JP6457378B2 - 無線通信システム、集中制御局及び可動無線局制御方法 - Google Patents

無線通信システム、集中制御局及び可動無線局制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の無線局の制御技術に関する。
近年、スマートフォンやタブレット端末などの移動端末が急速に普及している。それに伴い、大容量コンテンツの利用者も増加しており、無線ネットワーク上のトラヒック量は急激に増大している。年々増加する無線トラヒックの増大に対して、現在検討されている第5世代移動通信(5G)ではミリ波などの高周波数帯の利用による帯域拡大やスモールセルを用いたCU分離による周波数利用効率の向上などが検討されている。また、無線トラヒックの負荷を分散させるために無線LAN(Local Area Network)を用いたオフロードも積極的に取り組まれている。特に、イベント会場などの瞬時的に高トラヒックが想定されるエリアにおいては、移動基地局車や非特許文献1のような係留気球などを用いて広域のサービスエリアを迅速に構築し、効果的なオフロードの実現を目指している。
図15は、係留気球を用いた従来システムの概念図を示す図である。
図15に示すように、係留気球23−1を用いた従来システムでは、サービスエリアを構築したい地点に係留気球23−1を上げて固定してサービスエリアを展開している。このような方法では、高所へのアンテナ設置を可能とすることで広いサービスエリアを確保することができる。また、システム全体のスループットを向上させ、無線LANオフロードの効率を改善するために、スケジューリング技術(例えば、非特許文献2参照)や集中制御により複数の固定無線局が協調するシステム(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)などが検討されている。
図16は、集中制御により複数の固定無線局が協調するシステムの概念図を示す図である。図16に示すように、従来システムでは全ての固定無線局19が集中制御局3と接続される。そして、集中制御局3が、固定無線局19の通信品質に基づいて、干渉などを考慮してシステム全体のスループットが改善されるように固定無線局19の通信に用いるパラメータを制御する。
特開2014−17800号公報 特開2014−230093号公報
藤井 輝也、外7名、「係留気球を用いた災害対応臨時無線中継システム」、信学技報、vol.113、no.37、RCS2013-26、pp.19-24、2013年5月. M.Adamou,S.Khanna,I.Lee,I.Shin,S.Zhou,「Fair Real−time Traffic Scheduling over A Wireless LAN」,In Proceedings of the 22nd IEEE RTSS 2001,London,UK,December3‐6,2001
しかしながら、上記の各種制御技術では、各無線局に接続するユーザの端末装置の数やトラヒック量に著しい偏りがある場合に、トラヒックの集中する無線局がボトルネックとなり、無線通信システム全体のスループットの改善に限界があるという問題があった。
上記事情に鑑み、本発明は、無線通信システム全体のスループットを向上させることができる技術の提供を目的としている。
本発明の一態様は、無線端末との間で通信を行う移動可能な複数の可動無線局と、前記複数の可動無線局を制御する集中制御局とを備える無線通信システムであって、前記集中制御局は、前記可動無線局の周囲に位置する前記無線端末の分布及び前記無線端末のトラヒック分布を含む端末情報に基づいて、前記可動無線局の混雑状況を示す指標であるトラヒック混雑評価値を前記可動無線局毎に取得する評価部と、前記トラヒック混雑評価値と前記可動無線局の送信パラメータとに基づいて前記可動無線局の移動先の位置を決定し、決定した移動先の位置に応じて前記可動無線局の送信パラメータを決定し、決定した位置と送信パラメータとに基づいて前記複数の可動無線局を制御する制御部と、を備え、前記可動無線局は、前記集中制御局による制御に従って自装置の移動及び前記送信パラメータの変更のいずれか又は両方を行う制御部、を備える無線通信システムである。
本発明の一態様は、上記の無線通信システムであって、前記可動無線局と前記集中制御局との間の通信を中継する張出局をさらに備え、前記集中制御局の制御部は、前記可動無線局と前記張出局との間の無線エントランス回線の通信容量と、前記トラヒック混雑評価値と、前記可動無線局の送信パラメータと、に基づいて前記可動無線局の移動先の位置を決定する。
本発明の一態様は、上記の無線通信システムであって、前記集中制御局の制御部は、前記無線エントランス回線の通信容量が最大となるような位置を前記可動無線局の移動先の位置に決定する。
本発明の一態様は、上記の無線通信システムであって、前記集中制御局の制御部は、前記トラヒック混雑評価値が第1の閾値以上の前記可動無線局の無線端末と通信可能な範囲を狭め、前記トラヒック混雑評価値が前記第1の閾値よりも小さい値である第2の閾値未満の前記可動無線局の無線端末と通信可能な範囲を広げるように前記送信パラメータを決定する。
本発明の一態様は、上記の無線通信システムであって、前記集中制御局の制御部は、前記可動無線局間のトラヒック混雑評価値の平均値をそれぞれ算出し、前記平均値が第1の閾値以上の前記可動無線局間の近傍を混雑推定エリアと推定し、前記トラヒック混雑評価値が前記第1の閾値よりも小さい値である第2の閾値未満の前記可動無線局を前記混雑推定エリアの方向に移動させるように前記トラヒック混雑評価値が前記第2の閾値未満の可動無線局の移動先の位置を決定する。
本発明の一態様は、無線端末との間で通信を行う移動可能な複数の可動無線局と、前記複数の可動無線局を制御する集中制御局とを備える無線通信システムにおける集中制御局であって、前記可動無線局の周囲に位置する前記無線端末の分布及び前記無線端末のトラヒック分布を含む端末情報に基づいて、前記可動無線局の混雑状況を示す指標であるトラヒック混雑評価値を前記可動無線局毎に取得する評価部と、前記トラヒック混雑評価値と前記可動無線局の送信パラメータとに基づいて前記可動無線局の移動先の位置を決定し、決定した移動先の位置に応じて前記可動無線局の送信パラメータを決定し、決定した位置と送信パラメータとに基づいて前記複数の可動無線局を制御する制御部と、を備える集中制御局である。
本発明の一態様は、無線端末との間で通信を行う移動可能な複数の可動無線局と、前記複数の可動無線局を制御する集中制御局とを備える無線通信システムにおける可動無線局制御方法であって、前記集中制御局が、前記可動無線局の周囲に位置する前記無線端末の分布及び前記無線端末のトラヒック分布を含む端末情報に基づいて、前記可動無線局の混雑状況を示す指標であるトラヒック混雑評価値を前記可動無線局毎に取得する評価ステップと、前記集中制御局が、前記トラヒック混雑評価値と前記可動無線局の送信パラメータとに基づいて前記可動無線局の移動先の位置を決定し、決定した移動先の位置に応じて前記可動無線局の送信パラメータを決定し、決定した位置と送信パラメータとに基づいて前記複数の可動無線局を制御する制御ステップと、前記可動無線局が、前記集中制御局による制御に従って自装置の移動及び前記送信パラメータの変更のいずれか又は両方を行う制御ステップ、を有する可動無線局制御方法である。
本発明の一態様は、前記集中制御局が、前記制御ステップにおいて、前記可動無線局と前記集中制御局との間の通信を中継する張出局と前記可動無線局との間の無線エントランス回線の通信容量と、前記トラヒック混雑評価値と、前記可動無線局の送信パラメータと、に基づいて前記可動無線局の移動先の位置を決定する。
本発明により、無線通信システム全体のスループットを向上させることが可能となる。
第1実施形態における無線通信システム100のシステム構成を示す図である。 集中制御局10及び可動無線局30の機能構成を表す概略ブロック図である。 移動制御マップの具体例を示す図である。 第1実施形態における事前処理の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態における集中制御局10の処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態における無線通信システム100aのシステム構成を示す図である。 集中制御局10a、可動無線局30及び固定無線局50の機能構成を表す概略ブロック図である。 第3実施形態における無線通信システム100bのシステム構成を示す図である。 集中制御局10b及び可動無線局30bの機能構成を表す概略ブロック図である。 2次移動制御マップの具体例を示す図である。 第3実施形態における事前処理の流れを示すフローチャートである。 第3実施形態における集中制御局10bの処理の流れを示すフローチャートである。 無線通信システム100によるトラヒック混雑評価値の平均化の概念を示す図である。 第4実施形態における集中制御局10の処理の流れを示すフローチャートである。 係留気球を用いた従来システムの概念図を示す図である。 集中制御により複数の固定無線局が協調するシステムの概念図を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態における無線通信システム100のシステム構成を示す図である。
無線通信システム100は、集中制御局10、複数の張出局20及び複数の可動無線局30(30−1、30−2、・・・)を備える。集中制御局10と張出局20は、有線又は無線により通信可能に接続される。張出局20と可動無線局30は、無線によるエントランス回線により通信可能に接続される。可動無線局30の周辺には、端末装置40が位置している。図1における点線で示される円はそれぞれ、可動無線局30を中心として可動無線局30から電波の届く範囲を表す。第1実施形態では、可動無線局30から電波の届く範囲をカバレッジ範囲と記載する。
第1実施形態では、集中制御局10の制御に従って、トラヒックが集中している可動無線局30から所定の距離離れた地点に、トラヒックが集中していない可動無線局30を移動させることによってトラヒックを分散させる。具体的には、図1に示すように、可動無線局30−1のカバレッジ範囲周辺にはトラヒックが集中している(例えば、領域5で示される領域など)。そこで、集中制御局10が、トラヒックが集中していない可動無線局30−2を可動無線局30−1から所定の距離離れた地点に移動させる。さらに、集中制御局10は、各可動無線局30のカバレッジ範囲などの送信パラメータを制御することによってトラヒックを分散させる。これにより、システム全体のスループットを向上させることができる。以下、具体的な構成について説明する。
集中制御局10は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置を用いて構成される。集中制御局10は、可動無線局30の周辺に位置している端末装置40の分布(以下、「ユーザ分布」という。)や可動無線局30と接続している端末装置40のトラヒック分布などの情報(以下、「端末情報」という。)を、張出局20を介して各可動無線局30から取得し、取得した端末情報に基づいて可動無線局30の移動先の位置及び送信パラメータを決定する。そして、集中制御局10は、決定結果(移動先の位置及び送信パラメータ)に基づいて可動無線局30を制御する。ユーザ分布は、ある時刻における端末装置40の位置情報を表す。トラヒック分布は、ある時刻における可動無線局30間のトラヒックのばらつきを表す。ここで、送信パラメータは、送信電力、カバレッジ範囲及び使用周波数などである。
張出局20は、集中制御局10と可動無線局30との間の通信を中継する。
可動無線局30は、移動可能な基地局装置である。可動無線局30は、張出局20及び端末装置40との間で通信を行う。可動無線局30は、定期的に端末情報を集中制御局10に送信し、集中制御局10からの制御に従って移動及び送信パラメータの制御を行う。可動無線局30が移動する範囲は、無線通信システム100でカバー可能なエリア内である。
端末装置40は、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ノートパソコン等の情報処理装置を用いて構成される。端末装置40は、可動無線局30との間で通信を行う。
図2は、集中制御局10及び可動無線局30の機能構成を表す概略ブロック図である。
まず、集中制御局10の機能構成を説明する。集中制御局10は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、制御プログラムを実行する。制御プログラムの実行によって、集中制御局10は、端末情報収集部11、評価部12、マップ記憶部13、無線局位置情報記憶部14、パラメータ記憶部15、制御部16、制御情報通知部17を備える装置として機能する。なお、集中制御局10の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、制御プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
端末情報収集部11は、可動無線局30から端末情報を収集する。
評価部12は、端末情報収集部11によって収集された各可動無線局30の端末情報を入力する。評価部12は、入力された各可動無線局30の端末情報に基づいて、可動無線局30の混雑状況を評価することによって可動無線局30毎にトラヒック混雑評価値を取得する。トラヒック混雑評価値は、可動無線局30の混雑状況を示す指標である。例えば、トラヒック混雑評価値は、端末情報に含まれる可動無線局30の周囲のユーザ分布や可動無線局30に接続している端末装置40のトラヒック分布などから現在のトラヒック量及び将来のトラヒック予測量を求め取得される。なお、トラヒック混雑評価値は上記のように算出された値に限定されず、各可動無線局30のユーザ混雑状況を把握可能な指標であればどのような値であってもよい。
マップ記憶部13は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。マップ記憶部13は、移動制御マップを記憶する。移動制御マップは、可動無線局30の移動を制御するために用いられるマップである。図3は、移動制御マップの具体例を示す図である。図3に示されるように、移動制御マップ7には、無線通信システム100でカバー可能なエリアを格子状に区分けして格子状の各交点にそれぞれ座標(例えば、緯度、経度など)が設定されている。格子状の各交点は、可動無線局30が移動可能な候補地点である。つまり、可動無線局30は、集中制御局10の制御に従って各交点で示されるいずれか1つの地点に移動する。また、図3では、可動無線局30の位置情報に基づいて、現時点の可動無線局30の配置が示されている。例えば、可動無線局30−1が移動制御マップ7の座標(B,2)に位置していることが示されている。なお、座標を設定する点は、図3に示すような格子状の交点のみに限らず、可動無線局30が移動可能な範囲において移動先の候補となる位置座標に設定すればよい。また、2次元座標のみに限らず、可動無線局30の高さを考慮して3次元座標で設定してもよい。
図2に戻って、集中制御局10の説明を続ける。
無線局位置情報記憶部14は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。無線局位置情報記憶部14は、可動無線局30の位置情報を記憶している。位置情報は、可動無線局30の位置を示す情報であればどのような情報であってもよい。例えば、位置情報は、緯度、経度及び高度などである。
パラメータ記憶部15は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。パラメータ記憶部15は、各可動無線局30の送信パラメータを記憶している。
制御部16は、評価部12によって算出された各可動無線局30のトラヒック混雑評価値と、マップ記憶部13に記憶されている移動制御マップと、無線局位置情報記憶部14に記憶されている各可動無線局30の位置情報と、パラメータ記憶部15に記憶されている各可動無線局30の送信パラメータとを入力する。制御部16は、入力されたトラヒック混雑評価値と、移動制御マップと、位置情報と、送信パラメータとを用いて、トラヒック混雑評価値及び送信パラメータから把握される可動無線局30間の干渉状況から可動無線局30の移動先の位置を決定する。可動無線局30の移動先の位置を決定する基準としては、例えばシステム全体のスループットが最大となるような位置を求めるシステムスループット最大基準やトラヒック混雑評価値が全ての可動無線局30で等しくなるように制御する基準などが挙げられる。いずれの基準にしても、基本的には特定の可動無線局30にトラヒックが集中することを緩和する方向にそれぞれの可動無線局30を移動させることになる。さらに、制御部16は、トラヒック混雑評価値及び送信パラメータから把握される可動無線局30間の干渉状況に応じて、移動後の各可動無線局30の送信パラメータを決定し、決定した送信パラメータで動作するように各可動無線局30を制御する。送信パラメータの制御としては、各可動無線局30のトラヒック混雑評価値の分散を縮小するようなカバレッジ範囲の変更や干渉を考慮した使用周波数の切り替え、送信電力制御などが挙げられる。制御部16は、決定結果(移動先の位置情報及び送信パラメータ)を制御情報通知部17に出力する。なお、カバレッジ範囲の変更は、送信電力制御などによって実施される。
制御情報通知部17は、制御部16から出力された決定結果を含む制御情報を、張出局20を介して可動無線局30に通知する。
次に、可動無線局30の機能構成を説明する。
可動無線局30は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、可動基地局プログラムを実行する。可動基地局プログラムの実行によって、可動無線局30は、情報収集部31、通信部32、制御部33、可動部34を備える装置として機能する。なお、可動無線局30の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、可動基地局プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、可動基地局プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
情報収集部31は、定期的(例えば、1時間毎)に自装置の周辺に位置する端末装置40の端末情報を収集する。
通信部32は、張出局20を介して集中制御局10との間で通信を行う。例えば、通信部32は、情報収集部31によって収集された端末情報を、張出局20を介して集中制御局10に送信する。また、例えば、通信部32は、集中制御局10から通知された制御情報を受信する。
制御部33は、通信部32によって受信された制御情報に基づいて自装置を制御する。例えば、制御部33は、制御情報に含まれる移動先の位置情報に基づいて、可動部34を制御して自装置を移動先に移動するように制御する。なお、制御部33は、移動先の位置情報に基づいて自動で可動部34を制御してもよいし、可動無線局30を操作するユーザの指示に応じて可動部34を制御してもよい。また、例えば、制御部33は、制御情報に含まれる送信パラメータに基づいて通信部32を制御する。
可動部34は、制御部33の制御に従って自装置を移動させる。例えば、可動部34は、タイヤなどである。
図4は、第1実施形態における事前処理の流れを示すフローチャートである。事前処理とは、無線通信システム100の運用に必要な情報を運用前に準備する処理である。事前処理は、無線通信システム100の管理者が集中制御局10、張出局20及び可動無線局30を操作することによって実行される。
まず、集中制御局10は、無線通信システム100でカバー可能なエリアに対して、可動無線局30の移動制御マップを生成する(ステップS101)。この処理は、制御部16によって行われてもよい。この場合、制御部16は、生成した移動制御マップをマップ記憶部13に記憶させる。移動制御マップが生成されると、制御部16は張出局20からの移動制御マップ上の各座標に対する固定のビームフォーミングウェイトを算出する(ステップS102)。このビームフォーミングウェイトは、各張出局20が複数のアンテナ素子を備え、可動無線局30に対してビーム形成を行って通信する際に用いられる。ビームを形成するためには可動無線局30と張出局20間のチャネル情報(Channel State Information,CSI)が必要であるが、事前にCSIを測定し張出局20が保持しておいてもよいし、伝搬路環境が見通し(Line‐Of‐Site,LOS)であれば可動無線局30と張出局20間の位置情報ないしは互いのアンテナから見た方位情報から算出することとしてもよい。さらに、各張出局20と可動無線局30間ではトラヒック混雑評価値算出のための情報や制御情報6(図1参照)の送受信を行う。制御情報6のやり取りだけでなく、張出局20と可動無線局30との間では、無線エントランス回線によってデータトラヒックの送受信も行う。無線によるエントランス回線などを考慮すると張出局20と可動無線局30間は大容量の無線回線が要求される。そこで、張出局20の複数アンテナ素子を用いてMU−MIMO(Multi‐User Multiple‐Input Multiple−Output)によって複数の可動無線局30と同時に制御情報6のやり取りを行うことや、複数の張出局20が集中制御局3による集中制御によってセル間協調送受信(Coordinated Multi-Point transmission/reception,CoMP)を行うことも可能である。
図5は、第1実施形態における集中制御局10の処理の流れを示すフローチャートである。
端末情報収集部11は、張出局20を介して定期的に各可動無線局30からユーザ分布及びトラヒック分布などの情報を含む端末情報を収集する(ステップS201)。端末情報収集部11は、収集した端末情報を評価部12に出力する。評価部12は、端末情報収集部11から出力された端末情報を用いて、各可動無線局30のトラヒック混雑評価値を取得する(ステップS202)。評価部12は、取得した各可動無線局30のトラヒック混雑評価値を制御部16に出力する。制御部16は、評価部12から出力された各可動無線局30のトラヒック混雑評価値に基づいて、トラヒック混雑評価値が第1の閾値以上の可動無線局30があるか否か判定する(ステップS203)。トラヒック混雑評価値が第1の閾値以上の可動無線局30がない場合(ステップS203−NO)、集中制御局10は処理を終了する。
一方、トラヒック混雑評価値が第1の閾値以上の可動無線局30がある場合(ステップS203−YES)、制御部16はトラヒック混雑評価値が第1の閾値以上の可動無線局30の所定の範囲内に位置する他の可動無線局30(以下、「周囲可動無線局」という。)のトラヒック混雑評価値を参照して、トラヒック混雑評価値が第2の閾値未満の周囲可動無線局があるか否か判定する(ステップS204)。第2の閾値は、第1の閾値よりも小さい値である。トラヒック混雑評価値が第2の閾値未満の周囲可動無線局がない場合(ステップS204−NO)、集中制御局10は処理を終了する。
一方、トラヒック混雑評価値が第2の閾値未満の周囲可動無線局がある場合(ステップS204−YES)、制御部16は条件(トラヒック混雑評価値が第2の閾値未満)を満たす周囲可動無線局の移動先の位置を決定する(ステップS205)。具体的には、制御部16は、移動制御マップ上の移動先の候補地点の中から、条件を満たす周囲可動無線局の移動先の位置を決定する。例えば、制御部16は、トラヒック混雑評価値が第1の閾値以上の可動無線局30の位置座標方向の隣接点を、条件を満たす周囲可動無線局の移動先の位置に決定する。ここで、条件を満たす周囲可動無線局が複数存在する場合、制御部16は条件を満たす周囲可動無線局の中でトラヒック混雑評価値が最も小さい周囲可動無線局の移動先の位置のみを決定してもよいし、条件を満たす周囲可動無線局全ての移動先の位置を決定してもよいし、その他の基準に基づいて選択される周囲可動無線局の移動先の位置を決定してもよい。
その後、制御部16は、各可動無線局30の送信パラメータを決定する(ステップS206)。送信パラメータにおけるカバレッジ範囲を決定する方法として、制御部16は全ての可動無線局30のトラヒック混雑評価値の平均値を算出し、算出したトラヒック混雑評価値の平均値よりもトラヒック混雑評価値が大きい可動無線局30のカバレッジ範囲を1段階狭めるように決定し、トラヒック混雑評価値の平均値よりもトラヒック混雑評価値が小さい可動無線局30のカバレッジ範囲を1段階広げるように決定する。カバレッジ範囲の段階は、可動無線局30の最大カバレッジ範囲などから予め設定される。また、送信パラメータにおける使用周波数を決定する方法として、制御部16は可動無線局30間の使用周波数が重複して干渉することを回避するために、移動後の可動無線局30の使用周波数を空いている周波数又は可動無線局30間の干渉が小さくなる周波数に決定する。制御部16は、決定した結果に基づいて無線局位置情報記憶部14に記憶されている各可動無線局30の位置情報及びパラメータ記憶部15に記憶されている送信パラメータを更新する。制御部16は、決定結果を制御情報通知部17に出力する。制御情報通知部17は、制御部16から出力された決定結果を含む制御情報を、張出局20を介して対応する可動無線局30に通知する(ステップS207)。これにより、各可動無線局30は、自装置の移動制御及び送信パラメータの更新のいずれか又は両方を行う。
以上のように構成された無線通信システム100によれば、システム全体のスループットを向上させることが可能になる。以下、この効果について具体的に説明する。
集中制御局10は、可動無線局30から収集する端末情報に基づいて、各可動無線局30のトラヒック状況及び可動無線局30間の干渉に応じた無線局配置及び送信パラメータの制御することできる。したがって、トラヒックの集中するエリアに可動無線局30を集中配置させることができる。これにより、トラヒックを分散させることができる。そのため、無線通信システム全体のスループットを向上させることが可能になる。
また、端末装置40の集中するエリアに可動無線局30を移動させることで、可動無線局30までの伝搬距離が短くなる端末装置40の割合が増加し、伝搬損失が低減可能になる。そのため、端末装置40の省電力化や平均受信電力改善の効果も期待できる。
<変形例>
本実施形態では、無線通信システム100が複数台の張出局20を備える構成を示したが、無線通信システム100は1台の張出局20を備えてもよい。
本実施形態では、移動制御マップを用いて可動無線局30の位置情報を決定する構成を示したが、移動制御マップを用いずに可動無線局30が制御情報としてGPS(Global Positioning System)や位置推定技術を用いた位置情報をフィードバックする形式でも実施可能である。
本実施形態では、図5のステップS206の処理において、制御部16が全ての可動無線局30の送信パラメータを決定する構成を示したが、制御部16は条件を満たす周囲可動無線局の送信パラメータのみを決定するように構成されてもよい。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態における無線通信システム100aのシステム構成を示す図である。
無線通信システム100aは、集中制御局10a、複数の張出局20a、複数の可動無線局30及び複数の固定無線局50を備える。集中制御局10aと張出局20aは、有線又は無線により通信可能に接続される。張出局20aと可動無線局30は、無線によるエントランス回線により通信可能に接続される。可動無線局30及び固定無線局50の周辺には、端末装置40が位置している。固定無線局50は、張出局20aとの間で無線通信を行ってもよいし、上位ネットワークを介して集中制御局10aとの間で直接通信を行ってもよい。図6における点線で示される円はそれぞれ、可動無線局30又は固定無線局50を中心として可動無線局30又は固定無線局50から電波の届く範囲を表す。第2実施形態では、可動無線局30又は固定無線局50から電波の届く範囲をカバレッジ範囲と記載する。
第2実施形態では、第1実施形態と同様の処理に加えて、集中制御局10aが固定無線局50を制御する。例えば、集中制御局10aは、固定無線局50の送信パラメータを制御する。以下、具体的な構成について説明する。なお、無線通信システム100aにおける可動無線局30については第1実施形態における可動無線局30と同様の各機能部を備え同様の処理を行うため説明を省略する。
集中制御局10aは、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置を用いて構成される。集中制御局10aは、端末情報を可動無線局30及び固定無線局50から取得し、取得した端末情報に基づいて可動無線局30の移動先の位置及び送信パラメータや、固定無線局50の送信パラメータを決定する。そして、集中制御局10aは、決定結果(移動先の位置及び送信パラメータ)に基づいて可動無線局30及び固定無線局50を制御する。
張出局20aは、集中制御局10aと可動無線局30との間の通信を中継する。また、張出局20aは、集中制御局10aと固定無線局50との間の通信を中継する。
固定無線局50は、予め設定された位置に固定されている基地局装置である。固定無線局50は、張出局20a及び端末装置40との間で通信を行う。固定無線局50は、定期的に端末情報を集中制御局10aに送信し、集中制御局10aからの制御に従って送信パラメータの制御を行う。
図7は、集中制御局10a、可動無線局30及び固定無線局50の機能構成を表す概略ブロック図である。なお、可動無線局30については上記のように第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
まず、集中制御局10aの機能構成を説明する。集中制御局10aは、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、制御プログラムを実行する。制御プログラムの実行によって、集中制御局10aは、端末情報収集部11a、評価部12a、マップ記憶部13、無線局位置情報記憶部14a、パラメータ記憶部15a、制御部16a、制御情報通知部17aを備える装置として機能する。なお、集中制御局10aの各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、制御プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
集中制御局10aは、端末情報収集部11、評価部12、無線局位置情報記憶部14、パラメータ記憶部15、制御部16及び制御情報通知部17に代えて端末情報収集部11a、評価部12a、無線局位置情報記憶部14a、パラメータ記憶部15a、制御部16a及び制御情報通知部17aを備える点で集中制御局10と構成が異なる。集中制御局10aは、他の構成については集中制御局10と同様である。そのため、集中制御局10a全体の説明は省略し、端末情報収集部11a、評価部12a、無線局位置情報記憶部14a、パラメータ記憶部15a、制御部16a及び制御情報通知部17aについて説明する。
端末情報収集部11aは、可動無線局30及び固定無線局50から端末情報を収集する。
評価部12aは、端末情報収集部11aによって収集された各可動無線局30の端末情報及び固定無線局50の端末情報を入力する。評価部12aは、評価部12と同様の処理を行う。さらに、評価部12aは、入力された固定無線局50の端末情報に基づいて、固定無線局50の混雑状況を評価することによって固定無線局50毎にトラヒック混雑評価値を取得する。このように、本実施形態におけるトラヒック混雑評価値は、可動無線局30及び固定無線局50の混雑状況を示す指標である。
無線局位置情報記憶部14aは、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。無線局位置情報記憶部14aは、可動無線局30及び固定無線局50の位置情報を記憶している。
パラメータ記憶部15aは、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。パラメータ記憶部15aは、各可動無線局30及び各固定無線局50の送信パラメータを記憶している。
制御部16aは、評価部12aによって算出された各可動無線局30のトラヒック混雑評価値と、各固定無線局50のトラヒック混雑評価値と、マップ記憶部13に記憶されている移動制御マップと、無線局位置情報記憶部14aに記憶されている各可動無線局30及び各固定無線局50の位置情報と、パラメータ記憶部15aに記憶されている各可動無線局30及び各固定無線局50の送信パラメータとを入力する。制御部16aは、制御部16と同様の処理を行う。なお、この際、制御部16aは、可動無線局30間の干渉状況のみならず、可動無線局30と固定無線局50との間の干渉状況も含めて可動無線局30の移動先の位置及び送信パラメータを決定する。さらに、制御部16aは、トラヒック混雑評価値及び送信パラメータから把握される無線局間(可動無線局30(移動後の可動無線局30も含む)と固定無線局50との間、固定無線局50と固定無線局50との間)の干渉状況に応じて固定無線局50の送信パラメータを決定し、決定した送信パラメータで動作するように固定無線局50を制御する。制御部16aは、決定結果(移動先の位置情報及び送信パラメータ)を制御情報通知部17aに出力する。
制御情報通知部17aは、制御部16aから出力された決定結果を含む制御情報を、張出局20aを介して可動無線局30及び固定無線局50に通知する。
以上のように構成された無線通信システム100aによれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、無線通信システム100aでは、固定無線局50も用いるため、第1実施形態に比べて可動無線局30が少なくても動作可能である。そのため、可動無線局30にかかるコストを削減することができる。
<変形例>
第2実施形態は、第1実施形態と同様に変形されてもよい。
第2実施形態では、端末情報を収集して集中制御局10aに通知するのは、固定無線局50でもよいし、可動無線局30でもよいし、両方であってもよい。固定無線局50が集中制御局10aに端末情報を通知する場合、張出局20aとの間で無線通信を行って通知してもよいし、上位のネットワークを経由して直接通知しても構わない。
本実施形態の場合、無線通信システム100aの構築において新たに固定無線局50を設置する必要はなく、既存の固定無線局50設備に対して可動無線局30を追加する形でも適用可能である。
(第3実施形態)
図8は、第3実施形態における無線通信システム100bのシステム構成を示す図である。
無線通信システム100bは、集中制御局10b、複数の張出局20及び複数の可動無線局30b(30b−1、30b−2、・・・)を備える。集中制御局10bと張出局20は、有線又は無線により通信可能に接続される。張出局20と可動無線局30bは、無線によるエントランス回線により通信可能に接続される。可動無線局30bの周辺には、端末装置40が位置している。図8における点線で示される円はそれぞれ、可動無線局30bを中心として可動無線局30bから電波の届く範囲を表す。第3実施形態では、可動無線局30bから電波の届く範囲をカバレッジ範囲と記載する。
第3実施形態では、集中制御局10bの制御に従って、トラヒックが集中している可動無線局30bから所定の距離離れた地点に、トラヒックが集中していない可動無線局30bを移動させることによってトラヒックを分散させる。具体的には、図8に示すように、可動無線局30b−1のカバレッジ範囲周辺にはトラヒックが集中している(例えば、領域5bで示される領域など)。そこで、集中制御局10bが、トラヒックが集中していない可動無線局30b−2を可動無線局30b−1から所定の距離離れた地点に移動させる。この際、集中制御局10bは、可動無線局30b−2を第1実施形態と同様の処理によって移動させた後に、移動先の地点を中心として可動無線局30b−1に近づく位置に可動無線局30b−2をさらに移動させる。このとき、可動無線局30b−2の移動先は、可動無線局30b−2と張出局20との間のエントランス回線の通信容量を増加させる位置が選択される。さらに、集中制御局10bは、各可動無線局30bのカバレッジ範囲などの送信パラメータを制御することによってトラヒックを分散させる。これにより、無線通信システム全体のスループットを向上させることができる。以下、具体的な構成について説明する。
図9は、集中制御局10b及び可動無線局30bの機能構成を表す概略ブロック図である。なお、可動無線局30bの構成は第1実施形態における可動無線局30と同様であるため説明を省略する。
集中制御局10bは、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、制御プログラムを実行する。制御プログラムの実行によって、集中制御局10bは、端末情報収集部11、評価部12、マップ記憶部13b、無線局位置情報記憶部14、パラメータ記憶部15、制御部16b、制御情報通知部17を備える装置として機能する。なお、集中制御局10bの各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、制御プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
集中制御局10bは、マップ記憶部13及び制御部16に代えてマップ記憶部13b及び制御部16bを備える点で集中制御局10と構成が異なる。集中制御局10bは、他の構成については集中制御局10と同様である。そのため、集中制御局10b全体の説明は省略し、マップ記憶部13b及び制御部16bについて説明する。
マップ記憶部13bは、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。マップ記憶部13bは、2次移動制御マップを記憶する。2次移動制御マップは、1次移動制御マップ上において新たな移動先となる候補地点の座標が設定されたマップである。ここで、1次移動制御マップとは、第1実施形態及び第2実施形態における移動制御マップである。図10は、2次移動制御マップの具体例を示す図である。図10に示されるように、2次移動制御マップ7bには、1次移動制御マップで設定されている交点の座標に加えて、1次移動制御マップの交点に隣接する1次移動制御マップの他の交点の座標よりも近い範囲で、1次移動制御マップの交点の周囲に新たに移動先となる候補地点(例えば、地点60など)の座標が設定される。以下の説明では、1次移動制御マップで設定されている交点を1次移動先候補地点と記載し、1次移動先候補地点の周囲に新たに設定された座標で示される地点(例えば、地点60など)を2次移動先候補地点と記載する。
図9に戻って、集中制御局10bの説明を続ける。
制御部16bは、評価部12によって算出された各可動無線局30bのトラヒック混雑評価値と、マップ記憶部13bに記憶されている移動制御マップと、無線局位置情報記憶部14に記憶されている各可動無線局30の位置情報と、パラメータ記憶部15に記憶されている各可動無線局30bの送信パラメータとを入力する。制御部16bは、入力されたトラヒック混雑評価値と、移動制御マップと、位置情報と、送信パラメータとを用いて、トラヒック混雑評価値及び送信パラメータから把握される可動無線局30b間の干渉状況から可動無線局30bの移動先の位置を決定する。具体的には、まず制御部16bは、制御部16と同様の処理によって1次移動先候補地点を決定する。次に、制御部16bは、決定した1次移動先候補地点を基準として、1次移動先候補地点の周囲に設定された2次移動先候補地点の中から可動無線局30bと張出局20との間の無線エントランス回線の通信容量が最大となるような位置を決定する。2次移動制御動線マップ上の2次移動先候補地点の決定においては、2次移動制御動線マップ上の各位置情報のチャネル予測値から判断してもよいし、複数の可動無線局30bと張出局20との間でMU−MIMOを行うことを想定して可動無線局30b間の空間相関が低減される位置から判断してもよく、可動無線局30bと張出局20との間の無線エントランス回線の通信容量が拡大するような基準で位置を決定すればよい。さらに、制御部16bは、送信パラメータを決定し、決定した送信パラメータで動作するように各可動無線局30bを制御する。制御部16bは、決定結果(移動先の位置情報及び送信パラメータ)を制御情報通知部17に出力する。
図11は、第3実施形態における事前処理の流れを示すフローチャートである。
まず、集中制御局10bは、図4のステップS101の処理と同様の処理によって可動無線局30bの1次移動制御マップを生成する(ステップS301)。次に、集中制御局10bは、生成した1次移動制御マップの交点を中心として交点の周辺に新たに座標を設定することによって2次移動制御マップを生成する(ステップS302)。集中制御局10bは、生成した2次移動制御マップをマップ記憶部13bに記憶させる。
図12は、第3実施形態における集中制御局10bの処理の流れを示すフローチャートである。図5と同様の処理については、図12において図5と同様の符号を付して説明を省略する。
ステップS204の処理において、トラヒック混雑評価値が第2の閾値未満の周囲可動無線局がある場合(ステップS204−YES)、制御部16bは条件(トラヒック混雑評価値が第2の閾値未満)を満たす周囲可動無線局の1次移動先候補地点を決定する(ステップS401)。次に、制御部16bは、決定した1次移動先候補地点を基準として、周囲可動無線局の2次移動先候補地点を決定する(ステップS402)。ここで、決定された2次移動先候補地点は、無線エントランス回線の通信容量が最大となるような位置である。その後、ステップS206以降の処理が実行される。
以上のように構成された無線通信システム100bによれば、システム全体のスループットを向上させることが可能になる。以下、この効果について具体的に説明する。
集中制御局10bは、可動無線局30bから収集する端末情報に基づいて、各可動無線局30bのトラヒック状況、可動無線局30b間の干渉状況及び無線エントランス回線の容量に応じた無線局配置が可能になる。したがって、トラヒックの集中するエリアに可動無線局30bを集中配置させることができる。これにより、トラヒックを分散させることができる。また、通信容量によってシステム全体のボトルネックになり得る無線エントランス回線の通信容量を改善することができる。そのため、無線通信システム全体のスループットを向上させることが可能になる。
また、端末装置40の集中するエリアに可動無線局30bを移動させることで、可動無線局30bまでの伝搬距離が短くなる端末装置40の割合が増加し、伝搬損失が低減可能になる。そのため、端末装置40の省電力化や平均受信電力改善の効果も期待できる。
<変形例>
第3実施形態は、第1実施形態と同様に変形されてもよい。
(第4実施形態)
第4実施形態では、第1実施形態及び第2実施形態の別の動作例について説明する。別の動作例として、集中制御局10が、無線通信システム100によるトラヒック混雑評価値を平均化するために可動無線局30を移動させる。なお、システム構成については第1実施形態及び第2実施形態のいずれかと同様である。ここで、第1実施形態と同様のシステム構成を例に説明する。
図13は、無線通信システム100によるトラヒック混雑評価値の平均化の概念を示す図である。図13には、各可動無線局30−1〜30−5及び各可動無線局30−1〜30−5の各トラヒック混雑評価値21が示されている。
図13(A)は可動無線局30の移動前の状態を表し、図13(B)は可動無線局30の移動後の状態を表す。図13(A)に示されるように、各可動無線局30−1〜30−5の各トラヒック混雑評価値21はそれぞれ、90、30、80、60及び20である。また、図13(A)に点線で示される円はそれぞれ、各可動無線局30−1〜30−5のカバレッジ範囲を示す。トラヒック混雑評価値の平均化では、まず各可動無線局30−1〜30−5から収集したトラヒック混雑評価値21に基づいて混雑推定エリアが推定される。混雑推定エリアとは、トラヒックによる混雑が発生していると推定されるエリアである。混雑推定エリアの推定には、可動無線局30間のトラヒック混雑評価値を平均値として算出して用いられる。例えば、可動無線局30−1と可動無線局30−3との間のトラヒック混雑評価値を平均値として算出し、このような処理が各可動無線局30間で実行される。そして、その平均値が第1の閾値以上の場合にはその可動無線局30間が混雑推定エリアとして推定される。図13(A)では、領域22が混雑推定エリアであるとする。次に、混雑推定エリア22の周囲に位置し、かつ、トラヒック混雑評価値21に余裕のある可動無線局30を混雑推定エリア22の方向に移動させる(図13(B)参照)。図13(B)では、トラヒック混雑評価値21に余裕のある可動無線局30−4を移動させた例を示している。さらに、各可動無線局30−1〜30−5が収容する端末装置の数を均等化するために、トラヒック混雑評価値21が第1の閾値以上の可動無線局30−1、30−3、30−4のカバレッジ範囲を狭め、トラヒック混雑評価値21が第2の閾値未満の可動無線局30−2及び30−5はカバレッジ範囲を広げる。図13(B)に点線で示される円はそれぞれ各可動無線局30−1〜30−5の変更前のカバレッジ範囲を示し、図13(B)に2点鎖線で示される円はそれぞれ各可動無線局30−1〜30−5の変更後のカバレッジ範囲を示す。
以上のような処理によって、各可動無線局30−1〜30−5のトラヒック混雑評価値21を平均化し、トラヒックを分散することができる。
図14は、第4実施形態における集中制御局10の処理の流れを示すフローチャートである。図5と同様の処理については、図14において図5と同様の符号を付して説明を省略する。
ステップS202までの処理が終了すると、制御部16は評価部12によって取得された各可動無線局30のトラヒック混雑評価値に基づいて、可動無線局30間のトラヒック混雑評価値の平均値が第1の閾値以上となる混雑推定エリアがあるか否か判定する(ステップS501)。具体的には、まず制御部16は可動無線局30間のトラヒック混雑評価値の平均値をそれぞれ算出する。次に、制御部16は、算出したトラヒック混雑評価値の平均値と、第1の閾値とを比較する。そして、制御部16は、トラヒック混雑評価値の平均値が第1の閾値以上となる可動無線局30間を探索する。トラヒック混雑評価値の平均値が第1の閾値以上となる可動無線局30間が存在する場合、制御部16はその可動無線局30間を混雑推定エリアと判定する。混雑推定エリアがない場合(ステップS501−NO)、集中制御局10は処理を終了する。
一方、混雑推定エリアがある場合(ステップS501−YES)、制御部16は混雑推定エリア近傍に位置している可動無線局30のトラヒック混雑評価値が第2の閾値未満であるか否か判定する(ステップS502)。ここで、トラヒック混雑評価値が第2の閾値未満である可動無線局30が、トラヒック混雑評価値21に余裕のある可動無線局30を表す。第2の閾値未満ではない場合(ステップS502−NO)、集中制御局10は処理を終了する。
一方、第2の閾値以上である場合(ステップS502−YES)、制御部16は条件を満たす可動無線局30の移動先の位置を決定する(ステップS503)。具体的には、制御部16は、混雑推定エリアの方向に予め決定された移動量だけ移動させた位置を、条件を満たす可動無線局30の移動先の位置に決定する。
以上のように構成された第4実施形態における無線通信システム100によれば、システム全体のスループットを向上させることが可能になる。以下、この効果について具体的に説明する。
集中制御局10は、各可動無線局30のトラヒック混雑評価値から混雑推定エリアを推定する。そして、混雑推定エリアの近傍に位置している可動無線局30を混雑推定エリアの方向に移動させる。したがって、トラヒックの集中するエリアに可動無線局30を集中配置させることができる。さらに、集中制御局10は、混雑推定エリアの近傍の可動無線局30のカバレッジ範囲を狭める。これにより、混雑推定エリアの近傍の可動無線局30でトラヒックを平均化することができる。そのため、無線通信システム全体のスループットを向上させることが可能になる。
また、端末装置40の集中するエリアに可動無線局30を移動させることで、可動無線局30までの伝搬距離が短くなる端末装置40の割合が増加し、伝搬損失が低減可能になる。そのため、端末装置40の省電力化や平均受信電力改善の効果も期待できる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
10、10a、10b…集中制御局, 20、20a…張出局, 30(30−1〜30−5)、30b(30b−1、30b−2)…可動無線局, 40…端末装置, 50…固定無線局, 11、11a…端末情報収集部, 12、12a…評価部, 13、13b…マップ記憶部, 14、14a…無線局位置情報記憶部, 15、15a…パラメータ記憶部, 16、16a、16b…制御部, 17、17a…制御情報通知部, 31…情報収集部, 32…通信部, 33…制御部, 34…可動部, 51…情報収集部, 52…通信部, 53…制御部

Claims (10)

  1. 無線端末との間で通信を行う移動可能な複数の可動無線局と、前記複数の可動無線局を制御する集中制御局とを備える無線通信システムであって、
    前記集中制御局は、
    前記可動無線局の周囲に位置する前記無線端末の分布及び前記無線端末のトラヒック分布を含む端末情報に基づいて、前記可動無線局の混雑状況を示す指標であるトラヒック混雑評価値を前記可動無線局毎に取得する評価部と、
    前記トラヒック混雑評価値と前記可動無線局の送信パラメータとに基づいて前記可動無線局の移動先の位置を決定し、決定した移動先の位置に応じて前記可動無線局の送信パラメータを決定し、決定した位置と送信パラメータとに基づいて前記複数の可動無線局を制御する制御部と、
    を備え、
    前記可動無線局は、
    前記集中制御局による制御に従って自装置の移動及び前記送信パラメータの変更のいずれか又は両方を行う制御部、
    を備え
    前記可動無線局と前記集中制御局との間の通信を中継する張出局をさらに備え、
    前記集中制御局の制御部は、前記可動無線局と前記張出局との間の無線エントランス回線の通信容量と、前記トラヒック混雑評価値と、前記可動無線局の送信パラメータと、に基づいて前記可動無線局の移動先の位置を決定する無線通信システム。
  2. 前記集中制御局の制御部は、前記無線エントランス回線の通信容量が最大となるような位置を前記可動無線局の移動先の位置に決定する、請求項に記載の無線通信システム。
  3. 無線端末との間で通信を行う移動可能な複数の可動無線局と、前記複数の可動無線局を制御する集中制御局とを備える無線通信システムであって、
    前記集中制御局は、
    前記可動無線局の周囲に位置する前記無線端末の分布及び前記無線端末のトラヒック分布を含む端末情報に基づいて、前記可動無線局の混雑状況を示す指標であるトラヒック混雑評価値を前記可動無線局毎に取得する評価部と、
    前記トラヒック混雑評価値と前記可動無線局の送信パラメータとに基づいて前記可動無線局の移動先の位置を決定し、決定した移動先の位置に応じて前記可動無線局の送信パラメータを決定し、決定した位置と送信パラメータとに基づいて前記複数の可動無線局を制御する制御部と、
    を備え、
    前記可動無線局は、
    前記集中制御局による制御に従って自装置の移動及び前記送信パラメータの変更のいずれか又は両方を行う制御部、
    を備え
    前記集中制御局の制御部は、前記トラヒック混雑評価値が第1の閾値以上の前記可動無線局の無線端末と通信可能な範囲を狭め、前記トラヒック混雑評価値が前記第1の閾値よりも小さい値である第2の閾値未満の前記可動無線局の無線端末と通信可能な範囲を広げるように前記送信パラメータを決定する無線通信システム。
  4. 無線端末との間で通信を行う移動可能な複数の可動無線局と、前記複数の可動無線局を制御する集中制御局とを備える無線通信システムであって、
    前記集中制御局は、
    前記可動無線局の周囲に位置する前記無線端末の分布及び前記無線端末のトラヒック分布を含む端末情報に基づいて、前記可動無線局の混雑状況を示す指標であるトラヒック混雑評価値を前記可動無線局毎に取得する評価部と、
    前記トラヒック混雑評価値と前記可動無線局の送信パラメータとに基づいて前記可動無線局の移動先の位置を決定し、決定した移動先の位置に応じて前記可動無線局の送信パラメータを決定し、決定した位置と送信パラメータとに基づいて前記複数の可動無線局を制御する制御部と、
    を備え、
    前記可動無線局は、
    前記集中制御局による制御に従って自装置の移動及び前記送信パラメータの変更のいずれか又は両方を行う制御部、
    を備え
    前記集中制御局の制御部は、前記可動無線局間のトラヒック混雑評価値の平均値をそれぞれ算出し、前記平均値が第1の閾値以上の前記可動無線局間の近傍を混雑推定エリアと推定し、前記トラヒック混雑評価値が前記第1の閾値よりも小さい値である第2の閾値未満の前記可動無線局を前記混雑推定エリアの方向に移動させるように前記トラヒック混雑評価値が前記第2の閾値未満の可動無線局の移動先の位置を決定する無線通信システム。
  5. 無線端末との間で通信を行う移動可能な複数の可動無線局と、前記複数の可動無線局を制御する集中制御局とを備える無線通信システムにおける集中制御局であって、
    前記可動無線局の周囲に位置する前記無線端末の分布及び前記無線端末のトラヒック分布を含む端末情報に基づいて、前記可動無線局の混雑状況を示す指標であるトラヒック混雑評価値を前記可動無線局毎に取得する評価部と、
    前記トラヒック混雑評価値と前記可動無線局の送信パラメータとに基づいて前記可動無線局の移動先の位置を決定し、決定した移動先の位置に応じて前記可動無線局の送信パラメータを決定し、決定した位置と送信パラメータとに基づいて前記複数の可動無線局を制御する制御部と、
    を備え
    前記制御部は、前記可動無線局と自装置との間の通信を中継する張出局との間の無線エントランス回線の通信容量と、前記トラヒック混雑評価値と、前記可動無線局の送信パラメータと、に基づいて前記可動無線局の移動先の位置を決定する集中制御局。
  6. 無線端末との間で通信を行う移動可能な複数の可動無線局と、前記複数の可動無線局を制御する集中制御局とを備える無線通信システムにおける集中制御局であって、
    前記可動無線局の周囲に位置する前記無線端末の分布及び前記無線端末のトラヒック分布を含む端末情報に基づいて、前記可動無線局の混雑状況を示す指標であるトラヒック混雑評価値を前記可動無線局毎に取得する評価部と、
    前記トラヒック混雑評価値と前記可動無線局の送信パラメータとに基づいて前記可動無線局の移動先の位置を決定し、決定した移動先の位置に応じて前記可動無線局の送信パラメータを決定し、決定した位置と送信パラメータとに基づいて前記複数の可動無線局を制御する制御部と、
    を備え
    前記制御部は、前記トラヒック混雑評価値が第1の閾値以上の前記可動無線局の無線端末と通信可能な範囲を狭め、前記トラヒック混雑評価値が前記第1の閾値よりも小さい値である第2の閾値未満の前記可動無線局の無線端末と通信可能な範囲を広げるように前記送信パラメータを決定する集中制御局。
  7. 無線端末との間で通信を行う移動可能な複数の可動無線局と、前記複数の可動無線局を制御する集中制御局とを備える無線通信システムにおける集中制御局であって、
    前記可動無線局の周囲に位置する前記無線端末の分布及び前記無線端末のトラヒック分布を含む端末情報に基づいて、前記可動無線局の混雑状況を示す指標であるトラヒック混雑評価値を前記可動無線局毎に取得する評価部と、
    前記トラヒック混雑評価値と前記可動無線局の送信パラメータとに基づいて前記可動無線局の移動先の位置を決定し、決定した移動先の位置に応じて前記可動無線局の送信パラメータを決定し、決定した位置と送信パラメータとに基づいて前記複数の可動無線局を制御する制御部と、
    を備え
    前記制御部は、前記可動無線局間のトラヒック混雑評価値の平均値をそれぞれ算出し、前記平均値が第1の閾値以上の前記可動無線局間の近傍を混雑推定エリアと推定し、前記トラヒック混雑評価値が前記第1の閾値よりも小さい値である第2の閾値未満の前記可動無線局を前記混雑推定エリアの方向に移動させるように前記トラヒック混雑評価値が前記第2の閾値未満の可動無線局の移動先の位置を決定する集中制御局。
  8. 無線端末との間で通信を行う移動可能な複数の可動無線局と、前記複数の可動無線局を制御する集中制御局とを備える無線通信システムにおける可動無線局制御方法であって、
    前記集中制御局が、前記可動無線局の周囲に位置する前記無線端末の分布及び前記無線端末のトラヒック分布を含む端末情報に基づいて、前記可動無線局の混雑状況を示す指標であるトラヒック混雑評価値を前記可動無線局毎に取得する評価ステップと、
    前記集中制御局が、前記トラヒック混雑評価値と前記可動無線局の送信パラメータとに基づいて前記可動無線局の移動先の位置を決定し、決定した移動先の位置に応じて前記可動無線局の送信パラメータを決定し、決定した位置と送信パラメータとに基づいて前記複数の可動無線局を制御する制御ステップと、
    前記可動無線局が、前記集中制御局による制御に従って自装置の移動及び前記送信パラメータの変更のいずれか又は両方を行う制御ステップ、
    を有し、
    前記集中制御局が、前記制御ステップにおいて、前記可動無線局と前記集中制御局との間の通信を中継する張出局と前記可動無線局との間の無線エントランス回線の通信容量と、前記トラヒック混雑評価値と、前記可動無線局の送信パラメータと、に基づいて前記可動無線局の移動先の位置を決定する可動無線局制御方法。
  9. 無線端末との間で通信を行う移動可能な複数の可動無線局と、前記複数の可動無線局を制御する集中制御局とを備える無線通信システムにおける可動無線局制御方法であって、
    前記集中制御局が、前記可動無線局の周囲に位置する前記無線端末の分布及び前記無線端末のトラヒック分布を含む端末情報に基づいて、前記可動無線局の混雑状況を示す指標であるトラヒック混雑評価値を前記可動無線局毎に取得する評価ステップと、
    前記集中制御局が、前記トラヒック混雑評価値と前記可動無線局の送信パラメータとに基づいて前記可動無線局の移動先の位置を決定し、決定した移動先の位置に応じて前記可動無線局の送信パラメータを決定し、決定した位置と送信パラメータとに基づいて前記複数の可動無線局を制御する制御ステップと、
    前記可動無線局が、前記集中制御局による制御に従って自装置の移動及び前記送信パラメータの変更のいずれか又は両方を行う制御ステップ、
    を有し、
    前記集中制御局が、前記制御ステップにおいて、前記トラヒック混雑評価値が第1の閾値以上の前記可動無線局の無線端末と通信可能な範囲を狭め、前記トラヒック混雑評価値が前記第1の閾値よりも小さい値である第2の閾値未満の前記可動無線局の無線端末と通信可能な範囲を広げるように前記送信パラメータを決定する可動無線局制御方法。
  10. 無線端末との間で通信を行う移動可能な複数の可動無線局と、前記複数の可動無線局を制御する集中制御局とを備える無線通信システムにおける可動無線局制御方法であって、
    前記集中制御局が、前記可動無線局の周囲に位置する前記無線端末の分布及び前記無線端末のトラヒック分布を含む端末情報に基づいて、前記可動無線局の混雑状況を示す指標であるトラヒック混雑評価値を前記可動無線局毎に取得する評価ステップと、
    前記集中制御局が、前記トラヒック混雑評価値と前記可動無線局の送信パラメータとに基づいて前記可動無線局の移動先の位置を決定し、決定した移動先の位置に応じて前記可動無線局の送信パラメータを決定し、決定した位置と送信パラメータとに基づいて前記複数の可動無線局を制御する制御ステップと、
    前記可動無線局が、前記集中制御局による制御に従って自装置の移動及び前記送信パラメータの変更のいずれか又は両方を行う制御ステップ、
    を有し、
    前記集中制御局が、前記制御ステップにおいて、前記可動無線局間のトラヒック混雑評価値の平均値をそれぞれ算出し、前記平均値が第1の閾値以上の前記可動無線局間の近傍を混雑推定エリアと推定し、前記トラヒック混雑評価値が前記第1の閾値よりも小さい値である第2の閾値未満の前記可動無線局を前記混雑推定エリアの方向に移動させるように前記トラヒック混雑評価値が前記第2の閾値未満の可動無線局の移動先の位置を決定する可動無線局制御方法。
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