堆積量が十分に減少し、内燃機関の背圧が十分に低下したと判断される圧力値に設定されている。前後差圧が所定値B以下であると判定されると再生処理動作が完了したものであると判断され(ST15)、前後差圧が所定値Bよりも大きいと判定されるとポスト噴射終了フラグがセットされているか否かが判定される(ST16)。そして、ポスト噴射終了フラグがセットされていないと判定されるとステップST12に進んでポスト噴射が行われる。
ここで、本発明の第1の実施形態における特徴部を説明する。本発明の第1の実施形態では、DPF24の再生処理動作時における燃料噴射ノズル15によるポスト噴射を、図4に示すグラフに基づいて行っている。図4において、実線で示す折れ線グラフは差圧センサ29により検出されたNTC23の前後差圧を示しており、棒グラフはポスト噴射を行うピストン10のクランク角度を示している。
DPF24はポスト噴射により温度が上昇して付着した粒子状物質が燃焼除去されるが、温度が上昇するに伴い排気ガスに含まれる未燃炭化水素量が増加し、この未燃炭化水素がNTC23に付着してNTC23の前後差圧が上昇する。そこで本発明の第1の実施形態では、NTC23の前後差圧が所定値Cを超えた場合には、ECU9が燃料噴射ノズル15の作動タイミング(噴射時期)を進角側(燃焼側)に移動すなわち早める(図4に示す例では約−100度)制御を行い、図2に一点鎖線で示すようにポスト噴射位置を移動させる。このときのポスト噴射位置の移動限度は、全膨張行程(前期、中期、後期)中の中期までであって、さらに燃焼によりトルクが発生しない時期までとなるように定められる。
これにより燃焼室14に燃料が早く噴射されることから燃焼する炭化水素量が増加して排気ガス中の未燃炭化水素量が減少し、NTC23に付着する未燃炭化水素量が減少することからNTC23に付着した不純物が焼却され、NTC23の前後差圧が減少する。そしてその次のポスト噴射は、先のポスト噴射よりも遅らせる(図4では約−120度)制御を行う。そしてNTC23の前後差圧が所定値D以下となるまでこの制御が繰り返され、NTC23の前後差圧が所定値D以下になると通常時に戻り、クランク角度約−180度においてポスト噴射が行われる。
なお、本実施形態では排気方向上流側に設けられた第1の触媒をNOxトラップ触媒としたが、本発明が適用可能な触媒はこれに限られず、第1の触媒を酸化触媒(DOC)としてもよい。また、DPF24の再生処理動作としてポスト噴射を行う例を示したが、本発明が適用可能な範囲はポスト噴射には限られず、排気管内に直接燃料噴射を行う排気管噴射においても本発明は適用可能である。
上述の構成によれば、第1の触媒における入口と出口との前後差圧が所定値を超えたときに燃料噴射ノズル15の作動タイミング(噴射時期)を進角側に移動させるので、燃料が燃焼室14に早く噴射されることから燃焼する炭化水素量が増加して排気ガス中の未燃炭化水素量が減少し、第1の触媒に付着する未燃炭化水素量が減少することから第1の触媒に付着した不純物が焼却され、第1の触媒における担体表面が不純物により閉塞することを防止することができる。
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。この第2の実施形態では、ECU9が燃料噴射ノズル15の作動タイミング(噴射時期)を進角側に移動させたとき、この移動量に応じて燃料噴射ノズル15による燃料噴射量を増加させる。本発明の第2の実施形態を示す図5において、各棒グラフE,F,Gはそれぞれ図4に示すクランク角−180度時、クランク角−100度時、クランク角−120度時における燃料噴射ノズル15からの燃料噴射量を示している。この第2の実施形態では、通常時であるクランク角−180度時における燃料噴射量を100としたとき、クランク角−100度時における燃料噴射量を110、クランク角−120度時における燃料噴射量を105とし、クランク角が−180度に近づくに連れて燃料噴射量が100に近づくように制御する。
この構成により、ポスト噴射タイミングが進角側に移動するに従い燃料噴射量を第1の触媒の担体表面が不純物により閉塞しない程度に増量しているので、第1の実施形態における作用効果に加え、DPF24の再生処理動作時における触媒の温度上昇率を高めることができ、再生処理動作の効率を向上することができる。第2の実施形態において、燃料噴射ノズル15からの単位時間当たりの燃料噴射量を増加させる方法としては、コモンレール20からの燃料供給圧力を増加させて燃料噴射ノズル15からの燃料噴射量を増加させる方法、燃料噴射ノズル15が有する電磁弁の開閉時間を長くして燃料噴射時間を長くする方法、両方を併用する方法が挙げられる。
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。この第3の実施形態では、DPF24への粒子状物質の堆積量が多くなるに連れて燃料噴射ノズル15による燃料噴射量を増加させる。DPF24への粒子状物質の堆積量は差圧センサ30の検出値からECU9が推定し、差圧センサ30の検出値と粒子状物質の堆積量との関係はマップ化されてECU9内の記憶手段内に記憶されている。上述の構成によれば、DPF24への粒子状物質の堆積量が多くなるに連れてDPF24の再生処理動作時における触媒の温度上昇率を高めることができ、粒子状物質の堆積量が増えるに従い再生処理動作の効率を段階的に向上することができる。
次に、本発明の第4の実施形態を説明する。この第4の実施形態では、DPF24の再生処理動作後にNTC23に吸蔵された硫黄のSパージを行ってNTC23の清浄化を行う。従って、高温度を必要とするNTC23のSパージをDPF24の再生処理動作後に続けて行うことで、DPF24の再生処理動作時に発生させた熱をNTC23のSパージに利用することができ、効率よくNTC23のSパージを実施することができる。なお、Sパージは、DPF24の再生処理動作が5回行われる度に1回の頻度で行われる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。本発明の実施の形態に記載された効果は本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1・・・内燃機関(エンジン)、3・・・排気通路、9・・・制御手段(ECU)、15・・・昇温手段(燃料噴射弁)、23・・・第1の触媒(NOxトラップ触媒、NTC)、24・・・第2の触媒(ディーゼルパティキュレートフィルタ、DPF)、29・・・差圧検出手段(差圧センサ)

Claims (6)

  1. 内燃機関の排気通路に配設され排気ガスを浄化する第1の触媒と、前記第1の触媒よりも排気方向下流側に配設され排気ガスを浄化する第2の触媒と、前記第2の触媒の再生処理動作が必要と判断された際に燃焼ガスに対して燃料を噴射して前記第2の触媒を昇温させる昇温手段と、前記第1の触媒の入口と出口との差圧を検出する差圧検出手段と、前記昇温手段の作動を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記差圧検出手段の検出結果が前記再生処理動作の開始時に第1所定値を超えている場合には、前記再生処理動作中の前記昇温手段による燃料の噴射時期を所定の噴射時期から進角側に移動させることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 請求項1記載の内燃機関の排気浄化装置において、
    前記制御手段は、前記差圧検出手段の検出結果が前記第1所定値を超えた以降は、前記差圧検出手段の検出結果が前記第1所定値より小さな第2所定値以下となるまで、前記再生処理動作中の前記昇温手段による燃料の噴射時期を、前記再生処理動作の開始時の差圧の減少に応じて前回の再生処理動作時の噴射時期より遅角側に移動させることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  3. 請求項1または2記載の内燃機関の排気浄化装置において、
    前記制御手段は、前記昇温手段による燃料の噴射時期が進角側に移動した際の移動量が大きいほど、前記昇温手段による燃料の噴射量を増加させることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか一つに記載の内燃機関の排気浄化装置において、
    前記第1の触媒がNOxトラップ触媒であり前記第2の触媒が粒子状物質を除去するディーゼルパティキュレートフィルタであることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  5. 請求項4記載の内燃機関の排気浄化装置において、
    前記ディーゼルパティキュレートフィルタへの前記粒子状物質の堆積量が多くなるに連れて前記昇温手段による燃料の噴射量を増加させることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  6. 請求項4または5記載の内燃機関の排気浄化装置において、
    前記ディーゼルパティキュレートフィルタの前記再生処理動作の後に、前記NOxトラップ触媒に吸蔵された硫黄のSパージを行うことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
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