JP6458621B2 - 圧電振動デバイス - Google Patents

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Description

本発明は表面実装型の圧電振動デバイスに関する。
圧電振動デバイスとして、例えば表面実装型の水晶振動子や水晶発振器が広く用いられている。例えば表面実装型の水晶発振器は、絶縁性材料からなるベース(容器)に設けられた凹部の中に、水晶などからなる圧電振動素子と集積回路素子などの電子部品素子が実装され、蓋で凹部を気密封止した構造となっている。前記ベースの外底面には複数の外部接続端子が形成されており、これらの外部接続端子の一部は圧電振動素子や電子部品素子と電気的に接続されている。圧電振動デバイスは、外部接続端子で外部回路基板上の搭載パッドとはんだなどの導電性接合材により電気的機械的に接合されることで外部回路基板に搭載される。
このような圧電振動デバイスの中には、特許文献1に開示されているように、水晶振動素子と電子部品素子とを別空間に収容したいわゆるH型パッケージ構造のものがある。より具体的には、特許文献1に記載の水晶発振器は、容器の表裏のキャビティ(凹部)の一方側に水晶片(圧電振動素子)が封入され、他方側にIC(電子部品素子)が実装された構造となっている。そして外部接続端子は、ICが実装される側のキャビティを包囲する枠部の上面(水晶発振器の底面)の4隅に形成されている。
特開2009−27469号
上述のような圧電振動デバイスでは、電子部品素子が実装される側のキャビティの制約を受け、ベースの外底面の面積が前記キャビティの存在しない平坦な外底面のベースに比べて相対的に小さくなる。このため、枠部の上面(外底面)に形成できる外部接続端子の位置や面積も限られてくるとともに、電子部品素子や圧電振動素子から外部接続端子まで引き出すための導通経路についても同様にその位置や面積なども制限されてくる。
特に、圧電振動デバイスの中には、圧電振動素子単体の電気的な特性を計測するために圧電振動素子とのみ接続された圧電振動素子用外部接続端子をベースの側面に形成するものがある。しかしながら、これらの圧電振動素子用外部接続端子と当該圧電振動素子用外部接続端子まで引き出すための導通経路についても、上記ベース外底面に形成される外部接続端子との間で短絡するなどの悪影響をなくした状態で形成することが、圧電振動デバイスの小型化とともにますます困難になっているのが現状である。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、小型化に対応するとともに、外部接続端子と圧電振動素子用外部接続端子とこれらの導通経路との間で相互に短絡するなどの悪影響をなくしたより信頼性の高い圧電振動デバイスを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために本発明は、上方が一主面で下方が他主面となる平面視略矩形の基板部と、前記基板部の他主面の外周部から下方に伸び外周縁と内周縁とが平面視略矩形の枠部と、前記枠部の上面の4隅に形成された外部接続端子とを備えたベースが有り、前記基板部の一主面に搭載される圧電振動素子と、前記枠部と前記基板部の他主面とで囲まれた凹部に搭載される電子部品素子と、前記圧電振動素子を気密封止する蓋と、からなる圧電振動デバイスにおいて、前記枠部の内周縁の4隅には、当該内周縁の高さ方向に沿って伸長した半径R1の円弧状の内側切欠き部が形成され、当該内側切欠き部に充填される柱状の導電ビアが形成されており、当該柱状の導電ビアの一部の側面が前記凹部に露出した状態で形成されており、前記柱状の導電ビアによって、前記凹部の内底面に形成され前記電子部品素子と接続される配線パターンと、前記外部接続端子とが接続されており、前記基板部と前記枠部とは、各外周縁が平面視略同一の矩形で形成され、かつ各外周縁の4隅には、当該各外周の高さ方向に沿って伸長した半径R2の円弧形状の外側切欠き部が形成され、当該外側切欠き部の上面には前記圧電振動素子と接続される圧電振動素子用外部接続端子が形成されており、前記枠部の内周縁の4隅は、半径R3の円弧が形成され、前記半径R1と前記半径R2と前記半径R3との関係が、R1<R2<R3となる。
上記発明によれば、圧電振動素子のみの特性を計測できる圧電振動素子用外部接続端子をベースの外周縁の隅の外側切欠き部に形成し、配線パターンと外部接続端子とを接続する柱状の導電ビアをベース枠部の内周縁の隅の内側切欠き部に形成している。このため、各々の導出経路をベース枠体における最も幅広の外周縁の隅部と内周縁の隅部の位置で隔離して切欠き部を配置することができるので、枠体を含むベース全体の機械的な強度を低下させることもない。
特に、前記内側切欠き部の半径R1と前記外側切欠き部の半径R2の大きさに大小関係を成立するように構成し、前記外側切欠き部の半径R2を前記内側切欠き部の半径R1より大きくすることで、検査プローブや測定用治具の端子などを前記外側切欠き部の上面に形成された圧電振動素子用外部接続端子に接触しやすく構成することができる。この際、枠部の内周縁の4隅には内側切欠き部に充填される柱状の導電ビアが形成されているので、前記圧電振動素子用外部接続端子と前記導電ビアとが短絡しないように構成する必要がある。そこで、前記内側切欠き部の半径R1を前記外側切欠き部の半径R2より小さくすることで、内側切欠き部と外側切欠き部とのお互いの距離を確保しやすく設計できる。つまり、各々の切欠き部に形成された導出経路間(前記導電ビアと前記圧電振動素子用外部接続端子)での短絡を防止し、お互いの絶縁性を確実に高めることができる。
また、導出経路間(前記導電ビアと前記圧電振動素子用外部接続端子)の絶縁性を確実に高めることで、浮遊容量の影響が低減でき、圧電振動デバイスに対する電気的特性の悪影響も低減できる。なお、ベースをセラミック材料で構成した場合、そのベースの小型化とともに積層シートのずれや配線パターンの形成位置がずれたりすることで、隣接する異極の配線パターン同士による短絡の危険性が高まることが懸念されていた。本発明では、これら異極の配線パターンや端子の短絡を防ぎ絶縁性を確実に高めることができる。
また、上述の作用効果に加えて、前記外側切欠き部の半径R2と前記枠部の内周縁の4隅の半径R3の大きさに大小関係を成立するように構成することで、外側切欠き部と内周の4隅とのお互いの距離を確保しやすく設計できるため、各々の導出経路間(前記導電ビアと前記圧電振動素子用外部接続端子)での短絡を防止し絶縁性を確実に高めることができる。
特に、前記枠部の内周縁の4隅の半径R3を前記外側切欠き部の半径R2より大きくすることで、前記枠部の内周縁の4隅に円弧状の内側切欠き部を形成する位置が確保しやすくなり、より安定した状態で当該内側切欠き部に充填される柱状の導電ビアを形成することができる。なお、ベースをセラミック材料で構成した場合、枠部の内周縁に内側切欠き部を打ち抜き形成したり、内側切欠き部にメタライズ材料を充填する際に位置がずれたりすることによるセラミックシートの加工ずれによる断線の危険性が高まることが懸念されていた。本発明では、枠部の内周縁の4隅の半径R3を最も大きくすることで、上述のとおり安定した状態で当該内側切欠き部に充填される柱状の導電ビアを形成することができるので、セラミックシートの加工ずれによる断線の危険性が少なくなり、より確実な導通経路を確保することができる。
以上により、圧電振動デバイスの小型化を妨げることなく、導出経路間の短絡を防止し、ベースの強度を低下させることなく、圧電振動素子用外部端子のコンタクト性を向上させたより信頼性の高い圧電振動デバイスを提供することができる。
また、上記構成において、前記枠部の外側切欠き部には前記圧電振動素子用外部接続端子を形成せず、前記基板部の外側切欠き部にのみ前記圧電振動素子用外部接続端子が形成されていてもよい。
この場合、上述の作用効果に加えて、外部回路基板や蓋と電気的に短絡しない圧電振動素子のみの特性を計測できる圧電振動素子用外部接続端子をベースの外表面に構成することができる。
また、上記構成において、前記ベースはセラミック材料からなり、前記導電ビアはセラミック材料よりヤング率の高いタングステンやモリブデンのメタライズ材料からなってもよい。
この場合、上述の作用効果に加えて、小型化対応により枠部の幅が縮小されたとしても枠部の4隅の硬度を高め、ベース全体としての強度を高めることができる。また、ベースの傾きを抑制することができる。
以上のように、小型化に対応するとともに、外部接続端子と圧電振動素子用外部接続端子とこれらの導通経路との間で相互に短絡するなどの悪影響をなくしたより信頼性の高い圧電振動デバイスを提供することができる。
本発明の実施形態に係る水晶発振器の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る水晶発振器の概略構成を示す底面図である。 図2のICを搭載しない状態の底面図である。 図3の一部拡大図である。 図1、図2のP方向の側面図である。 本発明の導電ビアの外観図を示した斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。以下に述べる本発明の実施形態において、圧電振動デバイスとして、例えば発振回路を有するICを内蔵した表面実装型水晶発振器を例に挙げて説明する。
本発明の実施形態を図1乃至6を用いて説明する。水晶発振器1は略直方体状のパッケージであり、平面視では略矩形、断面では略H型となっている。水晶発振器1は、ベース2と、水晶振動素子3と、IC4と、蓋5とが主な構成部材となっている。本実施形態では水晶発振器1の平面視の外形サイズは縦横が約1.6mm×1.2mmとなっており、水晶発振器1は電子部品素子として発振回路を有するIC4を内蔵している。なお、前述の水晶発振器の平面視外形サイズは一例であり、前記外形サイズ以外のパッケージサイズであっても本発明は適用可能である。以下、水晶発振器1を構成する各部材の概略について詳述する。
ベース2は絶縁性材料からなる長辺と短辺を有する平面視略矩形の容器である。ベース2は、平板状(平面視略矩形)の基板部20と、基板部20の一主面201の外周部200に沿って上方に伸び外周縁210と内周縁211とが平面視略矩形の第1枠部21と、基板部20の他主面202の外周部200に沿って下方に伸び外周縁220と内周縁221とが平面視略矩形の第2枠部22(枠部)とが主な構成部材(断面略H型)となっている。
本形態ではより好ましい形態として、基板部20と第1枠部21と第2枠部22とは、各外周縁が平面視略同一の矩形で形成され、かつ各外周縁の4隅にのみ同一の半径R2の円弧状の外側切欠き部20cと21cと22cが形成されている。つまり、基板部20の外周縁の4隅には半径R2の円弧状の外側切欠き部20c1,20c2,20c3,20c4が形成され、第1枠部21の外周縁の4隅には半径R2の円弧状の外側切欠き部21c1,21c2,21c3,21c4が形成され、第2枠部22の外周縁の4隅には半径R2の円弧状の外側切欠き部22c1,22c2,22c3,22c4が形成されている。これらの基板部20の外側切欠き部20c1,20c2,20c3,20c4と、第1枠部21の外側切欠き部21c1,21c2,21c3,21c4と、第2枠部22の外側切欠き部22c1,22c2,22c3,22c4とは、後述するように積層された際に重畳されることで、ベース2の一体化された外側切欠き部を構成する。
また、第2枠部22の内周縁の4隅には、半径R1の円弧状の内側切欠き部22dが形成されている。つまり、第2枠部22の内周縁の4隅には、第2枠部22の内周の高さ方向に沿って伸長(第2枠部22を貫通する)する半径R1の円弧状の内側切欠き部22d1,22d2,22d3,22d4が形成されている。
このとき、第2枠部22の内側切欠き部22d1,22d2,22d3,22d4の半径R1と、少なくとも後述する水晶振動素子用外部接続端子9a,9bが形成された基板部20の外側切欠き部の半径R2の関係が、R1<R2となるよう構成している。なお、本形態では、基板部20と第1枠部21と第2枠部22の外側切欠き部の半径R2は同径で構成しているため、図4では、第2枠部22の外側切欠き部の半径R2で比較したものを図示している。
このため、小型化対応により第1枠部21と第2枠部22の幅が縮小されたとしても、幅に余裕のある4隅にのみ外側切欠き部20cと21cと22cと内側切欠き部22dとを形成することで、ベース全体としての機械的な強度を弱めることがない。また第1枠部21と蓋5との封止領域も必要以上に狭めることもなくなるので、水晶振動素子2の気密封止性能を低下させることもない。
本実施形態では基板部20と第1枠部21と第2枠部22の各々は、セラミックグリーンシート(アルミナ)となっており、これら3つのシートが積層された状態で焼成によって一体成形されている。なお、これらの各シート(基板部のシート・第1枠部のシート・第2枠部のシート)については、積層間の内部配線の延出形態に応じて単層だけでなく複数層に分けて形成してもよい。
ベース2の第1枠部21の上面には、封止部6が形成されている。この封止部6は金属製の蓋5と金錫ろう材など接合材によって接合される。
ベース2の第1枠部21の内周縁211と基板部の一主面201とで囲まれた空間は第1凹部2Aとなっている。第1凹部2Aは、平面視略矩形であり第1枠部21の内周縁211と同一形状となる。第1凹部2Aの内底面(基板部20の一主面201)の一端側には、水晶振動素子3と導電接合される一対の水晶搭載用パッド7a,7bが並列して形成されている(一方のみ図示)。
当該水晶搭載用パッド7a,7bの上には、導電性接着剤8を介して水晶振動素子3の一端側が導電接合され、搭載される。水晶搭載パッド7a,7bは一対の第1配線パターン71a,71b(圧電振動素子接続用第1配線パターン)とそれぞれ接続され、第1凹部の中央部分に延出されている。
そして、一対の第1配線パターン71a,71bは、当該第1配線パターン71a,71bの端部に形成され、基板部20の厚み方向に垂直に貫通する一対の円柱状の導電ビア10a,10b(圧電振動素子接続用導電ビア)を経由して、後述する第2凹部2Bに形成されたIC搭載用の第2配線パターン11a,11b(圧電振動素子接続用配線パターン)に接続されている。このため、基板部20の厚み方向に最短距離で接続され、IC4の温度を水晶振動素子3に短時間でより正確に伝えることができる。また、導電ビア10a,10b(圧電振動素子接続用導電ビア)は、基板部20の内部で中間配線を構成しないので、基板部20を含むベース2への熱の分散や各配線パターン間の熱の分散を抑制することができる。結果として、IC4と水晶振動素子3との間での温度差を生じにくくできる。
図6(a)に示すように、圧電振動素子接続用導電ビア10a,10bは、平面と底面が面積x1の円形となり、側面の高さがh1となる円柱形状で構成されている。また、圧電振動素子接続用導電ビア10a,10bは、第1凹部2Aにおいて、圧電振動素子接続用導電ビアの平面10a1,10b1のみが露出し、後述する第2凹部2Bにおいて、圧電振動素子接続用導電ビアの底面10a2,10b2のみが露出するように構成している。
また、本形態では、水晶搭載パッド7a,7bは一対の第1配線パターン72a,72bとそれぞれ接続され、基板部20の外周縁の4隅のうちの2つの外側切欠き部20c1,20c2に延出されている。外側切欠き部20c1,20c2の表面(上面)には、水晶振動素子用外部接続端子9a,9b(圧電振動素子用外部接続端子)が形成されている。
そして、水晶振動素子用外部接続端子9a,9bは、第1配線パターン72a,72bとそれぞれ接続されることで、水晶振動素子の励振電極とのみ接続し、水晶振動素子のみの電気的特性を計測できるものである。本形態ではより好ましい形態として、この水晶振動素子用外部接続端子9a,9bに隣接する、第1枠部の外側切欠き部21c1,21c2と、第2枠部の外側切欠き部22c1,22c2には外部接続端子(電極)を形成せず、基板部の切欠き部20c1,20c2にのみ外部接続端子(電極)を形成している。このため、外部回路基板や蓋5と電気的に干渉(短絡)しない水晶振動素子3のみの特性を計測できる水晶振動素子用外部接続端子をベース2の外表面に構成することができる。また、ベースの隅部でベースの側面中央に位置する基板部の外側切欠き部に水晶振動素子用外部接続端子を設けることで、検査プローブや測定用治具の端子を接触させやすい構成とできる。
ベース2の第2枠部22の上面(ベース2の底面)の4隅には、図示しない外部回路基板の搭載パッドとはんだにより接合される外部接続端子9c,9d,9e,9fが形成されている。本形態ではより好ましい形態として、これらの4隅の外部接続端子9c,9d,9e,9fは、略L字形状に形成され、当該略L字形状は第2枠部22の内周縁の4隅に曲部を有し、第2枠部22の内周縁の各辺に沿って伸びている。なお、外部接続端子の数は、発振器の機能に応じて形成されるものであるので、発振器の付加機能に応じて4つ以上の構成としてもよい。
また、第2枠部22の内周縁4隅の内側切欠き部22d1,22d2,22d3,22d4には、各内側切欠き部22d1,22d2,22d3,22d4を充填するように柱状の導電ビア10c,10d,10e,10f(外部接続端子接続用導電ビア)が埋設されている。つまり、第2枠部22の厚み方向に垂直に貫通する柱状の導電ビア10c,10d,10e,10f(外部接続端子接続用導電ビア)により接続されることで、第2枠部22の厚み方向に最短距離で接続することができる。また、導電ビア10c,10d,10e,10f(外部接続端子接続用導電ビア)は、第2枠部22の内部で中間配線を構成しないので、第2枠部22を含むベース2への熱の分散や各配線パターン間の熱の分散を抑制することができる。
図6(b)に示すように、外部接続端子接続用導電ビア10c,10d,10e,10fは、各導電ビアの平面視形状(平面と底面)は前記内側切欠き部と同径の半径R1を有する大円弧101と後述する第2枠部22の内周縁221の4隅と同径の半径R3を有する小円弧102が接続された三日月形状をなしており、平面と底面が面積x2となるとともに、側面の高さがh2となる柱形状で構成されている。また、柱状の外部接続端子接続用導電ビア10c,10d,10e,10fは、後述する第2凹部2Bにおいて、外部接続端子接続用導電ビアの底面10c2,10d2,10e2,10f2と前記小円弧102に接した側面10c3,10d3,10e3,10f3が露出するように構成している。つまり、図3、図4に示すように、第2枠部22の内周の4隅には、導電ビア10c,10d,10e,10fの各小円弧102の側面が配置されているため、第2枠部22の内周221の平面視形状は4隅に半径R3の円弧部22e1,22e2,22e3,22e4(一部は外部接続端子接続用導電ビアの側面10c3,10d3,10e3,10f3と重畳)を有する略矩形に構成している。
このとき、第2枠部22の内周221の平面視形状は4隅に半径R3の円弧部22e1,22e2,22e3,22e4と、少なくとも水晶振動素子用外部接続端子9a,9bが形成された基板部20の外側切欠き部の半径R2の関係が、R2<R3となるよう構成している。なお、本形態では、基板部20と第1枠部21と第2枠部22の外側切欠き部の半径R2は同径で構成しているため、図4では、第2枠部22の外側切欠き部の半径R2で比較したものを図示している。
本形態では圧電振動素子接続用導電ビア10a,10bは、後述する第2凹部2Bにおいて圧電振動素子接続用導電ビアの底面10a2,10b2のみが露出するように構成され、外部接続端子接続用導電ビア10c,10d,10e,10fは、後述する第2凹部2Bにおいて外部接続端子接続用導電ビアの底面10c2,10d2,10e2,10f2と前記小円弧102に接した側面10c3,10d3,10e3,10f3が露出するように構成している。このため、IC4から水晶振動素子3に伝わる熱を不要に放熱させることなく、外部環境から外部接続端子9c,9d,9e,9fを介してIC4へ伝わる不要な熱の放熱性を高めることができるので、IC4と水晶振動素子3との伝熱性を高められることで、IC4と水晶振動素子3との間での温度差をさらにより一層生じにくくできる。
そして、4隅の略L字形状の外部接続端子9c,9d,9e,9fの内側の曲部(第2枠部22の内周縁の4隅)に内接した状態で、各柱状の導電ビア10c,10d,10e,10fが形成され、お互いに接続されている。本形態ではより好ましい形態として、図3に示すように、4隅の略L字形状の外部接続端子9c,9d,9e,9fの内側の曲部とこの部分に内接される4隅の各柱状の導電ビア10c,10d,10e,10fとを結ぶ線分の交点、つまり、導電ビア10cの中央部と対角位置にある導電ビア10eの中央部を結ぶ第1線分Qと、導電ビア10dの中央部と対角位置にある導電ビア10fの中央部を結ぶ第2線分Rとの交点がベースの重心点Oと合致する位置となるように、各外部接続端子と各導電ビアとをベース2に対して配置形成している。
ベース2の第2枠部22の内周縁221と基板部の他主面202とで囲まれた空間は第2凹部2B(凹部)となっている。第2凹部2Bは、4隅に半径R3の円弧の側面を有する平面視略矩形であり4隅に半径R3の円弧部22e1,22e2,22e3,22e4を有する第2枠部22の内周縁221と同一の平面視略矩形となる。第2凹部2Bは第1凹部2Aよりも平面視の大きさが小さくなっており、平面視透過では第2凹部2Bは第1凹部2Aに内包される位置関係となっている。
第2凹部2Bの内底面(基板部20の下面)には、平面視矩形のIC4を搭載し導電接合されるIC搭載用の第2配線パターン11a,11b,11c,11d,11e,11f(配線パターン)が形成されている。つまり、図2、図3に示すように、第2凹部2Bの内底面の向かって上側の長辺に沿って左側から第2配線パターン11c,11a,11fが形成され、第2凹部2Bの内底面の向かって下側の長辺に沿って左側から第2配線パターン11d,11b,11eが形成されている。なお、第2配線パターンの数は、IC4の電極パッドに応じて形成されるものであるので、IC4の付加機能に応じて6つ以上の構成としてもよい。
本形態では、IC搭載用の第2配線パターン11a,11b,11c,11d,11e,11f(配線パターン)は、導電ビア10a,10bと第1凹部2Aに形成された第1配線パターン71a,71bとを介して、水晶振動素子3と接続する圧電振動素子接続用第2配線パターン11a,11b(圧電振動素子接続用配線パターン)と、外部接続端子9c,9d,9e,9fと接続する外部接続端子接続用第2配線パターン11c,11d,11e,11f(外部接続端子接続用配線パターン)とが形成されている。そして、各々の外部接続端子接続用第2配線パターン11c,11d,11e,11fの面積より、各々の圧電振動素子接続用第2配線パターン11a,11bの面積の方が小さくなるように構成されている。例えば、本形態では、図3に示すように、基板部20の他主面202の上面に、圧電振動素子接続用第2配線パターン11aと圧電振動素子接続用第2配線パターン11bとがほぼ同じ面積で構成されており、外部接続端子接続用第2配線パターン11cと外部接続端子接続用第2配線パターン11dと外部接続端子接続用第2配線パターン11eと外部接続端子接続用第2配線パターン11fとがほぼ同じ面積で構成されているとともに、各々の圧電振動素子接続用第2配線パターン11a,11bの面積を、各々の外部接続端子接続用第2配線パターン11c,11d,11e,11fの面積の約70〜90%程度に形成している。
上述のように、各々の外部接続端子接続用第2配線パターン11c,11d,11e,11fの面積より、各々の圧電振動素子接続用第2配線パターン11a,11bの面積の方が小さくなるように構成されている。このため、IC4からの熱を放散することなく、導電ビア10a,10b(圧電振動素子接続用導電ビア)に伝え、導電ビア10a,10b(圧電振動素子接続用導電ビア)から第1配線パターン71a,71b(圧電振動素子接続用第1配線パターン)を経由して水晶振動素子3に素早く伝えることができる。結果として、IC4と水晶振動素子3との間での温度差を生じにくくできる。また、水晶振動素子3に対する浮遊容量による悪影響をより効果的に低減できる。
また、各々の外部接続端子接続用第2配線パターン11c,11d,11e,11fの面積を各々の圧電振動素子接続用第2配線パターン11a,11bの面積に比較して大きく構成されている。このため、IC4で発生した熱の一部を外部接続端子接続用第2配線パターン11c,11d,11e,11fに放熱させ、水晶振動素子3に対してIC4のみが一方的に温度上昇することが抑制できる。また、外部接続端子接続用第2配線パターン11c,11d,11e,11fでIC4との接合領域を確保することができるので、IC4と配線パターンとの接続の信頼性を高めることができる。IC4と配線パターンとの接続の信頼性を高めることができる。
第2配線パターン11c,11d,11e,11f(外部接続端子接続用配線パターン)は、前述の各柱状の導電ビア10c,10d,10e,10fの存在する第2凹部2Bの内底面の4隅の方向に延出されている。
そして、第2配線パターン11c,11d,11e,11fは、前述の各柱状の導電ビア10c,10d,10e,10fを経由して外部接続端子9c,9d,9e,9fとそれぞれ電気的に接続されている。本形態ではより好ましい形態として、図4に示すように、導電ビア10c,10d,10e,10fの側面のうち第2枠部22の内周縁221に沿った寸法W1(導電ビアの底面の小円弧102の長さ)に対して、当該導電ビアの側面と接する部分の第2配線パターン11c,11d,11e,11fのうち第2枠部22の内周縁221に沿った寸法W2(各第2配線パターンと第2枠部の内周縁と接する部分の長さ)の方が大きく形成されている。このため、導電ビア10c,10d,10e,10fから第2配線パターン11c,11d,11e,11fへのはんだの流れ出しを弱めることができるので、IC4に対して外部回路基板と接合するための不要なはんだの流入を防ぐことができる。
また、IC搭載用の第2配線パターン11a,11b,11c,11d,11e,11f(配線パターン)の上には、金などからなる金属バンプ12を介してIC4の電極パッドと導電接合される。このため、IC4と水晶振動素子3との伝熱性を高められることで、IC4と水晶振動素子3との間での温度差をさらに一層生じにくくできる。
本形態ではより好ましい形態として、封止部6、水晶搭載用パッド7a,7b、第1配線パターン71a,71b,72a,72b、第2配線パターン11a,11b,11c,11d,11e,11f、導電ビア10a,10b,10c,10d,10e,10f、外部接続端子9a,9b,9c,9d,9e,9fについては、セラミック材料(ヤング率が約300GPa前後)よりヤング率の高いタングステン(ヤング率が約411GPa)やモリブデン(ヤング率が約329GPa)のメタライズ材料により構成されている。これらの外表面には、ニッケルめっき層、金めっき層の順でめっき層が積層された構成となっている。前記ニッケルめっき層および前記金めっき層は電解めっき法によって形成されており、これらが一括同時に形成されている。このため、小型化対応により第2枠部22の幅が縮小されたとしても、4隅の各柱状の導電ビア10c,10d,10e,10fの存在により、第2枠部22の4隅の硬度を高め、ベース全体としての強度を高めることができる。
本発明の実施形態で使用されるベース2は、前述した断面略H型のパッケージ構造となっている。このようなH型パッケージ構造によれば、水晶振動素子3とIC4とが別空間に収容されるため、製造過程で発生するガスの影響や、他の素子から発生するノイズの影響を受けにくくすることができるというメリットがある。
図1において、水晶振動素子3はATカット水晶振動板の表裏主面に各種電極が形成された、平面視矩形状の圧電振動素子である。なお、図1では各種電極の記載は省略している。また図1では記載を省略しているが、水晶振動板の略中央部分には励振電極が表裏で対向するように一対で形成されている。そして前記一対の励振電極の各々から水晶振動板の表裏主面の一短辺縁部に向かって引出電極が延出されている。この引出電極の終端部は接着用の電極となっており、前述した水晶搭載用パッド7a,7bと導電性接着剤8を介して接合されるようになっている。本形態では導電性接着剤8にシリコーン系の接着剤が使用されているが、シリコーン系以外の導電性接着剤を使用してもよく、金属バンプなどの他の導電性接合材を用いてもよい。
本実施形態で用いられるIC4は、CMOSなどのインバータ増幅器(発振用増幅器)を内蔵したワンチップの集積回路素子であり、水晶振動素子3と接続され当該水晶振動素子3の周波数信号を増幅する発振回路部と、周囲の温度との温度変化を検知する温度検出部と、温度検出部の温度情報に基づいて水晶振動素子の周波数温度特性よりもさらに周波数変動を小さくなるように温度補償を行うための温度補償回路部とを構成する領域とを有している。本形態では、温度補償機能など具備したいわゆるTCXO用のICを使用しているが、発振回路のみを具備したいわゆるSPXO用のICであったり、周波数調整回路を付加機能として具備したいわゆるVCXO用のICであったりしてもよい。さらに、TCXO用のICに周波数調整回路を付加機能として追加具備したいわゆるVCTCXO用のICであったり、TCXO用のICにヒータ機能を付加したOCTCXO用のICであったり、これ以外の付加機能を具備したICであったり、これらを組みあわされたICであってもよい。また、IC4としては、CMOS以外のバイポーラ、バイCMOSなどであってもよい。
図1において、蓋5は平面視略矩形の平板である。蓋5はコバールが基材となっており、基材の表面にニッケルメッキと金錫ろう材のメッキが施されている。以上が各構成部材の概略である。
以上の各構成部材において、ベース2の第1凹部2Aの内底面に形成された水晶搭載パッド7a,7bの上部に導電性接着剤8を介して水晶振動素子3が電気的機械的に接続され、搭載される。そして、ベース2の水晶振動素子用外部接続端子9a,9bに検査プローブを接触させながら、水晶振動板の周波数を所望の値に周波数調整した後、第1凹部2Aに水晶振動素子が格納された状態でベースの封止部6に対して金属製の蓋5にて被覆し、金属製の蓋4の封止材とベースの接合部6を溶融硬化させ、気密封止を行う。そして、ベース2の第2凹部2Bの内底面に形成された第2配線パターン11a,11b,11c,11d,11e,11fの上部に金属バンプ12を介してIC4と電気機械的に接続され、IC4が第2凹部2Bの内底面に搭載される。そして、必要な調整を行い表面実装型水晶発振器1の完成となる。
そして、以上のように構成された表面実装型水晶発振器1は図示しない外部回路基板の搭載パッドに搭載され、はんだにより電気的機械的に接続される。この時、表面実装型水晶発振器1の底面の4隅の略L字形状の外部接続端子9c,9d,9e,9fと、図示しない外部回路基板の搭載パッドとの間には、ペースト状のはんだが介在された状態で搭載される。そして、この状態で加熱溶融炉に搬入され、はんだを加熱溶融することで図示しない外部回路基板の搭載パッドと表面実装型水晶発振器1の底面の4隅の略L字形状の外部接続端子9c,9d,9e,9fと各柱状の導電ビア10c,10d,10e,10fとが接合される。
本発明の実施形態による表面実装型水晶発振器1によれば、水晶振動素子用外部接続端子9a,9bを基板部20の外周縁の隅の外側切欠き部20c1,20c2に形成し、外部接続端子接続用導電ビア10c,10dを第2枠部22の内周221の隅の内側切欠き部22d1,22d2に形成している。このため、各々の導出経路を第2枠部22における最も幅広の外周縁の隅部と内周縁の隅部の位置で隔離して内外の切欠き部を配置することができるので、第2枠部22を含むベース2全体の機械的な強度を低下させることもない。
特に、内側切欠き部22d1,22d2の半径R1と外側切欠き部20c1,20c2,21c1,21c2,22c1,22c2の半径R2の大きさに大小関係を成立するように構成し、外側切欠き部20c1,20c2,21c1,21c2,22c1,22c2の半径R2を内側切欠き部22d1,22d2の半径R1より大きくしている。このため、検査プローブや測定用治具の端子などを外側切欠き部20c1,20c2の上面に形成された水晶振動素子用外部接続端子9a,9bに接触しやすく構成することができる。
また、内側切欠き部22d1,22d2の半径R1を外側切欠き部20c1,20c2,21c1,21c2,22c1,22c2の半径R2より小さくしている。このため、内側切欠き部22d1,22d2と外側切欠き部20c1,20c2,21c1,21c2,22c1,22c2とのお互いの距離を確保しやすく設計できる。つまり、各々の切欠き部に形成された外部接続端子接続用導電ビア10c,10dと水晶振動素子用外部接続端子9a,9bとを含む導出経路間での短絡を防止し絶縁性を確実に高めることができる。
また、外側切欠き部20c1,20c2,20c3,20c4,21c1,21c2,21c3,21c4,22c1,22c2,22c3,22c4の半径R2と、第2枠部22の内周221の4隅の円弧部22e1,22e2,22e3,22e4の半径R3の大きさに大小関係を成立するように構成し、第2枠部22の内周221の4隅の円弧部22e1,22e2,22e3,22e4の半径R3を外側切欠き部20c1,20c2,20c3,20c4,21c1,21c2,21c3,21c4,22c1,22c2,22c3,22c4の半径R2より大きくしている。このため、外側切欠き部20c1,20c2,20c3,20c4,21c1,21c2,21c3,21c4,22c1,22c2,22c3,22c4と第2枠部22の内周221の4隅の円弧部22e1,22e2,22e3,22e4とのお互いの距離を確保しやすく設計できる。各々の外部接続端子接続用導電ビア10c,10dと水晶振動素子用外部接続端子9a,9bとを含む導出経路間での短絡を防止し絶縁性を確実に高めることができる。第2枠部22の内周221の4隅に円弧状の内側切欠き部22d1,22d2,22d3,22d4を形成する位置が確保しやすくなり、より安定した状態で当該内側切欠き部に充填される柱状の導電ビア10c,10d,10e,10fを形成することができる。
また、表面実装型水晶発振器1の小型化にともなって外部接続端子9c,9d,9e,9fの面積の制約を受けても、導電ビア10c,10d,10e,10fに外部回路基板と接合されるはんだ塗布領域を拡大することができる。このため、外部接続端子9c,9d,9e,9fによる平面的なはんだ接合部だけでなく、導電ビア10c,10d,10e,10fに沿ってはんだフィレットが形成されることによる立体的なはんだ接合部が得られる。
しかも、このはんだフィレットは、4隅の導電ビア10c,10d,10e,10fに沿って形成されるため、表面実装型水晶発振器1の重心Oの方向にバランスよくはんだ接合による張力が生じるように作用させることができ、導電ビア10c,10d,10e,10fによって形成されるはんだフィレットによるアンカー作用もより高めることができる。結果として、表面実装型水晶発振器1の小型化に対応させながら、外部回路基板とのはんだ接合強度を高めることができる。
また、4隅の外部接続端子9c,9d,9e,9fに塗布されるペースト状のはんだ塗布量にばらつきが生じても、外部接続端子9c,9d,9e,9fから導電ビア10c,10d,10e,10fに伝ってはんだの塗布を調整することができるので、4隅の外部接続端子9c,9d,9e,9fのはんだ塗布量が均一化され、外部回路基板に表面実装型水晶発振器1を搭載してはんだを溶融して接合する際に、表面実装型水晶発振器1が外部回路基板から傾いて搭載されたり、回転して搭載されることが抑制できる。
特に、表面実装型水晶発振器1の小型化にともなって外部接続端子9c,9d,9e,9fの面積の制約を受けても、略L字形状とすることで外部接続端子の面積を確保することができ、外部回路基板との接合強度を低下させるのを抑制することができ、第2枠部22の各辺方向に沿った状態でバランスよくはんだ接合による張力が生じるように作用させることができる。また、外部接続端子9c,9d,9e,9fから導電ビア10c,10d,10e,10fへのはんだ流れ出しが促進される。
しかも、ベースの重心点Oを通り第2枠部の長辺と平行な中心線A−Aと第2枠部の短辺と平行な中心線B−Bに対してそれぞれ線対称にはんだフィレットからなる4隅のアンカー部が構成されるので、表面実装型水晶発振器1の重心点Oに向かって均一にはんだ接合による張力が生じるように作用させることができる。結果として、外部回路基板とのはんだ接合強度をより一層高めることができ、表面実装型水晶発振器1が外部回路基板から傾いて搭載されたり、回転して搭載されることがより一層抑制することができる。
なお、上述した本発明の実施形態では電子部品素子としてICを使用した水晶発振器(圧電発振器)を例にしているが、サーミスタやダイオードなどの感温素子やその他の機能電子部品素子を使用した機能部品付きの水晶振動子(圧電振動子)にも本発明は適用可能である。また、本発明の実施形態では基板部の一主面側(上方)と他主面側(下方)の両面に枠部を形成した断面略H型のベースを例にして説明しているが、基板部の一主面側(上方)には枠部を形成せず、他主面側(下方)のみに枠部を形成したベースを用い、下側に凹部を有するキャップ形状の蓋を用いた構成としてもよい。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
圧電振動デバイスの量産に適用できる。
1 水晶発振器(圧電発振器)
2 ベース
2A 第1凹部
2B 第2凹部
20 基板部
20c,20c1,20c2,20c3,20c4 外側切欠き部
200 外周部
201 一主面
202 他主面
21 第1枠部
21c,21c1,21c2,21c3,21c4 外側切欠き部
210 外周
211 内周
22 第2枠部
22c,22c1,22c2,22c3,22c4 外側切欠き部
22d,22d1,22d2,22d3,22d4 内側切欠き部
22e1,22e2,22e3,22e4 円弧部
220 外周
221 内周
3 水晶振動素子(圧電振動素子)
4 IC
5 蓋
6 封止部
7a,7b 水晶搭載用パッド
71a,71b,72a,72b 第1配線パターン
8 導電性接着剤
9a,9b 水晶振動素子用外部接続端子(圧電振動素子用外部接続端子)
9c,9d,9e,9f 外部接続端子
10a,10b,10c,10d,10e,10f 導電ビア
10a1,10b1 導電ビアの平面
10a2,10b2,10c2,10d2,10e2,10f2 導電ビアの底面
10c3,10d3,10e3,10f3 導電ビアの側面
101 導電ビアの平面視形状の大円弧
102 導電ビアの平面視形状の小円弧
11a,11b,11c,11d,11e,11f IC搭載用の第2配線パターン
12 金属バンプ

Claims (3)

  1. 上方が一主面で下方が他主面となる平面視略矩形の基板部と、
    前記基板部の他主面の外周部から下方に伸び外周縁と内周縁とが平面視略矩形の枠部と、
    前記枠部の上面の4隅に形成された外部接続端子とを備えたベースが有り、
    前記基板部の一主面に搭載される圧電振動素子と、
    前記枠部と前記基板部の他主面とで囲まれた凹部に搭載される電子部品素子と、
    前記圧電振動素子を気密封止する蓋と、
    からなる圧電振動デバイスにおいて、
    前記枠部の内周縁の4隅には、当該内周縁の高さ方向に沿って伸長した半径R1の円弧状の内側切欠き部が形成され、当該内側切欠き部に充填される柱状の導電ビアが形成されており、当該柱状の導電ビアの一部の側面が前記凹部に露出した状態で形成されており、
    前記柱状の導電ビアによって、前記凹部の内底面に形成され前記電子部品素子と接続される配線パターンと、前記外部接続端子とが接続されており、
    前記基板部と前記枠部とは、各外周縁が平面視略同一の矩形で形成され、かつ各外周縁の4隅には、当該各外周の高さ方向に沿って伸長した半径R2の円弧形状の外側切欠き部が形成され、当該外側切欠き部の上面には前記圧電振動素子と接続される圧電振動素子用外部接続端子が形成されており、
    前記枠部の内周縁の4隅は、半径R3の円弧が形成され、
    前記半径R1と前記半径R2と前記半径R3との関係が、
    R1<R2<R3となる
    ことを特徴とする圧電振動デバイス。
  2. 請求項1に記載の圧電振動デバイスであって、
    前記枠部の外側切欠き部には前記圧電振動素子用外部接続端子を形成せず、前記基板部の外側切欠き部にのみ前記圧電振動素子用外部接続端子が形成されている
    ことを特徴とする圧電振動デバイス。
  3. 請求項1、または請求項2に記載の圧電振動デバイスであって、
    前記ベースはセラミック材料からなり、前記導電ビアはセラミック材料よりヤング率の高いタングステンやモリブデンのメタライズ材料からなる
    ことを特徴とする圧電振動デバイス。
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