JP6455253B2 - 磁気カップリング - Google Patents

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Description

本発明は、回転子間の磁気的な結合力により動力を伝達する磁気カップリングに関する。
従来、2つの回転子間の磁気的な結合力により動力を伝達するものとして、特許文献1に記載の磁気カップリングがある。特許文献1に記載の磁気カップリングは、回転磁界を生じさせる巻線が巻かれた固定子と、極歯を備えた第1回転子と、永久磁石を備えた第2回転子とを含んで構成されている。この磁気カップリングでは、巻線へ通電を行うことにより回転磁界を発生させ、この回転磁界により第1回転子と第2回転子とを磁気的に結合させる。そして、この磁気的な結合を利用して、第2回転子から第1回転子へ回転力を伝達可能としている。
特開2013−258793号公報
特許文献1に記載の磁気カップリングでは、第1回転子と第2回転子とを磁気的に結合させるには、巻線への継続的な通電が必須である。そのため、その継続的な通電により、電力の消費量は増加する。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、電力の消費を抑制することが可能な磁気カップリングを提供することにある。
本発明は、磁気カップリングであって、周方向において交互に異なる極性となるように並び、且つ、その並び方向に直交する方向に磁力を乗じさせる複数の永久磁石を有する固定子と、第1回転軸に接続された第1回転子と、前記第1回転軸と同軸である第2回転軸に接続され、前記永久磁石の磁力により前記第1回転子と磁気的に結合する第2回転子と、前記固定子に巻かれ、通電により前記永久磁石の磁力との方向と同じ方向の磁力を発生する巻線と、前記巻線への通電により、前記永久磁石の着磁と脱磁とを切り替える励磁装置と、を備えることを特徴とする。
上記構成では、第1回転子と第2回転子とは、固定子に設けられた永久磁石の磁力により磁気的な結合がなされる。すなわち、永久磁石の着磁を行うことにより、第1回転子と第2回転子とを磁気的に結合させ、永久磁石の脱磁を行うことにより、第1回転子と第2回転子との磁気的な結合を解除することができる。この着磁及び脱磁は、巻線への一時的な通電により行うことができるため、巻線への連続的な通電に伴う電力の消費量の増加を抑制することができる。
第1実施形態に係る磁気カップリングの回転軸に垂直な断面図である。 第1実施形態に係る磁気カップリングのA−A断面図である。 第2実施形態に係る磁気カップリングの回転軸に垂直な断面図である。 第3実施形態に係る磁気カップリングの回転軸に垂直な断面図である。 第4実施形態に係る磁気カップリングの回転軸に垂直な断面図である。 第4実施形態における永久磁石の拡大斜視図である。 第5実施形態に係る磁気カップリングの回転軸方向の断面図である。 第6実施形態に係る磁気カップリングの回転軸に垂直な断面図である。 第6実施形態に係る磁気カップリングのA−A断面図である。 第7実施形態に係る磁気カップリングの回転軸方向の断面図である。
以下、各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
<第1実施形態>
本実施形態に係る磁気カップリングは、内燃機関を備える車両に搭載され、その内燃機関を始動させるスタータモータの回転軸を駆動軸に接続し、内燃機関のクランク軸を従動軸に接続している。そして、スタータモータの回転トルクを内燃機関のクランク軸に伝達させ、内燃機関を始動させるために用いられる。
図1は、本実施形態に係る磁気カップリング10の、回転軸に垂直な断面図であり、図2は、回転軸に平行な方向のA−A断面図である。磁気カップリング10は、固定子11、第1回転子12、及び第2回転子13を含んで構成されている。固定子11、第1回転子12、及び第2回転子13の、回転軸に垂直な断面は回転軸方向について均一な形状である。すなわち、固定子11、第1回転子12及び第2回転子13は、いずれも、円環形状である。固定子11、第1回転子12、及び第2回転子13は、第1回転子12及び第2回転子13の回転軸を中心軸14とする同心円状に配置されている。すなわち、本実施形態に係る磁気カップリング10は、ラジアルギャップ型である。径方向において、第1回転子12が最も中心軸14側に配置され、固定子11が最も外側に配置されている。第1回転子12の回転軸は、第1回転軸である駆動軸15に接続されており、第2回転子13の回転軸は、第2回転軸である従動軸16に接続されている。これら駆動軸15及び従動軸16は同軸に配置されている。
固定子11の形状は、径方向に所定の厚みを有し、内部に中空部を有する円筒形状である。固定子11の内周面には、同形状である4つの凸部11aが、周方向について等間隔に設けられている。凸部11aの中心軸14側の先端面の形状は、円筒の内周面の一部をなす円弧状である。凸部11aの周方向側の側面は、中心軸14を通る線分の一部をなしている。これら凸部11aが設けられることにより、その凸部11a間のそれぞれには凹部11bが形成されている。凹部11bの底面の形状は、円筒の内周面の一部をなす円弧状である。また、凹部11bは凸部11aの間に形成されていることから、凹部11bは凸部11aと側面を共有している。すなわち、固定子11の内周面の形状は、凸部11aと凹部11bとが交互に設けられた略矩形波状となっている。
凸部11aの先端には、それぞれ、永久磁石17が設けられている。永久磁石17は、凸部11aの先端面に沿って湾曲し、その厚みが略均一である薄板形状である。これら永久磁石17は、厚み方向へと着磁されている。この着磁方向は、図1では矢印で示している。すなわち、永久磁石17は、周方向おいてその極性が交互に異なるものとなるように配置されており、周方向の並び方向に対して直交する方向に磁力を発生させる。本実施形態では、永久磁石17が4個設けられているため、その極対数は2である。この永久磁石17としては、例えば、サマリウムコバルト磁石が採用される。なお、これら永久磁石17の磁気抵抗率は、比較的高い値、例えば、3μΩ・mとしている。
固定子11の凹部11bには、巻線18が備えられている。この巻線18は、周方向で隣接する巻線18間において、巻方向が互いに逆方向となるように巻かれている。すなわち、巻線18に対して第1方向(順方向)へ通電すれば、永久磁石17の極性に準ずる磁界を発生させることができ、その逆方向へ通電すれば、永久磁石17の極性と逆方向の磁界を発生させることができる。本実施形態では、4つの凹部11bに巻線18が巻かれていることから、その巻線18により発生させることができる磁界の極対数は2である。
第1回転子12は、周方向に等間隔で設けられた、同形状の第1磁気変調子12aにより構成されている。これら第1磁気変調子12aは、軟磁性体により形成されている。第1磁気変調子12aは、駆動軸15側の端部において、その駆動軸15に接続されている。第1磁気変調子12aの断面形状は、図1に示すように、中心軸14を通る直線を対象軸とする左右対称な形状であり、且つ、外周側が広く中心軸14側が狭い略扇形である。本実施形態では、第1磁気変調子12aの数は10である。
第2回転子13は、周方向に等間隔で設けられた、同形状の第2磁気変調子13aにより構成されている。第2磁気変調子13aは、従動軸16側の端部において、その従動軸16に接続されている。第2磁気変調子13aの断面形状は、略正方形である。本実施形態では、第2磁気変調子13aの数は14である。
なお、第1磁気変調子12a及び/又は第2磁気変調子13aについて、周方向の機械強度を高めるべく、非磁性体で形成された、中心軸14を中心線とする円筒形のフレームに収容する構造としてもよい。
巻線18への通電は、励磁装置100により行われる。永久磁石17の脱磁の際には、交流電流を流して交流磁界を発生させる。この交流電流を徐々に小さくし、交流磁界を徐々に小さくすることにより、交流脱磁を行う。一方、脱磁が行われた永久磁石17に着磁を行う場合には、巻線18に直流電流を流し、直流磁界を発生させる。
続いて、本実施形態に係る磁気カップリング10の動作について説明する。なお、以下の説明において、永久磁石17の極対数をm(=2)とし、第1磁気変調子12aの数をk(=10)とし、第2磁気変調子13aの数をn(=14)とする。
まず、永久磁石17が着磁されている状態における、磁気カップリング10の動作について説明する。内側がN極であり外側がS極である永久磁石17により生ずる磁束は、第2磁気変調子13aを介して第1磁気変調子12aへと流れる。この第1磁気変調子12a内を通過した磁束は、その第2磁気変調子13aの周方向に隣接する第2磁気変調子13aを通過し、内側がS極であり外側がN極である永久磁石17へと流れる。
第1回転子12及び第2回転子13の回転時には、永久磁石17から生じた磁束は、その永久磁石17の極対数に基づく周波数成分の磁束であり、その永久磁石17に隣接する永久磁石17に戻る磁束も、永久磁石17の極対数に基づく周波数成分の磁束である。そのため、第2磁気変調子13aを介して第1磁気変調子12aがキャッチする磁束の周波数成分は、その第2磁気変調子13aの数と、永久磁石17の極対数の2倍との和又は差の絶対値である必要がある。これら周波数成分は、極対数、又は磁気変調子の数に比例するものである。したがって、kとnの差又は和の絶対値が、mの2倍となる。
これにより、第1磁気変調子12aと第2磁気変調子13aとが磁気的に結合し、トルクが伝達される。トルクの伝達において損失が無いものと仮定すれば、第1回転子12と第2回転子13とのトルクの比はk:nとなり、回転数の比はn:kとなる。このトルクの伝達により、第1回転子12と第2回転子13とは同方向に回転し、駆動軸15から従動軸16へと回転トルクが伝達される。
一方、永久磁石17の脱磁を行えば、第1磁気変調子12aと第2磁気変調子13aとを通過する磁束は生じず、第1回転子12と第2回転子13とは磁気的に結合しない。そのため、第1回転子12と第2回転子13との間での回転トルクの伝達が生じず、第1回転子12と第2回転子13とは磁気的に結合しない。ゆえに、駆動軸15から従動軸16への回転トルクの伝達を遮断することができる。
上記構成により、本実施形態に係る磁気カップリング10は、以下の効果を奏する。
・第1回転子12と第2回転子13との磁気的な結合状態と非結合状態との切り替えを、永久磁石17の着磁と脱磁とにより行っている。そのため、第1回転子12と第2回転子13との結合状態と非結合状態との切り替えを、着磁のための一時的な通電と、消磁のための一時的な通電とにより実現することができる。したがって、第1回転子12と第2回転子13との磁気的な結合状態を維持するために、巻線18への継続的な通電を行う必要がなく、消費電力を低減することができる。
・第1磁気変調子12aを周方向に間隔を開けて配置しているため、周方向に隣接する第1磁気変調子12aへの磁束漏れを抑制することができる。これにより、磁気変調をより良好に働かせることができる。第2磁気変調子13aについても同様である。
・固定子11を最も外径側に設けているため、固定子11を内径側に設ける場合と比較して相対的に永久磁石17の面積を大きくすることができる。これにより、永久磁石17の界磁力は大きくなり、トルクの伝達性能を向上させることができる。
・固定子11を最も外径側に設けているため、固定子11を内径側に設ける場合と比較して、相対的に巻線18を配置するスペースを大きくすることができる。そのため、より径の大きい巻線18を用いることができ、巻線抵抗による電力の損失を抑制することができる。
・第1磁気変調子12aの断面形状を略扇型としているため、隣接する軟磁性体どうしの間隔を大きくしつつ、第1磁気変調子12aと第2磁気変調子13aとの対向する面積をより大きくすることができる。これにより、隣接する軟磁性体への磁束漏れを抑制しつつ、対向面の磁気抵抗を下げ、トルクの伝達性能を向上させることができる。
・駆動軸15から従動軸16への回転トルクの伝達を、非接触により行うことができるため、機械的に接続されるものに比べて、ノイズの発生や摩耗等を抑制することができる。
・永久磁石17の磁気抵抗率を、3μΩ・m以上の比較的高い値としているため、永久磁石17に生ずる渦電流を低減させることができる。これにより、渦電流により生ずる発熱を低減させることができ、永久磁石の性能の低下を抑制することができる。
<第2実施形態>
図3は、本実施形態に係る磁気カップリング10の、回転軸に垂直な断面図である。本実施形態に係る磁気カップリング10は、第1実施形態に係る磁気カップリング10に対して、第2回転子13の第2磁気変調子13bの断面形状が異なっている。
第2磁気変調子13bの周方向の幅は、径方向の略中央において、最も狭くなっており、径方向の両端部に向かうにつれ、それぞれ、徐々に広くなっている。すなわち、第2磁気変調子13bの側面は、凹形状となっている。これにより、隣接する第2磁気変調子13bどうしのギャップをより大きくしつつ、第1磁気変調子12aと対抗する面積及び永久磁石17と対抗する面積を担保することができる。
したがって、各第2磁気変調子13bにおいて、隣接する第2磁気変調子13bへの磁束漏れを抑制しつつ、第1磁気変調子12a及び永久磁石17との対向面の磁気抵抗を下げ、トルクの伝達性能を向上させることができる。
<第3実施形態>
図4は、本実施形態に係る磁気カップリング10の、回転軸に垂直な断面図である。本実施形態に係る磁気カップリング10は、第1実施形態に係る磁気カップリング10に対して、第1回転子12の構造、及び第2回転子13の構造が異なっている。
第1回転子12には、周方向に隣接する第1磁気変調子12aどうしを接続するブリッジ12cが設けられている。これらブリッジ12cは、径方向の厚みが第1磁気変調子12aよりも薄く、周方向に隣接する第1磁気変調子12aの径方向の外側端部どうしを接続している。
第2回転子13には、周方向に隣接する第2磁気変調子13aどうしを接続するブリッジ13cが設けられている。これらブリッジ13cは、径方向の厚みが第2磁気変調子13aよりも薄く、周方向に隣接する第2磁気変調子13aの径方向の外側端部どうし、及び、内側端部どうしをそれぞれ接続している。なお、外側端部どうしを接続するブリッジ13cと、内側端部どうしを接続するブリッジ13cとは、径方向の厚みが等しくなっている。
これらブリッジ12c,13cは、第1磁気変調子12a及び第2磁気変調子13aと同じ材料により形成してもよく、第1磁気変調子12a及び第2磁気変調子13aとは異なる材料、例えば非磁性体等により構成してもよい。
なお、ブリッジ12c,13cについては、例えば以下のように変更してもよい。
・第1回転子12において、第2回転子13のごとく、内側端部もブリッジにより接続する。
・第2回転子13において、第1回転子12のごとく、外側端部のみをブリッジにより接続する。
・第1回転子12及び第2回転子13の少なくとも一方において、内側端部のみをブリッジにより接続する。
・第1回転子12及び第2回転子13の少なくとも一方において、外側端部と内側端部との間の部分どうしを、ブリッジにより接続する。この場合、外側端部どうしを接続するブリッジ及び/又は内側端部どうしを接続するブリッジは、設けてもよく、設けなくてもよい。
・第1回転子12及び第2回転子13の少なくとも一方において、外側端部どうし及び内側端部どうしをブリッジにより接続する場合、それぞれのブリッジの径方向の厚みを異なるものにする。
・第1回転子12のブリッジの径方向の厚みと、第2回転子13のブリッジの径方向の厚みを異なるものとする。
本実施形態に係る上記構造により、第1回転子12及び第2回転子13の、周方向への機械強度を高めることができる。
<第4実施形態>
図5は、本実施形態に係る磁気カップリング10の、回転軸に垂直な断面図であり、図6は、本実施形態に係る磁気カップリング10が備える永久磁石17の拡大斜視図である。
本実施形態に係る磁気カップリング10の永久磁石17は、9個の同形状の単位磁石17a〜17iにより構成されている。これら単位磁石17a〜17iは、第1実施形態の永久磁石17と同等の厚みであり、且つ、相似形状である。その軸方向の長さ及び周方向の幅は、それぞれ、第1実施形態の永久磁石17の軸方向の長さ及び周方向の幅の1/3である。これら単位磁石17a〜17iを周方向に3個、且つ、軸方向に3個並べて配置することにより、第1実施形態の永久磁石17と同一形状の永久磁石17とすることができる。単位磁石17a〜17iの極性は、配置した際に同方向となる。隣接する単位磁石17a〜17iどうしは、電気的に絶縁されている。これは、例えば、各単位磁石17a〜17iの周囲に絶縁性塗料を塗布することによりなされる。
なお、永久磁石17を構成する単位磁石17a〜17iについては、以下のように変更してもよい。
・周方向と軸方向の一方のみに、分割する形状とする。
・各単位磁石を均等な大きさにしない。例えば、周方向の中央に位置する単位磁石を周方向の幅を大きくする。
上記構成により、単位磁石17a〜17iにおいて、導電経路を狭めることができ、単位磁石17a〜17iの内部の電気抵抗をより大きくすることができる。これにより、その単位磁石17a〜17iにより構成される永久磁石17に流れる渦電流を低減することができる。したがって、その渦電流に起因する発熱を低減することができ、永久磁石17の劣化を抑制することができる。
<第5実施形態>
図7は、本実施形態に係る磁気カップリング20の回転軸方向の断面図である。磁気カップリング20は、固定子21、第1回転子22、及び第2回転子23を含んで構成されている。固定子21、第1回転子22、及び第2回転子23の外形は、回転軸に垂直な面において、略同一の円環形状である。固定子21は、第2回転子23の一方の面と軸方向において対向するように配置されており、第1回転子22は、第2回転子23の他方の面と軸方向において対向するように配置されている。すなわち、第2回転子23は、軸方向において、固定子21と第1回転子22とに挟まれるように配置されている。このように構成されているため、本実施形態に係る磁気カップリング20は、アキシャルギャップ型である。第1回転子22の回転軸は、駆動軸25に接続されており、第2回転子23の回転軸は、従動軸26に接続されている。
固定子21の、第2回転子23と対向する側には、4つの永久磁石27が設けられている。これら永久磁石27の形状は、径方向に均一な幅を有する1/4の円弧状であり、4つの永久磁石27により円環が形成されている。周方向に隣接する永久磁石27の極性は、互いに逆方向となっている。すなわち、4つの永久磁石27により、2つの磁極対を形成している。
固定子21の、第2回転子23と対向する側の反対側には、4つの円環状に巻かれた巻線28が、それぞれ永久磁石27と対向するように設けられている。これらの巻線28について、周方向に隣接する巻線28どうしは、互いに巻き方向が逆方向となっている。すなわち、各巻線28へ通電を行えば、巻線28が発生させる磁界は、隣接する巻線28どうしで互いに逆方向となる。
第1回転子22は、同形状の第1磁気変調子22aが周方向に等間隔で設けられている。これら第1磁気変調子22aは、周方向について等間隔に並べるべく、例えば、外周に等間隔の凹みを有する、非磁性体で形成されたフレームに収められている。第1磁気変調子22aの回転軸に垂直な方向の断面形状は、略正方形、若しくは略長方形である。本実施形態では、第1磁気変調子22aの数は10である。
第2回転子23は、同形状の第2磁気変調子23aが周方向に等間隔で設けられている。これら第2磁気変調子23aは、第1磁気変調子22aと同様に、外周に等間隔の凹みを有する、非磁性体で形成されたフレームに収められている。第2磁気変調子23aの回転軸に垂直な断面形状は、略正方形、若しくは略長方形である。本実施形態では、第2磁気変調子23aの数は14である。
巻線28への通電は、第1実施形態と同様に、励磁装置100により行われる。永久磁石27の脱磁の際には、交流電流を流して交流磁界を発生させる。この交流電流を徐々に小さくし、交流磁界を徐々に小さくすることにより、交流脱磁を行う。一方、脱磁が行われた永久磁石27に着磁を行う場合には、巻線28に直流電流を流し、直流磁界を発生させる。
なお、本実施形態に係る磁気カップリング20の動作は、第1実施形態に係る磁気カップリング10の動作に準ずるものである。
上記構成により、本実施形態に係る磁気カップリング20は、第1実施形態に準ずる効果を奏する。
<第6実施形態>
図8は、本実施形態に係る磁気カップリング30の、回転軸に垂直な断面図であり、図9は、回転軸に平行な方向のA−A断面図である。
磁気カップリング30は、固定子31、第1回転子32、及び第2回転子33を含んで構成されている。固定子31、第1回転子32、及び第2回転子33の、回転軸に垂直な断面形状は回転軸方向に均一な形状である。これら固定子31、第1回転子32及び第2回転子33は、いずれも、断面円環形状である。固定子31、第1回転子32、及び第2回転子33は、第1回転子32及び第2回転子33の回転軸を中心軸34とする同心円状に配置されている。すなわち、本実施形態に係る磁気カップリング10は、ラジアルギャップ型である。径方向において、第1回転子32が最も中心軸34側に配置され、固定子31が最も外側に配置されている。第1回転子32の回転軸は、駆動軸35に接続されており、第2回転子33の回転軸は、従動軸36に接続されている。
本実施形態に係る固定子31の形状は、第1実施形態における固定子11の形状に準ずる形状である。すなわち、径方向に所定の厚みを有する円筒形状である。固定子31の内周面には、同形状である4つの凸部31aが周方向について等間隔に設けられ、その凸部31a間のそれぞれには凹部31bが形成されている。
凸部31aの先端には、第1実施形態と同様に、それぞれ第1永久磁石37が設けられている。第1永久磁石37は、径方向について薄く、その厚みが略均一である平板形状である。これら第1永久磁石37は、厚み方向へと着磁されている。この着磁方向は、図8では矢印で示している。第1永久磁石37は、周方向おいてその極性が交互に異なるものとなるように配置されている。本実施形態では、第1永久磁石37が4個設けられているため、その極対数は2である。
固定子31の凹部31bには、巻線38が備えられている。この巻線38は、周方向で隣接する巻線38間において、巻方向が互いに逆方向となるように巻かれている。すなわち、巻線38に対して第1方向(順方向)へ通電すれば、第1永久磁石37の極性に準ずる磁場を発生させることができ、その逆方向へ通電すれば、第1永久磁石37の極性と逆方向の磁場を発生させることができる。本実施形態では、4つの凹部31bに巻線38が巻かれていることから、その巻線38により発生させることができる磁界の極対数は2である。
第1回転子32は、軟磁性体で形成されている。その径方向の表面には、複数の第2永久磁石39が設けられている。第2永久磁石39は、周方向おいてそれぞれ接するように設けられている。すなわち、第2永久磁石39により断面円環形状を形成しているといえる。第2永久磁石39は径方向に着磁されており、互いに隣接する第2永久磁石39において、その極性は逆方向となっている。この着磁方向は、図8では矢印で示している。本実施形態では、第2永久磁石39を20個設けているため、第2永久磁石39により発生させることができる磁界の極対数は10である。
第2回転子33は、周方向に等間隔で設けられた、同形状の磁気変調子33aにより構成されている。磁気変調子33aは、従動軸36側の端部において、その従動軸36に接続されている。磁気変調子33aの断面形状は、略正方形である。本実施形態では、磁気変調子33aの数は12である。
巻線38への通電は、第1実施形態と同様に、励磁装置100により行われる。第1永久磁石37の脱磁の際には、交流電流を流して交流磁界を発生させる。この交流電流を徐々に小さくし、交流磁界を徐々に小さくすることにより、交流脱磁を行う。一方、脱磁が行われた第1永久磁石37に着磁を行う場合には、巻線38に直流電流を流し、直流磁界を発生させる。
続いて、本実施形態に係る磁気カップリング30の動作について説明する。なお、以下の説明において、第1永久磁石37の極対数をm(=2)とし、第2永久磁石39の数をk(=10)とし、磁気変調子33aの数をn(=12)とする。
まず、第1永久磁石37が着磁されている状態における、磁気カップリング30の動作について説明する。内側がN極であり外側がS極である第1永久磁石37により生ずる磁束は、磁気変調子33aを介して、第2回転子33側がS極である第2永久磁石39に流れる。この第2永久磁石39のN極から生ずる磁束は、第1回転子32内を通過し、その第2永久磁石39に隣接する第2永久磁石39へと流れる。この第2永久磁石39のN極から生ずる磁束は、磁気変調子33aを介して、内側がS極であり外側がN極である第1永久磁石37へと流れる。
このとき、第1永久磁石37から生ずる磁束の周波数成分と、第2永久磁石39から生ずる磁束の周波数成分との、和又は差の絶対値の周波数成分が、磁気変調子33aを通り抜ける。これら周波数成分は、極対数、又は、磁気変調子の数に比例するものである。そのため、磁束を磁気変調子33aがキャッチするには、磁気変調子33aの数が、その磁束の周波数成分の差、又は和の絶対値に基づくものとなる必要が生ずる。すなわち、mとkとの差又は和がnである、換言すれば、kとnの差又は和の絶対値がmである必要がある。
これにより、第2永久磁石39と磁気変調子33aとが磁気的に結合し、トルクが伝達される。トルクの伝達において損失が無いものと仮定すれば、第1回転子32と第2回転子33とのトルクの比はk:nとなり、回転数の比はn:kとなる。このトルクの伝達により、第1回転子32と第2回転子33とは同方向に回転し、駆動軸35から従動軸36へと回転トルクが伝達される。
一方、第1永久磁石37の脱磁を行えば、第2永久磁石39と磁気変調子33aとは磁気的に結合しない。そのため、第1回転子32と第2回転子33との間での回転トルクの伝達が生じない。ゆえに、駆動軸35から従動軸36への回転トルクの伝達を遮断することができる。
上記構成により、本実施形態に係る磁気カップリング30は、第1実施形態に準ずる効果を奏する。
<第7実施形態>
図10は、本実施形態に係る磁気カップリング40の回転軸方向の断面図である。磁気カップリング40は、固定子41、第1回転子42、及び第2回転子43を含んで構成されている。固定子41、第1回転子42、及び第2回転子43の外形は、回転軸に垂直な面において、略同一の円環形状である。固定子41は、第2回転子43の一方の面と軸方向において対向するように配置されており、第1回転子42は、第2回転子43の他方の面と軸方向において対向するように配置されている。すなわち、第2回転子43は、軸方向において、固定子41と第1回転子42とに挟まれるように配置されている。このように構成されているため、本実施形態に係る磁気カップリング40は、アキシャルギャップ型である。第1回転子42の回転軸は、駆動軸45に接続されており、第2回転子43の回転軸は、従動軸46に接続されている。
固定子41の、第2回転子43と対向する側には、4つの第1永久磁石47が設けられている。これら第1永久磁石47の形状は、径方向に均一な幅を有する1/4の円弧状であり、4つの第1永久磁石47により円環が形成されている。周方向に隣接する第1永久磁石47の極性は、互いに逆方向となっている。すなわち、4つの第1永久磁石47により、2つの磁極対を形成している。
固定子41の、第2回転子43と対向する側の反対側には、4つの円環状に巻かれた巻線48が、それぞれ第1永久磁石47と対向するように設けられている。これらの巻線48について、周方向に隣接する巻線48どうしは、互いに巻き方向が逆方向となっている。すなわち、各巻線48へ通電を行えば、巻線48が発生させる磁界は、隣接する巻線48どうしで互いに逆方向となる。
第1回転子42の、第2回転子43と対向する側には、第2永久磁石49が設けられている。これら第2永久磁石49の形状は、径方向に均一な幅を有する円弧状であり、これら第2永久磁石49により円環が形成されている。周方向に隣接する第2永久磁石49の極性は、互いに逆方向となっている。第2永久磁石49の数は20であるため、これら第2永久磁石49により形成される磁極対の数は、10である。
第2回転子43は、同形状の磁気変調子43aが周方向に等間隔で設けられている。これら磁気変調子43aは、周方向について等間隔に並べるべく、例えば、外周に等間隔の凹みを有する、非磁性体で形成されたフレームに収められている。磁気変調子43aの回転軸に垂直な断面形状は、略正方形、若しくは略長方形である。本実施形態では、磁気変調子43aの数は12である。
巻線48への通電は、第1実施形態と同様に、励磁装置100により行われる。第1永久磁石47の脱磁の際には、交流電流を流して交流磁界を発生させる。この交流電流を徐々に小さくし、交流磁界を徐々に小さくすることにより、交流脱磁を行う。一方、脱磁が行われた第1永久磁石47に着磁を行う場合には、巻線48に直流電流を流し、直流磁界を発生させる。
なお、本実施形態に係る磁気カップリング40の動作は、第6実施形態に係る磁気カップリング30の動作に準ずるものである。
上記構成により、本実施形態に係る磁気カップリング40は、第1実施形態に準ずる効果を奏する。
<変形例>
・上記各実施形態では、第1回転子12,22,32,42の回転軸が駆動軸15,25,35,45に接続されており、第2回転子13,23,33,43の回転軸が従動軸16,26,36,46に接続されているものとしている。この点、第1回転子12,22,32,42の回転軸を従動軸16,26,36,46に接続するものとし、第2回転子13,23,33,43の回転軸を駆動軸15,25,35,45に接続するものとしてもよい。
・上記第1〜第4実施形態、及び第6実施形態では、固定子11,31を最も外周側に設けるものとしたが、固定子11,31を最も中心軸14,34側に配置するものとしてもよい。
・第1〜第5実施形態において、永久磁石17,27の極対数を2とし、第1磁気変調子12a,22aの数を10とし、第2磁気変調子13a,23aの数を14としている。しかしながら、永久磁石17,27、第1磁気変調子12a,22a、及び第2磁気変調子13a,23aの数は、これらに限られない。第1磁気変調子12a,22aの数であるnと第2磁気変調子13a,23aの数であるkとの和又は差の絶対値が、永久磁石17,27の極対数であるmの2倍であればよい。なお、これらk、m、nは、自然数である。また、kをm及びnよりも大きい数とすれば、磁束変調がより良好に働き、トルクの伝達性能を向上させることができる。
・第6、第7実施形態において、第1永久磁石37,47の極対数を2とし、第2永久磁石39,49の極対数を10とし、磁気変調子33a,43aの数を14としている。しかしながら、第1永久磁石37,47、第2永久磁石39,49、及び磁気変調子33a,43aの数は、これらに限られない。第2永久磁石39,49の極対数であるnと磁気変調子33a,43aの数であるkとの和又は差の絶対値が、第1永久磁石37,47の極対数であるmであればよい。なお、これらk、m、nは、自然数である。また、kをm及びnよりも大きい数とすれば、磁束変調がより良好に働き、トルクの伝達性能を向上させることができる。
・第5実施形態の第1磁気変調子22aの形状及び/又は第2磁気変調子23aの形状として、第2実施形態の第2磁気変調子13bの形状を採用してもよい。こうすることにより、第1磁気変調子22a及び/又は第2磁気変調子23aの軸方向の対向面積を担保しつつ、周方向に隣接する第1磁気変調子22a及び/又は第2磁気変調子23aとの間隔を大きくすることができ、磁束漏れを抑制することができる。
・第5実施形態の第1磁気変調子22a及び/又は第2磁気変調子23aを、第3実施形態のごとくブリッジにより接続するものとしてもよい。こうすることにより、第1磁気変調子22a及び/又は第2磁気変調子23aについて、フレームを設けることなく、回転方向への機械強度を得ることができる。
・第6実施形態における磁気変調子33aの形状として、第2実施形態の第2磁気変調子13bの形状を採用してもよい。また、第3実施形態のごとく、ブリッジを設ける構造としてもよい。第7実施形態における磁気変調子43aについても同様である。
・第5実施形態、第6実施形態、第7実施形態における永久磁石27,37,47について、第4実施形態のごとく、複数の単位磁石により構成してもよい。
・各実施形態における永久磁石17,27,37,47としては、サマリウムコバルト磁石に限られることはない。すなわち、巻線18,28,38,48への通電により、着磁と脱磁とが可能なものであればよい。
・第6、第7実施形態において、固定子31,41に設ける永久磁石37,47と、第1回転子32,42に設ける永久磁石39,49とは、異なる材料としてもよい。
・第1〜第4実施形態では、第1磁気変調子12aの断面形状を略扇型としたが、第1磁気変調子12aの形状は、これに限られない。例えば、第1磁気変調子12aの断面形状を、略正方形としてもよく、略長方形としてもよい。
・第1〜第4実施形態、及び第6実施形態において、固定子11,31の凹部11b,31bに巻線18,38を設けるものとしているが、巻線18,38を設ける場所は、固定子11,31の凹部11b,31bに限られない。すなわち、永久磁石17,37に対して同極性の磁場を発生させることができるように巻かれていればよい。
・第1実施形態において、磁気カップリング10,20,30,40の用途として、車両のスタータモータと内燃機関とを接続するものを例示したが、磁気カップリング10,20,30,40の用途はこれに限られない。例えば、車両の空調用コンプレッサと内燃機関を接続するものとして用いることもできるし、他の伝達機構として用いることもできる。また、搭載対象は車両に限られず、回転トルクを伝達する機構を備えるものであれば、その機構に代えて、上記各実施形態の磁気カップリング10,20,30,40を採用することができる。
10…磁気カップリング、11…固定子、12…第1回転子、13…第2回転子、17…永久磁石、18…巻線、20…磁気カップリング、21…固定子、22…第1回転子、23…第2回転子、27…永久磁石、28…巻線、30…磁気カップリング、31…固定子、32…第1回転子、33…第2回転子、37…第1永久磁石、38…巻線、40…磁気カップリング、41…固定子、42…第1回転子、43…第2回転子、47…第1永久磁石、48…巻線、100…励磁装置。

Claims (15)

  1. 周方向において交互に異なる極性となるように並び、且つ、着磁されるとその並び方向に直交する方向に磁力を発生させる複数の永久磁石(17,27,37,47)を有する固定子(11,21,31,41)と、
    第1回転軸(15,25,35,45)に接続された第1回転子(12,22,32,42)と、
    前記第1回転軸と同軸である第2回転軸(16,26,36,46)に接続され、前記永久磁石の磁力により前記第1回転子と磁気的に結合する第2回転子(13,23,33,43)と、
    前記固定子に巻かれ、通電により前記永久磁石の磁力との方向と同じ方向の磁力を発生する巻線(18,28,38,48)と、
    前記巻線への一時的な通電により、前記永久磁石の着磁と脱磁とを切り替え、前記着磁により前記第1回転子と前記第2回転子とを磁気的に結合させ、前記脱磁により前記結合を解除する励磁装置(100)と、を備えることを特徴とする、磁気カップリング(10,20,30,40)。
  2. 周方向において交互に異なる極性となるように並び、且つ、その並び方向に直交する方向に磁力を発生させる複数の永久磁石(17,27,37,47)を有する固定子(11,21,31,41)と、
    第1回転軸(15,25,35,45)に接続された第1回転子(12,22,32,42)と、
    前記第1回転軸と同軸である第2回転軸(16,26,36,46)に接続され、前記永久磁石の磁力により前記第1回転子と磁気的に結合する第2回転子(13,23,33,43)と、
    前記固定子に巻かれ、通電により前記永久磁石の磁力との方向と同じ方向の磁力を発生する巻線(18,28,38,48)と、
    前記巻線への通電により、前記永久磁石の着磁と脱磁とを切り替える励磁装置(100)と、を備え、
    前記永久磁石(17,27)の極対数はmであり、
    前記第1回転子(12,22)は、軟磁性体で形成され、所定間隔で環状に配置されたn個の第1磁気変調子(12a,22a)を備えており、
    前記第2回転子(13,23)は、軟磁性体で形成され、所定間隔で環状に配置されたk個の第2磁気変調子(13a,13b,23a)を備えており、
    前記kと前記nとの和又は差の絶対値が、前記mの2倍であることを特徴とする、磁気カップリング。
  3. 回転軸に直交する方向又は回転軸方向において、前記第1回転子及び前記第2回転子の一方が、前記第1回転子及び前記第2回転子の他方と前記固定子との間に配置されることを特徴とする、請求項に記載の磁気カップリング。
  4. 前記固定子(11)と前記第1回転子(12)と前記第2回転子(13)とは、同軸で径方向に対向して配置され、
    前記固定子は、径方向の最も外側に配置されることを特徴とする、請求項又はに記載の磁気カップリング。
  5. 前記第2回転子は、前記第1回転子と前記固定子との間に配置され、前記第2磁気変調子(13b)は、周方向に互いに対向する側面が凹形状であることを特徴とする、請求項に記載の磁気カップリング。
  6. 前記第1回転子は、径方向の最も内側に配置され、前記第1磁気変調子(12a)の周方向の幅は、内径側よりも外径側が広いことを特徴とする、請求項又はに記載の磁気カップリング。
  7. 前記第1磁気変調子と前記第2磁気変調子との少なくとも一方は、周方向において互いに隣接するものどうしが、それら磁気変調子よりも周方向の厚みが薄いブリッジ(12c,13c)により接続されていることを特徴とする、請求項のいずれか1項に記載の磁気カップリング。
  8. 周方向において交互に異なる極性となるように並び、且つ、その並び方向に直交する方向に磁力を発生させる複数の永久磁石(17,27,37,47)を有する固定子(11,21,31,41)と、
    第1回転軸(15,25,35,45)に接続された第1回転子(12,22,32,42)と、
    前記第1回転軸と同軸である第2回転軸(16,26,36,46)に接続され、前記永久磁石の磁力により前記第1回転子と磁気的に結合する第2回転子(13,23,33,43)と、
    前記固定子に巻かれ、通電により前記永久磁石の磁力との方向と同じ方向の磁力を発生する巻線(18,28,38,48)と、
    前記巻線への通電により、前記永久磁石の着磁と脱磁とを切り替える励磁装置(100)と、を備え、
    前記固定子が備える永久磁石(37,47)の極対数はmであり、
    前記第1回転子(32,42)は、周方向に交互に異なる極性となるように環状に配置された、極対数がnである第2の永久磁石(39,49)を備えており、
    前記第2回転子(33,43)は、軟磁性体で形成され、所定間隔で環状に配置されたk個の磁気変調子(33a,43a)を備えており、
    前記kと前記nとの和又は差の絶対値が、前記mであることを特徴とする、磁気カップリング。
  9. 回転軸に直交する方向又は回転軸方向において、前記第2回転子が、前記第1回転子と前記固定子との間に配置されることを特徴とする、請求項に記載の磁気カップリング。
  10. 前記固定子(31)と前記第1回転子(32)と前記第2回転子(33)とは、同心円状に配置され、
    前記固定子は、径方向の最も外側に配置されることを特徴とする、請求項又はに記載の磁気カップリング。
  11. 前記第2回転子は、前記第1回転子と前記固定子との間に配置され、前記磁気変調子(33a)は、周方向に互いに対向する側面が凹形状であることを特徴とする、請求項10に記載の磁気カップリング。
  12. 前記磁気変調子は、周方向において互いに隣接するものどうしが、その磁気変調子よりも径方向の厚みが薄いブリッジにより接続されていることを特徴とする、請求項11のいずれか1項に記載の磁気カップリング。
  13. 前記巻線は、隣り合って配置され、且つ、互いに極性となる永久磁石ごとに所定の向きで巻かれていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の磁気カップリング。
  14. 前記固定子は、円筒形状の中空部を有し、その中空部を囲むように複数の凹部(11b)が形成されており、
    前記巻線は、前記固定子の前記凹部に巻かれていることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載の磁気カップリング。
  15. 前記励磁装置は、減衰する交流電流の通電により前記脱磁を行い、直流電流の通電により前記着磁を行うことを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項に記載の磁気カップリング。
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