JP6458693B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンに接続される出力軸および第1電動機の回転軸と、第2電動機の回転軸と、カウンタ軸とが、互いに異なる軸上に配置され、且つ、第2電動機の回転軸が最も上方に位置する複軸式の動力伝達装置に関するものである。
エンジンと電動機とを動力源とするハイブリッド車両では、エンジンから駆動輪へ動力を伝達する動力伝達装置を、各種ギヤやデファレンシャル装置をケース内に一括して組み込んだ所謂トランスアクスルとして構成することが従来から行われている。
この種のトランスアクスルとしては、例えば、エンジンと接続される入力軸や遊星歯車機構や第1電動機のロータ軸等が同軸上に配置される軸心と、第2電動機のロータ軸が配置される軸心と、車軸側と動力伝達可能に接続されるカウンタ軸が配置される軸心と、が異なる軸上に配置された複軸式のものが知られている。
ところで、複軸式のトランスアクスルには、軸受を介してケースに支持される複数のギヤが含まれるところ、これらの軸受の潤滑は、デファレンシャル装置のデフリングギヤによってケース下部から掻き上げられたオイルを用いて行われることが多い。しかしながら、軸受の位置によっては掻き上げられたオイルが行渡り難い場合があることから、複軸式のトランスアクスルにおいては、軸受にオイルが行渡り易くなるように、各トランスアクスルの構成に応じて様々な工夫が施されている。
例えば、特許文献1には、第2電動機の回転軸が最も上方に位置する複軸式のトランスアクスルにおいて、第2電動機の回転軸をケースに対して支持するボールベアリングとケースとによって形成される第1オイル貯留部と、カウンタ軸をケースに対して支持するテーパベアリングとケースとによって形成される第2オイル貯留部と、を連通路によって連通することが開示されている。
特開2015−034593号公報
上記特許文献1のものによれば、掻き上げらオイルが直接供給される第1オイル貯留部から、テーパベアリングのポンプ作用によって第2オイル貯留部へオイルを引き込む力が生じることで、オイルの流動性が低下した場合にも、相対的に下側に位置する軸受へ速やかにオイルを引き込むことができるとされている。
しかしながら、ケース上部に位置する第2電動機へは、そもそも掻き上げられたオイルが行渡り難いことから、第2電動機の回転軸を支持する軸受では、供給オイル量が不足仕勝ちとなるため、ソーク後の発進時(特に冷間時)に焼き付きが発生するおそれがある。
このような問題を解決するために、例えば、ポンプを新たに設けて第2電動機の回転軸を支持する軸受にオイルを供給したり、第2電動機の回転軸を支持する軸受をグリス封入型の軸受としたりすることも考えられる。しかしながら、ポンプを新たに設けると、ポンプ駆動に伴う引き摺り損失が生じるという問題があり、また、グリス封入型の軸受とする
と、粘性の高いグリスが介在することで損失が生じるという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複軸式の動力伝達装置において、ケース上部に第2電動機が位置する場合でも、損失を抑えつつ、第2電動機の回転軸を支持する軸受の焼き付きを抑制する技術を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る動力伝達装置では、軸受の転走面が浸漬されるようにオイルを貯めることが可能なオイル貯留部を設けるとともに、他の部位の潤滑に用いられた後のオイルを当該オイル貯留部に供給するようにしている。
具体的には、本発明は、エンジンに接続される入力軸と第1電動機の回転軸とが同軸上に配置される第1軸と、第2電動機の回転軸が配置される第2軸と、車軸側と動力伝達可能に接続されるカウンタ軸が配置される第3軸とが、第2軸が最も上方に位置し、且つ、第3軸が第1軸と第2軸との間に位置するように、互いに平行に配置される動力伝達装置を対象としている。
そして、この動力伝達装置は、上記入力軸と、第1および第2電動機と、上記カウンタ軸とを収容するケースと、上記エンジンからの動力を上記カウンタ軸に伝達する円筒状の出力部材と、上記出力部材の内周面にリングギヤが一体に設けられるとともに、当該出力部材の内側で上記入力軸上に配置されて、上記エンジンからの動力を上記第1電動機と当該出力部材とに分配する遊星歯車機構と、上記ケースに形成され、上記第1および第2電動機を収容する電動機室と、上記入力軸、出力部材、遊星歯車機構およびカウンタ軸を収容するギヤ室と、を仕切る隔壁部と、上記遊星歯車機構へオイルを供給するオイルポンプと、上記第2電動機の回転軸を上記隔壁部に対し回転可能に支持する軸受と、上記軸受または上記隔壁部における当該軸受の近傍に設けられ、当該軸受の転走面の少なくとも一部が浸漬されるようにオイルを貯留することが可能なオイル貯留部と、を備え、上記出力部材には、径方向に貫通する連通孔が形成され、上記カウンタ軸には、上記出力部材および第2電動機の回転軸を介して伝達された動力を、車軸側へ伝達するための出力ギヤが設けられており、上記オイル貯留部と上記連通孔と上記出力ギヤとが、上記連通孔から排出されたオイルが、当該出力ギヤにかかり、当該出力ギヤの回転に伴って飛び散って、当該オイル貯留部に供給されるように、軸方向と直交する同一平面が通るような位置に配置されていることを特徴とするものである。
なお、本発明において「転走面」とは、軸受の外輪および内輪における転動体との接触面を意味する。
この構成では、遊星歯車機構が円筒状の出力部材の内側に配置されているので、オイルポンプによって遊星歯車機構へ供給されたオイルは出力部材に溜まるが、出力部材には径方向に貫通する連通孔が形成されていることから、出力部材の回転に伴ってオイルが連通孔から排出される。このように、出力部材からオイルが排出されることで、入力軸が回転する際の撹拌損失が低減されることになる(第1の損失低減)。
ここで、連通孔とカウンタ軸の出力ギヤとは軸方向に重なるように形成されていることから、出力部材の回転に伴って連通孔から排出されオイルは、回転している出力ギヤにかかって飛び散る。そうして、カウンタ軸が配置される第3軸が第1軸と第2軸との間に位置し、且つ、オイル貯留部と出力ギヤとが軸方向に重なるように形成されていることから、出力ギヤの回転に伴って飛び散ったオイルはオイル貯留部に供給される。このように、遊星歯車機構の潤滑に用いられたオイルを、オイル貯留部に供給することから、ポンプ容量を大きくする必要がないので、引き摺り損失を抑制することができる(第2の損失低減)。
そうして、オイル貯留部は、第2電動機の回転軸を支持する軸受の転走面の少なくとも一部が浸漬されるようにオイルを貯留することが可能であることから、出力ギヤの回転によりオイルが供給される運転中は勿論、エンジン停止後も常に軸受の湿潤状態を保つこと
ができ、これにより、ソーク後の発進時に軸受が焼き付くのを抑えることができる。しかも、グリスよりも粘性の低いオイルにより軸受の湿潤状態を保つことから、グリス封入型の軸受を用いる場合よりも損失を抑えることができる(第3の損失低減)。
このように、本発明によれば、上記第1〜第3の損失低減を図りつつ、第2電動機の回転軸を支持する軸受を常に湿潤状態を保つことができる。
加えて、ケース下部から掻き上げられるオイルとは異なり、オイルポンプを用いる場合には、ケース下部に溜まったオイルは、通常、オイルストレーナ等のフィルタを介して吸い上げられるので、オイル貯留部に貯留されるオイル中の異物量を低減することができ、これにより、軸受の寿命を向上させることができる。
以上のように、本発明に係る動力伝達装置によれば、ケース上部に第2電動機が位置する場合でも、損失を抑えつつ、第2電動機の回転軸を支持する軸受の焼き付きを抑制することができる。
本発明の実施形態1に係る動力伝達装置を模式的に示す断面図である。 動力伝達装置をエンジン側から見た模式図である。 軸受をハウジング側から見た概略図である。 オイル貯留部の変形例を模式的に示す断面図である。 軸受をハウジング側から見た概略図である。 本発明の実施形態2に係る動力伝達装置を模式的に示す断面図である。 動力伝達装置をエンジン側から見た模式図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
−全体構成−
図1は、本実施形態に係るトランスアクスル1を模式的に示す断面図であり、図2は、トランスアクスル1をエンジン側から見た模式図である。なお、図1では、図を見易くするために、断面を示すハッチングを省略している。このトランスアクスル(動力伝達装置)1は、ハイブリッド車両に好適に適用されるものであり、図1に示すように、エンジン(図示せず)と接続される入力軸10と、遊星歯車機構20と、出力部材30と、第1および第2電動機MG1,MG2と、オイルポンプ40と、車軸側と動力伝達可能に接続されるカウンタ軸50と、デファレンシャル装置60と、トランスアクスルケース2と、を備えている。
このトランスアクスル1は、図2に示すように、4つの軸C1〜C4が互いに平行に配置された複軸式のトランスアクスルであり、これにより、トランスアクスル1の軸方向の長さが短縮化されている。より詳しくは、このトランスアクスル1では、入力軸10と、遊星歯車機構20と、出力部材30と、遊星歯車機構20を介して入力軸10と接続される第1電動機MG1の第1ロータ軸(回転軸)83とが同軸上に配置される第1軸C1と、第2電動機MG2の第2ロータ軸(回転軸)93および出力軸(回転軸)70が配置される第2軸C2と、カウンタ軸50が配置される第3軸C3と、デファレンシャル装置60に連結される車軸(図示せず)が配置される第4軸C4と、が異なる軸上に配置されている。そうして、このトランスアクスル1では、図2に示すように、第2軸C2が最も上方に位置し、且つ、第3軸C3が第1軸C1と第2軸C2との間に位置するように、換言
すると、カウンタ軸50が入力軸10と出力軸70との間に位置するように配置されている。
これら入力軸10、遊星歯車機構20、出力部材30、第1および第2電動機MG1,MG2、オイルポンプ40、カウンタ軸50並びにデファレンシャル装置60等は、非回転部材であるトランスアクスルケース2内に収容されている。トランスアクスルケース2は、第1電動機MG1および第2電動機MG2等を収容する電動機室3と、入力軸10、遊星歯車機構20、出力部材30、カウンタ軸50およびデファレンシャル装置60等を収容するギヤ室4と、電動機室3とギヤ室4とを仕切る隔壁部5と、を備えている。トランスアクスルケース2は、主に電動機室3およびギヤ室4を形成するとともに隔壁部5を含むケース部2aと、ケース部2aの電動機室3側の開口部を閉塞するカバー2bと、ケース部2aのギヤ室4側の開口部を閉塞するハウジング2cと、が接続されることで一体的に構成されている。
入力軸10は、エンジンと接続されていて、ブッシュ11およびスラストベアリング12を介してハウジング2c(トランスアクスルケース2)に相対回転可能に支持されている。入力軸10には、ダンパ装置66と、遊星歯車機構20とが配置されている。ダンパ装置66は、エンジンから伝達されるトルク変動を吸収するものであり、エンジンと入力軸10との間に動力伝達可能に介挿されている。また、入力軸10の内部には、軸方向に延びる油路13が形成されている。この油路13は、後述するポンプ軸41の油路42に連通している。さらに、入力軸10には、当該入力軸10を径方向に貫通する連通孔14が形成されており、かかる連通孔14によって油路13と入力軸10の外側(出力部材30の内側)の空間とが連通している。
遊星歯車機構20は、エンジンから出力される動力を第1電動機MG1と出力部材30とに分配する動力分配装置として機能する。遊星歯車機構20は、第1電動機MG1の第1ロータ軸83に連結されたサンギヤSと、サンギヤSと同心に設けられたリングギヤRと、サンギヤSとリングギヤRとに噛み合うピニオンギヤPと、入力軸10に連結され、ピニオンギヤPを自転可能且つ公転可能に支持するキャリヤCAとを備えるシングルピニオン型の遊星歯車装置から構成されている。
出力部材30は、円筒状に形成されており、一対のボールベアリング32,33を介してトランスアクスルケース2に相対回転可能に支持されている。出力部材30は、その内周部に遊星歯車機構20のリングギヤRが一体に設けられているとともに、その外周部に出力ギヤ31が形成されている。遊星歯車機構20は、円筒状の出力部材30の内側で入力軸10上に配置されており、エンジンから出力された動力の一部は、遊星歯車機構20を介して出力部材30に伝達された後、出力ギヤ31と噛み合うカウンタドリブンギヤ51を介してカウンタ軸50に伝達される。
第1電動機MG1は、例えば、三相交流回転電機であり、ECU(Electronic Control
Unit)(図示せず)により制御されるインバータ等のPCU(Power Control Unit)によって作動される。第1電動機MG1は、エンジンの動力によって発電するジェネレータとしての機能を有している。また、第1電動機MG1は、エンジンの出力軸を回転させて、エンジンを始動させるスタータとしての機能を有している。
この第1電動機MG1は、第1ステータ81と、第1ロータ82と、第1ロータ軸83と、を有している。第1ロータ82は、円筒状に形成されており、回転中心が一致するようにその内周部が第1ロータ軸83に固定されている。この第1ロータ82には、図1に示すように、軸方向におけるカバー2b側の端部で内周部から径方向外側に延びた後、軸方向ハウジング2c側に延び、さらに軸方向におけるハウジング2c側の端部で径方向内
側に延びて内周部に至る油路82aが形成されている。第1ロータ軸83は、中空状に形成されており、一対のボールベアリング84,85を介してトランスアクスルケース2に相対回転可能に支持されている。第1ロータ軸83の内部には、ポンプ軸41が挿入されている。第1ロータ軸83には、当該第1ロータ軸83を径方向に貫通する流出孔83aおよび流入孔83bが形成されており、これら流出孔83aおよび流入孔83bは第1ロータ82に形成された油路82aとそれぞれ連通している。
オイルポンプ40は、公知のものであり、第1電動機MG1とカバー2bとの間に設けられている。ポンプ軸41は、そのハウジング2c側の端部が、入力軸10のカバー2b側の端部と接続されているとともに、そのカバー2b側の端部が、オイルポンプ40に連結されている。これにより、入力軸10およびポンプ軸41を介してエンジンの動力がオイルポンプ40に伝達されることでオイルポンプ40が駆動し、オイルストレーナ(図示せず)を介してトランスアクスルケース2下部から吸い上げられたオイルが、オイルポンプ40から吐出されるようになっている。
ポンプ軸41の内部には、軸方向に延びる油路42が形成されている。また、ポンプ軸41には、当該ポンプ軸41を径方向に貫通する流出孔43が形成されており、この流出孔43によって、ポンプ軸41の油路42と、第1ロータ軸83の内周面とポンプ軸41の外周面との間の断面円環状の空間と、が連通している。
このような構造により、オイルポンプ40から吐出されたオイルの主流は、図1の破線矢印で示すように、油路42を通ってポンプ軸41のハウジング2c側の端部から入力軸10の油路13に流入し、入力軸10の回転に伴う遠心力によって連通孔14から排出されて、遊星歯車機構20の潤滑に用いられる。他方、オイルポンプ40から吐出されたオイルの副流は、図1の実線矢印で示すように、ポンプ軸41の流出孔43から第1ロータ軸83の内周面とポンプ軸41の外周面との間の空間に流入し、第1ロータ軸83の流出孔83aを通って第1ロータ82に形成された油路82aへ流入し、第1ロータ82内で昇温される。昇温された副流は、第1ロータ軸83の流入孔83bを通って第1ロータ軸83の内周面とポンプ軸41の外周面との間の空間に戻り、サンギヤSと入力軸10との隙間を通って出力部材30の内側に流入し、主流と混ざるようになっている。このように、第1電動機MG1からの受熱によって副流が昇温されることにより、出力部材30の内側で主流と副流とが混ざったオイルは、粘性が低い状態で遊星歯車機構20に供給されることになる。
第2電動機MG2は、例えば、三相交流回転電機であり、ECUにより制御されるインバータ等のPCUによって作動される。第2電動機MG2は、バッテリ(図示せず)の電力および第1電動機MG1により発電された電力の少なくとも一方を用いて、駆動輪(図示せず)に駆動力を与える駆動用モータとしての機能を有する。また、第2電動機MG2は、回生制動によって発電された電力を用いてバッテリを充電するジェネレータとしての機能を有している。
この第2電動機MG2は、第2ステータ91と、第2ロータ92と、第2ロータ軸93と、を有している。第2ロータ92は、円筒状に形成されており、回転中心が一致するようにその内周部が第2ロータ軸93に固定されている。第2ロータ軸93は、中空状に形成されており、一対のボールベアリング94,95を介してトランスアクスルケース2に相対回転可能に支持されている。
中空状に形成された第2ロータ軸93のハウジング2c側の端部には、出力軸70のカバー2b側の端部が相対回転不能にスプライン嵌合されている。この出力軸70には、カウンタ軸50のカウンタドリブンギヤ51と噛み合うリダクションギヤ71が形成されて
いる。出力軸70は、第1および第2ボールベアリング72,73を介してトランスアクスルケース2に相対回転可能に支持されている。より詳しくは、出力軸70のカバー2b側の端部には第1ボールベアリング72が配置されており、この第1ボールベアリング72の外輪72aが隔壁部5に形成された断面略円形の凹部5aに圧入されることで、出力軸70が隔壁部5に相対回転可能に支持されている。また、出力軸70のハウジング2c側の端部には第2ボールベアリング73が配置されており、この第2ボールベアリング73の外輪73aがハウジング2cに形成された段差を有する凹部2dの大径部に圧入されることで、出力軸70がハウジング2cに相対回転可能に支持されている。なお、本実施形態では、第2ロータ軸93およびこれに嵌合される出力軸70が、本発明でいう「第2電動機の回転軸」に対応しており、また、第1ボールベアリング72が、本発明でいう「第2電動機の回転軸をケースに対し回転可能に支持する軸受」に対応している。
カウンタ軸50は、一対のテーパニードルベアリング53,54を介してトランスアクスルケース2に相対回転可能に支持されている。カウンタ軸50の軸方向におけるハウジング2c側には、出力部材30の出力ギヤ31および出力軸70のリダクションギヤ71と噛み合うカウンタドリブンギヤ51が形成されている。また、カウンタ軸50の軸方向におけるカバー2b側には、デファレンシャル装置60のデフリングギヤ61と噛み合うカウンタドライブギヤ52が形成されている。なお、カウンタドライブギヤ52が、本発明でいう「出力部材および第2電動機の回転軸を介して伝達された動力を、車軸側へ伝達するための出力ギヤ」に対応している。
デファレンシャル装置60は、左右一対のドライブシャフト(図示せず)および一対のサイドギヤ62の間の差動を許容するとともに、これら左右一対のドライブシャフトに回転動力を伝達するように構成されている。デファレンシャル装置60は、一対のテーパニードルベアリング64,65を介してトランスアクスルケース2に相対回転可能に支持されるデフケース63に固定されたデフリングギヤ61が、カウンタドライブギヤ52と噛み合うことで回転するように構成されている。
以上のように構成されたトランスアクスル1では、入力軸10、遊星歯車機構20、出力部材30の出力ギヤ31、カウンタドリブンギヤ51等を介して、エンジンからの動力がカウンタ軸50に伝達される一方、出力軸70、リダクションギヤ71、カウンタドリブンギヤ51等を介して、第2電動機MG2からの動力がカウンタ軸50に伝達され、カウンタ軸50に伝達された動力がカウンタドライブギヤ52、デフリングギヤ61およびデファレンシャル装置60等を介して駆動輪に伝達される。なお、出力ギヤ31、リダクションギヤ71、カウンタドリブンギヤ51、カウンタドライブギヤ52およびデフリングギヤ61は、いずれも斜歯で構成されている。
−第1ボールベアリングの潤滑構造−
ところで、複軸式のトランスアクスル1では、カウンタドライブギヤ52と噛み合うことで回転するデフリングギヤ61によってトランスアクスルケース2下部から掻き上げられたオイルを用いて、各軸部材を支持するベアリングの潤滑を行うことが多い。しかしながら、トランスアクスルケース2上部に位置する第2電動機MG2へは、そもそも掻き上げられたオイルが届き難いため、出力軸70を支持する第1および第2ボールベアリング72,73において供給オイル量が不足する場合がある。そうして、第1および第2ボールベアリング72,73にオイルが存在しない状態が長時間続くと、ソーク後の発進時(特に冷間時)に焼き付きが発生する場合がある。
ここで、リダクションギヤ71が斜歯で構成されていることから、前進発進時には軸方向におけるカバー2b側へのスラスト力が出力軸70に作用することになる。このようなスラスト力が、軸方向にスライド可能なスプライン嵌合によって出力軸70と連結されて
いる第2ロータ軸93のボールベアリング94,95や、ハウジング2c側に押される構造となっていない第2ボールベアリング73に与える影響は小さいが、隔壁部5側に押し込まれる第1ボールベアリング72に与える影響は大きい。具体的には、供給オイル量が不足した状態(オイルが存在しない状態)で第1ボールベアリング72が隔壁部5側に押し込まれると、出力軸70に連れ回された第1ボールベアリング72の外輪72aがトランスアクスルケース2に対して相対回転することで、トランスアクスルケース2が摩耗する場合がある。それ故、特に、第1ボールベアリング72では、オイルによる湿潤状態を保つことが必要となる。
この点、例えば、ポンプを新たに設けて第1ボールベアリング72にオイルを供給したり、第1ボールベアリング72をグリス封入型の軸受としたりすることも考えられるが、ポンプを新たに設けると、ポンプ駆動に伴う引き摺り損失が生じるという問題があり、また、第1ボールベアリング72をグリス封入型の軸受とすると、粘性の高いグリスが介在することで損失が生じるという問題がある。
そこで、本実施形態では、第1ボールベアリング72の転走面が浸漬されるようにオイルを貯めることが可能なオイル貯留部7を設けるとともに、遊星歯車機構20の潤滑に用いられた後のオイルをかかるオイル貯留部7に供給するようにしている。
具体的には、トランスアクスルケース2における第1ボールベアリング72の近傍に、第1ボールベアリング72の転走面の少なくとも一部が浸漬されるようにオイルを貯留することが可能なオイル貯留部7を設けている。より詳しくは、オイル貯留部7は、図1および図3に示すように、略円形の深皿を半割にしたような形状に形成されており、第1ボールベアリング72の外輪72aが圧入される凹部5aの周縁部における、トランスアクスル1が車載された状態で下側となる部位に、隔壁部5と一体に形成されている。オイル貯留部7は、図1に示すように、トランスアクスル1が車載された状態で上方に開口するように設けられていることから、後述のようにカウンタドライブギヤ52の回転に伴って飛び散ったオイルを受けることが可能となっている。オイル貯留部7の上端は、図3に示すように、第1ボールベアリング72の外輪72aにおける内周面の下端と、内輪72bにおける外周面の下端との間に位置しており、これにより、オイル貯留部7に貯まったオイルによって、外輪72aと転動体72cとの転走面の少なくとも一部が浸漬されるようになっている。
また、オイル貯留部7に貯めるオイルとして、遊星歯車機構20の潤滑に用いられた後のオイルを用いるべく、遊星歯車機構20を囲む出力部材30には、図1に示すように、当該出力部材30を径方向に貫通する連通孔6が、当該出力部材30の周方向(回転方向)に間欠的に複数形成されている。このように、出力部材30に連通孔6を形成することで、遊星歯車機構20の潤滑に用いられた後に出力部材30内に残ったオイルは、出力部材30の回転に伴う遠心力によって、360°いずれの方向にも飛び散るように、連通孔6から排出される。
さらに、出力部材30から排出されたオイルをオイル貯留部7に確実に導入するべく、オイル貯留部7と連通孔6とカウンタドライブギヤ52とを、軸方向に重なるように形成している。換言すると、軸方向と直交する平面が、オイル貯留部7、連通孔6およびカウンタドライブギヤ52を通るように、これらオイル貯留部7、連通孔6およびカウンタドライブギヤ52が形成されている。より詳しくは、出力部材30におけるカウンタドライブギヤ52と軸方向に重なる位置に連通孔6を形成しているとともに、カウンタドライブギヤ52と軸方向に重なる位置までオイル貯留部7を延ばしている。
そうして、カウンタ軸50が配置される第3軸C3が第1軸C1と第2軸C2との間に
位置し、且つ、オイル貯留部7と連通孔6とカウンタドライブギヤ52とが軸方向に重なるように形成されていることから、図2の矢印で示すように、出力部材30から排出されたオイルは、デフリングギヤ61と噛み合いながら回転しているカウンタドライブギヤ52にかかり、カウンタドライブギヤ52の回転に伴って360°いずれの方向にも飛び散るので、オイル貯留部7に確実に供給されることになる。
以上のように構成されたトランスアクスル1では、エンジンが駆動すると、オイルポンプ40が駆動し、オイルストレーナを介してトランスアクスルケース2下部から吸い上げられたオイルがオイルポンプ40からポンプ軸41の油路42へ吐出される。オイルポンプ40から吐出されたオイルは、上述の如く、その主流が、油路42を通って出力部材30内に供給されるとともに、その副流が、第1電動機MG1からの受熱により昇温された後、出力部材30内に供給されることで、粘性が低い状態で遊星歯車機構20に供給される。
遊星歯車機構20を潤滑した粘性が低いオイルは、出力部材30の回転に伴う遠心力によって、出力部材30の連通孔6から排出されて径方向に飛び散る。このようにして出力部材30の連通孔6から360°いずれの方向にも飛び散ったオイルは、回転しているカウンタドライブギヤ52にかかり、カウンタドライブギヤ52の回転に伴って径方向に飛び散る。このようにしてカウンタドライブギヤ52の回転に伴って360°いずれの方向にも飛び散ったオイルは、オイル貯留部7に供給される。オイル貯留部7に貯まったオイルは、エンジン停止後もトランスアクスルケース2の下部に流下することなくオイル貯留部7に残ることから、エンジン停止後も常に第1ボールベアリング72の湿潤状態が保たれる。
以上、本実施形態のトランスアクスル1によれば、オイル貯留部7に貯まったオイルによって、オイルが供給される運転中は勿論、エンジン停止後も常に第1ボールベアリング72の湿潤状態が保たれることから、ソーク後の発進時に第1ボールベアリング72が焼き付くのを抑えることができる。
しかも、既存のオイルポンプ40によって遊星歯車機構20に供給され、本来であれば遊星歯車機構20の潤滑に用いられた後トランスアクスルケース2の下部に流下するオイルをオイル貯留部7に供給することから、ポンプ容量を大きくする必要がないので、引き摺り損失を抑制することができる。
また、グリスよりも粘性の低いオイルにより湿潤状態を保つことから、グリス封入型の軸受を用いた場合よりも損失を低減することができる。
さらに、第1ロータ82に形成された油路82aを流れることで、第1電動機MG1からの受熱により粘性が低くなったオイルを用いて第1ボールベアリング72を潤滑することから、損失をより一層低減することができる。
また、掻き上げオイルとは異なり、オイルストレーナを介してオイルポンプ40に吸い上げられたオイルをオイル貯留部7に供給することから、オイル貯留部7に貯まるオイル中の異物量を低減することができるので、第1ボールベアリング72の寿命を向上させることができる。
さらに、図1に示すように、オイル貯留部7に貯まったオイルは、外輪72aと転動体72cとの転走面を浸漬するとともに、隔壁部5に形成された凹部5aと外輪72aとの接触面をも浸漬することから、前進発進時に作用するスラスト力によって隔壁部5側に押し込まれた状態で第1ボールベアリング72の外輪72aがトランスアクスルケース2に
対して相対回転しても、トランスアクスルケース2の摩耗量を低減することができる。
また、オイル貯留部7を設けることで、第1ボールベアリング72の外輪72aが圧入される凹部5aの周縁部の剛性が、換言すると、第1ボールベアリング72を支持している部分の剛性が向上することから、ミスアライメント(軸心ずれ)が抑制されるので、ギヤノイズを低減することができる。
さらに、出力部材30に連通孔6を形成したことにより、出力部材30からオイルが排出されるので、入力軸10が回転する際の撹拌損失を低減することができる。
−実施形態1の変形例−
本変形例は、オイル貯留部8の形状および設置位置が上記実施形態1と異なるものである。以下、実施形態1と異なる点について説明する。
図4は、オイル貯留部8を模式的に示す図であり、図5は、第1ボールベアリング72をハウジング2c側から見た概略図である。上記実施形態1では、トランスアクスルケース2における第1ボールベアリング72の近傍にオイル貯留部7を設けたが、本変形例では、図4に示すように、第1ボールベアリング72の外輪72aにオイル貯留部8を設けるようにしている。
オイル貯留部8は、略円形の皿を半割にしたような形状に形成されており、第1ボールベアリング72の外輪72aにおける、トランスアクスル1が車載された状態で下側となる部位に、外輪72aと一体に形成されている。オイル貯留部8は、図4に示すように、トランスアクスル1が車載された状態で上方に開口するように設けられていることから、カウンタドライブギヤ52の回転に伴って飛び散ったオイルを受けることが可能となっている。このように、第1ボールベアリング72の外輪72aにオイル貯留部8を設けることにより、実施形態1のオイル貯留部7よりも浅い(小さい)オイル貯留部8であっても、図5に示すように、外輪72aと転動体72cとの転走面の少なくとも一部を浸漬することができる。
しかも、第1ボールベアリング72の外輪72aにオイル貯留部8を設けることで、オイル貯留部8を備えたトランスアクスルケース2を形成しなくても、既存のトランスアクスルケース2を用いて第1ボールベアリング72を常に湿潤状態に保つことができる。
(実施形態2)
本実施形態は、オイルポンプ40によって遊星歯車機構20に供給されたオイルのみならず、トランスアクスルケース2下部から掻き揚げられたオイルをもオイル貯留部7に供給する点が上記実施形態1と異なるものである。以下、実施形態1と異なる点について説明する。
図6は、本実施形態に係るトランスアクスル1を模式的に示す断面図であり、図7は、トランスアクスル1をエンジン側から見た模式図である。図6に示すように、出力軸70の内部には、軸方向に延びる油路74が形成されている。また、出力軸70における、第2ロータ軸93のハウジング2c側の先端部と第1ボールベアリング72との間に対応する部位には、当該出力軸70を径方向に貫通する連通孔75が形成されている。この連通孔75によって、第2ロータ軸93の外周面とボールベアリング95と第1ボールベアリング72と隔壁部5とで区画された略円環状の空間5bと、油路74とが連通されている。
ハウジング2cと出力軸70のハウジング2c側の先端部との間には、ハウジング2c
に形成された段差を有する凹部2dと第2ボールベアリング73とによって、オイル受部9が形成されている。このオイル受部9には、油路74にオイルを導くための導入部材9aが、凹部2dの中径部に嵌め合わされた態様で設けられている。
オイル受部9には、図7に示すように、デフリングギヤ61によってトランスアクスルケース2下部から掻き上げられ、カウンタ軸50のカウンタドライブギヤ52やカウンタドリブンギヤ51によって上方に吹き飛ばされ、リダクションギヤ71によってさらに上方に吹き飛ばされたオイルが供給されるようになっている。
オイル受部9に供給されたオイルは、図6の破線矢印で示すように、出力軸70の油路74内をカバー2b側に流れ、図6の実線矢印で示すように、連通孔75を通って略円環状の空間5b内に流入する。空間5b内に流入したオイルは、第1ボールベアリング72の外輪72aと内輪72bとの間を通ってオイル貯留部7に供給される。
本実施形態のトランスアクスル1によれば、デフリングギヤ61によって掻き上げられたオイルをオイル貯留部7に供給することから、オイル貯留部7に貯まるオイル中の異物量の低減効果は薄れるものの、遊星歯車機構20を潤滑したオイルに加えて、デフリングギヤ61によって掻き上げられたオイルがオイル貯留部7に供給されるので、より確実にオイルをオイル貯留部7に貯めることができる。これにより、常に第1ボールベアリング72の湿潤状態が保たれることから、ソーク後の発進時に第1ボールベアリング72が焼き付くのをより一層確実に抑えることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、実施形態に限定されず、その精神または主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
上記各実施形態では、第1ボールベアリング72またはその近傍にオイル貯留部7,8を設けたが、これに限らず、第2ボールベアリング73またはその近傍にオイル貯留部を設けてもよい。このように、第2ボールベアリング73またはその近傍にオイル貯留部を設けた場合も、出力部材30の連通孔6の位置やカウンタドライブギヤ52の位置やオイル貯留部の軸方向の長さ等を調整することにより、オイル貯留部にオイルを貯めることができる。
また、上記各実施形態では、オイル貯留部7,8を、略円形の皿を半割にしたような形状に形成したが、第1ボールベアリング72の転走面の少なくとも一部が浸漬されるようにオイルを貯留することが可能であれば、これに限らず、オイル貯留部7,8をどのような形状に形成してもよい。
さらに、上記各実施形態では、オイル貯留部7,8をトランスアクスルケース2または第1ボールベアリング72の外輪72aと一体に形成したが、これに限らず、オイル貯留部7,8をトランスアクスルケース2または第1ボールベアリング72の外輪72aと別体とし、これらに装着するようにしてもよい。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明によると、ケース上部に第2電動機が位置する場合でも、損失を抑えつつ、第2電動機の回転軸を支持する軸受の焼き付きを抑制することができるので、複軸式の動力伝
達装置に適用して極めて有益である。
1 トランスアクスル(動力伝達装置)
2 トランスアクスルケース(ケース)
6 連通孔
7 オイル貯留部
8 オイル貯留部
10 入力軸
20 遊星歯車機構
30 出力部材
40 オイルポンプ
50 カウンタ軸
52 カウンタドライブギヤ(出力ギヤ)
70 出力軸(回転軸)
83 第1ロータ軸(回転軸)
C1 第1軸
C2 第2軸
C3 第3軸
MG1 第1電動機
MG2 第2電動機
72 第1ボールベアリング(軸受)

Claims (1)

  1. エンジンに接続される入力軸と第1電動機の回転軸とが同軸上に配置される第1軸と、第2電動機の回転軸が配置される第2軸と、車軸側と動力伝達可能に接続されるカウンタ軸が配置される第3軸とが、第2軸が最も上方に位置し、且つ、第3軸が第1軸と第2軸との間に位置するように、互いに平行に配置される動力伝達装置であって、
    上記入力軸と、第1および第2電動機と、上記カウンタ軸とを収容するケースと、
    上記エンジンからの動力を上記カウンタ軸に伝達する円筒状の出力部材と、
    上記出力部材の内周面にリングギヤが一体に設けられるとともに、当該出力部材の内側で上記入力軸上に配置されて、上記エンジンからの動力を上記第1電動機と当該出力部材とに分配する遊星歯車機構と、
    上記ケースに形成され、上記第1および第2電動機を収容する電動機室と、上記入力軸、出力部材、遊星歯車機構およびカウンタ軸を収容するギヤ室と、を仕切る隔壁部と、
    上記遊星歯車機構へオイルを供給するオイルポンプと、
    上記第2電動機の回転軸を上記隔壁部に対し回転可能に支持する軸受と、
    上記軸受または上記隔壁部における当該軸受の近傍に設けられ、当該軸受の転走面の少なくとも一部が浸漬されるようにオイルを貯留することが可能なオイル貯留部と、を備え、
    上記出力部材には、径方向に貫通する連通孔が形成され、
    上記カウンタ軸には、上記出力部材および第2電動機の回転軸を介して伝達された動力を、車軸側へ伝達するための出力ギヤが設けられており、
    上記オイル貯留部と上記連通孔と上記出力ギヤとが、上記連通孔から排出されたオイルが、当該出力ギヤにかかり、当該出力ギヤの回転に伴って飛び散って、当該オイル貯留部に供給されるように、軸方向と直交する同一平面が通るような位置に配置されていることを特徴とする動力伝達装置。
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